JP3835772B2 - フィラメント取り付け方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、低消費電力、商用電源用の小型ハロゲンランプのフィラメント取付方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ハロゲンランプはその用途を急拡大させており、あらゆる分野に浸透しつつある。その中でも特に家庭用としては、低消費電力であって且つ商用電源(100V,120V,220V,240V)の使用が不可欠である。このような用途に用いられるハロゲンランプのフィラメントは、線径の非常に細いものにならざるを得ず、▲1▼点灯中にフィラメントが変形して垂れ下がり、最後には外囲器と接触して外囲器の破裂事故を招く事による寿命の低下という問題点や、▲2▼外部からの振動を受けてフィラメントが断線するというような耐久性に係る問題点、▲3▼フィラメントの線径が細いためにサポートの巻き付けが非常に困難であり、甚だしい場合には巻き付け作業中にフィラメントが巻き付け部分から断線してしまうというような製造上の問題点などがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前記▲1▼フィラメントのサグ、▲2▼耐震性、▲3▼サポートの取付性の問題点を一挙に解決できるフィラメント取付方法の開発を技術的課題とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
『請求項1』のフィラメント取付方法は《サポート連続体 (11) を使用し、その繋ぎ部分 (11a) を切除する》もので、「複数のサポート (9) が連続しているサポート連続体 (11) を外囲器 (1) の所定位置に配置し、次いでフィラメント (6) を有するマウント (M) を外囲器 (1) に挿入して前記サポート (9) にマウント (M) を保持させ、然る後、外囲器 (1) の端部側を加熱・封着してマウント (M) の一部を外囲器 (1) の該端部側に形成した封着部 (13) 内に埋設・封着するフィラメント取付方法であって、サポート連続体 (11) のサポート (9) 間の繋ぎ部分 (11a) を、サポート連続体 (11) の外囲器 (1) への配置後に切除する」事を特徴とするものであり、繋ぎ部分 (11a) とはサポート連続体 (11) のサポート機能を損なわない箇所をいい、例えばリングサポートの場合で、切断箇所が脚部 (9b) を構成するリング部分にかかっていたとしてもその部分が脚部 (9b) としての働きを全うする場合には、その部分も繋ぎ部分 (11a) の概念に含まれる。
【0005】
これによれば、サポート(9)を外囲器(1)の所定位置に配置した後、サポート(9)にマウント(M)を保持させるので、従来のようにサポート(9)をマウント(M)に予め取り付けておく必要がなく、それ故、家庭用のような極く線形の細いフィラメント(6)を有するマウント(M)でもフィラメント(6)を傷つけることなくサポート(9)に保持させる事ができる。従って、家庭用のような極く細いフィラメント(6)を使用する場合でも、必要なだけサポート(9)によってフィラメント(6)を保持させる事ができ、サグの問題や耐震性の問題を一挙に解決する事ができる。
【0006】
請求項1において、サポート (9) が複数の場合には一度に外囲器 (1) に取り付けることができ、作業の簡便化を図る事ができる。
【0011】
【実施例】
以下、図面に示す実施例に従って本発明を詳細に説明する。ハロゲンランプ(A)は、図5(a)(b)、図11、12に示すようなダブルエンドタイプのものである。図5(a)(b)、図11、12に示すダブルエンドタイプのハロゲンランブ(A)はチップレスタイプであるが、勿論これらに限定されるものでなく、従来のチップ管を使用し、外囲器(1)の側面にチップ封切跡が残るチップ有りタイプのハロゲンランプにも適用出来るものである事は言うまでもない。
