JP3836324B2 - 送受信装置 - Google Patents
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Description
技術分野
この発明は、移動無線装置等に搭載される送受信装置に関するものである。
背景技術
第1図は従来の送受信装置を示す構成図であり、図において、1はアンテナ、2はアンテナ1により受信された受信波RXを受信部9に出力する一方、送信部14から出力された送信波TXをアンテナ1に出力するデュプレクサ(以下、DUPという)、3は受信波RXの受信周波数fRXと同一周波数の受信搬送波L0を発生する一方、送信波TXの送信周波数fTXと同一周波数の送信搬送波L1を発生する搬送波発生器、4は局部発振器、5は周波数fL0(=fRX)の受信搬送波L0を発生するフェーズド・ロック・ループ(以下、PLLという)、6はPLL5が発生する受信搬送波L0を分配する分配器、7は受信周波数fRXと送信周波数fTXの差分値に相当する周波数信号を発生するPLL、8はPLL7が発生する周波数信号を受信搬送波L0に混合して送信搬送波L1を出力するミキサ(以下、MIXという)である。
また、9は搬送波発生器3が発生する受信搬送波L0を受信波RXに混合して受信信号を出力する受信部、10は受信波RXを増幅する増幅器、11は帯域通過フィルタ、12は搬送波発生器3が発生する受信搬送波L0から高調波を除去するフィルタ、13は受信搬送波L0を受信波RXに混合するMIXである。
さらに、14は搬送波発生器3が発生する送信搬送波L1を送信信号に混合して送信波TXを出力する送信部、15は搬送波発生器3が発生する送信搬送波L1から高調波を除去するフィルタ、16は送信搬送波L1を送信信号に混合するMIX、17は帯域通過フィルタ、18は送信波TXを増幅する増幅器である。
次に動作について説明する。
この送受信装置は、送信波TXの送信と、受信波RXの受信を同時に実行するものであるが、受信部9や送信部14の小型化を図るため、受信波RXから直接所望の周波数の受信信号に変換するとともに、送信信号から直接所望の周波数の送信波TXに変換するダイレクトコンバータ方式が採用されている。
具体的には、搬送波発生器3は、受信波RXから直接所望の周波数の受信信号を取得するために、受信波RXの受信周波数fRXと同一周波数の受信搬送波L0を発生する。
そして、受信部9は、搬送波発生器3が受信周波数fRXと一致する周波数fL0の受信搬送波L0を発生すると、その受信搬送波L0を受信波RXに混合して受信信号を出力する。
これにより、所望の周波数の受信信号を取り込むことができる。
また、搬送波発生器3は、送信信号から直接送信周波数fTXの送信波TXを取得するために、送信波TXの送信周波数fTXと同一周波数の送信搬送波L1を発生する。
そして、送信部14は、搬送波発生器3が送信周波数fTXと一致する周波数fL1の送信搬送波L1を発生すると、その送信搬送波L1を送信信号に混合して送信波TXを出力する。
これにより、送信周波数fTXの送信波TXを伝送することができる。
従来の送受信装置は以上のように構成されているので、受信部9や送信部14の小型化を図ることができるが、受信搬送波L0の周波数fL0が受信周波数fRXと一致するため、その受信搬送波L0がフロントエンド部(アンテナ1やDUP2)に漏洩し干渉となり、受信信号にDCオフセットが発生する課題があった。
また、送信搬送波L1の周波数fL1が送信周波数fTXと一致するため、送信波TXが漏洩して搬送波発生器3に干渉を起こし、その結果、送信搬送波L1が不安定になり、送信部14の変調精度が劣化したり、変調器においてフロアノイズが増加しCDMA等で行われる電力制御時に電力を絞り込めない等の課題があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、部品占有面積の大型化を招くことなく、DCオフセットの発生や変調精度の劣化を防止することができる送受信装置を得ることを目的とする。
発明の開示
この発明に係る送受信装置は、受信周波数と送信周波数の差分値の2n倍に相当する周波数の第1送信搬送波を発生するとともに、その2n倍に相当する周波数と受信周波数の差分値に相当する周波数の第2送信搬送波を発生するようにしたものである。
このことによって、送信搬送波の周波数が送信周波数と一致しなくなるため、送信波が漏洩して搬送波発生手段に干渉を起こすことがなくなり、その結果、送信側の変調精度の劣化を防止することができるとともに、スプリアスの発生周波数を容易にフィルタで減衰することができる効果がある。
この発明に係る送受信装置は、第1送信搬送波と受信搬送波を混合して第2送信搬送波を発生するようにしたものである。
このことによって、比較的IC化が容易で小型化可能な混合器を用いることで、新たにPLLを構成する必要無く、相互に周波数が異なる2個の送信搬送波を生成することができる効果がある。
この発明に係る送受信装置は、受信周波数の2n分の1の周波数の受信搬送波を発生する一方、その受信周波数と送信周波数の差分値の2n倍に相当する周波数の第1送信搬送波を発生するとともに、その2n倍に相当する周波数と受信周波数の2n分の1の受信搬送波周波数の2n倍に相当する周波数の第2送信搬送波を発生するようにしたものである。
このことによって、受信搬送波の周波数が受信周波数と一致しなくなるため、受信搬送波がフロントエンド部(アンテナやDUP等)へ漏洩してベースバンド部にて干渉を起こすことがなくなり、その結果、受信信号にDCオフセットが発生する不具合を解消することができる効果がある。
また、送信搬送波の周波数が送信周波数と一致しなくなるため、送信波が漏洩して搬送波発生手段に干渉を起こすことがなくなり、その結果、送信側の変調精度の劣化を防止することができるとともに、スプリアスの発生周波数を容易にフィルタで減衰することができる効果がある。
この発明に係る送受信装置は、第1送信搬送波を2n分周して受信搬送波に混合するとともに、その混合波を2n倍して第2送信搬送波を発生するようにしたものである。
このことによって、比較的IC化が容易で小型化可能な混合器を用いることで、新たにPLLを構成する必要無く、相互に周波数が異なる2個の送信搬送波を生成することができる効果がある。
この発明に係る送受信装置は、受信周波数の2n分の1の周波数の受信搬送波を発生する一方、その受信周波数と送信周波数の差分値の4n倍に相当する周波数の第1送信搬送波を発生するとともに、その受信周波数の2n倍の周波数と送信周波数の差分値に相当する周波数の第2送信搬送波を発生するようにしたものである。
このことによって、部品占有面積の大型化を招くことなく、DCオフセットの発生や変調精度の劣化を防止することができるとともに、スプリアスの発生周波数を容易にフィルタで減衰することができる効果がある。
この発明に係る送受信装置は、第1送信搬送波の周波数の8n分の1の周波数信号を受信搬送波に混合するとともに、その混合波を2n倍して第2送信搬送波を発生するようにしたものである。
このことによって、比較的IC化が容易で小型化可能な混合器を用いることで、新たにPLLを構成する必要無く、相互に周波数が異なる2個の送信搬送波を生成することができる効果がある。
この発明に係る送受信装置は、受信周波数の2n分の1の周波数の受信搬送波を発生する一方、その受信周波数と送信周波数の差分値の8n倍に相当する周波数の第1送信搬送波を発生するとともに、その受信周波数の2n倍の周波数と送信周波数の差分値に相当する周波数の第2送信搬送波を発生するようにしたものである。
このことによって、部品占有面積の大型化を招くことなく、DCオフセットの発生や変調精度の劣化を防止することができるとともに、スプリアスの発生周波数を容易にフィルタで減衰することができる効果がある。
この発明に係る送受信装置は、第1送信搬送波を16n分周するとともに、第2送信搬送波を2n分周し、その16n分周した第1送信搬送波とその2n分周した第2送信搬送波を混合して受信搬送波を発生するようにしたものである。
このことによって、比較的IC化が容易で小型化可能な混合器を用いることで、新たにPLLを構成する必要無く、相互に周波数が異なる2個の送信搬送波を生成することができる効果がある。
この発明に係る送受信装置は、受信周波数の2n分の1の周波数の受信搬送波を発生する一方、送信周波数の2n倍の周波数と受信周波数の差分値に相当する周波数の第1送信搬送波を発生するとともに、その受信周波数の2n分の1の周波数の第2送信搬送波を発生するようにしたものである。
このことによって、部品占有面積の大型化を招くことなく、DCオフセットの発生や変調精度の劣化を防止することができるとともに、スプリアスの発生周波数を容易にフィルタで減衰することができる効果がある。
この発明に係る送受信装置は、受信周波数の2n分の1の周波数信号を受信搬送波及び第2送信搬送波として発生するようにしたものである。
このことによって、比較的IC化が容易で小型化可能な混合器を用いることで、新たにPLLを構成する必要無く、相互に周波数が異なる2個の送信搬送波を生成することができる効果がある。
この発明に係る送受信装置は、受信周波数の2n分の1の周波数の受信搬送波及び第1送信搬送波を発生する一方、その受信周波数の4n分の1の周波数と送信周波数の差分値に相当する周波数の第2送信搬送波を発生するようにしたものである。
このことによって、部品占有面積の大型化を招くことなく、DCオフセットの発生や変調精度の劣化を防止することができるとともに、スプリアスの発生周波数を容易にフィルタで減衰することができる効果がある。
この発明に係る送受信装置は、受信周波数の2n分の1の周波数信号を受信搬送波及び第1送信搬送波として発生するようにしたものである。
このことによって、比較的IC化が容易で小型化可能な混合器を用いることで、新たにPLLを構成する必要無く、相互に周波数が異なる2個の送信搬送波を生成することができる効果がある。
発明を実施するための最良の形態
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための最良の形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
