JP3829028B2 - 表示素子および投射型表示装置 - Google Patents

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【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、液晶表示素子に代表される表示素子、および投射型の表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor:以後「TFT」と略称する)を液晶駆動用のスイッチング素子として用いる液晶表示素子の開発が、活発に行われている。図21は、従来技術の液晶表示素子の1種類であるドライバ一体型の液晶表示素子1の平面模式図である。ドライバ一体型の液晶表示素子1は、主基板3、対向基板4、ゲートドライバ5、ソースドライバ6、ビデオ信号線7、およびTFTアレイ部8を含む。ゲートドライバ5は、シフトレジスタ11とバッファ12とから構成される。ソースドライバ6は、シフトレジスタ15とバッファ16と複数のアナログスイッチ17とから構成される。TFTアレイ部8は、複数本の走査線21、複数本の信号線22、複数のTFT25、複数の画素26、複数の付加容量部37、および付加容量部用配線43とを含む。画素26は、液晶と、画素電極31と、対向電極32とを含む。
【0003】
主基板3は、硝子または石英から構成される。主基板3と対向基板4とは、間隔を空けて相互に対向配置されている。ゲートドライバ5とソースドライバ6とビデオ信号線7とは、主基板3の上に配置されている。ソースドライバ6のアナログスイッチ17は、ビデオ信号線7によって伝達される映像信号のサンプリングに用いられる。TFTアレイ部8は、主基板3と対向基板4との間に配置されている。
【0004】
TFTアレイ部8において、走査線21は、相互に平行に、主基板3上に配設されている。全走査線21の一端は、ゲートドライバ5に接続されている。信号線22は、走査線21に直交して、主基板3上に配置されている。付加容量部用配線23は、走査線21に平行に、主基板3上に配設されている。2本の信号線22および2本の走査線21に囲まれた主基板3上の矩形の領域内に、画素26が1つずつ割当てられ、TFT25、画素26の画素電極31、および付加容量部27が該矩形領域内にそれぞれ1つずつ配設されている。対向電極32は、対向基板4上に配設される。液晶は、画素電極31と対向電極32との間に封入されている。TFT25のゲート電極35は走査線21に接続され、ソース電極36は信号線22に接続され、ドレイン電極37は画素電極31に接続されている。付加容量部27は、TFT25のドレイン電極37と付加容量部用配線23との間に介在される。付加容量部用配線23には、対向電極と同じ電位の電圧が印加されている。付加容量部27は、付加容量部用配線23に接続される一方電極38と、一方電極38に対向する他方電極39とを含む。
【0005】
図22は、図21の構成の液晶表示素子1の主基板3表面内の画素1個分の領域の拡大平面図である。図23は、図22の主基板3のA−A断面図である。図22と図23とを合わせて、液晶表示素子1の具体的な製造工程を説明する。なお図22では、後述する各種の絶縁膜は省略しており、かつ画素電極31を仮想的に示している。
【0006】
最初に、絶縁性の主基板3の上に、40nm〜60nmの厚さの多結晶シリコンの薄膜片が形成される。次いで、80nm〜150nmの厚さのゲート絶縁膜42が、スパッタリング法またはCVD法を用いて形成される。ゲート絶縁膜形成後、後に付加容量部27の他方電極39となるべき多結晶シリコン薄膜片内の一部分に、リンイオンが1×1015cm-2の濃度でイオン注入される。イオン注入をゲート電極35および付加容量部27の一方電極38の形成前に行うのは、以下の理由に基づく。ゲート電極35および一方電極38形成後にイオン注入を行う場合、ゲート電極35および一方電極38があるので、多結晶シリコン薄膜片内のゲート電極35および一方電極38の下方の部分にイオンが注入されない。多結晶シリコン薄膜片内のゲート電極35および一方電極38の下方の部分にイオンを注入するために、イオン注入は、ゲート電極35および一方電極38の形成前に行われている。
【0007】
次に、走査線21、ゲート電極35、付加容量部用配線23、および付加容量部27の一方電極38が、ゲート絶縁層46の上に形成される。これらの配線21,23および電極35,38の形成工程は、金属または低抵抗の多結晶シリコンからなる薄膜の成膜工程と、該薄膜を所定形状にパターニングする工程とを含む。付加容量部用配線23は、表示素子完成後に画素電極31の中央部と重なる位置に、配置されている。次に、TFT25の導電型の決定のために、ゲート電極35の上方から、1×1015cm-2の濃度でリンイオンがイオン注入される。この結果ゲート電極35の下に、TFT25のチャンネル部45が形成される。
【0008】
チャンネル部形成後、シリコン酸化膜またはシリコン窒化膜から成る第1層間絶縁膜46が、チャンネル部形成後の主基板3の全表面に重ねて形成される。次いで、第1層間絶縁膜46およびゲート絶縁膜42を貫く2つのコンタクトホール47,48が形成される。次いで、信号線22、ソース電極36、およびドレイン電極37が、アルミニウムなどの低抵抗の金属を用いて形成される。この結果TFT25が完成する。次に、第2層間絶縁膜49が、TFT完成後の主基板3の全表面に重ねて形成され、さらに第2層間絶縁膜を貫くコンタクトホール50が形成される。コンタクトホール形成後、ITO等の透明導電膜からなる画素電極31が、第2層間絶縁膜49上に形成される。以上の処理によって、液晶表示素子1の主基板3上の部品が完成する。
【0009】
図21に示すドライバ一体型の液晶表示素子には、フリッカの問題がある。フリッカの軽減のための対策として、ソース反転駆動法が知られている。ソース反転駆動法では、隣合う信号線22に相互に逆極性の信号を供給することによって、液晶を駆動する。本件出願人は、特開平7−160228号公報において、ソース反転駆動法を用いた表示素子を提案している。前記表示素子では、1本の信号線にTFTを介して接続された全画素電極に対向する対向電極が一体化されて、短冊状の電極になっている。さらに前記表示素子では、画素電極に供給される信号と逆極性の信号が、該画素電極に対向する短冊状の電極に供給されている。
【0010】
近年、液晶表示素子の画素ピッチは、縮小されつつある。1画素の画素ピッチが30μm以下の液晶表示素子、さらには画素ピッチが20μm以下の液晶表示素子の開発が進んでいる。特に携帯用のプロジェクタ、すなわち携帯用の投射型の表示装置には、表示装置の小型化のために、表示領域の対角が1インチ以下でありかつ画素配列が高精細な液晶表示素子が用いられる。このような高精細の液晶表示素子は、開口率の向上のために、信号線22と直交する方向に並んで隣合う画素電極31間の間隔を4μm以下とし、図22および図23で示したように、画素電極31の分離を信号線22上で行っている。
【0011】
ソース反転駆動法を用いた液晶表示素子では、信号線22と直交する方向に並んで隣合う画素電極31に印加される電圧の極性が異なるので、画素電極31間の間隔が狭くなるほど、画素電極31の該直交する方向の両端部において、電界の乱れが生じる。電界が乱れている部分には、液晶のリバースチルトドメインが発生する。なお図22では、リバースチルトドメインが発生する領域に、斜線を付している。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
以上説明した従来技術のソース反転駆動型の液晶表示素子1において、液晶のリバースチルトドメインは、液晶表示素子の表示品位の低下の一因になっている。リバースチルトドメインに起因する表示品位低下の防止のために、従来技術の液晶表示素子1は、液晶層内のリバースチルトドメインが発生する部分を覆う遮光部をさらに有し、該部分に入射する光または該部分から射出する光を遮蔽している。遮光膜が設けられる場合、液晶表示素子1の実質的な開口率が低下してしまうので、好ましくない。従来技術のソース反転駆動型の液晶表示素子1の実質的な開口部は、走査線21と信号線22とTFT25と付加容量部27と付加容量部用配線23とが配置された領域、および液晶のリバースチルトドメインが発生する領域を、全画素26が配置された領域から除いた残余領域だけになっている。画素ピッチが30μm以下になった場合、液晶表示素子の実質的な開口部は、特に小さくなる。
【0013】
本発明の目的は、ソース反転駆動法を用いた表示素子において、実質的な開口率を低下させることなく表示品位を向上させることが可能な表示素子、および小型化が容易な投射型表示装置を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は、複数の画素電極と、
電界の変化に応じて表示に関する状態が変化する表示媒体層と、
表示媒体層を介して各画素電極とそれぞれ対向する対向電極と、
画素電極に供給されるべき信号が与えられる信号線と、
各画素電極と信号線との間に介在されるスイッチング素子と、
一対の電極をそれぞれ有する複数の付加容量部と、
付加容量部のいずれか一方の電極に接続されるまたは付加容量部のいずれか一方の電極を兼ねる付加容量部用配線と
光を遮光する遮光部とを含み、
予め定める基準方向に平行に並んで隣合う画素電極に供給される信号の極性は、相互に逆転しており、
