JP3835380B2 - 回転電機付き可変ノズル型過給機を備えた内燃機関 - Google Patents

回転電機付き可変ノズル型過給機を備えた内燃機関 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は内燃機関に係り、特に排気により吸気を加圧する過給機を備えた内燃機関であって、更に該過給機が可変ノズル型であり且つ電動機または電動発電機(ここでは両者を総称して回転電機という)を組み込んだものである内燃機関の改良に係わる。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】
特開平11−182256号公報
【特許文献2】
特開2000−45812号公報
【特許文献3】
特開平10−196381号公報
内燃機関に排気タービンと圧縮機とを組み合わせた過給機を組み込み、吸気を排気により加圧することにより内燃機関の出力を静的排気量に比して増大させる過給技術は知られており、またそのような過給機に更に電動機または電動発電機を組み込み、機関冷温始動時等に過給を電気的に助けて機関の暖機を促進し、また電動発電機を組み込んだときには機関暖機後の適時を選んで排気に含まれるエネルギの一部を電機エネルギとして回収することも、例えば特開平11−182256、特開2000−45812に記載されている通り知られている。
【0003】
一方、特開平10‐196381には、タービンが可変ノズル型とされている過給機を備えた内燃機関に於いて可変ノズル装置が閉側にスティックしたとき、燃料噴射量を低減することによりそれに対処する内燃機関の制御方法が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、内燃機関が可変ノズル型タービンによる過給機を備えており、かつ該過給機に電動機または電動発電機が組み込まれている場合に、可変ノズル装置がスティック等により可変ノズル制御装置からの開度制御指令に対し対応する動作をしなくなったときにも過給度を目標値に維持するように対処する機能を有する内燃機関を提供することを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するものとして、本発明は、タービンロータに対して可変ノズル装置が配置され該タービンロータと圧縮機インペラとが連結された過給機ロータに回転電機が組み込まれている回転電機付き可変ノズル型過給機を備えた内燃機関にして、前記可変ノズル装置が開度制御信号に応答した動作をしなくなったとき前記可変ノズル装置が開度制御信号に応答した動作をしなくなったことによる過給吸気圧の制御を補うよう前記回転電機の制御態様を切り換える回転電機制御手段を有することを特徴とする内燃機関を提供するものである。
【0006】
上記の如き内燃機関に於いて、前記可変ノズル装置が開度制御信号に応答した動作をしなくなったことは、前記可変ノズル装置へ開指令を発してより所定時間が経過しても吸気圧が所定値以下に下がらないことにより判断され、このとき前記回転電機制御手段は前記回転電機を発電機として作動させる制御を行うようになっていてよい。
【0007】
或いはまた、上記の如き内燃機関に於いて、前記可変ノズル装置が開度制御信号に応答した動作をしなくなったことは、前記可変ノズル装置へ開指令を発してより所定時間が経過しても前記可変ノズル装置の開度が所定値以上増大しないことにより判断され、このとき前記回転電機制御手段は前記回転電機を発電機として作動させる制御を行うようになっていてよい。
【0008】
或いはまた、上記の如き内燃機関に於いて、前記可変ノズル装置が開度制御信号に応答した動作をしなくなったことは、前記可変ノズル装置へ閉指令を発してより所定時間が経過しても吸気圧が所定値以上に上がらないことにより判断され、このとき前記回転電機制御手段は前記回転電機を電動機として作動させる制御を行うようになっていてよい。
【0009】
或いはまた、上記の如き内燃機関に於いて、前記可変ノズル装置が開度制御信号に応答した動作をしなくなったことは、前記可変ノズル装置へ閉指令を発してより所定時間が経過しても前記可変ノズル装置の開度が所定値以上減小しないことにより判断され、このとき前記回転電機制御手段は前記回転電機を電動機として作動させる制御を行うようになっていてよい。
【0010】
【発明の作用及び効果】
上記の如く内燃機関に設けられた過給機がタービンロータに対して可変ノズル装置を配置したものであり、また該タービンロータと圧縮機インペラとが連結された過給機ロータに回転電機(即ち電動機または電動発電機)が組み込まれている回転電機付き可変ノズル型過給機であって、可変ノズル装置が開度制御信号に応答した動作をしなくなったとき可変ノズル装置の開度変化による過給吸気圧の変化を補うよう回転電機の作動を制御する回転電機制御手段が設けられていれば、可変ノズル装置がスティック等により動かなくなることによって目標値に比して過剰な過給が生じたときには、過給機ロータの過剰エネルギを電動発電機により電気エネルギに変換して吸収し、過給機ロータの回転数を下げて過給を適正化すると同時に、過給機ロータより取り去った過剰運動エネルギを電気エネルギとして有効に回収することができ、また可変ノズル装置がスティック等により動かなくなることによって目標値に至るまでの過給が行われないときには、過給機ロータの回転を電動機により助けて過給度を上げ、過給により得られるべき機関の出力性能を確保することができる。
【0011】
また上記の可変ノズル装置が開度制御信号に応答した動作をしなくなったことが、可変ノズル装置へ開指令を発してより所定時間経過しても吸気圧が所定値以下に下がらないこと或いは可変ノズル装置へ閉指令を発してより所定時間が経過しても吸気圧が所定値以上に上がらないことにより判断されるようになっていれば、可変ノズル装置の制御に関連してある所定の短い時間差をおいて吸気圧力を2度チェックするという簡単な操作により、可変ノズル装置にスティック等が生じたときにそれを早期に感知して的確な対処を行うことができる。
【0012】
また可変ノズル装置が開度制御信号に応答した動作をしなくなったことが、可変ノズル装置へ開指令を発してより所定時間が経過しても可変ノズル装置の開度が所定値以上増大しないこと或いは可変ノズル装置へ閉指令を発してより所定時間が経過しても可変ノズル装置の開度が所定値以上減小しないことにより判断されようになっていれば、可変ノズル装置の制御に関連してある所定の短い時間差をおいて可変ノズル装置の開閉位置をチェックするという簡単な操作により、可変ノズル装置にスティック等が生じたときにそれを早期に感知して的確な対処を行うことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
添付の図1は本発明による回転電機付き可変ノズル型過給機を備えた内燃機関の一つの実施例をその要部の構成について示す概略図である。図に於いて、10は内燃機関のシリンダ室であり、12は該シリンダ室内にて往復動するピストンであり、14はピストンロッドである。シリンダ室10の頂部には吸気ポート16および排気ポート18が設けられており、それぞれ吸気弁20および排気弁22により開閉制御されるようになっている。24は燃料噴射弁であり、26は点火栓である。
【0014】
排気ポート18は排気管28を経て過給機30のタービン部の蝸牛状室32に連結されている。過給機のタービン部はこの蝸牛状室32の内周面に沿って設けられた一連の可変ノズル装置34を有し、蝸牛状室32内へ導入された内燃機関の排気は該可変ノズル装置を経てその可変に調節された入射角にてタービンロータ36の周りに吹きつけられ、その放射状ベーン38の間を通ってタービン出口ポート40へ流れる間にタービンロータに対し周方向の力を及ぼしてこれを回転駆動するようになっている。排気はこれより触媒コンバータ42を経て大気へ排出される。
【0015】