第2図はこの発明の実施の形態1による送受信装置を示す構成図であり、図において、31はアンテナ、32はアンテナ31により受信された受信波RXを受信部40に出力する一方、送信部51から出力された送信波TXをアンテナ31に出力するデュプレクサ(以下、DUPという)、33は受信波RXの受信周波数fRXと同一周波数の受信搬送波L0を発生する一方、受信周波数fRXと送信周波数fTXの差分値の2倍に相当する周波数fL1の送信搬送波L1(第1送信搬送波)を発生するとともに、周波数fL0と周波数fL1の差分値に相当する周波数fL2の送信搬送波L2(第2送信搬送波)を発生する搬送波発生器(搬送波発生手段)、34は局部発振器、35は周波数fL0(=fRX)の受信搬送波L0を発生するフェーズド・ロック・ループシンセサイザ(以下、PLLという)、36はPLL35が発生する受信搬送波L0を分配する分配器、37は周波数fL1の送信搬送波L1を発生するPLL、38はPLL37が発生する送信搬送波L1を分配する分配器、39は受信搬送波L0と送信搬送波L1を混合して送信搬送波L2を出力するミキサ(以下、MIXという)である。
また、40は搬送波発生器33が発生する受信搬送波L0を受信波RXに混合してベースバンド信号である受信信号を出力する受信部(受信手段)、41は受信波RXを増幅する増幅器、42は帯域通過フィルタ、43は搬送波発生器33が発生する受信搬送波L0から高調波を除去するフィルタ、44は受信搬送波L0を受信波RXに混合するMIXである。
また、45は搬送波発生器33が発生する送信搬送波L1を2分周し、その2分周した送信搬送波L1をベースバンド信号である送信信号に混合して変調波を出力する直交変調器(変調手段)、46は搬送波発生器33が発生する送信搬送波L1を2分周する2分周器、47は2分周器46により2分周された送信搬送波L1をベースバンド信号のI信号に混合するMIX、48は2分周器46により2分周された送信搬送波L1の位相をπ/2だけずらす位相器、49は位相器48が出力する送信搬送波L1をベースバンド信号のQ信号に混合するMIX、50はMIX47が出力する混合波とMIX49が出力する混合波を合成して変調波を出力する合成器である。
さらに、51は搬送波発生器33が発生する送信搬送波L2を変調波に混合して送信波TXを出力する送信部、52は直交変調器45が出力する変調波から高調波を除去するフィルタ、53は搬送波発生器33が発生する送信搬送波L2から高調波を除去するフィルタ、54は送信搬送波L2を変調波に混合するMIX、55は帯域通過フィルタ、56は送信波TXを増幅する増幅器である。
次に動作について説明する。
まず、搬送波発生器33は、受信波RXから直接所望の周波数(例えば、4.096MHz)の受信信号を取得するために、受信波RXの受信周波数fRXと同一周波数の受信搬送波L0を発生する。
そして、受信部40は、搬送波発生器33が受信周波数fRXと一致する周波数fL0の受信搬送波L0を発生すると、その受信搬送波L0を受信波RXに混合して受信信号を出力する。
これにより、所望の周波数の受信信号を取り込むことができる。
また、搬送波発生器33は、送信信号から所望の周波数の送信波TXを取得するために、受信周波数fRXと送信周波数fTXの差分値の2倍に相当する周波数fL1、即ち、周波数が|fRX−fTX|×2である送信搬送波L1を発生するとともに、周波数fL0と周波数fL1の差分値に相当する周波数fL2、即ち、周波数が|fL0−fL1|である送信搬送波L2を発生する。
そして、直交変調器45は、搬送波発生器33が周波数fL1の送信搬送波L1を発生すると、その送信搬送波L1を2分周して、周波数fL1/2の送信搬送波L1をベースバンド信号である送信信号に混合して変調波を出力する。
ここで、直交変調器45が出力する変調波の周波数は|fRX−fTX|であり、送信搬送波L1と異なる周波数である。
そして、送信部51は、直交変調器45が変調波を出力すると、搬送波発生器33が発生する周波数fL2の送信搬送波L2を変調波に混合して送信波TXを出力する。
これにより、送信周波数fTXの送信波TXを伝送することができる。
以上で明らかなように、受信周波数fRXと送信周波数fTXの差分値の2倍に相当する周波数fL1の送信搬送波L1を発生するとともに、周波数fL0と周波数fL1の差分値に相当する周波数fL2の送信搬送波L2を発生するように構成したので、送信搬送波L1,L2の周波数fL1,fL2が変調波の周波数|fRX−fTX|及び送信周波数fTXと一致しなくなり、その結果、送信波TXが漏洩して搬送波発生器33に干渉を起こすことがなく、また、送信搬送波L1と変調波が干渉を起こすことがないため、送信側の変調精度の劣化を防止することができる効果を奏する。
また、直交変調器45内で送信搬送波L1を2分周する事により、送信搬送波L1が直接変調器45出力にリークすることが無く、送信信号帯域への干渉を低減できる。
また、専有面積が小さい小型の部材を追加するだけで(第1図の従来例と比較すると、分配器が1個追加されている)、相互に周波数が異なる2個の送信搬送波L1,L2を生成することができる効果がある。
因みに、この実施の形態1では、受信周波数fRXと送信周波数fTXの差分値の2倍に相当する周波数fL1の送信搬送波L1を発生し、2分周器46が送信搬送波L1を2分周するものについて示したが、受信周波数fRXと送信周波数fTXの差分値の2n倍(nは自然数であり、例えば、n=2にすると、4倍することになる)に相当する周波数fL1の送信搬送波L1を発生する場合には、2分周器46の代わりに2n分周器を設けるようにすればよく、同様の効果を奏することができる。
ただし、nの値が大きくなると、一般的には部材の大型化および精度劣化を招くので、n=1を選択するのが望ましい。
実施の形態2.
第3図はこの発明の実施の形態2による送受信装置を示す構成図であり、図において、第2図と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
61は受信周波数fRXの2分の1の周波数fL0の受信搬送波L0を発生する一方、受信周波数fRXと送信周波数fTXの差分値の2倍に相当する周波数fL1の送信搬送波L1発生するとともに、周波数fL0と周波数fL1の差分値の2倍に相当する周波数fL2の送信搬送波L2を発生する搬送波発生器(搬送波発生手段)、62は局部発振器、63は周波数fL0の受信搬送波L0を発生するPLL、64はPLL63が発生する受信搬送波L0を分配する分配器、65は周波数fL1の送信搬送波L1を発生するPLL、66はPLL65が発生する送信搬送波L1を分配する分配器、67は送信搬送波L1を2分周する2分周器、68は2分周器67により2分周された送信搬送波L1から高調波を除去するフィルタ、69は2分周器67により2分周された送信搬送波L1と受信搬送波L0を混合するMIX、70はMIX69が出力する混合波の周波数を2倍する2逓倍器である。
なお、44は上記実施の形態1で記述したように受信搬送波L0を受信波RXに混合するMIXであるが、この実施の形態2以降では、受信搬送波L0の周波数fL0が受信周波数fRXの2分の1に設定されるので、偶高調波ミクサが使用される。
次に動作について説明する。
まず、搬送波発生器61は、受信波RXから直接所望の周波数の受信信号を取得するために、受信周波数fRXの2分の1の周波数fL0の受信搬送波L0を発生する。
そして、受信部40は、搬送波発生器61が受信周波数fRXの2分の1の周波数fL0の受信搬送波L0を発生すると、その受信搬送波L0を受信波RXに混合して受信信号を出力する。
これにより、所望の周波数の受信信号を取り込むことができるが、この実施の形態2における受信部40のMIX44は偶高調波ミクサであり、受信搬送波L0の周波数fL0は、受信周波数fRXと異なる。
また、搬送波発生器61は、送信信号から所望の周波数の送信波TXを取得するために、受信周波数fRXと送信周波数fTXの差分値の2倍に相当する周波数fL1、即ち、周波数が|fRX−fTX|×2である送信搬送波L1を発生するとともに、周波数fL0と周波数fL1の差分値の2倍に相当する周波数fL2、即ち、周波数が|fL0−fL1|×2である送信搬送波L2を発生する。
そして、直交変調器45は、搬送波発生器61が周波数fL1の送信搬送波L1を発生すると、その送信搬送波L1を2分周して、周波数fL1/2の送信搬送波L1をベースバンド信号である送信信号に混合して変調波を出力する。
ここで、直交変調器45が出力する変調波の周波数は|fRX−fTX|であり、送信搬送波L1と異なる周波数である。
そして、送信部51は、直交変調器45が変調波を出力すると、搬送波発生器61が発生する周波数fL2の送信搬送波L2を変調波に混合して送信波TXを出力する。
これにより、送信周波数fTXの送信波TXを伝送することができる。
以上で明らかなように、この実施の形態2によれば、受信周波数fRXの2分の1の周波数fL0の受信搬送波L0を発生する一方、受信周波数fRXと送信周波数fTXの差分値の2倍に相当する周波数fL1の送信搬送波L1を発生するとともに、周波数fL0と周波数fL1の差分値の2倍に相当する周波数fL1の送信搬送波L2を発生するように構成したので、受信搬送波L0の周波数fL0が受信周波数fRXと一致しなくなり、受信搬送波がフロントエンド部(アンテナやDUP等)へ漏洩してベースバンド部にて干渉を起こすことがなくなり、受信信号にDCオフセットが発生する不具合を解消することができる効果を奏する。
また、上記実施の形態1と同様に、送信搬送波L1,L2の周波数fL1,fL2が変調波の周波数|fRX−fTX|及び送信周波数fTXと一致しなくなるため、送信側の変調精度の劣化を防止することができる効果を奏する。
また、直交変調器45内で送信搬送波L1を2分周する事により、送信搬送波L1が直接変調器45出力にリークすることが無く、送信信号帯域への干渉を低減できる。
また、比較的IC化が容易で小型化可能な混合器を用いることで、新たにPLLを構成する必要無く、(第1図の従来例と比較すると、分配器と2分周器と2逓倍器とフィルタがそれぞれ1個追加されている)、相互に周波数が異なる2個の送信搬送波L1、L2を生成することができる効果がある。
因みに、この実施の形態2では、受信周波数fRXの2分の1の周波数fL0の受信搬送波L0を発生するとともに、受信周波数fRXと送信周波数fTXの差分値の2倍に相当する周波数fL1の送信搬送波L1を発生し、2分周器46が送信搬送波L1を2分周するものについて示したが、受信周波数fRXの2n分の1(nは自然数であり、例えば、n=2にすると、4分の1にすることになる)の周波数fL0の受信搬送波L0を発生するとともに、受信周波数fRXと送信周波数fTXの差分値の2n倍(nは自然数であり、例えば、n=2にすると、4倍することになる)に相当する周波数fL1の送信搬送波L1を発生する場合(この場合、2分周器67の代わりに2n分周器を設け、2逓倍器70の代わりに2n逓倍器を設ける必要がある)には、2分周器46の代わりに2n分周器を設けるようにすればよく、同様の効果を奏することができる。
ただし、nの値が大きくなると、一般的には部材の大型化および精度劣化を招くので、n=1を選択するのが望ましい。
実施の形態3.
第4図はこの発明の実施の形態3による送受信装置を示す構成図であり、図において、第2図と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
71は受信周波数fRXの2分の1の周波数fL0の受信搬送波L0を発生する一方、受信周波数fRXと送信周波数fTXの差分値の4倍に相当する周波数fL1の送信搬送波L1を発生するとともに、受信周波数fRXの2倍の周波数と送信周波数fTXの差分値に相当する周波数fL2の送信搬送波L2を発生する搬送波発生器(搬送波発生手段)、72は局部発振器、73は周波数fL0の受信搬送波L0を発生するPLL、74はPLL73が発生する受信搬送波L0を分配する分配器、75は受信周波数fRXと送信周波数fTXの差分値の2分の1に相当する周波数の搬送波を発生するPLL、76はフィルタ、77はPLL75が発生する搬送波を分配する分配器、78は分配器77により分配された搬送波を8逓倍して、周波数fL1の送信搬送波L1を発生する8逓倍器、79は分配器77により分配された搬送波と受信搬送波L0を混合するMIX、80はMIX79が出力する混合波の周波数を2倍する2逓倍器、81は8逓倍器78が出力する送信搬送波L1から高調波を除去するフィルタである。
次に動作について説明する。
まず、搬送波発生器71は、受信波RXから直接所望の周波数の受信信号を取得するために、受信周波数fRXの2分の1の周波数fL0の受信搬送波L0を発生する。
そして、受信部40は、搬送波発生器71が受信周波数fRXの2分の1の周波数fL0の受信搬送波L0を発生すると、その受信搬送波L0を受信波RXに混合して受信信号を出力する。
これにより、所望の周波数の受信信号を取り込むことができる。
また、搬送波発生器71は、送信信号から所望の周波数の送信波TXを取得するために、受信周波数fRXと送信周波数fTXの差分値の4倍に相当する周波数fL1、即ち、周波数が|fRX−fTX|×4である送信搬送波L1を発生するとともに、受信周波数fRXの2倍の周波数と送信周波数fTXの差分値に相当する周波数fL2、即ち、周波数が|2fRX−fTX|である送信搬送波L2を発生する。
そして、直交変調器45は、搬送波発生器71が周波数fL1の送信搬送波L1を発生すると、その送信搬送波L1を2分周して、周波数fL1/2の送信搬送波L1をベースバンド信号である送信信号に混合して変調波を出力する。
そして、送信部51は、直交変調器45が変調波を出力すると、搬送波発生器71が発生する周波数fL2の送信搬送波L2を変調波に混合して送信波TXを出力する。
これにより、送信周波数fTXの送信波TXを伝送することができる。
以上で明らかなように、この実施の形態3によれば、受信周波数fRXの2分の1の周波数fL0の受信搬送波L0を発生する一方、受信周波数fRXと送信周波数fTXの差分値の4倍に相当する周波数fL1の送信搬送波L1を発生するとともに、受信周波数fRXの2倍の周波数と送信周波数fTXの差分値に相当する周波数fL2の送信搬送波L2を発生するように構成したので、上記実施の形態2と同様に、部品占有面積の大型化を招くことなく、DCオフセットの発生や変調精度の劣化を防止することができる効果を奏する。
また、直交変調器45内で送信搬送波L1を2分周する事により、送信搬送波L1が直接変調器45出力にリークすることが無く、送信信号帯域への干渉を低減できる。
また、専有面積が小さい小型の部材を追加するだけで、相互に周波数が異なる2個の送信搬送波L1,L2を生成することができる効果を奏する。
なお、この実施の形態3では、受信周波数fRXの2分の1の周波数fL0の受信搬送波L0を発生するとともに、受信周波数fRXと送信周波数fTXの差分値の4倍に相当する周波数fL1の送信搬送波L1を発生し、2分周器46が送信搬送波L1を2分周するものについて示したが、受信周波数fRXの2n分の1(nは自然数であり、例えば、n=2にすると、4分の1にすることになる)の周波数fL0の受信搬送波L0を発生するとともに、受信周波数fRXと送信周波数fTXの差分値の4n倍(nは自然数であり、例えば、n=2にすると、8倍することになる)に相当する周波数fL1の送信搬送波L1を発生する場合(この場合、8逓倍器78の代わりに8n逓倍器を設け、2逓倍器80の代わりに2n逓倍器を設ける必要がある)には、2分周器46の代わりに2n分周器を設けるようにすればよく、同様の効果を奏することができる。
ただし、nの値が大きくなると、一般的には部材の大型化および精度劣化を招くので、n=1を選択するのが望ましい。
実施の形態4.
第5図はこの発明の実施の形態4による送受信装置を示す構成図であり、図において、第2図と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
91は受信周波数fRXの2分の1の周波数fL0の受信搬送波L0を発生する一方、受信周波数fRXと送信周波数fTXの差分値の8倍に相当する周波数fL1の送信搬送波L1を発生するとともに、受信周波数fRXの2倍の周波数と送信周波数fTXの差分値に相当する周波数fL2の送信搬送波L2を発生する搬送波発生器(搬送波発生手段)、92は局部発振器、93は周波数fL2の送信搬送波L2を発生するPLL、94はPLL93が発生する送信搬送波L2を分配する分配器、95は分配器94により分配された送信搬送波L2を2分周する2分周器、96は2分周器95が出力する搬送波から高調波を除去するフィルタ、97は周波数fL1の送信搬送波L1を発生するPLL、98はPLL97が発生する送信搬送波L1を分配する分配器、99は分配器98により分配された送信搬送波L2を16分周する16分周器、100は16分周器99が出力する搬送波から高調波を除去するフィルタ、101はフィルタ96が出力する搬送波とフィルタ100が出力する搬送波を混合して受信搬送波L0を出力するMIXである。
次に動作について説明する。
まず、搬送波発生器91は、受信波RXから直接所望の周波数の受信信号を取得するために、受信周波数fRXの2分の1の周波数fL0の受信搬送波L0を発生する。
そして、受信部40は、搬送波発生器91が受信周波数fRXの2分の1の周波数fL0の受信搬送波L0を発生すると、その受信搬送波L0を受信波RXに混合して受信信号を出力する。
これにより、所望の周波数の受信信号を取り込むことができる。
また、搬送波発生器91は、送信信号から所望の周波数の送信波TXを取得するために、受信周波数fRXと送信周波数fTXの差分値の8倍に相当する周波数fL1、即ち、周波数が|fRX−fTX|×8である送信搬送波L1を発生するとともに、受信周波数fRXの2倍の周波数と送信周波数fTXの差分値に相当する周波数fL2、即ち、周波数が|2fRX−fTX|である送信搬送波L2を発生する。
そして、直交変調器45は、搬送波発生器91が周波数fL1の送信搬送波L1を発生すると、その送信搬送波L1を2分周して、周波数fL1/2の送信搬送波L1をベースバンド信号である送信信号に混合して変調波を出力する。
そして、送信部51は、直交変調器45が変調波を出力すると、搬送波発生器91が発生する周波数fL2の送信搬送波L2を変調波に混合して送信波TXを出力する。
これにより、送信周波数fTXの送信波TXを伝送することができる。
以上で明らかなように、この実施の形態4によれば、受信周波数fRXの2分の1の周波数fL0の受信搬送波L0を発生する一方、受信周波数fRXと送信周波数fTXの差分値の8倍に相当する周波数fL1の送信搬送波L1を発生するとともに、受信周波数fRXの2倍の周波数と送信周波数fTXの差分値に相当する周波数fL2の送信搬送波L2を発生するように構成したので、上記実施の形態2と同様に、部品占有面積の大型化を招くことなく、DCオフセットの発生や変調精度の劣化を防止することができる効果を奏する。
また、直交変調器45内で送信搬送波L1を2分周することにより,送信搬送波L1が直接変調器45出力にリークすることが無く、送信信号帯域への干渉を低減できる。
また、専有面積が小さい小型の部材を追加するだけで、相互に周波数が異なる2個の送信搬送波L1,L2を生成することができる効果を奏する。
なお、この実施の形態4では、受信周波数fRXの2分の1の周波数fL0の受信搬送波L0を発生するとともに、受信周波数fRXと送信周波数fTXの差分値の8倍に相当する周波数fL1の送信搬送波L1を発生し、2分周器46が送信搬送波L1を2分周するものについて示したが、受信周波数fRXの2n分の1(nは自然数であり、例えば、n=2にすると、4分の1にすることになる)の周波数fL0の受信搬送波L0を発生するとともに、受信周波数fRXと送信周波数fTXの差分値の8n倍(nは自然数であり、例えば、n=2にすると、16倍することになる)に相当する周波数fL1の送信搬送波L1を発生する場合(この場合、2分周器95の代わりに2n分周器を設け、16分周器99の代わりに16n分周器を設ける必要がある)には、2分周器46の代わりに2n分周器を設けるようにすればよく、同様の効果を奏することができる。
ただし、nの値が大きくなると、一般的には部材の大型化および精度劣化を招くので、n=1を選択するのが望ましい。
実施の形態5.
第6図はこの発明の実施の形態5による送受信装置を示す構成図であり、図において、第2図と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
111は受信周波数fRXの2分の1の周波数fL0の受信搬送波L0を発生する一方、送信周波数fTXの2倍の周波数と受信周波数fRXの差分値に相当する周波数fL1の送信搬送波L1を発生するとともに、受信周波数fRXの2分の1の周波数fL2の送信搬送波L2を発生する搬送波発生器(搬送波発生手段)、112は局部発振器、113は周波数fL0(=fL2=fRX/2)の搬送波を発生するPLL、114はPLL113が発生する搬送波を分配して受信搬送波L0と送信搬送波L2を出力する分配器、115は周波数fL1の送信搬送波L1を発生するPLLである。
次に動作について説明する。
まず、搬送波発生器111は、受信波RXから直接所望の周波数の受信信号を取得するために、受信周波数fRXの2分の1の周波数fL0の受信搬送波L0を発生する。
そして、受信部40は、搬送波発生器111が受信周波数fRXの2分の1の周波数fL0の受信搬送波L0を発生すると、その受信搬送波L0を受信波RXに混合して受信信号を出力する。
これにより、所望の周波数の受信信号を取り込むことができる。
また、搬送波発生器111は、送信信号から所望の周波数の送信波TXを取得するために、送信周波数fTXの2倍の周波数と受信周波数fRXの差分値に相当する周波数fL1、即ち、周波数が|2fTX−fRX|である送信搬送波L1を発生するとともに、受信周波数fRXの2分の1の周波数fL2の送信搬送波L2を発生する。
そして、直交変調器45は、搬送波発生器111が周波数fL1の送信搬送波L1を発生すると、その送信搬送波L1を2分周して、周波数fL1/2の送信搬送波L1をベースバンド信号である送信信号に混合して変調波を出力する。
そして、送信部51は、直交変調器45が変調波を出力すると、搬送波発生器111が発生する周波数fL2の送信搬送波L2を変調波に混合して送信波TXを出力する。
これにより、送信周波数fTXの送信波TXを伝送することができる。
以上で明らかなように、この実施の形態5によれば、受信周波数fRXの2分の1の周波数fL0の受信搬送波L0を発生する一方、送信周波数fTXの2倍の周波数と受信周波数fRXの差分値に相当する周波数fL1の送信搬送波L1を発生するとともに、受信周波数fRXの2分の1の周波数fL2の送信搬送波L2を発生するように構成したので、上記実施の形態2と同様に、部品占有面積の大型化を招くことなく、DCオフセットの発生や変調精度の劣化を防止することができる効果を奏する。
また、直交変調器45内で送信搬送波L1を2分周する事により、送信搬送波L1が直接変調器45出力にリークすることが無く、送信信号帯域への干渉を低減できる。
また、専有面積が小さい小型の部材を追加するだけで、相互に周波数が異なる2個の送信搬送波L1,L2を生成することができる効果を奏する。
なお、この実施の形態5では、受信周波数fRXの2分の1の周波数fL0の受信搬送波L0を発生するとともに、送信周波数fTXの2倍の周波数と受信周波数fRXの差分値に相当する周波数fL1の送信搬送波L1を発生し、2分周器46が送信搬送波L1を2分周するものについて示したが、受信周波数fRXの2n分の1(nは自然数であり、例えば、n=2にすると、4分の1にすることになる)の周波数fL0の受信搬送波L0を発生するとともに、送信周波数fTXの2n倍(nは自然数であり、例えば、n=2にすると、4倍することになる)の周波数と受信周波数fRXの差分値に相当する周波数fL1の送信搬送波L1を発生する場合には、2分周器46の代わりに2n分周器を設けるようにすればよく、同様の効果を奏することができる。
ただし、nの値が大きくなると、一般的には部材の大型化および精度劣化を招くので、n=1を選択するのが望ましい。
実施の形態6.
第7図はこの発明の実施の形態6による送受信装置を示す構成図であり、図において、第2図と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
121は受信周波数fRXの2分の1の周波数fL0(=fL1)の受信搬送波L0及び送信搬送波L1を発生する一方、受信周波数fRXの4n分の1の周波数と送信周波数fTXの差分値に相当する周波数の送信搬送波L2を発生する搬送波発生器(搬送波発生手段)、122は局部発振器、123は周波数fRX/2の搬送波を発生するPLL、124はPLL123が発生する搬送波を分配して受信搬送波L0と送信搬送波L1を出力する分配器、125は周波数fL2の送信搬送波L2を発生するPLLである。
次に動作について説明する。
まず、搬送波発生器121は、受信波RXから直接所望の周波数の受信信号を取得するために、受信周波数fRXの2分の1の周波数fL0の受信搬送波L0を発生する。
そして、受信部40は、搬送波発生器121が受信周波数fRXの2分の1の周波数fL0の受信搬送波L0を発生すると、その受信搬送波L0を受信波RXに混合して受信信号を出力する。
これにより、所望の周波数の受信信号を取り込むことができる。
また、搬送波発生器121は、送信信号から所望の周波数の送信波TXを取得するために、受信周波数fRXの2分の1の周波数fL1の送信搬送波L1を発生するとともに、受信周波数fRXの4n分の1の周波数と送信周波数fTXの差分値に相当する周波数、即ち、周波数が|fTX−fRX/4|である送信搬送波L2を発生する。
そして、直交変調器45は、搬送波発生器121が周波数fL1の送信搬送波L1を発生すると、その送信搬送波L1を2分周して、周波数fL1/2の送信搬送波L1をベースバンド信号である送信信号に混合して変調波を出力する。
そして、送信部51は、直交変調器45が変調波を出力すると、搬送波発生器121が発生する周波数fL2の送信搬送波L2を変調波に混合して送信波TXを出力する。
これにより、送信周波数fTXの送信波TXを伝送することができる。
以上で明らかなように、この実施の形態6によれば、受信周波数fRXの2分の1の周波数fL0(=fL1)の受信搬送波L0及び送信搬送波L1を発生する一方、受信周波数fRXの4n分の1の周波数と送信周波数fTXの差分値に相当する周波数の送信搬送波L2を発生するように構成したので、上記実施の形態2と同様に、部品占有面積の大型化を招くことなく、DCオフセットの発生や変調精度の劣化を防止することができる効果を奏する。
また、直交変調器45内で送信搬送波L1を2分周する事により,送信搬送波L1が直接変調器45出力にリークすることが無く、送信信号帯域への干渉を低減できる。
また、専有面積が小さい小型の部材を追加するだけで、相互に周波数が異なる2個の送信搬送波L1,L2を生成することができる効果を奏する。
なお、この実施の形態6では、受信周波数fRXの2分の1の周波数fL0の受信搬送波L0を発生するとともに、受信周波数fRXの2分の1の周波数fL1の送信搬送波L1を発生し、2分周器46が送信搬送波L1を2分周するものについて示したが、受信周波数fRXの2n分の1(nは自然数であり、例えば、n=2にすると、4分の1にすることになる)の周波数fL0の受信搬送波L0を発生するとともに、受信周波数fRXの2n分の1(nは自然数であり、例えば、n=2にすると、4分の1にすることになる)の周波数fL1の送信搬送波L1を発生する場合には、2分周器46の代わりに2n分周器を設けるようにすればよく、同様の効果を奏することができる。
ただし、nの値が大きくなると、一般的には部材の大型化および精度劣化を招くので、n=1を選択するのが望ましい。
産業上の利用可能性
以上のように、この発明に係る送受信装置は、移動通信装置等の小型軽量化を図る必要がある場合、移動通信装置等の送受信部として搭載するのに適している。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の送受信装置を示す構成図である。
第2図はこの発明の実施の形態1による送受信装置を示す構成図である。
第3図はこの発明の実施の形態2による送受信装置を示す構成図である。
第4図はこの発明の実施の形態3による送受信装置を示す構成図である。
第5図はこの発明の実施の形態4による送受信装置を示す構成図である。
第6図はこの発明の実施の形態5による送受信装置を示す構成図である。
第7図はこの発明の実施の形態6による送受信装置を示す構成図である。
この発明は、移動無線装置等に搭載される送受信装置に関するものである。
背景技術
第1図は従来の送受信装置を示す構成図であり、図において、1はアンテナ、2はアンテナ1により受信された受信波RXを受信部9に出力する一方、送信部14から出力された送信波TXをアンテナ1に出力するデュプレクサ(以下、DUPという)、3は受信波RXの受信周波数fRXと同一周波数の受信搬送波L0を発生する一方、送信波TXの送信周波数fTXと同一周波数の送信搬送波L1を発生する搬送波発生器、4は局部発振器、5は周波数fL0(=fRX)の受信搬送波L0を発生するフェーズド・ロック・ループ(以下、PLLという)、6はPLL5が発生する受信搬送波L0を分配する分配器、7は受信周波数fRXと送信周波数fTXの差分値に相当する周波数信号を発生するPLL、8はPLL7が発生する周波数信号を受信搬送波L0に混合して送信搬送波L1を出力するミキサ(以下、MIXという)である。
また、9は搬送波発生器3が発生する受信搬送波L0を受信波RXに混合して受信信号を出力する受信部、10は受信波RXを増幅する増幅器、11は帯域通過フィルタ、12は搬送波発生器3が発生する受信搬送波L0から高調波を除去するフィルタ、13は受信搬送波L0を受信波RXに混合するMIXである。
さらに、14は搬送波発生器3が発生する送信搬送波L1を送信信号に混合して送信波TXを出力する送信部、15は搬送波発生器3が発生する送信搬送波L1から高調波を除去するフィルタ、16は送信搬送波L1を送信信号に混合するMIX、17は帯域通過フィルタ、18は送信波TXを増幅する増幅器である。
次に動作について説明する。
この送受信装置は、送信波TXの送信と、受信波RXの受信を同時に実行するものであるが、受信部9や送信部14の小型化を図るため、受信波RXから直接所望の周波数の受信信号に変換するとともに、送信信号から直接所望の周波数の送信波TXに変換するダイレクトコンバータ方式が採用されている。
具体的には、搬送波発生器3は、受信波RXから直接所望の周波数の受信信号を取得するために、受信波RXの受信周波数fRXと同一周波数の受信搬送波L0を発生する。
そして、受信部9は、搬送波発生器3が受信周波数fRXと一致する周波数fL0の受信搬送波L0を発生すると、その受信搬送波L0を受信波RXに混合して受信信号を出力する。
これにより、所望の周波数の受信信号を取り込むことができる。
また、搬送波発生器3は、送信信号から直接送信周波数fTXの送信波TXを取得するために、送信波TXの送信周波数fTXと同一周波数の送信搬送波L1を発生する。
そして、送信部14は、搬送波発生器3が送信周波数fTXと一致する周波数fL1の送信搬送波L1を発生すると、その送信搬送波L1を送信信号に混合して送信波TXを出力する。
これにより、送信周波数fTXの送信波TXを伝送することができる。
従来の送受信装置は以上のように構成されているので、受信部9や送信部14の小型化を図ることができるが、受信搬送波L0の周波数fL0が受信周波数fRXと一致するため、その受信搬送波L0がフロントエンド部(アンテナ1やDUP2)に漏洩し干渉となり、受信信号にDCオフセットが発生する課題があった。
また、送信搬送波L1の周波数fL1が送信周波数fTXと一致するため、送信波TXが漏洩して搬送波発生器3に干渉を起こし、その結果、送信搬送波L1が不安定になり、送信部14の変調精度が劣化したり、変調器においてフロアノイズが増加しCDMA等で行われる電力制御時に電力を絞り込めない等の課題があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、部品占有面積の大型化を招くことなく、DCオフセットの発生や変調精度の劣化を防止することができる送受信装置を得ることを目的とする。
発明の開示
この発明に係る送受信装置は、受信周波数と送信周波数の差分値の2n倍に相当する周波数の第1送信搬送波を発生するとともに、その2n倍に相当する周波数と受信周波数の差分値に相当する周波数の第2送信搬送波を発生するようにしたものである。
このことによって、送信搬送波の周波数が送信周波数と一致しなくなるため、送信波が漏洩して搬送波発生手段に干渉を起こすことがなくなり、その結果、送信側の変調精度の劣化を防止することができるとともに、スプリアスの発生周波数を容易にフィルタで減衰することができる効果がある。
この発明に係る送受信装置は、第1送信搬送波と受信搬送波を混合して第2送信搬送波を発生するようにしたものである。
このことによって、比較的IC化が容易で小型化可能な混合器を用いることで、新たにPLLを構成する必要無く、相互に周波数が異なる2個の送信搬送波を生成することができる効果がある。
この発明に係る送受信装置は、受信周波数の2n分の1の周波数の受信搬送波を発生する一方、その受信周波数と送信周波数の差分値の2n倍に相当する周波数の第1送信搬送波を発生するとともに、その2n倍に相当する周波数と受信周波数の2n分の1の受信搬送波周波数の2n倍に相当する周波数の第2送信搬送波を発生するようにしたものである。
このことによって、受信搬送波の周波数が受信周波数と一致しなくなるため、受信搬送波がフロントエンド部(アンテナやDUP等)へ漏洩してベースバンド部にて干渉を起こすことがなくなり、その結果、受信信号にDCオフセットが発生する不具合を解消することができる効果がある。
また、送信搬送波の周波数が送信周波数と一致しなくなるため、送信波が漏洩して搬送波発生手段に干渉を起こすことがなくなり、その結果、送信側の変調精度の劣化を防止することができるとともに、スプリアスの発生周波数を容易にフィルタで減衰することができる効果がある。
この発明に係る送受信装置は、第1送信搬送波を2n分周して受信搬送波に混合するとともに、その混合波を2n倍して第2送信搬送波を発生するようにしたものである。
このことによって、比較的IC化が容易で小型化可能な混合器を用いることで、新たにPLLを構成する必要無く、相互に周波数が異なる2個の送信搬送波を生成することができる効果がある。
この発明に係る送受信装置は、受信周波数の2n分の1の周波数の受信搬送波を発生する一方、その受信周波数と送信周波数の差分値の4n倍に相当する周波数の第1送信搬送波を発生するとともに、その受信周波数の2n倍の周波数と送信周波数の差分値に相当する周波数の第2送信搬送波を発生するようにしたものである。
このことによって、部品占有面積の大型化を招くことなく、DCオフセットの発生や変調精度の劣化を防止することができるとともに、スプリアスの発生周波数を容易にフィルタで減衰することができる効果がある。
この発明に係る送受信装置は、第1送信搬送波の周波数の8n分の1の周波数信号を受信搬送波に混合するとともに、その混合波を2n倍して第2送信搬送波を発生するようにしたものである。
このことによって、比較的IC化が容易で小型化可能な混合器を用いることで、新たにPLLを構成する必要無く、相互に周波数が異なる2個の送信搬送波を生成することができる効果がある。
この発明に係る送受信装置は、受信周波数の2n分の1の周波数の受信搬送波を発生する一方、その受信周波数と送信周波数の差分値の8n倍に相当する周波数の第1送信搬送波を発生するとともに、その受信周波数の2n倍の周波数と送信周波数の差分値に相当する周波数の第2送信搬送波を発生するようにしたものである。
このことによって、部品占有面積の大型化を招くことなく、DCオフセットの発生や変調精度の劣化を防止することができるとともに、スプリアスの発生周波数を容易にフィルタで減衰することができる効果がある。
この発明に係る送受信装置は、第1送信搬送波を16n分周するとともに、第2送信搬送波を2n分周し、その16n分周した第1送信搬送波とその2n分周した第2送信搬送波を混合して受信搬送波を発生するようにしたものである。
このことによって、比較的IC化が容易で小型化可能な混合器を用いることで、新たにPLLを構成する必要無く、相互に周波数が異なる2個の送信搬送波を生成することができる効果がある。
この発明に係る送受信装置は、受信周波数の2n分の1の周波数の受信搬送波を発生する一方、送信周波数の2n倍の周波数と受信周波数の差分値に相当する周波数の第1送信搬送波を発生するとともに、その受信周波数の2n分の1の周波数の第2送信搬送波を発生するようにしたものである。
このことによって、部品占有面積の大型化を招くことなく、DCオフセットの発生や変調精度の劣化を防止することができるとともに、スプリアスの発生周波数を容易にフィルタで減衰することができる効果がある。
この発明に係る送受信装置は、受信周波数の2n分の1の周波数信号を受信搬送波及び第2送信搬送波として発生するようにしたものである。
このことによって、比較的IC化が容易で小型化可能な混合器を用いることで、新たにPLLを構成する必要無く、相互に周波数が異なる2個の送信搬送波を生成することができる効果がある。
この発明に係る送受信装置は、受信周波数の2n分の1の周波数の受信搬送波及び第1送信搬送波を発生する一方、その受信周波数の4n分の1の周波数と送信周波数の差分値に相当する周波数の第2送信搬送波を発生するようにしたものである。
このことによって、部品占有面積の大型化を招くことなく、DCオフセットの発生や変調精度の劣化を防止することができるとともに、スプリアスの発生周波数を容易にフィルタで減衰することができる効果がある。
この発明に係る送受信装置は、受信周波数の2n分の1の周波数信号を受信搬送波及び第1送信搬送波として発生するようにしたものである。
このことによって、比較的IC化が容易で小型化可能な混合器を用いることで、新たにPLLを構成する必要無く、相互に周波数が異なる2個の送信搬送波を生成することができる効果がある。
発明を実施するための最良の形態
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための最良の形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
第2図はこの発明の実施の形態1による送受信装置を示す構成図であり、図において、31はアンテナ、32はアンテナ31により受信された受信波RXを受信部40に出力する一方、送信部51から出力された送信波TXをアンテナ31に出力するデュプレクサ(以下、DUPという)、33は受信波RXの受信周波数fRXと同一周波数の受信搬送波L0を発生する一方、受信周波数fRXと送信周波数fTXの差分値の2倍に相当する周波数fL1の送信搬送波L1(第1送信搬送波)を発生するとともに、周波数fL0と周波数fL1の差分値に相当する周波数fL2の送信搬送波L2(第2送信搬送波)を発生する搬送波発生器(搬送波発生手段)、34は局部発振器、35は周波数fL0(=fRX)の受信搬送波L0を発生するフェーズド・ロック・ループシンセサイザ(以下、PLLという)、36はPLL35が発生する受信搬送波L0を分配する分配器、37は周波数fL1の送信搬送波L1を発生するPLL、38はPLL37が発生する送信搬送波L1を分配する分配器、39は受信搬送波L0と送信搬送波L1を混合して送信搬送波L2を出力するミキサ(以下、MIXという)である。
また、40は搬送波発生器33が発生する受信搬送波L0を受信波RXに混合してベースバンド信号である受信信号を出力する受信部(受信手段)、41は受信波RXを増幅する増幅器、42は帯域通過フィルタ、43は搬送波発生器33が発生する受信搬送波L0から高調波を除去するフィルタ、44は受信搬送波L0を受信波RXに混合するMIXである。
また、45は搬送波発生器33が発生する送信搬送波L1を2分周し、その2分周した送信搬送波L1をベースバンド信号である送信信号に混合して変調波を出力する直交変調器(変調手段)、46は搬送波発生器33が発生する送信搬送波L1を2分周する2分周器、47は2分周器46により2分周された送信搬送波L1をベースバンド信号のI信号に混合するMIX、48は2分周器46により2分周された送信搬送波L1の位相をπ/2だけずらす位相器、49は位相器48が出力する送信搬送波L1をベースバンド信号のQ信号に混合するMIX、50はMIX47が出力する混合波とMIX49が出力する混合波を合成して変調波を出力する合成器である。
さらに、51は搬送波発生器33が発生する送信搬送波L2を変調波に混合して送信波TXを出力する送信部、52は直交変調器45が出力する変調波から高調波を除去するフィルタ、53は搬送波発生器33が発生する送信搬送波L2から高調波を除去するフィルタ、54は送信搬送波L2を変調波に混合するMIX、55は帯域通過フィルタ、56は送信波TXを増幅する増幅器である。
次に動作について説明する。
まず、搬送波発生器33は、受信波RXから直接所望の周波数(例えば、4.096MHz)の受信信号を取得するために、受信波RXの受信周波数fRXと同一周波数の受信搬送波L0を発生する。
そして、受信部40は、搬送波発生器33が受信周波数fRXと一致する周波数fL0の受信搬送波L0を発生すると、その受信搬送波L0を受信波RXに混合して受信信号を出力する。
これにより、所望の周波数の受信信号を取り込むことができる。
また、搬送波発生器33は、送信信号から所望の周波数の送信波TXを取得するために、受信周波数fRXと送信周波数fTXの差分値の2倍に相当する周波数fL1、即ち、周波数が|fRX−fTX|×2である送信搬送波L1を発生するとともに、周波数fL0と周波数fL1の差分値に相当する周波数fL2、即ち、周波数が|fL0−fL1|である送信搬送波L2を発生する。
そして、直交変調器45は、搬送波発生器33が周波数fL1の送信搬送波L1を発生すると、その送信搬送波L1を2分周して、周波数fL1/2の送信搬送波L1をベースバンド信号である送信信号に混合して変調波を出力する。
ここで、直交変調器45が出力する変調波の周波数は|fRX−fTX|であり、送信搬送波L1と異なる周波数である。
そして、送信部51は、直交変調器45が変調波を出力すると、搬送波発生器33が発生する周波数fL2の送信搬送波L2を変調波に混合して送信波TXを出力する。
これにより、送信周波数fTXの送信波TXを伝送することができる。
以上で明らかなように、受信周波数fRXと送信周波数fTXの差分値の2倍に相当する周波数fL1の送信搬送波L1を発生するとともに、周波数fL0と周波数fL1の差分値に相当する周波数fL2の送信搬送波L2を発生するように構成したので、送信搬送波L1,L2の周波数fL1,fL2が変調波の周波数|fRX−fTX|及び送信周波数fTXと一致しなくなり、その結果、送信波TXが漏洩して搬送波発生器33に干渉を起こすことがなく、また、送信搬送波L1と変調波が干渉を起こすことがないため、送信側の変調精度の劣化を防止することができる効果を奏する。
また、直交変調器45内で送信搬送波L1を2分周する事により、送信搬送波L1が直接変調器45出力にリークすることが無く、送信信号帯域への干渉を低減できる。
また、専有面積が小さい小型の部材を追加するだけで(第1図の従来例と比較すると、分配器が1個追加されている)、相互に周波数が異なる2個の送信搬送波L1,L2を生成することができる効果がある。
因みに、この実施の形態1では、受信周波数fRXと送信周波数fTXの差分値の2倍に相当する周波数fL1の送信搬送波L1を発生し、2分周器46が送信搬送波L1を2分周するものについて示したが、受信周波数fRXと送信周波数fTXの差分値の2n倍(nは自然数であり、例えば、n=2にすると、4倍することになる)に相当する周波数fL1の送信搬送波L1を発生する場合には、2分周器46の代わりに2n分周器を設けるようにすればよく、同様の効果を奏することができる。
ただし、nの値が大きくなると、一般的には部材の大型化および精度劣化を招くので、n=1を選択するのが望ましい。
実施の形態2.
第3図はこの発明の実施の形態2による送受信装置を示す構成図であり、図において、第2図と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
61は受信周波数fRXの2分の1の周波数fL0の受信搬送波L0を発生する一方、受信周波数fRXと送信周波数fTXの差分値の2倍に相当する周波数fL1の送信搬送波L1発生するとともに、周波数fL0と周波数fL1の差分値の2倍に相当する周波数fL2の送信搬送波L2を発生する搬送波発生器(搬送波発生手段)、62は局部発振器、63は周波数fL0の受信搬送波L0を発生するPLL、64はPLL63が発生する受信搬送波L0を分配する分配器、65は周波数fL1の送信搬送波L1を発生するPLL、66はPLL65が発生する送信搬送波L1を分配する分配器、67は送信搬送波L1を2分周する2分周器、68は2分周器67により2分周された送信搬送波L1から高調波を除去するフィルタ、69は2分周器67により2分周された送信搬送波L1と受信搬送波L0を混合するMIX、70はMIX69が出力する混合波の周波数を2倍する2逓倍器である。
なお、44は上記実施の形態1で記述したように受信搬送波L0を受信波RXに混合するMIXであるが、この実施の形態2以降では、受信搬送波L0の周波数fL0が受信周波数fRXの2分の1に設定されるので、偶高調波ミクサが使用される。
次に動作について説明する。
まず、搬送波発生器61は、受信波RXから直接所望の周波数の受信信号を取得するために、受信周波数fRXの2分の1の周波数fL0の受信搬送波L0を発生する。
そして、受信部40は、搬送波発生器61が受信周波数fRXの2分の1の周波数fL0の受信搬送波L0を発生すると、その受信搬送波L0を受信波RXに混合して受信信号を出力する。
これにより、所望の周波数の受信信号を取り込むことができるが、この実施の形態2における受信部40のMIX44は偶高調波ミクサであり、受信搬送波L0の周波数fL0は、受信周波数fRXと異なる。
また、搬送波発生器61は、送信信号から所望の周波数の送信波TXを取得するために、受信周波数fRXと送信周波数fTXの差分値の2倍に相当する周波数fL1、即ち、周波数が|fRX−fTX|×2である送信搬送波L1を発生するとともに、周波数fL0と周波数fL1の差分値の2倍に相当する周波数fL2、即ち、周波数が|fL0−fL1|×2である送信搬送波L2を発生する。
そして、直交変調器45は、搬送波発生器61が周波数fL1の送信搬送波L1を発生すると、その送信搬送波L1を2分周して、周波数fL1/2の送信搬送波L1をベースバンド信号である送信信号に混合して変調波を出力する。
ここで、直交変調器45が出力する変調波の周波数は|fRX−fTX|であり、送信搬送波L1と異なる周波数である。
そして、送信部51は、直交変調器45が変調波を出力すると、搬送波発生器61が発生する周波数fL2の送信搬送波L2を変調波に混合して送信波TXを出力する。
これにより、送信周波数fTXの送信波TXを伝送することができる。
以上で明らかなように、この実施の形態2によれば、受信周波数fRXの2分の1の周波数fL0の受信搬送波L0を発生する一方、受信周波数fRXと送信周波数fTXの差分値の2倍に相当する周波数fL1の送信搬送波L1を発生するとともに、周波数fL0と周波数fL1の差分値の2倍に相当する周波数fL1の送信搬送波L2を発生するように構成したので、受信搬送波L0の周波数fL0が受信周波数fRXと一致しなくなり、受信搬送波がフロントエンド部(アンテナやDUP等)へ漏洩してベースバンド部にて干渉を起こすことがなくなり、受信信号にDCオフセットが発生する不具合を解消することができる効果を奏する。
また、上記実施の形態1と同様に、送信搬送波L1,L2の周波数fL1,fL2が変調波の周波数|fRX−fTX|及び送信周波数fTXと一致しなくなるため、送信側の変調精度の劣化を防止することができる効果を奏する。
また、直交変調器45内で送信搬送波L1を2分周する事により、送信搬送波L1が直接変調器45出力にリークすることが無く、送信信号帯域への干渉を低減できる。
また、比較的IC化が容易で小型化可能な混合器を用いることで、新たにPLLを構成する必要無く、(第1図の従来例と比較すると、分配器と2分周器と2逓倍器とフィルタがそれぞれ1個追加されている)、相互に周波数が異なる2個の送信搬送波L1、L2を生成することができる効果がある。
因みに、この実施の形態2では、受信周波数fRXの2分の1の周波数fL0の受信搬送波L0を発生するとともに、受信周波数fRXと送信周波数fTXの差分値の2倍に相当する周波数fL1の送信搬送波L1を発生し、2分周器46が送信搬送波L1を2分周するものについて示したが、受信周波数fRXの2n分の1(nは自然数であり、例えば、n=2にすると、4分の1にすることになる)の周波数fL0の受信搬送波L0を発生するとともに、受信周波数fRXと送信周波数fTXの差分値の2n倍(nは自然数であり、例えば、n=2にすると、4倍することになる)に相当する周波数fL1の送信搬送波L1を発生する場合(この場合、2分周器67の代わりに2n分周器を設け、2逓倍器70の代わりに2n逓倍器を設ける必要がある)には、2分周器46の代わりに2n分周器を設けるようにすればよく、同様の効果を奏することができる。
ただし、nの値が大きくなると、一般的には部材の大型化および精度劣化を招くので、n=1を選択するのが望ましい。
実施の形態3.
第4図はこの発明の実施の形態3による送受信装置を示す構成図であり、図において、第2図と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
71は受信周波数fRXの2分の1の周波数fL0の受信搬送波L0を発生する一方、受信周波数fRXと送信周波数fTXの差分値の4倍に相当する周波数fL1の送信搬送波L1を発生するとともに、受信周波数fRXの2倍の周波数と送信周波数fTXの差分値に相当する周波数fL2の送信搬送波L2を発生する搬送波発生器(搬送波発生手段)、72は局部発振器、73は周波数fL0の受信搬送波L0を発生するPLL、74はPLL73が発生する受信搬送波L0を分配する分配器、75は受信周波数fRXと送信周波数fTXの差分値の2分の1に相当する周波数の搬送波を発生するPLL、76はフィルタ、77はPLL75が発生する搬送波を分配する分配器、78は分配器77により分配された搬送波を8逓倍して、周波数fL1の送信搬送波L1を発生する8逓倍器、79は分配器77により分配された搬送波と受信搬送波L0を混合するMIX、80はMIX79が出力する混合波の周波数を2倍する2逓倍器、81は8逓倍器78が出力する送信搬送波L1から高調波を除去するフィルタである。
次に動作について説明する。
まず、搬送波発生器71は、受信波RXから直接所望の周波数の受信信号を取得するために、受信周波数fRXの2分の1の周波数fL0の受信搬送波L0を発生する。
そして、受信部40は、搬送波発生器71が受信周波数fRXの2分の1の周波数fL0の受信搬送波L0を発生すると、その受信搬送波L0を受信波RXに混合して受信信号を出力する。
これにより、所望の周波数の受信信号を取り込むことができる。
また、搬送波発生器71は、送信信号から所望の周波数の送信波TXを取得するために、受信周波数fRXと送信周波数fTXの差分値の4倍に相当する周波数fL1、即ち、周波数が|fRX−fTX|×4である送信搬送波L1を発生するとともに、受信周波数fRXの2倍の周波数と送信周波数fTXの差分値に相当する周波数fL2、即ち、周波数が|2fRX−fTX|である送信搬送波L2を発生する。
そして、直交変調器45は、搬送波発生器71が周波数fL1の送信搬送波L1を発生すると、その送信搬送波L1を2分周して、周波数fL1/2の送信搬送波L1をベースバンド信号である送信信号に混合して変調波を出力する。
そして、送信部51は、直交変調器45が変調波を出力すると、搬送波発生器71が発生する周波数fL2の送信搬送波L2を変調波に混合して送信波TXを出力する。
これにより、送信周波数fTXの送信波TXを伝送することができる。
以上で明らかなように、この実施の形態3によれば、受信周波数fRXの2分の1の周波数fL0の受信搬送波L0を発生する一方、受信周波数fRXと送信周波数fTXの差分値の4倍に相当する周波数fL1の送信搬送波L1を発生するとともに、受信周波数fRXの2倍の周波数と送信周波数fTXの差分値に相当する周波数fL2の送信搬送波L2を発生するように構成したので、上記実施の形態2と同様に、部品占有面積の大型化を招くことなく、DCオフセットの発生や変調精度の劣化を防止することができる効果を奏する。
また、直交変調器45内で送信搬送波L1を2分周する事により、送信搬送波L1が直接変調器45出力にリークすることが無く、送信信号帯域への干渉を低減できる。
また、専有面積が小さい小型の部材を追加するだけで、相互に周波数が異なる2個の送信搬送波L1,L2を生成することができる効果を奏する。
なお、この実施の形態3では、受信周波数fRXの2分の1の周波数fL0の受信搬送波L0を発生するとともに、受信周波数fRXと送信周波数fTXの差分値の4倍に相当する周波数fL1の送信搬送波L1を発生し、2分周器46が送信搬送波L1を2分周するものについて示したが、受信周波数fRXの2n分の1(nは自然数であり、例えば、n=2にすると、4分の1にすることになる)の周波数fL0の受信搬送波L0を発生するとともに、受信周波数fRXと送信周波数fTXの差分値の4n倍(nは自然数であり、例えば、n=2にすると、8倍することになる)に相当する周波数fL1の送信搬送波L1を発生する場合(この場合、8逓倍器78の代わりに8n逓倍器を設け、2逓倍器80の代わりに2n逓倍器を設ける必要がある)には、2分周器46の代わりに2n分周器を設けるようにすればよく、同様の効果を奏することができる。
ただし、nの値が大きくなると、一般的には部材の大型化および精度劣化を招くので、n=1を選択するのが望ましい。
実施の形態4.
