JP3838260B2 - エネルギー閉じ込め型圧電共振子 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば圧電発振子等に用いられるエネルギー閉じ込め型の圧電共振子に関し、より詳細には、厚み縦振動の高調波を利用したエネルギー閉じ込め型の圧電共振子に関する。
従来より、電子機器の高周波化に伴って、厚み縦振動モードの高調波を利用したエネルギー閉じ込め型の共振子が種々提案されている。
例えば、下記の特許文献1には、図10に示す圧電共振子が開示されている。
圧電共振子101は、矩形板状の圧電基板102を有する。圧電基板102は、厚み方向に分極処理された圧電セラミックスにより構成されている。圧電基板102の上面中央には、第1の励振電極103が形成されており、下面中央には、励振電極103と対向するように第2の励振電極104が形成されている。励振電極103,104が対向する部分が、圧電振動部を構成している。
励振電極103,104は、引き出し電極105,106にそれぞれ電気的に接続されている。圧電共振子101では、厚み縦振動モードの3倍波が利用される。従って、厚み縦振動の基本波はスプリアスとなるため、抑圧されることが望ましい。そのため、圧電共振子101では、圧電基板102の側縁102a,102bに沿うように、圧電基板101の上面に部分電極107,108が形成されている。また、下面においても、側縁に沿うように部分電極109,110が形成されている。
圧電共振子101では、圧電振動部から基本波が周囲に伝達していく際に、部分電極107〜110が設けられていることにより、該部分電極107〜110による機械的負荷と圧電短絡効果により、基本波が抑制されるとされている。すなわち、部分電極107〜110の質量負荷作用を利用して基本波の抑圧ができると述べられている。
他方、下記の特許文献2には、図11に示す圧電共振子が開示されている。圧電共振子151では、矩形板状の圧電基板152の上面に第1の励振電極153が、下面に第2の励振電極154が形成されている。励振電極153,154が、圧電基板152を介して対向している部分が、エネルギー閉じ込め型の圧電振動部を構成している。ここでは、圧電基板152は厚み方向に分極されており、厚み縦振動の3倍波が利用されると記載されている。また、励振電極153,154は、引き出し電極155,156に連ねられている。引き出し電極156は圧電基板152の端面を介して実装用の電極158に接続されている。
圧電共振子151では、圧電基板152の上面において、励振電極153の引き出し電極155側に延ばされている側とは反対側に浮き電極157が形成されている。ここでは、圧電振動部から周囲に伝搬してきた厚み縦振動の基本波が、浮き電極157の質量負荷作用により抑圧され、それによって厚み縦振動の3倍波を利用した共振特性を有効に利用することができるとされている。
特開平4−216208号公報 特開平11−177375号公報
特許文献1や特許文献2に記載のように、従来より、厚み縦振動の基本波を抑圧するために、電極を構成する金属材料の質量負荷作用を利用した構造が種々提案されていた。すなわち、厚み縦振動モードの高調波を利用する場合、基本波はスプリアスとなるため、基本波を抑圧することが強く望まれていた。そして、この基本波を抑圧するために、圧電振動部の周囲において、基本波を質量負荷作用により抑圧するために、上記部分電極107〜110や浮き電極157,158を設ける試みがなされていた。
しかしながら、基本波を質量負荷作用により抑圧しようとする従来の構造では、厚み縦振動の高調波を利用する際に、基本波による応答を十分に抑圧することは困難であった。また、大きな質量を負荷し、基本波を十分に抑圧し得た場合には、逆に利用しようとする厚み縦振動の高調波の応答も抑圧されがちであった。
本発明の目的は、上述した従来技術の現状に鑑み、厚み縦振動の高調波を利用したエネルギー閉じ込め型の圧電共振子であって、厚み縦振動の基本波を効果的に抑圧し、利用する高調波による応答を良好に利用することが可能とされているエネルギー閉じ込め型圧電共振子を提供することにある。
本発明は、対向し合う第1,第2の主面を有する圧電基板と、前記圧電基板の第1の主面に形成された第1の励振電極と、第2の主面において、第1の励振電極と対向するように形成された第2の励振電極とを有し、第1,第2の励振電極が対向する部分が圧電振動部とされており、該圧電振動部の周囲に振動減衰部が構成されている厚み縦振動モードの高調波を利用したエネルギー閉じ込め型圧電共振子において、前記圧電基板の第1,第2の主面の少なくとも一方において、前記圧電振動部の周囲に、厚み縦振動の基本波により前記圧電基板の第1及び第2の主面にそれぞれ生じる電荷による電位分布のノードを起点として、前記励振電極に近づく方向及び励振電極から遠ざかる方向に延びるように形成された浮き電極を設けたことを特徴とする。
本発明に係るエネルギー閉じ込め型圧電共振子のある特定の局面では、前記圧電振動部を構成している第1,第2の励振電極が、前記圧電基板の第1,第2の主面の周縁部よりも内側に形成されている。
本発明に係るエネルギー閉じ込め型圧電共振子の他の特定の局面では、前記浮き電極が、前記第1及び/または第2の励振電極を囲むように設けられた略環状電極である。
上記環状電極としては、好ましくは、円環状の形状を有するものが用いられる。
本発明に係るエネルギー閉じ込め型圧電共振子のさらに別の特定の局面では、前記圧電基板が、細長い矩形板状の形状を有し、前記第1の励振電極が前記圧電基板の第1の主面において前記圧電基板の幅方向両側に位置する一対の側縁に至るように形成されており、前記第2の励振電極が、第2の主面において幅方向両側に位置する一対の側縁に至るように形成されており、前記振動減衰部が、前記圧電振動部を挟んで前記圧電基板の長さ方向両側に配置されている。
本発明に係るエネルギー閉じ込め型圧電共振子の別の特定の局面では、前記浮き電極が、前記第1及び/または第2の励振電極の前記圧電基板の長手方向の一方側にのみ形成されている。
本発明に係る圧電共振子では、圧電基板の第1,第2の主面に第1,第2の励振電極がそれぞれ形成されており、第1,第2の主面の少なくとも一方において、圧電振動部の周囲に、厚み縦振動の基本波により圧電基板の第1及び第2の主面にそれぞれ生じる電位分布のノードを起点として、第1,第2の励振電極に近づく方向及び励振電極から遠ざかる方向に延びるように浮き電極が設けられている。従って、圧電共振子を励振した場合には、基本波が圧電振動部から周囲に伝搬するとともに、上記電位分布が生じるが、本発明の圧電共振子では、上記電位分布のノードの励振電極に近い側に存在する浮き電極部分における電荷と、上記励振電極から遠ざかる方向に延びる浮き電極部分に生じた電荷とが相殺される。従って、上記浮き電極の存在により基本波の励振に寄与する電荷が生じないように構成されているため、基本波の励振を効果的に抑圧することができる。
そして、上記浮き電極は、基本波によって生じる電荷をなくすように作用するものであり、浮き電極自体の質量負荷作用を利用するものではないため、浮き電極を設けたことによって、厚み縦振動の高調波は抑制され難い。
よって、厚み縦振動の基本波を効果的に抑圧し、しかも厚み縦振動の高調波を良好に利用することが可能なエネルギー閉じ込め型の厚み縦高調波圧電共振子を提供することが可能となる。
また、本発明では、上記浮き電極は、上記のように基本波により生じる正負の電荷を相殺するように作用するものであるため、浮き電極として大きな質量の金属膜を形成する必要がない。従って、質量負荷作用を利用した従来技術における部分電極やダミー電極の形成の場合に比べて、材料コストを低減することができるとともに、浮き電極を容易に形成することができる。
圧電振動部を構成している第1,第2の励振電極が、圧電基板の第1,第2の主面の周縁部よりも内側に形成されている場合には、圧電基板の第1,第2の周縁部と第1,第2の励振電極との間に励振電極が存在しない環状の領域が形成される。従って、該環状の領域に、環状もしくは非環状の浮き電極を形成することができる。
