JP3838727B2 - 木製床構造における根太材とフローリング材との結合金具及び木製フローリング材の敷設方法 - Google Patents

木製床構造における根太材とフローリング材との結合金具及び木製フローリング材の敷設方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の技術分野】
この発明は、木製床構造における根太材とフローリング材との結合金具及び木製フローリング材の敷設方法に係り、特にコンクリートスラブ上に複数の根太材を複数離間して平行に配設し、この根太材上に木製のフローリング材を根太材に対して略直交方向に敷設して構成した木製床構造における根太材とフローリング材との結合金具、及びこの金具を使用した木製フローリング材の敷設方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、木製床構造として、図5に示すようなものがある。この例に係る木床構造は、一般的に屋外に配設されるものである。この例は、敷設されたコンクリートスラブ51上に木製の根太材52を所定間隔を隔てて互いに平行に支承して、これらの根太材52の間に硬質木製の床材(フローリング材)53を敷設して木ねじ63で固定するようにしたものである。
【0003】
この例では、根太材52は、コンクリートスラブ51上に配置されたモルタル55上にレベル合わせを行って配置され、ねじ棒56、及びナット57でモルタル55上に固定される。そして、この根太材52上に木製のフローリング材53を根太材52に対して略直交方向に複数近接させて敷設し、木ねじ63で固定するようにしている。
【0004】
一般に、このような木床構造は次のように施工される。
水はけを良好にするため、コンクリートスラブ51は外側に向け所定の傾きをもって下降するように形成する。そして、このコンクリートスラブ51の養生が終了した後、コンクリートスラブ51の上に配置すべき部材の位置決めのための墨付けを行う。
【0005】
この墨付けは、コンクリートスラブ51上に立設するねじ棒56の立設位置、木製の根太材52、木製のフローリング材53の配置位置を必要に応じてコンクリートスラブ51上に記載するものである。
【0006】
そして、この墨付けの位置に従って、コンクリートスラブ51に、振動ドリル等の工具で孔部54を開設し、孔部54内にエポキシ系の接着剤59を注入した後ねじ棒56を立設し、接着剤59によって、ねじ棒56をコンクリートスラブ51上に立設固定する。接着剤に代えホールアンカーをコンクリートスラブに嵌め込み、ねじ棒を固定することがある。
【0007】
つぎに、ねじ棒の位置にあわせて、根太材52に、ねじ挿入孔61と、ナット取りつけ穴62を開設する。
そして、根太材52をこれらのねじ棒56の上から被せるようにして取りつけ、根太材52のレベルを合わせを行なう。この根太材52のレベル合わせにより、それぞれの根太材52の高さの調整と、複数の根太材52の上面で構成される平面が水平になるように水準合わせとが行われる。
【0008】
このレベル合わせには木製の楔材58,58を使用する。
即ち、根太材52の下部を支えて根太材52の位置及びレベルを調節するため、根太材52の下部に木製の楔材58,58を配置して、根太材52の高さ調整を行う。
ここで、楔材58の下面に接着剤を塗布し、この接着剤硬化前に根太材52が全体として所定の高さ位置を保って水平となるよう楔材58,58の位置合わせを行い、根太材52のレベルが合わさったならば、ねじ棒56に、上方からスプリングワッシャ60を嵌め、更にナット57をねじ込み、ねじ棒56に根太材52を仮固定する。
【0009】
さらに、根太材の下方にモルタル55を充填して根太材52をコンクリートスラブ51上に本固定する。
【0010】
ここで、根太材52の上面から上側にねじ棒56がはみ出しているときには、根太材52の上面からはみ出た突出部分を電動グラインダ等の工具を用いて切断あるいは研削して、ねじ棒56が根太材52の上方に突出しないようにする。
【0011】
その後、上記根太材52上に木製のフローリング材53を根太材52の延設方向と直角且つそれぞれ所定間隔を開けて平行に位置決めして敷設する。このフローリング材53の敷設に際しては、フローリング材53に、ねじ止め用の下穴65を開設する。そして順次フローリング材53を根太材52に木ねじ63で固定する。このとき、フローリング材53上に木ねじ63の頭を露出させたくないときには、図5に示すように、木ねじ用下孔65の上側に座ぐり孔66を開設しておき、木栓64を嵌入する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来の木床構造及び施工方法にあっては、フローリング材53として、硬質の木材を使用している。このため、根太材52にフローリング材53を固定するにあたって、フローリング材53に木ねじ63ねじ込み用の下孔65を開設しなければならない。
しかしながら、木ねじ63がフローリング材53上に整然と配置されるようにするためには、下孔65が正確な位置に穿設される必要がある。そのため、下孔の穿設位置を正確に位置決めする必要があり、この位置決めした個所に正確にドリルで下孔65を穿孔しなけれらばならず、手間がかかる。
【0013】
また、フローリング材53に下孔65を穿設すると、木屑が生じ、この木屑を清掃しなければならず、この清掃に手間がかかるという問題がある。特に、木床を屋外に施工する場合には、風で既に施工した木床の下に木屑が入り込むことがあり、この様に木床の下に入り込んだ木屑を清掃するのは厄介である。
【0014】
そこで、本発明は、木製根太材と、木製フローリング材とを容易に、手間をかけることなく確実に接続することができる木製床構造における根太材とフローリング材との結合金具及び木製フローリング材の敷設方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明における木製床構造における根太材とフローリング材との結合金具に係る第1の課題解決手段は、コンクリートスラブ(1)上で複数離間して平行に配設した木製の根太材(2)の上に、木製のフローリング材(3)を上記根太材(2)に対して略直交方向に複数近接させて敷設するための、木製床構造における根太材(2)とフローリング材(3)との結合金具(10)であって、該結合金具(10)は、隣接して配置される2枚のフローリング材(3,3)の向き合う側面部(4,4)に両フローリング材(3,3)の長手方向に沿って形成された溝部(5)に嵌入されるよう両フローリング材(3,3)側に向けて延設され、フローリング材(3)の長さ方向に所定の長さ寸法を有する係止板部(11)と、前記両係止板部(11,11)の上記隣合う2枚のフローリング材(3,3)の間に相当する中央位置から下方に向けて延設され、且つフローリング材(3)の延設方向に沿って延設される板状の吊架板部(12)と、前記吊架板部(12)の下側縁部から上記フローリング材(3)の長手方向へ棒状に延び、その先端には上記根太材(2)の側面(2a)の長手方向へ形成された溝部(6)に打ち込む楔状の尖端(13)を形成した突設部(14)とを備えたことを特徴とするものである。
【0016】
同上木製床構造における根太材とフローリング材との結合金具に係る第2の課題解決手段は、上記係止板部(11)は、フローリング材(3)の長さ方向に沿う長さ寸法が、フローリング材(3)の幅方向に沿う幅寸法より大きいことを特徴とする。
【0017】
同上木製床構造における根太材とフローリング材との結合金具に係る第3の課題解決手段は、上記結合金具(10)は、尖端(13)の形状を、結合金具(10)が打ち込まれたときフローリング材(3)が下方に向け移動するように構成されたことを特徴とする。
【0018】
同上木製床構造における根太材とフローリング材との結合金具に係る第4の課題解決手段は、上記結合金具(10)の尖端(13)は、突設部(14)の上側の傾斜面(14a)を先端に向け下方に傾斜させて形成したことを特徴とする。
【0019】
本発明における木製フローリング材の敷設方法に係る第1の課題解決手段は、コンクリートスラブ(1)上に木製の根太材(2)を複数離間して平行に配設し、この根太材(2)上に木製のフローリング材(3)を根太材(2)に対して略直交方向に複数近接させて敷設し、上記根太材(2)と上記フローリング材(3)とを請求項1ないし請求項4に記載の結合金具(10)で結合する木製フローリング材の敷設方法において、上記フローリング材(3)には、その側面部(4)の長手方向に沿って上記結合金具(10)の係止板部(11)が嵌入できる溝部(5)を形成し、根太材(2)には、その側面に長手方向に沿って上記結合金具の突設部を打ち込むことができる溝部(6)を形成し、上記フローリング材(3)の溝部(5)に上記結合金具(10)の係止板部(11)を嵌入させつつ、上記根太材(2)の溝部(6)に上記結合金具(10)の突設部(14)を打ち込んで、フローリング材(3)を根太材(2)に結合し、上記根太材(2)に打ち込まれた結合金具(10)の係止板部(11)に、次のフローリング材(3)の溝部(5)を嵌入させて配置し、反対側の側面部(4)に形成した溝部(5)に次の結合金具(10)の係止板部(11)を嵌入させるとともに、この結合金具(10)の突設部(14)を根太材(2)に打ち込み、この手順を順次行い、根太材(2)上にフローリング材(3)を敷設することを特徴とするものである。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下本発明に係る木製床構造における根太材とフローリング材との結合金具及び木製フローリング材の敷設方法実施の形態の一例について説明する。
【0023】
〔結合金具の構成〕
本発明に係る木製床構造における根太材とフローリング材との結合金具10は、図1及び図2に示すように、コンクリートスラブ1上に木製の根太材2を複数離間して平行に配設し、この根太材2上に木製のフローリング材3を根太材2に対して略直交方向に複数近接させて敷設して構成した木製床構造に使用する根太材2とフローリング材3とを結合するものである。
【0024】
そして、本例において、根太材2は、硬質の木材で断面略矩形に形成され、図1及び図3に示すように、その全長にわたって側面に根太材2をコンクリートスラブ1に支承するための支持金具7挿入用の溝部6を形成してなる。
【0025】
そして、本例において結合金具10は、例えば厚さ4mmの溶融亜鉛メッキされた鋼製の板材で形成された部材である。そしてこの結合金具10は、図2に示すように水平方向に配設される係止板部11と、この係止板材11の下方に吊架される吊架板部12と、この吊架板部12から水平方向に延び先端に尖端13を形成した突設部14とを備えたものである。
本例では、この結合金具10は係止板部11に吊架板部12を溶接して全体を構成している。
【0026】
また、結合金具10は断面T字型の型材を適宜切断して、上側の水平板材を係止板部11とし、この水平板材から吊架される垂直板材を切削、あるいはプレス加工することにより吊架板部12及び突設部14を形成してもよい。
また、厚さ及び材質をアルミニウム合金等に必要に応じて適宜変更することができる。
【0027】
係止板部11は、図1及び図2に示すように、隣接して配置される2枚のフローリング材3の向き合う側面部4にフローリング材3の長手方向に沿って全長にわたって形成された溝部5(例えば上下方向4mm×深さ12mm)に嵌入できるように、両フローリング材3側に向け延設される。
この係止板部11は、フローリング材3の長さ方向に所定の長さ寸法(図2(1)中L:例えば30mm)を有するものとし、この寸法は必要により、適宜変更することができる。
【0028】
また、係止板部の幅方向寸法(図2(3)中W:例えば30mm)は、フローリング材3に設けた溝部の深さ、及び隣接するフローリング材3,3の設定間隔により適宜変更することができる。即ち、フローリング材3に設けた溝部5の深さ寸法の二倍の寸法と、隣接するフローリング材3,3の間隔寸法とを加えた値にすればよい。
【0029】
また、本例では、吊架板部12は、前記係止板部11の略中央部であって、上記隣合うフローリング材2の間に相当する位置から下方に向け、かつフローリング材3の延設方向に沿って延設される板状の部材としている。
この吊架板部12の上下方向の寸法(図2(1)中T)は、取り付けるフローリング材3の厚さ寸法、溝部5の形成位置、及び根太材2の寸法等により適宜設定することができる。
【0030】
そして、本例では、突設部14は、吊架板部12の下側の縁部から上記フローリング材3の長手方向に延設されている。
この突設部14は図2に示すように、断面正方形の棒状部材であり、その先端に楔状の尖端13を形成している。
【0031】
また、本例では結合金具10の突設部14は、尖端13の形状を、結合金具10が打ち込まれたときフローリング材3が下方に向け移動するように構成されている。
【0032】
即ち、本例では結合金具10の尖端13は、突設部14の傾斜面14aを先端に向け下方に傾斜させて形成している。
この尖端13の形状は、この例の形状に限らず適宜選択することができる。
【0033】
〔本実施の形態の施工方法〕
以下この結合金具10を用いて木床を施工する手順について説明する。
この例では、コンクリートスラブ1上に木製の根太材2を複数離間して平行に配設する。
【0034】
本例では、根太材2を、支持金具7を用いてコンクリートスラブ1に取付ける。この例では、支持金具7を取付けるため根太材2に溝部6が形成しているので、本例に係る結合金具10の突出部14をこの溝部6に沿って打ち込みやすくなる。
【0035】
本例で、根太材2は、図1及び図3に示すように、断面略矩形の硬質木製部材であり、根太材2の厚みの中央部に、上記支持金具7が挿入される溝部6が長さ方向に沿って切り込まれている。
また、この根太材2には取付金具7が取り付けられる位置にねじ棒貫通孔21が、上下方向に貫通して開設されている。
【0036】
また、支持金具7は、図3に示すように、根太材2に取り付けられる保持金具18と、コンクリートスラブ1上に立設されるねじ棒19とからなる。保持金具18及びねじ棒19はステンレススチール製、又は溶融亜鉛メッキされた鋼製である。
【0037】
保持金具18は、断面略C型をなし、上記根太材2の底部を保持すると共に上記ねじ棒19が貫通する貫通孔が開設される底板部18aと、上記底板部18aから根太材2の側面部に沿って立ち上がる立設板部18bと、上記立設板部18bから内側に延び、根太材2の両側面部に形成された溝部6に嵌まり込む水平嵌入板部18cとが形成される。
【0038】
また、上記底板部18aの下側の前記貫通孔の開設位置には、上記ねじ棒19がねじ込まれ、この保持金具18の底板部18aと上記ねじ棒19との上下方向の位置を調整可能にするナット20が溶接されて固定されている。
【0039】
次に本例に係る木床を施工する方法について説明する。
先ず、根太材2は、予め現場に搬入するより前に加工場、例えば輸入する現地の木材加工場において、溝部6が形成され、また施工現場の仕様に基づいて、ねじ棒貫通孔21が開設されている。また、フローリング材3にはその側面部4に溝部5が形成されている。
【0040】
根太材2は、硬質の材木を使用するものであり、その断面寸法を例えば、6cm(幅寸法)×4cm(高さ寸法)×180cm(長さ)として、両端から約90cm離れた二個所にねじ棒貫通孔21(例えば直径14mm)が貫通される。
【0041】
また、根太材2の側部2aに設けられる溝部6の寸法は、適宜定められるが、この溝部6は、例えば、根太材2の断面の上下方向の中央部に設けられ、上下方向約8mm,奥行き約10mmとして開設されている。
この寸法は、図3に示すように、上述した結合金具10の突設部14と、保持金具18が両方とも差し込める寸法である。しかしこのような寸法に限られるものではない。
【0042】
そして、施工直前に支持金具7の保持金具18の水平嵌入板部18cが上記溝部6に嵌め込まれ、保持金具18は上記ねじ棒貫通孔21の位置に配置される。
【0043】
施工現場においては、施工仕様に基づいて、コンクリートスラブ1上に、根太材2のピッチ寸法、孔部22の位置、床材の割りつけを墨糸、その他の手段を用いて墨打ちをして、各部材の位置決めがなされる。
【0044】
次に、このコンクリートスラブ1に墨付けした孔部22の開設位置に、振動ドリル等の工具を用いて、所定の直径の孔を所定の深さに孔部22を穿設する。
このとき、コンクリートスラブ1に穿孔される孔部22は、例えば、直径は約40mm、深さは約50mmである。
【0045】
最初の一本の根太材2をコンクリートスラブに施工するときには、根太材2に設けた保持金具18の底板部18aの貫通孔が根太材2の2か所のねじ棒貫通孔21に一致するように、根太材2に保持金具18を配置する。また、根太材2の両端にも保持金具18を配置する。この両端に配置する2つの保持金具18は、その貫通孔が根太材2の端部で塞がらない程度にまで根太材2に差し込んで取付ける。
【0046】
そして、各保持金具18に取り付けられたナット20にねじ棒19をねじ込む。ねじ棒の直径は適宜選択できるが、この例では12mmのものを使用している。従って、上記ナット20も12mm用のものを用い、保持金具18の貫通孔8及び根太材2のねじ棒貫通孔21の直径は12mm以上のものとする。
【0047】
次に、根太材2をコンクリートスラブ1上に配置して、レベル合わせを行なう。
根太材2の両端に相当する個所のコンクリートスラブ上の孔部22にエポキシ樹脂、ウレタン樹脂等からなる接着剤23を充填して、根太材2を、コンクリートスラブ1上の所定の個所に配置し、根太材2の両端に配置したねじ棒19の先端を差し込む。このときねじ棒19の先端が孔部22に入り込む。
そして、ねじ棒19の下端部がコンクリートスラブ1に形成された孔部22の底部に接触させることにより根太材2のレベル調整を行なう。
尚、図3中符号21は内孔に雌ねじがねじ切りされた鍔部材である。
【0048】
この例では、ねじ棒19を根太材2の上方から回転させることにより根太材2のレベル調整を行なう。まず、コンクリートスラブ1の孔部22に接着剤23を充填しておく。そして、鍔部材21をねじ棒19の中間部付近まで移動させておき、ねじ棒19を回転させ、下方に移動させる。すると、ねじ棒19の下端は、コンクリートスラブ1の接着剤23が充填された孔部22の底壁22aに接触する。
【0049】
このねじ棒19の繰り出し量により根太材2の高さ調整を行なう。高さ調整の終了後、鍔部材32を回転下降させ、コンクリートスラブ1の上面に接触させ、ねじ棒19が移動しないようにして安定させる。
次に、コンクリートスラブ1上の他の孔部22に接着剤23を充填し、上記レベル合わせした両端の支持金具7の間に位置する支持金具7の設定を行なう。
この状態においては、接着材はまだ硬化しておらず、根太材のレベル調整を行なうことができる。
【0050】
そして、1つ根太材の位置が定まったら順次、次の長さ方向に隣合う根太材の設置を行なう。
このように、所定の領域の根太材について施工を行ったのち、隣接する根太材間に板材等を釘付けして接着剤が硬化するまで、仮止めを行う。
これにより、コンクリートスラブ上への根太材の設置は終了する。
また、この段階で、根太材2のねじ棒貫通孔21の内部に接着材を注入して、根太材2と支持金具1とを固定することができる。
【0051】
所定の範囲のコンクリートスラブ1上に根太材を設置したのち、本発明に係る結合金具10を使用して根太材2にフローリング材3を取付ける。
フローリング材3は、図1及び図3に示すように、根太材に対して直交方向に取りつけられる。フローリング材3は通常厚さ20〜30mm、幅100〜300mm、長さ1200〜3000mmであり、それぞれのフローリング材3は、雨水等を排水するためそれぞれ幅方向には約5mm〜7mmの間隔を設けて配置される。
【0052】
フローリング材3には上述したように、予め溝部5が形成されている。
まず、コンクリートスラブ1上に固定された根太材2上に一のフローリング材3の位置決めをする。そしてフローリング材3に形成された溝部5に結合金具10の係止板部11を嵌入する。このとき、ハンマー等の工具を用いる。
【0053】
そして、係止板部11を溝部5に嵌入させつつ、結合金具10の突設部14を根太材2に打ち込んで、フローリング材3を根太材2に結合する。この時フローリング材3の溝部5から係止板部11が外れないようにしなければならない。
【0054】
実際には、まず、フローリング材3の溝部に結合金具10の係止板部11をハンマーで叩き込む。このとき、突設部14の尖端が根太材2に向くようにしておく。
そして、係止板部11を根太材2の溝部5から外れないようにしつつ、係止金具10の突設部14を根太材2の溝部6に入れ込み、突設部14の尖端13をハンマー等で根太材2に打ち込む。
【0055】
このとき、本例では、根太材2には溝部6が設けられているので、図3に示すように結合金具10の突設部14をこの溝部の上側の壁に沿わせることができ、結合金具10の上下方向の位置を容易に定めることができる。
【0056】
また、本例では結合金具10の尖端13は、突設部14傾斜面14aを先端に向け、下方に傾斜させて形成したから、フローリング材3が根太材2から浮き上がることなく、フローリング材3を根太材2に密着させて取付けることができる。
このようにして、一のフローリング材3を複数の個所において、結合金具10で根太材2に固定することにより、フローリング材3は根太材2に固定される。
【0057】
そして、該固定したフローリング材に隣接したフローリング材3を取付ける時には以下のような手順で行なう。
【0058】
即ち、隣接して固定されているフローリング材3に結合された結合金具10を利用して次のフローリング材3を取付けるのである。
先ず、根太材2に打ち込まれた結合金具10の係止板部11に次のフローリング材3の溝部5を嵌入させて配置する。この操作は、根太材2上に次に取付けるフローリング材3を沿わせて、溝部5が結合金具10の係止板部に嵌まり込む様にすればよい。
【0059】
そして、反対側側面部4に形成した溝部5に、新たな結合金具10の係止板部11を嵌入させて、突出部14の突端を根太材2に打ち込む。
この手順を順次行い、根太材2上にフローリング材3を敷設することができる。
【0060】
以上説明したように、本発明に係る木製床構造における根太材とフローリング材との結合金具及び木製フローリング材の敷設方法の実施の形態によれば、下孔の穿設等の作業を行なうことなく、容易にフローリング材を根太材に固定することができる。
【0062】
さらに、根太材をコンクリートスラブ上に配設するには、従来例で示したように、コンクリートスラブ1にモルタルの固まりでねじ棒を適宜立設し、ナットで取付ける方法によってもよい。
【0063】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る木製床構造における根太とフローリング材との結合金具及び木製フローリング材の敷設方法によれば、フローリング材に下孔を開ける必要がなく、根太材にフローリング材を手間をかけることなく容易かつ確実に取り付けることができて、施行期間の短縮をはかることができるとともに施工コストを低減することができる。また、結合金具は係止板部と突設部とをフローリング材と根太材とのそれぞれの溝に食い込ませて固定するから、係止板部と突設部とにより根太材からフローリング材が浮き上がることを抑えて、根太材にフローリング材を密着させるように取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る木製床構造における根太材とフローリング材との結合金具及び木製フローリング材の敷設方法木床構造の実施の形態の一例を示す斜視図である。
【図2】図1に示した木製床構造における根太材とフローリング材との結合金具及び木製フローリング材の敷設方法の結合金具を示す図であり、(1)は側面図、(2)は背面図、(3)は正面図、(4)は底面図である。
【図3】本発明の木製床構造における根太材とフローリング材との結合金具及び木製フローリング材の敷設方法に係る木床構造の断面図である。
【図4】従来の木製床構造における根太材とフローリング材との結合金具及び木製フローリング材の敷設方法を示す斜視図である。
【図5】従来の木床構造の実施を示す断面図である。
【符号の説明】
1 コンクリートスラブ
2 根太材
3 フローリング材
4 側面部
5 溝部
6 溝部
10 結合金具
11 係止板部
12 吊架板部
13 尖端
14 突設部

Claims (5)

  1. コンクリートスラ複数離間して平行に配設した木製の根太材の上に木製のフローリング上記根太に対して略直交方向に複数近接させて敷設するための、木製床構造における根太とフローリングとの結合金であって、
    該結合金は、
    隣接して配置される2枚のフローリングの向き合う側面に両フローリングの長手方向に沿って形成された溝に嵌入されるよう両フローリング側に向けて延設され、フローリングの長さ方向に所定の長さ寸法を有する係止板と、
    前記両係止板の上記隣合う2枚のフローリングの間に相当する中央位置から下方に向けて延設され、且つフローリング材の延設方向に沿って延設される板状の吊架板と、
    前記吊架板下側縁部から上記フローリングの長手方向へ棒状に延び、その先端に上記根太材の側面の長手方向へ形成された溝部に打ち込む楔状の形成した突設
    を備えたことを特徴とする木製床構造における根太材とフローリング材との結合金具。
  2. 上記係止板は、フローリング長さ方向に沿う長さ寸法が、フローリングの幅方向に沿う幅寸法より大きい請求項1記載の木製床構造における根太材とフローリング材との結合金具。
  3. 上記結合金は、尖の形状を、結合金が打ち込まれたときフローリングが下方に向け移動するように構成された請求項1又は請求項2に記載の木製床構造における根太材とフローリング材との結合金具。
  4. 上記結合金の尖は、突設の上側の傾斜を先端に向け下方に傾斜させて形成した請求項1、請求項2又は請求項3に記載の木製床構造における根太材とフローリング材との結合金具。
  5. コンクリートスラ上に木製の根太を複数離間して平行に配設し、この根太上に木製のフローリング上記根太に対して略直交方向に複数近接させて敷設し、上記根太上記フローリングとを請求項1ないし請求項に記載の結合金で結合する木製フローリング材の敷設方法において、
    上記フローリングには、その側面長手方向に沿って上記結合金の係止板部が嵌入できる溝を形成し、
    根太材には、その側面に長手方向に沿って上記結合金具の突設部を打ち込むことができる溝部を形成し、
    上記フローリングの溝上記結合金の係止板を嵌入させつつ、上記根太材の溝部に上記結合金の突設部を打ち込んで、フローリングを根太に結合し、
    上記根太に打ち込まれた結合金の係止板次のフローリングの溝を嵌入させて配置し、反対側側面に形成した溝次の結合金の係止板を嵌入させるとともに、この結合金の突設を根太に打ち込み、
    この手順を順次行い、根太上にフローリングを敷設することを特徴とする木製フローリング材の敷設方法。
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