JP3837416B2 - 顔料を含有する脂質ベースのゲル材料 - Google Patents

顔料を含有する脂質ベースのゲル材料 Download PDF

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Description

本発明は、顔料を含有する脂質ベースのゲル材料、それを含有するカラー・ペンシルおよび顔料を含有するゲル材料とそのようなゲル材料を含有するカラー・ペンシルの製造方法に関する。
顔料を含有する脂質ベースのゲル材料は、脂質が中に組み込まれたゲル形成成分の網状構造を有してなる分散系である。ゲル材料は、着色目的の顔料と、ことによるとゲル材料に不溶性の充填剤も含有する。この種の材料は、多くの分野において色の塗布に適している。顔料入りゲル材料に考えられる用途の主要分野は、描画や塗装の着色材料や、多くの形態、特に、クリーム状メークアップの形態、またはメークアップ・ペンシル、クリーム状アイシャドウの形態、またはアイシャドウ・ペンシルの形態、頬紅、リップスティック、アイライナー・ペンシルおよびアイブロー・ペンシルの形態、およびコール・ペンシルまたはカジャール・ペンシルの形態で用いられる装飾用化粧品の分野である。特に、そのような顔料を含有する脂質ベースのゲル材料は、化粧用ペンシルの製造に用いることができる。
描画、塗装およびメークアップのために用いられる材料は、容易に塗布できるが、塗布した後には、良好な持続性を持つべきであり、できるだけウォーター・プルーフすなわち防水性であるべきであり、化粧用ペンシルの場合には、ティア・プルーフすなわち耐涙性並びに色移り耐性、すなわち、塗布された部分から落ちて、例えば、グラスや衣類などの他の物品に付着するべきでなく、塗布した部分から色移りしたりにじんだりすべきではない。
公知のカラー・ペンシル組成物は、顔料で着色された、脂肪、油およびワックスのブレンドをベースとするものである。それゆえ、当業者に公知の標準的な文献には、例えば、天然または合成のトリグリセリド、硬化油、カカオバター、ココナッツ油、天然または合成の油またはパラフィン油、シリコーン油、天然または鉱物ワックスおよびラノリンまたはラノリン誘導体などの通常の添加剤からなるペンシル配合物を有してなるリップスティックまたはアイシャドウ・ペンシルが記載されている。これらの調製品は、ことによると、例えば、油溶性植物抽出物、ビサボロールまたはビタミン類をベースとする、公知の化粧用「活性物質」を含有してもよい。一般に、それらの調製品は、塗布するときに生じる剪断力の下で液化し、それゆえ、柔らかくやさしく塗布できるチキソトロピック系である。
例えば、ジメチコンまたはシクロメチコンとして当業者に知られている短鎖線状または環状シリコーン油、もしくは揮発性炭化水素、特に、イソパラフィン、またはそれらの混合物などの揮発性物質を用いて、そのような調製品を使用することも知られている。そのような調製品は、特に柔らかでやさしく塗布することができ、揮発性成分が蒸発した後に残るのは、色移り耐性を持つ柔軟な脂質膜であり、これは、皮膚の微細な皺や襞中に移行する傾向をわずかしか示さない。
そのようなゲル状の調製品はこれまで、主に防臭スティックおよび制汗スティックに関する化粧品分野に用いられてきた。一般論として、それらのゲルには、容易に塗布できるという利点があるが、それと同時に、機械的に装填できないという欠点がある。その点に関して、容易な塗布性の利点は、防臭スティックに関しては優勢であり、それらのスティックの形態によって、安定性に寄与する重要な優位性はない。
防臭スティックは、その長さに関して、直径が比較的大きく、強度に関する要件は、スティックの構造のために非常に高いわけではない。防臭スティックにうまく適した材料は、より細いスティックや芯を形成するように限定的にしか成形できず、特に、その材料は柔らかすぎる場合、成形型から取り出すのが非常に難しいか、全く取り出せないことが分かった。特に、化粧用ペンシルの芯は、一般に、2から10mmの範囲の直径のものである。
したがって、ワックス、例えば、蜜蝋、カンデリラ蝋またはカルナウバ蝋を用いて、そのようなオレオゲルを製造し、それらを成形して芯を形成する試みが行われてきた。蜜蝋は、冷却される際に収縮するものであり、したがって、軟化点よりも高く加熱し、適切な成形型内で成形し、冷却して、スティック・ブランクを形成することにより処理すべき材料に適している。カンデリラ蝋およびカルナウバ蝋は、オレオゲルを輝かせ、したがって、リップスティックおよびアイシャドウ・ペンシルに普及している。しかしながら、公知のオレオゲルは、長期間に亘り貯蔵した場合には老化し、温度が変化したときに、シネレシス作用が生じることがあり、これにより、油分離現象、いわゆる「汗かき」が生じ、完全に相分離現象まで生じ得るような非常に低い油結合能力しか持たないことが分かった。材料に含まれる油は、最初に、液滴の形態で現れ、後に、周囲の区域に移動し、これが、ペンシルの審美的外観に悪影響を及ぼす。さらに、油の放出のために、ペンシルは弾性を失い、脆くなってしまう。その材料から製造された芯は、油が拡散したり、蒸発したり、移行したりするために酷く収縮し、したがって、カラー・ペンシルを製造する試行において、木に挿入された芯が、短期間の経過後に木の鞘から抜け出てしまうことがさらに分かった。カラー・ペンシルを製造するためのこの種の芯材料がプラスチック鞘中またはプラスチック材料の回転機構中に注型される場合、芯から移行する油が、内壁と外壁に沿って広がり、それらのカラー・ペンシルの機能にさえ悪影響を及ぼすことが分かった。さらに、2から4mmの範囲の非常に細い直径の芯が、非常に低い耐破壊性しか持たず、これにより、好ましくは金属製の注型成形型から取り出す際に、酷く破壊され、それゆえ、不合格品の屑が生じることが分かった。近代的なプロセスを用いて、注型が回転機構中に直接行われる場合、芯が破壊された場合、一般に、回転機構全体を廃物として廃棄する必要がある。
独国特許発明第19910870号明細書 欧州特許出願公開第861657号明細書 独国特許発明第19911748号明細書 独国特許発明第4005894号明細書
したがって、本発明の目的は、カラー芯に関連するこれまでの欠点をなくし、油の比率が高く、柔らかく塗布できるカラー芯を、材料を押し出して細長い押出物を形成し、所定の長さに切断して得た押出部分を、鉛筆の製造において知られたプロセスにしたがって木または他の適切な材料中に導入する工程;融点より高く加熱された材料を、好ましくは金属製の注型成形型中に注型し、冷却後に得られた注型物を適切な塗布部材中に挿入する工程;融点より高く加熱された材料を、射出可能な材料のケーシング中に注型する工程またはそのような材料を回転機構の芯案内部分中に注型する工程などの通常の技術により加工できるように公知のペンシル材料を改良することにあった。特に、本発明は、それらの公知のプロセスを用いて、十分な引張強度、曲げ強度および耐破壊性を持つ、2から4mmの範囲の直径を持つ細い着色芯を製造できるように努めた。
本発明のさらに別の目的は、特に、化粧用カラー芯に関して望ましいように、油の比率が高く、柔らかく塗布でき、そこから油が出てくる傾向がなく、それゆえ、変動する温度条件下での長期に亘る貯蔵後でさえも審美的外観を維持するような様式で、そのようなカラー・ペンシルを製造することにあった。
特許文献1には、アルキルメチコンと共にヒドロキシ脂肪酸を含有する、顔料を含有する油ベースのゲル材料が記載されている。その種の調製品は、良好な油結合能力により明白に特徴付けられているが、カラー・ペンシルの細い芯の破壊強度および耐破壊性は、まだ確実に改善する余地がある。さらに、特許文献2には、膜形成特性および付着特性が、エチルセルロースの添加により改善されると言われている化粧品材料が記載されている。特に、ゲル状材料が製造されると言われている。特許文献3には、有機溶剤中に溶性のアルキルセルロースまたはヒドロキシアルキルセルロースを含有する鉛筆が記載されている。この添加剤により、カラー芯、特に、細い直径であり、それに反して長いカラー芯の引張強度、曲げ強度および耐破壊性が改善されると言われている。しかしながら、油溶性アルキルセルロース、特にエチルセルロースは、カラー芯の製造に関して知られているワックスおよび油中には不十分にしか溶性ではない。さらに、融点より高く加熱され、注型によりその条件で加工されるべき材料に用いられるその量は、粘度を酷く上昇させるために、非常に限られている。この材料は、小さな直径、より具体的には、所望のカラー芯の直径の範囲(2から4mm)の開口部中にうまく注型できないほど粘性が強すぎるようになり易い。特許文献4から知られた、移動可能な充填針を用いた注型方法は、そのような高粘度材料に関して、さらに制限されるだけである。
油溶性エチルセルロースを含有する材料の押出しは、原則的に可能であるが、極端に高い押出圧が必要である。したがって、これらの公報では、本発明の目的は達成されない。
意外なことに、アルキル残基が直鎖でも枝分れであってもよく、1から10の炭素原子を有することが好ましい油溶性アルキルセルロースと、アルキル残基が1から10の炭素原子を有することが好ましいアルキルガラクトマンナン多糖類および16から24の炭素原子を持つことが好ましい長鎖脂肪酸と16から24の炭素原子を持つ脂肪酸の脂肪酸アミドアルキルジアルキルアミンとから得られた塩との組合せにより、完全に意外な安定性を持つカラー芯が得られることが分かった。後者の塩の例としては、ステアロイルアミドプロピルジメチルアミンステアレート、ベヘンアミドプロピルジメチルアミンステアレート、ステアロイルアミドプロピルジメチルアミンベヘネート、ベヘンアミドプロピルジメチルアミンベヘネートまたはそれらの混合物が挙げられるであろう。その点に関して、C1−5アルキルガラクトマンナンおよびベヘンアミドプロピルジメチルアミンベヘネートと組み合わされた油溶性エチルセルロースが特に好ましい。特定の製品の名称は、当業者に知られたいわゆる「INCI名」を含む。
C1−5アルキルガラクトマンナンおよびベヘンアミドプロピルジメチルアミンベヘネートは、膜形成剤として、および非水性系のための増粘原料として当業者に確実に知られている。したがって、これら二種類の原料の油溶性アルキルセルロース、特にエチルセルロースとの特定の組合せは、融点より高く加熱されると、脂肪、ワックスおよび油の顔料入り混合物の著しく低減したレベルの粘度を示し、これにより、流動性が高い注型可能な材料となることが分かったのは、一層意外なことであった。さらに、その混合物において、明らかにベヘンアミドプロピルジメチルアミンベヘネートの特定の界面活性作用により、それを添加しないときに観察されたエチルセルロースの沈殿や、粘度の増加が起こらずに、その材料中にいくぶん多量の油溶性エチルセルロースを溶解できる。したがって、特定した三種類の原料の組合せにより、顔料が良好に分布し、注型と注型物の冷却後に、均一に塗布でき、特に、カラー芯を唇や目の領域にある顔の敏感な皮膚に塗布すべき場合、心地よく塗布されるカラー芯を与える非常に均質な混合物が得られる。
この点に関して、アルキルセルロース、好ましくは、油溶性エチルセルロースは、0.1から20重量%、好ましくは、0.25から10重量%、特に好ましくは、0.3から6重量%の比率で用いられる。アルキルガラクトマンナン、好ましくは、C1−5アルキルガラクトマンナンは、0.1から20重量%、好ましくは、0.25から10重量%、特に好ましくは、0.4から4重量%の比率で用いられる。
16から24の炭素原子を持つことが好ましい長鎖脂肪酸および16から24の炭素原子を持つ脂肪酸の脂肪酸アミドアルキルジアルキルアミンから構成される塩、好ましくは、ベヘンアミドプロピルジメチルアミンベヘネートは、0.1から30重量%、好ましくは、0.3から20重量%、特に好ましくは、0.5から6重量%の比率で用いられる。この点に関して、アルキルセルロース、好ましくは、油溶性エチルセルロースおよびアルキルガラクトマンナン多糖類、好ましくは、C1−5アルキルガラクトマンナンの比率は、互いに対して、0.3:1から3:1の比で用いられ、16から24の炭素原子を持つことが好ましい長鎖脂肪酸および16から24の炭素原子を持つ脂肪酸の脂肪酸アミドアルキルジアルキルアミンから構成される塩の比率は、前記組合せの他の二成分の総量に対して0.5:1から5:1の比であることを確実にするように注意しなければならない。
三種類の特定の原料の組合せは、冷たい状態において、非常に多量の油成分が安定に結合されたままであり、したがって、長期間に亘り貯蔵された後でさえも、またカラー芯が大幅に変動する温度の元で貯蔵された場合でさえも、分離または油の付着現象が生じない、非常に魅力的かつ均質なゲル構造体を提供することはさらに意外なことであった。
本発明によるゲル材料の必須成分を構成するその油成分としては、植物、動物、鉱物または合成の油および/または脂肪およびワックスが挙げられる。それゆえ、特に、油、脂肪油、脂肪、パラフィンおよび石油ゼリー(ワセリン)が本発明に適している。以下にその例を挙げる:例えば、ヒマシ油、ヒマワリ油、ゴマ油、菜種油などの植物油、ココナッツ油またはヤシ油、ホホバ油(バクサス・チネンシス)などの水添植物油(化学的な意味で液体ワックス)、ラノリンおよびラノリン誘導体、鉱物油、揮発性イソパラフィン、例えば、シクロメチコン、ジメチコン、フェニルトリメチコンなどの揮発性と非揮発性のシリコーン油およびそれらの混合物。この油は、1から70重量%の比率で用いられる。1重量%未満では、前記材料は、融点より著しく高い温度でさえも粘性が高すぎ、70重量%より多いと、ゲル構造が不適切にしか形成されず、完成したカラー芯は、所望の良好な使用特性を享受できない。材料の所望の粘度は、いくつかの日常的な試験によって、油成分の量および性質の選択により、適切に設定することができる。油成分の一部は、ワックスにより形成しても差し支えない。この点に関して、植物、動物、鉱物および合成のワックス、例えば、シリコーンワックスを用いることもできる。使用される油成分は油状およびワックス状の原料の混合物であることが好ましい。ゲル材料を、化粧用ペンシルのカラー芯に使用すべき場合には、例えば、蜜蝋、カルナウバ蝋、カンデリラ蝋、日本蝋、ウウリクリ(ouricuri)蝋、オレンジ花蝋、ジャスミン蝋、リンゴ蝋またはオレンジ蝋などの花蝋やフルーツワックス、リグナイト蝋、マイクロスリスタリンワックス、「Cera Bellina」などの改質蜜蝋、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコールなどの長鎖脂肪酸アルコール、パルミチン酸セチル、パルミチン酸セテアリル、ステアリン酸ステアリル、ステアリン酸ベヘニル、C20−40アルキルステアレートなどの長鎖脂肪アルコールの長鎖脂肪酸とのエステルまたはそれらのワックスの混合物などの、化粧品において一般的なワックスを使用することが好ましい。この点に関して、蜜蝋はいくぶん艶消しの強い塗布ができ、一方で、カルナウバ蝋およびカンデリラ蝋はより強力に艶のある塗布ができる。油成分に揮発性および/または非揮発性油を使用することが好ましい。この点に関して、ことによると、イソウンデカンおよび/またはイソドデカンなどの揮発性パラフィンと混合された、シクロメチコンおよび/または短鎖ジメチコンなどの揮発性シリコーン油の、ワックス、脂肪、パラフィンまたは脂肪油との混合物が特に好ましい。その点に関して、揮発性成分が、ゲル材料を皮膚、特に顔の皮膚に塗布するのを容易にし、他方で、揮発性成分が蒸発したときに、塗布された層の持続性および耐水性または涙耐性を著しい程度向上させる。揮発性成分の残りの油成分との適切な組合せにより、「風焼け作用」として知られる現象を避けることができる。
ワックスの比率は、融点より高く加熱されたゲル材料の粘度および完成したカラー芯の所望の性質とは関係なく選択される。全組成中のワックスの比率は、0.1から30重量%であることが好ましい。
本発明に必須のゲル材料のさらに別の成分は、顔料または顔料の混合物である。ここで、顔料入り材料に通常用いられる物質が用いられる。化粧用材料について、これらは、対応するEC指令に基づく化粧品条例の補遺3により独国において規制されている。これに相当する規則が独国および米国において当てはまる。適切な顔料の例としては、二酸化チタン、酸化鉄、ウルトラマリンブルー、酸化クロムグリーン、水酸化クロムグリーン、ベルリンブルー(鉄ブルー)、マイカ、酸化チタンおよび/または他の金属酸化物により被覆されたマイカ、有機着色剤のレーキまたはそれらの混合物などの無機顔料が挙げられる。さらに、アルミニウム、黄銅、青銅、銀または金などの微細な薄片状の金属粉末、もしくは干渉現象を示す微細なPET薄片を使用することもできる。装飾用化粧品に適した顔料を使用することが好ましい。本発明によるゲル材料中の顔料または顔料混合物の含有量は、使用する顔料の色強度および完成したカラー芯を製造するために選択された技術に応じて、0.1から50重量%、好ましくは、1から40重量%の範囲にある。5から30重量%の量が特に好ましい。
列記した成分に加えて、本発明によるゲル材料は、さらに他の補助物質およびこの種の材料におきまりのすなわち慣習的な添加剤を含有してもよい。その点に関する例としては、通常の濃度レベルで使用できる、充填剤、増粘剤または粘度調節剤、水分保持剤、ビタミン類、植物抽出物、乳化剤、溶解助剤、分散助剤、香料、芳香物質、酸化防止剤および保存料が挙げられる。本発明によるゲル材料は、保存料が全く必要ないように水を含まないことが好ましく、それは、そのような条件下では、微生物は適切な生存条件を見つけられないからである。しかしながら、特に、油成分が、不飽和脂肪酸を持つ成分を含有しているときに、本発明によるゲル材料が悪臭を放ったり腐ったりするのを防ぐために、酸化防止剤を使用することが推奨される。この点に関して、特定の金属酸化物、すなわち、顔料が、悪臭を放つ材料に対して触媒作用を持つことが出来ることに留意すべきである。
補助物質および添加剤の総量は、50重量%を超えるべきではなく、好ましくは、顔料の量と合わせて、0.1から50重量%、より好ましくは、1から45重量%の、特に好ましくは、5から35重量%の範囲にあるべきである。
本発明による顔料入りのオイルベースのゲル材料は、どのような形態をとっても差し支えない。芯の形態に成形し、ペンシルの形態で使用することが特に好ましい。本発明による油材料のさらに別の利点は、注型法および押出法で成形できることである。本発明によるゲル材料を加工して、カラー・ペンシルおよび化粧用ペンシルを形成することが特に好ましい。ゲル構造を持つこのように製造された芯は、変形したり、実際に裂けたり、染みたりせずに、細長い独立した芯の形態で、および同様に、「入れられた」、すなわち、木またはプラスチック材料内に収容された芯の形態でうまく適用できるという利点を享受する。
本発明のさらに別の目的は、顔料入り油ベースのゲル材料からなる芯が中に埋め込まれた、細く削れる木または木の代替品またはプラスチック材料の鞘を含むカラー・ペンシルである。カラー・ペンシルは、化粧用ペンシルであることが好ましく、リップスティック、アイシャドウ・ペンシル、リップライナー・ペンシル、アイライナー・ペンシル、コール・ペンシル、カジャール・ペンシルまたはアイブロー・ペンシルもしくは「コンシーラー」と称されるコンシーリング・ペンシルであることが特に好ましい。
本発明によるカラー・ペンシルは、本発明により製造された顔料入りゲル材料をその融点より高く加熱し、液体状態で鞘ブランク中に注ぎ入れるか、または顔料入りゲル材料を無端押出物の一部であるそのように得られた成形品を木、木の代替品またはプラスチック材料の溝付き板状部分中に置き、他方の溝付き板状部分に接着して、各場合について約10本のペンシルのブランクを形成し、次いで、鉛筆に関してなじみのあるプロセスを用いてさらに加工して、完成ペンシルを提供する方法により製造される。さらに別の注型法において、融点より高く加熱された本発明によるゲル材料を成形型内に注型し、冷却後に成形型から取り出し、適切な塗布ユニット内で使用する。それらの塗布ユニット用の芯保持部分を成形型に取り付け、融点より高く加熱された本発明によるゲル材料を、芯保持部分を通して内部に注ぎ入れることも可能であり、冷却後、芯保持部分内に固定して配置されている完成芯を塗布ユニットに戻すことができる。このプロセスは、多数の化粧用ペンシルを合理的に製造するのに特に適している。この製造様式について、引張強度、伸び強度および耐破壊性に関する本発明によるゲル材料の都合の良い特性は特に適切である。
本発明による顔料を含有する脂質ベースのゲル材料から製造された芯は、改善された油結合能力および改善された温度安定性のために、非常にプラスとなる性質を持っている。例えば、それらの芯は約45℃まで使用できる。次いで、カラー芯は、十分な硬度と安定性を持ち、うまく細く削ることができる。したがって、それらのカラー芯のケーシングは、それ自体知られた様式で切断装置により切断することができる。
本発明のさらに別の課題は、請求項27および30に定義されているように、本発明によるゲル材料を用いたペンシルの製造方法にある。
ゲル材料の安定性のおかげで、芯、さらには非常に不利な長さ対直径の比を持つ非常に細い芯を形成するのにもなんの問題もなく、加工できる。例えば、ゲル材料は、融点より高く加熱し、次いで、成形することができる。この点に関して必須なことは、材料は、融点より高く加熱されたときに、低レベルの粘度しか持たず、したがって、注型法でうまく扱えることである。一方で、ゲル材料は非常に均一でありかつ温度安定性であり、他方で、成形された芯は適度な強度を持っているので、ペンシルは、本発明によるゲル材料を鞘ブランクまたは塗布ユニットの芯案内部分中、もしくは回転機構が取り付けられている注型用成形型に注ぎ入れる方法により製造することができる。その場合、ゲル材料を、回転機構内で、その目的のために成形された芯保持部分を通して注型する。しかしながら、別の第一作業工程において、鉛筆技術に関して知られている方法を用いて、最初に、注型または押出しにより芯を製造し、次いで、それらの芯を所望の鞘または回転機構中に嵌め込む、またはそれらを加工して公知のケーシング内にペンシルを形成することもできる。それらの代替構成は利点を提供し、それぞれの必要とされる目的のために、最も適切な実施の形態を選択することができる。
芯を製造するある実施の形態によれば、顔料入りゲル材料は、注型または押出しにより成形される。好ましい方法は、融点より高く加熱された本発明によるゲル材料を用いた注型法による成形であり、この場合、材料は、芯を受容するために設けられる、細く削ることのできる材料から構成された鞘ブランク中に直接注ぎ入れることができる。次いで、このブランクを、それ自体知られたプロセスを用いてさらに加工して、芯入りペンシルを形成する。
別の好ましい実施の形態において、融点より高く加熱された本発明によるゲル材料を、好ましくは回転機構の、塗布ユニットの芯案内部分中に注ぎ入れ、冷却後、塗布ユニットの残りの部材に接続して、完成した回転機構を形成する。
さらに好ましい実施の形態において、本発明による顔料入りゲル材料を用いて注型または押出しにより芯を成形し、次いで、この芯を適切な回転機構中に嵌め込む。本発明によるゲル材料は、支持のない場合でさえも、回転機構内に配置された芯を、回転により、折らずに、出したり引っ込めたりすることができるような安定な構造のものである。したがって、この材料は、回転式ペンシルの製造に非常に適している。
この点に関して、本発明による顔料入りの脂質ベースのゲル材料が、揮発性シリコーン油またはイソパラフィンなどの揮発性成分を含有する場合、使用する塗布ユニットまたは回転機構をしっかりと密封するために、適切な手法を取らなければならないことが自明である。上述したプロセスにより製造された芯を、鉛筆の製造から知られたプロセスを用いてさらに加工する場合には、その場合に用いられる木または木の代替品の溝付き板状部分を、揮発性成分がその中に拡散するのを防ぐように、適切な公知の様式で事前に密封しなければならないのは明らかである。