前記ダブルエンドタイプのハロゲンランブ(A)の石英ガラス製の外囲器(1)の両端に封着部(13)が形成され、外囲器本体(1H)内にはフィラメント(6)が張設されている。フィラメント(6)はダブルコイルのタングステン製で、両端にフィラメント(6)のシングルコイル部にコイルを被せたリード部(21)が形成されており、図5(a)、図11、12の場合には、前記リード部(21)が封止用箔(10)に溶接されている。
前記リード部(21)の形状は前記形状に限られるものでなくフィラメント(6)のシングルコイル部分をそのまま封止用箔(10)に溶接してもよいし、棒状の内部リード棒(図示せず)を介して封止用箔(10)に接続してもよい。
【0012】
封止用箔(10)は一般的には20〜30μmの薄いモリブデン製のもので、少なくともその一部或いはその全部が外囲器本体(1H)の両端部分に形成された封着部(13)内に埋設され、外部リード棒(8)が封止用箔(10)の他端に溶接され、封着部(13)から外方に突出している。場合によっては外部リード棒(8)を使用せず、封着部(13)から封止用箔(10)を直接外方に突出させてもよい。
本実施例では、マウント(M)は、フィラメント(6)、その両端にリード部(21)(勿論直接でもよいし、内部リード棒を介してでもよい。)を介して溶接された封止用箔(10)並びに封止用箔(10)に溶接された外部リード棒(8)《外部リード棒(8)がなく、直接封止用箔(10)が封着部(13)から突出するようにしてもよい。》とで構成されている。
【0013】
マウント(M)の他の例は、封止用箔(10)を用いない方式のもので、フィラメント(6)の端部が直接或いはリード部(21)を介して外部リード棒(8)に接合している場合であり、この方式で形成されたハロゲンランプ(A2)が図5(b)である。
即ち、マウント(M)には以下の組み合わせのものが例として挙げられる。
▲1▼フィラメント(6)+リード部(21)+封止用箔(10)+外部リード棒(8)、
▲2▼フィラメント(6)+リード部(21)+封止用箔(10)、
▲3▼フィラメント(6)+封止用箔(10)+外部リード棒(8)、
▲4▼フィラメント(6)+リード部(21)+外部リード棒(8)、
▲5▼フィラメント(6)+封止用箔(10)、
▲6▼フィラメント(6)+外部リード棒(8)。
【0014】
次に、図8(a)〜(g)及び図10に従ってサポート(9)について説明する。サポート(9)はフィラメント(6)を外囲器(1)の中心軸に沿って保持するための手段で、各種の形状があり、その内のいくつかの例を示した。サポート(9)の材質は、タングステン、モリブデン、タンタル或いはレニウムのなど高融点金属単体線材又はレニウム−タングステンなどこれらの合金線材が用いられる。
【0015】
図8(a)は、中央に配置された環状のフィラメント保持部(9a)と、フィラメント保持部(9a)から導出された直線部(9c)と、直線部(9c)から導出された半円状の脚部(9b)とで構成されており、脚部(9b)が外囲器(1)の内周面に弾接してサポート(9)を外囲器(1)内に支持するようになっているが、弾接に代わる取り付け方、例えば後述するサポート取付部(1c)によって脚部(9b)が外囲器(1)の内周面に取り付けられるようにすることも可能であり、この点は全てのサポート(9)において同じである。
図8(b)は、中央の環状のフィラメント保持部(9a)から直線部(9c)が交差して導出され、脚部(9b)が前記直線部(9c)から導出されている場合である。
図8(c)は、中央の環状のフィラメント保持部(9a)から直線部(9c)が導出され、一方の直線部(9c)から略く字状の脚部(9b)が、他方の直線部(9c)から直線状の脚部(9b)が導出された例で、全体として三角形状となっており、その角部が外囲器(1)の内周面に弾接するようになっている。
図8(d)は、環状のフィラメント保持部(9a)から直接弧状の脚部(9b)が導出され、外囲器(1)の内周面に弾接するようになっている例である。
【0016】
