JP3832994B2 - ウエハ分離搬送装置 - Google Patents

ウエハ分離搬送装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3832994B2
JP3832994B2 JP2313699A JP2313699A JP3832994B2 JP 3832994 B2 JP3832994 B2 JP 3832994B2 JP 2313699 A JP2313699 A JP 2313699A JP 2313699 A JP2313699 A JP 2313699A JP 3832994 B2 JP3832994 B2 JP 3832994B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wafer
group
separating
suction
laminated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2313699A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000156396A (ja
Inventor
山 昭 博 仲
久 光 男 高
田 國 廣 齋
Original Assignee
株式会社日平トヤマ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社日平トヤマ filed Critical 株式会社日平トヤマ
Priority to JP2313699A priority Critical patent/JP3832994B2/ja
Publication of JP2000156396A publication Critical patent/JP2000156396A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3832994B2 publication Critical patent/JP3832994B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
  • Manipulator (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体素子等に用いられるウエハを複数枚積層された状態から1枚ずつ分離して搬送するウエハ分離搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体素子等の素材として用いられるウエハは、シリコン等の脆性材料により形成された円柱状あるいは角柱状のインゴットをワイヤソー等を用いて所定の厚さとなるよう複数枚に切断し、この切断した複数枚のウエハを1枚ずつに分離することで上記素材等として用いられることになる。
【0003】
ところで、この薄板状に切断されたウエハは、脆性材料からなるため損傷し易く、積層状態にあるウエハを1枚ずつ分離するのは困難な作業であることから、この作業を行なうための装置として種々のものが提案されている。
【0004】
例えば、特開平9−148278号公報に開示のウエハ分離搬送装置は、水槽内において上下方向に積層されるように積層ウエハ群をガイドロッド等により支持して配置し、この積層ウエハ群を上方向に所定量ずつ順送りすると共に、最上部のウエハに対し噴射ノズルから高速の噴流水を噴射して、この最上部にあるウエハを水平方向に移動させて分離し、これら分離したウエハを所定のカセットにそれぞれ分離した状態で収納するというものである。
【0005】
また、実公昭62−44534号公報に開示のウエハ分離搬送装置は、水槽内において水平方向(横方向)に積層あるいは上下方向に積層されるように積層ウエハ群を水槽の内壁に接触させて支持し、この積層ウエハ群を一端側から押圧付勢すると共に、他端あるいは上端にあるウエハを1枚ずつ円錐形吸着盤により吸着して、積層方向と略直交する方向にこの吸着したウエハを直線的に移動させると共に隣接するウエハが一緒に移動しないようにゲートにより拘束して、吸着したウエハのみを分離するというものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のウエハ分離搬送装置においては、以下のような問題点があった。すなわち、上記特開平9−148278号公報に開示のウエハ分離搬送装置においては、ウエハを分離させるための作用力として高圧噴流水の衝撃力を用いているため、ウエハに及ぼされる力のばらつきあるいは隣接するウエハとの密着力のばらつき等により、分離動作を行なうためのサイクルタイムが安定せず、所定の時間内にウエハの分離動作を確実に終了させるのが困難である。また、大径のウエハの場合には、上記力のばらつき等がより一層影響して分離動作を確実に行なわせるのが困難である。さらに、ウエハが積層された積層ウエハ群は、その外周部がガイドロッドに擦られながら移動する構成故に、ウエハの外周部に欠けあるいはチッピング等の欠陥を生じる場合がある。
【0007】
また、上記実公昭62−44534号公報に開示のウエハ分離搬送装置においては、円錐形吸着盤により吸着したウエハを隣接するウエハの面に対して直線的に移動させる構成故に、密着したウエハ同士を容易に分離させることができず、又、分離させるために相当の力を必要とする。また、隣接するウエハが吸着したウエハと一緒に移動するのを禁止するゲートが水槽の側壁に設けられていることから、円錐形吸着盤とゲートとはそれぞれ別個に支持される構成となり、円錐形吸着盤の端面とこのゲートとの隙間が一定の間隔に確実に維持されない場合が生じ、1枚ずつの分離動作が確実に行なわれない場合がある。
【0008】
本発明は、上記のような従来技術の問題点に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、ウエハの破損を防止しつつ、ウエハの分離動作を行なう際のサイクルタイムの安定化、部品点数の削減による低コスト化、構造の簡略化等が図れるウエハ分離搬送装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のウエハ分離搬送装置は、請求項1に記載しているように、液体中において水平方向に複数枚積層された積層ウエハ群からウエハを1枚ずつ分離して搬送するウエハ分離搬送装置であって、前記積層ウエハ群のウエハの面と平行な面内において揺動する揺動アームと、前記揺動アームの自由端側に設けられた吸着盤とを含み、且つ前記積層ウエハ群の先端に位置するウエハを吸着して、この吸着したウエハを積層方向と直交する方向において隣接するウエハの面に沿わせながら直線以外の軌跡となるように移動させて分離するウエハ分離手段と、積層ウエハ群を上記ウエハ分離手段に対してその積層方向に相対的に移動させる移動手段と、前記揺動アームの揺動方向に沿って転動するようにウエハの面と転がり接触するローラと、前記ローラを回動自在に支持するローラアームと、前記ローラがウエハの面に接触するように前記ローラアームを付勢する弾性体とを含み、且つ前記積層ウエハ群の先端に位置するウエハを他のウエハに向けて押圧付勢する押圧付勢手段と、を有する構成となっている。
【0010】
上記押圧付勢手段としては、請求項2に記載しているように、前記ローラアームがウエハに押されて所定量後退した際に、前記積層ウエハ群の移動を停止させるための検出センサを有する構成を採用することができる。
【0011】
また、上記移動手段には、請求項3に記載しているように、前記積層ウエハ群を支持する支持ラックと、前記支持ラックを載置した状態で積層方向に移動可能に配置された移動テーブルと、前記移動テーブルを駆動する駆動機構と、を有する構成を採用することができる。
【0012】
上記支持ラックは、請求項4に記載しているように、輪郭が角型をなす角型ウエハからなる積層ウエハ群を、角型ウエハの輪郭線が水平線に対して傾斜するように保持する構成を採用することができる。
【0013】
さらに、本発明のウエハ分離搬送装置は、請求項5に記載しているように、前記ウエハ分離手段により分離されたウエハを所定位置へ搬送するウエハ搬送手段と、前記ウエハ搬送手段により搬送したウエハを液体中で1枚ずつ分離状態で複数枚収容するウエハカセットとを有する構成を採用することができる。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0038】
図1ないし図3は、本発明に係るウエハ分離搬送装置の第1の実施の形態を示すものであり、このウエハ分離搬送装置は、図1に示すように、水槽10内において、水平方向(Y軸方向)に複数枚積層された積層ウエハ群20をその積層方向すなわちY軸方向に移動させる移動手段30と、この移動手段30により順送りされる積層ウエハ群20の先端に位置するウエハを吸着して、この吸着したウエハを積層方向と略直交する方向において隣接するウエハの面に沿わせながら直線以外の軌跡となるように移動させて分離するウエハ分離手段40と、積層ウエハ群20の先端に位置するウエハを他のウエハに向けて押圧付勢する押圧付勢手段50と、ウエハ分離手段40により分離されたウエハを水槽10外の所定位置へ搬送するウエハ搬送手段60等をその基本構成として備えている。
【0039】
ここで、上記移動手段30は、図1ないし図3に示すように、水平方向に積層され全体として円柱形状をなす積層ウエハ群20を支持する支持ラック31と、この支持ラック31を載置固定した状態で積層方向すなわちY軸方向に往復移動可能に配置された断面略L字形状の移動テーブル32と、この移動テーブル32を駆動する駆動機構としてのサーボモータ33、移動テーブル32の一部に設けられた雌ねじ部(不図示)に螺合するスクリューシャフト34、サーボモータ33のシャフトに固着された駆動プーリ33a及びスクリューシャフト34の一端に固着された従動プーリ34aに巻き掛けられた駆動ベルト35等により構成されている。
