JP3838061B2 - チューブの製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ラジエータや温水ヒータ等の熱交換器に適用されるチューブの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
車両用ラジエータとして、特開平6−159986号公報に記載の発明では、チューブの内壁のうち少なくともチューブの長手方向端部(ヘッダ挿入部)を除いた部位に凹凸(ディンプル)を設けて、チューブ内を流れる流体(冷却水や温水)とチューブとの熱伝達率を向上させつつ、チューブ(ヘッダ挿入部)とヘッダタンクに設けられた挿入穴との隙間が過度に大きくなることを防止してチューブとヘッダタンクとのろう付け不良を防止している。
【0003】
このチューブを製造する方法として、帯板状のワークにプレス加工を施してディンプルを成形するとともに、ワークをプレス装置に送るタイミングとプレス装置を稼動させるタイミングとを調整することによりディンプルを成形する部位を変化させて多種類のチューブの長さに対応する方法が考えられる。
【0004】
因みに、ディンプルを成形した後の(帯板状の)ワークは、成形ローラにより筒状に成形された後、所定長さに切断される。
【0005】
しかし、この方法では、ワークを間欠的に送る必要があるので、連続的にディンプルを成形することが難しく、チューブの生産性(生産速度)が低いという問題がある。
【0006】
これに対しては、外周面にディンプルを成形するための凹凸を設けたローラを備えるローラ成形機により連続的にディンプルを成形するといった方法が考えられるが、この方法では、ローラの外周面にディンプルを成形するための凹凸を設けた部位とこの凹凸が無い部位とを設けることにより、ディンプルが設けられた部位とディンプルが設けられていない部位(ヘッダ挿入部)とを一定の間隔で成形することとなるので、チューブの長手方向寸法を任意の長さに変更させるときには、ローラを交換する必要があり、多種類のチューブの長さに迅速に対応できない。
【0007】
本発明は、上記点に鑑み、内方側に向けて突出する複数個の突起部(ディンプル)を有するとともに、少なくとも長手方向両端側に突起部が設けられていない部位を有するチューブの製造方法において、多種類のチューブの長さに迅速に対応しつつ、生産性(生産速度)を高めることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、内方側に向けて突出する複数個の突起部(110b)を内壁に有するとともに、少なくとも長手方向両端側に突起部(110b)が設けられていない部位(110a)を有するチューブの製造方法であって、
帯板状のワーク(W)をその長手方向に送りながら、ワーク(W)を第1成形手段(210)により押圧して突起部(110b)を形成する第1工程と、
第1工程で形成された突起部(110b)のうち、所定部位の突起部(110b)を第2成形手段(220)により押し潰して前記ワーク(W)を平坦にする第2工程と、
第2工程が終了したワーク(W)を筒状に成形するとともに、第2成形手段(220)と電気的に連動する切断機(230)により、ワーク(W)を前記平坦な部分において所定長さに切断する第3工程とを有することを特徴とする。
【0009】
これにより、ワーク(W)を連続的に送りながら突起部(110b)を連続的に成形することができるので、ワーク(W)を間欠的に送る方法(従来の技術及び発明が解決しようとする課題の欄参照)と異なり、連続的に突起部(110b)を成形することができ、チューブ(110)の生産性(生産速度)を向上させることができる。
【0010】
また、押し潰すべき突起部(110b)の位置を変えることにより、突起部(110b)が設けられていない部位(110a)を容易に変更することができるので、ローラを交換することなく、多種類のチューブ(110)の長さに対応することができる。
【0011】
したがって、本発明に係るチューブの製造方法によれば、多種類のチューブ(110)の長さに迅速に対応しつつ、生産性(生産速度)を高めることができる。
【0012】
請求項2に記載の発明では、内方側に向けて突出する複数個の突起部(110b)を内壁に有するとともに、少なくとも長手方向両端側に突起部(110b)が設けられていない部位(110a)を有するチューブを製造するチューブの製造装置であって、
帯板状のワーク(W)をその長手方向に送りながら、ワーク(W)を押圧して前記突起部(110b)を形成する第1成形手段(210)と、
第1成形手段(210)で形成された突起部(110b)のうち、所定部位の突起部(110b)を押し潰してワーク(W)を平坦にする第2成形手段(220)と、
第2成形手段(220)よりワーク(W)の送り方向前進側に設けられ、ワーク(W)を筒状に成形するとともに、所定長さに切断する第3成形手段(230)とを有し、
第3成形手段には、第2成形手段(220)と電気的に連動してワーク(W)の平坦な部分を切断する切断機(230)が設けられていることを特徴とする。
【0013】
これにより、ワーク(W)を連続的に送りながら突起部(110b)を連続的に成形することができるので、ワーク(W)を間欠的に送る方法(従来の技術及び発明が解決しようとする課題の欄参照)と異なり、連続的に突起部(110b)を成形することができ、チューブ(110)の生産性(生産速度)を向上させることができる。
【0014】
また、押し潰すべき突起部(110b)の位置を変えることにより、突起部(110b)が設けられていない部位(110a)を容易に変更することができるので、ローラを交換することなく、多種類のチューブ(110)の長さに対応することができる。
【0015】
したがって、本発明に係るチューブの製造装置によれば、多種類のチューブ(110)の長さに迅速に対応しつつ、生産性(生産速度)を高めることができる。
【0016】
請求項3に記載の発明のごとく、第2成形手段(220)は、具体的には、円周面の所定範囲のみに押圧用突起部(221a)が形成された潰しローラ(221)を有し、押圧用突起部(221a)によりワーク(W)の突起部(110b)の押し潰しを行うようになっている。
【0017】
請求項4に記載の発明では、内方側に向けて突出する複数個の突起部(110b)を内壁に有するとともに、少なくとも長手方向両端側に突起部(110b)が設けられていない部位(110a)を有するチューブの製造方法であって、
帯板状のワーク(W)の厚み方向両側に一対のローラ(211、212)を配置し、ワーク(W)を連続的にその長手方向に送りながら、一対のローラ(211、212)をワーク(W)の両面に接触した状態で回転させることによりワーク(W)の長手方向における所定部位のみを押圧して突起部(110b)を形成し、また、一対のローラ(211、212)のうち、突起部成形用の一方のローラ(212)をワーク厚み方向へ変位させてワーク(W)の面から離すことにより、ワーク(W)の長手方向の一部に突起部(110b)を持たない平坦部分を形成する第1工程と、
第1工程が終了したワーク(W)を筒状に成形するとともに、突起部成形用の一方のローラ(212)を変位させる駆動手段(253)と電気的に連動する切断機(230)によりワーク(W)を平坦部分において所定長さに切断する第2工程とを有することを特徴とする。
【0018】
これにより、ローラを交換することなく、ワーク(W)を間欠的に送る方法(従来の技術及び発明が解決しようとする課題の欄参照)に比べて、チューブ(110)の生産性(生産速度)を向上させることができる。
【0019】
したがって、本発明に係るチューブの製造方法によれば、多種類のチューブ(110)の長さに迅速に対応しつつ、生産性(生産速度)を高めることができる。
【0020】
請求項5に記載の発明では、内方側に向けて突出する複数個の突起部(110b)を内壁に有するとともに、少なくとも長手方向両端側に突起部(110b)が設けられていない部位(110a)を有するチューブを製造するチューブの製造装置であって、
帯板状のワーク(W)の厚み方向両側に配置された一対のローラ(211、212)からなる第1成形手段(210)と、
前記第1成形手段(210)より前記ワーク(W)の送り方向前進側に設けられ、前記ワーク(W)を筒状に成形するとともに所定長さに切断する第2成形手段(230)とを有し、
前記第1成形手段(210)は、前記ワーク(W)を連続的にその長手方向に送りながら、一対のローラ(211、212)をワーク(W)の両面に接触した状態で回転させることによりワーク(W)の長手方向における所定部位のみを押圧して突起部(110b)を形成し、また、一対のローラ(211、212)のうち、突起部成形用の一方のローラ(212)をワーク(W)の厚み方向へ変位させてワーク(W)の面から離すことにより、ワーク(W)の長手方向の一部に突起部(110b)を持たない平坦部分を形成するようになっており、
第2成形手段は、突起部成形用の一方のローラ(212)を変位させる駆動手段(253)と電気的に連動してワーク(W)の平坦な部分を切断する切断機(230)を有していることを特徴とする。
【0021】
これにより、ローラを交換することなく、ワーク(W)を間欠的に送る方法(従来の技術及び発明が解決しようとする課題の欄参照)に比べて、チューブ(110)の生産性(生産速度)を向上させることができる。
【0022】
したがって、本発明に係るチューブの製造装置によれば、多種類のチューブ(110)の長さに迅速に対応しつつ、生産性(生産速度)を高めることができる。
【0023】
なお、請求項6に記載の発明のごとく、第1成形手段(210)には、具体的には駆動手段(253)の動力を突起部成形用の一方のローラ(212)に伝達して一方のローラ(212)をワーク(W)の厚み方向へ変位させるリンク機構(250)が設けられている。
【0024】
因みに、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
【0025】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
本実施形態は、本発明に係るチューブを車両用のラジエータ(エンジン冷却水と空気とを熱交換する熱交換器)に適用したものであって、図1は本実施形態に係るラジエータ100の正面図である。
【0026】
図1中、110はエンジン冷却水(流体)が流通するアルミニウム製のラジエータチューブ(以下、チューブと略す。)であり、120はチューブ110の外表面に接合されて放熱面積を増大させるアルミニウム製のラジエータフィン(以下、フィンと略す。)であり、これらチューブ110及びフィン120により、エンジン冷却水と空気とを熱交換させる熱交換コアが構成されている。なお、チューブ110の詳細は後述する。
【0027】
130はチューブ110の長手方向両端側に配設されて複数本のチューブ110と連通するアルミニウム製のヘッダタンク(以下、タンクと略す。)であり、紙面左側のタンク130は各チューブ110にエンジン冷却水を分配供給するものであり、紙面右側のタンク130は熱交換を終えたエンジン冷却水を集合回収するものである。
【0028】
なお、チューブ110、フィン120及びタンク130はろう材(チューブ110、フィン120及びタンク130を構成するアルミニウム材より融点が低い金属)によりろう付け接合されている。
【0029】
次に、チューブ110について述べる。
【0030】
図2は熱交換コア部の断面斜視図であり、チューブ110は空気の流通方向が長径方向となるようにアルミニウム製の帯板材を扁平状にローラ成形したもので、エンジン冷却水が流通する通路(空間)が長径方向略中央部にて2つに仕切られている。
【0031】
そして、チューブ110は、図3に示すように、その長手方向両端部(タンク130に挿入される挿入部)110aを除いて略全域に渡って、内方側に向けて突出する複数個の突起部(ディンプル)110bが形成されている。
【0032】
ところで、チューブ110は、図2に示すように、帯板状のワーク(板材)の幅方向一方側を屈曲させて形成された溝部(巻き込み用溝部)111に他方側に形成された挿入部(巻き込まれ端部)112が挿入された状態で、溝部111と挿入部112とがろう付け接合されたものであり、溝部111は、互いに対向する第1、2側壁部111a、111b及び第1、2側壁部111a、111bを連結する円弧状の連結部111cを有して断面形状が略U字状に形成された状態で、チューブ(チューブ本体)110の内方側に位置している。
【0033】
なお、第2側壁部(巻き込み根本部)111bはチューブ(チューブ本体)110の内壁と一体成形されて繋がっているのに対して、第1側壁部(巻き込み端部)111aは、ろう付け後においては、ろう材によりチューブ(チューブ本体)110の内壁と一体化されるものの、ろう付け前においては、板状部材の端部に位置しているので、チューブ(チューブ本体)110の内壁と一体成形にて繋がっていない。
【0034】
