JP2001013906A - 表示素子および投射型表示装置 - Google Patents

表示素子および投射型表示装置

Info

Publication number
JP2001013906A
JP2001013906A JP18014999A JP18014999A JP2001013906A JP 2001013906 A JP2001013906 A JP 2001013906A JP 18014999 A JP18014999 A JP 18014999A JP 18014999 A JP18014999 A JP 18014999A JP 2001013906 A JP2001013906 A JP 2001013906A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
display element
additional capacitance
signal line
electrode
display
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP18014999A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3829028B2 (ja
Inventor
Yasuhiro Matsushima
康浩 松島
裕 ▲高▼藤
Yutaka Takato
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP18014999A priority Critical patent/JP3829028B2/ja
Publication of JP2001013906A publication Critical patent/JP2001013906A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3829028B2 publication Critical patent/JP3829028B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ソース反転駆動法を用いた表示素子の表示品
位を向上させる。 【解決手段】 アクティブマトリクス型の表示素子61
において、予め定める基準方向に平行に並んで隣合う画
素電極64に供給される信号の極性が、相互に逆転して
いる。表示素子61は、一対の電極をそれぞれ有する複
数の付加容量部68と、付加容量部内のいずれか一方の
電極に接続される付加容量部用配線69とを含む。付加
容量部用配線69は、基準方向に平行に並んで隣合う画
素電極の間に配置される。これによって表示素子61
は、開口率を低下させることなく、表示品位を向上させ
ることができる。投射型の表示装置は、このような構成
の表示素子61と光源とを備える。表示素子61内の各
画素は、光源からの光を透過または反射する。これによ
って投射型表示装置は、画素電極のピッチを30μmに
した場合、表示品位が良く高精細な小型の表示装置にな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、液晶表示素子に代
表される表示素子、および投射型の表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、薄膜トランジスタ(Thin Film Tr
ansistor:以後「TFT」と略称する)を液晶駆動用の
スイッチング素子として用いる液晶表示素子の開発が、
活発に行われている。図21は、従来技術の液晶表示素
子の1種類であるドライバ一体型の液晶表示素子1の平
面模式図である。ドライバ一体型の液晶表示素子1は、
主基板3、対向基板4、ゲートドライバ5、ソースドラ
イバ6、ビデオ信号線7、およびTFTアレイ部8を含
む。ゲートドライバ5は、シフトレジスタ11とバッフ
ァ12とから構成される。ソースドライバ6は、シフト
レジスタ15とバッファ16と複数のアナログスイッチ
17とから構成される。TFTアレイ部8は、複数本の
走査線21、複数本の信号線22、複数のTFT25、
複数の画素26、複数の付加容量部37、および付加容
量部用配線43とを含む。画素26は、液晶と、画素電
極31と、対向電極32とを含む。
【0003】主基板3は、硝子または石英から構成され
る。主基板3と対向基板4とは、間隔を空けて相互に対
向配置されている。ゲートドライバ5とソースドライバ
6とビデオ信号線7とは、主基板3の上に配置されてい
る。ソースドライバ6のアナログスイッチ17は、ビデ
オ信号線7によって伝達される映像信号のサンプリング
に用いられる。TFTアレイ部8は、主基板3と対向基
板4との間に配置されている。
【0004】TFTアレイ部8において、走査線21
は、相互に平行に、主基板3上に配設されている。全走
査線21の一端は、ゲートドライバ5に接続されてい
る。信号線22は、走査線21に直交して、主基板3上
に配置されている。付加容量部用配線23は、走査線2
1に平行に、主基板3上に配設されている。2本の信号
線22および2本の走査線21に囲まれた主基板3上の
矩形の領域内に、画素26が1つずつ割当てられ、TF
T25、画素26の画素電極31、および付加容量部2
7が該矩形領域内にそれぞれ1つずつ配設されている。
対向電極32は、対向基板4上に配設される。液晶は、
画素電極31と対向電極32との間に封入されている。
TFT25のゲート電極35は走査線21に接続され、
ソース電極36は信号線22に接続され、ドレイン電極
37は画素電極31に接続されている。付加容量部27
は、TFT25のドレイン電極37と付加容量部用配線
23との間に介在される。付加容量部用配線23には、
対向電極と同じ電位の電圧が印加されている。付加容量
部27は、付加容量部用配線23に接続される一方電極
38と、一方電極38に対向する他方電極39とを含
む。
【0005】図22は、図21の構成の液晶表示素子1
の主基板3表面内の画素1個分の領域の拡大平面図であ
る。図23は、図22の主基板3のA−A断面図であ
る。図22と図23とを合わせて、液晶表示素子1の具
体的な製造工程を説明する。なお図22では、後述する
各種の絶縁膜は省略しており、かつ画素電極31を仮想
的に示している。
【0006】最初に、絶縁性の主基板3の上に、40n
m〜60nmの厚さの多結晶シリコンの薄膜片が形成さ
れる。次いで、80nm〜150nmの厚さのゲート絶
縁膜42が、スパッタリング法またはCVD法を用いて
形成される。ゲート絶縁膜形成後、後に付加容量部27
の他方電極39となるべき多結晶シリコン薄膜片内の一
部分に、リンイオンが1×1015cm-2の濃度でイオン
注入される。イオン注入をゲート電極35および付加容
量部27の一方電極38の形成前に行うのは、以下の理
由に基づく。ゲート電極35および一方電極38形成後
にイオン注入を行う場合、ゲート電極35および一方電
極38があるので、多結晶シリコン薄膜片内のゲート電
極35および一方電極38の下方の部分にイオンが注入
されない。多結晶シリコン薄膜片内のゲート電極35お
よび一方電極38の下方の部分にイオンを注入するため
に、イオン注入は、ゲート電極35および一方電極38
の形成前に行われている。
【0007】次に、走査線21、ゲート電極35、付加
容量部用配線23、および付加容量部27の一方電極3
8が、ゲート絶縁層46の上に形成される。これらの配
線21,23および電極35,38の形成工程は、金属
または低抵抗の多結晶シリコンからなる薄膜の成膜工程
と、該薄膜を所定形状にパターニングする工程とを含
む。付加容量部用配線23は、表示素子完成後に画素電
極31の中央部と重なる位置に、配置されている。次
に、TFT25の導電型の決定のために、ゲート電極3
5の上方から、1×1015cm-2の濃度でリンイオンが
イオン注入される。この結果ゲート電極35の下に、T
FT25のチャンネル部45が形成される。
【0008】チャンネル部形成後、シリコン酸化膜また
はシリコン窒化膜から成る第1層間絶縁膜46が、チャ
ンネル部形成後の主基板3の全表面に重ねて形成され
る。次いで、第1層間絶縁膜46およびゲート絶縁膜4
2を貫く2つのコンタクトホール47,48が形成され
る。次いで、信号線22、ソース電極36、およびドレ
イン電極37が、アルミニウムなどの低抵抗の金属を用
いて形成される。この結果TFT25が完成する。次
に、第2層間絶縁膜49が、TFT完成後の主基板3の
全表面に重ねて形成され、さらに第2層間絶縁膜を貫く
コンタクトホール50が形成される。コンタクトホール
形成後、ITO等の透明導電膜からなる画素電極31
が、第2層間絶縁膜49上に形成される。以上の処理に
よって、液晶表示素子1の主基板3上の部品が完成す
る。
【0009】図21に示すドライバ一体型の液晶表示素
子には、フリッカの問題がある。フリッカの軽減のため
の対策として、ソース反転駆動法が知られている。ソー
ス反転駆動法では、隣合う信号線22に相互に逆極性の
信号を供給することによって、液晶を駆動する。本件出
願人は、特開平7−160228号公報において、ソー
ス反転駆動法を用いた表示素子を提案している。前記表
示素子では、1本の信号線にTFTを介して接続された
全画素電極に対向する対向電極が一体化されて、短冊状
の電極になっている。さらに前記表示素子では、画素電
極に供給される信号と逆極性の信号が、該画素電極に対
向する短冊状の電極に供給されている。
【0010】近年、液晶表示素子の画素ピッチは、縮小
されつつある。1画素の画素ピッチが30μm以下の液
晶表示素子、さらには画素ピッチが20μm以下の液晶
表示素子の開発が進んでいる。特に携帯用のプロジェク
タ、すなわち携帯用の投射型の表示装置には、表示装置
の小型化のために、表示領域の対角が1インチ以下であ
りかつ画素配列が高精細な液晶表示素子が用いられる。
このような高精細の液晶表示素子は、開口率の向上のた
めに、信号線22と直交する方向に並んで隣合う画素電
極31間の間隔を4μm以下とし、図22および図23
で示したように、画素電極31の分離を信号線22上で
行っている。
【0011】ソース反転駆動法を用いた液晶表示素子で
は、信号線22と直交する方向に並んで隣合う画素電極
31に印加される電圧の極性が異なるので、画素電極3
1間の間隔が狭くなるほど、画素電極31の該直交する
方向の両端部において、電界の乱れが生じる。電界が乱
れている部分には、液晶のリバースチルトドメインが発
生する。なお図22では、リバースチルトドメインが発
生する領域に、斜線を付している。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】以上説明した従来技術
のソース反転駆動型の液晶表示素子1において、液晶の
リバースチルトドメインは、液晶表示素子の表示品位の
低下の一因になっている。リバースチルトドメインに起
因する表示品位低下の防止のために、従来技術の液晶表
示素子1は、液晶層内のリバースチルトドメインが発生
する部分を覆う遮光部をさらに有し、該部分に入射する
光または該部分から射出する光を遮蔽している。遮光膜
が設けられる場合、液晶表示素子1の実質的な開口率が
低下してしまうので、好ましくない。従来技術のソース
反転駆動型の液晶表示素子1の実質的な開口部は、走査
線21と信号線22とTFT25と付加容量部27と付
加容量部用配線23とが配置された領域、および液晶の
リバースチルトドメインが発生する領域を、全画素26
が配置された領域から除いた残余領域だけになってい
る。画素ピッチが30μm以下になった場合、液晶表示
素子の実質的な開口部は、特に小さくなる。
【0013】本発明の目的は、ソース反転駆動法を用い
た表示素子において、実質的な開口率を低下させること
なく表示品位を向上させることが可能な表示素子、およ
び小型化が容易な投射型表示装置を提供することであ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の画素電
極と、電界の変化に応じて表示に関する状態が変化する
表示媒体層と、表示媒体層を介して各画素電極とそれぞ
れ対向する対向電極と、画素電極に供給されるべき信号
が与えられる信号線と、各画素電極と信号線との間に介
在されるスイッチング素子と、一対の電極をそれぞれ有
する複数の付加容量部と、付加容量部のいずれか一方の
電極に接続されるまたは付加容量部のいずれか一方の電
極を兼ねる付加容量部用配線とを含み、予め定める基準
方向に平行に並んで隣合う画素電極に供給される信号の
極性は、相互に逆転しており、付加容量部用配線は、基
準方向に平行に並んで隣合う画素電極の間に配置される
ことを特徴とする表示素子である。
【0015】本発明に従えば、表示素子は、複数の画素
を有するアクティブマトリクス型の表示素子になってい
る。各画素は、相互に対向する画素電極および対向電極
と、両電極間に介在される表示媒体とを含む。表示素子
において、基準方向に平行に並んで隣合う画素電極に
は、信号線からスイッチング素子を介して、相互に逆極
性の信号が供給されるので、該隣合う画素電極の基準方
向の両端部に電界の乱れが生じる。乱れた電界内にある
表示媒体の状態は、画素電極および対向電極に供給され
る電気信号によって規定される状態と異なる状態にな
る。ゆえに基準方向に平行に並んで隣合う画素電極間の
領域上、および該画素電極の基準方向の端部上の電界の
乱れは、表示素子の表示品位の低下の原因になる。基準
方向に平行に並んで隣合う画素電極間の領域に付加容量
部用配線が配置されているので、表示素子は、該領域上
および該画素電極の基準方向の端部上の電界の乱れに起
因する表示品位の低下を防止することができる。
【0016】また本発明の表示素子は、前記信号線は、
前記基準方向に平行に並んで隣合う画素電極の間に配置
され、前記付加容量部用配線は、信号線と平行に、かつ
信号線の近傍に配置されることを特徴とする。
【0017】本発明に従えば、表示素子では、付加容量
部用配線が信号線の近傍にかつ信号線と平行に配置され
ているので、基準方向に平行に並んで隣合う画素電極の
間の領域に、信号線および付加容量部用配線が配置され
る。これによって表示素子は、基準方向に平行に並んで
隣合う画素電極間の領域上および該画素電極の基準方向
の端部上の電界の乱れに起因する表示品位の低下を、防
止することができる。
【0018】また本発明の表示素子は、前記表示媒体層
は、液晶から形成されていることを特徴とする。
【0019】本発明に従えば、表示素子は、液晶表示素
子になっている。液晶表示素子において、画素電極の基
準方向の端部上の電界の乱れに起因して、該端部上にあ
る液晶、および基準方向に平行に並んで隣合う画素電極
の間の領域上にある液晶に、リバースチルトドメインが
生じる。付加容量部用配線は、基準方向に平行に並んで
隣合う画素電極の間の領域に配置されているので、表示
媒体層内のリバースチルトドメインが生じている部分へ
の光の入射またはリバースチルトドメインが生じている
部分からの光の射出を防止する。これによって表示素子
は、リバースチルトドメインに起因する表示品位の低下
を防止することができる。
【0020】また本発明の表示素子は、前記画素電極の
前記基準方向の両端部のうちの一方端部が、前記信号線
に重畳されており、前記画素電極の前記両端部のうちの
他方端部が、前記付加容量部用配線に重畳されているこ
とを特徴とする。
【0021】本発明に従えば、表示素子において、画素
電極の基準方向の両端部が、信号線および付加容量部用
配線にそれぞれ重畳されている。これによって表示品位
の低下の原因となる表示媒体の表示に関する状態の乱れ
が生じる領域が、信号線および付加容量部用配線の配置
領域とほぼ重なるので、表示に関する状態の乱れに起因
する表示素子の表示品位の低下が防止される。
【0022】また本発明の表示素子は、前記付加容量部
用配線の一部分が、前記信号線の一部分に重畳されてい
ることを特徴とする。
【0023】本発明に従えば、表示素子において、付加
容量部用配線と信号線とは、平面的に一部重なりを有す
る。これによって本発明の表示素子は、付加容量部用配
線と信号線との間に遮光手段を設ける必要がなくなるの
で、付加容量部用配線と信号線とが重なっていない構成
の従来技術の表示素子よりも、部品点数が削減される。
また付加容量部用配線と信号線とが平面的に一部重なっ
ている場合、付加容量部用配線と信号線とが重なってい
ない構成の従来技術の表示素子よりも、本発明の表示素
子は画素電極を大きくすることができるので、開口率が
向上する。
【0024】また本発明の表示素子は、前記画素電極の
前記基準方向の両端部のうちの一方端部が、前記信号線
に重畳されており、前記付加容量部用配線の一部分が、
前記画素電極と前記信号線との間に介在されて、前記信
号線を覆っていることを特徴とする。
【0025】本発明に従えば、表示素子において、付加
容量部用配線は、信号線をほぼ覆っている。これによっ
て付加容量部用配線が信号線を覆っていない従来技術の
表示素子よりも、本発明の表示素子のほうが、画素電極
と信号線との間の容量が低減する。画素電極と信号線と
の間の容量が低減されているので、基準方向に平行に隣
合う画素電極に逆極性の信号が供給される場合であって
も、画素電極の電位は信号線の電位の影響を受けないた
め、表示品位がさらに向上する。
【0026】また本発明の表示素子は、前記スイッチン
グ素子は、前記信号線に接続される第1端子と、前記画
素電極に接続される第2端子とを有し、第1端子から第
2端子へ向かう方向は、前記付加容量部用配線の長手方
向と略平行であることを特徴とする。
【0027】本発明に従えば、表示素子において、スイ
ッチング素子における第1端子から第2端子への方向
は、付加容量部用配線および信号線の長手方向と平行に
なっている。これによってスイッチング素子は、表示媒
体の表示に関する状態の乱れが生じる領域内に、たとえ
ば信号線近傍に、信号線と平行に配置可能になる。表示
に関する状態の乱れが生じる領域内にスイッチング素子
が配置された場合、スイッチング素子における第1端子
から第2端子への方向が信号線の長手方向と直交してい
る構成の従来技術の表示素子よりも、第1端子から第2
端子への方向が信号線の長手方向と平行である構成の本
発明の表示素子のほうが、開口率が向上する。これによ
って本発明の表示素子は、従来の表示素子よりも明るい
表示を行うことができる。
【0028】また本発明の表示素子は、前記付加容量部
は、前記画素電極に個別に対応しており、前記各画素電
極の付加容量部は、前記スイッチング素子を介して該各
画素電極に接続される信号線の近傍に配置されることを
特徴とする。
【0029】本発明に従えば、表示素子において、各画
素電極の付加容量部は、スイッチング素子を介して該各
画素電極に接続される信号線の近傍に配置されている。
このために付加容量部と信号線とが、基準方向に平行に
並んで隣合う画素電極間の領域に配置されるので、付加
容量部と信号線とを接続する部材を該領域の外に配置す
る必要が無くなり、該部材の配置領域を覆う遮光層を設
ける必要がなくなる。これによって各画素電極の付加容
量部がスイッチング素子を介して該各画素電極に接続さ
れる信号線の近傍にある構成である本発明の表示素子
は、各画素電極の付加容量部がスイッチング素子を介し
て該各画素電極に接続される信号線から離れている構成
である従来技術の表示素子よりも、表示が明るくなる。
【0030】また本発明の表示素子は、光を遮光する遮
光部をさらに含み、前記付加容量部用配線は、前記信号
線との間に間隙を空けて配置されており、遮光部は、前
記付加容量部用配線と信号線との間の間隙に配置される
ことを特徴とする。
【0031】本発明に従えば、表示素子において、付加
容量部用配線と信号線との間に間隙がある場合、該間隙
に遮光部が配置されている。表示媒体層の中の画素電極
および対向電極に挟まれていない部分、すなわち電界に
よって状態が制御されていない部分に入射または該部分
から射出する光が遮光部によって遮光されるので、本発
明の表示素子のコントラストは、遮光部の無い表示素子
よりも向上する。
【0032】また本発明の表示素子は、前記遮光部は、
前記スイッチング素子の構成部品および付加容量部の構
成部品のうち、遮光性を有するいずれかの部品と同じ材
料によって形成されていることを特徴とする。
【0033】本発明に従えば、表示素子において、遮光
部は、スイッチング素子の構成部品および付加容量部の
構成部品のうち、遮光性を有するいずれかの部品と同じ
材料によって形成されている。これによって表示素子の
製造工程において、遮光部の形成のためだけの工程を必
要としない。本発明の表示素子は、遮光部のない表示素
子の製造プロセスよりも製造プロセスを増加させること
なく、製造することが可能になる。
【0034】また本発明の表示素子は、前記画素電極の
ピッチは、30μm以下であることを特徴とする。
【0035】本発明に従えば、表示素子において、画素
電極のピッチは30μm以下になっている。表示媒体の
表示に関わる状態の乱れに起因する表示品位の低下が防
止されているので、本発明の表示素子は、画素電極のピ
ッチが30μm以下になった場合、表示品位が良く高精
細な小型の表示素子を実現することができる。
【0036】本発明は、上述の表示装置と、表示素子に
向かって光を放射する光源とを含み、相互に対向する画
素電極および対向電極と画素電極および対向電極間の表
示媒体とを含んで構成される表示素子の各画素は、該画
素電極および対向電極の間の電界に応じて、光源からの
光を透過または遮光することを特徴とする投射型表示装
置である。
【0037】本発明に従えば、投射型表示装置は、表示
素子に含まれる複数の各画素が、光源から放射された光
を透過または遮断させている。表示素子通過後の光をス
クリーンに投射すれば、スクリーンに画像が表示され
る。表示媒体の表示にかかわる状態の乱れに起因する表
示品位の低下を表示素子が防止しているので、表示品位
を保ったまま、投射型表示装置の小型化が可能になる。
【0038】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1の実施の形
態である表示素子61の主基板93の1画素分の領域の
拡大平面図である。図2は、図1の表示素子61を用い
た投射型の表示装置81の概略的な平面模式図である。
図3は、図1の表示素子61の主基板93の1画素分の
領域のB−B端面図である。図1〜図3を合わせて説明
する。
【0039】表示素子61は、表示媒体層63と、複数
の画素電極64と、画素電極64と同数の対向電極65
と、画素電極64と同数のスイッチング素子66と、複
数本の信号線67と、画素電極64と同数の付加容量部
68と、付加容量部用配線69とを少なくとも含む。表
示素子61の表示領域には、複数の画素71が並んでい
る。単一の画素71は、単一の画素電極64および単一
の対向電極65と、両電極64,65間に介在される表
示媒体とによって構成される。なお図2では、1種類の
構成部品が複数ある場合、そのうちの一部だけに参照符
を付している。画素71の配列は、たとえば行列状であ
る。
【0040】表示媒体層63は、電界の変化に応じて表
示に関する状態が変化する表示媒体から構成される。各
画素電極64は、表示媒体層63を介して、各対向電極
65と1対1で対向する。各スイッチング素子66は、
信号線67と各画素電極64との間に介在される。画素
電極64に供給されるべき信号は信号線67に与えら
れ、信号線67からスイッチング素子66を介して画素
電極64に供給される。各画素電極64に供給される信
号の極性は、該各画素電極64と予め定める基準方向に
平行に並んで隣合う他の画素電極64に供給される信号
の極性の逆極性になっている。スイッチング素子66
は、少なくとも2つの端子を有する。スイッチング素子
66の第1端子73は、信号線67に接続される。各ス
イッチング素子66の第2端子74は、各画素電極64
に接続される。
【0041】各付加容量部68は、画素71毎に1つず
つ設けられている。各付加容量部68は一対の電極7
7,78を有し、一方電極77は、付加容量部用配線6
9に接続される。付加容量部用配線69は、予め定める
基準方向70に平行に並んで隣合う画素電極64の間の
領域に配置される。画素電極64間の領域内に、信号線
67が長手方向を基準方向70と直交させて配置されて
いる場合、付加容量部用配線69は、信号線67と平行
に、かつ信号線67の近傍に配置されている。
【0042】画素電極64は、好ましくは、該画素電極
64の基準方向70の両端部のうちの一方端部64A
が、信号線67に重畳され、かつ該両端部のうちの他方
端部64Bが、付加容量部用配線69に重畳されてい
る。なお画素電極64の両端部64A,64Bのうちの
いずれか一方だけが、信号線67または付加容量部用配
線69に重畳されていてもよい。
【0043】第1の実施の形態の表示素子61は、たと
えば、投射型表示装置81のライトバルブとして用いら
れる。投射型表示装置81は、表示素子61の他に、光
源82を含む。光源82は表示素子61に向かって光を
放射する。投射型表示装置81の外部から表示素子61
に対して、映像を表す信号が与えられる。表示素子61
の各画素71内の画素電極64および対向電極65間の
電界は、与えられた信号に応じて規定される。各画素7
1の表示媒体の表示に関する状態は、規定された電界に
応じて定まり、この結果画素71は光源82からの光を
透過または遮断する。光源82から放射されて表示素子
61を通過した光をスクリーンに投射すれば、映像信号
に応じた映像がスクリーンに表示される。スクリーン
は、投射型表示装置81に組込まれていても良く、投射
型表示装置81とは別個に用意されていても良い。
【0044】第1の実施の形態では、表示媒体層63は
液晶から形成されている。すなわち本実施の形態の表示
素子61は、ソース反転駆動方式のアクティブマトリク
ス型の液晶表示素子になっている。なお図2は、表示素
子61がドライバ一体型であり、スイッチング素子66
がTFTである例を示している。図2では、表示素子6
1が有する多数の画素71のうち、2行2列の4つの画
素71および該4つの画素の周辺の部品だけを示し、対
向基板94を仮想線で描いている。なお図1では、表示
媒体層63、対向電極65、対向基板94、および後述
する各種の絶縁層の記載が省略されており、画素電極6
4を仮想的に示し、かつ付加容量部用配線69に斜線を
付している。
【0045】TFTを用いたドライバ一体型の表示素子
61の構成は以下の通りである。表示素子61は、主基
板93、対向基板94、ゲートドライバ95、ソースド
ライバ96、ビデオ信号線97、およびTFTアレイ部
98を含む。画素71、付加容量部68、付加容量部用
配線69、スイッチング素子であるTFT66、および
信号線67は、TFTアレイ部98に含まれる。TFT
アレイ部98は、さらに複数本の走査線99を含む。ゲ
ートドライバ95は、シフトレジスタ101とバッファ
102を含む。ソースドライバ96は、シフトレジスタ
105とバッファ106とサンプリング用の複数のアナ
ログスイッチ107とを含む。アナログスイッチ107
は、たとえばTFTによって実現される。
【0046】主基板93は、絶縁性を有する基板であ
り、たとえば硝子または石英から構成される。主基板9
3と対向基板94とは、間隔を空けて相互に対向配置さ
れている。ゲートドライバ95およびソースドライバ9
6は、主基板93の上に配置される。TFTアレイ部9
8は、主基板93と対向基板94との間に配置される。
【0047】TFTアレイ部98において、全信号線6
7は、相互に平行に、かつ相互に間隔を空けて、主基板
93上に配設されている。各信号線67は、各アナログ
スイッチ107を介して、ビデオ信号線97に接続され
ている。アナログスイッチ107の開閉制御用の端子
は、ソースドライバ96のバッファ106を介して、ソ
ースドライバ96のシフトレジスタ105に接続されて
いる。全走査線99は、信号線67と直交し、かつ相互
に間隔を空けて、主基板93上に配設されている。全走
査線99の一端は、ゲートドライバ95のバッファ10
2を介して、ゲートドライバ95のシフトレジスタ10
1に接続されている。主基板93の表面内の2本の信号
線67および2本の走査線99に囲まれた矩形の領域
に、画素71が1つずつ割当てられ、TFT66、付加
容量部68、および画素電極64がそれぞれ1つずつ配
置されている。付加容量部用配線69は、主基板93表
面の信号線69の近傍に、長手方向が信号線67の長手
方向と平行になるように、配設されている。
【0048】TFT66において、ソース電極がスイッ
チング素子の第1端子73を兼ね、ドレイン電極がスイ
ッチング素子の第2端子74を兼ね、ゲート電極がスイ
ッチング素子の開閉制御用の端子75を兼ねている。ソ
ース電極73は信号線67に接続され、ドレイン電極7
4は画素電極64に接続され、ゲート電極75は走査線
99に接続されている。TFT66は、3つの電極73
〜75の他に、半導体材料から成る活性層111を含
む。ゲート電極75と活性層111内のチャンネル部1
12とは、ゲート絶縁膜113を挟んで対向している。
付加容量部68は、TFT66のドレイン電極74と付
加容量部用配線69との間に介在される。付加容量部6
8の1対の電極77,78は、ゲート絶縁膜113を挟
んで対向している。なお図3のB−B端面は、TFT6
6のソース電極73、ゲート電極75、ドレイン電極7
4、および付加容量部68を、この順で通っている。。
【0049】各対向電極65は、対向基板94の表面の
各画素電極64に対向する位置に配設される。対向基板
94上において、全画素71の対向電極65が一体化さ
れて1枚の共通電極になっていてもよく、走査線99に
平行に並ぶ複数の画素の対向電極65が一体化されて1
本の帯状の電極になっていても良く、信号線67に平行
に並ぶ複数の画素の対向電極65が一体化されて1本の
帯状の電極になっていても良い。ビデオ信号線97に
は、投射型表示装置81がスクリーンに表示させるべき
映像の信号が、装置81の外部から供給されている。ソ
ースドライバ96のアナログスイッチ107は、ビデオ
信号線97に供給された映像信号のサンプリングに用い
られる。ソースドライバ96は、アナログスイッチ10
7の開閉制御を行う。ゲートドライバ95は、各画素7
1のTFT66の開閉制御のための信号を、走査線99
に供給する。付加容量部用配線69には、対向電極65
と同じ電位が印加されている。
【0050】図4(A)は、映像の1フレームが2つの
フィールドから構成される場合、奇数フィールドにおい
て、表示素子61の信号線67に供給される信号の極性
を示す模式図である。図4(B)は、図4(A)と同じ
場合、偶数フィールドにおいて、表示素子61の信号線
67に供給される信号の極性を示す模式図である。なお
図4(A)および図4(B)の例では、表示素子61の
画素71の配列が6行6列になっている。信号線67に
対応する細長い矩形において楕円内に記載された「+」
および「−」は、該信号線67に供給される映像信号が
正極性および負極性であることを示す。全信号線67に
は、基準方向70に順次並べられた順に、端から通し番
号が付してある。
【0051】図4(A)に示すように、奇数フィールド
においては、全信号線67のうちの奇数番目の信号線
に、正極性の映像信号が印加され、全信号線67のうち
の偶数番目の信号線に、負極性の映像信号が印加されて
いる。図4(B)に示すように、偶数フィールドにおい
ては、全信号線67のうちの奇数番目の信号線に、負極
性の映像信号が印加され、全信号線67のうちの偶数番
目の信号線に、正極性の映像信号が印加されている。各
フィールドにおいて、各走査線99は1回ずつ走査さ
れ、走査された走査線99に接続されたTFT66を介
して、信号線67から画素電極64に映像信号が供給さ
れる。表示素子61の1垂直走査期間毎に、各信号線6
7に供給される映像信号の極性が逆転するので、1垂直
走査期間毎に、各画素電極64に印加される電圧の極性
が逆転する。以上説明したように、基準方向に平行に並
んで隣合う2つの画素電極に供給される信号の極性は、
常に相互に逆転している。
【0052】第1の実施の形態の表示素子61の製造工
程を、図3および図5〜図7の端面図を参照して以下に
説明する。なお図5〜図7は、製造中の表示素子1の主
基板93において、B−B端面と同じ位置の端面を示し
ている。
【0053】最初に、半導体材料である多結晶シリコン
から成る薄い膜片が、活性層111および該活性層の延
在部として、絶縁性の主基板93の表面上の所定の位置
に、所定形状に形成される。多結晶シリコンの膜片は、
40nm以上60nm以下の厚さに形成される。多結晶
シリコンの膜片は、活性層111となる部分と、該部分
から延在された部分とを含み、延在部分は付加容量部6
8の他方電極78として用いられる。膜片形成後、多結
晶シリコンの膜片の延在部分に、リンイオンが導入され
る。これによって延在部分の抵抗率が、他方電極78と
して利用可能な程度に低減されて、低抵抗膜になる。リ
ンイオンは、たとえばイオン注入法を用いて、1×10
15cm-2の濃度で導入される。活性層形成後、主基板9
3の表面全体に、活性層111および付加容量部他方電
極78に重ねて、ゲート絶縁膜113が形成される。ゲ
ート絶縁膜113は、スパッタリング法またはCVD法
を用いて、80nm以上150nm以下の膜厚に形成さ
れる。
【0054】ゲート絶縁膜形成後、導電性材料から成る
走査線99およびゲート電極75が、ゲート絶縁膜11
3の表面に形成される。走査線99およびゲート電極7
5は、金属から形成されてもよく、低抵抗の多結晶シリ
コンから形成されてもよい。走査線99およびゲート電
極75の形成工程は、導電性材料からなる薄膜をゲート
絶縁膜に重ねて成膜する工程と、該薄膜を所定形状にパ
ターニングする工程とを含む。ゲート電極75は、走査
線99から延在された部分になっている。
【0055】またゲート電極75と同一の材料によっ
て、付加容量部68の一方電極77が、ゲート絶縁膜1
13の表面に形成される。一方電極77は、好ましく
は、走査線99およびゲート電極75と同一の工程で形
成される。このように形成された一方電極77と他方電
極78とがゲート絶縁層113を介して重なっている部
分が、画素71の付加容量を形成するための付加容量部
78となる。図1の例では、任意の単一の画素71の画
素電極64に接続された付加容量部68は、該画素71
の画素電極64にTFT66を介して接続された信号線
67の隣の信号線67の近傍に、配置されている。
【0056】付加容量部78の完成後、TFT66の導
電型の決定のために、ゲート電極77の上方から、1×
1015cm-2の濃度で、活性層111に不純物であるリ
ンイオンが導入される。活性層111内のゲート電極7
5と重なる部分には、リンイオンが導入されない。この
結果活性層111内のゲート電極75と重なる部分に、
TFT78のチャンネル部112が形成される。図5
は、チャンネル部形成後の状態を示す主基板93の端面
図である。
【0057】チャンネル部形成後、主基板93の表面全
体に、走査線99とゲート電極75と一方電極77とに
重ねて、第1層間絶縁膜114が形成される。第1層間
絶縁膜114は、シリコン酸化膜で実現されている。第
1層間絶縁膜形成後、第1コンタクトホール115と第
2コンタクトホール116と第3コンタクトホール11
7とがそれぞれ形成される。第1コンタクトホール11
5は、活性層111の基準方向70の両端部のうちの一
方端部の上に設けられ、ゲート絶縁膜113および第1
層間絶縁膜114を貫通している。第2コンタクトホー
ル116は、活性層111の基準方向70の両端部のう
ちの他方端部の上に設けられ、ゲート絶縁膜113およ
び第1層間絶縁膜114を貫通している。第3コンタク
トホール117は、付加容量部68の一方電極77の上
に設けられ、第1層間絶縁膜114を貫通している。図
6は、コンタクトホール形成後の状態を示す主基板93
の端面図である。
【0058】コンタクトホール形成後、信号線67とソ
ース電極73とドレイン電極74と付加容量部用配線6
9とが、第1層間絶縁膜114の表面に、導電性材料を
用いて形成される。これらの配線67,69および電極
73,74には、たとえばアルミニウム(Al)などの
低抵抗の金属が用いられる。ソース電極73と信号線6
7とは一体化されており、信号線67内の活性層111
と重なる部分が、ソース電極73を兼ねる。ソース電極
73は、第1コンタクトホール115を介して、活性層
111と接触する。ドレイン電極73は、第2コンタク
トホール115を介して、活性層111と接触する。こ
の結果TFT66が完成する。
【0059】図1の例では、TFT66のソース電極7
3からゲート電極を経てドレイン電極74に向かう方向
(以後「ソースドレイン方向」と称する)SDは、基準
方向70と略平行になっている。付加容量部用配線69
は、第3コンタクトホール116を介して、一方電極7
7に接続される。任意の単一の画素71の画素電極64
に接続された付加容量部68に接続された付加容量部用
配線69は、該画素71の画素電極64にTFT66を
介して接続された信号線67の隣の信号線67の近傍
に、配置されている。基準方向に平行に並んで隣合う2
つの画素電極64間に配設された信号線67および付加
容量部用配線69の間には、画素電極64の法線方向か
ら見て、間隙が空けられている。
【0060】次いで、主基板93の表面全体に、信号線
67とソース電極73とドレイン電極74と付加容量部
用配線69とに重ねて、アクリル樹脂から成る第2層間
絶縁膜118が形成される。第2層間絶縁膜118は、
画素電極64と主基板93上の他の部品とを絶縁するた
めの絶縁膜の役割の他に、画素電極64を配置するべき
面を平滑化するための平滑化膜の役割をもつ。図7は、
第2層間絶縁膜形成後の状態を示す主基板93の端面図
である。第2層間絶縁膜形成後、第4コンタクトホール
119が形成される。第4コンタクトホール119は、
ドレイン電極74の上に設けられ、第2層間絶縁膜11
8だけを貫通している。
【0061】第4コンタクトホール形成後、画素電極6
4が、第2層間絶縁膜118の表面に、透明な導電性材
料を用いて形成される。画素電極64の材料には、たと
えばITO(インジウム−錫酸化物)が用いられる。画
素電極64は、第4コンタクトホール119を介して、
ドレイン電極73に接続される。ドレイン電極74がア
ルミニウムから形成され、画素電極64がITOから形
成される場合、ドレイン電極74と画素電極64とのオ
ーミックコンタクトを取るために、ドレイン電極74と
画素電極64との間になる位置に、図示しないバリアメ
タル層がさらに形成される。バリアメタル層は、チタン
(Ti)、TiW、Mo、またはMoSiから形成され
る。以上の処理によって、図3に示すように、主基板9
3上に配置される全構成部品が完成する。
【0062】画素電極64形成後、主基板93の表面全
体に、画素電極64に重ねて、配向膜が形成される。主
基板93上の構成部品の製造の前後、または該構成部品
の製造と平行して、対向基板94の一方表面に全対向電
極65が形成され、さらに対向基板94の表面全体に、
対向電極65に重ねて、配向膜が形成される。配向膜形
成後、主基板93と対向基板94とが、配向膜を最近接
させてつつ、所定の間隔を空けて対向配置され、両基板
93,94の配向膜の間に表示媒体である液晶が封入さ
れる。以上の処理によって、表示素子61が完成する。
【0063】なお図3、図5〜図7によって説明した表
示素子61の構成において、表示素子61の構成部品の
具体的な材質、形状、配置、製造方法等は、製造工程の
最適例の1つであり、最適例に基づき製造された構成部
品と同じ特徴を有する部品が製造可能であれば、他の材
質、形状、配置、製造方法が用いられてもよい。
【0064】以上説明したように、第1の実施の形態の
表示素子61では、基準方向70に平行に並んで隣合う
画素電極64間の領域、または画素電極64の基準方向
70の両端部64A,64Bの近傍の位置に、付加容量
部用配線69が配置されている。これは以下の理由に基
づく。表示素子61において、基準方向70に平行に並
んで隣合う画素電極64に相互に逆極性の信号が供給さ
れる場合、画素電極64の基準方向70の両端部64
A,64B、および該端部64A,64B近傍の領域上
の電界に乱れが生じる。乱れた電界内にある表示媒体の
状態は、画素電極64および対向電極65に供給される
電気信号によって規定される状態と異なる状態になる。
表示媒体が液晶であれば、乱れた電界内の液晶層にリバ
ースチルトドメインが生じる。このような電界の乱れに
基づく表示媒体の状態の乱れは、表示素子の表示品位の
低下の原因になる。
【0065】第1の実施の形態の表示素子61は、付加
容量部用配線69が、信号線67と平行に、かつ信号線
67の近傍に配置されている。付加容量部用配線69を
挟んで隣合う2つの画素電極64に相互に逆極性の信号
が供給された場合、リバースチルトドメインが発生する
領域が、付加容量部用配線69が配置された領域とほぼ
一致する。ゆえに第1の実施の形態の表示素子61は、
リバースチルトドメインに起因する表示品位の低下を防
止することができる。
【0066】第1の実施の形態の表示素子61におい
て、画素電極64の基準方向70の両端部64A,64
Bのうちの少なくとも一方が、信号線67および付加容
量部用配線76のうちの少なくとも一方に重畳されてい
る。このような構成の表示素子61では、リバースチル
トドメインが発生したとしても、リバースチルトドメイ
ンが発生する領域は信号線67および付加容量部用配線
76の配置された領域に重なる。これによって第1の実
施の形態の表示素子61では、リバースチルトドメイン
に起因する表示品位の低下が起こらない。
【0067】第1の実施の形態の表示素子61におい
て、TFT66、信号線67、付加容量部68、および
付加容量部用配線69が遮光性を有する場合、表示素子
61の実質的な開口部は、全画素71が配置された領域
の中から、TFT66、信号線67、付加容量部68、
および付加容量部用配線69を配置した領域とリバース
チルトドメインの発生領域とを除いた残余領域に相当す
る。第1の実施の形態の表示素子61では、リバースチ
ルトドメインの発生領域と信号線67および付加容量部
用配線76の配置領域とがほぼ一致しているので、表示
素子61の実質的な開口部は従来技術の表示素子よりも
拡大する。
【0068】図1の構成の表示素子61を画素電極64
の法線方向から見た場合、信号線67と該信号線近傍の
付加容量部用配線69との間には、間隙120が空いて
いる。間隙120には画素電極64が存在しないので、
表示媒体層63の該間隙120に対向する部分内の液晶
に対して、光透過および遮光の切換え制御は行われてい
ない。間隙120に対向する表示媒体層63からの光漏
れを防止するために、光を遮断する遮光部が、信号線6
7と該信号線近傍の付加容量部用配線69との間にさら
に配置されていることが好ましい。
【0069】図8は、遮光部122が形成された表示素
子121の主基板93表面の中の1画素分の領域の拡大
平面図である。図8で説明する表示素子121の遮光部
121以外の構成は、図1〜図7で説明した表示素子6
1と等しい。図8の表示素子121では、信号線67と
該信号線近傍の付加容量部用配線69との間に、遮光部
122が設けられている。これによって、付加容量部用
配線69および信号線67の間の間隙120からの光漏
れが防止されるので、表示素子121のコントラストが
向上する。付加容量部用配線69および信号線67が遮
光性を有するならば、表示媒体層63の中の画素電極6
4および対向電極65に挟まれていない部分、すなわち
両電極64,65間の電界によって表示に関する状態が
制御されていない部分から射出する光または該部分に入
射する光が、遮光部122と付加容量部用配線69と信
号線67とによって遮光される。これによって表示素子
121のコントラストがさらに向上する。
【0070】図8の表示素子121において、好ましく
は、遮光部122は、TFT66の構成部品および付加
容量部68の構成部品のうち、遮光性を有するいずれか
の部品と同じ材料によって形成されている。たとえば付
加容量部用配線69が信号線67と同一の材料によって
形成される場合、遮光部122は、ゲート電極の材料ま
たはバリアメタル層の材料から形成可能になる。これら
の理由に基づき、表示素子121の製造工程において、
遮光部122と前記いずれかの部品とを単一工程によっ
て同時に形成することができる。ゆえに遮光部のない表
示素子の製造プロセスよりも製造プロセスを増加させる
ことなく、遮光部を有する表示素子121を製造するこ
とが可能になる。図8の例では、遮光部122は、走査
線99の延在部になっているので、走査線99と同じ形
成工程において形成される。以上のように図8の表示素
子121は、製造工程を増加させることなく、付加容量
部用配線69および信号線67の間の間隙120を遮光
することができる。
【0071】図9は、本発明の第2の実施の形態である
表示素子131の1画素分の領域の拡大平面図である。
図10は、図9の表示素子131の1画素分の領域のC
−C端面図である。図9と図10とを合わせて説明す
る。第2の実施の形態の表示素子131の構成部品のう
ち、第1の実施の形態の表示素子61の構成部品と等し
いものには同じ参照符を付し、説明は省略する。なお第
2の実施の形態の表示素子131において、以下に説明
する主基板93上の部品構成以外の他の構成は、第1の
実施の形態の表示素子61の構成と等しい。
【0072】表示素子131は、表示媒体層63と、複
数の画素電極64と、画素電極64と同数の対向電極6
5と、画素電極64と同数のスイッチング素子66と、
複数本の信号線67と、画素電極64と同数の付加容量
部132と、付加容量部用配線133とを少なくとも含
む。表示素子131内の画素71とスイッチング素子6
6と信号線67との構成および電気的な接続関係は、図
1の表示素子61と等しい。各画素電極64に供給され
る信号の極性は、該各画素電極64と基準方向70に平
行に並んで隣合う他の画素電極64に供給される信号の
極性の逆極性になっている。
【0073】各付加容量部132は、画素71毎の1つ
ずつ設けられている。各付加容量部132は2つの電極
135,136を有し、一方電極135は付加容量部用
配線133に接続される。付加容量部用配線133は、
基準方向70に平行に並んで隣合う画素電極64の間の
領域に配置される。付加容量部用配線133の一部分
は、信号線69の一部分に重畳されている。信号線67
が画素電極64間の領域に長手方向を基準方向と直交さ
せて配置されている場合、付加容量部用配線133は、
信号線67と平行に配置され、かつ画素電極64の法線
方向から見て、付加容量部用配線133の幅方向の一方
端部が、信号線67の幅方向の一方端部に重なってい
る。
【0074】画素電極64は、好ましくは、該画素電極
64の基準方向70の両端部のうちの一方端部64A
が、信号線67に重畳され、かつ該両端部のうちの他方
端部64Bが、付加容量部用配線133に重畳されてい
る。第2の実施の形態では、表示媒体層63は液晶から
形成されており、スイッチング素子66がTFTで実現
されている。図10のC−C端面は、ソース電極73、
ゲート電極75、ドレイン電極74、付加容量部132
の中央部、および後述する第5コンタクトホールを、こ
の順で通る。なお図9では、表示媒体層63、対向電極
65、対向基板94、および後述する各種の絶縁層の記
載が省略されており、付加容量部用配線133およびそ
の延在部ならびに画素電極64を仮想的に示し、付加容
量部用配線133およびその延在部に斜線を付してい
る。
【0075】第2の実施の形態の表示素子131の製造
工程を、図10〜図13の端面図を参照して以下に説明
する。なお図11〜図13は、製造中の表示素子131
の主基板93において、C−C端面と同じ位置の端面を
示している。
【0076】最初に、活性層111として用いられる多
結晶シリコンから成る薄い膜片が、絶縁性の主基板93
の表面上に形成される。多結晶シリコンの膜片は、40
nm以上60nm以下の厚さに形成される。活性層形成
後、主基板93の表面全体に、活性層111に重ねて、
ゲート絶縁膜113が形成される。ゲート絶縁膜113
は、スパッタリング法またはCVD法を用いて、80n
m以上150nm以下の膜厚に形成される。ゲート絶縁
膜形成後、導電性材料から成る走査線99およびゲート
電極75が、ゲート絶縁膜113の表面に、薄膜形成工
程とパターニング工程とによって形成される。走査線9
9およびゲート電極75は、金属から形成されてもよ
く、低抵抗の多結晶シリコンから形成されてもよい。
【0077】ゲート電極75形成後、TFT66の導電
型の決定のために、ゲート電極75の上方から、1×1
15cm-2の濃度で、不純物であるリンイオンが活性層
111に導入される。この結果活性層111内のゲート
電極75と重なる部分に、TFT25のチャンネル部1
12が形成される。図11は、チャンネル部形成後の状
態を示す主基板93の端面図である。チャンネル部形成
後、主基板93の表面全体に、走査線99とゲート電極
75とに重ねて、シリコン酸化膜である第1層間絶縁膜
114が形成される。第1層間絶縁膜形成後、第1コン
タクトホール115と第2コンタクトホール116とが
形成される。図12は、2つのコンタクトホール形成後
の状態を示す主基板93の端面図である。
【0078】コンタクトホール形成後、信号線67とソ
ース電極73とドレイン電極74と付加容量部他方電極
136とが、導電性材料、たとえばアルミニウム(A
l)などの低抵抗の金属を用いて、第1層間絶縁膜11
4の表面に形成される。ドレイン電極74と付加容量部
他方電極136とは一体化されており、ドレイン電極7
4内の付加容量部一方電極135と重なる部分が、他方
電極136を兼ねる。ソース電極73は、第1コンタク
トホール115を介して、活性層111と接触する。ド
レイン電極73は、第2コンタクトホール115を介し
て、活性層111と接触する。この結果TFT66が完
成する。図9の例では、TFT66のソースドレイン方
向SDは、基準方向70と略平行になっている。次い
で、主基板93の表面全体に、信号線67とソース電極
73とドレイン電極74と付加容量部他方電極136と
に重ねて、第3層間絶縁膜137が形成される。第3層
間絶縁膜137は、シリコン窒化膜で実現される。図1
3は、第3層間絶縁膜形成後の状態を示す主基板93の
端面図である。
【0079】第3層間絶縁膜形成後、付加容量部一方電
極135と付加容量部用配線133とが、第3層間絶縁
膜137の表面に、導電性材料を用いて形成される。付
加容量部一方電極135は、付加容量部用配線133の
延在部になっている。付加容量部一方電極135はドレ
イン電極75の一部分と重なるように配置されており、
付加容量部一方電極135とドレイン電極75の一部分
とが第3層間絶縁膜137を介して対向する部分が、付
加容量部132となる。
【0080】図9の例では、任意の単一の画素71の画
素電極64に接続された付加容量部68に接続された付
加容量部用配線69は、該画素71の画素電極64にT
FT66を介して接続された信号線67の隣の信号線6
7の近傍に、配置されている。また任意の単一の画素7
1の画素電極64に接続された付加容量部68は、該画
素71の画素電極64にTFT66を介して接続された
信号線67の隣の信号線67の近傍に、配置されてい
る。付加容量部用配線133は、遮光性の材料から形成
されていて、TFT66に重なる遮光用の延在部133
Aをさらに有する。遮光用延在部133Aは、画素電極
64側からTFT66に照射される光を遮光している。
【0081】付加容量部形成後、主基板93の表面全体
に、付加容量部一方電極135と付加容量部用配線69
とに重ねて、アクリル樹脂から成る第2層間絶縁膜11
8が形成される。第2層間絶縁膜118は、平滑化膜を
兼ねる。第2層間絶縁膜形成後、第5コンタクトホール
138が形成される。第5コンタクトホール138は、
ドレイン電極74上に形成されて、第3層間絶縁膜13
7と第2層間絶縁膜118とを貫通する。第5コンタク
トホール形成後、画素電極64が、第2層間絶縁膜11
8の表面に、透明な導電性材料、たとえばITOを用い
て形成される。画素電極64は、第5コンタクトホール
138を介して、ドレイン電極74に接続される。ドレ
イン電極74がアルミニウから形成され、画素電極64
がITOから形成される場合、ドレイン電極74と画素
電極64とのオーミックコンタクトを取るために、ドレ
イン電極74と画素電極64との間に、図示しないバリ
アメタル層が形成される。以上の処理によって、図10
に示すように、主基板93上に配置される全構成部品が
完成する。
【0082】画素電極64形成後の第2の実施の形態の
表示素子131の製造工程は、第1の実施の形態の表示
素子61の画素電極64形成後の製造工程と等しい。以
上の処理によって、表示素子131が完成する。なお図
10〜図13を用いて説明した表示素子131の構成に
おいて、表示素子131の構成部品の具体的な材質、形
状、配置、製造方法等は、製造工程の最適例の1つであ
り、最適例に基づき製造された構成部品と同じ特徴を有
する部品が製造可能であれば、他の材質、形状、配置、
製造方法が用いられてもよい。なお図9の表示素子13
1では、付加容量部132の一対の電極135,136
は第3層間絶縁層137を介して対向している。これに
限らず、付加容量部132は、一方電極135と他方電
極136とが、ゲート絶縁層113を介して対向するよ
うに構成されてもよい。
【0083】以上説明したように、第2の実施の形態の
表示素子131は、基準方向70に平行に並んで隣合う
画素電極64間の領域または画素電極64の基準方向7
0の端部の近傍の領域に、付加容量部用配線69が配置
されている。これによって第2の実施の形態の表示素子
131は、第1の実施の形態の表示素子61と同じ理由
に基づき、リバースチルトドメイン等の表示に関する状
態の乱れに起因する表示品位の低下を防止することがで
きる。画素電極64の基準方向の両端部のうちの少なく
とも一方が、信号線67および付加容量部用配線76の
うちの少なくとも一方に、それぞれ重畳されているの
で、第2の実施の形態の表示素子131は、第1の実施
の形態の表示素子61と同じ理由に基づき、表示に関す
る状態の乱れに起因する表示品位の低下をさらに防止し
ている。
【0084】第2の実施の形態の表示素子131におい
て、TFT66、信号線67、付加容量部68、および
付加容量部用配線69が遮光性を有する場合、リバース
チルトドメインの発生領域と信号線67および付加容量
部用配線76の配置領域とがほぼ一致しているので、表
示素子131の実質的な開口部は従来技術の表示素子よ
りも拡大する。付加容量部用配線133と信号線67と
が一部重なり合っているので、付加容量部用配線と信号
線とが重なっていない構成の従来技術の表示素子より
も、画素電極64を大きく形成することができる。これ
によって第2の実施の形態の表示素子131の実質的な
開口率がさらに向上する。付加容量部用配線133と信
号線67とが一部重なり合っているので、付加容量部用
配線133と信号線67との間に遮光部を設ける必要が
なくなるため、部品点数が削減され、表示素子133の
構成が簡略化される。
【0085】図14は、本発明の第3の実施の形態であ
る表示素子151の1画素分の領域の拡大平面図であ
る。図15は、図14の表示素子151の1画素分の領
域のD−D端面図である。図14と図15とを合わせて
説明する。第3の実施の形態の表示素子151の構成部
品のうち、第1および第2の実施の形態の表示素子6
1,131の構成部品と等しいものには同じ参照符を付
し、説明は省略する。なお第3の実施の形態の表示素子
151において、以下に説明する主基板93上の部品構
成以外の他の構成は、第1の実施の形態の表示素子61
の構成と等しい。
【0086】表示素子151は、表示媒体層63と、複
数の画素電極64と、画素電極64と同数の対向電極6
5と、画素電極64と同数のスイッチング素子153
と、複数本の信号線67と、画素電極64と同数の付加
容量部154と、付加容量部用配線155とを少なくと
も含む。表示素子151内の画素71と信号線67との
構成および電気的な接続関係は、図1と等しい。各画素
電極64に供給される信号の極性は、該各画素電極64
と予め定める基準方向に平行に並んで隣合う他の画素電
極64に供給される信号の極性の逆極性になっている。
【0087】各スイッチング素子153は、信号線67
と各画素電極64との間に介在される。各スイッチング
素子153は少なくとも2つの端子を有する。スイッチ
ング素子153の第1端子73は、信号線67に接続さ
れる。各スイッチング素子153の第2端子74は、各
画素電極64に接続される。スイッチング素子153の
第1端子73から第2端子74へ向かう方向SDは、付
加容量部用配線64の長手方向と略平行になっている。
【0088】付加容量部用配線155は、基準方向70
に並んで隣合う画素電極64間の領域に配置される。付
加容量部用配線155の一部分は、好ましくは、信号線
69の一部分に重畳されている。各付加容量部154
は、画素71毎に1つずつ設けられている。各付加容量
部154は一対の電極77,78を有し、一方電極77
は付加容量部用配線155に接続される。付加容量部1
54は、基準方向70に並んで隣合う画素電極64間の
領域に配置される。好ましくは、各画素71の付加容量
部154は、該画素71の画素電極64がスイッチング
素子153を介して接続される信号線67の近傍に配置
される。
【0089】画素電極64は、好ましくは、該画素電極
64の基準方向70の両端部のうちの一方端部64A
が、信号線67に重畳され、かつ該両端部のうちの他方
端部64Bが、付加容量部用配線155に重畳されてい
る。第3の実施の形態では、表示媒体層63は液晶から
形成されており、スイッチング素子153がTFTで実
現されている。図15のD−D端面は、TFTのソース
電極73、ゲート電極75、ドレイン電極74、および
付加容量部154を、この順で通る。なお図14では、
表示媒体層63、対向電極65、対向基板94、および
後述する各種絶縁層の記載が省略されており、画素電極
64および付加容量部用配線155を仮想線で示し、付
加容量部用配線155に斜線を付している。
【0090】第3の実施の形態の表示素子151の製造
工程を、図15〜図19の端面図を参照して以下に説明
する。なお図16〜図19は、製造中の表示素子151
の主基板93において、D−D端面と同じ位置の端面を
示している。
【0091】最初に、半導体材料である多結晶シリコン
から成る薄い膜片が、活性層161および該活性層の延
在部として、絶縁性の主基板93の表面上の所定の位置
に形成される。多結晶シリコンの膜片は、40nm以上
60nm以下の厚さに形成される。活性層161の基準
方向70に直交する方向の一端部は、2本の走査線99
と2本の信号線67とで区切られる矩形領域の外に延伸
されている。膜片形成後、多結晶シリコンの膜片の延在
部の抵抗率低減のために、延在部にリンイオンが導入さ
れる。リンイオン導入後の延在部が、付加容量部154
の他方電極78として用いられる。活性層形成後、主基
板93の表面全体に、活性層161と他方電極78とに
重ねて、ゲート絶縁膜113が形成される。ゲート絶縁
膜113は、スパッタリング法またはCVD法を用い
て、80nm以上150nm以下の膜厚に形成される。
【0092】ゲート絶縁膜形成後、導電性材料から成る
走査線99およびゲート電極75が、ゲート絶縁膜11
3の表面に、薄膜形成工程とパターニング工程とによっ
て形成される。走査線99およびゲート電極75は、金
属から形成されてもよく、低抵抗の多結晶シリコンから
形成されてもよい。ゲート電極75は、走査線99と一
体化されており、走査線99内の活性層161と重なる
部分が、ゲート電極75を兼ねる。ゲート電極75と同
一の材料によって、付加容量部154の一方電極77
が、ゲート絶縁膜113の表面に形成される。一方電極
77は、好ましくは、走査線99およびゲート電極75
と同一の工程で形成される。このように形成された一方
電極77と他方電極78とがゲート絶縁層113を介し
て重なっている部分が、画素71の付加容量部154と
なる。
【0093】付加容量部完成後、TFT153の導電型
の決定のために、ゲート電極77の上方から、1×10
15cm-2の濃度で、活性層161に不純物であるリンイ
オンが導入される。この結果活性層161内のゲート電
極75と重なる部分に、TFT153のチャンネル部1
12が形成される。ゲート電極75と活性層161内の
チャンネル部112とは、ゲート絶縁膜113を挟んで
対向している。図16は、チャンネル部形成後の状態を
示す主基板93の端面図である。チャンネル部形成後、
主基板93の表面全体に、走査線99とゲート電極75
と一方電極77とに重ねて、シリコン酸化膜である第1
層間絶縁膜114が形成される。第1層間絶縁膜形成
後、第1コンタクトホール116と第2コンタクトホー
ル116と第3コンタクトホール117とがそれぞれ形
成される。図17は、第1〜第3コンタクトホール形成
後の状態を示す主基板93の端面図である。
【0094】3つのコンタクトホール形成後、信号線6
7とソース電極73とドレイン電極74と接続用導電部
材162とが、導電性材料、たとえばアルミニウム(A
l)などの低抵抗の金属を用いて、第1層間絶縁膜11
4の表面に形成される。ソース電極74は信号線67と
一体化されており、信号線67内の矩形領域外部に延伸
された活性層161の一端部と重なる部分が、ソース電
極74を兼ねる。ソース電極73は、第1コンタクトホ
ール115を介して、活性層161に接続される。ドレ
イン電極74は、第2コンタクトホール116を介し
て、活性層161に接続される。接続用導電部材162
は、第3コンタクトホール117を介して、付加容量部
一方電極77に接続される。
【0095】次いで、主基板93の表面全体に、信号線
67とソース電極73とドレイン電極74と接続用導電
部材162とに重ねて、アクリル樹脂から成る第2層間
絶縁膜118が形成される。第2層間絶縁膜118は平
滑化膜を兼ねる。図18は、第2層間絶縁膜形成後の状
態を示す主基板93の端面図である。第2層間絶縁膜形
成後、第6コンタクトホール163が形成される。第6
コンタクトホール163は、接続用導電部材162の上
に形成され、第2層間絶縁膜118だけを貫通する。第
6コンタクトホール形成後、付加容量部用配線155
が、第2層間絶縁膜118の表面に、少なくとも第6コ
ンタクトホールを覆って形成される。付加容量部用配線
155は、導電性材料の薄膜の成膜工程と、該薄膜のパ
ターニング工程とによって形成される。付加容量部用配
線155は、第6コンタクトホール163を介して、接
続用導電部材162に接続される。この結果付加容量部
用配線155は、接続用導電部材162を介して一方電
極77に接続され、一方電極77の電位は付加容量部用
配線155と同電位になる。付加容量部用配線155の
一部分は、TFT153の一部分と重なっている。付加
容量部用配線155が遮光性を有する場合、付加容量部
用配線155は、画素電極64側からTFT153に向
かって照射される光を遮光する。図19は、付加容量部
用配線形成後の状態を示す主基板93の端面図である。
【0096】付加容量部用配線形成後、主基板93の表
面全体に、付加容量部用配線155に重ねて、第4層間
絶縁膜164が形成される。第4層間絶縁膜形成後、第
7コンタクトホール165が形成される。第7コンタク
トホール165は、ドレイン電極74上に形成され、第
2層間絶縁膜118と第4層間絶縁膜164とを貫通す
る。第7コンタクトホール形成後、画素電極64が、第
4層間絶縁膜164の表面に、透明な導電性材料、たと
えばITOを用いて形成される。ドレイン電極74がア
ルミニウから形成され、画素電極64がITOから形成
される場合、ドレイン電極74と画素電極64とのオー
ミックコンタクトを取るために、画素電極64の形成に
先立ち、ドレイン電極74と画素電極64との間にに、
図示しないバリアメタル層が形成される。バリアメタル
層は、チタン(Ti)、TiW、Mo、またはMoSi
から形成される。以上の処理によって、図15に示すよ
うに、主基板93上に配置される全構成部品が完成す
る。
【0097】画素電極64形成後の第3の実施の形態の
表示素子151の製造工程は、第1の実施の形態の表示
素子61の画素電極64形成後の製造工程と等しい。以
上の処理によって、表示素子151が完成する。なお図
15〜図19を用いて説明した表示素子151の構成に
おいて、表示素子151の構成部品の具体的な材質、形
状、配置、製造方法等は、製造工程の最適例の1つであ
り、最適例に基づき製造された構成部品と同じ特徴を有
する部品が製造可能であれば、他の材質、形状、配置、
製造方法が用いられてもよい。
【0098】以上説明したように、第3の実施の形態の
表示素子151は、基準方向70に平行に並んで隣合う
画素電極64間の領域または画素電極64の基準方向7
0の端部近傍の領域に、付加容量部用配線155が配置
されている。これによって第3の実施の形態の表示素子
151は、第1の実施の形態の表示素子61と同じ理由
に基づき、リバースチルトドメインに起因する表示品位
の低下を防止することができる。画素電極64の基準方
向70の両端部64A,64Bのうちの少なくとも一方
が、信号線67および付加容量部用配線155のうちの
少なくとも一方に、それぞれ重畳されているので、第3
の実施の形態の表示素子151は、第1の実施の形態の
表示素子61と同じ理由に基づき、表示品位の低下をさ
らに防止している。TFT153、信号線67、付加容
量部154、および付加容量部用配線155が遮光性を
有する場合、第3の実施の形態の表示素子151の実質
的な開口部は従来技術の表示素子よりも拡大する。付加
容量部用配線155と信号線67とが一部重なり合って
いる場合、実質的な開口率がさらに向上し、かつ表示素
子155の構成が簡略化される。
【0099】第3の実施の形態の表示素子151におい
て、スイッチング素子153における第1端子73から
第2端子74への方向、すなわちソースドレイン方向S
Dは、付加容量部用配線155および信号線67の長手
方向と略平行になっている。これによってスイッチング
素子153を信号線67の近傍に信号線67と略平行に
配置することが可能になるので、スイッチング素子15
3をリバースチルトドメインの発生領域内に配置するこ
とができる。スイッチング素子153がリバースチルト
ドメインの発生領域に配置された場合、表示素子151
の実質的な開口率がさらに向上する。これによって第3
の実施の形態の表示素子151は、スイッチング素子1
53におけるソースドレイン方向SDが信号線67と略
直交する構成の従来技術の表示素子よりも明るい表示を
行うことができる。
【0100】付加容量部154は、基準方向に平行に並
んで隣合う画素電極64間の領域に配置されていること
が好ましい。これによって、表示媒体の表示に関する状
態の乱れが生じる領域内、すなわちリバースチルトドメ
インの発生領域に付加容量部154が配置されるので、
付加容量部154が配置される領域と表示に関する状態
の乱れが配置される領域は一致する。ゆえに付加容量部
154が信号線67から離れた位置に配置されている構
成の従来技術の表示素子よりも、第3の実施の形態の表
示素子151のほうが開口率が向上するので、第3の実
施の形態の本発明の表示素子151は、従来の表示素子
よりも明るい表示を行うことができる。
【0101】第3の実施の形態の表示素子151では、
各画素の付加容量部154は、スイッチング素子153
を介して該各画素電極64に接続される信号線67の近
傍に配置されている。これは以下の理由に基づく。たと
えばスイッチング素子153がトランジスタである場
合、付加容量部154と信号線67とは、トランジスタ
153を介して接続される。従来技術の表示素子では、
各画素71の付加容量部は、スイッチング素子を介して
各画素電極に接続される信号線から離れているので、ト
ランジスタは走査線と平行に形成されている。このため
に従来技術の表示素子では、信号線と平行な遮光層だけ
でなく、走査線と平行な遮光層がさらに形成されてトラ
ンジスタを覆っている必要がある。第3の実施の形態の
表示素子151では、各画素電極64の付加容量部15
4は、スイッチング素子153を介して該各画素電極6
4に接続される信号線67の近傍に配置されているの
で、付加容量部154は、ソースドレイン方向SDが信
号線67に平行なトランジスタ153を介して、または
直接、信号線67に接続される。このために第3の実施
の形態の表示素子151では、信号線67と平行な遮光
層だけを有するだけで良いので、従来技術の表示素子よ
りも開口率が向上する。また第3の実施の形態では、付
加容量部用配線155が、スイッチング素子153およ
び付加容量部154の配置領域を遮光する遮光層を兼ね
ているので、表示品位が向上するとともに、部品点数が
減少して構成が簡略化されている。
【0102】画素電極63が信号線67に重なっている
場合、画素電極64と信号線67との重なり部分におい
て、画素電極64および信号線67がコンデンサの電極
として作用するので、該重なり部分に容量が生じる。容
量が生じた場合、画素電極64の電位が、信号線67の
電位の影響を受けて変動する。画素電極64と信号線6
7とが重なり合う場合、付加容量部用配線69、13
3、155は、信号線67全体を覆うように形成されて
いることが好ましい。
【0103】図20は、信号線67を覆う構成の付加容
量部用配線172が形成された表示素子171の主基板
93表面の中の1画素分の領域の拡大平面図である。図
20で説明する表示素子171の付加容量部用配線17
2の平面形状以外の構成は、図14〜図19で説明した
第3の実施の形態の表示素子151と等しい。付加容量
部用配線172の平面形状は、画素電極64の法線方向
から見て、隣にある信号線67を覆う形状になってい
る。付加容量部用配線172は、画素電極64と信号線
67との間に介在される。これによって付加容量部用配
線が信号線を覆っていない従来技術の表示素子よりも、
図20の表示素子171のほうが、画素電極64と信号
線67との間の容量が低減する。したがって、基準方向
に平行に隣合う画素電極に逆極性の信号が供給される場
合であっても、画素電極64の電位は信号線67の電位
の影響を受けないため、表示品位がさらに向上する。
【0104】以上のように図1〜図20によって説明し
た表示素子61,121,131,151,171は、
電界の乱れに基づく表示媒体の表示に関する状態の乱れ
に起因する表示品位の低下および開口率の低下が防止さ
れている。このような表示素子61,121,131,
151,171が図2で説明した投射型表示装置81の
ライトバルブとして用いられる場合、投射型表示装置8
1の表示品位を保ちつつ、該投射型表示装置81を小型
化することができる。図1〜図20の表示素子61,1
21,131,151,171が投射型表示装置81に
用いられる場合、画素電極64のピッチWPは15μm
より大きく30μm以下になってことが好ましい。表示
媒体の表示に関する状態の乱れに起因する表示品位の低
下が防止されているので、画素電極64のピッチWPが
30μm以下になった場合でも、投射型表示装置81
は、表示品位が良く高精細な表示が可能になる。
【0105】第1〜第3の実施の形態の表示素子61,
121,131,151,171ならびに投射型表示装
置81は、本発明の表示素子ならびに投射型表示装置の
例示であり、主要な構成が等しければ、他の様々な形で
実施することができる。特に各構成部品の詳細な構成
は、同じ効果が得られれば、上記の構成に限らず他の構
成によって実現されてもよい。スイッチング素子66
は、TFTに限らず、他の構成のスイッチング素子、た
とえばMIM素子に代表される2端子素子によって実現
されてもよい。表示媒体層63は、電界の変化に応じて
表示に関する状態が変化する表示媒体であれば、液晶以
外の他の表示媒体によって実現されてもよい。表示素子
61,121,131,151,171は、基準方向に
平行に隣合って並ぶ2つの画素電極64に相互に逆極性
の信号を供給可能な構成であれば、他の構成であっても
よい。表示素子を利用する表示装置は、投射型のものに
限らず、他の構成の表示装置であってもよい。たとえば
表示素子の背面に光源が設けられて表示素子の前面を表
示面として用いる透過型の表示装置に、本発明の表示素
子61,121,131,151,171が利用されて
もよい。
【0106】
【発明の効果】本発明に従えば、表示素子は、複数の画
素を有するアクティブマトリクス型の表示素子であり、
基準方向に平行に並んで隣合う画素電極に、相互に逆極
性の信号が供給されている。このような表示素子におい
て、基準方向に平行に並んで隣合う画素電極間の領域に
付加容量部用配線が配置されているので、表示素子は、
該領域上および該画素電極の基準方向の端部上の電界の
乱れに基づく表示媒体の表示に関する状態の乱れに起因
する表示品位の低下を防止することができる。また本発
明によれば、信号線は、基準方向に平行に並んで隣合う
画素電極間の領域にかつ前記基準方向に直交して配置さ
れ、付加容量部用配線は、信号線の近傍にかつ信号線と
平行に配置されている。これによって表示素子は、電界
の乱れに起因する表示品位の低下を、確実に防止するこ
とができる。さらにまた本発明によれば、表示素子内の
表示媒体は液晶である。これによって表示素子は、リバ
ースチルトドメインに起因する表示品位の低下を防止す
ることができる。
【0107】また本発明によれば、表示素子において、
画素電極の基準方向の両端部が、信号線および付加容量
部用配線にそれぞれ重畳されている。これによって表示
素子は、表示に関する状態の乱れに起因する表示品位の
低下をさらに防止する。さらにまた本発明によれば、付
加容量部用配線と信号線とは、平面的に一部重なりを有
する。これによって表示素子は、部品点数が削減されて
構成が簡略化され、かつ開口率が向上する。また本発明
によれば、付加容量部用配線は、信号線をほぼ覆ってい
る。これによって表示素子の表示品位がさらに向上す
る。さらにまた本発明によれば、表示素子において、ス
イッチング素子の第1端子から第2端子への方向は、付
加容量部用配線および信号線の長手方向と平行になって
いる。これによって表示素子の開口率が向上するので、
より明るい表示を行うことができる。また本発明によれ
ば、各画素電極の付加容量部は、スイッチング素子を介
して該各画素電極に接続される信号線の近傍に配置され
ている。これによって本発明の表示素子における表示が
明るくなる。
【0108】さらにまた本発明によれば、表示素子にお
いて、付加容量部用配線と信号線との間に間隙がある場
合、該間隙に遮光部が配置されている。これによって表
示素子のコントラストが向上する。また本発明によれ
ば、遮光部は、スイッチング素子の構成部品および付加
容量部の構成部品のうち、遮光性を有するいずれかの部
品と同じ材料によって形成されている。これによって表
示素子は、遮光部のない表示素子の製造プロセスよりも
製造プロセスを増加させることなく、製造することが可
能になる。さらにまた本発明によれば、画素電極のピッ
チは30μm以下になっている。これによって本発明の
表示素子は、表示品位が良く高精細な小型の表示素子に
なる。
【0109】また以上のように本発明によれば、投射型
表示装置は、上述の表示素子と光源とを含み、表示素子
の各画素が電界に応じて光源からの光を透過または遮断
する構成になっている。表示媒体の表示にかかわる状態
の乱れに起因する表示品位の低下を表示素子が防止して
いるので、表示品位を保ったまま、投射型表示装置の小
型化が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態である表示素子61
の主基板93表面の1画素分の領域の拡大平面図であ
る。
【図2】図1の表示素子61を備えた投射型表示装置8
1の概略構成を示す図である。
【図3】図1の表示素子61の主基板93の1画素分の
領域のB−B端面図である。
【図4】図1の表示素子61の信号線67に供給される
信号の極性を示す図である。
【図5】図1の表示素子61の製造工程において、ゲー
ト電極75が形成された時点の主基板93の1画素分の
領域の端面図である。
【図6】図1の表示素子61の製造工程において、3つ
のコンタクトホールが形成された時点の主基板93の1
画素分の領域の端面図である。
【図7】図1の表示素子61の製造工程において、第2
層間絶縁膜が形成された時点の主基板93の1画素分の
領域の端面図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態において、遮光部を
有する表示素子121の主基板93の1画素分の領域の
拡大平面図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態である表示素子13
1の主基板93の1画素分の領域の拡大平面図である。
【図10】図9の表示素子131の主基板93の1画素
分の領域のC−C端面図である。
【図11】図9の表示素子131の製造工程において、
ゲート電極75が形成された時点の主基板93の1画素
分の領域の端面図である。
【図12】図9の表示素子131の製造工程において、
2つのコンタクトホールが形成された時点の主基板93
の1画素分の領域の端面図である。
【図13】図9の表示素子131の製造工程において、
第3層間絶縁膜が形成された時点の主基板93の1画素
分の領域の端面図である。
【図14】本発明の第3の実施の形態である表示素子1
51の主基板93表面の1画素分の領域の拡大平面図で
ある。
【図15】図14の表示素子151の主基板93の1画
素分の領域のD−D端面図である。
【図16】図14の表示素子151の製造工程におい
て、ゲート電極75が形成された時点の主基板93の1
画素分の領域の端面図である。
【図17】図14の表示素子151の製造工程におい
て、3つのコンタクトホールが形成された時点の主基板
93の1画素分の領域の端面図である。
【図18】図14の表示素子151の製造工程におい
て、第2層間絶縁膜が形成された時点の主基板93の1
画素分の領域の端面図である。
【図19】図14の表示素子151の製造工程におい
て、付加容量部用配線が形成された時点の主基板93の
1画素分の領域の端面図である。
【図20】本発明の第3の実施の形態において、付加容
量部用配線が信号線を覆う構成の表示素子171の主基
板93表面の1画素分の領域の拡大平面図である。
【図21】従来技術のドライバ一体型の表示素子1の概
略構成を示す図である。
【図22】図21の表示素子1の主基板3表面の1画素
分の領域の拡大平面図である。
【図23】図21の表示素子1の主基板3の1画素分の
領域のA−A端面図である。
【符号の説明】
61,121,131,151,171 表示素子 63 表示媒体層 64 画素電極 65 対向電極 66,153 スイッチング素子 67 信号線 68,132,154 付加容量部 69,133,155,172 付加容量部用配線 70 基準方向 73 スイッチング素子の第1端子 74 スイッチング素子の第2端子 77 付加容量部の一方電極 78 付加容量部の他方電極 81 投射型表示装置 82 光源 99 走査線 122 遮光部 SD スイッチング素子の第1端子から第2端子に向か
う方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H092 JA25 JA29 JA38 JA42 JA44 JA46 JB13 JB23 JB32 JB33 JB38 JB51 JB57 JB63 JB69 KA04 KA07 KA16 KA18 KB25 MA05 MA07 MA13 MA17 MA35 MA37 MA41 NA25 NA27 NA29 PA02 PA06 PA07 5C006 AA16 AC11 AC21 AC26 AF43 BB16 BC13 BF03 FA41 5C080 AA10 BB05 DD03 DD22 EE29 FF11 GG12 JJ02 JJ06 5C094 AA03 AA05 AA10 AA15 AA45 AA48 BA03 BA16 BA43 CA19 DA13 DB01 DB04 DB10 EA04 EA05 EA07 EB02 ED15 FA01 FA02 FB12 FB14 FB15 GA10 GB10 JA08

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の画素電極と、 電界の変化に応じて表示に関する状態が変化する表示媒
    体層と、表示媒体層を介して各画素電極とそれぞれ対向
    する対向電極と、 画素電極に供給されるべき信号が与えられる信号線と、 各画素電極と信号線との間に介在されるスイッチング素
    子と、 一対の電極をそれぞれ有する複数の付加容量部と、 付加容量部のいずれか一方の電極に接続されるまたは付
    加容量部のいずれか一方の電極を兼ねる付加容量部用配
    線とを含み、予め定める基準方向に平行に並んで隣合う
    画素電極に供給される信号の極性は、相互に逆転してお
    り、 付加容量部用配線は、基準方向に平行に並んで隣合う画
    素電極の間に配置されることを特徴とする表示素子。
  2. 【請求項2】 前記信号線は、前記基準方向に平行に並
    んで隣合う画素電極の間に配置され、 前記付加容量部用配線は、信号線と平行に、かつ信号線
    の近傍に配置されることを特徴とする請求項1記載の表
    示素子。
  3. 【請求項3】 前記表示媒体層は、液晶から形成されて
    いることを特徴とする請求項1記載の表示素子。
  4. 【請求項4】 前記画素電極の前記基準方向の両端部の
    うちの一方端部が、前記信号線に重畳されており、 前記画素電極の前記両端部のうちの他方端部が、前記付
    加容量部用配線に重畳されていることを特徴とする請求
    項1記載の表示素子。
  5. 【請求項5】 前記付加容量部用配線の一部分が、前記
    信号線の一部分に重畳されていることを特徴とする請求
    項1または4記載の表示素子。
  6. 【請求項6】 前記画素電極の前記基準方向の両端部の
    うちの一方端部が、前記信号線に重畳されており、 前記付加容量部用配線の一部分が、前記画素電極と前記
    信号線との間に介在されて、前記信号線を覆っているこ
    とを特徴とする請求項1記載の表示素子。
  7. 【請求項7】 前記スイッチング素子は、前記信号線に
    接続される第1端子と、前記画素電極に接続される第2
    端子とを有し、 第1端子から第2端子へ向かう方向は、前記付加容量部
    用配線の長手方向と略平行であることを特徴とする請求
    項1〜6のいずれかに記載の表示素子。
  8. 【請求項8】 前記付加容量部は、前記画素電極に個別
    に対応しており、前記各画素電極の付加容量部は、前記
    スイッチング素子を介して該各画素電極に接続される信
    号線の近傍に配置されることを特徴とする請求項1〜7
    のいずれかに記載の表示素子。
  9. 【請求項9】 光を遮光する遮光部をさらに含み、 前記付加容量部用配線は、前記信号線との間に間隙を空
    けて配置されており、遮光部は、前記付加容量部用配線
    と信号線との間の間隙に配置されることを特徴とする請
    求項1〜4のいずれかに記載の表示素子。
  10. 【請求項10】 前記遮光部は、前記スイッチング素子
    の構成部品および付加容量部の構成部品のうち、遮光性
    を有するいずれかの部品と同じ材料によって形成されて
    いることを特徴とする請求項9記載の表示素子。
  11. 【請求項11】 前記画素電極のピッチは、30μm以
    下であることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに
    記載の表示素子。
  12. 【請求項12】 請求項1〜11のうちのいずれかに記
    載の表示素子と、 表示素子に向かって光を放射する光源とを含み、 相互に対向する画素電極および対向電極と画素電極およ
    び対向電極間の表示媒体とを含んで構成される表示素子
    の各画素は、該画素電極および対向電極の間の電界に応
    じて、光源からの光を透過または遮光することを特徴と
    する投射型表示装置。
JP18014999A 1999-06-25 1999-06-25 表示素子および投射型表示装置 Expired - Fee Related JP3829028B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18014999A JP3829028B2 (ja) 1999-06-25 1999-06-25 表示素子および投射型表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18014999A JP3829028B2 (ja) 1999-06-25 1999-06-25 表示素子および投射型表示装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001013906A true JP2001013906A (ja) 2001-01-19
JP3829028B2 JP3829028B2 (ja) 2006-10-04

Family

ID=16078266

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18014999A Expired - Fee Related JP3829028B2 (ja) 1999-06-25 1999-06-25 表示素子および投射型表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3829028B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007322904A (ja) * 2006-06-02 2007-12-13 Sony Corp 液晶表示装置
KR100802445B1 (ko) * 2001-07-30 2008-02-13 엘지.필립스 엘시디 주식회사 반사투과형 액정표시장치용 어레이기판과 그 제조방법
KR100803168B1 (ko) * 2001-07-20 2008-02-14 삼성전자주식회사 반사-투과형 액정표시장치 및 그 제조방법
JP2008046187A (ja) * 2006-08-11 2008-02-28 Seiko Epson Corp 電気光学装置用基板及び電気光学装置、並びに電子機器
JP2008122504A (ja) * 2006-11-09 2008-05-29 Mitsubishi Electric Corp 表示装置とその製造方法
JP2014078014A (ja) * 2013-11-22 2014-05-01 Panasonic Corp El表示装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100803168B1 (ko) * 2001-07-20 2008-02-14 삼성전자주식회사 반사-투과형 액정표시장치 및 그 제조방법
KR100802445B1 (ko) * 2001-07-30 2008-02-13 엘지.필립스 엘시디 주식회사 반사투과형 액정표시장치용 어레이기판과 그 제조방법
JP2007322904A (ja) * 2006-06-02 2007-12-13 Sony Corp 液晶表示装置
JP2008046187A (ja) * 2006-08-11 2008-02-28 Seiko Epson Corp 電気光学装置用基板及び電気光学装置、並びに電子機器
JP2008122504A (ja) * 2006-11-09 2008-05-29 Mitsubishi Electric Corp 表示装置とその製造方法
JP2014078014A (ja) * 2013-11-22 2014-05-01 Panasonic Corp El表示装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3829028B2 (ja) 2006-10-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR0145280B1 (ko) 액티브매트릭스 액정표시장치
KR100211008B1 (ko) 액정표시패널
US7177002B2 (en) Liquid crystal display with zigzag shaped pixel and counter electrodes with notch formed in concave portion of pixel and counter electrodes
US20230341978A1 (en) Display device including position input function
JP3772842B2 (ja) 液晶装置、その駆動方法、及び電子機器
JP5511911B2 (ja) アクティブマトリクス基板及び液晶表示装置
JP5659708B2 (ja) 液晶表示パネル、及び液晶表示装置
JPH06194687A (ja) 透過型アクティブマトリクス型液晶素子
JPH03288824A (ja) アクティブマトリクス表示装置
JP2009122253A (ja) 電気光学装置及び電子機器
JP3792749B2 (ja) 液晶表示装置
CN101364018A (zh) 电光装置及电子设备
US7872720B2 (en) Liquid crystal device and projector
JP3657702B2 (ja) 液晶表示装置
JP3956562B2 (ja) 電気光学装置
KR20020009144A (ko) 액정 표시장치
JP2009122256A (ja) 電気光学装置及び電子機器
JP3829028B2 (ja) 表示素子および投射型表示装置
US7173681B2 (en) Two pixel electrodes interposing the signal line extending into without extending beyond the recess on the protection film caused by the contact hole
JP3156671B2 (ja) 液晶表示パネル
JP2777545B2 (ja) アクティブマトリクス液晶表示素子
JP3872377B2 (ja) 画像表示素子および画像表示装置
KR20070080143A (ko) 액정표시장치
US20060087609A1 (en) Liquid crystal display device
KR100529572B1 (ko) 박막 트랜지스터 액정 표시 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060301

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060411

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060608

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060704

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060710

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100714

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110714

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110714

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120714

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120714

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130714

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees