JP3836704B2 - 電磁式燃料噴射弁及び筒内噴射式エンジン - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関用の電磁式燃料噴射弁に係り、更に詳細には、ガソリンエンジンにおいて燃料を気筒(燃焼室)内に直接噴射するいわゆる筒内噴射方式エンジンの燃料噴射弁のシール構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
ガソリンエンジンにおける燃料噴射方式のうち、筒内噴射方式は吸気管燃料噴射方式に比較して、希薄燃焼が実現でき、燃料消費量の削減、有害排気ガスの低減に効果があることが知られている。
【0003】
このような筒内燃料噴射方式のガソリンエンジンでは、燃焼室内に直接燃料を供給する構造になり、電磁式燃料噴射弁(インジェクタ)の先端のノズル部を燃焼室に臨ませるようにして装着される。
【0004】
このため、インジェクタは、エンジンの爆発工程時に高温,高圧の燃焼ガス圧を直接受けることになる。この燃焼ガスの漏れを防止するために、エンジンのシリンダヘッドとインジェクタのノズル間にシール部材を具備している。ここで、シール部材のシール性を向上させるため、従来より種々の提案がなされている。
【0005】
たとえば特開2000−9000号公報に記載されているインジェクタでは、ノズル部に環状溝を設けて、この環状溝に環状シール部材を装着しているが、この環状溝の周面(環状シール部材の内周が接する周面)に曲面状の突起(大きなR)を設け、この曲面状の突起によりシリンダヘッドの噴射弁取付穴(ノズル挿入穴)とノズル間の隙間を局部的に小さくして、シール部材の圧縮率をあげてシール性を高めている。
【0006】
また、特開平11−13593号公報に記載されているインジェクタでは、ノズル部に設けたシール装着用の環状溝の円周面に広角な山形の突出部を形成して、シール部材のインジェクタ取付穴(ノズル挿入穴)への押しつける力を助長させている。
【0007】
特開平11−210600号公報に記載されている燃料噴射弁では、ノズル先端にテーパを形成し、これに対応してエンジンのシリンダヘッドに設けた噴射弁取付孔のノズル挿入部をテーパ孔として、これらのテーパ・テーパ孔間にシール部材を介在する技術が開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、筒内噴射方式のエンジンにおいて、従来にはないインジェクタの取付シール構造を採用することで、シール性を高め、しかも、装着性の良いインジェクタを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、エンジンの燃焼室に直接燃料を噴射するインジェクタにおいて、エンジンのシリンダヘッドの噴射弁取付部に設けられたノズル挿入穴に挿入されるノズルボディ(ノズル部)を有し、このノズルボディの外周に前記ノズル挿入穴とノズルボディ間をシールするためのシールリングを装着する環状溝が形成され、この環状溝における前記シールリングの内周と接する周面に螺旋状の鋭角な突起(例えば、ねじ山)を形成してなる。
【0010】
上記構成によれば、シールリングがノズルボディの環状溝の位置で、ノズルボディとエンジンヘッドのノズル挿入穴とにより挟まれて弾性変形すると、ねじ山のように鋭角な螺旋状の突起の尖端(エッジ)がシールリングの内周に食い込むこと、及びこの食い込みが螺旋が複数回わりすることでシール長さを稼ぎ、それによって燃焼ガスを完全にシールすることが可能になる。
【0011】
また、ねじ山のような鋭角な小突起は、局部的にシールリング内周に変形(食い込み)を与えるだけで、シールリング外周は表面が凹凸ない形状を保持できるので、シールリング付きのインジェクタを、シールリングに損傷を与えることなく容易にエンジンヘッド側に挿入できる。
【0012】
なお、従来のようにノズル部の環状溝の周面に曲面状などの突起を形成したり、広角な山形の突出部を形成し、これにシール部材を装着する場合には、シール部材の外周が上記突起(突出部)に倣う輪郭となり、インジェクタ取付穴にインジェクタを挿入するときに、シール部材の外側に突出した個所がこすれ易い。また、従来のシール部材は、挿入時にずれた場合のシール性の確保及び、ノズルとシール部材間に異物を噛み込んだ際にシール性をできない可能性がある。本発明では、このような問題にも対処し得る。
【0013】
すなわち、鋭角な螺旋状突起は、シールリングの内周に異物が付着していても、そのエッジにより異物を切断し、シールリングと螺旋状突起間に異物が介在することを防止することができる。また、異物が介在したとしても、螺旋状にシール長さを十分に確保できるので、シール性は損なわれない。
【0014】
第2の発明は、インジェクタのノズルボディに形成したシール装着用の環状溝の周面(シールリングの内周と対向する周面)に、交差する複数の環状の鋭角な突起を設けたことを特徴とする。この場合には、一箇所のシール装着用の環状溝の周面に多重のシール構造を確保し、かつ環状の鋭角な突起のエッジがシールリング内周に食い込むことで完全なシール性を図ることができる。
【0015】
第3の発明は、インジェクタのノズルボディに形成したシール装着用の環状溝の周面(シールリングの内周と対向する周面)に、ノズル挿入穴内周との間隔を燃焼室側から燃焼室外側に向けて徐々に減少させる形状の周面を形成したインジェクタを提案する。
【0016】
このように構成すれば、ノズル挿入穴内周とノズルボディの環状周面との間の間隔の最小に狭まった部位でシールリングを集中的に圧縮(挟圧)することができるので、シール性能を高める。さらに、シールリングに燃焼ガス圧が作用した時、シールリングが上向きに押され、これをノズル面及び上記狭まった部位で受けることによりシールリングの圧縮率(つぶし率)は上昇し、シール性能がさらに高められる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の実施例を図面を用いて説明する。
【0018】
図1は本発明の一実施例に係わるインジェクタの縦断面図、図2は、その取付状態を示す筒内噴射式エンジンの概要図、図3〜6は、インジェクタの取付及びシール構造の具体的態様を示す構成図である。
【0019】
まず、本実施例の全体概要について説明する。
【0020】
図1の矢印に示すように、燃料噴射弁100は、開弁時に噴射弁本体の上部から燃料が流入し軸方向に流れて噴射弁下端に設けたオリフィス20より燃料が噴射される所謂トップフィールド方式のものが例示されている。
【0021】
噴射弁本体100の軸方向の燃料通路を構成する主な要素として、プレス加工(例えば、深絞り加工,押し出し加工などで、以下に述べる他の部品においてプレス加工がなされるものも同様である)した燃料導入パイプ40、上端にフランジ1aを有する中空筒形の固定コア1,管材により細長の筒状にプレス加工し下端側に弁座付きオリフィスプレート19を有するノズルホルダー(ノズルボディと称されることもある)18を備える。
【0022】
燃料導入パイプ40は、上端及び下端部にフランジ40a,40bが設けられ、下端側のフランジ40bが符号W6で示す箇所で固定コア1のフランジ1a上面に溶接されている。この溶接はフランジの円周方向に行われ、それによって固定コア1と燃料導入用のパイプ40とが、噴射弁本体の組立前に予め結合されている。
【0023】
ノズルホルダー18の上部内周と固定コア1の外周とは圧入嵌合し、さらに符号W1で示す箇所が全周にわたり溶接されてことでノズルホルダー18と固定コア1とが結合されている。このようにして、パイプ40、固定コア1、ノズルホルダー18が一連に結合されて一つの燃料通路組立体が構成されている。
【0024】
この燃料通路組立体の内部には、円筒形の可動コア14と細長の弁体(弁ロッドを含む)16をジョイントパイプ15を介して結合してなる可動子5、この可動子5を弁座19a側に付勢する戻しばね7、戻しばね7のばね力を調整する部材6等が組み込まれている。
【0025】
ノズルホルダー18のうちで、固定コア1と圧入嵌合する位置の外周に電磁コイル2が配置され、その外側に筒形のヨーク4が配置される。
【0026】
ヨーク4は、プレス加工された筒形で、その上端が電磁コイル2を収納できるように開口し、この上端縁が固定コア1のフランジ1aに符号W5に示す位置で全周にわたり溶接結合される。ヨーク4の下端部4cは、電磁コイルを収納する部分4aよりも細く絞られて、その下端部4cがノズルホルダー18の外周に圧入嵌合している。
