JP3835854B2 - 製袋機 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、プラスチック袋を製造する製袋機に関するものである。
【0002】
【従来技術とその問題点】
プラスチック袋を製造する製袋機では、プラスチックフィルムが少なくとも2層に重ね合わされ、一定長さずつ間欠送りされ、プラスチックフィルムの送り停止時、ヒートシール装置によってプラスチックフィルムがヒートシールされ、プラスチックフィルムにヒートシール部分が形成される。普通、プラスチックフィルムが縦方向および横方向にヒートシールされ、プラスチックフィルムに縦シール部分および横シール部分が形成される。その後、プラスチックフィルムの送り停止時、横シール部分の中心位置において、カッタによってプラスチックフィルムが切断される。これによって一定大きさのプラスチック袋が製造される。
【0003】
プラスチックフィルムを切り抜くパンチ装置を有する製袋機も一般に使用されている。パンチ装置を有する製袋機では、ヒートシール装置、パンチ装置およびカッタがプラスチックフィルムの送り経路に沿ってその間欠送り量に対応する間隔を置いて配置される。そして、まず、プラスチックフィルムの送り停止時、ヒートシール装置によってプラスチックフィルムがヒートシールされ、プラスチックフィルムに縦シール部分および横シール部分が形成される。その後、プラスチックフィルムの送り停止時、横シール部分の中心位置において、パンチ装置によってプラスチックフィルムが切り抜かれ、プラスチックフィルムにノッチが形成される。さらに、プラスチックフィルムの送り停止時、ノッチの中心位置において、カッタによってプラスチックフィルムが切断される。これによってコーナーカットされたプラスチック袋が製造される。
【0004】
ところで、プラスチックフィルムが一定長さずつ間欠送りされるとき、張力がプラスチックフィルムに作用し、プラスチックフィルムに伸びまたは縮みが生じるのはさけられない。その伸び量または縮み量については、温度などの要因によってそれが変化する。このため、ノッチの形成後、プラスチックフィルムの送り停止時、カッタによってプラスチックフィルムが切断されるとき、ノッチの中心位置とカッタの刃の位置にずれが生じ、ノッチの中心位置でプラスチックフィルムが切断されるとは限らない。したがって、プラスチック袋のコーナーカット部分に突出段差が形成されることがあり、好ましくない。
【0005】
したがって、プラスチックフィルムの伸び量または縮み量に関係なく、ノッチの中心位置において、プラスチックフィルムを正確に切断する装置の開発が要望され、本願出願前、出願人はそれを達成する装置を開発し、提案した。登録実用新案第3009204号公報に記載されているものがそれである。同公報の装置では、検出器がカッタに近接した位置に設けられる。検出器はビデオカメラからなり、ノッチを通過した光を受ける。したがって、ノッチの形状を画像データとして読み取ることができる。さらに、その画像データにもとづき、コンピュータによってプラスチックフィルムの送り停止時のノッチの中心位置とカッタの刃の位置のずれが演算される。その後、コンピュータの出力信号にもとづき、カッタ移動機構によってカッタが操作され、移動する。カッタはプラスチックフィルムの送り方向に平行に位置のずれの演算値に対応する距離だけ移動する。これによってプラスチックフィルムの送り停止時のノッチの中心位置とカッタの刃の位置のずれが修正される。したがって、プラスチックフィルムの伸び量または縮み量に関係なく、ノッチの中心位置において、プラスチックフィルムを正確に切断することができる。
【0006】
しかしながら、プラスチックフィルムに伸びまたは縮みが生じたとき、ずれが生じるのはノッチの中心位置とカッタの刃の位置だけではない。ノッチを形成するパンチ装置の刃の位置についても、ヒートシール後、プラスチックフィルムの送り停止時、横シール部分の中心位置において、パンチ装置によってプラスチックフィルムが切り抜かれ、プラスチックフィルムにノッチが形成されるとき、横シール部分の中心位置とパンチ装置の刃の位置にずれが生じる。このため、横シール部分の中心位置において、プラスチックフィルムを正確に切り抜くことができない。したがって、その後、ノッチの中心位置において、プラスチックフィルムを正確に切断しても、それは横シール部分の中心位置ではなく、コーナーカットされたプラスチック袋を的確に製造することはできない。
【0007】
【発明の目的】
したがって、この発明は、ヒートシール装置、パンチ装置およびカッタを少なくとも2層に重ね合わされたプラスチックフィルムが一定長さずつ間欠送りされる送り経路に沿ってその間欠送り量に対応する間隔を置いて配置した製袋機において、プラスチックフィルムのヒートシール後、ヒートシール部分に対するあらかじめ設定された第1設定位置において、パンチ装置によってプラスチックフィルムを切り抜き、プラスチックフィルムにノッチを形成し、ノッチに対するあらかじめ設定された第2設定位置において、カッタによってプラスチックフィルムを切断するとき、その切り抜き精度および切断精度を高め、プラスチックフィルムを正確に切り抜き、正確に切断することを目的としてなされたものである。
【0008】
【発明の構成】
この発明によれば、検出器がカッタに近接した位置に設けられ、ノッチの形状が画像データとして読み取られる。さらに、コンピュータが検出器に接続され、検出器の画像データにもとづき、コンピュータによってプラスチックフィルムの送り停止時の第2設定位置とカッタの刃の位置のずれが演算される。さらに、その演算値にもとづき、コンピュータによってヒートシール装置とパンチ装置間のプラスチックフィルムの伸び量または縮み量が演算される。さらに、カッタ移動機構がコンピュータに接続され、コンピュータの出力信号に応答し、カッタ移動機構によってカッタが操作され、移動する。カッタはプラスチックフィルムの送り方向に平行に位置のずれの演算値に対応する距離だけ移動する。これによってプラスチックフィルムの送り停止時の第2設定位置とカッタの刃の位置のずれが修正される。さらに、ヒートシール装置移動機構がコンピュータに接続され、コンピュータの出力信号に応答し、ヒートシール装置移動機構によってヒートシール装置が操作され、移動する。ヒートシール装置はプラスチックフィルムの送り方向に平行に伸び量または縮み量の演算値に対応する距離だけ移動する。これによってプラスチックフィルムの送り停止時の第1設定位置とパンチ装置の刃の位置のずれが修正される。
【0010】
【実施例の説明】
以下、この発明の実施例を説明する。
【0011】
図1において、これはプラスチック袋を製造する製袋機であり、送りローラ1を有する。送りローラ1はプラスチックフィルム2を間欠送りするためのものであり、プラスチックフィルム2は少なくとも2層に重ね合わされ、送りローラ1に導かれる。さらに、サーボモータが送りローラ1に連結されており、サーボモータによって送りローラ1が駆動され、回転し、プラスチックフィルム2は一定長さずつ間欠送りされる。
【0012】
さらに、この製袋機はヒートシール装置3,4、パンチ装置5およびカッタ6を有する。ヒートシール装置3,4、パンチ装置5およびカッタ6は一般に使用されているところのもので、プラスチックフィルム2の送り経路に沿ってその間欠送り量に対応する間隔を置いて配置されている。そして、まず、プラスチックフィルム2の送り停止時、ヒートシール装置3,4によってプラスチックフィルム2がヒートシールされ、プラスチックフィルム2にヒートシール部分が形成される。この実施例では、ヒートシール装置として縦シール装置3および横シール装置4が使用され、縦シール装置3および横シール装置4によってプラスチックフィルム2がヒートシールされる。したがって、図2に示すように、プラスチックフィルム2が縦方向および横方向にヒートシールされ、プラスチックフィルム2に縦シール部分7および横シール部分8が形成される。
【0013】
その後、プラスチックフィルム2の送り停止時、ヒートシール部分に対するあらかじめ設定された第1設定位置において、パンチ装置5によってプラスチックフィルム2が切り抜かれる。この実施例では、第1設定位置として横シール部分8の中心位置X01が設定され、横シール部分8の中心位置X01において、プラスチックフィルム2が縦シール部分7の中心位置で切り抜かれ、プラスチックフィルム2にノッチ9が形成される。これと同時に、横シール部分8の中心位置X01において、プラスチックフィルム2がその両側縁で切り抜かれ、プラスチックフィルム2にノッチ10が形成される。図3に示すように、ノッチ9は矩形状のもので、上流エッジA、中央エッジBおよび下流エッジCを有する。ノッチ10はノッチ9を二等分した形状のものである。さらに、スリッタ11がパンチ装置5の下流に設けられており、縦シール部分7の中心位置において、スリッタ11によってプラスチックフィルム2がスリットされる。したがって、プラスチックフィルム2がノッチ9の上流エッジAおよび下流エッジCを通る直線に沿ってスリットされ、これによってプラスチックフィルム2のスリット線Sが形成される。
【0014】
さらに、その後、プラスチックフィルム2の送り停止時、ノッチ9,10に対するあらかじめ設定された第2設定位置において、カッタ6によってプラスチックフィルム2が切断される。この実施例では、第2設定位置としてノッチ9,10の中心位置X02が設定され、ノッチ9,10の中心位置X02、すなわち中央エッジBにおいて、カッタ6によってプラスチックフィルム2が切断される。これによって一定大きさのプラスチック袋が製造され、コーナーカットされたプラスチック袋が製造される。
【0015】
さらに、検出器がカッタ6に近接した位置に設けられている。検出器はビデオカメラ12からなる。この実施例では、プラスチックフィルム2の送り経路の下側において、光源13がカッタ6の上流に配置され、光がプラスチックフィルム2およびカッタ6に向かって照射され、プラスチックフィルム2の送り経路の上側において、ビデオカメラ12が光源13に対向するよう配置されている。ビデオカメラ12は一定の読み取り範囲Rをもち、電子シャッタを有する。
【0016】
さらに、コンピュータ14がビデオカメラ12に接続され、カッタ移動機構およびヒートシール装置移動機構がコンピュータ14に接続されている。カッタ移動機構はカッタ6を移動させるためのもので、サーボモータ15、送りねじ16およびナット17からなり、サーボモータ15がコンピュータ14に接続され、送りねじ16はプラスチックフィルム2の送り方向Xに平行にのび、サーボモータ15に連結されている。シートシール装置移動機構はヒートシール装置3,4を移動させるためのものである。この実施例では、ヒートシール装置移動機構によって横シール装置4が操作され、移動し、縦シール装置3は移動しない。ヒートシール装置もカッタ移動機構と同様の構成のもので、サーボモータ18、送りねじ19およびナット20からなり、サーボモータ18がコンピュータ14に接続され、送りねじ19はプラスチックフィルム2の送り方向Xに平行にのび、サーボモータ18に連結されている。さらに、カッタ6および横シール装置4がフレーム21,22に支持され、ナット17,20は送りねじ16,19にねじ合わされ、フレーム21,22に固定されている。
【0017】
そして、この製袋機では、プラスチックフィルム2のノッチ9が光源13およびビデオカメラ12の位置に達したとき、ビデオカメラ12がノッチ9を通過した光を受け、そのノッチ9の形状が画像データとして読み取られる。さらに、その画像データにもとづき、コンピュータ14によってプラスチックフィルム2の送り停止時のノッチ9の中心位置X02とカッタ6の刃の位置X1のずれΔxが演算される。
【0018】
たとえば、プラスチックフィルム2の送り停止前、その送り速度が相当低下したとき、プラスチックフィルム2の送り停止位置の所定距離L(8mm前後)手前において、プラスチックフィルム2のノッチ9が光源13およびビデオカメラ12の位置に達し、光源13の光がプラスチックフィルム2およびカッタ6に照射される。したがって、光源13の光がプラスチックフィルム2のノッチ9を通過し、カッタ6によってその光の一部が遮断される。さらに、ビデオカメラ12がノッチ9を通過した光を受け、電子シャッタが瞬間的に動作し、少なくともノッチ9の中心位置X02からカッタ6までの範囲Rにおいて、そのノッチ9の形状が画像データとして読み取られる。図3はその状態を示す。
【0019】
さらに、ビデオカメラ12の画像データにもとづき、コンピュータ14によって画像データの読み取り時のノッチ9の中心位置X02とカッタ6の側面の位置X2間の距離D1が演算される。さらに、その演算値D1にカッタ6の側面の位置X2とその刃の位置X1間の距離D2が加算され、これによって画像データ読み取り時のノッチ9の中心位置X02とカッタ6の刃の位置X1間の距離D1+D2が演算される。カッタ6の側面の位置X2とその刃の位置X1間の距離D2については、あらかじめコンピュータ14にそれを認識させればよい。
【0020】
さらに、画像データの読み取り後、たとえば、プラスチックフィルム2を送るモータがパルスを生じさせ、それがコンピュータ14に送られ、そのパルスの数にもとづき、コンピュータ14によって画像読み取り時からプラスチックフィルム2の送り停止時までのプラスチックフィルム2の送り量Lが測定される。さらに、その送り量Lが画像データの読み取り時のノッチ9の中心位置X02とカッタ6の刃の位置X1間の距離D1+D2と比較される。これによってプラスチックフィルム2の送り停止時のノッチ9の中心位置X02とカッタ6の刃の位置X1のずれΔx=L−(D1+D2)が演算されるものである。
【0021】
さらに、位置のずれΔxの演算値にもとづき、コンピュータ14によってヒートシール装置3,4とパンチ装置5間のプラスチックフィルム2の伸び量または縮み量が演算される。この製袋機では、コンピュータ14によって横シール装置4とパンチ装置5間のプラスチックフィルム2の伸び量または縮み量が演算される。その演算方法は次のとおりである。
【0022】
プラスチックフィルム2の送り停止時のノッチ9の中心位置X02とカッタ6の刃の位置X1のずれΔxについては、プラスチックフィルム2の伸びまたは縮みによってそれが生じる。したがって、プラスチックフィルム2の伸び率または縮み率αがそれに関係する。さらに、図4に示すように、プラスチックフィルム2の伸び率または縮み率αおよびパンチ装置5とカッタ6間の距離D5によってそのプラスチックフィルム2の伸び量または縮み量α・D5が決定され、位置のずれΔxはこの伸び量または縮み量α・D5に対応する。さらに、プラスチックフィルム2の伸び率または縮み率αおよび横シール装置4とカッタ6間の距離D3によってそのプラスチックフィルム2の伸び量または縮み量α・D3が決定され、プラスチックフィルム2の伸び率または縮み率αおよび横シール装置4とパンチ装置5間の距離D4によってそのプラスチックフィルム2の伸び量または縮み量α・D4が決定される。したがって、横シール装置4とパンチ装置5間のプラスチックフィルム2の伸び量または縮み量α・D4については、次の式によってそれが求められる。
【0023】
【0024】
したがって、位置のずれΔx、横シール装置4とパンチ装置5間の距離D4およびパンチ装置5とカッタ6間の距離D5によって横シール装置4とパンチ装置5間のプラスチックフィルム2の伸び量または縮み量α・D4を演算することができるものである。
【0025】
さらに、この製袋機では、プラスチックフィルム2の送り停止時、ヒートシール装置3,4、パンチ装置5およびカッタ6によってプラスチックフィルム2がヒートシールされ、切り抜かれ、切断される前、カッタ移動機構において、コンピュータ14によってサーボモータ15が駆動され、コンピュータ14の出力信号に応答し、サーボモータ15によって送りねじ16が駆動され、回転する。したがって、送りねじ16がナット17に作用し、送りねじ16およびナット17によってカッタ6およびフレーム21が操作され、移動する。カッタ6およびフレーム21はプラスチックフィルム2の送り方向Xに平行に位置のずれΔxに対応する距離だけ移動する。これによってプラスチックフィルム2の送り停止時のノッチ9の中心位置X02とカッタ6の刃の位置X1のずれΔxが修正される。その後、ヒートシール装置3,4、パンチ装置5およびカッタ6によってプラスチックフィルム2がヒートシールされ、切り抜かれ、切断されるものである。
【0026】
したがって、カッタ6によってプラスチックフィルム2が切断されるとき、ノッチ9の中心位置X02とカッタ6の刃の位置X1のずれΔxは生じない。したがって、その切断精度を高め、ノッチ9の中心位置X02において、プラスチックフィルム2を正確に切断することができる。
【0027】
さらに、この製袋機では、プラスチックフィルム2の送り停止時、カッタ移動機構によってカッタ6が操作され、移動するとき、それと同時に、シール装置移動機構において、コンピュータ14によってサーボモータ18が駆動され、コンピュータ14の出力信号に応答し、サーボモータ18によって送りねじ19が駆動され、回転する。したがって、送りねじ19がナット20に作用し、送りねじ19およびナット20によって横シール装置4およびフレーム22が操作され、移動する。横シール装置4およびフレーム22はプラスチックフィルム2の送り方向Xに平行にプラスチックフィルム2の伸び量または縮み量α・D4の演算値に対応する距離だけ移動する。その後、ヒートシール装置3,4、パンチ装置5およびカッタ6によってプラスチックフィルム2がヒートシールされ、切り抜かれ、切断される。
【0028】
さらに、その後、プラスチックフィルム2が再度間欠送りされ、プラスチックフィルム2の送り停止時、プラスチックフィルム2が再度ヒートシールされ、切り抜かれ、切断される。これによってプラスチックフィルム2の送り停止時の横シール部分8の中心位置X01とパンチ装置5の位置のずれが修正されるものである。
【0029】
したがって、プラスチックフィルム2が再度間欠送りされ、プラスチックフィルム2の送り停止時、プラスチックフィルム2が再度切り抜かれ、プラスチックフィルム2にノッチ9が形成されるとき、横シール部分8の中心位置X01とパンチ装置5の位置のずれは生じない。したがって、その切り抜き精度を高め、横シール部分8の中央位置X01において、プラスチックフィルム2を正確に切り抜くことができる。
【0030】
なお、透明のプラスチックフィルム2の場合、光がプラスチックフィルム2を透過し、ノッチ9の形状を画像データとして読み取りにくい。これを踏まえ、図5に示すように、プラスチックフィルム2の両側に偏光フィルタ23,24を設け、各偏光フィルタ23,24で光源13およびビデオカメラ12を被覆し、各偏光フィルタ23,24を互いに直角の方向性をもつよう配置してもよい。この場合、ノッチ9を通過する光については、光源13の偏光フィルタ23によってそれが偏波され、その偏波面に直角の方向において、ビデオカメラ12の偏光フィルタ24によって光が偏波される。したがって、光は偏光フィルタ24を通らず、ビデオカメラ12に達しない。一方、プラスチックフィルム2を透過する光については、光源13の偏光フィルタ23によってそれが偏波されるが、光がプラスチックフィルム2を透過するとき、プラスチックフィルム2によって光の偏波面が回転する。したがって、その偏波面に直角の方向ではなく、それ以外の方向において、偏光フィルタ24によって光が偏波されるだけであり、光は偏波フィルタ24を通り、ビデオカメラ12に達する。したがって、ノッチ9の形状を鮮明に読み取ることができる。
【0031】
なお、この実施例では、プラスチックフィルム2の送り停止時、ヒートシール装置3,4、パンチ装置5およびカッタ6によってプラスチックフィルム2がヒートシールされ、切り抜かれ、切断される前、ヒートシール装置移動機構によって横シール装置4を移動させるようにしたものを説明したが、横シール装置4だけではなく、縦シール装置3も移動させるようにしてもよい。プラスチックフィルム2が間欠送りされているとき、ヒートシール装置移動機構によって横シール装置4、または縦シール装置3および横シール装置4を移動させるようにしてもよい。
【0032】
さらに、パンチ装置移動機構としてヒートシール装置移動機構と同様の構成のものを使用し、これをコンピュータ14に接続し、コンピュータ14の出力信号に応答し、パンチ装置移動機構によってパンチ装置5を移動させるようにしてもよい。ヒートシール装置3,4ではなく、パンチ装置5をプラスチックフィルム2の送り方向Xに平行にプラスチックフィルム2の伸び量または縮み量α・D4の演算値に対応する距離だけ移動させても、それによってプラスチックフィルム2の送り停止時の横シール部分8の中心位置X01とパンチ装置5の位置のずれを修正することができ、同様の作用効果を得ることができる。ヒートシール装置3,4およびパンチ装置5をそれぞれ移動させることも考えられる。
【0033】
さらに、この実施例では、コンピュータ14によって画像データ読み取り時からプラスチックフィルム2の送り停止時までのプラスチックフィルム2の送り量Lを測定するようにしたものを説明したが、あらかじめコンピュータ14にその送り量Lを認識させてもよい。この場合、プラスチックフィルム2の送り量Lを測定する必要がなく、画像データの読み取り後、プラスチックフィルム2の送り停止前、直ちにプラスチックフィルム2の送り停止時のノッチ9の中心位置X02とカッタ6の刃の位置X1のずれΔx=L−(D1+D2)を演算し、修正することができ、これによって製袋機の高速化を図ることもできる。
【0034】
光源13およびビデオカメラ12の位置については、反対に、プラスチックフィルム2の上側において、光源13をカッタ6の上流に配置し、プラスチックフィルム2の下側において、ビデオカメラ12を光源13に対向するよう配置してもよい。検出器としてビデオカメラ12以外のものを使用し、それによってノッチ9の形状を読み取ることも考えられる。
【0035】
さらに、横シール部分8の中心位置X01に限らず、それ以外の第1設定位置において、パンチ装置5によってプラスチックフィルム2を切り抜き、プラスチックフィルム2にノッチ9,10を形成することも考えられる。ノッチ9,10の中心位置X02に限らず、それ以外の第2設定位置において、カッタ6によってプラスチックフィルム2を切断することも考えられる。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、プラスチックフィルム2のヒートシール後、ヒートシール部分に対するあらかじめ設定された第1設定位置X01において、パンチ装置5によってプラスチックフィルム2を切り抜き、プラスチックフィルム2にノッチ9を形成するとき、第1設定位置X01とパンチ装置5の刃の位置のずれは生じない。したがって、その切り抜き精度を高め、第1設定位置X01において、プラスチックフィルム2を正確に切り抜くことができる。さらに、ノッチ9に対するあらかじめ設定された第2設定位置X02において、カッタ6によってプラスチックフィルム2を切断するとき、第2設定位置X02とカッタ6の刃の位置のずれΔxは生じない。したがって、その切断精度を高め、第2設定位置X02において、プラスチックフィルム2を正確に切断することができ、初期の目的を達成することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す側面図である。
【図2】図1のプラスチックフィルムの平面図である。
【図3】図1のビデオカメラの読み取り範囲を示す説明図である。
【図4】図1のプラスチックフィルムの伸び量または縮み量を示す説明図である。
【図5】他の実施例を示す側面図である。
【符号の説明】
2 プラスチックフィルム
3 ヒートシール装置
5 パンチ装置
6 カッタ
8 横シール部分
9,10 ノッチ
12 ビデオカメラ
14 コンピュータ
15,18 サーボモータ
Claims (1)
- ヒートシール装置、パンチ装置およびカッタを少なくとも2層に重ね合わされたプラスチックフィルムが一定長さずつ間欠送りされる送り経路に沿ってその間欠送り量に対応する間隔を置いて配置し、前記プラスチックフィルムの送り停止時、前記ヒートシール装置によって前記プラスチックフィルムをヒートシールし、前記プラスチックフィルムにヒートシール部分を形成するとともに、前記ヒートシール部分に対するあらかじめ設定された第1設定位置において、前記パンチ装置によって前記プラスチックフィルムを切り抜き、前記プラスチックフィルムにノッチを形成し、前記ノッチに対するあらかじめ設定された第2設定位置において、前記カッタによって前記プラスチックフィルムを切断し、これによって一定大きさのプラスチック袋を製造する製袋機であって、
前記カッタに近接した位置に設けられ、前記ノッチの形状を画像データとして読み取る検出器と、
前記検出器に接続され、前記画像データにもとづき、前記プラスチックフィルムの送り停止時の前記第2設定位置と前記カッタの刃の位置のずれを演算するとともに、その演算値にもとづき、前記ヒートシール装置と前記パンチ装置間のプラスチックフィルムの伸び量または縮み量を演算するコンピュータと、
前記コンピュータに接続され、前記コンピュータの出力信号に応答し、前記カッタを前記プラスチックフィルムの送り方向に平行に前記位置のずれの演算値に対応する距離だけ移動させ、これによって前記プラスチックフィルムの送り停止時の前記第2設定位置と前記カッタの刃の位置のずれを修正するカッタ移動機構と、
前記コンピュータに接続され、前記コンピュータの出力信号に応答し、前記ヒートシール装置を前記プラスチックフィルムの送り方向に平行に前記伸び量または縮み量の演算値に対応する距離だけ移動させ、これによって前記プラスチックフィルムの送り停止時の前記第1設定位置と前記パンチ装置の刃の位置のずれを修正するヒートシール装置移動機構とを備えたことを特徴とする製袋機。
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JPH09295625A JPH09295625A (ja) | 1997-11-18 |
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