JP3532430B2 - 燃料噴射弁 - Google Patents
燃料噴射弁Info
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Description
室内に燃料を直接噴射するためにシリンダーヘッドに取
付けられる筒内噴射用燃料噴射弁に関するものである。
号公報に示された従来の筒内噴射用燃料噴射弁を示す側
面断面図であり、筒内噴射用燃料噴射弁が内燃機関のシ
リンダーヘッドに取付けられた状態を示している。内燃
機関のシリンダーヘッド31には、シリンダーヘッド3
1を貫通して延び筒内噴射用燃料噴射弁を受け入れる噴
射弁挿入孔32が形成されている。この噴射弁挿入孔3
2は、円形断面で途中に肩部33を持つ段付の孔であ
り、シリンダーヘッド31の外表面側には位置決め用の
座ぐり面34が形成されている。そして、筒内噴射用燃
料噴射弁は一端即ち図の下端の先端が噴射弁挿入孔32
に挿入されて取付けられており、この噴射弁挿入孔32
から突出した他端は図示しない燃料供給管に接続されて
いる。
装置35を備えている。この弁装置35は、小径円筒部
36および大径円筒部37を持つ段付中空円筒形の弁本
体38と、この弁本体38内で中心孔先端に固着され
て、燃料噴射孔39を有する弁座40と、この弁座40
に離接して燃料噴射孔39を開閉するニードルバルブ4
1と、このニードルバルブ41を軸方向に案内すると共
に、径方向内向きに弁座40の燃料噴射孔39に流れ込
もうとする燃料に旋回運動を与える旋回体42とを備え
ている。
37がほぼ中空円筒形のハウジング43の一端に挿入さ
れて、スペーサ44を介してハウジング43内で位置決
めされ、またその大径円筒部37と小径円筒部36との
間の肩部上にハウジング43の先端部を内側に曲げてか
しめた結合部45によりしっかりと固定されて結合され
ている。弁本体38の大径円筒部37の外周面とハウジ
ング43の内周面との間にはシールのためにOリング4
6が挿入されている。
を持つコイル48と、コイル48に給電されたとき発生
する磁束により駆動されるアマチュア49と、アマチュ
ア49を初期位置に戻すばね50とを含むソレノイド装
置51が設けられていて、弁装置35のニードルバルブ
41を弁座40に対して開閉できるようにしてある。ソ
レノイド装置51のばね50は、ハウジング43内に位
置調整されてかしめ等により固定されたパイプ52の端
面に当接して保持されている。パイプ52の他端は燃料
供給管に接続されるハウジングの後端即ち他端に向いて
おり、そこにはフィルタ53が設けられていて、このフ
ィルタ53の外周部には燃料供給管との間をシールする
Oリング54が設けられている。
5に結合されたかしめ部45である結合部を持ち、ま
た、ハウジング43の外周部には円周方向に延びたフラ
ンジ55を備えている。筒内噴射用燃料噴射弁をシリン
ダーヘッド31に取付けた状態では、このフランジ55
の先端側の取付面56はシリンダーヘッド31の座ぐり
面34に銅ガスケット57を介してシールされている。
又、弁装置35の一部品としてスリーブ58があり、ス
リーブ58は小径円筒部36の外周面とハウジング43
の間に設けられている。
の小径円筒部36上に嵌合して設けられたシールリング
59を備えている。このシールリング59は、例えば錫
鍍金を施した鉄板で作られ、断面形がほぼ波形あるい
は、ゆるく曲がったS字型の環状体の部材である。シー
ルリング59をこのような配置とすることにより、シリ
ンダー内の高温高圧の燃焼ガスが侵入できる部分を少な
くし、燃焼ガスに曝される部分を最小限に制限して、燃
焼ガスの影響を少なくすることができる。
(図示していない)から加圧ポンプ(図示していない)
により加圧されて燃料供給管を介して筒内噴射用燃料噴
射弁に供給された燃料は、フィルタ53、スペーサパイ
