JP3837340B2 - 逆転代掻装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、代掻き及び砕土が可能な逆転代掻装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、代掻作業機としては耕耘軸に複数個の代掻爪を取り付けて形成した代掻ロータを地面に対して上から下に向かう正転方向に回転させながら土壌を耕起するものが知られている。
【0003】
代掻作業では荒い土塊を細かく砕土して均平に整地するだけでなく耕土中の藁稈や夾雑物を土中に埋没処理させることが必要であり、このため、代掻作業機の後部カバーにはこれら夾雑物等を土中に深く埋没させるためにスプリングレーキを設けている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来装置にあっては、代掻ロータが正転方向に回転して耕起した土を後方に放擲する構成であるから稲株や土塊も代掻爪で切り取られてそのまま後方へ放擲され、後部カバーで押さえるだけではこれらを十分に土中に埋没させることができないという問題点があり、また、たとえスプリングレーキを設けていても藁稈や夾雑物等がこのスプリングレーキに引っ掛かる恐れがあり、代掻き後の整地跡が美麗でなく、きれいに仕上げるためには何度も代掻作業を行って稲藁等が表面に出ないようにしなければならず、時間が掛かって作業能率を大きく低下させていたのである。
【0005】
そこで、出願人は、以前に代掻ロータを逆転させて砕土性を上げると共に藁稈や夾雑物等の埋没性を向上させたものを提案したが、このものは、圃場の土質条件や作業の目的に応じた極めの細かい調節機構がロータリカバー部に設けられておらず、特に畑地での砕土作業に適したものとは言い難かった。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明は、構造が簡単で藁稈や夾雑物等を確実に土中に埋没させることができ、しかも、代掻作業中の馬力もさほど喰わず、少ない回数で代掻き作業が行なえるだけでなく、作業の目的、土質条件に応じてきめ細かく対応できる逆転代掻装置を提案することを目的とし、このため、次のような技術的手段を講じた。
【0007】
即ち、請求項1の発明は、逆転方向に回転する爪軸に複数個の代掻爪6を設け、回転部を覆うロータリカバー9の前縁部を地表面に接近させると共にロータリカバーの下端部に中空状の補強パイプ8を固着し、ロータリカバー9の内側と回転する代掻爪6の軌跡との間隔を、前縁側が狭く後縁側が広くなるよう構成した逆転代掻装置において、前記ロータリカバー9の後部に櫛歯状のツース体16を装着すると共に、ツース体16に対して後方から接近・離間調節自在な後部カバー10を設けたことを特徴とする逆転代掻装置とした。
【0008】
請求項2の発明は、前記ツース体16と後部カバー10の彎曲形状が略同一に形成され、後部カバー10をツース体16に接近させたときには両者が前後方向で重なるように構成されていることを特徴とする請求項1記載の逆転代掻装置とした。
【0009】
また、請求項3の発明は、逆転方向に回転する爪軸5に複数個の代掻爪6を設け、回転部を覆うロータリカバー9の前縁部を地表面に接近させると共にロータリカバー9の下端部に中空状の補強パイプ8を固着し、ロータリカバー9の内側と回転する代掻爪6の軌跡との間隔を、前縁側が狭く後縁側が広くなるよう構成した逆転代掻装置において、ロータリカバー9の後上部を開口してこの開口部40に開口量調節自在な開閉カバー42を設け、さらにその後方に櫛歯状のツース体16を装着したことを特徴とする逆転代掻装置とした。
【0010】
【作用】
代掻作業を行なう場合、まず、トラクターの後部に代掻作業機1を昇降自在に連結すると共に、トラクター側の動力を代掻作業機1側の入力軸3に伝えて代掻爪軸5を逆転させる。代掻爪軸5に取り付けられている代掻爪6が土を水と共に切り取り、これらをロータリカバー9の内側に持ち回りながら後方へ放擲する。このとき、逆転する代掻爪6により泥水は前方へ追いやられ、ロータリカバー9の前縁下部には水が溜まる状態となる。水が多い状態で土や稲株等が代掻爪6により捏ね回され、細かく砕土されると共に泥水はロータリカバー9の内側に一番近い部分を通過して後方へ排出され、比重の大きい土や稲株等がその下方(爪軸に近い側)を通過して後方へ放擲される。
【0011】
このため、大きな土塊や稲株は下層に堆積し、細かな土や水はその上に堆積して稲藁等が表面に現れず代掻作業跡を美麗にすることができる。
一方、畑地で播種作業等を行なうべく土壌を細かく砕土する場合にはツース体16後方の後部カバー10をツース体16から離間させた状態でこれを固定し、あるいはロータリカバー9の後上部に枢着された開口量調節自在な開閉カバー42を開けて土がこの開口部40を通ってツース体16側に流れるように調節固定する。この状態でロータリ部を回転させながら機体を前進させると、大きな土塊は彎曲するツース体16に案内されて土壌の下方に埋め込まれ、ツース体16を通過した細かな土がその上に堆積して後の播種作業に適した土壌構造が得られる。
【0012】
【実施の形態】
以下、図面に示す実施例に基づいて、この発明の実施例を説明する。まず、構成から説明すると、図1において符号1は左右方向に所定の長さを有するロータリ代掻作業機で、図示を省略したトラクターの後部に3点リンク機構を介して昇降自在に連結される。
【0013】
この代掻作業機1はトラクターのPTO軸(図示省略)からユニバーサルジョイント2を介して代掻作業機1の入力軸3に動力が伝達され、更に作業機1側に設けた伝動ケース4内のチェン・スプロケット機構等を順次介して代掻爪軸5を回転させる。
【0014】
爪軸5の回転方向は地面に対して代掻爪6が下から上に向かう逆転方向(図1の矢印A方向)となるように設定されている。代掻爪軸5には複数個の代掻爪6が着脱自在に取り付けられており、この代掻爪6に代えて耕耘爪、砕土爪を付け、爪軸の回転数を変更して耕耘作業、砕土作業をすることも可能である。
【0015】
代掻爪軸5と代掻爪6とで構成される回転部の上方には回転部を覆うべく側面視円弧状のロータリカバー9が設けられ、このロータリカバー9はその前縁下部が地表面近くまで下方に延長され、下端には中空状のパイプ8が左右横方向に延設されている。このようにロータリカバー9の下端縁に補強パイプ8を設けることによって石、土塊、木片等のロータリカバー9内への侵入を防止すると共に、逆転する代掻爪6とこのパイプ8とによって代掻爪6が土を切り込む際の砕土性を上げるようにしている。
【0016】
又、代掻爪6の回転軌跡とロータリカバー9の内側との間隔が、前側では狭く後側に至るに従って末広がり状に大きくなる関係に間隙を設定している。
更にロータリカバー9の後部には角度調節ができる後部カバー10が取り付けられている。後部カバー10は支点12を中心としてその揺動角度の調節が行なえるものであって、レバー13を支点12廻りに回動させることによって後部カバー10の角度が変更される。
【0017】
なお、この実施例では、図2に示すようにレバーガイド14に設けた前側係止溝15aと後側係止溝15bとにレバー13のアーム13aを択一的に係合させることによって、前後2段の切り替えが行なえるようにしている。後部カバー10の傾きは係止溝15の数を増やせば2段以上の調節が可能である。
【0018】
また、この実施例のように係止溝15にレバーアーム13aを係合させる形態を取らず、ターンバックル(図示省略)を回すことによってその揺動角度の調節が行なえるように構成してもよい。
16は緩やかな円弧状に彎曲する櫛歯状のツース体であって、ロータリカバー9の後部に装着されており、代掻爪6によって後方に放擲された土をこのツース体16で細かく砕き、大きな土塊は土中に埋め込まれていく。
【0019】
なお、図1に示す実施例においてツース体16の下部における接線と地表面とが成す角度は55°〜65°の範囲に設定している。図1において、レバー13を点線で示すように前側に倒して前側係合溝15aに係合させると後部カバー10はツース体16から離間し、反対にレバー13を実線のように後方に倒してレバーアーム13aを後側係合溝15bに係止させるとツース体16と後部カバー10とが前後方向において重なり合うようにしている。この重なった状態が代掻時、離間した状態が砕土時である。
【0020】
この実施例においては、前記ツース体16の取付角度が55°〜65°の範囲に設定してあるので後部カバー10を重ねた場合も略同じ角度が確保できる。
上記範囲を越えて角度が大きくなると代掻爪6によって砕土反転された土塊や稲株が後方に放擲されずに回転部に再び巻き込まれ、この結果、馬力を多く消費するという問題点があり、反対に後部カバー10を寝かせて角度を小さくすると稲株や藁稈等の夾雑物、土塊が水面に浮遊したりして見栄えが悪く仕上がり跡が美麗になり難いという問題点があった。ところが、前記角度範囲にすると代掻作業時にロータリカバー9内に持ち回られた土塊や稲株等は遠心力により土中に埋没させられ、細かい泥や水はその上に堆積するため仕上がり跡がきれいである。
【0021】
また、この実施例では、ロータリカバー9と代掻爪6の回転軌跡の間隔について、その前縁下部の間隔は約5mm程度に設定しており、このようにロータリカバー入口部分の間隔を狭くすることによって大きな石や硬い土塊が挟まれるのを防止している。出願人が確認したところ、この程度の間隔でも泥水の吸い込みには全く支障がなく、回転する代掻爪6によって上方に持ち回られた土塊は水分を吸収した状態で更に細かく砕土される。
【0022】
なお、図1において、符号19は角パイプ18に支点17を中心として揺動自在に枢着された鎮圧板である。鎮圧板19は、前記角パイプ18から後方へ向けて突設された腕杆21,21と、腕杆21,21から垂下された加圧棒22,22とによって下向に押圧されている。鎮圧板19はこのように常時下向に加圧付勢されているためにその下端縁で地表面を均平に押圧することができる。
【0023】
鎮圧板19の後部には均平板23が支点ピン24廻りに上下揺動自在に枢着されており、均平板23の下部には夾雑物を土中に埋め込むためのスプリングレーキ25が幅方向に沿って複数個設けられている。代掻作業時には均平板20の前部を僅かに起こして使用し、夾雑物を後方へ送りながら前記スプリングレーキ25で押さえる。
【0024】
なお、前記均平板23は均平作業だけでなく土寄せ作業にも使用されるものであって、前記角パイプ18から突設された腕杆27にロッド28の中間部を枢着し、このロッド28の下端部を均平板23に枢着している。ロッド28の上端には前後方向に沿わせて別のロッド30が枢着され、このロッド30の先端にはハンドル32を設け、トラクターに乗ったままで作業者がこのハンドル32を握ってこれを適宜操作すれば前記均平板23の角度が変わるようにしている。
【0025】
例えばハンドル32を後方へ押すとロッド30、28を介して均平板23が起立し、均平板23の前面を利用して土寄せ作業が行なえるように構成している。同図において、符号33,33は入力軸3を支持するギヤケース34の左右両側に設けられた側板、35はロータリ代掻作業機1側のロータリマスト、36はトラクター側に装着されるクイックヒッチ、37はトップリンク、38はサイドプレート、39はコネクトパイプである。
【0026】
次に図4乃至図6に示すロータリ代掻作業機について構成を説明する。
ここで説明する代掻作業機は前記実施例で説明した作業機の構成の一部を改良したものである。構成が前記実施例と同じものについては同一の符号を付し、全く新規な構成については別符号を付けて構成を説明するものとする。
【0027】
両者の構成上の違いは、前者にあってはロータリカバー9の後上部に、ロータリカバー9と同じ半径で彎曲するツース体16を取付けるように構成し、このツース体16に後方から後部カバー10が接近あるいは離間するように構成したのに対して、図4乃至図6で説明するロータリ代掻作業機は、ロータリカバー9の後上部を幅方向一杯に切り欠いてここに開口部40を形成し、この開口部40を開口量調節自在な開閉カバー42で覆うようにした点にある。もっと判り易く説明すると回転部を覆うロータリカバー9を前後方向において3分割し、前側ロータリカバー9a、前側ロータリカバー9aの後端に枢支された開口量調節用開閉カバー42、その下方に設けられた後側ロータリカバー9bからなり、開口量調節用開閉カバー42を閉鎖したときには、3つのカバー9a,42,9bが連続状に繋がって弧状に彎曲した1枚のカバー体を構成し、一方、中央の開口量調節カバー42を支点44廻りに上向きに回動させるとこの開閉カバー42の下端と後側ロータリカバー9との間に開口部40が形成されてこの開口部40から後方のツース体16へ向けて流出するようにしている。
【0028】
代掻作業を行なう場合には前記開口量調節用の開閉カバー42を閉じて土が後方に流出しない状態に固定し、この状態で各回転部を回転させながら機体を前進させる。一方、畑で播種作業等を行なうべく土壌表面を細かく砕く場合には、開口量調節用開閉カバー42を開き側に回動させ、レバー13のアーム13aをレバーガイド14の前側係止溝15aに係止させる。
【0029】
次に前記2つの実施例の作用について説明する。
図1乃至図3において代掻作業を行なう場合には、レバー13を握って後部カバー10を閉鎖側に回動させ、この後部カバー10をツース体16の背面に重ならせる。この状態で各回転部を駆動させて機体を前進させる。トラクターのPTO軸側の回転動力がユニバーサルジョイント2を介して入力軸3に伝達されると、その回転動力は伝動ケース4内のチェンスプロケット機構を介して代掻爪軸5に伝達され、逆転する代掻爪6によって土壌は上向きに持ち上げられる。同時に泥水は前方に追いやられ、ロータリカバー9前縁部の内側に水を多く溜め込んだ状態で代掻きがなされる。このとき、ロータリカバー9と代掻爪の回転軌跡とで形成される隙間は僅かなものであるから、大きな土塊や石などがこの隙間に入り込むようなことがなく、詰まりが生じないから代掻作業を中断されることもなく代掻作業を円滑に行なうことができる。
【0030】
しかも、大きな土塊は逆転する代掻爪6で確実に砕かれ、ロータリカバー内において後方へ放擲されてもロータリカバーと代掻爪6の回転軌跡とで形成される隙間は後側が前側よりも大きいので作業時に馬力を喰うことがなく、また、大きな土塊や稲藁等は下層に、小さな土や泥水はその上に堆積するので、夾雑物が全く見えず代掻作業後の仕上がり具合が美麗となるものである。
【0031】
一方、この作業機1を用いて砕土作業を行なう場合には、レバー13を前方に倒してレバー13のアームを前側の係合溝15aに係合させ、後部カバー10を開けて土の後方への移動を可能にする。
逆向きに回転する爪によって後方に放擲された土はツース体16の櫛歯の間を通過することができ、このときに細かく砕土され、砕土された土が土壌の表面に溜まり、鎮圧板19によって押圧される。このとき、大きな土塊や稲藁はツース体16に案内されて土壌深くに埋め込まれる。
【0032】
一方、図4乃至図6に示す代掻作業機の場合、代掻作業を行なうときには中央の開閉カバー42を閉じて1枚のカバー体を形成し(図4の実線の状態)、この状態で各回転部を駆動させながら機体を前進させる。この場合の作用は前記実施例と同じである。逆転する代掻爪6によって土は上向きに持ち上げられ、ロータリカバー9の前縁部の内側に水を多く溜め込んだ状態で代掻き作業がなされ、大きな土塊や稲藁等は後方へ放擲されることなく土中に埋め込まれていく。そして、この実施例において、砕土作業を行なうときには開閉カバー42を開け、逆転する爪によって後方に放擲された土を開口部40からツース体16側へ向けて流出させる。このとき、大きな土塊や稲藁は下側のロータリカバー9の彎曲内周面に案内されて土中に埋め込まれ、ツース体16によって砕かれた土がその上に堆積する。
【0033】
【発明の効果】
この発明は、以上のように構成したので次のような技術的効果を奏する。
即ち、請求項1の発明は、逆転方向に回転する爪軸に複数個の代掻爪6を設け、回転部を覆うロータリカバー9の前縁部を地表面に接近させると共にロータリカバーの下端部に中空状の補強パイプ8を固着し、ロータリカバー9の内側と回転する代掻爪6の軌跡との間隔を、前縁側が狭く後縁側が広くなるよう構成した逆転代掻装置において、前記ロータリカバー9の後部に櫛歯状のツース体16を装着すると共に、ツース体16に対して後方から接近・離間調節自在な後部カバー10を設けたことを特徴とする逆転代掻装置としたので、後部カバー10を回動操作するという単純な操作だけで、代掻作業も砕土作業もこなすことができ、1台の作業機を有効に活用できる。
【0034】
また、請求項2の発明は、前記ツース体16と後部カバー10の彎曲形状が略同一に形成され、後部カバー10をツース体16に接近させたときには両者が前後方向で重なるように構成されていることを特徴とする請求項1記載の逆転代掻装置としたので、代掻作業時には不要なツース体16が全く邪魔にならず、作業機の前後長を短くすることが可能となり、作業機全体の構成も簡潔でコンパクトにできる。
【0035】
また、請求項3の発明では、逆転方向に回転する爪軸5に複数個の代掻爪6を設け、回転部を覆うロータリカバー9の前縁部を地表面に接近させると共にロータリカバー9の下端部に中空状の補強パイプ8を固着し、ロータリカバー9の内側と回転する代掻爪6の軌跡との間隔を、前縁側が狭く後縁側が広くなるよう構成した逆転代掻装置において、ロータリカバー9の後上部を開口してこの開口部40に開口量調節自在な開閉カバー42を設け、さらにその後方に櫛歯状のツース体16を装着したことを特徴とする逆転代掻装置としたので、代掻作業と砕土作業との使い分けが容易で1台の作業機を有効に活用することができると共に、開閉カバー42によって開口部40の開口量を調節するようにすれば、土壌条件、作業目的に応じて砕土性を変更調節することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】代掻作業機の側面図である。
【図2】要部の拡大斜視図である。
【図3】図1の背面図である。
【図4】代掻作業機の側面図である。
【図5】要部の斜視図である。
【図6】図4の背面図である。
【符号の説明】
1 代掻作業機
3 入力軸
4 伝動ケース
5 代掻爪軸
6 代掻爪
9 ロータリカバー
10 副ロータリカバー(後部カバー)
14 鎮圧板
15 係止溝
16 ツース体
19 鎮圧板
23 均平板
Claims (3)
- 逆転方向に回転する爪軸5に複数個の代掻爪6を設け、回転部を覆うロータリカバー9の前縁部を地表面に接近させると共にロータリカバー9の下端部に中空状の補強パイプ8を固着し、ロータリカバー9の内側と回転する代掻爪6の軌跡との間隔を、前縁側が狭く後縁側が広くなるよう構成した逆転代掻装置において、前記ロータリカバー9の後部に櫛歯状のツース体16を装着すると共に、このツース体16に対して後方から接近・離間調節自在な後部カバー10を設けたことを特徴とする逆転代掻装置。
- 前記ツース体16と後部カバー10の彎曲形状が略同一に形成され、後部カバー10をツース体16に接近させたときには両者が前後方向で重なるように構成されていることを特徴とする請求項1記載の逆転代掻装置。
- 逆転方向に回転する爪軸5に複数個の代掻爪6を設け、回転部を覆うロータリカバー9の前縁部を地表面に接近させると共にロータリカバー9の下端部に中空状の補強パイプ8を固着し、ロータリカバー9の内側と回転する代掻爪6の軌跡との間隔を、前縁側が狭く後縁側が広くなるよう構成した逆転代掻装置において、ロータリカバー9の後上部を開口してこの開口部40に開口量調節自在な開閉カバー42を設け、さらにその後方に櫛歯状のツース体16を装着したことを特徴とする逆転代掻装置。
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