図8(e)は、前記4つの例と若干異なり、環状のフィラメント保持部(9a)から直接直線状の脚部(9b)が導出され、サポート取付部(1c)によって外囲器(1)の内周面に取り付けられる事になる。
【0017】
図8(f)は、更に前記例と若干異なり、環状のフィラメント保持部(9a)から直接直線状の脚部(9b)と略L字状の脚部(9b)とが導出され、略L字状の脚部(9b)がサポート取付部(1c)によって外囲器(1)の内周面に取り付けられる事になる。
図8(g)は、図8(f)に類似のもので、環状のフィラメント保持部(9a)から直接直線状の脚部(9b)が導出され、一方の脚部(9b)がサポート取付部(1c)によって外囲器(1)の内周面に取り付けられる事になる。
図8(a)〜(f)に示す図面は、単体のサポート(9)の取り付け例を示したが、サポート(9)の取り付け方法については後述するような単体サポート(9)を1つづつ取り付ける方法と、サポート(9)の連続体(11)或いはサポート取付治具(18)又はサポート取付体(15a)を用いて一度に取り付ける場合がある。
【0018】
図1(a)(b)、図11に示す図面は、単体サポート(9)を1つづつ取り付ける場合で、図1(a)は外囲器(1)を構成するガラス管(30)に単体サポート(9)を挿入し、その単体サポート(9)をサポート取付治具(18)で所定位置まで押し込んでいく方法であり、図1(b)はピンセットのようなサポート取付治具(18)の先端に単体サポート(9)を係止して所定位置に設置する方法である。
【0019】
サポート(9)と外囲器(1)との関係を説明すると、
▲1▼平坦な内周面にサポート(9)を配設し、サポート(9)の弾発力でサポート(9)の位置を保持する場合と、
▲2▼図6(a)のように外囲器(1)の一部をスポット加熱して軟化し、その軟化部分を内側に押し込み、この押し込み部分にサポート(9)の一部を埋入する場合と、
▲3▼図6(b)のように外囲器(1)の内周面の所定位置をリング状に削り取って凹溝(22)を形成し、この部分にサポート(9)を嵌め込む場合と、
▲4▼図6(c)のように外囲器(1)内の圧力を大気圧より高く保持しつつ所定の位置を加熱してリング状或いは局部的に膨らませて内周面に凹陥部(23)を形成し、この部分にサポート(9)を嵌め込む場合、
▲5▼外囲器(1)と同じ融点或いは外囲器(1)より低融点のガラスビーズ(16)をサポート(9)の脚部(9b)に取り付けておき、これを軟化して外囲器(1)の内周に融着させる場合や、
▲6▼外囲器(1)と同じ融点或いは外囲器(1)より低融点のガラスチューブ(17)をサポート(9)の脚部(9b)に取り付けておき、これを軟化して外囲器(1)の内周に融着させる場合などがその例として挙げられ、この内、▲2▼のサポート(9)の一部を埋入するスポット軟化部分、▲3▼のリング状凹溝(22)、▲4▼の凹陥部(23)、▲5▼の同或いは低融点のガラスビーズ(16)、▲6▼の同或いは低融点のガラスチューブ(17)並びに後述するサポート取付体(15a)が、サポート取付部(1c)の働きをする部位である。なお、外囲器(1)が石英ガラスの場合には、前記低融点のガラスとしてアルミノシリケートガラス、ボロンシリケートガラスなど一般的に使われる。
【0020】
図11はサポート(9)の取り付け方の別の例で、図の下半分は、単体サポート(9)の脚部(9b)を長くして外囲器本体(1H)の外側まで伸ばし、その先端にガラスチューブ(17)《ガラスビーズ(16)でも可》を取り付けた例である。この場合、外囲器(1)の両端部側を封着した場合、上半分に示すように封着部(13)内にガラスチューブ(17)も埋入一体化してしまう。勿論、単体サポート(9)の取付方法は前記のみに限られない。
【0021】
次にサポート(9)を一度に取り付ける場合の例について説明する。図7(a)(b)はサポート取付治具(18)を用いる方法である。まず、単体サポート(9)を所定の間隔でサポート取付治具(18)に取り付ける。取付方法はどのような方法でもよく、図の場合はサポート取付治具(18)を単体サポート(9)のフィラメント保持部(9a)に挿通し、脚部(9b)が垂れ下がるように支持する。図の場合、脚部(9b)の先端にはサポート取付部(1c)を構成するガラスビーズ(16)又はガラスチューブ(17)が取り付けられており、単体サポート(9)を係止したサポート取付治具(18)をガラス管(30)内に挿入し、非酸化性雰囲気内でガラス管(30)をスポット的に加熱してガラスビーズ(16)又はガラスチューブ(17)を軟化し、外囲器(1)の内周面に溶着する。従ってガラスビーズ(16)或いはガラスチューブ(17)の融点はガラス管(30)の融点と同じ或いは低いものが使用される。勿論、ガラスビーズ(16)又はガラスチューブ(17)を使用せず、図8(g)に示すようにガラス管(30)をスポット的に軟化し、その軟化部分にサポート(9)の脚部(9b)の先端を埋設してもよい。その場合、スポット的に軟化されて内側に凹んだ部分が前述のようにサポート取付部(1c)という事になる。
サポート取付治具(18)とフィラメント保持部(9a)の関係は、遊嵌状態であってもよいし、サポート取付治具(18)の外径の方がフィラメント保持部(9a)の内径よりやや大きく軽く締め付け状態で仮止めされるようになっていてもよいし、要するにサポート取付治具(18)にフィラメント保持部(9a)が保持させるようになっておればよい。
【0022】
図7(c)はサポート(9)の連続体(11)を用いる場合で、図8(f)に示すサポート(9)の脚部(9b)を互いに繋いだ状態のもので、これをガラス管(30)内に挿入し、非酸化性雰囲気内でガラス管(30)をスポット的に加熱して脚部(9b)となる繋ぎ部分(11a)の一部に取り付けられているガラスチューブ(17)を軟化し、外囲器(1)の内周面に溶着する。然る後、繋ぎ部分(11a)のガラスチューブ(17)の非取付部分をガラス管(30)の外部からレーザーカットしてサポート(9)を単体に分離する。レーザーカットは、連続体(11)をガラス管(30)に取り付けた後であれば何時でもよく、例えば、▲1▼連続体(11)をガラス管(30)に取り付けた後、フィラメント(6)を取り付ける前、又は、▲2▼フィラメント(6)を取り付けた後である。
また、ガラス管(30)のスポット的加熱は加熱部分を順々に加熱していってもよいし、一度に全スポットを加熱してもよい。また。この場合スポット状でなくライン状に加熱してもよい。
【0023】
図7(d)は細長い棒状或いはチューブ状のサポート取付体(15a)を用いる場合で、サポート取付体(15a)に複数の単体サポート(9)を取着し、これをガラス管(30)に溶着する。
また、サポート取付体(15a)をガラス管(30)に溶着せず、図13、14のように取付脚(15b)を利用して取り付ける事もできる。この場合サポート取付体(15a)が外囲器本体(1H)に溶着しないセラミックスのような場合有効である。
なお、サポート(9)の形状は前記の場合に限られるものでない事は言うまでもない。
【0024】
図10は前述の場合と異なり、1本の線材を渦巻き状に巻き付け、その両端が太径部(9d)となっていて内側に行く程次第にその直径を減少させ、その中央部分が細径部(9e)となっているものである。従ってこの場合は、両端の太径部(9d)による2点支持が可能となる。図10のように外囲器本体(1H)がラグビーボール状のとなっている外囲器(1)内に収納してもよいが、勿論直管型の外囲器(1)に収納してもよい。なお、図10の場合では、外囲器(1)に挿入する場合、太径部(9d)を巻締めて細径にし、外囲器(1)の細い開口部(1a)から挿入し、内部で拡張させて2点支持となるようにする。
このようにしてガラス管(30)内にサポート(9)を取り付けた後、前述同様マウント(M)を挿入してフィラメント(6)をサポート(9)に取り付け、ガラス管(30)の両端部分を加熱・封着する。
【0025】
次に、本発明ではガラス管(30)を直管のままで所定寸法に切断して外囲器(1)としたり、変形させた後切断して異形の外囲器(1)として使用するが、この場合を図2(a)〜(g)に従って簡単に説明する。
図2(a)の実線は、直管型のガラス管(30)に複数の単体サポート(9)を配設した例(配置位置並びに間隔は任意であり、図の実施例に限られない。)であり、2点鎖線で示したものは、単体サポート(9)の間を細径に絞った例であり、破線間を斜線で塗りつぶしたものは単体サポート(9)の間をラグビーボール状に膨らませた例である。そして、その適宜位置を切断する事によって、一方の開口端部(1a)が外囲器本体(1H)に対して細く絞られている場合《図2(b)》、両開口端部(1a)が外囲器本体(1H)に対して細く絞られている場合《図2(c)》、開口端部(1a)が外囲器本体(1H)と同じ太さで形成されている場合《図2(d)》、一方の開口端部(1a)が外囲器本体(1H)に対して細く絞られ、他の開口端部(1a)が細径部とこれに続く太径部とで構成される場合《図2(e)》、両開口端部(1a)が外囲器本体(1H)に対して細く絞られた細径部とこれに続く太径部とで構成される場合《図2(f)》、外囲器本体(1H)が瓢箪型に膨らんでおり、両開口端部(1a)が細く絞られている場合《図2(g)》などがその例として挙げられる。勿論これらだけに限られるものでなく、外囲器(1)の開口端部(1a)はこれら図示の形状を適宜組み合わせて用いられる。また、一方を開口端部(1a)とする代わりに仮想線で示すように閉塞端部(1b)としてもよい。
【0026】
このようにして用意されたサポート(9)付きの外囲器(1)と、マウント(M)《図では、封止用箔(10)が使用される場合を示すが、勿論これに限られず、封止用箔(10)を使用しないタイプのマウント(M)の場合も当然適用される。》とを用意し、これらを組み立てる場合の一例を図3〜図5(a)に従って説明する。
この場合は、両端が開口しており、外囲器本体(1H)が太く、一方の開口端部(1a)が細径となっている外囲器(1)を用意し、封止用箔(10)を用いたマウント(M)を細径の開口端部(1a)から内部に挿入し、サポート(9)のフィラメント保持部(9a)を通過させてマウント(M)を外囲器(1)内に配設し、細径の開口端部(1a)の幅狭部xで封止用箔(10)を係止してマウント(M)を吊り下げる。
【0027】
この状態で図3では、(G)で示す細径側の開口端部(1a)を上にして外囲器(1)を立て、ガス供給管(20)を接続して外囲器(1)内に非酸化性ガス(窒素ガスやアルゴンなどの不活性ガスや、これらに水素のような還元性ガスを混合した混合非酸化性ガス)を吹き込み、符号(K)で示す下側の開口端部(1a)から噴出させて外囲器(1)内を非酸化性状態に保つ。続いてマウント(M)の下側の封止用箔(10)に一致した開口端部(1a)の部分を加熱して軟化させる。
加熱・軟化によりその表面張力及びバーナ(19)の火力で加熱軟化部分(1d)が次第に収縮し、収縮した処で軽く又は強くピンチして符号(K)で示す下側の開口端部(1a)の封着を完了する。この部分を封着部(13)とする。
【0028】
下側の開口端部(1a)の封着が完了すると、非酸化性ガスで外囲器(1)内をウォッシング等必要な処理をした後に、外囲器(1)内に符号(G)で示す上側のガス供給側開口端部(1a)から必要ガスを充填し、先に封着した下側の封着部(13)を含む外囲器(1)の大部分を場合によっては液体窒素で冷却しつつ符号(G)で示す上側の開口端部(1a)の封止用箔(10a)に一致する部分を加熱してその加熱部分(1d)を軟化させて封着部(13)を形成する。(図4参照)
両端の封着が完了すれば、必要があれば開口端部(1a)の不要部分を必要に応じて切除し図5(a)のハロゲンランプ(A1)とする。
【0029】
図5(a)は、前記方法で形成されたハロゲンランプ(A1)の断面図で、一方の開口端部(1a)の不要部分を切除した部分を仮想線で示した。切除前の形で使用する事も出来るし、不要部分を切除して使用する事も出来る。
【0030】
以上の場合は、封着を順次行う場合であるが、封着はこれに限られず、同時に行う事も可能である。
なお、前記では外囲器(1)の封着時の姿勢は、垂直の場合を例にとって説明したが、勿論これに限られず、水平或いは傾斜その他どのような姿勢でも良いことは言うまでもない。
【0031】
図5(b)は封止用箔(10)を使用せず、フィラメント(6)を直接外部リード棒(8)に、或いはリード部(21)を介して接続したマウント(M)の使用例で、この場合の外囲器(1)の材質は一般的にはハードガラスである。
なお、外囲器(1)にハードガラスを使用する場合は、図5(b)に示すように外部リード棒(8)とフィラメント(6)或いはリード部(21)との接続部分が封着部(13)内に埋設されるのが一般的であるが、内部リード棒を使用したリード部(21)が封着部(13)を貫通して封着部(13)の外方に突出している場合もあるし、外部リード棒(8)が封着部(13)を貫通してフィラメント(6)に接続している場合もある。
【0032】
また、マウント(M)とサポート(9)との関係において、前述のように単にマウント(M)のフィラメント(6)をサポート(9)のサポート保持部(9a)に挿通するだけでもよいが、図9(a)の仮想線で示すように、サポート(9)をかしめてサポート保持部(9a)の直径を小さくしてフィラメント(6)に係合するようにしてもよい。また、フィラメント(6)の係合部分は図9(a)で示すようにダブルコイル部分でもよいし、図9(b)で示すようにシングルコイル部分でもよいし、図示していないがコイル状になっていないワイヤ部分でもよい。
また、『かしめ』はサポート保持部(9a)の形状に関係なく必要に応じて行うことができる。
また、マウント(M)は、環状のサポート保持部(9a)に挿入して行く場合と、C字状のサポート保持部(9a)にその切れ目部分から挿入して行く場合などサポート(9)の形状に合わせた挿入方法が適宜採用される。
また、本実施例ではチップレスハロゲンランプ(A)の場合を例にとって説明したが、勿論これに限られず、チップ管を使用する従来タイプの場合にも適用できる。
【0033】
図15は本発明にかかるハロゲンランプ(A)を立てて一般白熱ランプ用のアウタバルブ(2)内に設置した場合である。アウタバルブ(2)の螺子筒部取付部(7)の内側にはステム(4)が一体的に取り付けてあり、外面側には従来のナス型一般白熱ランプと同じサイズの螺子筒部(5)が溶着されている。螺子筒部(5)の中央に絶縁物(16)を介して配設された中央接点(17)と一方のステム側リード棒(14)とが一般的には中間導入線を介して接続され、前記螺子筒部(5)には他方のステム側リード棒(14)が一般的には中間導入線を介して接続されている。これにより、従来のナス型一般白熱ランプ用ソケットにそのまま装着する事ができる。
【0034】
アウタバルブ(2)の材質はガラスでもよいし樹脂でもよい。また、透明体でもよいし磨りガラス状の半透明でもよいし且つ又アウターバルブ(2)の外面状態も任意に選択できる。また、その形状は特に限定されるものでなく前述のナス型を始め各種のものを採用する事ができる。
アウタバルブ(2)内の雰囲気は特に限定されず、非酸化性ガスによる非酸化性雰囲気としてもよいし、加圧或いは減圧状態としてもよいし、又は空気を充填してもよい。
【0035】
また、ハロゲンランプ(A)の周囲を囲繞するように防爆用部材(12)を配設してもよい。防爆用部材(12)は、例えば細いワイヤを編んだ筒状網やパンチングメタルやラス網を筒状に丸めたものなどが考えられる。この防爆用部材(12)は、一般的には一方のリード棒(14)に直接又は間接的に固着されている。
これによれば、インナバルブであるハロゲンランプ(A)がたとえ何らかの理由で破裂したとしても防爆用部材(12)でその破片の飛散を防止出来、破裂による2次的事故を防止する事が出来る。
【0036】
【発明の効果】
本発明方法によれば、サポートを外囲器の所定位置に配置した後、サポートにマウントを保持させるので、従来のようにサポートをマウントに予め取り付けておく必要がなく、それ故、家庭用のような極く線形の細いフィラメントを有するマウントでもフィラメントを傷つけることなくサポートに保持させる事ができる。従って、家庭用のような極く細いフィラメントを使用する場合でも、必要なだけサポートによってフィラメントを保持させる事ができ、サグの問題や耐震性の問題を一挙に解決する事ができる。
また、請求項のフィラメント取付方法を用いると、複数のサポートを一度に外囲器に取り付けることができ、作業の簡便化を図る事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a);本発明において、両端開放型外囲器に単体サポートを挿入している状態の部分正断面図
(b);本発明において、両端開放型外囲器に単体サポートを挿入している状態の他の例の部分正断面図
【図2】(a)〜(g);本発明において使用される外囲器の製造手順と各種外囲器の正断面図
【図3】本発明における外囲器の一端を加熱している時の正断面図
【図4】図3の外囲器の他端を加熱している時の正断面図
【図5】(a);図4の外囲器の両端が封着された時のハロゲンランプの正断面図
(b);封止用箔を使用しないマウントの場合のハロゲンランプの正断面図
【図6】(a);本発明において、サポートの一部が外囲器の内周面に埋入支持されている場合の部分拡大断面斜視図
(b);本発明において、サポートが外囲器の内周面に凹設された凹溝に嵌入支持されている場合の部分拡大断面斜視図
(c);本発明において、サポートが外囲器の内周面に形成された凹陥部に嵌入支持されている場合の部分拡大断面斜視図
【図7】(a);本発明方法の1つで、サポート取付治具を用いて複数のサポートを外囲器に一度に取り付けている場合の部分斜視図
(b);サポート取付治具を用いて複数のサポートを外囲器に一度に取り付けている場合の他の例の部分斜視図
(c);サポート連続体を使用している場合の部分斜視図
(d);サポート取付体を使用している場合の部分斜視図
【図8】(a)〜(g);本発明に使用される各種サポートの例とその外囲器への取付例を示す部分斜視図
【図9】(a)(b);本発明に使用されるサポートをかしめた場合のフィラメントとの関係を示す部分斜視図
【図10】本発明に使用されるダブル渦巻き状サポートを使用した例の斜視図
【図11】本発明おいて、外囲器本体外にガラスチューブを配置して形成したハロゲンランプの例で、右半分が封着前の断面図であり、左半分が完成体の断面図である。
【図12】本発明に使用されるサポート取付体を用いたハロゲンランプの正断面図
【図13】本発明に使用されるサポート取付体を用いたハロゲンランプの他の正断面図
【図14】本発明に使用されるサポート取付体を用いたハロゲンランプの更に他の正断面図
【図15】本発明にかかるチップレスハロゲンランプを使用した2重防爆型ランブの一部切欠斜視図
【符号の説明】
(A)…ハロゲンランプ (M)…マウント
(1)…外囲器
(1a)…開口端部 (1d)…加熱軟化部分
(2)…アウタバルブ
(4)…ステム
(5)…螺子筒部
(6)…フィラメント
(7)…螺子筒部取付部
(8)…外部リード棒
(9)…サポート
(9a)…フィラメント保持部 (9b)…脚部 (9c)…直線部
(10)…封止用箔
(11)…サポートの連続体
(11a)…繋ぎ部分
(12)…防爆部材
(13)…封着部
(14)…リード棒
(15)…サポートブロック
(15a)…サポート取付体
(16)…ガラスビーズ
(17)…ガラスチューブ
(18)…サポート取付治具

Claims (1)

  1. 複数のサポートが連続しているサポート連続体を外囲器の所定位置に配置し、次いでフィラメントを有するマウントを外囲器に挿入して前記サポートにマウントを保持させ、然る後、外囲器の端部側を加熱・封着してマウントの一部を外囲器の該端部側に形成した封着部内に埋設・封着するフィラメント取付方法であって、サポート連続体のサポート間の繋ぎ部分を、サポート連続体の外囲器への配置後に切除する事を特徴とするフィラメント取付方法。
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