プ52及び、ばね50の中を通り、ソレノイド装置51
のアマチュア49の周囲を巡って流れて、弁装置35に
到達する。弁装置35内に入った燃料は、ニードルバル
ブ41がばね50により閉位置にあるときには噴射孔3
9が閉じているため、弁装置35から噴射されない。
いない)からソレノイド装置51が給電されると、コイ
ル48がその周りでハウジング43、アマチュア49等
を含む磁気回路内に磁束を発生させ、アマチュア49が
吸引されて、それに結合されたニードルバルブ41と共
にばね50の作用力に抗して図の上方向に移動する。こ
うして、ニードルバルブ41が弁座40から後退する
と、弁装置35内の燃料は旋回体42により旋回流れを
与えられて、燃料噴射孔39から内燃機関の燃焼室内に
噴射される。
れた燃料噴射弁において、エンジンのシリンダーヘッド
の燃料噴射弁本体の取付部近傍の断面を示す図17に基
づいて、燃料噴射弁本体の先端部の構成を説明する。図
において、燃料噴射弁61の本体62は、外ハウジング
62Aと内ハウジング62Bとを含んで構成されてい
る。燃料噴射弁本体62の先端部において、外ハウジン
グ62Aと内ハウジング62Bとは夫々略筒状に形成さ
れており、外ハウジング62A内周面に内ハウジング6
2B外周面が嵌合される。
グ62Bの先端壁には、夫々開口部62a,62bが設
けられ、これら開口部により燃料噴射口が形成される。
又、内ハウジング62Bの先端部内周面は、円錐状のテ
ーパ面に形成されて弁座63を構成している。内ハウジ
ング62B内側は燃料通路64となり、この燃料通路6
4には、内ハウジング62Bの中心軸に沿って延びる弁
体としての針弁65が配設されている。この針弁65の
先端面は球面状に形成され、針弁65の開閉弁動作時に
は、この球面状の先端面が弁座63に圧接して燃料噴射
口を閉じ、弁座63から離れて燃料噴射口を開き、燃料
噴射口の開口面積を制御する。
よい。かかる燃料噴射弁本体62の先端部はシリンダー
ヘッド66の取付孔66Aに挿入して取付けられる。こ
こで、燃料噴射弁本体62の先端部、即ち外ハウジング
62Aの先端部外周面には、周方向に沿う環状溝67が
形成されており、この環状溝67には、放熱用の金属製
リング部材68が嵌入して取付けられている。金属製リ
ング部材68は、方形断面の線材をリング状に成形する
ことにより形成され、線材の両端面相互は合い口を介し
て対面している。
れた従来のデポジット低減式燃料噴射弁は、図18に示
されるように燃焼機関の燃焼室72に噴口73を臨ませ
て、燃料を直接燃焼室に噴射供給するように設けられた
燃料噴射弁71において、噴口73が配置されているノ
ズル74の先端部の温度を燃料の90%蒸留温度以下に
調整する温度調整手段75が、噴口73に配置されてい
るノズル74とエンジンヘッド76との間に形成され、
ノズル74に供給される熱流をエンジンヘッド76に放
出する熱流形成手段77とから成るものである。
る冷却通路が設けられており、エンジンヘッド76の温
度は80℃程度に保たれるように構成されている。燃料
噴射弁71はエンジンヘッド76に噴射弁固定治具78
を介して固定される。固定治具78には複数の穴が開い
ており、それらの穴にボルトを通し、そのボルトをエン
ジンヘッド76に取り付ける。その結果、ボルトの締め
付け力は、固定治具78、噴射弁フランジ79、ガスケ
ット80を介してエンジンヘッド76に加わり、噴射弁
71がエンジンヘッド76に固定される。
とシリンダーおよびピストン(図示せず)によって包囲
された空間によって形成され、燃料と空気の混合ガスが
燃焼して多量の熱が発生する。熱流形成手段77は、ノ
ズル74からエンジンヘッド76に流れる新たな熱の流
路が確保されるもので、ノズル74に流れ込んだ熱流を
エンジンヘッド76に容易に放出でき、ノズル74の外
側面とエンジンヘッド76の内壁面との間に介挿された
熱伝導率の大きい材料より成る熱伝導促進部材81より
成り、ノズル74とエンジンヘッド76間の熱抵抗を小
さくして、ノズル74に供給される熱流のエンジンヘッ
ド76への放出を促進するように構成されている。
周面とエンジンヘッド76のノズル挿入穴の内周面間に
熱伝導率の大きい材料である銅を基材とする一定の内外
径の中空円筒体の銅スリーブ82によって構成され、ノ
ズル74とエンジンヘッド76のノズル挿入穴との間の
環状のスペースに挿入される。
4の外周面とを密着させ、それらの接触面における熱抵
抗を極力小さくするように構成されているとともに、銅
スリーブ82の外周面をエンジンヘッド76の内周面に
密着させて、この接触面における熱抵抗も極力小さくす
るように構成されている。
2号公報に示された従来の筒内噴射用燃料噴射弁では、
シールリングの内径側に噴射弁との係合突起を設けて噴
射弁との組立を行なっているが、この場合、この非軸対
称の突起のために、シールリングの使用状態での応力分
布が軸対称でなくなり、耐久性が低下するという問題点
があった。
に寄与するものではなく、噴射弁のフランジとシリンダ
ーヘッドとの当り面をなじませているにすぎず、銅ガス
ケットをつぶして燃焼ガスをシールするだけのつぶし荷
重はこの取り付け方法では得られないという問題点もあ
った。
先端部に複雑な構造を形成した場合、生産性やコストの
面で事業展開が難しくなってしまい、そこで、まず第1
に重要なことは、燃焼ガスからの熱を如何に遮蔽するか
ということになるが、受けた熱をどのようにしてシリン
ダーヘッドに効率よく逃がすかは第2義的な要素となっ
てしまうという問題点があった。
れた例では、噴射弁先端が燃焼ガスから受けた熱を金属
製リングを介してシリンダーヘッドに逃がすのが主目的
であり、リングに切欠き部がある限り、火炎のクリアラ
ンスへの侵入は防げても、燃焼ガスのシールを実現する
ことは困難であった。又、リングを2つ重ねた場合で
も、高圧(7〜8MPa )の燃焼ガスをシールすること
はできないという問題点があった。
れた例では、噴射弁の燃焼ガスからの遮蔽、及び噴射弁
が燃焼ガスから受けた熱の放散性向上について説明して
いるが、燃焼ガスそのもののシールはガスケットによっ
て行なっている。即ち、特開平9−126089号公報
及び特開平10−89192号公報に示されたような形
態では、噴射弁とシリンダーヘッドとの隙間をなくすよ
うにする必要があり、噴射弁の着脱時の作業が難しいと
いう問題がある。
外面にも放熱手段を取付けることによる損傷を与える可
能性があり、何らかの必要性に応じて噴射弁を脱着した
際には、たとえ放熱手段を新品に交換したとしても、所
定の機能を果たさなくなる可能性がある。また、いずれ
も径方向に隙間がないことから、噴射弁とシリンダーヘ
ッドの同軸性がよくないままに取付けられると、噴射弁
のノズル付近の構成部品と、噴射弁の電磁駆動部付近の
構成部品とが相対的に横荷重を受け、噴射弁そのものの
性能が変化するおそれがあるという問題点もあった。
スのシール機能を実現する部品では、あくまでもシール
機能が第一義的課題であり、結果的にその位置で燃焼ガ
スの熱を遮断できるというにすぎなかった。又、燃焼ガ
スの熱の遮断を第一義的課題とした部品においては、組
み付け性や噴霧への影響及びコスト等に問題があり、燃
焼ガスのシール機能を兼ね備えているものがなかったと
いう問題点があった。
ためになされたものであり、燃焼ガスのシールを達成す
ると共に、燃焼ガスによる噴射弁の高温化とそれに伴な
うデポジットの生成を回避することができる筒内噴射用
燃料噴射弁を提供することを目的とする。
る燃料噴射弁は、シリンダーヘッドにおける噴射弁挿入
孔内に設けられたハウジングと、このハウジングに固定
された弁装置とから構成されたものであって、弁装置の
肩部に線接触すると共にシリンダーヘッドの肩部にも線
接触し、更にシリンダーヘッドと弁装置との隙間を貫通
してその先端部が弁装置の端面に接触するように構成さ
れたシールリングを設けたものである。
射弁は、シールリングのシール部における形状が略S字
状に構成されたものである。
弁装置の外径部とシールリングの内径部を接触させたも
のである。
シールリングの先端部を弁装置先端面よりも噴射口方向
へ突出させたものである。
シールリングの先端部が弁装置の先端面までまわり込ん
でいないものである。
シールリングのシール部と先端部をつなぐ部分がほぼ円
筒状に形成されたものである。
シールリングのシール部が弁装置の肩部に2回当接する
ものである。
シールリングとシリンダーヘッドの肩部との当接点がシ
ールリングと弁装置の肩部との当接点よりも弁装置側に
位置するものである。
シールリングのシール部には軟質材料によるコーティン
グを施すものである。
シールリングのシール部を弾性変形する部分と塑性変形
する部分を併用して構成したものである。
は、シールリングのシール部における材質の熱伝導率を
シール部以外の部分における材質の熱伝導率よりも大き
くしたものである。
1はこの発明の実施の形態1によるシールリングを備え
た筒内噴射用燃料噴射弁を示す側面断面図、図2は同じ
く噴射弁先端部を示す拡大図であり、筒内噴射用燃料噴
射弁が内燃機関のシリンダーヘッドに取付けられた状態
を示している。内燃機関のシリンダーヘッド1には、シ
リンダーヘッド1を貫通して延び筒内噴射用燃料噴射弁
を受け入れる噴射弁挿入孔2が形成されている。噴射弁
挿入孔2は、円形断面で途中に肩部3を持つ段付の孔で
あり、シリンダーヘッド1の外表面側には位置決め用の
座ぐり面4が形成されている。そして、筒内噴射用燃料
噴射弁は一端即ち図の下部の先端が噴射弁挿入孔2に挿
入されて取付けられており、この噴射弁挿入孔2から突
出した他端は図示しない燃料供給管に接続されている。
装置5を備えている。この弁装置5は、小径円筒部6お
よび大径円筒部7を持つ段付中空円筒形の弁本体8と、
この弁本体8内で中心孔先端に固着されて、燃料噴射孔
9を有する弁座10と、この弁座10に離接して燃料噴
射孔9を開閉するニードルバルブ11と、このニードル
バルブ11を軸方向に案内すると共に、径方向内向きに
弁座10の燃料噴射孔9に流れ込もうとする燃料に旋回
運動を与える旋回体12とを備えている。
がほぼ中空円筒形のハウジング13の一端に挿入され
て、スペーサ14を介してハウジング13内で位置決め
され、またその大径円筒部7と小径円筒部6との間の肩
部上にハウジング13の先端部を内側に曲げてかしめた
結合部15によりしっかりと固定されて結合されてい
る。弁本体8の大径円筒部7の外周面とハウジング13
の内周面との間にはシールのためにOリング16が挿入
されている。
を持つコイル18と、このコイル18に給電されたとき
発生する磁束により駆動されるアマチュア19と、この
アマチュア19を初期位置に戻すばね20とを含むソレ
ノイド装置21が設けられていて、弁装置5のニードル
バルブ11を弁座10に対して開閉できるようにしてあ
る。ソレノイド装置21のばね20はハウジング13内
に位置調整されてかしめ等により固定されたパイプ22
の端面に当接して保持されている。パイプ22の他端は
燃料供給管に接続されるハウジングの後端即ち他端に向
いており、そこにはフィルタ23が設けられていて、フ
ィルタ23の外周部には燃料供給管との間をシールする
Oリング24が設けられている。
に結合されたかしめ部15である結合部を持ち、また、
ハウジング13の外周部には円周方向に延びたフランジ
25を備えている。又、弁装置5の一部品としてスリー
ブ26があり、スリーブ26は小径円筒部6の外周面と
ハウジング13との間に設けられている。
(図示していない)から加圧ポンプ(図示していない)
により加圧されて燃料供給管を介して筒内噴射用燃料噴
射弁に供給された燃料は、フィルタ23、スペーサパイ
プ22及び、ばね20の中を通り、ソレノイド装置21
のアマチュア19の周囲を巡って流れて、弁装置5に到
達する。弁装置5内に入った燃料は、ニードルバルブ1
1がばね20により閉位置にあるときには噴射孔9が閉
じているため、弁装置5から噴射されない。
いない)からソレノイド装置21が給電されると、コイ
ル18がその周りでハウジング13、アマチュア19等
を含む磁気回路内に磁束を発生させ、アマチュア19が
吸引されて、それに結合されたニードルバルブ11と共
にばね20の作用力に抗して図の上方に移動する。こう
してニードルバルブ11が弁座10から後退すると、弁
装置5内の燃料は旋回体12により旋回流れを与えられ
て燃料噴射孔9から内燃機関の燃焼室内に噴射される。
ガスシールリングのシールに関係のない部分を延長し
て、この延長した先端部を弁装置5に接触させることに
よって、噴射弁が燃焼ガスに曝される面積を大幅に縮小
するものである。図2において、27はシールリングで
あり、従来からあるシール部の一側が筒内噴射用燃料噴
射弁のスリーブ26に設けられた肩部26aに当接する
と共に、他側がシリンダーヘッド1の燃料噴射弁挿入孔
の肩部1aに当接する略S字状のシールリングを延長し
て、その延長した先端部が噴射弁の端面に接触するよう
構成されている。以上のように構成することにより、噴
射弁の先端部分が燃焼ガスに曝されるのを防ぐことがで
き、噴射弁先端部の温度上昇を抑制することができる。
有する筒内噴射用燃料噴射弁について説明したが、図3
に示すようなスリーブのない筒内噴射用燃料噴射弁にお
いても本発明によるシールリング27を適用することが
できる。図において、弁本体8の大径円筒部7と小径円
筒部6との間の肩部5aに、燃焼ガスをシールするため
のシールリング27のシール面が当接するようにする。
弁座10は弁本体8と別部品とし、弁座10は噴射口9
側より弁本体8に組み込み、更に旋回体12を弁本体8
に組み込む。弁本体8とハウジング13との結合部28
は、圧入・カシメ・溶接等により固定される。以上によ
り、弁本体8が受けた熱は、シールリング27を通じて
シリンダーヘッド1に伝熱するか、もしくは弁本体8よ
りハウジング13に伝熱され、スリーブを付けた場合と
伝熱性に遜色はない。
取付け方法はフォーク部材によってシリンダーヘッド1
に固定されているが、これ以外の取付け方法、例えば筒
内噴射用燃料噴射弁の外周とシリンダーヘッド1内周と
にネジ加工を施し、このネジを締め付けることによる取
付け方法であってもかまわない。また、噴射弁側のネジ
は、噴射弁本体とは別体で、噴射弁本体に係合されて、
シリンダーヘッド1にネジ締めされる際に、噴射弁本体
を回転させずに固定するタイプのものであってもかまわ
ない。
ング27の内径部を接触させるように構成すれば、噴射
弁とシールリング27を組立状態にすることができ、運
搬上あるいはエンジンへの装着上、非常に取扱いが容易
になる。具体的には、接触部においてシールリング27
にわずかでも弾性的変形を与えればよい。
4に示されるものの他に、図5〜図10に示すものが考
えられる。即ち、図5,図6に示されるものでは、単に
ほぼ直角に近い角度に曲げるだけであるので加工が容易
となる。図7,図8に示されるものでは、燃えかす等が
噴射弁の端面により付着し難くなり、噴射口への影響が
少なくなる。このように、シールリング27の先端部を
噴射弁先端面よりも燃料噴射口方向へ突出させることに
より、燃料ガス中のデポジット成分の直接的な付着を軽
減することができる。更に図9,図10に示すような形
状にすることもできる。
端部をつなぐ部分がほぼ円筒状に形成することにより、
噴射弁先端部外径と、シリンダーヘッド1の噴射弁挿入