【0027】
この燃料噴射弁100は、電磁コイル2を通電させると、ヨーク4,固定コア1,可動コア14,ノズルホルダー18の一部が磁気回路を形成し、それによって、可動子5が戻しばね7の力に抗して吸引されることで、開弁動作が行われる。電磁コイル2の通電を止めると戻しばね7の力で可動子5が弁座19aに当接し、弁が閉じる。本例では、固定コア1の下端面が開弁動作時に可動子5を受け止めるストッパとしての役割をなしている。
【0028】
固定コア1は、磁性ステンレス鋼でありプレス加工及び切削により上端にフランジ1aを有する細長の中空円筒形に形成されている。
【0029】
フランジ1aには、電磁コイル2の端子29及びピン端子30を通すための窓1bが設けられている。
【0030】
燃料導入パイプ40は、非磁性金属部材で成形され、プレス加工によりその下部が細く絞られており、この下部内周に断面がCの字状のCリングピン6が圧入されている。このピン6の圧入量の調整により戻しばね7の荷重が調整される。燃料導入パイプ40の上端部には燃料フィルタ31が装着されている。
【0031】
ノズルホルダー18は、磁性材であるが、固定コア1の下端面が位置する周辺(符号Hで示す範囲)には、高周波焼き入れにより非磁性或いは弱磁性化の処理がなされている。
【0032】
ノズルホルダー18は、固定コア1を圧入する部分および可動コア14を収納するホルダー上部18aの径をノズルホルダーの中で最も大きくし、可動コア14と弁体16の結合部が位置する中間部18bはテーパー状に形成され、さらにその下の弁体が位置するホルダー下部18cは細長に絞られていわゆるロングノズルタイプのノズルホルダー18が形成されている。
【0033】
符号W1は、ノズルホルダー18と固定コア1との溶接箇所で、この位置W1でノズルホルダー18が固定コア1の全周にわたり溶接されている。この溶接W1は、ノズルホルダー18と固定コア1の内周間をシールすることになり、噴射弁本体100を通過する燃料の漏れを防止する。
【0034】
ノズルボディ(いわゆるロングノズル部)18cの下部外周には、シールリング取付用の環状溝18gが設けられ、この溝18gに合成樹脂などの耐熱性シールリング42例えばポリテトラフルオロエチレン製のシールが装着されている。
【0035】
このロングノズル部18cは、燃料噴射弁100を図2に示すように、エンジン105のシリンダヘッド106の噴射弁取付部107に設けたノズル挿入穴107aに直接挿入される。ノズル挿入穴107aは、噴射弁取付部の一部をなす。このロングノズルタイプは、吸気弁101,吸排気弁の駆動機構102,吸気管103等の実装密度が高い場合に、大径の噴射弁胴体部をこれらの部品やシリンダヘッド106から離した位置(干渉しない位置)に置くことができ、取り付けの自由度を高める利点がある。
【0036】
また、従来は燃料噴射弁100をシリンダヘッドに取付けた場合、大径のヨーク底部とシリンダヘッドの間にガスケットを配置してエンジンの燃焼ガス漏れを防いでいたが、本実施例では細身のロングノズル部外周に設けたシールリング42によりロングノズル部(ノズルボディ)18c外周とその挿入穴(シリンダヘッド側)の内周間をシールしてエンジンの燃焼ガス漏れを防止するので、そのシール位置で燃焼受圧面積を小さくできるので、シール部材の小形簡易化,コスト低減を図ることができる。
【0037】
ノズルホルダー18の下端(先端)には、オリフィスプレート19と、燃料旋回子(以下、スワラーと称する)21とが設けられるが、これらの部材18,19,21は別部材により成形される。
【0038】
オリフィスプレート19は、例えばステンレス系の円板状のチップにより形成され、その中央部に噴射孔(オリフィス)20が設けられ、それに続く上流部に弁座19aが形成されている。
【0039】
オリフィスプレート19は、ノズルホルダー18の下端内周18fに圧入により取付ける仕様としてある。
【0040】
一方、スワラー21は、ノズルホルダー18の下端内周に嵌合する仕様としてあり、焼結合金により形成されている。スワラー21の外周および底面には燃料通路が形成され、このうち底面に設けた通路がスワラーの中央孔(バルブガイド孔)に対し偏心することで燃料に旋回力を付与している。
【0041】
図3の(a)は、インジェクタ100をエンジン(シリンダヘッド)106に装着したときに、ノズルボディ18がノズル挿入穴107aに挿入された状態を示す部分断面図、(b)はその部分拡大断面図である。
【0042】
ノズルボディ18の外周には、シールリング(シール部材)42を装着するための環状溝18gが形成され、環状溝18gに装着されたシールリング42は、ノズル挿入穴107aとノズルボディ18間をシールする。
【0043】
この環状溝18gにおけるシールリング42の内周と接する周面に螺旋状の鋭角な突起18hを形成している。本実施例では、螺旋状の突起hは、ねじ切りしたねじ山により構成されている。
【0044】
燃焼ガス圧は、図示のようにシールリング42に作用する。
【0045】
ノズルボディ18に装着されたシールリング42の外径は、インジェクタ100をシリンダヘッド106に装着する前は、ノズル挿入穴107aの径に対し充分大きい。インジェクタ100(ノズルボディ)を挿入していくとその径の差に相当する量がシールに寄与するつぶし量(圧縮量)となり、ノズルボディ18・ノズル挿入穴107a間をシールする。ここで、つぶし量を重視してシールリング42の厚みをあつくすると、シール部材の伸び率が低下するため、シールリング42をノズルホルダー18に装着する時に切れる可能性が発生する。または、挿入できないことがおこる。これは、シールリング42をノズルホルダー18に装着する際、該シールリング42を内径側から押し広げながら挿入するという作業を行うためである。そこで、シールリング42は、シール性・装着性の両方の機能を有する必要がある。シールリング42が、ノズルボディ18・ノズル挿入穴107a間に介在すると、シールリング42の外径側は、図示のとおりノズル挿入穴107aの内周と密着し、シールの機能を果たす。
【0046】
挿入性を考慮した場合、シールリング42の内径側には、寸法上の制約のため隙間が発生する場合がある。そこで、ノズルホルダー18のシール装着用の環状溝18gに突起18hを設けた。突起18hを設けることで、シールリング42の肉厚は挿入性を重視した寸法にできる。さらに、シール性を向上させるため、突起18hは環状溝18gの全体に渡り、螺旋状に形成し、ラビリング効果を付与される。その突起は鋭角な尖端エッジを有する。
【0047】
シールリング42がノズルボディの環状溝18gの位置で、ノズルボディ18とノズル挿入穴107aとにより挟まれて弾性変形すると、図3(b)に示すように、鋭角な螺旋状の突起の尖端(エッジ)18iがシールリング42の内周に局部的食い込むこと、及びこの食い込みが螺旋が複数回わりすることでシール長さを稼ぎ、それによって燃焼ガスを完全にシールすることが可能になる。
【0048】
また、ねじ山のような鋭角な小突起18hは、局部的にシールリング内周に食い込みを与えるだけで、シールリング外周は表面が凹凸ない形状を保持できる。したがって、シールリング付きのインジェクタを、シールリングに損傷を与えることなく容易にエンジンヘッド側に挿入できる。
【0049】
突起18hは、切削などの安価な加工法で実現可能である。極論すると面粗さを大きした形状である。
【0050】
図4は、図3の変形例であり、螺旋状突起18を間隔をあけて形成したものであり。このような構成においても、図3同様のシール機能を発揮することができる。
【0051】
図5は、本発明の他の実施例に係るものである。
【0052】
本実施例では、インジェクタ100のノズルボディ18に形成したシール装着用の環状溝18gの周面に、交差する複数の環状の鋭角な突起18kを設けたものである。
【0053】
突起18kは、例えば転造等の加工によりを溝18k′を形成することで、溝18k′の縁を溝18k′体積に相当する分だけ盛り上げることで突起18kを形成する。
【0054】
本実施例によれば、シール装着用の環状溝18gの周面に多重のシール構造を確保し、かつ環状突起18kの鋭角な突起のエッジがシールリング内周に食い込むことで完全なシール性を図ることができる。
【0055】
図6の実施例は、ノズル挿入穴107aが直円筒形であるのに対して、ノズルボディ18に設けたシール装着用の環状溝18gの周面をノズルボディ18の先端に向かうにつれて径が小さくなるようにテーパを持たせている。
【0056】
このように構成することで、環状溝18gの周面とノズル挿入穴107a内周との間隔を燃焼室側から燃焼室外側に向けて徐々に減少させることができる。
【0057】
本実施例によれば、ノズル挿入穴107a内周とノズルボディ18の環状周面との間の間隔の最小に狭まった部位でシールリング42を集中的に圧縮(挟圧)することができるので、シール性能を高める。さらに、シールリング42に燃焼ガス圧が作用した時、シールリング42が上向きに押され、これをノズル面及び上記狭まった部位で受けることによりシールリングの圧縮率(つぶし率)は上昇し、シール性能がさらに高められる。
【0058】
なお、図6の環状溝18gに設けたテーパ面に図3〜5に記載した環状突起18hを形成しても良い。
【0059】
【発明の効果】
本発明によれば、燃焼ガスシール性とシール部材の装着性が良好なノズルボディ(ノズルホルダ)を有するインジェクタを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係わるインジェクタの縦断面図。
【図2】上記インジェクタの取付状態を示す概要図。
【図3】インジェクタの取付及びシール構造の具体的態様を示す構成図。
【図4】インジェクタの取付及びシール構造の具体的態様を示す構成図。
【図5】インジェクタの取付及びシール構造の具体的態様を示す構成図。
【図6】インジェクタの取付及びシール構造の具体的態様を示す構成図。
【符号の説明】
100…インジェクタ(燃料噴射弁)、18…ノズルボディ(ノズルホルダー)、18g…シール装着用の環状溝、18h…螺旋状突起、42…シールリング。
Claims (5)
- エンジンの燃焼室に直接燃料を噴射する電磁式燃料噴射弁において、
エンジンのシリンダヘッドの噴射弁取付部に設けられたノズル挿入穴に挿入されるノズルボディを有し、このノズルボディの外周に前記ノズル挿入穴とノズルボディ間をシールするためのシールリングを装着する環状溝が形成され、この環状溝における前記シールリングの内周と対面する周面に螺旋状の鋭角な突起が形成され、
前記シールリングの厚みは、前記ノズルボディの前記ノズル挿入穴への挿入前の前記環状溝に装着した状態では、前記環状溝の深さより厚く、且つ前記シールリングの外径が前記ノズル挿入穴の内径より大きく、前記ノズルボディを前記ノズル挿入穴に挿入した状態では、前記ノズル挿入穴の内径と前記シールリングの外径とが同一径であり、前記螺旋状鋭角突起が前記シールリング内周に食い込む構成としたことを特徴とする電磁式燃料噴射弁。 - 前記ノズルボディは、細長の円筒形を呈し、前記環状溝の周面に形成される螺旋状の突起は、ねじ山により構成されている請求項1記載の電磁式燃料噴射弁。
- 前記螺旋状の鋭角の突起は、前記環状溝における前記シールリングの内周と対面する周面に設けられた交差する2本の螺旋状の環状鋭角突起により構成されている請求項1記載の電磁式燃料噴射弁。
- シリンダヘッドに電磁式の燃料噴射弁をそのノズルボディ先端が燃焼室に臨むように取り付けた筒内噴射式エンジンにおいて、前記シリンダヘッドの噴射弁取付部に設けたノズル挿入穴に前記ノズルボディが挿入され、ノズルボディ外周の環状溝に装着したシールリングがノズルボディ・ノズル挿入穴間に介在し、前記環状溝の周面に螺旋状の鋭角な突起が形成され、
前記シールリングの厚みは、前記ノズルボディの前記ノズル挿入穴への挿入前の前記環状溝に装着した状態では、前記環状溝の深さより厚く、且つ前記シールリングの外径が前記ノズル挿入穴の内径より大きく、前記ノズルボディを前記ノズル挿入穴に挿入した状態では、前記ノズル挿入穴の内径と前記シールリングの外径とが同一径であり、前記螺旋状鋭角突起が前記シールリング内周に食い込む構成としたことを特徴とする筒内噴射式エンジン。 - 前記螺旋状の鋭角の突起は、前記環状溝における前記シールリングの内周と対面する周面に設けられた交差する2本の螺旋状の環状鋭角突起により構成されている筒内噴射式エンジン。
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