JP3834980B2 - 水平偏向装置、自動周波数制御装置および映像信号受信装置 - Google Patents

水平偏向装置、自動周波数制御装置および映像信号受信装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、水平偏向装置、自動周波数制御(AFC:Automatic Frequency Control)装置および映像信号受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
先ず、一般的なカラーテレビ受信機の構成について説明する。
図14は、一般的なカラーテレビ受信機の構成図である。
図14に示すように、カラーテレビ受信機は、アンテナ2、選局部3、映像受信部4、音声受信部5、スピーカ6、同期偏向部7、色信号再生部8およびカラー受像管9を有する。
このようなカラーテレビ受信機では、選局部3において、アンテナ2で受信されたテレビ信号の中から希望する受信チャンネルの信号が取り出され、この信号から中間周波信号S3が生成される。
【0003】
中間周波信号S3は、映像受信部4において、増幅されると共に、音声中間周波信号S4aと映像中間周波信号S4bとに分離され、音声周波信号S4aは音声受信部5に出力される。そして、音声受信部5において、音声周波信号S4aが検波され、テレビ音声信号が取り出され、このテレビ音声信号に応じた音声がスピーカ6から出力される。
一方、映像受信部4において、映像中間周波信号S4bが検波され、複合映像信号S4cが取り出される。複合映像信号S4cは、増幅された後に、複合映像信号S4dとして、同期偏向部7および色信号再生部8に出力される。また、複合映像信号S4cは、トラップ回路や遅延回路を経て、輝度信号S4eとして色信号再生部8に出力される。
【0004】
色信号再生部8では、複合映像信号S4dおよび輝度信号S4eから、色信号を取り出し、R(赤),G(緑),B(青)の3原色信号を生成し、カラー受像管9に出力する。
【0005】
また、同期偏向部7は、図15に示すように、同期回路7a、垂直偏向回路7bおよび水平偏向回路7cを有する。同期回路7aにおいて、複合映像信号S4dから垂直同期信号S7a1および水平同期信号S7a2が取り出され、これらが、それぞれ垂直偏向回路7bおよび水平偏向回路7cに出力される。
そして、垂直偏向回路7bにおいて、垂直偏向信号S7aが生成され、この垂直偏向信号S7aが垂直偏向コイル9bに出力される。これにより、カラー受像管9において、垂直偏向コイル9bからの磁界によって、カソードから出射された電子ビームが、蛍光面に達する前に、垂直方向に偏向される。
また、水平偏向回路7cにおいて、水平偏向信号S7bが生成され、この水平偏向信号S7bが水平偏向コイル9aに出力される。これにより、カラー受像管9において、水平偏向コイル9aからの磁界によって、カソードから出射された電子ビームが蛍光面に達する前に水平方向に偏向される。
【0006】
ところで、例えば31k〜60kHzなどの所定の範囲の周波数の同期信号を持つテレビ信号を受信および表示可能なマルチスキャン機能を持つカラーテレビ受信機がある。
このようなマルチスキャン機能を持つカラーテレビ受信機の同期偏向部は、受信したテレビ信号に含まれる同期信号の周波数を検出し、その検出結果に基づいて内部の電子回路を制御する必要がある。従って、マルチスキャン機能を持つカラーテレビ受信機と、マルチスキャン機能を持たないカラーテレビ受信機とでは、同期偏向部の水平偏向回路および垂直偏向回路の構成は異なる。
【0007】
図16は、従来のマルチスキャン機能を持つカラーテレビ受信機の水平偏向回路7cの構成図である。
図16に示すように、水平偏向回路7cは、コンピュータ10、AFC回路11および偏向系回路12を有する。
コンピュータ10は、入力した水平同期信号S7a2の周波数を検出し、この検出した周波数を示す独立した制御信号S10aおよび10bを、それぞれ偏向系回路12およびAFC回路11に出力する。コンピュータ10では、制御信号S10aと制御信号S10bとを同期させて出力している。
ここで、制御信号S10aは、後述するような偏向系回路12の回路構成の特徴から、各ビットがそれぞれ偏向系回路12に内蔵されている対応する1個のスイッチのオン/オフを制御するようになっている。すなわち、制御信号S10aは、偏向系回路12においてデコードは行われない。
これに対して、制御信号S10bは、AFC回路11の他に画面の明暗、色合いおよび画像の輪郭調整を行う制御回路など複数の回路が接続されたシリアルバスを介して、AFC回路11に出力される。そのため、制御信号S10bは、水平同期信号S7a2の周波数の他に、当該制御信号S10bの出力先の回路を特定するデータなどを含んでいる。制御信号S10bは、AFC回路11においてデコードされた後に使用される。
【0008】
図17は、AFC回路11の構成図である。
図17に示すように、AFC回路11は、レジスタ21、電流源22、発振回路23および配線群24を有する。
レジスタ21は、例えば、8ビットのレジスタであり、コンピュータ10から周波数を示す8ビットの制御信号10bを入力し、この制御信号S10bの各ビットのデータf0 〜f7 を記憶する。レジスタ21は、この記憶した制御信号S10bを8ビットの配線群24を介して制御信号S21として、電流源22に出力する。ここで、配線群24は、レジスタ21の各ビットとスイッチ26a〜26hとをそれぞれ接続している。
【0009】
電流源22は、定電流源25a〜25hおよびスイッチ26a〜26hを有する。
定電流源25a,25b,25c,25d,25e,25f,25g,25hは、それぞれ定電流I,2I,4I,8I,16I,32I,64I,128Iを出力する。
スイッチ26a,26b,26c,26d,26e,26f,26g,26hは、一端が発振回路23に接続され、他端がそれぞれ定電流源25a,25b,25c,25d,25e,25f,25g,25hに接続されている。
スイッチ26a,26b,26c,26d,26e,26f,26g,26hは、例えば、それぞれ制御信号10bに含まれるそれぞれ1ビットのデータf0 ,f1 ,f2 ,f3 ,f4 ,f5 ,f6 ,f7 がハイレベル、すなわち「1」のときにオンになり、ローレベル、すなわち「0」のときにオフになる。
電流源22は、スイッチ26a〜26hのうちオンになっているスイッチに対応する定電流源25a〜25hから出力される定電流の総和に相当する電流iを、発振回路23に出力する。
電流源22では、定電流2I,4I,8I,16I,32I,64I,128Iは、基準定電流Iの2のべき乗になっていることから、コンピュータ10は、水平同期パルス信号S11の周波数に比例したデジタル値を示す制御信号S10bを生成すればよい。
【0010】
発振回路23は、電流源22からの電流iによって、内蔵する電圧制御発振回路(VCO)から出力される発振信号の周波数を制御し、この発振信号を水平同期信号S7aにロックさせてタイミング信号を生成する。そして、発振回路23は、偏向系回路12からのフライバックパルス信号に相当する比較信号S12と、タイミング信号とを用いて水平同期パルス信号S11を生成する。
【0011】
図18は、偏向系回路12の構成図である。
図18に示すように、偏向系回路12は、図19(A)に示す水平同期パルス信号S11に応じた水平偏向信号(フライバックパルス)S7aをトランジスタTr2 のコクレタに発生し、この図19(B)に示す水平偏向信号S7aをカラー受像管9の水平偏向コイル9aに出力する。このとき、制御信号S10aに応じたコントローラ33の制御によって、コイルL3 の端部34の電位が制御され、水平同期パルス信号S11の周波数に係わらず水平偏向信号S7aのピーク電圧が一定に保たれる。
【0012】
具体的には、コントローラ33によって、制御信号S10aが示す周波数が高い場合にはコイルL3 の端部34に高い電位を印加し、制御信号S10aが示す周波数が低い場合にはコイルL3 の端部34に低い電位を印加する。すなわち、受信したテレビ信号の周波数の変動に応じて、トランジスタTr2 のコレクタに生じる水平偏向信号S7aのピーク電圧が変動する。従って、水平偏向信号S7aのピーク電圧の変動を補正するようにコイルL3 の端部34に印加する電位を変動し、水平偏向信号S7aのピーク電圧を一定に保持する。
偏向系回路12は、図18に示すように、比較的に容量の大きなコンデンサC、コイルL1 ,L2 ,L3 およびワット数の抵抗Rなどの大きな部品で構成されており、通常、制御信号S10aのデコードは行わない。
【0013】
また、異なる複数の固定した周波数の同期信号を持つ映像信号を受信および表示できるポイントスキャン機能を持つカラーテレビ受信機がある。
このようなポイントスキャン機能を持つカラーテレビ受像機のAFC回路は、例えば、図20に示すように、予め決められた8個の固定の周波数に対応する水平同期パルス信号S11を得るための定電流I0 〜I7 をそれぞれ出力する定電流源125a〜125fを持ち、8ビットのうち1ビットのみがハイレベルとなる制御信号S21を生成する。そして、制御信号S21に基づいて、スイッチ126a〜126hのうち、制御信号S21のハイレベルのビットに対応する1個のスイッチのみをオンにして、定電流源124a〜125fの何れか1個の定電流源からの電流iを発振回路23に出力する。
【0014】
すなわち、定電流I0 〜I7 は、それぞれ単数で、相互に異なる固定した周波数の水平同期信号S7aに対応する水平同期パルス信号S11を発振回路23において生成するために用いられる。具体的には、例えば、水平同期信号S7aが31kHzのときに、発振回路23において定電流I1 を用いて水平同期パルス信号S11が生成され、水平同期信号S7aが33kHzのときに、発振回路23において定電流I2 を用いて水平同期パルス信号S11が生成され、水平同期信号S7aが37kHzのときに、発振回路23において定電流I3 を用いて水平同期パルス信号S11が生成される。
図20に示すAFC回路を用いた場合には、定電流I0 〜I7 のうち定電流I7 が最大の定電流であるときに、発振回路23および偏向系回路12は、電流iが定電流i7 以下であるという前提で設計されている。
【0015】
このようなポイントスキャン機能を図16および図171示す水平偏向回路7cで実現するには、予め決められた固定の周波数に対応する水平同期パルス信号S11を得るために、図20に示す定電流源125a〜125hから出力される定電流に相当する電流iを図17の電流源22で生成する必要がある。従って、例えば図20に示す定電流源125aから出力される定電流に相当する電流iを得るために、コンピュータ10において、図17に示すスイッチ26a〜26hのオン/オフ状態を計算して8ビットの制御信号S10bを生成する。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した従来のマルチスキャン機能を備えたカラーテレビ受信機では、図16に示すように、コンピュータ10から制御信号S10aおよび10bが、それぞれ個別に偏向系回路12およびAFC回路11に出力されるため、放電などで、コンピュータ10が暴走した場合、制御信号10aと制御信号S10bとの同期が外れることがある。
このような場合に、図18に示すコントローラ33によるコイルL3 の端部34の電圧制御と、トランジスタTr1 のベースに印加される水平同期パルス信号S11とのタイミングがずれ、トランジスタTr2 のコレクタ・ベース間の電圧が、設計時に考慮した以上に高くなり、トランジスタTr2 が破壊されることがある。
【0017】
従来の水平偏向回路7cでは、このようにコンピュータ10が暴走したときでも、トランジスタTr2 などの内部の電子回路が破壊されないように、種々のプロテクト回路が設けられている。例えば、水平同期パルス信号S11とコイルL3 の端部34の電位とを常に監視して両者の関係が正常に保たれているか否かを判断し、両者の関係に異常が生じた場合に、トランジスタTr2 のベースおよびコイルL3 の端部34に強制的に所定の電位を印加するプロテクト回路が設けられている。
【0018】
このようなプロテクト回路を水平偏向回路7cに組み込むためには、水平偏向回路7cの設計段階で、コンピュータ10が暴走した場合に回路上のどの箇所が破壊される恐れがあるかを事前に把握する必要がある。しかしながら、コンピュータ10が暴走した場合に破壊される回路上の箇所を知ることは容易ではなく、設計作業が煩雑になるという問題がある。また、設計段階で、当該破壊される全ての箇所を把握できない可能性もあり、回路の信頼性に欠けるという問題もある。例えば、プロテクト回路を組み込むことで、プロテクト回路を組み込まなかった場合には破壊されない箇所が破壊される可能性もある。
また、プロテクト回路を組み込むことで、水平偏向回路7cの回路構成が複雑化および大規模化してしまうという問題がある。
【0019】
また、前述したように、ポイントスキャン機能を、図16に示す水平偏向回路7cで実現するには、受信するテレビ信号の同期信号が持つ周波数が固定であるにも係わらず、コンピュータ10において、図17に示すスイッチ26a〜27hのオン/オフ状態を計算する必要があり、処理が煩雑であるという問題がある。
さらに、ポイントスキャン機能で動作しているときに、コンピュータ10における制御信号S10aの計算に誤りが生じた場合に、ポイントスキャンの周波数としてはあり得ない周波数の水平同期パルス信号S11が生成されてしまう恐れがあり、その結果、偏向系回路12に損傷を与えてしまうことがあるという問題がある。
すなわち、ポイントスキャン動作では、前述したように、コンピュータ10において生成される制御信号S10bは、8ビットのうち1ビットのみがハイレベルになるが、コンピュータ10が誤動作して8ビットのうち2以上のビットがハイレベルになった場合には、電流iの電流値が設計範囲を越してしまい、発振回路23や後段の偏向系回路12が破壊されることがある。
【0020】
本発明は上述した従来技術の問題点に鑑みてなされ、簡単かつ小規模な回路構成で、放電などによる回路の破損を防止できる水平偏向装置、自動周波数制御装置および映像信号受信装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、マルチスキャン動作およびポイントスキャン動作を選択して実行できる水平偏向装置、自動周波数制御装置および映像信号受信装置を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
上述した従来技術の問題点を解決し、上述した目的を達成するために、本発明の第1の観点の水平偏向装置は、映像信号から抽出された水平同期信号に基づいて、電子ビームを水平方向に偏向する磁界を発生する水平偏向コイルに供給される水平偏向信号を生成する水平偏向回路であって、前記水平同期信号の周波数を検出し、マルチスキャンモードのときに、予め決められた周波数の範囲内で前記検出した周波数を示すように各ビットを第1のレベルおよび第2のレベルの何れか一方にした複数のビットからなる制御信号を生成し、ポイントスキャンモードのときに、予め決められた相互に異なる固定の周波数をそれぞれ示す複数のビットのうち、前記検出した周波数に対応する単数のビットを第1のレベルにした制御信号を生成する演算手段と、前記演算手段が生成した制御信号に基づいて選択された単数または複数の定電流源が出力する定電流の総和に相当する電流を生成する電流生成回路と、当該生成された電流に応じた発振周波数を持つ発振信号を生成する発振信号生成回路と、前記発振信号と前記水平同期信号とに基づいて水平同期パルス信号を生成する水平同期パルス信号生成回路とを有する自動周波数制御手段と、前記演算手段が生成した前記制御信号と前記水平同期パルス信号とに基づいて、水平偏向信号を生成する水平偏向信号生成手段とを有する。
ここで、前記自動周波数制御手段の電流生成回路は、マルチスキャンモードのときに、前記制御信号に基づいて電流を生成し、ポイントスキャンモードのときに、前記制御信号を、当該制御信号が示すポイントスキャンモードで用いられる周波数と同一または略同一の周波数を示す、前記マルチスキャンモードで用いられる前記予め決められた周波数の範囲内で周波数を示すように各ビットを第1のレベルおよび第2のレベルの何れか一方にした複数のビットからなる制御信号に変換し、当該変換した制御信号に基づいて電流を生成する。
【0022】
本発明の第1の観点の水平偏向装置では、マルチスキャンモードのときに、演算手段において、予め決められた周波数の範囲内で前記検出した周波数を示すように各ビットを第1のレベルおよび第2のレベルの何れか一方にした複数のビットからなる制御信号が生成され、当該生成された制御信号が自動周波数制御手段の電流発生回路および水平偏向信号生成手段に出力される。
当該電流発生回路では、入力した制御信号に基づいて選択された単数または複数の定電流源からの定電流の総和に相当する電流が生成され、当該生成された電流が発振信号生成回路に出力される。
発振信号生成回路では、入力した電流に応じた発振周波数を持つ発振信号が生成され、当該発振信号が水平同期パルス信号生成回路に出力される。
水平同期パルス信号生成回路では、前記生成された発振信号と前記水平同期信号とに基づいて、水平同期パルス信号が生成され、当該生成された水平同期パルス信号が水平偏向信号生成手段に出力される。
そして、水平偏向信号生成手段において、前記演算手段から出力された制御信号と前記生成された水平同期パルス信号とに基づいて、水平偏向信号が生成される。
すなわち、前記自動周波数制御手段および水平偏向信号生成手段の双方が、前記演算手段が生成した同じ制御信号を用いる。
従って、例えば、前記演算手段が暴走した場合でも、前記自動周波数制御手段および水平偏向信号生成手段との間の同期は保たれる。
【0023】
また、本発明の第1の観点の水平偏向装置では、ポイントスキャンモードのときに、演算手段において、予め決められた相互に異なる固定の周波数をそれぞれ示す複数のビットのうち、前記検出した周波数に対応する単数のビットを第1のレベルにした制御信号が生成され、当該生成された制御信号が自動周波数制御手段の電流発生回路および水平偏向信号生成手段に出力される。
当該電流発生回路では、入力した制御信号が、当該制御信号が示すポイントスキャンモードで用いられる周波数と同一または略同一の周波数を示す、前記マルチスキャンモードで用いられる前記予め決められた周波数の範囲内で周波数を示すように各ビットを第1のレベルおよび第2のレベルの何れか一方にした複数のビットからなる制御信号に変換され、当該変換された制御信号に基づいて選択された単数または複数の定電流源からの定電流の総和に相当する電流が生成され、当該生成された電流が発振信号生成回路に出力される。
発振信号生成回路では、入力した電流に応じた発振周波数を持つ発振信号が生成され、当該発振信号が水平同期パルス信号生成回路に出力される。
水平同期パルス信号生成回路では、前記生成された発振信号と前記水平同期信号とに基づいて、水平同期パルス信号が生成され、当該生成された水平同期パルス信号が水平偏向信号生成手段に出力される。
そして、水平偏向信号生成手段において、前記演算手段から出力された制御信号と前記生成された水平同期パルス信号とに基づいて、水平偏向信号が生成される。
【0024】
また、本発明の第2の観点の水平偏向装置は、映像信号から抽出された水平同期信号に基づいて、電子ビームを水平方向に偏向する磁界を発生する水平偏向コイルに供給される水平偏向信号を生成する水平偏向回路であって、前記水平同期信号の周波数を検出し、当該検出された周波数を示す第1の制御信号を生成し、マルチスキャンモードのときに、予め決められた周波数の範囲内で前記検出した周波数を示すように各ビットを第1のレベルおよび第2のレベルの何れか一方にした複数のビットからなる第2の制御信号をさらに生成し、ポイントスキャンモードのときに、予め決められた相互に異なる固定の周波数をそれぞれ示す複数のビットのうち、前記検出した周波数に対応する単数のビットを第1のレベルにした第2の制御信号をさらに生成する演算手段と、前記演算手段で生成された前記第2の制御信号に基づいて選択された単数または複数の定電流源が出力する定電流の総和に相当する電流を生成する電流生成回路と、当該生成された電流に応じた発振周波数を持つ発振信号を生成する発振信号生成回路と、前記発振信号と前記水平同期信号とに基づいて水平同期パルス信号を生成する水平同期パルス信号生成回路とを有する自動周波数制御手段と、前記演算手段で生成された前記第1の制御信号と前記水平同期パルス信号とに基づいて、水平偏向信号を生成する水平偏向信号生成手段とを有する。
ここで、前記自動周波数制御手段の電流生成回路は、マルチスキャンモードのときに、前記第2の制御信号に基づいて電流を生成し、ポイントスキャンモードのときに、前記第2の制御信号を、当該第2の制御信号が示すポイントスキャンモードで用いられる周波数と同一または略同一の周波数を示す、前記マルチスキャンモードで用いられる前記予め決められた周波数の範囲内で周波数を示すように各ビットを第1のレベルおよび第2のレベルの何れか一方にした複数のビットからなる第2の制御信号に変換し、当該変換した第2の制御信号に基づいて電流を生成する。
【0025】
本発明の第2の観点の水平偏向装置では、マルチスキャンモードおよびポイントスキャンモードの双方において、前記水平同期信号の周波数が検出され、当該検出された周波数を示す第1の制御信号が生成され、当該第1の制御信号が水平偏向信号生成手段に出力される。
また、マルチスキャンモードのときに、演算手段において、予め決められた周波数の範囲内で前記検出した周波数を示すように各ビットを第1のレベルおよび第2のレベルの何れか一方にした複数のビットからなる第2の制御信号が生成され、当該生成された第2の制御信号が自動周波数制御手段の電流発生回路に出力される。
当該電流発生回路では、入力した第2の制御信号に基づいて選択された単数または複数の定電流源からの定電流の総和に相当する電流が発振信号生成回路に出力される。
発振信号生成回路では、入力した電流に応じた発振周波数を持つ発振信号が生成され、当該発振信号が水平同期パルス信号生成回路に出力される。
水平同期パルス信号生成回路では、前記生成された発振信号と前記水平同期信号とに基づいて、水平同期パルス信号が生成され、当該生成された水平同期パルス信号が水平偏向信号生成手段に出力される。
そして、水平偏向信号生成手段において、前記演算手段からの前記第2の制御信号と前記生成された水平同期パルス信号とに基づいて、水平偏向信号が生成される。
【0026】
また、本発明の第2の観点の水平偏向装置では、ポイントスキャンモードのときに、演算手段において、予め決められた相互に異なる固定の周波数をそれぞれ示す複数のビットのうち、前記検出した周波数に対応する単数のビットを第1のレベルにした第2の制御信号が生成され、当該生成された第2の制御信号が自動周波数制御手段に出力される。
当該電流発生回路では、入力した第2の制御信号が、当該制御信号が示すポイントスキャンモードで用いられる周波数と同一または略同一の周波数を示す、前記マルチスキャンモードで用いられる前記予め決められた周波数の範囲内で周波数を示すように各ビットを第1のレベルおよび第2のレベルの何れか一方にした複数のビットからなる第2の制御信号に変換され、当該変換された第2の制御信号に基づいて選択された単数または複数の定電流源からの定電流の総和に相当する電流が生成され、当該生成された電流が発振信号生成回路に出力される。
発振信号生成回路では、入力した電流に応じた発振周波数を持つ発振信号が生成され、当該発振信号が水平同期パルス信号生成回路に出力される。
水平同期パルス信号生成回路では、前記生成された発振信号と前記水平同期信号とに基づいて、水平同期パルス信号が生成され、当該生成された水平同期パルス信号が水平偏向信号生成手段に出力される。
そして、水平偏向信号生成手段において、前記演算手段が生成した第1の制御信号および前記水平同期パルス信号に基づいて、水平偏向信号が生成される。
【0027】
また、本発明の自動周波数制御装置は、映像信号から抽出された水平同期信号に基づいて、電子ビームを水平方向に偏向する磁界を発生する水平偏向コイルに供給する水平偏向信号を生成するために用いられる水平同期パルス信号を生成する自動周波数制御装置であって、検出された前記水平同期信号の周波数を示す複数のビットからなり、マルチスキャンモードのときに、予め決められた周波数の範囲内で前記検出した周波数を示すように各ビットが第1のレベルおよび第2のレベルの何れか一方になり、ポイントスキャンモードのときに、予め決められた相互に異なる固定の周波数をそれぞれ示す複数のビットのうち、前記検出した周波数に対応する単数のビットを第1のレベルにした制御信号を入力して記憶する記憶回路と、マルチスキャンモードのときに、前記制御信号をそのまま出力し、ポイントスキャンモードのときに、前記制御信号を、当該制御信号が示すポイントスキャンモードで用いられる周波数と同一または略同一の周波数を示す、前記マルチスキャンモードで用いられる前記予め決められた周波数の範囲内で周波数を示すように各ビットを第1のレベルおよび第2のレベルの何れか一方にした複数のビットからなる制御信号に変換し、当該変換した制御信号を出力する変換回路と、前記変換回路から出力された制御信号に基づいて選択された単数または複数の定電流源が出力する定電流の総和に相当する電流を生成する電流生成回路と、当該生成された電流に応じた発振周波数を持つ発振信号を生成する発振信号生成回路と、前記発振信号と前記水平同期信号とに基づいて、水平同期パルス信号を生成する水平同期パルス信号生成回路とを有する。
【0028】
本発明の自動周波数制御装置では、マルチスキャンモードのときに、検出された前記水平同期信号の周波数を示す複数のビットからなり、マルチスキャンモードのときに、予め決められた周波数の範囲内で前記検出した周波数を示すように各ビットが第1のレベルおよび第2のレベルの何れか一方になる制御信号が、記憶回路に入力および記憶される。
そして、前記記憶回路に記憶された前記制御信号が前記変換回路に出力され、前記変換回路からそのまま電流生成回路に出力される。
そして、電流生成回路において、入力した前記制御信号に基づいて選択された単数または複数の定電流源からの定電流の総和に相当する電流が生成され、当該生成された電流が発振信号生成回路に出力される。
発振信号生成回路では、入力した電流に応じた発振周波数を持つ発振信号が生成され、当該発振信号が水平同期パルス信号生成回路に出力される。
水平同期パルス信号生成回路では、前記生成された発振信号と前記水平同期信号とに基づいて、水平同期パルス信号が生成され。
【0029】
本発明の自動周波数制御装置では、ポイントスキャンモードのときに、予め決められた相互に異なる固定の周波数をそれぞれ示す複数のビットのうち、前記検出した周波数に対応する単数のビットを第1のレベルにした制御信号、記憶回路に入力および記憶される。
そして、前記記憶回路に記憶された前記制御信号が前記変換回路に出力され、前記変換回路において、入力された前記制御信号が、当該制御信号が示すポイントスキャンモードで用いられる周波数と同一または略同一の周波数を示す、前記マルチスキャンモードで用いられる前記予め決められた周波数の範囲内で周波数を示すように各ビットを第1のレベルおよび第2のレベルの何れか一方にした複数のビットからなる制御信号に変換され、当該変換した制御信号が電流生成回路に出力される。
そして、電流生成回路において、入力した前記制御信号に基づいて選択された単数または複数の定電流源からの定電流の総和に相当する電流が生成され、当該生成された電流が発振信号生成回路に出力される。
発振信号生成回路では、入力した電流に応じた発振周波数を持つ発振信号が生成され、当該発振信号が水平同期パルス信号生成回路に出力される。
水平同期パルス信号生成回路では、前記生成された発振信号と前記水平同期信号とに基づいて、水平同期パルス信号が生成され。
【0030】
また、本発明の第1の観点の映像信号受信装置は、受信した映像信号から水平同期信号を抽出し、水平偏向装置において前記水平同期信号から水平偏向信号を生成し、当該水平偏向信号に応じて水平偏向コイルから磁界を発生させて、カソードから出射された電子ビームを偏向して蛍光面に指向する映像信号受信装置であって、前記水平偏向装置は、前記水平同期信号の周波数を検出し、マルチスキャンモードのときに、予め決められた周波数の範囲内で前記検出した周波数を示すように各ビットを第1のレベルおよび第2のレベルの何れか一方にした複数のビットからなる制御信号を生成し、ポイントスキャンモードのときに、予め決められた相互に異なる固定の周波数をそれぞれ示す複数のビットのうち、前記検出した周波数に対応する単数のビットを第1のレベルにした制御信号を生成する演算手段と、前記演算手段が生成した制御信号に基づいて選択された単数または複数の定電流源が出力する定電流の総和に相当する電流を生成する電流生成回路と、当該生成された電流に応じた発振周波数を持つ発振信号を生成する発振信号生成回路と、前記発振信号と前記水平同期信号とに基づいて水平同期パルス信号を生成する水平同期パルス信号生成回路とを有する自動周波数制御手段と、前記演算手段が生成した前記制御信号と前記水平同期パルス信号とに基づいて、水平偏向信号を生成する水平偏向信号生成手段とを有する。
ここで、前記自動周波数制御手段の電流生成回路は、マルチスキャンモードのときに、前記制御信号に基づいて電流を生成し、ポイントスキャンモードのときに、前記制御信号を、当該制御信号が示すポイントスキャンモードで用いられる周波数と同一または略同一の周波数を示す、前記マルチスキャンモードで用いられる前記予め決められた周波数の範囲内で周波数を示すように各ビットを第1のレベルおよび第2のレベルの何れか一方にした複数のビットからなる制御信号に変換し、当該変換した制御信号に基づいて電流を生成する。
【0031】
本発明の第1の観点の映像信号受信装置では、受信した映像信号から水平同期信号が抽出され、水平偏向装置において前記水平同期信号から水平偏向信号が生成される。そして、当該水平偏向信号に応じて水平偏向コイルから磁界が発生し、当該磁界によって、カソードから出射された電子ビームが偏向して蛍光面に指向される。このとき、水平偏向装置において、前述した第1の観点の水平偏向装置における動作と同じ動作が行われる。
【0032】
また、本発明の第2の観点の映像信号受信装置は、受信した映像信号から水平同期信号を抽出し、水平偏向装置において前記水平同期信号から水平偏向信号を生成し、当該水平偏向信号に応じて水平偏向コイルから磁界を発生させて、カソードから出射された電子ビームを偏向して蛍光面に指向する映像信号受信装置であって、前記水平偏向装置は、前記水平同期信号の周波数を検出し、当該検出された周波数を示す第1の制御信号を生成し、マルチスキャンモードのときに、予め決められた周波数の範囲内で前記検出した周波数を示すように各ビットを第1のレベルおよび第2のレベルの何れか一方にした複数のビットからなる第2の制御信号をさらに生成し、ポイントスキャンモードのときに、予め決められた相互に異なる固定の周波数をそれぞれ示す複数のビットのうち、前記検出した周波数に対応する単数のビットを第1のレベルにした第2の制御信号をさらに生成する演算手段と、前記演算手段で生成された前記第2の制御信号に基づいて選択された単数または複数の定電流源が出力する定電流の総和に相当する電流を生成する電流生成回路と、当該生成された電流に応じた発振周波数を持つ発振信号を生成する発振信号生成回路と、前記発振信号と前記水平同期信号とに基づいて水平同期パルス信号を生成する水平同期パルス信号生成回路とを有する自動周波数制御手段と、前記演算手段で生成された前記第1の制御信号と前記水平同期パルス信号とに基づいて、水平偏向信号を生成する水平偏向信号生成手段とを有する。
ここで、前記自動周波数制御手段の電流生成回路は、マルチスキャンモードのときに、前記第2の制御信号に基づいて電流を生成し、ポイントスキャンモードのときに、前記第2の制御信号を、当該第2の制御信号が示すポイントスキャンモードで用いられる周波数と同一または略同一の周波数を示す、前記マルチスキャンモードで用いられる前記予め決められた周波数の範囲内で周波数を示すように各ビットを第1のレベルおよび第2のレベルの何れか一方にした複数のビットからなる第2の制御信号に変換し、当該変換した第2の制御信号に基づいて電流を生成する。
【0033】
本発明の第2の観点の映像信号受信装置では、受信した映像信号から水平同期信号が抽出され、水平偏向装置において前記水平同期信号から水平偏向信号が生成される。そいて、当該水平偏向信号に応じて水平偏向コイルから磁界が発生し、当該磁界によって、カソードから出射された電子ビームが偏向して蛍光面に指向される。このとき、水平偏向装置において、前述した第2の観点の水平偏向装置における動作と同じ動作が行われる。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態に係わるカラーテレビ受像機について説明する。
本実施形態のカラーテレビ受像機および同期偏向部は、それぞれ前述した図14および図15に示す構成を有する。但し、本実施形態のカラーテレビ受像機は、マルチスキャン機能およびポイントスキャン機能の双方の機能を備え、水平偏向回路に特徴を有する。
以下、本実施形態の水平偏向回路の構成を説明する。
【0035】
第1実施形態
図1は、本実施形態の水平偏向回路57cの構成図である。
図1に示すように、水平偏向回路57cは、例えば、水平偏向信号生成回路としての偏向系回路112、コンピュータ50およびAFC回路51を有する。
ここで、偏向系回路112は、制御信号S51を、コンピュータ50からではなく、AFC回路51から入力する。
コンピュータ50は、入力した水平同期信号S7aの周波数を検出し、当該検出した周波数に基づいて8ビットの制御信号S10bを生成し、この制御信号S10bをAFC回路51に出力する。
コンピュータ50は、マルチスキャン動作およびポイントスキャン動作の何れの場合にも、検出した水平同期信号S7aの周波数に対応する周波数を、257(=28 )段階の周波数の中から選択する。そして、コンピュータ50は、当該選択した周波数を示す8ビットの制御信号S10bを計算して生成し、この制御信号S10bをAFC回路51に出力する。
すなわち、コンピュータ50では、ポイントスキャン動作のときに、予め定められたポイントスキャンの周波数に対応する電流を図2に示す電流源22で生成するために必要なスイッチ26a〜26hのオン/オフの組み合わせを計算し、当該計算結果に応じた制御信号S10bを生成する。
【0036】
AFC回路51
AFC回路51は、コンピュータ50から入力した制御信号S10b、水平同期信号S7a2および偏向系回路112からの比較信号S12に基づいて、水平同期パルス信号S11を生成する。
AFC回路51では、水平同期信号S7aの周波数が高く、雑音の影響による同期の乱れが起こり易いことから、この雑音の影響を軽減するために、偏向系回路112からの比較信号S12を利用して水平同期パルス信号S11の周波数の安定度を向上させている。
また、AFC回路51は、コンピュータ50から入力した制御信号S10bを、制御信号S51として偏向系回路112に出力する。
【0037】
図2は、図1に示すAFC回路51の構成図である。
図2に示すように、AFC回路51は、レジスタ21、電流源22、発振回路23および配線群54を有する。ここで、レジスタ21、電流源22および発振回路23は、図17を用いて説明したものを同じである。
【0038】
AFC回路51では、レジスタ21からの配線群54が、電流源22および偏向系回路112に接続され、レジスタ21に記憶されている制御信号S10bが配線群54を介して制御信号S51として、電流源22および偏向系回路112に出力されていることを特徴とする。
具体的には、レジスタ21の0〜7ビット目の記憶領域の出力端子が、配線群54のそれぞれ配線540 〜547 を介して、電流源22のスイッチ26a〜26hにそれぞれ接続されている。また、レジスタ21の0〜7ビット目の記憶領域の出力端子が、配線群54のそれぞれ配線540 〜547 を介して、偏向系回路112に接続されている。
レジスタ21は、例えば、所定の内部クロック信号S320をトリガーとして、記憶している制御信号を制御信号S51として配線群54に出力すると共に、制御信号S10bを順次に記憶する。
【0039】
発振回路23について詳細に説明する。
図3は発振回路23の構成図、図4は発振回路23内の各信号のタイミングチャートである。
図3に示すように、発振回路23は、モジュール40および41を有する。
モジュール40は、位相比較器41、カウンタ42および電圧制御発振器43によってループを形成している。
モジュール40では、位相比較器41において、図4(A)に示す水平同期信号S7aとカウンタ42からのカウント信号S43aとが位相比較され、その位相比較信号S41が電圧制御発振器43に出力される。そして、電圧制御発振器43において、図2に示す電流源22からの電流iと位相比較信号S41とに基づいて、N(Nは整数)倍に分周された図4(B)に示す発振信号S43が生成される。この発振信号S43は、カウンタ42において、1/N倍に分周されてカウント信号S42aとして位相比較器41に出力される。そして、電圧制御発振器43が水平同期信号S7aにロックすると、カウンタ42において、水平同期信号S7aにロックさせるカウント信号S42a、図4(C)に示すタイミング信号S42bおよび図4(E)に示すスロープ信号S42cが生成される。
【0040】
モジュール41は、位相調整器45、位相比較器46およびフィルタ47を有する。位相比較器41および位相比較器46は、図1に示す偏向系回路112を含んだループを形成している。
位相比較器41では、位相比較器46において、カウンタ42からのタイミング信号S42bと、偏向系回路112からの比較信号S12との位相が比較され、図4(E)に示す位相比較信号S47が生成される。ここで、比較信号S12は、図5に示す水平偏向コイル9aの所定箇所に発生する信号に相当するフライバックパルス信号であり、映像信号のセンターが画面のどの位置にあるかを示している。
また、位相調整器45において、図4(E)および(F)に示すように、カウンタ42からのスロープ信号S42cを位相比較信号S47でスライスして水平同期パルス信号S11が生成される。ここで、比較信号S12の位相は水平同期パルス信号S11の立ち上がりで決まるため、位相調整器45による水平同期パルス信号S11の位相の制御によって、比較信号S12の位相が制御される。
【0041】
図5は、偏向系回路112の構成図である。
図5に示すように、偏向系回路112は、水平ドライブ回路30および水平出力回路31を有する。
なお、図5において、図18と同じ符号を示した構成要素は、図18に示すものと同じである。
すなわち、偏向系回路112では、コントローラ133のみが図18に示すコントローラ33と異なる。
水平ドライブ回路30は、図2に示す発振回路23と水平出力回路31との間に位置し、水平出力回路31のトランジスタTr2 に、発振周波数に影響を与えないように、十分なベース電流を流す機能を有する。
水平ドライブ回路30は、例えば、エミッタ接地のトランジスタTr1 を有し、トランジスタTr1 のベースに、発振回路25からの図19(A)に示す水平同期パルス信号S11が印加される。トランジスタTr1 のコレクタは、水平出力回路31のトランス32に接続されている。具体的には、トランジスタTr1 のコレクタは、トランス32の1次コイルL1 の一端に接続されており、1次コイルL1 の他端には抵抗Rを介して所定の電位が印加されている。また、トランス32の2次コイルL2 の一端は接地されており、他端はトランジスタTr2 のベースに接続されている。
【0042】
水平ドライブ回路30では、水平同期パルス信号S11に応じて、トランジスタTr1 がオンになると、抵抗Rおよび1次コイルL1 に電流が流れ、トランス32に起電力が発生し、トランジスタTr2 がオンになる。一方、トランジスタTr1 がオフになると、トランス32に逆起電力が発生し、トランジスタTr2 がオフになる。
【0043】
水平出力回路31は、トランス32、トランジスタTr2 、ダンパーダイオードD、コンデンサC、コイルL3 およびコントローラ133を有する。
水平出力回路31は、トランジスタTr2 のスイッチング動作を利用して、ダンパーダイオードDおよび共振用のコンデンサCによって、図19(B)に示す水平偏向信号(フライバックパルス信号)S7aを生成し、これを水平偏向コイル9aに印加する。
【0044】
コントローラ133は、コンピュータ10からの制御信号S51を入力してデコードし、当該デコード結果に基づいて、コイルL3 の端部34の電位Bをコントロールする。
具体的には、コントローラ133は、制御信号S51が示す周波数が高くなると、コイルL3 の端部34に印加する電位を低くし、制御信号S10aが示す周波数が低くなると、コイルL3 の端部34に印加する電位を低くする。これにより、図19(B)に示す水平偏向信号S7aに含まれるパルスのピーク電圧Vが一定に保たれる。すなわち、受信したテレビ信号の周波数の変動に応じて、トランジスタTr2 のコレクタに生じる水平偏向信号S7aのピーク電圧Vが変動する。従って、水平偏向信号S7aのピーク電圧Vの変動を補正するようにコイルL3 の端部34に印加する電位を変動し、水平偏向信号S7aのピーク電圧Vを一定に保持する。
また、水平偏向コイル9aの所定の位置に生じる比較信号S12は、図1に示すAFC回路51に出力される。
【0045】
以下、水平偏向回路57cの動作について説明する。
図1に示す水平偏向回路57cでは、例えば、放電などの影響で、コンピュータ50が暴走した場合に、当該暴走に応じた制御信号S10bがAFC回路51に出力される。
この制御信号S10bは、図2に示すレジスタ21に記憶された後に、配線群54を介して、制御信号S51として、電流源22および偏向系回路112に出力される。
電流源22では、制御信号S51に基づいて、スイッチ26a〜26hのオン/オフが制御され、当該オン/オフ状態に応じた電流iが発振回路23に出力される。
そして、発振回路23において、電流i、水平同期信号S7a2および比較信号S12に基づいて水平同期パルス信号S11が生成され、この水平同期パルス信号S11が図5に示すトランジスタTr2 のベースに印加される。
【0046】
一方、偏向系回路112のコントローラ133において、制御信号S51のデコード結果に基づいて、コイルL3 の端部34の電位Bが制御される。
このとき、図2に示すAFC回路51における水平同期パルス信号11の生成と、図5に示すコントローラ133によるコイルL3 の端部34に印加する電位Bの制御は共に、制御信号S51に基づいて行われることから、図5に示すトランジスタTr2 のコレクタ/エミッタ間の電圧は設計された範囲に収まり、定格を越えることはない。
そのため、コンピュータ10が暴走した場合でも、トランジスタTr2 が破壊されることはない。
【0047】
以上説明したように、水平偏向回路57cによれば、コンピュータ10が暴走したときに、偏向系回路112が破壊されることはない。また、水平偏向回路57cによれは、特別なプロテクト回路を設けていないため、回路を簡単かつ小規模にできる。
また、水平偏向回路57cによれば、コンピュータ50は、AFC回路51にのみ制御信号S10bを出力し、偏向系回路112の制御を行わないため、コンピュータ50に用いられるソフトウェアを簡単にできる。
また、水平偏向回路57cによれば、図2に示すように、マルチスキャン動作用の電流源22を用いてポイントスキャン動作を行うため、マルチスキャン用とポイントスキャン用とで別個に電流源を設けた場合に比べて、回路を簡単かつ小規模にできる。
【0048】
また、上述した水平偏向回路57cによれば、図2に示す電流源22は、マルチスキャン動作でも使用されることから、発振回路23および図1に示す偏向系回路112は、図2に示すスイッチ26a〜26hの全てがオンになったときの電流iによっても破壊されるないように設計されている。そのため、ポイントスキャン動作において、コンピュータ50における制御信号S10bの生成に誤りが生じ、制御信号S10bの複数のビットがハイレベルになった場合でも、発振回路23および図1に示す偏向系回路112が破壊されることはない。
【0049】
さらに、水平偏向回路57cによれば、マルチスキャン動作時に、8ビットの制御信号S51によって256段階の周波数を表現し、偏向系回路112のコントローラ133において、制御信号S51をデコードして周波数を認識していることから、コンピュータ10とAFC回路51との間、および、AFC回路51と偏向系回路112との間に、制御信号S51の伝送用として8本の配線を設ければよい。
すなわち、図16に示す水平偏向回路7cでは、偏向系回路12において制御信号S10aのデコードを行わないことから、コンピュータ10と偏向系回路12との間に、256(=28 )本の配線を設ける必要があるが、これに比べて、水平偏向回路57cでは、制御信号の伝送用の配線を大幅に削減できる。
【0050】
第2実施形態