孔内径との隙間を小さくすることができる。これによ
り、この隙間への燃料ガスの侵入を更に少なくすること
ができる。
形状例を示すものであり、シール部が略V字状あるいは
略U字状にしたものである。このように、シールリング
27のシール部が肩部5aに2回当接することにより、
シール効果を強化することができる。
て、シールリング27のシール径が噴射弁側とシリンダ
ーヘッド1側で逆転しており、即ち、弁装置5からみ
て、シールリング27がシリンダーヘッド1に最初に接
触し、その次に弁装置5に接触するものである。弁装置
5の熱に曝される部分が多くなるが、先端でシールされ
ているから性能は変わらない。更に図14に示すよう
に、シールリング27のシール部の形状を略C字状にす
ることもできる。
でまわり込んでいないものを示している。先端面までま
わり込んでいないので、温度上昇を防ぐことができず、
汚れも付着し易いが、加工が簡単となる。特に先端部の
汚れがひどくないものについては、この形状で充分であ
る。
基材とし、表面処理として2硫化モリブデンのような潤
滑性材料を含んだシール材を塗布することができる。
又、シールリング27のシール部には、例えばフッ素樹
脂を含んだコーティングを施したり、あるいはフッ素ゴ
ムコーティングを施したりすることができ、以上のよう
な軟質材料によるコーティングを施すことができる。こ
れにより、シールリング27とシリンダーヘッド1及び
弁装置5とのシール機能を良くすることができる。
リング27とスリーブ26との接触点Aとシールリング
27とシリンダーヘッド1との接触点Bの距離が所定の
高さのときに所定の荷重を発生するようになっている
が、高い圧力を有する燃焼ガスをシールする必要がある
ので、シール部の面圧P1P2を大きく取る必要がある。
大きな荷重を発生させるため、シール部を完全な弾性材
だけで構成することは不可能となり、弾性変形する部分
と塑性変形する部分とを併用してシール機能を達成する
ことができる。
鋼)とそれ以外の部分の材質とを異なるもので形成し、
前者の熱伝導率よりも後者の熱伝導率を小さいものとす
ることができる。これにより、シール部ではシリンダー
ヘッド1への放熱が期待できると共に、それ以外の部分
では、熱遮蔽の効果を大きくすることができる。
も、シールリング27先端部と噴射弁先端部は、どこか
に円周方向の当接部あるいは接触部があれば、それだけ
で燃焼ガスの熱遮蔽は、当接部あるいは接触部がない場
合に比べてほぼ達成できるので、当接部あるいは接触部
は必ずしもシール機能まで保有する必要はない。
よれば、シリンダーヘッドにおける噴射弁挿入孔内に設
けられたハウジングと、このハウジングに固定された弁
装置とから構成されたものであって、弁装置の肩部に線
接触すると共にシリンダーヘッドの肩部にも線接触し、
更にシリンダーヘッドと弁装置との隙間を貫通してその
先端部が弁装置の端面に接触するように構成されたシー
ルリングを設けたので、燃焼ガスのシールができ、噴射
弁の燃焼ガスに曝される面積を大幅に減らすことができ
るので、耐デポジット性を飛躍的に向上させることがで
きる。
形状が略S字状に構成されているので、燃焼ガスのシー
ルを効果的に行なうことができる。
れば、弁装置の外径部とシールリングの内径部を接触さ
せたので、シールリングを噴射弁に容易に組立てでき、
かつ脱落せず、しかも交換のときにはずし易くなる。
れば、シールリングの先端部を弁装置先端面よりも噴射
口方向へ突出させたので、燃焼ガス中のデポジット成分
の直接的な付着を軽減することができる。
れば、シールリングの先端部が弁装置の先端面までまわ
り込んでいないので、加工が簡単である。
れば、シールリングのシール部と先端部をつなぐ部分が
ほぼ円筒状に形成されているので、噴射弁先端部外径と
噴射弁挿入孔内径の隙間を小さくすることができ、この
隙間への燃焼ガスの侵入を少なくすることができる。
れば、シールリングのシール部が弁装置の肩部に2回当
接するので、シール効果を強化することができる。
れば、シールリングとシリンダーヘッドの肩部との当接
点がシールリングと弁装置の肩部との当接点よりも弁装
置側に位置するので、燃焼ガスのシールを行なうことが
できる。
れば、シールリングのシール部には軟質材料によるコー
ティングを施したので、シール機能を強化することがで
きる。
れば、シールリングのシール部を弾性変形する部分と塑
性変形する部分を併用して構成したので、シール部の面
圧を大きくとることができる。
よれば、シールリングのシール部における材質の熱伝導
率をシール部以外の部分における材質の熱伝導率よりも
大きくしたので、シール部ではシリンダーヘッドへの放
熱が期待できると共に、それ以外の部分では熱遮蔽効果
を高めることができる。
示す側面断面図である。
を示す拡大断面図である。
示す側面断面図である。
を示す拡大図である。
を示す拡大図である。
を示す拡大図である。
を示す拡大図である。
を示す拡大図である。
を示す拡大図である。
部を示す拡大図である。
部を示す拡大図である。
部を示す拡大図である。
部を示す拡大図である。
部を示す拡大図である。
部を示す拡大図である。
面図である。
断面図である。
置、13 ハウジング、27 シールリング。
Claims (10)
- 【請求項1】 シリンダーヘッドにおける噴射弁挿入孔
内に設けられたハウジングと、このハウジングに固定さ
れた弁装置とを備えた燃料噴射弁において、上記弁装置
の肩部に線接触すると共に上記シリンダーヘッドの肩部
にも線接触し、更に上記シリンダーヘッドと上記弁装置
との隙間を貫通してその先端部が上記弁装置の端面に接
触するように構成されたシールリングを設け、このシー
ルリングのシール部における形状が略S字状に構成され
ていることを特徴とする燃料噴射弁。 - 【請求項2】 弁装置の外径部とシールリングの内径部
を接触させたことを特徴とする請求項1記載の燃料噴射
弁。 - 【請求項3】 シールリングの先端部を弁装置先端面よ
りも噴射口方向へ突出させたことを特徴とする請求項1
または請求項2に記載の燃料噴射弁。 - 【請求項4】 シールリングの先端部が弁装置の先端面
までまわり込んでいないことを特徴とする請求項2記載
の燃料噴射弁。 - 【請求項5】 シールリングのシール部と先端部をつな
ぐ部分がほぼ円筒状に形成されていることを特徴とする
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の燃料噴射
弁。 - 【請求項6】 シールリングのシール部が弁装置の肩部
に2回当接するよう構成したことを特徴とする請求項1
から請求項5のいずれか1項に記載の燃料噴射弁。 - 【請求項7】 シールリングとシリンダーヘッドの肩部
との当接点が、シールリングと弁装置の肩部との当接点
よりも弁装置側に位置することを特徴とする請求項1か
ら請求項6のいずれか1項に記載の燃料噴射弁。 - 【請求項8】 シールリングのシール部には軟質材料に
よるコーティングを施したことを特徴とする請求項1か
ら請求項7のいずれか1項に記載の燃料噴射弁。 - 【請求項9】 シールリングのシール部を、弾性変形す
る部分と塑性変形する部分を併用して構成したことを特
徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の
燃料噴射弁。 - 【請求項10】 シールリングのシール部における材質
の熱伝導率を、シール部以外の部分における材質の熱伝
導率よりも大きくしたことを特徴とする請求項1から請
求項9のいずれか1項に記載の燃料噴射弁。
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