JP3824877B2 - 樹脂ペレットの結晶化方法 - Google Patents

樹脂ペレットの結晶化方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3824877B2
JP3824877B2 JP2001089630A JP2001089630A JP3824877B2 JP 3824877 B2 JP3824877 B2 JP 3824877B2 JP 2001089630 A JP2001089630 A JP 2001089630A JP 2001089630 A JP2001089630 A JP 2001089630A JP 3824877 B2 JP3824877 B2 JP 3824877B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tank
hot air
pellets
crystallization
raw material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001089630A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002283343A (ja
Inventor
正 月岡
伸雄 畔元
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd filed Critical Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
Priority to JP2001089630A priority Critical patent/JP3824877B2/ja
Publication of JP2002283343A publication Critical patent/JP2002283343A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3824877B2 publication Critical patent/JP3824877B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
熱可塑性樹脂のペレット、顔料を練り込んで押出加工されたポリエステル樹脂ペレット等のマスターバッチを結晶化処理する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
押出工程で顔料及びフィラーを樹脂中に練り込み押出加工処理したあと、ペレタイザーで切断するためにストランドの状態にするが、この工程では通常水漕で冷却し、固化させて切断しやすい状態にする。しかしながらポリエステル系の樹脂は押出機中で溶融、混練して結晶化されたものが、この急速冷却工程で元の非結晶状態に戻ってしまう。
【0003】
ポリエステル系マスターバッチを原料として製品加工する場合に再度加熱するが、このとき原料であるペレットが非結晶状態であると製品加工で不具合が生じ、製品の品質も悪くなるので、結晶化処理することが必要となる。
【0004】
ペレットの結晶化処理は通常タンク内にペレットを投入し、熱風で加温し結晶化をさせる。ポリエステル結晶化設備としては(株)カワタ、(株)松井製作所、細川ミクロン等多くのメーカーで装置が製作されている。方式としては、タンブラー型、撹拌式ホッパードライヤー型、棚式等がある。これらの設備は棚式を除いて大型タンクを固定し、タンク内に攪拌のための羽根を設けたり、熱風を吹き出す管をタンク内で回転させるもので、材料の投入、取り出しも大変であった。
【0005】
図1は実開昭55−67993号公報で開示されている従来の結晶化処理及び乾燥目的に用いられるタンクの概略図である。ホッパー型と呼ばれる乾燥機1であり、乾燥タンク2のみ断面で示した。タンク内には中空回転軸3の外径に羽根4が必要数取り付けられていて、先端にはホッパー5が設けられている。乾燥タンク上部にこの中空回転軸を回転する軸駆動モータ6、軸駆動機構7が取り付けられている。
【0006】
乾燥タンク2内に原料ペレットを入れて、中空回転軸3の中空部に図示しない熱風装置より熱風供給管8、軸回転継手9を経て熱風を供給し中空回転軸を回転させると、羽根4でペレットが攪拌され、乾燥タンク2内が流動槽となり、乾燥、結晶化される。10は熱風排気口で、結晶化済みペレットは下部の排出弁12を開いて排出する。
【0007】
このように従来のタンクではタンク内部に攪拌のための羽根等があるので構造が複雑で、色替え時の洗浄が困難であり、大量生産、大ロット生産には良いが、少量で色替えの多い生産には向いていなかった。特に着色剤として使用するマスターバッチと称されるペレットの生産では、その目的から色残りを嫌い十分な洗浄が求められるので、この面でも問題があった。
【0008】
また駆動モータ6がタンク上部にあり、重量もあるので洗浄時に吊り上げて、転倒しタンク内部を十分に洗浄することが極めて困難であった。またホッパー下部11から排出弁12に近い、排出口近傍では攪拌羽根4が届かないために、十分な流動槽が得られず、原料が滞留し、融着現象が起こることもあった。
【0009】
また特開平1−58336号公報にはタンクを水平または傾斜して回転、揺動する装置が開示されている。図2にその概略図を示す。固定台30の上に揺動駆動モータ36が載置され、傾斜揺動角調整装置31が設けられていて、この上部に傾斜揺動台32が支点支持され、この傾斜揺動台上に車輪を回転させる回転駆動モータ33、回転機構34があり、回転車輪35の上に乗せられた従来型タンク14が回転中脱落しないよう、固定アーム37が設けられている。
【0010】
回転駆動モータ33は変速可能なので所望の回転数で、また傾斜角は傾斜揺動角調整装置31のクランク長さを調整することにより、所望の角度に調整して傾斜回転させることができる。また揺動駆動モータ36も変速可能なので、タンクの回転に対し適正な揺動数を設定できる。
【0011】
タンクの外周は空間部に保温材18を納めた保温枠体19で覆われていて、その内部にはヒーター28が取り付けられており、タンク内の材料を外部より加温することが出来る。樹脂ペレットと金属粉末を混合し、加熱により粘着性の生じた樹脂に金属粉末を付着させ、造粒させるものであるが、その他には主として材料の乾燥目的に使われ、樹脂の結晶化処理には使われない。その理由は外部よりの加熱であるために、従来型タンク14を傾斜回転させても、タンク内の温度分布が均一にならず、品質の良い結晶化した樹脂が得られないためである。
【0012】
このため少量多品種用としては比較的洗浄性が容易な、棚式乾燥機が使用される事が多かった。蚕棚のように枠台の各段のバットにマスターバッチをなるべく均一に載置し、乾燥室に入れ一定時間加温するものである。しかしながら棚式乾燥機では次のような問題があった。
【0013】
棚式の場合はバットにペレットを入れて結晶化するため、熱伝導が悪くバット内の量によって結晶化にバラツキが発生する場合がある。また静止状態で乾燥させるためにバット内でペレットが融着し、岩オコシ状になることが多く、棚から取り出した後に融着物をミキサーで解砕する作業が必要で、人手を要していた。また長時間の冷却中に水分を吸着して品質を低下させる問題もあり、少量多品種用として結晶化の品質と、歩留まりに優れた設備、処理方法が求められていた。
【0014】
また従来のタンク及び棚での結晶化処理においては、工程終了後に他のタンクに移し替えるために、次工程への移送作業が必要であり、工程間移送作業の労力と時間を要していた。この間に製品品質を保つのにも問題があった。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が解決しようとする課題は、タンクの中に原料ペレットを投入し、加温して結晶化処理する場合に少量でも安定して、品質の優れた結晶化処理をする方法と、さらには少量多品種生産に際し作業性の向上、工程間移送での製品の品質低下を防ぐ方法を提供することを課題とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
かかる課題に対して鋭意検討したところ、請求項1にかかる発明は、熱可塑性樹脂を原料とするペレットをタンクに投入し、タンク内に熱風を吹き込んで結晶化させる方法において、前記タンクの底部及び天部にふるいを備えた熱風口を設け、上記タンク底部に熱風供給口を設け、前記タンク天部に熱風排気口を設け、前記タンクを傾斜して、回転させながら、前記熱風供給口よりタンク内に熱風を吹き込み、傾斜して回転される前記タンクの回転軸Xから前記タンクに投入されたときの原料ペレット全体が前記底部ふるいを覆っている部分までの距離Hと、前記底部ふるいの半径の大きさRとの比H/Rが、0.8から1.2である樹脂ペレットの結晶化方法である。
【0017】
さらに本発明では、タンク内が均一な流動槽になるように、タンク傾斜の角度と原料ペレットの投入量を考慮し、傾斜して回転されるタンクの回転軸Xからタンクに投入されたときの原料ペレット全体が底部ふるいを覆っている部分までの距離Hを設定することにより、品質の優れた結晶化処理が可能となる。
【0018】
以下図面を参照しながら本発明を詳細に説明する。なお各図において同じ構造、機能のものは同じ符号を用いている。
図3は本発明の一実施形態を示す工程の概略図である。傾斜揺動回転装置29の上にタンク13が上載され、送風機39、熱風発生装置42、フィルター43、熱風可撓供給管41によりタンク13の下部の熱風供給口22を通して熱風が送り込まれる。通常はタンクの天蓋16を閉じて、天蓋中央部にある中蓋21に設けた熱風排気口24より熱風を排気しながら使用する。
【0019】
傾斜揺動回転装置29としては図2に示したものとほぼ同じ構造、機能のものである。傾斜揺動角調整装置31で傾斜角度を調整し、回転駆動モータ33でタンクを傾斜回転させる。
【0020】
図4は本発明で使用したタンク13内を示す断面図である。タンク13は図示しない底蓋と、天蓋16、天蓋の中央部にある中蓋21及び2重槽状の外槽17、保温材18、保温枠体19よりなっている。底部及び中蓋にはそれぞれ底部回転継手26,天部回転継手27が設けられ、回転するタンク13内に熱風を漏れないよう供給することが出来る。
【0021】
タンク底部には熱風供給がタンク内の原料ペレット15の動きによって妨げられないよう、底部ふるい23を備えた熱風供給口22が設けられている。また熱風排気口24には天部ふるい25が備えられている。
【0022】
このように傾斜、回転機能を有する傾斜揺動回転装置29の上にタンク13を乗せ、底部および天部にふるいを備えたタンクに原料ペレット15を投入し、外部の加温装置より、ふるい部に設けられた熱風口のいずれか一方から熱風を吹き込んで結晶化処理するのが有効であることを見い出した。
【0023】
熱風の熱量が効率よくムラなく原料に伝わるには、底部ふるい23に設けられた熱風口を熱風供給口とし、天部ふるい25の部分を熱風排気口とするよう、熱風を供給するのが好ましい。
【0024】
原料ペレット全体に均一に熱風が行き渡るためには、回転軸Xに対するタンクの傾斜角度も重要である。タンク内で原料ペレットが最も活発に動く、タンク内部が理想的な流動槽となる傾斜角度αは、10°から25°の範囲であり、20°前後が好ましい。この角度αはタンク下部の熱風供給口から吹き込まれる熱風が効率よく、原料ペレットに伝わる角度でもあり、タンク13の底部ふるい23の上部を、適度に原料ペレットが開放させ、あるいは塞ぐ角度でもある。
【0025】
また傾斜角度αとタンク内の処理される原料の量を考えた場合、図4に示すように、タンクの回転軸Xからタンク13に投入されたときの原料ペレット全体が底部ふるい23を覆っている部分までの距離Hと、底部ふるいの半径の大きさRとの比H/Rは、底部ふるいより吹き込まれる熱風の熱量が十分にペレットに伝わるためには、0.8以上が好ましく、また底部ふるいに対して原料ペレットの重量が大きくかかり、熱風供給が低下しないような条件からは1.2未満が望ましい。
【0026】
図5は図4の傾斜したタンクをA−A方向より見たものである。H/Rが0.8とは概ね円形である下部ふるい23の半径Rより、下部ふるい部での原料ペレット15の水平面の大きさが20%小さいということ、言い換えるとタンクが静的な状態で、下部ふるいの半径の外縁から20%の部分が見えることを意味する。
【0027】
H/Rが1.0とは下部ふるい23の外縁を丁度覆う大きさに、原料ペレット15が投入されていることを意味する。またH/Rが1.2とは下部ふるいの外縁より、上部の、半径Rの0.2の大きさに原料ペレットの水平面があることを意味している。
【0028】
またタンク総容積に対する原料ペレットの投入量も結晶化処理の品質に関係する。タンク内への好ましい原料ペレットの投入量は30%〜60%である。これによりタンク内部の温度の均一性が保たれ、原料ペレット全体に熱が加わるで品質の良い結晶化ペレットが得られる。
【0029】
タンクの傾斜回転と好ましい投入量および適正熱量の熱風の吹き込みにより、タンク内部で活発なペレットの挙動が得られるので、品質の面で厳しい樹脂、特にポリエステル系樹脂のペレットの結晶化処理に適している。
【0030】
またタンクを2重槽とし、タンク本体と外槽17との間隙に保温材18を施したので、タンク外部への放熱を減ずることができ、タンク内壁部と中心部との温度差、温度ムラが小さくなり、タンク内の温度分布の均一度を高めることができた。これによりさらに品質の良い結晶化ペレットが得られた。
【0031】
着脱自在のタンクを使用することにより、品種切り替えの時、洗浄が従来に比べ容易となるので時間の短縮とともに、残滓の少ない十分な洗浄ができ、異なる材料、特に他色の混入を防ぐことができるので、色濃度の高いマスターバッチの製造に特に有効である。また容易に移動できるタンクの使用により、工程間移送の効率化が図られ、工程間で生ずる製品品質の劣化を防ぐことができる製造方法でもある。
【0032】
しかしながら、着脱が困難な半固定式のタンクであっても、傾斜揺動回転装置29の上でタンクを簡単に転倒できるので、材料の投入、排出は従来の製造方法と比べてはるかに容易であり、全体の生産性を上げることができ、少量生産に限らず、中量生産においても従来の固定タンク式と比べ、効率を落とすことがなく作業できる。
【0033】
また別の実施として図3に破線で示したものが、原料ペレット3を調湿又は除湿するための装置を用いた工程の一例である。タンク排気口より出た熱風は、熱風排気口24の近傍に設けた切り粉分離装置40により切り粉を除去する。
【0034】
その後、排気を破線で示す熱風循環用管44を通して、除湿機45を経由し、循環させることでエネルギーの低減が図れる。また除湿空気を使用することにより、結晶化と同時に水分率の管理もできるので、さらに品質の高い結晶化ペレットが得られる。
【0035】
さらに図4に示すようにタンク13内部には攪拌を促進させるための仕切板20が、軸方向に沿って複数個取り付けられている。このため攪拌力が高まり、熱風が効率よく原料ペレットに伝わるので質の良い結晶化処理ができる。
【0036】
ポリエステルペレットの結晶化温度は130℃であるので、熱効率を考慮すると熱風温度は160℃〜190℃程必要であるが、一気に結晶化温度まで加温すると、タンク内で大きな塊が発生することがある。ポリエステルペレットは80℃前後でペレットの表面が軟化して融着現象が起こり、更に昇温していくと融着物が壊れて一粒づつサラサラの結晶化の状態になる。この軟化、融着する温度と、結晶化温度とを考慮し、徐々に加温すると品質の良い結晶化樹脂が得られる。
【0037】
また結晶化完了後の冷却も急冷するのでなく、タンクの処理量にもよるが、加温時間に1に対して冷却時間は0.3〜0.7の範囲が良く、好ましくは0.4〜0.6の範囲である。例えば加温時間が1時間であれば冷却時間は30分程である。冷却空気の温度は10℃から25℃程である。
【0038】
本発明で使用した装置29は傾斜と同時に揺動しながらタンクを回転できるが、結晶化処理中常時タンクを揺動するのは好ましいものではない。その理由は揺動動作によりタンク内の原料ペレット15が上下に動くために、揺動サイクル毎に大きな空間が生まれ、下部より吹き込まれる熱風の大部分が抵抗のない空間に逃げるので、ペレットに熱が均一に伝わらず、ペレットの結晶化にバラツキが生ずるためである。
【0039】
その代わり加温及び冷却作業の結晶化処理中に適時、および結晶化処理終了時の前後に短時間揺動すると、ペレット同士の融着現象、ブロッキングを防止できるのでさらに品質の良い結晶化ペレットが得られる。これらの揺動のタイミング、回数はペレットの性状に応じて制御回路を用い、揺動駆動モータ36を制御することにより設定できる。ポリエステルペレットの結晶化処理では結晶化終了時前後に、短時間、数回揺動させるとペレットの融着現象を防止する効果がある。
【0040】
【実施例】
以下、本発明でのペレットの結晶化処理方法を実施例により詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0041】
テストのために使用したポリエステル樹脂ペレットは、ナチュラルタイプで品名はTOC800である。形状は角形で断面が4mm×2mmで高さは4mmである。結晶化処理量20kgうち0.2kgサンプリングし評価した。
【0042】
評価は3項目についておこない、目視にて3段階評価をした。○は良、△はやや良、×は不良である。評価の内容、評価基準を表1に示す。
【0043】
【表1】
Figure 0003824877
Figure 0003824877
【0044】
(実施例1)
図3に示す傾斜揺動回転装置29としては愛知電機(株)のロッキングミキサーで、型式RFD−30の改良型を使用した。タンク13外周部には保温材18の処理をしていない。ふるいのメッシュはJISZ8801によるもので、底部ふるい23のメッシュは70、天部ふるい25のメッシュは145である。
【0045】
(実施例2)
傾斜揺動回転装置29としては実施例1と同じ愛知電機(株)のロッキングミキサーで、型式RFD−30の改良型を使用した。タンク13外周部には保温材18の処理をした。また除湿装置45を使用し、熱風を図3の破線で示すように循環させた。ふるいのメッシュは底部ふるい23、天部ふるい25とも実施例1と同じである。結晶化処理を終える直前に、タンクを数回揺動させた。
【0046】
(比較例1)
傾斜揺動回転装置29としては実施例1と同じ愛知電機(株)のロッキングミキサーであるが、タンクの加温は図2に示すような外部加熱方式であり、同社のRMH型を使用した。
【0047】
実施例1、実施例2及び比較例1による結晶化処理の方法と処理した結果を表2に示す。
【0048】
【表2】
Figure 0003824877
Figure 0003824877
【0049】
実施例1の方法により従来装置を用いた比較例1に対し、十分な品質の結晶化ペレットが得られた。次に実施例2のように保温材で処理したタンクを、投入量に見あった適度な傾斜角度で処理すると、さらに品質の良い結晶化ペレットが得られた。
【0050】
【発明の効果】
本発明の結晶化方法によれば、傾斜、回転するタンク内に熱風を吹き込むことによりペレットの結晶化を品質良く、効率的に生産することができ、しかもタンクの条件に制約が少なく、加えて少量生産での品質保持が図れ、製造現場での作業者の負担を軽減することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】固定タンク式の従来装置の概略図。
【図2】外部加熱式の従来装置の概略図。
【図3】本発明の一実施形態を示す工程の概略図。
【図4】本発明の一実施形態を示す傾斜したタンクの断面模式図。
【図5】図4に示すタンクの断面A−A矢視図。
【符号の説明】
1 ホッパー型乾燥機
2 乾燥タンク
3 中空回転軸
4 羽根
5 ホッパー
6 軸駆動モータ
7 軸駆動機構
8 熱風供給管
9 軸回転継手
10 熱風排気口
11 ホッパー下部
12 排出弁
13 タンク
14 従来型タンク
15 原料ペレット
16 天蓋
17 外槽
18 保温材
19 保温枠体
20 仕切板
21 中蓋
22 熱風供給口
23 底部ふるい
24 熱風排気口
25 天部ふるい
26 底部回転継手
27 天部回転継手
28 ヒーター
29 傾斜揺動回転装置
30 固定台
31 傾斜揺動角調整装置
32 傾斜揺動台
33 回転駆動モータ
34 回転機構
35 回転車輪
36 揺動駆動モータ
37 固定アーム
38 空気
39 送風機
40 切り粉分離装置
41 熱風可撓供給管
42 熱風発生装置
43 フィルター
44 熱風循環用管
45 除湿機
46 ダンパー
47 除湿空気供給管

Claims (7)

  1. 熱可塑性樹脂を原料とするペレットをタンクに投入し、タンク内に熱風を吹き込んで結晶化させる方法において、前記タンクの底部及び天部にふるいを備えた熱風口を設け、上記タンク底部に熱風供給口を設け、前記タンク天部に熱風排気口を設け、前記タンクを傾斜して、回転させながら、前記熱風供給口よりタンク内に熱風を吹き込み、傾斜して回転される前記タンクの回転軸Xから前記タンクに投入されたときの原料ペレット全体が前記底部ふるいを覆っている部分までの距離Hと、前記底部ふるいの半径の大きさRとの比H/Rが、0.8から1.2であることを特徴とする樹脂ペレットの結晶化方法。
  2. 上記タンクの回転軸Xと水平面のなす傾斜角度αが10°以上25°未満であることを特徴とする請求項1に記載の樹脂ペレットの結晶化方法。
  3. 上記タンクが2重槽状をなしており、槽間が断熱機能を有していることを特徴とする請求項1または2に記載の樹脂ペレットの結晶化方法。
  4. 上記タンクが着脱自在であることを特徴とする請求項1項からのいずれかに記載の樹脂ペレットの結晶化方法。
  5. 上記タンク下部の熱風供給口に吹き込まれる熱風が、除湿された熱風であることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の樹脂ペレットの結晶化方法。
  6. 上記タンク内への原料ペレットの投入量は30%〜60%であることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の樹脂ペレットの結晶化方法。
  7. 結晶化終了後のペレットの冷却時間を、加温時間1に対して0.3〜0.7とすることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の樹脂ペレットの結晶化方法。
JP2001089630A 2001-03-27 2001-03-27 樹脂ペレットの結晶化方法 Expired - Fee Related JP3824877B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001089630A JP3824877B2 (ja) 2001-03-27 2001-03-27 樹脂ペレットの結晶化方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001089630A JP3824877B2 (ja) 2001-03-27 2001-03-27 樹脂ペレットの結晶化方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002283343A JP2002283343A (ja) 2002-10-03
JP3824877B2 true JP3824877B2 (ja) 2006-09-20

Family

ID=18944533

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001089630A Expired - Fee Related JP3824877B2 (ja) 2001-03-27 2001-03-27 樹脂ペレットの結晶化方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3824877B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11858173B2 (en) 2018-07-11 2024-01-02 Arkema Inc. Process and apparatus for heat treatment of a polymer powder

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002283343A (ja) 2002-10-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4623098A (en) Granulating and coating machine
CA1209791A (en) Granulating and coating machine
CN206230711U (zh) 一种可自动化生产pe塑料粒的生产装置
CN1137737A (zh) 加工食品的方法与设备
JP3824877B2 (ja) 樹脂ペレットの結晶化方法
CN204678806U (zh) 一种化工物料干燥的连续振动式内热流化床装置
JP2006014601A (ja) 干し柿等の乾燥装置
JP3563993B2 (ja) バッチ式プラスチック結晶化装置
CN215094920U (zh) 一种干燥均匀的塑料除湿干燥机
CN106805077B (zh) 一种固体熟食加工设备与方法
CN215162914U (zh) 一种螺栓加工用退火装置
CN206109198U (zh) 汽车后视镜玻璃加工用的热弯炉
JP2020018268A (ja) 製麹装置及び製麹方法
CN211233829U (zh) 一种大米烘干装置
CN113910488A (zh) 一种环保型改性pvc生产工艺
JPH03229629A (ja) 撹拌反応装置
CN217144504U (zh) 一种温度可控的塑料粒子专用烘箱
CN205627683U (zh) 一种混料机
CN212550379U (zh) 一种肥料造粒筛分装置
JPS5955337A (ja) 造粒コ−チング装置
CN221301822U (zh) 一种宠物粮加工用混合干燥装置
CN217131716U (zh) 一种有机肥料样品风干装置
CN218700440U (zh) 一种熔喷料挤出机干燥器
CN220793673U (zh) 一种滑石粉干燥机
CN220489567U (zh) 一种pvc颗粒脱水干燥装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041124

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20050722

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060407

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060418

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060530

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060620

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060628

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3824877

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090707

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100707

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110707

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110707

Year of fee payment: 5

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110707

Year of fee payment: 5

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110707

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120707

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120707

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120707

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120707

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120707

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130707

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130707

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees