JP3837315B2 - エアバッグ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、折り畳んだエアバッグを収納するエアバッグユニットと、エアバッグを膨張させるガスを発生するインフレータとを分離して配置したエアバッグ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に車両用のエアバッグ装置のエアバッグモジュールの内部には、折り畳んだエアバッグとガスを発生するインフレータとが収納されており、インフレータが発生したガスを直接エアバッグの内部に供給するようになっている。それに対して、取付スペースの制約からエアバッグモジュールを小型化する必要がある場合に、エアバッグモジュールの内部にエアバッグだけを収納し、エアバッグモジュールから離れた位置に配置したインフレータをガス供給ホースを介してエアバッグモジュールに接続するものが提案されている(特開平8−301031号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、インフレータをエアバッグモジュールの外部に配置すると、インフレータをエアバッグモジュールに接続するガス供給ホースが必要となるため、ガス供給ホースの分だけ部品点数が増加するだけでなく、ガス供給ホースをレイアウトするためのスペースが必要になったり、ガス供給ホースが露出するために外観が低下したりする問題がある。
【0004】
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、インフレータをエアバッグユットの外部に配置した場合に、ガス供給ホースを用いることなくインフレータからエアバッグユニットへのガスの供給を行えるようにすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、折り畳んだエアバッグを収納するエアバッグユニットと、エアバッグを膨張させるガスを発生するインフレータとを分離して配置したエアバッグ装置において、車体フレームの一部を構成するパイプ部材の途中に、そのパイプ部材の内部を閉塞する仕切り板を固着して、その仕切り板の一側面とパイプ部材の内面とで、インフレータが発生したガスをエアバッグユニットに導くガス通路を直接形成したことを特徴とするエアバッグ装置が提案される。
【0006】
上記構成によれば、インフレータが発生したガスをエアバッグユニットに導くガス通路として車体フレームの一部を構成するパイプ部材の内部を利用するので、インフレータとエアバッグユニットとを接続する特別のホースが不要になり、部品点数の削減、スペースの削減および外観の向上が可能になる。
【0007】
また請求項2に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、前記パイプ部材の内部にインフレータを収納したことを特徴とするエアバッグ装置が提案される。
【0008】
上記構成によれば、車体フレームの一部を構成するパイプ部材の内部にインフレータを収納したので、インフレータの設置スペースの削減および外観の向上が可能になる。
【0009】
また請求項3に記載された発明によれば、請求項1または請求項2の構成に加えて、前記パイプ部材の内部にインフレータからエアバッグユニットへのガスの流通のみを許容する一方向弁を設けたことを特徴とするエアバッグ装置が提案される。
【0010】
上記構成によれば、パイプ部材の内部に一方向弁を設けたので、インフレータからパイプ部材の内部を通してエアバッグユニットに供給したガスが、展開後のエアバッグに加わる荷重でインフレータ側に逆流するのを防止し、小容量のインフレータで充分な衝撃吸収効果を得ることができる。
【0011】
また請求項4に記載された発明によれば、請求項1〜請求項3の何れか1項の構成に加えて、インフレータ収納部の内部にインフレータを偏心して配置し、インフレータ収納部の前記パイプ部材へのガスの出口開口をインフレータから遠い側に設けたことを特徴とするエアバッグ装置が提案される。
【0012】
上記構成によれば、インフレータ収納部の内部にインフレータを偏心して配置し、インフレータ収納部からパイプ部材へのガスの出口開口をインフレータから遠い位置に設けたので、インフレータが発生したガスを出口出口からパイプ部材にスムーズに供給することができる。
【0013】
また請求項5に記載された発明によれば、請求項1〜請求項4の何れか1項の構成に加えて、前記パイプ部材に大気に連通する大気連通孔を設けたことを特徴とするエアバッグ装置が提案される。
【0014】
上記構成によれば、パイプ部材に大気に連通する大気連通孔を設けたので、インフレータからエアバッグユニットにガスが流れるときの負圧で大気連通口から大気をパイプ部材の内部に吸入することができ、これにより小容量のインフレータで大容積のエアバッグを展開することができる。
【0015】
また請求項6に記載された発明によれば、請求項1〜請求項5の何れか1項の構成に加えて、エアバッグユニットのエアバッグケースと前記パイプ部材との接続部に、エアバッグケースへのガスの流入方向を規制するガス案内板を設けたことを特徴とするエアバッグ装置が提案される。
【0016】
上記構成によれば、エアバッグユニットのエアバッグケースとパイプ部材との接続部にガス案内板を設けたので、ガス案内板でエアバッグケースへのガスの流入方向を偏向させて、エアバッグケースの取付方向に関わらずにエアバッグを所望の方向に展開することができる。
【0017】
また請求項7に記載された発明によれば、請求項1〜請求項6の何れか1項の構成に加えて、前記パイプ部材の周壁に、インフレータ(31)が発生したガスをエアバッグユニット(27)に導くガス通路の一部となる通孔を形成し、その通孔の開口部に連ねて仕切り板を設けたことを特徴とするエアバッグ装置が提案される。
【0018】
尚、実施例のメインフレーム12およびダウンチューブ13は本発明のパイプ部材に対応し、実施例のインフレータケース32は本発明のインフレータ収納部に対応する。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を、添付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0020】
図1〜図5は本発明の第1実施例を示すもので、図1はエアバッグ装置を搭載した自動二輪車の全体側面図、図2は図1の2部拡大断面図、図3は図2の3−3線断面図、図4は図1の4部拡大断面図、図5は図4に対応する作用説明図である。
【0021】
図1に示すように、自動二輪車Vの車体フレームFは、ヘッドパイプ11と、ヘッドパイプ11から後下方に延びて中間部から更に下方に屈曲するメインフレーム12と、ヘッドパイプ11から後下方に延びて中間部から後方に屈曲するダウンチューブ13と、メインフレーム12の中間部から後方に延びるシートレール14と、ダウンチューブ13の後端から後上方に延びてシートレール14の中間部に接続されるロアパイプ15とから構成されており、メインフレーム12、ダウンチューブ13およびロアパイプ15によって囲まれた空間に、エンジンEおよびトランスミッションTを一体化したパワーユニットPが搭載される。
【0022】
ヘッドパイプ11に支持したフロントフォーク16の下端には前輪Wfが軸支され、上端には操向ハンドル17が設けられる。メインフレーム12の後端にピボット18を介してリヤフォーク19の前端が枢支されており、後輪Wrが軸支されるリヤフォーク19の後端近傍がリヤクッション20を介してロアパイプ15に接続される。トランスミッションTの出力軸に設けた駆動スプロケット21と後輪Wrの車軸に設けた従動スプロケット22とが無端チェーン23で接続されており、エンジンEの駆動力が後輪Wrに伝達される。パワーユニットPに上方にはメインフレーム12を跨ぐように燃料タンク24が設けられ、燃料タンク24の後方にはシートレール14に支持されたシート25が配置される。
【0023】
エアバッグ装置は、メインフレーム12、シートレール14およびロアパイプ15に挟まれた空間に配置されたインフレータユニット26と、ヘッドパイプ11および燃料タンク24に挟まれた空間に配置されたエアバッグユニット27とから構成される。
【0024】
図2および図3を併せて参照すると明らかなように、インフレータユニット26はインフレータ31を収納するインフレータケース32を備える。インフレータケース32は両端を閉塞された概略円筒状の部材であって、金属板をプレス加工した左ケース半体33と右ケース半体34とを平坦な割り面35で一体に結合してなる。割り面35は、インフレータケース32の軸線Lc方向に延びる第1直線部Aと、第1直線部Aの両端に連なってインフレータケース32の軸線Lcと直交する方向に延びる一対の第2直線部B,Bと、第2直線部B,Bの端部に連なって第1直線部Aから遠ざかる方向に円弧状に延びる一対の曲線部C,Cとから構成される。
【0025】
第1直線部Aにおいて、左ケース半体33に複数のフック33a…(図3参照)が形成されており、これらのフック33a…が右ケース半体34に形成された複数のスリット34a…(図2参照)に係合し、この係合部がヒンジになって左右のケース半体33,34は開閉することができる。左右のケース半体33,34は、割り面35の一対の曲線部C,Cの外側に連なる各2個の締結部33b,33b;34b,34bを備えており、相互に重なる左ケース半体33の締結部33b,33bと右ケース半体34の締結部34b,34bとが2本のボルト36,36で締結される。このとき、割り面35に平坦なシール部材37を挟持することで、インフレータケース32の内部空間が密閉される。割り面35の一対の曲線部C,Cの近傍において、インフレータケース32の内部空間は円形断面の出口開口38に向かって漏斗状に狭まっており、その出口開口38にホース接続管39の上流端が挟まれて固定される。
【0026】
燃焼によりガスを発生する推薬を内部に充填したインフレータ31は円筒状の部材であって、その両端から軸方向に突出する一対の支持部40,40をインフレータケース32の割り面35の第2直線部B,Bに挟むことにより固定される。このとき、インフレータ31に連なるハーネス41を一方の支持部40の内部を通してインフレータケース32の外部に導出することにより、特別のグロメット等を用いてハーネス41の導出部をシールする必要がなくなり、部品点数を削減しながらインフレータケース32の密封性を高めることができる。インフレータケース32の軸線Lcに対してインフレータ31の軸線Liは出口開口38の反対側(つまり割り面35の第1直線部A側)に偏倚している。
【0027】
メインフレーム12に溶接した2本のステー42,42が、左右のケーシング半体33,34の締結部33b,33b;34b,34bに2本のボルト36,36で共締めされ、これによりインフレータケース32がメインフレーム12に固定される。メインフレーム12に溶接された連結管43がインフレータケース32のホース接続管39に対向しており、連結管43およびホース接続管39を接続するガス供給ホース44の両端が2個の固定バンド45,46で固定される。
【0028】
四角断面を有するメインフレーム12の内部は通孔12aを介して連結管43に連通し、また通孔12aの下部においてメインフレーム12の内部が、通孔12aの開口部に連なる仕切り板47で閉塞され、またヘッドパイプ11に隣接するメインフレームの前端部が、通孔12bの開口部に連なる仕切り板48(図4参照)で閉塞される。メインフレーム12の通孔12aの上方に、そのメインフレーム12の内部を大気に連通させる大気連通孔49が設けられる。
【0029】
図4から明らかなように、ヘッドパイプ11および燃料タンク24間に挟まれるようにメインフレーム12の上面に配置されたエアバッグユニット27は、合成樹脂製のエアバッグケース51と、エアバッグケース51の内部に折り畳み状態で収納されたエアバッグ52と、メインフレーム12に形成した通孔12bを囲むように固定されてエアバッグ52の基端部を支持するリテーナ53とを備える。エアバッグケース51の前縁にはヒンジ部51aが形成され、そのヒンジ部51aに連なる3方に薄肉の破断部51bが形成され、ヒンジ部51aおよび破断部51bに囲まれた部分にリッド51cが区画される。通孔12bに臨むメインフレーム12の内部にL字状に湾曲したガス案内板54,55が固定される。そしてガス案内板54,55の後方に臨む位置に、インフレータユニット26側からエアバッグユニット27側へのガスの流通を許容し、エアバッグユニット27側からインフレータユニット26側へのガスの流通を規制する一方向弁56が設けられる。
【0030】
次に、上記構成を備えた本発明の実施例の作用について説明する。
【0031】
自動二輪車Vが衝突して図示せぬ加速度センサが所定値以上の加速度を検出すると、インフレータケース32に収納したインフレータ31が点火してガスが発生する。そのガスはインフレータケース32の漏斗状になった内面に案内され、出口開口38に支持したホース接続管39、ガス供給ホース44、連結管43および通孔12aを経てメインフレーム12に流入する。メインフレーム12の内部を前方に流れるガスは一方向弁56を通過した後に、ガス案内板54,55で偏向して後上方に流れの向きを変え、通孔12bからエアバッグケース51に折り畳み状態で収納したエアバッグ52の内部に流入する。ガスの圧力でエアバッグ52が膨張すると、図5に示すようにエアバッグケース51の破断部51bが破断し、リッド51cがヒンジ部51aを中心にして開放し、そこに形成された開口からエアバッグ52が乗員に向かって後上方に展開する。
【0032】
このように、自動二輪車Vのメインフレーム12の内部空間をそのままガス通路に利用してインフレータユニット26からエアバッグユニット27にガスを供給するので、特別のガス通路を設ける場合に比べて部品点数を削減できるだけでなく、スペースの節減にも寄与することができ、しかも特別のガス通路が露出しないために外観が向上する。
【0033】
またインフレータ31を収納するインフレータケース32を、平坦な割り面35において2分割した左ケース半体33および右ケース半体34で構成したので、インフレータ32の収納および密閉を容易かつ確実に行うことができる。しかもインフレータ31の両端に突設した一対の支持部40を左ケース半体33および右ケース半体34に挟んで支持するので、インフレータ31の支持が容易になり、インフレータユニット26の組立工数の削減に寄与することができる。
【0034】
更に、インフレータケース32の内部空間は出口開口38に向かって漏斗状に狭まっているので、デフューザーのような特別の整流部材を設けることなく、インフレータ31が発生したガスを出口開口38にスムーズに案内することができる。特に、インフレータケース32の軸線Lcに対してインフレータ31の軸線Liを出口開口38の反対側に偏倚させたことにより、インフレータ31が発生したガスを一層スムーズに出口開口38に案内することができる。
【0035】
またインフレータ31が発生したガスがメインフレーム12の内部を高速で流れるとき、メインフレーム12の内部に発生する負圧で大気連通孔49から空気が吸入され、吸入された空気はインフレータ31が発生したガスと共にエアバッグ52に供給される。これにより、小型で小容量のインフレータ31を用いても、インフレータ31が発生したガスおよび大気連通孔49から吸入した空気の協働により、エアバッグ52を確実に展開することができる。しかも、一方向弁56を通過してエアバッグ52に流入したガスおよび空気は、その一方向弁56に阻止されてメインフレーム12側に戻ることがないため、乗員の荷重がエアバッグ52に加わったときに、エアバッグ52を展開状態に維持して乗員の拘束性能を高めることができる。
【0036】
またメインフレーム12内をガスが流れる方向と、エアバッグ52が展開する方向とは略90°ずれているが、メインフレーム12の通孔12bに臨む位置にガス案内板54,55を配置したことにより、メインフレーム12内を流れるガスをスムーズに偏向してエアバッグ52に導き、エアバッグ52を所望の方向に的確に展開することができる。
【0037】
次に、図6に基づいて本発明の第2実施例を説明する。
【0038】
第2実施例はインフレータユニット26がダウンチューブ13の内部に収納されており、インフレータ31はその両端の支持部40,40が取付ブラケット61,61に固定される。インフレータ31が発生するガスをダウンチューブ13の内部を通してエアバッグユニット27に供給すべく、ダウンチューブ13におけるインフレータユニット26の前後が仕切り板62,63で閉塞され、かつメインフレーム12の内部が仕切り板48,64で閉塞され、更にメインフレーム12の通孔12cおよびダウンチューブ13の通孔13aが連結パイプ65で連結される。従って、自動二輪車Vの衝突時にインフレータ31が発生したガスは、ダウンチューブ13、通孔13a、連結パイプ65、通孔12c、メインフレーム12および通孔12bを経てエアバッグユニット27に供給される。
【0039】
本実施例によっても、自動二輪車Vの車体フレームFの一部をガス通路に利用してインフレータユニット26からエアバッグユニット27にガスを供給するので、特別のガス通路を設ける場合に比べて部品点数を削減できるだけでなく、スペースの節減にも寄与することができ、しかも特別のガス通路が露出しないために外観が向上する。またインフレータユニット26をダウンチューブ13の内部に収納したので、それを外部に配置する場合に比べてスペースを一層削減することができる。
【0040】
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
【0041】
例えば、実施例ではエアバッグユニット27を燃料タンク24の前部に設けているが、他の任意の位置(例えば、燃料タンク24の上面に形成した凹部)に設けることができる。
【0042】
またインフレータユニット26をダウンチューブ13の内部に収納する代わりに、メインフレーム12の内部に収納することができる。
【0043】
【発明の効果】
以上のように請求項1に記載された発明によれば、車体フレームの一部を構成するパイプ部材の途中に、そのパイプ部材の内部を閉塞する仕切り板を固着して、その仕切り板の一側面とパイプ部材の内面とで、インフレータが発生したガスをエアバッグユニットに導くガス通路を直接形成したので、インフレータが発生したガスをエアバッグユニットに導くガス通路として、車体フレームの一部を構成するパイプ部材の内部をそのまま利用することができ、これにより、インフレータとエアバッグユニットとを接続する特別のホースが不要になり、部品点数の削減、スペースの削減および外観の向上が可能になる。
【0044】
また請求項2に記載された発明によれば、車体フレームの一部を構成するパイプ部材の内部にインフレータを収納したので、インフレータの設置スペースの削減および外観の向上が可能になる。
【0045】
また請求項3に記載された発明によれば、パイプ部材の内部に一方向弁を設けたので、インフレータからパイプ部材の内部を通してエアバッグユニットに供給したガスが、展開後のエアバッグに加わる荷重でインフレータ側に逆流するのを防止し、小容量のインフレータで充分な衝撃吸収効果を得ることができる。
【0046】
また請求項4に記載された発明によれば、インフレータ収納部の内部にインフレータを偏心して配置し、インフレータ収納部からパイプ部材へのガスの出口開口をインフレータから遠い位置に設けたので、インフレータが発生したガスを出口出口からパイプ部材にスムーズに供給することができる。
【0047】
また請求項5に記載された発明によれば、パイプ部材に大気に連通する大気連通孔を設けたので、インフレータからエアバッグユニットにガスが流れるときの負圧で大気連通口から大気をパイプ部材の内部に吸入することができ、これにより小容量のインフレータで大容積のエアバッグを展開することができる。
【0048】
また請求項6に記載された発明によれば、エアバッグユニットのエアバッグケースとパイプ部材との接続部にガス案内板を設けたので、ガス案内板でエアバッグケースへのガスの流入方向を偏向させて、エアバッグケースの取付方向に関わらずにエアバッグを所望の方向に展開することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 エアバッグ装置を搭載した自動二輪車の全体側面図
【図2】 図1の2部拡大断面図
【図3】 図2の3−3線断面図
【図4】 図1の4部拡大断面図
【図5】 図4に対応する作用説明図
【図6】 本発明の第2実施例に係る、前記図4に対応する図
【符号の説明】
12 メインフレーム(パイプ部材)
13 ダウンチューブ(パイプ部材)
12a,12b,12c,13a 通孔
27 エアバッグユニット
31 インフレータ
32 インフレータケース(インフレータ収納部)
38 出口開口
47,48,62〜64 仕切り板
49 大気連通孔
52 エアバッグ
54 ガス案内板
55 ガス案内板
56 一方向弁
F 車体フレーム
Claims (7)
- 折り畳んだエアバッグ(52)を収納するエアバッグユニット(27)と、エアバッグ(52)を膨張させるガスを発生するインフレータ(31)とを分離して配置したエアバッグ装置において、
車体フレーム(F)の一部を構成するパイプ部材(12,13)の途中に、そのパイプ部材(12,13)の内部を閉塞する仕切り板(47,48,62〜64)を固着して、その仕切り板(47,48,62〜64)の一側面とパイプ部材(12,13)の内面とで、インフレータ(31)が発生したガスをエアバッグユニット(27)に導くガス通路を直接形成したことを特徴とする、エアバッグ装置。 - 前記パイプ部材(13)の内部にインフレータ(31)を収納したことを特徴とする、請求項1に記載のエアバッグ装置。
- 前記パイプ部材(12)の内部にインフレータ(31)からエアバッグユニット(27)へのガスの流通のみを許容する一方向弁(56)を設けたことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のエアバッグ装置。
- インフレータ収納部(32)の内部にインフレータ(31)を偏心して配置し、インフレータ収納部(32)の前記パイプ部材(12)へのガスの出口開口(38)をインフレータ(31)から遠い側に設けたことを特徴とする、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のエアバッグ装置。
- 前記パイプ部材(12)に大気に連通する大気連通孔(49)を設けたことを特徴とする、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載のエアバッグ装置。
- エアバッグユニット(27)のエアバッグケース(51)と前記パイプ部材(12)との接続部に、エアバッグケース(51)へのガスの流入方向を規制するガス案内板(54,55)を設けたことを特徴とする、請求項1〜請求項5の何れか1項に記載のエアバッグ装置。
- 前記パイプ部材(12,13)の周壁に、インフレータ(31)が発生したガスをエアバッグユニット(27)に導くガス通路の一部となる通孔(12a,12b,12c,13a)を形成し、その通孔(12a,12b,12c,13a)の開口部に連ねて仕切り板(47,48,62,64)を設けたことを特徴とする、請求項1〜請求項6の何れか1項に記載のエアバッグ装置。
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