JP3836985B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ダイナミック型RAM(ダイナミック型ランダム・アクセス・メモリ、以下単にDRAMと略記する)のビット線やメインビット線、IO線(インプット・アウトプット線、以下単にIO線と略記する)のプリチャージ電圧設定方法に関し、特にワード線昇圧回路を有しないDRAMの安定動作に有効なプリチャージ電圧を設定するための技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
DRAMは、読み出し動作前に、ビット線対の電圧をビット線の高い電圧(例えばVDD)と低い電圧(例えば0V)の中間値(VDD/2)に対応した電圧にプリチャージしておく方法が一般的である。
【0003】
以下に、従来のDRAM回路の記録・読み出し動作の方式を詳細に説明する。図18はDRAMのメモリセルとセンスアンプの回路図を示したものである。100は2ビット分で代表したメモリセルアレイ、101はビット線プリチャージ回路、102はセンスアンプ回路である。
【0004】
メモリセルアレイ100は、ワード線WL1〜WL2をゲート入力に、ビット線対BLまたはBLBをドレインに接続されたNチャネルMOSトランジスタQ1とそのソースN1(一般にストレージノードと称す)に接続された電荷蓄積キャパシタMCで1ビットが構成され、所望の容量分マトリックス状に配置される。また電荷蓄積キャパシタMCの他方の電極は各メモリセルで共通に接続され、セルプレート電圧VCP(一般にVDD/2)が印加されている。
【0005】
ビット線プリチャージ回路101は、プリチャージ信号PRがゲートに接続されたビット線対BLとBLBの電圧をイコライズ制御するNチャネルMOSトランジスタQ2と、同じくプリチャージ信号PRがゲートに接続され、ビット線BLとBLBの電圧を各々ビット線プリチャージ電圧VBP(一般にVDD/2)にプリチャージ制御するNチャネルMOSトランジスタQ3、Q4との3個のNチャネルMOSトランジスタで構成される。このビット線プリチャージ回路101は、ビット線対毎に1個配置される。また一般的に、電荷蓄積キャパシタMCに蓄積される電荷量を多くするために、ワード線の電圧を電源電圧VDDに対しトランジスタQ1のしきい値電圧Vt以上の電圧VDH(VDH>VDD+Vt)に昇圧する。このため、DRAMのゲート酸化膜Toxは比較的厚いものが用いられている。
【0006】
図19aは、ビット線プリチャージ電圧VBPを供給する一般的なVBP電圧発生回路の回路図を示している。Qn1、Qn2はNチャネルMOSトランジスタ、Qp1、Qp2はPチャネルMOSトランジスタ、R1、R2は抵抗素子である。抵抗素子R1は一方を電源電極VDDに接続され、他方の端子はノードN2においてトランジスタQn1のゲートおよびドレインに接続されている。トランジスタQn1のソースはノードN4においてトランジスタQp1のソースおよびウェル基板と接続され、ゲートおよびドレインはノードN3において抵抗素子R2と接続され、R2を介して接地電源VSSに接続されている。トランジスタQn2のドレインには電源電圧VDDが供給され、ソースはトランジスタQp2のソースに接続されている。トランジスタQp2のドレインは接地電源VSSに接続されている。トランジスタQn2のゲート電極はノードN2に接続され、トランジスタQp2のゲート電極はノードN3に接続されている。図中すべてのトランジスタのしきい値電圧をVtとし、抵抗素子R1、R2の抵抗値が等しく且つ十分大きい場合、ノードN2、N4、N3はそれぞれVDD/2+Vt、VDD/2、VDD/2−Vtの電圧となる。それゆえトランジスタQn2とQp2が接続されるノードVBPにはVDD/2の電圧が出力される。なお本回路構成の場合、トランジスタQn2とQp2はしきい値電圧Vt近傍で動作するため電流供給量は小さい。また出力電圧値は抵抗素子R1とR2の比率で決まる。図19bは、VBP電圧発生回路の別の構成を示している。基本構成は図19aの回路と同じであるが、抵抗素子R1、R2の値をヒューズ素子Fのトリミングで調整しVBP電圧を調整できる構成となっている。
【0007】
以上のように構成された従来のDRAMについて、その動作を図20のタイミング図を用いて説明する。図20は、“H”レベルの読み出し動作(t0〜t4の期間)とその後のプリチャージ動作(t4〜t0の期間)に関して、ワード線WL1、プリチャージ信号PR、ビット線対BL、BLB、ストレージノードN1の電圧の変化の様子を示している。
【0008】
まず、メモリセルの読み出し動作の以前(t0までの期間)は、プリチャージ信号PRは“H”レベルが設定され、ビット線対BL、BLBはプリチャージされている。次に、時間t0でプリチャージ信号PRが“L”レベルに設定され、プリチャージが終了する。次に、時間t1でワード線WL1に昇圧された電圧レベルVDHが加えられ、電荷蓄積キャパシタMCとビット線BLが電気的に接続され、VDD電圧まで充電されていた電荷蓄積キャパシタMCの電荷が、ビット線BLの持つ寄生容量のためビット線BLに対して再配分され、ビット線BLの電圧レベルが、当初のプリチャージ電圧に対してΔVH上昇するとともに電荷蓄積キャパシタMCの蓄積電荷が失われ、メモリセルに記憶されていた情報は破壊される。この時、もう一方のビット線BLBの電圧は、プリチャージ電圧VBPが保持されており、この電圧VBPがビット線BLのデータが“1”か“0”であるかを識別する為の基準電圧となる。
【0009】
次に、時間t2でセンスアンプ回路102が活性化され、ビット線対BL、BLBの電圧差ΔVHは、電源電圧レベルまで増幅されるとともに、電荷蓄積キャパシタMCには“H”レベル電圧としてVDDレベルの再書き込みが比較的短時間に行われる。
【0010】
次に、時間t3でワード線WL1に“L”レベルが設定され、ゲートトランジスタQ1がオフとなり、ビット線BLと電荷蓄積キャパシタMCは電気的に遮断される。
【0011】
次に、時間t4でプリチャージ信号PRが”H”レベルに設定され、ビット線対BL、BLBがプリチャージされる。このプリチャージ動作は、図18に示すNチャネルMOSトランジスタQ2を介してビット線BLとBLBのイコライズと、NチャネルMOSトランジスタQ3、Q4を介して電圧VBPレベルへのプリチャージを同時に行う。図19aに示すVBP電圧発生回路の出力電圧は、抵抗素子R1とR2の抵抗値の差や、トランジスタ特性の製造ばらつきなどの要因によってVDD/2とは若干の差異が生じるが、VBP電圧発生回路の電流供給能力は小さいため、通常のサイクル時間でDRAMを動作させた場合にはイコライズ動作が支配的で、ビット線対BL、BLBのプリチャージレベルは、ビット線BLとBLBの電圧の中間電圧(即ちVDD/2)に収束する。
【0012】
以上のようなDRAMの読み出し動作において、電荷蓄積キャパシタMCの静電容量をCs、ビット線BLの静電容量をCdとすると、電荷蓄積キャパシタMCに“H”レベルVDDが蓄積されている場合、電荷蓄積キャパシタMCに接続されたビット線BLの電圧の変動分ΔVHは、ΔVH={Cs/(Cs+Cd)}・VDD/2だけ当初のプリチャージ電圧から上昇する。一方、電荷蓄積キャパシタMCに“L”レベル(0V)の電圧が蓄積されている場合、接続されたビット線BLの電圧変動分ΔVLは、ΔVL={Cs/(Cs+Cd)}・VDD/2のレベルだけ当初のプリチャージ電圧から下降する。通常この電圧差ΔVH、ΔVLは約100mVと小さい。そこで、センスアンプ回路102の安定動作のため、ΔVHとΔVLを出来るだけ等しくなるように設定することが求められる。この理由から最適なプリチャージ電圧としてVDD/2が用いられている。
【0013】
以上が従来のDRAM回路におけるビット情報の記録・読み出しの方式の概要である。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
近年、マイクロプロセッサやASIC(以下ロジックと称す)とDRAMを混載化して、DRAMとロジックとの間のデータ転送速度の向上や、低消費電力化などを実現したLSIが製品化されてきている。一般にマイクロプロセッサやASIC製品は、高速性が重視され、また回路動作として昇圧回路を用いないため比較的薄いゲート酸化膜が用いられている。一方DRAM製品は従来例で説明したように、ワード線の昇圧を前提とするため比較的厚いゲート酸化膜が用いられている。
【0015】
このようなロジックとDRAMを混載化したLSIでは、ロジックのトランジスタ性能を落とさないことと、コスト低減のため出来るだけ少ないプロセス工程数による製造を実現することが重要となる。これに対する一つの解決手段は、DRAMを構成するトランジスタのゲート酸化膜を、ロジック部の比較的薄いゲート酸化膜と同じ膜厚のもので兼用化することである。このためにはワード線昇圧を必要としないDRAMの技術が重要となる。
【0016】
DRAMにおいてワード線昇圧を行なわない場合は、メモリセル(ストレージノードN1)に書き込まれる“H”レベル電圧は、電源電圧VDDに対してしきい値電圧Vt分だけ降下するので、ビット線の“H”レベル電圧はVDD−Vtになる。従来の技術によれば、VBP電圧発生回路の出力電圧は(VDD−Vt)/2に設定することになる。
【0017】
しかしながらワード線昇圧を行なわずに従来のVBP電圧発生回路を用いると次のような問題がある。
【0018】
例えば、読み出し動作によりメモリセルの内容は一度破壊された(図20のt1〜t2の期間)後、メモリセルへの再書き込み動作により(図20のt2〜t3の期間)その内容は再度記憶される。しかしながら、ワード線昇圧を行なわないため、NチャネルMOSトランジスタQ1のオン抵抗が大きく、ストレージノードN1への“H”レベルの再書き込み電圧VHは限られた時間内ではVDD−Vtまで到達することができず、VH=VDD−Vt−vsとなる。(vsは通常0.1〜0.3V)。一方、“L”レベルの再書き込み電圧VLは、しきい値電圧Vtの影響を殆ど受けないため、比較的短時間にVL=VSSとすることができる。プリチャージ電圧を(VDD−Vt)/2とした場合、電荷蓄積キャパシタの静電容量をCs、ビット線の静電容量をCdとすると、ビット線の電圧変化ΔVH、ΔVLは、ΔVH={Cs/(Cs+Cd)}・{(VDD−Vt)/2−vs}、ΔVL={Cs/(Cs+Cd)}・(VDD−Vt)/2となり、ΔVHとΔVLとの間でバランスが保てない。そのため、センスアンプ読み出し感度の雑音等に対するマージンが上記“H”レベル読み出し時のビット線電圧変化により制限される問題を有していた。またこの問題を回避するためVBP電圧発生回路102の設定電圧を低く設定しておいても、VBP電圧発生回路102の電流供給能力は小さいため、通常の動作時間内ではイコライズ動作が支配的であり、VBP電圧発生回路の出力電圧はほぼイコライズ電圧である(VDD−Vt)/2になっていた。
【0019】
また図19bのような構成でVBP電圧を調整する場合、一般に貫通電流を極力抑える目的で、抵抗素子r1、r2の抵抗値を非常に大きく(例えば数メガオーム)設定されており、ヒューズ素子Fをトリミングした後の抵抗値はさらに大きく(例えば数十メガオーム以上)設定する必要があった。これらを大量生産される製造工程において安定的に実現するためにはトリミング装置の精度や、照射エネルギー等の細かな管理を必要としていたため、製造コスト向上、製造工数の増大を招いていた。
【0020】
本発明の目的は、ワード線昇圧を必要としないDRAMの安定動作を実現するビット線のプリチャージ電圧発生回路を備えた半導体装置を提供することにあり、ロジック回路のゲート酸化膜と同様の膜厚でDRAM素子を形成を実現し、LSIのコスト低減、製造工程短縮を図ることを目的とする。さらに、本発明の半導体装置の製造段階における検査方法を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の半導体装置は、メモリセルと、前記メモリセルが所定個数接続された第1及び第2のビット線と、前記第1のビット線に接続された前記メモリセルを選択する第1のワード線群と、前記第2のビット線に接続された前記メモリセルを選択する第2のワード線群と、前記第1のビット線と前記第2のビット線を制御信号により短絡するイコライズ回路と、前記第1及び前記第2のビット線を前記制御信号により所定の電圧にプリチャージするプリチャージ回路と、前記第1および第2のビット線が接続されその電圧差を増幅するセンスアンプ回路と、基準電圧発生回路と出力回路で構成されたビット線プリチャージ電圧発生回路において、前記基準電圧発生回路の基準電圧値を設定する基準電圧設定信号を出力する基準電圧設定部を備え、前記ビット線プリチャージ電圧発生回路が前記基準電圧設定部の前記基準電圧値の調整により前記第1および第2のビット線のプリチャージ電圧を前記第1および第2のビット線のビット線電圧振幅の中間電圧より低く設定し、前記ビット線プリチャージ電圧発生回路の出力回路が、前記出力端子電圧が前記基準電圧に比較して高い時は下げる方向の降圧電流を供給する部分と前記基準電圧に比較して低い時は上げる方向の昇圧電流を供給する部分を備え、前記降圧電流供給能力が前記昇圧電流供給能力より大きいことを特徴とする。
【0022】
この構成により、プリチャージ電圧を任意に精度良く設定することができ、センスアンプ活性時の電圧マージンを最適化できる。DRAM回路において昇圧回路を不要とし、DRAM回路のゲート酸化膜厚をロジック回路のゲート酸化膜厚と同様の薄いものとすることができ、DRAM回路とロジック回路を一体化したシステムLSIにおいて高速動作の確保と製造工程の短縮を実現することができる。
【0023】
また、前記ビット線プリチャージ電圧発生回路の出力回路が、前記出力端子電圧が前記基準電圧に比較して高い時は下げる方向の降圧電流を供給する部分と前記基準電圧に比較して低い時は上げる方向の昇圧電流を供給する部分を備え、前記降圧電流供給能力が前記昇圧電流供給能力より大きいことにより、高速にプリチャージ電圧を形成することができる。
【0024】
次に、前記設定されたプリチャージ電圧が前記メモリセルのハイレベルのストレージノード電位を等分する値であることが好ましい。
【0025】
この構成により、センスアンプ活性時の電圧マージンを最適な値とすることができる。
【0026】
次に、前記ビット線プリチャージ電圧発生回路の出力回路が、前記出力端子電圧が前記基準電圧に比較して高い時は下げる方向の降圧電流を供給し、前記基準電圧に比較して低い時は上げる方向の昇圧電流を供給する第1の出力回路と、前記出力端子電圧が前記基準電圧に比較して高い時のみ下げる方向の降圧電流を供給する第2の出力回路を並列接続で備え、前記第1の出力回路の電流供給能力より前記第2の出力回路の電流供給能力の方が大きくなる手段を備えることが好ましい。
【0027】
この構成により、前記出力端子電圧が前記基準電圧に比較して高い場合に、第1および第2の出力回路の出力により、高速に所望のプリチャージ電圧を形成することができる。
【0028】
次に、前記第1の出力回路は、一端が電圧源に接続され他端が出力端子に接続された第1のトランジスタと、一端が接地され他端が前記出力端子に接続された第2のトランジスタとを備え、前記第1のトランジスタのゲートには前記基準電圧より前記第1のトランジスタのしきい値電圧相当分高い電圧が第1のトランジスタ制御信号として前記基準電圧発生回路より供給され、前記第2のトランジスタのゲートには前記基準電圧より前記第2のトランジスタのしきい値電圧相当分低い電圧が第2のトランジスタ制御信号として前記基準電圧発生回路より供給されることが好ましい。
【0029】
この構成により、前記出力端子電圧を前記基準電圧と比較してトランジスタのしきい値範囲内の値となるように制御する第1の出力回路を得ることができる。
【0030】
次に、前記第2の出力回路は、前記基準電圧を第1の入力としたトランジスタを負荷とするカレントミラー型差動増幅回路を備えた比較回路と、一端が前記カレントミラー型差動増幅回路の第2の入力に接続され、他端が接地され、ゲートが前記カレントミラー型差動増幅回路の比較結果出力ノードに接続された帰還用トランジスタとを備え、前記帰還用トランジスタの前記カレントミラー型差動増幅回路の第2の入力に接続された端子を前記第2の出力回路の出力端子とすることが好ましい。
【0031】
この構成により、出力端子電圧が前記基準電圧と比較して高い場合に、より高速かつ精度よく出力端子電圧が基準電圧値となるように制御する第2の出力回路を得ることができる。
【0032】
次に、前記第2の出力回路は、所定本数の前記第1のワード線群および前記第2のワード線群を駆動し所定の間隔で配置されるロウデコーダブロック内に構成されることが好ましい。
【0033】
この構成により、差動増幅回路のトランジスタサイズは、ロウデコーダブロックが駆動するメモリアレイおよびセンスアンプブロックに供給できるだけの電流駆動能力を備えておけばよく、メモリ容量の増減においても最適な能力を備えることができる
次に、前記第2の出力回路が、プリチャージ開始時間より所定時間経過の期間のみ活性化することが好ましい。
【0034】
この構成により、プリチャージ動作期間内の所定時間だけ、差動増幅回路が活性化されて大電流の駆動を実行し、それ以外の期間の電流消費を抑えることができる。
【0035】
次に、前記基準電圧発生回路が、電圧源と、前記基準電圧設定信号によりその抵抗値が可変となる第1および第2のトランジスタ抵抗素子回路と、第3のトランジスタと、第4のトランジスタと、基準電圧出力端子を備え、前記第1のトランジスタ抵抗素子回路の一端を前記電圧源に接続し、他端を前記第3のトランジスタを介して前記基準電圧出力端子に接続し、前記第2のトランジスタ抵抗素子回路の一端を接地し、他端を第4のトランジスタを介して前記基準電圧出力端子に接続し、前記第1および第2のトランジスタ抵抗素子回路に対して対応する前記基準電圧設定信号を入力して前記第1および第2のトランジスタ抵抗素子回路の抵抗値を設定することにより、第1および第2のトランジスタ抵抗素子回路の抵抗値の比で決まる電圧を基準電圧として前記基準電圧出力端子より出力し、前記第3のトランジスタは前記第1のトランジスタ抵抗素子回路に接続された端子から前記基準電圧よりしきい値電圧相当分高い電圧を、前記第1の出力回路へ前記第1のトランジスタ制御信号として出力し、前記第4のトランジスタは前記第2のトランジスタ抵抗素子回路に接続された端子から前記基準電圧よりしきい値電圧相当分低い信号を、前記第1の出力回路へ前記第2のトランジスタ制御信号として出力することが好ましい。
【0036】
この構成により、基準電圧発生回路は、第1および第2のトランジスタ抵抗素子回路の抵抗値を制御することにより、抵抗値の比で決まる電圧を基準電圧とすることができる。
【0037】
次に、前記第のトランジスタ抵抗素子回路が、基本抵抗素子回路を1以上直列に接続したNチャネルトランジスタ抵抗素子回路を備え、前記基本抵抗素子回路が、ドレインおよびソース同士を接続して並列接続した第3および第4のNチャネルトランジスタであって、前記第3のNチャネルトランジスタのゲートにオン状態となる所定電圧が印加され、前記第4のNチャネルトランジスタのゲートには前記基準電圧設定信号が接続され、前記第4のNチャネルトランジスタがオフに設定された場合は前記第3のNチャネルトランジスタのオン抵抗値を示し、前記第4のNチャネルトランジスタがオンに設定された場合は前記第4のNチャネルトランジスタのオン抵抗値が支配的となるよう前記第3のNチャネルトランジスタと前記第4のNチャネルトランジスタのサイズを設定した回路であり、前記基準電圧設定信号を前記基本抵抗素子回路毎に個別に設定することでその抵抗値を変更することが好ましい。
【0038】
この構成により、第のトランジスタの抵抗値を基準電圧設定信号により所望の値とすることができる。
【0039】
次に、前記第のトランジスタ抵抗素子回路のそれぞれの基本抵抗素子回路の第3のNチャネルトランジスタのオン抵抗値が各基本抵抗素子回路ごとに異なることが好ましい。
【0040】
この構成により、第のトランジスタ抵抗素子回路において、それぞれ値の違う抵抗値の組み合わせにより、多様な抵抗値の設定が可能となる。
【0041】
次に、前記第のトランジスタ抵抗素子回路のそれぞれの基本抵抗素子回路の第3のNチャネルトランジスタのオン抵抗値が、最小のものを基準として順に2の倍数になる設定とすることが好ましい。
【0042】
この構成により、第のトランジスタ抵抗素子回路において、最小の抵抗値を基準として順に2の倍数になる抵抗値の組み合わせにより、最小の抵抗値をきざみとした多様な抵抗値の設定が可能となる。
【0043】
次に、前記第のトランジスタ抵抗素子回路が、基本抵抗素子回路を1以上直列に接続したPチャネルトランジスタ抵抗素子回路を備え、前記基本抵抗素子回路が、ドレインおよびソース同士を接続して並列接続した第3および第4のPチャネルトランジスタであって、前記第3のPチャネルトランジスタのゲートにオン状態となる所定電圧が印加され、前記第4のPチャネルトランジスタのゲートには前記基準電圧設定信号が接続され、前記第4のPチャネルトランジスタがオフに設定された場合は前記第3のPチャネルトランジスタのオン抵抗値を示し、前記第4のPチャネルトランジスタがオンに設定された場合は前記第4のPチャネルトランジスタのオン抵抗値が支配的となるよう前記第3のPチャネルトランジスタと前記第4のPチャネルトランジスタのサイズを設定した回路であり、前記基準電圧設定信号を前記基本抵抗素子回路毎に個別に設定することでその抵抗値を変更することが好ましい。
【0044】
この構成により、第のトランジスタの抵抗値を基準電圧設定信号により所望の値とすることができる。
【0045】
次に、前記第のトランジスタ抵抗素子回路のそれぞれの基本抵抗素子回路の第3のPチャネルトランジスタのオン抵抗値が各基本抵抗素子回路ごとに異なることが好ましい。
【0046】
この構成により、第のトランジスタ抵抗素子回路において、それぞれ値の違う抵抗値の組み合わせにより、多様な抵抗値の設定が可能となる。
【0047】
次に、前記第2のトランジスタ抵抗素子回路のそれぞれの基本抵抗素子回路の第3のPチャネルトランジスタのオン抵抗値が、最小のものを基準として順に2の倍数になる設定とすることが好ましい。
【0048】
この構成により、第のトランジスタ抵抗素子回路において、最小の抵抗値を基準として順に2の倍数になる抵抗値の組み合わせにより、最小の抵抗値をきざみとした多様な抵抗値の設定が可能となる。
【0049】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
本発明の半導体装置およびその検査方法について図面を参照しつつ説明する。以下、本発明の半導体装置の全体および各構成部分概要の説明、ビット線プリチャージ電圧VBPの設定方法の説明、本発明の半導体装置の動作の概要の説明、ビット線プリチャージ電圧VBPの最適設定値の説明、量産製造過程におけるビット線プリチャージ電圧VBPの設定方法の説明などについて順を追って説明する。
【0050】
まず、本発明の半導体装置の全体および各構成部分を説明する。
【0051】
図1はメモリセルとロジックを混載した半導体装置のレイアウト概略図を示している。1は混載化された半導体装置、2は本発明が適応されたDRAMマクロセル、3はロジック、4はパッドと入出力インターフェース回路で構成されたIOセルであり、DRAMマクロセル2、ロジック3、IOセル4は半導体装置1の製品仕様に従って互いに結線されている。また、半導体装置1の製造プロセスにおいて、DRAMマクロセル2とロジック3は同一のゲート酸化膜厚で形成されている。なお、上記例ではメモリセルとしてDRAMとしたが強誘電体記憶素子を用いたFeRAMであっても良い。
【0052】
図2はDRAMマクロセル2のブロック図を示している。5はメモリセル基本ブロック5aが所定個数配列されたメモリセルアレイ、6はセンスアンプ基本ブロック6aが所定個数配列されたセンスアンプブロック、7はロウデコーダ基本ブロック7aが所定個数配列されたロウデコーダ、8はメインアンプ基本ブロック8aが所定個数配列されたメインアンプブロック、9はインターフェイスブロック、10は制御回路ブロック、11はロウアドレスプリデコーダブロック、12は電源回路ブロックである。電源回路ブロック12はVBB(バックバイアス電圧)発生回路12a、VCP(メモリセルプレート電圧)発生回路12b、VBP(ビット線プリチャージ電圧)発生回路12c、VMBP(メインビット線プリチャージ電圧)発生回路12dで構成されている。DRAMマクロセル2は階層ビット線構造で構成されており、各センスアンプブロック6の出力がスイッチ素子およびメインビット線対MBL、MBLBを介してメインアンプブロック8と接続されている。
【0053】
図3は、メモリセルアレイ基本ブロック5aならびにセンスアンプ基本ブロック6aの詳細な回路図を示している。図18の従来例と同一のものについては同じ記号が付してあり、ここでは異なるものについてのみ説明する。なお説明を簡潔にするため、メモリセルは4ビット分のみを示している。図3において、14aは、シェアードゲート制御信号SSLをゲート入力としてNチャネルMOSトランジスタQ5、Q6で構成されたシェアードゲート回路、同様に14bは、シェアードゲート制御信号SSRをゲート入力としてNチャネルMOSトランジスタQ13、Q14で構成されたシェアードゲート回路である。なお、本図には省略されているが、シェアードゲート回路14bを介して右側には隣のメモリセル基本ブロック5aが配置され、左右のメモリセルアレイ基本ブロック5aがセンスアンプ基本ブロック6aを共有するシェアードセンスアンプ構成を採っている。15はセンスアンプ回路102の出力をメインビット線MBL、MBLBに転送するトランスファゲート制御信号MBTをゲート入力とするNチャネルMOSトランジスタQ7、Q8で構成されたトランスファゲート回路である。センスアンプ回路102は、ソースをセンスアンプ共通駆動線信号VSHに接続されたPチャネルMOSトランジスタQ9、Q10と、ソースをセンスアンプ共通駆動線信号VSLに接続されたNチャネルMOSトランジスタQ11、Q12とにより構成される一般的に用いられているクロス型アンプで、2ビット線対に一つのセンスアンプ基本ブロック6aが配置されている。
【0054】
図4は、メインアンプブロックの基本ブロック8aの詳細な回路図を示している。20はメインビット線プリチャージ回路、21はメインアンプ回路である
メインビット線プリチャージ回路20は、メインビット線プリチャージ信号MPRがゲートに接続されたメインビット線対MBLとMBLBの電圧をイコライズ制御するNチャネルMOSトランジスタQ20と、同じくメインビット線プリチャージ信号MPRがゲートに接続され、メインビット線対MBLとMBLBの電圧をメインビット線プリチャージ電圧VMBPにプリチャージ制御するNチャネルMOSトランジスタQ21、Q22との3個のNチャネルMOSトランジスタで構成される。このメインビット線プリチャージ回路20は、メインビット線対毎に1個配置される。
【0055】
メインアンプ回路21は、ソースをメインアンプ共通駆動線信号VMHに接続されたPチャネルMOSトランジスタQ23、Q24と、ソースをメインアンプ共通駆動線信号VMLに接続されたNチャネルMOSトランジスタQ25、Q26で構成され、センスアンプ回路102と同じクロス型アンプである。このメインアンプ回路21は、メインビット線対毎に1個配置される。
【0056】
図5は、図2のVBP発生回路12cの詳細な回路図を示している。30はVBP基準電圧発生回路、31は後述する第1の出力回路と第2の出力回路を備えたVBP出力回路、32はタイミング制御回路、34はVBP基準電圧設定回路である。33はVBP電圧モニター用のパッドで、図1のIOセル4の領域に配置されている。
【0057】
VBP基準電圧発生回路30はその出力ノードをVREFとし、NチャネルMOSトランジスタQm1、Qm2、Qm4、Qr6〜Qr10、Tm5〜Tm8および、PチャネルMOSトランジスタQr1〜Qr5、Qm3、Qm5、Tm1〜Tm4で構成されている。なお、このうち、Qr1〜Qr5とTm1〜Tm4により第1のトランジスタ抵抗素子回路を形成し、Qr6〜Qr10とTm5〜Tm8により第2のトランジスタ抵抗素子回路を形成し、Qm4が第1のトランジスタ、Qm5が第2のトランジスタQm2が第3のトランジスタ、Qm3が第4のトランジスタである。
【0058】
このVBP基準電圧発生回路30は、図19aにより説明した従来のVBP電圧発生回路と同様の回路構成を採用しているが以下の点が異なっている。電源電極VDDより直接供給している代わりに、ドレイン及びゲートを電源電極VDDに接続されたNチャネルMOSトランジスタQm1を用いることによりVDDからしきい値電圧Vt分降下した電圧(VDD−Vt)を供給し、さらには抵抗素子R1の代わりにゲート電極をVREFに接続したPチャネルMOSトランジスタQr1〜Qr5で代用し、抵抗素子R2の代わりにゲート電極をVREFに接続したNチャネルMOSトランジスタQr6〜Qr10で代用している。この抵抗素子R1、R2の代用トランジスタのうちQr1〜Qr4、Qr7〜Qr10には各々Tm1〜Tm4、Tm5〜Tm8が並列に接続され、またトランジスタTm1とTm8のゲートにはVBP電圧制御信号FB0が接続され、トランジスタTm2とTm7のゲートにはVBP電圧制御信号FB1が接続され、トランジスタTm3とTm6のゲートにはVBP電圧制御信号FB2が接続され、トランジスタTm4とTm5のゲートにはVBP電圧制御信号FB3が接続されている。
【0059】
このトランジスタQr1〜Qr5、Qr6〜Qr10、Tm1〜Tm4、Tm5〜Tm8は、電圧制御信号FB0〜FB3の設定レベルに応じてVREFを任意の電圧に設定するために設けられている。このためトランジスタQr1〜Qr10は、それぞれゲート長を長くしてオン抵抗を大きくし、またVBP電圧をバイナリー設定できるようにサイズ設定が行われている。なお、本実施形態ではトランジスタ幅をW、トランジスタゲート長をLとすると、PチャネルMOSトランジスタQr1、Qr2、Qr3、Qr4、Qr5のW(μm)/L(μm)は、それぞれ1/32、1/16、1/8、1/4、1/2としてあり、NチャネルMOSトランジスタQr6、Qr7、Qr8、Qr9、Qr10のW(μm)/ L(μm)は、それぞれ1/6、1/12、1/24、1/48、1/96とし 、ゲート入力が共通なトランジスタTmに並列接続されたPチャネルおよびNチャネルMOSトランジスタQrのオン抵抗がほぼ等しくなるサイズに設定されているものとする。またTm1〜Tm8は、トランジスタQr1〜Qr10のオン抵抗に比べて十分低くなるようサイズ設定が行われている。なお、本実施形態では、全て1/0.26とする。
【0060】
電圧制御信号FB0〜FB3の設定値は、VBP基準電圧設定回路34に備えたヒューズ素子を用いてプログラム化することで記憶されており、この記憶情報は半導体装置1のリセット時に取り込む方法を用いて行われる。具体的回路は、特願平10−22885「半導体装置、その製造方法およびそのアドレス検出回路」に開示されておりここでは説明を省略する。
【0061】
VBP出力回路31は、ドレイン及びゲートを電源電極VDDに接続されたNチャネルMOSトランジスタQm12を用いることによりVDDからしきい値電圧Vt分を降下した電圧(VDD−Vt)を供給電源とし、前記VBP基準電圧発生回路30のNチャネルMOSトランジスタQm4のゲート入力との共通信号をゲート入力とするNチャネルMOSトランジスタQm13と、PチャネルMOSトランジスタQm5のゲート入力との共通信号をゲート入力とするPチャネルMOSトランジスタQm14とにより構成されるVBP回路の第1の出力回路と、Qm6〜Qm11により構成される差動増幅回路である第2の出力回路との出力とが共通接続された構成となっている。
【0062】
なお、この差動増幅回路は、カレントミラー型のNチャネルMOSトランジスタQm9、Qm10からなる負荷回路と、差動形態にされたPチャネルMOSトランジスタQm7、Qm8と、タイミング制御回路32より供給されるVBP制御信号CBPがゲートに接続された電流制御用PチャネルMOSトランジスタQm6、で差動増幅回路を構成し、差動増幅部の基準電圧にはVREFが入力され、ビット線プリチャージ電圧VBPを出力し、さらに駆動用NチャネルMOSトランジスタQm11を帰還用トランジスタとして用い、ビット線プリチャージ電圧VBPを負帰還するように接続されている。
【0063】
タイミング制御回路32は、内部RAS(ロウアドレスストローブ信号、以下RASと略記する)信号であるIRASを入力とした遅延素子D30の出力と、同じく内部RAS信号IRASを入力としたインバータ素子I30の出力との2つの信号を入力信号とするNAND回路N30で構成され、NAND回路N30の出力CBPはVBP出力回路31に接続されている。
【0064】
以上の構成により、VBP基準電圧発生回路30において、電圧制御信号FB0〜FB3の設定を通じて、出力基準電圧VREFを(VDD−Vt)から所望の電圧分を降下させた電位とすることができる。
【0065】
次に、図6は、図2内のVMBP発生回路12dの詳細な回路図を示している。図6に示すVMBP発生回路12dの回路構成は、電圧制御信号FM0〜FM3がVMBP発生回路12d用にそれぞれ独立に設けられている点、またメインビット線プリチャージ電圧出力部41およびタイミング制御回路42のトランジスタサイズが異なっている点を除けば、図5に示すVBP発生回路の回路構成と同様である。本実施形態においてVMBPの電圧は、VBPの電圧とは異なり、ほぼVDD/2になるよう設定されている。
【0066】
次に、DRAMマクロセル2について説明する。DRAMマクロセル2は、メモリセルアレイ5、センスアンプブロック6、ロウデコーダ基本ブロック7aを一組として、この配置個数を変えることで各種容量に展開できる構成としている。一方DRAMの動作時は、メモリセルアレイ5、センスアンプブロック6を同時に複数個活性化するのが一般的である。例えば図2に示すDRAMマクロセル2は、16組配置されたメモリセルアレイ5の内8組が同時に活性化される。一方最小容量のDRAMマクロセルの場合は、メモリセルアレイ5、センスアンプブロック6、ロウデコーダ基本ブロック7aは2組配置され、その内一組が活性化されることとなる。従ってVBP発生回路12cやVMBP発生回路12dの電流供給量は、DRAM容量によって異なることとなる。このため最大容量時を想定して、VBP発生回路12cやVMBP発生回路12dのトランジスタサイズが設定されている。
【0067】
次に、以上のように構成されたDRAMマクロセル2におけるVBP電圧の設定方法について説明する。例として、図5に示すVBP発生回路12cのVBP基準電圧設定回路34において(FB3、FB2、FB1、FB0)=(H、L、H、L)とプログラムされた場合を説明する。上記設定の場合、PチャネルMOSトランジスタTm1およびTm3はオンし、Tm2およびTm4はオフする。またNチャネルMOSトランジスタTm5およびTm7はオンし、Tm6およびTm8はオフする。ここで、並列に接続されているトランジスタQr1〜Qr8のオン抵抗に比べて、トランジスタTm1〜Tm8のオン抵抗は十分低くなるようにサイズ設定されているため、PチャネルMOSトランジスタで構成される抵抗成分はQr2、Qr4、Qr5の直列抵抗分で近似的に表現でき、またNチャネルMOSトランジスタで構成される抵抗成分はQr6、Qr8、Qr10の直列抵抗分で近似的に表現でき、出力電圧VREFは、これらの抵抗の比で決まることとなる。
【0068】
本実施形態の構成では、Tm1〜Tm4はPチャネルMOSトランジスタ、Tm5〜Tm8はNチャネルMOSトランジスタという相補的構成であり、ゲートを共通とするトランジスタTm1〜Tm8に並列接続されるPチャネルまたはNチャネルMOSトランジスタQr1〜Qr8はそれぞれお互いにオン抵抗がほぼ等しくなるようサイズ設定されている。このためPチャネルMOSトランジスタで構成される直列抵抗分が大きくなると、NチャネルMOSトランジスタで構成される直列抵抗分は小さくなり、逆にPチャネルMOSトランジスタで構成される直列抵抗分が小さくなると、NチャネルMOSトランジスタで構成される直列抵抗分は大きくなり、広い範囲でVREFの電圧設定ができるとともに、その電圧設定値によって貫通電流が変動しない構成となっている。
【0069】
図7は、図5に示すVBP発生回路12cに入力されるVBP電圧制御信号FB0〜FB3の設定値と、その出力電圧VREFの関係を示しており、横軸は(FB3、FB2、FB1、FB0)=(L、L、L、L)〜(H、H、H、H)の16通りの組み合わせを10進数で表現している。図7から明らかなように、FB3〜FB0を用いた設定によりVREF電圧を所望の値(本例では0.75V〜1.5V)にすることができる。
【0070】
図8は、VBP電圧制御信号FB0〜FB3が特定の設定値の場合におけるVBP発生回路12cの負荷電流特性を示したものである。図8において正の電流はVBP端子から接地電極VSSに流れ出す電流を示し、負の電流は電源電極VDDからVBP端子に流れ込む電流を示している。また実線で示したIonは、NチャネルMOSトランジスタQm11に流れる電流を示し、破線で示したIoffは、NチャネルMOSトランジスタQm13またはPチャネルMOSトランジスタQm14に流れる電流を示している。図8から明らかなように、VBPの電圧がVREFより高い場合には、図5中のビット線プリチャージ電圧出力部31の第2の出力回路である差動増幅回路が働くため、Ionで示す大きな電流を駆動することができる。このように、loffで示す第1の出力回路の電流供給能力よりlonで示す第2の出力回路の電流供給能力の方が大きいことが好ましい。
【0071】
また、図6に示すVMBP基準電圧発生回路40の出力電圧VMREFも同様の特性となる。
【0072】
次にタイミング制御回路32の動作について説明する。本発明が適用されたDRAMマクロセル2はクロック同期型のメモリである。図9は、その制御信号の一つであるRAS信号およびRAS信号により派生されるVBP発生回路12cおよびVMBP発生回路12dの制御に必要な内部信号のタイミング波形を示している。
【0073】
図9に示すようにクロックCLKの立ち上がりエッジに同期してRAS信号が取り込まれ、内部RAS信号IRASがセットされる。このIRASが“L”の期間(t14〜t10’)はDRAMのプリチャージ動作が行われ、“H”の期間(t10〜t14またはt10’〜t14’)はリード動作やライト動作が行われる。タイミング制御回路32は、信号CBPおよびCMBPが内部RAS信号IRASの立ち下がりタイミングt14に対応して“L”に設定され、遅延素子D30で決まる所定時間後、“H”に設定されるようなパルス発生回路を構成している。従ってプリチャージ動作期間内の所定時間だけ、ビット線プリチャージ電圧出力部31の差動増幅回路が活性化され、図8に示す大電流の駆動が可能となり、それ以外の期間は電流消費を抑えている。
【0074】
次に、図3に示すメモリセルアレイ基本ブロック5aならびにセンスアンプ基本ブロック6aの読み出し動作を、図10〜図12のタイミング図を用いて説明する。図10は、メモリセルアレイ基本ブロック5aならびにセンスアンプ基本ブロック6aに入力される信号のタイミング図を示している。図11はビット線対BL、BLBとストレージノードN1の動きを示している。図12はメインビット線対MBL、MBLBと前記ビット線対BL、BLBの動きを示している。
【0075】
まず、時間t10において、“H”レベルにあったプリチャージ信号PRおよびシェアードゲート制御信号SSRが“L”に設定され、ビット線のプリチャージ終了とセンスアンプ102の右側ブロックが非選択状態に設定される。
【0076】
次に、時間t11において、ワード線WL1が“H”(VDDレベル)に設定され、ゲートトランジスタQ1がオンとなり、電荷蓄積キャパシタMCとビット線BLが電気的に接続され、電荷蓄積キャパシタMCの電荷がビット線BLの持つ寄生容量により再配分され、ビット線BLの電圧レベルがプリチャージ電圧に対してΔVH上昇する。このときストレージノードN1の電圧はビット線BLと同じ電圧となり、電荷蓄積キャパシタMCの電荷は放出されてメモリセルの情報は破壊される。またもう一方のビット線BLBの電圧は、プリチャージ電圧VBPが保持されている。
【0077】
次に、時間t12において、センスアンプ共通駆動線信号VSH、VSLはプリチャージレベルから、各々VDDおよびVSSが供給されセンスアンプ102が活性化され増幅が開始される。ビット線対BL、BLBはNチャネルMOSトランジスタで構成されたシェアードゲート14aを介しているため、しきい値電圧Vt分の降下を生じ、それぞれVDD−VtおよびVSSに増幅される。この時、ストレージノードN1には、ビット線BLの電圧上昇に応じて“H”レベルが再度書き込まれ、読み出し破壊された電荷蓄積キャパシタMCの電荷を再充電する。
【0078】
次に時間t13でトランスファゲート制御信号MBTに“H”が設定され、トランスファゲートトランジスタがオンとなり、メインビット線対MBL、MBLBと、ビット線対BL、BLBが接続される。この時、VDD/2にプリチャージされていたメインビット線対MBL、MBLBの電荷が増幅動作中のセンスアンプ回路102及びシェアードゲート回路14aを介してビット線対BL、BLBに一瞬流れ込むため、ビット線の“L”側電位(本説明図ではBLB)は図12中にDBLLで示す程度浮き、またビット線の“H”側電位(本説明図ではBL)は図12中にDBLHで示す程度降下する。
【0079】
次に、時間t14において、メインアンプ共通駆動線信号VMH、VMLはプリチャージレベルから、それぞれVDDおよびVSSが供給されメインアンプ21が活性化され増幅が開始され、メインビット線対MBL、MBLBはそれぞれVDDレベルおよびVSSレベルに増幅されて読み出しデータが保持される。
【0080】
次に、時間t15において、トランスファゲート制御信号MBTに“L”が設定され、メインビット線対MBL、MBLBと、ビット線対BL、BLBが遮断される。
【0081】
次に、時間t16において、ワード線WL1は“L”レベルに設定され、ゲートトランジスタQ1がオフとなり、電荷蓄積キャパシタMCとビット線BLが電気的に遮断され、この時点で再書き込み動作も終了する。
【0082】
次に、時間t17において、プリチャージ信号PRは“H”に設定され、センスアンプ共通駆動線信号VSH、VSLはプリチャージレベルに設定される。この時ビット線対BL、BLBのプリチャージは、NチャネルMOSトランジスタQ2を介してビット線BLとBLBとが一旦、(VDD−Vt)/2の電圧にイコライズされた後、NチャネルMOSトランジスタQ3、Q4を介して図5に示すVBP基準電圧発生回路30に設定された電圧VREFへのプリチャージが完了する。
【0083】
一方、メインビット線プリチャージ信号MPRは“H”に、メインセンスアンプ共通駆動線信号VMH、VMLはプリチャージレベルに設定され、VDD/2へのプリチャージが完了する。
【0084】
以上のような動作において、メモリセル蓄積データの読み出しに最適なビット線プリチャージ電圧VBPの設定値について図13を用いて説明する。
【0085】
図13は、メモリセル読み出しに関する電圧レベルの関係を示している。ビット線の“H”レベルはしきい値電圧Vt分降下したVDD−Vtになる。ビット線のイコライズ電圧VEQは、aで示した電圧で等分された(VDD−Vt)/2のレベルにある。ストレージノードの“H”レベルは上記従来技術の課題として説明のように、所定時間内にVDD−Vtレベルまでは上昇しきらないことや時間経過で発生するリーク電流の影響で、VDD−Vt−vsとなる。ここで、従来技術にようにビット線のプリチャージ電圧が、実質、ビット線のイコライズ電圧VEQと等しくなってしまう構成であれば、プリチャージ電圧(=読み出し時の基準電圧)に対してメモリセルMCの“H”レベルの時の電位差は図13中のcとなり、“L”レベルの時の電位差は図13中のaとなり不均衡が生じることとなる。つまり、メモリセルMCに蓄積されている電荷が“H”レベル(VDD−Vt−vs)の場合では、メモリセルMCの静電容量をCs、ビット線BLの容量をCdとするとワード線WLが電源電圧VDDにされたとき、ビット線に現れる電圧変化ΔVHは、
ΔVH={Cs/(Cs+Cd)}・(VDD−Vt−vs)/2
となり、メモリセルMCに蓄積される電荷が“L”レベルVSSの場合では、ビット線に現れる電圧変化ΔVLは、
ΔVL={Cs/(Cs+Cd)}・(VDD−Vt)/2
となる。ΔVHはΔVLに比べて小さい値となり、センスアンプ動作時の感度マージンは“H”レベル読み出しで制限されることとなる。本発明の半導体装置のDRAM回路では、ビット線プリチャージ電圧VBPをイコライズ電圧VPRからVBPまで下げ、(VDD−Vt−vs)を図13中bで示したように等分する電位とすることにより、ビット線に現れる電圧変化はΔVH、ΔVLはともに{Cs/(Cs+Cd)}・(VDD−Vt−vs)/2となり、センスアンプ動作時の感度マージンはハイ読み出し、ロー読み出しともに等しく、すなわち最適とすることができる。
【0086】
次に、量産製造過程におけるビット線プリチャージ電圧VBPの検査方法およびビット線プリチャージ電圧VBPの再設定方法について説明する。まず、DRAMマクロセル2の最適なVBP電圧は、試作評価段階で(VDD−Vt−vs)を等分する値を求めて定値化しておく。次に、量産時の検査は図14の検査フロー図に従って実施される。まず拡散工程終了後のウエファーは、ステップS1で示すウエファー検査工程1において半導体装置1のIOセル4のコンタクト検査やリーク検査などのDC検査やファンクション検査、不良チップの冗長救済可否判定と不良情報のデータファイル化等、従来のDRAMの検査で実施される検査とともに、VBP電圧モニター用のパッド33にプロービングすることで当該チップのVBP電圧測定とデータファイル化を行う。次に、ステップS2のヒューズトリミング工程において、当該チップの不良救済が必要な場合、前記不良情報のデータファイルに従った不良アドレスのプログラミングを行う。さらにVBP電圧の測定値をもとにVBP電圧を前記最適値に調整すべく、図7に示すVBP電圧制御信号FB0〜FB3の設定値とVREFの関係に従ってVBP基準電圧設定回路34をプログラミングする。次にステップS3のウエファー検査工程2において前記ウエファー検査工程1(S1)と同様の検査を行い、前記ヒューズトリミング工程(S2)の工程が正常に行われたかの確認を行う。次にステップS4のパッケージ組み立て工程を行う。以上の工程により量産製造過程におけるビット線プリチャージ電圧VBPを設定する。
【0087】
また、VBP電圧の設定には上記方法の他、チップ毎の最適なVBP電圧を設定する方法もある。この場合、ステップS1のウエファー検査工程1においてVBP電圧モニター用のパッド33にプロービングすることで当該チップのVBP電圧測定後、幾通りかの電圧をVBP電圧モニター用のパッド33に外部印加して、動作限界またはリフレッシュ時間に関するファンクション検査を行い、最も特性の良いVBP電圧をステップS2のヒューズトリミング工程においてプログラミングする。
【0088】
なお、本実施形態においてDRAMマクロセル2は階層ビット線構造、かつ、ワード線昇圧を行なっていない構成のものであるが、単層ビット線構成やワード線昇圧を行う従来構成のDRAMに対しても適用できることはいうまでもない。またVBP基準電圧発生回路30において、トランジスタTm1とTm8、Tm2とTm7、Tm3とTm6、Tm4とTm5のゲートはそれぞれ共通とし、VBP電圧制御信号FB0〜FB3の4本で制御出来る構成としたが、Tm1〜Tm8の8個のトランジスタをそれぞれ独立に制御する構成でもよい。
【0089】
なお、プログラミングの方法は、ヒューズトリミングに限らず、例えば、フローティングゲート構造素子への書き込みまたは消去によってもプログラムすることができ、またVBP電圧の詳細な設定精度を要しない場合、VBP基準電圧設定回路34へのヒューズトリミング操作に代え、フォトマスク工程でVBP電圧制御信号FB0〜FB3を最初から所定値に固定しておいてもよい。
【0090】
また、プリチャージによるビット線電圧は、ビット線対のイコライズ動作により中間電圧に設定することができる。従ってVBP出力回路31において、NチャネルMOSトランジスタQm12、NチャネルMOSトランジスタQm13、PチャネルMOSトランジスタQm14を省略し、差動増幅回路のみの構成としてもよい。
【0091】
また、この差動増幅回路は、タイミング制御回路32により所定期間のみ活性化する構成としたが、消費電流を細かく低減する必要が無い場合等は、常時活性化しておいてもよい。
【0092】
なお、本発明においてメインビット線のプリチャージ電圧は従来技術と同様にメインビット線対の中間電圧(VDD/2)に設定している。これはセンスアンプ102の活性化後ビット線対の電圧が十分増幅された後にメインアンプ21を活性化しているためメインビット線のプリチャージ電圧レベルにメインアンプの特性が特に影響しない点、またメインビット線のプリチャージ電圧をイコライズ電圧レベルに止めておくのが放電電流を抑えられ低消費電流とすることができる点を考慮したためである。しかしながら、高速化のため、メインアンプ21の活性化タイミングをセンスアンプ102の活性化タイミングとほぼ同時にする必要があるような場合では、メインビット線のプリチャージ電圧もビット線と同様の電圧に設定してもよい。
【0093】
また、図14の検査フロー図において、ステップS2におけるヒューズトリミング歩留りが十分確保できる場合、ステップS3のウエファー検査工程2は省略してもよい。
【0094】
(実施の形態2)
図15は第2の発明のDRAMマクロセルのブロック図を示しており、図2のDRAMマクロセル2と同一のものについては同じ記号が付してある。本実施形態2ではVBP発生回路12c’およびロウデコーダ基本ブロック7bが、実施形態1と異なっている。図16は本実施形態2のVBP(ビット線プリチャージ電圧)発生回路12c’の詳細回路図を示している。図17はロウデコーダ基本ブロック7bの詳細回路図を示している。図17において、50はデコード回路とワード線ドライバー回路で構成されたロウデコーダ回路であり、51は差動増幅回路である。本実施形態2では、図5のVBP発生回路12c内の差動増幅回路を、ロウデコーダ基本ブロック7b内に配置した構成としている。
【0095】
XPW(0〜m)はワード線選択用プリデコード信号、XBK(0〜n)はブロック選択プリデコード信号、VREFはVBP発生回路12c’で発生される基準電圧、CBPはタイミング制御信号である。本構成では、ブロック選択信号XBK(0〜n)で選択されるロウデコーダ基本ブロック7bのみ差動増幅回路51が活性化され、実施の形態1と同様の動作を行う。この構成では、差動増幅回路51のトランジスタサイズは、ロウデコーダ基本ブロック7bが駆動するメモリアレイ5およびセンスアンプブロック6に供給できるだけの電流駆動能力を備えておけばよく、メモリ容量の増減においても最適な能力を備えることができる。
【0096】
【発明の効果】
本発明の半導体装置によれば、プリチャージ電圧を任意に精度良く設定することができ、センスアンプ活性時の電圧マージンを最適化できる。特に今後微細化や低電圧化が進んで実効的なメモリセルへの蓄積電荷量の低減化を図る上において、安定動作など信頼性の高い半導体装置を提供できる。
【0097】
さらに、本発明の半導体装置およびその検査方法によれば、DRAM回路において昇圧回路を不要とし、DRAM回路のゲート酸化膜厚をロジック回路のゲート酸化膜厚と同様の薄いものとすることができ、DRAM回路とロジック回路を一体化したシステムLSIにおいて高速動作の確保と製造工程の短縮を実現することができる。
【0098】
さらに、本発明の半導体装置によれば、任意のメモリ容量を構成したとき、メモリ容量に応じて最適な電流供給能力を備えたプリチャージ電圧発生回路を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態1による半導体装置のレイアウト概略図
【図2】 本発明の実施形態1によるDRAMマクロセルのブロック図
【図3】 図2に示されたメモリセル基本ブロックおよびセンスアンプ基本ブロックの詳細回路図
【図4】 図2に示されたメインアンプブロックの詳細回路図
【図5】 本発明の実施形態1のVBP発生回路の詳細回路図
【図6】 本発明の実施形態1のVMBP発生回路の詳細回路図
【図7】 図5に示されたVBP発生回路の電圧設定信号とその出力電圧の関係図
【図8】 図5に示されたVBP発生回路の負荷電流特性図
【図9】 図5に示されたVBP発生回路の制御信号のタイミング図
【図10】 図3に示されたメモリセル基本ブロックおよびセンスアンプ基本ブロックの制御信号のタイミング図
【図11】 図3に示されたビット線対およびストレージノードのタイミング図
【図12】 図3および図4に示されたビット線対およびメインビット線対のタイミング図
【図13】 本発明の実施形態1の主要ノードの電圧の概念図
【図14】 本発明の実施形態1の検査フロー図
【図15】 本発明の実施形態2のDRAMマクロセルのブロック図
【図16】 本発明の実施形態2のVBP発生回路の詳細回路図
【図17】 本発明の実施形態2のロウデコーダ基本ブロックの詳細回路図
【図18】 従来のDRAMのメモリセルおよびその周辺回路図
【図19】 従来のVBP電圧発生回路の詳細回路図
【図20】 従来のDRAMの動作タイミング図
【符号の説明】
1 混載化された半導体装置
2 DRAMマクロセル
3 ロジック
4 IOセル
5 メモリセルアレイ
5a メモリセル基本ブロック
6 センスアンプブロック
6a センスアンプ基本ブロック
7 ロウデコーダ
7a,7b ロウデコーダ基本ブロック
8 メインアンプブロック
8a メインアンプ基本ブロック
9 インターフェイスブロック
10 制御回路ブロック
11 ロウアドレスプリデコーダブロック
12 電源回路ブロック
12a VBB(バックバイアス電圧)発生回路
12b VCP(メモリセルプレート電圧)発生回路
12c VBP(ビット線プリチャージ電圧)発生回路
12d VMBP(メインビット線プリチャージ電圧)発生回路
12c’ VBP(ビット線プリチャージ電圧)発生回路
14a,14b シェアードゲート回路
15 トランスファゲート回路
20 メインビット線プリチャージ回路
21 メインアンプ回路
30 VBP基準電圧発生回路
31 VBP出力回路
31a VBP出力回路31内の差動増幅回路
32 タイミング制御回路
33 VBP電圧モニター用のパッド
34 VBP基準電圧設定回路
40 VMBP基準電圧発生回路
41 メインビット線プリチャージ電圧出力部
42 タイミング制御回路
43 VMBP電圧モニター用のパッド
44 VMBP電圧設定回路
50 ロウデコーダ回路
51 差動増幅回路
100 メモリセルアレイ
101 ビット線プリチャージ回路
102 センスアンプ回路

Claims (13)

  1. メモリセルと、前記メモリセルが所定個数接続された第1及び第2のビット線と、前記第1のビット線に接続された前記メモリセルを選択する第1のワード線群と、前記第2のビット線に接続された前記メモリセルを選択する第2のワード線群と、前記第1のビット線と前記第2のビット線を制御信号により短絡するイコライズ回路と、前記第1及び前記第2のビット線を前記制御信号により所定の電圧にプリチャージするプリチャージ回路と、前記第1および第2のビット線が接続されその電圧差を増幅するセンスアンプ回路と、基準電圧発生回路と出力回路で構成されたビット線プリチャージ電圧発生回路を備えた半導体装置において、前記基準電圧発生回路の基準電圧値を設定する基準電圧設定信号を出力する基準電圧設定部を備え、前記ビット線プリチャージ電圧発生回路が前記基準電圧設定部の前記基準電圧値の調整により前記第1および第2のビット線のプリチャージ電圧を前記第1および第2のビット線のビット線電圧振幅の中間電圧より低く設定し、前記ビット線プリチャージ電圧発生回路の出力回路が、前記出力端子電圧が前記基準電圧に比較して高い時は下げる方向の降圧電流を供給し、前記基準電圧に比較して低い時は上げる方向の昇圧電流を供給する第1の出力回路と、前記出力端子電圧が前記基準電圧に比較して高い時のみ下げる方向の降圧電流を供給する第2の出力回路を並列接続で備え、前記第1の出力回路の電流供給能力より前記第2の出力回路の電流供給能力の方が大きくなることを特徴とした半導体装置。
  2. 前記設定されたプリチャージ電圧が前記メモリセルのハイレベルのストレージノード電位とロウレベルのストレージノード電位を等分する値である請求項に記載の半導体装置。
  3. 前記第1の出力回路は、一端が電圧源に接続され他端が出力端子に接続された第1のトランジスタと、一端が接地され他端が前記出力端子に接続された第2のトランジスタとを備え、前記第1のトランジスタのゲートには前記基準電圧より前記第1のトランジスタのしきい値電圧相当分高い電圧が第1のトランジスタ制御信号として前記基準電圧発生回路より供給され、前記第2のトランジスタのゲートには前記基準電圧より前記第2のトランジスタのしきい値電圧相当分低い電圧が第2のトランジスタ制御信号として前記基準電圧発生回路より供給される請求項に記載の半導体装置。
  4. 前記第2の出力回路は、前記基準電圧を第1の入力としたトランジスタを負荷とするカレントミラー型差動増幅回路を備えた比較回路と、
    一端が前記カレントミラー型差動増幅回路の第2の入力に接続され、他端が接地され、ゲートが前記カレントミラー型差動増幅回路の比較結果出力ノードに接続された帰還用トランジスタとを備え、前記帰還用トランジスタの前記カレントミラー型差動増幅回路の第2の入力に接続された端子を前記第2の出力回路の出力端子とする請求項に記載の半導体装置。
  5. 前記第2の出力回路は、所定本数の前記第1のワード線群および前記第2のワード線群を駆動し所定の間隔で配置されるロウデコーダブロック内に構成される請求項に記載の半導体装置。
  6. 前記第2の出力回路が、プリチャージ開始時間より所定時間経過の期間のみ活性化する請求項1、4または5のいずれか1項に記載の半導体装置。
  7. 記基準電圧発生回路が、電圧源と、前記基準電圧設定信号によりその抵抗値が可変となる第1および第2のトランジスタ抵抗素子回路と、第3のトランジスタと、第4のトランジスタと、基準電圧出力端子を備え、
    前記第1のトランジスタ抵抗素子回路の一端を前記電圧源に接続し、他端を前記第3のトランジスタを介して前記基準電圧出力端子に接続し、前記第2のトランジスタ抵抗素子回路の一端を接地し、他端を第4のトランジスタを介して前記基準電圧出力端子に接続し、前記第1および第2のトランジスタ抵抗素子回路に対して対応する前記基準電圧設定信号を入力して前記第1および第2のトランジスタ抵抗素子回路の抵抗値を設定することにより、第1および第2のトランジスタ抵抗素子回路の抵抗値の比で決まる電圧を基準電圧として前記基準電圧出力端子より出力し、
    前記第3のトランジスタは前記第1のトランジスタ抵抗素子回路に接続された端子から前記基準電圧よりしきい値電圧相当分高い電圧を、前記第1の出力回路へ前記第1のトランジスタ制御信号として出力し、
    前記第4のトランジスタは前記第2のトランジスタ抵抗素子回路に接続された端子から前記基準電圧よりしきい値電圧相当分低い信号を、前記第1の出力回路へ前記第2のトランジスタ制御信号として出力する請求項3に記載の半導体装置。
  8. 前記第2のトランジスタ抵抗素子回路が、基本抵抗素子回路を1以上直列に接続したNチャネルトランジスタ抵抗素子回路を備え、前記基本抵抗素子回路が、ドレインおよびソース同士を接続して並列接続した第3および第4のNチャネルトランジスタであって、前記第3のNチャネルトランジスタのゲートにオン状態となる所定電圧が印加され、前記第4のNチャネルトランジスタのゲートには前記基準電圧設定信号が接続され、前記第4のNチャネルトランジスタがオフに設定された場合は前記第3のNチャネルトランジスタのオン抵抗値を示し、前記第4のNチャネルトランジスタがオンに設定された場合は前記第4のNチャネルトランジスタのオン抵抗値が支配的となるよう前記第3のNチャネルトランジスタと前記第4のNチャネルトランジスタのサイズを設定した回路であり、前記基準電圧設定信号を前記基本抵抗素子回路毎に個別に設定することでその抵抗値を変更する請求項に記載の半導体装置。
  9. 前記第2のトランジスタ抵抗素子回路のそれぞれの基本抵抗素子回路の第3のNチャネルトランジスタのオン抵抗値が各基本抵抗素子回路ごとに異なる請求項に記載の半導体装置。
  10. 前記第2のトランジスタ抵抗素子回路のそれぞれの基本抵抗素子回路の第3のNチャネルトランジスタのオン抵抗値が、最小のものを基準として順に2の倍数になる設定とした請求項に記載の半導体装置。
  11. 前記第1のトランジスタ抵抗素子回路が、基本抵抗素子回路を1以上直列に接続したPチャネルトランジスタ抵抗素子回路を備え、前記基本抵抗素子回路が、ドレインおよびソース同士を接続して並列接続した第3および第4のPチャネルトランジスタであって、前記第3のPチャネルトランジスタのゲートにオン状態となる所定電圧が印加され、前記第4のPチャネルトランジスタのゲートには前記基準電圧設定信号が接続され、前記第4のPチャネルトランジスタがオフに設定された場合は前記第3のPチャネルトランジスタのオン抵抗値を示し、前記第4のPチャネルトランジスタがオンに設定された場合は前記第4のPチャネルトランジスタのオン抵抗値が支配的となるよう前記第3のPチャネルトランジスタと前記第4のPチャネルトランジスタのサイズを設定した回路であり、前記基準電圧設定信号を前記基本抵抗素子回路毎に個別に設定することでその抵抗値を変更する請求項に記載の半導体装置。
  12. 前記第1のトランジスタ抵抗素子回路のそれぞれの基本抵抗素子回路の第3のPチャネルトランジスタのオン抵抗値が各基本抵抗素子回路ごとに異なる請求項11に記載の半導体装置。
  13. 前記第1のトランジスタ抵抗素子回路のそれぞれの基本抵抗素子回路の第3のPチャネルトランジスタのオン抵抗値が、最小のものを基準として順に2の倍数になる設定とした請求項11に記載の半導体装置。
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