JP3828635B2 - 水道凍結防止帯用分岐コネクタ - Google Patents

水道凍結防止帯用分岐コネクタ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水道凍結防止技術に関し、特に、水道凍結防止帯としてアース線付発熱帯を用いる場合に好適な水道凍結防止帯用分岐コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
寒冷地等において電熱で水道管の凍結を防止する水道凍結防止技術には、一般に、図10(a)に示すように、水道管に巻付け又は添接して接触固定される発熱帯(ヒータ)1と、差込みプラグ2aを持ち発熱帯1に給電するための電源コード2と、電源コード2の途中の防水接続プラグ2bに接続された過熱防止及び節電のためのサーモスタット(温度検出部)3とを備えた水道凍結防止帯が用いられている。発熱帯1はその端部にコード接続部1aと端末封止部1bを有しており、端末封止部1bの貫通孔には、発熱帯固定用の可撓性芯線入り樹脂被覆カラー帯(いわゆるビニタイ)1cが挿入掛止されている。
【0003】
発熱帯1は一般に図10(b)に示す断面構造を有しており、等間隔で並行した一対の電熱線(電気抵抗線)L1 ,L2 を軟質塩化ビニール等の電気絶縁性樹脂部Sで押出成形法により連続被覆したものであり、電気絶縁性樹脂部Sは電熱線L1 ,L2 の周囲の山形被覆部(突条被覆部)S1 ,S2 とそれらを連結する肉薄連結部(ウェブ)S0 とからなり、山形被覆部S1 ,S2 の間には溝部Vが形成されている。
【0004】
発熱帯としては上記の電気抵抗線タイプのものに限らず、最近では自己温度制御式のタイプのものが使用されるようになって来ており、この自己温度制御式タイプにおいては、L1 ,L2 がリード線に相当し、Sが周囲温度に応じて発熱量を変化させるポリマー発熱体(コア)となっており、ポリマー発熱体の周囲がポリマー絶縁外皮(図示せず)で被覆されたものである。等価回路的には、2本のリード線L1 , 2 に沿って無数の並列抵抗回路が分布しており、コアの温度が下がると微小収縮して電気抵抗が下がりヒータ出力が上がり、逆にコアの温度が上がると微小膨張して電気抵抗が上がりヒータ出力が下がるようになっている。
【0005】
自己温度制御式のタイプでは温度検出部3が不要である。
【0006】
このような水道凍結防止帯の水道管への取付態様は、例えば図11に示すように行われている。即ち、発熱帯1を水道管5に沿って巻付け又は添接で接触させながら接着テープ(固定テープ)6で固定して取付けた後、破線で示すような発泡スチロール等の保温材7で覆って固定する。
【0007】
ところで、水道配管等の給水管ではエルボ接手5aばかりではなく、基本的な分岐部としてのT形接手5bが多用されている。このため、発熱帯1もT形接手5bではT字状に集中分岐させて配線する必要性があることから、T形接手5bでは発熱帯1をT形に分岐させて相互接続するための水道凍結防止帯専用のT形コネクタ8が用いられている。
【0008】
従来の水道凍結防止帯用T形コネクタ8は、分岐方向に発熱帯1のリード線差込み口8a〜8cが一体的に突設された硬質樹脂製の箱形ケース本体と硬質樹脂製の深嵌め合わせ蓋とから成る。箱形ケース本体内のリード線差込み口8a〜8cに臨む位置にはネジ止め式リード線挟み込み端子台が3対設けられており、箱形ケース本体に落とし込み嵌合した深嵌め合わせ蓋は爪係合で一体化されるようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の水道凍結防止帯用T形コネクタ8にあっては、次のような問題点があった。
【0010】
▲1▼ 現場での発熱帯の分岐接続作業においては、リード線差込み口8a〜8cに発熱帯の一対のリード線を同時に差し込んでケース本体内の一対の端子板間に首尾良く挟まったのを確認してから、差し込み方向とは直交する方向からドライバーを用い2本の止めネジを締め付ける細かな操作を都合3回繰り返して分岐方向のリード線をコネクタ8に接続固定した後、深嵌め合わせ蓋で塞ぐ必要がある。
【0011】
特に、屋外の窮屈な場所では一対のリード線の同時差し込みとドライバーを用いてネジ止めをするのが困難な場合もあり、接続作業は極めて煩雑なものとなっていた。
【0012】
▲2▼ 箱形ケース本体や深嵌め合わせ蓋の樹脂厚とケース本体内でのT形分岐板,端子台等の内蔵により、箱型コネクタ自体の厚みは1.5 cm以上と厚形であるため、T形接手5b上では嵩ばり保温材を被覆し難く、どうしても異様な大きさの脹らみができてしまう。特に、T形接手上では殆ど発熱帯が接触していない状態であるので、保温材7を厚く入念に被覆しておく必要性があるものの、家屋の外壁面と水道間の窮屈な隙間では必要厚まで充分に被覆できない場合が多い。
【0013】
▲3▼ 近年、製造物責任法の施行等により、発熱帯の漏電対策としてアース線被覆の3線式発熱帯の使用が要請されている。この3線式発熱帯は、図7(a)に示す如く、リード線L1 ,L2 を連続被覆したポリマー発熱部Hと、その上を被覆する絶縁内皮Eの周囲を綾目状に編み込んだ被覆アース線Gと、被覆アース線Gの上を被覆する絶縁外皮Kとから構成されているものであるが、上記の端子台付きT形コネクタ8のように、3線式発熱帯用のT形コネクタを作製した場合、挟み込み端子台が合計9個必要であり、コネクタケースの外形縦横寸法が約1.5 倍近くになってしまう。このような大型サイズのT形コネクタでは、通常のT形接手の上からはみ出る程になるので、保温材7を被覆し難く、また被覆の脹らみが過大で、もはや実用に供し得ない。
【0014】
▲4▼ 発熱帯のリード線をリード線差込み口8a〜8cに差し込んだ後、その差込み口8a〜8cの隙間はそれに被せた端末封止チューブ(熱収縮チューブ)で密封するようになっているが、箱形ケース本体と深嵌め合わせ蓋は爪係合で一体化されているだけであるので、ケース本体と蓋は隙間嵌め状態であり、内部の端子台がその隙間を介して外気に晒され易く、湿気や排気ガス等の侵入を招くので、耐候性に乏しい構造であった。屋内仕様と略同様のこのような端子台付きT形コネクタでは永年使用上の信頼性が問題となる。
【0015】
そこで、上記問題点に鑑み、本発明の第1の課題は、現場での発熱帯の分岐接続作業の容易化を実現できる水道凍結防止帯用分岐コネクタを提供することにある。
【0016】
また、本発明の第2の課題は、薄形であり水道管分岐接手への添着性が良い水道凍結防止帯用分岐コネクタを提供することにある。
【0017】
更に、本発明の第3の課題は、アース線付発熱帯の接続も可能でありながら、小形サイズで水道管分岐接手への添着性が良い水道凍結防止帯用分岐コネクタを提供することにある。
【0018】
加えて、本発明の第4の課題は、高耐候性のある水道凍結防止帯用分岐コネクタを提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明の講じた手段は、リード線の集中分岐部を外囲器で封じ込めると共に、外囲器から延出したリード線の端末に差込み式接続端子を接続し、分岐部と分岐接続部とを分散配置構造とした点にある。
【0020】
即ち、本発明は、アース線付発熱帯を分岐させて相互接続するための水道凍結防止帯用分岐コネクタであって、複数の可撓性リード線が1箇所で集中分岐した第1及び第2のリード線分岐接続体を具え、上記リード線分岐接続体同士がそれらの集中分岐部同士を近接離間させて相寄り添う略並行状態のリード線揃いにおいて、少なくとも上記両集中分岐部と上記リード線揃いに略並行して揃えた集中分岐状アース線の集中分岐部とを覆い上記リード線及び上記集中分岐状アース線を封じ込めた外囲器と、上記外囲器から各分岐方向へ延出した上記一対のリード線及び上記アース線の端末にて接続された差込み式接続端子と、を有して成ることを特徴とする。ここで、リード線の集中分岐部とは例えばリード線の相互結束部や圧着金具又は分岐金具を用いた連結部を指す。リード線や集中分岐状アース線は打抜き板金でも構わない。被覆リード線や被覆アース線も用いることができる。
【0021】
このような構成の分岐コネクタを用いると、予め発熱帯側の一対のリード線やアース線の端末に接続端子を接続してから、それらの接続端子を分岐コネクタ側の差込み式接続端子に差し込んで相互接続し、従前通りの端末封止チューブを差込み式接続端子に被せて火焙り等で封止するシール処理を行えば、分岐接続作業を完了できることになるから、屋外現場等での発熱帯の分岐接続作業の容易化を実現できる。水道管の分岐部が非常に窮屈な場所にあっても、その分岐部近傍において工具無しで差込み式接続端子の差し込み操作とガスライター1つで端末封止チューブ(熱収縮チューブ)の火焙り操作を行えば良い。
【0022】
分岐部を封止した外囲器は水道管の分岐部上に重ねるが、外囲器から延出したリード線やアース線の差込み式接続端子は水道管の分岐接手上から外れた位置で良い。この点からも、作業ポジションが輻輳せず、分岐接続作業の容易化に資する。
【0023】
差込み式接続端子の代わりに、リード線やアース線の剥き出し端を圧着工具で加締める圧着端子を用いることもできるが、窮屈な場所で邪魔な圧着工具(加締め工具)を必要とし、手作業性が悪い。また一対のリード線の横並び隣接状態の一対の圧着端子は両者を跨がるように一挙に圧着してやらねばならず、そのため一方又は双方の圧着端子の圧着度合いが不完全になり易く、接続不良の問題や再圧着が不可能の場合も発生し、新品の分岐コネクタに取り替えてやり直すことも余儀無くなされる。
【0024】
しかしながら、本発明では差込み式接続端子を用いているので、1本ずつ差し込みを行うことができ、差し込み操作だけで電気的接続と機械的固定を同時に達成できるから、確実性と簡便性に優れている。
【0025】
本発明において、外囲器の中には発熱帯のリード線との連結部分が含まれておらず、集中分岐部が外囲器で封じ込まれているに過ぎない。分岐部と分岐接続部とが分散配置構造になっている。その上、外囲器の中では一対のリード線分岐接続体の集中分岐部同士が重ならないように相離間させて揃えてあるため、その分、外囲体の厚みを薄くできる。従って、水道管分岐接手への添着性が良好となり、保温材が被覆し易く、作業性の向上に資する。
【0026】
一対のリード線分岐接続体の集中分岐部同士が絶縁材を介して重なるように配置すれば、外囲体の薄形化の効果は弱まるが、アース線の分岐部の方を重ならないようにすれば良い。ただ、かかる場合、発熱帯は一対の平行なリード線(又は抵抗線)間で発熱するため、一対の平行なリード線(又は抵抗線)を含む平面と水道管を含む面とが平行でなければならないので、外囲器内で一対のリード線分岐接続体を重なるように配置した場合、外囲器の外で一対のリード線を90°捩じる部分が発生し、初期応力が残留するため、好ましくはない。
【0027】
本発明の分岐コネクタでは集中分岐状アース線も附帯しているため、アース線付発熱体を分岐させる場合でもアース線同士の導通を図ることができ、安全対策を確保できる。
【0028】
ここで、外囲器とは、少なくとも一対のリード線分岐接続体の両集中分岐部とリード線揃いに略並行して揃えた集中分岐状アース線の集中分岐部とを覆い隠しリード線及び集中分岐状アース線を封じ込めたパッケージであるが、単一筐体の外囲器に限らず、例えば、リード線分岐接続体の両集中分岐部を覆い隠して封じ込めた第1の外囲体と集中分岐状アース線の集中分岐部を覆い隠して封じ込めた第2の外囲体とを固定し又は寄せ合わせもののように、2以上の別体構成でも構わない。例えば、第2の外囲体は被覆チューブ,粘着テープ,接着層,モールド樹脂等でも構わない。
【0029】
本発明の分散配置構造では、差込み式接続端子は外囲器から延出したリード線の端末に接続されているため、接続作業では外囲器の一部を開けずに済み、リード線やアース線の分岐部を外囲器で完全に封止することができ、そのため、高耐候性のコネクタを実現できる。
【0030】
上記の差込み式接続端子としては、雌雄別の差込み式接続端子を用いることが好ましい。分岐コネクタ側の差込み式接続端子と発熱帯側の差込み式接続端子の雌雄型が逆になるため、分岐コネクタの分岐部と発熱帯とが相類似しており、窮屈な場所で分岐コネクタの外囲器が見にくいときでも、雌雄型の違いで分岐コネクタと発熱帯との識別が容易であり、誤り接続等を防止できる。
【0031】
また、外囲器から各分岐方向へ延出した一対のリード線の端末にて接続された差込み式接続端子とアース線の端末にて接続された差込み式接続端子とは、雌雄逆型とすることが好ましい。色分け等の線識別が無くても、雌雄型の違いでリード線とアース線を容易に判別でき、発熱帯との接続間違いを防止できる。
【0032】
具体的には、外囲器から各分岐方向へ延出した一対のリード線の端末にて接続された差込み式接続端子を接触バネを持つ差込み受けソケットとし、アース線の端末にて接続された差込み式接続端子を圧入差込みプラグとしても良い。かかる場合、リード線が給電線(電源線)となるものであるが、雌型の差込み式接続端子では電源線が露出せず、発熱帯を接続しない状態のままでも構わないため、特に入念な絶縁処理等を施さずにそのまま終端封止部とすることができる。
【0033】
逆に、外囲器から各分岐方向へ延出した一対のリード線の端末にて接続された差込み式接続端子を圧入差込みプラグとし、アース線の端末にて接続された差込み式接続端子を接触バネを持つ差込み受けソケットとしても良い。
【0034】
このような分岐コネクタにおいて、上記外囲器としては、上記リード線揃いと上記集中分岐状アース線をサンドウィッチ状に挟み、少なくとも周囲合わせ面を融着(溶着)した絶縁樹脂製の表側外囲体及び裏側外囲体から構成することができる。
【0035】
表側外囲体と裏側外囲体とがリード線揃い及び集中分岐状アース線を挟んで重ね合わせ構造となっているため、外囲器の薄型化と小形サイズ化に寄与する。また、表側外囲体と裏側外囲体とが少なくとも周囲合わせ面(代)で融着して一体化されているため、外囲器の気密封止性が向上し、高耐候性の分岐コネクタを実現できる。更に、外囲器内へは端子台などの別部品を組み込む必要がなく、ネジ止めが不要であり、重ね合わせの融着工程だけで一挙に封止型外囲器を構成できるから、生産性が向上する。
【0036】
表側外囲体及び裏側外囲体が軟質樹脂材である場合、分岐コネクタの耐衝撃性が発揮でき、現場での投げ置き等の乱暴な取扱いに耐え得ると共に、分岐接手上に外囲器を接触状態で固定する際、その曲面上に沿ってしっくりと撓曲するため、接触面積が広くなり、安定的に固定できる。
【0037】
ただ、このような外囲器の中には上記リード線揃いと上記集中分岐状アース線とを隔てる絶縁介装部材が内装されていることが好ましい。この絶縁介装部材はリード線とアース線との短絡を確実に防止する電気絶縁機能を達成するためであるが、一方側外囲体,リード線揃い,絶縁介装部材,集中分岐状アース線及び他方側外囲体の順で重ね置きして、一挙に加圧融着工程を施すことができるため、生産性が向上する。
【0038】
特に、絶縁介装着部材が柔軟性樹脂材である場合、リード線重合揃いのリード線の位置からずらした位置にアース線があると、柔軟性樹脂材が湾曲してアース線がリード線揃い側に接近するため、結果的に外囲器の厚みを薄くできる。また、外囲器内で柔軟性樹脂材の絶縁介装部材の存在によりリード線揃いとアース線の集中分岐部近傍とが相互にしっくりと位置決め圧迫されることになるため、外囲器内でのリード線等の相互ガタ付きや位置決め狂い等を抑制することができることは勿論、リード線やアース線の引っ張り耐力の向上に寄与する。その上、耐衝撃性にも優れている。
【0039】
そして、本発明では、上記外囲器での上記集中分岐状アース線は上記絶縁介装部材を隔てて第1のリード線連結体のリード線とこれに略並行した第2のリード線接続体のリード線との間隔中央に沿って納置されて成ることを特徴としている。アース線が柔軟な絶縁介装部材を置いて両リード線間の隙間に入り込む状態で収まっているため、外囲器の薄型化に寄与すると共に、アース線が両リード線の占有幅内に位置することになるため、外囲器の小形サイズ化にも寄与する。また、両リード線とアース線とが柔軟な絶縁介装部材を挟んで断面3角形の頂点に納置された状態であるため、三者相互の位置決めの高安定化を達成できる。
【0040】
上記各分岐方向の一対のリード線のうち少なくとも上記外囲器と上記差込み式端子との間でこれらを束ねる可撓性被覆部材を有して成ることが好ましい。この可撓性被覆部材により外囲器から延出した一対のリード線がばらけないので、可撓性被覆部材とアース線を端末封止チューブで被せて封止した際、隙間ができ難く、高密封性も得られる。
【0041】
上記の可撓性被覆部材は上記外囲器の中に入り込んで上記一対のリード線を束ねていることが望ましい。外囲器の少なくとも周囲合わせ面が融着されており、可撓性被覆部材自身が外囲器の縁部で固定されていることから、リード線が可撓性被覆部材により外囲器の縁部で補強されている。このため、硬質の外囲器でもリード線の繰り返し折り曲げでリード線の延び出し基部が傷つき難い。
【0042】
そして、上記可撓性被覆部材としては、柔軟性外皮でも構わないが、ポリマー発熱体と絶縁外皮とを有して成り、上記一対のリード線と上記可撓性被覆部材とが自己温度制御式発熱体を構成することが望ましい。かかる場合、分岐コネクタの外囲器の一部と、その外囲器から差込み式接続端子までの分岐部分でも発熱させることができ、従来盲点であった水道管の分岐接手での凍結を有効的に防止できることは勿論、積極的に、分岐接手部分に重ねる外囲器と水道管途中の差込み式接続端子との距離を長くしても構わなくなるため、分岐部と分岐接続部の分散配置構造が顕著となり、分岐接手部分が窮屈な場所にあっても、分岐接続部は余裕のある場所に持ち来すことが可能となり、分岐接続作業の容易化に資する。
【0043】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
【0044】
図1は本発明の実施形態に係る水道凍結防止帯用T形コネクタを示す斜視図、図2(a)はその平面図で、図2(b)はその背面図、図3はその組立斜視図、図4(a)は本例の水道凍結防止帯用T形コネクタに用いる雄型差込み式接続端子の分解斜視図、図4(b)は本例の水道凍結防止帯用T形コネクタに用いる雌型差込み式接続端子の分解斜視図、図5は図1中のA−A′線に沿って切断した状態を示す切断矢視図である。
【0045】
本例の水道凍結防止帯用T形コネクタ10は、被覆アース線付きで都合3本のリード線を持つ3線式発熱帯を略T字状に分岐させて接続するためのコネクタである。このT形コネクタ10は、図3に示すように、基本的には、リード線T形連結体(リード線揃い)11と、T形アース線(集中分岐状アース線)21と、透明柔軟質の絶縁耐融性樹脂板(介装材)25と、2枚の絶縁可撓性の軟質樹脂封着板18,19とから成る。
【0046】
本例の軟質樹脂封着板18,19は黒色軟質の塩化ビニール材で隅部アール付きの矩形板であり、縦40mm, 横20mm, 板厚2mmである。
【0047】
リード線T形連結体(リード線揃い)11は、一方の端末に雌型の差込み式接続端子T1 を備え他方の端部を剥き出し部Mとする可撓性絶縁樹脂(塩化ビニール)被覆リード線12a,13a,14a(12b,13b,14b)を2本一対で相寄り添う略並行状態で可撓性絶縁樹脂(塩化ビニール)外皮12c,13c,14cで束ねた第1,第2及び第3の束線コード12,13,14と、略直交する第1と第3の束線コード12,14のそれぞれ片方(両外側)のリード線12a,14aの剥き出し部M,M同士をリード線延び方向の同向き揃えで、第2の束線コード13の片方のリード線13aの剥き出し部Mをリード線延び方向の逆向き揃えで相互に重ね合わせて加締めた第1の結束金具(圧着金具)Aと、第1と第3の束線コード12,14のそれぞれ他方(両内側)のリード線12b,14bの剥き出し部M,M同士をリード線延び方向の同向き揃えで、第2の短線コード13の他方のリード線13bの剥き出し部Mをリード線延び方向の逆向き揃えで相互に重ね合わせて加締めた第2の結束金具(圧着金具)Bと、を有している。
【0048】
第3の束線コード14を第1の束線コード12に対して略直交するように折り返し第1の結束金具Aと第2の結束金具Bとを近接相離間させて第1及び第2の束線コード12(13)のリード線12a,12b(13a,13b)が股開き状態となっている。
【0049】
ここで、本例のリード線12a,12b,13a,13b,14a,14bの長さは10cm程度としてあり、剥き出し部Mの長さは10mm程度である。絶縁耐融性樹脂板25は透明シリコン板であり、縦16mm, 横20mm, 板厚1mmである。
【0050】
T形アース線21は、一方の端末に雄型の差込み式接続端子T2 を備え他方の端部を剥き出し部Mとする第1乃至第3の可撓性樹脂被覆リード線(アース線)22,23,24を用い、第1と第3のリード線22,24の剥き出し部M同士をリード線延び方向の同向き揃えで、第2のリード線23の剥き出し部Mをリード線延び方向の逆向き揃えで相互に重ね合わせて加締めた第3の結束金具(圧着金具)Cを有しており、第1のリード線22に対して第3のリード線24を略直交するよう配置したものである。
【0051】
ここで、本例の分岐接続に用いる差込み式接続端子は、雌雄別のワンタッチ差込み(圧入)式接続端子である。即ち、図4(a)に示す如く、雌型の差込み式接続端子T1 は、透明又は半透明の軟質樹脂製絶縁被覆筒Ta と、接触バネを持つ差込み受けソケット金具(導体)Tb と、抜け止めスリーブ金具(導体)Tc とから成る。被覆筒Ta はソケット被覆筒部Ta1とリード線端末被覆筒部Ta2とを両端に有しており、加締め箇所となる縮径部Ta3で連結されている。差込み受けソケット金具Tb は、切欠き部Tb1で塑性変形容易に画されており、被覆筒Ta の縮径部Ta3の位置に押し込まれる割り形管状圧着部Tb2と、雄型の差込み式接続端子T2 のプラグ頭部が圧入で差し込まれる割り形管状ソケット部(ジャック部)Tb3とを有している。割り形管状ソケット部Tb3 の継目iと対向する周面には平行した2条の母線スリットj1 ,j2 が形成されており、更に、両母線スリットj1 ,j2 間に限定された帯状域kのうち差込み口側には折り曲げられて内周面よりも中心側に突出した山形状接触バネ部fが形成されている。抜け止めスリーブ金具Tc は、ソケットTb の割り形管状圧着部Tb2に外嵌し、被覆筒Ta の縮径部Ta3とリード線端末被覆筒部Ta2との段差に嵌まる印籠型鍔部Tc1を有している。
【0052】
この雌型の差込み式接続端子T1 とリード線の接続作業は、図4(a)に付記したように、リード線の剥き出し部Mをリード線端末被覆筒部Ta2に差し込むと、抜け止めスリーブ金具Tc からソケットTb の割り形管状圧着部Tb2へ滑り込み、リード線の被覆部端が抜け止めスリーブ金具Tc の印籠型鍔部Tc1に当接するため、被覆筒Ta の縮径部Ta3を圧着工具で加締めることにより、図3に示すような陥没した加締箇所vを作るものである。
【0053】
雄型の差込み式接続端子T2 は、透明又は半透明の軟質樹脂製性絶縁被覆筒Td と、プラグ金具(導体)Te と、前述した抜け止めスリーブ金具(導体)Tc とから成る。軟質性絶縁被覆筒Td はリード線端末被覆筒部Ta2と縮径部Ta3とから成る。プラグ金具Te は、切欠き部Tb1で塑性変形容易に画されており、被覆筒Ta の縮径部Ta3の位置に押し込まれる割り形管状圧着部Tb2と、プラグ部Tp とから成る。プラグ部Tp はプラグ頭部Tp1,括れ部(首部)Tp2及びプラグ胴部Tp3から成る。この雄型の差込み式接続端子T2 とリード線の接続作業は、雌型の差込み式接続端子T1 の接続作業と同様であり、リード線の剥き出し部Mをリード線端末被覆筒部Ta2に差し込むと、抜け止めスリーブ金具Tc からソケットTb の割り形管状圧着部Tb2へ滑り込み、リード線の被覆部端が抜け止めスリーブ金具Tc の印籠型鍔部Tc1に当接するため、被覆筒Td の縮径部Ta3を圧着工具で加締めることにより、図2(b)に示すような陥没した加締箇所vを作るものである。
【0054】
T形コネクタ10は、リード線T形連結体11とT形アース線21の間に柔軟性の絶縁耐融性樹脂板25を挿し入れてリード線T形連結体11の第2の束線コード13のリード線13a,13bの股開き間XにT形アース線21の第3の結束金具Cが嵌まり、同時に第1乃至第3の束線コード12,13,14にそれぞれ第1乃至第3のリード線22,23,24が添接した状態で、第1乃至第3の結束金具A〜Cと第1乃至第3の束線コード12〜14の外皮の口出し部F迄を覆う範囲にリード線T形連体11及びT形アース線21を軟質樹脂封着板18,19でサンドウィッチ状に挟み込んで型押して加圧融着により封じ込めたものである。
【0055】
重ね合わせて融着した2枚の軟質樹脂封着板18,19は、図1に示す如く、被封止体のリード線T形連結体11の輪郭形状に倣う盛り上がり部を呈しており、リード線21〜23は裏側の軟質樹脂封着板19を隆起させている。軟質樹脂封着板18,19は、リード線12a,12b,13a,13b,14a,14b,21〜23の外側輪郭縁に沿う外側張り合わせ融着領域W1 , 2 , 3 と、第2の束線コード13のリード線13a,13bの股開き間Xに相当する部分に第1の内側張り合わせ融着窪み領域Q1 と、第1の束線コード12のリード線12a,12bの股開き間Yに相当する部分に第2の内側張り合わせ融着窪み領域Q2 とを有している。第1の束線コード12と第3の束線コード14の外側輪郭縁よりコーナー部C1 にかけては張り出し融着鍔X1 となっており、また第2の束線コード13と第3の束線コード14の外側輪郭縁よりコーナー部C2 にかけては張り出し融着鍔X2 となっている。そして、第1の束線コード12と第2の束線コード13の外側輪郭縁よりコーナー部C3 , 4 にかけては張り出し融着鍔X3 となっている。
【0056】
リード線T形連結体11とT形アース線21との重合関係は、例えば図5に示す第2の束線コード13の側では、T形アース線21のリード線(アース線)23は絶縁介装部材たる透明柔軟性の絶縁耐融性樹脂板25を隔ててリード線13aとこれに略並行したリード線13bとの間隔中央に沿って納置されている。このような重合関係は、第1の束線コード12側や第3の束線コード14側でも略同様となっている。
【0057】
本例の水道凍結防止帯用T形コネクタ10は次のように作製される。
【0058】
まず、2線式コードの10cm長さを3本準備し、両端部の外皮を剥きリード線を出す。リード線の一方の端部を剥き出し部Mとする。そして、図3に示す如く、第1と第3の束線コード12,14のそれぞれ片方のリード線12a,14aの剥き出し部M,M同士をリード線延び方向の同向き揃えで、第2の束線コード3の片方のリード線13aの剥き出し部Mをリード線延び方向の逆向き揃えで相互に重ね合わせて第1の結束金具Aで加締めると共に、第1と第3の束線コード12,14のそれぞれ他方のリード線12b,14bの剥き出し部M,M同士をリード線延び方向の同向き揃えで、第2の束線コード13の他方のリード線13bの剥き出し部Mをリード線延び方向の逆向き揃えで相互に重ね合わせて第2の結束金具Bで加締め、そして、第3の束線コード14を第1の束線コード12に対して直交するように折り返し反転し、第1の束線コード12の他方のリード線12bの上に第3の束線コード14のリード線14a,14bを交差させる。
【0059】
この際、第2の結束金具Bに連結したリード線14bの剥き出し部M近傍の急屈曲部Jにおける屈曲側に第1の結束金具Aに連結したリード線14aを当接させると、第1及び第2の束線コード12(13)のリード線12a,12b(13a,13b)が股開き状態になって第1の結束金具Aと第2の結束金具Bとを相離間させたままのリード線T形連結体11が得られる。リード線14bの剥き出し部Mの急屈曲部Jがストッパ機能を有している。
【0060】
また、10cm長さのリード線21〜24を準備し、第1と第3のリード線22,24の剥き出し部M同士をリード線延び方向の同向き揃えで、第2のリード線23の剥き出し部Mをリード線延び方向の逆向き揃えで相互に重ね合わせて第3の結束金具Cで加締め、第1のリード線22に対して第3のリード線24を直交するよう配置し、T形アース線21が得られる。
【0061】
次に、ウェルダーによる融着封止工程では、図6に示す如く、下金型(下アイロン)30の上隙間30bに裏側の軟質樹脂封着板19を置き、その上にT形アース線21を載せ、耐熱樹脂材(商品名テフロン)型枠31のリード線収納溝31aに第1乃至第3のリード線22,23,24が嵌まるように位置決めする。
【0062】
次に、T形アース線21の第3の結束金具Cが真ん中になるように柔軟性の絶縁耐融性樹脂板25を載せる。
【0063】
次に、リード線T形連結体11の第1及び第2の結束金具A,Bの中間に第3の結束金具Cが位置するようにリード線T形連結体11を絶縁耐融性樹脂板25上に載せる。この際、耐熱樹脂材型枠31のコード収納溝31bに束線コード12,13,14の上半分が嵌まるように位置決めする。また、図3に示す如く、第2の結束金具Bを割り溝付き絶縁耐融性樹脂チューブ(透明シリコンチューブ)15で被覆する。
【0064】
次に、リード線T形連結体11の上に表側の軟質樹脂封着板18を載せ、それに下隙間32bが嵌まるように上金型(上アイロン)32を被せ、その耐熱樹脂材(商品名テフロン)型枠33のコード収納溝23aに束線コード12,13,14の上半分が嵌まるように位置決めする。金型30,32はリード線T形連結体11及びT形アース線21の外形輪郭(隆起部分)に倣ったキャビティ30a,32bが象りされている。金型30,32の型締め後、高周波誘電加熱により加圧下で軟質樹脂封着板18,19の重なり部分とリード線の樹脂被覆を融着してリード線T形連結体11及びT形アース線21が高密に封じ込まれる。
【0065】
そして、型開き後、軟質樹脂封着板18,19で封着されたリード線T形連結体11及びT形アース線21を取り出し、リード線の他方の端部を剥き取り、導通検査機で導通検査を行い、良品の場合、図3に示す如く、リード線の剥き出し部に雌型の差込み式接続端子T1 を、アース線の剥き出し部に雄型の差込み式接続端子T2 をそれぞれ前述した手順で取り付ける。
【0066】
このようにして作製された本例の水道凍結防止帯用T形コネクタ10は、次のようにして使用される。
【0067】
まず、図7(a)に示す如く、従前通り、アース線被覆3線式自己制御ヒータの発熱帯1の端末の絶縁外皮K,絶縁内皮E,ポリマー発熱部(コア)Hをワイヤーストリッパ工具で剥き取り、コアHの端から所定長さの剥き出し部Mを作り、リード線L1 , 2 を露出させる。また、被覆アース線Gは撚り合わせてリード線L3 とする。
【0068】
次に、図7(b)に示す如く、コアHの端から延び出たリード線L1,2 や被覆アース線Gを撚り合わせたリード線L3 に細いエンドシール(市販品の端末封止チューブ,熱収縮チューブ)9a,9b,9cを被せてガスライター等の炎で焙り、エンドシール9a,9b,9cを熱収縮させて端末に1本ずつの被覆リード線を作る。
【0069】
次に、図7(c)に示す如く、内皮Eの上に太いエンドシール9dを被せ、ガスライター等の炎で焙り、リード線L1 , 2 の二股部分をラジオペンチの先で挟み付けながら、図7(d)に示す如く熱収縮させる。そして、リード線L1,2 の剥き出し部Mをそれぞれ雄型の差込み式接続端子T2 の被覆筒Ta に差し込んで縮径部Ta3を圧着工具で加締め、加締箇所vを形成する。また、アース線のリード線L3 の剥き出し部を雌型の差込み式接続端子T1 の被覆筒Td に差し込んで縮径部Ta3を圧着工具で加締め、加締箇所vを形成する。これで発熱帯1側の端末処理が終了する。
【0070】
そして接続作業では、図8(a)に示す如く、予め発熱帯1側に太いエンドシール9eを被せておき、分岐コネクタ10側の分岐方向の端末と発熱帯の端末との接続操作を行う。即ち、分岐コネクタ10側の2つの雌型の差込み式接続端子T1 のソケット被覆筒部Ta1に発熱帯側の雄型差込み式接続端子T2 のプラグ部Tp を差し込み、ソケット金具Tb に圧入すると、括れ部Tp2が山形状接触バネ部fの突起にクリック係合する。また、同様にして、分岐コネクタ10側のアース線の雄型差込み式接続端子T2 のプラグ部Tp を発熱帯側の雌型の差込み式接続端子T1 のソケット被覆筒部Ta1に差し込んで同様に係合させる。
【0071】
このように雌雄の接続端子T1 ,T2 が差し込み接続された状態では、図8(b)に示すように、雌型の差込み式接続端子T1 の3本のソケット被覆筒部Ta1が俵積み状態で相接触し、それらを中心として、発熱側とコネクタ側が略対称形状に纏まる。
【0072】
次に、T形コネクタ10の軟質樹脂封着板18,19にエンドシール9eが当たるようにこれを束線コード12,13,14まで被せてガスライター等の炎を動かしながら焙り、エンドシール9eを完全に収縮させる。エンドシール9eが完全に収縮すると、その端部から糊Pが出て、端縁が封着される。軟質樹脂封着板18,19から延出した束線コード12,13,14の太さは外囲器よりも狭くまたソケット被覆筒部Ta1の3本の俵積み状態の太さよりも細いので、エンドシール9eの端部が先細状になり、高密封性を確保できる。
【0073】
このように、本例の水道凍結防止帯用T形コネクタ10は、アース線被覆の3線式発熱体対応型でありながら、T形分岐部分が小サイズ(40mm×20mm) で、樹脂封着板18,19の最大隆起部分の厚さが10mmと非常に薄形となっている。従って、図9に示す如く、2.5 cm外径の一般家庭用の水道管5のT形接手5b上ではみ出すことがなく、添接性良く接触させることができる。そのため、各接続端子T1 ,T2 に接続された発熱帯1の一部はそのT形接手5b上に若干重なるようになるので、T形接手5bの部分の凍結防止にも役立つ。なお、図2(b)に示す如く、T形アース線のリード線22,23,24が表側になるようにT形接手5b上に重ねれば、接触性及び熱伝導性が良好である。
【0074】
また、本例のT形コネクタ10は、小サイズで薄形であることにより、保温材7でT形接手5bの部分を被覆しても太くなり過ぎず、家屋壁面との窮屈な隙間でも保温材7を被覆し易い。換言すれば、T形接手5bの部分を保温材7で厚く被覆できるので、上記の電熱効果と相まって凍結防止に役立つ。
【0075】
T形コネクタ10側の差込み式接続端子T1 (T2 )と発熱帯1側の差込み式接続端子T2 (T1 )とは雌雄型が逆であるため、T形コネクタ10側の分岐端末と発熱帯1の端末との識別が容易であり、誤り接続等を防止できる。
【0076】
特に、T形コネクタ10の各分岐方向へ延出した一対のリード線の端末にて接続された差込み式接続端子T1 とアース線の端末にて接続された差込み式接続端子T2 とは、雌雄逆型となっていなるため、色分け等の線識別が無くても、雌雄型の違いでリード線とアース線を容易に判別でき、発熱帯1との接続間違いを防止できる。
【0077】
本例では、雌型の差込み式接続端子T1 がリード線の端末に接続され、雄型の差込み式接続端子T2 がアース線の端末に接続されている。リード線は給電線(電源線)となるため、リード線の端末に雄型の差込み式接続端子T2 が接続されていると、取り付けたT形コネクタ10のある分岐方向に発熱帯を接続しない場合、雄型の差込み式接続端子T2 を入念に絶縁処理する必要があるが、雌型の差込み式接続端子T1 では電源線が露出せず、発熱帯を接続しない状態のままでも構わないため、特に入念な絶縁処理等を施さずにそのまま終端封止部とすることができる。
【0078】
本例のT形コネクタ10においては、張り出し融着鍔X1 ,X2 ,X3 をカットせずに敢えて残してある。融着面積が広いので気密封止力が高まり、高耐候性が実現する。そして、コーナー部C1 〜C4 に物が当たった場合、弾力性のある張り出し融着鍔X1 ,X2 ,X3 がその衝撃を緩衝するので、硬質製外囲器を用いる場合に比べ、内部の部品の変形が減少し、断線不良等を低減できる。更に、水道管上にT形コネクタ10を接触状態で固定する際、柔軟弾力性のある張り出し融着鍔X1 ,X2 ,X3 が水道管周面に添って撓曲するため、接触面積が広く、固定し易い。なお、本例のT形コネクタ10は軟質樹脂封着板18側が平坦であるため、軟質樹脂封着板18側を水道管に接触させて固定する方が良い。
【0079】
束線コード12,13,14はその絶縁樹脂外皮12c,13c,14cが可撓性であるため、ある程度の屈曲性を有しているため、接続端子T1 に対するリード線の差し込み操作等において接続端子T1 ,T1 間を股開き状に拡げることが容易であり、作業性の容易化に寄与している。また、樹脂封着板18,19は軟質材であることから、それから延び出た束線コード12,13,14を屈曲させても、樹脂封着板18,19の輪郭縁で外皮損傷が起こる虞がない。樹脂封着板18,19が硬質の場合、束線コード12,13,14の基部に損傷が発生する虞れがある。
【0080】
軟質樹脂封着板18,19の張り合わせ融着工程前に、絶縁耐融性樹脂板25を挟むと共に、第2の結束金具Bに割り溝付き絶縁耐融性樹脂チューブ(シリコンチューブ)15を被覆している。絶縁耐融性樹脂板25によると、リード線T形連結体11とT形アース線21との重なり・交差部分でのリード線同士の短絡を防止できる。第3の束線コード14のリード線14aが第2の結束金具Bに直接接触した状態で誘電熱処理が施されると、リード線14aの結束金具Bに当たる被覆樹脂(塩化ビニール)が溶融し過ぎてそのリード線が露出し結束金具Bに短絡する虞れがあるが、熱溶融性のないシリコンチューブ15が結束金具Bに嵌まっているため、短絡不良が防止できる。
【0081】
特に、本例では、絶縁耐融性樹脂板25が柔軟性樹脂材で形成されているため、軟質樹脂封着板18,19の張り合わせ融着後では、図5に示す如く、樹脂板25が湾曲してT形アース線21のリード線23がリード線T形連結体11の両リード線13a,13b側に接近するため、結果的に外囲器としての厚みを薄くできる。また、この屈曲した柔軟性樹脂板25は位置決めスペーサとして機能し、リード線の集中分岐部近傍とが相互にしっくりと位置決め圧迫されることになる。そのため、リード線等の相互ガタ付きや位置決め狂い等を抑制することができ、その上、リード線の引っ張り耐力の向上に寄与する。しかも、軟質樹脂封着板18,19も張り合わせ融着となっているから、相乗的に、引っ張り耐力は強靱である。加えて、柔軟性樹脂板25の装填は耐衝撃性にも効果がある。
【0082】
本例においては、図1乃至図3及び図5から判るように、T形アース線21のリード線23が柔軟性の絶縁耐融性樹脂板25を隔ててリード線13aとこれに略並行したリード線13bとの間隔中央に沿って納置されている。リード線23が柔軟な樹脂板25を置いて両リード線13a,13b間の隙間に入り込む状態で収まっているため、外囲器の薄型化に寄与すると共に、リード線23が両リード線13a,13bの占有幅内に位置する。このため、外囲器の小形サイズ化にも寄与する。また、図4から判るように、両リード線13a,13bとアース線たるリード線23が断面において柔軟な樹脂板25を挟んで3角形の頂点に納置された状態であるため、三者相互の位置決め安定化に役立つ。
【0083】
なお、上記の実施形態では第1,第2及び第3の束線コード12,13,14は電源コードとなっているが、リード線被覆部がポリマー発熱体(コア)とし、外皮管12c,13c,14cを絶縁外皮とした場合は、第1,第2及び第3の束線コード自体を自己温度制御式発熱帯とすることができる。このような構造とすることにより、コネクタ自体も発熱するため、T形接手上も充分に加熱できるようになり、凍結防止の効果が一層顕著となる。
【0084】
また、第3の束線コード14とは対称的に第4の短線コードを第3の結束金具を以て接続したリード線十字形連結体を用いると、薄形の十字形コネクタを得ることができ、T形コネクタと同様の効果が発揮される。従って、本発明は、T形の3分岐や十字形の4分岐に限らず、3分岐以上の多分岐コネクタ一般に適用できることは言う迄もない。
【0085】
上記実施形態では、差込み式接続端子として雌雄別のプラグとソケット(ジャック)を用いているが、これに限らず、雌雄別ではない差込み式接続端子、例えば相差込み式の接続端子でも構わない。
【0086】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る水道凍結防止帯用分岐は、リード線とアース線の集中分岐部を外囲器で封止し、それから延出したリード線等の端末に差込み式接続端子を接続した分散配置構造を特徴としているため、次のような効果を奏する。
【0087】
(1) 輻輳した分岐部以外の位置で発熱帯側の差し込み式接続端子に差し込み接続することで分岐接続作業を終了できることになるから、屋外現場等での発熱帯の分岐接続作業の容易化を実現できる。水道管の分岐部が非常に窮屈な場所にあっても、圧着工具を用いずにワンタッチで接続できるから、作業効率を高めることができる。
【0088】
特に、差込み式接続端子を用いているので、1本ずつ差し込みを行うことができ、差し込み操作だけで電気的接続と機械的固定を同時に達成できるから、確実性と簡便性に優れている。
【0089】
その上、外囲器の中では一対のリード線分岐接続体の集中分岐部同士を近接離間させて揃えてあるため、外囲体の厚みを薄くできる。従って、水道管分岐接手への添着性が良好となり、保温材が被覆し易く、作業性の向上に資する。
【0090】
また集中分岐状アース線も附帯しているため、アース線付発熱体を分岐させる場合でもアース線同士の導通を図ることができ、安全対策を確保できる。
【0091】
更に、差込み式接続端子は外囲器から延出したリード線の端末に接続されているため、接続作業では外囲器を一部を開けずに済み、リード線やアース線の分岐部を外囲器で完全に封止することができ、そのため、高耐候性のコネクタを実現できる。
【0092】
(2) 差込み式接続端子として雌雄別の差込み式接続端子を用いた場合、コネクタ側の分岐端末と発熱帯側の端末との識別が容易であり、誤り接続等を防止できる。
【0093】
(3) 外囲器から各分岐方向へ延出した一対のリード線の端末にて接続された差込み式接続端子とアース線の端末にて接続された差込み式接続端子とが雌雄逆型である場合、色分け等の線識別が無くても、雌雄型の違いでリード線とアース線を容易に判別でき、発熱帯との接続間違いを防止できる。
【0094】
(4) 外囲器から各分岐方向へ延出した一対のリード線の端末にて接続された差込み式接続端子を接触バネを持つ差込み受けソケットとし、アース線の端末にて接続された差込み式接続端子を圧入差込みプラグとした場合、リード線が給電線(電源線)となるものであるが、雌型の差込み式接続端子では電源線が露出せず、発熱帯を接続しない状態のままでも構わないため、特に入念な絶縁処理を施さずにそのまま終端封止部とすることができる。
【0095】
(5) 外囲器が表側外囲体と裏側外囲体とでリード線揃いと集中分岐状アース線をサンドウィッチ状に挟み込んだ重ね合わせ構造となっているため、外囲器の薄型化と小形サイズ化に寄与する。また、表側外囲体と裏側外囲体とが少なくとも周囲合わせ面を融着して一体化されているため、外囲器の気密封止性が向上し、高耐候性の分岐コネクタを実現できる。更に、外囲器内へは端子台などの別部品を組み込む必要がなく、ネジ止めが不要であり、重ね合わせの融着工程だけで一挙に封止型外囲器を構成できるから、生産性が向上する。
【0096】
(6) 表側外囲体及び裏側外囲体が軟質樹脂材である場合、分岐コネクタの耐衝撃性が発揮でき、現場での投げ置き等の乱暴な取扱いに耐え得ると共に、分岐接手上に外囲器を接触状態で固定する際、その曲面上に沿ってしっくりと撓曲するため、接触面積が広くなり、安定的に固定できる。
【0097】
(7) 外囲器の中にリード線揃いと集中分岐状アース線とを隔てる絶縁介装部材が内装されている場合、一方側外囲体,リード線揃い,絶縁介装部材,集中分岐状アース線及び他方側外囲体の順で重ね置きして、一挙に加圧融着工程を施すことができるため、生産性が向上する。
【0098】
(8) 絶縁介装着部材が柔軟性樹脂材である場合、リード線重合揃いのリード線の位置からずらした位置にアース線があると、柔軟性樹脂材が湾曲してアース線がリード線揃い側に接近するため、結果的に外囲器の厚みを薄くできる。また、外囲器内で柔軟性樹脂材の絶縁介装部材の存在によりリード線揃いとアース線の集中分岐部近傍とが相互にしっくりと位置決め圧迫されることになるため、外囲器内でのリード線等の相互ガタ付きや位置決め狂い等を抑制することができることは勿論、リード線やアース線の引っ張り耐力の向上に寄与する。その上、耐衝撃性にも優れている。
【0099】
(9) そして、外囲器での集中分岐状アース線は絶縁介装部材を隔てて第1のリード線連結体のリード線とこれに略並行した第2のリード線接続体のリード線との間隔中央に沿って納置されて成る場合、アース線が柔軟な絶縁介装部材を置いて両リード線間の隙間に入り込む状態で収まっているため、外囲器の薄型化に寄与すると共に、アース線が両リード線の占有幅内に位置することになるため、外囲器の小形サイズ化にも寄与する。また、両リード線とアース線とが柔軟な絶縁介装部材を挟んで断面3角形の頂点に納置された状態であるため、三者相互の位置決めの高安定化を達成できる。
【0100】
(10) 各分岐方向の一対のリード線のうち少なくとも外囲器と差込み式接続端子との間でこれらを束ねる可撓性被覆部材を有して成る場合、この可撓性被覆部材により外囲器から延出した一対のリード線がばらけないので、可撓性被覆とアース線を端末封止チューブで被せて封止した際、隙間ができ難く、高密封性も得られる。
【0101】
(11) その可撓性被覆部材が外囲器の中に入り込んで一対のリード線を束ねて成る場合、外囲器の少なくとも周囲合わせ面が融着されており、可撓性被覆部材自身が外囲器の縁部で固定されていることから、リード線が可撓性被覆部材により外囲器の縁部で補強されている。このため、硬質の外囲器でもリード線の繰り返し折り曲げでリード線の延び出し元部が傷つき難い。
【0102】
(12) 可撓性被覆部材は、ポリマー発熱体と絶縁外皮とを有して成り、一対のリード線と可撓性被覆部材とが自己温度制御式発熱体を構成する場合は、分岐コネクタの外囲器の一部と、その外囲器から差込み式接続端子までの分岐部分でも発熱させることができ、従来盲点であった水道管の分岐接手での凍結を有効的に防止できることは勿論、積極的に、分岐接手部分に重ねる外囲器と水道管途中の差込み式接続端子との距離を長くしても構わなくなるため、分岐部と分岐接続部の分散配置構造が顕著となり、分岐接手部分が窮屈な場所にあっても、分岐接続部は余裕のある場所に持ち来すことが可能となり、分岐接続作業の容易化に資する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る水道凍結防止帯用T形コネクタを示す斜視図である。
【図2】(a)は同水道凍結防止帯用T形コネクタを示す平面図、(b)はその背面図である。
【図3】同水道凍結防止帯用T形コネクタを示す組立斜視図である。
【図4】(a)は同水道凍結防止帯用T形コネクタに用いる雄型差込み式接続端子の分解斜視図、(b)は同水道凍結防止帯用T形コネクタに用いる雌型差込み式接続端子の分解斜視図である。
【図5】図1中のA−A′線に沿って切断した状態を示す切断矢視図である。
【図6】同水道凍結防止帯用T形コネクタの製造段階の型押し融着工程を示す工程断面図である。
【図7】(a)〜(d)は同水道凍結防止帯用T形コネクタと発熱帯との接続作業において発熱帯側の端末処理を順に示す工程説明図である。
【図8】(a)〜(c)は同水道凍結防止帯用T形コネクタと発熱帯との接続作業を順に示す工程説明図である。
【図9】同水道凍結防止帯用T形コネクタの水道管への施工例を示す概略図である。
【図10】(a)は従来の水道凍結防止帯を示す平面図、(b)は(a)のA−A′線に沿って切断した状態を示す切断矢視図である。
【図11】従来の水道凍結防止帯用T形コネクタの水道管への施工例を示す概略図である。
【符号の説明】
1…発熱帯(ヒータ)
1a…コード接続部
1b…端末封止部
1c…芯線入り樹脂被覆帯
2…電源コード
2a…挿し込みプラグ
2b…防水接続プラグ
3…サーモスタット(温度検出部)
1 , 2 …電熱線又はリード線
3 …リード線(アース線)
S…電気絶縁性樹脂
1 , 2 …山形被覆部
0 …肉薄連結部
V…溝部
H…ポリマー発熱部(コア)
E…絶縁内皮
G…被覆アース線
K…絶縁外皮
5…水道管
5b…T形接手
6…接着テープ
7…保温材
8,10…水道凍結防止帯用T形コネクタ
9a〜9e…エンドシール(端末封止チューブ)
p…糊
11…リード線T形連結体(リード線揃い)
12…第1の束線コード
13…第2の束線コード
14…第3の束線コード
12a,13a,14a…片方の可撓性絶縁樹脂被覆リード線
12b,13b,14b…他方の可撓性絶縁樹脂被覆リード線
12c,13c,14c…可撓性絶縁樹脂外皮
15…可撓性絶縁の耐融性樹脂チューブ
18,19…絶縁可撓性の軟質樹脂封着板
21…T形アース線(集中分岐状アース線)
22…第1の可撓性絶縁樹脂被覆リード線
23…第2の可撓性絶縁樹脂被覆リード線
24…第3の可撓性絶縁樹脂被覆リード線
25…柔軟性の絶縁耐融性樹脂板
30…下金型
30a,32a…キャビティ
30b…上隙間
31,32…耐熱樹脂材型枠
31a…リード線収納溝
31b,33a…コード収納溝
32…上金型
32b…下隙間
A…第1の結束金具
B…第2の結束金具
C…第2の結束金具
M…剥き出し部
1 …雌型の差込み式接続端子
2 …雄型の差込み式接続端子
a ,Td …軟質樹脂製絶縁被覆筒
a1…ソケット被覆筒部
a2…リード線端末被覆筒部
a3… 縮径部
b …差込み受けソケット金具
b1…切欠き部
b2…割り形管状圧着部
b3…割り形管状ソケット部
c …抜け止めスリーブ金具
c1…印籠型鍔部
v…加締箇所
e …プラグ金具
p …プラグ部
p1…プラグ頭部
p2…括れ部(首部)
p3…プラグ胴部
i…継目
1 ,j2 …母線スリット
k…帯状域
f…山形状接触バネ部
1 , 2 , 3 …外側張り合わせ融着領域
X…第2の短線コードのリード線の股開き間
Y…第1の短線コードのリード線の股開き間
1 …第1の内側張り合わせ融着窪み領域
2 …第2の内側張り合わせ融着窪み領域
1 〜C4 …コーナー部
F…外皮のリード線口出し部
1 〜X3 …張り出し融着鍔
J…急屈曲部。

Claims (13)

  1. アース線付発熱帯を分岐させて相互接続するための水道凍結防止帯用分岐コネクタであって、
    複数の可撓性リード線が1箇所で集中分岐した第1及び第2のリード線分岐接続体を具え、前記リード線分岐接続体同士がそれらの集中分岐部同士を近接離間させて相寄り添う略並行状態のリード線揃いにおいて、少なくとも前記両集中分岐部と前記リード線揃いに略並行して揃えた集中分岐状アース線の集中分岐部とを覆い前記リード線及び前記集中分岐状アース線を封じ込めた外囲器と、前記外囲器から各分岐方向へ延出した前記一対のリード線及び前記アース線の端末にて接続された差込み式接続端子と、を有して成ることを特徴とする水道凍結防止帯用分岐コネクタ。
  2. 請求項1において、前記差込み式接続端子としては雌雄別の差込み式接続端子が用いられて成ることを特徴とする水道凍結防止帯用分岐コネクタ。
  3. 請求項2において、前記外囲器から各分岐方向へ延出した前記一対のリード線の端末に接続された前記雌雄別の差込み式接続端子と、前記アース線の端末にて接続された前記雌雄別の差込み式接続端子とは、雌雄逆型となっていることを特徴とする水道凍結防止帯用分岐コネクタ。
  4. 請求項3において、前記外囲器から各分岐方向へ延出した前記一対のリード線の端末にて接続された雌雄別の差込み式接続端子は接触バネを持つ差込み受けソケットであって、前記アース線の端末にて接続された雌雄別の差込み式接続端子は圧入差込みプラグであることを特徴とする水道凍結防止帯用分岐コネクタ。
  5. 請求項3において、前記外囲器から各分岐方向へ延出した前記一対のリード線の端末にて接続された雌雄別の差込み式接続端子は差込みプラグであって、前記アース線の端末にて接続された雌雄別の差込み式接続端子は接触バネを持つ差込み受けソケットであることを特徴とする水道凍結防止帯用分岐コネクタ。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか一項において、前記外囲器は、前記リード線揃いと前記集中分岐状アース線とをサンドウィッチ状に挟んで、少なくとも周囲合わせ面を融着した絶縁樹脂製の表側外囲体及び裏側外囲体から成ることを特徴とする水道凍結防止帯用分岐コネクタ。
  7. 請求項6において、前記表側外囲体及び前記裏側外囲体は、軟質樹脂材であることを特徴とする水道凍結防止帯用分岐コネクタ。
  8. 請求項6又は請求項7において、前記外囲器の中には前記リード線揃いと前記集中分岐状アース線とを隔てる絶縁介装部材が内装されていることを特徴とする水道凍結防止帯用分岐コネクタ。
  9. 請求項8において、前記絶縁介装着部材は柔軟性樹脂材であることを特徴とする水道凍結防止帯用分岐コネクタ。
  10. 請求項9において、前記外囲器内での前記集中分岐状アース線は前記絶縁介装部材を隔てて前記第1のリード線接続体のリード線とこれに略並行した前記第2のリード線接続体のリード線との間隔中央に沿って納置されて成ることを特徴とする水道凍結防止帯用分岐コネクタ。
  11. 請求項1乃至請求項10のいずれか一項において、前記各分岐方向の一対のリード線のうち少なくとも前記外囲器と前記差込み式接続端子との間でこれらを束ねる可撓性被覆部材を有して成ることを特徴とする水道凍結防止帯用分岐コネクタ。
  12. 請求項11において、前記可撓性被覆部材が前記外囲器の中に入り込んで前記一対のリード線を束ねていることを特徴とする水道凍結防止帯用分岐コネクタ。
  13. 請求項11又は請求項12において、前記可撓性被覆部材はポリマー発熱体と絶縁外皮とを有して成り、前記一対のリード線と前記可撓性被覆部材とが自己温度制御式発熱体を構成することを特徴とする水道凍結防止帯用分岐コネクタ。
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