前述したように、第1実施形態の水平偏向回路57cでは、ポイントスキャン動作のときに、図1に示すコンピュータ50において、AFC回路51の電流源22が予め決められた固定の周波数に対応する電流を出力するように、8ビットの制御信号S10bを計算して生成した。
これに対して、本実施形態の水平偏向回路は、ポイントスキャン動作時に、コンピュータにおいて、8ビットのそれぞれのビットが予め決められた周波数を示し、検出された周波数に対応する1ビットのみがハイレベルとなった制御信号を生成する。そして、AFC回路において、この制御信号をハードウェアによってデコードして電流源を制御する。
【0051】
図6は、本実施形態の水平偏向回路67の構成図である。
図6に示すように、水平偏向回路67は、例えば、水平偏向信号生成手段としての偏向系回路112、演算手段としてのコンピュータ68および自動周波数制御手段としてのAFC回路61を有する。
ここで、偏向系回路112は、前述した図1に示す水平偏向回路57cの偏向系回路112と同じである。
但し、AFC回路61およびコンピュータ68は、図1および図2に示すAFC回路51およびコンピュータ50とは異なる。
【0052】
コンピュータ68は、マルチスキャン動作時に、水平同期信号S7aの周波数を検出し、257(=28 )段階の周波数のうち、当該検出された周波数に対応する一の周波数を示す8ビットの制御信号S68を計算し、この制御信号S68をAFC回路61に出力する。制御信号S68は、AFC回路61において、マルチスキャン動作のときは、そのまま電流源22の制御に用いられる。
また、コンピュータ68は、ポイントスキャン動作のときに、水平同期信号S7aの固定の周波数を検出し、8ビットのうち、当該検出した固定の周波数を示す1ビットのみをハイレベルにした制御信号S68を生成し、この制御信号S68をAFC回路61に出力する。
【0053】
AFC回路61は、コンピュータ68から入力した制御信号S68を、制御信号S61として偏向系回路112に出力する。
また、AFC回路61は、制御信号S68、M(Multi-Scan)/P(Point-Scan)切換信号S72および比較信号S12から水平同期パルス信号S69を生成し、この水平同期パルス信号S69を偏向系回路112に出力する。
【0054】
図7は、図6に示すAFC回路61の構成図である。
図7に示すように、AFC回路61は、レジスタ21、電流源22、発振回路23、デコーダ62および配線群64を有する。
レジスタ21、電流源22および発振回路23は、図17を用いて前述したものと同じである。
ここで、デコーダ62および電流源22によって本発明の電流生成回路が構成される。
また、発振回路23によって、本発明の発振信号生成回路および水平同期パルス生成回路が構成される。
配線群64は、配線640 〜647 からなり、レジスタ21の0〜7ビット目の記憶領域の出力端子が、それぞれ配線640 〜647 を介して、デコーダ62に接続されている。また、レジスタ21の0〜7ビット目の記憶領域の出力端子が、それぞれ配線640 〜647 を介して、偏向系回路112に接続されている。
【0055】
以下、デコーダ62について説明する。
デコーダ62は、例えば、ユーザによる入力手段の操作に応じて生成されたM/P切換信号S72に基づいて、レジスタ21からの8ビットの制御信号S61に応じた8ビットの制御信号S62を生成し、この制御信号S62を電流源22に出力する。
【0056】
図8は、図7に示すデコーダ62の論理回路図である。
図8に示すように、デコーダ62は、NOT回路70、入力端子710 〜717 、NOR回路720 〜727 、NOR回路730 〜737 、NOR回路740 〜747 、出力端子750 〜757 、デコード用配線群80および切換信号入力端子81を有する。
デコード用配線群80は、デコード用配線800 〜807 で構成される。
【0057】
デコーダ62では、切換信号入力端子81は、NOT回路70の入力端子と、NOR回路730 〜737 の入力端子と接続されている。切換信号入力端子81には、図示しない操作手段からM/P切換信号S72が印加される。
また、NOT回路70の出力端子は、NOR回路720 〜727 の一方の入力端子に接続されている。
入力端子710 〜717 は、それぞれ図7に示す配線640 〜647 に接続されている。また、入力端子710 〜717 は、それぞれNOR回路720 〜727 の他方の入力端子に接続されている。
【0058】
デコード用配線800 は、入力端子717 、NOR回路730 の入力端子、NOR回路732 の入力端子、NOR回路733 の入力端子、NOR回路734 の入力端子、NOR回路735 の入力端子、NOR回路736 の入力端子およびNOR回路737 の入力端子に接続されている。
デコード用配線801 は、入力端子716 、NOR回路732 の入力端子、NOR回路734 およびNOR回路737 の入力端子に接続されている。
デコード用配線802 は、入力端子715 、NOR回路730 の入力端子、NOR回路733 の入力端子、NOR回路734 およびNOR回路735 に接続されている。
【0059】
デコード用配線803 は、入力端子714 、NOR回路730 の入力端子、NOR回路731 の入力端子、NOR回路734 の入力端子およびNOR回路735 の入力端子に接続されている。
デコード用配線804 は、入力端子713 およびNOR回路733 の入力端子に接続されている。
デコード用配線805 は、入力端子712 およびNOR回路732 に接続されている。
デコード用配線806 は、入力端子711 、NOR回路733 の入力端子、NOR回路734 の入力端子およびNOR回路737 の入力端子に接続されている。
デコード用配線807 は、入力端子710 に接続されている。
【0060】
NOR回路730 〜737 の出力端子は、それぞれNOR回路740 〜747 の一方の入力端子に接続れている。
また、NOR回路720 〜727 の出力端子は、NOR回路740 〜747 の他方の入力端子に接続されている。
NOR回路740 〜747 の出力端子は、それぞれ出力端子750 〜757 に接続されている。
【0061】
以下、デコーダ62の動作について説明する。
デコーダ62は、M/P切換信号S72に応じて、マルチスキャン動作およびポイントスキャン動作の何れか一方を行う。
具体的には、デコーダ62は、M/P切換信号S72がハイレベル「1」のときにマルチスキャン動作を行い、M/P切換信号S72がローレベル「0」のときにポイントスキャン動作を行う。
マルチスキャン動作
マルチスキャン動作を行う場合には、M/P切換信号S72がハイレベルになる。
M/P切換信号S72がハイレベルになると、図8に示すNOR回路730 〜737 における切換信号入力端子81に接続された入力端子がハイレベルになり、データf0 〜f7 のレベルとは無関係に、NOR回路730 〜737 の出力端子はローレベルになる。
そのため、M/P切換信号S72がハイレベルのときには、図8に示す論理回路は、図9に示す論理回路と等価になる。
以下、図9を参照しながら、デコーダ62のマルチスキャン動作について説明する。
図9に示す論理回路では、NOR回路720 〜727 におけるNOT回路70の出力端子と接続されている入力端子がローレベルであるため、データf0 〜f7 がハイレベルのときに、それぞれNOR回路720 〜727 の出力端子はローレベルになり、データf0 〜f7 がローレベルのときに、それぞれNOR回路720 〜727 の出力端子はハイレベルになる。
【0062】
また、NOR回路740 〜747 の一方の入力端子はローレベルであることから、NOR回路720 〜727 の出力端子がハイレベルのときにそれぞれNOR回路740 〜747 の出力端子はローレベルになり、NOR回路720 〜727 の出力端子がローレベルのときにそれぞれNOR回路740 〜747 の出力端子はハイレベルになる。
そのため、図9に示すデコーダ62では、データf0 〜f7 とデータg0 〜g7 とは、それぞれレベルが同じになる。すなわち、図9に示すデコーダ62は、入力端子710 〜717 から入力した制御信号S61を、そのまま制御信号S62として電流源22に出力する。
【0063】
ポイントスキャン動作
ポイントスキャン動作を行う場合には、M/P切換信号S72がローレベルになる。
M/P切換信号S72がローレベルになると、図8に示すNOR回路720 〜727 のNOT回路70に接続された入力端子がハイレベルになり、NOR回路720 〜727 の出力端子がローレベルになる。その結果、NOR回路740 〜747 におけるそれぞれNOR回路720 〜727 の出力端子に接続された入力端子はローレベルになる。
そのため、M/P切換信号S72がローレベルのときには、図8に示す論理回路は、図10に示す論理回路と等価になる。
【0064】
以下、図10を参照しながら、デコーダ62のポイントスキャン動作について説明する。
ポイントスキャンのときには、図6に示すコンピュータ68からAFC回路61に、8ビットのうち1ビットのみがハイレベルの制御信号S68がAFC回路61に出力される。
そして、制御信号S68と同じ8ビットの制御信号S61を構成する各々1ビットのデータf0 〜f7 が、それぞれ図10に示す入力端子710 〜717 に出力される。
【0065】
NOR回路730 は、データf4 ,f5 ,f7 の全てがローレベルのときに出力端子がハイレベルとなり、出力端子750 から出力されるデータg0 がローレベルになる。
NOR回路731 は、データf4 がローレベルのときに出力端子がハイレベルとなり、出力端子751 から出力されるデータg0 がローレベルになる。
NOR回路732 は、データf2 ,f6 ,f7 の全てがローレベルのときに出力端子がハイレベルとなり、出力端子752 から出力されるデータg1 がローレベルになる。
【0066】
NOR回路733 は、データf1 ,f3 ,f5 ,f7 の全てがローレベルのときに出力端子がハイレベルとなり、出力端子753 から出力されるデータg3 がローレベルになる。
NOR回路734 は、データf1 ,f4 ,f5 ,f6 ,f7 の全てがローレベルのときに出力端子がハイレベルとなり、出力端子754 から出力されるデータg4 がローレベルになる。
【0067】
NOR回路735 は、データf4 ,f5 ,f7 の全てがローレベルのときに出力端子がハイレベルとなり、出力端子755 から出力されるデータg5 がローレベルになる。
NOR回路736 は、データf7 がローレベルのときに出力端子がハイレベルとなり、出力端子756 から出力されるデータg6 がローレベルになる。
NOR回路737 は、データf1 ,f6 ,f7 の全てがローレベルのときに出力端子がハイレベルとなり、出力端子757 から出力されるデータg7 がローレベルになる。
【0068】
ここで、制御信号S61のデータf0 〜f7 と、制御信号S62のデータg0 〜g7 とは、図11(A)〜(H)に示すような関係がある。
具体的には、図11(A)に示すように、制御信号S61のデータf0 のみがハイレベルのとき、および、全てのデータf0 〜f7 がローレベルのときには、制御信号S62のデータg0 〜g7 は全てローレベルになる。
これにより、図7に示すスイッチ26a〜26hは全てオフになり、電流源22から発振回路23に、電流iは流れない。
【0069】
また、図11(B)に示すように、制御信号S61のデータf1 のみがハイレベルのときには、制御信号S62のデータg3 ,g4 ,g7 がハイレベルになる。
これにより、図7に示すスイッチ26d,26e,26hがオンになり、電流源22から発振回路23に、電流値が152I(=8I+16I+128I)の電流iが出力される。
また、図11(C)に示すように、制御信号S61のデータf2 のみがハイレベルのときには、制御信号S62のデータg2 のみがハイレベルになる。
これにより、図7に示すスイッチ26cのみがオンになり、電流源22から発振回路23に、電流値が4Iの電流iが出力される。
【0070】
また、図11(D)に示すように、制御信号S61のデータf3 のみがハイレベルのときには、制御信号S62のデータg3 のみハイレベルになる。
これにより、図7に示すスイッチ26dのみがオンになり、電流源22から発振回路23に、電流値が8Iの電流iが出力される。
また、図11(E)に示すように、制御信号S61のデータf4 のみがハイレベルのときには、制御信号S62のデータg0 ,g1 ,g4 ,g5 がハイレベルになる。
これにより、図7に示すスイッチ26a,26b,26e,26fがオンになり、電流源22から発振回路23に、電流値が51I(=I+2I+16I+32I)の電流iが出力される。
【0071】
また、図11(F)に示すように、制御信号S61のデータf5 のみがハイレベルのときには、制御信号S62のデータg0 ,g3 ,g4 ,g5 がハイレベルになる。
これにより、図7に示すスイッチ26a,26d,26e,26fのみがオンになり、電流源22から発振回路23に、電流値が57I(I+8I+16I+32I)の電流iが出力される。
また、図11(G)に示すように、制御信号S61のデータf6 のみがハイレベルのときには、制御信号S62のデータg3 ,g4 ,g7 がハイレベルになる。
これにより、図7に示すスイッチ26d,26e,26hがオンになり、電流源22から発振回路23に、電流値が152I(=8I+16I+128I)の電流iが出力される。
【0072】
また、図11(H)に示すように、制御信号S61のデータf7 のみがハイレベルのときには、制御信号S62のデータg0 ,g2 ,g3 ,g4 ,g5 ,g6 ,g7 がハイレベルになる。
これにより、図7に示すスイッチ26a,26c,26d,26e,26f,26g,26hがオンになり、電流源22から発振回路23に、電流値が253I(=I+4I+8I+16I+32I+64I+128I)の電流iが出力される。
【0073】
このように、デコーダ62では、ポイントスキャン動作時に、図11に示すように、通常のポイントスキャン動作で用いられる1ビットのみをハイレベルにしたデータf0 〜f7 からなる8ビットの制御信号S61が、当該ポイントスキャンの周波数を生成するための電流あるいは当該ポイントスキャンの周波数と略同一の周波数を生成するための電流を電流源22において発生するために必要なデータg0 〜g7 からなる8ビットの制御信号S61にデコードされる。
【0074】
次に、水平偏向回路67の全体の動作について説明する。
マルチスキャン動作
マルチスキャン動作では、図6に示すM/P切換信号S72がハイレベルに設定される。
また、図6に示すコンピュータ68において、水平同期信号S7aの周波数が検出され、257(=28 )段階の周波数のうち、当該検出された周波数に対応する1個の周波数を示す8ビットの制御信号S68が計算され、この制御信号S68がAFC回路61に出力される。
この制御信号S68は、図7に示すレジスタ21に記憶された後に、制御信号S61として、図5および図6に示す偏向系回路112のコントローラ133と、図7に示すデコーダ62とに出力される。
【0075】
そして、図5に示すコントローラ133によって、コイルL3 の端部34の電位が制御される。
また、図7、図8および図9に示すデコーダ62において、制御信号S61が、そのまま制御信号S62として電流源22に出力され、当該制御信号S62によるスイッチ26a〜26hのオン/オフ状態に応じた電流iが発振回路23に出力される。そして、発振回路23において、電流i、水平同期信号S7aおよび比較信号S12に応じた発振周波数を持つ水平同期パルス信号S69が生成され、この水平同期パルス信号S69が図5に示すトランジスタTr1 のベースに印加される。
これにより、偏向系回路112において、水平同期パルス信号S69およびコイルL3 の端部34の電位に応じた水平偏向信号S7aが生成され、この水平偏向信号S7aがカラー受像管9の水平偏向コイル9aに出力される。
【0076】
ポイントスキャン動作
ポイントスキャン動作では、図6に示すM/P切換信号S72がローレベルに設定される。
また、図6に示すコンピュータ68において、水平同期信号S7aの周波数が検出され、8ビットのうち、当該検出した固定の周波数を示す1ビットのみをハイレベルにした制御信号S68が生成され、この制御信号S68がAFC回路61に出力される。すなわち、コンピュータ68では、ポイントスキャン動作において、一般的なポイントスキャン動作で行われるように、予め決められた相互に異なる固定の周波数をそぞれ示す複数のビットのうち、要求される周波数に対応する単数のビットのみをハイレベルにした制御信号S68が生成される。
この制御信号S68は、図7に示すレジスタ21に記憶された後に、制御信号S61として、図5および図6に示す偏向系回路112のコントローラ133と、図7に示すデコーダ62とに出力される。
そして、図5に示すコントローラ133によって、コイルL3 の端部34の電位が制御される。
【0077】
また、図7、図8および図10に示すデコーダ62において、図11(A)〜(H)に示すパターンでデコードされ、デコード結果である制御信号S61が、電流源22に出力され、当該制御信号S62によるスイッチ26a〜26hのオン/オフ状態に応じた電流iが発振回路23に出力される。そして、発振回路23において、電流i、水平同期信号S7aおよび比較信号S12に応じた発振周波数を持つ水平同期パルス信号S69が生成され、この水平同期パルス信号S69が図5に示すトランジスタTr1 のベースに印加される。
これにより、偏向系回路112において、水平同期パルス信号S69およびコイルL3 の端部34の電位に応じた水平偏向信号S7aが生成され、この水平偏向信号S7aがカラー受像管9の水平偏向コイル9aに出力される。
【0078】
上述した水平偏向回路67の動作において、マルチスキャン動作およびポイントスキャン動作の何れの場合でも、図5に示すコントローラ133によるコイルL3 の端部34の電位の制御と、AFC回路61によるトランジスタTr1 のベースに印加する水平同期パルス信号S69の生成とは共に、制御信号S68に基づいて行われる。そのため、例えば、コンピュータ68が暴走しても、図5に示すトランジスタTr2 のコレクタ/エミッタ間の電圧は設計された範囲に収まり、定格を越えることはない。その結果、コンピュータ68が暴走した場合でも、トランジスタTr2 が破壊されることはない。
【0079】
以上説明したように、水平偏向回路67によれば、ポイントスキャン動作時に、コンピュータ68において、一般的なポイントスキャン動作で行われるように、予め決められた相互に異なる固定の周波数をそれぞれ示す複数のビットのうち、要求される周波数に対応する単数のビットのみをハイレベルにした制御信号S68が生成される。そのため、コンピュータ68において、制御信号S68を生成するための処理を簡単にでき、ソフトウェアの開発が容易になる。すなわち、水平同期回路67によれば、前述した図1に示すコンピュータ50のように、ポイントスキャン動作のときに、予め定められたポイントスキャンの周波数に対応する電流を図2に示す電流源22で生成するために必要なスイッチ26a〜26hのオン/オフの組み合わせを計算する必要がない。
【0080】
また、水平偏向回路67によれば、図7に示すように、マルチスキャン動作用の電流源22を用いてポイントスキャン動作を行うため、マルチスキャン用とポイントスキャン用とで別個に電流源を設けた場合に比べて、回路を簡単かつ小規模にできる。
【0081】
また、上述した水平偏向回路67によれば、図7に示す電流源22は、マルチスキャン動作でも使用されることから、発振回路23および図6に示す偏向系回路112は、図7に示すスイッチ26a〜26hの全てがオンになったときの電流iによっても破壊されることがないように設計される。そのため、ポイントスキャン動作において、コンピュータ68における制御信号S68の生成に誤りが生じ、制御信号S68の複数のビットがハイレベルになった場合でも、発振回路23および図6に示す偏向系回路112が破壊されることはない。
【0082】
また、水平偏向回路67によれば、図6に示す偏向系回路112の制御と図7に示す電流源22の制御とが共に、制御信号S61に基づいて行われることから、コンピュータ10が暴走したときでも、図5に示すコントローラ133によるコイルL3 の端部34の電位制御と、図7に示す発振回路23の水平同期パルス信号S69との同期を保持できる。その結果、図5に示す偏向系回路112のトランジスタTr2 のベース/コレクタ間に定格以上の電圧が印加されることを防止でき、偏向系回路112を適切に保護できる。また、水平偏向回路67によれは、特別なプロテクト回路を設けていないため、回路を簡単かつ小規模にできる。
【0083】
また、水平偏向回路67によれば、コンピュータ68は、AFC回路61にのみ制御信号S68を出力し、偏向系回路112の制御を行わないため、コンピュータ68における処理をさらに簡単にできる。
【0084】
また、水平偏向回路67によれば、マルチスキャン動作時に、8ビットの制御信号S61によって256段階の周波数を表現し、偏向系回路112のコントローラ133において、制御信号S61をデコードして周波数を認識していることから、AFC回路61と偏向系回路112との間に、制御信号S61の伝送用として8本の配線を設ければよく、256本の配線を設ける場合に比べて配線数を大幅に削減できる。
【0085】
第3実施形態
上述した第2実施形態の図7に示すデコーダ62は、前述した図16に示すような、コンピュータ10から、制御信号S10aを偏向系回路12に出力し、制御信号S10bをAFC回路に出力するような水平偏向回路のAFC回路にも用いることができる。
図12は図7に示すデコーダ62を用いたAFC回路90を持つ水平偏向装置97の構成図、図13は図12に示すAFC回路90の構成図である。
図12において、図16と同じ符号を付した構成要素は、図16の説明において前述したものと同じである。また、図13において、図7と同じ符号を付した構成要素は、図7の説明において前述したものと同じである。
【0086】
図12および図13に示すように、AFC回路90は、偏向系回路12に出力される第1の制御信号としての制御信号S10aとは別の第2の制御信号としての制御信号S10bを、コンピュータ10から入力し、この入力した制御信号S10bをレジスタ21に記憶する。
レジスタ21の8ビットの各記憶領域の出力端子は、デコーダ62にのみ接続されている。
デコーダ62は、M/P切換信号S72に基づいて、マルチスキャンモードのときに、レジスタ21からの制御信号S61をそのまま制御信号S62として電流源22に出力する。また、デコーダ62は、ポイントスキャンモードのときに、レジスタ21からの制御信号S61を変換して、制御信号S62として電流源22に出力する。
デコーダ62は、図8に示す構成をしており、その動作も図9および図10を用いて前述した動作と同じである。
【0087】
また、水平偏向回路97によれば、図7に示すように、マルチスキャン動作用の電流源22を用いてポイントスキャン動作を行うため、マルチスキャン用とポイントスキャン用とで別個に電流源を設けた場合に比べて、回路を簡単かつ小規模にできる。
また、上述した水平偏向回路97によれば、図7に示す電流源22は、マルチスキャン動作でも使用されることから、発振回路23および図12に示す偏向系回路12は、図7に示すスイッチ26a〜26hの全てがオンになったときの電流iによっても破壊されることがないように設計されている。そのため、ポイントスキャン動作において、コンピュータ10における制御信号S10bの生成に誤りが生じ、制御信号S10bの複数のビットがハイレベルになった場合でも、発振回路23および図12に示す偏向系回路12が破壊されることはない。
【0088】
本発明は上述した実施形態には限定されない。
例えば、上述した実施形態では、コンピュータ50,68が出力する制御信号S10b,S68として8ビットのものを例示したが、制御信号S10b,S68のビット数は特に限定されず、例えば、2ビット、4ビット、16ビットあるいは32ビットなどでもよい。
【0089】
また、上述した実施形態では、図2および図7に示すように、電流源22として、基準定電流値Iに対して、2のべき乗の電流値の定電流を出力する複数の定電流源を有するものを例示した、これらの定電流源の電流値は、受信する映像信号の水平同期信号S7a2に周波数に応じて異なるものを用いることができる。
【0090】
また、図2および図7に示す発振回路23の構成は、図3に示すものには限定されない。
また、図1および図6に示す偏向系回路112の構成は、図5に示すものには限定されない。
【0091】
また、図8に示すデコーダ62は、デコード用配線800 〜807 と、NOR回路730 〜737 の入力端子との接続形態を変更することで、ポイントスキャン動作における任意の周波数に対応するように変更できる。
なお、デコーダ62は、マルチスキャン動作およびポイントスキャン動作において受信する映像信号の水平同期信号S7aの周波数に応じて、デコード用配線800 〜807 とNOR回路730 〜737 の入力端子との接続形態を変更することで、広範囲の周波数の水平同期信号S7aに対応できる。
さらに、図8に示すデコーダ62は、NOR回路を用いて構成したが、例えばNAND回路や、OR回路およびNOT回路を用いて構成してもよい。
【0092】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の水平偏向装置によれば、マルチスキャン動作とポイントスキャン動作とを選択して行うことができる。
また、本発明の水平偏向装置によれば、ポイントスキャンモードで、演算手段において、一般的なポイントスキャン動作で行われるように、予め決められた相互に異なる固定の周波数をそれぞれ示す複数のビットのうち、要求される周波数に対応する単数のビットのみをハイレベルにした制御信号が生成される。そのため、演算手段において、制御信号を生成するための処理を簡単にでき、ソフトウェアの開発が容易になる。すなわち、本発明の水平偏向装置によれば、従来のように、ポイントスキャン動作のときに、例えば、予め定められたポイントスキャンの周波数に対応する電流を電流源で生成するために必要なスイッチの接続状態および非接続状態の組み合わせを計算する必要がない。
【0093】
また、本発明の水平偏向装置によれば、ポイントスキャンモードにおいて生成された制御信号を、マルチスキャンモードにおける場合と同様の制御信号に変換するため、ポイントスキャンモードとマルチスキャンモードとで共通の電流源を使用することができる。そのため、マルチスキャン用とポイントスキャン用とで別個に電流源を設けた場合に比べて、回路を簡単かつ小規模にできる。
【0094】
また、本発明の水平偏向装置によれば、演算手段において生成した制御信号を、電流生成回路と水平偏向信号生成手段とで共用することで、例えば、演算手段暴走した場合でも、電流生成回路における電流生成と、水平偏向信号生成手段における水平偏向信号の生成とを同期させることができ、特別なプロテクト回路を設けなくても、簡単かつ小規模な構成で、回路素子などの構成要素を保護できる。
【0095】
また、本発明の自動周波数制御装置によれば、マルチスキャン動作とポイントスキャン動作とに対応した水平同期パルス信号を選択して生成できる。
また、本発明の自動周波数制御装置によれば、ポイントスキャンモードにおいて生成された制御信号を、マルチスキャンモードにおける場合と同様の制御信号に変換するため、ポイントスキャンモードとマルチスキャンモードとで共通の電流源を使用することができる。そのため、マルチスキャン用とポイントスキャン用とで別個に電流源を設けた場合に比べて、回路を簡単かつ小規模にできる。
【0096】
また、本発明の映像信号受信装置によれば、前述した水平偏向装置の効果を得ることができる結果、簡単かつ小規模な構成で、マルチスキャン動作およびポイントスキャン動作を高い信頼性で実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1実施形態の水平偏向回路の構成図である。
【図2】図2は、図1に示すAFC回路の構成図である。
【図3】図3は、図2に示す発振回路の構成図である。
【図4】図4は、図3に示す発振回路内の各信号のタイミングチャートである。
【図5】図5は、図1に示す偏向系回路の構成図である。
【図6】図6は、本発明の第2実施形態の水平偏向回路の構成図である。
【図7】図7は、図6に示すAFC回路の構成図である。
【図8】図8は、図7に示すデコーダの論理回路図である。
【図9】図9は、図8に示すデコーダのマルチスキャン動作時の等価回路である。
【図10】図10は、図8に示すデコーダのポイントスキャン動作時の等価回路である。
【図11】図11は、図8に示すデコーダのポイントスキャン動作時における、制御信号S61と制御信号S62との対応を示す図である。
【図12】図12は、本発明の第3実施形態の水平偏向装置の構成図である。
【図13】図13は、図12に示すAFC回路の構成図である。
【図14】図14は、一般的なカラーテレビ受信機の構成図である。
【図15】図15は、図14に示す同期偏向部の構成図である。
【図16】図16は、図15に示す従来の水平偏向回路の構成図である。
【図17】図17は、図16に示すAFC回路の構成図である。
【図18】図18は、図17に示す発振回路の構成図である。
【図19】図19は、図18に示す発振回路の水平同期パルス信号および水平偏向信号の波形図である。
【図20】図20は、ポイントスキャン動作を行う水平偏向回路のAFC回路の構成図である。
【符号の説明】
9…カラー受像管、9a…水平偏向コイル、112…偏向系回路、21…レジスタ、22…電流源、23…発振回路、33…コントローラ、50,68…コンピュータ、51,61…AFC回路、62…デコーダ

Claims (21)

  1. 映像信号から抽出された水平同期信号に基づいて、電子ビームを水平方向に偏向する磁界を発生する水平偏向コイルに供給される水平偏向信号を生成する水平偏向回路において、
    前記水平同期信号の周波数を検出し、マルチスキャンモードのときに、予め決められた周波数の範囲内で前記検出した周波数を示すように各ビットを第1のレベルおよび第2のレベルの何れか一方にした複数のビットからなる制御信号を生成し、ポイントスキャンモードのときに、予め決められた相互に異なる固定の周波数をそれぞれ示す複数のビットのうち、前記検出した周波数に対応する単数のビットを第1のレベルにした制御信号を生成する演算手段と、
    前記演算手段が生成した制御信号に基づいて選択された単数または複数の定電流源が出力する定電流の総和に相当する電流を生成する電流生成回路と、当該生成された電流に応じた発振周波数を持つ発振信号を生成する発振信号生成回路と、前記発振信号と前記水平同期信号とに基づいて水平同期パルス信号を生成する水平同期パルス信号生成回路とを有する自動周波数制御手段と、
    前記演算手段が生成した前記制御信号と前記水平同期パルス信号とに基づいて、水平偏向信号を生成する水平偏向信号生成手段と
    を有し、
    前記自動周波数制御手段の電流生成回路は、
    マルチスキャンモードのときに、前記制御信号に基づいて電流を生成し、
    ポイントスキャンモードのときに、前記制御信号を、当該制御信号が示すポイントスキャンモードで用いられる周波数と同一または略同一の周波数を示す、前記マルチスキャンモードで用いられる前記予め決められた周波数の範囲内で周波数を示すように各ビットを第1のレベルおよび第2のレベルの何れか一方にした複数のビットからなる制御信号に変換し、当該変換した制御信号に基づいて電流を生成する
    水平偏向装置。
  2. 前記自動周波数制御手段は、前記演算手段が生成した前記制御信号を入力して記憶する記憶回路を有し、
    当該記憶回路に記憶した制御信号を前記水平偏向信号生成手段に出力する
    請求項1に記載の水平偏向装置。
  3. 前記自動周波数制御手段の電流生成回路は、
    前記制御信号のビット数に対応する数の複数の定電流源と、
    前記複数の定電流源のそれぞれに対応して設けられ、前記制御信号の対応するビットが第1のレベルのときに接続状態になり、第2のレベルのときに非接続状態になる複数のスイッチと
    を有し、
    前記複数のスイッチのうち接続状態のスイッチから、当該接続状態のスイッチに対応して設けられた前記定電流源が出力する定電流の総和に相当する電流を生成する
    を有する請求項1に記載の水平偏向装置。
  4. 前記自動周波数制御手段の電流生成回路の前記複数の定電流源は、それぞれ基準定電流の相互に異なる2のべき乗倍の定電流を出力する
    請求項1に記載の水平偏向装置。
  5. 前記自動周波数制御手段の電流生成回路は、
    前記マルチスキャンモードと前記ポイントスキャンモードとの間の切り換えを示すモード切換信号を入力し、
    当該モード切換信号に基づいて、前記制御信号を変換するか否かを決定する
    請求項1に記載の水平偏向装置。
  6. 前記水平同期パルス信号生成回路は、
    前記発振信号生成回路で生成された発振信号と、前記水平同期信号と、前記水平偏向信号生成手段が生成した前記水平偏向信号に応じた比較信号とに基づいて、前記水平同期パルス信号を生成する
    請求項1に記載の水平偏向装置。
  7. 前記自動周波数制御手段は、
    前記制御信号に基づいて生成された電流に応じた発振周波数の発振信号を、前記水平同期信号にロックさせる第1のモジュールと、
    前記ロックされた状態での前記発振信号の位相と前記比較信号の位相との比較結果に基づいて前記発振信号の位相を調整して前記水平同期パルス信号を生成する第2のモジュールと
    を有する請求項6に記載の水平偏向装置。
  8. 前記水平偏向信号生成手段は、前記制御信号をデコードし、当該デコード結果に基づいて、前記水平偏向信号のピーク電圧が一定になるように、前記水平偏向信号が発生する部分に印加する電位を制御する制御回路
    を有する請求項1に記載の水平偏向装置。
  9. 前記水平偏向信号生成手段は、
    ベースに前記水平同期パルス信号が印加されたエミッタ接地の第1のトランジスタと、
    コレクタに前記水平偏向信号が発生するエミッタ接地の第2のトランジスタと、
    前記第1のトランジスタのコレクタに接続された1次コイルと、前記第2のトランジスタのベースに接続された2次コイルとを備えたトランスと
    を有し、
    前記制御回路は、前記制御信号に基づいて、前記水平偏向信号のピーク電圧が一定になるように、前記第2のトランジスタのコレクタに印加する電位を制御する
    請求項8に記載の水平偏向装置。
  10. 映像信号から抽出された水平同期信号に基づいて、電子ビームを水平方向に偏向する磁界を発生する水平偏向コイルに供給される水平偏向信号を生成する水平偏向回路において、
    前記水平同期信号の周波数を検出し、当該検出された周波数を示す第1の制御信号を生成し、マルチスキャンモードのときに、予め決められた周波数の範囲内で前記検出した周波数を示すように各ビットを第1のレベルおよび第2のレベルの何れか一方にした複数のビットからなる第2の制御信号をさらに生成し、ポイントスキャンモードのときに、予め決められた相互に異なる固定の周波数をそれぞれ示す複数のビットのうち、前記検出した周波数に対応する単数のビットを第1のレベルにした第2の制御信号をさらに生成する演算手段と、
    前記演算手段で生成された前記第2の制御信号に基づいて選択された単数または複数の定電流源が出力する定電流の総和に相当する電流を生成する電流生成回路と、当該生成された電流に応じた発振周波数を持つ発振信号を生成する発振信号生成回路と、前記発振信号と前記水平同期信号とに基づいて水平同期パルス信号を生成する水平同期パルス信号生成回路とを有する自動周波数制御手段と、
    前記演算手段で生成された前記第1の制御信号と前記水平同期パルス信号とに基づいて、水平偏向信号を生成する水平偏向信号生成手段と
    を有し、
    前記自動周波数制御手段の電流生成回路は、
    マルチスキャンモードのときに、前記第2の制御信号に基づいて電流を生成し、
    ポイントスキャンモードのときに、前記第2の制御信号を、当該第2の制御信号が示すポイントスキャンモードで用いられる周波数と同一または略同一の周波数を示す、前記マルチスキャンモードで用いられる前記予め決められた周波数の範囲内で周波数を示すように各ビットを第1のレベルおよび第2のレベルの何れか一方にした複数のビットからなる第2の制御信号に変換し、当該変換した第2の制御信号に基づいて電流を生成する
    水平偏向装置。
  11. 前記自動周波数制御手段の電流生成回路は、
    前記第2の制御信号のビット数に対応する数の複数の定電流源と、
    前記複数の定電流源のそれぞれに対応して設けられ、前記第2の制御信号の対応するビットが第1のレベルのときに接続状態になり、第2のレベルのときに非接続状態になる複数のスイッチと
    を有し、
    前記複数のスイッチのうち接続状態のスイッチから、当該接続状態のスイッチに対応して設けられた前記定電流源が出力する定電流の総和に相当する電流を生成する
    を有する請求項10に記載の水平偏向装置。
  12. 前記自動周波数制御手段の電流生成回路の前記複数の定電流源は、それぞれ基準定電流の相互に異なる2のべき乗倍の定電流を出力する
    請求項10に記載の水平偏向装置。
  13. 前記自動周波数制御手段の電流生成回路は、
    前記マルチスキャンモードと前記ポイントスキャンモードとの間の切り換えを示すモード切換信号を入力し、
    当該モード切換信号に基づいて、前記制御信号を変換するか否かを決定する
    請求項10に記載の水平偏向装置。
  14. 映像信号から抽出された水平同期信号に基づいて、電子ビームを水平方向に偏向する磁界を発生する水平偏向コイルに供給する水平偏向信号を生成するために用いられる水平同期パルス信号を生成する自動周波数制御装置において、
    検出された前記水平同期信号の周波数を示す複数のビットからなり、マルチスキャンモードのときに、予め決められた周波数の範囲内で前記検出した周波数を示すように各ビットが第1のレベルおよび第2のレベルの何れか一方になり、ポイントスキャンモードのときに、予め決められた相互に異なる固定の周波数をそれぞれ示す複数のビットのうち、前記検出した周波数に対応する単数のビットを第1のレベルにした制御信号を入力して記憶する記憶回路と、
    マルチスキャンモードのときに、前記制御信号をそのまま出力し、ポイントスキャンモードのときに、前記制御信号を、当該制御信号が示すポイントスキャンモードで用いられる周波数と同一または略同一の周波数を示す、前記マルチスキャンモードで用いられる前記予め決められた周波数の範囲内で周波数を示すように各ビットを第1のレベルおよび第2のレベルの何れか一方にした複数のビットからなる制御信号に変換し、当該変換した制御信号を出力する変換回路と、
    前記変換回路から出力された制御信号に基づいて選択された単数または複数の定電流源が出力する定電流の総和に相当する電流を生成する電流生成回路と、
    当該生成された電流に応じた発振周波数を持つ発振信号を生成する発振信号生成回路と、
    前記発振信号と前記水平同期信号とに基づいて、水平同期パルス信号を生成する水平同期パルス信号生成回路と
    を有する自動周波数制御装置。
  15. 前記記憶回路は、前記記憶した制御信号を、当該制御信号と前記水平同期パルス信号とに基づいて水平偏向信号を生成する水平偏向信号生成装置に出力する
    請求項14に記載の自動周波数制御装置。
  16. 前記電流生成回路は、
    前記制御信号のビット数に対応する数の複数の定電流源と、
    前記複数の定電流源のそれぞれに対応して設けられ、前記制御信号の対応するビットが第1のレベルのときに接続状態になり、第2のレベルのときに非接続状態になる複数のスイッチと
    を有し、
    前記複数のスイッチのうち接続状態のスイッチから、当該接続状態のスイッチに対応して設けられた前記定電流源が出力する定電流の総和に相当する電流を生成する
    を有する請求項14に記載の自動周波数制御装置。
  17. 前記電流生成回路の前記複数の定電流源は、それぞれ基準定電流の相互に異なる2のべき乗倍の定電流を出力する
    請求項14に記載の自動周波数制御装置。
  18. 前記水平同期パルス信号生成回路は、
    前記発振信号生成回路で生成された発振信号と、前記水平同期信号と、前記水平偏向信号に応じた比較信号とに基づいて、前記水平同期パルス信号を生成する
    請求項14に記載の自動周波数制御装置。
  19. 受信した映像信号から水平同期信号を抽出し、水平偏向装置において前記水平同期信号から水平偏向信号を生成し、当該水平偏向信号に応じて水平偏向コイルから磁界を発生させて、カソードから出射された電子ビームを偏向して蛍光面に指向する映像信号受信装置において、
    前記水平偏向装置は、
    前記水平同期信号の周波数を検出し、マルチスキャンモードのときに、予め決められた周波数の範囲内で前記検出した周波数を示すように各ビットを第1のレベルおよび第2のレベルの何れか一方にした複数のビットからなる制御信号を生成し、ポイントスキャンモードのときに、予め決められた相互に異なる固定の周波数をそれぞれ示す複数のビットのうち、前記検出した周波数に対応する単数のビットを第1のレベルにした制御信号を生成する演算手段と、
    前記演算手段が生成した制御信号に基づいて選択された単数または複数の定電流源が出力する定電流の総和に相当する電流を生成する電流生成回路と、当該生成された電流に応じた発振周波数を持つ発振信号を生成する発振信号生成回路と、前記発振信号と前記水平同期信号とに基づいて水平同期パルス信号を生成する水平同期パルス信号生成回路とを有する自動周波数制御手段と、
    前記演算手段が生成した前記制御信号と前記水平同期パルス信号とに基づいて、水平偏向信号を生成する水平偏向信号生成手段と
    を有し、
    前記自動周波数制御手段の電流生成回路は、
    マルチスキャンモードのときに、前記制御信号に基づいて電流を生成し、
    ポイントスキャンモードのときに、前記制御信号を、当該制御信号が示すポイントスキャンモードで用いられる周波数と同一または略同一の周波数を示す、前記マルチスキャンモードで用いられる前記予め決められた周波数の範囲内で周波数を示すように各ビットを第1のレベルおよび第2のレベルの何れか一方にした複数のビットからなる制御信号に変換し、当該変換した制御信号に基づいて電流を生成する
    映像信号受信装置。
  20. 前記水平偏向装置の前記自動周波数制御手段は、前記演算手段が生成した前記制御信号を入力して記憶する記憶回路を有し、
    当該記憶回路に記憶した制御信号を前記水平偏向信号生成手段に出力する
    請求項19に記載の映像信号受信装置。
  21. 受信した映像信号から水平同期信号を抽出し、水平偏向装置において前記水平同期信号から水平偏向信号を生成し、当該水平偏向信号に応じて水平偏向コイルから磁界を発生させて、カソードから出射された電子ビームを偏向して蛍光面に指向する映像信号受信装置において、
    前記水平偏向装置は、
    前記水平同期信号の周波数を検出し、当該検出された周波数を示す第1の制御信号を生成し、マルチスキャンモードのときに、予め決められた周波数の範囲内で前記検出した周波数を示すように各ビットを第1のレベルおよび第2のレベルの何れか一方にした複数のビットからなる第2の制御信号をさらに生成し、ポイントスキャンモードのときに、予め決められた相互に異なる固定の周波数をそれぞれ示す複数のビットのうち、前記検出した周波数に対応する単数のビットを第1のレベルにした第2の制御信号をさらに生成する演算手段と、
    前記演算手段で生成された前記第2の制御信号に基づいて選択された単数または複数の定電流源が出力する定電流の総和に相当する電流を生成する電流生成回路と、当該生成された電流に応じた発振周波数を持つ発振信号を生成する発振信号生成回路と、前記発振信号と前記水平同期信号とに基づいて水平同期パルス信号を生成する水平同期パルス信号生成回路とを有する自動周波数制御手段と、
    前記演算手段で生成された前記第1の制御信号と前記水平同期パルス信号とに基づいて、水平偏向信号を生成する水平偏向信号生成手段と
    を有し、
    前記自動周波数制御手段の電流生成回路は、
    マルチスキャンモードのときに、前記第2の制御信号に基づいて電流を生成し、
    ポイントスキャンモードのときに、前記第2の制御信号を、当該第2の制御信号が示すポイントスキャンモードで用いられる周波数と同一または略同一の周波数を示す、前記マルチスキャンモードで用いられる前記予め決められた周波数の範囲内で周波数を示すように各ビットを第1のレベルおよび第2のレベルの何れか一方にした複数のビットからなる第2の制御信号に変換し、当該変換した第2の制御信号に基づいて電流を生成する
    映像信号受信装置。
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