JP3823919B2 - 撮像装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は動体を検出することができる撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
撮像装置についてはこれまで様々のものが提案されている。
【0003】
ダイナミックレンジの広い撮像装置として、撮像のための画素に、光電変換素子及び光電変換素子への入射光量を自然対数的に光電変換して出力する対数変換部を配置した固体撮像装置が提案されている。特開平3−192764号公報はそのような撮像装置を開示している。同公報に開示された撮像装置は、光電変換素子として例えばフォトダイオードを採用し、対数変換部に対数変換用のMOSトランジスタを採用している。同公報は対数変換部の出力を蓄積する積分回路も組み合わせた画素も開示している。
【0004】
また、対数変換型撮像装置において、画素間での感度のバラツキをキャンセル処理できる撮像装置も提案されている。特開2001−94878号公報はそのような撮像装置を開示している。同公報に開示された撮像装置は、各画素に一様に光を照射して画素間の感度バラツキを検出してその感度バラツキをキャンセル処理するという手法によらずに、感度のバラツキをキャンセル処理するものである。
【0005】
一方、撮像の分野では、例えば不法侵入者その他のものの監視等のために移動体を検出することについても研究されており、背景差分法(背景画像と入力画像の差分をとる方法)等の手法が提案されている。特開平7−336694号公報はそのような背景差分法による移動体検出方法を開示している。
【0006】
【特許文献1】
特開平3−192764号公報
【特許文献2】
特開2001−94878号公報
【特許文献3】
特開平7−336694号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、撮像装置による動体の検出についてみれば、従来の動体検出は撮像素子からの信号の複雑な処理を必要とするものであり、そのような複雑な信号処理を行わずに簡単に動体の存在を検出できる撮像装置の出現が望まれる。そのような撮像装置があれば、監視分野等に応用しやすい。
【0008】
そこで本発明は、複雑な信号処理を要することなく、簡単に動体の存在を検出できる動体抽出型の撮像装置を提供することを課題とする。
【0009】
また、本発明は動体存在の検出を行う状態、通常の撮像を行う状態のいずれにでも設定可能の撮像装置を提供することを課題とする。
【0010】
さらに本発明は、動体の存在を検出し、その動体が何であるかをより確かに視認可能ならしめる撮像装置を提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明者は前記課題を解決するため研究を重ね、次のことを見いだした。
【0012】
被撮像領域に含まれる動体の少なくとも一部を該被撮像領域に含まれる静止背景部とは異なる濃度で表示できれば、複雑な信号処理或いは画像処理を要することなく、該静止背景部とは異なる濃度による表示部分があることをもって動体の存在を検出できる。動体は撮像装置側からみれば被撮像領域中に輝度の変化する部分を発生させる。従って例えば、被撮像領域中における輝度の変化しない部分については一様な濃度で表示し、換言すれば一様な濃度で背景部として表示し、輝度の変化する部分についてはその一様な濃度の背景部に対し濃度の高い、又は低い濃度で表示すれば、その濃度の高い又は低い表示部分があることをもって動体の存在を検出できる。
【0013】
このような表示は、例えば、光電変換素子及び該光電変換素子の出力をそれへの入射光量の対数値に比例する電気信号に変換する対数変換用トランジスタを含む対数変換部を撮像用画素に配置した、或いは該撮像用画素にさらに対数変換部の出力を蓄積するための積分回路を配置した撮像装置を利用して行える。
【0014】
すなわち、対数変換用トランジスタに通常の撮像のための第1電圧を印加して撮像を行った後、該トランジスタにリセットのための第2電圧を印加する。そのとき、該第2電圧を制御することで行える。
【0015】
例えば、第1電圧と第2電圧の差の絶対値が、通常撮像状態のために印加するとすれば採用する第2電圧と第1電圧との差の絶対値よりも小さくなる電圧を採用する。そうすれば、対数変換用トランジスタにリセット残しが生じ、且つ、該リセット残しは対数変換用トランジスタの特性により入射光量の多かった画素ほど多く、入射光量の少なかった画素ほど小さくなる。従って、第1電圧を印加して撮像を行ったときに各画素から出力される映像信号と、該リセット残しのあるリセットを行ったときに各画素から出力される雑音信号との差分を用いて差分処理を該映像信号に施せば、差分処理後の映像信号は、輝度が変化しない被撮像領域部分(静止背景部)を撮像した各画素については同様の値となる。この手法により輝度が変化しない被撮像領域部分(静止背景部等)についてはほぼ一様な画像濃度で(例えばグレー色に)表示できる。
【0016】
一方、動体は、被撮像領域中に輝度が「暗」→「明」、「暗」→「明」→「暗」、「明」→「暗」、「明」→「暗」→「明」などと変化する部分を発生させる。そのような輝度変化が、一様濃度の静止背景部に対しより暗く又は明るく表示される。このような現象を利用して入射光が変化する被撮像領域部分を抽出し、動体の存在を検出できる。
【0017】
本発明は前記知見に基づき次の撮像装置を提供する。
(1)第1の撮像装置
それぞれが、光電変換素子、該光電変換素子の出力を該素子への入射光量の対数値に比例する電気信号に変換するための対数変換用トランジスタを含む対数変換部及び該対数変換部からの出力を蓄積するための積分回路を備える複数の画素と、前記対数変換用トランジスタに与える電圧を制御するための電圧制御部と、前記各画素からの信号を受け取って出力するための出力回路とを備えており、
前記電圧制御部は、
撮像時に前記対数変換用トランジスタに撮像のための第1電圧を印加した状態で、前記光電変換素子から対数変換部を介して出力される第1信号を前記積分回路に蓄積させ、該対数変換用トランジスタのリセット時に該対数変換用トランジスタに第2電圧を印加して該トランジスタをリセットし、該リセットにより得られる第2信号を前記積分回路に蓄積させ、該第2電圧を前記第1電圧との差の絶対値が通常撮像状態が得られる場合の値より小さくなるように設定することで、被撮像領域に含まれる動体の少なくとも一部を、該被撮像領域に含まれる静止背景部とは異なる濃度で表示する撮像信号を生成する動体抽出撮像状態を実現し、前記出力回路は前記第1信号と前記第2信号との差分に相当する信号を出力する、
固体撮像装置。
(2)第2の撮像装置
それぞれが、光電変換素子、該光電変換素子の出力を該素子への入射光量の対数値に比例する電気信号に変換するための対数変換用トランジスタを含む対数変換部及び該対数変換部からの出力を蓄積するための積分回路を備える複数の画素と、前記対数変換用トランジスタに与える電圧を制御するための電圧制御部と、前記各画素からの信号を受け取って出力するための出力回路とを備えており、
前記電圧制御部は、
撮像時に前記対数変換用トランジスタに撮像のための第1電圧を印加した状態で、前記光電変換素子から対数変換部を介して出力される第1信号を前記積分回路に蓄積させ、該対数変換用トランジスタのリセット時に該対数変換用トランジスタに第2電圧を印加して該トランジスタをリセットし、該リセットにより得られる第2信号を前記積分回路に蓄積させ、
該第2電圧を制御することで、通常撮像状態と、被撮像領域に含まれる動体の少なくとも一部を、該被撮像領域に含まれる静止背景部とは異なる濃度で表示する撮像信号を生成する動体抽出撮像状態との切り換えを行い、
前記出力回路は前記第1信号と前記第2信号との差分に相当する信号を出力する、