また、第1側壁部111aには、第1側壁部111aと連結部111cとの連結箇所から第1側壁部111aを挟んで連結部111cと反対側(図2の左下方側)に向けて突出する第1突起部(当て爪)113aが設けられ、同様に、第2側壁部111bには、第2側壁部111bと連結部111cとの連結箇所から第2各側壁部111bを挟んで連結部111cと反対側(図2の右下方側)に向けて突出する第2突起部(受け爪)113bが設けられている。
【0035】
そして、第1、2突起部113a、113bの先端は、チューブ(チューブ本体)110内壁面のうち連結部111cと対向する内壁面(図2において、連結部111cより下方側に位置する内壁面)110aに接触している。なお、本実施形態では、連結部111cも内壁面110aに接触している。
【0036】
次に、チューブ(チューブ本体)110及びラジエータの製造法について述べる。
【0037】
図4は本実施形態に係るチューブの製造方法を用いたチューブの製造装置200を示す模式図であり、Wはチューブ110の素材である帯板状のワークである。
【0038】
なお、ワークWはアルミニウム製の母材の表裏両面又は片面にろう材を被覆(クラッド)したものであり、一対の円筒(円柱)状ローラからなる送り装置(図示せず。)により、図4の矢印に示す向きに所定速度で連続的に送られている。
【0039】
210はワークWを連続的にその長手方向に送りながら、ワークWを押圧して突起部110bを形成する突起部成形機(第1成形手段)210であり、この突起部成形機210は、ワークWをその厚み方向両側から挟み込むように配置された一対の突起部成形ローラ211、212等からなるものである。
【0040】
なお、図5に示すように、ワークWに対して紙面下側の突起部成形ローラ212には、ワークWの一部を押し出すようにワークWの一部を塑性変形させる凸部212aが形成され、一方、ワークWに対して紙面上側の突起部成形ローラ211には、凸部212aに対応するような凹部211aが形成されている。
【0041】
また、図4中、220は突起部成形機210で形成された突起部110bのうち、所定部位(タンク挿入部110aに対応する部位)の突起部110bを押し潰してワークWを平坦にする潰し機(第2成形手段)である。そして、この潰し機220は、図5に示すように、ワークWをその厚み方向両側から挟み込むように配置された一対の潰しローラ221、222等からなるもので、ワークWに対して紙面下側の潰しローラ222は、単純な円筒(円柱)状のもので、突起部成形機210(突起部成形ローラ211、212)と連動して(本実施形態では、歯車G1、G2(図4参照)により機械的に連動して)同一回転数で回転する。
【0042】
一方、ワークWに対して紙面上側の潰しローラ221は、円周面の所定範囲内のみに突起部110bを潰すための押圧用突起部221aが形成されたもので、製造するチューブ110の長さに応じて、後述する切断機230と(電気的に)連動して回転して突起部110bを潰す。
【0043】
このため、本実施形態では、突起部成形機210(突起部成形ローラ211、212)及び潰しローラ222は、同一のサーボモータ(駆動手段)により駆動され、潰しローラ221は専用のサーボモータ(駆動手段)223により駆動されている。
【0044】
また、図4中、230は後述する折り曲げ成形機にて扁平筒状に成形されたチューブ110(ワークW)を所定長さに切断する切断機であり、この切断機230のカッタ231を回転駆動させるサーボモータ(駆動手段)232は、前述のごとく、潰しローラ221用のサーボモータ223と電気的に連動して回転する。
【0045】
また、図4には示されていないが、潰し機220と切断機230との間には、突起部110bが形成された帯板状のワークWを図2に示すような扁平筒状に成形していく折り曲げ成形機が設けられている。
【0046】
なお、図6、7は折り曲げ成形機において成形されていくワークWを時系列的に示したもので、図6(a)→図6(b)→図6(c)→図6(d)の順にワークWの幅方向一方側と他方側とを屈曲させて(曲げて)いき、溝部111及び挿入部112を成形する(端部成形工程)。
【0047】
そして、引き続きワークWを図7(a)→図7(b)→図7(c)→図7(d)の順に屈曲させて(曲げて)いき、溝部111に挿入部112を挿入組み付けする(挿入成形工程)。
【0048】