浮き電極は、第1及び/または第2の励振電極を囲むように設けられた略環状電極である場合には、圧電振動部の周囲において、周方向のいずれの位置においても、基本波により生じる正負の電荷を効果的に相殺することができる。
環状電極が円環状の形状を有する場合には、等方性であるため、圧電振動部の周囲において、より効果的にむらなく基本波の励振に寄与する正負の電荷の発生を阻害することができる。
圧電基板が、細長い矩形板状の形状を有し、第1,第2の端面が長さ方向両端に位置しており、第1の励振電極が圧電基板の第1の主面において、圧電振動部から圧電基板の幅方向両側の一対の側縁に至るように形成されており、第2の励振電極が第2の主面において幅方向両側に位置する一対の側縁に至るように形成されており、振動減衰部が圧電振動部を挟んで圧電基板の長さ方向両側に配置されている場合には、本発明に従って細長いストリップ型の圧電共振子を提供することができる。
この場合、浮き電極は、圧電基板の長さ方向において、第1/または第2の励振電極の一方側にのみ形成されてもよく、両側に形成されてもよいが、一方側にのみ形成されている場合には、電極構造の簡略化及び材料コストの低減を果たすことができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の具体的な実施形態を説明することにより、本発明を明らかにする。
図1(a)及び(b)は、本発明の第1の実施形態に係る圧電共振子を示す斜視図及び略図的正面断面図である。圧電共振子1は、厚み縦振動の3倍波を利用したエネルギー閉じ込め型の圧電共振子である。
圧電共振子1は、細長い矩形板状の、すなわちストリップ状の圧電基板2を有する。本実施形態では、圧電基板2は、チタン酸ジルコン酸鉛系セラミックスやチタン酸鉛系セラミックスのような圧電セラミックスからなり、厚み方向に分極処理されている。
圧電基板2の上面2a上には、中央に第1の励振電極3が形成されている。第1の励振電極3は矩形の形状を有し、圧電基板2の全幅に至るように形成されている。すなわち、圧電基板2の上面2aにおいて、一対の側縁に至るように形成されている。
第1の励振電極3と圧電基板2を介して対向するように、圧電基板2の下面2bには、第2の励振電極4が形成されている。第2の励振電極4も、圧電基板2の全幅に至るように、すなわち下面において一対の側縁に至るように形成されている。
第1の励振電極3は、圧電基板2の長さ方向一端に位置する第1の端面2cと、上面2aとのなす端縁に沿うように、上面2a上に形成された引き出し電極5に電気的に接続されている。また、圧電基板2の下面においては、第2の励振電極4が引き出し電極6に電気的に接続されている。引き出し電極6は、圧電基板2の下面2bと、第1の端面2cと反対側の端面2dとのなす端縁に沿うように下面2bに上に形成されている。
また、圧電基板2の上面2aにおいては、第1の励振電極3と端面2dとの間において、浮き電極7が形成されている。浮き電極7は、本実施形態では、圧電基板2の全幅に至るように形成されている。また、浮き電極7は、端面2dとギャップ2eを隔てて配置されている。本実施形態では、浮き電極7は、後述するように、厚み縦振動の基本波によって圧電基板2の上面2aに発生する電荷による電位分布の少なくとも1つのノード点が浮き電極7内に位置するように設けられている。
なお、図1(b)では、本発明の要部である励振電極3,4及び浮き電極7を示すが、引き出し電極5,6については図示を省略していることを指摘しておく。
圧電共振子1では、励振電極3,4間に交流電界を印加した場合に、厚み縦振動によりエネルギー閉じ込め型の圧電振動部が励振する。この場合、厚み縦振動の基本波と3倍波、5倍波などの奇数次の高調波が励振される。本実施形態では、励振される波の内、厚み縦振動の3倍波を利用する。従って、厚み縦振動の基本波は抑圧されることが望ましい。
ところで、厚み縦振動の基本波が励振されるが、該基本波は閉じ込められにくい性質があり、圧電振動部から周囲に伝搬する。この場合、圧電基板2の上面2a及び下面2bには、該基本波の振動に応じた電荷が発生し、それによる電位分布が生じる。図2(a)は、圧電振動部から端面2d側に向かって圧電基板2の上面2aに生じる電位分布を示す図である。図2(a)に示す電位分布は、浮き電極7が設けられる前の状態の電位分布である。圧電基板としては、2.2mm×0.54mm×厚み0.25mmのセラミック基板を用いた。図2の縦軸は電位であり、横軸は圧電基板2の長さ方向に沿う位置を示す。図2(b)に圧電共振子1の略図的半断面正面図で示すように、この長さ方向に沿う位置とは、第1の励振電極3の中心を通るZ軸の位置を0とし、端面2d側に向かって増加する座標系であり、図2では、第1の励振電極3の中心から端面2dまでの長さを1.1mmとした場合の電位分布が示されている。なお、図2(b)においても、図1(b)と同様に引き出し電極5,6については、理解を容易とするために図示を省略する。
図2から明らかなように、長さ方向位置が0.7mm及び0.87mmの各位置に電位分布のノードが存在することがわかる。すなわち、0.7mm未満の場合には、電荷の極性が正であり、0.7mm〜0.87mmの範囲では負であり、0.87mmを超えると、電荷が正となることがわかる。
他方、本実施形態では、上記浮き電極7が設けられている。浮き電極7の作用効果を図2(a)を参照して説明する。図2(a)に模式的に浮き電極7が設けられている位置を示す。ここでは、浮き電極7は、圧電基板2の長さ方向に沿う寸法が0.4mmとされており、かつ浮き電極7の該長さ方向中心位置は、図2(a)の横軸である圧電基板2の長さ方向に沿う位置として0.77mmの位置とされている。浮き電極7の上記長さ方向に沿う寸法が0.4mmと比較的大きいため、上記2つのノードが浮き電極7内に位置している。
上記のように、上記長さ方向に沿ってある長さ寸法を有するように浮き電極7は構成されており、上記電位分布の1つのノードに着目した場合、該ノードを起点として第1の励振電極3に近づく方向に延びる部分と、第1の励振電極3から遠ざかる方向に延びる部分とを有する。なお、ノードは浮き電極の中心に位置する必要は必ずしもないので、上記起点という表現を用いている。
本実施形態では、上記ノードから第1の励振電極3に近い側の浮き電極部分に生じる電荷と、第1の励振電極3に対して遠い側の浮き電極部分に生じる電荷の極性が逆であるため、浮き電極7の存在により正及び負の電荷が相殺される。従って、上記正負の電荷による電位分布が発生し難いため、基本波を効果的に抑圧することができる。これを、図3を参照して具体的に説明する。
図3は、上記圧電基板2において圧電基板2の長さ方向に沿う寸法が0.4mmの浮き電極7を形成し、該浮き電極7の中心の圧電基板2の長さ方向位置を変化させた場合の厚み縦振動の基本波及び3倍波の応答を示す図である。すなわち、図3の横軸は、図2の横軸と同様に、圧電基板2の長さ方向に沿う位置を示し、縦軸のθmxは、基本波または3倍波の位相最大値を示す。この位相最大値が小さいほど応答は小さく、従って抑圧されていることを示す。図3から明らかなように、浮き電極7の圧電基板2の長さ方向に沿う位置が、0.76mm付近において、基本波の応答が非常に小さいことがわかる。他方、厚み縦振動の3倍波は浮き電極7の長さ方向位置が0.76mm付近においてもほとんど抑圧されていないことがわかる。
上記のように、図2(a)及び(b)並びに図3を参照した説明では、浮き電極7内に2つのノードが位置するように浮き電極7が設けられている場合の例を示した。従って、2つのノードのいずれにおいても、ノードの内側の浮き電極部分の電荷とノードの外側の浮き電極部分の電荷とが相殺される。
もっとも、浮き電極7は、その内部に1つの上記ノードが位置するように形成されてもよい。
浮き電極7内に1つのノードを位置させるには、浮き電極7の圧電基板2の長さ方向に沿う寸法を小さくすればよい。図4及び図5は、浮き電極7の圧電基板2の長さ方向に沿う寸法を変化させた場合の浮き電極7の作用効果を説明するための図である。
すなわち図4は、浮き電極7の上記圧電基板2の長さ方向に沿う寸法を0.2mm及び0.4mmとした場合の浮き電極位置と基本波の応答との関係を示す図である。図4の横軸は、浮き電極7の中心の圧電基板2の長さ方向に沿う位置である。また、縦軸のΔF(%)は、基本波の共振周波数をfr、反共振周波数をfaとしたときに、fa−frの絶対値のfrに対する割合であるΔFを、浮き電極がない場合のΔFで規格化したものであり、基本波の応答の大きさに比例する。Δfが小さいほど、すなわちΔF(%)が小さいほど基本波が抑圧されることを意味する。
図4から明らかなように、浮き電極7の上記長さ方向位置に沿う寸法が0.2mmの場合には、基本波が抑圧される浮き電極の上記長さ方向に沿う位置は、0.65〜0.70mmの位置と、0.86〜0.92mmの位置とにあり、浮き電極7の上記長さ方向位置に沿う寸法が0.4mmの場合には、0.86〜0.80mmの位置であることがわかる。
このときの基本波の電位分布では、図2(a)に示したように、2つの振動のノードが存在していた。従って、図4から明らかなように、浮き電極7の圧電基板2の長さ方向に沿う寸法を0.4mmとした場合には、図2(a)及び図3に示した結果と図4に示した結果とが矛盾しないことがわかる。すなわち、図4より、浮き電極の上記長さ方向寸法が0.4mmとされている場合には、浮き電極7の中心位置を、上記長さ方向に沿う位置で0.74〜0.80mmの間とすればよいことがわかるが、図2(a)では、該長さ方向位置が0.77mmとされていたため、図3に示すように基本波の応答が抑圧されていた。
他方、図4に示すように、浮き電極7の上記長さ方向に沿う寸法が0.2mmの場合には、上記のように、上記長さ方向位置が0.65〜0.70mmの場合と、0.86〜0.92mmの位置の場合のいずれにおいても基本波が抑圧されることがわかる。これを、図5を参照してより具体的に説明する。図5に示されている電位分布は、図2(a)に示した電位分布と同じであり、浮き電極7を形成する前の基本波が励振された場合の基本波による電位分布を示す。もっとも、図5では、2つの浮き電極7A,7Bが設けられる位置を模式的に示すこととする。
ここでは、内側の浮き電極7Aが上記長さ方向に沿う位置で0.70mm付近に、外側の浮き電極7Bが上記長さ方向に沿う位置で0.87mm付近に配置されている。従って、この構造においても、浮き電極7A,7Bにおいて、それぞれ、基本波による正負の電荷を相殺し、該電荷分布に基づく電位分布を抑圧し得ることがわかる。すなわち、図2では、1つの浮き電極7により2つのノードにおける正負の電荷の相殺を説明したが、図5に示したように、各ノードに浮き電極7A,7Bを配置し、それぞれのノードで正負の電荷を相殺し得ることがわかる。
なお、図5では、一方の浮き電極7Aに1つのノードが位置するように、他方の浮き電極7B内にもう1つのノードが位置するように構成されていたが、いずれか一方の浮き電極のみを用いても基本波を抑圧することができる。たとえば、浮き電極7Aのみを上記長さ方向に沿う位置で0.70mm付近に配置した場合、浮き電極7Aの存在により、基本波による正負の電荷が相殺され、従って該電荷分布に基づく電位分布が抑圧される。従って、複数のノードが存在する場合、全てのノードに浮き電極を配置する必要はない。上記のように、本実施形態によれば、厚み縦振動の基本波を抑圧することができるが、その場合厚み縦振動の3倍波はほとんど抑圧されない。
よって、厚み縦振動の3倍波を効率良く利用することができる。特に、浮き電極7は、上記のように、基本波による正負の電荷が生じ難いように作用するものであるため、浮き電極7の質量をさほど大きくする必要はない。すなわち、浮き電極7は導電性材料で構成されればよく、その質量は特に限定されない。従って、材料コストの上昇を招くこともない。
加えて、質量負荷を利用するものでないため、浮き電極7の質量を小さくした場合には、厚み縦振動の3倍波が抑圧される可能性も少ない。よって、厚み縦振動の基本波を効果的に抑圧しつつ、3倍波の応答は十分な大きさとすることができる。
本実施形態において、上記浮き電極7の存在により、基本波を抑圧し得ることを具体的な実験例に基づいて説明する。
上記圧電基板として、チタン酸鉛系セラミック基板を用い、励振電極3,4の形状を、0.3×0.54mmとし、浮き電極7として、圧電基板2の長さ方向に沿う長さ方向寸法が0.4mm、圧電基板2の幅方向に沿う寸法が0.54mmの厚み0.3μmのAg膜を作製した。この場合、浮き電極7の形成位置をx座標において種々変化させ、基本波の応答を評価した。結果を図3に示す。
従って、図2に示した基本波により生じる正負の電荷による電位分布のノード位置である0.78mm付近に浮き電極7を設けることにより、基本波の応答を効果的に抑圧し得ることがわかる。
なお、本発明の圧電共振子において、圧電基板内に基本波の伝搬による電位分布のノードが複数存在する場合には複数のノードのそれぞれに浮き電極を設けてもよく、複数のノードの少なくとも1つのノードに浮き電極を設けてもよい。好ましくは、複数のノードに浮き電極を設けることにより、より効果的に基本波を抑圧することができる。
また、本発明の圧電共振子は、図1に示したストリップ型の圧電共振子1に限定されない。図6〜図10を参照して、本発明の圧電共振子の変形例を説明する。図6に示す変形例の圧電共振子31では、矩形板状の圧電基板32の上面中央に略円形の第1の励振電極33が、下面に略円形の第2の励振電極34が形成されている。ここでは、励振電極33,34は、引き出し電極35,36に、細長い配線電極37,38を介して電気的に接続されている。そして、配線電極37,38が設けられている部分を除くように、スリットが設けられた略C字状の浮き電極39a,39bが設けられている。このように、配線電極37,38が設けられている構造では、浮き電極39a,39bは、スリットを有するC字状の形状を有していてもよい。すなわち、閉環状の形状を有する必要は必ずしもなく、略環状であればよい
図7は、本発明の圧電共振子のさらに他の変形例を示す斜視図である。ここでは、圧電共振子41では、矩形板状の圧電基板42の上面に矩形の第1の励振電極43が、下面に矩形の第2の励振電極44が形成されている。励振電極43,44の周囲には、配線電極47,48が引き出されている部分に矩形枠状の浮き電極49a,49bが設けられている。このように、励振電極は矩形の形状を有していてもよく、また浮き電極49a,49bのように、矩形枠状の浮き電極を形成してもよい。
図8は、本発明の圧電共振子のさらに他の変形例を説明するための底面図である。図8に示す圧電共振子51は、細長い矩形板状の、すなわちストリップ型の圧電基板52を有する。圧電基板52の下面中央に、第2の励振電極53が形成されている。第2の励振電極53は、引き出し電極55に電気的に接続されている。ここでは、上面側の第1の励振電極は図示されていないが、励振電極53と圧電基板52を介して厚み方向に対向するように配置されている。そして、圧電基板52の下面において、浮き電極54が形成されている。上面側には浮き電極が形成されていない。このように、細長いストリップ型の圧電共振子51において、下面側にのみ浮き電極54を設けてもよい。
図9は、本発明の圧電共振子のさらに他の変形例を示す略図的正面断面図である。本実施形態の圧電共振子61では、図1に示す圧電共振子1において、圧電基板2の下面にも浮き電極8を設けた構造に相当する。その他の構造については、圧電共振子1と同様である。圧電共振子61からも明らかなように圧電基板2の上面2aだけでなく、下面2bにも浮き電極8を設けてもよい。すなわち、本発明においては、圧電基板の第1,第2の主面の内、少なくとも一方の主面に浮き電極が設けられればよい。なお、図9においても、図1(b)と同様に、引き出し電極の図示は省略している。
また、上述してきた実施形態では、厚み縦振動の3倍波を利用した圧電共振子につき説明したが、5倍波を含む他の厚み縦振動の高調波を利用した圧電共振子であってもよい。
(a)及び(b)は、本発明の第1の実施形態に係る圧電共振子の外観を示す模式的斜視図及び略図的正面断面図。 (a)は、第1の実施形態の圧電共振子における基本波により生じる電荷に基づく電位分布を示す図であり、(b)は、(a)に示す電位分布における横軸におけるx座標を説明するための圧電共振子の略図的半断面正面図。 第1の実施形態の圧電共振子において、浮き電極の位置を変化させた場合の基本波抑圧状態の変化を示す図。 浮き電極の圧電基板の長さ方向に沿う寸法を0.2mm及び0.4mmとした場合の浮き電極位置と基本波の応答との関係を示す図。 圧電基板長さ方向位置と、厚み縦振動の基本波により生じる電荷に基づく電位分布との関係を示す図。 本発明の圧電共振子の変形例を示す模式的斜視図。 本発明の圧電共振子の他の変形例を示す模式的斜視図。 本発明の圧電共振子のさらに別の変形例を説明するための底面図。 本発明の圧電共振子のさらに他の変形例を説明するための略図的正面断面図。 従来の圧電共振子の一例を示す斜視図。 従来の圧電共振子の他の例を示す斜視図。
符号の説明
1…圧電共振子
2…圧電基板
2a…上面
2b…下面
2c,2d…端面
3,4…励振電極
5,6…引き出し電極
7…浮き電極
8…浮き電極
21…圧電共振子
22…圧電基板
22a…上面
22b…下面
23…励振電極
24…浮き電極
25…励振電極
31…圧電共振子
32…圧電基板
32a…上面
32b…下面
33…励振電極
34…励振電極
35,37…引き出し電極
36,38…配線電極
39a,39b…浮き電極
41…圧電共振子
42…圧電基板
43,44…励振電極
45,46…引き出し電極
47,48…配線電極
49a,49b…浮き電極
51…圧電共振子
52…圧電基板
52b…下面
53…励振電極
54…浮き電極
55…引き出し電極
61…圧電共振子

Claims (6)

  1. 対向し合う第1,第2の主面を有する圧電基板と、前記圧電基板の第1の主面に形成された第1の励振電極と、第2の主面において、第1の励振電極と対向するように形成された第2の励振電極とを有し、第1,第2の励振電極が対向する部分が圧電振動部とされており、該圧電振動部の周囲に振動減衰部が構成されている厚み縦振動モードの高調波を利用したエネルギー閉じ込め型圧電共振子において、
    前記圧電基板の第1,第2の主面の少なくとも一方において、前記圧電振動部の周囲に、厚み縦振動の基本波により前記圧電基板の第1及び第2の主面にそれぞれ生じる電荷による電位分布のノードを起点として、前記励振電極に近づく方向及び励振電極から遠ざかる方向に延びるように形成された浮き電極を設けたことを特徴とする、エネルギー閉じ込め型圧電共振子。
  2. 前記圧電振動部を構成している第1,第2の励振電極が、前記圧電基板の第1,第2の主面の周縁部よりも内側に形成されていることを特徴とする、請求項1に記載のエネルギー閉じ込め型圧電共振子。
  3. 前記浮き電極が、前記第1及び/または第2の励振電極を囲むように設けられた略環状電極である、請求項2に記載のエネルギー閉じ込め型圧電共振子。
  4. 前記環状電極が、円環状の形状を有する、請求項3に記載のエネルギー閉じ込め型圧電共振子。
  5. 前記圧電基板が、細長い矩形板状の形状を有し、前記第1の励振電極が前記圧電基板の第1の主面において前記圧電基板の幅方向両側に位置する一対の側縁に至るように形成されており、前記第2の励振電極が、第2の主面において幅方向両側に位置する一対の側縁に至るように形成されており、前記振動減衰部が、前記圧電振動部を挟んで前記圧電基板の長さ方向両側に配置されている、請求項1に記載のエネルギー閉じ込め型圧電共振子。
  6. 前記浮き電極が、前記第1及び/または第2の励振電極の前記圧電基板の長手方向の一方側にのみ形成されている、請求項5に記載のエネルギー閉じ込め型圧電共振子。
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