JP3826314B2 - ユニオンナット継手用管離脱防止装置 - Google Patents

ユニオンナット継手用管離脱防止装置 Download PDF

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本発明は、管又は継手本体の受口部に、ねじの刻設されていない接合管の管端部を挿入し、ゴムパッキンを介在させてユニオンナットで締結する方式の伸縮可撓管継手の管離脱防止装置に関するものである。
管又は継手本体の受口部に接合管の管端部を挿入し、ゴムパッキンを介在させて管継手を構成する技術としては、特許文献1に示す公開公報のものが公知である。この特許文献1の技術では、外周面に雄ねじを刻設した受口部を有する継手本体に、無ねじの接合管を挿入し、ユニオンナットを前記受口部に螺合緊締している。そして、外周面上の途中が切欠されていると共に、ユニオンナットよりも後端側の挿口管(接合管)に外嵌装着されてボルト及びナットにより緊締される止輪を準備している。止輪の外周側面には係止用の耳部が形成されている。一方、受口管(継手本体)の外周面に、ユニオンナットの外径よりも小さい挿通孔を備えた係止リングを外嵌装着し、係止リングに一体的に設けたアームの先端フックで止輪の係止用耳部に係合させ、接合管の離脱を防止している。
ところが、この特許文献1に記載された技術では、ユニオンナットの外側にアームが位置するために、ユニオンナットの手締め作業をするときに、アームが邪魔になり、手締め作業がし難いという欠点があった。またこれはパイプレンチを用いて増し締めする場合も同じであった。更に、係止リングは鋳造により成形しているが、完全なリング状であり、中子が必ず必要であった。
そのため、本出願人は特許文献2に記載された技術を開発済みである。この特許文献2に記載された技術の継手本体と接合管との接続構造は、前記特許文献1の場合と同じである。而して、接合管の離脱防止は、外周面上の途中が切欠されていると共に、ユニオンナットよりも後端側の接合管に外嵌装着されてボルト及びナットにより緊締される止輪と、該止輪の外周面上の左右の両側面部に一体的に鋳造成形されたアームによって行っている。すなわち、アーム先端のフックをユニオンナットに設けた環状凹部に係合させることで、管の離脱防止を実現している。またユニオンナットの環状凹部に外嵌装着したプラスチック製のリングに、前記アームを保持する部分を設け、仮止め時に止輪の中心位置がズレないようにしている。
この特許文献2に記載された先願の発明によれば、プラスチック製のリングにより、止輪の中心位置がズレることはなく、現場での接合管の挿入作業が容易である。
特許第2622943号公報 特開2003ー214575号公報
ところが、特許文献2に記載された技術にあっては、接合管の挿入作業を容易にするためには、プラスチック製のリングが必須である。そのため、管外径の異なる品番ごとにプラスチック製のリングを製造準備し、管理しなければならず、極めて煩雑であり且つ高コストの原因になっていた。またプラスチック製のリングがあっても、止輪が重力により、斜めに傾き、中心位置がズレて接合管の挿入がスムーズにいかない場合があった。
更に、特許文献2の技術では、止輪の内周面側に接合管の外周面への食い込みをよくするために、鋸歯状の滑り止めを旋盤による切削加工で形成している。ところが、止輪とアームとが鋳造により一体成形されているために、アームが邪魔になって止輪どうしを重ねることができず、旋盤の自動供給装置を使うことができなった。そのため、人間が手作業にて一個流しにより旋盤へ供給せざるを得ず、切削加工に手間取るという欠点と、コストアップの原因になるという欠点があった。このことは、鋳造後のバリ取り作業の場合も同じであった。
更にまた、止輪の接合管への固定は、ボルト及びナットを締結して縮径させることで行っているが、同時にアームの内径も縮径し、ユニオンナットの環状凹部の溝底との隙間が減少し、接合管の可撓できる角度が制限されるという問題があった。
本発明は従来の前記課題に鑑みて本出願人が先に出願した技術を更に改良したものであって、手締め、増し締め作業がし易く、しかも各部品の成形加工が容易であり、取り付け及び取外しの施工作業が容易なユニオンナット継手用の管離脱防止装置を提供せんとするものである。
前記課題を解決するために本発明が採用した請求項1の手段は、外周面に雄ねじを刻設した受口部を有する管又は継手本体に、無ねじの接合管を挿入し、環状のゴムパッキンを挿嵌介在せしめてユニオンナットを前記受口部に螺合緊締する構造の管継手において、ユニオンナットよりも後端側の接合管に外嵌装着されてボルト及びナットにより緊締される止輪と、該止輪の外周側面に突出して形成された係止用耳部と、前記ユニオンナットに設けた環状凹部と、該環状凹部に対して係脱自在な馬蹄形状の係止金具と、係止金具の外周側面に取り付けられ、先端に前記止輪の係止用耳部に係合し得るフックを備えたアームとで構成したことを特徴とするユニオンナット継手用管離脱防止装置である。
本発明が採用した請求項2の手段は、馬蹄形状の係止金具の開口部の間口寸法がユニオンナットの外周面に設けた環状凹部の溝底外径寸法よりも大きく設定されている請求項1に記載のユニオンナット継手用管離脱防止装置である。
本発明が採用した請求項3の手段は、馬蹄形状の係止金具の開口部の間口寸法がユニオンナットの外周面に設けた環状凹部の溝底外径寸法よりも小さく設定されており、前記溝底外径寸法は係止金具の内周面の直径よりも小さく設定されている請求項1に記載のユニオンナット継手用管離脱防止装置である。
本発明が採用した請求項4の手段は、止輪の切り欠かれた両端部の位置とは反対側の外周面上には、ユニオンナットの外周面に当接するストッパーが脱着自在又は使用位置と非使用位置とを取り得るように取り付けられている請求項1又は2に記載のユニオンナット継手用管離脱防止装置である。
請求項1の発明では、止輪とアームを分離すると共に、係止金具にアームを取り付けている。そのため、止輪の両端面から突出しているものがなくなり、止輪どうしの重ね置きが可能となり、止輪の内周面に鋸歯を旋盤で刻設する場合に、自動供給装置に重ねて配設することにより、自動加工が実現でき、作業員の負担が軽減され、コスト的にも安価に供給することが可能である。これは鋳造後のバリ取り作業においても同じである。しかも、止輪のボルト及びナットを締結しても止輪は縮径するが、アーム及び係止金具が縮径することはなく、アームのフックと、止輪の係止用耳部との間の可撓性を許容する空間を十分に確保することができ、締付力も十分に付与することができる。更に、係止金具が縮径しないので、ユニオンナットの環状凹部の深さを浅くすることができ、その分だけ切削加工を簡略化して加工時間及びコストの削減を図ることが可能である。
また係止金具を馬蹄形状にしているので、特許文献1に記載された円形リングと違い、破損しにくく、鋳造に際し、湯廻りの不良を起こしにくい肉厚にすることが可能になった。更に、アームは、ユニオンナットの後端側から隣位の止輪までのごく短い長さであり、ユニオンナットの寸法分以上であった特許文献1の技術に比較すると、極めて短くて済むという利点もある。従って、ユニオンナットのナット部に係止金具のアームが存在しなくなり、手締めがし易くなり、増し締めも支障がなく、いろいろな工具を使用することが可能である。
また請求項2の発明は、馬蹄形状の係止金具の開口部の間口寸法が、ユニオンナットの外周面に設けた環状凹部の溝底外径寸法よりも大きく設定されているので、係止金具を環状凹部へ係合させることが容易であり、施工作業性に優れている。鋳造に際し、中子が不要となり、中子製作費用を省略でき、安価に製造できるという利点がある。しかも、馬蹄形状であるため、円形リングの場合に比較して鋳造時の湯廻りがよく、成形不良等の問題がない。しかも、接合管を止輪等に挿入した後は、止輪を接合管の外周面上で回動させても脱落することがなく、任意の位置での止輪のボルト及びナットを締結することが可能である。
更に、請求項3の発明は、馬蹄形状の係止金具の開口部の間口寸法が、ユニオンナットの外周面に設けた環状凹部の溝底外径寸法よりも小さく設定されており、前記溝底外径寸法は係止金具の内周面の直径よりも小さく設定されている。そのため、係止金具の前記環状凹部への係合は、無理嵌め方式であり、一旦無理嵌めした後は、係止金具がユニオンナットから脱落することはない。またアームの先端側のフックが止輪の係止用耳部に係合してこれに支持されており、止輪が脱落することもない。従って、工場からの出荷時の仮組立状態において、これらの管継手用管離脱防止装置の部品がバラバラになることがなく、現場においてそのままの状態で施工でき、施工作業性に優れている。
更にまた、請求項4の発明は、止輪の切り欠かれた両端部の位置とは反対側の外周面上には、ユニオンナットの外周面に当接するストッパーが脱着自在又は使用位置と非使用位置とを取り得るように取り付けられているので、接合管を止輪等に挿入しない状態で、係止金具と止輪とをユニオンナットから簡単に取り外すことも可能で、また脱落させないようにすることも可能である。
以下に、本発明の構成を図面に示す最良の実施の形態に基づいて説明すると次の通りである。図1〜図7は本発明の第1の実施の形態に係るユニオンナット継手用の管離脱防止装置1を示すものである。図1は管離脱防止装置1の側面図、図2は同正面図、図3は縦断面側面図である。また図4の図(A)〜図(C)は係止金具2を示すものであり、図(A)は側面図、図(B)は正面図、図(C)は平面図である。図5は接合管3を挿入した後の部分縦断面図、図6は接合管3を挿入した後の管離脱防止装置1の正面図である。図7は、止輪4と係止金具2及びユニオンナット5との関係を示すものであり、図(A)は止輪4に係止金具2を装着する場合を示す側面図、図(B)は係止金具2及び止輪4をユニオンナット5へ装着する場合を示す側面図、図(C)は装着後の状態(仮組立の状態)を示す側面図である。
同図に示す如く、この管離脱防止装置1は、管又は継手本体6の受口部7の外周面に刻設した雄ねじ8に螺合緊締されるユニオンナット5と、外周面上の途中が切り欠かれたC字状の止輪4と、該止輪4の対向する外周側面上に突出形成された係止用耳部9と、前記止輪4を接合管3の外周面上へ締結するボルト10及びナット11と、前記ユニオンナット5に設けた環状凹部12と、該環状凹部12に対して係脱自在な馬蹄形状の係止金具2と、係止金具2の対向する外周側面に取り付けられ、先端に前記止輪4の係止用耳部9に係合し得るフック13を備えたアーム14とで構成されている。
止輪4の係止用耳部9は、図7の図(A)に示すように、側面から見たときに、コ字状を成し、垂直片9Aと、その上端側から後方(同図の左方向)へ向かう上水平片9Bと、垂直片9Aの下端側から後方へ向かう下水平片9Cとで構成されている。係止用耳部9は、止輪4と鋳造により一体形成してもよく、また止輪4の鋳造後に、溶接で一体的に取り付けてもよい。止輪4は、その前後端面から突出する部材がなく、これを積み重ねて置くことが可能である。従って、止輪4の内周面に滑り止め用の鋸歯4A(図3及び図5参照)を旋盤で刻設する場合に、自動供給装置に重ねて配設することにより、自動加工が実現でき、作業員の負担が軽減される。またコスト的にも安価に供給することが可能である。これは鋳造後のバリ取り作業においても同じである。
一方、ユニオンナット5の環状凹部12に係脱自在に嵌合装着される係止金具2は、図4の図(B)に示すように、馬蹄形状を成し、その開口部の間口寸法Aは、ユニオンナット5の環状凹部12の溝底12Aの外径寸法d1よりも小さく設定されている。また溝底12Aの外径寸法d1は、係止金具2の内周面の直径D1よりも小さく設定されている。すなわち、D1>d1>Aという寸法関係に設定されている。また係止金具2の対向する外周側面には、止輪4の係止用耳部9に係合し得るフック13を備えたアーム14が取り付けられていることは前述した通りである。アーム14は、係止金具2と鋳造により一体形成してもよく、また係止金具2の鋳造後に、溶接で一体的に取り付けてもよい。係止金具2を馬蹄形状にすることで、特許文献1に記載された円形リングと違い、破損しにくく、鋳造に際し、湯廻りの不良を起こしにくい肉厚にすることが可能になった。
このように構成された止輪4と係止金具2とユニオンナット5とは、管継手を構成したときに、接合管3が可撓性及び伸縮性を発揮する関係に設定されており、以下のような寸法関係によって実現される。すなわち、止輪4の前端面から係止用耳部9の上水平片9Bの後端側までの寸法をjとし、同様に止輪4の前端面から係止用耳部9の下水平片9Cの後端までの寸法をiとし、係止用耳部9の垂直片9Aの肉厚をkとする。そして、係止用金具2の後端面からアーム14の先端フック13の内側面までの寸法をhとし、ユニオンナット5の環状凹部12を形成するフランジ部12Bの厚み寸法をmとすると、
j≧i,h>i
h−k>m
h−m<i
の関係にあればよい。なお、寸法jと、iとの関係は、j≦iとなっていてもよい。
このように構成されたユニオンナット継手用管離脱防止装置1は、工場で鋳造成形された後、必要に応じて仮組み立てられ、この状態で出荷される。仮組み立ては、先ず、図3及び図5に示すように、ユニオンナット5の内周面側へパッキン16を装入し、これらの全体を継手本体6の受口部7の外周面に刻設した雄ねじ部8へ螺着する。続いて、ボルト10及びナット11を仮締めした状態の止輪4の係止用耳部9に対して係止金具2のフック13を係合させる。フック13の係合は、図7の図(A)に示すように、止輪4の前端面(同図の右側端面)と係止金具2の後端面とを接合させた状態で、係止金具2のアーム14が止輪4の係止用耳部9の下方に位置するようにする。そして、アーム14先端のフック13が係止用耳部9の下水平片9C側からこれを通過するように係止金具2の全体を上方へスライドさせ、フック13を下水平片9Cと上水平片9Bと垂直片9Aとで囲まれた領域内に位置させて、同図の図(B)に示すように、係止金具2と止輪4との間隔を拡げる。前記フック13の下水平片9Cに対する通過は、h>iの寸法関係により確保さされる。
次に、同図の図(B)に示す如く、ユニオンナット5を係止金具2の下方から上方へ移動させるか又は係止金具2をユニオンナット5に対して下降させ、係止金具2をユニオンナット5の環状凹部12に外嵌装着する。このとき、馬蹄形状を成す係止金具2の開口部の間口寸法Aは、環状凹部12の溝底12Aの外径寸法d1よりも小さくなるように設定されているので、間口寸法Aを拡大させながら無理嵌めすることになる。同図の図(C)に示すように、無理嵌めした後は、前記d1>Aの寸法関係により、係止金具2がユニオンナット5から脱落することはない。またアーム14及びその先端のフック13によって係止用耳部9が係合支持される止輪4も、h−m<iの寸法関係により、フック13が係止用耳部9から外れることがなくなり、脱落することがない。つまり、止輪4と係止金具2とユニオンナット5とが仮組立られた状態で一つのセットとして連携して存在することになる。
施工現場では、前記仮組立状態の管離脱防止装置1に対して接合管3を挿入する。挿入は、仮組立の状態で止輪2と、ユニオンナット5と、パッキン16と、継手本体6の中心軸線が一致しているため、接合管3の先端側の挿口を、止輪4側からユニオンナット5、パッキン16へ挿通させて継手本体6内へ到達させるだけでよく、極めて容易である。
然る後は、ユニオンナット5を手で回転させて接合管3を仮止めした後、スパナ又はパイプレンチ等で水密性に必要な最低締付トルクまで締め付けて増し締めする。ユニオンナット5の増し締めが完了したことを確認した後、止輪4のボルト10及びナット11による締結部が締め易い位置(前記締結部が上方になる位置)に来るように、これを回動させる。そして、最後に止輪4を締結する。止輪4の締結は、接合管3に対する軸方向の位置決めと、ボルト締結部の向き(図1及び図2並びに図5に示すように上方へ位置させる)とを決定した後、ボルト10とナット11とを本締めし、止輪4の内周面に刻設した鋸歯4Aを接合管3の外周面へ食い込ませて滑り止め機能を発揮するように行えばよい。
これにより、接合管3は、フック13が係止用耳部9の中で移動できる範囲内で可撓伸縮することができる。可撓量は、フック13が係止用耳部9の上下の水平片9B,9Cと干渉しない範囲である。また伸縮量は、h>k+mの寸法関係にすることにより、h−k−m(伸縮量)が確保される。これらの可撓伸縮できる関係を図面で表せば、図5に示す通りであり、フック13及びアーム14と、止輪4との間に形成される隙間によって確保されている。
また施工後において、接合管3と継手本体6との間に管離脱方向の力が作用した場合であっても、係止金具2のアーム先端のフック13が、止輪4の係止用耳部9の垂直片9Aと接触し、係止金具2はユニオンナット5の環状凹部12に外嵌装着されているので、接合管3は離脱が防止される。
図8乃至図10は、本発明の第2の実施の形態に係るユニオンナット継手用の管離脱防止装置17を示すものである。図8は管離脱防止装置17の側面図、図9は同正面図、図10の図(A)は係止金具18の側面図、図(B)は同正面図、図(C)は同横断面平面図である。図10に示す如く、この実施の形態にあっては、馬蹄形状の係止金具18の開口部の間口寸法Dがユニオンナット5の環状凹部12の溝底12Aの外径d1よりも大きくなるように設定している。即ち、D>d1の寸法関係に設定している。このような寸法関係とすることにより、係止金具18をユニオンナット5の環状凹部12へ外嵌装着する作業が、落とし込むか又は押し上げるだけの極めて単純な作業となり、容易である。
このように止輪2と係止金具2との連結及びこれらとユニオンナット5との連結は、下方から押し上げるか又は上方から降ろすだけの単純な作業であり、簡単且つ迅速に行うことが可能である。またユニオンナット5に係止金具2を介して装着された状態の止輪4は、その中心線が管継手の軸心線と一致しており、後述する接合管3の装入作業が極めて容易である。しかも、係止金具2の鋳造に際し、中子が不要となり、中子製作費用を省略でき、安価に製造できるという利点がある。しかも、馬蹄形状であるため、円形リングの場合に比較して鋳造時の湯廻りがよく、成形不良等の問題がない。
然る後は、全体をフィルムでラッピングしたり、またはビニール等の袋に詰め込んで出荷すればよい。なお、施工業者によっては、仮組立せずにバラバラの状態で出荷して欲しいという要請もあり、このような場合は仮組立せずにバラバラの状態で管離脱防止装置1の全部の部品をビニール袋等に詰め込んで出荷している。これにより、管離脱防止装置1の仮組立等が完了する。
なお、この第2の実施の形態におけるその他の構成並びに作用効果は、前記第1の実施の形態の場合と同じである。また接合管3を挿入した後は、係止金具18がユニオンナット5の環状凹部12から脱落することはない。
図11及び図12は、本発明の第3の実施の形態に係るユニオンナット継手用の管離脱防止装置19を示すものであり、図11は同装置19の側面図、図12は同正面図である。同図に示す如く、この実施の形態では、止輪4の下端面側に、ユニオンナット5のフランジ15よりも外径方向へ突出する板状の突出片20を設け、該突出片20にストッパー21を貫通して取り付けている。ストッパー21の材質としては、ポリプロピレン、ポリエチレン等のプラスチックで十分である。ストッパー21は、ユニオンナット5のフランジ15の外周端面に対して近接した状態で配設されており、止輪4が上方へ移動するのを抑止する働きがある。従って、係止金具18のアーム14のフック13を、止輪4の係止用耳部9へ係合させて連結し、係止金具18をユニオンナット5の環状凹部12へ外嵌装着した後、当該ストッパー21を装着することにより、これら三者がバラバラになるのを防止することが可能である。
すなわち、係止金具18の開口部の間口寸法Dが、環状凹部12の溝底12Aの外径寸法d1よりも大きくなるように設定した場合であっても、ストッパー21がなければ、係止金具18は環状凹部12から上方へ容易に取り外すことができるが、ストッパー21を装着した後は、ユニオンナット5のフランジ15の外周端面にストッパー21が当接し、止輪4の上方への移動が拘束されるので、係止金具18の移動も拘束され、結果としてユニオンナット5から係止金具18及び止輪4が脱落することがなくなる。その他の構成並びに作用効果は、前記第1及び第2の実施の形態の場合と同じである。
図13乃至図15は、本発明の第4の実施の形態に係るユニオンナット継手用の管離脱防止装置22を示すものであり、図13同装置22の側面図、図14は同正面図である。図15はストッパー24を示すものであり、図(A)はストッパー24の側面図、図(B)は装着後の底面図である。この実施の形態では、止輪4の下端面側に、ユニオンナット5のフランジ15よりも外径方向へ突出する筒状凸部23を設け、該筒状凸部23の下端面側にストッパー24を水平面内で回動自在に取り付けている。ストッパー21の材質としては、ポリプロピレン、ポリエチレン等のプラスチックで十分である。
ストッパー24は、図15の図(A)に示すように、板状部25と該板状部25の後端寄りから上方へ突出する枢軸部26とから成り、枢軸部26が前記筒状凸部23の装着孔にはめ込まれている。板状部25を水平面内で回動させて、ユニオンナット5のフランジ15の外周端面に対して当接配置した後は、止輪4が上方へ移動するのを抑止する働きがある。従って、係止金具18のアーム14のフック13を、止輪4の係止用耳部9へ係合させて連結し、係止金具18をユニオンナット5の環状凹部12へ外嵌装着した後、当該ストッパー24を装着することにより、これら三者がバラバラになるのを防止することが可能である。その他の構成並びに作用効果は、前記第1〜第3の実施の形態の場合と同じである。
ところで、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではなく、適宜の変更が可能である。例えば、ストッパー21は装着孔へ脱着自在に挿入するタイプのもの、ストッパー24は脱着自在で回動するタイプのものを説明したが、スライドするタイプのものであってもよく、ビス等で固定するタイプのものであってもよい。重要なのは、ストッパーが使用位置においてユニオンナット6と係合し、非使用位置においてユニオンナット6との係合を解放するような構成になっておればよい。
本発明の第1の実施の形態に係る管離脱防止装置の全体を示す側面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る管離脱防止装置の正面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る管離脱防止装置の縦断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る管離脱防止装置の係止金具を示すものであり、図(A)は側面図、図(B)は正面図、図(C)は平面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る管離脱防止装置の施工後の状態を示す半縦断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る管離脱防止装置の施工後の状態を示す正面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る管離脱防止装置を示すものであり、図(A)は止輪に係止金具を装着する場合を示す側面図、図(B)は係止金具及び止輪をユニオンナットへ装着する場合を示す側面図、図(C)は装着後の状態を示す側面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る管離脱防止装置の全体を示す側面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る管離脱防止装置の全体を示す正面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る管離脱防止装置の係止金具を示すものであり、図(A)は側面図、図(B)は正面図、図(C)は横断面平面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る管離脱防止装置の側面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る管離脱防止装置の正面図である。 本発明の第4の実施の形態に係る管離脱防止装置の側面図である。 本発明の第4の実施の形態に係る管離脱防止装置の正面図である。 本発明の第4の実施の形態に係るものであり、図(A)はストッパーの側面図、図(B)は同部材を装着した管離脱防止装置の部分底面図である。
符号の説明
1,17,19,22…管離脱防止装置、2,18…係止金具、3…接合管、4…止輪、5…ユニオンナット、6…管又は継手本体、7…受口部、8…雄ねじ、9…係止用耳部、10…ボルト、11…ナット、12…ユニオンナットの環状凹部、13…フック、14…アーム、15…ユニオンナットのフランジ、16…パッキン、21,24…ストッパー

Claims (4)

  1. 外周面に雄ねじを刻設した受口部を有する管又は継手本体に、無ねじの接合管を挿入し、環状のゴムパッキンを挿嵌介在せしめてユニオンナットを前記受口部に螺合緊締する構造の管継手において、ユニオンナットよりも後端側の接合管に外嵌装着されてボルト及びナットにより緊締される止輪と、該止輪の外周側面に突出して形成された係止用耳部と、前記ユニオンナットに設けた環状凹部と、該環状凹部に対して係脱自在な馬蹄形状の係止金具と、係止金具の外周側面に取り付けられ、先端に前記止輪の係止用耳部に係合し得るフックを備えたアームとで構成したことを特徴とするユニオンナット継手用管離脱防止装置。
  2. 馬蹄形状の係止金具の開口部の間口寸法がユニオンナットの外周面に設けた環状凹部の溝底外径寸法よりも大きく設定されている請求項1に記載のユニオンナット継手用管離脱防止装置。
  3. 馬蹄形状の係止金具の開口部の間口寸法がユニオンナットの外周面に設けた環状凹部の溝底外径寸法よりも小さく設定されており、前記溝底外径寸法は係止金具の内周面の直径よりも小さく設定されている請求項1に記載のユニオンナット継手用管離脱防止装置。
  4. 止輪の切り欠かれた両端部の位置とは反対側の外周面上には、ユニオンナットの外周面に当接するストッパーが脱着自在又は使用位置と非使用位置とを取り得るように取り付けられている請求項1又は2に記載のユニオンナット継手用管離脱防止装置。
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