因みに、図4中、240は潰し機220(特に、潰しローラ221)及び切断機230を制御する制御装置である。
【0049】
ここで、本実施形態に係るチューブの製造装置の概略作動、すなわち本実施形態に係るチューブの製造方法を述べる。
【0050】
先ず、ワークWを連続的にその長手方向に送りながら、突起部成形機210にてワークWの一部を押圧して突起部110bを形成する(第1工程)。次に、突起部成形機210にて形成された突起部110bのうち、所定部位(タンク挿入部110aに対応する部位)の突起部110bを潰し機220にて押し潰してワークWを平坦にする(第2工程)。
【0051】
その後、潰し機220よりワークWの送り方向前進側に設けられた折り曲げ成形機にてワークWを扁平筒状に成形するとともに、切断機230にてチューブ110(ワークW)を所定長さに切断する(第3工程)。
【0052】
なお、チューブ110の製造が終了した後は、図2に示すように、チューブ110とフィン120とを交互に積層するように組み付けて熱交換コアを組み立てた後、ワイヤー等の治具にてチューブ110とフィン120とを互いに圧接させるように圧縮し(仮組工程)、その後、タンク130と共に熱交換コアを一体ろう付け接合する(ろう付け工程)。
【0053】
因みに、挿入成形工程が終了した後においては、スプリングバックにより、例えば図7(d)の状態から図7(b)にワークWが変形してしまうが、仮組工程時にチューブ110とフィン120とを互いに圧接させるように、第1、2側壁部111a、111bの平行な方向(チューブ110の短径方向)に圧縮するので、仮組工程時においては、図8(a)→図8(b)→図8(c)の順に示すようにチューブ(チューブ本体)110が屈曲していき、最終的に、図8(c)に示すような状態でろう付け接合される。なお、以下、チューブ110とフィン120とを圧縮する力を仮組時の圧縮力と呼ぶ。
【0054】
次に、本実施形態の特徴を述べる。
【0055】
本実施形態によれば、突起部110bを形成した後、所定部位の突起部110bを押し潰してワークWを平坦にするので、ワークWを連続的に送りながら突起部110bを連続的に成形することができる。したがって、ワークWを間欠的に送る方法(従来の技術及び発明が解決しようとする課題の欄参照)と異なり、連続的に突起部(ディンプル)110bを成形することができるので、チューブ110の生産性(生産速度)を向上させることができる。
【0056】
また、押し潰すべき突起部110bの位置を変える(潰しローラ221の動作タイミングを制御する)ことにより、突起部110bが設けられていない部位(タンク挿入部110a)を容易に変更することができるので、突起部成形ローラ211、212を交換することなく、多種類のチューブ110の長さに対応することができる。
【0057】
したがって、本実施形態に係るチューブの製造方法及び製造装置によれば、多種類のチューブの長さに迅速に対応しつつ、生産性(生産速度)を高めることができる。
【0058】
また、本実施形態に係るチューブ110では、第1側壁部111aと連結部111cとの連結箇所から第1側壁部111aを挟んで連結部111cと反対側に向けて突出する第1突起部113aが設けられ、かつ、スプリングバックにより溝幅(第1、2側壁部111a、111b間の距離)が拡大するように溝部111の溝部が開く(図8(a)参照)ので、チューブ(チューブ本体)110を圧縮する際には、図8(b)に示すように、第1突起部113aの先端が最初に内壁面110aに接触する。
【0059】
このため、第1突起部113aの先端に仮組時の圧縮力に対する反力が作用し、かつ、第1突起部113aの先端が内壁面110aに接触して動かないので、溝幅が縮小するような曲げモーメントが第1側壁部111a及び連結部111cに作用する。
【0060】
したがって、図8(b)から図8(c)の状態に圧縮が進むに連れて、第1側壁部111aが挿入部112に近づいていき、第1側壁部111aが挿入部112に接触して挿入部112を第2側壁部111b側に押圧する。
【0061】
つまり、圧縮が進むに連れて、自動的に挿入部112が溝部111(第1、2側壁部111a、111b)に巻かれるように溝部111に挟み込まれ、溝部111の内壁と挿入部112との隙間(特に、第2側壁部111bと挿入部112との隙間δ(図2参照))を均一にしつつ、溝部111にて挿入部112を確実に挟み込むことができるので、溝部111と挿入部112とを確実にろう付け接合することができ、チューブ(ろう付け)の歩留まりを向上させることができる。延いては、ラジエータ100の製造原価低減を図ることができる。
【0062】
また、第2側壁部111bと連結部111cとの連結箇所から第2各側壁部111bを挟んで連結部111cと反対側に向けて突出する第2突起部113bが第2側壁部111bに設けられているとともに、第2突起部113bの先端が内壁面110aに接触しているので、第1側壁部111aが挿入部112に近づいて第1側壁部111aが挿入部112を第2側壁部111b側に押圧する(図8(b)から図8(c)の状態に圧縮が進む)際に、第2側壁部111bが挿入部112から遠離る(逃げる)ように変位してしまうことを防止できる。
【0063】
したがって、より確実に溝部111の内壁(特に、第2側壁部111b)と挿入部112との隙間を均一にしつつ、溝部111にて挿入部112を確実に挟み込むことができる。
【0064】
(第2実施形態)
第1実施形態では、突起部成形機210は、ワークWの送りに連動して連続的に突起部110bを成形し、必要な部位(タンク挿入部110aに対応する部位)の突起部110bを潰してワークWを平坦にしたが、本実施形態は、ワークWをその長手方向に送りながら、ワークWの長手方向における所定部位(タンク挿入部110a以外の部位に対応する部位)のみを押圧して突起部110bを形成し(第1工程)、その後、ワークWを扁平筒状に成形するとともに、成形されたワークW(チューブ110)を所定長さに切断する(第2工程)ものである。
【0065】
そして、図9は本実施形態に係るチューブ110の製造方法を用いたチューブ製造装置200の主要部(突起部成形機210)を示す模式図であり、本実施形態では、突起部110bを成形するための凸部212aが設けられた突起部成形ローラ212を図10(b)および図10(c)の矢印に示すようにワークWの厚み方向に変位させることにより突起部110bを成形する場合と成形しない場合とを切り換えることができるようにしたものである。
【0066】
具体的には、図10(a)は突起部成形ローラ212によりワークWに突起部110bを成形している状態を示しており、その後、ワークWのうちタンク挿入部110aに対応する部位が突起部成形機210(突起部成形ローラ211、212)を通過するときのみ、図10(b)の矢印に示すように、突起部成形ローラ212を下方側に変位させて突起部成形ローラ212をワークWから離すことにより、ワークWのうちタンク挿入部110aに対応する部位を平坦にしている。
図10(c)は、図10(b)の状態から突起部110bの成形を再開するように突起部成形ローラ212を矢印のごとく上方側に変位させる状態を示す。図10(d)はワークWへの突起部110bの成形が再開され、突起部110bの成形部位相互の間に突起部が無い平坦な部位が形成されている状態を示す。
【0067】
なお、図9中、250は突起部成形ローラ212を変位させるためのリンク機構であり、251はリンク機構250を稼動させるリンクレバーであり、252はリンクレバー251を揺動させる偏心テーブル(偏心カム)であり、253は偏心テーブル252を回転させるサーボモータ(駆動手段)であり、このサーボモータ253も制御装置240(図4参照)により制御されている。
【0068】
また、224は突起部成形ローラ211、212を回転させるサーボモータ(図示せず。)の回転力を突起部成形ローラ211、212に伝える駆動ギヤボックスであり、本実施形態では、突起部成形ローラ212が変位するため、駆動ギヤボックス224の出力軸と突起部成形ローラ211、212とのずれを吸収する偏心許容軸継手225を介して駆動ギヤボックス224と突起部成形ローラ211、212とが連結されている。
【0069】
次に、本実施形態の特徴(作用効果)を述べる。
【0070】
ワークWを連続的にその長手方向に送りながら、ワークWの長手方向における所定部位(タンク挿入部110a以外の部位に対応する部位)のみを押圧して突起部110bを形成するので、突起部成形ローラ211、212を交換することなく、ワークWを間欠的に送る方法(従来の技術及び発明が解決しようとする課題の欄参照)に比べて、チューブ110の生産性(生産速度)を向上させることができる。
【0071】
したがって、本実施形態に係るチューブの製造方法及び製造装置によれば、多種類のチューブの長さに迅速に対応しつつ、生産性(生産速度)を高めることができる。
【0072】
なお、本実施形態では、突起部成形ローラ212のみを変位させたが、突起部成形ローラ212に連動して突起部成形ローラ211も変位させてもよい。
【0073】
また、本実施形態では、突起部成形ローラ212を下方側に変位させて突起部成形ローラ212をワークWから離すので、突起部110bの突出高さが大きいときには、突起部成形ローラ212をワークWから離したときに、ワークWが突起部成形ローラ212側(下方側)に撓むおそれがあるが、そのような場合には、図11に示すように、ワークWが突起部成形ローラ212側(下方側)に撓むことを抑制するガイド226を設けてもよい。
【0074】
因みに、図11(a)のガイド226は比較的大きな面でワークWを案内するブロック状のもので、図11(b)のガイド226は転がりながらワークWを案内する円柱コロ状のものである。
【0075】
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、第2側壁部111bに第2突起部113bを設けたが、本発明は少なくとも第1側壁部111aに第1突起部113aを設ければよいので、第2突起部113bを廃止してもよい。
【0076】
また、上述の実施形態では、ラジエータ100のチューブ110に本発明を適用したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その他のチューブ(管)にも適用することができる。
【0077】
また、チューブ110の断面形状は、上述の実施形態に示された形状に限定されるものではなく、単純な扁平形状や円であってもよい。
【0078】
また、上述の実施形態では、チューブ110の継ぎ目をろう付けにより接合したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば電縫管のごとく、継ぎ目を電気溶接してもよい。
【0079】
また、上述の実施形態では、図6(a)に示す工程から突起部110bを形成したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば図6(c)に示す工程にて突起部110bを形成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るラジエータの正面図である。
【図2】本発明の実施形態に係るラジエータのコア部断面の斜視図である。
【図3】本発明の実施形態に係るチューブの斜視図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係るチューブの製造装置を示す斜視図である。
【図5】本発明の第1実施形態に係るチューブの製造装置の作動を示す説明図である。
【図6】本発明の実施形態に係るチューブの折り曲げ成形工程を示す説明図である。
【図7】本発明の実施形態に係るチューブの折り曲げ成形工程を示す説明図である。
【図8】図2に示すコア部の製造工程を示す説明図である。
【図9】本発明の第2実施形態に係るチューブの製造装置を示す斜視図である。
【図10】本発明の第2実施形態に係るチューブの製造装置の作動を示す説明図である。
【図11】本発明の第2実施形態に係るチューブの製造装置の変形例を示す説明図である。
【符号の説明】
200…チューブ製造装置、210…突起部成形機、220…潰し機、
230…切断機、W…ワーク。
Claims (6)
- 内方側に向けて突出する複数個の突起部(110b)を内壁に有するとともに、少なくとも長手方向両端側に前記突起部(110b)が設けられていない部位(110a)を有するチューブの製造方法であって、
帯板状のワーク(W)をその長手方向に送りながら、前記ワーク(W)を第1成形手段(210)により押圧して前記突起部(110b)を形成する第1工程と、
前記第1工程で形成された突起部(110b)のうち、所定部位の突起部(110b)を第2成形手段(220)により押し潰して前記ワーク(W)を平坦にする第2工程と、
前記第2工程が終了した前記ワーク(W)を筒状に成形するとともに、前記第2成形手段(220)と電気的に連動する切断機(230)により、前記ワーク(W)を前記平坦な部分において所定長さに切断する第3工程とを有することを特徴とするチューブの製造方法。 - 内方側に向けて突出する複数個の突起部(110b)を内壁に有するとともに、少なくとも長手方向両端側に前記突起部(110b)が設けられていない部位(110a)を有するチューブを製造するチューブの製造装置であって、
帯板状のワーク(W)をその長手方向に送りながら、前記ワーク(W)を押圧して前記突起部(110b)を形成する第1成形手段(210)と、
前記第1成形手段(210)で形成された突起部(110b)のうち、所定部位の突起部(110b)を押し潰して前記ワーク(W)を平坦にする第2成形手段(220)と、
前記第2成形手段(220)より前記ワーク(W)の送り方向前進側に設けられ、前記ワーク(W)を筒状に成形するとともに、所定長さに切断する第3成形手段(230)とを有し、
前記第3成形手段には、前記第2成形手段(220)と電気的に連動して前記ワーク(W)の前記平坦な部分を切断する切断機(230)が設けられていることを特徴とするチューブの製造装置。 - 前記第2成形手段(220)は、円周面の所定範囲のみに押圧用突起部(221a)が形成された潰しローラ(221)を有し、
前記押圧用突起部(221a)により前記ワーク(W)の突起部(110b)の押し潰しを行うことを特徴とする請求項2に記載のチューブの製造装置。 - 内方側に向けて突出する複数個の突起部(110b)を内壁に有するとともに、少なくとも長手方向両端側に前記突起部(110b)が設けられていない部位(110a)を有するチューブの製造方法であって、
帯板状のワーク(W)の厚み方向両側に一対のローラ(211、212)を配置し、前記ワーク(W)を連続的にその長手方向に送りながら、前記一対のローラ(211、212)を前記ワーク(W)の両面に接触した状態で回転させることにより前記ワーク(W)の長手方向における所定部位のみを押圧して前記突起部(110b)を形成し、また、前記一対のローラ(211、212)のうち、突起部成形用の一方のローラ(212)を前記厚み方向へ変位させて前記ワーク(W)の面から離すことにより、前記ワーク(W)の長手方向の一部に前記突起部(110b)を持たない平坦部分を形成する第1工程と、
前記第1工程が終了した前記ワーク(W)を筒状に成形するとともに、前記一方のローラ(212)を変位させる駆動手段(253)と電気的に連動する切断機(230)により前記ワーク(W)を前記平坦部分において所定長さに切断する第2工程とを有することを特徴とするチューブの製造方法。 - 内方側に向けて突出する複数個の突起部(110b)を内壁に有するとともに、少なくとも長手方向両端側に前記突起部(110b)が設けられていない部位(110a)を有するチューブを製造するチューブの製造装置であって、
帯板状のワーク(W)の厚み方向両側に配置された一対のローラ(211、212)からなる第1成形手段(210)と、
前記第1成形手段(210)より前記ワーク(W)の送り方向前進側に設けられ、前記ワーク(W)を筒状に成形するとともに所定長さに切断する第2成形手段(230)とを有し、
前記第1成形手段(210)は、前記ワーク(W)を連続的にその長手方向に送りながら、前記一対のローラ(211、212)を前記ワーク(W)の両面に接触した状態で回転させることにより前記ワーク(W)の長手方向における所定部位のみを押圧して前記突起部(110b)を形成し、また、前記一対のローラ(211、212)のうち、突起部成形用の一方のローラ(212)を前記ワーク(W)の厚み方向へ変位させて前記ワーク(W)の面から離すことにより、前記ワーク(W)の長手方向の一部に前記突起部(110b)を持たない平坦部分を形成するようになっており、
前記第2成形手段は、前記一方のローラ(212)を変位させる駆動手段(253)と電気的に連動して前記ワーク(W)の前記平坦な部分を切断する切断機(230)を有していることを特徴とするチューブの製造装置。 - 前記第1成形手段(210)には、前記駆動手段(253)の動力を前記一方のローラ(212)に伝達して前記一方のローラ(212)を前記ワーク(W)の厚み方向へ変位させるリンク機構(250)が設けられていることを特徴とする請求項5に記載のチューブの製造装置。
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