JP3826670B2 - 液体用注出コック - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、液体洗剤や現像液等を収容するプラスチックフィルム製の内袋を、厚紙等からなる外箱内に収納してなる液体用複合容器等の注出コックに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、板紙や段ボール等厚紙製の外箱の内部に注出口付きプラスチックフィルム製袋状容器を収納させた液体用複合容器(一般にバッグインボックスと言われている)が知られ、特に現像液や液体洗剤等で業務用の大容量の液体用複合容器では、液体注出を容易にするため、注出口を液体用注出コックとした液体用複合容器が前記現像液等の他醤油等食品の分野まで広く使用されている。
【0003】
上記液体用注出コックとしては、従来、例えば図8に示すように、側部に流入口を有し、下部に吐出口を有する円筒状の開口外筒本体と、図9に示すように、上部にレバー(31a)を横方向に突出させて閉塞された円筒状の内筒(32)とからなり、この内筒(32)を図4に示す外筒本体(21)の上端開口部(24)に、図10に示すように嵌め込み、レバー(31a)を左右に回転させることにより、図9に示す内筒(32)の側部に設けられた孔部(34)が、図8に示す外筒本体(21)の流入口(22)と連通すると液体が排出し、この孔部(34)が外筒本体(21)の壁面(25)に接すると液体が排出を停止する機構の液体用注出コックがあった。
【0004】
しかし上記機構の液体用注出コックでは、容器への液体の充填から保管、流通時等において、レバー(31a)が意に反して回転する誤動作により液漏れの発生が懸念されるという問題があった。このような問題を解決する手段として、例えば図10に示すようなコック本体(20)とコック取り付け部(26)とを連結する連結部(27)に、図11に示すような回転ストッパー(60)を嵌め込んでレバーの誤動作を回避するものがあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記の従来技術においては、射出成形で得られるストッパー(60)を別パーツとして用意する必要があり、それにはその金型代およびパーツ代など製造コストが嵩むという問題があった。
【0006】
本発明は、かかる従来技術の問題点を解決するものであり、液体用容器の液体を容易に注出可能にする液体用注出コックであって、製造コストが嵩まず、容器の流通等で液体漏れの危惧のない液体用注出コックを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に於いて上記課題を達成するために、まず請求項1の発明では、連結部を介してコック本体と、液体収納容器に接合されるコック取り付け部とが連結され、前記コック本体は、側部に流入口を有し、下部に吐出口を有する円筒状の開口する外筒本体と、上部を閉塞する天板にコック開閉用把手が取り付けられた円筒状の内筒とからなり、該内筒は外筒本体の上端開口部に嵌合され、前記コック開閉用把手を起立・倒置させることができ、該把手を起立させてひねり、内筒を回転させることにより、内筒の側部に設けられた孔部が外筒本体の流入口と連通するか、外筒本体の壁面に接するかで該流入口を開閉する液体注出用コックであって、前記コック取り付け部の上部外側面で、前記コック開閉用把手が倒置された際に係止される位置に係止リブを設けたことを特徴とする液体注出用コックとしたものである。
【0008】
上記請求項1の発明によれば、コックの閉塞に際しコック開閉用把手を倒置して係止リブに簡単にロック可能で、この係止リブは、従来のように別パーツとせずに注出コックと一体成形で得られるコンパクトなものなので、製造コストの嵩まない液体用注出コックを提供できる。
【0009】
また、請求項2の発明では、前記吐出口に嵌合するオーバーキャップを吊設したことを特徴とする請求項1記載の液体用注出コックとしたものである。
【0010】
上記請求項2の発明によれば、オーバーキャップを吊設することによって、衛生性が保持され、醤油等食品類の液体用注出コックとすることもできる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
本発明は、図1の斜視図に示すように、例えば液体内容物を収容するプラスチックフィルム製の内袋(3)を、厚紙等からなる外箱(4)内に収納してなる液体用複合容器(2)の注出口として、前記の内袋(3)の開口部(図示せず)に取り付けられている液体用注出コック(1)に関するものである。
【0012】
その液体用注出コック(1)は、図1の斜視図に示すように、連結部(27)を介してコック本体(20)と、液体用複合容器(2)に接合されるコック取り付け部(26)とが連結されていて、このコック本体(20)は、図2の斜視図に示すように、側部に流入口(22)を有し、下部に吐出口(23)を有する円筒状の開口外筒本体(21)と、図3の斜視図に示すように、上部を閉塞する天板(38)にコック開閉用把手(31)が取り付けられた円筒状の内筒(32)とからなる。
【0013】
そして上記内筒(32)は、図2に示す外筒本体(21)の上端開口部(24)に嵌合され、図1に示すように前記コック開閉用把手(31)を起立・倒置させることができ、そのコック開閉用把手(31)を起立させてひねり、内筒を回転させることにより、内筒(32)の側部に設けられた孔部(34)が外筒本体(21)の流入口(22)と連通するか、外筒本体(21)の壁面(25)に接するかで該流入口(22)を開閉して液体の注出とその停止をする液体注出用コック(1)であって、図2に示すように、前記コック取り付け部(26)の上部外側面に、係止リブ(50)を設けるもので、この係止リブ(50)の位置は、図1に示すように前記コック開閉用把手(31)が倒置された際、即ち流入口(22)が閉塞された際にロックされる位置とするものである。
【0014】
上記係止リブ(50)の形状は、特に限定するものではないが、例えば図4(a)の正面図、図4(b)に示す図4(a)のB−B面断面図に示すように、偏平の半球形状、あるいは図5(a)の正面図、図5(b)に示す図5(a)のB−B面断面図に示すように、偏平の三角錐形状とすると、コック開閉用把手(31)を倒置した際に、コック開閉用把手(31)の天辺が滑り易くなり、ロックし易いものとなるので、好適な形状である。
【0015】
上記液体用注出コック(1)の液体注出は、図7に示すように、コック開閉用把手(31)を起立させてひねり、内筒を回転させることによって下部の吐出口(23)からなされ、また液体注出の停止は、図1に示すように、コック開閉用把手(31)をコック取り付け部(26)側に倒すことによって流入口(22)が閉塞されてなされ、さらに係止リブ(50)にコック開閉用把手(31)の天辺を嵌め込むようにしてロックすることによって、意に反してコック開閉用把手(31)が誤動作(起立する)ことがない液体用注出コック(1)とするものである。
【0016】
さらにこの液体注出の停止状態から開放する場合は、コック取り付け部(26)の係止リブ(50)近傍に手を掛け、内側に押すことにより、連結部(27)が起点となってコック本体取り付け部(26)が曲げられるので、比較的容易にコック開閉用把手(31)を起立させることができる。
【0017】
また、本発明では、図6の斜視図に示すように、液体用注出コックの吐出口(23)に嵌合するオーバーキャップ(40)のフレキシブルアーム(42)を、例えば連結部(27)の下部に挟み込むように吊設するものである。
【0018】
また、上記オーバーキャップ(40)の吊設は、図7の斜視図に示すように、例えばそのフレキシブルアーム(42)を外筒本体(21)の裾部に巻き付けるように吊設してもよい。
【0019】
上記本発明の液体用注出コック(1)は、一般的には成形性やプラスチック製内袋とのシール性を考慮した低密度ポリエチレン樹脂(LDPE)を用いて、射出成形法によって得られる。またそれに付加されるオーバーキャップ(40)やフレキシブルアーム(42)も弾力性に富む同じ低密度ポリエチレン樹脂あるいは高密度ポリエチレン(HDPE)なども使用することができる。
【0020】
【発明の効果】
本発明は以上の構成であるから、下記に示す如き効果がある。
即ち、液体の注出を容易にするための液体用注出コックであって、このコックの開閉は、コック開閉用把手を起立・倒置させることができ、該把手を起立させてひねり、内筒を回転させることによりなされ、輸送中などで意に反して開かないようにするストッパーを、コック本体取り付け部の上部外側面に係止リブとして一体成形で設けることによって、簡単にロック可能で、かつ従来のように別パーツのストッパーを必要としないので、製造コストの嵩まない液体用注出コックを提供することができる。
【0021】
また、液体の吐出口に嵌合するオーバーキャップを吊設することによって、衛生性が保持され、醤油等食品類の液体用注出コックとすることもできる。
【0022】
従って本発明は、特に現像液や液体洗剤の他醤油等を含めた業務用の大容量の液体用複合容器に取り付ける液体用注出コックとして、優れた実用上の効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液体用注出コックの一実施の形態を説明する斜視図である。
【図2】本発明の液体用注出コックを構成する外筒本体等の一実施の形態を説明する斜視図である。
【図3】本発明の液体用注出コックを構成する内筒等の一実施の形態を説明する斜視図である。
【図4】本発明の液体用注出コックを構成する係止リブの一事例を説明するもので、
(a)は、その正面図であり、
(b)は、(a)のB−B面断面図である。
【図5】本発明の液体用注出コックを構成する係止リブの他の一事例を説明する図であり、
(a)は、その正面図であり、
(b)は、(a)のB−B面断面図である。
【図6】本発明の液体用注出コックにオーバーキャップを吊設した一事例を示す斜視説明図である。
【図7】本発明の液体用注出コックにオーバーキャップを吊設した他の事例を示す斜視説明図である。
【図8】従来の液体用注出コックの一事例で、それを構成する外筒本体等の斜視説明図である。
【図9】従来の液体用注出コックの一事例で、それを構成する内筒等の斜視説明図である。
【図10】従来の液体用注出コックの一事例で、それを構成する外筒本体に内筒を嵌め込んだ状態を示す斜視説明図である。
【図11】従来の液体用注出コックの一事例で、それを構成するストッパーの斜視説明図である。
【符号の説明】
1‥‥液体用注出コック
2‥‥液体用複合容器
3‥‥内袋
4‥‥外箱
20‥‥コック本体
21‥‥外筒本体
22‥‥流入口
23‥‥吐出口
24‥‥外筒本体の開口部
25‥‥壁面
26‥‥コック取り付け部
27‥‥連結部
31‥‥コック開閉用把手
31a‥‥レバー
32‥‥内筒
33‥‥内筒の開口部
34‥‥孔部
38‥‥天板
40‥‥オーバーキャップ
42‥‥フレキシブルアーム
50‥‥係止リブ
60‥‥ストッパー
Claims (2)
- 連結部を介してコック本体と、液体収納容器に接合されるコック取り付け部とが連結され、前記コック本体は、側部に流入口を有し、下部に吐出口を有する円筒状の開口する外筒本体と、上部を閉塞する天板にコック開閉用把手が取り付けられた円筒状の内筒とからなり、該内筒は外筒本体の上端開口部に嵌合され、前記コック開閉用把手を起立、倒置させることができ、該把手を起立させてひねり、内筒を回転させることにより、前記内筒の側部に設けられた孔部が外筒本体の流入口と連通するか、外筒本体の壁面に接するかで該流入口を開閉する液体用注出コックであって、前記コック取り付け部の上部外壁面で、前記コック開閉用把手が倒置された際に係止される位置に係止リブを設けたことを特徴とする液体用注出コック。
- 前記吐出口に嵌合するオーバーキャップを吊設したことを特徴とする請求項1記載の液体用注出コック。
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