JP3824815B2 - 紙幣入金機における紙幣収納機構 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は紙幣入金機における紙幣収納機構に係り、特に収納前段階の一時保留部において紙幣の折れぐせ等を矯正し、矯正された紙幣を紙幣収納部に収納するようにした紙幣収納機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から紙幣収納部のスペースを有効に活用して極力多量の紙幣を収納することができるようにするため、収納前段階の一時保留部において紙幣の折れぐせを矯正したうえで紙幣収納部内に収納するようにした装置が提案されている(例えば特開平11−25316号公報参照)。
【0003】
上記公報に示される装置は、紙幣収納庫の上方に紙幣の集積方向に対して水平方向に移動可能とされた一時保留板を備え、この一時保留板に集積された紙幣に対し、バネ付勢された紙幣押えにより押圧して折れぐせを矯正したうえで一時保留板を水平方向に退避させ、紙幣収納庫内へ落し込むようになされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに上記の装置では、紙幣押えをバネにより懸架し、この紙幣押えと一時保留板との間に紙幣を挟み込んで折れぐせを矯正させる構成であるから、一時保留板上に集積される紙幣の量により押圧力が変化してしまい、例えば紙幣の量が極端に少ない場合には押圧力が弱くなり、そのため紙幣の折れぐせを十分に矯正することができないという問題点があった。
【0005】
本発明は上記従来の技術が有する問題点を解決することを課題としてなされたもので、入金紙幣の量の多少にかかわらず常に一定の押圧力により紙幣を押圧して紙幣の折れぐせを確実に矯正することができるようにした紙幣収納機構を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する手段として本発明は、入金紙幣を繰出して判別部へ送り、受入れ可と判定された紙幣を集積させて一時保留するための受板と、この受板上に集積された紙幣をその下方位置に設置された紙幣収納部へ押込むための押込み部材と、この押込み部材を押込み動作させる駆動源としてのモータと、このモータの回転の伝達を断続させる電磁クラッチとを備え、前記受板は紙幣の集積方向に対し直交する方向に移動自在に形成し、前記電磁クラッチのアーマチュアとロータとの間に回転負荷を与えるための付勢手段を付設し、前記押込み部材は前記電磁クラッチを介して前記モータに接続してなり、前記電磁クラッチへの非通電時に前記モータへの通電がなされて前記受板上に集積された紙幣が前記付勢手段により発生する回転負荷と釣合うまで前記押込み部材に押圧されるようにし、その後前記受板を水平方向に退避させたのち前記電磁クラッチに通電して前記モータの回転を前記押込み部材に伝達させ、前記受板上に集積された紙幣を紙幣収納部へ押込むよう制御する制御部を具有することを特徴とする。
【0007】
前記付勢手段を圧縮コイルバネで構成し、この圧縮コイルバネを前記電磁クラッチのスラスト方向に付設する構造とすることが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示す実施の形態を参照して説明する。
【0009】
図1は紙幣Pの一時保留部1を示し、紙幣Pの保留空間2は受板3とその上方に位置する板状材からなる押込み部材4との間で構成され、この保留空間2の入口側には上下対をなす送り込み用のローラ5,6が矢印方向に回転自在に設けられ、下部のローラ6の軸上の少なくとも左右2箇所には前記保留空間2へ送入される紙幣Pの後端を下方に向けてはたき落すための柔軟な材料からなる複数枚の羽根7が放射方向に植設されている。
【0010】
前記受板3は、保留空間2の側部に設けられたフルセンサS1 が前記保留空間2内に集積される紙幣Pの上端を検知したときパルスモータ(図示せず)に指令を与えることで段階的に下降し、常に紙幣Pを受入れ得る空間を確保するようになっている。
【0011】
またこの受板3は、図1において紙面に対し前後方向(図2に示す)にスライド自在とされており、一時保留部1の下方に設置される紙幣収納部8への収納時に側方へ退避するようになっている。
【0012】
図1において9は機体に設けられる一時保留部用の扉で、一時保留紙幣を返却する場合にこの扉9を開けて保留空間2内の紙幣Pを取出すことができる。またS2 は保留空間2へ搬送路10を通じて送入する前工程でジャムが生じ、一定時間オフの場合は異常発生であると検知するためのセンサで、前記ローラ5,6の直近位置に光路を有するよう配設された投・受光器11,12からなっている。
【0013】
図2〜図4は前記押込み部材4を上下動させる機構の一例を示すもので、図2は側面図、図3は平面図、図4は電磁クラッチ部分の拡大断面図を示している。
【0014】
前記押込み部材4を下端に固設された支持杆13の上端部が、プーリー14,15,16間に巻回された無端状のベルト17の垂直に走る部分の外面に取付具18を介して取付けられるとともにこの取付具18がガイドロッド19に嵌挿されていて、ベルト17の回動により前記ガイドロッド19にそって押込み部材4が所定のストロークにわたり上下動されるようになっている。
【0015】
前記一つのプーリー14はタイミングプーリーとされ、このプーリー14が駆動源である正逆回転駆動するモータ20により電磁クラッチ21を介して回転が与えられるようになっている。
【0016】
前記電磁クラッチ21は、図4に示すようにモータ20により回転する軸22上にロータ23が固着されてモータ20の駆動により一体に回転するようになっており、このロータ23の端面にはアーマチュア24が摺接されている。このアーマチュア24は前記軸22に対してはフリーとなっている。
【0017】
前記アーマチュア24の端面には前記軸22に対してフリーなギヤ25の一端面が固着され、このギヤ25の他端面と軸22側の部材26との間には付勢手段の一例としての圧縮コイルバネ27が介装され、このバネ27の付勢力により前記アーマチュア24がロータ23に接触面28で圧接されており、トルクリミッタとしての機能を与えるようになっている。
【0018】
前記ギヤ25は、前記プーリー14の軸上のギヤ29に噛合されている。
【0019】
制御部30は、前記電磁クラッチ21への非通電時に前記モータ20への通電がなされて前記受板3上に集積された紙幣Pが前記圧縮コイルバネ27により発生する回転負荷と釣合うまで前記押込み部材4に押圧されるようにし、その後前記受板3を水平方向に退避させたのち前記電磁クラッチ21に通電して前記モータ20の回転を前記押込み部材4に伝達させ、前記受板3上に集積された紙幣Pを紙幣収納部8へ押込むように制御するように構成されている。
【0020】
次に上記実施形態の作用を説明する。
【0021】
一時保留部1の保留空間2にローラ5,6間から一取引分の紙幣Pが送り込まれると押込み部材4が下降して紙幣Pの折れぐせ等が矯正される。
【0022】
すなわち紙幣Pの保留空間2内への送入が完了するとモータ20に通電され、このモータ20が回動することにより軸22が図2において時計方向に回転する。
【0023】
一方、ギヤ25は圧縮コイルバネ27により押圧されているのでこのギヤ25と一体的なアーマチュア24はロータ23に対し圧接されており、その接触面28に所定の摩擦力が発生して軸22と共に回転しているロータ23とアーマチュア24およびギヤ25は連れ回りする。
【0024】
その結果、上記ギヤ25に噛合するギヤ29が図2において反時計方向に回転し、これによりタイミングプーリー14が同方向に回転してベルト17が図2において反時計方向に回動する。
【0025】
このベルト17の回動によりこれに固着されている支持杆13を介して押込み部材4が下降し、その下面が保留空間2内の紙幣Pの上面に当接して紙幣Pの折れぐせが矯正される(図5(A)→(B))。このとき押込み部材4が紙幣Pを押圧する際の反発力と前述のアーマチュア24とロータ23との接触面28の摩擦力とが釣り合うまで押込み部材4が下降し続け、前記摩擦力が釣り合ったのちはロータ23とアーマチュア24との接触面28がスリップし、それ以上押込み部材4は下降せず、その位置に留まることになる。
【0026】
紙幣Pの折れぐせが矯正されたのちその一時保留紙幣Pは紙幣収納部8内に強制的に押込まれる。
【0027】
すなわち図示しない駆動機構により受板3が図2において右方へスライドして一時保留部1から退避し(図5(C))、退避完了後電磁クラッチ21に通電されると、アーマチュア24がロータ23に吸引されてクラッチが連結される。これによりモータ20の回転がギヤ25からギヤ29に伝達され、押込み部材4はさらに下降して紙幣収納部8内にまで紙幣Pを押込むことになる(図5(D))。
【0028】
押込み終了後、モータ20を逆転させて押込み部材4を初期位置まで上昇復帰させ、受板3を一時保留部1内に戻して初期状態に復する。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、一時保留部に集積された一取引分の紙幣を紙幣収納部へ強制的に押込む駆動源としてのモータと、動力の伝達を断続させる電磁クラッチとを備え、この電磁クラッチに回転負荷を与えるための付勢手段を付設したことにより、電磁クラッチに通電されていない状態では前記付勢手段の作用によって回転負荷が生じ、この回転負荷は一時保留部に集積されている紙幣の分量とは無関係に一定の値となり、したがって紙幣の分量の多少にかかわらず常に一定の押圧力で紙幣を押圧することができることになって紙幣の折れぐせを確実に矯正することができる。
【0030】
また本発明の主たる構成要素は、モータ、電磁クラッチ、この電磁クラッチに回転負荷を与える付勢手段(圧縮コイルバネ)を備えるだけの簡素な構成でありながらこれらの協働作用により一時保留部内での紙幣の折れぐせ矯正と、紙幣収納部内への強制収納との2種の機能を達成せしめることができる顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用する紙幣入金機の一時保留部の一例を示す断面図。
【図2】本発明による紙幣収納機構の一実施形態を示す正面図。
【図3】同、平面図。
【図4】図2、図3における電磁クラッチの断面図。
【図5】(A)〜(D)は作用を示す説明図。
【符号の説明】
1 一時保留部
2 保留空間
3 受板
4 押込み部材
8 紙幣収納部
13 支持杆
17 ベルト
19 ガイドロッド
20 モータ
21 電磁クラッチ
23 ロータ
24 アーマチュア
25,29 ギヤ
27 付勢手段としての圧縮コイルバネ
30 制御部
Claims (2)
- 入金紙幣を繰出して判別部へ送り、受入れ可と判定された紙幣を集積させて一時保留するための受板と、この受板上に集積された紙幣をその下方位置に設置された紙幣収納部へ押込むための押込み部材と、この押込み部材を押込み動作させる駆動源としてのモータと、このモータの回転の伝達を断続させる電磁クラッチとを備え、前記受板は紙幣の集積方向に対し直交する方向に移動自在に形成し、前記電磁クラッチのアーマチュアとロータとの間に回転負荷を与えるための付勢手段を付設し、前記押込み部材は前記電磁クラッチを介して前記モータに接続してなり、前記電磁クラッチへの非通電時に前記モータへの通電がなされて前記受板上に集積された紙幣が前記付勢手段により発生する回転負荷と釣合うまで前記押込み部材に押圧されるようにし、その後前記受板を水平方向に退避させたのち前記電磁クラッチに通電して前記モータの回転を前記押込み部材に伝達させ、前記受板上に集積された紙幣を紙幣収納部へ押込むよう制御する制御部を具有することを特徴とする紙幣入金機における紙幣収納機構。
- 前記付勢手段が圧縮コイルバネで構成され、この圧縮コイルバネが前記電磁クラッチのスラスト方向に付設されている請求項1記載の紙幣入金機における紙幣収納機構。
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