固体撮像装置。
(3)第3の撮像装置
駆動条件を変更することにより、通常撮像状態と被撮像領域に含まれる動体の少なくとも一部を、該被撮像領域に含まれる静止背景部とは異なる濃度で表示する撮像信号を生成する動体抽出撮像状態との切り換えが可能な撮像素子と、
該動体抽出撮像状態における撮像データに動体が含まれているか否かを検知するための動体ディテクタと、
該動体ディテクタが動体を検知したときに前記撮像素子の駆動条件を変更して該撮像素子を動体抽出撮像状態から通常撮像状態に切り換えるための切換え回路と、
を含んでいる撮像装置。
【0018】
【発明の実施の形態】
(1)専ら動体存在検出に用いる固体撮像装置
この撮像装置は、撮像素子、撮像素子へ印加する各種電圧を制御する電圧制御部及び出力回路を備えている。
【0019】
撮像素子は複数の撮像用画素を有しており、各画素は、光電変換素子、該光電変換素子の出力を該素子への入射光量の対数値に比例する電気信号に変換するための対数変換用トランジスタを含む対数変換部及び該対数変換部の出力を蓄積するための積分回路を備えている。
【0020】
電圧制御部は、対数変換用トランジスタに与える電圧を制御する。さらに言えば、電圧制御部は、撮像時に対数変換用トランジスタに撮像のための第1電圧を印加した状態で、光電変換素子から対数変換部を介して出力される第1信号を積分回路に蓄積させ、対数変換用トランジスタのリセット時に対数変換用トランジスタに第2電圧を印加して該トランジスタをリセットし、該リセットにより得られる第2信号を前記積分回路に蓄積させる。
【0021】
電圧制御部は、また、第2電圧を第1電圧との差の絶対値が通常撮像状態が得られる場合の値より小さくなるように設定することで、被撮像領域に含まれる動体の少なくとも一部を、該被撮像領域に含まれる静止背景部とは異なる濃度で表示する撮像信号を生成する動体抽出撮像状態を実現する。
【0022】
出力回路は各画素からの信号を受け取って出力する。さらに言えば、出力回路は前記第1信号と前記第2信号との差分に相当する信号を出力する。
【0023】
この撮像装置によると、動体抽出撮像状態の実現により、静止背景部を表す一様濃度の背景画像に対し、輝度の変化をもたらす動体の少なくとも一部を暗く又は明るく表示できる撮像データを生成することができる。それにより、複雑な信号処理或いは画像処理を要することなく、動体の存在を検出できる。
【0024】
輝度変化をもたらす動体の抽出をより確実に行えるようにするために、電圧制御部として、動体抽出撮像状態において、被撮像領域に含まれる静止背景部全体を均一な中間的濃度で表示する撮像信号を生成するように第1電圧及び第2電圧を設定するものを採用することができる。
【0025】
また、電圧制御部は、第2電圧を通常撮像状態が得られる場合の値とは異ならせて動体抽出撮像状態を実現するものでもよい。
【0026】
動体の移動速さ及び(又は)移動方向を知るために動体抽出撮像状態において得られる1フレームの撮像データに、被撮像領域に動体が存在する場合、その動体の移動軌跡を示すデータを含ませることができる。かかるデータを用いて動体の移動速さ及び(又は)移動方向を検出することができる理由は次のとおりである。
【0027】
すなわち、動体抽出撮像状態により得られる動体を示す暗く又は明るい表示部分の幅及び向きは動体の動く速さ、方向によって異なってくる。動体を示す暗く又は明るい表示部分の幅は動体の移動速さが大きいほど大きくなる。通常、静止画からは速さ情報、移動方向情報は読み取れないが、この撮像装置により得られる静止画においては、動体を示す暗く又は明るい表示部分の幅を測定すること及び(又は)その向きを判別することにより動体の移動速さ及び(又は)移動方向を検出することが可能である。また、この速さ及び(又は)方向の判定は前記移動軌跡を示すデータに基づいて演算器を用いて、自動的に行うことも容易であるし、予めその幅と速さ等の対応表を作成しておけば、目視にて人間が判断することも容易である。
【0028】
撮像装置は、光電変換素子と対数変換用トランジスタとを電気的に接離するためのスイッチをさらに備えていてもよい。その場合、電圧制御部として、該スイッチをオフした状態で該対数変換用トランジスタに第2電圧を印加することによって該トランジスタをリセットするものを採用することができる。
(2)動体存在の検出を行う状態(動体抽出撮像状態)、通常の撮像を行う状態(通常撮像状態)のいずれにでも設定可能の固体撮像装置
この撮像装置は、撮像素子、撮像素子へ印加する各種電圧を制御する電圧制御部及び出力回路を備えている。
【0029】
撮像素子は複数の撮像用画素を有しており、各画素は、光電変換素子、該光電変換素子の出力を該素子への入射光量の対数値に比例する電気信号に変換するための対数変換用トランジスタを含む対数変換部及び該対数変換部の出力を蓄積するための積分回路を備えている。
【0030】
電圧制御部は、対数変換用トランジスタに与える電圧を制御する。さらに言えば、電圧制御部は、撮像時に前記対数変換用トランジスタに撮像のための第1電圧を印加した状態で、前記光電変換素子から対数変換部を介して出力される第1信号を前記積分回路に蓄積させ、該対数変換用トランジスタのリセット時に該対数変換用トランジスタに第2電圧を印加して該トランジスタをリセットし、該リセットにより得られる第2信号を前記積分回路に蓄積させる。
【0031】
電圧制御部は、また、第2電圧を制御することで、通常撮像状態と、被撮像領域に含まれる動体の少なくとも一部を、該被撮像領域に含まれる静止背景部とは異なる濃度で表示する撮像信号を生成する動体抽出撮像状態との切り換えを行う。
【0032】
出力回路は各画素からの信号を受け取って出力する。さらに言えば、出力回路は前記第1信号と前記第2信号との差分に相当する信号を出力する。
【0033】
この撮像装置によると、動体抽出撮像状態と通常撮像状態の切り換えを行うことができる。
【0034】
動体抽出撮像状態においては、静止背景部を表す一様濃度の背景画像に対し、輝度変化をもたらす動体を暗く又は明るく表示できる。それにより、複雑な信号処理或いは画像処理を要することなく、動体の存在を検出できる。
【0035】
通常撮像状態においては、被撮像領域各部の輝度に応じた画像表示を行えるように撮像できる。
【0036】
電圧制御部として、例えば、第1電圧と第2電圧との差の絶対値が、通常撮像状態を実現する場合の値より小さくなるように該第2電圧を制御することで動体抽出撮像状態への切り換えを行うものを採用できる。その場合、電圧制御部として、例えば、第1電圧と第2電圧との差の絶対値が、通常撮像状態を実現する場合の略半分の値となるように該第2電圧を制御することで動体抽出撮像状態への切り換えを行うものを採用してもよい。
【0037】
また、電圧制御部として、例えば、第1電圧と第2電圧との差の絶対値が、動体抽出撮像状態を実現する場合の値より大きくなるように該第2電圧を制御することで通常撮像状態への切り換えを行うものを採用できる。
【0038】
撮像装置は、光電変換素子と対数変換用トランジスタとを電気的に接離するためのスイッチをさらに備えていてもよく、その場合、電圧制御部として、該スイッチをオフした状態で該対数変換用トランジスタに第2電圧を印加することによって該トランジスタをリセットするものを採用することができる。
【0039】
対数変換部における対数変換用トランジスタの代表例はMOSトランジスタであり、該MOSトランジスタを採用する場合、電圧制御部は、撮像時に該対数変換用MOSトランジスタのソース電極に第1電圧を印加した状態で光電変換素子から対数変換部を介して出力される信号を第1信号として前記積分回路に蓄積させ、リセット時に該対数変換用MOSトランジスタのソース電極に第2電圧を印加して該トランジスタをリセットしたときの信号を第2信号として前記積分回路に蓄積させるものとすることができる。
(3)動体の存在を検出し、その動体が何であるかをより確かに視認可能ならしめる撮像装置
この撮像装置は、駆動条件を変更することにより、通常撮像状態と被撮像領域に含まれる動体の少なくとも一部を、該被撮像領域に含まれる静止背景部とは異なる濃度で表示する撮像信号を生成する動体抽出撮像状態との切り換えが可能な撮像素子と、該動体抽出撮像状態における撮像データに動体が含まれているか否かを検知するための動体ディテクタと、該動体ディテクタが動体を検知したときに前記撮像素子の駆動条件を変更して該撮像素子を動体抽出撮像状態から通常撮像状態に切り換えるための切換え回路とを含んでいる撮像装置。
【0040】
撮像素子の代表例は、それぞれが光電変換素子及び該光電変換素子の出力を該素子への入射光量の対数値に比例する電気信号に変換するための対数変換用トランジスタを含む対数変換部を有する複数の画素を備えているものである。この撮像素子を採用する場合、切換え回路として、対数変換用トランジスタに印加する電圧を制御して撮像状態を切り換えるものを採用できる。また、撮像素子の画素は、該対数変換部の出力を蓄積するための積分回路をさらに備えていてもよい。
【0041】
撮像装置は、通常撮像状態にある前記撮像素子を動体抽出撮像状態に切り換えるための切換え信号を切換え回路に送る信号発生器をさらに備えていてもよい。
【0042】
また、信号発生器は、タイマを備え、該タイマが所定時間をカウントしたときに切換え信号を切換え回路に送るものでもよい。
【0043】
動体デイテクタは、動体の有無を判定する基準となる閾値と撮像素子からの出力とを比較するためのコンパレータを含むものでもよい。
【0044】
以上説明した三つのタイプの撮像装置はいずれも監視カメラ等への応用が可能である。
【0045】
以下、図1から図5を参照して固体撮像装置の1例について説明する。図1は撮像装置の1例の全体構成を示すブロック図、図2は画素の配列された画素部等の構成を示す図、図3は一つの画素の構成を示す図、図4は通常撮像状態を実現する様子を示すタイミングチャートである。図5は動体抽出撮像状態を実現する様子を示すタイミングチャートである。
【0046】
この撮像装置は、図1に示すとおり、画素部G、これに接続された垂直走査回路1及び出力回路8を備えており、出力回路8には水平走査回路2が接続されているとともに出力アンプAmが接続されている。画素部G等は駆動条件を変更することで通常撮像状態と動体抽出撮像状態との切り換えを行える撮像素子を構成している。
【0047】
撮像装置はまた、画素部G等へ電圧レギュレータRgを介して所定の各種電圧信号等を供給するための電圧制御部10を備えている。各部を所定のタイミングで動作させるためのタイミングジェネレータTGも備えている。電圧制御部10には通常撮像状態と動体抽出撮像状態との切り換えを指示する手動スイッチSWが設けられている。このスイッチSWの手動操作により、電圧制御部10に内蔵された通常撮像状態と動体抽出撮像状態との切換え回路に指示して、通常撮像状態と動体抽出撮像状態との切換えを行うことができる。
【0048】
画素部Gには、図2に示すように、撮像用の画素G11〜Gmnが行列配置(マトリクス配置)されている。垂直走査回路1は、各画素に走査用信号φVを与える行(ロウ)ライン31、32、・・・3nを順次走査していくとともに、ライン41、42、・・・4nを介して各画素の後述するキャパシタCに電圧φVDを供給する。
【0049】
水平走査回路2は、各画素から出力信号線61、62、・・・6mに導出される光電変換信号を画素ごとに水平方向(行方向)に順次読み出す。図2において5は電源ラインである。
【0050】
なお、後ほど説明する図3においては行ラインは3で、φVD供給ラインは4で、出力信号線は6で示してある。
【0051】
