JP3823973B2 - 単列分岐エアフロー装置 - Google Patents

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Description

本発明は、単列状態で供給されるワークをエアで浮上させながら下流側に搬送する過程で2つの各下流側単列搬送部に分配する単列分岐エアフロー装置に関するものである。
例えば、ボトルの口を閉塞するキャップ(ワーク)をキャッピングマシンに搬送する場合、単列状態で搬送してきたキャップを更に2列の単列状態に分けて、キャッピングマシン等に搬送したい場合がある。この場合には、搬送されてきたキャップを一つ一つ交互に振り分ける機械装置を設けることにより、キャップの分配を行っている。
ところが、上記のような機械装置を用いた場合には、キャップを左右に正確に振り分けるための複雑な機構を備えた装置が必要となることから、設備費用の上昇を来すと共に、メンテナンス費用も増加することになるという問題がある。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであり、ワークを簡単な構成のみで確実に振り分けることができ、設備費用及びメンテナンス費用の低減を図ることのできる単列分岐エアフロー装置を提供することを課題としている。
請求項1に記載の単列分岐エアフロー装置は、上流側単列搬送部から単列状態で搬送されてくるワークを搬送面から噴出するエアによって2つの下流側単列搬送部の間に配置された境界壁の上流端部に向けて搬送することにより、前記ワークを前記各下流側単列搬送部に分配する分配搬送部を備えてなり、前記上流側単列搬送部及び前記分裂搬送部の搬送面には、前記上流側単列搬送部の搬送面の幅方向の中心線上に前記境界壁の近傍まで複数の前記エアの噴出孔が形成されているとともに、前記下流側単列搬送部の搬送面には、それぞれ搬送面の幅方向の中心線上に前記分配搬送部の下流部まで複数の前記エアの噴出孔が形成されていることにより、前記上流側単列搬送部及び前記下流側単列搬送部も、それぞれの上記搬送面のエアの噴出孔から噴出するエアによってワークを下流側に搬送するように構成されており、かつ前記分裂搬送部の搬送面には、上記上流側単列搬送部及び前記分裂搬送部の搬送面に形成されたエアの噴出孔並びに上記下流側単列搬送部の搬送面に形成されたエアの噴出孔よりも小孔径かつ密に形成された前記エアの噴出孔が全面に設けられていることを特徴としている。
請求項2に記載の単列分岐エアフロー装置は、請求項1に記載の発明において、前記境界壁における前記上流端部の外面を上流側に凸となる曲面状に形成したことを特徴としている。
請求項3に記載の単列分岐エアフロー装置は、請求項1又は2に記載の発明において、前記分配搬送部に対応する部位には、前記ワークが搬送領域に詰まることによって、当該ワークの流れが停止する搬路閉塞を上記ワークを上流側に移動させることにより解除する円滑搬送支援手段が設けられていることを特徴としている。
請求項4に記載の単列分岐エアフロー装置は、請求項3に記載の発明において、前記円滑搬送支援手段は、前記分配搬送部に対応する部位における前記ワークの搬送方向の左右に位置するガイド壁の内面に、一部が露出した状態で前記ワークの搬送方向に長く延在するベルト又は外周面の一部が露出する強制駆動回転体を備えていることを特徴としている。
請求項5に記載の単列分岐エアフロー装置は、請求項3又は4に記載の発明において、前記円滑搬送支援手段は、前記分配搬送部に対応する部位における前記ワークの搬送方向の左右に位置するガイド壁に形成され、前記ワークにエアを吹き付けるエア吹付孔を備えていることを特徴としている。
請求項6に記載の単列分岐エアフロー装置は、請求項4に記載の発明において、前記ガイド壁の内面に延在するベルトは、前記分配搬送部に対応する部位における前記ワークの搬送方向の左右に位置するガイド壁の内面全体に渡って設けられていることを特徴としている。
請求項7に記載の単列分岐エアフロー装置は、請求項3〜6の何れかに記載の発明において、前記円滑搬送支援手段は、前記境界壁の上流端部の外面に外周面の一部が露出する強制駆動回転体を備えていることを特徴としている。
請求項8に記載の単列分岐エアフロー装置は、請求項3〜7の何れかに記載の発明において、前記円滑搬送支援手段は、前記境界壁の上流端部に形成され、前記ワークにエアを吹き付けるエア吹付孔を備えていることを特徴としている。
請求項9に記載の単列分岐エアフロー装置は、請求項1又は2に記載の発明において、前記境界壁の少なくとも上流端部を上下流方向に往復移動させる往復移動駆動手段を備えていることを特徴としている。
請求項10に記載の単列分岐エアフロー装置は、請求項9に記載の発明において、前記境界壁の少なくとも上流端部を上下流方向に振動変位させる加振手段を備えていることを特徴としている。
請求項1〜10に記載の発明によれば、上流側単列搬送部から単列状態で搬送されてくるワークを搬送面から噴出するエアによって2つの下流側単列搬送部の間に配置された境界壁の上流端部に向けて搬送することにより、ワークを各下流側単列搬送部に分配する分配搬送部を備え、かつ前記上流側単列搬送部及び前記分裂搬送部の搬送面には、前記上流側単列搬送部の搬送面の幅方向の中心線上に前記境界壁の近傍まで複数の前記エアの噴出孔を形成するとともに、前記分裂搬送部の搬送面には、上記エアの噴出孔よりも小孔径かつ密に形成された前記エアの噴出孔を全面に設けたため、ワークをエアによって搬送面から浮上させながら下流側に搬送する過程で、各下流側単列搬送部にスムーズに分配することができる。しかも、各ワークと搬送面の間に流れるエアの圧力は周囲の雰囲気の圧力より低下した状態になるので、各ワークを搬送面に吸着させた状態で安定的に搬送することができる。
ここで、単列状態で連続的に搬送されてくるワークのうち第1番目のワークに着目すると、このワークは、分配搬送部を下流側に移動して境界壁の上流端部に当たることになるが、必ず一方又は他方の下流側単列搬送部側に寄った位置に当たることになる。例えば、一方の下流側単列搬送部側に寄った位置に当接した場合には、当該一方の下流側単列搬送部へと滑らかに移行することになる。但し、第1番目のワークは、境界壁の上流端部に当接すると共に、一方の下流側単列搬送部側に方向変換することから、一時的に下流方向への速度成分が低下した状態になる。
そこで、第2番目のワークが搬送されてくると、当該第2番目のワークは、上述のように速度が一時的に低下し一方の下流側単列搬送部に移行しつつある第1番目のワークに当たることになる。このため、第2番目のワークは、第1番目のワークから反力を受けて、他方の下流側単列搬送部側に滑らかに移行することになる。この際、第2番目のワークも、第1番目のワークに当たると共に、他方の下流側単列搬送部側に方向変換することから、下流方向への速度成分が一時的に低下した状態になる。
そして、次に搬送されてきた第3番目のワークは、上述のように速度が一時的に低下し他方の下流側単列搬送部に移行しつつある第2番目のワークに当たることになるため、当該第2のワークから反力を受け、一方の下流側単列搬送部側に方向を変換する。
このようにして、第4番目以降のワークについても、一方又は他方の下流側単列搬送部に交互に規則正しく分配されることになる。
以上のように、ワークを左右に的確に振り分けることができると共に、その振り分けのための複雑な機械的機構を全く必要とせず構造が極めて簡単であるので、設備費用及びメンテナンス費用の低減を図ることができる。
さらに、前記上流側単列搬送部及び前記分裂搬送部の搬送面には、前記上流側単列搬送部の搬送面の幅方向の中心線上に前記境界壁の近傍まで複数の前記エアの噴出孔を形成するとともに、前記下流側単列搬送部の搬送面には、それぞれ搬送面の幅方向の中心線上に前記分配搬送部の下流部まで複数の前記エアの噴出孔を形成して、前記上流側単列搬送部及び前記下流側単列搬送部も、それぞれの上記搬送面のエアの噴出孔から噴出するエアによってワークを下流側に搬送するように構成している。このため、上流側単列搬送部から分配搬送部を介して各下流側単列搬送部へ搬送するワークの搬送及び分配をより円滑かつ安定的に行うことができる。
これに加えて、分配搬送部に対応する部位に、ワークが搬送領域に詰まることによって、ワークの流れが停止する搬路閉塞を防止又は解除する円滑搬送支援手段を設けることによって、仮に分配搬送部において搬路閉塞を生じたとしても、この搬路閉塞を確実に解除することができる。
このような円滑搬送支援手段としては、例えば、前記分配搬送部に対応する部位における前記ワークの搬送方向の左右に位置するガイド壁の内面に一部が露出した状態で前記ワークの搬送方向に長く延在しかつその延在方向に駆動するベルト、前記ガイド壁を左右方向に往復移動させる往復移動駆動手段、前記ガイド壁の内面に外周面の一部が露出している自由回転体若しくは強制駆動回転体、又は前記ガイド壁に前記ワークにエアを吹き付けるエア吹付孔を設けることができる。
また、前記境界壁の少なくとも上流端部を上下流方向に往復移動させる往復移動駆動手段、前記境界壁の上流端部の外面に外周面の一部が露出する自由回転体若しくは強制駆動回転体、又は前記境界壁の上流端部に前記ワークにエアを吹き付けるエア吹付孔を設けることができる。
即ち、定常的にワークが搬送されている場合には、上述のようにワークが交互に安定的に分配されることになることから、ワークが分配搬送部の搬送領域に詰まるようなことはまずあり得ない。但し、例えば下流側に設置された装置の都合等で、ワークの搬送を停止する場合があり、この際には、分配搬送部における搬送領域にワークが充満した状態になり、ワークの搬送を再開しても、そのままでは下流側単列搬送部へワークの搬送が不可能になることがある。即ち、搬路閉塞を起こすことがある。しかし、この場合でも、円滑搬送支援手段を備えているので、この搬路閉塞を容易に解消することができる。
また、定常的にワークが搬送されている場合には、上述のように搬路閉塞を生じることがほぼあり得ないが、円滑搬送支援手段を備えることによって、このような搬路閉塞を完全に防止することができる。
なお、上記搬路閉塞は、上流側単列搬送部から2つの各下流側単列搬送部へワークを分配する都合上、分配搬送部の幅が下流側単列搬送部の幅より広い搬送領域が存在することに起因して生じる。即ち、分配搬送部にワークが満たされた後に搬送が再開されると、当該分配搬送部における幅の狭い下流側単列搬送部の付近にワークが詰まった状態になるためである。但し、ワークを下流側に搬送する力に対して、各ワークが移動不能となる所定の位置に停止した場合にのみ搬路閉塞が生じるので、ワークが分配搬送部に充満した後に搬送を再開する場合であっても、搬路閉塞を生じる確率は極めて低い。また、このような搬路閉塞を生じた場合でも、ワークの位置を変化させることにより、当該搬路閉塞を容易に解除することができる。
請求項2に記載の発明によれば、境界壁における上流端部の外面を上流側に凸となる曲面状に形成しているので、上述した第1番目のワークを一方又は他方の下流側単列搬送部の何れかに円滑に方向変換させることができる。
請求項3に記載の発明によれば、前記分配搬送部に対応する部位に、前記ワークが搬送領域に詰まることによって、当該ワークの流れが停止する搬路閉塞を上記ワークを上流側に移動させることにより解除する円滑搬送支援手段を設けているので、搬送方向の力では動かすことのできなかったワークを容易に変位させて、各ワーク相互の力のバランスを崩し、搬路閉塞を解除することができる。
このような搬路閉塞を解除する円滑搬送支援手段としては、請求項4に記載の発明のように、前記分配搬送部に対応する部位における前記ワークの搬送方向の左右に位置するガイド壁の内面に、一部が露出した状態で前記ワークの搬送方向に長く延在するベルト又は外周面の一部が露出する強制駆動回転体を好適に用いることができる。また、請求項5に記載の発明のように、前記分配搬送部に対応する部位における前記ワークの搬送方向の左右に位置するガイド壁に前記ワークにエアを吹き付けるエア吹付孔を設けることが好ましい。
特に、搬路閉塞を解除する円滑搬送支援手段として、前記ワークの搬送方向に長く延在するベルトを設けた場合には、請求項6に記載の発明のように、前記ガイド壁の内面に延在するベルトを前記分配搬送部に対応する部位における前記ワークの搬送方向の左右に位置するガイド壁の内面全体に渡って設けることが好ましい。
一方、請求項7に記載の発明によれば、円滑搬送支援手段が、境界壁の上流端部の外面に外周面の一部が露出する強制駆動回転体を備えた構成になっているので、搬路閉塞が生じた際に、回転体を駆動することにより、この回転体に当接するワーク等を上流側に容易に変位させることができ、各ワーク相互の力のバランスを崩して、搬路閉塞を解除することができる。
請求項8に記載の発明によれば、円滑搬送支援手段が、境界壁の上流端部に形成され、前記ワークにエアを吹き付けるエア吹付孔を備えた構成になっているので、搬路閉塞が生じた場合には、エア吹付孔からエアを噴出することにより、ワークを容易に上流側に変位させることができ、各ワーク相互の力のバランスを崩して、搬路閉塞を解除することができる。
請求項9に記載の発明によれば、境界壁の少なくとも上流端部を上下流方向に往復移動させる往復移動駆動手段を備えた構成になっているので、搬路閉塞が生じた場合には、境界壁の上流端部を上流側あるいは下流側に移動させることにより、ワークを容易に変位させことができ、各ワーク相互の力のバランスを崩して、搬路閉塞を解除することができる。
請求項10に記載の発明によれば、境界壁の少なくとも上流端部を上下流方向に振動変位させる加振手段を備えた構成になっているので、搬路閉塞が生じた場合には、上流端部の振動変位により、ワークに微妙な変位を生じさせることができ、各ワーク相互の力のバランスを崩して、搬路閉塞を解除することができる。
(第1の実施の形態)
本発明を実施するための最良の形態としての第1の実施の形態について図1〜図3を参照しながら説明する。
この第1の実施の形態で示す単列分岐エアフロー装置11は、図1〜図3に示すように、上流側単列搬送部2から単列状態(一列状態)で搬送されてくるキャップ(ワーク)Wを搬送面31から噴出するエアによって2つの下流側単列搬送部4、5の間に配置された境界壁6の上流端部61に向けて搬送することにより、キャップWを各下流側単列搬送部4、5に分配する分配搬送部3を備えた構成になっている。
ここで、搬送対象物として示したキャップWは、一端が平面状に形成された端面部W1によって閉塞され、他端が開口した円筒状に形成されたものであるが、平面状の端面部を1箇所にでも有するものであれば、搬送対象物(ワーク)とすることが可能である。
また、上流側単列搬送部2及び下流側単列搬送部4、5についても、それぞれの搬送面21、41から噴出するエアによってキャップWを下流側に搬送するように構成されている。各搬送面21、31、41、51は、帯状に延在する一枚の平板100の表面(上面)に形成されている。また、搬送面21、31は、直線状に延在する平板100の中心線Cに沿って配置されており、搬送面41、51は、当該中心線Cを挟んで対称の位置に配置されている。
即ち、上流側単列搬送部2は、平板100の表面上に構成されたものであり、上記中心線Cを挟んで対称の位置に平行に設置された一対のガイド壁22、22を有し、この一対のガイド壁22、22の間の平板100の表面が直線状に延在する搬送面21となっている。この搬送面21には、その幅方向の中心線C1(中心線Cに一致)に沿って一定の間隔をおいてエア噴出孔21aが開口している。各エア噴出孔21aは、平板100の裏面側から表面側の搬送面21に向かうに従って漸次、搬送方向Aの下流側に位置するように傾斜されている。各エア噴出孔21aの傾斜角度としては、開口部の下流側に位置する搬送面21に対して、25°〜50°程度に設定することが好ましい。この場合、傾斜角度が小さいほど、キャップWを搬送方向Aに搬送する速度及び駆動力が大きくなる。
各下流側単列搬送部4、5も、平板100の表面上に構成されたものであり、当該平板100の記中心線Cと同軸状に設置された境界壁6と、上記中心線Cを挟んで対称の位置に平行に設置された一対のガイド壁42、52とを有している。
そして、一方の下流側単列搬送部4は、一方のガイド壁42と、境界壁6の一方の壁面6aとの間の平板100の表面が直線状に延在する搬送面41となっている。また、他方の下流側単列搬送部5は、他方のガイド壁52と、境界壁6の他方の壁面6bとの間の平板100の表面が直線状に延在する搬送面51となっている。なお、各搬送面41、51は、上流側に向かうに従って中心線Cの側に幅が広がるように形成されている。これは、境界壁6の上流端部61の外面61aが上流側に向かって凸となる楕円状の曲面によって形成されているためである。また、この上流端部61の外面61aは、半円状の曲面状に形成したものであってもよい。
また、各搬送面41、51には、その幅方向の中心線C2上に一定の間隔をおいてエア噴出孔41a、51aが開口している。各エア噴出孔41a、51aは、平板100の裏面側から表面側の搬送面41、51に向かうに従って漸次、搬送方向Aの下流側に位置するように傾斜されている。即ち、各エア噴出孔41a、51aは、上述したエア噴出孔21aと同一の構成になっている。
上述した上流側単列搬送部2、下流側単列搬送部4、5は、各搬送面21、41、51の幅がキャップWを単列で搬送することが可能な幅に構成されている。
一方、分配搬送部3は、上流側単列搬送部2と各下流側単列搬送部4、5とを連結すべく、平板100の表面上に構成されたものであり、当該平板100の中心線Cを挟んで対称の位置に設置されたガイド壁32、32及びガイド壁33、33を一対ずつ有し、一方のガイド壁32、32の間及び他方のガイド壁33、33の間の平板100の表面が搬送面31となっている。
一方の一対のガイド壁32は、その内面間の間隔が上流側単列搬送部2における一対のガイド壁22の内面間の間隔から下流側単列搬送部4、5における最外位置の2つのガイド壁42、52の内面間の間隔まで直線状に広がるように、平板100に設置されている。他方の一対のガイド壁33は、その内面間の間隔が2つのガイド壁42、52の内面間の間隔とほぼ一致するように、平板100に設置されている。
搬送面31には、その全面に複数のエア噴出孔31aが開口している。各エア噴出孔31aは、上記エア噴出孔21a、41a、51aに比べて孔径が小さく形成されていると共に、より近接した位置に配置されている。しかも、各エア噴出孔31aは、平板100の中心線Cに対して対称となる位置に、規則正しく配置されている。例えば、この例では一辺を搬送方向Aと直交させて隣接する複数の正三角形の各頂点の位置に形成されている。
更に、エア噴出孔31aは、各下流側単列搬送部4、5の上流側の端部にも、分配搬送部3と同様の間隔で形成されている。このエア噴出孔31aの傾斜角度については、上記エア噴出孔21a、41a、51aと同様である。
また、上流側単列搬送部2に形成されたエア噴出孔21aは、中心線C1上を同一の間隔を保ったまま、分配搬送部3における境界壁6の上流端部61の近傍位置まで形成されている。
下流側単列搬送部4、5のそれぞれに形成されたエア噴出孔41a、51aは、中心線C2上を同一の間隔を保ったまま、分配搬送部3の下流部まで形成されている。
そして、分配搬送部3に対応する部位には、キャップWが分配搬送部3における搬送領域に詰まることによって、当該キャップWの流れが停止する搬路閉塞を防止又は解除するための円滑搬送支援手段7が設けられている。
上記円滑搬送支援手段7は、環状に形成されたベルト71aと、このベルト71aの一部を各ガイド壁32、33における搬送面31側を向く内面に露出させた状態で当該内面に沿わせると共に搬送方向Aに長く延在させるために設置された複数のプーリ71bと、ベルト71aを回転駆動する駆動手段71cとを備えた構成になっている。
ベルト71aは、断面が円形状のものが用いられており、プーリ71bの外周面には、ベルト71aを案内する凹状の溝が形成されている。
また、駆動手段71cは、ベルト71aにおけるガイド壁32、33の内面に露出する部分を下流方向及び上流方向のいずれの方向にも駆動することが可能になっている。
また、平板100の裏面側には、当該平板100を一側壁とする筒体(例えば四角筒体)によってエアの供給流路が形成されている。このため、この供給流路内のエアの圧力を制御することにより、各エア噴出孔21a、31a、41a、51aから噴出するエアの流速を制御することが可能になっている。
上記のように構成された単列分岐エアフロー装置11においては、上流側単列搬送部2から単列状態で分配搬送部3に移動してきたキャップWを搬送面31から浮上させた状態で境界壁6に向けて滑らかに搬送することができる。しかも、各キャップWと搬送面31との間に流れるエアの圧力が周囲の雰囲気の圧力より低下した状態になるので、各キャップWを搬送面に吸着させた状態で安定的に搬送することができる。
ここで、上流側から搬送してくるキャップWのうち第1番目のキャップW1に着目すると、この第1番目のキャップW1は、図2及び図3に示すように、搬送面31の中心線Cに沿って下流側に移動して境界壁6の上流端部61に当たることになるが、必ず一方又は他方の下流側単列搬送部4、5側に寄った位置に当たることになる。例えば、図3(b)に示すように、第1番目のキャップW1が一方の下流側単列搬送部4側に寄った位置に当たった場合には、当該第1番目のキャップW1は一方の下流側単列搬送部4側へと方向変換して当該下流側単列搬送部4を更に下流側に搬送されることになる。この場合、当該第1番目のキャップW1は、境界壁6に当接した直後において、当該境界壁6の上流端部61への当接及び一方の下流側単列搬送部4側への方向変換により、下流方向への速度成分が低下した状態になる。
このため、次に送られてくる第2番目のキャップW2は、速度が低下しかつ一方の下流側単列搬送部4に移行しつつある第1番目のキャップW1に当たることになるので、当該第1番目のキャップW1から反力を受けて、他方の下流側単列搬送部5側に滑らかに移動することになる。この際、第2番目のキャップWも、第1番目のキャップW1への当接及び他方の下流側単列搬送部5側への方向変換によって、下流方向への速度成分が低下した状態になる。
従って、次に搬送されてくる第3番目のキャップW3は、図3(c)に示すように、速度が低下し他方の下流側単列搬送部4に移行しつつある第2のキャップW2に当たることになるため、当該第2のキャップW2から反力を受け、一方の下流側単列搬送部4側に方向を変換する。
このようにして、第4番目以降のキャップWについても、図2及び図3(d)に示すように、一方又は他方の下流側単列搬送部4、5に交互に規則正しく分配されることになる。
以上のように、キャップWを左右に的確に振り分けることができると共に、その振り分けのための複雑な機械的機構を全く必要とせず、振り分けのための構造が極めて簡単であるので、設備費用及びメンテナンス費用の低減を図ることもできる。
また、境界壁6における上流端部61の外面61aを上流側に凸となる楕円状の曲面によって形成しているので、第1番目のキャップW1を一方又は他方の下流側単列搬送部4、5の何れかに円滑に移行させることができる。
更に、上流側単列搬送部2及び下流側単列搬送部4、5においても搬送面21、41、51から噴出するエアによってキャップWを円滑かつ安定的に搬送することができるので、分配搬送部3におけるキャップWの搬送及び2方向への分割をより円滑かつ安定的に行うことができる。
以上、説明してきたように、キャップWを定常的に搬送している場合には、キャップWが交互に安定的に分配されることになることから、キャップWが分配搬送部3の搬送領域に詰まるようなことはあり得ない。但し、例えば下流側に設置されたキャッピングマシンなどの装置の都合等で、キャップWの搬送を停止する場合があり、この際には、分配搬送部3にキャップWが充満した状態になるので、これが原因で分配搬送部3の搬送領域にキャップWによる搬路閉塞が起こることがある。この搬路閉塞が生じた場合には、キャップWの搬送を再開した後も、そのままではキャップWが分配搬送部3から各下流側単列搬送部4、5へ搬送されることがないので、円滑搬送支援手段7を作動させることによって、当該搬路閉塞を解除することになる。
なお、上記搬路閉塞は、上流側単列搬送部2から2つの各下流側単列搬送部4、5へキャップWを分配する都合上、分配搬送部3の幅が下流側単列搬送部4、5のそれぞれの幅より広い搬送領域が存在することに起因して生じる。即ち、分配搬送部3に充満したキャップWが幅の広い領域から幅の狭い領域に移動することによって、搬路閉塞が生じる。但し、キャップWを下流側に搬送しようとする力に対して、各キャップWが相互に移動不能となる所定の位置に停止した場合にのみ搬路閉塞が生じるので、キャップWが分配搬送部3に単に満たされただけでは搬路閉塞が生じる確率は極めて低い。
また、仮に搬路閉塞が生じた場合には、キャップWを搬送方向Aとは逆の上流側に移動させるようにベルトを駆動することにより、搬送方向Aの力では動かすことのできなかったキャップWを容易に変位させることができ、これにより各キャップW相互の力のバランスを崩して、搬路閉塞を解除することができる。
この場合、左右のベルト71aを上流側に同時に駆動してもよいし、交互に駆動してもよい。そして、一方のベルト71aを上流側に駆動した場合には、他方のベルト71aを下流側に駆動するようにしてもよい。
{発明を実施するための異なる形態}
次に、本発明を実施するための異なる形態を図面を参照しながら説明する。
(第2の実施の形態)
まず、第2の実施の形態を図4を参照しながら説明する。但し、上記第1の実施の形態で示した構成要素と共通する要素には同一の符号を付し、その説明を簡略化する。
この第2の実施の形態で示す単列分岐エアフロー装置12が第1の実施の形態で示した単列分岐エアフロー装置11と異なる点は、円滑搬送支援手段7の構成が異なっている点である。
即ち、円滑搬送支援手段7は、分配搬送部3に対応する部位におけるキャップWの搬送方向Aの左右に位置するガイド壁32、32、33、33を左右方向に個々に往復移動させる偏心カム(往復移動駆動手段)72a、各偏心カム72aをそれぞれ回転駆動する図示しない駆動手段と、各ガイド壁32、33を各偏心カム72aに押しつけるスプリング(付勢手段)72bとを備えた構成になっている。
この実施の形態では、各ガイド壁32、33の上流側の端部を回転支持軸72cを介して回転自在に支持し、当該各ガイド壁32、33の下流側の端部を各偏心カム72aで揺動させることにより、各ガイド壁32、33を左右方向に往復移動させるようになっている。
各偏心カム72aは、平板100上における各ガイド壁32、32、33、33の外方の設置され、各ガイド壁32、32、33、33の外面に当接するようになっている。スプリング72bも、各ガイド壁32、32、33、33の外方に配置されており、各ガイド壁32、32、33、33の外面を偏心カム72aに弾性的な力をもって常時当接させるようになっている。
上記のように構成された単列分岐エアフロー装置12においては、円滑搬送支援手段7が、ガイド壁32、33を左右方向に往復移動させる偏心カム72a等を備えた構成になっているので、分配搬送部3において搬路閉塞が生じた場合には、各ガイド壁32、33を左右方向に往復移動させることにより、搬送方向Aの力では動かすことのできなかったキャップWを容易に変位させて、各キャップW相互の力のバランスを崩し、搬路閉塞を解除することができる。
また、ガイド壁32、33を往復移動する際に、まず分配搬送部3の幅を広げる方向に移動することにより、閉塞状態にあるワークの位置を容易に変化させることができるので、より簡単に搬路閉塞を解除することができる。
なお、上記第2の実施の形態においては、円滑搬送支援手段7を、偏心カム72a等を用いて各ガイド壁32、33を往復移動するように構成したが、この円滑搬送支援手段7は、各ガイド壁32、33を弾性部材(図示せず)で支持することで左右方向に変位可能とし、これらの各ガイド壁32、33を加振手段(図示せず)を用いて左右方向に振動変位させるように構成してもよい。
上記加振手段としては、例えば回転中心に対して偏心した位置に重心を有する振動子を電動機で回転することにより加振力を得るように構成のものを用いることができる。そして、この加振手段を用いた場合には、当該加振手段を各ガイド壁32、33に単に設置するだけで、各ガイド壁32、33を左右方向に加振することができる。
このように、加振手段等を備えた円滑搬送支援手段7を採用した場合にも、振動変位をガイド壁32、33を介して各キャップWに伝え、これらの各キャップWを左右方向に変位させることができるので、搬路閉塞状態にある各キャップW相互の力のバランスを崩して、当該搬路閉塞を解除することができる。
(第3の実施の形態)
次に、第3の実施の形態を図5を参照しながら説明する。但し、上記第1の実施の形態で示した構成要素と共通する要素には同一の符号を付し、その説明を簡略化する。
この第3の実施の形態で示す単列分岐エアフロー装置13が第1の実施の形態で示した単列分岐エアフロー装置11と異なる点は、円滑搬送支援手段7の構成が異なっている点である。
即ち、円滑搬送支援手段7は、分配搬送部3に対応する部位におけるキャップWの搬送方向Aの左右に位置するガイド壁32及びガイド壁33の内面に、円筒外周面の一部が露出する自由回転体73を備えた構成になっている。
自由回転体73は、分配搬送部3側に露出した外周面が搬送方向A又はその逆方向に移動すべく、平板100上に回転自在に設置されている。
上記のように構成された単列分岐エアフロー装置13においては、円滑搬送支援手段7が、ガイド壁32、33の内面に外周面の一部が露出する自由回転体73を備えた構成になっているので、分配搬送部3にキャップWが充満し、キャップWによる搬路閉塞が生じようとした場合でも、自由回転体73に当接するキャップWが当該自由回転体73と共に自然に回転することになり、各キャップW相互の力のバランスを保つことができない。従って、キャップWによって搬路閉塞が生じるのを防止することができる。
なお、上記第3の実施の形態においては、円滑搬送支援手段7として自由回転可能な自由回転体73を備えたものを示したが、この自由回転体73に代えて、当該自由回転体73を回転駆動するように構成した強制駆動回転体を用いてもよい。この強制駆動回転体を用いた場合には、搬路閉塞が生じた際に、例えばキャップWを上流側に移動させるべく回転体73を駆動することにより、当該キャップWを容易に上流側に変位させることができ、各キャップW相互の力のバランスを崩して、搬路閉塞を解除することができる。
(第4の実施の形態)
次に、第4の実施の形態を図6を参照しながら説明する。但し、上記第1の実施の形態で示した構成要素と共通する要素には同一の符号を付し、その説明を簡略化する。
この第4の実施の形態で示す単列分岐エアフロー装置14が第1の実施の形態で示した単列分岐エアフロー装置11と異なる点は、円滑搬送支援手段7の構成が異なっている点である。
即ち、円滑搬送支援手段7は、分配搬送部3に対応する部位におけるキャップWの搬送方向Aの左右に位置するガイド壁32、32、33、33のうち、下流側に位置するガイド壁33、33に形成された複数のエア吹付孔74aを備えた構成になっている。
エア吹付孔74aは、分配搬送部3内に向かって漸次上流側に位置するように傾斜してガイド壁33に形成されており、斜め上流側に向かうエアを分配搬送部3内のキャップWに吹き付けるようになっている。また、ガイド壁33の外面側には、エア供給空間74bが形成されている。エア供給空間74bに所定の圧力のエアを供給することにより、各エア吹付孔74aから噴出するエアの速度が制御可能になっている。
そして、エアは、左右の各ガイド壁33のエア吹付孔74aから連続的に噴出させても、パルス状に(間欠的に)噴出させても、左右交互にパルス状に噴出させてもよい。
上記のように構成された単列分岐エアフロー装置14においては、円滑搬送支援手段7がガイド壁33に形成されたエア吹付孔74aを備えた構成になっているので、搬路閉塞が生じた場合には、各エア吹付孔74aからエアを噴出させることにより、キャップWを容易に上流側に変位させることができ、各キャップW相互の力のバランスを崩して、搬路閉塞を解除することができる。
なお、上流側の各ガイド壁33に、上記エア吹付孔74a及びエア供給空間74bと同様のエア吹付孔及びエア供給空間を設け、各ガイド壁33からもキャップWに向けてエアを吹き付けるように構成してもよい。
(第5の実施の形態)
次に、第5の実施の形態を図7を参照しながら説明する。但し、上記第1の実施の形態で示した構成要素と共通する要素には同一の符号を付し、その説明を簡略化する。
この第5の実施の形態で示す単列分岐エアフロー装置15が第1の実施の形態で示した単列分岐エアフロー装置11と異なる点は、円滑搬送支援手段7の他に第2の円滑搬送支援手段8も備えている点である。
即ち、円滑搬送支援手段8は、境界壁6の上流端部61を上下流方向に往復移動させる偏心カム(往復移動駆動手段)81と、この偏心カム81を回転駆動する図示しない駆動手段と、上流端部61を上下流方向に移動自在に案内するガイド手段(図示せず)とを備えた構成になっている。上流端部61は、半円柱状又は半円筒状に形成されており、境界壁6の本体部と分離された状態で、上下流方向に駆動されるようになっている。なお、上流端部61を境界壁6の本体部と一体に形成し、境界壁6の全体を上下流方向に駆動するように構成してもよい。
上記のように構成された単列分岐エアフロー装置15においては、円滑搬送支援手段8が境界壁6の上流端部61を上下流方向に往復移動する偏心カム81を備えた構成になっているので、搬路閉塞が生じた場合には、上流端部61を上流側又は下流側に移動させることにより、キャップWを容易に上流側や下流側に変位させことができ、各キャップW相互の力のバランスを崩して、搬路閉塞を解除することができる。
なお、上記第5の実施の形態においては、円滑搬送支援手段8を、偏心カム81等を用いて上流端部61を上下流方向に往復移動するように構成したが、この円滑搬送支援手段8は、上流端部61を弾性部材(図示せず)で支持することにより上下流方向に変位可能に構成し、この上流端部61を加振手段(図示せず)を用いて上下流方向に振動変位させるように構成してもよい。
上記加振手段としては、上述した振動子を電動機で回転する構成のものを用いることができる。そして、この加振手段を上流端部61に単に設置するだけで、当該上流端部61を上下流方向に加振することができる。
このように、加振手段等を用いた場合には、加振により搬路閉塞状態にある各キャップWを上下流方向等に変位させることができ、各キャップW相互の力のバランスを崩して、当該搬路閉塞を解除することができる。
(第6の実施の形態)
次に、第6の実施の形態を図8を参照しながら説明する。但し、上記第1の実施の形態で示した構成要素と共通する要素には同一の符号を付し、その説明を簡略化する。
この第6の実施の形態で示す単列分岐エアフロー装置16が第1の実施の形態で示した単列分岐エアフロー装置11と異なる点は、円滑搬送支援手段7の他に第2の円滑搬送支援手段8も備えている点である。
即ち、円滑搬送支援手段8は、境界壁6の上流端部61の外面61aから外周面の一部が露出する自由回転体82を備えた構成になっている。
自由回転体82は、上流端部61の外面61aから露出した外周面が上流側から接するキャップWに対して左右方向に移動すべく平板100上に回転自在に設置されている。
上記のように構成された単列分岐エアフロー装置16においては、円滑搬送支援手段8が、境界壁6の上流端部61の外面61aから外周面の一部が露出する自由回転体82を備えた構成になっているので、搬路閉塞が生じようとした場合でも、自由回転体82に当接するキャップWが当該自由回転体82と共に自然に回転することになり、各キャップW相互の力のバランスを保つことができない。従って、キャップWによって搬路閉塞が生じるのを防止することができる。
なお、上記第6の実施の形態においては、円滑搬送支援手段8として自由回転可能な自由回転体82を備えたものを示したが、この自由回転体82に代えて、当該自由回転体82を回転駆動可能に構成した強制駆動回転体を用いてもよい。この強制駆動回転体を用いた場合には、搬路閉塞が生じた際に、回転体82を駆動することにより、この回転体82に当接するキャップWを上流側等に容易に変位させることができ、各キャップW相互の力のバランスを崩して、搬路閉塞を解除することができる。
(第7の実施の形態)
次に、第7の実施の形態を図9を参照しながら説明する。但し、上記第1の実施の形態で示した構成要素と共通する要素には同一の符号を付し、その説明を簡略化する。
この第7の実施の形態で示す単列分岐エアフロー装置17が第1の実施の形態で示した単列分岐エアフロー装置11と異なる点は、円滑搬送支援手段7の他に第2の円滑搬送支援手段8も備えている点である。
即ち、円滑搬送支援手段8は、境界壁6の上流端部61に形成された複数のエア吹付孔83aを備えた構成になっている。
上流端部61は、半円状に湾曲する板状の部材によって形成されている。エア吹付孔83aは、分配搬送部3内に位置するキャップWにエアを吹き付けるべく、上流端部61の内面から外面に向けて放射状に延在するように形成されている。また、上流端部61の内面は境界壁6の内面と連続的につながっており、これらの内面側の部分がエア供給空間83bになっている。エア供給空間83bに所定の圧力のエアを供給することにより、各エア吹付孔83aから噴出するエアの速度が制御可能になっている。
そして、エアは、エア吹付孔83aから連続的に噴出させても、パルス状に(間欠的に)噴出させてもよい。
上記のように構成された単列分岐エアフロー装置17においては、円滑搬送支援手段8が、境界壁6の上流端部61に形成されたエア吹付孔83aを備えた構成になっているので、搬路閉塞が生じた場合には、エア吹付孔83aからエアを噴出することによりキャップWを容易に上流側等に変位させることができ、各キャップW相互の力のバランスを崩して、搬路閉塞を解除することができる。
なお、上記第5〜7の実施の形態においては、図7〜図9に示すように、第1の実施の形態で示した円滑搬送支援手段7に加えて第2の円滑搬送支援手段8を備えた例を示したが、円滑搬送支援手段8のみを備えたもので構成してもよい。また、円滑搬送支援手段8に加えて、第2〜4の実施の形態で示した円滑搬送支援手段7を備えたもので構成してもよい。
また、センサにより搬路閉塞を検知して、円滑搬送支援手段7、8(但し、自由回転体73、82を備えたものを除く)を自動的に作動させるようにしてもよい。この場合には、センサを下流側単列搬送部4、5における分配搬送部3の近傍に配置し、キャップWが搬送面41、51上を移動していないこと等から搬路閉塞が生じたことを早期に検知することにより、搬路閉塞による下流側への影響を最小限に抑えることができる。
更に、円滑搬送支援手段7、8(但し、自由回転体73、82を備えたものを除く)を常時作動させておくことにより、搬路閉塞を未然に防ぐようにしてもよい。ただし、この場合には、搬送の停止により分配搬送部3内にキャップWが充満することを考慮して、エア吹付孔74a、83aを有する円滑搬送支援手段7、8のみ作動させることが好ましい。
本発明の第1の実施の形態として示した単列分岐エアフロー装置であって、(a)は平面図、(b)は各搬送面の位置における平板の断面図である。 同単列分岐エアフロー装置の作用を示す平面図である。 同単列分岐エアフロー装置の作用を示す図であって、(a)は各キャップが単列で上流端部に向けて搬送される状態を示す説明図、(b)は第1番目のキャップが上流端部に当接し、第2のキャップが第1番目のキャップに当接した状態を示す説明図、(c)は第3番目のキャップが第2番目のキャップに当接した状態を示す説明図、(d)は第4番目のキャップが第3番目のキャップに当接した状態を示す説明図である。 本発明の第2の実施の形態として示した単列分岐エアフロー装置を示す平面図である。 本発明の第3の実施の形態として示した単列分岐エアフロー装置を示す平面図である。 本発明の第4の実施の形態として示した単列分岐エアフロー装置を示す平面図である。 本発明の第5の実施の形態として示した単列分岐エアフロー装置を示す平面図である。 本発明の第6の実施の形態として示した単列分岐エアフロー装置を示す平面図である。 本発明の第7の実施の形態として示した単列分岐エアフロー装置を示す平面図である。
符号の説明
1 単列分岐エアフロー装置
2 上流側単列搬送部
3 分配搬送部
4、5 下流側単列搬送部
6 境界壁
7、8 円滑搬送支援手段
21、31、41、51 搬送面
21a、31a、41a、51a エア噴出孔
32、33 ガイド壁
61 上流端部
61a 外面
71a ベルト
72a、81 偏心カム(往復移動駆動手段)
73、82 自由回転体
74a、83a エア吹付孔
W キャップ(ワーク)

Claims (10)

  1. 上流側単列搬送部から単列状態で搬送されてくるワークを搬送面から噴出するエアによって2つの下流側単列搬送部の間に配置された境界壁の上流端部に向けて搬送することにより、前記ワークを前記各下流側単列搬送部に分配する分配搬送部を備えてなり、
    前記上流側単列搬送部及び前記分裂搬送部の搬送面には、前記上流側単列搬送部の搬送面の幅方向の中心線上に前記境界壁の近傍まで複数の前記エアの噴出孔が形成されているとともに、前記下流側単列搬送部の搬送面には、それぞれ搬送面の幅方向の中心線上に前記分配搬送部の下流部まで複数の前記エアの噴出孔が形成されていることにより、前記上流側単列搬送部及び前記下流側単列搬送部も、それぞれの上記搬送面のエアの噴出孔から噴出するエアによってワークを下流側に搬送するように構成されており、かつ
    前記分裂搬送部の搬送面には、上記上流側単列搬送部及び前記分裂搬送部の搬送面に形成されたエアの噴出孔並びに上記下流側単列搬送部の搬送面に形成されたエアの噴出孔よりも小孔径かつ密に形成された前記エアの噴出孔が全面に設けられていることを特徴とする単列分岐エアフロー装置。
  2. 前記境界壁における前記上流端部の外面を上流側に凸となる曲面状に形成したことを特徴とする請求項1に記載の単列分岐エアフロー装置。
  3. 前記分配搬送部に対応する部位には、前記ワークが搬送領域に詰まることによって、当該ワークの流れが停止する搬路閉塞を上記ワークを上流側に移動させることにより解除する円滑搬送支援手段が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の単列分岐エアフロー装置。
  4. 前記円滑搬送支援手段は、前記分配搬送部に対応する部位における前記ワークの搬送方向の左右に位置するガイド壁の内面に、一部が露出した状態で前記ワークの搬送方向に長く延在するベルト又は外周面の一部が露出する強制駆動回転体を備えていることを特徴とする請求項3に記載の単列分岐エアフロー装置。
  5. 前記円滑搬送支援手段は、前記分配搬送部に対応する部位における前記ワークの搬送方向の左右に位置するガイド壁に形成され、前記ワークにエアを吹き付けるエア吹付孔を備えていることを特徴とする請求項3又は4に記載の単列分岐エアフロー装置。
  6. 前記ガイド壁の内面に延在するベルトは、前記分配搬送部に対応する部位における前記ワークの搬送方向の左右に位置するガイド壁の内面全体に渡って設けられていることを特徴とする請求項4に記載の単列分岐エアフロー装置。
  7. 前記円滑搬送支援手段は、前記境界壁の上流端部の外面に外周面の一部が露出する強制駆動回転体を備えていることを特徴とする請求項3〜6の何れかに記載の単列分岐エアフロー装置。
  8. 前記円滑搬送支援手段は、前記境界壁の上流端部に形成され、前記ワークにエアを吹き付けるエア吹付孔を備えていることを特徴とする請求項3〜7の何れかに記載の単列分岐エアフロー装置。
  9. 前記境界壁は、少なくとも上流端部を上下流方向に往復移動させる往復移動駆動手段を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の単列分岐エアフロー装置。
  10. 前記境界壁は、少なくとも上流端部を上下流方向に振動変位させる加振手段を備えていることを特徴とする請求項9に記載の単列分岐エアフロー装置。
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