第5図はこの発明の実施の形態4による送受信装置を示す構成図であり、図において、第2図と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
91は受信周波数fRXの2分の1の周波数fL0の受信搬送波L0を発生する一方、受信周波数fRXと送信周波数fTXの差分値の8倍に相当する周波数fL1の送信搬送波L1を発生するとともに、受信周波数fRXの2倍の周波数と送信周波数fTXの差分値に相当する周波数fL2の送信搬送波L2を発生する搬送波発生器(搬送波発生手段)、92は局部発振器、93は周波数fL2の送信搬送波L2を発生するPLL、94はPLL93が発生する送信搬送波L2を分配する分配器、95は分配器94により分配された送信搬送波L2を2分周する2分周器、96は2分周器95が出力する搬送波から高調波を除去するフィルタ、97は周波数fL1の送信搬送波L1を発生するPLL、98はPLL97が発生する送信搬送波L1を分配する分配器、99は分配器98により分配された送信搬送波L2を16分周する16分周器、100は16分周器99が出力する搬送波から高調波を除去するフィルタ、101はフィルタ96が出力する搬送波とフィルタ100が出力する搬送波を混合して受信搬送波L0を出力するMIXである。
次に動作について説明する。
まず、搬送波発生器91は、受信波RXから直接所望の周波数の受信信号を取得するために、受信周波数fRXの2分の1の周波数fL0の受信搬送波L0を発生する。
そして、受信部40は、搬送波発生器91が受信周波数fRXの2分の1の周波数fL0の受信搬送波L0を発生すると、その受信搬送波L0を受信波RXに混合して受信信号を出力する。
これにより、所望の周波数の受信信号を取り込むことができる。
また、搬送波発生器91は、送信信号から所望の周波数の送信波TXを取得するために、受信周波数fRXと送信周波数fTXの差分値の8倍に相当する周波数fL1、即ち、周波数が|fRX−fTX|×8である送信搬送波L1を発生するとともに、受信周波数fRXの2倍の周波数と送信周波数fTXの差分値に相当する周波数fL2、即ち、周波数が|2fRX−fTX|である送信搬送波L2を発生する。
そして、直交変調器45は、搬送波発生器91が周波数fL1の送信搬送波L1を発生すると、その送信搬送波L1を2分周して、周波数fL1/2の送信搬送波L1をベースバンド信号である送信信号に混合して変調波を出力する。
そして、送信部51は、直交変調器45が変調波を出力すると、搬送波発生器91が発生する周波数fL2の送信搬送波L2を変調波に混合して送信波TXを出力する。
これにより、送信周波数fTXの送信波TXを伝送することができる。
以上で明らかなように、この実施の形態4によれば、受信周波数fRXの2分の1の周波数fL0の受信搬送波L0を発生する一方、受信周波数fRXと送信周波数fTXの差分値の8倍に相当する周波数fL1の送信搬送波L1を発生するとともに、受信周波数fRXの2倍の周波数と送信周波数fTXの差分値に相当する周波数fL2の送信搬送波L2を発生するように構成したので、上記実施の形態2と同様に、部品占有面積の大型化を招くことなく、DCオフセットの発生や変調精度の劣化を防止することができる効果を奏する。
また、直交変調器45内で送信搬送波L1を2分周することにより,送信搬送波L1が直接変調器45出力にリークすることが無く、送信信号帯域への干渉を低減できる。
また、専有面積が小さい小型の部材を追加するだけで、相互に周波数が異なる2個の送信搬送波L1,L2を生成することができる効果を奏する。
なお、この実施の形態4では、受信周波数fRXの2分の1の周波数fL0の受信搬送波L0を発生するとともに、受信周波数fRXと送信周波数fTXの差分値の8倍に相当する周波数fL1の送信搬送波L1を発生し、2分周器46が送信搬送波L1を2分周するものについて示したが、受信周波数fRXの2n分の1(nは自然数であり、例えば、n=2にすると、4分の1にすることになる)の周波数fL0の受信搬送波L0を発生するとともに、受信周波数fRXと送信周波数fTXの差分値の8n倍(nは自然数であり、例えば、n=2にすると、16倍することになる)に相当する周波数fL1の送信搬送波L1を発生する場合(この場合、2分周器95の代わりに2n分周器を設け、16分周器99の代わりに16n分周器を設ける必要がある)には、2分周器46の代わりに2n分周器を設けるようにすればよく、同様の効果を奏することができる。
ただし、nの値が大きくなると、一般的には部材の大型化および精度劣化を招くので、n=1を選択するのが望ましい。
実施の形態5.
第6図はこの発明の実施の形態5による送受信装置を示す構成図であり、図において、第2図と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
111は受信周波数fRXの2分の1の周波数fL0の受信搬送波L0を発生する一方、送信周波数fTXの2倍の周波数と受信周波数fRXの差分値に相当する周波数fL1の送信搬送波L1を発生するとともに、受信周波数fRXの2分の1の周波数fL2の送信搬送波L2を発生する搬送波発生器(搬送波発生手段)、112は局部発振器、113は周波数fL0(=fL2=fRX/2)の搬送波を発生するPLL、114はPLL113が発生する搬送波を分配して受信搬送波L0と送信搬送波L2を出力する分配器、115は周波数fL1の送信搬送波L1を発生するPLLである。
次に動作について説明する。
まず、搬送波発生器111は、受信波RXから直接所望の周波数の受信信号を取得するために、受信周波数fRXの2分の1の周波数fL0の受信搬送波L0を発生する。
そして、受信部40は、搬送波発生器111が受信周波数fRXの2分の1の周波数fL0の受信搬送波L0を発生すると、その受信搬送波L0を受信波RXに混合して受信信号を出力する。
これにより、所望の周波数の受信信号を取り込むことができる。
また、搬送波発生器111は、送信信号から所望の周波数の送信波TXを取得するために、送信周波数fTXの2倍の周波数と受信周波数fRXの差分値に相当する周波数fL1、即ち、周波数が|2fTX−fRX|である送信搬送波L1を発生するとともに、受信周波数fRXの2分の1の周波数fL2の送信搬送波L2を発生する。
そして、直交変調器45は、搬送波発生器111が周波数fL1の送信搬送波L1を発生すると、その送信搬送波L1を2分周して、周波数fL1/2の送信搬送波L1をベースバンド信号である送信信号に混合して変調波を出力する。
そして、送信部51は、直交変調器45が変調波を出力すると、搬送波発生器111が発生する周波数fL2の送信搬送波L2を変調波に混合して送信波TXを出力する。
これにより、送信周波数fTXの送信波TXを伝送することができる。
以上で明らかなように、この実施の形態5によれば、受信周波数fRXの2分の1の周波数fL0の受信搬送波L0を発生する一方、送信周波数fTXの2倍の周波数と受信周波数fRXの差分値に相当する周波数fL1の送信搬送波L1を発生するとともに、受信周波数fRXの2分の1の周波数fL2の送信搬送波L2を発生するように構成したので、上記実施の形態2と同様に、部品占有面積の大型化を招くことなく、DCオフセットの発生や変調精度の劣化を防止することができる効果を奏する。
また、直交変調器45内で送信搬送波L1を2分周する事により、送信搬送波L1が直接変調器45出力にリークすることが無く、送信信号帯域への干渉を低減できる。
また、専有面積が小さい小型の部材を追加するだけで、相互に周波数が異なる2個の送信搬送波L1,L2を生成することができる効果を奏する。
なお、この実施の形態5では、受信周波数fRXの2分の1の周波数fL0の受信搬送波L0を発生するとともに、送信周波数fTXの2倍の周波数と受信周波数fRXの差分値に相当する周波数fL1の送信搬送波L1を発生し、2分周器46が送信搬送波L1を2分周するものについて示したが、受信周波数fRXの2n分の1(nは自然数であり、例えば、n=2にすると、4分の1にすることになる)の周波数fL0の受信搬送波L0を発生するとともに、送信周波数fTXの2n倍(nは自然数であり、例えば、n=2にすると、4倍することになる)の周波数と受信周波数fRXの差分値に相当する周波数fL1の送信搬送波L1を発生する場合には、2分周器46の代わりに2n分周器を設けるようにすればよく、同様の効果を奏することができる。
ただし、nの値が大きくなると、一般的には部材の大型化および精度劣化を招くので、n=1を選択するのが望ましい。
実施の形態6.
第7図はこの発明の実施の形態6による送受信装置を示す構成図であり、図において、第2図と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
121は受信周波数fRXの2分の1の周波数fL0(=fL1)の受信搬送波L0及び送信搬送波L1を発生する一方、受信周波数fRXの4n分の1の周波数と送信周波数fTXの差分値に相当する周波数の送信搬送波L2を発生する搬送波発生器(搬送波発生手段)、122は局部発振器、123は周波数fRX/2の搬送波を発生するPLL、124はPLL123が発生する搬送波を分配して受信搬送波L0と送信搬送波L1を出力する分配器、125は周波数fL2の送信搬送波L2を発生するPLLである。
次に動作について説明する。
まず、搬送波発生器121は、受信波RXから直接所望の周波数の受信信号を取得するために、受信周波数fRXの2分の1の周波数fL0の受信搬送波L0を発生する。
そして、受信部40は、搬送波発生器121が受信周波数fRXの2分の1の周波数fL0の受信搬送波L0を発生すると、その受信搬送波L0を受信波RXに混合して受信信号を出力する。
これにより、所望の周波数の受信信号を取り込むことができる。
また、搬送波発生器121は、送信信号から所望の周波数の送信波TXを取得するために、受信周波数fRXの2分の1の周波数fL1の送信搬送波L1を発生するとともに、受信周波数fRXの4n分の1の周波数と送信周波数fTXの差分値に相当する周波数、即ち、周波数が|fTX−fRX/4|である送信搬送波L2を発生する。
そして、直交変調器45は、搬送波発生器121が周波数fL1の送信搬送波L1を発生すると、その送信搬送波L1を2分周して、周波数fL1/2の送信搬送波L1をベースバンド信号である送信信号に混合して変調波を出力する。
そして、送信部51は、直交変調器45が変調波を出力すると、搬送波発生器121が発生する周波数fL2の送信搬送波L2を変調波に混合して送信波TXを出力する。
これにより、送信周波数fTXの送信波TXを伝送することができる。
以上で明らかなように、この実施の形態6によれば、受信周波数fRXの2分の1の周波数fL0(=fL1)の受信搬送波L0及び送信搬送波L1を発生する一方、受信周波数fRXの4n分の1の周波数と送信周波数fTXの差分値に相当する周波数の送信搬送波L2を発生するように構成したので、上記実施の形態2と同様に、部品占有面積の大型化を招くことなく、DCオフセットの発生や変調精度の劣化を防止することができる効果を奏する。
また、直交変調器45内で送信搬送波L1を2分周する事により,送信搬送波L1が直接変調器45出力にリークすることが無く、送信信号帯域への干渉を低減できる。
また、専有面積が小さい小型の部材を追加するだけで、相互に周波数が異なる2個の送信搬送波L1,L2を生成することができる効果を奏する。
なお、この実施の形態6では、受信周波数fRXの2分の1の周波数fL0の受信搬送波L0を発生するとともに、受信周波数fRXの2分の1の周波数fL1の送信搬送波L1を発生し、2分周器46が送信搬送波L1を2分周するものについて示したが、受信周波数fRXの2n分の1(nは自然数であり、例えば、n=2にすると、4分の1にすることになる)の周波数fL0の受信搬送波L0を発生するとともに、受信周波数fRXの2n分の1(nは自然数であり、例えば、n=2にすると、4分の1にすることになる)の周波数fL1の送信搬送波L1を発生する場合には、2分周器46の代わりに2n分周器を設けるようにすればよく、同様の効果を奏することができる。
ただし、nの値が大きくなると、一般的には部材の大型化および精度劣化を招くので、n=1を選択するのが望ましい。
産業上の利用可能性
以上のように、この発明に係る送受信装置は、移動通信装置等の小型軽量化を図る必要がある場合、移動通信装置等の送受信部として搭載するのに適している。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の送受信装置を示す構成図である。
第2図はこの発明の実施の形態1による送受信装置を示す構成図である。
第3図はこの発明の実施の形態2による送受信装置を示す構成図である。
第4図はこの発明の実施の形態3による送受信装置を示す構成図である。
第5図はこの発明の実施の形態4による送受信装置を示す構成図である。
第6図はこの発明の実施の形態5による送受信装置を示す構成図である。
第7図はこの発明の実施の形態6による送受信装置を示す構成図である。
Claims (12)
- 受信周波数と同一周波数の受信搬送波を発生する一方、その受信周波数と送信周波数の差分値の2n倍(nは自然数)に相当する周波数の第1送信搬送波を発生するとともに、その2n倍に相当する周波数と当該受信周波数の差分値に相当する周波数の第2送信搬送波を発生する搬送波発生手段と、上記搬送波発生手段が発生する受信搬送波を受信波に混合して受信信号を出力する受信手段と、上記搬送波発生手段が発生する第1送信搬送波を2n分周し、その2n分周した第1送信搬送波を送信信号に混合して変調波を出力する変調手段と、上記搬送波発生手段が発生する第2送信搬送波を上記変調手段が出力する変調波に混合して送信波を出力する送信手段とを備えた送受信装置。
- 搬送波発生手段は、第1送信搬送波と受信搬送波を混合して第2送信搬送波を発生することを特徴とする請求の範囲第1項記載の送受信装置。
- 受信周波数の2n分の1(nは自然数)の周波数の受信搬送波を発生する一方、その受信周波数と送信周波数の差分値の2n倍に相当する周波数の第1送信搬送波を発生するとともに、その2n倍に相当する周波数と当該受信周波数の差分値の2n倍に相当する周波数の第2送信搬送波を発生する搬送波発生手段と、上記搬送波発生手段が発生する受信搬送波を受信波に混合して受信信号を出力する受信手段と、上記搬送波発生手段が発生する第1送信搬送波を2n分周し、その2n分周した第1送信搬送波を送信信号に混合して変調波を出力する変調手段と、上記搬送波発生手段が発生する第2送信搬送波を上記変調手段が出力する変調波に混合して送信波を出力する送信手段とを備えた送受信装置。
- 搬送波発生手段は、第1送信搬送波を2n分周して受信搬送波に混合するとともに、その混合波を2n倍して第2送信搬送波を発生することを特徴とする請求の範囲第3項記載の送受信装置。
- 受信周波数の2n分の1(nは自然数)の周波数の受信搬送波を発生する一方、その受信周波数と送信周波数の差分値の4n倍に相当する周波数の第1送信搬送波を発生するとともに、その受信周波数の2n倍の周波数と当該送信周波数の差分値に相当する周波数の第2送信搬送波を発生する搬送波発生手段と、上記搬送波発生手段が発生する受信搬送波を受信波に混合して受信信号を出力する受信手段と、上記搬送波発生手段が発生する第1送信搬送波を2n分周し、その2n分周した第1送信搬送波を送信信号に混合して変調波を出力する変調手段と、上記搬送波発生手段が発生する第2送信搬送波を上記変調手段が出力する変調波に混合して送信波を出力する送信手段とを備えた送受信装置。
- 搬送波発生手段は、第1送信搬送波の周波数の8n分の1の周波数信号を受信搬送波に混合するとともに、その混合波を2n倍して第2送信搬送波を発生することを特徴とする請求の範囲第5項記載の送受信装置。
- 受信周波数の2n分の1(nは自然数)の周波数の受信搬送波を発生する一方、その受信周波数と送信周波数の差分値の8n倍に相当する周波数の第1送信搬送波を発生するとともに、その受信周波数の2n倍の周波数と当該送信周波数の差分値に相当する周波数の第2送信搬送波を発生する搬送波発生手段と、上記搬送波発生手段が発生する受信搬送波を受信波に混合して受信信号を出力する受信手段と、上記搬送波発生手段が発生する第1送信搬送波を2n分周し、その2n分周した第1送信搬送波を送信信号に混合して変調波を出力する変調手段と、上記搬送波発生手段が発生する第2送信搬送波を上記変調手段が出力する変調波に混合して送信波を出力する送信手段とを備えた送受信装置。
- 搬送波発生手段は、第1送信搬送波を16n分周するとともに、第2送信搬送波を2n分周し、その16n分周した第1送信搬送波とその2n分周した第2送信搬送波を混合して受信搬送波を発生することを特徴とする請求の範囲第7項記載の送受信装置。
- 受信周波数の2n分の1(nは自然数)の周波数の受信搬送波を発生する一方、送信周波数の2n倍の周波数と当該受信周波数の差分値に相当する周波数の第1送信搬送波を発生するとともに、その受信周波数の2n分の1の周波数の第2送信搬送波を発生する搬送波発生手段と、上記搬送波発生手段が発生する受信搬送波を受信波に混合して受信信号を出力する受信手段と、上記搬送波発生手段が発生する第1送信搬送波を2n分周し、その2n分周した第1送信搬送波を送信信号に混合して変調波を出力する変調手段と、上記搬送波発生手段が発生する第2送信搬送波を上記変調手段が出力する変調波に混合して送信波を出力する送信手段とを備えた送受信装置。
- 搬送波発生手段は、受信周波数の2n分の1の周波数信号を受信搬送波及び第2送信搬送波として発生することを特徴とする請求の範囲第9項記載の送受信装置。
- 受信周波数の2n分の1(nは自然数)の周波数の受信搬送波及び第1送信搬送波を発生する一方、その受信周波数の4n分の1の周波数と送信周波数の差分値に相当する周波数の第2送信搬送波を発生する搬送波発生手段と、上記搬送波発生手段が発生する受信搬送波を受信波に混合して受信信号を出力する受信手段と、上記搬送波発生手段が発生する第1送信搬送波を2n分周し、その2n分周した第1送信搬送波を送信信号に混合して変調波を出力する変調手段と、上記搬送波発生手段が発生する第2送信搬送波を上記変調手段が出力する変調波に混合して送信波を出力する送信手段とを備えた送受信装置。
- 搬送波発生手段は、受信周波数の2n分の1の周波数信号を受信搬送波及び第1送信搬送波として発生することを特徴とする請求の範囲第11項記載の送受信装置。
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