JP3835568B2 - 商品の振り分け装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、搬送途中の商品を該搬送経路上において正常品と不良品等にアームで振り分ける商品の振り分け装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、スナック菓子等の商品を組合せ計量装置で一定重量に集合させ、これを包装機で袋詰めしたのち、コンベアで搬送して出荷用のダンボール箱等に箱詰めするまでに、その搬送途中で重量チェックや包装袋のシール性等の検品をして、その結果を受けて、該商品搬送経路上において正常品と不良品とに振り分ける商品の振り分け装置が知られている。
【0003】
この振り分け装置は、一般に、図6に示すように、計量器等の検品装置が配置された上流側(図面上、右側)から、箱詰め装置が配置された下流側に向けて延びる搬送コンベア101を有し、該コンベア101の側方に、支点Aを中心に揺動する振分アーム102を備えて、正常品に対しては、この振分アーム102を実線で示すようにコンベア側方に退避させて該商品Xを箱詰め装置に向けて矢印aのように素通りさせ、一方、不良品に対しては、振分アーム102を二点鎖線で示すようにコンベア101の商品搬送経路上にまで揺動させて該不良品Xを受け止め、この状態のままで商品をアーム102に沿ってコンベア側方に排除させるか、又は、商品の搬送速度が速い場合等には、振分アーム102をコンベア側方の退避位置まで素早く戻して、受け止めた商品Xを矢印bのように側方にはね飛ばす等することにより、該不良品を搬送経路上から排出させるように構成されたものである。
【0004】
また、上記アームをコンベアの両側方に備えて、例えば、重量不足のものを一方のアームで、また重量オーバーのものを他方のアームでそれぞれ区別してコンベアの両側方に振り分ける構成のものも知られている。
【0005】
いずれにしても、この種の振り分け装置においては、上記振分アームをコンベア側方の退避位置とコンベア上へ進出する商品受止位置との間で揺動運動させることになるが、この揺動運動は、一般に、クランク機構を用い、例えば、該クランク機構のリンクが伸びきった位置(最伸位置)をアームの退避位置に、また、縮みきった位置(最縮位置)を商品受止位置に対応させることにより行なわれる。
【0006】
つまり、上記図6に示したように、振分アーム102においては、その揺動中心Aに対して所定の位置に固定点Bを設けると共に、例えばコンベア101の下方に駆動モータ103を据え付けて、その回転軸Dに旋回アーム(図示せず)を取り付け、該旋回アームの端部Cと、上記振分アーム102の固定点Bとを連結してクランク機構を構成する。そして、駆動モータ103の回転によって、上記旋回端部Cが矢印rのように旋回すると、該端部Cが符号アの位置にあるときは、振分アーム102の固定点Bが符号カで示す最伸位置に移動して該アーム102がコンベア101の側方に退避され、一方、旋回端部Cが符号ウの位置にあるときには、振分アーム102の固定点Bが符号クで示す最縮位置に移動して該アーム102がコンベア101の商品搬送経路上まで進出されることになる。
【0007】
その場合に、振分アーム102の動作としては、不良品を取り逃がすことを回避するために、退避位置からコンベア101上の商品受止位置まで早めに進出し、ここで不良品が搬送されてくるのをいったん待ってから再び退避位置に戻るという動作をとることが通例である。したがって、これに対応させて、駆動モータ103の動作としては、位置アにある旋回端部Cを位置ウまで旋回させて、ここでいったん停止させたのち、再び位置アまで旋回させて、ここでまた停止させるという動作をとることになるが、振分アーム102がリンクA−Bに比べて長く延設されており、したがって、その揺動時の慣性モーメントが大きいために、上記旋回端部Cが位置ア又は位置ウに移動したときに駆動モータ103を急停止させていたのでは、該旋回端部Cが行き過ぎてしまうだけでなく、駆動モータ103に過度の負荷がかかって好ましくない。
【0008】
これに対しては、上記のようなオーバーランを考慮して、旋回端部Cが位置ア又は位置ウに移動する前の所定の時点で駆動モータ103にブレーキをかけ、旋回端部Cが位置ア又は位置ウに移動した時点で駆動モータ103が停止するようにすることが試みられているが、これとても、やはり振分アーム102や振り分ける商品Xの重量のバラつき等によって、旋回端部C、つまり振分アーム102の停止位置が一定せず、正確さに欠けるという問題が残る。
【0009】
そこで、上記図6に示したように、振分アーム102の外方部点Eから内方部点Fに渡って、収縮方向に付勢力の働くコイルバネ104を張設し、旋回端部Cが位置イ又は位置エに旋回し、及び固定点Bが位置キ又は位置ケに移動して、振分アーム102が点線で示す退避位置と進出位置との間の中間位置にあるときに、上記コイルバネ104が揺動中心Aを通過し、且つ最も伸びた状態となるように構成することが知られている。
【0010】
これによれば、振分アーム102が上記中間位置から退避位置方向に向うときは、該振分アーム102が上記コイルバネ104による矢印m方向の付勢力でクランク機構の最伸方向に引っ張られ、そして、該クランク機構が最伸状態となったところ(退避位置)で停止し、一方、振分アーム102が上記中間位置から商品受止位置方向に向うときには、該振分アーム102が上記コイルバネ104による矢印n方向の付勢力でクランク機構の最縮方向に引っ張られ、そして、該クランク機構が最縮状態となったところ(商品受止位置)で停止することになる。そして、その場合に、駆動モータ103としては、旋回端部Cを位置アから位置イまで旋回させて該位置イを過ぎた時点で、又は、位置ウから位置エまで旋回させて該位置エを過ぎた時点で、それぞれ回転駆動力を切ればよく、該モータ103に過度の負荷がかかることがなく、振分アーム102が正確に退避位置又は商品受止位置で停止することになる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようにコイルバネ等の弾性部材の付勢力を利用して、振分アームの停止位置を位置決めさせる方式を採用すると、上記図例のような位置関係では、どうしても該コイルバネを振分アームの外方部点Eに係止させなければならず、この係止部分がコンベア側方に突出するので、当該振り分け装置を設置するのに余分なスペースが必要となる。
【0012】
あるいは、コイルバネを振分アームの外方部点Eではなく、例えば固定点Bのような位置に係止させて、該コイルバネを振分アームの延設方向に沿って張設することも考えられるが、この場合は、コイルバネの他端部がコンベア側方で下流方向に長く延びることになり、やはり設置スペースの点で好ましくないものとなる。
【0013】
そこで、本発明は、振分アームの停止時に駆動モータに対して過度の負荷をかけずに、該振分アームを正確に位置決めして退避位置と商品受止位置とに停止させると共に、コンパクトで省スペース化の図られた商品の振り分け装置の提供を課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本願各発明では次のような手段を用いる。
【0015】
すなわち、本願の特許請求の範囲における請求項1に記載の発明(以下「第1発明」という。)は、商品の搬送手段の側方に配置された支持軸を中心に揺動するアーム部材を上記商品の搬送経路の側方から該搬送経路上に出没させることにより、搬送される商品を搬送経路外に排出したり、又は、搬送経路上を直進させる商品の振り分け装置であって、上記アーム部材の揺動駆動源としての駆動モータと、該駆動モータによって旋回される旋回部材と、該旋回部材の端部と上記アーム部材の所定の部位とを連結するリンク部材とが備えられて、上記駆動モータの駆動によりアーム部材を水平面上で揺動運動させるクランク機構が構成されていると共に、上記駆動モータの回転軸に、アーム部材が上記揺動運動のストロークエンドでリフト量がそれぞれ最小となり、アーム部材が揺動途中でリフト量がそれぞれ最大となるようなプロフィルを有するカム部材が設けられ、且つ、該カム部材をその回転軸方向に付勢する付勢手段が備えられて、この付勢手段と上記カム部材との当接部位におけるリフト量が最大リフト量を越えたのちは、該付勢手段の付勢力によって、上記当接部位のリフト量が最小となる方向に上記クランク機構が駆動されるように構成されていることを特徴とする。
【0016】
また、請求項2に記載の発明(以下「第2発明」という。)は、上記第1発明において、カム部材における最小リフト量の部位には、付勢手段が係合する位置決め用凹部が設けられていることを特徴とする。
【0017】
そして、同じく請求項3に記載の発明(以下「第3発明」という。)は、上記第1発明又は第2発明において、駆動モータによって旋回される旋回部材の周縁部に、アーム部材が退避位置と商品受止位置とに揺動されたときにリフト量がそれぞれ最小となり、アーム部材が退避位置と商品受止位置との間の中間位置を通過するときにはリフト量がそれぞれ最大となるようなプロフィルが設けられて、この旋回部材が、付勢手段によって付勢されるカム部材として兼用されていることを特徴とする。
【0018】
上記の手段を用いることにより、本願各発明はそれぞれ次のように作用する。
【0019】
まず第1発明によれば、従来と同様、アーム部材はクランク機構によって退避位置と商品受止位置との間で揺動されるが、その場合に、該揺動駆動源としての駆動モータの回転軸には、上記アーム部材が退避位置と商品受止位置とに揺動されたときにリフト量がそれぞれ最小となり、アーム部材が退避位置と商品受止位置との間の中間位置を通過するときにはリフト量がそれぞれ最大となるようなプロフィルを有するカム部材が設けられ、且つ、該カム部材を上記回転軸方向に付勢する付勢手段が備えられているので、このカム部材には、上記付勢手段による付勢力の回転方向における分力が回転駆動力として作用することになる。
【0020】
すなわち、アーム部材が退避位置又は商品受止位置に揺動され、カム部材が最小リフト量の部位で上記付勢手段により付勢されているときは、該付勢手段による回転駆動力が0となるので、カム部材は、その最小リフト量の部位が付勢手段で付勢された状態で安定的に停止することになる。
【0021】
一方、この状態からカム部材がいずれかの方向に回動すると、付勢手段が付勢するカム部材のリフト量が最大リフト量に向けて大きくなり、その結果、付勢手段はその付勢力に抗してリフトされるので、この期間中は、上記付勢手段によって、カム部材に、その回動方向と逆方向の回転駆動力が作用する。
【0022】
そして、カム部材のリフト量が最大リフト量を越えると、今度は逆に、カム部材には、上記付勢手段によって回動方向と同方向の回転駆動力が作用し、そのリフト量が最小となった時点で、再び付勢手段による回転駆動力の発生が0となってカム部材は停止する。
【0023】
したがって、駆動モータは、カム部材が付勢手段によって最小リフト量の部位から最大リフト量の部位を越えるまで付勢される期間だけ駆動すればよく、これを過ぎると、カム部材は、付勢手段の付勢力によって回転を続けたのち、最小リフト量の部位で停止する。
【0024】
その結果、アーム部材は、退避位置又は商品受止位置からの揺動時に、中間位置を過ぎるまでは駆動モータの駆動力によって揺動され、そして、中間位置を過ぎてから商品受止位置又は退避位置に移動するまでは専ら付勢手段の付勢力を利用して揺動されて、該商品受止位置又は退避位置において、回転駆動力が0となって停止する。
【0025】
以上により、駆動モータに対しては、アーム部材の停止時に過度の負荷がかかるようなことがなく、また、アーム部材は、退避位置及び商品受止位置で正確に位置決めされて停止することになる。
【0026】
そして、その場合に、アーム部材の外方部にコイルバネ等の弾性部材を張設したりせず、クランク機構の一要素である旋回部材と同軸に設けたカム部材と、付勢手段との当接によって、該アーム部材を位置決めして停止させるように構成したから、当該振り分け装置が一部においても側方に突出せず、コンパクトな構成で、省スペース化が図られたものとなる。
【0027】
また、カム部材のプロフィルの設定を種々変えることによって、従来の振り分け装置では困難であったアーム部材の揺動速度の微調整等が容易に行なえることになる。
【0028】
その場合に、第2発明によれば、上記カム部材における最小リフト量の部位に、付勢手段が係合する位置決め用凹部が設けられているので、カム部材がこの最小リフト量の部位を行き過ぎてオーバーランすることが防止され、アーム部材の停止位置の位置決めがより確実なものとなる。
【0029】
そして、第3発明によれば、駆動モータによって旋回される旋回部材が上記カム部材として兼用されているので、付勢部材の付勢力を利用したクランク機構の構成が一層コンパクトなものとなる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0031】
図1は本発明に係る商品の振り分け装置1の概略平面図であって、この振り分け装置1は、例えば、ポテトチップス等のスナック菓子を組合せ計量装置で所定の正味重量に集合させ、製袋包装機で袋詰めしたのち、重量チェックと包装袋のシールチェックを行なって、その結果、正常品と判定されたもののみを箱詰めステーションまで搬送して出荷用コンテナに箱詰めする一貫生産ラインに備えられたもので、特に、上記重量チェックを行なう計量器と箱詰めステーションとの間に配置されて、商品が該箱詰めステーションで箱詰めされるまでに重量不足あるいは重量オーバーの不良品を搬送経路外に排出し、正常品のみをそのまま箱詰めステーションに送り込むものである。
【0032】
この振り分け装置1は、図1に示すように、平面視概略T字状の基台2を有し、図面上、上方が下流の箱詰めステーション側、下方が上流の計量器側とされて、上記基台2の上部には、計量器側から搬送される袋詰め商品Xを受け取って矢印aで示すように箱詰めステーション側に搬送する搬送用コンベア装置3が図示しない支持部材を介して備えられている。なお、基台2内部には、このコンベア装置3を伝動機構4を介して駆動させる駆動モータ5が備えられている。
【0033】
一方、基台2の下流側において、このコンベア装置3の両側方には、それぞれ支柱6,7で回動自在に支持された左右一対の振分アーム8,9が備えられている。そして、両アーム8,9共が、図中の右側の第1アーム8のように、コンベア装置3の側方に退避することにより、該コンベア装置3で搬送される商品Xが下流方向に素通りし、一方、いずれかのアーム8又は9が、図中の左側の第2アーム9のように、コンベア装置3上に進出することにより、該コンベア装置3で搬送される商品Xが上記アーム8又は9で受け止められ、そしてこの状態で、アーム8又は9が再びコンベア装置3側方の退避位置に戻ることにより、上記商品Xが例えば矢印bで示すように当該振り分け装置1の側方に排出されるようになっている。その場合に、第1アーム8は重量不足の不良品を搬送経路外に排出する際に揺動し、第2アーム9は重量オーバーの不良品を搬送経路外に排出する際に揺動するようになっている。
【0034】
次に、これらの第1、第2の振分アーム8,9を上記退避位置と商品受止位置との間で往復揺動運動させる機構について説明するが、該機構は各アーム8,9において略同様の構成とされているので、右側の第1アーム8を例にとり説明する。
【0035】
図2及び図3に示すように、基台2上には、振分アーム8を揺動させる駆動源としての駆動モータ11が、その回転軸11aを上方に向けて突出させるように据え付けられ、該回転軸11aには、所定のプロフィルを有するカム板12と、フォトカプラセンサ13の被検体である遮光板14とがそれぞれ取り付けられている。
【0036】
上記カム板12は、駆動モータ11の回転軸11aを中心とする略楕円形状とされて、リフト量が最大となる長径線上の一端部に、リンク部材15の一端がピン16で連結されている。そして、このリンク部材15の他端は、振分アーム8に一体に取り付けられた固定プレート17を介して該振分アーム8にピン18で連結され、これにより、上記カム板12が回転駆動すると、ピン16が旋回し、それに伴って振分アーム8がリンク部材15を介して支柱6を中心に往復揺動運動をするクランク機構が構成されている。
【0037】
さらに、上記カム板12において、リフト量が最小となる短径線上の周縁部には、それぞれ凹部19,20が形成されていると共に、該凹部19,20と嵌合し得るローラ21が、基台2から立設されたブラケット22を介して、板バネ23の一端部に設けられており、上記ローラ21は、この板バネ23によって、常に、上記カム板12をモータ11の回転軸11a方向に付勢している。
【0038】
また、上記遮光板14は、駆動モータ11の回転軸11aを中心とする半円形の遮光部14aを有し、その場合に、この遮光板14とフォトカプラセンサ13との位置関係は、駆動モータ11のr1方向の駆動によって、上記ローラ21とカム板12との接点が、最大リフト量の部位と最小リフト量の部位との間となる時点で、上記センサ13が、入光から遮光、又は遮光から入光を検知するように設定されている。
【0039】
そして、この振り分け装置1には、図4に示すように、計量器40からの重量チェックの判定信号を受けて上記駆動モータ11を制御すると共に、フォトカプラセンサ13が、入光から遮光、又は遮光から入光への切換り時に発生するパルス信号に基づいて、該モータ11の駆動力を制動するコントロールユニット30が設けられている。
【0040】
次に、このコントロールユニット30が振分アーム8の揺動時に行なう駆動モータ11の制御動作について、図4のシステム図、及び図5のタイムチャート図を参照して説明する。なお、図4には、第1アーム8を揺動させる上記の駆動モータ11及びフォトカプラセンサ13のみを示したが、コントロールユニット30は、計量器40からの重量チェックの判定信号を受けて、第2アーム9の揺動制御も行なうようになっている。その場合に、両アーム8,9の制御についても略同様とされているので、以下の説明においても、第1アーム8の場合を例にして説明する。
【0041】
まず、振分アーム8は、通常、図1に示したように、コンベア装置3の側方の退避位置にあり、このとき、駆動モータ11は、カム板12の一方の凹部19にローラ21が嵌合した状態で停止している。また、フォトカプラセンサ13は遮光状態にあり、上記振分アーム8を揺動運動させるリンク機構は最伸状態となっている。
【0042】
そして、コントロールユニット30は、計量器40から重量値が所定の正味重量と一致し、正常品であるとの判定を受けたときは、駆動モータ11を上記の状態で停止させたまま、振分アーム8を退避位置に保持させる。これにより、該正常品は、コンベア装置3によって、当該振り分け装置1を素通りし、次の箱詰めステーションに向けて送り込まれる。
【0043】
一方、コントロールユニット30は、計量器40から重量値が所定の正味重量に足らず、重量不足の不良品であるとの判定を受けたときには、駆動モータ11をONとして、カム板12を図1又は図2に示した矢印r1方向に所定の各速度ωで回動させる(時間t1)。それに伴い、振分アーム8はリンク機構によってその退避位置から商品受止位置方向に向けて揺動されると共に、上記ローラ21は凹部19を脱し、カム板12のプロフィルに沿って最大リフト量に向けてリフトされる。そして、振分アーム8が、図2に示す上記退避位置と商品受止位置との間の中間位置まで揺動された時点t2で、カム板12のリフト量が最大となり、この中間位置を過ぎると、今度は、上記ローラ21は、カム板12のもう一方の最小リフト量の部位に設けられた凹部20に向うことになる。
【0044】
そして、このローラ21とカム板12との接点が、上記中間位置(最大リフト位置)を過ぎて、もう一方の凹部20(最小リフト位置)に至る前の所定の時点t3で、フォトカプラセンサ13が遮光状態から入光状態に切り換わり、コントロールユニット30は、このパルス信号を受けて、駆動モータ11をOFFとする。
【0045】
しかしながら、このとき、カム板12のリフト量が増大する上記時間t1からt2までの期間においては、ローラ21によるカム板12の押圧により、該カム板12にはその回動方向r1と逆向きの回転駆動力が作用していたが、カム板12のリフト量が減少する上記時間t2から、ローラ21がもう一方の凹部20に嵌合する時間t4までの期間においては、ローラ21によるカム板12の押圧により、該カム板12にはその回動方向r1と同方向の回転駆動力が作用しているので、上記時間t4に至る前に、駆動モータ11をOFFとしても、カム板12はr1方向への回動を続け、そして、ローラ21がもう一方の最小リフト位置に至る上記時間t4で、該ローラ21の付勢による回転駆動力の発生が0となって、カム板12は停止し、且つ、ローラ21が凹部20に嵌合することになる。そして、上記中間時点t2から停止時点t4の期間中に、振分アーム8は中間位置から商品受止位置まで揺動されて、上記時点t4で、リンク機構が最縮状態となり、図1に示す第2アーム9の状態に準じて、この商品受止位置に停止することになる。
【0046】
そして、コントロールユニット30は、計量器40から不良品の判定のあった商品が搬送されてくるまでの期間中(時間t4〜時間t5)、振分アーム8をこの商品受止位置で待機させたのち、該不良品が図1に示す第2アーム9の状態に準じて、この振分アーム8によって進行が妨げられた時点t5で、再び駆動モータ11をONとして、カム板12をr1方向に回動させ、振分アーム8をリンク機構を介して今度は退避位置方向に揺動復帰させる。
【0047】
この退避位置方向への復路においても、上記の往路と同様、カム板12のリフト量が最大となる中間時点t6までは、ローラ12の押圧によって、該カム板12には回動方向r1と逆向きの回転駆動力が作用し、この期間を過ぎて、フォトカプラセンサ13が往路とは逆に入光状態から遮光状態に切り換わる時点t7までの間は、コントロールユニット30は、上記のローラ12の押圧によって生じる逆向きの回転駆動力に抗して駆動モータ11をr1方向に回転駆動させる。
【0048】
そして、振分アーム8が中間位置を過ぎ、ローラ21が、カム板12の最小リフト位置に設けられた最初の凹部19に嵌合する前の上記時点t7において、コントロールユニット30は駆動モータ11の回転駆動力を切り、これ以降、上記ローラ21が凹部19に嵌合する時間t8までは、該ローラ21の押圧によって生じるr1方向の回転駆動力によってカム板12を回転させる。
【0049】
そして、ローラ21が最初の最小リフト位置に至る上記時間t8で、該ローラ21の付勢による回転駆動力の発生が0となって、カム板12は再び停止し、このときクランク機構が最伸状態となり、これにより、振分アーム8は退避位置に揺動復帰されて停止することになる。そして、その場合に、振分アーム8が退避位置に揺動復帰されることにより、この振分アーム8で進行の妨げられた不良品が、図1に示す第2アーム9の状態に準じて、矢印bのようにコンベア装置3の側方に排出されることになる。
【0050】
なお、第2アーム9は、計量器40から重量値が所定の正味重量を越えた重量オーバーの不良品であるとの判定を受けたときに、上記に準じて揺動される。
【0051】
以上説明したように、この振り分け装置1においては、従来のこの種の振り分け装置と同様に、各振分アーム8,9がそれぞれクランク機構によって退避位置と商品受止位置との間で揺動されるようになっている。その場合に、揺動駆動源としての駆動モータ11の回転軸11aには、振分アーム8とリンク部材15で連結されたカム板12が設けられ、このカム板12が、クランク機構の一要素である旋回部材を兼ねたうえで、ローラ21によって中心点方向に付勢されて、その付勢力により回転駆動力が与えられるように構成されている。
【0052】
したがって、駆動モータ11を上記退避位置又は商品受止位置で急停止させるようなことをしなくてもよく、カム板12に回動方向と同方向の回転力が作用するようになってから、振分アーム8が上記各位置に揺動されるまでの間に、駆動モータ11の駆動を停止させることが可能となり、該モータ11に停止時における大きな負荷を与えなくて済むことになる。
【0053】
そして、振分アーム8がローラ21の付勢力によって上記退避位置又は商品受止位置まで移動したときには、該付勢力によって発生する回転駆動力が0となるので、上記アーム8は、各位置において安定的に位置決めされて停止する。
【0054】
そして、その場合に、従来のように、振分アーム8,9の外方部にコイルバネ等の弾性部材を張設したりしないので、当該振り分け装置1が一部においても側方に突出せず、コンパクトな構成で、省スペース化が図られたものとなる。
【0055】
また、カム板12のプロフィルの設定を種々変えることによって、振分アーム8の揺動速度等の微調整が容易に行なえることになる。
【0056】
その場合に、カム板12における最小リフト量の部位に、ローラ21が係合する位置決め用凹部19,20が設けられているので、カム板12がこの最小リフト位置を行き過ぎてオーバーランすることが防止され、振分アーム8がより確実に位置決めされて停止することとなる。
【0057】
そして、駆動モータ11によって旋回され、クランク機構の一要素である旋回部材と、上記カム板12とが兼用されているので、当該振り分け装置1のクランク機構の構成が一層コンパクトなものとなる。
【0058】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、振分アームを商品搬送経路上に出没させることにより、不良品を該搬送経路外に排出し、又は、正常品を通過させる商品の振り分け装置において、上記振分アームをクランク機構で揺動させると共に、そのクランク機構の一要素をカム体とし、該カム体に付勢力を与えて、上記振分アームを停止位置まで揺動させ、そして該位置で停止させるように構成したから、上記振分アームの停止時において駆動モータに対して過度の負荷をかけることが回避され、且つ、該振分アームを正確に位置決めして停止させることが可能となる。また、当該振り分け装置の構成がコンパクトになり、設置の点等で省スペース化の図られたものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る商品の振り分け装置の全体構成を示す概略平面図である。
【図2】 同装置におけるクランク機構の拡大平面図である。
【図3】 上記図2のa−a線矢視図である。
【図4】 上記振り分け装置の制御システム図である。
【図5】 同装置の商品排出動作のタイムチャート図である。
【図6】 従来の振り分け装置の構成を示す概略平面図である。
【符号の説明】
1 商品の振り分け装置
2 搬送ベルト
3 搬送用コンベア装置
6 第1振分アームの支持軸
7 第2振分アームの支持軸
8 第1振分アーム
9 第2振分アーム
11 駆動モータ
11a 回転軸
12 カム板
13 フォトカプラセンサ
15 リンク部材
17 固定プレート
19 退避位置位置決め用凹部
20 進出位置位置決め用凹部
21 ローラ
23 板バネ
30 コントロールユニット
X 商品

Claims (3)

  1. 商品の搬送手段の側方に配置された支持軸を中心に揺動するアーム部材を上記商品の搬送経路の側方から該搬送経路上に出没させることにより、搬送される商品を搬送経路外に排出したり、又は、搬送経路上を直進させる商品の振り分け装置であって、上記アーム部材の揺動駆動源としての駆動モータと、該駆動モータによって旋回される旋回部材と、該旋回部材の端部と上記アーム部材の所定の部位とを連結するリンク部材とが備えられて、上記駆動モータの駆動によりアーム部材を水平面上で揺動運動させるクランク機構が構成されていると共に、上記駆動モータの回転軸に、アーム部材が上記揺動運動のストロークエンドでリフト量がそれぞれ最小となり、アーム部材が揺動途中でリフト量がそれぞれ最大となるようなプロフィルを有するカム部材が設けられ、且つ、該カム部材をその回転軸方向に付勢する付勢手段が備えられて、この付勢手段と上記カム部材との当接部位におけるリフト量が最大リフト量を越えたのちは、該付勢手段の付勢力によって、上記当接部位のリフト量が最小となる方向に上記クランク機構が駆動されるように構成されていることを特徴とする商品の振り分け装置。
  2. カム部材における最小リフト量の部位には、付勢手段が係合する位置決め用凹部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の商品の振り分け装置。
  3. 駆動モータによって旋回される旋回部材の周縁部に、アーム部材が退避位置と商品受止位置とに揺動されたときにリフト量がそれぞれ最小となり、アーム部材が退避位置と商品受止位置との間の中間位置を通過するときにはリフト量がそれぞれ最大となるようなプロフィルが設けられて、この旋回部材が、付勢手段によって付勢されるカム部材として兼用されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の商品の振り分け装置。
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