JP3833017B2 - 防音壁 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、主として、車両等の走行に伴う騒音を遮音、吸音するために、高速道路や鉄道の沿線等に沿って設置される防音壁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
車両などの走行に伴う騒音を遮音、吸音するために、多数の開孔を有する前面板と背面板とにより形成された中空内に吸音材が内装された防音パネルからなる防音壁が高速道路等の側縁に立設されている。又、高速道路等においては、電力を利用した視線誘導灯や道路照明灯等の各種施設、装置が設置されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしなから、前記防音壁は、高さが低いと上端を回折する回折音によって効果的な防音効果が期待できず、防音効果を高めるには、その高さを高くする必要があるが、経済上、構造上の制限を受けるため、高さを高くするには限界があった。又視線誘導灯や道路照明灯等は商用電源と接続されて電力が供給されるようになされているために、その工事に手間がかかると共に、工事費が高価になり、又電力費がかかり不便であった。
【0004】
そこで本発明は上記の如き問題を解決し、回折音を効果的に低減させると共に、視線誘導灯や道路照明灯等の各種施設、装置に対して電力を供給することのできる防音壁を提供せんとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は次のような構成としている。すなわちこの発明に係る防音壁は、道路の側縁に立設された支柱間に、多数の開孔を有する前面板と背面板とにより形成された中空内に吸音材が内装された防音パネルが支持された防音壁であって、防音パネルの上方に長手方向に沿って笠木が設けられ、笠木は、吸音材で作成され、又は周壁に多数の開孔を穿設した中空体から形成されて開孔より入射した音が中空内で減衰されるようになされ、又は中空体内に吸音材が内装されて開孔より入射した音が中空内で吸音材により吸音されるようになされて、吸音性が具備され、且つその側部が防音パネルの前面板及び背面板より外方に弯曲して膨出されると共に、上部に前面側から背面側に下る傾斜面が形成され、該傾斜面に太陽電池パネルが取付けられていることを特徴とするものである。
【0006】
本発明によれば、防音パネルの上方に長手方向に沿って設けられた笠木の側部が防音パネルの音源側である前面板より膨出されているので、その膨出側部によって回折音が低減され、高さを高くしたのと同様の効果が得られる。また前記笠木の上部に取付けられた太陽電池パネルによって発生した電力を視線誘導灯や道路照明灯等の各種施設、装置に対して供給すれば、手間な商用電源の工事を行う必要がなくなる。
【0007】
さらに前記太陽電池パネルは、笠木の上部に形成された傾斜面に取付けられ、太陽光が効率よく照射するので、発電効率がよく、又雨や雪が太陽電池パネル上に振っても効果的に下方に落下し、太陽電池パネルの発電を阻害することがない。
【0008】
なお本発明において、防音パネルの背面側に、鋸歯状に突出して設けられた外装板により、後方に下る傾斜面が設けられ、該外装板の傾斜面にも太陽電池パネルを取付けておけば、この太陽電池パネルによって、さらに発電量を高めることができる。又かように外装板の傾斜面に取付けられた太陽電池パネルは、前記笠木上の太陽電池パネルと同様に、太陽光が効率よく照射するので、発電効率がよく、又雨や雪が太陽電池パネル上に振っても効果的に下方に落下し、太陽電池パネルの発電を阻害することがない。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図1を参照し、具体的に説明する。
すなわち図1は本発明に係る防音パネルの実施の一形態を示す斜視図、図2はその断面図である。
【0010】
図面において、1は道路の側縁に沿って立設されたH型鋼からなる支柱であり、2はその支柱1の凹溝間に端部が挿入支持された防音パネルである。
【0011】
前記防音パネル2は、多数の開孔21を有する前面板22と、その背後に設けられた背面板23とによって形成された中空内に、グラスウール等の吸音材24が内装され、前面板22の開孔21より中空内に入射された騒音は吸音材24により吸音されると共に、背面板23により遮音されて音が背面側に漏れることがないようになされた通常のものである。
【0012】
3は、支柱1の上端側面にボルト31等により取付けられて、防音パネル2の上方に長手方向に沿って設けられた笠木であり、笠木3は、その側部32が音源側である防音パネル2の前面板22より膨出されると共に、上部に傾斜面33が形成されたものであり、そしてこの傾斜面33に太陽電池パネル4が取付けられている。
【0013】
前記笠木3は、吸音性を有しない単なる中空のものであってもよいし、中実のものでもよいが、この笠木3にも吸音性を具備させておけば、回折音の低減と吸音を図ることができる。吸音性を具備させるには、笠木3自体を吸音材で作成してもよいし、周壁に多数の開孔を穿設した中空体から形成し、開孔より入射した音が中空内で減衰されるようになされたものであってもよく、さらにこの中空体内に吸音材が内装され、開孔より入射した音が中空内で吸音材により吸音されるものであってもよく、その他のものであってもよい。
【0014】
尚、笠木3の側部32を音源側である防音パネル2の前面板22より膨出させているのは、この膨出側部32によって回折音を低減させるためであり、その膨出程度は可能なかぎりできるだけ膨出させておくのが好ましい。又太陽電池パネル4が取付けられる傾斜面33の傾斜角度は、夏場、冬場、いずれにおいても、太陽光が効率よく照射するように、設置する緯度等を勘案して適宜決定される。又笠木3の断面形状は、前記の如き膨出側部32と上面に傾斜面33とを有していれば、特に限定されるものではない。
【0015】
次に5は外装板であり、支柱1の側面にボルト51等により取付けられて、防音パネル2の背面側に傾斜面52を形成するように鋸歯状に突出して設けられており、さらにその傾斜面52に太陽電池パネル4が取付けられている。太陽電池パネル4が取付けられたこの傾斜面52の傾斜角度も、前記笠木3の傾斜面33と同様に、夏場、冬場、いずれにおいても、太陽光が効率よく照射するように、設置する緯度等を勘案して決定される。
【0016】
尚、前記笠木3及び外装板5は、防音パネル2に直接取付けられ、防音パネル2と一体化されていてもよいが、本形態においてはいずれも防音パネル2に直接取付けられておらず、支柱1に取付けられている。かように笠木3及び外装板5を支柱1に取付けるようにすれば、既設の防音パネル2であっても、笠木3及び外装板5を後付けすることができ、又容易に取り外して交換等のメンテナンスを行うことができる。
【0017】
【発明の効果】
本発明によれば、防音パネルの上方に長手方向に沿って設けられた笠木の側部が防音パネルの音源側である前面板より膨出されているので、その膨出側部によって回折音が低減され、高さを高くしたのと同様の効果が得られる。また前記笠木の上部に取付けられた太陽電池パネルによって発生した電力を視線誘導灯や道路照明灯等の各種施設、装置に対して供給すれば、手間な商用電源の工事を行う必要がなくなる。
【0018】
さらに前記太陽電池パネルは、笠木の上部に形成された傾斜面に取付けられ、太陽光が効率よく照射するので、発電効率がよく、又雨や雪が太陽電池パネル上に振っても効果的に下方に落下し、太陽電池パネルの発電を阻害することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る防音壁の実施の一形態を示す斜視図である。
【図2】図1の断面図である。
【符号の説明】
1 支柱
2 防音パネル
21 開孔
22 前面板
23 背面板
24 吸音材
3 笠木
31 ボルト
32 側部
33 傾斜面
4 太陽電池パネル
5 外装板
51 ボルト
52 傾斜面
Claims (2)
- 道路の側縁に立設された支柱間に、多数の開孔を有する前面板と背面板とにより形成された中空内に吸音材が内装された防音パネルが支持された防音壁であって、防音パネルの上方に長手方向に沿って笠木が設けられ、笠木は、吸音材で作成され、又は周壁に多数の開孔を穿設した中空体から形成されて開孔より入射した音が中空内で減衰されるようになされ、又は中空体内に吸音材が内装されて開孔より入射した音が中空内で吸音材により吸音されるようになされて、吸音性が具備され、且つその側部が防音パネルの前面板及び背面板より外方に弯曲して膨出されると共に、上部に前面側から背面側に下る傾斜面が形成され、該傾斜面に太陽電池パネルが取付けられていることを特徴とする防音壁。
- 防音パネルの背面側に、鋸歯状に突出して設けられた外装板により、後方に下る傾斜面が設けられ、該外装板の傾斜面に太陽電池パネルが取付けられていることを特徴とする請求項1記載の防音壁。
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1999
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