JP3829957B2 - 縦置多板式熱交換器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願の発明は、両面に凹凸加工が施された2枚の細長い板状体を互いに重ね合わせて形成された素子を、その長手方向を上下にして縦置に複数個重ね合わせ、各素子の内側の空間を一方の熱伝達媒体が通過するための通路とし、各素子間の空間を他方の熱伝達媒体が通過するための通路とした縦置多板式熱交換器に関し、特に吸収冷凍機における吸収器や蒸発器として使用するに適する縦置多板式熱交換器に関する。
【0002】
【従来技術】
前記形式の熱交換器として、本出願人は、先に特願平8−312377号の発明を提案した。このものにおいては、図22に図示されるように、熱交換器素子を形成する各板状体01の両面に凹凸が、該板状体01の長手方向に交互に等間隔に配列され、かつ幅方向に延びる平面形状波形(W形、V形もしくはM形)の凹溝03および突条02により形成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来のものにおいては、各素子間の空間を流下する熱伝達媒体は、図22Dに示されるように、W形凹溝03の底に集まる傾向があり、その頂部には、濡れない部分Eが生じていた。このような現象は、V形凹溝やM形凹溝の場合においても、同様に生ずる。そして、この濡れない部分においては、当然に両熱伝達媒体間の熱伝達は行なわれていない。
【0004】
また、前記従来のものにおいては、各板状体01の両面に形成される凹凸が、適切な形状のものとはいえず、例えば、図23や図24に図示される形状の場合、熱伝達媒体である液体は、その表面張力の影響により、凹溝03の底や両側の角部に偏り、液膜の均一化が図れなかった。この結果、凹溝03の濡れない部分においては、熱伝達が行なわれないし、液膜の厚い部分においては、温度勾配が緩やかになるので、熱伝達効率が低下していた。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本願の発明は、前記のような問題を解決した縦置多板式熱交換器に関し、その請求項1に記載された発明は、両面に凹凸加工が施された2枚の細長い板状体を互いに重ね合わせて形成された素子を、その長手方向を上下にして縦置に複数個重ね合わせ、各素子の内側の空間を一方の熱伝達媒体が通過するための通路とし、各素子間の空間を他方の熱伝達媒体が通過するための通路とした縦置多板式熱交換器において、前記各板状体は、その長手方向の両端部にそれぞれ開口が形成され、該開口の周囲に、該板状体の一方の面においては少なくとも該面に施された前記凹凸の凸部と同じ高さまで突出した平坦面が、他方の面においては少なくとも該面に施された前記凹凸の凹部と同じ深さまで凹入した平坦面が、それぞれ形成され、前記凹凸は、前記各板状体の長手方向に交互に等間隔に配列されかつ幅方向に連続もしくは断続して平行に真っ直ぐに延びた凹溝と突条とにより形成され、前記凹溝は、前記各板状体の一方の面に施された前記凹凸の凹部に対応する凹溝の断面形状が、等二次元曲率溝形状に形成され、前記素子は、前記2枚の板状体の各々の一方の面を外側に、他方の面を内側にして互いに重ね合わせて形成され、前記素子の複数個が、前記突出した平坦面同志を互いに当接させて重ね合わせられて結合され、前記各板状体の長手方向に交互に等間隔に配列された凹凸は、その配列の長手方向全長の中心線が、該板状体の長手方向の中心線に対し、該凹凸のピッチの1/4ピッチだけずらされて配列され、各素子を構成する前記2枚の板状体は、一方の板状体の上下端を他方の板状体の上下端と逆になるようにして重ね合わされて、前記2枚の板状体の凹凸のピッチが1/2ピッチだけずらされていることを特徴とする縦置多板式熱交換器である。
【0006】
請求項1に記載された発明は、前記のように構成されているので、熱交換器素子を形成する各板状体の両面に形成された凹凸は、幅方向に連続もしくは断続して平行に真っ直ぐに延びた凹溝と突条とにより形成されており、その平面形状が波形にされていないので、各素子内および各素子間の空間を流下する熱伝達媒体が特定の個所に集合する傾向がなくなり、その熱伝達壁面に濡れない部分が生じることがなくなるので、熱伝達効率が向上する。
【0007】
また、各板状体の一方の面(熱交換器素子の外側をなす面)に施された凹凸の凹部に対応する凹溝の断面形状が、等二次元曲率溝形状に形成されているので、該凹溝を横切って流下する熱伝達媒体は、均一な膜厚を形成しながら流下することとなり、その熱伝達壁面の全面で良好な熱伝達が行なわれるので、熱伝達効率がさらに向上する。特に、熱伝達媒体が沸点の異なる複数成分を含む流体である場合に、その効果が顕著である。
【0008】
さらに、各熱交換器素子の内側の空間に形成される熱伝達媒体の通路と、各素子間の空間に形成される熱伝達媒体の通路とは、いずれも一方の板状体の凹溝に他方の板状体の突条が進入する形態で通路が形成されることとなるので、それらの通路を流下する熱伝達媒体は、蛇行して流れ、その攪乱効果が発生し、死水域も大幅に減少するので、熱伝達効率がさらに向上する。また、一方の板状体の凹溝に他方の板状体の突条が進入する分だけ、両板状体間の距離が接近するので、その分だけ熱交換器の幅方向の寸法を減少させ、熱交換器を小型化することができる。
【0009】
また、各熱交換器素子を形成するに際して、同じ2枚の板状体のうちの一方の板状体を他方の板状体に対し、その一方の面が外側になるようにして裏返し、かつその上下端を他方の板状体の上下端と逆にして重ね合わせるだけで、各板状体の凹凸のピッチが1/2ピッチだけずらされて形成された熱交換器素子を容易に得ることができる。
【0010】
また、請求項記載のように請求項1に記載の発明を構成することにより、各熱交換器素子間の空間に形成される熱伝達媒体の通路の断面積の必要な広さを確保し、該熱伝達媒体の流動抵抗を減少させることができる。また、熱交換器の構造的な強度を向上させることができる。
【0011】
さらに、請求項記載のように請求項記載の発明を構成することにより、各板状体の上下の判別が容易になるので、熱交換器素子を形成するに際して、2枚の板状体のうちの一方の板状体の上下端を他方の板状体の上下端と逆にする作業が容易になる。また、各熱交換器素子を重ね合わせて、ろう付けにより、縦置多板式熱交換器を形成するに際して、大突起と小突起とのろう付け部においては、小突起の回りによくろうが回り込ので、それらの接着が完全になされる。
【0012】
また、請求項記載のように請求項または請求項記載の発明を構成することにより、熱交換器素子を形成する多数の板状体を、通常のプレス加工法を用いて、一度に容易に形成することができる。
【0013】
また、請求項記載のように請求項ないし請求項のいずれかに記載の発明を構成することにより、各熱交換器素子の内側の空間に形成される熱伝達媒体の通路を、各素子間の空間に形成される熱伝達媒体の通路から確実に区画することができるので、一方の熱伝達媒体が他方の熱伝達媒体の側に漏洩するのを確実に防止することができる。さらに、熱交換器の構造的な強度を向上させることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図1ないし図21に図示される、本願の請求項1ないし請求項7に記載された発明の一実施形態について説明する。
先ず、図1ないし図12に図示される、本実施形態の縦置多板式熱交換器の基本的構成部材である板状体について説明する。本実施形態の縦置多板式熱交換器、その構成単位である熱交換器素子は、この単一種類の板状体により形成されている。
【0015】
これらの図において、1は板状体であり、細長い両端中央がやや突出したアルミ材もしくは鋼材からなる板素材に、プレス加工により、所定の形状が付与されて形成されている。2a は、該板状体1の表面であるA面に、このようにして形成された突条であり、該突条は、図4、図6および図7に図示されるように、後述する凹溝3a に比し、やや尖った形状に形成されている。3a は、同様にしてこれらの突条2a に挟まれて形成された凹溝である。そして、これらの突条2a と凹溝3a とが、板状体1の長手方向の全長にわたって、交互に等間隔に配列されている。
【0016】
これらの突条2a と凹溝3a との交互配列の全(板状体1の長手方向の全長)の中心線WCLは、該板状体1の長手方向の中心線CLに対して、これらの突条2a と凹溝3a との等間隔配列のピッチの1/4ピッチだけずらされて位置させられている。
【0017】
このように、両中心線を1/4ピッチだけずらして位置させることにより、後述する熱交換器素子10を形成するに際して、同じ2枚の板状体1のうちの一方の板状体1を他方の板状体1に対し、その一方の面(A面)が外側になるようにして裏返し、かつその上下端を他方の板状体1の上下端と逆にして重ね合わせるだけで、各板状体1の凹凸(凹溝3a と突条2a )のピッチが1/2ピッチだけずらされて形成された熱交換器素子10を容易に得ることができる。
【0018】
前記突条2a は、大小2種の突条要素4個に分断されつつ(図1、図10、図12参照)、板状体1の幅方向に真っ直ぐに延びて形成されている。また、前記凹溝3a は、後述する大突起4により3個ないし5個の凹溝要素に分断されるか、もしくは分断されることなく連続して(図1、図11参照)、板状体1の幅方向に前記突条2a と平行に真っ直ぐに延びて形成されている。
【0019】
前記凹溝3a の断面形状は、各点における曲率が等しくされた等二次元曲率溝形状に形成されており、これにより、該凹溝3a に接触して流れる熱伝達媒体は、均一な膜厚を形成しながら流れるので、その熱伝達壁面の全面で良好な熱伝達が行なわれ、熱伝達効率が大きく改善される。特に、熱伝達媒体が沸点の異なる2種類以上の成分を含む多成分流体である場合に、その効果が著しい。この点については、特開昭63−123996号公報に詳しく述べられている。
【0020】
前記板状体1の長手方向の中心線CLより図において上側の凹溝3a には、連続的に、もしくは1列ないし2列おきに、該凹溝3a を中心にして該凹溝3a に隣接する突条2a 、2a に跨がり、2個ないし4個の大突起4が形成されており、これらの大突起4が形成された凹溝3a は、前記のとおり、これらの大突起4により3個ないし5個の凹溝要素に分断されつつ、板状体1の幅方向に延びている。(図1、図4、図5、図11参照)
【0021】
また、前記板状体1の長手方向の中心線CLより図において下側の突条2a には、連続的に、もしくは1列ないし2列おきに、2個ないし4個の小突起5が形成されている。これらの小突起5は、分断された突条2a の4個の突条要素のいずれかの上に1個ずつ形成されている(図1、図4、図6、図12参照)。
【0022】
そして、これらの大突起4と小突起5とは、断面円形で、同じ高さに、かつ板状体1の長手方向の中心線CLに対して対称の位置に、それぞれ形成されている。また、いずれも板状体1の幅方向の中心線(II−II線)に対して、対称に形成されている。
これらの大突起4と小突起5とは、後述するように、複数個の熱交換器素子10を重ね合わせて縦置多板式熱交換器20を形成するに際して、各熱交換器素子10間の間隔を保持するための手段として使用される。
【0023】
以上のようにして板状体1のA面に突条2a と凹溝3a とが形成されることにより、該板状体1の裏面であるB面には、同時に突条2a に対応して凹溝3b が、凹溝3a に対応して突条2b が、それぞれ形成されている。
【0024】
さらに、板状体1の長手方向両端の中央のやや突出した部分には、該板状体1の長手方向の中心線CLに対して対称の位置に、図において上側に開口6、同下側に開口7が、それぞれ円形に形成されている。そして、これらの開口6および開口7の周囲には、該板状体1のA面においては、該A面に形成された前記大突起4および小突起5と同じ高さまで突出した平坦面6a 、7a が、該板状体1のB面においては、A面に形成された前記大突起4および小突起5がB面に生じさせた穴底と同じ深さ(凹溝3b より深い)まで凹入した平坦面6b 、7b が、それぞれ形成されている(図3、図4、図8、図9参照)。
【0025】
なお、前記のようにして板状体1に形成された突条2a 、凹溝3a 、突条2b 、凹溝3b 、大突起4、小突起5の規則的な配列は、該板状体1の両端部においては、該板状体1の両端中央に向かって傾斜して延びる両側縁と、前記した開口6、開口7の周囲の平坦面6a 、7a 、6b 、7b とにより切り欠かれている(図1、図3参照)。
【0026】
前記のようにして板状体1に形成される突条2a 、凹溝3a 、突条2b 、凹溝3b 、大突起4、小突起5、開口6、開口7、平坦面6a 、7a 、6b 、7b 等は、板状体1の素材板にプレス加工を施すことにより、一度に形成される。これにより、多数の板状体1を容易に形成することができる。
なお、プレス加工が施されなかった素材板の周縁部には、当初通りの平坦面8が残されており、前記のプレス加工は、全てこの平坦面8を基準にして、これより図2、図4において左方に向けて施されている。
【0027】
次に、図13に図示される、本実施形態の縦置多板式熱交換器の構成単位である熱交換器素子について説明する。
該熱交換器素子10は、前記のとおり、前記のようにして形成された単一種類の板状体1の2枚を用いて形成されている。
【0028】
先ず、同じ姿勢に重ねて置かれた2枚の板状体1のうちの一方の板状体1を他方の板状体1に対し、その一方の面(A面)が外側になるようにして裏返し、かつその上下端を他方の板状体1の上下端と逆にして重ね合わせる。そして、両板状体1の各周縁の平坦面8同志、各凹溝3a の背面部や各突条2a の不連続部の背面部であって、当接する部分同志(図19参照)をろう付け等により固着すれば、熱交換器素子10が得られる。
【0029】
換言すれば、2枚の板状体1のB面同志を向かい合わせにし、それらの各上下端を逆にして、両板状体1を重ね合わせ、前記の当接する部分同志をろう付け等により固着すれば、熱交換器素子10が得られる。なお、この固着は、本実施形態においては、後述する縦置多板式熱交換器20の仮組立て後、ろう付けにより本組立てを行なう時に、同時に行なわれる。
【0030】
このようにして得られた熱交換器素子10は、その2枚の板状体1の凹凸(凹溝3a と突条2a )のピッチが、前記のとおり、丁度1/2ピッチだけずらされている。このため、図13からも明らかなように、両板状体1の各凹溝3a 、突条2a は、背中合わせに向かい合うことがなくなるとともに、一方の板状体1の凹溝3b (突条2a の背面)に他方の板状体1の突条2b (凹溝3a の背面)が進入して、両板状体1は接近する。
【0031】
この結果、両板状体1により形成される通路(熱交換器素子10の内側の空間)11を流れる熱伝達媒体は、全て蛇行して流れることとなり、その攪乱効果が発生して、死水域も大幅に減少するので、熱伝達効率が向上する。また、両板状体1が接近する分だけ、熱交換器素子10の幅方向の寸法を減少させることができ、その小型化、さらには縦置多板式熱交換器20の小型化を図ることができる。該寸法の減少量は、該通路を流下させる熱伝達媒体量によって決定される。
【0032】
また、前記のようにして得られた熱交換器素子10においては、その一方の板状体1の大突起4と他方の板状体1の小突起5とは、丁度対応する位置にあって、背中合わせに向かい合っている。このため、両板状体1により形成される通路11中に、比較的大径の空間12が多数形成されることになり、これによっても、前記熱伝達媒体の攪乱効果が促進される。
【0033】
さらに次に、図14ないし図21に図示される、本実施形態の縦置多板式熱交換器について説明する。
本実施形態の縦置多板式熱交換器20は、前記のようにして得られた熱交換器素子10の複数個を同じ姿勢に置いて重ね合わせ、結合することにより形成される。
【0034】
複数個の熱交換器素子10が同じ姿勢に置かれて重ね合わせられたとき、各隣接する熱交換器素子10同志は、そのうちの一方の熱交換器素子10を形成する板状体1の両端の開口6、7の周囲の平坦面6a 、7a と、他方の熱交換器素子10を形成する板状体1の両端の開口7、6の周囲の平坦面7a 、6a とが、それぞれ当接させられるとともに、一方の熱交換器素子10を形成する板状体1の大突起4、小突起5と、他方の熱交換器素子10を形成する板状体1の小突起5、大突起4とが、それぞれ当接させられて(図17、図18、図20参照)、重ね合わせられている。
【0035】
このようにして隣接する2個の熱交換器素子10同志が重ね合わせられ、熱交換器全体が仮組立てされた状態において、次いで、ろう付けが施されることにより、前記各当接部が固着されて、縦置多板式熱交換器20が完成される。
【0036】
このようにして完成された縦置多板式熱交換器20においても、隣接する2個の熱交換器素子10の対面する2個の板状体1の各凹凸(凹溝3a と突条2a )のピッチは、丁度1/2ピッチだけずらされている(図17、図18参照)。このため、該両板状体1、1の各凹溝3a 、突条2a は、向かい合うことがなくなるとともに、一方の板状体1の凹溝3a に他方の板状体1の突条2a が進入して、両板状体1、1は接近している。
【0037】
この結果、両板状体1、1により形成される通路、すなわち、隣接する2個の熱交換器素子10間の空間(熱交換器素子10の外側の空間)21を流れる熱伝達媒体は、そのほとんどの部分が蛇行して流れ、その攪乱効果が発生して、死水域も大幅に減少するので、熱伝達効率が向上する。
【0038】
また、両板状体1、1が接近する分だけ、両熱交換器素子10、10間の幅方向の寸法を減少させることができ、この面からも、縦置多板式熱交換器20の小型化を図ることができる。該寸法の減少量は、該通路を流下させる熱伝達媒体量によって決定される。
【0039】
前記両熱交換器素子10、10間の幅方向の寸法の調節は、大突起4、小突起5、平坦面6a 、7a の各突出長の調節により行なうことができる。これにより、熱伝達媒体の流動抵抗を減少させることができる両熱交換器素子10、10間の幅方向の寸法の設定が可能となる。
また、前記のような両熱交換器素子10、10間での大突起4と小突起5との当接、固着により、熱交換器20の構造的な強度を向上させることができる。
【0040】
前記のようにして完成された縦置多板式熱交換器20は、例えば、吸収冷凍機における吸収器や蒸発器として使用される。特に、熱伝達媒体が沸点の異なる複数成分を含む流体である場合の、該流体の蒸発、凝縮、再生、分溜、濃縮、吸収等の伝熱操作用の熱交換器として、好適に使用される。
【0041】
吸収器として使用される場合、吸収液は、隣接する熱交換器素子10間の空間21を流下させるようにする。このようにすると、吸収液は、該空間21を画成している各熱交換器素子10の板状体1に形成された凹溝3a を横切って流下することになるので、それが冷媒蒸気を吸収して2成分流体になったとしても、凹溝3a の等二次元曲率溝形状により、均一な膜厚が形成されて、その熱伝達壁面の全面で良好な熱伝達が行なわれるので、熱伝達効率が向上する。
【0042】
なお、この場合、冷却水は、板状体1の開口6、開口7を連ねて下部および上部に形成された入口通路22および出口通路23、熱交換器素子10内の通路11を通して流される。
蒸発器として使用される場合は、冷媒液を、隣接する熱交換器素子10間の空間21に流して流下させ、ブラインを、各熱交換器素子10の通路11に通流させる。
【0043】
本実施形態は、前記のように構成されているので、さらに、次のような効果を奏することができる。
熱交換器素子10を形成する各板状体1の両面に形成された凹凸は、該板状体1の幅方向に連続もしくは断続して平行に真っ直ぐに延びた突条2a 、凹溝3a 、突条2b 、凹溝3b により形成されており、その平面形状が波形にされていないので、各素子10間の空間を流下する熱伝達媒体が特定の個所に集まる傾向がなくなり(図16C参照)、その熱伝達壁面に濡れない部分が生じることがなくなるので、熱伝達効率が向上する。
【0044】
また、板状体1の長手方向の中心線CLの両側に、大突起4と小突起5との2種類の突起が設けられているので、各板状体1の上下の判別が容易になる。この結果、熱交換器素子10を形成するに際して、2枚の板状体1のうちの一方の板状体1の上下端を他方の板状体1の上下端と逆にする作業が容易になる。また、各熱交換器素子10を重ね合わせて、ろう付けにより、縦置多板式熱交換器20を形成するに際して、大突起4と小突起5とのろう付け部においては、小突起5の回りによくろうが回り込ので、それらの接着がより強固になされる。
【0045】
さらに、熱交換器素子10を形成する2枚の板状体1は、その周縁の平坦面8に沿って互いに密封されているので、各熱交換器素子10の内側の空間に形成される熱伝達媒体の通路11を、各熱交換器素子10間の空間に形成される熱伝達媒体の通路21から確実に区画することができ、一方の熱伝達媒体が他方の熱伝達媒体の側に漏洩するのを確実に防止することができる。また、これにより、熱交換器20の構造的な強度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願の請求項1ないし請求項7に記載された発明の一実施形態における縦置多板式熱交換器の基本的構成部材である板状体の正面図である。
【図2】図1のII−II線で截断した縦断側面図である。
【図3】図1の部分拡大図である。
【図4】図3のIV−IV線で截断した縦断側面図である。
【図5】図1のV−V線で截断した縦断側面図である。
【図6】図1のVI−VI線で截断した縦断側面図である。
【図7】図1のVII −VII 線で截断した縦断側面図である。
【図8】図1のVIII−VIII線で截断した縦断側面図である。
【図9】図1のIX−IX線で截断した縦断側面図である。
【図10】図1のX−X線で截断した横断面図である。
【図11】図1のXI−XI線で截断した横断面図である。
【図12】図1のXII−XII線で截断した横断面図である。
【図13】図1の実施形態における縦置多板式熱交換器の素子の部分縦断側面図であって、図4と同じ位置で見た図である。
【図14】図1の実施形態における縦置多板式熱交換器の正面図であって、手前から2枚目の板状体の正面を透視した図である。
【図15】図14のXV−XV線で截断した縦断側面図である。
【図16】図14の部分拡大図である。
【図17】図16のXVII −XVII 線で截断した縦断側面図である。
【図18】図14のXVIII−XVIII線で截断した部分縦断側面図である。
【図19】図14のXIX−XIX線で截断した部分縦断側面図である。
【図20】図14のXX−XX線で截断した部分横断側面図である。
【図21】図14のXXI−XXI線で截断した部分横断側面図である。
【図22】従来例を示す図である。
【図23】他の従来例を示す図である。
【図24】さらに他の従来例を示す図である。
【符号の説明】
1…板状体、2a 、2b …突条、3a 、3b …凹溝、4…大突起、5…小突起、6…開口、6a 、6b …平坦面、7…開口、7a 、7b …平坦面、8…平坦面、10…熱交換器素子、11…通路、12…空間、20…縦置多板式熱交換器、21…空間(通路)、22…入口通路、23…出口通路、A、B…面。

Claims (5)

  1. 両面に凹凸加工が施された2枚の細長い板状体を互いに重ね合わせて形成された素子を、その長手方向を上下にして縦置に複数個重ね合わせ、各素子の内側の空間を一方の熱伝達媒体が通過するための通路とし、各素子間の空間を他方の熱伝達媒体が通過するための通路とした縦置多板式熱交換器において、
    前記各板状体は、その長手方向の両端部にそれぞれ開口が形成され、該開口の周囲に、該板状体の一方の面においては少なくとも該面に施された前記凹凸の凸部と同じ高さまで突出した平坦面が、他方の面においては少なくとも該面に施された前記凹凸の凹部と同じ深さまで凹入した平坦面が、それぞれ形成され、
    前記凹凸は、前記各板状体の長手方向に交互に等間隔に配列されかつ幅方向に連続もしくは断続して平行に真っ直ぐに延びた凹溝と突条とにより形成され、
    前記凹溝は、前記各板状体の一方の面に施された前記凹凸の凹部に対応する凹溝の断面形状が、等二次元曲率溝形状に形成され、
    前記素子は、前記2枚の板状体の各々の一方の面を外側に、他方の面を内側にして互いに重ね合わせて形成され、
    前記素子の複数個が、前記突出した平坦面同志を互いに当接させて重ね合わせられて結合され、
    前記各板状体の長手方向に交互に等間隔に配列された凹凸は、その配列の長手方向全長の中心線が、該板状体の長手方向の中心線に対し、該凹凸のピッチの1/4ピッチだけずらされて配列され、
    各素子を構成する前記2枚の板状体は、一方の板状体の上下端を他方の板状体の上下端と逆になるようにして重ね合わされて、前記2枚の板状体の凹凸のピッチが1/2ピッチだけずらされている
    ことを特徴とする縦置多板式熱交換器。
  2. 前記各板状体の一方の面上に、間隔保持用突起が設けられたことを特徴とする請求項1に記載の縦置多板式熱交換器。
  3. 前記間隔保持用突起は、前記板状体の長手方向の中心線より該長手方向の一方側における大突起と、他方側における小突起との2種類の突起からなり、これらの大突起と小突起とが、該板状体の長手方向の中心線に対して対称の位置に設けられたことを特徴とする請求項記載の縦置多板式熱交換器。
  4. 前記各板状体に形成されもしくは設けられる凹凸、開口、突出した平坦面、凹入した平坦面および間隔保持用突起は、いずれもプレス加工により同時に形成されたことを特徴とする請求項または請求項記載の縦置多板式熱交換器。
  5. 前記素子を形成する2枚の板状体は、その周縁に沿って互いに密封されていることを特徴とする請求項1ないし請求項のいずれかに記載の縦置多板式熱交換器。
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