【0040】
すなわち、上記サーボモータ33が一方向に回転すると、駆動ベルト35を介してスクリューシャフト34が一方向に回転し、移動テーブル32は、ガイド36により水平方向(Y軸方向)に案内されて、上記ウエハ分離手段40に近づく方向に前進移動し、一方、上記サーボモータ33が逆方向に回転すると、駆動ベルト35を介してスクリューシャフト34が逆方向に回転し、移動テーブル32は、上記ウエハ分離手段40から遠ざかる方向に後退移動するようになっている。従って、上記移動テーブル32上に載置固定された支持ラック31に支持される積層ウエハ群20は、支持ラック31と相対的な移動を生じることなく、その積層方向(Y軸方向)において移動させられることになる。
【0041】
上記支持ラック31は、図4に示すように、側板31a,31bと、この両側板31a,31bを連結すると共に円形ウエハWの外周面を支持する2本のガイドロッド31cと、同様に両側板31a,31bを連結すると共に移動テーブル32の受け部32aに適合される連結ロッド31d等により構成されている。尚、側板31a,31bの内側にウエハの積層方向に移動可能な別個の間隔調整板31eを設けて、ウエハの積層方向における間隔を調整可能にし、積層ウエハ群20の積層枚数が少ない場合にその倒れを防止することも可能である。
【0042】
このように、2本のガイドロッド31cにより積層ウエハ群20を支持することから、各々のウエハWの中心が一直線上に並ぶような自動調芯作用を得ることができる。また、積層ウエハ群20を水平方向に重なるようにして支持することから、それぞれのウエハWに対して他のウエハWの荷重が加わらないため、垂直方向(上下方向)に積層する場合に生じ得るような下側に位置するウエハの破損等を生じることもない。
【0043】
上記ウエハ分離手段40は、図1ないし図3に示すように、積層ウエハ群20のウエハWの面と平行な面、すなわち、XZ平面内において略上下方向に揺動する揺動アーム41と、この揺動アームの自由端側に設けられた略T字形状の吸着盤42と、揺動アーム41を駆動する駆動機構等により構成されている。
【0044】
上記駆動機構は、図5(a),(b)に示すように、揺動アーム41の回動軸43の一端部に固着された連結アーム44と、この連結アーム44の自由端部44aに連結されてシリンダ45aに対し伸縮可能に往復動する伸縮ロッド45b及び本体フレーム1に揺動自在に連結された上記シリンダ45aからなるアクチュエータ45等により構成されている。
【0045】
すなわち、アクチュエータ45が作動して伸縮ロッド45bが伸びると、図5(b)に示すように、連結アーム44を介して、揺動アーム41は最下部の吸着位置Aから上方に揺動して最上部の分離位置Bに達し、一方、伸縮ロッド45bが縮むと、同様に連結アーム44を介して揺動アーム41は下方に揺動して元の吸着位置Aに戻る。
【0046】
ここで、吸着盤42上の一点Pの軌跡を辿ると、図5(b)に示すような円弧状の軌跡となり、従って、吸着盤42により吸着して分離されるウエハは、この分離されるウエハに隣接するウエハに対して、その面に沿いつつ円弧状に移動して分離されることになる。
【0047】
このように、分離されるウエハに直線以外の移動を与えることにより、容易に分離動作を行なわせることができる。
【0048】
また、上記揺動アーム41の回動軸43は、図6に示すように、軸受46aを介して筒状部材46により支持されており、この筒状部材46は支持部材47を介して本体フレーム1に固着されている。
【0049】
さらに、上記揺動アーム41を揺動自在に支持する支持部材47には、図5及び図6に示すように、ブラケット48を介して、吸着して分離されるウエハW1に少なくとも隣接するウエハW2が、分離されるウエハW1に密着して一緒に移動するのを禁止する移動禁止手段としてのストッパ(仕切板)49が固着されている。
【0050】
上記ストッパ49は、下端側にウエハの半径よりも僅かに大きい曲率半径をなす円弧面49aを備えており、又、その背面49bと揺動アーム41に設けられた吸着盤42の吸着面42aとの間隔は、ウエハの厚さの1倍以上で2倍未満の隙間Cとなるように設定されている。
【0051】
従って、積層ウエハ群20の先端のウエハW1が吸着盤42に吸着された状態で、このウエハW1に隣接するウエハW2は、その外周面の少なくとも一部が上記ストッパ49の円弧面49aの下方に位置付けられてオーバラップすることになり、吸着されたウエハW1が揺動アーム41により上方に向けて移動させられても、隣接するウエハW2はその外周面がストッパ49の円弧面49aに当接して、その移動が禁止されることになる。
【0052】
ここで、上記ストッパ49と揺動アーム41すなわち吸着盤42とは、同一の支持部材47に対して設けられていることから、上記隙間cを高精度に調整かつ維持することができる。
【0053】
上記吸着盤42は、図7(a)に示すように、吸着面42a上にて開口する複数の微細通路42bと、この微細通路42bが連通する主通路42cと、この主通路42cをホースHに連通させる接続部42d等により構成されており、上記ホースHに接続された圧力調整ポンプ(不図示)を作動させることにより、微細通路42b及び主通路42c内を減圧あるいは増圧することができるようになっている。
【0054】
尚、図7(b)に示すように、吸着盤42の下端部に、水平方向に突出する支持用突出片42eを設けて、吸着したウエハW1の下方外周縁部を支持し、その落下を防止するようにすることも可能である。
【0055】
上記押圧付勢手段50は、図1ないし図3に示すように、揺動アーム41の後方から斜め上方に向けて配置されており、又、図8に示すように、揺動アーム41の揺動方向Lに沿って転動するようにウエハW1の面と転がり接触するローラ51と、このローラ51を一端側にて回動自在に支持すると共に本体フレーム1に固定された支軸52回わりに揺動自在に配置されたローラアーム53と、このローラアーム53の他端側に設けられて上記ローラ51がウエハの面に向けて常時付勢されるようにローラアーム53を下方に向けて付勢する弾性体としてのスプリング54と、ローラ51すなわちローラアーム53がウエハに押されて所定量後退するように図8(a)中反時計回わりに揺動した際に、移動手段30により移動させられる積層ウエハ群20の移動を停止させるための検出センサ55等により構成されている。
【0056】
上記構成においては、前述の移動手段30により、積層ウエハ群20が図8(a)中矢印F方向に前述移動させられて、先端に位置するウエハW1がローラ51に当接し、このローラ51を所定量後退移動させたところで、すなわち、先端のウエハW1が吸着盤42に接触するかしないかのところまで移動させられた時点で検出センサ55が作動して移動手段30の駆動を停止させる。その後、吸着盤42が作動して先端のウエハW1を吸着し、揺動アーム41が上方に向けて揺動する際に、ローラ51は、吸着されたウエハW1の面上を揺動方向に沿って転動することになる。
【0057】
上記ウエハ分離手段40により分離されたウエハを水槽10外の所定位置に搬送するウエハ搬送手段60は、図1ないし図3に示すように、揺動アーム41により分離されて吸着盤42により吸着された状態にあるウエハW1を吸着する略円錐形の吸着パッド61と、この吸着パッド61を支持してX軸方向に往復動する搬送キャリア62と、この搬送キャリア62を往復駆動する駆動機構等により構成されている。
【0058】
上記搬送キャリア62は、吸着パッド61を支持して支軸63回りに垂直位置と水平位置との間を揺動する吸着パッドアーム64を備えており、この吸着パッドアーム64は、上下方向(Z軸方向)に伸縮する伸縮ロッド(不図示)に支持されて上下方向の位置が変えられ、又、Y軸方向に移動する移動機構(不図示)に支持されて吸着盤42に吸着されたウエハに対して前進後退できるようになっている。また、上記吸着パッド61には、ウエハの吸着及び離脱を可能にするための圧力調整ポンプ(不図示)がホースを介して接続されている。
【0059】
上記駆動機構は、サーボモータ65と、搬送キャリア62の雌ねじ部62aに螺合されたスクリューシャフト66と、サーボモータ65のシャフトに固着された駆動プーリ65a及びスクリューシャフト66の一端に固着された従動プーリ66aに巻き掛けられた駆動ベルト67等により構成されている。
【0060】
上記構成においては、揺動アーム41上の吸着盤42に代わって吸着パッド61が作動してウエハを吸着し、吸着パッドアーム64が垂直位置から水平位置に揺動すると、サーボモータ65が一方向に回転し、駆動ベルト67を介してスクリューシャフト66が一方向に回転する。そして、搬送キャリア62が、ウエハを水平に保持した状態でガイド68に沿って水槽10の外側所定の位置に移動し、必要に応じて吸着パッドアーム64の上下移動が行なわれ、続いて、吸着パッド61の吸着動作が解除されて、所定のウエハカセットあるいはベルトコンベア等に分離されたウエハが載置される。その後、サーボモータ65が逆方向に回転し、搬送キャリア61は逆の行程を辿って元の吸着位置に戻り、次のウエハ吸着及び搬送動作が行なわれることになる。
【0061】
次に、本実施の形態に係るウエハ分離搬送装置の全体の動作について説明する。先ず、ウエハ処理ライン工程の1つであるワイヤソーによる切断工程を終えた積層ウエハ群20が、支持ラック31に支持された状態で水槽10内の移動テーブル32上に載置されると、サーボモータ33が作動して、移動テーブル32が積層ウエハ群20を揺動アーム41の吸着盤42に向けて前進移動させる。
【0062】
そして、積層ウエハ群20の先端のウエハW1がローラ51に接触し、スプリング54の付勢力に抗してローラアーム53を所定量後方へ揺動させると、検出センサ55が作動して、サーボモータ33の駆動動作を停止させる。
【0063】
続いて、揺動アーム41の吸着盤42が作動し、先端のウエハW1を吸着する。そして、アクチュエータ45が作動して、揺動アーム41はウエハW1を吸着保持した状態で上方に向けて揺動し、所定の分離位置Bに達する。この揺動による分離移動の際に、分離されるウエハW1は、隣接するウエハW2の面に沿いつつ円弧状の軌跡Lをなすように移動し、隣接するウエハW2はその外周縁部がストッパ49の円弧面49aに当接して上方への移動が禁止される。この直線以外の相対的な移動により、ウエハW1の分離が容易に行なわれる。また、この揺動による分離移動の際に、ローラ51が転動しつつ先端のウエハW1から外れると、スプリング54の付勢力によりローラ51は残りのウエハを後退させるように押圧してウエハの倒れを防止すると共に、移動テーブル32が駆動されて残りの積層ウエハ群20は僅かに後退移動させられる。これにより、分離動作がより一層容易に行なわれることになる。
【0064】
さらに続いて、搬送キャリア62に設けられた吸着パッドアーム64が垂直となるように下方に向けて揺動し、この吸着パッドアーム64すなわち吸着パッド61が吸着盤42に吸着されたウエハW1に向かって前進移動し、このウエハW1を吸着する。この吸着パッド61によるウエハW1の吸着が終了すると、吸着盤42による吸着動作が解除され、ウエハW1は吸着パッド61のみによって吸着保持されることになる。その後、吸着パッド61はウエハW1を吸着した状態で所定量後退移動し、続いて、吸着パッドアーム64が水平となるように上方に向けて揺動し、吸着されたウエハW1は水平位置Dに保持される。
【0065】
一方、ウエハW1を離した揺動アーム41は、アクチュエータ45の収縮動作により下方に向けて揺動(後退移動)し、積層ウエハ群20の新たな先端ウエハW1と対向する吸着位置Aに位置付けられる。この下方への揺動の際に、吸着盤42には圧力調整ポンプによる逆圧(正圧)が加えられて、その微細通路42b内に詰まったゴミ等の噴出除去が行なわれる。
【0066】
尚、上記揺動アーム41の後退移動の際に、上記逆圧による噴出除去に代えて、あるいは噴出除去に加えて、図9に示すような洗浄手段としての回転ブラシ70を回転させて吸着盤42の洗浄を行なうようにすることも可能である。
【0067】
続いて、上記ウエハW1が水平位置Dに保持された状態から、サーボモータ65が作動して、搬送キャリア62は、ガイド68に沿って水槽10の外側まで移動し、その外側の水平位置EにウエハW1が達した時点で停止する。そして、必要に応じ吸着パッドアーム64を上下動させてウエハW1の高さを変え、吸着パッド61による吸着動作を解除して、ウエハW1を所定のウエハカセットあるいはベルトコンベア上に載せる。
【0068】
上記ウエハの離脱後、搬送キャリア62は元の位置に戻され、再び同様の動作が繰り返される。
【0069】
図10ないし図12は、本発明に係るウエハ分離搬送装置の第2の実施の形態を示すものであり、このウエハ分離搬送装置は、水槽110内において、水平方向(Y軸方向)に複数枚積層された角柱形状をなす積層ウエハ群120をその積層方向すなわちY軸方向に移動させる移動手段130と、この移動手段130により順送りされる積層ウエハ群120の先端に位置するウエハを吸着して、この吸着したウエハを積層方向と直交する方向において隣接するウエハの面に沿わせながら直線以外の軌跡となるように移動させて分離するウエハ分離手段140と、積層ウエハ群120の先端に位置するウエハを他のウエハに向けて押圧付勢する押圧付勢手段150と、水槽110内に配置され且つウエハ分離手段140により分離されたウエハを1枚ずつ分離状態で複数枚収容するウエハカセット140と、ウエハ分離手段140により分離されたウエハをウエハカセット160まで搬送するウエハ搬送手段170と、このウエハカセット160をY軸方向に移動させるカセット移動手段180等をその基本構成として備えている。
【0070】
ここで、上記移動手段130は、水平方向(Y軸方向)に積層され全体として角柱形状をなす積層ウエハ群120を支持する支持ラック131と、この支持ラック131を載置固定した状態で積層方向すなわちY軸方向に往復移動可能に配置された断面逆L字形状の移動テーブル132と、この移動テーブル132を駆動する駆動機構としてのサーボモータ133、移動テーブル132の一部に設けられた雌ねじ部(不図示)に螺合するスクリューシャフト134、サーボモータ133のシャフトに固着された駆動プーリ133a及びスクリューシャフト134の一端に固定された従動プーリ134aに巻き掛けられた駆動ベルト135等により構成されている。
【0071】
すなわち、上記サーボモータ133が一方向に回転すると、駆動ベルト135を介してスクリューシャフト134が一方向に回転し、移動テーブル132は、ガイド136により水平方向(Y軸方向)に案内されて、上記ウエハ分離手段140に近づく方向に前進移動し、一方、上記サーボモータ133が逆方向に回転すると、駆動ベルト135を介してスクリューシャフト134が逆方向に回転し、移動テーブル132は、上記ウエハ分離手段140から遠ざかる方向に後退移動するようになっている。従って、上記移動テーブル132上に載置固定された支持ラック131に支持される積層ウエハ群120は、支持ラック131と相対的な移動を生じることなく、その積層方向(Y軸方向)において移動させられることになる。
【0072】
上記支持ラック131は、図13に示すように、側板131a,131bと、この両側板131a,131bを連結すると共に角形ウエハWの相隣接する直線状の外周面を支持する4本のガイドロッド131cと、同様に両側板131a,131bを連結すると共に間隔調整板131dを往復動自在に案内する2本の連結ロッド131e等により構成されている。
【0073】
上記4本のガイドロッド131cにより、積層ウエハ群120は、ウエハの輪郭線が水平線(X軸)に対して傾斜するように、すなわち、ウエハの積層方向(Y軸方向)から見てひし形状に支持されることから、各々のウエハの中心が一直線上に並ぶような自動調芯作用を得ることができる。また、積層ウエハ群120を水平方向に重なるようにして支持することから、それぞれのウエハに対して他のウエハの荷重が加わらないため、垂直方向(上下方向)に積層する場合に生じ得るような下側に位置するウエハの破損等を生じることもない。ここで、上記ガイドロッド131cは4本設けたが、少なくとも左右に1本ずつ合計2本設ければ、上記自動調芯作用を得つつ積層ウエハ群120を支持することができる。
【0074】
上記ウエハ分離手段140は、図10ないし図12に示すように、積層ウエハ群120のウエハの面と平行な面、すなわち、XZ平面内において略上下方向に揺動する揺動アーム141と、この揺動アーム141の自由端側に設けられた略矢印形状の吸着盤142と、揺動アーム141を駆動する駆動機構等により構成されている。
【0075】
上記駆動機構は、図11に示すように、揺動アーム141の回動軸143の一端部に固着された連結アーム144と、この連結アーム144の自由端部に連結されてシリンダ145aに対し伸縮可能に往復動する伸縮ロッド145b及び本体フレーム100に揺動自在に連結された上記シリンダ145aからなるアクチュエータ145等により構成されており、その基本動作は前述実施の形態のものと同様である。
【0076】
また、上記揺動アーム141の回動軸143は、前述実施の形態と同様に、軸受を介して筒状部材により支持されており、この筒状部材は支持部材147を介して本体フレーム100に固着されている。
【0077】
さらに、上記揺動アーム141を揺動自在に支持する支持部材147には、図10に示すように、ブラケット148を介して、吸着して分離されるウエハW1に少なくとも隣接するウエハW2が、分離されるウエハW1に密着して一緒に移動するのを禁止する移動禁止手段としてのストッパ(仕切板)149が固着されている。
【0078】
上記ストッパ149は、下端側に略90度の中心角で山形状の切欠きを画定する傾斜面149aを備えており、又、その背面と揺動アーム141に設けられた吸着盤142の吸着面142aとの間隙は、前述実施の形態と同様にウエハの厚さの1倍以上で2倍未満の隙間となるように設定されており、積層ウエハ群120の先端のウエハW1が吸着盤142に吸着された状態で、このウエハW1に隣接するウエハW2は、その外周面の少なくとも一部が上記ストッパ149の傾斜面149aの下方に位置付けられてオーバラップすることになり、吸着されたウエハW1が揺動アーム141により上方に向けて移動させられても、隣接するウエハW2はその外周面がストッパ149の傾斜面149aに当接して、その移動が禁止されることになる。
【0079】
ここで、上記ストッパ149と揺動アーム141すなわち吸着盤142とは、同一の支持部材147に対して設けられていることから、上記ストッパの背面と吸着盤142の吸着面142aとの隙間を高精度に調整かつ維持することができる。
【0080】
上記ウエハ分離手段40により分離されたウエハを水槽110内の所定位置に配置されたウエハカセット160まで搬送するウエハ搬送手段170は、図14に示すように、揺動アーム141により分離されて分離位置BにあるウエハW1を吸着する吸着パッド171と、この吸着パッド171を支持しアクチュエータの伸縮ロッド172に結合されて上下方向(Z軸方向)に往復動する支持部材173、アクチュエータによりX軸方向においてお互いに近接離隔移動されてウエハW1のセンタリングを行なう一対のセンタリングガイド174、吸着パッド171を支持部材173と共にY軸方向に往復移動させる移動機構175等を備え、X軸方向に往復動する搬送キャリア176と、この搬送キャリア176を往復駆動する駆動機構等により構成されている。また、上記吸着パッド171には、ウエハの吸着及び離脱を可能にするための圧力調整ポンプ(不図示)がホースを介して接続されている。
【0081】
上記駆動機構は、サーボモータ177と、搬送キャリア176の雌ねじ部176aに螺合されたスクリューシャフト178と、サーボモータ177のシャフトに固着された駆動プーリ177a及びスクリューシャフト178の一端に固着された従動プーリ178aに巻き掛けられた駆動ベルト179等により構成されている。
【0082】
上記構成においては、揺動アーム141上の吸着盤142に代わって、吸着パッド171が作動してウエハを吸着すると、サーボモータ177が一方向に回転し、駆動ヘッド179及びスクリューシャフト178等を介して搬送キャリア176がガイドに沿って水平方向に移動し、ウエハカセット160の上方領域に達し所定の位置にて停止する。そして、センタリングガイド174によるウエハのセンタリングが行なわれ、支持部材173が下降してウエハがウエハカセットの所望の収位置に載置されると、吸着パッド171による吸着動作が解除される。その後、支持部材173は上昇し、サーボモータ177が逆方向に回転して、搬送キャリア176は逆の行程を辿って元の吸着位置に戻り、次のウエハ吸着及び搬送動作が行なわれることになる。
【0083】
ウエハカセット160は、複数本(図示の場合は4本)のロッド160aにて収容部が構成され、2列の収容部を有している。各ロッド160aには、互いに相対向する位置に、長さ方向(Y軸方向)に等ピッチ間隔で複数のウエハ収容溝が形成されている。そして、個々の収容溝においてウエハを保持し、各ウエハを1枚ずつ分離状態でY軸方向に配列して収容するようになっている。
【0084】
上記カセット移動手段180は、図10ないし図12に示すように、ウエハカセット160を載置固定した状態でウエハの配列方向すなわちY軸方向に往復移動可能に配置された断面L字形状の移動テーブル181と、この移動テーブル181を駆動する駆動機構としてのサーボモータ182、移動テーブル181の一部に設けられた雌ねじ部181aに螺合するスクリューシャフト183、サーボモータ181のシャフトに固着された駆動プーリ181a及びスクリューシャフト183の一端に固着された従動プーリ183aに巻き掛けられた駆動ベルト184等により構成されている。
【0085】
すなわち、このカセット移動手段180は、ウエハ搬送手段170により搬送されてきたウエハがウエハカセット160の未収納部分に適合するように、ウエハカセット160をY軸方向において所定ピッチで移動させるものである。
【0086】
尚、本実施の形態における吸着盤142及び押圧付勢手段150の構成及び動作については、前述実施の形態に示したものと同様であるため、ここでの説明を省略する。
【0087】
次に、本実施の形態に係るウエハ分離搬送装置の全体の動作について説明する。先ず、ウエハ処理ライン工程の1つであるワイヤソーによる切断工程を終えた積層ウエハ群120が、支持ラック131に支持された状態で水槽110内の移動テーブル132上に載置されると、サーボモータ133が作動して、移動テーブル132が積層ウエハ群120を揺動アーム141の吸着盤142に向けて前進移動させる。
【0088】
そして、積層ウエハ群120の先端のウエハW1がローラ151に接触し、スプリング(不図示)の付勢力に抗してローラアーム153を所定量後方へ揺動させると、検出センサ(不図示)が作動して、サーボモータ133の駆動動作を停止させる。
【0089】
続いて、揺動アーム141の吸着盤142が作動し、先端のウエハW1を吸着する。そして、アクチュエータ145が作動して、揺動アーム141はウエハW1を吸着保持した状態で上方に向けて揺動し、所定の分離位置Bに達する。この揺動による分離移動の際に、分離されるウエハW1は、隣接するウエハW2の面に沿いつつ円弧状の軌跡Lをなすように移動し、隣接するウエハW2はその外周縁部がストッパ149の傾斜面149aに当接して上方への移動が禁止される。この直線以外の相対的な移動により、ウエハW1の分離が容易に行なわれる。また、この揺動による分離移動の際に、ローラ151が転動しつつ先端のウエハW1から外れると、スプリングの付勢力によりローラ151は残りのウエハを後退させるように押圧してウエハの倒れを防止すると共に、移動テーブル132が駆動されて残りの積層ウエハ群120は僅かに後退移動させられる。これにより、分離動作がより一層容易に行なわれることになる。
【0090】
さらに続いて、搬送キャリア176に設けられた吸着パッド171が前進移動して、吸着盤142に吸着されたウエハW1を反対側の面から吸着する。この吸着パッド171によるウエハW1の吸着が終了すると、吸着盤142による吸着動作が解除され、ウエハW1は吸着パッド171のみによって吸着保持され、その後、吸着パッド171はウエハW1を吸着した状態で後退移動する。
【0091】
一方、ウエハW1を離した揺動アーム141は、アクチュエータ145の収縮動作により下方に向けて揺動(後退移動)し、積層ウエハ群120の新たな先端ウエハW1と対向する吸着位置Aに位置付けられる。この下方への揺動の際に、吸着盤142には圧力調整ポンプにより逆圧(正圧)が加えられて、その微細通路42b内に詰まったゴミ等の噴出除去が行なわれる。
【0092】
続いて、サーボモータ177が作動して、搬送キャリア176は、ガイドに沿って移動し、水槽110内に配置されたウエハカセット160の上方の所定位置FあるいはF´にウエハW1が達した時点で停止する。そして、センタリングガイド174によるウエハのセンタリングが行なわれ、支持部材173が下降してウエハがウエハカセットの所望の位置に載置されると、吸着パッド171による吸着動作が解除される。その後、支持部材173は上昇し、サーボモータ177が逆方向に回転して、搬送キャリア176は逆の行程を辿って元の吸着位置に戻り、次のウエハ吸着及び搬送動作が行われることになる。また、ウエハカセット160は、新たに分離されたウエハのための収納空間を対応させるべく、カセット移動手段180により所定量Y軸方向に送り移動される。
【0093】
図15ないし図18は、本発明に係るウエハ分離搬送装置の第3の実施の形態を示すものであり、このウエハ分離搬送装置は、水槽210内において、水平方向(Y軸方向)に複数枚積層された角柱形状をなす積層ウエハ群220をその積層方向すなわちY軸方向に移動させる移動手段230と、この移動手段230により順送りされる積層ウエハ群220の先端に位置するウエハを吸着して、この吸着したウエハを積層方向と直交する方向において隣接するウエハの面に沿わせながら直線以外の軌跡となるように移動させて分離するウエハ分離手段240と、積層ウエハ群220の先端に位置するウエハを他のウエハに向けて押圧付勢する押圧付勢手段250と、水槽210内に配置され且つウエハを1枚ずつ分離状態で複数枚収容するウエハカセット260と、ウエハ分離手段240により分離されたウエハをウエハカセット260まで搬送するウエハ搬送手段270と、このウエハカセット260をY軸方向に移動させるカセット移動手段280等をその基本構成として備えている。
【0094】
なお、この実施の形態におけるウエハ分離搬送装置は、先述した第2の実施の形態のウエハ分離搬送装置(図10ないし図12参照)に比べて、移動手段やウエハ分離手段の位置と、ウエハカセットやカセット移動手段の位置とが左右逆の関係になっている。また、移動手段230は、後記する厚さ検出手段に対応するために、とくに図15に示すように、水槽210内の液面Sから積層ウエハ群220の一部を露出させた状態に保持している。
【0095】
ここで、上記移動手段230は、水平方向(Y軸方向)に積層され全体として角柱形状をなす積層ウエハ群220を支持する支持ラック231と、この支持ラック231を載置固定した状態で積層方向すなわちY軸方向に往復移動可能に配置された断面概略L字形状の移動テーブル232と、この移動テーブル232を駆動する駆動機構としてのサーボモータ233、移動テーブル232の一部に設けられたボールねじ234aに螺合するスクリューシャフト234等により構成されている。
【0096】
すなわち、上記サーボモータ233が一方向に回転すると、スクリューシャフト234が一方向に回転し、移動テーブル232は、ガイド236により水平方向(Y軸方向)に案内されて、上記ウエハ分離手段240に近づく方向に前進移動し、一方、上記サーボモータ233が逆方向に回転すると、スクリューシャフト234が逆方向に回転し、移動テーブル232は、上記ウエハ分離手段240から遠ざかる方向に後退移動するようになっている。従って、上記移動テーブル232上に載置固定した支持ラック231に支持される積層ウエハ群220は、支持ラック231と相対的な移動を生じることなく、その積層方向(Y軸方向)において移動させられることになる。
【0097】
上記支持ラック231は、第2の実施の形態に用いたもの(図13参照)と同様に、側板(131a,131b)と、この両側板(131a,131b)を連結すると共に角形ウエハの相隣接する直線状の外周面を支持する4本のガイドロッド(131c)と、同様に両側板(131a,131b)を連結すると共に間隔調整板(131d)を往復動自在に案内する2本の連結ロッド(131e)等により構成されている。そして、ウエハの輪郭線(辺)が水平線(X軸)に対して約45度傾斜するように積層ウエハ群220を保持することにより、各々のウエハの中心が一直線上に並ぶような自動調芯作用を得るものとなっている。
【0098】
また、上記支持ラック231は、両側板の間をガイドロッドおよび連結ロッドで構成することにより、下側に開放されたものとなっている。さらに、この支持ラック231を載置する移動テーブル232にあっても、とくに図18に示すように、下側への開放部301を有している。つまり、支持ラック231で保持した積層ウエハ群220中に割れたウエハが含まれている場合、そのウエハの破材が支持ラック231から落下し、さらに、破材が移動テーブル232の開放部301から水槽210の底へ自然落下するようにしてある。
【0099】
上記水槽210は、その底部に、中央に向けて下り勾配を有する傾斜面302と、傾斜面302の下位側に連続する底部中央の液体排出用凹部303を備えている。この凹部303の底部には排出口を有し、常時は閉塞されている。そして、凹部303内には、上側に開放した金網製の破材回収容器304が着脱自在に備えてある。つまり、移動手段230から落下したウエハの破材は、傾斜面302を滑り落ちて凹部303内の破材回収容器304に集められ、破材回収容器304とともに水槽210の外に容易に取り出すことができる。
【0100】
上記ウエハ分離手段240は、図15ないし図18に示すように、積層ウエハ群220のウエハの面と平行な面、すなわち、XZ平面内において略上下方向に揺動する揺動アーム241と、この揺動アーム241の自由端側に設けられた吸着盤242と、揺動アーム241を駆動するアーム駆動用アクチュエータ243等により構成してある。揺動アーム241およびアーム駆動用アクチュエータ243は、支持部材247を介して本体フレーム200に固着されている。
【0101】
さらに、上記揺動アーム241を揺動自在に支持する支持部材247には、図19および図20にも示すように、吸着して分離されるウエハW1に少なくとも隣接するウエハW2が、分離されるウエハW1に密着して一緒に移動するのを禁止する移動禁止手段としてのストッパ(仕切板)249が設けてある。
【0102】
このストッパ249は、支持部材247に取り付けたストッパ駆動用アクチュエータ305の出力部に、ブラケット306を介して取り付けてあって、ストッパ駆動用アクチュエータ305の進退動作に伴って、積層ウエハ群220の積層方向(Y軸方向)に往復移動する。ストッパ駆動用アクチュエータ305には、サーボモータやステッピングモータが用いられる。また、ストッパ249は、下端側に略90度の中心角で山形状の切欠きを画定する傾斜面249aを備えており、その背面と揺動アーム241に設けられた吸着盤242の吸着面242aとの間にウエハ通過用の隙間を形成する。
【0103】
上記のストッパ249に対して、揺動アーム241には、積層ウエハ群220の少なくとも先端に位置するウエハW1の厚さを検出する厚さ検出手段として、液面S上に一部を露出させた積層ウエハ群220の同露出部分を撮像するカメラ(例えばCCDカメラ)307が取り付けてある。積層ウエハ群220の一部を液面S上に露出させてこれを撮像すれば、液体の影響を受けずに明確な画像を得ることができる。そして、カメラ307を入力源とした図示しない画像処理装置においてウエハの厚さを測定し、その測定結果に基づいてストッパ駆動用アクチュエータ305を自動的に制御し、ストッパ249を適宜の方向に移動させるようにしている。このとき、通常、カメラ307は、ウエハの厚さよりも充分に大きい視野を有するので、先端ウエハW1だけでなく、それ以降の複数枚のウエハの厚さを測定することが可能である。
【0104】
すなわち、上記の如く少なくとも先端ウエハW1の厚さを測定し、その測定結果に基づいて、ストッパ249を移動させて揺動アーム241の吸着盤242との間隔を設定変更し、且つ先端ウエハW1が吸着盤242に吸着された状態で、このウエハW1に隣接するウエハW2の外周面の少なくとも一部を上記ストッパ249の傾斜面249aの下方にオーバラップさせる。これにより、吸着されたウエハW1が揺動アーム241により上方に向けて移動させられても、隣接するウエハW2はその外周面がストッパ249の傾斜面249aに当接して、その移動が禁止されることになる。このような、ストッパ249と吸着盤242との間隔設定は、ウエハを分離するたびに自動的に行われる。つまり、上記ウエハ分離手段240は、積層ウエハ群220におけるウエハの厚さにばらつきがある場合でも、ウエハを確実に1枚ずつ分離し得るものとなっている。
【0105】
さらに、当該ウエハ分離搬送装置は、とくに図18に示すように、前記移動手段230の積層ウエハ群220とウエハ分離手段240の吸着盤242との間に液体を噴射する液体噴射手段308を備えている。液体噴射手段308は、例えば、液体供給用のポンプおよびパイプや、噴射ノズル等により構成されており、水槽210内の液体を循環して使用することも可能である。この液体噴射手段308は、液体の噴射によって積層ウエハ群220と吸着盤242との間を常に清浄なものにし、吸着盤242とこれに吸着されるウエハとの間にウエハの破材や液体中に浮遊するウエハ保持用接着剤などの異物が入らないようにしている。
【0106】
上記ウエハ分離手段240により分離されたウエハを水槽210内の所定位置に配置されたウエハカセット260まで搬送するウエハ搬送手段270は、図21に示すように、揺動アーム241により分離されて分離位置BにあるウエハW1を吸着する回動可能な吸着パッド271と、この吸着パッド271を支持しアクチュエータ272の伸縮ロッド272aにより上下方向(Z軸方向)に往復動する支持部材273、アクチュエータによりX軸方向において互いに近接離隔移動されてウエハW1のセンタリングを行なう一対のセンタリングガイド274、吸着パッド271を支持部材273と共にY軸方向に往復移動させる移動機構275等を備え、X軸方向に往復動する搬送キャリア276と、この搬送キャリア276を往復駆動する駆動機構等により構成されている。また、上記吸着パッド271には、ウエハの吸着及び離脱を可能にするための圧力調整ポンプ(不図示)がホースを介して接続されている。
【0107】
搬送キャリア276をX軸方向に往復駆動する駆動機構は、サーボモータ277と、搬送キャリア276の雌ねじ部276aに螺合されたスクリューシャフト278等により構成されている。
【0108】
ここで、上記支持部材273は、アクチュエータ272の伸縮ロッド272aに結合した上側ブラケット309に弾性体を介して吊下したフローティング構造になっており、アクチュエータ272の伸縮ロッド272aに対して相対的に上下動(Z軸方向)可能になっている。そして、上側ブラケット309との間に、ウエハカセット260に対して収容途中のウエハが衝突した際に、その収容動作(下降動作)を停止するための衝突検出手段310を備えている。この衝突検出手段310は、上側ブラケット309に固定したタッチセンサ311と、支持部材273側においてタッチセンサ311に相対向する検知部312とで構成されている。
【0109】
さらに、前記ウエハ搬送手段270は、揺動アーム241により分離されたウエハの分離位置Bにおいて、吸着パッド271で吸着したウエハの姿勢および破損を検出するウエハ検出手段313を備えている。このウエハ検出手段313には、カメラ(例えばCCDカメラ)を入力源として用いることができ、図示しない画像処理装置においてウエハの姿勢や破損を検出する。
【0110】
上記構成においては、揺動アーム241上の吸着盤242に代わって、吸着パッド271が作動してウエハを吸着すると、ウエハ検出手段313によりウエハの姿勢および破損を検出したのち、サーボモータ277が一方向に回転し、駆動ヘッド279及びスクリューシャフト278等を介して搬送キャリア276がガイドに沿って水平方向に移動し、ウエハカセット260の上方領域に達し所定の位置にて停止する。そして、センタリングガイド274によるウエハのセンタリングが行なわれ、支持部材273が下降してウエハがウエハカセット260の所望の位置に載置されると、吸着パッド271による吸着動作が解除される。その後、支持部材273は上昇し、サーボモータ277が逆方向に回転して、搬送キャリア276は逆の行程を辿って元の吸着位置に戻り、次のウエハ吸着及び搬送動作が行なわれることになる。
【0111】
ここで、ウエハ検出手段313により、ウエハの著しい姿勢不良あるいは破損が検出された場合には、搬送キャリア276を図21中に示す搬送途中位置Cで停止させ、吸着パッド271による吸着動作を解除してウエハを凹部303内に落下させるようにすることができる。また、万一、センタリングガイド274によってもウエハの姿勢が修正されないと、ウエハとウエハカセット260の収容部のクリアランスが小さいので、とくに角形ウエハでは、収容途中(下降途中)のウエハの角がウエハカセット260に衝突する。このとき、ウエハ搬送手段270では、ウエハの衝突に伴って、衝突検出手段310のタッチセンサ311と検知部312とが接触することにより衝突が検出され、支持部材273の下降を速やかに停止させ、さらには支持部材273を上昇させる。これにより、衝突によるウエハの破損を防止し、また、破損したウエハがウエハカセット260に収容されるような事態を防止している。
【0112】
上記カセット移動手段280は、図15ないし図18に示すように、ウエハカセット260を載置固定した状態でウエハの配列方向すなわちY軸方向に往復移動可能に配置された断面L字形状の移動テーブル281と、この移動テーブル281を駆動する駆動機構としてのサーボモータ282、移動テーブル281の一部に設けられたボールねじ281aに螺合するスクリューシャフト283等により構成されている。
【0113】
すなわち、このカセット移動手段280は、ウエハ搬送手段270により搬送されてきたウエハがウエハカセット260の未収納部分に適合するように、ウエハカセット260をY軸方向において所定ピッチで移動させるものである。
【0114】
尚、本実施の形態における吸着盤242及び押圧付勢手段250の構成及び動作については、前述実施の形態に示したものと同様であるため、ここでの説明を省略する。
【0115】
また、上記ウエハカセット260は、第2の実施の形態に示すものと同様に、複数のロッドにより構成してあって、各ロッドには、互いに相対向する位置に、Y軸方向に等ピッチ間隔で複数のウエハ収容溝が形成されている。そして、下側の両ロッドの間で下方に開放されたものとなっている。さらに、カセット移動手段280の移動テーブル281にあっても、とくに図18に示すように、下側への開放部314を有している。つまり、ウエハカセット260に収容したウエハが破損した場合、先に説明した移動手段230の支持ラック231および移動テーブル232と同様に、ウエハの破材がウエハカセット260から落下し、破材が移動テーブル281の開放部314から水槽210の底へ自然落下し、さらには、傾斜面302によって中央の凹部303に装着した破材回収容器304に滑り落ちるようにしてある。
【0116】
本実施の形態に係るウエハ分離搬送装置の基本的動作は、先に説明した各実施の形態に係るものとほぼ同じであるが、その動作過程において、移動手段230の支持ラック231および移動テーブル232の開放部301により、支持ラック231の積層ウエハ群220中に含まれるウエハの破材が自然落下により除去され、液体噴射手段308により、分離するウエハとこれを吸着する吸着盤242の間が常に清浄化され、厚さ検出手段であるカメラ307からの検出結果に基づいてストッパ249と吸着盤242との隙間が調整されて、ウエハ分離手段240によって積層ウエハ群220から1枚のウエハを良好に分離させる。
【0117】
こののち、ウエハがウエハ分離手段240からウエハ搬送手段270に移し代えられると、ウエハ検出手段313によりウエハの姿勢や破損を検出し、センタリングガイド274によってウエハの姿勢を修正し、同ウエハをウエハカセット260に収容することとなり、この際、ウエハの姿勢不良がある場合には、衝突検出手段310により、姿勢不良のウエハとウエハカセット260との衝突を検出してウエハの収容を停止し、さらに、ウエハカセット260に収容後のウエハが割れた場合には、ウエハカセット260および移動テーブル281の開放部314を通してウエハの破材を自然落下させる。
【0118】
このように、当該ウエハ分離搬送装置は、支持ラック231の積層ウエハ群220を枚葉化してから、そのウエハをウエハカセット260に分離状態で収容するまでの間に、ウエハの破材を除去する機能やウエハの破損を防止する機能といった数々の機能を備えたものとなっており、正常なウエハだけをウエハカセット260に収容して、これらを次の工程に容易に搬出し得る。
【0119】
【発明の効果】
以上述べたような構成をなす本発明のウエハ分離搬送装置によれば、以下のような効果がもたらされる。請求項1に係るウエハ分離搬送装置によれば、液体中(水槽中)において分離しようとするウエハを直接吸着し、この吸着したウエハを隣接するウエハの面に沿わせながら直線以外の軌跡となるように移動させて分離することから、過大な力を必要とすることなく、容易にウエハを分離することができ、又、この分離動作が確実に行なわれることからそのサイクルタイムを安定させることができる。また、吸着という直接的に力を及ぼす手法と直線以外の軌跡を描くような相対的な移動を行なわせる手法とを兼ね備えることにより、大径のウエハであっても容易に分離することができる。
さらに、ウエハ分離手段において、吸着盤を自由端部に備えた揺動アームを用いることにより、上記直線以外の軌跡、例えば円弧状の軌跡を描く相対的な移動を行なわせることから、簡略な構造にして上記移動動作を確保することができ、又、次工程への展開が容易である。
そしてさらに、押圧付勢手段を簡略な構造として形成することができ、又、ウエハに直接接触する部分を転がり接触するローラとし、又、このローラがウエハの移動に伴なって回転するように方向付けられていることから、押圧による摩擦力を極力低減することができ、ウエハの損傷等を防止することができるうえに、押圧付勢手段により積層ウエハ群の先端側に位置するウエハの倒れを防止することができ、又、この倒れ防止により先端ウエハの位置決めもより高精度に行なうことができる。
【0120】
請求項2に係るウエハ分離搬送装置によれば、移動手段により移動させられる積層ウエハ群の先端位置を吸着盤との関係において高精度に位置決めすることができ、又、積層ウエハ群の先端が吸着盤に衝突してウエハの破損等を招くことを予め防止することができる。
【0121】
請求項3に係るウエハ分離搬送装置によれば、積層ウエハ群をウエハ分離手段に向けて順送りする際に、積層ウエハ群を直接支える支持ラックと積層ウエハ群(ウエハ)との間に相対的な移動が生じないため、ウエハの支持領域に無理な力が加わることはなく、ウエハの破損等を防止することができる。
【0122】
請求項4に係るウエハ分離搬送装置によれば、ウエハが角型ウエハの場合に、積層ウエハ群におけるそれぞれのウエハの自動調芯作用を得ることができ、積層ウエハ群の配列を整えるような機構が不要となり、装置を簡略化することができる。
【0123】
請求項5に係るウエハ分離搬送装置によれば、積層ウエハ群から1枚ずつウエハを分離した後の次工程への移行を容易にすることができると共に、前記ウエハ搬送手段により搬送したウエハを液体中で1枚ずつ分離状態で複数枚収容するウエハカセットを備えているので、当該ウエハ分離装置において、ウエハの枚葉化から分離状態での収容に至るまでの工程を完了することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るウエハ分離搬送装置の第1の実施の形態を示す斜視図である。
【図2】 本発明に係るウエハ分離搬送装置の第1の実施の形態を示す正面図である。
【図3】 本発明に係るウエハ分離搬送装置の第1の実施の形態を示す側面図である。
【図4】 積層ウエハ群を支持する支持ラックの第1の実施の形態を示す斜視図である。
【図5】 ウエハ分離搬送装置の一部を構成するウエハ分離手段の概略構成を示すものであり、(a)は平面図、(b)は正面図である。
【図6】 ウエハ分離手段の構造及び吸着盤とストッパとの位置関係を示す図である。
【図7】 ウエハ分離手段の一部を構成する吸着盤を示すものであり、(a)は縦断面図、(b)は他の実施の形態を示す一部拡大断面図である。
【図8】 ウエハ分離搬送装置の一部を構成する押圧付勢手段の概略構成を示すものであり、(a)は側面図、(b)は正面図である。
【図9】 吸着盤を洗浄する洗浄手段を示す断面図である。
【図10】 本発明に係るウエハ分離搬送装置の第2の実施の形態を示す斜視図である。
【図11】 本発明に係るウエハ分離搬送装置の第2の実施の形態を示す正面図である。
【図12】 本発明に係るウエハ分離搬送装置の第2の実施の形態を示す側面図である。
【図13】 積層ウエハ群を支持する支持ラックの第2の実施の形態を示す斜視図である。
【図14】 第2の実施の形態に係るウエハ分離搬送装置の一部を構成するウエハ搬送手段を示すものであり、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図15】 本発明に係るウエハ分離搬送装置の第3の実施の形態を示す正面図である。
【図16】 本発明に係るウエハ分離搬送装置の第3の実施の形態を示す側面図である。
【図17】 本発明に係るウエハ分離搬送装置の第3の実施の形態を示す平面図である。
【図18】 本発明に係るウエハ分離搬送装置の第3の実施の形態を示す要部の斜視図である。
【図19】 図15中のウエハ分離手段を説明する要部の正面図である。
【図20】 図20中のウエハ分離手段を背面側から見た状態で示す斜視図である。
【図21】 図15中のウエハ搬送手段を説明する正面図(a)および側面図(b)である。
【符号の説明】
1 本体フレーム
10 水槽
20 積層ウエハ群
30 移動手段
31 支持ラック
31c ガイドロッド
32 移動テーブル
33 サーボモータ
34 スクリューシャフト
35 駆動ベルト
40 ウエハ分離手段
41 揺動アーム
42 吸着盤
43 回動軸
45 アクチュエータ
47 支持部材
49 ストッパ(移動禁止手段)
49a 円弧面
50 押圧付勢手段
51 ローラ
53 ローラアーム
54 スプリング(弾性体)
55 検出センサ
60 ウエハ搬送手段
61 吸着パッド
62 搬送キャリア
64 吸着パッドアーム
65 サーボモータ
66 スクリューシャフト
67 駆動ベルト
70 回転ブラシ(洗浄手段)
100 本体フレーム
110 水槽
120 積層ウエハ群
130 移動手段
131 支持ラック
131c ガイドロッド
132 移動テーブル
133 サーボモータ
134 スクリューシャフト
135 駆動ベルト
140 ウエハ分離手段
141 揺動アーム
142 吸着盤
143 回動軸
145 アクチュエータ
147 支持部材
149 ストッパ(移動禁止手段)
149a 傾斜面
150 押圧付勢手段
151 ローラ
153 ローラアーム
160 ウエハカセット
170 ウエハ搬送手段
171 吸着パッド
174 センタリングガイド
176 搬送キャリア
177 サーボモータ
178 スクリューシャフト
179 駆動ベルト
180 カセット移動手段
181 移動テーブル
182 サーボモータ
183 スクリューシャフト
184 駆動ベルト
210 水槽
220 積層ウエハ群
230 移動手段
231 支持ラック
232 移動テーブル
240 ウエハ分離手段
241 揺動アーム
242 吸着盤
247 支持部材
249 ストッパ(移動禁止手段)
260 ウエハカセット
270 ウエハ搬送手段
271 吸着パッド
274 センタリングガイド
301 開放部
302 水槽の傾斜面
303 水槽の凹部
304 破材回収容器
307 カメラ(厚さ検出手段)
308 液体噴射手段
310 衝突検出手段
313 ウエハ検出手段

Claims (5)

  1. 液体中において水平方向に複数枚積層された積層ウエハ群からウエ ハを1枚ずつ分離して搬送するウエハ分離搬送装置であって、
    前記積層ウエハ群のウエハの面と平行な面内において揺動する揺動アームと、前記揺動アームの自由端側に設けられた吸着盤とを含み、前記積層ウエハ群の先端に位置するウエハを吸着して、この吸着したウエハを積層方向と直交する方向において隣接するウエハの面に沿わせながら直線以外の軌跡となるように移動させて分離するウエハ分離手段と、
    前記積層ウエハ群を前記ウエハ分離手段に対してその積層方向に相対的に移動させる移動手段と、
    前記揺動アームの揺動方向に沿って転動するようにウエハの面と転がり接触するローラと、前記ローラを回動自在に支持するローラアームと、前記ローラがウエハの面に接触するように前記ローラアームを付勢する弾性体とを含み、前記積層ウエハ群の先端に位置するウエハを他のウエハに向けて押圧付勢する押圧付勢手段と、
    を有することを特徴とするウエハ分離搬送装置。
  2. 前記押圧付勢手段は、前記ローラアームがウエハに押されて所定量後退した際に、前記積層ウエハ群の移動を停止させるための検出センサを有する、ことを特徴とする請求項1に記載のウエハ分離搬送装置。
  3. 前記移動手段は、前記積層ウエハ群を支持する支持ラックと、前記支持ラックを載置した状態で積層方向に移動可能に配置された移動テーブルと、前記移動テーブルを駆動する駆動機構と、を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のウエハ分離搬送装置。
  4. 前記支持ラックは、輪郭が角型をなす角型ウエハからなる積層ウエハ群を、角型ウエハの輪郭線が水平線に対して傾斜するように保持することを特徴とする請求項3に記載のウエハ分離搬送装置。
  5. 前記ウエハ分離手段により分離されたウエハを所定位置へ搬送するウエハ搬送手段と、
    前記ウエハ搬送手段により搬送したウエハを液体中で1枚ずつ分離状態で複数枚収容するウエハカセットとを有する、ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載のウエハ分離搬送装置。
JP2313699A 1998-06-23 1999-01-29 ウエハ分離搬送装置 Expired - Fee Related JP3832994B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2313699A JP3832994B2 (ja) 1998-06-23 1999-01-29 ウエハ分離搬送装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17628198 1998-06-23
JP10-176281 1998-06-23
JP2313699A JP3832994B2 (ja) 1998-06-23 1999-01-29 ウエハ分離搬送装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000156396A JP2000156396A (ja) 2000-06-06
JP3832994B2 true JP3832994B2 (ja) 2006-10-11

Family

ID=26360446

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2313699A Expired - Fee Related JP3832994B2 (ja) 1998-06-23 1999-01-29 ウエハ分離搬送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3832994B2 (ja)

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102006021647A1 (de) * 2005-11-09 2007-11-15 Coenen, Wolfgang, Dipl.-Ing. Verfahren zur Vereinzelung von scheibenförmigen Substraten unter Nutzung von Adhäsionskräften
CN101652849B (zh) * 2006-12-19 2011-09-14 Rec斯坎沃佛股份有限公司 用于分离硅晶片的方法和设备
US8317450B2 (en) * 2008-10-30 2012-11-27 Lam Research Corporation Tactile wafer lifter and methods for operating the same
KR101416852B1 (ko) * 2008-12-29 2014-07-09 삼성테크윈 주식회사 웨이퍼 자동 공급장치
JP5347853B2 (ja) * 2009-09-02 2013-11-20 旭硝子株式会社 積層基板分離収容装置及びガラス基板の製造方法
JP5585911B2 (ja) * 2010-03-04 2014-09-10 武井電機工業株式会社 ウェハの分離方法及びウェハ分離移載装置
DE102010045098A1 (de) * 2010-09-13 2012-03-15 Rena Gmbh Vorrichtung und Verfahren zum Vereinzeln und Transportieren von Substraten
JP5982650B2 (ja) * 2013-12-06 2016-08-31 パナソニックIpマネジメント株式会社 ウエハ剥離装置
CN110211909B (zh) * 2019-07-05 2023-08-18 常州时创能源股份有限公司 一种可承载硅片的硅片花篮
JP7565184B2 (ja) 2020-10-14 2024-10-10 東京エレクトロン株式会社 基板処理装置、状態判定方法及びコンピュータ記憶媒体
CN114227956B (zh) * 2021-12-09 2024-04-19 潘珍珍 一种硅片的高效裂片装置
CN114347280B (zh) * 2022-01-11 2024-05-14 武汉三工新能源科技有限公司 一种硅片四分之一裂片设备及工艺
CN115274516B (zh) * 2022-06-23 2023-12-01 江苏亚电科技有限公司 一种无篮晶圆水平传输方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000156396A (ja) 2000-06-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3832994B2 (ja) ウエハ分離搬送装置
US6173750B1 (en) Method and apparatus for removing die from a wafer and conveying die to a pickup location
EP1064152B1 (en) Method and apparatus for removing die from a wafer and conveying die to a pickup location
US7767148B2 (en) Staining/covering system
CN101859722B (zh) 加工装置
US6139591A (en) Wafer separating and cleaning apparatus and process
JP5896188B2 (ja) モジュール型インラインマイクロドリルビット再研磨装置
CN100433266C (zh) 从半导体晶片上移除不必要物质的方法及使用其的装置
KR101439376B1 (ko) 사출물 절단장치
KR102346333B1 (ko) 자동연속화상조각장치
JP5248987B2 (ja) 搬送機構
CN208767261U (zh) 一种二维输送式的芯片烧录设备
JP6820581B2 (ja) 自動連続画像彫刻装置
JP5385016B2 (ja) 搬送機構
JP2010165891A (ja) 半導体ウエハ搬送装置
JP6819984B2 (ja) 媒体位置決め排出装置
JPH08153771A (ja) ウェーハの供給・排出装置および供給・排出方法
TWI433214B (zh) Wafer separation method and separation device
JP2002075922A (ja) ウェーハの枚葉装置および枚葉方法
WO2023013146A1 (ja) 加工装置、及び加工品の製造方法
JP3009099B2 (ja) ワ−クロ−ダ−
JP4676406B2 (ja) 可撓性シートの集積装置
JP6611175B2 (ja) 自動連続画像彫刻装置及び方法
JP2018001583A (ja) 自動連続画像彫刻装置
JP6619265B2 (ja) シート状媒体引継ぎ搬送装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040405

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20040405

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060330

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060524

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060710

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060718

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090728

Year of fee payment: 3

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090728

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100728

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110728

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110728

Year of fee payment: 5

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110728

Year of fee payment: 5

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110728

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120728

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120728

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130728

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees