JP3827659B2 - Lsi用マスクデータの作成方法及びlsi用パターンの形成方法 - Google Patents

Lsi用マスクデータの作成方法及びlsi用パターンの形成方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3827659B2
JP3827659B2 JP2003274032A JP2003274032A JP3827659B2 JP 3827659 B2 JP3827659 B2 JP 3827659B2 JP 2003274032 A JP2003274032 A JP 2003274032A JP 2003274032 A JP2003274032 A JP 2003274032A JP 3827659 B2 JP3827659 B2 JP 3827659B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pattern
correction pattern
proximity effect
correction
circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003274032A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004004941A (ja
Inventor
章夫 三坂
紳二 小田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2003274032A priority Critical patent/JP3827659B2/ja
Publication of JP2004004941A publication Critical patent/JP2004004941A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3827659B2 publication Critical patent/JP3827659B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Description

本発明は、近接効果補正を確実に行なえるLSI用パターンのレイアウト作成方法、マスクデータ作成方法及びこれらを用いたLSI用パターンの形成方法に関する。
近年、半導体を用いた大規模集積回路装置(以下、LSIと称する。)の寸法の微細化により、LSI製造工程のひとつであるリソグラフィ工程において、光近接効果(optical Proximity effect)により、レチクル等に形成された設計パターンの寸法(マスク寸法)と該設計パターンがレジスト上に転写されてなる転写パターンの寸法(加工寸法)との差が無視できなくなってきている。これにより、設計パターンの寸法をそのままマスク寸法と対応させていたのでは、加工寸法が所望の設計寸法と一致しなくなるという問題が出てきている。この問題は、LSIが正常に動作するか否かを左右するトランジスタにおいてとりわけ顕著となってきている。
さらに、LSIには非連続な寸法変化が要求される世代交代がある。例えば、プロセス技術が0.25μm世代から0.18μm世代へと交代するように、トランジスタのゲート長に代表される寸法を約70パーセントの縮小率で変化させる。このとき、ゲート長に限らず、同一の回路を実現するためのセル面積も70パーセントの二乗、すなわち面積比で約50パーセントの面積が縮小されることも期待されている。この縮小率は新規の、より短い波長の露光光源を持つ露光装置を導入したり、加工プロセスを改善したりすることによって達成される。
ところが、近年、新装置の導入や加工プロセスの改善だけでは、この縮小率を満たせなくなってきている。それは、マスク寸法に対する加工寸法の寸法変動量が大きくなったことにより、回路動作を保証するために設定されたゲート突き出し寸法やコンタクトマージン等のデザインルールの寸法が前世代の70パーセント縮小率を満たせなくなってきているからである。
図20(a)は、一般的なトランジスタ(FET)の設計パターン100Aと加工パターン(転写パターン)100Bとを示している。図20(a)に示すように、設計パターン100Aは、ゲート層となるゲートパターン101と活性化層となる活性化層パターン102とから構成される。加工パターン100Bにおけるゲートパターン111は、ゲート幅が設計寸法よりも小さくなることによって、ゲートパターン111の両端部111aが消失している。このように、活性化層パターン112とゲートパターン111との重なり部分が消失した状態ではトランジスタは正常に動作しない。
これを防ぐため、図20(b)の設計パターン100Cに示すように、ゲートパターン101の両端部に、活性化層パターン102からゲート幅方向に突き出した突き出し部101aを設ける。ゲートパターン101の両端部の消失寸法はゲート長101bと呼ばれるラインパターンの寸法が小さくなるにつれて増加する。このため、突き出し部101aの突き出し寸法101cはゲート長101bに比例して縮小されることはない。従って、ゲート長101bを縮小する場合は、トランジスタの動作を保証するために、ゲートパターン101の突き出し寸法101cを大きくしなければならなくなる。その結果、突き出し寸法101cに関するデザインルールが、前世代の70パーセント縮小率を満足することはますます困難となってきている。
このような現状にも関わらず、デザインルールは、マスク寸法に対する加工寸法の寸法変動量に基づいて定められ、例えば前世代の70パーセント縮小率で定義される。従って、ゲートパターン101の突き出し寸法101cのように、デザインルールを完全に満たせないパターンに対しても、回路パターン面積の縮小を図るために、70パーセント縮小率のデザインルールが優先されて採用される。
この後、デザインルールにより設計された回路パターンからセルライブラリを作成する。作成されたセルライブラリから、LSIチップデータを作成し、製造する最終のプロセス条件を決定する。この最終のプロセス条件に基づいて、近接効果によって生じる加工寸法のマスク寸法に対する変動量を評価し、加工寸法が設計寸法に対して変動しないようにマスクレイアウトを修正したデータを作成する。このとき、既に定められたプロセス条件において加工寸法を評価できるように、種々の条件を加味した加工寸法評価用の経験的モデルを用いて、各マスク寸法に対する加工寸法が評価される。
例えば、回路パターンにおいて、加工寸法がマスク寸法よりも細くなる部分には、設計寸法よりもマスクパターン寸法を太くし、加工寸法がマスク寸法よりも太くなる部分には、設計寸法よりもマスクパターン寸法を細くなるように修正する。このような光近接効果を考慮したマスクパターンを近接効果補正(Optical Proximity Correction:OPC)パターンと呼ぶ。
しかしながら、前記従来のLSI用のマスクデータ作成方法は、回路パターンをすべて決定した後の、マスクパターンデータの作成段階で初めてOPCパターンを作成するため、OPCパターンを作成できない場合があるという問題を有している。
例えば、図20(a)に示したように、ゲートパターン101の端部が消失するような場合に、加工寸法の値を回路パターン寸法と一致させるようにゲートパターン101の突き出し部101aのマスク寸法を修正しようとしても、突き出し部101aとその周辺のパターンとのスペースが既に解像限界から定められる最小寸法になっている場合がある。このような場合は、ゲートパターン101の突き出し寸法101cの変更は不可能である。
さらに、従来のマスクデータ作成方法には、以下に述べるような種々の問題がある。
(1)近接効果補正をあらかじめ考慮しないデザインルールは、パターン寸法が必要以上に大きくなるという問題がある。
前述したような、ゲートパターンに対する近接効果補正は、突き出し部を延長するという手法以外にもある。例えば、ゲート同士の間のスペースが比較的大きく設定されている場合には、トランジスタの活性化層上に位置しないゲートパターンの突き出し部にハンマヘッドパターンを付加してもよい。このハンマヘッドパターンは、突き出し部を延長するのではなく、突き出し部の端部のみをゲート長方向に広げることによって、ゲートパターン端部の加工寸法のゲート幅方向の縮みを防止している。このように近接効果補正は、加工寸法におけるマスク寸法からの変動分を補償するだけでなく、変動量を抑制することによっても実現できる。このため、OPCパターンによる寸法変動量を評価しないで単純に寸法変動量を予測し、それによってデザインルールを決めるのでは、必要以上に大きい寸法が必要と判断されることになる。
(2)一般に、回路パターンは、基本的なパターン配置ルールに基づいて作成されている。プロセス条件は、作成されたパターンの加工寸法のばらつき及びマスク寸法からの変動量が小さくなるように定められる。一方、OPCパターンの配置ルールは、プロセス条件を定めるときに用いたパターン配置ルールとは異なるため、用いられるプロセス条件がOPCパターンの配置ルールに対して必ずしも最適ではないという問題がある。
例えば、パターン同士の間のスペースが最小値となるように回路パターンが設計されている場合に、そのスペースの加工寸法が設計値よりも大きくなると仮定する。この場合は、OPCパターンにおけるスペースの寸法を回路パターンの寸法よりも小さくするため、OPCパターン同士の間の最小スペースが最初にプロセス条件を設定したときのパターン間のスペースの最小値よりも小さくなっている。従って、プロセス条件がまったく変動しないならば、OPCパターンによる加工パターンは回路パターン寸法と良く一致するはずである。しかしながら、実際には製造時にプロセス条件が変動するため、この変動に起因する加工寸法のばらつきが生じる。これは、一般に加工寸法を小さくすると、プロセス条件の変動による寸法ばらつきを抑制するための最適プロセス条件が変化するからである。極端な場合には、この寸法ばらつきを抑制するために、超解像又は位相シフトマスク等の、基本的な露光方式まで変える必要が生じる。
(3)LSIの最終のプロセス条件は、製造の直前まで決定されないにもかかわらず、OPCパターンの詳細はプロセス条件の詳細が決まるまで決定できないという問題がある。
LSIを開発する場合、セルライブラリの回路パターン設計は、LSI製造の半年以上も前から開始されるが、プロセス条件が決定されるのは製造の直前であるため、OPCパターンの詳細を早期に決定できない。このため、上記の(1)の問題を解決するために最終的なOPCパターンを考慮してセルライブラリの回路パターン設計を行なうことは困難となる。
(4)OPCパターンは、回路パターンの設計寸法と、あらかじめ定められたプロセス条件による加工寸法との差のみを用いて作成される。回路パターンは、前世代の70パーセントの縮小率で定義されるデザインルールを用いるとする。ところが、LSIによっては縮小率が同一でない方が望ましい場合もある。
例えば、同一機能のLSIであれば、チップ面積が前世代の50パーセントの縮小率で実現されることもある。さらには、実際の回路パターンにおいては、すべての場所で加工寸法が設計寸法と一致することが要求されるわけではない。回路が動作する上で設計寸法と高精度に一致することが要求される部分もあれば、多少の寸法変動が許される部分もある。従って、加工寸法のすべてを前世代の70パーセントの縮小率で設計することは、LSIの製造に必要以上に困難な条件を課していることとなり、所望のLSIの実現を困難にする。
本発明は、前記従来の問題を解決し、LSIに所望の微細化を図りながら動作が可能な回路パターンを形成できる近接効果補正を確実に施せるようにすることを目的とする。
前記の目的を達成するため、本発明は、LSI用パターンのレイアウト作成方法又はLSI用マスクデータの作成方法を、回路パターンの設計時に該回路パターンのマスクデータとなる近接効果補正パターンを作成できる構成とする。また、回路パターンの設計時に近接効果補正パターンを有効とするデザインルールを設定する構成とする。
具体的に、本発明に係るLSI用パターンのレイアウト作成方法は、複数の回路パターンを含むLSI用パターンにおける複数の回路パターンを設計する回路パターン設計工程と、設計した回路パターンの初期配置を行なう初期配置工程と、初期配置された回路パターンのうち互いに隣接又は交差して配置された回路パターンに対して近接効果補正を施すことにより、隣接又は交差して配置された回路パターンから近接効果補正パターンを作成する近接効果補正パターン作成工程と、近接効果補正が有効であるか否かを判定する補正効果判定工程と、無効と判定された場合に、近接効果補正が有効となるように回路パターンを規定するデザインルールを変更するデザインルール変更工程と、変更されたデザインルールに基づいて、初期配置された回路パターンを再配置する回路パターン再配置工程とを備えている。
本発明のLSI用パターンのレイアウト作成方法によると、近接効果補正パターンを作成した後に、近接効果補正が有効となるように回路パターンを規定するデザインルールを変更するため、従来のように、設計パターンが転写されてなるマスクパターンに対して近接効果補正を行なえなくなるという事態を避けることができる。
本発明のLSI用パターンのレイアウト作成方法において、近接効果補正パターン作成工程は、近接効果補正パターンを作成するための補正パターン作成仕様を設定する工程を含み、補正効果判定工程は、近接効果補正が無効と判定された場合に補正パターン作成仕様を近接効果補正が有効となるように変更する工程を含むことが好ましい。
本発明のLSI用パターンのレイアウト作成方法において、回路パターン再配置工程が、複数の再配置パターンを作成し、作成した複数の再配置パターンから回路面積が小さい再配置パターンを選択する工程を含むことが好ましい。
本発明のLSI用パターンのレイアウト作成方法は、近接効果補正が有効となるようにレイアウトを行なうためのデザインルールを作成するデザインルール作成工程をさらに備え、初期配置工程又は回路パターン再配置工程が、デザインルールに基づいて複数の回路パターンを配置する工程を含むことが好ましい。
この場合に、デザインルール作成工程が、デザインルールを複数設定し、設定された複数のデザインルールのうちで回路面積を小さくできるデザインルールを選択する工程を含むことが好ましい。
また、この場合に、本発明のLSI用パターンのレイアウト作成方法は、近接効果補正パターンを作成するための補正パターン作成仕様を設定する工程と、近接効果補正パターンにおける近接効果補正が有効となるように、補正パターン配置ルールを作成する工程と、補正パターン作成仕様及び補正パターン配置ルールに基づいて近接効果補正パターンを作成することにより、デザインルールを決定する工程とをさらに備えていることが好ましい。
この場合に、本発明のLSI用パターンのレイアウト作成方法は、デザインルールに基づいて配置された回路パターンに対して、近接効果補正が有効であるか否かを判定する工程と、無効と判定された場合に、近接効果補正が有効となるように、補正パターン作成仕様又は補正パターン配置ルールを修正する工程とをさらに備えていることが好ましい。
本発明のLSI用パターンのレイアウト作成方法において、補正効果判定工程が、リソグラフィ工程及びエッチング工程のうちの少なくとも一方を含むプロセスシミュレーションを行なうことにより、加工寸法の予測値が所定値を満たすか否かの判定を行なうことが好ましい。
この場合に、プロセスシミュレーションにおけるリソグラフィ工程は、露光量又はフォーカス位置がプロセス余裕度を越えて変化した場合における加工寸法の予測値が所定値を満たすか否かの判定を行なうことが好ましい。
この場合に、プロセスシミュレーションの判定が、トランジスタのゲート長方向の寸法を判定する工程を含むことが好ましい。
また、この場合に、プロセスシミュレーションの判定が、トランジスタのゲートにおける活性層からのゲート幅方向の突き出し寸法を判定する工程を含むことが好ましい。
本発明に係る第1のLSI用パターンの形成方法は、複数の回路パターンを含むLSI用パターンにおける複数の回路パターンを設計する回路パターン設計工程と、設計した回路パターンの初期配置を行なう初期配置工程と、初期配置された回路パターンのうち互いに隣接又は交差して配置された回路パターンに対して近接効果補正を施すことにより、隣接又は交差して配置された回路パターンから近接効果補正パターンを作成する近接効果補正パターン作成工程と、所定のプロセス条件で近接効果補正が有効であるか否かを判定する補正効果判定工程と、無効と判定された場合に、近接効果補正が有効となるように回路パターンを規定するデザインルールを変更するデザインルール変更工程と、変更されたデザインルールに基づいて、初期配置された回路パターンを再配置する回路パターン再配置工程と、近接効果補正パターンを用いて、マスクを製作するマスク製作工程と、製作されたマスクを用いて、所定のプロセス条件で半導体基板の上に複数の回路パターンを形成するパターン形成工程とを備えている。
第1のLSI用パターンの形成方法によると、本発明のLSI用パターンのレイアウト作成方法を用いて製作されたマスクにより、例えばレジスト膜に回路パターン(加工パターン)が形成されるため、確実に動作する回路の回路パターンを得ることができる。
第1のLSI用パターンの形成方法は、マスク製作工程よりも後に、製作されたマスクを所定のプロセス条件で用いた場合の加工歩留まりの期待値を評価する工程と、期待値が目標値に達していない場合に、期待値が目標値に到達するように所定のプロセス条件を再設定した後、回路パターン設計工程から再度繰り返す工程とをさらに備えていることが好ましい。
本発明に係る第1のLSI用マスクデータの作成方法は、LSIに含まれる複数の回路パターンを、プロセス条件の変化に合わせてパターン形状を変更しない第1の補正パターン群と、プロセス条件の変化に合わせてパターン形状を変更する第2の補正パターン群とに分類する補正パターン群分類工程と、複数の回路パターンの設計を行なう際に、第1の補正パターン群からセルレベルの近接効果補正パターンデータを作成するセルレベル補正パターンデータ作成工程と、複数の回路パターンからチップデータを作成する際に、第2の補正パターン群からチップレベルの近接効果補正パターンデータを作成するチップレベル補正パターンデータ作成工程とを備えている。
第1のLSI用マスクデータの作成方法によると、LSIに含まれる複数の回路パターンを、プロセス条件の変化に合わせてパターン形状を変更しない第1の補正パターン群と、プロセス条件の変化に合わせてパターン形状を変更する第2の補正パターン群とに分類するため、第1の補正パターン群は、あらかじめ近接効果補正を施しておいても、ライブラリとして登録することが可能となる。また、第1の補正パターン群はセルの面積に大きく影響するため、セルレベルの近接効果補正パターンとすることにより、セルの設計段階で近接効果補正パターンを決定することが可能となるので、最終的に作成される近接効果補正パターンのセル面積を確実に評価できる。さらに、セルレベルの近接効果補正を各セル単位で行なえるため、近接効果補正パターンの作成仕様を各セル又はブロック単位で決定することも可能となる。
第1のLSI用マスクデータの作成方法において、セルレベル補正パターンデータ作成工程が、作成されたセルレベルの近接効果補正パターンデータにおける近接効果補正が有効であるか否かを判定する工程と、無効と判定された場合に、近接効果補正が有効となるようにセルレベルの近接効果補正パターンデータ又は該近接効果補正パターンデータと対応する回路パターンの修正を行なった後、近接効果補正の有効性を再度判定する工程と、有効と判定された場合に、セルレベルの近接効果補正パターンデータをセルライブラリに登録する工程とを含むことが好ましい。
本発明に係る第2のLSI用マスクデータの作成方法は、LSIに含まれる複数の回路パターンを、プロセス条件の変化に合わせてパターン形状を変更しない第1の補正パターン群と、プロセス条件の変化に合わせてパターン形状を変更する第2の補正パターン群とに分類する工程と、第1の補正パターン群に対して、セルレベルの近接効果補正パターンを作成するためのセルレベル補正パターン作成仕様を設定する工程と、複数の回路パターンの設計を行なう工程と、第1の補正パターン群に対してセルレベル補正パターン作成仕様により作成されるセルレベルの近接効果補正パターンにおける近接効果補正の有効性の有無を判定する工程と、近接効果補正が無効と判定された場合に、近接効果補正が有効となるように、無効と判定された回路パターンの修正を行なった後、近接効果補正の有効性を再度判定する工程と、近接効果補正が有効と判定された場合に、第1の補正パターン群に属する回路パターンをセルライブラリに登録すると共に、第2の補正パターン群に属する回路パターンをセルライブラリに登録する工程と、セルライブラリに登録された回路パターンから、チップレベルのパターンデータを作成する工程と、第2の補正パターン群に対して、チップレベルの近接効果補正パターンを作成するためのチップレベル補正パターン作成仕様を設定する工程と、セルレベル補正パターン作成仕様に基づいて、第1の補正パターン群に属する回路パターンからセルレベルの近接効果補正パターンデータを作成する工程と、チップレベル補正パターン作成仕様に基づいて、第2の補正パターン群に属する回路パターンからチップレベルの近接効果補正パターンデータを作成する工程とを備えている。
第2のLSI用マスクデータの作成方法によると、LSIに含まれる複数の回路パターンを、プロセス条件の変化に合わせてパターン形状を変更しない第1の補正パターン群と、プロセス条件の変化に合わせてパターン形状を変更する第2の補正パターン群とに分類し、セルレベル補正パターン作成仕様を設定した近接効果補正パターンが有効と判定された場合に、有効と判定された近接効果補正パターンの元の回路パターンをセルライブラリに登録する。その後、マスクデータを作成する工程において、セルライブラリから、セルレベルの近接効果補正パターンデータとチップレベルの近接効果補正パターンデータとを作成する。従って、データ量が極めて大きくなる近接効果補正パターンデータをマスクデータ作成時にまで作成する必要がなくなるため、大量のデータの管理が容易となる。
本発明に係る第3のLSI用マスクデータの作成方法は、LSIに含まれる複数の回路パターンを、プロセス条件の変化に合わせてパターン形状を変更しない第1の補正パターン群と、プロセス条件の変化に合わせてパターン形状を変更する第2の補正パターン群とに分類する工程と、第1の補正パターン群に対して、セルレベルの近接効果補正パターンを作成するためのセルレベル補正パターン作成仕様を設定する工程と、複数の回路パターンの設計を行なう工程と、第1の補正パターン群に対してセルレベル補正パターン作成仕様により作成されるセルレベルの近接効果補正パターンにおける近接効果補正の有効性の有無を判定する工程と、近接効果補正が無効と判定された場合に、近接効果補正が有効となるように、無効と判定された回路パターン又は該回路パターンのセルレベル補正パターン作成仕様の修正を行なった後、近接効果補正の有効性を再度判定する工程と、近接効果補正が有効と判定された場合に、第1の補正パターン群に属する回路パターン及び該回路パターンと対応するセルレベル補正パターン作成仕様をセルライブラリに登録すると共に、第2の補正パターン群に属する回路パターンをセルライブラリに登録する工程と、セルライブラリに登録された回路パターンから、チップレベルのパターンデータを作成する工程と、セルレベル補正パターン作成仕様に基づいて、第1の補正パターン群に属する回路パターンからセルレベルの近接効果補正パターンデータを作成する工程と、所定のチップレベル補正パターン作成仕様に基づいて、第2の補正パターン群に属する回路パターンからチップレベルの近接効果補正パターンデータを作成する工程とを備えている。
第1〜第3のLSI用マスクデータの作成方法において、近接効果補正の有効性を判定する工程が、近接効果補正が有効と判定された回路パターンのレイアウトが複数存在する場合に、複数のレイアウトから回路面積が所定値以下となるレイアウトを選択する工程を含むことが好ましい。
この場合に、セルレベルの近接効果補正パターンデータが、セリフパターン、ハンマヘッドパターン又はインセクションパターンを含むことが好ましい。
本発明に係る第4のLSI用マスクデータの作成方法は、LSIに含まれる複数の回路パターンのうち、回路パターンが複数層にわたるパターン配置により決定される第1の補正パターン群と、回路パターンが一のレイヤ内のパターン配置により決定される第2の補正パターン群とに分類する補正パターン群分類工程と、複数の回路パターンの設計を行なう際に、第1の補正パターン群からインタレイヤの近接効果補正パターンデータを作成するインタレイヤ補正パターンデータ作成工程と、複数の回路パターンからチップデータを作成する際に、第2の補正パターン群からイントラレイヤの近接効果補正パターンデータを作成するイントラレイヤ補正パターンデータ作成工程とを備えている。
第4のLSI用マスクデータの作成方法によると、LSIに含まれる複数の回路パターンを、回路パターンが複数層にわたるパターン配置により決定される第1の補正パターン群と、回路パターンが一のレイヤ内のパターン配置により決定される第2の補正パターン群とに分類するため、第1の補正パターン群は、あらかじめ近接効果補正を施しておいても、ライブラリとして登録することが可能となる。また、第1の補正パターン群はセルの面積に大きく影響するため、セルレベルの近接効果補正パターンとすることにより、セルの設計段階で近接効果補正パターンを決定することが可能となるので、最終的に作成される近接効果補正パターンのセル面積を確実に評価できる。さらに、セルレベルの近接効果補正を各セル単位で行なえるため、近接効果補正パターンの作成仕様を各セル又はブロック単位で決定することも可能となる。
第4のLSI用マスクデータの作成方法において、インタレイヤ補正パターンデータ作成工程が、作成されたインタレイヤの近接効果補正パターンデータにおける近接効果補正が有効であるか否かを判定する工程と、無効と判定された場合に、近接効果が補正有効となるようにインタレイヤの近接効果補正パターンデータ又は該近接効果補正パターンデータと対応する回路パターンの修正を行なった後、近接効果補正の有効性を再度判定する工程と、有効と判定された場合に、インタレイヤの近接効果補正パターンデータをセルライブラリに登録する工程とを含むことが好ましい。
本発明に係る第5のLSI用マスクデータの作成方法は、LSIに含まれる複数の回路パターンのうち、回路パターンが複数層にわたるパターン配置により決定される第1の補正パターン群と、回路パターンが一のレイヤ内のパターン配置により決定される第2の補正パターン群とに分類する工程と、第1の補正パターン群に対して、インタレイヤの近接効果補正パターンを作成するためのインタレイヤ補正パターン作成仕様を設定する工程と、複数の回路パターンの設計を行なう工程と、第1の補正パターン群に対してインタレイヤ補正パターン作成仕様により作成される、インタレイヤの近接効果補正パターンにおける近接効果補正の有効性の有無を判定する工程と、近接効果補正が無効と判定された場合に、近接効果補正が有効となるように、無効と判定された回路パターンの修正を行なった後、近接効果補正の有効性を再度判定する工程と、近接効果補正が有効と判定された場合に、第1の補正パターン群に属する回路パターンをセルライブラリに登録すると共に、第2の補正パターン群に属する回路パターンをセルライブラリに登録する工程と、セルライブラリに登録された回路パターンから、チップレベルのパターンデータを作成する工程と、第2の補正パターン群に対して、イントラレイヤの近接効果補正パターンを作成するためのイントラレイヤ補正パターン作成仕様を設定する工程と、インタレイヤ補正パターン作成仕様に基づいて、第1の補正パターン群に属する回路パターンからインタレイヤの近接効果補正パターンデータを作成する工程と、イントラレイヤ補正パターン作成仕様に基づいて、第2の補正パターン群に属する回路パターンからイントラレイヤの近接効果補正パターンデータを作成する工程とを備えている。
第5のLSI用マスクデータの作成方法によると、LSIに含まれる複数の回路パターンを、回路パターンが複数層にわたるパターン配置により決定される第1の補正パターン群と、回路パターンが一のレイヤ内のパターン配置により決定される第2の補正パターン群とに分類し、インタレイヤ補正パターンを設定した近接効果補正パターンが有効と判定された場合に、有効と判定された近接効果補正パターンの元の回路パターンをセルライブラリに登録する。その後、マスクデータを作成する工程において、セルライブラリから、インタレイヤの近接効果補正パターンデータとイントラレイヤの近接効果補正パターンデータとを作成する。従って、データ量が極めて大きくなる近接効果補正パターンデータをマスクデータ作成時にまで作成する必要がなくなるため、大量のデータの管理が容易となる。
本発明に係る第6のLSI用マスクデータの作成方法は、LSIに含まれる複数の回路パターンのうち、回路パターンが複数層にわたるパターン配置により決定される第1の補正パターン群と、回路パターンが一のレイヤ内のパターン配置により決定される第2の補正パターン群とに分類する工程と、第1の補正パターン群に対して、インタレイヤの近接効果補正パターンを作成するためのインタレイヤ補正パターン作成仕様を設定する工程と、複数の回路パターンの設計を行なう工程と、第1の補正パターン群に対してインタレイヤ補正パターン作成仕様により作成される、インタレイヤの近接効果補正パターンにおける近接効果補正の有効性の有無を判定する工程と、近接効果補正が無効と判定された場合に、近接効果補正が有効となるように、無効と判定された回路パターン又は該回路パターンのインタレイヤ補正パターン作成仕様の修正を行なった後、近接効果補正の有効性を再度判定する工程と、近接効果補正が有効と判定された場合に、第1の補正パターン群に属する回路パターン及び該回路パターンと対応するインタレイヤ補正パターン作成仕様をセルライブラリに登録すると共に、第2の補正パターン群に属する回路パターンをセルライブラリに登録する工程と、セルライブラリに登録された回路パターンから、チップレベルのパターンデータを作成する工程と、インタレイヤ補正パターン作成仕様に基づいて、第1の補正パターン群に属する回路パターンからインタレイヤの近接効果補正パターンデータを作成する工程と、所定のイントラレイヤ補正パターン作成仕様に基づいて、第2の補正パターン群に属する回路パターンからイントラレイヤの近接効果補正パターンデータを作成する工程とを備えている。
第4〜第6のLSI用マスクデータの作成方法において、近接効果補正の有効性を判定する工程が、近接効果補正が有効と判定された回路パターンのレイアウトが複数存在する場合に、複数のレイアウトから回路面積が所定値以下となるレイアウトを選択する工程を含むことが好ましい。
この場合に、インタレイヤ補正パターン作成仕様が、トランジスタのゲートを含む一の層と活性領域を含む他の層とを規定する配置規則により決定されることが好ましい。
また、この場合に、インタレイヤ補正パターン作成仕様が、第1の配線層と、該第1の配線層と異なる第2の配線層とを電気的に接続するコンタクトを含む層とを規定する配置規則により決定されることが好ましい。
また、この場合に、近接効果補正の有効性を判定する工程が、リソグラフィ工程及びエッチング工程のうちの少なくとも一方を含むプロセスシミュレーションを行なうことにより、加工寸法の予測値が所定値を満たすか否かの判定を行なうことが好ましい。
この場合のプロセスシミュレーションにおけるリソグラフィ工程は、露光量又はフォーカス位置がプロセス余裕度を超えて変化した場合における加工寸法の予測値が所定値を満たすか否かの判定を行なうことが好ましい。
この場合に、プロセスシミュレーションの判定がトランジスタのゲート長方向の寸法を判定する工程を含むことが好ましい。
また、この場合に、プロセスシミュレーションの判定がトランジスタのゲートにおける活性層からのゲート幅方向の突き出し寸法を判定する工程を含むことが好ましい。
本発明に係る第2〜第7のLSI用パターンの形成方法は、本発明の第1〜第6のLSI用マスクデータの作成方法のいずれかを用いてマスクを製作し、製作されたマスクを用いて、半導体基板の上に複数の回路パターンを形成する工程を備えている。
本発明な係るLSI用パターンのレイアウト作成方法によると、近接効果補正パターンを作成した後に、近接効果補正が有効となるように、回路パターンを規定するデザインルールを変更するため、近接効果補正が有効となるデザインルールで作成された設計パターン及び該設計パターンにより作成されたマスクパターンを用いれば、近接効果補正を確実に行なえる。
本発明に係るLSI用マスクデータの作成方法によると、セルの面積に大きく影響する回路パターンを、セルレベルの近接効果補正パターン又はインタレイヤの近接効果補正パターンとすることにより、セルの設計段階で近接効果補正パターンを決定することが可能となる。このため、最終的に作成される近接効果補正パターンのセル面積を確実に評価できる。
(第1の実施形態)
本発明に係る第1の実施形態について図面を参照しながら説明する。
第1の実施形態は、LSIを製造する際に、近接効果補正(OPC)効果が有効となるOPCパターンを作成できる条件を含んだデザインルールを決定し、決定したデザインルールを用いて回路パターンの設計とマスクパターンデータの作成とを行なう。
また、OPC効果が有効となるデザインルールによって回路パターンからOPCパターンを作成し、作成されたOPCパターンに基づいて最適な基本プロセス条件を決定する。なお、本明細書におけるOPC効果とは、作成されたOPCパターンによって、元の回路パターンの占有面積(回路面積)と実質的に同一の占有面積を持つ領域に転写された回路が正常に動作する加工パターンを実現できる効果をいう。
図1は本発明の第1の実施形態に係るLSI用マスクデータの作成方法の作成フローを示している。図1に示すように、まず、ステップSA1において、LSIに含める回路の回路パターンを設計するためのデザインルール、基本プロセス条件、回路パターンからOPCパターンを作成する作成仕様及びOPCパターン配置ルールをそれぞれ決定する。ここで、基本プロセス条件とは、例えば、リソグラフィ工程であれば、露光光源の波長、露光光の干渉度、フォーカス位置、露光量及びレンズの開口数等の諸条件であり、また、露光方式の選択を含む。例えば輪帯露光方式を用いるか否か、位相シフトマスクを使用するか否か等である。また、デザインルールとは、回路パターンを設計する際に、実際に動作する回路を得るために守らなければならない規定である。OPCパターン配置ルールとは、ウエハ上に露光される転写パターンが加工可能なパターンとなるように、OPCパターンが満たすべきルールである。従って、このルールはOPCパターンにおけるデザインルールであり、OPCパターンの最小線幅や最小スペースという基本的なパターン配置を規定するルールが含まれる。これにより、加工パターンを保証するデザインルールをマスクパターンとなるOPCパターンにも適用し、回路パターンにはOPCパターンを作成することを前提としたデザインルールを設定することができる。その結果、基本プロセス条件に対してもOPCパターンが決定された後に最適な条件を選択することが可能となる。
次に、ステップSA2において、LSIを構成する基本回路であるセル単位に回路パターンを作成する。
次に、ステップSA3において、ステップSA2で作成された回路パターンがデザインルールを満たしているか否かを検証する。回路パターンがデザインルールを満たしていない場合は、ステップSA4に進み、回路パターンのデザインルールを満たしていない部分を修正して、ステップSA2から繰り返す。また、検証した回路パターンがデザインルールを満たしている場合はステップSA5に進む。
次に、ステップSA5において、各セル単位で作成された回路パターンをセルライブラリに登録することによって、LSIチップパターンを構成する基本セルを蓄積する。
次に、ステップSA6において、セルライブラリからLSIに必要な回路パターンデータを抽出し、抽出した回路パターンデータを用いてLSIチップデータを作成する。
次に、ステップSA7において、LSIチップデータを製造するための最終的なプロセス条件を決定する。このとき、最終プロセス条件によってOPCパターン配置ルールに変更の必要が生じた場合には、OPCパターン配置ルールを変更する。これは以下の理由による。すなわち、LSIを開発する際には、一般に、デザインルールを決定してから必要なセルライブラリを作成するまでに1年以上を要するのに対し、セルライブラリからLSIチップデータを作成するのに要する期間は高々数ヶ月である。このため、デザインルールに対して最適なプロセス条件を決定しているにも関わらず、セルライブラリが完成してLSIチップデータが作成される時点では新たなレジスト材や新装置の導入によって、最初に決定したプロセス条件が必ずしも最適とはいえなくなっている場合がある。このため、生産性をより向上させるためには、最終的なプロセス条件をLSIチップデータを作成する段階で決め直すのが望ましいからである。
次に、ステップSA8において、OPCパターン作成仕様に基づいてLSIチップデータから必要なOPCパターンを作成する。具体的には、最終プロセス条件で、光近接効果によって生じる加工寸法のマスク寸法に対する変動量を評価し、加工寸法が設計寸法に対して変動しないようにマスクレイアウトを修正したデータを作成する。
次に、ステップSA9において、ステップSA8で作成したOPCパターンがOPCパターン配置ルールを満たしているか否かを検証する。OPCパターン配置ルールを満たしていない場合は、ステップSA10に進み、OPCパターンのOPCパターン配置ルールを満足していない部分を修正し、ステップSA8から繰り返す。また、検証したOPCパターンがOPCパターン配置ルールを満たしている場合は次のステップSA11に進み、OPCパターンを用いてマスクパターンデータを作成する。
以上のようにして作成されたマスクパターンデータを用いてマスク又はレチクルを製作し、製作したマスク又はレチクルを用いて、例えば半導体基板上に形成されたレジスト膜等に動作が可能な回路パターンを転写することができる。
前述したように、従来のLSIの開発では、デザインルールは上流工程で決定され且つOPCパターンは下流工程で決定されているため、OPCパターンが作成できないような回路パターンやその配置が発生した場合に、デザインルールを変更することは、実質的に不可能であった。しかしながら、本実施形態によると、デザインルールを決定する際にOPCパターンが有効となるようにデザインルールを変更できるため、変更されたデザインルールに基づいた回路パターン及びマスクデータはOPC効果を確実に発揮できる。
以下、図1に示すステップSA1の処理の詳細を図面に基づいて説明する。
図2は本実施形態に係るLSI用パターンのレイアウト作成方法であって、セルライブラリに適用される基本プロセス条件及びデザインルールを決定する手順の一例を示している。図2に示すように、まず、ステップSB1において、デザインルール、基本プロセス条件及び該基本プロセス条件により決定されるOPCパターン配置ルールの初期設定を行なう。これらの初期値は、図1に示したステップSA6で作成するセルライブラリのいくつかの典型的なサンプルとなるように与える。
次に、ステップSB2において、設定したデザインルールに基づいて回路パターンを作成する。
次に、ステップSB3において、作成した回路パターンがデザインルールを満たしているか否かを検証する。回路パターンがデザインルールを満たしていない場合には、ステップSB4に進み、ステップSB4において回路パターンのデザインルールを満たしていない部分を修正してステップSB2から繰り返す。
次に、ステップSB5において、回路パターンから必要なOPCパターンを作成する仕様を規定したOPCパターン作成仕様を設定する。OPCパターン作成仕様は、ルールベースでもモデルベース(=シミュレーションベース)でもよく、公知の手法を用いればよい。すなわち、回路パターンが同一であれば、同じOPCパターンを作成できる手法であればよい。なお、ルールベースは、回路パターンにおけるパターンカテゴリごとにOPCパターンの作成ルールを規定し、規定した作成ルールに従ってOPCパターンを作成する方法である。また、モデルベースは、加工寸法をシミュレーションするモデル式を用いて、マスクパターンの寸法を加工パターンが回路パターンと一致するように算出する方法である。
次に、ステップSB6において、設定したOPCパターン作成仕様に基づいて各回路パターンからOPCパターンを作成する。
ここで、回路パターン及びOPCパターンの具体例を図面に基づいて説明する。
図3は回路パターンの一例を示している。図3に示すように、トランジスタ回路を示す回路パターンは、長辺の一辺に切欠部を持つ長方形状の活性化層パターン11を有している。活性化層パターン11上には、該活性化層パターン11における長辺と交差し且つ切欠部を含まない領域を跨ぐ第1のゲートパターン12と、該第1のゲートパターン12とそれぞれ平行で且つそれぞれ活性化層パターン11の切欠部を跨ぐ第2のゲートパターン13及び第3のゲートパターン14とが配置されており、活性化層パターン11における切欠部を持つ長辺と間隔をおいて平行に延びる配線パターン15が配置されている。
第3のゲートパターン14は、トランジスタのゲート電極として機能するトランジスタ部14aと、活性化層パターン11の周辺領域(分離領域)上を屈曲して延びる屈曲部を持つゲート配線部14bとから構成されている。
図4は図3に示す回路パターンを元に作成されたOPCパターンの一例を示している。ここでは、図4に示すように、OPCパターン作成仕様として、例えば、第1のゲートパターン12、第2のゲートパターン13及び第3のゲートパターン14における配線パターン15側の端部にそれぞれハンマヘッドパターン12h、13h、14hを付加し、活性化層パターン11上に位置する部分の幅(ゲート長)は隣接するゲートパターン同士との距離に応じて変化させる仕様とする。
次に、ステップSB7において、図2に示すステップSB6で作成されたOPCパターンがステップSB1で設定されたOPCパターン配置ルールを満たすか否かを検証する。図4に示す検証対象領域17は、パターン同士の間隔がOPCパターン配置ルールにおける最小スペース幅よりも小さくなる例を示している。このように、OPCパターン配置ルールが満たされていない場合は、図2に示すステップSB8に進み、ステップSB8において検証対象領域17がOPCパターン配置ルールを満たすようにOPCパターン作成仕様の修正を行なった後、ステップSB8から繰り返す。図4に示す検証対象領域17の規定違反を解消するには、ハンマヘッドパターン12h〜14h同士等、互いに隣接するパターン同士の距離に応じて各OPCパターン12〜14の形状を変更する仕様の追加が必要となる。図5は仕様を変更したOPCパターン作成仕様に基づいてOPCパターンを作成し直したOPCパターンを示している。図5の検証対象領域17に示すように、第2のゲートパターン13の配線パターン15側の端部は、ハンマへッドパターン13hを消去して、代わりにその端部が第1及び第3のゲートパターン12、14の各ハンマヘッドパターン12h、14hの端部と揃うように延長されている。
次に、OPCパターンの配置検証が完了した後、図2に示すSB9において、OPCパターンから得られる加工パターンの寸法、すなわち仕上がり寸法(critical dimension)が回路パターンと一致しているか否かのCD検証を行なう。これは、有効なOPCパターンを作成できるか否かを確認する工程である。ここでは、実際の回路を用いて回路パターンの寸法と加工パターンの寸法とが一致するか否かの検証を行なうことは困難であるため、実回路の再現性に優れるシミュレーション法を用いる。但し、CD検証は、一の回路パターンのすべての部分に対して行なう必要はなく、ゲートパターンにおけるゲート長等の、加工寸法が設計寸法と高精度に一致する必要がある部分に対して実施する。CD検証が不一致と判定された場合は、ステップSB8に進み、OPCパターンにおける不一致部分が解消されるようにOPCパターン作成仕様を修正し、再度ステップSB5から繰り返す。
次に、ステップSB10において、CD検証が完了したOPCパターンに対して、OPC効果が現われるか否かの検証を行なう。ここでは、加工パターン寸法が設計パターン寸法と正確に一致しているか否かではなく、加工パターン寸法が回路を正常に動作させる条件を満たしているか否かを検証する。検証方法は、ステップSB9と同様に再現性に優れるシミュレーション法によって、例えば、回路パターンのゲートの突き出し部の加工パターン等を検証する。具体例として、ゲートパターンの端部が回路パターン上の寸法を満たしているか否かでなく、加工パターンにおける活性化層パターンとゲートパターンとの重なり領域において、ゲートパターンの突き出し部が消失することにより、重なり領域から活性化層パターンが露出しているか否かを調べる。さらに、ゲートパターンの突き出し部の加工パターンが所定寸法よりも長くなっているような場合においても、この長くなった突き出し部が他のパターンと短絡して回路の動作に支障を来たすことがなければ問題はない。但し、OPC効果の検証は、不具合が生じると回路が動作しなくなるため、製造工程におけるプロセス条件の変動分を考慮して、あらかじめ決められたプロセス条件のみでなく、プロセス条件にプロセスごとの余裕度を含めて不具合が生じない状態であることを検証する必要がある。
図6はステップSB10のOPC効果の検証における加工パターンのシュミレーション結果の一例を示している。図6に示すように、活性化層パターン11Aにおける各隅部及び切欠部の角部が丸くなると共に、第2のゲートパターン13Aにおける配線パターン15A側の突き出し部はほとんど消失している。このシミュレーション結果から、第1の検証対象領域17Aに示すように、第2のゲートパターン13Aのゲート幅が短くなることにより、トランジスタの活性化層パターン11Aにおけるソース領域及びドレイン領域が実質的に短絡してしまい正常な動作を得られなくなる。また、第2の検証対象領域18Aに示すように、第3のゲートパターン14Aの屈曲部の形状が鈍ることにより、活性化層パターン11Aの側部付近でゲート長が局所的に大きくなるため、所定の動作が得られない。但し、ここでは、プロセス条件に余裕度を持たせた例までは示していない。実際には、プロセス条件に所定の余裕度を持たせた上で、加工パターンのシミュレーションを行なう。
図6に示したように、OPC効果を得られない、すなわち回路の正常な動作を期待できないと判定された場合には、図2に示すステップSB11に進み、ステップSB11において回路パターンにOPC効果を得られない回路パターンの配置があるか否かを調べる。
ステップSB11において、OPC効果を得られないパターン配置が存在しないと判定された場合は、再度ステップSB8から繰り返し、OPC効果を得られるようにOPCパターン作成仕様の修正を行なう。一方、ステップSB11においてOPC効果を得られない回路パターン配置があると判定された場合は、ステップSB12に進み、OPC効果を得られない回路パターン配置が発生しないようにデザインルールを修正する。その後はステップSB4から繰り返す。
図7はステップSB4においてOPC効果を得られないパターン配置を修正した結果を示している。ここでは、デザインルールの変更例として、ゲートパターンと活性化層パターンとの間に所定の間隔を設けるというルールを追加している。これにより、第3のゲートパターン14Bのゲート配線部14bにおける活性化層パターン11Bの長辺と平行に延びる部分は、該活性化層パターン11Bの長辺との間に初期値よりも大きい間隔が設けられる。同様に、活性化層パターン11Bにおける第1のゲートパターン12及び第2のゲートパターン13との間の切欠部の端部は、第2のゲートパターン13の側面との間に初期値よりも大きい間隔が設けられている。図7には、修正前の第3のゲートパターン14及び活性化層パターン11の輪郭をそれぞれ破線で示している。
図8は図7に示す回路パターンを元にして得られたOPCパターンであり、図9は図8に示すOPCパターンを元にして得られたシミュレーション結果を示す加工パターンを示している。図9に示すように、第2のゲートパターン13Aの配線パターン15A側の端部の突き出し部は、所定のゲート長が確保される程度に延びている。また、第3のゲートパターン14Cにおけるトランジスタ部14aのゲート長はほぼ一定となる。このように、デザインルールをOPC効果を検証して変更することにより、手戻りの工数を発生させることなくOPC効果を確実に得られる回路パターンを作成できる。
次に、図2に示すステップSB13において、OPC効果を得られる回路パターンの回路面積(セル面積)と、該回路パターンのOPCパターンから得られる加工パターンにおける回路の正常な動作の歩留まりの期待値とを評価する。歩留まりの期待値を評価する手法として、例えば、特開平10−284608号公報又は特開平11−121345号公報に記載されているような、セルにおけるトランジスタの正常動作確率を評価する手法を用いればよい。これは、トランジスタの正常動作の動作確率は回路パターンの歩留まりの期待値とみなせるからである。より具体的には、トランジスタの正常動作が可能となる加工寸法を、プロセス条件又はトランジスタを表わすマスクパターンの寸法を変数とした応答局面関数として表わす。さらに、製造プロセスで予測されるプロセス条件の変動分布をこの応答局面関数に代入することによって、製造プロセスにおいてトランジスタが正常に動作できる加工寸法となる確率を計算する手法である。一般に、回路パターン面積の縮小と、回路が正常に動作できる歩留まりの期待値とは相反する関係を持つ。
ステップSB13において回路のパターン面積が設計値よりも大きいと判定された場合には、ステップSB14に進み、デザインルール及びそれと対応するOPCパターン配置ルールをより小さい回路パターンを得られるように変更して、ステップSB1から繰り返す。また、ステップSB13において、正常動作の歩留まりの期待値が目標値よりも低いと判定された場合も、ステップSB14に進み、基本プロセス条件を改善すると共に、デザインルール及びそれに関連するOPCパターン配置ルールの寸法を拡大するように変更して、ステップSB1から繰り返す。
一方、回路のパターン面積及び歩留まりの期待値が共に目標値を満たしておれば、ステップSB15に進み、デザインルール、基本プロセス条件、OPCパターン配置ルール、OPCパターン作成仕様及び回路パターンデータがそれぞれ最終的に決定されたこととなる。
以上説明したように、本実施形態によると、セルライブラリとして登録する典型的なサンプルとなる複数の回路(セル)を作成することにより、現世代のセルライブラリが目標とする回路面積を実現できると共に、作成した回路に対して正常動作の期待値が確保された基本プロセス条件とデザインルールとを決定できる。なお、サンプル数が多い程、より最適なデザインルール、OPCパターン配置ルール及びOPCパターン作成仕様を決定できることはいうまでもない。
以下、本実施形態の効果を列挙する。
(a)OPC効果を得られる条件を満たすデザインルールを決定し、決定したデザインルールに基づいて回路パターンの設計を行なうため、最終工程のマスクパターンデータを作成する段階で、必要なOPCパターンを作成できなくなることがない。
(b)典型的な複数のカテゴリに属する回路パターンについて、そのOPC効果が有効となるデザインルールの条件を回路パターン設計に用いるデザインルールに反映することにより最終的なデザインルールを決定するため、汎用性が高いデザインルールを構築できる。
(c)デザインルールを決定する際に、OPC効果を得られる条件として所定のセル面積を達成するように定めるため、所定のセル面積を前世代のLSIに含まれる回路の半分の面積となるように設定すれば、デザインルールが必要以上に大きくなることがない。
(d)デザインルールが、該デザインルールにより規定される各回路パターンを元にした加工パターンの寸法ではなく、回路面積の縮小を基準にして縮小されるため、必要以上に実現困難なパターンを設計するという事態が避けられる。
(e)基本プロセス条件が、作成されるOPCパターンを想定し、且つ、ステップSB14に示すように生産性を改善するように再設定されるため、基本プロセス条件が最終プロセス条件にとって不適切な条件となることがない。
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態について図面を参照しながら説明する。本実施形態においても、第1の実施形態と同様に、必要なOPCパターンを作成できる条件を含むデザインルールを決定し、決定されたデザインルールに基づいて回路パターンの設計及びマスクパターンデータの作成を行なう。特に、本実施形態においては、各セル(基本回路)の設計時に個別にOPC効果を検証できるため、各セル単位でセル面積をより小さくすることができる。
図10及び図11は本発明の第2の実施形態に係るLSI用マスクデータの作成方法の処理フローを示している。
まず、図10に示すステップSC1において、デザインルール、基本プロセス条件及びOPCパターン配置ルールを決定する。このうち、デザインルール及び基本プロセス条件は、図1に示したステップSA1と同様の方法で決定する。これに対して、OPCパターン配置ルールは、OPCパターンをプロセス条件の変化に合わせて敏感に変更する必要がない第1のカテゴリと、敏感に変更する必要がある第2のカテゴリに分類する。
ここで、第1及び第2のカテゴリの具体例を図12(a)及び図12(b)を用いて説明する。図12(a)は配線部21aと該配線部21aの一側部から比較的大きく突出する突出部21bとからなる第1のパターン21Aと、配線部22aと該配線部22aの一側部から比較的小さく突出する突出部22bとからなる第2のパターン22Aとが、互いの配線部21a、22aが平行で且つ間隔をおいて配置されている。この場合に、例えば、各配線部21a、22aにおける配線幅の加工寸法を変更するOPCパターンはプロセス条件の変化に敏感に変える必要があり、従って第2のカテゴリに分類される。また、図示はしていないが、他の例として、ゲートパターンにおけるゲート長の加工寸法は、設計寸法に対して正確に一致しなければならないパターンであり、第2のカテゴリに分類される。
一方、図12(b)に示すように、第1のパターン21Aを元に作成された第1のOPCパターン21Bにおける突出部21bの端部に設けられたハンマヘッドパターン21c、及び配線部21aと突出部21bとの接続部分がくびれるように削除されたインセクションパターン21dは、プロセス条件の変化に敏感に変える必要がなく、第1のカテゴリに分類される。同様に、第2のパターン22Aを元に作成された第2のOPCパターン22Bにおける突出部22bの端部の両隅部に設けられたセリフパターン22cも第1のカテゴリに分類される。ここで、ハンマヘッドパターン21c及びセリフパターン22cは元のパターンの端部の消失を防ぎ、インセクションパターン21dはパターン同士の接続部分の角部の丸まりを防ぐ。
一般に、回路パターン面積(セル面積)を決定する上で重要なOPCパターン、すなわち縮小されたセル面積でOPC効果を発揮するOPCパターンは、第1のカテゴリに属する。そこで、第1のカテゴリに属するOPCパターンを最終プロセス条件が決定していないセルライブラリ設計の段階でも近接効果補正を施せるため、セルレベルOPCパターンと呼ぶことにする。一方、最終プロセス条件が決定していないとOPCパターンを作成できない第2のカテゴリに対して、LSIチップデータが完成した後で且つ最終プロセス条件が決定した後に近接効果補正を施すため、チップレベルOPCパターンと呼ぶことにする。
次に、図10に示すステップSC2において、ステップSC1で決定したデザインルールに基づいてカテゴリの別なくセルごとに回路パターンを作成する。
次に、ステップSC3において、作成した回路パターンがデザインルールを満たしているか否かを検証する。回路パターンがデザインルールを満たしていない場合には、ステップSC4に進み、ステップSC4において回路パターンにおけるデザインルールを満足していない部分を修正してステップSC2から繰り返す。また、回路パターンデータがデザインルールを満足している場合は、ステップSC5に進む。
次に、ステップSC5において、作成した回路パターンのうち第1のカテゴリに属する回路パターンからセルレベルのOPCパターンを作成する。セルレベルOPCパターンの作成方法は、ルールベースが好ましい。すなわち、回路パターンのパターンごとにセルレベルのOPCパターンを作成するためのルールを作成し、作成したルールに従ってセルレベルOPCパターンを作成する。ここでは、OPC効果を得るためのOPCパターンを作成するため、加工寸法と回路パターン寸法とを一致させるためのOPCパターン設計ではなく、回路パターンをその面積で正常に動作させるための加工パターンを実現できるように、最適なOPCパターンを作成する必要がある。このため、回路動作に不具合を生じさせない部分の加工寸法は、回路パターン寸法を無視してでも、回路動作の歩留まりの期待値が向上するようなOPCパターンを作成すればよい。従って、これを実現するには、OPCパターンを作成するモデルとして、回路パターンのパターンごとにOPCパターンを作成できるルールを規定できるルールベースと呼ばれる手法が適している。なぜなら、モデルベースは、回路パターンに現われた加工寸法をそのまま実現してしまうからである。
次に、ステップSC6において、作成したセルレベルのOPCパターンがOPCパターン配置ルールを満たしているか否かを検証する。セルレベルOPCパターンがOPCパターン配置ルールを満たしていない場合は、ステップSC7に進み、ステップSC7において、セルレベルOPCパターンのOPCパターン配置ルールを満たしていない部分を修正し、ステップSC5から繰り返す。
次に、ステップSC8において、OPCパターン配置ルールを満たしたセルレベルOPCパターンに対してOPC効果を得られているか否かの検証を行なう。検証方法は、第1の実施形態のステップSB10と同様であって、実回路の再現性に優れるシミュレーション法によって行なう。具体例として、ゲートパターンの端部が回路パターン上の寸法を満足しているか否かでなく、加工パターンにおける活性化層パターンとゲートパターンとの重なり領域において、ゲートパターンの突き出し部が消失することにより、重なり領域から活性化層パターンが露出しているか否かを調べる。但し、OPC効果の検証は、前述したように、不具合が生じると回路が動作しなくなるため、製造工程におけるプロセス条件の変動分を考慮して、あらかじめ決められたプロセス条件のみでなく、プロセス条件にプロセスごとの余裕度を含めて問題が起こらない状態であることを検証する必要がある。
ステップSC8においてOPC効果を得られない、すなわち回路が正常に動作することを期待できないと判定された場合には、ステップSC9に進み、ステップSC9において回路パターンにOPC効果を得られない回路パターン配置があるか否かを調べる。
ステップSC9において、OPC効果を得られないパターン配置が存在しないと判定された場合は、再度ステップSC7から繰り返し、OPC効果を得られるようにセルレベルOPCパターンを作成し直す。一方、ステップSC9においてOPC効果を得られない回路パターン配置があると判定された場合は、ステップSC4に進み、OPC効果を得られない回路パターン配置が発生しないように回路パターンを修正する。その後はステップSC2から繰り返す。
次に、ステップSC10において、各回路パターンのセル面積が目標値よりも小さいか否かを判定する。セル面積が目標値よりも大きい場合にはステップSC4に進み、セル面積を縮小するように回路パターンを修正する。一方、セル面積が目標値と同等か小さい場合には、図11に示すステップSC11に進む。
次に、図11に示すステップSC11において、各セル単位で作成されたセルレベルOPCパターンを各回路パターンのマスクパターン用セルライブラリとして登録する。また、第2のカテゴリに属する回路パターンはそのままセルライブラリに登録する。)これにより、LSIチップパターンを構成する基本回路の集合が蓄積される。
次に、ステップSC12において、セルライブラリからLSIに必要な回路パターンデータを抽出し、抽出した回路パターンデータを用いてLSIチップデータを作成する。
次に、ステップSC13において、LSIチップデータを製造する最終プロセス条件を決定する。
次に、ステップSC14において、最終プロセス条件に基づき、近接効果によって生じる加工寸法のマスク寸法に対する変動量をより詳細に評価する。これにより、第2のカテゴリに属するセル、例えば、ゲートパターンにおけるゲート長の加工寸法等が設計寸法に対して正確に一致しなければならない部分に対してチップレベルOPCパターンを作成する。このときのOPCパターン作成方法は、ルールベース又はモデルベースを用いることができる。
次に、ステップSC15において、チップレベルOPCパターンから作成される加工パターンの寸法が回路パターンの寸法と一致しているか否かのCD検証を行なう。ここでも、実回路を十分に再現できるシミュレーション法を用いて仕上がり寸法の検証を行なう。本ステップのCD検証も、一の回路パターンのすべての部分を検証する必要はなく、加工寸法が設計寸法と高精度に一致する必要がある部分に対して行なう。CD検証が不一致と判定された場合は、ステップSC16に進み、OPCパターンにおける不一致部分が解消されるようにチップレベルOPCパターンを修正し、再度ステップSC14から繰り返す。なお、ステップSC14においてモデルベースを用いた場合には、このCD検証を行なわなくてもよい。
次に、SC17において、作成されたセルレベル及びチップレベルの各OPCパターンを用いてマスクパターンデータを作成する。このマスクパターンデータからマスク又はレチクルを製作し、製作したマスク又はレチクルを用いて、半導体基板上に形成されたレジスト膜等に動作が可能な回路パターンを転写することができる。
(第2の実施形態の一変形例)
以下、本発明の第2の実施形態の一変形例について図面を参照しながら説明する。
図13及び図14は本発明の第2の実施形態の一変形例に係るLSI用マスクデータの作成方法の処理フローを示している。第2の実施形態においては、ステップSC11に示すように、セルレベルOPCパターンをセルライブラリに直接登録している。本変形例においては、セルレベルOPCパターンをルールベースによって作成した場合に、セルレベルOPCパターンの作成工程を、その作成仕様を設定する工程と、該作成仕様に基づくセルレベルOPCパターンの作成工程とに分けて行なう場合を説明する。これにより、セルライブラリには、セルレベルOPCパターンの代わりに、回路パターンと該回路パターンに対するセルレベルOPCパターン作成仕様とを分けて登録できるようになる。
図13において、第2の実施形態との相違点は、図10に示すステップSC5におけるセルレベルOPCパターンの作成が、本変形例においては、ステップSD5Aに示す各回路セルに対するセルレベルOPCパターン作成仕様の設定と、ステップSD5Bに示すセルレベルOPCパターンの作成との2工程に分離した点である。
図14において、第2の実施形態との相違点は、セルライブラリを作成するステップSD11において、セルライブラリに登録する対象がOPCパターンではなく、各回路パターンとそれと対応するセルレベルOPCパターン作成仕様との組み合わせをそれぞれ登録する点である。
さらに大きく異なる点は、ステップSD14において、作成したセルレベルOPCパターン作成仕様によりセルレベルOPCパターンを作成すると共に、ルールベース又はモデルベースに基づくチップレベルOPCパターン作成仕様によりチップレベルOPCパターンの作成を同時に行なう点である。
このようにすると、大量且つ複雑なパターンデータからなるセルレベル及びチップレベルのOPCパターンをマスクデータ作成の直前まで処理する必要がなくなり、大量のデータを扱う工程を一元化できる。
また、セルライブラリに登録するセルは、マスク製作用のマスクデータのみならず回路構成をも表わす必要があるため、OPCパターンではなく加工パターンを表わす回路パターンが登録されていることが望ましい。また、登録された回路パターンを変更する場合においても、OPCパターンではなく、回路パターンが登録されているほうが便利である。
以上説明したように、第2の実施形態及びその変形例によると、回路パターンを、セル面積に強く影響する第1のカテゴリと強く影響されない第2のカテゴリとに分類するため、第1のカテゴリに属するセルレベルOPCパターンをセルの設計段階で決定できる。このため、OPC効果を考慮し且つセル面積の縮小を図りながら回路パターンの設計を行なえるので、各回路パターンを設計した段階でOPC効果を得られなくなるようなパターン配置を排除できる。これにより、目標とするセル面積を達成する際に、実現が困難な回路パターン及び無駄なマージンが含まれる回路パターンが混入することがないため、セル面積を目標値にまで確実に縮小しながら、LSIが正常に動作する歩留まりの期待値をも向上できる。
(第3の実施形態)
以下、本発明の第3の実施形態について図面を参照しながら説明する。
本実施形態は、第2の実施形態と異なり、回路パターンが、トランジスタのように活性化層パターンを含む第1の層と該活性化層パターンの上を跨ぐゲートパターンを含む第2の層との複数層により定義されるOPCパターンを上流のセル設計工程で作成し、ゲートパターンのように単一層でのみ定義されるOPCパターンを下流のマスクデータ処理工程で作成する。
回路(セル)には複数の構成要素が含まれており、これら複数の構成要素の配置を決める回路パターンの設計において、種々の回路のうちセル面積に大きく影響を及ぼす回路は、大抵は単一層ではなく複数層に含まれるパターンにより規定される。この複数層により定義されるOPCパターンは、回路の構成要素の配置を層ごとに変更できるため、複数層により定義されるOPCパターンをセルの設計段階で考慮することにより、より小さいセル面積で回路の構成要素を配置することが可能となる。
図15及び図16は本発明の第3の実施形態に係るLSI用マスクデータの作成方法の処理フローを示している。
まず、図15に示すステップSE1において、第2の実施形態に係るステップSC1と同様に、デザインルール、基本プロセス条件及びOPCパターン配置ルールをそれぞれ決定する。さらに、本実施形態の特徴として、セル面積を決定する上で重要となる、複数層により定義されるOPCパターン、すなわちインタレイヤOPCパターンを第1のカテゴリとして分類し、単一層により定義されるOPCパターン、すなわちイントラレイヤパターンを第2のカテゴリとして分類する。
次に、ステップSE2、SE3及びSE4において、各回路パターンを作成し、デザインルールの検証を終えた後、ステップSE5において、各セルに対してインタレイヤOPCパターンを作成する。
ここで、インタレイヤOPCパターンについて図面を用いて説明する。
図17(a)は本実施形態に係る回路パターンを説明するためのトランジスタ回路の平面構成を示し、図17(b)は図17(a)のインタレイヤOPCパターンを説明するためのトランジスタ回路の平面構成を示している。図17(a)に示すように、長方形状の活性化層パターン31aと該活性化層パターン31aの長辺の中央部を跨ぐゲート層パターン31bとからなる第1の回路パターン31Aと、長方形状の活性化層パターン32aと該活性化層パターン32aの長辺の中央部を跨ぐゲート層パターン32bとからなる第2の回路パターン32Aとが配置されている。活性化層パターン31a、32aの長辺同士は約0.3μmの間隔をおき、ゲート層パターン31b、32bの対向する端部同士は互いに重ならないように配置されている。
このように、例えば、第1の回路パターン31Aは、活性化層パターン31aとゲート層パターン31bとが重なる重なり部を持つ。従って、活性化層パターン31aが半導体基板に形成された場合には該重なり部にチャネル領域が生成されることによりトランジスタ回路として機能する。このことから、活性化層パターン31aとゲート層パターン31bとの間には配置規則が存在する。このため、活性化層パターン31aとゲート層パターン31bとの互いの配置関係の変化は相互に影響し合う。第2の回路パターン32Aについても同様である。
図17(b)に示す第1のOPCパターン31B及び第2のOPCパターン32Bは、図17(a)に示す第1の回路パターン31A及び第2の回路パターン32Aとそれぞれ対応する。図17(b)に示すように、ここでは、各ゲート層パターン31b、32bの両端部にそれぞれ形状が異なるハンマヘッドパターンを付加した例を示している。具体的には、各ゲート層パターン31b、32bにおける互いに対向する側の一方の端部には、活性層パターン31a、32a同士の間隔が0.2μmと回路パターンの場合よりも小さくなるように、ハンマヘッドパターンの形状を他方の端部と比べてそれぞれ小さくしている。
また、図示はしていないが、互いに異なる層に含まれる配線同士を接続するコンタクトパターンに基づくOPCパターンの場合も、配線パターンから作成される配線用OPCパターンとコンタクトパターンから作成されるコンタクト用OPCパターンとは複数のレイヤにより定義される。
次に、図15に示すステップSE6、SE8及びSE10において、作成したインタレイヤOPCパターンが、OPCパターン配置ルールを満たすか否か、OPC効果を得られるか否か、セル面積が所定値を満たしているか否かをそれぞれ検証する。検証方法は第2の実施形態で説明した方法で行なえばよい。検証結果が不満足の場合は、ステップSE7においてインタレイヤOPCパターンを修正するか、又はステップSE4において、OPC効果を得られるように、回路パターンを層ごとに修正し且つ回路の構成要素の再配置を行なう。
次に、図16に示すステップSE11において、各セル単位で作成されたインタレイヤOPCパターンを各回路パターンのマスクパターン用セルライブラリとして登録する。また、第2のカテゴリに属する回路パターンはそのままセルライブラリに登録する。これにより、LSIチップパターンを構成する基本回路の集合が蓄積される。
次に、ステップSE12において、セルライブラリからLSIに必要な回路パターンデータを抽出し、抽出した回路パターンデータを用いてLSIチップデータを作成し、次のステップSE13において、LSIチップデータを製造する最終プロセス条件を決定する。
次に、ステップSE14において、最終プロセス条件に基づき、近接効果によって生じる加工寸法のマスク寸法に対する変動量をより詳細に評価する。これにより、第2のカテゴリに属するイントラレイヤOPCパターンを作成する。このときのOPCパターン作成方法は、ルールベース又はモデルベースのいずれを用いてもよい。
次に、ステップSE15において、イントラレイヤOPCパターンから作成される加工パターンの寸法が回路パターンの寸法と一致しているか否かのCD検証を行なう。ここでも、実回路を十分に再現できるシミュレーション法を用いて仕上がり寸法の検証を行なう。また、本実施形態においても、一の回路パターンのすべての部分を検証する必要はなく、加工寸法が設計寸法と高精度に一致する必要がある部分に対して行なう。CD検証が不一致と判定された場合は、ステップSE16に進み、OPCパターンにおける不一致部分が解消されるようにイントラレイヤOPCパターンを修正し、再度ステップSE14から繰り返す。なお、ステップSE14においてモデルベースを用いた場合には、このCD検証を行なわなくてもよい。
次に、SE17において、作成されたインタレイヤ及びイントラレイヤの各OPCパターンを用いてマスクパターンデータを作成する。このマスクパターンデータからマスク又はレチクルを製作し、製作したマスク又はレチクルを用いて、半導体基板上に形成されたレジスト膜等に動作が可能な回路パターンを転写することができる。
なお、本実施形態は、ステップSE14において、第2のカテゴリに属するイントラレイヤOPCパターンの作成を、ステップSE12のLSIチップデータ作成後に行なっているが、イントラレイヤOPCパターンのうち、第2の実施形態における第1のカテゴリのセルレベルOPCパターンである回路も含まれる。従って、このようなセルレベルのOPCパターンが生成される回路は、ステップSE2で回路設計を行なってもよい。
(第3の実施形態の一変形例)
以下、本発明の第3の実施形態の一変形例について図面を参照しながら説明する。
図18及び図19は本発明の第3の実施形態の一変形例に係るLSI用マスクデータの作成方法の処理フローを示している。第3の実施形態においては、ステップSE11に示すように、インタレイヤOPCパターンをセルライブラリに直接登録している。本変形例においては、インタレイヤOPCパターンをルールベースによって作成した場合に、インタレイヤOPCパターンの作成工程を、その作成仕様を設定する工程と、該作成仕様に基づくインタレイヤOPCパターンの作成工程とに分けて行なう場合を説明する。これにより、セルライブラリには、インタレイヤOPCパターンの代わりに、回路パターンと該回路パターンに対するインタレイヤOPCパターン作成仕様とを分けて登録できるようになる。
図18において、第3の実施形態との相違点は、図15に示すステップSE5におけるインタレイヤOPCパターンの作成が、本変形例においては、ステップSF5Aにおける各回路セルに対するインタレイヤOPCパターン作成仕様の設定と、ステップSF5BにおけるインタレイヤOPCパターンの作成との2工程に分離した点である。
図19において、第3の実施形態との相違点は、セルライブラリを作成するステップSF11において、セルライブラリに登録する対象がOPCパターンではなく、各回路パターンとそれと対応するインタレイヤOPCパターン作成仕様との組み合わせをそれぞれ登録する点である。
さらに大きく異なる点は、ステップSF14において、作成したインタレイヤOPCパターン作成仕様によりインタレイヤOPCパターンを作成すると共に、ルールベース又はモデルベースに基づくイントラレイヤOPCパターン作成仕様によりイントラレイヤOPCパターンの作成を同時に行なう点である。
このようにすると、大量且つ複雑なパターンデータからなるインタレイヤ及びイントラレイヤのOPCパターンをマスクデータ作成の直前まで処理する必要がなくなり、大量のデータを扱う工程を一元化できる。
また、セルライブラリに登録するセルは、マスク製作用のマスクデータのみならず回路構成をも表わす必要があるため、OPCパターンではなく加工パターンを表わす回路パターンが登録されていることが望ましい。また、登録された回路パターンを変更する場合においても、OPCパターンではなく、回路パターンが登録されているほうが便利である。
以上説明したように、第3の実施形態及びその変形例によると、回路パターンを、セル面積に強く影響する第1のカテゴリと強く影響されない第2のカテゴリとに分類するため、第1のカテゴリに属するインタレイヤOPCパターンをセルの設計段階で決定できる。このため、OPC効果を考慮し且つセル面積の縮小を図りながら回路パターンの設計を行なえるので、各回路パターンを設計した段階でOPC効果を得られなくなるようなパターン配置を排除できる。これにより、目標とするセル面積を達成する際に、実現が困難な回路パターン及び無駄なマージンが含まれる回路パターンが混入することがないため、セル面積を目標値にまで確実に縮小しながら、LSIが正常に動作できる歩留まりの期待値をも向上できる。
なお、ステップSE4及びステップSF4において、回路の構成要素の再配置処理をコンパクタと呼ばれるツールを用いて行なってもよい。コンパクタを用いると、本実施形態のように検証と修正とを繰り返す必要がなくなる。さらに、コンパクタが持つ再配置機能にインタレイヤOPCパターンによるOPC効果をルール化して付加すればセルパターンの自動合成も可能となる。
本発明の第1の実施形態に係るLSI用マスクデータの作成方法を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係るLSI用パターンのレイアウト作成方法を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係るLSI用パターンのレイアウト作成方法における回路パターンの一例を示す平面図である。 本発明の第1の実施形態に係るLSI用パターンのレイアウト作成方法を示し、図3に示す回路パターンから作成されたOPCパターンの一例を示す平面図である。 本発明の第1の実施形態に係るLSI用パターンのレイアウト作成方法を示し、図3に示す回路パターンから作成されたOPCパターンの他の例を示す平面図である。 本発明の第1の実施形態に係るLSI用パターンのレイアウト作成方法を示し、図5に示すOPCパターンから得られる加工パターンの一例を示す平面図である。 本発明の第1の実施形態に係るLSI用パターンのレイアウト作成方法を示し、図3に示す回路パターンに修正を施した平面図である。 本発明の第1の実施形態に係るLSI用パターンのレイアウト作成方法を示し、図7に示す回路パターンから作成されたOPCパターンの一例を示す平面図である。 本発明の第1の実施形態に係るLSI用パターンのレイアウト作成方法を示し、図8に示すOPCパターンから得られる加工パターンの一例を示す平面図である。 本発明の第2の実施形態に係るLSI用マスクデータの作成方法を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係るLSI用マスクデータの作成方法を示すフローチャートである。 (a)及び(b)は本発明の第2の実施形態に係るLSI用マスクデータの作成方法におけるカテゴリを説明するためのパターンを示し、(a)は第2のカテゴリに属するチップレベルの回路パターンを示す平面図であり、(b)は第1のカテゴリに属するセルレベルの回路パターンを示す平面図である。 本発明の第2の実施形態の一変形例に係るLSI用マスクデータの作成方法を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態の一変形例に係るLSI用マスクデータの作成方法を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態に係るLSI用マスクデータの作成方法を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態に係るLSI用マスクデータの作成方法を示すフローチャートである。 (a)及び(b)は本発明の第3の実施形態に係るLSI用マスクデータの作成方法におけるカテゴリを説明するためのパターンを示し、(a)は第1のカテゴリに属するインタレイヤの回路パターンを示す平面図であり、(b)は(a)から作成されたOPCパターンの一例を示す平面図である。 本発明の第3の実施形態の一変形例に係るLSI用マスクデータの作成方法を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態の一変形例に係るLSI用マスクデータの作成方法を示すフローチャートである。 (a)及び(b)は従来のLSI用マスクデータの作成方法であって、トランジスタの設計パターンと加工パターンとを示す平面図である。
符号の説明
11 活性化層パターン
11A 活性化層パターン
11B 活性化層パターン
11C 活性化層パターン
12 第1のゲートパターン
12A 第1のゲートパターン
12h ハンマヘッドパターン
13 第2のゲートパターン
13A 第2のゲートパターン
13h ハンマヘッドパターン
14 第3のゲートパターン
14A 第3のゲートパターン
14B 第3のゲートパターン
14C 第3のゲートパターン
14a トランジスタ部
14b ゲート配線部
14h ハンマヘッドパターン
15 配線パターン
15A 配線パターン
17 検証対象領域
17A 第1の検証対象領域
18A 第2の検証対象領域
21A 第1のパターン
21B 第1のOPCパターン
21a 配線部
21b 突出部
21c ハンマヘッドパターン
21d インセクションパターン
22A 第2のパターン
22B 第2のOPCパターン
22a 配線部
22b 突出部
22c セリフパターン
31A 第1の回路パターン
31B 第1のOPCパターン
31a 活性化層パターン
31b ゲート層パターン
32A 第2の回路パターン
32B 第2のOPCパターン
32a 活性化層パターン
32b ゲート層パターン

Claims (19)

  1. LSIに含まれる複数の回路パターンを、プロセス条件の変化に合わせてパターン形状を変更しない第1の補正パターン群と、プロセス条件の変化に合わせてパターン形状を変更する第2の補正パターン群とに分類する補正パターン群分類工程と、
    前記複数の回路パターンの設計を行なう際に、前記第1の補正パターン群からセルレベルの近接効果補正パターンデータを作成するセルレベル補正パターンデータ作成工程と、
    前記複数の回路パターンからチップデータを作成する際に、前記第2の補正パターン群からチップレベルの近接効果補正パターンデータを作成するチップレベル補正パターンデータ作成工程とを備え
    前記セルレベル補正パターンデータ作成工程は、
    作成されたセルレベルの近接効果補正パターンデータにおける近接効果補正が有効であるか否かを判定する工程と、
    無効と判定された場合に、前記近接効果補正が有効となるように前記セルレベルの近接効果補正パターンデータ又は該近接効果補正パターンデータと対応する回路パターンの修正を行なった後、近接効果補正の有効性を再度判定する工程と、
    有効と判定された場合に、前記セルレベルの近接効果補正パターンデータをセルライブラリに登録する工程とを含むことを特徴とするLSI用マスクデータの作成方法。
  2. LSIに含まれる複数の回路パターンを、プロセス条件の変化に合わせてパターン形状を変更しない第1の補正パターン群と、プロセス条件の変化に合わせてパターン形状を変更する第2の補正パターン群とに分類する工程と、
    前記第1の補正パターン群に対して、セルレベルの近接効果補正パターンを作成するためのセルレベル補正パターン作成仕様を設定する工程と、
    前記複数の回路パターンの設計を行なう工程と、
    前記第1の補正パターン群に対して前記セルレベル補正パターン作成仕様により作成されるセルレベルの近接効果補正パターンにおける近接効果補正の有効性の有無を判定する工程と、
    近接効果補正が無効と判定された場合に、前記近接効果補正が有効となるように、無効と判定された回路パターンの修正を行なった後、前記近接効果補正の有効性を再度判定する工程と、
    近接効果補正が有効と判定された場合に、前記第1の補正パターン群に属する回路パターンをセルライブラリに登録すると共に、前記第2の補正パターン群に属する回路パターンを前記セルライブラリに登録する工程と、
    前記セルライブラリに登録された回路パターンから、チップレベルのパターンデータを作成する工程と、
    前記第2の補正パターン群に対して、チップレベルの近接効果補正パターンを作成するためのチップレベル補正パターン作成仕様を設定する工程と、
    前記セルレベル補正パターン作成仕様に基づいて、前記第1の補正パターン群に属する回路パターンからセルレベルの近接効果補正パターンデータを作成する工程と、
    前記チップレベル補正パターン作成仕様に基づいて、前記第2の補正パターン群に属する回路パターンからチップレベルの近接効果補正パターンデータを作成する工程とを備えていることを特徴とするLSI用マスクデータの作成方法。
  3. LSIに含まれる複数の回路パターンを、プロセス条件の変化に合わせてパターン形状を変更しない第1の補正パターン群と、プロセス条件の変化に合わせてパターン形状を変更する第2の補正パターン群とに分類する工程と、
    前記第1の補正パターン群に対して、セルレベルの近接効果補正パターンを作成するためのセルレベル補正パターン作成仕様を設定する工程と、
    前記複数の回路パターンの設計を行なう工程と、
    前記第1の補正パターン群に対して前記セルレベル補正パターン作成仕様により作成されるセルレベルの近接効果補正パターンにおける近接効果補正の有効性の有無を判定する工程と、
    近接効果補正が無効と判定された場合に、前記近接効果補正が有効となるように、無効と判定された回路パターン又は該回路パターンのセルレベル補正パターン作成仕様の修正を行なった後、前記近接効果補正の有効性を再度判定する工程と、
    近接効果補正が有効と判定された場合に、前記第1の補正パターン群に属する回路パターン及び該回路パターンと対応するセルレベル補正パターン作成仕様をセルライブラリに登録すると共に、前記第2の補正パターン群に属する回路パターンを前記セルライブラリに登録する工程と、
    前記セルライブラリに登録された回路パターンから、チップレベルのパターンデータを作成する工程と、
    前記セルレベル補正パターン作成仕様に基づいて、前記第1の補正パターン群に属する回路パターンからセルレベルの近接効果補正パターンデータを作成する工程と、
    所定のチップレベル補正パターン作成仕様に基づいて、前記第2の補正パターン群に属する回路パターンからチップレベルの近接効果補正パターンデータを作成する工程とを備えていることを特徴とするLSI用マスクデータの作成方法。
  4. 前記近接効果補正の有効性を判定する工程は、近接効果補正が有効と判定された回路パターンのレイアウトが複数存在する場合に、複数のレイアウトから回路面積が所定値以下となるレイアウトを選択する工程を含むことを特徴とする請求項1〜3のうちのいずれか1項に記載のLSI用マスクデータの作成方法。
  5. 前記セルレベルの近接効果補正パターンデータは、セリフパターン、ハンマヘッドパターン又はインセクションパターンを含むことを特徴とする請求項1〜4に記載のLSI用マスクデータの作成方法。
  6. LSIに含まれる複数の回路パターンのうち、回路パターンが複数層にわたるパターン配置により決定される第1の補正パターン群と、回路パターンが一のレイヤ内のパターン配置により決定される第2の補正パターン群とに分類する補正パターン群分類工程と、
    前記複数の回路パターンの設計を行なう際に、前記第1の補正パターン群からインタレイヤの近接効果補正パターンデータを作成するインタレイヤ補正パターンデータ作成工程と、
    前記複数の回路パターンからチップデータを作成する際に、前記第2の補正パターン群からイントラレイヤの近接効果補正パターンデータを作成するイントラレイヤ補正パターンデータ作成工程とを備え
    前記インタレイヤ補正パターンデータ作成工程は、
    作成されたインタレイヤの近接効果補正パターンデータにおける近接効果補正が有効であるか否かを判定する工程と、
    無効と判定された場合に、前記近接効果補正が有効となるように前記インタレイヤの近接効果補正パターンデータ又は該近接効果補正パターンデータと対応する回路パターンの修正を行なった後、近接効果補正の有効性を再度判定する工程と、
    有効と判定された場合に、前記インタレイヤの近接効果補正パターンデータをセルライブラリに登録する工程とを含むことを特徴とするLSI用マスクデータの作成方法。
  7. LSIに含まれる複数の回路パターンのうち、回路パターンが複数層にわたるパターン配置により決定される第1の補正パターン群と、回路パターンが一のレイヤ内のパターン配置により決定される第2の補正パターン群とに分類する工程と、
    前記第1の補正パターン群に対して、インタレイヤの近接効果補正パターンを作成するためのインタレイヤ補正パターン作成仕様を設定する工程と、
    前記複数の回路パターンの設計を行なう工程と、
    前記第1の補正パターン群に対して前記インタレイヤ補正パターン作成仕様により作成される、インタレイヤの近接効果補正パターンにおける近接効果補正の有効性の有無を判定する工程と、
    近接効果補正が無効と判定された場合に、前記近接効果補正が有効となるように、無効と判定された回路パターンの修正を行なった後、前記近接効果補正の有効性を再度判定する工程と、
    近接効果補正が有効と判定された場合に、前記第1の補正パターン群に属する回路パターンをセルライブラリに登録すると共に、前記第2の補正パターン群に属する回路パターンを前記セルライブラリに登録する工程と、
    前記セルライブラリに登録された回路パターンから、チップレベルのパターンデータを作成する工程と、
    前記第2の補正パターン群に対して、イントラレイヤの近接効果補正パターンを作成するためのイントラレイヤ補正パターン作成仕様を設定する工程と、
    前記インタレイヤ補正パターン作成仕様に基づいて、前記第1の補正パターン群に属する回路パターンからインタレイヤの近接効果補正パターンデータを作成する工程と、
    前記イントラレイヤ補正パターン作成仕様に基づいて、前記第2の補正パターン群に属する回路パターンからイントラレイヤの近接効果補正パターンデータを作成する工程とを備えていることを特徴とするLSI用マスクデータの作成方法。
  8. LSIに含まれる複数の回路パターンのうち、回路パターンが複数層にわたるパターン配置により決定される第1の補正パターン群と、回路パターンが一のレイヤ内のパターン配置により決定される第2の補正パターン群とに分類する工程と、
    前記第1の補正パターン群に対して、インタレイヤの近接効果補正パターンを作成するためのインタレイヤ補正パターン作成仕様を設定する工程と、
    前記複数の回路パターンの設計を行なう工程と、
    前記第1の補正パターン群に対して前記インタレイヤ補正パターン作成仕様により作成される、インタレイヤの近接効果補正パターンにおける近接効果補正の有効性の有無を判定する工程と、
    近接効果補正が無効と判定された場合に、前記近接効果補正が有効となるように、無効と判定された回路パターン又は該回路パターンのインタレイヤ補正パターン作成仕様の修正を行なった後、前記近接効果補正の有効性を再度判定する工程と、
    近接効果補正が有効と判定された場合に、前記第1の補正パターン群に属する回路パターン及び該回路パターンと対応するインタレイヤ補正パターン作成仕様をセルライブラリに登録すると共に、前記第2の補正パターン群に属する回路パターンを前記セルライブラリに登録する工程と、
    前記セルライブラリに登録された回路パターンから、チップレベルのパターンデータを作成する工程と、
    前記インタレイヤ補正パターン作成仕様に基づいて、前記第1の補正パターン群に属する回路パターンからインタレイヤの近接効果補正パターンデータを作成する工程と、
    所定のイントラレイヤ補正パターン作成仕様に基づいて、前記第2の補正パターン群に属する回路パターンからイントラレイヤの近接効果補正パターンデータを作成する工程とを備えていることを特徴とするLSI用マスクデータの作成方法。
  9. 前記近接効果補正の有効性を判定する工程は、近接効果補正が有効と判定された回路パターンのレイアウトが複数存在する場合に、複数のレイアウトから回路面積が所定値以下となるレイアウトを選択する工程を含むことを特徴とする請求項6〜8のうちのいずれか1項に記載のLSI用マスクデータの作成方法。
  10. 前記インタレイヤ補正パターン作成仕様は、トランジスタのゲートを含む一の層と活性領域を含む他の層とを規定する配置規則により決定されることを特徴とする請求項7〜9のうちのいずれか1項に記載のLSI用マスクデータの作成方法。
  11. 前記インタレイヤ補正パターン作成仕様は、第1の配線層と、該第1の配線層と異なる第2の配線層とを電気的に接続するコンタクトを含む層とを規定する配置規則により決定されることを特徴とする請求項7〜9のうちのいずれか1項に記載のLSI用マスクデータの作成方法。
  12. 前記近接効果補正の有効性を判定する工程は、リソグラフィ工程及びエッチング工程のうちの少なくとも一方を含むプロセスシミュレーションを行なうことにより、加工寸法の予測値が所定値を満たすか否かの判定を行なうことを特徴とする請求項1〜5、6〜9のうちのいずれか1項に記載のLSI用マスクデータの作成方法。
  13. 前記プロセスシミュレーションにおけるリソグラフィ工程は、露光量又はフォーカス位置がプロセス余裕度を超えて変化した場合における加工寸法の予測値が前記所定値を満たすか否かの判定を行なうことを特徴とする請求項12に記載のLSI用マスクデータの作成方法。
  14. 前記プロセスシミュレーションの判定は、トランジスタのゲート長方向の寸法を判定する工程を含むことを特徴とする請求項12又は13に記載のLSI用マスクデータの作成方法。
  15. 前記プロセスシミュレーションの判定は、トランジスタのゲートにおける活性層からのゲート幅方向の突き出し寸法を判定する工程を含むことを特徴とする請求項12又は13に載のLSI用マスクデータの作成方法。
  16. LSIに含まれる複数の回路パターンを、プロセス条件の変化に合わせてパターン形状を変更しない第1の補正パターン群と、プロセス条件の変化に合わせてパターン形状を変更する第2の補正パターン群とに分類する工程と、
    前記第1の補正パターン群に対して、セルレベルの近接効果補正パターンを作成するためのセルレベル補正パターン作成仕様を設定する工程と、
    前記複数の回路パターンの設計を行なう工程と、
    前記第1の補正パターン群に対して前記セルレベル補正パターン作成仕様により作成されるセルレベルの近接効果補正パターンにおける近接効果補正の有効性の有無を判定する工程と、
    近接効果補正が無効と判定された場合に、前記近接効果補正が有効となるように、無効と判定された回路パターンの修正を行なった後、前記近接効果補正の有効性を再度判定する工程と、
    近接効果補正が有効と判定された場合に、前記第1の補正パターン群に属する回路パターンをセルライブラリに登録すると共に、前記第2の補正パターン群に属する回路パターンを前記セルライブラリに登録する工程と、
    前記セルライブラリに登録された回路パターンから、チップレベルのパターンデータを作成する工程と、
    前記第2の補正パターン群に対して、チップレベルの近接効果補正パターンを作成するためのチップレベル補正パターン作成仕様を設定する工程と、
    前記セルレベル補正パターン作成仕様に基づいて、前記第1の補正パターン群に属する回路パターンからセルレベルの近接効果補正パターンデータを作成する工程と、
    前記チップレベル補正パターン作成仕様に基づいて、前記第2の補正パターン群に属する回路パターンからチップレベルの近接効果補正パターンデータを作成する工程と、
    作成された近接効果補正パターンデータを用いて、マスクを製作するマスク製作工程と、
    製作されたマスクを用いて、半導体基板の上に前記複数の回路パターンを形成するパターン形成工程とを備えていることを特徴とするLSI用パターンの形成方法。
  17. LSIに含まれる複数の回路パターンを、プロセス条件の変化に合わせてパターン形状を変更しない第1の補正パターン群と、プロセス条件の変化に合わせてパターン形状を変更する第2の補正パターン群とに分類する工程と、
    前記第1の補正パターン群に対して、セルレベルの近接効果補正パターンを作成するためのセルレベル補正パターン作成仕様を設定する工程と、
    前記複数の回路パターンの設計を行なう工程と、
    前記第1の補正パターン群に対して前記セルレベル補正パターン作成仕様により作成されるセルレベルの近接効果補正パターンにおける近接効果補正の有効性の有無を判定する工程と、
    近接効果補正が無効と判定された場合に、前記近接効果補正が有効となるように、無効と判定された回路パターン又は該回路パターンのセルレベル補正パターン作成仕様の修正を行なった後、前記近接効果補正の有効性を再度判定する工程と、
    近接効果補正が有効と判定された場合に、前記第1の補正パターン群に属する回路パターン及び該回路パターンと対応するセルレベル補正パターン作成仕様をセルライブラリに登録すると共に、前記第2の補正パターン群に属する回路パターンを前記セルライブラリに登録する工程と、
    前記セルライブラリに登録された回路パターンから、チップレベルのパターンデータを作成する工程と、
    前記セルレベル補正パターン作成仕様に基づいて、前記第1の補正パターン群に属する回路パターンからセルレベルの近接効果補正パターンデータを作成する工程と、
    所定のチップレベル補正パターン作成仕様に基づいて、前記第2の補正パターン群に属する回路パターンからチップレベルの近接効果補正パターンデータを作成する工程と、
    作成された近接効果補正パターンデータを用いて、マスクを製作するマスク製作工程と、
    製作されたマスクを用いて、半導体基板の上に前記複数の回路パターンを形成するパターン形成工程とを備えていることを特徴とするLSI用パターンの形成方法。
  18. LSIに含まれる複数の回路パターンのうち、回路パターンが複数層にわたるパターン配置により決定される第1の補正パターン群と、回路パターンが一のレイヤ内のパターン配置により決定される第2の補正パターン群とに分類する工程と、
    前記第1の補正パターン群に対して、インタレイヤの近接効果補正パターンを作成するためのインタレイヤ補正パターン作成仕様を設定する工程と、
    前記複数の回路パターンの設計を行なう工程と、
    前記第1の補正パターン群に対して前記インタレイヤ補正パターン作成仕様により作成される、インタレイヤの近接効果補正パターンにおける近接効果補正の有効性の有無を判定する工程と、
    近接効果補正が無効と判定された場合に、前記近接効果補正が有効となるように、無効と判定された回路パターンの修正を行なった後、前記近接効果補正の有効性を再度判定する工程と、
    近接効果補正が有効と判定された場合に、前記第1の補正パターン群に属する回路パターンをセルライブラリに登録すると共に、前記第2の補正パターン群に属する回路パターンを前記セルライブラリに登録する工程と、
    前記セルライブラリに登録された回路パターンから、チップレベルのパターンデータを作成する工程と、
    前記第2の補正パターン群に対して、イントラレイヤの近接効果補正パターンを作成するためのイントラレイヤ補正パターン作成仕様を設定する工程と、
    前記インタレイヤ補正パターン作成仕様に基づいて、前記第1の補正パターン群に属する回路パターンからインタレイヤの近接効果補正パターンデータを作成する工程と、
    前記イントラレイヤ補正パターン作成仕様に基づいて、前記第2の補正パターン群に属する回路パターンからイントラレイヤの近接効果補正パターンデータを作成する工程と、
    作成されたインタレイヤ及びイントラレイヤの近接効果補正パターンデータを用いて、マスクを製作するマスク製作工程と、
    製作されたマスクを用いて、半導体基板の上に前記複数の回路パターンを形成するパターン形成工程とを備えていることを特徴とするLSI用パターンの形成方法。
  19. LSIに含まれる複数の回路パターンのうち、回路パターンが複数層にわたるパターン配置により決定される第1の補正パターン群と、回路パターンが一のレイヤ内のパターン配置により決定される第2の補正パターン群とに分類する工程と、
    前記第1の補正パターン群に対して、インタレイヤの近接効果補正パターンを作成するためのインタレイヤ補正パターン作成仕様を設定する工程と、
    前記複数の回路パターンの設計を行なう工程と、
    前記第1の補正パターン群に対して前記インタレイヤ補正パターン作成仕様により作成される、インタレイヤの近接効果補正パターンにおける近接効果補正の有効性の有無を判定する工程と、
    近接効果補正が無効と判定された場合に、前記近接効果補正が有効となるように、無効と判定された回路パターン又は該回路パターンのインタレイヤ補正パターン作成仕様の修正を行なった後、前記近接効果補正の有効性を再度判定する工程と、
    近接効果補正が有効と判定された場合に、前記第1の補正パターン群に属する回路パターン及び該回路パターンと対応するインタレイヤ補正パターン作成仕様をセルライブラリに登録すると共に、前記第2の補正パターン群に属する回路パターンを前記セルライブラリに登録する工程と、
    前記セルライブラリに登録された回路パターンから、チップレベルのパターンデータを作成する工程と、
    前記インタレイヤ補正パターン作成仕様に基づいて、前記第1の補正パターン群に属する回路パターンからインタレイヤの近接効果補正パターンデータを作成する工程と、
    所定のイントラレイヤ補正パターン作成仕様に基づいて、前記第2の補正パターン群に属する回路パターンからイントラレイヤの近接効果補正パターンデータを作成する工程と、
    作成されたインタレイヤ及びイントラレイヤの近接効果補正パターンデータを用いて、マスクを製作するマスク製作工程と、
    製作されたマスクを用いて、半導体基板の上に前記複数の回路パターンを形成するパターン形成工程とを備えていることを特徴とするLSI用パターンの形成方法。
JP2003274032A 1999-03-04 2003-07-14 Lsi用マスクデータの作成方法及びlsi用パターンの形成方法 Expired - Fee Related JP3827659B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003274032A JP3827659B2 (ja) 1999-03-04 2003-07-14 Lsi用マスクデータの作成方法及びlsi用パターンの形成方法

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5725999 1999-03-04
JP2003274032A JP3827659B2 (ja) 1999-03-04 2003-07-14 Lsi用マスクデータの作成方法及びlsi用パターンの形成方法

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000048766A Division JP3482172B2 (ja) 1999-03-04 2000-02-25 Lsi用パターンのレイアウト作成方法及びlsi用パターンの形成方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004004941A JP2004004941A (ja) 2004-01-08
JP3827659B2 true JP3827659B2 (ja) 2006-09-27

Family

ID=30445341

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003274032A Expired - Fee Related JP3827659B2 (ja) 1999-03-04 2003-07-14 Lsi用マスクデータの作成方法及びlsi用パターンの形成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3827659B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013254165A (ja) * 2012-06-08 2013-12-19 Canon Inc パターン作成方法

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7794897B2 (en) 2004-03-02 2010-09-14 Kabushiki Kaisha Toshiba Mask pattern correcting method, mask pattern inspecting method, photo mask manufacturing method, and semiconductor device manufacturing method
JP2006058413A (ja) * 2004-08-18 2006-03-02 Renesas Technology Corp マスクの形成方法
KR100673014B1 (ko) 2005-10-28 2007-01-24 삼성전자주식회사 포토 마스크의 제조 방법
JP2007164006A (ja) * 2005-12-16 2007-06-28 Sony Corp マスクパターン補正装置、マスクパターン補正プログラムおよび露光用マスクの製造方法
US7503028B2 (en) 2006-01-10 2009-03-10 International Business Machines Corporation Multilayer OPC for design aware manufacturing
JP5340534B2 (ja) * 2006-11-28 2013-11-13 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション 集積回路のためのマスク・レイアウト設計方法およびプログラムならびに集積回路のマスク・レイアウトの最適化方法
JP4896898B2 (ja) * 2008-01-18 2012-03-14 株式会社東芝 パターン作成方法および半導体装置の製造方法
JP5364015B2 (ja) * 2010-03-05 2013-12-11 パナソニック株式会社 半導体装置
CN113109991A (zh) * 2020-01-09 2021-07-13 中芯国际集成电路制造(上海)有限公司 目标版图的修正方法及掩膜版版图的形成方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013254165A (ja) * 2012-06-08 2013-12-19 Canon Inc パターン作成方法
US9672300B2 (en) 2012-06-08 2017-06-06 Canon Kabushiki Kaisha Pattern generation method

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004004941A (ja) 2004-01-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3482172B2 (ja) Lsi用パターンのレイアウト作成方法及びlsi用パターンの形成方法
US6691297B1 (en) Method for planning layout for LSI pattern, method for forming LSI pattern and method for generating mask data for LSI
US8713484B2 (en) Aware manufacturing of integrated circuits
KR101006264B1 (ko) 근접 보정 및 검사를 위한 설계자의 의도 허용오차 대역
US5958635A (en) Lithographic proximity correction through subset feature modification
JP2005181523A (ja) 設計パターン補正方法、マスクパターン作成方法、半導体装置の製造方法、設計パターン補正システム、及び設計パターン補正プログラム
US12039246B2 (en) Circuit layout
US11887978B2 (en) Power switch for backside power distribution
US20110145772A1 (en) Modular Platform For Integrated Circuit Design Analysis And Verification
US11741288B2 (en) Routing-resource-improving method of generating layout diagram, system for same and semiconductor device
JP3827659B2 (ja) Lsi用マスクデータの作成方法及びlsi用パターンの形成方法
TW202008438A (zh) 產生積體電路元件之佈局圖之方法
US20220366121A1 (en) Method and system for fixing violation of layout
US20240126973A1 (en) Post-Routing Congestion Optimization
US20130263074A1 (en) Analog Rule Check Waiver
US20230014110A1 (en) Variable tracks and non-default rule routing
US20210202384A1 (en) Dual power structure with efficient layout
CN219303642U (zh) 半导体装置
TWI852313B (zh) 半導體裝置及其提供系統以及放置虛設單元的方法
US20230222278A1 (en) Method for generating routing structure of semiconductor device
US20230237235A1 (en) Method of implementing an integrated circuit having a narrow-width cell and a wider-width cell with same functionality
US20230342532A1 (en) Method, non-transitory computer-readable medium, and apparatus for arranging electrical components within a semiconductor device
US20240014202A1 (en) Semiconductor device and method for generating integrated circuit layout
CN113257780A (zh) 集成电路
JP2000138159A (ja) マスクパターン作成方法および装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060110

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060310

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060620

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060704

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090714

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100714

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110714

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110714

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120714

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120714

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130714

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees