JP3824086B2 - 護岸矢板の笠ブロック搭載構造 - Google Patents

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Description

本発明は海岸や河川岸等の護岸を形成する護岸矢板の上端部に構築される笠ブロック搭載構造に関する。
特許文献1には鋼製の矢板を連続して地盤に打ち込んで護岸矢板を形成し、該護岸矢板の上端部に空洞を有する笠ブロックを搭載し、該空洞内にコンクリートを充填して笠ブロックと護岸矢板を一体構造にする護岸矢板の笠ブロック搭載構造が開示されている。
更に特許文献1には上記笠ブロックの空洞の底板に護岸矢板の端面形状と略同じ形状の溝部を形成し、護岸矢板の上端を該溝部を導入口として上記空洞内に挿入し、該底板を貫通して空洞内に配された護岸矢板上端の前側面と後側面にナットを取り付け、該ナットにボルトを螺合立設し、該ボルト上端を空洞の上底面に突き当てて笠ブロックを護岸矢板に荷受けし、更に笠ブロックの空洞天壁の上面において開口する注入窓を通し上記空洞内にコンクリートを注入し、同空洞内をコンクリートで満たし、該コンクリート内に護岸矢板上端を埋設する構成の護岸矢板の笠ブロック搭載構造が開示されている。
特許第3301966号公報
而して上記従来例においては笠ブロック搭載の事前作業として、護岸矢板の上端に多数のナットを溶接し、ボルトを螺合する作業が必要となり、更に護岸矢板の挿入深さと、該笠ブロックのレベル設定を行うためのボルトの高さ調整を必要とする等、設置作業が煩雑となる問題点を有している。
又笠ブロックは空洞に挿入された護岸矢板に対し実質的にフリーであるため、ボルトによる点支持では支持が不安定となり(コンクリートの養生期間中もこの不安定な状態に置かれ)、重心バランスを欠き横転する危険を有し安全性に欠ける。
更には工期が長くなり、コスト高となる欠点を有している。
本発明は上記笠ブロック空洞内に多量のコンクリートを現場打ちする工法を廃し、限定された量のセメントモルタルを接着材として充填する作業のみで、笠ブロック設置と構築作業が短い工期で極めて容易且つ安全且つ低コストで遂行でき、よって上記問題を一掃する護岸矢板の笠ブロック搭載構造を提供するものである。
この護岸矢板の上端に搭載される笠ブロックは実質中実コンクリート製であり、コンクリートを充填する空洞を有せず、空洞をコンクリートで満たして笠ブロック本体を形成するためのコンクリートの充填を要しない。
要述すると上記笠ブロックには護岸矢板上端の笠ブロック挿入代と略同等の深さを有し且つ該護岸矢板の端面形状と相似形状の笠ブロック下面と両端面で開放せる矢板嵌合溝を設け、該矢板嵌合溝は護岸矢板の前側面と遊間隙を存して対向する同矢板前側面と相似形状の前部内側面を有すると共に、該護岸矢板の後側面と遊間隙を存して対向する同矢板後側面と相似形状の後部内側面を有し、護岸矢板上端の笠ブロック挿入代を上記前部内側面と後部内側面で実質的に規制しつつ矢板嵌合溝内へ挿入すると共に、該矢板嵌合溝上底面の支持部に該笠ブロック挿入代の上端面を当接して該笠ブロック挿入代を設定すると共に該笠ブロックを同矢板に荷受けする。
そして笠ブロック上面で開口する注入口を通し上記矢板嵌合溝の両側遊間隙内にセメントモルタル等の接着材を注入し、上記護岸矢板の笠ブロック挿入代を該矢板嵌合溝の前部内側面と後部内側面に結合し上記笠ブロックを護岸矢板の上端に搭載する構造を採用する。
これにより上記護岸矢板の笠ブロック挿入代は上記笠ブロックの矢板嵌合溝を形成する前部内側面と後部内側面を実質的に規制しつつ、笠ブロックを容易且つ安全に適正な姿勢で挿入でき、笠ブロック挿入代上端面を同溝上底面に当接するのみで笠ブロック載置が行え、セメントモルタルに代表される限定された量の接着材を笠ブロック挿入代の前側面と後側面に面する遊間隙内へ流入するのみで、短時間で矢板に対する笠ブロックの結合を得て、笠ブロック搭載作業を完了する。
この護岸矢板の笠ブロック搭載構造は上記笠ブロック搭載作業に際して、笠ブロックの横転や傾きを生ずることなく安全であり、且つ多量のコンクリートを現場打ちして笠ブロック本体を形成する作業を要せず、短い工期で且つローコストで笠ブロック構築作業が行える。
好ましくは上記注入口を護岸矢板相互の相組み部に対応する位置に設ける。この構成により、接着材を相組み部を経由して隣接する矢板間における上記遊間隙内へまんべんなく行き渡らせることができ、且つ相組み部内への流入が適切に行える。
又上記笠ブロックの前側面で開口し且つ笠ブロックの矢板嵌合溝を形成する前壁と上記護岸矢板の笠ブロック挿入代を貫通する孔を穿孔し、該孔に鉄筋を貫挿する。該鉄筋によって上記笠ブロックと笠ブロック挿入代、即ち笠ブロックと護岸矢板の一体構造化を強化する。
又上記矢板嵌合溝の前部内側面と後部内側面の下端部に水分に接すると膨潤する水膨張性シール材を対向して設け、該水膨張シール材が水分接触により膨潤して上記護岸矢板の前側面と後側面に密接して上記矢板嵌合溝の遊間隙の下端開口を閉鎖する構成にする。
上記水膨張性シール材は接着材の水分又は水をかけることにより、確実に膨張して遊間隙の下端を閉鎖し、上記注入口を通し上記遊間隙へ注入された上記接着材の該遊間隙下端からの漏出を確実に阻止する。
又上記笠ブロックの下部を水中に浸して設置する場合にも、上記水膨張性のシール材が海や川の水により適切に膨張して水密シール効果を得ることができ、型枠設置等の遮水工事を省約できる。
又上記矢板嵌合溝の前部内側面と後部内側面の下端部に上記水膨張性シール材の下位に位置して上記護岸矢板の笠ブロック挿入代の挿入をガイドする一対のガイド材を対向して設ける。
このガイド材は接着材が流入する遊間隙を確保するスペーサーとして機能すると共に、ガイド材の対向する面に形成したガイド面により護岸矢板上端の嵌合溝内への挿入を適切に案内する機能を有する。
上記水膨張性シール材の下位に設けたガイド材を該シール材から上記笠ブロック挿入代の前側面と後側面へ向け突出する厚みに設定し、上記護岸矢板の笠ブロック挿入代を上記ガイド材の案内により、上記水膨張性シール材を欠損することなく上記矢板嵌合溝内へ挿入する。
図1,図2,図5A,図5B,図6,図7,図8,図9は鋼製矢板に代表されるコ形の矢板1を用いた護岸矢板2の笠ブロック搭載構造を示し、図3,図5A,図5C,図6,図7,図8,図9は鋼製矢板に代表されるI形の矢板1を用いた護岸矢板2の笠ブロック搭載構造を示し、図4,図5A,図5D,図8,図9は鋼製矢板に代表される管形の矢板1を用いた護岸矢板2の笠ブロック搭載構造を示している。尚図1,図6,図7はコ形又はI形の矢板1を管形矢板1に置き換えて理解することができる。
上記コ形矢板1は中央基板1bと該中央基板1bの左右側端に折曲形成された左右折曲板1cを有し、左右折曲板1cの左右側端に継手1aを有し、平面視略コ形を呈する。
又上記I形矢板1は中央基板1bの左右側端に継手1aを有し、平面視略I形を呈する。
又管形矢板1は管1dの対向する母線状に沿い継手1aを有する。
上記コ形矢板1を凸面と凹面が交互に連続するように継手1aを相組みしつつ地盤3に打ち込んで護岸矢板2を形成する。又上記I形矢板1を継手1aを相組みしつつ直線状に連続するように地盤3に打ち込んで護岸矢板2を形成する。同様に上記管形矢板1を継手1aを相組みしつつ連続して地盤に打ち込んで護岸矢板2を形成する。
上記の如く、矢板1を継手1aを相組みしつつ連続して地盤3に打ち込み形成された護岸矢板2の上端部に実質的に中実コンクリート製の笠ブロック4を搭載する。上記笠ブロック4はその長手方向の端面が互いに突き合わさるように護岸矢板2の上端に搭載する。
上記笠ブロック4は事前に工場にてコンクリート成形されたものであり、上記笠ブロック4には護岸矢板2の上端の笠ブロック挿入代2eと略同等の深さを有し且つ該護岸矢板2の端面形状と相似形状の矢板嵌合溝6を設ける。
即ち、上記コ形矢板1で形成した護岸矢板2に用いる笠ブロック4には、該コ形護岸矢板2の端面形状と相似形状の略台形波状の矢板嵌合溝6を設け、台形波状矢板嵌合溝6の傾斜溝の中間に継手1aの相組み部2dの受容部を設ける。
又上記I形矢板1で形成した護岸矢板2に用いる笠ブロック4には、該I形護岸矢板2の端面形状と相似形状のI形溝が直線に連続した形状の矢板嵌合溝6を設け、該直線に連続したI形溝間に継手1aの相組み部2dの受容部を設ける。
同様に上記管形矢板1で形成した護岸矢板2に用いる笠ブロック4には、該管形護岸矢板2の端面形状と相似形状の円形孔が連続した略円形連鎖状の矢板嵌合溝6を設け、該矢板嵌合溝6の円形孔間に継手1aの相組み部2dの受容部を設ける。
上記各矢板嵌合溝6は笠ブロック4の長手方向に亘り延在し、その下端が笠ブロック4下面において開放すると共に、その両端が笠ブロック4両端面で開放し、笠ブロック4の高さの略中間部で終端して笠ブロック4上半部に充分な高さの中実コンクリート製の笠ブロック頭部を保有する。
上記矢板嵌合溝6は護岸矢板2の前側面2aと遊間隙5を存して対向する同矢板前側面2aと相似形状の前部内側面6aを有すると共に、該護岸矢板2の後側面2bと遊間隙5を存して対向する同矢板後側面2bと相似形状の後部内側面6bを有し、該矢板嵌合溝6の上底面で同嵌合溝6内に挿入された上記護岸矢板2の笠ブロック挿入代2eの上端面2cを当接して上記笠ブロック挿入代2eを設定すると共に該笠ブロック4を同矢板2に荷受けする支持部6cを形成する。
即ち上記コ形矢板1により形成した護岸矢板2に用いる笠ブロック4の矢板嵌合溝6は、該護岸矢板2の台形波状前側面2aと遊間隙5を存して対向する同台形波状前側面2aと相似形状の台形波状前部内側面6aを有すると共に、同護岸矢板2の台形波状後側面2bと遊間隙5を存して対向する同台形波状後側面2bと相似形状の台形波状後部内側面6bを有し、該矢板嵌合溝6の上底面にて上記支持部6cを形成する。
又上記I形矢板1により形成した護岸矢板2に用いる笠ブロック4の矢板嵌合溝6は、該護岸矢板2の直線状前側面2aと遊間隙5を存して対向する同直線前側面2aと相似形状の直線状前部内側面6aを有すると共に、同護岸矢板2の直線状後側面2bと遊間隙5を存して対向する同直線状後側面2bと相似形状の直線状後部内側面6bを有し、該矢板嵌合溝6の上底面にて上記支持部6cを形成する。
同様に上記管形矢板1により形成した護岸矢板2に用いる笠ブロック4の矢板嵌合溝6は、該護岸矢板2の弧形波状前側面2aと遊間隙5を存して対向する同弧形波状前側面2aと相似形状の弧形波状前部内側面6aを有すると共に、同護岸矢板2の弧形波状後側面2bと遊間隙5を存して対向する同弧形波状後側面2bと相似形状の弧形波状後部内側面6bを有し、該矢板嵌合溝6の上底面にて上記支持部6cを形成する。
又上記各笠ブロック4には、上記矢板嵌合溝6と連通すると共に上記笠ブロック4の上面において開口する注入口7を笠ブロック4長手方向に間隔を置いて複数設ける。
上記注入口7を通し上記矢板嵌合溝6の遊間隙5内にセメントモルタル等の接着材8を注入し、上記護岸矢板2の笠ブロック挿入代2eを該矢板嵌合溝6の前部内側面6aと後部内側面6bに結合し、上記笠ブロック4を護岸矢板2の上端に搭載する。
上記護岸矢板2を上記管形矢板1で形成する場合には、管1d内に砂を充填し、接着材8が全長に亘って流入しないようにするか、又は管1dの上端管部を除いた全長に砂を充填し、この上端管部に接着材8が注入されるようにし、一体構造化を強化する。
再述すると、護岸矢板2上端の笠ブロック挿入代2eを上記矢板嵌合溝6の前部内側面6aと後部内側面6bで実質的に規制しつつ同嵌合溝6内へ挿入すると共に、該矢板嵌合溝6上底面の支持部6cに該笠ブロック挿入代2eの上端面2cを当接して該笠ブロック挿入代2eを設定すると共に該笠ブロック4を同矢板2に荷受けする。
上記荷受け状態において、笠ブロック4上面で開口する注入口7を通し上記矢板嵌合溝6の両側遊間隙5内にセメントモルタル等の接着材8を注入する。
上記遊間隙5内に流入したセメントモルタル等の接着材8は、上記護岸矢板2の笠ブロック挿入代2eの前側面2aと矢板嵌合溝6の前部内側面6aとを結合し、且つ笠ブロック挿入代2eの後側面2bと矢板嵌合溝6の後部内側面6bとを結合し、よって上記笠ブロック4を護岸矢板2の上端に安定且つ強固に搭載する。
上記の通り、上記護岸矢板2の笠ブロック挿入代2eの前側面2aと後側面2bで上記笠ブロック4の矢板嵌合溝6を形成する前部内側面6aと後部内側面6bを実質的に規制しつつ、笠ブロック挿入代2eの上端面2cを同溝上底面(支持部6c)に当接するのみで、容易且つ安全に、加えて適正な姿勢で高重量の笠ブロック挿入作業を実行できる。
又セメントモルタルに代表される限定された量の接着材8を笠ブロック挿入代2eの前側面2aと後側面2bに面する遊間隙5内へ流入するのみで、短時間で矢板2に対する笠ブロック4の結合を得て、笠ブロック搭載作業を完了する。
この護岸矢板2の笠ブロック搭載構造は上記笠ブロック搭載作業に際して、笠ブロック4の横転や傾きを生ずることなく安全であり、且つ多量のコンクリートを現場打ちして笠ブロック4本体を形成する作業を要せず、短い工期で且つローコストで笠ブロック構築作業が行える。
又好ましくは図2乃至図4に示すように、上記注入口7を護岸矢板2相互の相組み部2dに対応する位置に設ける。即ち相組み部2dの真上にこれと同心に上記注入口7を設ける。注入口7は円形又は角形であり、少なくとも護岸矢板2の本体部を包含せずに相組み部2dを内包する大きさに開口せしめる。
この構成により、接着材8を相組み部2dを経由して隣接する矢板1間における上記遊間隙5内へ均一に行き渡らせることができ、且つ相組み部2d内への流入も図れる。
上記矢板嵌合溝6の上端末には該溝6を拡口する接着材受容溝を設け、嵌合溝6内への接着材8の流入を円滑にすることができる。
又図6に示すように、上記笠ブロック4の前側面で開口し且つ笠ブロック4の矢板嵌合溝6を形成する前壁と上記護岸矢板2の笠ブロック挿入代2eを貫通する孔9を穿孔し、該孔9に鉄筋10を貫挿する。
上記孔9は笠ブロック4の前側面に長手方向に亘り複数開口せしめ、上記鉄筋10を各孔9を通し護岸矢板2の笠ブロック挿入代2eに貫挿し、該挿入代2eを貫通せる鉄筋10の先端を笠ブロック4の嵌合溝6を形成する後壁に形成した孔9′内へ差し入れる。この鉄筋10を遊間隙5内へ流入した接着材8内へ埋め、上記笠ブロック4と笠ブロック挿入代2e、即ち笠ブロック4と護岸矢板2の一体構造化を強化する。
図8に示すように、上記各形状の矢板1は上端面2cが一平面になるように同じ高さに打ち込んで矢板嵌合溝6内に挿入した全ての矢板1の上端面2cを支持部6cに当接し上記各笠ブロック4を各矢板1に搭載する。
又は図9に示すように、矢板1の一部を低背に打ち込み、他の一部を高背に打ち込み、低背矢板1′と高背矢板1″が交互に段違いになるように配し、よって高背の矢板1″の左右に低背矢板1′を配置し、そして高背矢板1″の笠ブロック挿入代2eを矢板嵌合溝6の中央部の溝部内へ挿入して支持部6cに当接し、該中央支持部6cの左右に連続する左右支持部6cを遊び状態とする。即ち笠ブロック4の中央部を高背矢板1″で荷受けし、笠ブロック4の左右両端は遊び状態とする。
他方上記低背矢板1′の上端を上記矢板嵌合溝6の左右溝部の下部へ挿入し、低背矢板1′の上端面の上方に矢板嵌合溝6の左右溝部の空溝13を形成する。
そして上記注入口7より接着材8を注入し、上記空溝13内を接着材8で満たす。この接着材8は高背矢板1″の笠ブロック挿入代2eの左右側面と結合する。
上記護岸矢板の笠ブロック搭載構造は高背矢板1″が笠ブロック4中央部の限定された支持部領域において笠ブロック4を支持するので、笠ブロック4を安定に且つ水平に支持する上で有効である。
図6,図7に示すように、上記矢板嵌合溝6の前部内側面6aと後部内側面6bの下端部に水分に接すると膨潤する水膨張性シール材12を対向して設け、該水膨張シール材12が水分接触により膨潤して上記護岸矢板2の前側面2aと後側面2bに密接して上記矢板嵌合溝6の遊間隙5の下端開口を閉鎖する構成とする。
上記矢板嵌合溝6の前部内側面6aの下端に設けた上記水膨張シール材12は、該矢板嵌合溝6内に挿入された護岸矢板2の笠ブロック挿入代2eの前側面2aに密着し、他方同矢板嵌合溝6の後部内側面6bの下端に設けた上記水膨張シール材12は、該矢板嵌合溝6内に挿入された護岸矢板2の笠ブロック挿入代2eの後側面2bに密着して同矢板嵌合溝6の下端部開口を閉鎖する。即ち上記遊間隙5の下端部開口を閉鎖する。
上記水膨張性シール材12は接着材8の水分又は水をかけることにより、確実に膨張して遊間隙5の下端を閉鎖し、上記注入口7を通し上記遊間隙5へ注入された上記接着材8の該遊間隙5下端からの漏出を確実に阻止する。
又上記笠ブロック4の下部を水中に浸して設置する場合には、上記水膨張性のシール材12が海や川の水により適切に膨張して水密シール効果を得ることができ、型枠設置等の遮水工事を省約できる。
上記水膨張性シール材12としては吸水性ポリマー含有材、例えば吸水性ポリマーを含有せるクロロプレンゴム等が用いられ、このシール材12をテープ状にし矢板嵌合溝6の内側面に接着材にて貼り付ける。
上記矢板嵌合溝6の前部内側面6aと後部内側面6bの下端部に上記シール材12の下位に位置して上記護岸矢板2の笠ブロック挿入代2eの挿入をガイドする一対のガイド材11を対向して設ける。
上記ガイド材11は対向する面を下方へ向け拡口する斜面11aを形成し、この拡口斜面11aにて上記護岸矢板2の笠ブロック挿入代2eを案内しつつ、矢板嵌合溝6内への挿入を図る。
上記ガイド材11は硬質で滑性な材質から成る合成樹脂製、又は金属製にし、矢板嵌合溝6の内側面に接着材にて貼り付ける。
又は上記対向するガイド材11は上記矢板嵌合溝6の長手方向に亘り連続して設ける他、上記矢板嵌合溝6の内面側6aと外面側6bの下端部内面に該矢板嵌合溝6の長手方向に亘り間隔をおいて設ける。
又図6に示すように、上記シール材12の下位に設けたガイド材11を該シール材12から上記笠ブロック挿入代2eの前側面2aと後側面2bへ向け突出する厚みに設定する。換言すると、上記対向するガイド材11間の間隙を上記対向する水膨張性シール材12間の間隙より狭幅とする。
これにより上記護岸矢板2の笠ブロック挿入代2eは下位に配されたガイド材11にガイドされ、上位に配された水膨張性シール材12を欠損することなく上記矢板嵌合溝6内へ挿入され、更に該水膨張性シール12の機能を遺憾なく発揮せしめる。
図示は省略するが、上記矢板嵌合溝6を設けた笠ブロック4はH形綱又はT形綱から成る矢板を継手を合組みしつつ連続して地盤に打ち込んで形成された護岸矢板への適用を妨げない。
コ形矢板を用いた護岸矢板に笠ブロックを構築した状態を示す縦断面図。 同下面視横断面図。 I形矢板を用いた護岸矢板に笠ブロックを構築した状態を示す下面視横断面図。 管形矢板を用いた護岸矢板に笠ブロックを構築した状態を示す下面視横断面図。 Aは各笠ブロックの平面図、Bはコ形矢板を用いた護岸矢板に用いる笠ブロックの下面図、CはI形矢板を用いた護岸矢板に用いる笠ブロックの下面図、Dは管形矢板を用いた護岸矢板に用いる笠ブロックの下面図。 笠ブロックにガイド材と水膨張性シール材とを設けた状態を、同シール材の膨張前の状態を以って示す拡大縦断面図。 上記シール材の膨張後の状態を以って示す拡大縦断面図。 護岸矢板をその上端面が一平面となるように打ち込み、笠ブロックを構築した状態を示す前側面図。 護岸矢板をその上端面が段違いとなるように打ち込み、笠ブロックを構築した状態を示す前側面図。
符号の説明
1,1′,1″…矢板、1a…継手、1b…中央基板、1c…左右折曲板、1d…管、2…護岸矢板、2a…護岸矢板の前側面、2b…護岸矢板の後側面、2c…護岸矢板(笠ブロック挿入代)の上端面、2d…護岸矢板の相組み部、2e…護岸矢板の笠ブロック挿入代、3…地盤、4…笠ブロック、5…遊間隙、6…矢板嵌合溝、6a…矢板嵌合溝の前部内側面,6b…矢板嵌合溝の後部内側面、6c…矢板嵌合溝の支持部、7…注入口、8…接着材、9,9′…孔、10…鉄筋、11…ガイド材、11a…ガイド材の拡口斜面、12…シール材、13…空溝。

Claims (6)

  1. 矢板相互を継手を介し相組みしつつ地盤に打ち込んで形成した護岸矢板の笠ブロック搭載構造であって、該笠ブロックには護岸矢板上端の笠ブロック挿入代と略同等の深さを有し且つ該護岸矢板の端面形状と相似形状の笠ブロック下面と両端面で開放せる矢板嵌合溝を設け、該矢板嵌合溝は該護岸矢板の前側面と遊間隙を存して対向する同矢板前側面と相似形状の前部内側面を有すると共に、該護岸矢板の後側面と遊間隙を存して対向する同矢板後側面と相似形状の後部内側面を有し、該矢板嵌合溝の上底面で同嵌合溝内に挿入された上記護岸矢板の笠ブロック挿入代の上端面を当接し上記笠ブロック挿入代を設定すると共に該笠ブロックを同矢板に荷受けする支持部を形成し、他方上記矢板嵌合溝と連通すると共に上記笠ブロックの上面において開口する注入口を設け、該注入口を通し上記矢板嵌合溝の遊間隙内にセメントモルタル等の接着材を注入し上記護岸矢板の笠ブロック挿入代を該矢板嵌合溝の前部内側面と後部内側面に結合し上記笠ブロックを護岸矢板の上端に搭載することを特徴とする護岸矢板の笠ブロック搭載構造。
  2. 上記注入口を護岸矢板相互の継手の相組み部に対応する位置に設けたことを特徴とする請求項1記載の護岸矢板の笠ブロック搭載構造。
  3. 上記笠ブロックの前側面で開口し且つ笠ブロックの矢板嵌合溝を形成する前壁と上記護岸矢板の笠ブロック挿入代を貫通する孔を穿孔し、該孔に鉄筋を貫挿したことを特徴とする請求項1記載の護岸矢板の笠ブロック搭載構造。
  4. 上記矢板嵌合溝の前部内側面と後部内側面の下端部に水分に接すると膨潤する水膨張性シール材を対向して設け、該水膨張シール材が水分接触により膨潤して上記護岸矢板の前側面と後側面に密接して上記矢板嵌合溝の遊間隙の下端開口を閉鎖する構成としたことを特徴とする請求項1記載の護岸矢板の笠ブロック搭載構造。
  5. 上記矢板嵌合溝の前部内側面と後部内側面の下端部に上記水膨張性シール材の下位に位置して上記護岸矢板の笠ブロック挿入代の挿入をガイドする一対のガイド材を対向して設けたことを特徴とする請求項4記載の護岸矢板の笠ブロック搭載構造。
  6. 上記水膨張性シール材の下位に設けたガイド材を該シール材から上記笠ブロック挿入代の前側面と後側面へ向け突出する厚みに設定したことを特徴とする請求項5記載の護岸矢板の笠ブロック搭載構造。
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