JP3826774B2 - 文字入力方法及び文字入力装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯情報端末や音楽用MD(ミニディスク)レコーダ等に使用するに好適な、マルチストローク方式の文字入力装置における文字入力方法及び文字入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図1に示す携帯電話装置1等の携帯情報端末における操作入力部106は、携帯用という性格上、小型であり、実装面での制約から文字入力のためのキーの数が少なく、そのため効率的な文字入力が難しいという問題がある。
【0003】
携帯電話装置等において使用されている従来からある代表的な文字入力方法として図2に示す方法がある。同図において、各数字キーに複数の文字を予め割り当てておき、入力する文字の種類(ひらがな、カタカナ、英字、数字等)に対し、必要に応じて「文字」キーを1又は複数回押して文字種モードを切替え、所望の文字のラベルが配置された数字キーを所望の文字が現れるまで1又は複数回続けて押すことにより文字入力を行う方法である。
【0004】
例えば、か行の何れかの文字を入力するには、必要に応じて「文字」キーを1又は複数回押して「ひらがなモード」を選択してから、「か」の文字ラベルが配置された数字キー「2」を続けて1回乃至5回押す。
すなわち、
文字「か」を入力するには、数字キー「2」を続けて1回押す(「2」)。
文字「き」を入力するには、数字キー「2」を続けて2回押す(「22」)。
文字「く」を入力するには、数字キー「2」を続けて3回押す(「222」)。
文字「け」を入力するには、数字キー「2」を続けて4回押す(「2222」)。
文字「こ」を入力するには、数字キー「2」を続けて5回押す(「22222」)。
【0005】
あるいは、A,B,Cの何れかの文字を入力するには、必要に応じて「文字」キーを1又は複数回押して「英字モード」を選択してから、
「ABC」の文字ラベルが配置された数字キー「2」を続けて1回乃至3回押す。
すなわち、
文字「A」を入力するには、数字キー「2」を続けて1回押す(「2」)。
文字「B」を入力するには、数字キー「2」を続けて2回押す(「22」)。
文字「C」を入力するには、数字キー「2」を続けて3回押す(「222」)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記の方法の不便な点としては、「ひらがなモード」の場合のように、ひとつの数字キーに5個の文字を割り当てている場合には、1文字を入力するのに平均で3回のキータッチが必要である。これはキーの数(=10)との兼ね合いにもなるが、若干多いと思われる。極端な話、50個のキーがあれば、1回のキータッチで済むが、実装上無理である。ここで、「キータッチ」とは、本明細書ではキーをタッチする動作をいい、「タッチ・キー」とは、タッチの対象となるキーをいうものとする。
【0007】
また、1文字を入力するための、キータッチの回数が一定ではないため、同じキーに割当てられた文字を続けて入力したい場合には、文字を区切るために、なんらかの別のキーを押す必要がある。例えば、「かく」と入力する際に「2222」とキーを押すだけでは、「け」が入力されてしまう。そのため「2」とキーを押した後に、機種によって定められた文字と文字との区切りを示す「→」等のキーを押し、その後に「222」とキーを押す必要がある。(「2→222」)
【0008】
同様に英字モードに設定した後、「AB」と入力する際に「222」とキーを押すだけでは、「C」が入力されてしまう。そのため「2」とキーを押した後に、機種によって定められた文字と文字との区切りを示す「→」等のキーを押し、その後に「22」とキーを押す必要がある。(「2→22」)
このため効率的な文字入力が難しく、文字入力装置の内部の処理もその分複雑になるという問題が有った。
【0009】
なお、別のキーに割り当てられた文字を続けて入力する場合には、この「→」等のキーを押す必要は無い。例えば「かさ」と入力するには「23」とキーを押すだけでよい。
これは押されるキーが変わったことで、文字の区切りを認識しているからである。
本発明では上述した従来の携帯電話装置等の携帯情報端末における文字入力方法の不都合な点を改善すベく、1文字を入力する際のキータッチの回数が一定の、マルチストローク方式文字入力方法に着目した。
【0010】
ここで、「マルチストローク」とは規則的な一連のキーの反復操作をいい、「ストローク」とは規則的な一連のキーの反復操作のうちの一操作をいう。
また、「第1タッチ・キー」とは1番目にタッチの対象となるキーをいい、「第2タッチ・キー」とは2番目にタッチの対象となるキーをいう。
【0011】
上記マルチストローク方式の文字入力方法では、各文字を入力するためのキータッチの回数は一定となる。例えば、2ストロークの場合では、各文字を入力するためのキータッチの回数は2回で一定である。この場合には、第1タッチ・キーと第2タッチ・キーの組み合わせに対して、一意に入力文字が確定でき、連続した文字の入力とその処理も簡単化できる。
【0012】
つまり、例えば「22233334」と合計8回のキータッチがあれば、先頭から順に「22」が第1の入力文字、「23」が第2の入力文字、「33」が第3の入力文字、「34」が第4の入力文字として扱い、各々について事前に定義されたタッチ・キーの組み合わせ(文字コード)と照合することで、入力文字を確定することができる。
しかしながら、この方法の大きな欠点としては、各文字に定義されたタッチ・キーの組み合わせ(文字コード)を記憶するのが一般には困難なことである。
【0013】
例えば、文字コード表を傍らに置き、それを逐一見ながらキータッチするということも、非現実的である。そのため、現在では、ほとんど使用されていないと思われる。
また、音楽用MD(ミニディスク)レコーダにおいては、MD内に音楽を録音するとともに、曲のタイトル等を表す文字列を入力しこれも一緒に記録することができるが、コスト面や実装面での制約から文字入力のための専用のキーを備えている機器はほとんど無く、例えば、ボリューム等のつまみを回転させて1文字ずつ選択して確定していく等の方法があるが、一般に入力に時間がかかり操作性が悪いという問題がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、マルチストローク方式のキータッチを容易にすることができる文字ラベルの配置方法と、それに基づく文字入力方法及び文字入力装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、各文字の入力を操作入力部に配置されたN個のキーを用いて各文字に対応して定められた第1と第2のタッチ・キーによる2回のキータッチ操作により行う2ストローク方式の文字入力装置であって、前記操作入力部には、入力文字と第1と第2のタッチ・キーとの対応関係を示す入力文字コード表において同一の第1のタッチ・キーに設定された各入力文字群毎に、それらの文字を示す文字ラベル該設定された第1タッチ・キーに相当するキーの上面または近傍にN個ずつ配置されると共に、前記N個の文字ラベルの配置における各文字ラベルの位置を前記N個のキー全体の配置における各入力文字の第2タッチ・キーに相当するキーの位置に対応させ、前記文字ラベルに示される入力文字に対応して定められた一連のタッチ・キーが全て同一のキーである入力文字を示す文字ラベル、他の文字ラベルより強調するように表示されたことを特徴とする。
【0015】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の文字入力装置における文字入力方法であって、最初に、入力すべき文字を示す文字ラベルを含むN個の文字ラベルが配置されたキーを第1タッチ・キーとしてキータッチ操作し、次いで、N個のキー全体の配置における、前記N個の文字ラベルの配置における前記入力すべき文字を示す文字ラベルの位置に対応する位置のキーを第2タッチ・キーとしてキータッチ操作することにより文字入力することを特徴とする。
【0016】
また、請求項3に記載の発明は、各文字の入力を操作入力部に配置されたN個のキーを用いて各文字に対応して定められた第1と第2と第3のタッチ・キーによる3回のキータッチ操作により行う3ストローク方式の文字入力装置であって、入力文字と第1と第2と第3のタッチ・キーとの対応関係を示す入力文字コード表における各入力文字を示す文字ラベル各入力文字の第1タッチ・キーに相当するキーの上面または近傍にN×N個ずつ配置されると共に、前記N×N個の文字ラベルの配置における各文字ラベルの位置前記N個のキー全体の配置における各入力文字の第2タッチ・キーに相当するキーの位置に対応させてN個ずつまとめて配置されると共に、更に前記N個の文字ラベルの配置における各文字ラベルの位置を前記N個のキー全体の配置における各入力文字の第3タッチ・キーに相当するキーの位置に対応させたことを特徴とする。
【0017】
また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の文字入力装置における文字入力方法であって、最初に、入力すベき文字を示す文字ラベルを含むN×N個の文字ラベルが配置されたキーを第1タッチ・キーとしてキータッチ操作し、次いで、N個のキー全体の配置における、前記N×N個の文字ラベルの配置における前記入力すベき文字を示す文字ラベルを含むN個の文字ラベルの位置に対応する位置のキーを第2タッチ・キーとしてキータッチ操作し、最後に、N個のキー全体の配置における、前記N個の文字ラベルの配置における前記入力すベき文字を示す文字ラベルの位置に対応する位置のキーを第3タッチ・キーとしてキータッチ操作することにより文字入力することを特徴とする。
【0020】
また、請求項に記載の発明は、請求項に記載の文字入力装置において、各キーに配置される文字ラベルにおいて、前記文字ラベルに示される入力文字に対応して定められた一連のタッチ・キーが全て同一のキーである入力文字を示す文字ラベル、他の文字ラベルより強調するように表示されたことを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。本発明が適用される携帯情報端末の一例として、携帯電話装置の電気的構成を図3に示す。同図において、携帯電話装置1は、各種プログラムを実行することにより電話機、あるいは、ゲーム機、音楽再生機等としての機能を有するように各部の動作を制御するCPU100と、各種プログラム及び固定データが格納されるROM102と、RAM104と、操作入力部106と、バイブレータ108と、無線通信部112と、音声コーデック(CODEC)114と、楽曲再生部116と、表示部118と、インターフェース(I/F)120と、マイク122と、受話用スピーカ124と、着信用スピーカ126とを有している。
【0023】
ROM102には、各種プログラムの他に、着信メロディ用の楽曲シーケンスデータ等の固定データや、ゲームソフト等のアプリケーションプログラムが記憶されている。
また、RAM104には、インターネット等のネットワークを介してダウンロードした各種データ、またはインターフェース120を介して外部のオーディオ機器から取り込んだ楽曲データが格納されるようになっている。
【0024】
操作入力部106は、通話を開始する際に使用する開始キー、通話を終了する終了キー、数字キー、各種機能キー、電源キー等から構成されている。
無線通信部112は、アンテナ20を介して受信する信号を復調し、外部に送信する信号を変調してアンテナ20を介して送信する。
音声CODEC 114は、無線通信部112から受け取った音声信号を復号して受話用スピーカ124に出力し、マイク122から入力された音声信号を圧縮符号化して無線通信部112に送出する。
【0025】
楽曲再生部116は、着信時に着信を報知する着信メロディとしての楽曲を再生して着信用スピーカ126に出力し、あるいはROM102またはRAM104に格納された楽曲データに基づいて楽曲を再生する。
表示部118は、各種データを表示する、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)である。インターフェース(I/F)120の入力端は、図示してない入力端子に接続されており、該入力端子を介して外部のオーディオ機器と接続して所望の楽曲データをRAM104に格納することができるようになっている。
【0026】
CPU100、ROM102、RAM104、操作入力部106、バイブレータ108、無線通信部112、音声CODEC 114、楽曲再生部116、表示部118及びインターフェース(I/F)120は、バス90を介して相互に接続されている。
【0027】
次に、本発明の実施の形態に係る文字入力方法について説明する。本発明の実施の形態に係る文字入力方法は、例えば、図1に示した文字入力装置としての携帯電話装置1の操作入力部106により実施される。
一般にマルチストローク方式文字入力方法としては、入力に使用するキーの数と、1文字を入力するために必要なキータッチの回数(ストローク数)との組み合わせにより無限に考えられる。本発明の実施の形態では、(1)キー数3、ストローク数2、(2)キー数3、ストローク数3、(3)キー数4、ストローク数2、(4)キー数5、ストローク数2の場合を例にとり、説明する。
【0028】
キー数あるいはストローク数のいずれかもしくは双方の数を増やせば、組み合わせ数の増大に伴い、入力可能な文字の数は増大することになる。
しかしながら、実際の操作入力部における操作性の観点からは、せいぜいストローク数3が限度であり、更には入力操作を極力容易にするという観点からは、ストローク数2が実用的と考えられる。
しかし、以下で説明する本発明の実施の形態に係る文字入力方法は、原理的にはストローク数に制限は無く、4ストローク以上にでも、容易に拡張は可能である。
【0029】
本発明の第1実施形態に係る文字入力方法を、図4乃至図6を参照して説明する。第1実施形態に係る文字入力方法は、3キー、2ストロークのマルチストローク方式による文字入力方法である。ここで、3キー、2ストロークのマルチストローク方式とは、3つのキーで、かつ2ストロークで文字入力を行うマルチストローク方式であることを意味する。3キー、2ストロークのマルチストローク方式では入力可能な最大文字数はキー数をnk,ストローク数をnsとすると、nkのns乗であるから、32=9となる。
【0030】
図4は入力文字コード表の内容を示し、図5は入力文字コード表に基づく文字ラベルの配置例を、図6は文字入力方法を、それぞれ示している。図4に示す入力文字コード表は、入力文字A〜Iの各文字に対応して、各文字を入力するのに必要な第1タッチ・キーと、第2タッチ・キーとの関係を示している。操作入力部106における文字入力に使用されるキーは、本実施の形態では、図5に示すようにキーK1、K2、K3の3つである。
【0031】
次に、2ストローク文字入力方法に対応した文字ラベル配置方法について説明する。
本実施の形態のみならず、他の実施の形態でも同様であるが、各キーに配置された文字ラベル群における各文字ラベルの配置位置は、全てのキーの配置位置に対応づけられている。
【0032】
すなわち、キー数nkをnk=3とした場合、iを(1≦i≦nk=3)とする。キー全体の配置における各キーKiの位置を各々LKiと定義する。
そして、図4に示す入力文字コード表における第1タッチ・キーがKiの文字群毎に、それらの文字を表すラベルを各々キーKiの上面又は近傍に配置する。その際に、入力文字コード表における第2タッチ・キーがKiの文字毎に、その配置位置内における各々キー位置LKiに対応した位置に配置する。
【0033】
上述した文字ラベル配置方法により図4に示す入力文字コード表に基づいた文字ラベル配置例について以下、具体的に説明する。
(1)キー全体の配置におけるキーK1の位置をLK1(=左側)と定義する。
(2)キー全体の配置におけるキーK2の位置をLK2(=中側)と定義する。
(3)キー全体の配置におけるキーK3の位置をLK3(=右側)と定義する。
【0034】
次に、第1タッチ・キーがK1の文字群(=ABC)の文字ラベルをキーK1の上面又は近傍に配置する。
その際に、
(1)第2タッチ・キーがK1の文字(=A)のラベルを、左側に配置する。
(2)第2タッチ・キーがK2の文字(=B)のラベルを、中側に配置する。
(3)第2タッチ・キーがK3の文字(=C)のラベルを、右側に配置する。
【0035】
第1タッチ・キーがK2の文字群(=DEF)の文字ラベルをキーK2の上面又は近傍に配置する。
その際に、
(1)第2タッチ・キーがK1の文字(=D)のラベルを、左側に配置する。
(2)第2タッチ・キーがK2の文字(=E)のラベルを、中側に配置する。
(3)第2タッチ・キーがK3の文字(=F)のラベルを、右側に配置する。
【0036】
第1タッチ・キーがK3の文字群(=GHI)の文字ラベルをキーK3の上面又は近傍に配置する。
その際に、
(1)第2タッチ・キーがK1の文字(=G)のラベルを、左側に配置する。
(2)第2タッチ・キーがK2の文字(=H)のラベルを、中側に配置する。
(3)第2タッチ・キーがK3の文字(=I)のラベルを、右側に配置する。
以上により図4に示す入力文字コード表に基づいた文字ラベル配置は図5に示すようになる。
【0037】
次に、図5に示した文字ラベル配置に基づいた2ストローク文字入力例について図6を参照して説明する。この例では文字(F)を入力する場合を例にとり説明する。まず、ステップ1として、入力する所望の文字(F)を含むラベル(DEF)が配置されたキーK2(第1タッチ・キー)を押す(図6(A))。
【0038】
次に、ステップ2では、第1タッチ・キー(K2)に配置されたラベル(DEF)に関して、配置された位置(左側、中側、右側)により3つに分け、それぞれをキー全体におけるその配置位置に対応したキーに(意識上で)配置する(図6(B))。
所望の文字(F)のラベルが配置されたキーK3(第2タッチ・キー)を押す。
以上の入力操作により文字Fが入力される。
【0039】
次に、本発明の第2実施形態に係る文字入力方法を、図7乃至図9を参照して説明する。第2実施形態に係る文字入力方法は、3キー、3ストロークのマルチストローク方式による文字入力方法である。ここで、3キー、3ストロークのマルチストローク方式とは、3つのキーで、かつ3ストロークで文字入力を行うマルチストローク方式であることを意味する。3キー、3ストロークのマルチストローク方式では入力可能な最大文字数はキー数をnk,ストローク数をnsとすると、nkのns乗であるから、33=27となる。
【0040】
図7は入力文字コード表の内容を示し、図8は入力文字コード表に基づく文字ラベルの配置例を、図9は文字入力方法を、それぞれ示している。図7に示す入力文字コード表は、入力文字A〜@の各文字に対応して、各文字を入力するのに必要な第1タッチ・キー、第2タッチ・キー及び第3タッチ・キーとの関係を示している。操作入力部106における文字入力に使用されるキーは、本実施の形態では、図8に示すようにキーK1、K2、K3の3つである。
【0041】
次に、3ストローク文字入力方法に対応した文字ラベル配置方法について説明する。
キー数nkをnk=3とした場合、iを(1≦i≦nk=3)とする。
キー全体の配置における各キーKiの位置を各々LKiと定義する。
そして、図7に示す入力文字コード表における第1タッチ・キーがKiの文字群毎に、それらの文字を表すラベルを各々キーKiの上面又は近傍に配置する。
【0042】
その際に、入力文字コード表における第2タッチ・キーがKiの文字群毎に、その配置位置内における各々LKiに対応した位置に配置する。
更に、その際に、入力文字コード表における第3タッチ・キーがKiの文字毎に、更にその配置位置内における各々LKiに対応した位置に配置する。
【0043】
上述した文字ラベル配置方法により図7に示す入力文字コード表に基づいた文字ラベル配置例について以下、具体的に説明する。
(1)キー全体の配置におけるキーK1の位置をLK1(=左側)と定義する。
(2)キー全体の配置におけるキーK2の位置をLK2(=中側)と定義する。
(3)キー全体の配置におけるキーK3の位置をLK3(=右側)と定義する。
【0044】
第1タッチ・キーがK1の文字群(=ABCDEFGHI)の文字ラベルをキーK1の上面又は近傍に配置する。その際に、
(1)第2タッチ・キーがK1の文字群(=ABC)の文字ラベルをキーK1の左側に配置する。
更にその際に、
i)第3タッチ・キーがK1の文字(=A)のラベルを、左側に配置する。
ii)第3タッチ・キーがK2の文字(=B)のラベルを、中側に配置する。
iii)第3タッチ・キーがK3の文字(=C)のラベルを、右側に配置する。
【0045】
次に、(2)第2タッチ・キーがK2の文字群(=DEF)の文字ラベルをキーK1の中側に配置する。
更にその際に、
i)第3タッチ・キーがK1の文字(=D)のラベルを、左側に配置する。
ii)第3タッチ・キーがK2の文字(=E)のラベルを、中側に配置する。
iii)第3タッチ・キーがK3の文字(=F)のラベルを、右側に配置する。
【0046】
(3)第2タッチ・キーがK3の文字群(=GHI)の文字ラベルをキーK1の右側に配置する。
更にその際に、
i)第3タッチ・キーがK1の文字(=G)のラベルを、左側に配置する。
ii)第3タッチ・キーがK2の文字(=H)のラベルを、中側に配置する。
iii)第3タッチ・キーがK3の文字(=I)のラベルを、右側に配置する。
【0047】
第1タッチ・キーがK2の文字群(=JKLMNOPQR)の文字ラベルをキーK2の上面又は近傍に配置する。その際に、
(1)第2タッチ・キーがK1の文字群(=JKL)の文字ラベルをキーK2の左側に配置する。
更にその際に、
i)第3タッチ・キーがK1の文字(=J)のラベルを、左側に配置する。
ii)第3タッチ・キーがK2の文字(=K)のラベルを、中側に配置する。
iii)第3タッチ・キーがK3の文字(=L)のラベルを、右側に配置する。
【0048】
(2)第2タッチ・キーがK2の文字群(=MNO)の文字ラベルをキーK2の中側に配置する。
更にその際に、
i)第3タッチ・キーがK1の文字(=M)のラベルを、左側に配置する。
ii)第3タッチ・キーがK2の文字(=N)のラベルを、中側に配置する。
iii)第3タッチ・キーがK3の文字(=O)のラベルを、右側に配置する。
【0049】
(3)第2タッチ・キーがK3の文字群(=PQR)の文字ラベルをキーK2の右側に配置する。
更にその際に、
i)第3タッチ・キーがK1の文字(=P)のラベルを、左側に配置する。
ii)第3タッチ・キーがK2の文字(=Q)のラベルを、中側に配置する。
iii)第3タッチ・キーがK3の文字(=R)のラベルを、右側に配置する。
【0050】
第1タッチ・キーがK3の文字群(=STUVWXYZ@)の文字ラベルをキーK3の上面又は近傍に配置する。その際に、
(1)第2タッチ・キーがK1の文字群(=STU)の文字ラベルをキーK3の左側に配置する。
更にその際に、
i)第3タッチ・キーがK1の文字(=S)のラベルを、左側に配置する。
ii)第3タッチ・キーがK2の文字(=T)のラベルを、中側に配置する。
iii)第3タッチ・キーがK3の文字(=U)のラベルを、右側に配置する。
【0051】
(2)第2タッチ・キーがK2の文字群(=VWX)の文字ラベルをキーK3の中側に配置する。
更にその際に、
i)第3タッチ・キーがK1の文字(=V)のラベルを、左側に配置する。
ii)第3タッチ・キーがK2の文字(=W)のラベルを、中側に配置する。
iii)第3タッチ・キーがK3の文字(=X)のラベルを、右側に配置する。
【0052】
(3)第2タッチ・キーがK3の文字群(=YZ@)の文字ラベルをキーK3の右側に配置する。
更にその際に、
i)第3タッチ・キーがK1の文字(=Y)のラベルを、左側に配置する。
ii)第3タッチ・キーがK2の文字(=Z)のラベルを、中側に配置する。
iii)第3タッチ・キーがK3の文字(=@)のラベルを、右側に配置する。
以上により図7に示す入力文字コード表に基づいた文字ラベル配置は図8に示すようになる。
【0053】
次に、図8に示した文字ラベル配置に基づいた3ストローク文字入力例について図9を参照して説明する。この例では文字(V)を入力する場合を例にとり説明する。
まず、ステップ1として、入力する所望の文字(V)を含むラベル(STU VWX YZ@)が配置されたキーK3(第1タッチ・キー)を押す(図9(A))。
【0054】
次いで、ステップ2では、第1タッチ・キー(K3)に配置されたラベル(STU VWX YZ@)に関して、配置された位置(左側、中側、右側)により(STU)と(VWX)と(YZ@)の3群に分け、それぞれをキー全体におけるその配置位置に対応したキー対して、更にその中における配置位置(左側、中側、右側)を保ちながら、(意識上で)配置する(図9(B))。
次いで、所望の文字(V)を含むラベル(VWX)が配置されたキーK2(第2タッチ・キー)を押す。
【0055】
更に、ステップ3では、第2タッチ・キー(K2)に意識上で配置されたラベル(VWX)に関して、配置された位置(左側、中側、右側)により3つに分け、それぞれをキー全体におけるその配置位置に対応したキーに(意識上で)配置する(図9(C))。
所望の文字(V)のラベルが配置されたキーK1(第3タッチ・キー)を押す。
以上の入力操作により文字(V)が入力される。
【0056】
次に、本発明の第3実施形態に係る文字入力方法を、図10及び図11を参照して説明する。第3実施形態に係る文字入力方法は、4キー、2ストロークのマルチストローク方式による文字入力方法である。ここで、4キー、2ストロークのマルチストローク方式とは、4つのキーで、かつ2ストロークで文字入力を行うマルチストローク方式であることを意味する。4キー、2ストロークのマルチストローク方式では入力可能な最大文字数はキー数をnk,ストローク数をnsとすると、nkのns乗であるから、42=16となる。
【0057】
図10は入力文字コード表の内容を示し、図11は入力文字コード表に基づく文字ラベルの配置例を、それぞれ示している。図10に示す入力文字コード表は、この場合は入力したい文字の数が少なく、一部のタッチ・キーの組み合わせに対しては入力文字が定義されていない例であり、各入力文字と、各文字を入力するのに必要な第1タッチ・キー及び第2タッチ・キーとの関係を示している。操作入力部106における文字入力に使用されるキーは、本実施の形態では、図11に示すように4つの矢印キーX1、X2、X3、X4の4つである。
【0058】
次に、図10の入力文字コード表に基づいた文字ラベル配置例について具体的に説明する。
(1)キー全体の配置における左矢印キーX1の位置を左側と定義する。
(2)キー全体の配置における上矢印キーX2の位置を上側と定義する。
(3)キー全体の配置における右矢印キーX3の位置を右側と定義する。
(4)キー全体の配置における下矢印キーX4の位置を下側と定義する。
【0059】
図10の入力文字コード表において、第1タッチ・キーが左矢印キーX1の文字群(=123)の文字ラベルを左矢印キーX1の上面又は近傍に配置する。その際に、
i)第2タッチ・キーが左矢印キーX1の文字(=1)のラベルを、左側に配置する。
ii)第2タッチ・キーが上矢印キーX2の文字(=2)のラベルを、上側に配置する。
iii)第2タッチ・キーが右矢印キーX3の文字(=3)のラベルを、右側に配置する。
【0060】
第1タッチ・キーが上矢印キーX2の文字群(=456)の文字ラベルを上矢印キーX2の上面又は近傍に配置する。その際に、
i)第2タッチ・キーが左矢印キーX1の文字(=4)のラベルを、左側に配置する。
ii)第2タッチ・キーが上矢印キーX2の文字(=5)のラベルを、上側に配置する。
iii)第2タッチ・キーが右矢印キーX3の文字(=6)のラベルを、右側に配置する。
【0061】
第1タッチ・キーが右矢印キーX3の文字群(=789)の文字ラベルを右矢印キーX3の上面又は近傍に配置する。その際に、
i)第2タッチ・キーが左矢印キーX1の文字(=7)のラベルを、左側に配置する。
ii)第2タッチ・キーが上矢印キーX2の文字(=8)のラベルを、上側に配置する。
iii)第2タッチ・キーが右矢印キ−X3の文字(=9)のラベルを、右側に配置する。
【0062】
第1タッチ・キーが下矢印キーX4の文字群(=*#0)の文字ラベルを下矢印キーX4の上面又は近傍に配置する。その際に、
i)第2タッチ・キーが左矢印キーX1の文字(=*)のラベルを、左側に配置する。
ii)第2タッチ・キーが右矢印キーX3の文字(=#)のラベルを、右側に配置する。
iii)第2タッチ・キーが下矢印キーX4の文字(=0)のラベルを、下側に配置する。
【0063】
次に、図11に示した文字ラベル配置に基づいた2ストローク文字入力例について説明する。この例では文字(7)を入力する場合を例にとり説明する。
まず、ステップ1では、入力する所望の文字(7)を含むラべル(789)が配置された右矢印キーX3(第1タッチ・キー)を押す。
【0064】
次いで、ステップ2では、第1タッチ・キー(右矢印キーX3)に配置されたラべル(789)に関して、配置された位置(左側、上側、右側)により3つに分け、それぞれをキー全体(キーX1〜X4)におけるその配置位置に対応したキーに(意識上で)配置する。
そして、キー全体(キーX1〜X4)におけるその配置位置に対応して所望の文字(7)のラべルが配置された左矢印キーX1(第2タッチ・キー)を押す。
以上の入力操作により文字(7)が入力される。
【0065】
なお、図11に示すように、第1タッチ・キーと第2タッチ・キーとが同一の文字のラベル、すなわち、1、5、9、0の文字については他の文字より太字にし、かつ大きくすることにより強調して表示してある。
それらの強調された文字を入力する際には、ラベルが配置されたキー(第1タッチ・キー)を2度続けて押すだけでよい。
【0066】
そのため、入力操作をするのに指を移動させる必要も無く、素早い入力が可能である。
ラベルを強調することの、もう一つの利点として、ステップ2の(第1タッチ・キーに配置された複数のラベルを、キー全体におけるその配置位置に対応したキーに意識上で配置(展開)する)という操作をやり易くする効果がある。つまり、強調して配置された文字ラベルはそのキー自体に配置(固定)してこれを中心に据えるイメージで、残りの文字ラベルを他のキーに(意識上で)配置(展開)すればよい。
【0067】
なお、3ストローク文字入力の場合は、第1タッチ・キーと第2タッチ・キーと第3タッチ・キーが同一の文字のラベルを、他より強調すればよい。ここで、文字の強調は、文字を大きくする、太くする等の他に、色を変える等、とにかく他の文字、記号より強調できるものであれば何でもよい。
【0068】
次に、本発明の第4実施形態に係る文字入力方法を、図12及び図13を参照して説明する。第4実施形態に係る文字入力方法は、4キー、2ストロークのマルチストローク方式による文字入力方法である。図12は入力文字コード表の内容を示し、図13は入力文字コード表に基づく文字ラベルの配置例を、それぞれ示している。図13に示す上の行のキー(1,2,3,4)と下の行のキー(5,6,7,8)とで、操作を簡単化するために、2行に関わる2ストロークのキータッチを避ける目的で、図12に示す2つの入力文字コード表(A),(B)では4個のキーからなる行単位で文字コードを定義している。
なお、2つの入力文字コード表(A),(B)を一体化し、2行に関わるタッチ・キーの組み合わせ(15,16,…,51,52,…等)に対する入力文字は「未定義」としてもよい。
【0069】
本実施形態に係る4キー、2ストロークのマルチストローク方式の文字入力方法では、入力可能な最大文字数はキー数をnk,ストローク数をnsとすると、nkのns乗であるから、1行のキー群については42=16となり、2行のキー群を使用することにより32の文字を入力することが可能となる。操作入力部106における文字入力に使用されるキーは、本実施の形態において、上の行のキー(1,2,3,4)と下の行のキー(5,6,7,8)の8つである。
上述した入力文字コード表に基づく文字ラベル配置方法は、第1の実施の形態と同様である。すなわち、キー数nkをnk=4とした場合、iを(1≦i≦nk=4)とし、キー全体の配置における各キーKiの位置を各々LKiと定義する。
【0070】
図12に示す入力文字コード表における第1タッチ・キーがKiの文字群毎に、それらの文字を表すラベルを各々キーKiの上面又は近傍に配置する。
その際に、入力文字コード表における第2タッチ・キーがKiの文字毎に、その配置位置内における各々キー位置LKiに対応した位置に配置する。このようにキー(1,2,3,4)、キー(5,6,7,8)を行ごとに配置することにより図13に示すように各キーに対して文字ラベルが配置される。
【0071】
文字入力に際しては、キー(1,2,3,4)に対して入力文字コード表(A)を適用し、キー(5,6,7,8)に対して入力文字コード表(B)を適用して第1タッチ・キーと第2タッチ・キーの組み合わせによる2ストロークのキー操作により各文字の入力を行う。具体的な入力手順は第1実施形態と同様であるので、説明を省略する。
【0072】
図14は、図13に示した文字ラベル配置の変形例である。図13では、行の並びに配置されたキーに対応して文字ラベルが行の並びに配置された例を示したが、図14では、列の並びに配置されたキーに対応して文字ラベルが行の並びに配置された例を示している。図14に示す文字ラベルの配置例は、携帯電話装置のような縦長の箇体への実装を想定したものである。
【0073】
次に、本発明の第5実施形態に係る文字入力方法を、図15及び図16を参照して説明する。第5実施形態に係る文字入力方法は、5キー、2ストロークのマルチストローク方式による文字入力方法である。図15は入力文字コード表の内容を示し、図16は入力文字コード表に基づく文字ラベルの配置例を、それぞれ示している。
【0074】
図16に示す上の行のキー(1,2,3,4,5)と下の行のキー(6,7,8,9,0)とで、操作を簡単化するために、2行に関わる2ストロークのキータッチを避ける目的で、図15に示す2つの入力文字コード表(A),(B)では5個のキーからなる行単位で文字コードを定義している。
なお、2つの入力文字コード表(A),(B)を一体化し、2行に関わるタッチ・キーの組み合わせ(16,17,…,61,62,…等)に対する入力文字は「未定義」としてもよい。
【0075】
本実施形態に係る5キー、2ストロークのマルチストローク方式の文字入力方法では、入力可能な最大文字数はキー数をnk,ストローク数をnsとすると、nkのns乗であるから、1行のキー群については52=25となり、2行のキー群を使用することにより50の文字を入力することが可能となる。操作入力部106における文字入力に使用されるキーは、本実施の形態において、上の行のキー(1,2,3,4,5)と下の行のキー(6,7,8,9,0)の10個のキーである。
上述した入力文字コード表に基づく文字ラベル配置方法は、第1の実施の形態と同様である。すなわち、キー数nkをnk=5とした場合、iを(1≦i≦nk=5)とし、キー全体の配置における各キーKiの位置を各々LKiと定義する。
【0076】
図15に示す入力文字コード表における第1タッチ・キーがKiの文字群毎に、それらの文字を表すラベルを各々キーKiの上面又は近傍に配置する。
その際に、入力文字コード表における第2タッチ・キーがKiの文字毎に、その配置位置内における各々キー位置LKiに対応した位置に配置する。このようにキー(1,2,3,4,5)、キー(6,7,8,9,0)を行ごとに配置することにより図16に示すように各キーに対して文字ラベルが配置される。
【0077】
文字入力に際しては、キー(1,2,3,4,5)に対して入力文字コード表(A)を適用し、キー(6,7,8,9,0)に対して入力文字コード表(B)を適用して第1タッチ・キーと第2タッチ・キーの組み合わせによる2ストロークのキー操作により各文字の入力を行う。具体的な入力手順は第1実施形態と同様であるので、説明を省略する。
【0078】
図17は、図16に示した文字ラベル配置の変形例である。図16では、行の並びに配置されたキーに対応して文字ラベルが行の並びに配置された例を示したが、図17では、列の並びに配置されたキーに対応して文字ラベルが行の並びに配置された例を示している。図17に示す文字ラベルの配置例は、携帯電話装置のような縦長の筐体への実装を想定したものである。
【0079】
本発明の実施の形態による文字ラベル配置方法によれば、キー入力する際に、入力文字コード表を参照する必要がないので、マルチストローク方式のキータッチを容易にすることができる。
本発明の実施の形態による文字入力方法によれば、上記文字ラベル配置方法により文字ラベルが配置されるので、マルチストローク方式のキータッチを容易にすることができる。
【0080】
本発明の実施の形態による文字入力装置によれば、上記文字ラベル配置方法により文字ラベルが各キーに対して配置された操作入力部を有するので、マルチストローク方式のキータッチを容易にすることができる。
【0081】
【発明の効果】
本発明に係る文字ラベル配置方法によれば、各文字の入力を操作入力部に配置されたN個のキーを用いて各文字に対応して定められた第1と第2のタッチ・キーによる2回のキータッチ操作により行う2ストローク方式の文字入力装置の前記操作入力部に配置されたN個のキーに対応させて入力文字を示す文字ラベルを配置する場合において、入力文字と第1と第2のタッチ・キーとの対応関係を示す入力文字コード表における各入力文字を示す文字ラベルを各入力文字の第1タッチ・キーに相当するキーの上面または近傍にN個ずつ配置すると共に、前記N個の文字ラベルの配置における各文字ラベルの位置が前記N個のキー全体の配置における各入力文字の第2タッチ・キーに相当するキーの位置に対応するように配置される。
【0082】
また、各文字の入力を操作入力部に配置されたN個のキーを用いて各文字に対応して定められた第1と第2と第3のタッチ・キーによる3回のキータッチ操作により行う3ストローク方式の文字入力装置の前記操作入力部に配置されたN個のキーに対応させて入力文字を示す文字ラベルを配置する場合において、入力文字と第1と第2と第3のタッチ・キーとの対応関係を示す入力文字コード表における各入力文字を示す文字ラベルを各入力文字の第1タッチ・キーに相当するキーの上面または近傍にN×N個ずつ配置し、かつ前記N×N個の文字ラベルの配置における各文字ラベルの位置を前記N個のキー全体の配置における各入力文字の第2タッチ・キーに相当するキーの位置に対応させてN個ずつまとめて配置すると共に、更に前記N個の文字ラベルの配置における各文字ラベルの位置が前記N個のキー全体の配置における各入力文字の第3タッチ・キーに相当するキーの位置に対応するように配置される。
【0083】
さらに、各文字の入力を操作入力部に配置された一定数N個のキーを用いて各文字に対応して定められた第1,第2,…,第Mのタッチ・キーによる一定数M回のキータッチ操作により行うマルチストローク方式の文字入力装置の前記操作入力部に配置されたN個のキーに対応させて入力文字を示す文字ラベルを配置する場合において、入力文字と第1,第2,…,第Mのタッチ・キーとの対応関係を示す入力文字コード表における各入力文字を示す文字ラベルを各入カ文字の第1タッチ・キーに相当するキーの上面または近傍にひと纏まりの文字ラベル群として各々配置すると共に、着目する順番の一つ前の順番のタッチ・キーの位置に対応させて配置されたひと纏まりの文字ラベル群内部の配置における各文字ラベルの位置を前記N個のキー全体の配置における各入力文字の着目する順番のタッチ・キーに相当するキーの位置に対応させて更にひと纏まりの文字ラベル群にして配置すること、あるいはそれが第M番目の場合には一つの文字ラベルを配置することを、着目するタッチ・キーの順番を第2,第3,…と進めながら第M番目になるまで繰り返すことにより行う。
したがって、キー入力する際に、文字コード入力表を参照する必要がないので、マルチストローク方式のキータッチを容易にすることができる。
【0084】
また、本発明に係る文字入力方法によれば、最初に、入力すべき文字を示す文字ラベルを含むN個の文字ラベルが配置されたキーを第1タッチ・キーとしてキータッチ操作し、次いで、N個のキー全体の配置における、前記N個の文字ラベルの配置における前記入力すべき文字を示す文字ラベルの位置に対応する位置のキーを第2タッチ・キーとしてキータッチ操作することにより文字入力を行う。
【0085】
また、本発明に係る文字入力方法によれば、最初に、入力すベき文字を示す文字ラベルを含むN×N個の文字ラベルが配置されたキーを第1タッチ・キーとしてキータッチ操作し、次いで、N個のキー全体の配置における、前記N×N個の文字ラベルの配置における前記入力すベき文字を示す文字ラベルを含むN個の文字ラベルの位置に対応する位置のキーを第2タッチ・キーとしてキータッチ操作し、最後に、N個のキー全体の配置における、前記N個の文字ラベルの配置における前記入力すベき文字を示す文字ラベルの位置に対応する位置のキーを第3タッチ・キーとしてキータッチ操作することにより文字入力を行う。
【0086】
さらに、本発明に係る文字入力方法によれば、最初に、入力すベき文字を示す文字ラベルを含む文字ラベル群が配置されたキーをキータッチ操作し、次いで、N個のキー全体の配置における、前記入力すベき文字を示す文字ラベルを含む着目する文字ラベル群における前記入力すベき文字を示す文字ラベルを含むより小さな文字ラベル群あるいは前記入力すべき文字を示す文字ラベルそのものの配置位置に対応する位置のキーをキータッチ操作することを、前記入力すべき文字を示す文字ラベルを含む着目する文字ラベル群として前記キーに配置された文字ラベル群から始めより小さな文字ラベル群に一段階ずつ順に絞り込みながらN個の文字ラベルになるまで繰り返すことにより文字入力を行う。
したがって、マルチストローク方式のキータッチを容易にすることができる。
【0087】
さらに、本発明に係る文字入力装置によれば、上記文字ラベル配置方法により文字ラベルが各キーに対して配置された操作入力部を有するので、マルチストローク方式のキータッチを容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 携帯情報端末としての携帯電話装置における操作入力部の外観構成を示す説明図。
【図2】 従来の文字入力方法における入力文字とタッチ・キーとの関係を示す説明図。
【図3】 本発明が適用される携帯情報端末としての携帯電話装置の電気的構成を示す説明図。
【図4】 本発明の第1実施形態に係る文字入力方法に使用される入力文字コード表の内容を示す説明図。
【図5】 図4に示した入力文字コード表に基づく文字ラベルの配置例を示す説明図。
【図6】 本発明の第1実施形態に係る文字入力方法における文字入力の手順を示す説明図。
【図7】 本発明の第2実施形態に係る文字入力方法に使用される入力文字コード表の内容を示す説明図。
【図8】 図7に示した入力文字コード表に基づく文字ラベルの配置例を示す説明図。
【図9】 本発明の第2実施形態に係る文字入力方法における文字入力の手順を示す説明図。
【図10】 本発明の第3実施形態に係る文字入力方法に使用される入力文字コード表の内容を示す説明図。
【図11】 図10に示した入力文字コード表に基づく文字ラベルの配置例を示す説明図。
【図12】 本発明の第4実施形態に係る文字入力方法に使用される入力文字コード表の内容を示す説明図。
【図13】 図12に示した入力文字コード表に基づく文字ラベルの配置例を示す説明図。
【図14】 図13に示した文字ラベルの配置例を縦長の筐体に適合するように変更した変形例を示す説明図。
【図15】 本発明の第5実施形態に係る文字入力方法に使用される入力文字コード表の内容を示す説明図。
【図16】 図15に示した入力文字コード表に基づく文字ラベルの配置例を示す説明図。
【図17】 図16に示した文字ラベルの配置例を縦長の筐体に適合するように変更した変形例を示す説明図。
【符号の説明】
1…携帯電話装置、20…アンテナ、90…バス、100…CPU、102…ROM、104…RAM、106…操作入力部、108…バイブレータ、112…無線通信部、114…音声CODEC、116…楽曲再生部、118…表示部、120…インターフェース、122…マイク、124…受話用スピーカ、126…着信用スピーカ

Claims (5)

  1. 各文字の入力を操作入力部に配置されたN個のキーを用いて各文字に対応して定められた第1と第2のタッチ・キーによる2回のキータッチ操作により行う2ストローク方式の文字入力装置であって、
    前記操作入力部には、入力文字と第1と第2のタッチ・キーとの対応関係を示す入力文字コード表において同一の第1のタッチ・キーに設定された各入力文字群毎に、それらの文字を示す文字ラベル該設定された第1タッチ・キーに相当するキーの上面または近傍にN個ずつ配置されると共に、
    前記N個の文字ラベルの配置における各文字ラベルの位置を前記N個のキー全体の配置における各入力文字の第2タッチ・キーに相当するキーの位置に対応させ、前記文字ラベルに示される入力文字に対応して定められた一連のタッチ・キーが全て同一のキーである入力文字を示す文字ラベル、他の文字ラベルより強調するように表示されたことを特徴とする文字入力装置。
  2. 請求項1に記載の文字入力装置における文字入力方法であって、
    最初に、入力すべき文字を示す文字ラベルを含むN個の文字ラベルが配置されたキーを第1タッチ・キーとしてキータッチ操作し、
    次いで、N個のキー全体の配置における、前記N個の文字ラベルの配置における前記入力すべき文字を示す文字ラベルの位置に対応する位置のキーを第2タッチ・キーとしてキータッチ操作することにより文字入力することを特徴とする文字入力方法。
  3. 各文字の入力を操作入力部に配置されたN個のキーを用いて各文字に対応して定められた第1と第2と第3のタッチ・キーによる3回のキータッチ操作により行う3ストローク方式の文字入力装置であって、
    入力文字と第1と第2と第3のタッチ・キーとの対応関係を示す入力文字コード表における各入力文字を示す文字ラベル各入力文字の第1タッチ・キーに相当するキーの上面または近傍にN×N個ずつ配置されると共に、
    前記N×N個の文字ラベルの配置における各文字ラベルの位置前記N個のキー全体の配置における各入力文字の第2タッチ・キーに相当するキーの位置に対応させてN個ずつまとめて配置されると共に、
    更に前記N個の文字ラベルの配置における各文字ラベルの位置を前記N個のキー全体の配置における各入力文字の第3タッチ・キーに相当するキーの位置に対応させたことを特徴とする文字入力装置。
  4. 請求項3に記載の文字入力装置における文字入力方法であって、
    最初に、入力すベき文字を示す文字ラベルを含むN×N個の文字ラベルが配置されたキーを第1タッチ・キーとしてキータッチ操作し、
    次いで、N個のキー全体の配置における、前記N×N個の文字ラベルの配置における前記入力すベき文字を示す文字ラベルを含むN個の文字ラベルの位置に対応する位置のキーを第2タッチ・キーとしてキータッチ操作し、
    最後に、N個のキー全体の配置における、前記N個の文字ラベルの配置における前記入力すベき文字を示す文字ラベルの位置に対応する位置のキーを第3タッチ・キーとしてキータッチ操作することにより文字入力することを特徴とする文字入力方法。
  5. 各キーに配置される文字ラベルにおいて、
    前記文字ラベルに示される入力文字に対応して定められた一連のタッチ・キーが全て同一のキーである入力文字を示す文字ラベルが、他の文字ラベルより強調するように表示されたことを特徴とする請求項3に記載の文字入力装置。
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