JP3832884B2 - 吐出容器 - Google Patents

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    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B11/00Single-unit hand-held apparatus in which flow of contents is produced by the muscular force of the operator at the moment of use
    • B05B11/01Single-unit hand-held apparatus in which flow of contents is produced by the muscular force of the operator at the moment of use characterised by the means producing the flow
    • B05B11/10Pump arrangements for transferring the contents from the container to a pump chamber by a sucking effect and forcing the contents out through the dispensing nozzle
    • B05B11/1001Piston pumps

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  • Closures For Containers (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、化粧用乳液、ハンドクリ−ム、ファンデ−ション、洗髪用シャンプ−、リンス、液状の歯磨粉、マヨネ−ズ、ケチャップ、糊、絵の具などの液体の吐出容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
液体貯溜室の液体を吐出口部から吐出させる吐出容器の1例として、図36に示すようなものがある。
押圧変形可能な柔らかい容器本体101は、液体が蓄えられる液体貯溜室102となっている。その容器本体101の上部には、吐出口部103が形成されていて、その吐出口部103の外周には、螺子部104が形成されている。そして、その螺子部104には、液体の乾燥や不使用時における液体の漏れを防止するキャップ105が着脱自在に螺合している。
使用の際には、キャップ105を容器本体101よりはずし、次いで、その容器本体101を適宜量押圧し、液体貯溜室102の液体を吐出口部103より吐出させる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記の従来技術にあっては、使用後にキャップ105を付け忘れてしまうことがある。また、頻繁に使用するときなどは、ついつい、キャップをすることが面倒になり、キャップ105を長時間付けない場合がある。このようなとき、吐出口部103に存在する液体の表面は、空気に触れ続けていることになる。そして、空気が液体に触れることにより液体を乾燥させてしまっている。
【0004】
また、空気には、様々なバイ菌やほこりやちりなど、人間にとっては悪影響をおよぼすような物質が混入している。このようなバイ菌などの物質が液体に混入すると、非衛生的な液体となってしてしまうことは云うまでもない。時には、かびや変色などが発生し、非常に非衛生的な液体となってしまう。このような非衛生的な液体が、特に、化粧料や食用である場合には非常に好ましくない。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、液体貯溜室(2)の液体を吐出口部(19)から吐出させる吐出容器にあって、前記吐出口部(19)に、常時は、遮蔽しているが液体の圧力によって拡開する薄板状の弾性部材(18)を配置し、その薄板状の弾性部材(18)の液圧による拡開部を吐出口部(19)とすると共に、前記薄板状の弾性部材(18)が囲繞されるようノズル体(14)にその後方部(24)を固定し、又、前記吐出口部(19)をノズル体(14)の吐出口(40)に位置させ、更に、前記薄板状の弾性部材(18)の上方に逃げ空間部(20)を設けると共に、その逃げ空間部(20)の上方であって、前記ノズル体(14)の上部下面に液溜りを極力少なくするための複数の突起(46)を吐出口部(19)の方向に向けて形成し、又、前記ノズル体(14)をノズル部材(15)と頭冠(16)とから構成すると共に、そのノズル部材(15)に鋭利部(47)を形成し、その鋭利部(47)を若干潰しながら頭冠(16)に喰い込ませ、更に、前記液体貯留室(2)を液体の消費に応じて収縮する軟質の袋体(3)とし、その袋体(3)を容器本体(1)に収容したことを要旨とする。
【0006】
【実施例】
添付図面に基づき第1例を説明する。容器本体1は内部に液室(液体貯溜室)2を形成する軟質の袋体3を収容している。軟質の袋体3の使用は、収容する液の消費に応じて収縮し、外気の混入を防止できる上で容易な手段である。この軟質の袋体3は、容器本体1の開口部に取り付けた口部材4の下側周壁面にヒ−トシ−ルなどにより液漏れしないよう取り付けられている。口部材4は内側にピストン5を有している。図示のピストン5は、適度の弾力性を発揮させるとともに大きな口径を確保するために別体のピストン体6を固着したものとなっているが一体成形品であってもよい。また、ピストン5には図面上方に開放できる弁7が取り付けられている。弁7は、液室2と連通する内孔8からの液の出口となるものである。
【0007】
また、弾撥体9により図面上方に付勢されたシリンダ−10がこのピストン5に対して液密摺動可能に取り付けられている。ピストン体6の外周壁に唯一設けた弾性環状部11がこのシリンダ−10の内孔12の内周壁に対する密閉摺接部となっている。また、シリンダ−10には、弁7同様、図面上方に開放できる弁13が取り付けられている。弁13は、弁7から内孔12に出てきた液の出口となるものである。
【0008】
このシリンダ−10の上部にはノズル体14が取り付けられている。図示のノズル体14は、弁13から出てきた液体の流通路を有するノズル部材15と、このノズル部材15に別体あるいは一体的に成形された頭冠16と、ノズル部材15の液体流通路17の中間に固定された薄板状部材18とよりなっている。ここで、薄板状部材18は、常時は液体流通路17を遮蔽した状態であり、また、後方部で固定されているものである。つまり、使用時に、薄板状部材18が弾性変形し、液体流通路17の先端近傍が吐出口部19となる。また、前記頭冠16の下面には、薄板状部材18が弾性変形するための逃げ空間部20が形成されている。なお、前記薄板状部材18は、できる限りノズル部材15の液体流通路端部の吐出口21の近傍まで位置しているが、吐出口21からは露出しないよう配置されている。薄板状部材18の成形による寸法上のばらつきを考慮したものであり、薄板状部材18に直接、指などが触れないようにするための配慮である。
【0009】
また、頭冠16の下面には、逃げ空間部20が形成されているものの、薄板状部材18の過剰なる湾曲を防止するために規制突起22が形成されているが、図5に示すように液体流通路17の側壁部の上方に規制突起23を形成し、薄板状部材18を固定後、内側方向に折り曲げてもよい。この薄板状部材18の過剰なる湾曲防止は、薄板状部材の塑性変形を防止し経時的な復元を保証するためであり、また、使用時における液体の過剰吐出も防止するためのものである。
【0010】
次に、前記薄板状部材の具体例をいくつか挙げて説明する。薄板状部材は、ステンレスや炭素鋼、銅合金(リン青銅)などの金属材質、や、これらの金属材質の表面にポリアミドや塩ビニル、ポリエチレン、ポリウレタンなどの樹脂のコ−ティングを施したもの、あるいは、POMやABS、PP、PET、PEなどの樹脂成形品が挙げられる。要は、液体の種類によって適宜選択すれば良いのである。なお、金属材質に樹脂のコ−ティングを施すことにより、密着性(密閉性)、耐食性を向上させることができる。
【0011】
次に、薄板状部材の固定方法について説明する。図1並びに図1の拡大図である図2、図6、図9に示したように、薄板状部材18の後方を湾曲形成せしめ、その後方部24をノズル部材15に形成した固定縦溝25に圧入しても良く、また、図7、図8に示すように単に平板状の薄板状部材26や多少湾曲させた薄板状部材26を固定横溝25(図10参照)に圧入しても良い。さらに、図11に示すようにノズル部材15に突起27を形成するとともに、薄板状部材28の後方に固定孔29を形成し、その固定孔29を前記突起27に嵌合させた後、その突起27を熱溶融させ固定しても良く(図12参照)種々の方法が考えられる。
なお、前記図6における薄板状部材18の符号30は、固定縦溝25からの薄板状部材18の抜けを防止する返し突起であり、固定力が十分な場合には必ずしも必要なものではない。
【0012】
次に、使用例について説明する。頭冠16を押圧すれば、シリンダ−10が弾撥体9の弾撥力に抗して図面下方に摺動し、このとき、弁13が開放してシリンダ−10の内孔12内からノズル部材15の液体流通路に出た液体により内圧が高くなって薄板状部材18が変形して吐出口部19が拡開し液体流通路が形成され、やがては、ノズル体16に形成されている吐出口21から液体が吐出される。また、頭冠16の押圧を解除すれば、薄板状部材18が復帰し、再び液体流通路を遮蔽するとともに、弾撥体9の弾撥力によってシリンダ−10が図面上方に摺動(復帰)し、このとき、弁7が開放してピストン5の内孔8からシリンダ−10の内孔12へ液体が出て、次の使用準備がなされることになる。
【0013】
その他にも種々なせる。例えば、弁7や弁13の形成位置や形状は必ずしも図示したものに一致させなくてもよい。図13に示す例は、ボ−ルタイプの弁機構を使用したものであり、容器本体1に固定されている口部材4には、軟質の袋体3が前例と同様に取り付けられている。また、口部材4には、ボ−ル弁31を有するシリンダ−32が固定されており、そのシリンダ−32には、筒部33が形成されたピストン体34がコイルスプリングなどの弾撥部材35によって付勢された状態で摺動自在に配置されている。そのピストン体34の頂部には、前例と同様なノズル部材36(本例においては、ノズル部材に頭冠が一体的に形成されている)が取り付けられている。勿論、液体流通路37には、薄板状部材18が固定されている。
【0014】
次に、使用例について説明する。ノズル部材36を押圧すれば、ピストン体34が弾撥体35の弾撥力に抗して図面下方に摺動し、このとき、ボ−ル弁31が閉鎖せしめられ、シリンダ−32内の液体が圧縮され、薄板状部材18が変形して液体流通路を形成し吐出口38から液体が吐出される。また、ノズル部材36の押圧を解除すれば、弾撥体35の弾撥力によってピストン体34が図面上方に摺動(復帰)し、このとき、ボ−ル弁31が開放(ボ−ルが上昇)して、液室2内の液体をシリンダ−32内に移動させる。なお、この時、前記液体流通路は、薄板状部材18によって遮蔽されているため、この液体流通路から液室内に空気などが侵入する恐れがない。
【0015】
図14〜図16に示す例は、前記ピストンタイプの容器における変形例であり、口部材4の内側で、ノズル部材15の周縁下端部の下方にスペ−サ−41を介在させたものである。このスペ−サ−41の厚みを変えることにより、容易に、しかも、安価に液体の吐出量を調節することができる。なお、スペ−サ−41の周縁部には、等間隔にリブ42が形成されており、このリブ42によって前記ノズル部材15の内周縁に多少変形した状態で圧入されている(図16参照)
【0016】
また、図17、図18に示す例は、ノズル部材15と薄板状部材18との接触面に揮発性の少ない液状密閉剤43を介在させた例である。製造者から消費者に渡るまでの液体貯溜室への空気の侵入を防止したのである。つまり、ノズル部材15と薄板状部材18の加工精度がよくても多少の隙間が生じてしまう。この隙間をなくすために液状密閉剤43を介在させたのである。なお、消費者に渡った後は、液体がノズル部材15と薄板状部材18に介在することになるから、その液体によって空気の侵入が防止される。図19は、液状密閉剤43の変形例であり、ノズル部材15と薄板状部材18との間に粘着テ−プ44を介在させたものである。この粘着テ−プ44により、液体貯溜室への空気の侵入は防止される。使用時には、粘着テ−プ44の端部45を引っ張れば、ノズル部材15より剥がれ、液体が吐出可能となる。
【0017】
さらに、図20(図14の横断面図)、図21(図20の要部拡大図)に示す例は、薄板状部材18の上方への液溜りを極力少なくするために頭冠16の下面に複数の突起46を形成するとともに、ノズル部材15と頭冠16との密閉度を高めるためにノズル部材15に鋭利部47を形成し、その鋭利部47を若干潰しながら前記頭冠16に喰い込ませたものである。
前記の薄板状部材18上方への液溜りを極力少なくするための手段としては、図22に示すような例もある。頭冠16と薄板状部材18との間にスポンジや発泡ウレタンなどの弾性部材48を介在させた例である。
【0018】
【発明の効果】
本発明の吐出容器は、液体貯溜室(2)の液体を吐出口部(19)から吐出させる吐出容器にあって、前記吐出口部(19)に、常時は、遮蔽しているが液体の圧力によって拡開する薄板状の弾性部材(18)を配置し、その薄板状の弾性部材(18)の液圧による拡開部を吐出口部(19)とすると共に、前記薄板状の弾性部材(18)が囲繞されるようノズル体(14)にその後方部(24)を固定し、又、前記吐出口部(19)をノズル体(14)の吐出口(40)に位置させ、更に、前記薄板状の弾性部材(18)の上方に逃げ空間部(20)を設けると共に、その逃げ空間部(20)の上方であって、前記ノズル体(14)の上部下面に液溜りを極力少なくするための複数の突起(46)を吐出口部(19)の方向に向けて形成し、又、前記ノズル体(14)をノズル部材(15)と頭冠(16)とから構成すると共に、そのノズル部材(15)に鋭利部(47)を形成し、その鋭利部(47)を若干潰しながら頭冠(16)に喰い込ませ、更に、前記液体貯留室(2)を液体の消費に応じて収縮する軟質の袋体(3)とし、その袋体(3)を容器本体(1)に収容したので、吐出口部には勿論、容器本体内にも空気などが侵入せず、液体の乾燥防止が図れ、また、衛生的でもある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例を示す縦断面図。
【図2】 図1に相当する要部拡大縦断面図。
【図3】 図1の頭冠を除いた状態を示す上面図。
【図4】 図3の薄板状部材を除いた状態を示す上面図。
【図5】 規制突起の変形例を示す要部縦面図。
【図6】 薄板状部材を示す斜視図。
【図7】 薄板状部材の他の例を示す斜視図。
【図8】 薄板状部材のさらに他の例を示す斜視図。
【図9】 薄板状部材の取付け例を示す縦断面図。
【図10】 薄板状部材の他の取付け例を示す縦断面図。
【図11】 薄板状部材のさらに他の取付け例を示す斜視図。
【図12】 図11に相当する薄板状部材取り付けた要部上面図。
【図13】 本発明の他の例を示す縦断面図。
【図14】 本発明のさらに他の例を示す縦断面図。
【図15】 図14に相当する要部斜視図。
【図16】 図14に相当するノズル体を除いた上面図。
【図17】 本発明のさらに他の例を示す上面図。
【図18】 図17に相当する薄板状部材を除いた上面図。
【図19】 本発明のさらに他の例を示す要部縦断面図。
【図20】 本発明のさらに他の例を示す要部断面図。
【図21】 図20のA部拡大図。
【図22】 本発明のさらに他の例を示す要部縦断面図。
【図23】 従来の技術を示す縦断面図。
【符号の説明】
1 容器本体
2 液室(液体貯溜室)
3 軟質の袋体
4 口部材
5 ピストン
6 ピストン体
7 弁
8 内孔
9 弾撥体
10 シリンダ−
11 弾性環状部
12 内孔
13 弁
14 ノズル体
15 ノズル部材
16 頭冠
17 液体流通路
18 薄板状部材
19 吐出口部
20 逃げ空間部
21 吐出口
22 規制突起
23 規制突起
24 後方部
25 固定縦溝
26 薄板状部材
27 突起
28 薄板状部材
29 固定孔
30 返し突起
31 ボ−ル弁
32 シリンダ−
33 筒部
34 ピストン体
35 弾撥部材
36 ノズル部材
37 液体流通路
38 吐出口
40 吐出口
41 スペ−サ−
42 リブ
43 液状密閉剤
44 粘着テ−プ
45 粘着テ−プの端部
46 突起
47 鋭利部
48 弾性部材
101 容器本体
102 液体貯溜室
103 吐出口部
104 螺子部
105 キャップ

Claims (1)

  1. 液体貯溜室(2)の液体を吐出口部(19)から吐出させる吐出容器にあって、前記吐出口部(19)に、常時は、遮蔽しているが液体の圧力によって拡開する薄板状の弾性部材(18)を配置し、その薄板状の弾性部材(18)の液圧による拡開部を吐出口部(19)とすると共に、前記薄板状の弾性部材(18)が囲繞されるようノズル体(14)にその後方部(24)を固定し、又、前記吐出口部(19)をノズル体(14)の吐出口(40)に位置させ、更に、前記薄板状の弾性部材(18)の上方に逃げ空間部(20)を設けると共に、その逃げ空間部(20)の上方であって、前記ノズル体(14)の上部下面に液溜りを極力少なくするための複数の突起(46)を吐出口部(19)の方向に向けて形成し、又、前記ノズル体(14)をノズル部材(15)と頭冠(16)とから構成すると共に、そのノズル部材(15)に鋭利部(47)を形成し、その鋭利部(47)を若干潰しながら頭冠(16)に喰い込ませ、更に、前記液体貯留室(2)を液体の消費に応じて収縮する軟質の袋体(3)とし、その袋体(3)を容器本体(1)に収容したことを特徴とする吐出容器。
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