タービンロータ36はロータ軸44により支持されており、ロータ軸44は図には示されていない軸受により過給機の枠体より支持されている。ロータ軸44の他端には圧縮機インペラ46が担持されている。圧縮機インペラ46はタービンロータ36により駆動されるときエアクリーナ48を経て吸気管50内に吸引された空気を圧縮機吸入ポート52より吸い込み、半径方向に付勢して圧縮機の蝸牛状室54へ送り込むことにより圧縮し、加圧された吸気として吸気管56を経て吸気ポート16へ送り込む。吸気管56には途中にインタークーラ58およびスロットル弁60が設けられている。62は排気ガス再循環通路であり、排気ガス再循環制御弁64の制御の下に排気管28の途中から排気の一部を抽出し、これを吸気管56の途中に導入するようになっている。
【0016】
過給機30のロータ軸44にはこの実施例では電動発電機として構成された回転電機66の回転子68が装着されており、その回りに配置された固定子70と共働して、ロータ軸44を電動駆動する電動機としても、またロータ軸44がタービンロータ36により駆動されることにより電力を発生する発電機としても作動し得るようになっている。
【0017】
72はマイクロコンピュータを組み込んだ電子制御装置(ECU)であり、図には示されていない各種センサより機関回転速度、アクセルペダル踏み込み量、機関温度、車速、その他の機関の運転制御に必要な一連の信号Sを与えられると共に、吸気圧センサ74より圧縮機出口の吸気圧に関する信号を、また必要に応じて可変ノズル開度センサは76より可変ノズル装置の開度に関する信号を与えられ、内燃機関の全体的運転を制御すると共に、本発明による回転電機(この実施例では電動発電機)66の制御を行うようになっている。
【0018】
図2は図1に示す内燃機関をその過給制御に関して一つの実施例について示すフローチャートである。
【0019】
電子制御装置72による内燃機関の運転制御の一環として過給制御が開始されると、ステップ1にてその時の内燃機関の実際の運転状態および目標とすべき運転状態に応じて過給機の出口に於ける目標吸気圧Pintが計算される。次いで制御はステップ2へ進み、吸気圧センサ74にて検出された実際の過給機出口吸気圧Pinが目標吸気圧Pintより或る所定の偏差A以上大きいか否かが判断される。答がイエスであれば制御はステップ3へ進み、電子制御装置72を構成するマイクロコンピュータの一部により構成されたカウンタのカウント値Cがある所定のしきい値Ca以上になったか否かが判断される。当初は当然答はノーであり、その間制御はステップ4へ進み、カウント値Cが1ずつ増大される。そしてステップ5にて可変ノズル装置34を開く制御が行われる。こうして可変ノズル装置を開く制御が行われている間、ステップ6にてフラグF1が1にセットされる。
【0020】
これより制御はステップ2へ戻り、吸気圧PinがPintより尚まだ偏差A以上大きいか否かがチェックされる。そして答がイエスである間、制御はステップ2〜6を経て循環し、可変ノズルを開く作動が続けられる。こうして可変ノズル装置を開く制御が続けられると、タービンロータ36に与えられる排気流による回転付勢力は下がるので、吸気圧Pinは低下してゆき、ある時間経過後にはステップ2の答はイエスよりノーに転ずる筈であるが、もし可変ノズル装置がスティック等により動かなくなり、電子制御装置72からの開指令にも拘らず開動作を行わないような事態が生じたときには、可変ノズル装置を開く制御指令が発せられているにも拘らず吸気圧Pinは下がらず、そのうちカウント値Cがしきい値Caを越え、ステップ3の答はノーからイエスに転ずる。このときには制御はステップ7
へ進み、電動発電機66を発電機として作動させる制御行われ、これによって過給機ロータの回転に制動をかけ、過給機ロータの回転速度が低減される。このときにはステップ8にて警報ランプを点灯する等の適当な警報が行われてよい。
【0021】
こうして、可変ノズル装置が正常に開作動するときには勿論のこと、可変ノズル装置が正常に開作動せず、発電電動機66が発電機として作動されることにより過給機ロータが制動されるときにも、過給機出口の吸気圧Pinは次第に低下し、やがてステップ2の答はイエスからノーに転ずる。ここで制御はステップ9へ進み、フラグF1が1であるか否かが判断される。この種のフラグは制御の開始時に0にリセットされるものであり、フラグF1は制御が一度ステップ6を通ったとき1にセットされるので、制御が一度吸気圧低減制御に進んだときにはフラグF1は1になっているものであり、そうでないときには0になっているものである。そこでステップ9の答がイエスのときには、制御はステップ10へ進み、カウント値Cを0にリセットし、またフラグF1も0にリセットすることが行われ、これにて1回の過給制御は終了する。尚、かかる過給制御は数秒程度の適当な周期にて繰り返し行われてよい。
【0022】
ステップ9の答がノーであるとき、即ち、過給制御が開始され、ステップ2の判断がノーであるままステップ9に至ったときには、制御はステップ11へ進み、目標吸気圧Pintと実際の吸気圧Pinの差が所定の偏差B以上であるか否か、即ち、実際の吸気圧Pinが目標吸気圧Pintよりもある所定の偏差B以上低いか否かが判断される。そして答がイエスであれば、制御はステップ12へ進み、カウント値Cがある所定のしきい値Cb以上であるか否かが判断される。答がノーであれば制御はステップ13へ進み、カウント値Cが1だけ増大される。次いでステップ14にて可変ノズル装置を閉じる作動が行われる。次いでステップ15にてフラグF2が1にセットされる。
【0023】
この場合にも、可変ノズル装置が閉指令に応答して正常に作動していれば、ステップ12の答がノーからイエスに転ずる前にステップ11の答がイエスからノーに転ずる筈であるが、可変ノズル装置がスティック等により動かなくなっていると、吸気圧Pinが上がらないので、制御開始からある時間が経つとステップ11の答がイエスのままステップ12の答がノーよりイエスに転ずる。そうなると制御はステップ16へ進み、電動発電機66が電動機として作動され、過給機ロータの回転を電動機により助勢する作動が行われる。このときにもステップ17にて警報ランプを点灯する等の適当な警報がなされるようになっていてよい。
【0024】
こうして、可変ノズル装置が正常に閉作動するときには勿論のこと、可変ノズル装置が正常に閉作動せず、発電電動機66が電動機として作動されることにより過給機出口の吸気圧Pinの増大が助成されるときにも、やがてステップ11の答はイエスからノーに転ずる。そこで制御はステップ18へ進み、フラグF2が1であるか否かが判断される。フラグF2は制御が一度吸気圧増大制御に進んだときには1になっているものであり、そうでないときには0になっているものである。そこでステップ18の答がイエスのときには、制御はステップ19へ進み、カウント値Cを0にリセットし、またフラグF2も0にリセットすることが行われ、これにて1回の過給制御は終了する。
【0025】
ステップ18の答がノーであることは、始めからステップ2の答がノーであり、かつステップ11の答もノーであることを意味する。これは即ち、過給機出口の吸気圧Pinがステップ1にて計算された目標吸気圧Pintより所定偏差A以上高くなくまたこれより所定偏差B以上低くない状態にあることを意味する。ここでAおよびBの値を、吸気圧Pinが目標吸気圧Pintに対して高い側および低い側にこの範囲内にあれば、格別に可変ノズル装置の開度を制御して変更するには及ばない限界値として設定しておけば、ステップ18の答がノーであるときにはそのまま1回の過給制御を終了してよい。
【0026】
図3は図1に示す内燃機関をその過給制御に関して他の一つの実施例について示す図2と同様のフローチャートである。
【0027】
この場合にも電子制御装置72による内燃機関の運転制御の一環として過給制御が開始されると、ステップ101にてその時の内燃機関の実際の運転状態および目標とすべき運転状態に応じて過給機の出口に於ける目標吸気圧Pintが計算される。次いで制御はステップ102へ進み、吸気圧センサ74にて検出された実際の過給機出口吸気圧Pinが目標吸気圧Pintより或る所定の偏差A以上大きいか否かが判断される。答がイエスであれば制御はステップ103へ進み、フラグF1が1であるか否かが判断される。当初はフラグF1は0にリセットされているので答はノーであり、制御はステップ104へ進み,可変ノズル装置を開く作動が行われる。次いで制御はステップ105へ進み、フラグF2が1であるか否かが判断される。フラグF2も制御開始時に0にリセットされているので当初0であり、制御はステップ106へ進む。
【0028】
ステップ106に於いては、現在の可変ノズル装置の開閉位置SvnがSvn(1)として記録される。次いで制御はステップ107へ進み、0.5〜1秒程度の或る適当な時間取りが行われる。次いで制御はステップ108へ進み、再び現在の可変ノズル装置の開閉位置SvnがSvn(2)として記録される。そしてステップ109にてSvn(2)とSvn(1)
の差がある所定の偏差ΔS以上であるか否かが判断される。答がイエスであれば制御はそのままステップ110 へ進み、フラグF2が1にセットされる。一方、ステップ109の答がノーであれば、制御はステップ111へ進み、フラグF1が1にセットされ、その後ステップ110はパイパスされる。こうしてステップ107にてある所定時間をとってその前後に於ける可変ノズル装置の開度を比較し、その増大値が所定値ΔSを越えているか否かによって可変ノズル装置が開指令に対し正常に作動しているか否かがチェックされる。可変ノズル装置が正常に作動していればフラグF1は0に保たれるが、可変ノズル装置が正常に作動していなければフラグF1は1にセットされる。ステップ110またはステップ111より制御はステップ102へ戻り、再度実際の過給機出口吸気圧Pinが目標吸気圧Pintより偏差A以上大きいか否かが判断される。
【0029】
ステップ107に於ける時間取りはごく短時間であるため、制御がステップ102〜110または111を経てステップ102へ戻っても、ステップ102の答は通常未だイエスである。そこで制御は再びステップ103へ進み、フラグF1が1であるか否かが判断される。ここで、可変ノズル装置が正常に作動していれば答はノーであり、制御はステップ104へ進み、可変ノズル装置を開く作動が続けられる。次いで制御はステップ105へ進むが、今やフラグF2は1にセットされているので、これより制御直ちにステップ102へ戻り、こうして制御がステップ102〜105を巡って循環しているうちに可変ノズル装置が開かれることにより過給機出口吸気圧は低下し、ステップ102の答はイエスよりノーに転じる。
【0030】
しかし可変ノズル装置がスティック等により開指令に対応して正常に作動しない場合には、ステップ111にてフラグF1が1にセットされるので、そのとき制御はステップ103よりステップ112へ進み、電動発電機66を発電機として作動させ、過給機ロータの回転に制動をかけ、吸気圧Pinを目標吸気圧Pintへ向けて下げる制御が行われる。このときにはステップ113にて警報ランプを点灯する等の適当な警報が行われてよい。
【0031】
以上いずれの場合にもそのうちに過給機出口吸気圧Pinは低下し、ステップ102の答はイエスからノーに転じるので、それより制御はステップ114へ進み、フラグF2が1であるか否かが判断される。フラグF2が1であれば、過給機出口吸気圧を目標吸気圧に下げる制御が完了したとして、制御はステップ115へ進み、フラグF1およびF2が0にリセットされ、制御は終了する。これに対しステップ114の答がノーであるときには、制御はステップ116へ進む。
【0032】
ステップ116に於いては、目標吸気圧Pintと実際の吸気圧Pinの差が所定の偏差B以上であるか否か、即ち、実際の吸気圧Pinが目標吸気圧Pintよりもある所定の偏差B以上低いか否かが判断される。答がイエスであれば、制御はステップ117へ進み、フラグF3が1であるか否かが判断される。当初はフラグF3は0にリセットされているので答はノーであり、制御はステップ118へ進み,可変ノズル装置を閉じる作動が行われる。次いで制御はステップ119へ進み、フラグF4が1であるか否かが判断される。フラグF4の制御開始時に0にリセットされているので当初0であり、制御はステップ120へ進む。
【0033】
ステップ120に於いては、現在の可変ノズル装置の開閉位置SvnがSvn(1)として記録される。次いで制御はステップ121へ進み、0.5〜1秒程度の適当な時間取りが行われる。次いで制御はステップ122へ進み、再び現在の可変ノズル装置の開閉位置SvnがSvn(2)として記録される。そしてステップ123にてSvn(1)とSvn(2)
の差がある所定の偏差ΔS以上であるか否かが判断される。答がイエスであれば制御はそのままステップ124 へ進み、フラグF4が1にセットされる。一方、ステップ123の答がノーであれば、制御はステップ125へ進み、フラグF3が1にセットされ、その後ステップ124はバイパスされる。こうしてステップ121にてある所定時間をとってその前後に於ける可変ノズル装置の開度を比較し、その減小値が所定値ΔSを越えているか否かによって可変ノズル装置が閉指令に対し正常に作動しているか否かがチェックされる。可変ノズル装置が正常に作動していればフラッグF3は0に保たれるが、可変ノズル装置が正常に作動していなければフラグF3は1にセットされる。ステップ124またはステップ125より制御はステップ116へ戻り、再度実際の過給機出口吸気圧Pinが目標吸気圧Pintより偏差B以上小さいか否かが判断される。
【0034】
ステップ121に於ける時間取りはごく短時間であるため、制御がステップ116〜124または125を経てステップ116へ戻っても、ステップ116の答は通常未だイエスである。そこで制御は再びステップ117へ進み、フラグF3が1であるか否かが判断される。可変ノズル装置が正常に作動していれば答はノーであり、制御はステップ118へ進み、可変ノズル装置を閉じる作動が続けられる。次いで制御はステップ119へ進むが、今やフラグF4は1にセットされているので、これより制御直ちにステップ116へ戻り、こうして制御がステップ116〜119を巡って循環しているうちに可変ノズル装置が閉じられることにより過給機出口吸気圧は上昇し、ステップ116の答はイエスよりノーに転じる。
【0035】
しかし可変ノズル装置がスティック等により閉指令に対応して正常に作動しない場合には、ステップ125にてフラグF3が1にセットされるので、そのときには制御はステップ117よりステップ126へ進み、電動発電機66を電動機として作動させ、過給機ロータの回転を電動により付勢し、吸気圧Pinを目標吸気圧Pintへ向けて上げる制御が行われる。このときにはステップ127にて警報ランプを点灯する等の適当な警報が行われてよい。
【0036】
こうして、可変ノズル装置が正常に閉作動するときには勿論のこと、可変ノズル装置が正常に閉作動せず、発電電動機66が電動機として作動されることにより過給機出口の吸気圧Pinを助成したときにも、やがてステップ116の答はイエスからノーに転ずる。そこで制御はステップ128へ進み、フラグF4が1であるか否かが判断される。フラグF4は制御が1度吸気圧増大制御に進んだときには1になっているものであり、そうでないときには0になっているものである。そこでステップ128の答がイエスのときには、制御はステップ129へ進み、フラグF3およびF4を0にリセットすることが行われ、これにて1回の過給制御は終了する。
【0037】
ステップ128の答がノーであることは、始めからステップ102の答がノーであり、かつステップ116の答もノーであることを意味する。これは即ち、過給機出口の吸気圧Pinがステップ101にて計算された目標吸気圧Pintより所定値A以上高くなくまたこれより所定値B以上低くない状態にあることを意味する。AおよびBの値は、図2の場合と同様に吸気圧Pinが目標吸気圧Pintに対して高い側および低い側にこの範囲内にあれば、格別に可変ノズル装置の開度を制御して変更するには及ばない限界値として設定される値である。
【0038】
尚、図2および図3のいずれの実施例に於いても、回転電機は電動発電機として構成され、可変ノズル装置にスティック等による作動不良が生じたとき、過給吸気圧が目標値を越えて高くなり過ぎるときには回転電機を発電機として作動させ、過給吸気圧が目標値まで上がらないときには回転電機を電動機として作動させるようになっているが、回転電機が電動機のみの機能を有するよう構成されているときには、過給吸気圧が目標値まで上がらないときの制御のみ行うようになっていてよい。また回転電機が電動発電機として構成される場合にも、設計その他の都合により上記のフローチャートの前半による制御のみ或いは後半による制御のみが行われるようになっていてもよい。これらいずれの場合にも、ステップ8または17あるいはステップ111または127が設けられていれば、可変ノズル装置は常時開閉されるので、可変ノズル装置にスティック等による作動不良が生じたときには、間もなく最初の開作動時または閉作動時にそのことが警報され、修理が促される。
【0039】
以上に於いては本発明を実施例について詳細に説明したが、かかる実施例について本発明の範囲内にて種々の修正が可能であることは当業者にとって明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による回転電機付き可変ノズル型過給機を備えた内燃機関の一つの実施例をその要部の構成について示す概略図。
【図2】図1に示す内燃機関をその過給制御に関して一つの実施例について示すフローチャート。
【図3】図1に示す内燃機関をその過給制御に関して他の一つの実施例について示すフローチャート。
【符号の説明】
10…シリンダ室
12…ピストン
14…ピストンロッド
16…吸気ポート
18…排気ポート
20…吸気弁
22…排気弁
24…燃料噴射弁
26…点火栓
28…排気管
30…過給機
32…タービン部の蝸牛状室
34…可変ノズル装置
36…タービンロータ
38…放射状ベーン
40…タービン出口ポート
42…触媒コンバータ
44…ロータ軸
46…圧縮機インペラ
48…エアクリーナ
50…吸気管
52…圧縮機吸入ポート
54…圧縮機の蝸牛状室
56…吸気管
58…インタークーラ
60…スロットル弁
62…排気ガス再循環通路
64…排気ガス再循環制御弁
66…回転電機
68…回転子
70…固定子
72…電子制御装置
74…吸気圧センサ
76…可変ノズル開度センサ

Claims (5)

  1. タービンロータに対して可変ノズル装置が配置され該タービンロータと圧縮機インペラとが連結された過給機ロータに回転電機が組み込まれている回転電機付き可変ノズル型過給機を備えた内燃機関にして、前記可変ノズル装置が開度制御信号に応答した動作をしなくなったとき前記可変ノズル装置が開度制御信号に応答した動作をしなくなったことによる過給吸気圧の制御を補うよう前記回転電機の制御態様を切り換える回転電機制御手段を有することを特徴とする内燃機関。
  2. 前記可変ノズル装置が開度制御信号に応答した動作をしなくなったことは、前記可変ノズル装置へ開指令を発してより所定時間が経過しても吸気圧が所定値以下に下がらないことにより判断され、このとき前記回転電機制御手段は前記回転電機を発電機として作動させる制御を行うようになっていることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関。
  3. 前記可変ノズル装置が開度制御信号に応答した動作をしなくなったことは、前記可変ノズル装置へ開指令を発してより所定時間が経過しても前記可変ノズル装置の開度が所定値以上増大しないことにより判断され、このとき前記回転電機制御手段は前記回転電機を発電機として作動させる制御を行うようになっていることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関。
  4. 前記可変ノズル装置が開度制御信号に応答した動作をしなくなったことは、前記可変ノズル装置へ閉指令を発してより所定時間が経過しても吸気圧が所定値以上に上がらないことにより判断され、このとき前記回転電機制御手段は前記回転電機を電動機として作動させる制御を行うようになっていることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関。
  5. 前記可変ノズル装置が開度制御信号に応答した動作をしなくなったことは、前記可変ノズル装置へ閉指令を発してより所定時間が経過しても前記可変ノズル装置の開度が所定値以上減小しないことにより判断され、このとき前記回転電機制御手段は前記回転電機を電動機として作動させる制御を行うようになっていることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関。
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