JP3828475B2

JP3828475B2 - Solid powder cosmetic

Info

Publication number: JP3828475B2
Application number: JP2002294109A
Authority: JP
Inventors: 隆充今井; 真介奥田
Original assignee: Kao Corp
Current assignee: Kao Corp
Priority date: 2002-10-07
Filing date: 2002-10-07
Publication date: 2006-10-04
Anticipated expiration: 2022-10-07
Also published as: JP2004123680A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、とれ、つきが良く、肌に塗布したときのほぐれやすさを持ちながら、成型性及び耐衝撃性に優れた固形粉末化粧料に関する。
【０００２】
【従来の技術】
ファンデーション、アイシャドウ、頬紅等の固形粉末化粧料おいては、粉末を固化・賦形するための結合剤として、流動パラフィンやシリコーン油等の液体油、キャンデリラワックス、ミツロウ等の固体油が用いられている。しかし、固形粉末化粧料は一般にプレス成形されているため、これら結合剤を化粧料に多量に配合すると、粉体同士の凝集力が強くなり、使用時に化粧料をパフ等の用具にとるときの「とれ」が悪くなる傾向がある。また、肌に塗布したときに化粧料自体がほぐれにくく、ムラのある仕上りになってしまう。反対に、油剤の配合量を減らした場合には、化粧料の保形性が保てず、十分な耐衝撃性が得られないという問題が生じる。
【０００３】
そこで、粉末状ワックスを用いて、用具へのとれを改善し、十分な耐衝撃性を得るための工夫がなされている。特許文献１には、特定形状の有機体質顔料を、特定の融点及び平均粒径を有する粉末状ワックスと併用することにより、ソフトな使用感を有し、用具へのとれも良好な固形化粧料が提案されている。特許文献２には、特定の融点及び平均粒径を有する非球状固形油粉末と、特定の平均粒径を有する球状粉体とを含有する固型粉末化粧料が提案されている。さらに特許文献３には、弾性粉末と特定の融点及び平均粒径を有する非球状固形油粉末を含有する固形粉末化粧料が提案されている。
しかし、粉末状の固体油は融点が高く硬質であるため、皮膚への付着力が十分でないという問題がある。
【０００４】
また、球状粉体を配合することで、とれ、塗布時ののびが良くを改善することが提案されている。例えば、特許文献４には、球状粉体に、さらに仕上りの粉っぽさを改善するために、炭化水素ワックスを配合した固形粉末化粧料が提案され、具体的にはセレシンワックスと流動パラフィンを用いた頬紅が記載されている。
さらに、塗布時のつきや保形性のために、未処理粉体に固体油を配合し、造粒によって得られるスチック状パウダー化粧料（特許文献５）が提案されている。
しかし、これら液体油、固体油も、多量に配合すれば化粧料のとれや塗布時のほぐれ等の使用性が悪くなり、反対に、配合量を減らした場合には、耐衝撃性が悪くなるという問題がある。
【０００５】
【特許文献１】
特開平４−１８０１１号公報
【特許文献２】
特開平１０−２５１１２１号公報
【特許文献３】
特開２０００−７２６２４号公報
【特許文献４】
特開平９−１２４２９号公報
【特許文献５】
特開昭５７−１１２３１５号公報
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、とれが良く、肌に塗布したときのほぐれやすさ及び付着性に優れ、かつ耐衝撃性を有する固形粉末化粧料を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、特定の粉体成分と油性成分を組み合わせて用いれば、とれ及びつきがよく、肌に塗布したときのほぐれやすさを持ちながら、成型性及び耐衝撃性に優れた固形粉末化粧料が得られることを見出した。
【０００８】
すなわち、本発明は、（Ａ）有機又は無機粉体の表面をフッ素化合物処理した撥水・撥油性粉体を５０重量％以上含む粉体成分、並びに
（Ｂ）少なくとも１種のワックス、及び２５℃における粘度が１０００mPa・s以上である液体油を含み、ワックスの含有量が、全油性成分中に合計６５重量％以上であり、全油性成分の混合物の針入度が２５℃において２０〜１２０である油性成分
を含有する固形粉末化粧料を提供するものである。
【０００９】
【発明の実施の形態】
本発明で用いられる（Ａ）粉体成分のうち、撥水・撥油性粉体としては、粉体表面自体が撥水及び撥油性である粉体、並びに表面を撥水及び撥油化処理した粉体が含まれる。
粉体表面自体が撥水及び撥油性である粉体としては、粉体が撥水及び撥油性成分で構成されているものと、粉体の最外層が撥水・撥油性である複合粉体があり、フッ素樹脂粉末、フッ素樹脂の複合粉末等が挙げられる。
【００１０】
また、撥水及び撥油化処理粉体としては、通常化粧料に用いられる有機又は無機粉体の表面をフッ素化合物処理した粉体が挙げられる。撥水・撥油化処理される粉体としては、例えばケイ酸、無水ケイ酸、ケイ酸マグネシウム、タルク、セリサイト、マイカ、カオリン、ベンガラ、クレー、ベントナイト、チタン被覆雲母、オキシ塩化ビスマス、酸化ジルコニウム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、硫酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化鉄、群青、酸化クロム、水酸化クロム、カルミン、カーボンブラック、これらの複合体等の無機粉体；ポリアミド、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリウレタン、ビニル樹脂、尿素樹脂、フェノール樹脂、ケイ素樹脂、アクリル樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ポリカーボネート樹脂、ジビニルベンゼン・スチレン共重合体、シルクパウダー、セルロース、ＣＩピグメントイエロー、ＣＩピグメントオレンジ、長鎖アルキルリン酸金属塩、Ｎ−モノ長鎖アルキルアシル塩基性アミノ酸等からなる有機物粉体、これらの複合体等の有機粉体；さらに、上記無機粉体と有機粉体との複合粉体などが挙げられる。
【００１１】
これらの粉体を撥水・撥油化処理するためのフッ素化合物としては、例えば次の一般式（ａ）
【００１２】
[C_xF_2x+1C_yH_2yO]_zPO(OH)_3-z……（ａ）
【００１３】
（式中、ｘは１〜２０の数を示し、ｙは１〜５の数を示し、ｚは１又は２を示す）で表わされるポリフルオロアルキルリン酸（米国特許第３６３２７４４号明細書）のほか、フルオロアルキルジ（オキシエチル）アミンリン酸エステル（特開昭６２−２５００７４号公報）、フルオロアルキル基を有する重合体（特開昭５５−１６７２０９号公報、特開昭６１−５５４８１号公報、特開昭６１−４８８０３号公報）、四フッ化エチレン樹脂等のフッ素系樹脂（特開昭５７−３８７０７号公報）、フルオロアルコール（特開昭６３−２２５１号公報、特開昭６３−２２５２号公報）、パーフルオロエポキシ化合物、スルホアミド型フルオロリン酸、パーフルオロ硫酸塩、パーフルオロカルボン酸塩、パーフルオロアルキルシラン（特開平１−３１８０７０号、特開平２−２１８６０３号公報、特開平１−１６０９０７号公報、特開平２−１２７４７７号公報；信越シリコーン社、ＬＰ−１Ｔ、ＬＰ−４Ｔ、ＬＰ−８Ｔ等のシランカップリング剤）、トリクロロトリフルオロエタン等の含フッ素ハロゲン化炭化水素（フロン）（特開平１−３１８０７０号公報）、フルオロアルキル含有多価アルコール、フルオロアルキル含有ポリオキシエチレン化合物（特開平１−１８０８１０号公報、特開平１−１８０８１１号公報）、フルオロアルキル含有スルホアミドカルボン酸、フルオロアルキル含有アクリル酸エステル系コポリマー（米国特許第３６３２７４４号明細書）などが挙げられる。これらのうち、特にパーフルオロアルキルリン酸又はその塩、ポリフルオロアルキルリン酸、フルオロアルキルジ（オキシエチル）アミンリン酸エステル、パーフルオロ硫酸塩、パーフルオロカルボン酸塩、パーフルオロアルキルシランが好ましい。
【００１４】
粉体を撥水・撥油化処理する方法は特に制限されず、常法に従って行えば良く、また粉体に対する撥水・撥油化処理剤の処理量は、粉体１００重量部に対して０．０５〜２０重量部、特に２〜１０重量部であるのが好ましい。
このような、撥水・撥油性粉体を使用することにより、粉体相互が凝集し難くなり、ほぐれやすくなると考えられる。
【００１５】
これらの撥水・撥油性粉体は１種以上を用いることができ、必要に応じて他の粉体と混合して本発明の固形粉末化粧料に含有される。撥水・撥油性粉体は、全粉体成分中に５０重量％以上、好ましくは７０〜１００重量％含まれる。全粉体成分中に含まれる撥水・撥油性粉体の量が多いほど、肌に塗布したときのほぐれやすさに優れる。
なお、撥水・撥油性粉体以外の粉体としては、化粧料に通常用いられる粉体、例えば前記撥水・撥油化処理される粉体として記載されているものが挙げられる。さらに、これら粉体を撥水処理したもの（例えばシリコーン処理）も含まれる。
【００１６】
成分（Ａ）の撥水撥油性粉体を含む粉体成分は、固形粉末化粧料中に９０〜９９．９重量％、特に９４〜９９重量％、更に９５．５〜９８重量％含有されるのが、肌に塗布したときのほぐれやすさと耐衝撃性の点で好ましい。
【００１７】
本発明で用いられる（Ｂ）油性成分は、少なくとも１種のワックスを含み、全油性成分の混合物の針入度が２５℃において２０〜１２０、好ましくは２０〜１００のものである。
ワックスを含みかつ全油性成分の針入度が前記範囲内であると、とれや、塗布時のほぐれやすさや付着性が良好な化粧料が得られる。ワックスを含まない場合には、保形性を保てる反面、とれや肌に塗布したときのほぐれやさが十分でない。また、前記針入度が２０未満では、保形性が十分でないために壊れやすく、１１０を超えると、肌の上でほぐれにくくなる。
【００１８】
なお、本発明において、針入度は、ＡＳＴＭＤ−１３２１に記載の方法によって測定される。
（針入度の測定方法）
試料を加熱溶融して試料容器に採り、放冷した後、恒温水浴中で２５℃に保ち、質量の合計を１００ｇにした規定の針を試料中に垂直に５秒間進入させる。試料の針入度は、針の進入した深さを０．１mmまで測定し、これを１０倍した数値で表す。
【００１９】
（Ｂ）油性成分に含有されるワックスは、２５℃で固体であり、固体／液体状態の可逆変化をし、４０℃以上の融点を有する疎水性化合物である。例えば、炭化水素系、エステル系、シリコーン系等の成分よりなるワックスが含まれ、動物性ワックス、植物性ワックス、鉱物性ワックス、合成ワックス及びそれらの混合物から選ばれる。例えば、ミツロウ、ラノリン、鯨ロウ等の動物性ワックス；カルナウバロウ、キャンデリラロウ、ライスワックス、木ロウ、ホホバ油等の植物性ワックス；モンタンワックス、オゾケライト、セレシン、パラフィンワックス、ペトロラタム、マイクロクリスタリンワックス等の鉱物性ワックス；ポリエチレンワックス、フィッシャー・トロプシュワックス、硬化ひまし油、水素添加ホホバ油、１２−ヒドロキシステアリン酸、ステアリン酸アミド、無水フタル酸イミド、シリコーンワックス等の合成ワックスなどが挙げられる。
ワックスの種類と組み合わせは特に限定されないが、耐衝撃性に優れるという点で、針入度が２５℃において２０〜１１０のワックスが好ましく、特に針入度が２５℃において２０〜１１０のマイクロクリスタリンワックスが、耐衝撃性、つきの点で好ましい。
【００２０】
（Ｂ）油性成分としては、ワックス以外に、液体油を混合して用いることができる。例えば、流動パラフィン、流動イソパラフィン（流動イソポリブチレン）、スクワラン等の炭化水素類；オリーブ油等の天然動植物油；ジメチルポリシロキサン等のシリコーン油；ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、イソパルミチン酸イソプロピル、リンゴ酸ジイソステアリル等の合成エステル油；ジグリセリン、トリグリセリン、グリコール等の多価アルコール；パーフルオロポリエーテル等のフッ素化油などが含まれる。
液体油は、油性成分全体を混合した際にワックス成分と相溶性があるものが好ましい。ワックスと相溶性のある液体油との組合せとしては、例えば、炭化水素系ワックスであり鉱物性ワックスのマイクロクリスタリンワックスと流動パラフィン等の炭化水素系液状油、もしくは合成エステル油等がある。本発明で用いる液体油としては、油性成分全体の相溶性が維持できる範囲内で、単独ではワックスと相溶性のない液体油も加えることができる。
【００２１】
ワックスは、油性成分中に１種以上含有され、全油性成分中に合計６５重量％以上、特に８０〜９０重量％含有されるのが、肌に塗布したときのほぐれやすさの点で好ましい。また、油性成分に含有される液体油は、２５℃における粘度が１０００mPa・s以上、特に３００００〜５００００mPa・sであるのが、耐衝撃性の点で好ましい。ここで、粘度は、回転粘度計（Ｂ８Ｌ型、東機産業）を用い、温度は２５℃、回転数は６ｒｐｍで測定した。なお、ローターはＮｏ．１〜４を適宜選択する。
【００２２】
（Ｂ）油性成分は、固形粉末化粧料中に１〜６重量％、特に３．５〜５重量％含有されるのが、耐衝撃性及び肌に塗布したときのほぐれやすさの点で好ましい。
【００２３】
本発明の固形粉末化粧料には、前記成分以外に、界面活性剤、防腐剤、酸化防止剤、色素、増粘剤、pH調整剤、香料、紫外線吸収剤、保湿剤、血行促進剤、冷感剤、制汗剤、殺菌剤、皮膚賦活剤等を、適宜含有できる。
【００２４】
本発明の固形粉末化粧料の製造方法は特に限定されないが、粉体成分と油性成分を、油性成分の融点以上の温度で均一に混合することにより製造するのが好ましい。より具体的には、粉体成分と油性成分のそれぞれを、油性成分の融点以上の温度で均一に混合した後、粉体成分に油性成分を添加して均一に混合するのが好ましい。油性成分の添加方法としてはスプレーで噴霧することもできる。得られた混合物は、そのままプレス成型することも可能であるが、混合物を冷却した後、粉砕してプレス成型することが好ましい。
【００２５】
【実施例】
実施例において行った、針入度の測定方法及び各評価方法は以下のとおりである。
（針入度測定方法）
油性成分を加熱溶融混合し、冷却したものを試料とした。試料をその融点より１７℃高い温度まで加熱して溶融した。規定の容器（黄銅シリンダー、内径２５．４mm、高さ３１．８mm、壁厚３．２mm）を黄銅板に載せた後、溶融試料を試料容器の上縁に盛り上がる程度に流し込み、１時間室温（２２〜２６℃）で放冷した。これを黄銅板から取り外し、２５℃の恒温水中に１時間放置し、サンプルを準備した。サンプルを、測定装置、ＴＥＳＴＩＮＧＡＰＰＡＲＡＴＵＳＦＯＲＰＥＮＥＴＯＲＡＴＩＯＮ（ＮＩＫＫＡＥＮＧＩＮＥＥＲＩＮＧ社）にセットし、針をサンプル中に垂直に５秒間進入させて、測定した。４個の測定値を平均し、小数点第１位を四捨五入して針入度とした。
【００２６】
（評価方法）
（１）とれのよさ、つきのよさ、肌に塗布したときのほぐれやすさ：
１０人の専門パネラーにより、各固形粉末頬紅を用いたときの、とれのよさ、つきのよさ、肌に塗布したときのほぐれやすさを、下記基準により評価した。
◎：７人以上が良いと評価した。
○：４〜６人が良いと評価した。
△：２〜３人が良いと評価した。
×：１人以下が良いと評価した。
【００２７】
（２）耐衝撃性：
中皿に充填プレス成型した固形粉末化粧料を容器にセットし、５０cmの高さから厚さ２５mmのラワン材ベニヤ板上に繰り返し落下させた。かけや割れなどの異常が生じるまでの回数により、以下の基準で評価した。
◎：１５回以上。
○：１０〜１４回。
△：５〜９回。
×：１〜４回。
【００２８】
実施例１〜２、比較例１〜４
表１及び表２に示す組成の固形粉末頬紅を製造し、とれのよさ、つきのよさ、肌に塗布したときのほぐれやすさ及び耐衝撃性を評価した。結果を表１及び表２に併せて示す。
【００２９】
（製法）
粉体成分を混合して８０〜９０℃に加熱したものに、別途油性成分を８０〜９０℃に加熱して融解したものを添加し、均一に混合した。冷却した後に粉砕し、中皿に充填しプレス成型して、固形粉末頬紅を得た。
【００３０】
【表１】

【００３１】
【表２】

【００３２】
表１の結果から、比較例１は、シリコーン処理粉体を含有し、粉体成分中の撥水・撥油性粉体の含有量が３２重量％のものであり、とれ、肌に塗布したときのほぐれやすさに劣るものであった。
また、油性成分の針入度を７まで小さくした比較例２は、耐衝撃性に劣り、油性成分の針入度を１３７まで大きくした比較例３は、とれのよさ、つきのよさ、肌に塗布したときのほぐれやすさ、耐衝撃性に劣るものであった。
【００３３】
本発明品である実施例１〜２はいずれも、とれのよさ、つきのよさ、肌に塗布したときのほぐれやすさ、耐衝撃性に優れるものであった。
これに対し、比較例４は、油性成分のマイクロクリスタリンワックスとメチルポリシロキサンの相溶性がないため、とれのよさ、つきのよさ、肌に塗布したときのほぐれやすさ、耐衝撃性に劣るものであった。
【００３４】
実施例３（頬紅）
表３に示す組成の頬紅を製造し、とれのよさ、つきのよさ、肌に塗布したときのほぐれやすさ及び耐衝撃性を評価した。
油性成分の針入度は９６であり、また、とれのよさ、つきのよさ、肌に塗布したときのほぐれやすさ及び耐衝撃性に優れるものであった。
【００３５】
（製法）
成分（１）〜（８）と成分（１１）〜（１２）を混合して８０〜９０℃に加熱したものに、成分（９）〜（１０）を８０〜９０℃に加熱して融解混合したものを添加し、均一に混合した。冷却した後に粉砕し、中皿に充填しプレス成型して頬紅を得た。
【００３６】
【表３】

【００３７】
実施例４（ファンデーション）
表４に示す組成のファンデーションを製造し、とれのよさ、つきのよさ、肌に塗布したときのほぐれやすさ及び耐衝撃性を評価した。
油性成分の針入度は９６であり、また、とれのよさ、つきのよさ、肌に塗布したときのほぐれやすさ及び耐衝撃性に優れるものであった。
【００３８】
（製法）
成分（１）〜（８）と成分（１１）〜（１２）を混合して８０〜９０℃に加熱したものに、成分（９）〜（１０）を８０〜９０℃に加熱して融解混合したものを添加し、均一に混合した。冷却した後に粉砕し、中皿に充填プレス成型してファンデーションを得た。
【００３９】
【表４】

【００４６】
実施例５（アイブロウ）
表７に示す組成のアイブロウを製造し、とれのよさ、つきのよさ、肌に塗布したときのほぐれやすさ及び耐衝撃性を評価した。
油性成分の針入度は９６であり、また、とれのよさ、つきのよさ、肌に塗布したときのほぐれやすさ及び耐衝撃性に優れるものであった。
【００４７】
（製法）
成分（１）〜（８）と成分（１１）〜（１２）を混合して８０〜９０℃に加熱したものに、成分（９）〜（１０）を８０〜９０℃に加熱して融解混合したものを添加し、均一に混合した。冷却した後に粉砕し、中皿に充填プレス成型してアイブロウを得た。
【００４８】
【表７】

【００４９】
実施例６（ボディーパウダー）
表８に示す組成のボディーパウダーを製造し、とれのよさ、つきのよさ、肌に塗布したときのほぐれやすさ及び耐衝撃性を評価した。
油性成分の針入度は９６であり、また、とれのよさ、つきのよさ、肌に塗布したときのほぐれやすさ及び耐衝撃性に優れるものであった。
【００５０】
（製法）
成分（１）〜（８）と成分（１１）〜（１３）を混合して８０〜９０℃に加熱したものに、成分（９）〜（１０）を８０〜９０℃に加熱して融解混合したものを添加し、均一に混合した。冷却した後に粉砕し、中皿に充填プレス成型してボディーパウダーを得た。
【００５１】
【表８】

【００５２】
【発明の効果】
本発明の固形粉末化粧料は、とれ、つきがよく、肌に塗布したときのほぐれやすさを持ちながら、優れた成型性及び耐衝撃性を実現することができる。また、のび、付き、仕上がりのキメ細かさ、化粧持ちにも優れるものである。例えばファンデーション、フェイスパウダー、頬紅、アイシャドウ、アイブロウ、固形白粉等のメイクアップ化粧料や、ボディーパウダーなどとして好適である。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a solid powder cosmetic that is excellent in moldability and impact resistance while being easy to loosen and stick, and to be easily loosened when applied to the skin.
[0002]
[Prior art]
For solid powder cosmetics such as foundations, eye shadows, and blushers, liquid oils such as liquid paraffin and silicone oil, solid oils such as candelilla wax and beeswax are used as binders for solidifying and shaping the powder. It has been. However, since solid powder cosmetics are generally press-molded, if a large amount of these binders are blended into cosmetics, the cohesive force between the powders becomes stronger, and when the cosmetics are taken into tools such as puffs during use. “Tole” tends to get worse. Further, when applied to the skin, the cosmetic itself is not easily loosened, resulting in an uneven finish. On the other hand, when the blending amount of the oil agent is reduced, there is a problem that the shape retention of the cosmetic cannot be maintained and sufficient impact resistance cannot be obtained.
[0003]
Therefore, a device has been devised to improve the adhesion to the tool and obtain sufficient impact resistance using powdered wax. Patent Document 1 discloses a solid cosmetic that has a soft feeling by using an organic extender pigment having a specific shape in combination with a powdery wax having a specific melting point and an average particle size, and that is easy to remove from a tool. Has been proposed. Patent Document 2 proposes a solid powder cosmetic containing a non-spherical solid oil powder having a specific melting point and an average particle size and a spherical powder having a specific average particle size. Further, Patent Document 3 proposes a solid powder cosmetic containing an elastic powder and a non-spherical solid oil powder having a specific melting point and average particle size.
However, since powdered solid oil has a high melting point and is hard, there is a problem that adhesion to the skin is not sufficient.
[0004]
In addition, it has been proposed that a spherical powder is blended to improve the spreadability during application. For example, Patent Document 4 proposes a solid powder cosmetic comprising a spherical powder and a hydrocarbon wax in order to further improve the finished powderiness. Specifically, ceresin wax and liquid paraffin are added. The blusher used is described.
Furthermore, a stick-like powder cosmetic (Patent Document 5) obtained by blending a solid oil with an untreated powder and granulating for the purpose of sticking and shape retention at the time of application has been proposed.
However, if these liquid oils and solid oils are blended in large quantities, the usability of cosmetics and loosening during application will deteriorate, and conversely, if the blending amount is reduced, the impact resistance will deteriorate. There is a problem.
[0005]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Laid-Open No. 4-18011 [Patent Document 2]
Japanese Patent Laid-Open No. 10-251121 [Patent Document 3]
JP 2000-72624 A [Patent Document 4]
Japanese Patent Laid-Open No. 9-12429 [Patent Document 5]
Japanese Patent Laid-Open No. 57-112315
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to provide a solid powder cosmetic that is easy to peel off, has excellent ease of loosening and adhesion when applied to the skin, and has impact resistance.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The present inventors use a combination of a specific powder component and an oil component, and the solid powder is excellent in moldability and impact resistance while having good tearing and sticking and having ease of loosening when applied to the skin. We found that cosmetics can be obtained.
[0008]
That is, the present invention includes (A) a powder component containing 50% by weight or more of a water / oil repellent powder obtained by treating the surface of an organic or inorganic powder with a fluorine compound , and (B) at least one wax, and 25 A liquid oil having a viscosity at 1000 ° C. of 1000 mPa · s or more, a total wax content of 65% by weight or more in the total oil component, and the penetration of the mixture of all oil components is 20 to 120 at 25 ° C. The present invention provides a solid powder cosmetic containing an oily component.
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Among the powder components (A) used in the present invention, as the water / oil repellent powder, the powder surface itself is water and oil repellent powder, and the surface is treated to be water and oil repellent. Contains powder.
As the powder whose surface is water and oil repellant itself, the powder is composed of water and oil repellency components and the composite powder whose outermost layer is water and oil repellency. And fluororesin powder, fluororesin composite powder, and the like.
[0010]
Examples of the water- and oil-repellent treated powders include powders obtained by treating the surface of organic or inorganic powders usually used in cosmetics with a fluorine compound. Examples of the powder to be treated with water and oil repellency include silicic acid, anhydrous silicic acid, magnesium silicate, talc, sericite, mica, kaolin, bengara, clay, bentonite, titanium-coated mica, bismuth oxychloride, oxidation Inorganic such as zirconium, magnesium oxide, zinc oxide, aluminum oxide, calcium sulfate, barium sulfate, magnesium sulfate, calcium carbonate, magnesium carbonate, iron oxide, ultramarine, chromium oxide, chromium hydroxide, carmine, carbon black, and composites thereof Powder: Polyamide, polyester, polypropylene, polystyrene, polyurethane, vinyl resin, urea resin, phenol resin, silicon resin, acrylic resin, melamine resin, epoxy resin, polycarbonate resin, divinylbenzene / styrene copolymer, silk powder, Organic powder such as roulose, CI pigment yellow, CI pigment orange, long chain alkyl phosphate metal salt, N-mono long chain alkyl acyl basic amino acid, etc., organic powder such as complex thereof; And a composite powder of a body and an organic powder.
[0011]
Examples of the fluorine compound for water and oil repellency treatment of these powders include the following general formula (a):
[0012]
[C _x F _{2x + 1} C _y H _2y O] _z PO (OH) _3-z (a)
[0013]
(Wherein x represents a number of 1 to 20, y represents a number of 1 to 5, and z represents 1 or 2) (U.S. Pat. No. 3,632,744) In addition, fluoroalkyl di (oxyethyl) amine phosphate ester (JP-A 62-250074), polymers having a fluoroalkyl group (JP-A 55-167209, JP-A 61-55481, JP Sho 61-48803), fluorinated resins such as tetrafluoroethylene resin (JP 57-38707), fluoroalcohol (JP 63-2251, JP 63-2252) Perfluoroepoxy compounds, sulfoamide-type fluorophosphoric acid, perfluorosulfate, perfluorocarboxylate, perfluoroalkylsilane (Japanese Patent Laid-Open No. 1-3) 8070, JP-A-2-218603, JP-A-1-160907, JP-A-2-127477; silane coupling agents such as Shin-Etsu Silicone, LP-1T, LP-4T, LP-8T), Fluorine-containing halogenated hydrocarbons (fluorocarbons) such as trichlorotrifluoroethane (JP-A-1-318070), fluoroalkyl-containing polyhydric alcohols, fluoroalkyl-containing polyoxyethylene compounds (JP-A-1-180810, JP-A-1 No. 1-180811), fluoroalkyl-containing sulfoamidocarboxylic acids, fluoroalkyl-containing acrylic ester copolymers (US Pat. No. 3,632,744) and the like. Of these, perfluoroalkyl phosphoric acid or a salt thereof, polyfluoroalkyl phosphoric acid, fluoroalkyldi (oxyethyl) amine phosphate, perfluorosulfate, perfluorocarboxylate, and perfluoroalkylsilane are particularly preferable.
[0014]
The method for subjecting the powder to water / oil repellency treatment is not particularly limited, and may be carried out according to a conventional method. The amount of the water / oil repellency treatment agent to the powder is 100 parts by weight of the powder. It is preferably 0.05 to 20 parts by weight, particularly 2 to 10 parts by weight.
By using such water- and oil-repellent powders, it is considered that the powders are less likely to aggregate and easily loosen.
[0015]
One or more of these water / oil repellent powders can be used and mixed with other powders as necessary to be contained in the solid powder cosmetic of the present invention. The water / oil repellent powder is contained in the total powder component by 50% by weight or more, preferably 70 to 100% by weight. The greater the amount of water / oil repellent powder contained in the total powder component, the better the ease of loosening when applied to the skin.
Examples of the powder other than the water / oil repellent powder include powders usually used in cosmetics, for example, those described as the water / oil repellent treated powder. Furthermore, those obtained by subjecting these powders to water repellent treatment (for example, silicone treatment) are also included.
[0016]
The powder component including the water / oil repellent powder of component (A) is contained in the solid powder cosmetic in an amount of 90 to 99.9% by weight, particularly 94 to 99% by weight, and further 95.5 to 98% by weight. Is preferable in terms of ease of loosening and impact resistance when applied to the skin.
[0017]
The oily component (B) used in the present invention contains at least one wax, and the mixture of all oily components has a penetration of 20 to 120, preferably 20 to 100 at 25 ° C.
When the penetration of all the oily components is within the above range including the wax, a cosmetic that is excellent in ease of loosening and adhesion during application can be obtained. When the wax is not included, the shape retention can be maintained, but the looseness and the looseness when applied to the skin are not sufficient. Moreover, if the penetration is less than 20, the shape retention is not sufficient, so that it is fragile, and if it exceeds 110, it is difficult to loosen on the skin.
[0018]
In the present invention, the penetration is measured by the method described in ASTM D-1321.
(Measurement method of penetration)
The sample is heated and melted, taken into a sample container, allowed to cool, and then kept at 25 ° C. in a constant temperature water bath, and a specified needle having a total mass of 100 g is allowed to enter the sample vertically for 5 seconds. The penetration of the sample is expressed by a numerical value obtained by measuring the depth of penetration of the needle up to 0.1 mm and multiplying this by 10 times.
[0019]
(B) The wax contained in the oil component is a hydrophobic compound that is solid at 25 ° C., reversibly changes in a solid / liquid state, and has a melting point of 40 ° C. or higher. For example, waxes composed of hydrocarbon, ester, and silicone components are included, and the wax is selected from animal waxes, vegetable waxes, mineral waxes, synthetic waxes, and mixtures thereof. For example, animal waxes such as beeswax, lanolin and whale wax; plant waxes such as carnauba wax, candelilla wax, rice wax, tree wax, jojoba oil; montan wax, ozokerite, ceresin, paraffin wax, petrolatum, microcrystalline wax, etc. And synthetic waxes such as polyethylene wax, Fischer-Tropsch wax, hydrogenated castor oil, hydrogenated jojoba oil, 12-hydroxystearic acid, stearamide, phthalic anhydride, and silicone wax.
The type and combination of the wax are not particularly limited, but in terms of excellent impact resistance, a wax having a penetration of 20 to 110 at 25 ° C. is preferable, and a microcrystalline wax having a penetration of 20 to 110 at 25 ° C. is particularly preferable. Is preferable in terms of impact resistance and adhesion.
[0020]
(B) As an oil-based component, liquid oil can be mixed and used besides wax. For example, liquid paraffin, liquid isoparaffin (liquid isopolybutylene), hydrocarbons such as squalane; natural animal and vegetable oils such as olive oil; silicone oil such as dimethylpolysiloxane; isopropyl myristate, octyldodecyl myristate, isopropyl isopalmitate, Synthetic ester oils such as diisostearyl malate; polyhydric alcohols such as diglycerin, triglycerin and glycol; and fluorinated oils such as perfluoropolyether.
The liquid oil is preferably compatible with the wax component when the entire oil component is mixed. As a combination of a wax and a compatible liquid oil, for example, a hydrocarbon wax such as a mineral wax microcrystalline wax and a hydrocarbon liquid oil such as liquid paraffin, or a synthetic ester oil may be used. As the liquid oil used in the present invention, it is possible to add a liquid oil that is not compatible with the wax alone, as long as the compatibility of the entire oil component can be maintained.
[0021]
One or more kinds of waxes are contained in the oily component, and the total oily component contains 65% by weight or more, particularly 80 to 90% by weight, from the viewpoint of ease of loosening when applied to the skin. In addition, the liquid oil contained in the oil component preferably has a viscosity at 25 ° C. of 1000 mPa · s or more, particularly 30000 to 50000 mPa · s from the viewpoint of impact resistance. Here, the viscosity was measured using a rotational viscometer (B8L type, Toki Sangyo) at a temperature of 25 ° C. and a rotational speed of 6 rpm. The rotor is No. 1-4 are selected suitably.
[0022]
(B) The oil component is preferably contained in the solid powder cosmetic in an amount of 1 to 6% by weight, particularly 3.5 to 5% by weight in terms of impact resistance and ease of loosening when applied to the skin. .
[0023]
In addition to the above components, the solid powder cosmetic of the present invention includes a surfactant, an antiseptic, an antioxidant, a pigment, a thickener, a pH adjuster, a fragrance, an ultraviolet absorber, a moisturizer, a blood circulation promoter, a cooling agent. Sensitizers, antiperspirants, bactericides, skin activators and the like can be contained as appropriate.
[0024]
Although the manufacturing method of the solid powder cosmetic of the present invention is not particularly limited, it is preferable to manufacture by uniformly mixing the powder component and the oil component at a temperature equal to or higher than the melting point of the oil component. More specifically, it is preferable that the powder component and the oil component are uniformly mixed at a temperature equal to or higher than the melting point of the oil component, and then the oil component is added to the powder component and mixed uniformly. As a method for adding the oil component, spraying can also be performed by spraying. The obtained mixture can be press-molded as it is, but it is preferable that the mixture is cooled and then pulverized and press-molded.
[0025]
【Example】
The measurement method of penetration and the evaluation methods performed in the examples are as follows.
(Penetration measurement method)
The oily component was heated, melted and mixed, and then cooled and used as a sample. The sample was melted by heating to a temperature 17 ° C. above its melting point. After a specified container (brass cylinder, inner diameter 25.4 mm, height 31.8 mm, wall thickness 3.2 mm) is placed on a brass plate, the molten sample is poured to the extent that it rises to the upper edge of the sample container. (22-26 ° C). This was removed from the brass plate and left in constant temperature water at 25 ° C. for 1 hour to prepare a sample. The sample was set in a measuring device, TESTING APPARATUS FOR PENETORATION (NIKKA ENGINEERING), and the needle was allowed to enter the sample vertically for 5 seconds to measure. The four measured values were averaged, and the first decimal place was rounded off to obtain the penetration.
[0026]
(Evaluation methods)
(1) Good removal, good adhesion, ease of loosening when applied to the skin:
By using 10 professional panelists, the following criteria were used to evaluate the goodness, goodness, and ease of loosening when applied to the skin when each solid powder blusher was used.
A: Seven or more people evaluated it as good.
A: 4 to 6 people evaluated it as good.
Δ: Evaluated that 2 to 3 people are good.
X: 1 or less people evaluated it as good.
[0027]
(2) Impact resistance:
The solid powder cosmetic filled and press-molded in an intermediate dish was set in a container and repeatedly dropped onto a lauan plywood board having a thickness of 50 mm and a thickness of 25 mm. Evaluation was made according to the following criteria by the number of times until an abnormality such as cracking or cracking occurred.
A: 15 times or more.
○: 10 to 14 times.
Δ: 5 to 9 times.
X: 1 to 4 times.
[0028]
Examples 1-2 , Comparative Examples 1-4
A solid powder blusher having the composition shown in Table 1 and Table 2 was produced, and its goodness to wear, good adhesion, ease of loosening when applied to the skin, and impact resistance were evaluated. The results are shown in Table 1 and Table 2 together.
[0029]
(Manufacturing method)
To the powder component mixed and heated to 80 to 90 ° C., the oily component separately heated to 80 to 90 ° C. and melted was added and mixed uniformly. After cooling, it was pulverized, filled into a medium dish, and press molded to obtain a solid powder blusher.
[0030]
[Table 1]

[0031]
[Table 2]

[0032]
The results in Table 1 or found, the ratio Comparative Examples 1 contains a silicone-treated powder, are those content of repellent powder in the powder component is 32 wt%, taken, applied to the skin It was inferior to the ease of loosening.
In addition, Comparative Example 2 in which the penetration of the oil component was reduced to 7 was inferior in impact resistance, and Comparative Example 3 in which the penetration of the oil component was increased to 137 was excellent in smoothness, smoothness, and applied to the skin. It was inferior in ease of loosening and impact resistance.
[0033]
Examples 1 and 2, which are the products of the present invention, were excellent in the goodness of taking, the goodness of sticking, the ease of loosening when applied to the skin, and the impact resistance .
On the other hand, Comparative Example 4 is incompatible with the oil component microcrystalline wax and methylpolysiloxane, so it is inferior in ease of peeling, good adhesion, ease of loosening when applied to the skin, and impact resistance. there were.
[0034]
Example 3 (Blusher)
A blusher having the composition shown in Table 3 was produced and evaluated for its goodness, goodness, ease of loosening when applied to the skin, and impact resistance.
The penetration of the oil component was 96, and it was excellent in ease of peeling, good adhesion, ease of loosening when applied to the skin, and impact resistance.
[0035]
(Manufacturing method)
Components (1) to (8) and components (11) to (12) were mixed and heated to 80 to 90 ° C, and then components (9) to (10) were heated to 80 to 90 ° C and melt mixed. Was added and mixed uniformly. After cooling, it was pulverized, filled into a medium dish, and press molded to obtain blusher.
[0036]
[Table 3]

[0037]
Example 4 (Foundation)
Foundations having the compositions shown in Table 4 were produced and evaluated for goodness to wear, good fit, ease of loosening when applied to the skin, and impact resistance.
The penetration of the oil component was 96, and it was excellent in ease of peeling, good adhesion, ease of loosening when applied to the skin, and impact resistance.
[0038]
(Manufacturing method)
Components (1) to (8) and components (11) to (12) were mixed and heated to 80 to 90 ° C, and then components (9) to (10) were heated to 80 to 90 ° C and melt mixed. Was added and mixed uniformly. After cooling, the mixture was pulverized and filled into a medium dish by press molding to obtain a foundation.
[0039]
[Table 4]

[0046]
Example 5 (eyebrow)
Eyebrows having the compositions shown in Table 7 were produced and evaluated for ease of tearing, good adhesion, ease of loosening when applied to the skin, and impact resistance.
The penetration of the oil component was 96, and it was excellent in ease of peeling, good adhesion, ease of loosening when applied to the skin, and impact resistance.
[0047]
(Manufacturing method)
Components (1) to (8) and components (11) to (12) were mixed and heated to 80 to 90 ° C, and then components (9) to (10) were heated to 80 to 90 ° C and melt mixed. Was added and mixed uniformly. After cooling, the mixture was pulverized and filled into a medium dish and press-molded to obtain an eyebrow.
[0048]
[Table 7]

[0049]
Example 6 (Body Powder)
Body powders having the compositions shown in Table 8 were produced and evaluated for goodness to wear, good adhesion, ease of loosening when applied to the skin, and impact resistance.
The penetration of the oil component was 96, and it was excellent in ease of peeling, good adhesion, ease of loosening when applied to the skin, and impact resistance.
[0050]
(Manufacturing method)
Components (1) to (8) and components (11) to (13) were mixed and heated to 80 to 90 ° C, and then components (9) to (10) were heated to 80 to 90 ° C and melt mixed. Was added and mixed uniformly. After cooling, it was pulverized and filled into a medium dish by press molding to obtain body powder.
[0051]
[Table 8]

[0052]
【The invention's effect】
The solid powder cosmetic of the present invention is easy to peel and stick, and can achieve excellent moldability and impact resistance while having ease of loosening when applied to the skin. In addition, it is excellent in stretch, stickiness, fine texture and finish. For example, it is suitable as makeup cosmetics such as foundation, face powder, blusher, eye shadow, eyebrow, solid white powder, and body powder.

Claims

(A) a powder component containing 50% by weight or more of a water- and oil-repellent powder obtained by treating the surface of an organic or inorganic powder with a fluorine compound , and (B) at least one wax and a viscosity at 25 ° C. of 1000 mPa · s or higher liquid oil, the total content of wax is 65% by weight or more in the total oil component, and the penetration of the total oil component is 20 to 120 at 25 ° C. Solid powder cosmetic.

(B) The solid powder cosmetic according to claim 1, wherein the penetration of at least one wax contained in the oil component is 20 to 110 at 25 ° C.

(B) The solid powder cosmetic according to claim 1 or 2, wherein at least one wax contained in the oil component is a microcrystalline wax.

(B) Solid powder cosmetics of any one of Claims 1-3 which contain 1-6 weight% of oily components.