付加容量部用配線は、基準方向に平行に並んで隣合う画素電極の間に、前記信号線との間に間隙を空けて配置されており、
遮光部は、前記付加容量部用配線と信号線との間の間隙に配置され、前記スイッチング素子の構成部品および付加容量部の構成部品のうち、遮光性を有するいずれかの部品と同じ材料によって形成されていることを特徴とする表示素子である。
【0015】
本発明に従えば、表示素子は、複数の画素を有するアクティブマトリクス型の表示素子になっている。各画素は、相互に対向する画素電極および対向電極と、両電極間に介在される表示媒体とを含む。表示素子において、基準方向に平行に並んで隣合う画素電極には、信号線からスイッチング素子を介して、相互に逆極性の信号が供給されるので、該隣合う画素電極の基準方向の両端部に電界の乱れが生じる。乱れた電界内にある表示媒体の状態は、画素電極および対向電極に供給される電気信号によって規定される状態と異なる状態になる。ゆえに基準方向に平行に並んで隣合う画素電極間の領域上、および該画素電極の基準方向の端部上の電界の乱れは、表示素子の表示品位の低下の原因になる。基準方向に平行に並んで隣合う画素電極間の領域に付加容量部用配線が配置されているので、表示素子は、該領域上および該画素電極の基準方向の端部上の電界の乱れに起因する表示品位の低下を防止することができる。
また本発明では、表示素子において、付加容量部用配線と信号線との間に間隙がある場合、該間隙に遮光部が配置されている。表示媒体層の中の画素電極および対向電極に挟まれていない部分、すなわち電界によって状態が制御されていない部分に入射または該部分から射出する光が遮光部によって遮光されるので、本発明の表示素子のコントラストは、遮光部の無い表示素子よりも向上する。
また本発明では、表示素子において、遮光部は、スイッチング素子の構成部品および付加容量部の構成部品のうち、遮光性を有するいずれかの部品と同じ材料によって形成されている。これによって表示素子の製造工程において、遮光部の形成のためだけの工程を必要としない。本発明の表示素子は、遮光部のない表示素子の製造プロセスよりも製造プロセスを増加させることなく、製造することが可能になる。
【0016】
また本発明の表示素子は、前記信号線は、前記基準方向に平行に並んで隣合う画素電極の間に配置され、
前記付加容量部用配線は、信号線と平行に、かつ信号線の近傍に配置されることを特徴とする。
【0017】
本発明に従えば、表示素子では、付加容量部用配線が信号線の近傍にかつ信号線と平行に配置されているので、基準方向に平行に並んで隣合う画素電極の間の領域に、信号線および付加容量部用配線が配置される。これによって表示素子は、基準方向に平行に並んで隣合う画素電極間の領域上および該画素電極の基準方向の端部上の電界の乱れに起因する表示品位の低下を、防止することができる。
【0018】
また本発明の表示素子は、前記表示媒体層は、液晶から形成されていることを特徴とする。
【0019】
本発明に従えば、表示素子は、液晶表示素子になっている。液晶表示素子において、画素電極の基準方向の端部上の電界の乱れに起因して、該端部上にある液晶、および基準方向に平行に並んで隣合う画素電極の間の領域上にある液晶に、リバースチルトドメインが生じる。付加容量部用配線は、基準方向に平行に並んで隣合う画素電極の間の領域に配置されているので、表示媒体層内のリバースチルトドメインが生じている部分への光の入射またはリバースチルトドメインが生じている部分からの光の射出を防止する。これによって表示素子は、リバースチルトドメインに起因する表示品位の低下を防止することができる。
【0020】
また本発明の表示素子は、前記画素電極の前記基準方向の両端部のうちの一方端部が、前記信号線に重畳されており、
前記画素電極の前記両端部のうちの他方端部が、前記付加容量部用配線に重畳されていることを特徴とする。
【0021】
本発明に従えば、表示素子において、画素電極の基準方向の両端部が、信号線および付加容量部用配線にそれぞれ重畳されている。これによって表示品位の低下の原因となる表示媒体の表示に関する状態の乱れが生じる領域が、信号線および付加容量部用配線の配置領域とほぼ重なるので、表示に関する状態の乱れに起因する表示素子の表示品位の低下が防止される。
【0026】
また本発明の表示素子は、前記スイッチング素子は、前記信号線に接続される第1端子と、前記画素電極に接続される第2端子とを有し、
第1端子から第2端子へ向かう方向は、前記付加容量部用配線の長手方向と略平行であることを特徴とする。
【0027】
本発明に従えば、表示素子において、スイッチング素子における第1端子から第2端子への方向は、付加容量部用配線および信号線の長手方向と平行になっている。これによってスイッチング素子は、表示媒体の表示に関する状態の乱れが生じる領域内に、たとえば信号線近傍に、信号線と平行に配置可能になる。表示に関する状態の乱れが生じる領域内にスイッチング素子が配置された場合、スイッチング素子における第1端子から第2端子への方向が信号線の長手方向と直交している構成の従来技術の表示素子よりも、第1端子から第2端子への方向が信号線の長手方向と平行である構成の本発明の表示素子のほうが、開口率が向上する。これによって本発明の表示素子は、従来の表示素子よりも明るい表示を行うことができる。
【0028】
また本発明の表示素子は、前記付加容量部は、前記画素電極に個別に対応しており、
前記各画素電極の付加容量部は、前記スイッチング素子を介して該各画素電極に接続される信号線の近傍に配置されることを特徴とする。
【0029】
本発明に従えば、表示素子において、各画素電極の付加容量部は、スイッチング素子を介して該各画素電極に接続される信号線の近傍に配置されている。このために付加容量部と信号線とが、基準方向に平行に並んで隣合う画素電極間の領域に配置されるので、付加容量部と信号線とを接続する部材を該領域の外に配置する必要が無くなり、該部材の配置領域を覆う遮光層を設ける必要がなくなる。これによって各画素電極の付加容量部がスイッチング素子を介して該各画素電極に接続される信号線の近傍にある構成である本発明の表示素子は、各画素電極の付加容量部がスイッチング素子を介して該各画素電極に接続される信号線から離れている構成である従来技術の表示素子よりも、表示が明るくなる。
【0034】
また本発明の表示素子は、前記画素電極のピッチは、30μm以下であることを特徴とする。
【0035】
本発明に従えば、表示素子において、画素電極のピッチは30μm以下になっている。表示媒体の表示に関わる状態の乱れに起因する表示品位の低下が防止されているので、本発明の表示素子は、画素電極のピッチが30μm以下になった場合、表示品位が良く高精細な小型の表示素子を実現することができる。
【0036】
本発明は、上述の表示装置と、
表示素子に向かって光を放射する光源とを含み、
相互に対向する画素電極および対向電極と画素電極および対向電極間の表示媒体とを含んで構成される表示素子の各画素は、該画素電極および対向電極の間の電界に応じて、光源からの光を透過または遮光することを特徴とする投射型表示装置である。
【0037】
本発明に従えば、投射型表示装置は、表示素子に含まれる複数の各画素が、光源から放射された光を透過または遮断させている。表示素子通過後の光をスクリーンに投射すれば、スクリーンに画像が表示される。表示媒体の表示にかかわる状態の乱れに起因する表示品位の低下を表示素子が防止しているので、表示品位を保ったまま、投射型表示装置の小型化が可能になる。
【0038】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の第1の実施の形態である表示素子61の主基板93の1画素分の領域の拡大平面図である。図2は、図1の表示素子61を用いた投射型の表示装置81の概略的な平面模式図である。図3は、図1の表示素子61の主基板93の1画素分の領域のB−B端面図である。図1〜図3を合わせて説明する。
【0039】
表示素子61は、表示媒体層63と、複数の画素電極64と、画素電極64と同数の対向電極65と、画素電極64と同数のスイッチング素子66と、複数本の信号線67と、画素電極64と同数の付加容量部68と、付加容量部用配線69とを少なくとも含む。表示素子61の表示領域には、複数の画素71が並んでいる。単一の画素71は、単一の画素電極64および単一の対向電極65と、両電極64,65間に介在される表示媒体とによって構成される。なお図2では、1種類の構成部品が複数ある場合、そのうちの一部だけに参照符を付している。画素71の配列は、たとえば行列状である。
【0040】
表示媒体層63は、電界の変化に応じて表示に関する状態が変化する表示媒体から構成される。各画素電極64は、表示媒体層63を介して、各対向電極65と1対1で対向する。各スイッチング素子66は、信号線67と各画素電極64との間に介在される。画素電極64に供給されるべき信号は信号線67に与えられ、信号線67からスイッチング素子66を介して画素電極64に供給される。各画素電極64に供給される信号の極性は、該各画素電極64と予め定める基準方向に平行に並んで隣合う他の画素電極64に供給される信号の極性の逆極性になっている。スイッチング素子66は、少なくとも2つの端子を有する。スイッチング素子66の第1端子73は、信号線67に接続される。各スイッチング素子66の第2端子74は、各画素電極64に接続される。
【0041】
各付加容量部68は、画素71毎に1つずつ設けられている。各付加容量部68は一対の電極77,78を有し、一方電極77は、付加容量部用配線69に接続される。付加容量部用配線69は、予め定める基準方向70に平行に並んで隣合う画素電極64の間の領域に配置される。画素電極64間の領域内に、信号線67が長手方向を基準方向70と直交させて配置されている場合、付加容量部用配線69は、信号線67と平行に、かつ信号線67の近傍に配置されている。
【0042】
画素電極64は、好ましくは、該画素電極64の基準方向70の両端部のうちの一方端部64Aが、信号線67に重畳され、かつ該両端部のうちの他方端部64Bが、付加容量部用配線69に重畳されている。なお画素電極64の両端部64A,64Bのうちのいずれか一方だけが、信号線67または付加容量部用配線69に重畳されていてもよい。
【0043】
第1の実施の形態の表示素子61は、たとえば、投射型表示装置81のライトバルブとして用いられる。投射型表示装置81は、表示素子61の他に、光源82を含む。光源82は表示素子61に向かって光を放射する。投射型表示装置81の外部から表示素子61に対して、映像を表す信号が与えられる。表示素子61の各画素71内の画素電極64および対向電極65間の電界は、与えられた信号に応じて規定される。各画素71の表示媒体の表示に関する状態は、規定された電界に応じて定まり、この結果画素71は光源82からの光を透過または遮断する。光源82から放射されて表示素子61を通過した光をスクリーンに投射すれば、映像信号に応じた映像がスクリーンに表示される。スクリーンは、投射型表示装置81に組込まれていても良く、投射型表示装置81とは別個に用意されていても良い。
【0044】
第1の実施の形態では、表示媒体層63は液晶から形成されている。すなわち本実施の形態の表示素子61は、ソース反転駆動方式のアクティブマトリクス型の液晶表示素子になっている。なお図2は、表示素子61がドライバ一体型であり、スイッチング素子66がTFTである例を示している。図2では、表示素子61が有する多数の画素71のうち、2行2列の4つの画素71および該4つの画素の周辺の部品だけを示し、対向基板94を仮想線で描いている。なお図1では、表示媒体層63、対向電極65、対向基板94、および後述する各種の絶縁層の記載が省略されており、画素電極64を仮想的に示し、かつ付加容量部用配線69に斜線を付している。
【0045】
TFTを用いたドライバ一体型の表示素子61の構成は以下の通りである。表示素子61は、主基板93、対向基板94、ゲートドライバ95、ソースドライバ96、ビデオ信号線97、およびTFTアレイ部98を含む。画素71、付加容量部68、付加容量部用配線69、スイッチング素子であるTFT66、および信号線67は、TFTアレイ部98に含まれる。TFTアレイ部98は、さらに複数本の走査線99を含む。ゲートドライバ95は、シフトレジスタ101とバッファ102を含む。ソースドライバ96は、シフトレジスタ105とバッファ106とサンプリング用の複数のアナログスイッチ107とを含む。アナログスイッチ107は、たとえばTFTによって実現される。
【0046】
主基板93は、絶縁性を有する基板であり、たとえば硝子または石英から構成される。主基板93と対向基板94とは、間隔を空けて相互に対向配置されている。ゲートドライバ95およびソースドライバ96は、主基板93の上に配置される。TFTアレイ部98は、主基板93と対向基板94との間に配置される。
【0047】
TFTアレイ部98において、全信号線67は、相互に平行に、かつ相互に間隔を空けて、主基板93上に配設されている。各信号線67は、各アナログスイッチ107を介して、ビデオ信号線97に接続されている。アナログスイッチ107の開閉制御用の端子は、ソースドライバ96のバッファ106を介して、ソースドライバ96のシフトレジスタ105に接続されている。全走査線99は、信号線67と直交し、かつ相互に間隔を空けて、主基板93上に配設されている。全走査線99の一端は、ゲートドライバ95のバッファ102を介して、ゲートドライバ95のシフトレジスタ101に接続されている。主基板93の表面内の2本の信号線67および2本の走査線99に囲まれた矩形の領域に、画素71が1つずつ割当てられ、TFT66、付加容量部68、および画素電極64がそれぞれ1つずつ配置されている。付加容量部用配線69は、主基板93表面の信号線69の近傍に、長手方向が信号線67の長手方向と平行になるように、配設されている。
【0048】
TFT66において、ソース電極がスイッチング素子の第1端子73を兼ね、ドレイン電極がスイッチング素子の第2端子74を兼ね、ゲート電極がスイッチング素子の開閉制御用の端子75を兼ねている。ソース電極73は信号線67に接続され、ドレイン電極74は画素電極64に接続され、ゲート電極75は走査線99に接続されている。TFT66は、3つの電極73〜75の他に、半導体材料から成る活性層111を含む。ゲート電極75と活性層111内のチャンネル部112とは、ゲート絶縁膜113を挟んで対向している。付加容量部68は、TFT66のドレイン電極74と付加容量部用配線69との間に介在される。付加容量部68の1対の電極77,78は、ゲート絶縁膜113を挟んで対向している。なお図3のB−B端面は、TFT66のソース電極73、ゲート電極75、ドレイン電極74、および付加容量部68を、この順で通っている。。
【0049】
各対向電極65は、対向基板94の表面の各画素電極64に対向する位置に配設される。対向基板94上において、全画素71の対向電極65が一体化されて1枚の共通電極になっていてもよく、走査線99に平行に並ぶ複数の画素の対向電極65が一体化されて1本の帯状の電極になっていても良く、信号線67に平行に並ぶ複数の画素の対向電極65が一体化されて1本の帯状の電極になっていても良い。ビデオ信号線97には、投射型表示装置81がスクリーンに表示させるべき映像の信号が、装置81の外部から供給されている。ソースドライバ96のアナログスイッチ107は、ビデオ信号線97に供給された映像信号のサンプリングに用いられる。ソースドライバ96は、アナログスイッチ107の開閉制御を行う。ゲートドライバ95は、各画素71のTFT66の開閉制御のための信号を、走査線99に供給する。付加容量部用配線69には、対向電極65と同じ電位が印加されている。
【0050】
図4(A)は、映像の1フレームが2つのフィールドから構成される場合、奇数フィールドにおいて、表示素子61の信号線67に供給される信号の極性を示す模式図である。図4(B)は、図4(A)と同じ場合、偶数フィールドにおいて、表示素子61の信号線67に供給される信号の極性を示す模式図である。なお図4(A)および図4(B)の例では、表示素子61の画素71の配列が6行6列になっている。信号線67に対応する細長い矩形において楕円内に記載された「+」および「−」は、該信号線67に供給される映像信号が正極性および負極性であることを示す。全信号線67には、基準方向70に順次並べられた順に、端から通し番号が付してある。
【0051】
図4(A)に示すように、奇数フィールドにおいては、全信号線67のうちの奇数番目の信号線に、正極性の映像信号が印加され、全信号線67のうちの偶数番目の信号線に、負極性の映像信号が印加されている。図4(B)に示すように、偶数フィールドにおいては、全信号線67のうちの奇数番目の信号線に、負極性の映像信号が印加され、全信号線67のうちの偶数番目の信号線に、正極性の映像信号が印加されている。各フィールドにおいて、各走査線99は1回ずつ走査され、走査された走査線99に接続されたTFT66を介して、信号線67から画素電極64に映像信号が供給される。表示素子61の1垂直走査期間毎に、各信号線67に供給される映像信号の極性が逆転するので、1垂直走査期間毎に、各画素電極64に印加される電圧の極性が逆転する。以上説明したように、基準方向に平行に並んで隣合う2つの画素電極に供給される信号の極性は、常に相互に逆転している。
【0052】
第1の実施の形態の表示素子61の製造工程を、図3および図5〜図7の端面図を参照して以下に説明する。なお図5〜図7は、製造中の表示素子1の主基板93において、B−B端面と同じ位置の端面を示している。
【0053】
最初に、半導体材料である多結晶シリコンから成る薄い膜片が、活性層111および該活性層の延在部として、絶縁性の主基板93の表面上の所定の位置に、所定形状に形成される。多結晶シリコンの膜片は、40nm以上60nm以下の厚さに形成される。多結晶シリコンの膜片は、活性層111となる部分と、該部分から延在された部分とを含み、延在部分は付加容量部68の他方電極78として用いられる。膜片形成後、多結晶シリコンの膜片の延在部分に、リンイオンが導入される。これによって延在部分の抵抗率が、他方電極78として利用可能な程度に低減されて、低抵抗膜になる。リンイオンは、たとえばイオン注入法を用いて、1×1015cm-2の濃度で導入される。活性層形成後、主基板93の表面全体に、活性層111および付加容量部他方電極78に重ねて、ゲート絶縁膜113が形成される。ゲート絶縁膜113は、スパッタリング法またはCVD法を用いて、80nm以上150nm以下の膜厚に形成される。
【0054】
ゲート絶縁膜形成後、導電性材料から成る走査線99およびゲート電極75が、ゲート絶縁膜113の表面に形成される。走査線99およびゲート電極75は、金属から形成されてもよく、低抵抗の多結晶シリコンから形成されてもよい。走査線99およびゲート電極75の形成工程は、導電性材料からなる薄膜をゲート絶縁膜に重ねて成膜する工程と、該薄膜を所定形状にパターニングする工程とを含む。ゲート電極75は、走査線99から延在された部分になっている。
【0055】
またゲート電極75と同一の材料によって、付加容量部68の一方電極77が、ゲート絶縁膜113の表面に形成される。一方電極77は、好ましくは、走査線99およびゲート電極75と同一の工程で形成される。このように形成された一方電極77と他方電極78とがゲート絶縁層113を介して重なっている部分が、画素71の付加容量を形成するための付加容量部78となる。図1の例では、任意の単一の画素71の画素電極64に接続された付加容量部68は、該画素71の画素電極64にTFT66を介して接続された信号線67の隣の信号線67の近傍に、配置されている。
【0056】
付加容量部78の完成後、TFT66の導電型の決定のために、ゲート電極77の上方から、1×1015cm-2の濃度で、活性層111に不純物であるリンイオンが導入される。活性層111内のゲート電極75と重なる部分には、リンイオンが導入されない。この結果活性層111内のゲート電極75と重なる部分に、TFT78のチャンネル部112が形成される。図5は、チャンネル部形成後の状態を示す主基板93の端面図である。
【0057】
チャンネル部形成後、主基板93の表面全体に、走査線99とゲート電極75と一方電極77とに重ねて、第1層間絶縁膜114が形成される。第1層間絶縁膜114は、シリコン酸化膜で実現されている。第1層間絶縁膜形成後、第1コンタクトホール115と第2コンタクトホール116と第3コンタクトホール117とがそれぞれ形成される。第1コンタクトホール115は、活性層111の基準方向70の両端部のうちの一方端部の上に設けられ、ゲート絶縁膜113および第1層間絶縁膜114を貫通している。第2コンタクトホール116は、活性層111の基準方向70の両端部のうちの他方端部の上に設けられ、ゲート絶縁膜113および第1層間絶縁膜114を貫通している。第3コンタクトホール117は、付加容量部68の一方電極77の上に設けられ、第1層間絶縁膜114を貫通している。図6は、コンタクトホール形成後の状態を示す主基板93の端面図である。
【0058】
コンタクトホール形成後、信号線67とソース電極73とドレイン電極74と付加容量部用配線69とが、第1層間絶縁膜114の表面に、導電性材料を用いて形成される。これらの配線67,69および電極73,74には、たとえばアルミニウム(Al)などの低抵抗の金属が用いられる。ソース電極73と信号線67とは一体化されており、信号線67内の活性層111と重なる部分が、ソース電極73を兼ねる。ソース電極73は、第1コンタクトホール115を介して、活性層111と接触する。ドレイン電極73は、第2コンタクトホール115を介して、活性層111と接触する。この結果TFT66が完成する。
【0059】
図1の例では、TFT66のソース電極73からゲート電極を経てドレイン電極74に向かう方向(以後「ソースドレイン方向」と称する)SDは、基準方向70と略平行になっている。付加容量部用配線69は、第3コンタクトホール116を介して、一方電極77に接続される。任意の単一の画素71の画素電極64に接続された付加容量部68に接続された付加容量部用配線69は、該画素71の画素電極64にTFT66を介して接続された信号線67の隣の信号線67の近傍に、配置されている。基準方向に平行に並んで隣合う2つの画素電極64間に配設された信号線67および付加容量部用配線69の間には、画素電極64の法線方向から見て、間隙が空けられている。
【0060】
次いで、主基板93の表面全体に、信号線67とソース電極73とドレイン電極74と付加容量部用配線69とに重ねて、アクリル樹脂から成る第2層間絶縁膜118が形成される。第2層間絶縁膜118は、画素電極64と主基板93上の他の部品とを絶縁するための絶縁膜の役割の他に、画素電極64を配置するべき面を平滑化するための平滑化膜の役割をもつ。図7は、第2層間絶縁膜形成後の状態を示す主基板93の端面図である。第2層間絶縁膜形成後、第4コンタクトホール119が形成される。第4コンタクトホール119は、ドレイン電極74の上に設けられ、第2層間絶縁膜118だけを貫通している。
【0061】
第4コンタクトホール形成後、画素電極64が、第2層間絶縁膜118の表面に、透明な導電性材料を用いて形成される。画素電極64の材料には、たとえばITO(インジウム−錫酸化物)が用いられる。画素電極64は、第4コンタクトホール119を介して、ドレイン電極73に接続される。ドレイン電極74がアルミニウムから形成され、画素電極64がITOから形成される場合、ドレイン電極74と画素電極64とのオーミックコンタクトを取るために、ドレイン電極74と画素電極64との間になる位置に、図示しないバリアメタル層がさらに形成される。バリアメタル層は、チタン(Ti)、TiW、Mo、またはMoSiから形成される。以上の処理によって、図3に示すように、主基板93上に配置される全構成部品が完成する。
【0062】
画素電極64形成後、主基板93の表面全体に、画素電極64に重ねて、配向膜が形成される。主基板93上の構成部品の製造の前後、または該構成部品の製造と平行して、対向基板94の一方表面に全対向電極65が形成され、さらに対向基板94の表面全体に、対向電極65に重ねて、配向膜が形成される。配向膜形成後、主基板93と対向基板94とが、配向膜を最近接させてつつ、所定の間隔を空けて対向配置され、両基板93,94の配向膜の間に表示媒体である液晶が封入される。以上の処理によって、表示素子61が完成する。
【0063】
なお図3、図5〜図7によって説明した表示素子61の構成において、表示素子61の構成部品の具体的な材質、形状、配置、製造方法等は、製造工程の最適例の1つであり、最適例に基づき製造された構成部品と同じ特徴を有する部品が製造可能であれば、他の材質、形状、配置、製造方法が用いられてもよい。
【0064】
以上説明したように、第1の実施の形態の表示素子61では、基準方向70に平行に並んで隣合う画素電極64間の領域、または画素電極64の基準方向70の両端部64A,64Bの近傍の位置に、付加容量部用配線69が配置されている。これは以下の理由に基づく。表示素子61において、基準方向70に平行に並んで隣合う画素電極64に相互に逆極性の信号が供給される場合、画素電極64の基準方向70の両端部64A,64B、および該端部64A,64B近傍の領域上の電界に乱れが生じる。乱れた電界内にある表示媒体の状態は、画素電極64および対向電極65に供給される電気信号によって規定される状態と異なる状態になる。表示媒体が液晶であれば、乱れた電界内の液晶層にリバースチルトドメインが生じる。このような電界の乱れに基づく表示媒体の状態の乱れは、表示素子の表示品位の低下の原因になる。
【0065】
第1の実施の形態の表示素子61は、付加容量部用配線69が、信号線67と平行に、かつ信号線67の近傍に配置されている。付加容量部用配線69を挟んで隣合う2つの画素電極64に相互に逆極性の信号が供給された場合、リバースチルトドメインが発生する領域が、付加容量部用配線69が配置された領域とほぼ一致する。ゆえに第1の実施の形態の表示素子61は、リバースチルトドメインに起因する表示品位の低下を防止することができる。
【0066】
第1の実施の形態の表示素子61において、画素電極64の基準方向70の両端部64A,64Bのうちの少なくとも一方が、信号線67および付加容量部用配線76のうちの少なくとも一方に重畳されている。このような構成の表示素子61では、リバースチルトドメインが発生したとしても、リバースチルトドメインが発生する領域は信号線67および付加容量部用配線76の配置された領域に重なる。これによって第1の実施の形態の表示素子61では、リバースチルトドメインに起因する表示品位の低下が起こらない。
【0067】
第1の実施の形態の表示素子61において、TFT66、信号線67、付加容量部68、および付加容量部用配線69が遮光性を有する場合、表示素子61の実質的な開口部は、全画素71が配置された領域の中から、TFT66、信号線67、付加容量部68、および付加容量部用配線69を配置した領域とリバースチルトドメインの発生領域とを除いた残余領域に相当する。第1の実施の形態の表示素子61では、リバースチルトドメインの発生領域と信号線67および付加容量部用配線76の配置領域とがほぼ一致しているので、表示素子61の実質的な開口部は従来技術の表示素子よりも拡大する。
【0068】
図1の構成の表示素子61を画素電極64の法線方向から見た場合、信号線67と該信号線近傍の付加容量部用配線69との間には、間隙120が空いている。間隙120には画素電極64が存在しないので、表示媒体層63の該間隙120に対向する部分内の液晶に対して、光透過および遮光の切換え制御は行われていない。間隙120に対向する表示媒体層63からの光漏れを防止するために、光を遮断する遮光部が、信号線67と該信号線近傍の付加容量部用配線69との間にさらに配置されていることが好ましい。
【0069】
図8は、遮光部122が形成された表示素子121の主基板93表面の中の1画素分の領域の拡大平面図である。図8で説明する表示素子121の遮光部121以外の構成は、図1〜図7で説明した表示素子61と等しい。図8の表示素子121では、信号線67と該信号線近傍の付加容量部用配線69との間に、遮光部122が設けられている。これによって、付加容量部用配線69および信号線67の間の間隙120からの光漏れが防止されるので、表示素子121のコントラストが向上する。付加容量部用配線69および信号線67が遮光性を有するならば、表示媒体層63の中の画素電極64および対向電極65に挟まれていない部分、すなわち両電極64,65間の電界によって表示に関する状態が制御されていない部分から射出する光または該部分に入射する光が、遮光部122と付加容量部用配線69と信号線67とによって遮光される。これによって表示素子121のコントラストがさらに向上する。
【0070】
図8の表示素子121において、好ましくは、遮光部122は、TFT66の構成部品および付加容量部68の構成部品のうち、遮光性を有するいずれかの部品と同じ材料によって形成されている。たとえば付加容量部用配線69が信号線67と同一の材料によって形成される場合、遮光部122は、ゲート電極の材料またはバリアメタル層の材料から形成可能になる。これらの理由に基づき、表示素子121の製造工程において、遮光部122と前記いずれかの部品とを単一工程によって同時に形成することができる。ゆえに遮光部のない表示素子の製造プロセスよりも製造プロセスを増加させることなく、遮光部を有する表示素子121を製造することが可能になる。図8の例では、遮光部122は、走査線99の延在部になっているので、走査線99と同じ形成工程において形成される。以上のように図8の表示素子121は、製造工程を増加させることなく、付加容量部用配線69および信号線67の間の間隙120を遮光することができる。
【0071】
図9は、本発明の第2の実施の形態である表示素子131の1画素分の領域の拡大平面図である。図10は、図9の表示素子131の1画素分の領域のC−C端面図である。図9と図10とを合わせて説明する。第2の実施の形態の表示素子131の構成部品のうち、第1の実施の形態の表示素子61の構成部品と等しいものには同じ参照符を付し、説明は省略する。なお第2の実施の形態の表示素子131において、以下に説明する主基板93上の部品構成以外の他の構成は、第1の実施の形態の表示素子61の構成と等しい。
【0072】
表示素子131は、表示媒体層63と、複数の画素電極64と、画素電極64と同数の対向電極65と、画素電極64と同数のスイッチング素子66と、複数本の信号線67と、画素電極64と同数の付加容量部132と、付加容量部用配線133とを少なくとも含む。表示素子131内の画素71とスイッチング素子66と信号線67との構成および電気的な接続関係は、図1の表示素子61と等しい。各画素電極64に供給される信号の極性は、該各画素電極64と基準方向70に平行に並んで隣合う他の画素電極64に供給される信号の極性の逆極性になっている。
【0073】
各付加容量部132は、画素71毎の1つずつ設けられている。各付加容量部132は2つの電極135,136を有し、一方電極135は付加容量部用配線133に接続される。付加容量部用配線133は、基準方向70に平行に並んで隣合う画素電極64の間の領域に配置される。付加容量部用配線133の一部分は、信号線69の一部分に重畳されている。信号線67が画素電極64間の領域に長手方向を基準方向と直交させて配置されている場合、付加容量部用配線133は、信号線67と平行に配置され、かつ画素電極64の法線方向から見て、付加容量部用配線133の幅方向の一方端部が、信号線67の幅方向の一方端部に重なっている。
【0074】
画素電極64は、好ましくは、該画素電極64の基準方向70の両端部のうちの一方端部64Aが、信号線67に重畳され、かつ該両端部のうちの他方端部64Bが、付加容量部用配線133に重畳されている。第2の実施の形態では、表示媒体層63は液晶から形成されており、スイッチング素子66がTFTで実現されている。図10のC−C端面は、ソース電極73、ゲート電極75、ドレイン電極74、付加容量部132の中央部、および後述する第5コンタクトホールを、この順で通る。なお図9では、表示媒体層63、対向電極65、対向基板94、および後述する各種の絶縁層の記載が省略されており、付加容量部用配線133およびその延在部ならびに画素電極64を仮想的に示し、付加容量部用配線133およびその延在部に斜線を付している。
【0075】
第2の実施の形態の表示素子131の製造工程を、図10〜図13の端面図を参照して以下に説明する。なお図11〜図13は、製造中の表示素子131の主基板93において、C−C端面と同じ位置の端面を示している。
【0076】
最初に、活性層111として用いられる多結晶シリコンから成る薄い膜片が、絶縁性の主基板93の表面上に形成される。多結晶シリコンの膜片は、40nm以上60nm以下の厚さに形成される。活性層形成後、主基板93の表面全体に、活性層111に重ねて、ゲート絶縁膜113が形成される。ゲート絶縁膜113は、スパッタリング法またはCVD法を用いて、80nm以上150nm以下の膜厚に形成される。ゲート絶縁膜形成後、導電性材料から成る走査線99およびゲート電極75が、ゲート絶縁膜113の表面に、薄膜形成工程とパターニング工程とによって形成される。走査線99およびゲート電極75は、金属から形成されてもよく、低抵抗の多結晶シリコンから形成されてもよい。
【0077】
ゲート電極75形成後、TFT66の導電型の決定のために、ゲート電極75の上方から、1×1015cm-2の濃度で、不純物であるリンイオンが活性層111に導入される。この結果活性層111内のゲート電極75と重なる部分に、TFT25のチャンネル部112が形成される。図11は、チャンネル部形成後の状態を示す主基板93の端面図である。チャンネル部形成後、主基板93の表面全体に、走査線99とゲート電極75とに重ねて、シリコン酸化膜である第1層間絶縁膜114が形成される。第1層間絶縁膜形成後、第1コンタクトホール115と第2コンタクトホール116とが形成される。図12は、2つのコンタクトホール形成後の状態を示す主基板93の端面図である。
【0078】
コンタクトホール形成後、信号線67とソース電極73とドレイン電極74と付加容量部他方電極136とが、導電性材料、たとえばアルミニウム(Al)などの低抵抗の金属を用いて、第1層間絶縁膜114の表面に形成される。ドレイン電極74と付加容量部他方電極136とは一体化されており、ドレイン電極74内の付加容量部一方電極135と重なる部分が、他方電極136を兼ねる。ソース電極73は、第1コンタクトホール115を介して、活性層111と接触する。ドレイン電極73は、第2コンタクトホール115を介して、活性層111と接触する。この結果TFT66が完成する。図9の例では、TFT66のソースドレイン方向SDは、基準方向70と略平行になっている。次いで、主基板93の表面全体に、信号線67とソース電極73とドレイン電極74と付加容量部他方電極136とに重ねて、第3層間絶縁膜137が形成される。第3層間絶縁膜137は、シリコン窒化膜で実現される。図13は、第3層間絶縁膜形成後の状態を示す主基板93の端面図である。
【0079】
第3層間絶縁膜形成後、付加容量部一方電極135と付加容量部用配線133とが、第3層間絶縁膜137の表面に、導電性材料を用いて形成される。付加容量部一方電極135は、付加容量部用配線133の延在部になっている。付加容量部一方電極135はドレイン電極75の一部分と重なるように配置されており、付加容量部一方電極135とドレイン電極75の一部分とが第3層間絶縁膜137を介して対向する部分が、付加容量部132となる。
【0080】
図9の例では、任意の単一の画素71の画素電極64に接続された付加容量部68に接続された付加容量部用配線69は、該画素71の画素電極64にTFT66を介して接続された信号線67の隣の信号線67の近傍に、配置されている。また任意の単一の画素71の画素電極64に接続された付加容量部68は、該画素71の画素電極64にTFT66を介して接続された信号線67の隣の信号線67の近傍に、配置されている。付加容量部用配線133は、遮光性の材料から形成されていて、TFT66に重なる遮光用の延在部133Aをさらに有する。遮光用延在部133Aは、画素電極64側からTFT66に照射される光を遮光している。
【0081】
付加容量部形成後、主基板93の表面全体に、付加容量部一方電極135と付加容量部用配線69とに重ねて、アクリル樹脂から成る第2層間絶縁膜118が形成される。第2層間絶縁膜118は、平滑化膜を兼ねる。第2層間絶縁膜形成後、第5コンタクトホール138が形成される。第5コンタクトホール138は、ドレイン電極74上に形成されて、第3層間絶縁膜137と第2層間絶縁膜118とを貫通する。第5コンタクトホール形成後、画素電極64が、第2層間絶縁膜118の表面に、透明な導電性材料、たとえばITOを用いて形成される。画素電極64は、第5コンタクトホール138を介して、ドレイン電極74に接続される。ドレイン電極74がアルミニウから形成され、画素電極64がITOから形成される場合、ドレイン電極74と画素電極64とのオーミックコンタクトを取るために、ドレイン電極74と画素電極64との間に、図示しないバリアメタル層が形成される。以上の処理によって、図10に示すように、主基板93上に配置される全構成部品が完成する。
【0082】
画素電極64形成後の第2の実施の形態の表示素子131の製造工程は、第1の実施の形態の表示素子61の画素電極64形成後の製造工程と等しい。以上の処理によって、表示素子131が完成する。なお図10〜図13を用いて説明した表示素子131の構成において、表示素子131の構成部品の具体的な材質、形状、配置、製造方法等は、製造工程の最適例の1つであり、最適例に基づき製造された構成部品と同じ特徴を有する部品が製造可能であれば、他の材質、形状、配置、製造方法が用いられてもよい。なお図9の表示素子131では、付加容量部132の一対の電極135,136は第3層間絶縁層137を介して対向している。これに限らず、付加容量部132は、一方電極135と他方電極136とが、ゲート絶縁層113を介して対向するように構成されてもよい。
【0083】
以上説明したように、第2の実施の形態の表示素子131は、基準方向70に平行に並んで隣合う画素電極64間の領域または画素電極64の基準方向70の端部の近傍の領域に、付加容量部用配線69が配置されている。これによって第2の実施の形態の表示素子131は、第1の実施の形態の表示素子61と同じ理由に基づき、リバースチルトドメイン等の表示に関する状態の乱れに起因する表示品位の低下を防止することができる。画素電極64の基準方向の両端部のうちの少なくとも一方が、信号線67および付加容量部用配線76のうちの少なくとも一方に、それぞれ重畳されているので、第2の実施の形態の表示素子131は、第1の実施の形態の表示素子61と同じ理由に基づき、表示に関する状態の乱れに起因する表示品位の低下をさらに防止している。
【0084】
第2の実施の形態の表示素子131において、TFT66、信号線67、付加容量部68、および付加容量部用配線69が遮光性を有する場合、リバースチルトドメインの発生領域と信号線67および付加容量部用配線76の配置領域とがほぼ一致しているので、表示素子131の実質的な開口部は従来技術の表示素子よりも拡大する。付加容量部用配線133と信号線67とが一部重なり合っているので、付加容量部用配線と信号線とが重なっていない構成の従来技術の表示素子よりも、画素電極64を大きく形成することができる。これによって第2の実施の形態の表示素子131の実質的な開口率がさらに向上する。付加容量部用配線133と信号線67とが一部重なり合っているので、付加容量部用配線133と信号線67との間に遮光部を設ける必要がなくなるため、部品点数が削減され、表示素子133の構成が簡略化される。
【0085】
図14は、本発明の第3の実施の形態である表示素子151の1画素分の領域の拡大平面図である。図15は、図14の表示素子151の1画素分の領域のD−D端面図である。図14と図15とを合わせて説明する。第3の実施の形態の表示素子151の構成部品のうち、第1および第2の実施の形態の表示素子61,131の構成部品と等しいものには同じ参照符を付し、説明は省略する。なお第3の実施の形態の表示素子151において、以下に説明する主基板93上の部品構成以外の他の構成は、第1の実施の形態の表示素子61の構成と等しい。
【0086】
表示素子151は、表示媒体層63と、複数の画素電極64と、画素電極64と同数の対向電極65と、画素電極64と同数のスイッチング素子153と、複数本の信号線67と、画素電極64と同数の付加容量部154と、付加容量部用配線155とを少なくとも含む。表示素子151内の画素71と信号線67との構成および電気的な接続関係は、図1と等しい。各画素電極64に供給される信号の極性は、該各画素電極64と予め定める基準方向に平行に並んで隣合う他の画素電極64に供給される信号の極性の逆極性になっている。
【0087】
各スイッチング素子153は、信号線67と各画素電極64との間に介在される。各スイッチング素子153は少なくとも2つの端子を有する。スイッチング素子153の第1端子73は、信号線67に接続される。各スイッチング素子153の第2端子74は、各画素電極64に接続される。スイッチング素子153の第1端子73から第2端子74へ向かう方向SDは、付加容量部用配線64の長手方向と略平行になっている。
【0088】
付加容量部用配線155は、基準方向70に並んで隣合う画素電極64間の領域に配置される。付加容量部用配線155の一部分は、好ましくは、信号線69の一部分に重畳されている。各付加容量部154は、画素71毎に1つずつ設けられている。各付加容量部154は一対の電極77,78を有し、一方電極77は付加容量部用配線155に接続される。付加容量部154は、基準方向70に並んで隣合う画素電極64間の領域に配置される。好ましくは、各画素71の付加容量部154は、該画素71の画素電極64がスイッチング素子153を介して接続される信号線67の近傍に配置される。
【0089】
画素電極64は、好ましくは、該画素電極64の基準方向70の両端部のうちの一方端部64Aが、信号線67に重畳され、かつ該両端部のうちの他方端部64Bが、付加容量部用配線155に重畳されている。第3の実施の形態では、表示媒体層63は液晶から形成されており、スイッチング素子153がTFTで実現されている。図15のD−D端面は、TFTのソース電極73、ゲート電極75、ドレイン電極74、および付加容量部154を、この順で通る。なお図14では、表示媒体層63、対向電極65、対向基板94、および後述する各種絶縁層の記載が省略されており、画素電極64および付加容量部用配線155を仮想線で示し、付加容量部用配線155に斜線を付している。
【0090】
第3の実施の形態の表示素子151の製造工程を、図15〜図19の端面図を参照して以下に説明する。なお図16〜図19は、製造中の表示素子151の主基板93において、D−D端面と同じ位置の端面を示している。
【0091】
最初に、半導体材料である多結晶シリコンから成る薄い膜片が、活性層161および該活性層の延在部として、絶縁性の主基板93の表面上の所定の位置に形成される。多結晶シリコンの膜片は、40nm以上60nm以下の厚さに形成される。活性層161の基準方向70に直交する方向の一端部は、2本の走査線99と2本の信号線67とで区切られる矩形領域の外に延伸されている。膜片形成後、多結晶シリコンの膜片の延在部の抵抗率低減のために、延在部にリンイオンが導入される。リンイオン導入後の延在部が、付加容量部154の他方電極78として用いられる。活性層形成後、主基板93の表面全体に、活性層161と他方電極78とに重ねて、ゲート絶縁膜113が形成される。ゲート絶縁膜113は、スパッタリング法またはCVD法を用いて、80nm以上150nm以下の膜厚に形成される。
【0092】
ゲート絶縁膜形成後、導電性材料から成る走査線99およびゲート電極75が、ゲート絶縁膜113の表面に、薄膜形成工程とパターニング工程とによって形成される。走査線99およびゲート電極75は、金属から形成されてもよく、低抵抗の多結晶シリコンから形成されてもよい。ゲート電極75は、走査線99と一体化されており、走査線99内の活性層161と重なる部分が、ゲート電極75を兼ねる。ゲート電極75と同一の材料によって、付加容量部154の一方電極77が、ゲート絶縁膜113の表面に形成される。一方電極77は、好ましくは、走査線99およびゲート電極75と同一の工程で形成される。このように形成された一方電極77と他方電極78とがゲート絶縁層113を介して重なっている部分が、画素71の付加容量部154となる。
【0093】
付加容量部完成後、TFT153の導電型の決定のために、ゲート電極77の上方から、1×1015cm-2の濃度で、活性層161に不純物であるリンイオンが導入される。この結果活性層161内のゲート電極75と重なる部分に、TFT153のチャンネル部112が形成される。ゲート電極75と活性層161内のチャンネル部112とは、ゲート絶縁膜113を挟んで対向している。図16は、チャンネル部形成後の状態を示す主基板93の端面図である。チャンネル部形成後、主基板93の表面全体に、走査線99とゲート電極75と一方電極77とに重ねて、シリコン酸化膜である第1層間絶縁膜114が形成される。第1層間絶縁膜形成後、第1コンタクトホール116と第2コンタクトホール116と第3コンタクトホール117とがそれぞれ形成される。図17は、第1〜第3コンタクトホール形成後の状態を示す主基板93の端面図である。
【0094】
3つのコンタクトホール形成後、信号線67とソース電極73とドレイン電極74と接続用導電部材162とが、導電性材料、たとえばアルミニウム(Al)などの低抵抗の金属を用いて、第1層間絶縁膜114の表面に形成される。ソース電極74は信号線67と一体化されており、信号線67内の矩形領域外部に延伸された活性層161の一端部と重なる部分が、ソース電極74を兼ねる。ソース電極73は、第1コンタクトホール115を介して、活性層161に接続される。ドレイン電極74は、第2コンタクトホール116を介して、活性層161に接続される。接続用導電部材162は、第3コンタクトホール117を介して、付加容量部一方電極77に接続される。
【0095】
次いで、主基板93の表面全体に、信号線67とソース電極73とドレイン電極74と接続用導電部材162とに重ねて、アクリル樹脂から成る第2層間絶縁膜118が形成される。第2層間絶縁膜118は平滑化膜を兼ねる。図18は、第2層間絶縁膜形成後の状態を示す主基板93の端面図である。第2層間絶縁膜形成後、第6コンタクトホール163が形成される。第6コンタクトホール163は、接続用導電部材162の上に形成され、第2層間絶縁膜118だけを貫通する。第6コンタクトホール形成後、付加容量部用配線155が、第2層間絶縁膜118の表面に、少なくとも第6コンタクトホールを覆って形成される。付加容量部用配線155は、導電性材料の薄膜の成膜工程と、該薄膜のパターニング工程とによって形成される。付加容量部用配線155は、第6コンタクトホール163を介して、接続用導電部材162に接続される。この結果付加容量部用配線155は、接続用導電部材162を介して一方電極77に接続され、一方電極77の電位は付加容量部用配線155と同電位になる。付加容量部用配線155の一部分は、TFT153の一部分と重なっている。付加容量部用配線155が遮光性を有する場合、付加容量部用配線155は、画素電極64側からTFT153に向かって照射される光を遮光する。図19は、付加容量部用配線形成後の状態を示す主基板93の端面図である。
【0096】
付加容量部用配線形成後、主基板93の表面全体に、付加容量部用配線155に重ねて、第4層間絶縁膜164が形成される。第4層間絶縁膜形成後、第7コンタクトホール165が形成される。第7コンタクトホール165は、ドレイン電極74上に形成され、第2層間絶縁膜118と第4層間絶縁膜164とを貫通する。第7コンタクトホール形成後、画素電極64が、第4層間絶縁膜164の表面に、透明な導電性材料、たとえばITOを用いて形成される。ドレイン電極74がアルミニウから形成され、画素電極64がITOから形成される場合、ドレイン電極74と画素電極64とのオーミックコンタクトを取るために、画素電極64の形成に先立ち、ドレイン電極74と画素電極64との間にに、図示しないバリアメタル層が形成される。バリアメタル層は、チタン(Ti)、TiW、Mo、またはMoSiから形成される。以上の処理によって、図15に示すように、主基板93上に配置される全構成部品が完成する。
【0097】
画素電極64形成後の第3の実施の形態の表示素子151の製造工程は、第1の実施の形態の表示素子61の画素電極64形成後の製造工程と等しい。以上の処理によって、表示素子151が完成する。なお図15〜図19を用いて説明した表示素子151の構成において、表示素子151の構成部品の具体的な材質、形状、配置、製造方法等は、製造工程の最適例の1つであり、最適例に基づき製造された構成部品と同じ特徴を有する部品が製造可能であれば、他の材質、形状、配置、製造方法が用いられてもよい。
【0098】
以上説明したように、第3の実施の形態の表示素子151は、基準方向70に平行に並んで隣合う画素電極64間の領域または画素電極64の基準方向70の端部近傍の領域に、付加容量部用配線155が配置されている。これによって第3の実施の形態の表示素子151は、第1の実施の形態の表示素子61と同じ理由に基づき、リバースチルトドメインに起因する表示品位の低下を防止することができる。画素電極64の基準方向70の両端部64A,64Bのうちの少なくとも一方が、信号線67および付加容量部用配線155のうちの少なくとも一方に、それぞれ重畳されているので、第3の実施の形態の表示素子151は、第1の実施の形態の表示素子61と同じ理由に基づき、表示品位の低下をさらに防止している。TFT153、信号線67、付加容量部154、および付加容量部用配線155が遮光性を有する場合、第3の実施の形態の表示素子151の実質的な開口部は従来技術の表示素子よりも拡大する。付加容量部用配線155と信号線67とが一部重なり合っている場合、実質的な開口率がさらに向上し、かつ表示素子155の構成が簡略化される。
【0099】
第3の実施の形態の表示素子151において、スイッチング素子153における第1端子73から第2端子74への方向、すなわちソースドレイン方向SDは、付加容量部用配線155および信号線67の長手方向と略平行になっている。これによってスイッチング素子153を信号線67の近傍に信号線67と略平行に配置することが可能になるので、スイッチング素子153をリバースチルトドメインの発生領域内に配置することができる。スイッチング素子153がリバースチルトドメインの発生領域に配置された場合、表示素子151の実質的な開口率がさらに向上する。これによって第3の実施の形態の表示素子151は、スイッチング素子153におけるソースドレイン方向SDが信号線67と略直交する構成の従来技術の表示素子よりも明るい表示を行うことができる。
【0100】
付加容量部154は、基準方向に平行に並んで隣合う画素電極64間の領域に配置されていることが好ましい。これによって、表示媒体の表示に関する状態の乱れが生じる領域内、すなわちリバースチルトドメインの発生領域に付加容量部154が配置されるので、付加容量部154が配置される領域と表示に関する状態の乱れが配置される領域は一致する。ゆえに付加容量部154が信号線67から離れた位置に配置されている構成の従来技術の表示素子よりも、第3の実施の形態の表示素子151のほうが開口率が向上するので、第3の実施の形態の本発明の表示素子151は、従来の表示素子よりも明るい表示を行うことができる。
【0101】
第3の実施の形態の表示素子151では、各画素の付加容量部154は、スイッチング素子153を介して該各画素電極64に接続される信号線67の近傍に配置されている。これは以下の理由に基づく。たとえばスイッチング素子153がトランジスタである場合、付加容量部154と信号線67とは、トランジスタ153を介して接続される。従来技術の表示素子では、各画素71の付加容量部は、スイッチング素子を介して各画素電極に接続される信号線から離れているので、トランジスタは走査線と平行に形成されている。このために従来技術の表示素子では、信号線と平行な遮光層だけでなく、走査線と平行な遮光層がさらに形成されてトランジスタを覆っている必要がある。第3の実施の形態の表示素子151では、各画素電極64の付加容量部154は、スイッチング素子153を介して該各画素電極64に接続される信号線67の近傍に配置されているので、付加容量部154は、ソースドレイン方向SDが信号線67に平行なトランジスタ153を介して、または直接、信号線67に接続される。このために第3の実施の形態の表示素子151では、信号線67と平行な遮光層だけを有するだけで良いので、従来技術の表示素子よりも開口率が向上する。また第3の実施の形態では、付加容量部用配線155が、スイッチング素子153および付加容量部154の配置領域を遮光する遮光層を兼ねているので、表示品位が向上するとともに、部品点数が減少して構成が簡略化されている。
【0102】
画素電極63が信号線67に重なっている場合、画素電極64と信号線67との重なり部分において、画素電極64および信号線67がコンデンサの電極として作用するので、該重なり部分に容量が生じる。容量が生じた場合、画素電極64の電位が、信号線67の電位の影響を受けて変動する。画素電極64と信号線67とが重なり合う場合、付加容量部用配線69、133、155は、信号線67全体を覆うように形成されていることが好ましい。
【0103】
図20は、信号線67を覆う構成の付加容量部用配線172が形成された表示素子171の主基板93表面の中の1画素分の領域の拡大平面図である。図20で説明する表示素子171の付加容量部用配線172の平面形状以外の構成は、図14〜図19で説明した第3の実施の形態の表示素子151と等しい。付加容量部用配線172の平面形状は、画素電極64の法線方向から見て、隣にある信号線67を覆う形状になっている。付加容量部用配線172は、画素電極64と信号線67との間に介在される。これによって付加容量部用配線が信号線を覆っていない従来技術の表示素子よりも、図20の表示素子171のほうが、画素電極64と信号線67との間の容量が低減する。したがって、基準方向に平行に隣合う画素電極に逆極性の信号が供給される場合であっても、画素電極64の電位は信号線67の電位の影響を受けないため、表示品位がさらに向上する。
【0104】
以上のように図1〜図20によって説明した表示素子61,121,131,151,171は、電界の乱れに基づく表示媒体の表示に関する状態の乱れに起因する表示品位の低下および開口率の低下が防止されている。このような表示素子61,121,131,151,171が図2で説明した投射型表示装置81のライトバルブとして用いられる場合、投射型表示装置81の表示品位を保ちつつ、該投射型表示装置81を小型化することができる。図1〜図20の表示素子61,121,131,151,171が投射型表示装置81に用いられる場合、画素電極64のピッチWPは15μmより大きく30μm以下になってことが好ましい。表示媒体の表示に関する状態の乱れに起因する表示品位の低下が防止されているので、画素電極64のピッチWPが30μm以下になった場合でも、投射型表示装置81は、表示品位が良く高精細な表示が可能になる。
【0105】
第1〜第3の実施の形態の表示素子61,121,131,151,171ならびに投射型表示装置81は、本発明の表示素子ならびに投射型表示装置の例示であり、主要な構成が等しければ、他の様々な形で実施することができる。特に各構成部品の詳細な構成は、同じ効果が得られれば、上記の構成に限らず他の構成によって実現されてもよい。スイッチング素子66は、TFTに限らず、他の構成のスイッチング素子、たとえばMIM素子に代表される2端子素子によって実現されてもよい。表示媒体層63は、電界の変化に応じて表示に関する状態が変化する表示媒体であれば、液晶以外の他の表示媒体によって実現されてもよい。表示素子61,121,131,151,171は、基準方向に平行に隣合って並ぶ2つの画素電極64に相互に逆極性の信号を供給可能な構成であれば、他の構成であってもよい。表示素子を利用する表示装置は、投射型のものに限らず、他の構成の表示装置であってもよい。たとえば表示素子の背面に光源が設けられて表示素子の前面を表示面として用いる透過型の表示装置に、本発明の表示素子61,121,131,151,171が利用されてもよい。
【0106】
【発明の効果】
本発明に従えば、表示素子は、複数の画素を有するアクティブマトリクス型の表示素子であり、基準方向に平行に並んで隣合う画素電極に、相互に逆極性の信号が供給されている。このような表示素子において、基準方向に平行に並んで隣合う画素電極間の領域に付加容量部用配線が配置されているので、表示素子は、該領域上および該画素電極の基準方向の端部上の電界の乱れに基づく表示媒体の表示に関する状態の乱れに起因する表示品位の低下を防止することができる。また本発明によれば、信号線は、基準方向に平行に並んで隣合う画素電極間の領域にかつ前記基準方向に直交して配置され、付加容量部用配線は、信号線の近傍にかつ信号線と平行に配置されている。これによって表示素子は、電界の乱れに起因する表示品位の低下を、確実に防止することができる。さらにまた本発明によれば、表示素子内の表示媒体は液晶である。これによって表示素子は、リバースチルトドメインに起因する表示品位の低下を防止することができる。
【0108】
さらにまた本発明によれば、表示素子において、付加容量部用配線と信号線との間に間隙がある場合、該間隙に遮光部が配置されている。これによって表示素子のコントラストが向上する。また本発明によれば、遮光部は、スイッチング素子の構成部品および付加容量部の構成部品のうち、遮光性を有するいずれかの部品と同じ材料によって形成されている。これによって表示素子は、遮光部のない表示素子の製造プロセスよりも製造プロセスを増加させることなく、製造することが可能になる。さらにまた本発明によれば、画素電極のピッチは30μm以下になっている。これによって本発明の表示素子は、表示品位が良く高精細な小型の表示素子になる。
【0109】
また以上のように本発明によれば、投射型表示装置は、上述の表示素子と光源とを含み、表示素子の各画素が電界に応じて光源からの光を透過または遮断する構成になっている。表示媒体の表示にかかわる状態の乱れに起因する表示品位の低下を表示素子が防止しているので、表示品位を保ったまま、投射型表示装置の小型化が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態である表示素子61の主基板93表面の1画素分の領域の拡大平面図である。
【図2】図1の表示素子61を備えた投射型表示装置81の概略構成を示す図である。
【図3】図1の表示素子61の主基板93の1画素分の領域のB−B端面図である。
【図4】図1の表示素子61の信号線67に供給される信号の極性を示す図である。
【図5】図1の表示素子61の製造工程において、ゲート電極75が形成された時点の主基板93の1画素分の領域の端面図である。
【図6】図1の表示素子61の製造工程において、3つのコンタクトホールが形成された時点の主基板93の1画素分の領域の端面図である。
【図7】図1の表示素子61の製造工程において、第2層間絶縁膜が形成された時点の主基板93の1画素分の領域の端面図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態において、遮光部を有する表示素子121の主基板93の1画素分の領域の拡大平面図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態である表示素子131の主基板93の1画素分の領域の拡大平面図である。
【図10】図9の表示素子131の主基板93の1画素分の領域のC−C端面図である。
【図11】図9の表示素子131の製造工程において、ゲート電極75が形成された時点の主基板93の1画素分の領域の端面図である。
【図12】図9の表示素子131の製造工程において、2つのコンタクトホールが形成された時点の主基板93の1画素分の領域の端面図である。
【図13】図9の表示素子131の製造工程において、第3層間絶縁膜が形成された時点の主基板93の1画素分の領域の端面図である。
【図14】本発明の第3の実施の形態である表示素子151の主基板93表面の1画素分の領域の拡大平面図である。
【図15】図14の表示素子151の主基板93の1画素分の領域のD−D端面図である。
【図16】図14の表示素子151の製造工程において、ゲート電極75が形成された時点の主基板93の1画素分の領域の端面図である。
【図17】図14の表示素子151の製造工程において、3つのコンタクトホールが形成された時点の主基板93の1画素分の領域の端面図である。
【図18】図14の表示素子151の製造工程において、第2層間絶縁膜が形成された時点の主基板93の1画素分の領域の端面図である。
【図19】図14の表示素子151の製造工程において、付加容量部用配線が形成された時点の主基板93の1画素分の領域の端面図である。
【図20】本発明の第3の実施の形態において、付加容量部用配線が信号線を覆う構成の表示素子171の主基板93表面の1画素分の領域の拡大平面図である。
【図21】従来技術のドライバ一体型の表示素子1の概略構成を示す図である。
【図22】図21の表示素子1の主基板3表面の1画素分の領域の拡大平面図である。
【図23】図21の表示素子1の主基板3の1画素分の領域のA−A端面図である。
【符号の説明】
61,121,131,151,171 表示素子
63 表示媒体層
64 画素電極
65 対向電極
66,153 スイッチング素子
67 信号線
68,132,154 付加容量部
69,133,155,172 付加容量部用配線
70 基準方向
73 スイッチング素子の第1端子
74 スイッチング素子の第2端子
77 付加容量部の一方電極
78 付加容量部の他方電極
81 投射型表示装置
82 光源
99 走査線
122 遮光部
SD スイッチング素子の第1端子から第2端子に向かう方向

Claims (8)

  1. 複数の画素電極と、
    電界の変化に応じて表示に関する状態が変化する表示媒体層と、
    表示媒体層を介して各画素電極とそれぞれ対向する対向電極と、
    画素電極に供給されるべき信号が与えられる信号線と、
    各画素電極と信号線との間に介在されるスイッチング素子と、
    一対の電極をそれぞれ有する複数の付加容量部と、
    付加容量部のいずれか一方の電極に接続されるまたは付加容量部のいずれか一方の電極を兼ねる付加容量部用配線と
    光を遮光する遮光部とを含み、
    予め定める基準方向に平行に並んで隣合う画素電極に供給される信号の極性は、相互に逆転しており、
    付加容量部用配線は、基準方向に平行に並んで隣合う画素電極の間に、前記信号線との間に間隙を空けて配置されており、
    遮光部は、前記付加容量部用配線と信号線との間の間隙に配置され、前記スイッチング素子の構成部品および付加容量部の構成部品のうち、遮光性を有するいずれかの部品と同じ材料によって形成されていることを特徴とする表示素子。
  2. 前記信号線は、前記基準方向に平行に並んで隣合う画素電極の間に配置され、
    前記付加容量部用配線は、信号線と平行に、かつ信号線の近傍に配置されることを特徴とする請求項1記載の表示素子。
  3. 前記表示媒体層は、液晶から形成されていることを特徴とする請求項1記載の表示素子。
  4. 前記画素電極の前記基準方向の両端部のうちの一方端部が、前記信号線に重畳されており、
    前記画素電極の前記両端部のうちの他方端部が、前記付加容量部用配線に重畳されていることを特徴とする請求項1記載の表示素子。
  5. 前記スイッチング素子は、前記信号線に接続される第1端子と、前記画素電極に接続される第2端子とを有し、
    第1端子から第2端子へ向かう方向は、前記付加容量部用配線の長手方向と略平行であることを特徴とする請求項1のいずれかに記載の表示素子。
  6. 前記付加容量部は、前記画素電極に個別に対応しており、
    前記各画素電極の付加容量部は、前記スイッチング素子を介して該各画素電極に接続される信号線の近傍に配置されることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の表示素子。
  7. 前記画素電極のピッチは、30μm以下であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の表示素子。
  8. 請求項1〜7のうちのいずれかに記載の表示素子と、
    表示素子に向かって光を放射する光源とを含み、
    相互に対向する画素電極および対向電極と画素電極および対向電極間の表示媒体とを含んで構成される表示素子の各画素は、該画素電極および対向電極の間の電界に応じて、光源からの光を透過または遮光することを特徴とする投射型表示装置
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