JP3828693B2 - 地中掘削用ノズル及びこのノズルを用いた電柱設置用地中掘削装置 - Google Patents
地中掘削用ノズル及びこのノズルを用いた電柱設置用地中掘削装置 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電柱を設置するための穴の掘削に使用される地中掘削用ノズル及びこのノズルを用いた電柱設置用地中掘削装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電柱を設置するための道路下等の土壌掘削作業に際しては、掘削される土中に水道管、ガス管、ケーブル挿通管等の各種配管類が埋設されていることが多く、そのため、これらの埋設配管を破損してしまう可能性がある通常の掘削機を使用した作業を行うことができなかった。
そこで、従来は人力による手掘りによって埋設配管の有無を確認しながら、図18に示すような段堀りによって掘削をすすめていく方法が採られていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、人力による手掘りは、非常に大変な作業である上に時間がかかり、作業効率が極めて悪いという問題があった。
しかも、深く掘り進んでいくためには掘削穴に人が入るためのスペースが必要となるから、図18に示すような段堀りを採用せざるを得ず、そのため、必然的に排土量も多くなり、作業効率の低下を招くのみならず排土の処理にも時間と費用を要することとなっていた。
本発明は、かかる従来技術の課題を解決するためになされたものであって、地下に埋設された既設配管を破損することがなく、作業効率に優れるとともに、排土量を極力少なくすることができる地中掘削用ノズル及びこのノズルを用いた電柱設置用地中掘削装置を提供せんとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、外周面に左右一対のハンドルを有する中空筒状のノズル本体と、該ノズル本体の先端に取り付けられた消音ノズルと、一端部がノズル本体の基端部に接続された接続管路と、該接続管路の他端側に接続された流量調節バルブとからなり、該流量調節バルブにエアホースが接続されるとともに、前記左右のハンドルはノズル本体の前後方向に位置をずらして形成されていることを特徴とする地中掘削用ノズルに関する。
請求項2に係る発明は、外周面に左右一対のハンドルを有する中空筒状のノズル本体と、該ノズル本体の先端に取り付けられた消音ノズルと、二股に分かれた分岐路を有し合流側の端部がノズル本体の基端部に接続された分岐管路と、該分岐管路の分岐側にそれぞれ接続された二つの流量調節バルブとからなり、エアホース及び高圧水ホースがそれぞれ別の流量調節バルブに接続されるとともに、前記左右のハンドルはノズル本体の前後方向に位置をずらして形成されていることを特徴とする地中掘削用ノズルに関する。
【0005】
請求項3に係る発明は、圧縮空気発生装置と、該圧縮空気発生装置にて発生した圧縮空気を導くエアホースと、該エアホースの先端に取り付けられ土壌に向けて圧縮空気を噴射するノズルと、噴射された圧縮空気によって破砕した土壌を吸引する吸引ホースと、該吸引ホースに吸引力を発生させる真空吸引装置とからなり、前記ノズルが、外周面に左右一対のハンドルを有する中空筒状のノズル本体と、該ノズル本体の先端に取り付けられた消音ノズルと、一端部がノズル本体の基端部に接続された接続管路と、該接続管路の他端側に接続された流量調節バルブとからなり、該流量調節バルブにエアホースが接続されるとともに、前記左右のハンドルはノズル本体の前後方向に位置をずらして形成されていることを特徴とする電柱設置用地中掘削装置に関する。
請求項4に係る発明は、圧縮空気発生装置と、該圧縮空気発生装置にて発生した圧縮空気を導くエアホースと、高圧水発生装置と、該高圧水発生装置にて発生した高圧水を導く高圧水ホースと、前記エアホース及び高圧水ホースの先端に取り付けられ土壌に向けて圧縮空気と高圧水の混合流体を噴射する混合ノズルと、噴射された混合流体によって破砕した土壌を吸引する吸引ホースと、該吸引ホースに吸引力を発生させる真空吸引装置とからなり、前記混合ノズルが、外周面に左右一対のハンドルを有する中空筒状のノズル本体と、該ノズル本体の先端に取り付けられた消音ノズルと、二股に分かれた分岐路を有し合流側の端部がノズル本体の基端部に接続された分岐管路と、該分岐管路の分岐側にそれぞれ接続された二つの流量調節バルブとからなり、エアホース及び高圧水ホースがそれぞれ別の流量調節バルブに接続されるとともに、前記左右のハンドルはノズル本体の前後方向に位置をずらして形成されていることを特徴とする電柱設置用地中掘削装置に関する。
請求項5に係る発明は、前記ハンドルが、ノズル本体の長さ方向に移動可能とされていることを特徴とする請求項3又は4記載の電柱設置用地中掘削装置に関する。
請求項6に係る発明は、前記吸引ホースの先端に吸引アタッチメントを介して栗石やコンクリートブロック等の土中重量物を吸着させて除去するための吸着盤が取り付けられてなることを特徴とする請求項3又は4記載の電柱設置用地中掘削装置に関する。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る地中掘削用ノズル及びこのノズルを用いた電柱設置用地中掘削装置の好適な実施形態について図面を参照しつつ説明する。
本発明に係る地中掘削用ノズル及びこのノズルを用いた電柱設置用地中掘削装置を用いた掘削方法は、電柱設置前の試掘或いは建柱のための掘削作業において、従来の掘削機械に代えて圧縮空気もしくは圧縮空気と高圧水の混合流体を使用して掘削を行うことを特徴とするものであって、図1は圧縮空気と高圧水の混合流体を使用する場合に使用される掘削装置を示す概略図である。
図1示の掘削装置は、圧縮空気発生装置(1)と、該圧縮空気発生装置(1)にて発生した圧縮空気を導くエアホース(2)と、高圧水発生装置(3)と、該高圧水発生装置(3)にて発生した高圧水を導く高圧水ホース(4)と、エアホース(2)及び高圧水ホース(4)の先端に取り付けられ土壌に向けて圧縮空気と高圧水の混合流体を噴射する混合ノズル(5)と、噴射された混合流体によって破砕した土壌を吸引する吸引ホース(6)と、該吸引ホース(6)に吸引力を発生させる真空吸引装置を搭載した吸引排土車(7)を主要構成とするものである。
【0007】
圧縮空気発生装置(1)及び高圧水発生装置(3)としては、公知のエアコンプレッサーや高圧ウォーターポンプ等が使用され、圧縮空気発生装置(1)と接続されたエアホース(2)及び高圧水発生装置(3)と接続された高圧水ホース(4)は共に混合ノズル(5)と接続されており、圧縮空気と高圧水は混合ノズル(5)内にて混合され、混合ノズル(5)の先端から混合流体として噴射される。
【0008】
図2及び図3は混合ノズル(5)の実施形態の一例を示す図である。
混合ノズル(5)は、外周面に左右一対のハンドル(51)を有する中空筒状のノズル本体(52)と、該ノズル本体(52)の先端に取り付けられた消音ノズル(53)と、二股に分かれた分岐路を有し合流側の端部がノズル本体(53)の基端部に接続された分岐管路(54)と、該分岐管路(54)の分岐側にそれぞれ接続された二つの流量調節バルブ(55)とからなり、エアホース(2)及び高圧水ホース(4)はそれぞれ別の流量調節バルブ(55)に接続されている。
図2示の混合ノズル(5)では、分岐管路(54)の分岐側端部に設けられた二つの接続口(56)は共にノズル本体(52)と同方向であって且つ互いに平行に形成されており、これによりエアホース(2)及び高圧水ホース(4)は共にノズル本体(52)と同方向に延出される配置となる。
図3示の混合ノズル(5)では、分岐管路(54)の分岐側に設けられた接続口(56)はノズル本体(52)に対して直角に且つ互いに反対向きに形成されており、これにより、エアホース(2)及び高圧水ホース(4)はノズル本体(52)に対して直角であって且つ互いに反対向きに延出される配置となる。
【0009】
ハンドル(51)を構成する右ハンドル及び左ハンドルは、掘削作業時において一箇所に力が集中するのを防ぐためにノズル本体(52)の前後方向に位置をずらして形成されている。
また、図4はハンドル(51)の平面図、即ちハンドル(51)を混合ノズル(5)の先端方向から見た図であり、図示の如く平面視においては略8の字形状を呈している。
【0010】
図5は消音ノズル(53)の断面図である。
消音ノズル(53)は、その先端中心に円形の噴出口(53a)を備えるとともに、この噴出口(53a)との間に僅かに間隔をあけて噴出口(53a)を囲うように環状の補助噴出口(53b)が形成されている。
また、その内径は基端部から中途部までが同一径とされ、中途部から補助噴出口(53b)まで及び補助噴出口(53b)から噴出口(53a)までの内径は漸次テーパ状に縮径されている。
【0011】
図6は混合ノズル(5)のノズル本体(52)の変更例を示す図であり、図7は図6示のノズル本体(52)にて使用されるハンドル(51)の平面図である。
この変更例では、ノズル本体(52)の長さ方向にキー(57)が表面から突出して設けられており、このキー(57)には所定間隔で穴(58)が形成されている。
また、ノズル本体(52)には筒状体(59)が外嵌されており、この筒状体(59)の外周面には左右一対のハンドル(51)が設けられるとともに、蝶ネジ(60)が螺合されるネジ穴(61)が形成され、内周面にはキー溝(62)が形成されている。
この変更例に係るノズル本体(52)では、蝶ネジ(60)を緩めることによって筒状体(59)をキー(57)に沿って移動させることが可能であり、従ってハンドル(51)の位置をノズル本体(52)の長さ方向で調節することができる。
また、蝶ネジ(60)の先端が穴(58)に挿入されるように蝶ネジ(60)をネジ穴(61)に締め込むことで、ハンドルをノズル本体(52)の所定位置に固定することができる。
【0012】
尚、本発明において、圧縮空気と高圧水の混合流体ではなく圧縮空気のみを使用して掘削を行う場合には、図8及び図9に示すようなノズル(5a)を使用すればよい。
ノズル(5a)は、左右一対のハンドル(51a)を有する中空筒状のノズル本体(52a)と、該ノズル本体(52a)の先端に取り付けられた消音ノズル(53a)と、一端部がノズル本体(53a)の基端部に接続された接続管路(54a)と、該接続管路(54a)の他端側に接続された流量調節バルブ(55a)とからなり、流量調節バルブ(55a)にエアホース(2)が接続されている。
図8示のノズル(5a)では、接続管路(54a)に設けられた接続口(56a)はノズル本体(52a)と同一軸線上に形成されており、これによってエアホース(2)はノズル本体(52a)と同一軸線上に延出される配置となる。
図9示のノズル(5a)では、接続管路(54a)に設けられた接続口(56a)はノズル本体(52a)に対して直角に形成されており、これによってエアホース(2)はノズル本体(52a)に対して直角方向に延出される配置となる。
【0013】
上記したようなノズル(5a)を使用して圧縮空気のみにより掘削を行う場合には、図1に示した装置において高圧水発生装置(3)及び高圧水ホース(4)は必要でなくなり、これらを除いたものが本発明に係る掘削装置となる。
【0014】
図10乃至図12はそれぞれ、吸引排土車(7)の正面図、上面図、後面図であり、吸引排土車(7)は、車両(71)上に、スクリューブロワーからなる真空吸引装置(72)と、真空吸引装置(72)にて吸引移送された土砂を貯蔵するレシーバタンク(73)と、真空吸引装置(72)とレシーバタンク(73)との間に設けられた湿式集塵槽(74)と、真空吸引装置(72)の出口側に接続されたサイレンサー(75)付きのミストキャッチャー兼消音水槽(76)とを搭載してなるものであり、レシーバタンク(73)の後端面にはエアホース(2)の基端部を接続するホース接続口(77)が設けられている。
尚、本発明においては、吸引排土車(7)の車両(71)上にさらに圧縮空気発生装置(1)を搭載する構成も好ましく採用できる。
【0015】
吸引ホース(6)の先端には、図1に示すように吸引アタッチメント(8)がベント管(10)を介して取り付けられる。
吸引アタッチメント(8)は中空の筒状体であって、その基端部近傍には前述したノズル本体(52)のハンドル(51)と同様の構造を有する移動可能なハンドル(81)が取り付けられている。
そして、吸引アタッチメント(8)が先端に取り付けられた吸引ホース(6)は、掘削作業時においては図1に示す如く支持櫓(9)によって支持される。
【0016】
支持櫓(9)の正面図は図1に示されており、支持櫓(9)の上面図及び側面図は図13及び図14にそれぞれ示されている。
支持櫓(9)は、地面に対して垂直に立設される2本の脚部(91a)及びこれら2本の脚部(91a)の上端部を繋ぐ連結梁部(91b)とからなる略逆凹字状の2つの支持枠体(91)が所定間隔をあけて互いに平行に配置され、これら2つの支持枠体(91)の脚部(91a)の上端部同士及び下端部同士が合計4本の連結棒(92)により連結され、連結梁部(91b)の中央部同士が中央連結棒(95)により連結されることにより構成されている。
脚部(91a)、連結棒(92)及び中央連結棒(95)は、二種類の異なる内径の管の組み合わせにより構成され、内径の大きな管の中に内径の小さい管をスライド嵌合させることによって伸縮自在となっており、これによって、脚部(91a)を縮めると支持櫓(9)の高さを低くすることができ、連結棒(92)及び中央連結棒(95)を縮めると支持櫓(9)の幅を狭めることができる。
支持櫓(9)の中央連結棒(95)には、スプリングバランサー(93)が吊下され、このスプリングバランサー(93)にはチェーンブロック(94)を介して吸引ホース(6)のベント管(10)が支持されている。
このように支持櫓(9)に吸引ホース(6)を支持させることによって、作業者の負担が大幅に軽減される。
尚、図示していないが、圧縮空気を供給するノズル(5a)もしくは圧縮空気と高圧水の混合流体を供給する混合ノズル(5)についても、同様の方法により支持櫓(9)に支持させるようにすると好ましい。
【0017】
また、本発明においては、吸引アタッチメント(8)の先端に図15に示すような吸着盤(11)を取り付けることが好ましい。
吸着盤(11)はゴム等の弾性材料からなる皿状の部材であり、その中心には吸引用の貫通穴(11a)を有し、その基端に設けられた円筒状部(11b)が吸引アタッチメント(8)の先端に固定される。
このような吸着盤(11)を吸引アタッチメント(8)を介して吸引ホース(6)の先端に取り付けることによって、吸着盤(11)に栗石やコンクリートブロック等の土中重量物を吸着させて除去することが可能となり、作業性に優れたものとなる。
【0018】
次に、本発明に係るノズル及び掘削装置を使用した掘削方法のうち、圧縮空気のみを使用した場合の掘削方法について説明する。
先ず図1に示すように掘削を必要とする地面の上部に支持櫓(9)を設置し、この支持櫓(9)に上記した方法によって吸引ホース(6)の先端を土壌表面に向けて支持し、次いで、掘削を必要とする範囲を囲うように地面上に飛散防止カバー(12)を設置する。
このとき、前述した如くノズル(5a)についても吸引ホース(6)と同様の方法で支持櫓(9)に支持させることが好ましいが、作業者が手に持つようにしてもよい。
そして、圧縮空気発生装置(1)を作動させてエアホース(2)に圧縮空気を供給するとともに、吸引排土車(7)に搭載された真空吸引装置(72)を作動させて吸引ホース(6)に吸引力を発生させる。
【0019】
すると、エアホース(2)の先端に取り付けられたノズル(5a)から土壌表面に向けて圧縮空気が噴射され、これにより土壌が破砕されて掘削が行われ、破砕された土壌は吸引ホース(6)により吸引移送されて吸引排土車(7)に搭載されたレシーバタンク(73)に回収される。
このときの圧縮空気は、圧力:490〜883kPa、吐出量:2.0〜5.1m3/minとされる。これは、圧力及び吐出量の設定値がこれより小さい場合には圧縮空気を吹き付けても土壌が充分に破砕されず、逆に設定値をこれより大きくした場合には土中に埋設された配管を損傷するおそれがあり、いずれの場合も好ましくないからである。
また吸引力は、風量:20〜40m3/min、圧力:−13〜−97kPaとされる。これは、風量や圧力の設定値がこれより小さいと圧縮空気によって破砕された土壌を充分に吸引排土することができず、逆に設定値をこれより大きくした場合には土壌の破砕量を超えた無駄な吸引力が発生し、騒音や消費動力の点で好ましくないからである。
【0020】
圧縮空気により掘削が進行すると、吸引ホース(6)及びノズル(5a)が土壌表面から離れていくので、掘削の進行に伴って支持櫓(9)の脚部(91a)を短くしていくことにより、作業者が穴に入らずとも所要深さの掘削穴を得ることができる。
尚、掘削された土壌表面に栗石やコンクリートブロック等の土中重量物が現れた場合には、吸引アタッチメント(8)の先端に吸着盤(11)を取り付け、この吸着盤(11)に土中重量物を吸着させて除去するとよい。
【0021】
上記したように、圧縮空気を土壌表面に吹き付けることで掘削を行うことによって、土中にガス管やケーブル挿通管等の配管が埋設されていた場合でもこれらの配管を損傷せずに掘削を行うことが可能となり、従来の手掘り作業に比べて非常に作業効率に優れたものとなる。
【0022】
次に、本発明に係るノズル及び掘削装置を使用した掘削方法のうち、圧縮空気と高圧水の混合流体を使用した場合の掘削方法について説明する。
先ず図1に示すように掘削を必要とする地面の上部に支持櫓(9)を設置し、この支持櫓(9)に上記した方法によって吸引ホース(6)の先端を土壌表面に向けて支持し、次いで、掘削を必要とする範囲を囲うように地面上に飛散防止カバー(12)を設置する。このとき、混合ノズル(5)についても吸引ホース(6)と同様の方法で支持櫓(9)に支持させることが好ましいが、作業者が手に持つようにしてもよい。
そして、圧縮空気発生装置(1)及び高圧水発生装置(3)を作動させて、エアホース(2)に圧縮空気を、高圧水ホース(4)に高圧水をそれぞれ供給するとともに、吸引排土車(7)に搭載された真空吸引装置(72)を作動させて吸引ホース(6)に吸引力を発生させる。
【0023】
すると、エアホース(2)及び高圧水ホース(4)の先端に取り付けられた混合ノズル(5)から土壌表面に向けて圧縮空気と高圧水の混合流体が噴射され、これにより土壌が破砕されて掘削が行われ、破砕された土壌は吸引ホース(6)により吸引移送されて吸引排土車(7)に搭載されたレシーバタンク(73)に回収される。
このときの圧縮空気は、圧力:490〜883kPa、吐出量:2.0 〜5.1m3/minとされ、高圧水は、圧力:6〜10MPa、吐出量:5〜40リットル/minとされる。これは、圧力及び吐出量の設定値がこれより小さい場合には混合流体を吹き付けても土壌が充分に破砕されず、逆に設定値をこれより大きくした場合には土中に埋設された配管を損傷するおそれがあり、いずれの場合も好ましくないからである。
また吸引力は、風量:20〜40m3/min、圧力:−13〜−97kPaとされる。これは、風量や圧力の設定値がこれより小さいと圧縮空気によって破砕された土壌を充分に吸引排土することができず、逆に設定値をこれより大きくした場合には土壌の破砕量を超えた無駄な吸引力が発生し、騒音や消費動力の点で好ましくないからである。
【0024】
圧縮空気と高圧水の混合流体により掘削が進行すると、吸引ホース(6)及び混合ノズル(5)が土壌表面から離れていくので、掘削の進行に伴って支持櫓(9)の脚部(91a)を短くしていくことにより、作業者が穴に入らずとも所要深さの掘削穴を得ることができる。
尚、掘削された土壌表面に栗石やコンクリートブロック等の土中重量物が現れた場合には、吸引アタッチメント(8)の先端に吸着盤(11)を取り付け、この吸着盤(11)に土中重量物を吸着させて除去するとよい。
【0025】
上記したように、圧縮空気と高圧水の混合流体を土壌表面に吹き付けることで掘削を行うことによって、土中にガス管やケーブル挿通管等の配管が埋設されていた場合でもこれらの配管を損傷せずに掘削を行うことが可能となり、従来の手掘り作業に比べて非常に作業効率に優れたものとなるのは勿論のこと圧縮空気と高圧水の相乗作用によって圧縮空気のみの場合に比べても掘削能力に優れたものとなる。
【0026】
上記した圧縮空気もしくは圧縮空気と高圧水の混合流体を使用した掘削作業によれば、掘削穴に人が入らずとも掘削をすすめることができるため、従来の掘削のように深くなるにつれて穴の断面積が階段状に狭くなる、いわゆる段堀りを行う必要はなくなる。
従って、本発明においては、掘削形状を図16に示すような平面視L字形とすることが好ましい。尚、図は地面を上から見た図であって斜線を施した部分が掘削部分であり、図17も同様である。
これは、図16中に点線で示した四角形の範囲にある土中埋設物(既設配管等)は平面視L字形の掘削によって発見することが可能であるためであり、このような平面視L字形の掘削形状を採用することによって、掘削に要する作業時間を大幅に削減することが可能となり、しかも排土量も大幅に減少させることができる。尚、図示例ではL字形の二辺は同じ長さとされているが、異なる長さとしてもよい。
また、図17に示すように掘削形状を平面視正方形として堀りすすめていく方法も好ましく採用でき、この場合も従来の段堀りに比べて作業時間と排土量を大幅に削減することができる。
【0027】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る地中掘削用ノズル及びこのノズルを用いた電柱設置用地中掘削装置によれば、ノズルの先端に消音ノズルが取り付けられているので掘削作業中の騒音を低減させることができ、しかも流量調節バルブによって圧縮空気又は混合流体の噴出量を容易に調節することができ、さらにはノズル本体の外周面に前後方向に位置をずらして形成された左右一対のハンドルを備えているので掘削時に作業者がハンドルを持って作業を行うことができて作業性に優れるとともに、ハンドル部分への力の集中を防ぐことが可能であってノズルが破損しにくくなる。
さらに、ハンドルがノズル本体の長さ方向に移動可能とされていることによって、掘削の進行に応じてハンドルの位置を調節することが可能となり、作業性に優れたものとなる。
また、圧縮空気を噴射して土壌を破砕し、破砕された土壌を吸引ホースにより吸引移送して排土することによって、土中に埋設された配管を破損させることなく短時間で所定の電柱用掘削穴をあけることができる。また、圧縮空気と高圧水の混合流体を使用することによって、両者の相乗作用で土壌の破砕力に優れたものとなり、より一層作業効率を向上させることができる。
さらに、吸引ホースの先端に吸引アタッチメントを介して吸着盤を取り付けることによって、吸着盤に栗石やコンクリートブロック等の土中重量物を吸着させて除去することが可能となり、土中にこれらの重量物が多い場合でも効率良く掘削作業をすすめることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る掘削装置を示す概略図である。
【図2】 圧縮空気と高圧水の混合流体で掘削する場合に使用される混合ノズルの実施形態の一例を示す図である。
【図3】 圧縮空気と高圧水の混合流体で掘削する場合に使用される混合ノズルの実施形態の一例を示す図である。
【図4】 ノズルに設けられたハンドルの平面図である。
【図5】 消音ノズルの断面図である。
【図6】 混合ノズルのノズル本体の変更例を示す図である。
【図7】 図6示の混合ノズルに設けられたハンドルの平面図である。
【図8】 圧縮空気のみで掘削する場合に使用されるノズルの実施形態の一例を示す図である。
【図9】 圧縮空気のみで掘削する場合に使用されるノズルの実施形態の一例を示す図である。
【図10】 吸引排土車の正面図である。
【図11】 吸引排土車の上面図である。
【図12】 吸引排土車の後面面である。
【図13】 支持櫓の上面図である。
【図14】 支持櫓の側面図である。
【図15】 吸引アタッチメントの先端に取り付けられる吸着盤の断面図である。
【図16】 本発明に係る地中掘削用ノズル及びこのノズルを用いた電柱設置用地中掘削装置を用いた掘削方法にて採用される掘削平面視形状を示す図である。
【図17】 本発明に係る地中掘削用ノズル及びこのノズルを用いた電柱設置用地中掘削装置を用いた掘削方法にて採用される掘削平面視形状を示す図である。
【図18】 従来の掘削方法(段堀り)における掘削断面形状を示す図である。
【符号の説明】
1 圧縮空気発生装置
2 エアホース
3 高圧水発生装置
4 高圧水ホース
5 混合ノズル
51 ハンドル
52 ノズル本体
53 消音ノズル
54 分岐管路
55 流量調節バルブ
5a ノズル
51a ハンドル
52a ノズル本体
53a 消音ノズル
54a 接続管路
55a 流量調節バルブ
6 吸引ホース
7 吸引排土車
8 吸引アタッチメント
9 支持櫓
Claims (6)
- 外周面に左右一対のハンドルを有する中空筒状のノズル本体と、該ノズル本体の先端に取り付けられた消音ノズルと、一端部がノズル本体の基端部に接続された接続管路と、該接続管路の他端側に接続された流量調節バルブとからなり、該流量調節バルブにエアホースが接続されるとともに、前記左右のハンドルはノズル本体の前後方向に位置をずらして形成されていることを特徴とする地中掘削用ノズル。
- 外周面に左右一対のハンドルを有する中空筒状のノズル本体と、該ノズル本体の先端に取り付けられた消音ノズルと、二股に分かれた分岐路を有し合流側の端部がノズル本体の基端部に接続された分岐管路と、該分岐管路の分岐側にそれぞれ接続された二つの流量調節バルブとからなり、エアホース及び高圧水ホースがそれぞれ別の流量調節バルブに接続されるとともに、前記左右のハンドルはノズル本体の前後方向に位置をずらして形成されていることを特徴とする地中掘削用ノズル。
- 圧縮空気発生装置と、該圧縮空気発生装置にて発生した圧縮空気を導くエアホースと、該エアホースの先端に取り付けられ土壌に向けて圧縮空気を噴射するノズルと、噴射された圧縮空気によって破砕した土壌を吸引する吸引ホースと、該吸引ホースに吸引力を発生させる真空吸引装置とからなり、前記ノズルが、外周面に左右一対のハンドルを有する中空筒状のノズル本体と、該ノズル本体の先端に取り付けられた消音ノズルと、一端部がノズル本体の基端部に接続された接続管路と、該接続管路の他端側に接続された流量調節バルブとからなり、該流量調節バルブにエアホースが接続されるとともに、前記左右のハンドルはノズル本体の前後方向に位置をずらして形成されていることを特徴とする電柱設置用地中掘削装置。
- 圧縮空気発生装置と、該圧縮空気発生装置にて発生した圧縮空気を導くエアホースと、高圧水発生装置と、該高圧水発生装置にて発生した高圧水を導く高圧水ホースと、前記エアホース及び高圧水ホースの先端に取り付けられ土壌に向けて圧縮空気と高圧水の混合流体を噴射する混合ノズルと、噴射された混合流体によって破砕した土壌を吸引する吸引ホースと、該吸引ホースに吸引力を発生させる真空吸引装置とからなり、前記混合ノズルが、外周面に左右一対のハンドルを有する中空筒状のノズル本体と、該ノズル本体の先端に取り付けられた消音ノズルと、二股に分かれた分岐路を有し合流側の端部がノズル本体の基端部に接続された分岐管路と、該分岐管路の分岐側にそれぞれ接続された二つの流量調節バルブとからなり、エアホース及び高圧水ホースがそれぞれ別の流量調節バルブに接続されるとともに、前記左右のハンドルはノズル本体の前後方向に位置をずらして形成されていることを特徴とする電柱設置用地中掘削装置。
- 前記ハンドルが、ノズル本体の長さ方向に移動可能とされていることを特徴とする請求項3又は4記載の電柱設置用地中掘削装置。
- 前記吸引ホースの先端に吸引アタッチメントを介して栗石やコンクリートブロック等の土中重量物を吸着させて除去するための吸着盤が取り付けられてなることを特徴とする請求項3又は4記載の電柱設置用地中掘削装置。
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