JP3839217B2 - 異方性多極プラスチック磁石の製造金型装置 - Google Patents

異方性多極プラスチック磁石の製造金型装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、注入された磁性粉が混入された成形材料に、配向を施すことにより複数の磁極を形成して異方性多極プラスチック磁石を製造する金型装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の従来の異方性多極プラスチック磁石の製造金型装置は、例えば特開昭64−32611号公報に開示されるように、図13に示す如く磁芯1と永久磁石2とが非磁性環状部材3の周囲に交互に配設され、非磁性環状部材3内にキャビティ4が形成されるように構成され、このキャビティ4内の中央部に軸部材5を立設させるとともに、その周囲に複数の注入口(図示せず)を介して、磁性材の粉末およびバインダとしての樹脂が混合された成形材料6を注入して、永久磁石2によって配向することにより、図14に示すように軸部材5の周囲に複数の磁極7を形成して、マグネットロータとして機能する異方性多極プラスチック磁石10を得るように成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の異方性多極プラスチック磁石の製造金型装置は以上のように構成されており、キャビティ4内の磁束密度分布を測定した結果、図15中曲線Aに示すような波形特性を得た。
しかしながら、図からも明らかなように波形の上、下限近傍に大きな突出部が発生し、図15中曲線Bで示す正弦波には程遠い波形が得られており、本来なら磁芯1の中心部の磁界が最も強く、両端に向かって順次減衰して正弦波が得られなければならないのを、磁芯1の先端面の形状が平坦であるため、中心部から少し離れたくらいの位置では、中心部の磁界と強さがあまり変わっていないのが原因と考えられ、キャビティ4内で得られる異方性多極プラスチック磁石10の磁気特性にばらつきが生じ、コギングトルクが発生して振動、騒音の原因になる等という問題点があった。
【0004】
この発明は上記のような問題点を解消するためになされたもので、十分な磁気特性を得ることが可能な異方性多極プラスチック磁石の製造金型装置を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明の請求項1に係る異方性多極プラスチック磁石の製造金型装置は、キャビティの周囲に強磁性部材で形成された複数の磁芯と永久磁石とが、永久磁石の極が磁芯の両側で同極となるように交互に配置された異方性多極プラスチック磁石の製造金型装置において、磁芯のキャビティ側端部の先端面をキャビティの中心側に突出し且つ周方向に沿った円弧状に形成するとともに、磁芯の幅寸法W をキャビティ側端部の幅寸法Wより小に形成したものである。
【0006】
又、この発明の請求項2に係る異方性多極プラスチック磁石の製造金型装置は、キャビティの周囲にキャビティ側の端部に強磁性部材で形成された磁芯をそれぞれ具備した複数の永久磁石が所定の間隔を介して放射状に且つ相隣なる極同士が交互に異極となるように配置されるとともに、各永久磁石の磁芯とは異なる側の端部を連結するように形成された環状のバックヨークを備えた異方性多極プラスチック磁石の製造金型装置において、磁芯のキャビティ側端部の先端面をキャビティの中心側に突出し且つ周方向に沿った円弧状に形成するとともに、上記磁芯の幅寸法W をキャビティ側端部の幅寸法Wより小に形成したものである。
【0007】
又、この発明の請求項3に係る異方性多極プラスチック磁石の製造金型装置は、キャビティの周囲に強磁性部材で形成された複数の磁芯と永久磁石とが、永久磁石の極が磁芯の 両側で同極となるように交互に配置された異方性多極プラスチック磁石の製造金型装置において、磁芯のキャビティ側端部の先端面をキャビティの中心側に突出し且つ周方向に沿った円弧状に形成するとともに、
キャビティの径寸法をD、異方性多極プラスチック磁石の極数をnとした場合に、磁芯のキャビティ側端部の幅寸法Wおよび磁芯のキャビティ側端部の円弧状の先端面の円弧の曲率半径Rを下記に示す式、
W=1.9〜2.7×D/n
R=1.2〜2.1×D/n
の値にそれぞれ設定したものである。
【0008】
又、この発明の請求項4に係る異方性多極プラスチック磁石の製造金型装置は、キャビティの周囲にキャビティ側の端部に強磁性部材で形成された磁芯をそれぞれ具備した複数の永久磁石が所定の間隔を介して放射状に且つ相隣なる極同士が交互に異極となるように配置されるとともに、各永久磁石の磁芯とは異なる側の端部を連結するように形成された環状のバックヨークを備えた異方性多極プラスチック磁石の製造金型装置において、磁芯のキャビティ側端部の先端面をキャビティの中心側に突出し且つ周方向に沿った円弧状に形成するとともに、
キャビティの径寸法をD、異方性多極プラスチック磁石の極数をnとした場合に、磁芯のキャビティ側端部の幅寸法Wおよび上記磁芯のキャビティ側端部の円弧状の先端面の円弧の曲率半径Rを下記に示す式、
W=1.9〜2.7×D/n
R=1.2〜2.1×D/n
の値にそれぞれ設定したものである。
【0009】
又、この発明の請求項5に係る異方性多極プラスチック磁石の製造金型装置は、請求項1ないし4のいずれかにおいて、磁芯および永久磁石の高さ寸法をキャビティの深さ寸法より大にして磁芯および永久磁石をキャビティの深さ方向両側から外方に突出させて形成したものである。
【0010】
又、この発明の請求項6に係る異方性多極プラスチック磁石の製造金型装置は、請求項5において、磁芯のキャビティ側端部近傍の上下両面を先端に向けてキャビティの中央側に傾斜させたものである。
【0011】
又、この発明の請求項7に係る異方性多極プラスチック磁石の製造金型装置は、請求項1ないし6のいずれかにおいて、キャビティの外周部に所定の内形状を有し非磁性部材で形成されたキャビティリングを配置したものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態を図に基づいて説明する。図1はこの発明の実施の形態1における異方性多極プラスチック磁石の製造金型装置の要部の構成を示す平面図、図2は図1における製造金型装置の要部の構成を示す斜視図、図3は図1における製造金型装置内の磁束の分布を示す平面図、図4は図1における製造金型装置内の磁束密度の分布特性を示す波形図である。
【0013】
図において、11は非磁性部材で形成され内側にキャビティ12を区画するキャビティリングで、外周面に所定の間隔を介して所定の曲率半径を有する円弧状の当接面11aが形成されている。13はキャビティ12の中心部に配置された軸部材、14はこの軸部材13とキャビティリング11の間に充填された成形材料で、磁性部材の粉末およびバインダとしての樹脂を混合することにより生成されている。15は強磁性部材で形成されキャビティ側端部の円弧状に形成された先端面15aが、キャビティリング11の当接面11aに当接し放射状に配置される複数の磁芯である。
【0014】
そして、この磁芯15のキャビティ側端部の幅寸法Wおよびキャビティ側端部の円弧状の先端面15aの円弧の曲率半径Rは、キャビティ12の径(キャビティリング11の内径)をD、キャビティ内に形成される異方性多極プラスチック磁石の極数をnとした場合、下記式(1)、(2)に示すような値にそれぞれ設定されている。
W=1.9〜2.7×D/n ・・・(1)
R=1.2〜2.1×D/n ・・・(2)
16は各磁芯15間に嵌挿されその極が磁芯15の両側で同極となるように交互に配置された複数の永久磁石である。そして、これら11、15、16は金型本体(図示せず)内に装着され製造金型装置が構成されている。
【0015】
上記のように構成された実施の形態1における製造金型装置においては、各永久磁石16によって発生する磁界が図3に示すように分布されており、この磁界によりキャビティ12内に充填された成形材料は配向され、両永久磁石16のN極同士で挟持された磁芯15の先端面15aと対向する位置の部位はS極に、また、両永久磁石16のS極同士で挟持された磁芯15の先端面15aと対向する位置の部位はN極にそれぞれ磁化され、磁芯15と同数の極数を有する異方性多極プラスチック磁石が形成される。
【0016】
このように上記実施の形態1によれば、各磁芯15のキャビティ側端部の先端面15aを円弧状に形成しているので、中心部の磁界が最も強く両端に向かうにしたがって、磁界の方向が中心部から漸次離れる方向に折曲されるため、磁界は順次減衰されて正弦状の波形が得られ異方性多極プラスチック磁石の磁気特性は安定し、コギングトルクが発生して振動、騒音の原因になる等の事態は解消される。
【0017】
さらに又、磁芯15のキャビティ側端部の幅寸法Wおよび、キャビティ側端部の円弧状の先端面15aの円弧の曲率半径Rの値を上記式(1)、(2)の値に設定することにより、さらに磁気特性の向上を図ることが可能になる。すなわち、図4はキャビティ12の径、すなわち異方性多極プラスチック磁石の径の寸法が49mm、および極数nを8とし、磁芯15の先端面15aの円弧の曲率半径Rの寸法を5mm、10mm、15mmとした場合における磁束密度分布の波形を比較して示すものであり、図中曲線Aで示す式(2)の範囲に含まれるR=10mmの場合の波形と比較し、図中曲線B、Cで示すR=5mmおよびR=15mmの場合の波形は、上、下限がそれぞれ鋭、鈍化されており磁気特性が劣ることは明らかである。
【0018】
実施の形態2.
図5はこの発明の実施の形態2における異方性多極プラスチック磁石の製造金型装置の要部の構成を示す平面図である。
図において、上記実施の形態1におけると同様な部分は同一符号を付して説明を省略する。17は強磁性部材で形成されキャビティ側端部の円弧状に形成された先端面17aが、キャビティリング11の当接面11aに当接し放射状に配置される複数の磁芯で、キャビティ側端部の幅寸法Wは上記実施の形態1におけると同様の寸法であるが、後述の永久磁石で挟持された部位の幅寸法Wは、キャビティ側端部の幅寸法Wより小に形成されている。18は各磁芯17間に嵌挿されその極が磁芯17の両側で同様となるように交互に配置された複数の永久磁石である。そして、これら11、17、18は金型本体(図示せず)内に装着され製造金型装置が構成されている。
【0019】
このように上記実施の形態2によれば、磁芯17のキャビティ側端部の先端面17aを円弧状に形成するとともに、永久磁石18によって挟持された部位の幅寸法Wを、キャビティ側端部の幅寸法Wより小に形成しているので、上記実施の形態1におけると同様に異方性多極プラスチック磁石の磁気特性を安定させることができることは勿論のこと、永久磁石18によって挟持された部位の幅寸法Wを小に形成した分だけ永久磁石の幅寸法を増加させることができるため、磁路断面積の拡大を図ってより大きな磁界を発生させることができ、異方性多極プラスチック磁石の磁気特性の強化を図ることが可能になる。
【0020】
実施の形態3.
図6はこの発明の実施の形態3における異方性多極プラスチック磁石の製造金型装置の要部の構成を示す平面図、図7は図6における製造金型装置の要部の構成を示す斜視図、図8は図6における製造金型装置内の磁束の分布を示す平面図である。
図において、19は非磁性部材で形成され内側にキャビティ20を区画するキャビティリングで、外周面に所定の間隔を介して所定の曲率半径を有する円弧状の当接面19aが形成されている。21はキャビティ20の中心部に配置された軸部材、22はこの軸部材21とキャビティリング19の間に充填された成形材料で、磁性部材の粉末およびバインダとしての樹脂を混合することにより生成されている。23は強磁性部材で形成されキャビティ側端部の円弧状に形成された先端面23aが、キャビティリング19の当接面19aに当接し放射状に配置される複数の磁芯である。
【0021】
24はこの磁芯23の先端面23aとは異なる側の端面に放射状に連接し、且つ周方向に相隣なる極同士が交互に異極となるように配置される複数の永久磁石、25はこれら各永久磁石24の磁芯23とは異なる側の端部を連結するように、強磁性部材で形成された環状のバックヨークであり、これら19、23、24、25は金型本体(図示せず)内に装着され製造金型装置が構成されている。なお、磁芯23のキャビティ側端部の幅寸法Wおよび、磁芯23の先端面23aの円弧の曲率半径Rは、上記実施の形態1において説明したと同様に、式(1)、(2)に示すような値にそれぞれ設定されている。
【0022】
このように上記実施の形態3によれば、上記実施の形態1におけると同様に各磁芯23のキャビティ側端部の先端面23aを円弧状に形成しているので、中心部の磁界が最も強く両端に向かうにしたがって、磁界の方向が中心部から漸次離れる方向に折曲されるため、磁界は順次減衰されて正弦状の波形が得られ異方性多極プラスチック磁石の磁気特性は安定し、コギングトルクが発生して振動、騒音の原因になる等の事態は解消され、さらに又、磁芯23のキャビティ側端部の幅寸法Wおよび、キャビティ側端部の円弧状の先端面23aの円弧の曲率半径Rの値を上記式(1)、(2)の値に設定することにより、さらに磁気特性の向上を図ることが可能になる。
【0023】
実施の形態4.
図9はこの発明の実施の形態4における異方性多極プラスチック磁石の製造金型装置の要部の構成を示す斜視図、図10はこの発明の実施の形態4における異方性多極プラスチック磁石の製造金型装置の要部の図9とは異なる構成を示す斜視図である。
本実施の形態4は、図9に示すように磁芯15および永久磁石16の高さ寸法を、キャビティ12の深さ寸法、すなわちキャビティリング11の高さ寸法より大に形成して、キャビティ12の深さ方向両端部より外方に図中dで示すようにそれぞれ突出して形成された点が、上記実施の形態1におけると異なるのみで他の構成は同様である。
【0024】
このように上記実施の形態4によれば、磁芯15および永久磁石16の高さ寸法を、キャビティ12の深さ寸法より大に形成して、キャビティ12の深さ方向両端部より外方にそれぞれ突出して形成するようにしているので、磁芯15の高さ方向両端部近傍に存在する磁界の弱い領域を、キャビティ12内で成形材料(図示せず)が配向される領域と対応する位置から避けることができるため、安定した配向を得ることができ磁気特性の向上を図ることが可能になる。
【0025】
なお、上記構成では実施の形態1における製造金型装置を例に説明したが、図10に示すように実施の形態2における製造金型装置に適用しても良く、磁芯17および永久磁石18の高さ寸法を、キャビティ12の深さ寸法より大に形成して、キャビティ12の深さ方向両端部より外方にそれぞれ突出して形成するようにしても、上記と同様の効果を発揮し得ることは言うまでもない。
【0026】
実施の形態5.
図11はこの発明の実施の形態5における異方性多極プラスチック磁石の製造金型装置の要部の構成を示す斜視図、図12はこの発明の実施の形態5における異方性多極プラスチック磁石の製造金型装置の要部の図11とは異なる構成を示す斜視図である。
本実施の形態5は、図11および図12に示すように磁芯15および17のキャビティ側端部近傍の上下両面を、先端に向けてキャビティ12の中央側に傾斜させ、それぞれ傾斜面15aおよび17bを設けた点が、上記実施の形態4におけると異なるのみで他の構成は同様である。
【0027】
このように上記実施の形態5によれば、各磁芯15、17のキャビティ側端部近傍の上下両面を、先端に向けてキャビティ12の中央側に傾斜させ、傾斜面15a、17aを設けるようにしているので、磁芯15、17の高さ方向両端部近傍の磁界の方向を、傾斜面15a、17aの傾きによりキャビティの中央側に傾けて、その分だけキャビティ12内の磁界の強さを増大させることができるため、安定した配向を得ることができ磁気特性の向上を図ることが可能になる。
【0028】
なお、上記構成では実施の形態4における製造金型装置を例に説明したが、例えば実施の形態1における製造金型装置、すなわち、キャビティ12の深さ寸法と磁芯15および永久磁石16の高さ寸法が同じものに適用しても良く、上記と同様の効果を発揮し得ることは言うまでもない。
又、上記各構成では説明しなかったが、キャビティ12を区画するためのキャビティリング11を配置し、キャビティリング11の内面を所定の形状とすることにより、所望の外形形状を有した異方性多極プラスチック磁石を得ることが可能になる。
【0029】
【発明の効果】
以上のように、この発明の請求項1によれば、キャビティの周囲に強磁性部材で形成された複数の磁芯と永久磁石とが、永久磁石の極が磁芯の両側で同極となるように交互に配置された異方性多極プラスチック磁石の製造金型装置において、磁芯のキャビティ側端部の先端面をキャビティの中心側に突出し且つ周方向に沿った円弧状に形成したので、磁気特性の安定した異方性多極プラスチック磁石を得ることが可能な製造金型装置を提供することができる。
【0030】
また、磁芯の幅寸法をキャビティ側端部の幅寸法より小に形成したので、磁界の増強を図りさらに磁気特性の安定した異方性多極プラスチック磁石を得ることが可能な製造金型装置を提供することができる。
【0031】
又、この発明の請求項2によれば、キャビティの周囲にキャビティ側の端部に強磁性部材で形成された磁芯をそれぞれ具備した複数の永久磁石が所定の間隔を介して放射状に且つ相隣なる極同士が交互に異極となるように配置されるとともに、各永久磁石の磁芯とは異なる側の端部を連結するように形成された環状のバックヨークを備えた異方性多極プラスチック磁石の製造金型装置において、磁芯のキャビティ側端部の先端面をキャビティの中心側に突出し且つ周方向に沿った円弧状に形成したので、磁気特性の安定した異方性多極プラスチック磁石を得ることが可能な製造金型装置を提供することができる。
【0032】
また、磁芯の幅寸法をキャビティ側端部の幅寸法より小に形成したので、磁界の増強を図りさらに磁気特性の安定した異方性多極プラスチック磁石を得ることが可能な製造金型装置を提供することができる。
【0033】
また、この発明の請求項3によれば、キャビティの周囲に強磁性部材で形成された複数の磁芯と永久磁石とが、永久磁石の極が磁芯の両側で同極となるように交互に配置された異方性多極プラスチック磁石の製造金型装置において、磁芯のキャビティ側端部の先端面をキャビティの中心側に突出し且つ周方向に沿った円弧状に形成したので、磁気特性の安定した異方性多極プラスチック磁石を得ることが可能な製造金型装置を提供することができる。
【0034】
また、この発明の請求項4によれば、キャビティの周囲にキャビティ側の端部に強磁性部材で形成された磁芯をそれぞれ具備した複数の永久磁石が所定の間隔を介して放射状に且つ相隣なる極同士が交互に異極となるように配置されるとともに、各永久磁石の磁芯とは異なる側の端部を連結するように形成された環状のバックヨークを備えた異方性多極プラスチック磁石の製造金型装置において、磁芯のキャビティ側端部の先端面をキャビティの中心側に突出し且つ周方向に沿った円弧状に形成したので、磁気特性の安定した異方性多極プラスチック磁石を得ることが可能な製造金型装置を提供することができる。
【0035】
さらに、この発明の請求項3及び請求項4によれば、キャビティの径寸法をD、異方性多極プラスチック磁石の極数をnとした場合に、磁芯のキャビティ側端部の幅寸法Wおよび磁芯のキャビティ側端部の円弧状の先端面の円弧の曲率半径Rを下記に示す式、
W=1.9〜2.7×D/n
R=1.2〜2.1×D/n
の値にそれぞれ設定したので、磁界の分布を正弦波状としてさらに磁気特性の安定した異方性多極プラスチック磁石を得ることが可能な製造金型装置を提供することができる。
【0036】
又、この発明の請求項5によれば、請求項1ないし4のいずれかにおいて、磁芯および永久磁石の高さ寸法をキャビティの深さ寸法より大にして磁芯および永久磁石をキャビティの深さ方向両側から外方に突出させて形成したので、磁気特性の安定した異方性多極プラスチック磁石を得ることが可能な製造金型装置を提供することができる。
【0037】
又、この発明の請求項6によれば、請求項5において、磁芯のキャビティ側端部近傍の上下両面を先端に向けてキャビティの中央側に傾斜させたので、磁界の増強を図りさらに磁気特性の安定した異方性多極プラスチック磁石を得ることが可能な製造金型装置を提供することができる。
【0038】
又、この発明の請求項7によれば、請求項1ないし6のいずれかにおいて、キャビティの外周部に所定の内形状を有し非磁性部材で形成されたキャビティリングを配置したので、所望の外観形状を有した異方性多極プラスチック磁石を得ることが可能な製造金型装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1における異方性多極プラスチック磁石の製造金型装置の要部の構成を示す平面図である。
【図2】 図1における製造金型装置の要部の構成を示す斜視図である。
【図3】 図1における製造金型装置内の磁束の分布を示す平面図である。
【図4】 図1における製造金型装置内の磁束密度の分布特性を示す波形図である。
【図5】 この発明の実施の形態2における異方性多極プラスチック磁石の製造金型装置の要部の構成を示す平面図である。
【図6】 この発明の実施の形態3における異方性多極プラスチック磁石の製造金型装置の要部の構成を示す平面図である。
【図7】 図6における製造金型装置の要部の構成を示す斜視図である。
【図8】 図6における製造金型装置内の磁束の分布を示す平面図である。
【図9】 この発明の実施の形態4における異方性多極プラスチック磁石の製造金型装置の要部の構成を示す斜視図である。
【図10】 この発明の実施の形態4における異方性多極プラスチック磁石の製造金型装置の要部の図9とは異なる構成を示す斜視図である。
【図11】 この発明の実施の形態5における異方性多極プラスチック磁石の製造金型装置の要部の構成を示す斜視図である。
【図12】 この発明の実施の形態5における異方性多極プラスチック磁石の製造金型装置の要部の図11とは異なる構成を示す斜視図である。
【図13】 従来の異方性多極プラスチック磁石の製造金型装置の構成を示す平面図である。
【図14】 図13における製造金型装置によって得られる異方性多極プラスチック磁石の構成を示す斜視図である。
【図15】 図13における製造金型装置内の磁束密度の分布特性を理想の分布特性と比較して示す波形図である。
【符号の説明】
11,19 キャビティリング、11a,19a 当接面、12,20 キャビティ、13,21 軸部材、14,22 成形材料、15,17,23 磁芯、
15a,17a 傾斜面、23a 先端面、16,18,24 永久磁石、
25 バックヨーク。

Claims (7)

  1. キャビティの周囲に強磁性部材で形成された複数の磁芯と永久磁石とが、上記永久磁石の極が上記磁芯の両側で同極となるように交互に配置された異方性多極プラスチック磁石の製造金型装置において、上記磁芯のキャビティ側端部の先端面を上記キャビティの中心側に突出し且つ周方向に沿った円弧状に形成するとともに、上記磁芯の幅寸法W をキャビティ側端部の幅寸法Wより小に形成したことを特徴とする異方性多極プラスチック磁石の製造金型装置。
  2. キャビティの周囲に上記キャビティ側の端部に強磁性部材で形成された磁芯をそれぞれ具備した複数の永久磁石が所定の間隔を介して放射状に且つ相隣なる極同士が交互に異極となるように配置されるとともに、上記各永久磁石の上記磁芯とは異なる側の端部を連結するように形成された環状のバックヨークを備えた異方性多極プラスチック磁石の製造金型装置において、上記磁芯のキャビティ側端部の先端面を上記キャビティの中心側に突出し且つ周方向に沿った円弧状に形成するとともに、上記磁芯の幅寸法W をキャビティ側端部の幅寸法Wより小に形成したことを特徴とする異方性多極プラスチック磁石の製造金型装置。
  3. キャビティの周囲に強磁性部材で形成された複数の磁芯と永久磁石とが、上記永久磁石の極が上記磁芯の両側で同極となるように交互に配置された異方性多極プラスチック磁石の製造金型装置において、上記磁芯のキャビティ側端部の先端面を上記キャビティの中心側に突出し且つ周方向に沿った円弧状に形成するとともに、
    上記キャビティの径寸法をD、上記異方性多極プラスチック磁石の極数をnとした場合に、上記磁芯のキャビティ側端部の幅寸法Wおよび上記磁芯のキャビティ側端部の円弧状の先端面の円弧の曲率半径Rを下記に示す式、
    W=1.9〜2.7×D/n
    R=1.2〜2.1×D/n
    の値にそれぞれ設定したことを特徴とする異方性多極プラスチック磁石の製造金型装置。
  4. キャビティの周囲に上記キャビティ側の端部に強磁性部材で形成された磁芯をそれぞれ具備した複数の永久磁石が所定の間隔を介して放射状に且つ相隣なる極同士が交互に異極となるように配置されるとともに、上記各永久磁石の上記磁芯とは異なる側の端部を連結するように形成された環状のバックヨークを備えた異方性多極プラスチック磁石の製造金型装置において、上記磁芯のキャビティ側端部の先端面を上記キャビティの中心側に突出し且つ周方向に沿った円弧状に形成するとともに、
    上記キャビティの径寸法をD、上記異方性多極プラスチック磁石の極数をnとした場合に、上記磁芯のキャビティ側端部の幅寸法Wおよび上記磁芯のキャビティ側端部の円弧状の先端面の円弧の曲率半径Rを下記に示す式、
    W=1.9〜2.7×D/n
    R=1.2〜2.1×D/n
    の値にそれぞれ設定したことを特徴とする異方性多極プラスチック磁石の製造金型装置。
  5. 磁芯および永久磁石の高さ寸法をキャビティの深さ寸法より大にして上記磁芯および永久磁石を上記キャビティの深さ方向両側から外方に突出させて形成したことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の異方性多極プラスチック磁石の製造金型装置。
  6. 磁芯のキャビティ側端部近傍の上下両面を先端に向けて上記キャビティの中央側に傾斜させたことを特徴とする請求項5に記載の異方性多極プラスチック磁石の製造金型装置。
  7. キャビティの外周部には所定の内形状を有し非磁性部材で形成されたキャビティリングが配置されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の異方性多極プラスチック磁石の製造金型装置。
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