本発明を、以下の実施例により、それに制限されることにより詳しく説明する。当業者に知られたINCI名称を用いて、関連する原料を同定した。量に関する詳細は常に、完成した調製品の総重量に関する重量パーセント(重量%)で表されている。
実施例1−アイライナー
重量%
(1) イソステアリルアルコール 6.500
(2) C20−40アルキルステアレート 12.000
(3) パラフィン 5.000
(4) バクサス・チネンシス 2.500
(5) エチルセルロース 2.000
(6) C1−5アルキルガラクトマンナン 1.200
(7) 顔料 20.000
(8) ベヘンアミドプロピルジメチルアミンベヘネート 4.750
(9) パルミチン酸アスコルビル 0.100
(10) トコフェロール 0.100
(11) シクロメチコン 45.850
製造方法に関して、成分(1)から(4)を一緒にし、液相が生じるまで約85℃に加熱する。成分(5)および(6)をその中に溶解させ、次いで、成分(7)の顔料を、撹拌しながら加える。混合物を加熱しながら流体状態に維持し、次いで、成分(8)を、撹拌しながら混合物に加えその中に溶解させる。ここで、成分(11)の約40%を撹拌しながら加え、例えば、三本ローラ練り機、Ultra−TURRAX、加熱ボールミルなどにより、顔料の凝集体を破壊する適切な様式で均質化する。次いで、混合物を、再度融点より高く加熱する。この場合、成分(9)と(10)および成分(11)の残りを加え、混合物全体を完全に混ぜる。次いで、完成した混合物を約80℃で適切な成形型中に注ぎ入れ、冷却後、成形型から取り出し、さらに加工する。これにより、良好な色強度を持つ、非常に心地よく塗布でき、非常に色移りしにくく、他の物体に移行できず、塗布された位置から移行しない、アイライナー・ペンシル用のカラー芯が得られる。
実施例2−リップライナー
重量%
(1) イソステアリルアルコール 5.500
(2) C20−40アルキルステアレート 11.000
(3) パラフィン 2.000
(4) バクサス・チネンシス 2.500
(5) エチルセルロース 1.500
(6) C1−5アルキルガラクトマンナン 1.200
(7) 顔料 35.000
(8) ベヘンアミドプロピルジメチルアミンベヘネート 4.750
(9) パルミチン酸アスコルビル 0.100
(10) トコフェロール 0.100
(11) シクロメチコン 36.350
製造は、実施例1と同様の方法で行ったが、成分(11)の残りの量を添加した後、混合物を閉じた容器内で冷まし、公知の様式で押し出して、芯を形成した。芯を、木、木の代替品またはプラスチック材料からなる、内側が被覆された溝付き板状部分に接着し、公知の様式で加工して、カラー・ペンシルを形成した。
油溶性エチルセルロース、C1−5アルキルガラクトマンナンおよびベヘンアミドプロピルジメチルアミンベヘネートの上述した組合せを、各場合で、これらの成分の内の二つだけを用いて実施例1によるアイシャドウ・ペンシルを製造する、四種類の比較例を実施した。製造は実施例1と同様に行った:
比較例−アイライナー
(3) (4) (5) (6)
重量% 重量% 重量% 重量%
(1) イソステアリルアルコール 6.500 6.500 6.500 6.500
(2) C20−40アルキル 12.000 12.000 12.000 12.000
ステアレート
(3) パラフィン 2.000 2.000 2.000 2.000
(4) バクサス・チネンシス 2.500 2.500 2.500 2.500
(5) エチルセルロース 2.000 -.- 2.000 2.300
(6) C1−5アルキル -.- 1.200 1.200 2.200
ガラクトマンナン
(7) 顔料 20.000 20.000 20.000 20.000
(8) ベヘンアミドプロピル 4.750 4.750 -.- -.-
ジメチルアミンベヘネート
(9) パルミチン酸アスコルビル 0.100 0.100 0.100 0.100
(10) トコフェロール 0.100 0.100 0.100 0.100
(11) シクロメチコン 50.050 50.850 55.600 54.300
比較例3: 材料は、概して不均質に作用し、層状構造を形成する。芯は硬く、不規則に塗布が行われ、非常に容易に壊れる。材料は、融点より高く加熱されたときに、粘性が高く、注ぐのが難しく、温度をさらに上昇させた場合でさえ、その粘度が維持される。実施例2による加工方法において、材料を押し出した際、得られた結果は、非常に容易に壊れる脆い芯であった。
比較例4: 材料は硬化して、多大な困難を伴ってのみ成形型から取り出せる非常に柔らかい芯を形成する。芯材料は、内部にペースト状に残る。カラー芯はすでに、室温ではもはや使用できない。実施例2による加工方法において、冷却された材料は、柔らかいペーストの形態で押出機から流出するので、押し出すことができない。許容できる使用特性を持つカラー芯は、このようにして、製造できない。
比較例5: 材料は、粘性が高く、注ぐのが難しい。芯は非常に硬く、不十分で不規則にしか色を塗布できない。カラー芯の表面で、シクロメチコンが酷く分離する。実施例2による加工方法において、カラー芯の大部分は、何度も壊れ、ときには完全に崩れ落ちるので、押出しによって、使用できるカラー芯は得られない。
比較例6: 材料は、粘性が高く、注ぐことによりもはや加工できない。120℃まで温度を上昇させても、粘度が減少しない。実施例2による加工方法では、押出しによって、使用できるカラー芯は得られない。このようにして製造された芯は硬く、非常に容易に壊れ、不十分で不規則にしか色が塗布されない。これらのカラー芯の表面で、シクロメチコンが酷く分離してしまう。

Claims (33)

  1. 顔料を含有する脂質ベースのゲル材料であって、
    (a) アルキル残基が直鎖でも枝分れでも差し支えない油溶性アルキルセルロースが0.1から20重量%、
    (b) ルキルガラクトマンナン多糖類が0.1から20重量%、および
    (c) 鎖脂肪酸および脂肪酸アミドアルキルジアルキルアミンからの塩が0.1から30重量%、
    の組合せを含むことを特徴とするゲル材料。
  2. 前記油溶性アルキルセルロースのアルキル残基が1から10の炭素原子を有することを特徴とする請求項1記載のゲル材料。
  3. 前記アルキルガラクトマンナン多糖類のアルキル残基が1から10の炭素原子を有することを特徴とする請求項1または2記載のゲル材料。
  4. 前記長鎖脂肪酸が16から24の炭素原子を有することを特徴とする請求項1から3いずれか1項記載のゲル材料。
  5. 前記油溶性アルキルセルロースが油溶性エチルセルロースであることを特徴とする請求項1、3または4記載のゲル材料。
  6. 前記アルキルガラクトマンナン多糖類がC1−5アルキルガラクトマンナンであることを特徴とする請求項1、2または4記載のゲル材料。
  7. 長鎖脂肪酸および脂肪酸アミドアルキルジアルキルアミンからの前記塩が、ステアリルアミドプロピルジメチルアミンステアレート、ベヘンアミドプロピルジメチルアミンステアレート、ステアロイルアミドプロピルジメチルアミンベヘネートまたはベヘンアミドプロピルジメチルアミンベヘネートもしくはそれらの混合物であることを特徴とする請求項1、2または3記載のゲル材料。
  8. 前記塩がベヘンアミドプロピルジメチルアミンベヘネートであることを特徴とする請求項記載のゲル材料。
  9. (a) 0.1から20重量%の油溶性エチルセルロース、
    (b) 0.1から20重量%のC1−5アルキルガラクトマンナン、および
    (c) 0.1から30重量%のベヘンアミドプロピルジメチルアミンベヘネート、
    の組合せを含有することを特徴とする請求項1記載のゲル材料。
  10. (a) 0.25から10重量%の油溶性エチルセルロース、
    (b) 0.25から10重量%のC1−5アルキルガラクトマンナン、および
    (c) 0.30から20重量%のベヘンアミドプロピルジメチルアミンベヘネート、
    の組合せを含有することを特徴とする請求項1記載のゲル材料。
  11. (a) 0.4から4重量%の油溶性エチルセルロース、
    (b) 0.4から4重量%のC1−5アルキルガラクトマンナン、および
    (c) 0.5から6重量%のベヘンアミドプロピルジメチルアミンベヘネート、
    の組合せを含有することを特徴とする請求項1記載のゲル材料。
  12. 前記油溶性エチルセルロースおよび前記C1−5アルキルガラクトマンナンが、互いに対して、0.3:1から3:1の比で用いられていることを特徴とする請求項から11いずれか1項記載のゲル材料。
  13. 前記ベヘンアミドプロピルジメチルアミンベヘネートが、前記組合せの他の二成分の総量に対して、0.5:1から5:1の比であることを特徴とする請求項から12いずれか1項記載のゲル材料。
  14. 油成分が、植物、動物、鉱物または合成の油および/または脂肪、非揮発性および/または揮発性シリコーン油およびワックスを含むことを特徴とする請求項1から13いずれか1項記載のゲル材料。
  15. 前記植物、動物、鉱物または合成の油および/または非揮発性または揮発性シリコーン油が、組成の総重量に対して1から70重量%の比率で含まれていることを特徴とする請求項14記載のゲル材料。
  16. 中に含まれている前記油および/または脂肪が、ヒマシ油、ヒマワリ油、ゴマ油、菜種油、水添ココナッツ油、水添ヤシ油、ホホバ油、鉱物油、パラフィン、石油ゼリー、ラノリンまたはラノリン誘導体、揮発性イソパラフィン、シクロメチコン、ジメチコン、フェニルトリメチコンまたは前記油の混合物であることを特徴とする請求項15記載のゲル材料。
  17. 組成の総重量に対して0.1から30重量%の比率でワックスを含有することを特徴とする請求項1から16いずれか1項記載のゲル材料。
  18. ワックスとして、天然、鉱物または合成のワックスを含有することを特徴とする請求項17記載のゲル材料。
  19. ワックスとして、蜜蝋、改質蜜蝋(いわゆる「Cera Bellina」)、カルナウバ蝋、カンデリラ蝋、日本蝋、ウウリクリ(ouricuri)蝋、花蝋、オレンジ花蝋、ジャスミン蝋、フルーツワックス、リンゴ蝋、オレンジ蝋、リグナイト蝋、マイクロスリスタリンワックス、長鎖脂肪酸アルコール、長鎖脂肪アルコールおよび長鎖脂肪酸のエステルまたはそれらのワックスの混合物を含有することを特徴とする請求項18記載のゲル材料。
  20. 前記長鎖脂肪アルコールが、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコールまたはそれらの混合物であることを特徴とする請求項19記載のゲル材料。
  21. 長鎖脂肪アルコールおよび長鎖脂肪酸の前記エステルが、パルミチン酸セチル、パルミチン酸セテアリル、ステアリン酸ステアリル、ステアリン酸ベヘニル、C20−40アルキルステアレートまたはそれらの混合物であることを特徴とする請求項19記載のゲル材料。
  22. 組成の総重量に対して0.1から50重量%の比率で補助物質および添加剤をさらに含むことを特徴とする請求項1から21いずれか1項記載のゲル材料。
  23. 顔料を、組成の総重量に対して0.1から50重量%の量で含有することを特徴とする請求項1から22いずれか1項記載のゲル材料。
  24. 記顔料が、二酸化チタン、酸化鉄、ウルトラマリンブルー、酸化クロムグリーン、水酸化クロムグリーン、ベルリンブルー、マイカ、光沢顔料、薄片状金属粉末、微細なPET薄片、有機着色剤のレーキまたはそれらの混合であることを特徴とする請求項23記載のゲル材料。
  25. 注型芯または押出芯の形態にあることを特徴とする請求項1から24いずれか1項記載のゲル材料。
  26. 木、木の代替品またはプラスチック材料の鞘ブランクにより囲まれた請求項1から25いずれか1項記載のゲル材料を有してなる芯を含むカラー・ペンシル。
  27. 回転式ペンシルの回転機構中に嵌め込まれたまたは注型された請求項1から25いずれか1項記載のゲル材料を有してなる芯を含むカラー・ペンシル。
  28. 化粧用ペンシルであることを特徴とする請求項26または27記載のカラー・ペンシル。
  29. リップスティック、リップライナー・ペンシル、アイシャドウ・ペンシル、アイライナー・ペンシル、コール・ペンシル、カジャール・ペンシル、アイブロー・ペンシルまたはコンシーリング・ペンシル(いわゆる「コンシーラー」)であることを特徴とする請求項26または27記載のカラー・ペンシル。
  30. カラー・ペンシルの製造方法であって、
    請求項1から25いずれか1項記載のゲル材料を溶融し、木、木の代替品またはプラスチックからなる芯含有ペンシルの鞘ブランク中に注型し、次いで、加工して、ペンシルを形成する、
    各工程を有してなることを特徴とする方法。
  31. カラー・ペンシルの製造方法であって、
    請求項1から25いずれか1項記載のゲル材料を押し出し、所定の長さに切断してカラー芯の部分を形成し、木、木の代替品またはプラスチック材料の溝付き板状部分中に接着し、次いで、さらに加工して、ペンシルを形成する、
    各工程を有してなることを特徴とする方法。
  32. カラー・ペンシルの製造方法であって、
    回転機構を製造するために、請求項1から25いずれか1項記載のゲル材料を溶融し、注型成形型に取り付けられた、回転機構の芯保持部分を通して注型し、冷却後に形成された芯を、成形型から取り出した後に、回転式ペンシルの前記回転機構中に回転して嵌め込む、
    各工程を有してなることを特徴とする方法。
  33. カラー・ペンシルの製造方法であって、
    回転機構を製造するために、請求項1から25いずれか1項記載のゲル材料を溶融し、注型成形型中に注型し、冷却後に形成された芯を、回転式ペンシルの前記回転機構の芯保持部分中に嵌め込む、
    各工程を有してなることを特徴とする方法。
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