各画素には、以上述べたライン31、32、・・・3n、41、42、・・・4n、出力信号線61、62、・・・6m、電源ライン5だけでなく、他のライン(例えば、クロックラインやバイアス供給ライン等)も接続されるが、図2ではこれらの図示を省略している。
【0052】
図1に示す出力回路8は、図2に示す定電流電源71、72、・・・7m、選択回路81、82、・・・8m及び補正回路9を含んでいる。
【0053】
定電流電源71、72、・・・7mは出力信号線61、62、・・・6mにそれぞれ接続されている。選択回路81、82、・・・8mは信号線61〜6mを介して画素G11〜Gmnから与えられる映像信号とノイズ信号をサンプルホールドする回路である。補正回路9は選択回路81、82、・・・8mから映像信号及びノイズ信号が順に送出されてくると、補正処理、すなわち映像信号とノイズ信号との差分を該映像信号から差し引く処理を行い、ノイズ除去された映像信号を外部に出力して画像表示に供する。なお、定電流電源71〜7mのそれぞれの一端には直流電圧VPSが印加される。
【0054】
かかる固体撮像装置においては、画素Gab(a:1≦a≦mの自然数、b:1≦b ≦nの自然数)からの出力である映像信号及びノイズ信号が、それぞれ、出力信号線6aを介して出力されるとともに、この出力信号線6aに接続された定電流電源7aによって増幅される。そして、画素Gabから出力された映像信号及びノイズ信号が順番に選択回路8aに送出されるとともに、この選択回路8aにおいて、該映像信号及びノイズ信号がサンプルホールドされ、その後、選択回路8aより、サンプルホールドされた映像信号が補正回路9に送出された後、同じくサンプルホールドされたノイズ信号が補正回路9に送出される。補正回路9では、選択回路8aより与えられた映像信号を、同じく選択回路8aより与えられたノイズ信号に基づいて補正処理して、ノイズ除去した映像信号を出力アンプAmを介して増幅して外部に出力する。選択回路81〜8m及び補正回路9のそれぞれの構成例として、本出願人が特開平2001−223948号公報において提示した構成などが挙げられる。なお、選択回路81、82、・・・8mに補正回路を含ませてもよい。
【0055】
次に画素G11〜Gmnのそれぞれの1例を図3を参照して説明する。
図3に示す画素は、光電変換素子の1例であるフォトダイオードPD、該フォトダイオードPDの出力をそれへの入射光量の対数値に比例する電気信号に変換するための対数変換用MOSトランジスタT2を含む対数変換部L及び対数変換部Lの出力を蓄積するためのキャパシタCを含む積分回路IT等を備えている。
【0056】
さらに説明すると、各画素においては、アノードが接地されたフォトダイオードPDのカソードにスイッチング用のMOSトランジスタT1のドレインが接続され、トランジスタT1のソースに対数変換用のMOSトランジスタT2のゲート及びドレインとMOSトランジスタT3のゲートが接続されている。トランジスタT3は対数変換された信号に相当する電流を流すためのものである。
【0057】
また、MOSトランジスタT3のソースにソースフォロワ増幅用のMOSトランジスタT5のゲート及びキャパシタリセット用のMOSトランジスタT4のドレインが接続され、MOSトランジスタT5のソースにスイッチング用(信号読み出し用)のMOSトランジスタT6のドレインが接続されている。そして、MOSトランジスタT6のソースが出力信号線6(図2の出力信号線61〜6mに相当)に接続されている。なお、MOSトランジスタT1〜T6はいずれもPチャンネル型のトランジスタである。
【0058】
対数変換用MOSトランジスタT2のソースには信号φVPSが入力される。MOSトランジスタT3、T5のドレインは接地されている。MOSトランジスタT3のソースにはキャパシタCが接続され、該キャパシタCにはフォトダイオードPDからの電気信号をキャパシタCで積分するための参照電圧(信号φVD)が入力される。
【0059】
また、MOSトランジスタT4のソースには直流電圧RSBが入力され、該トランジスタT4のゲートに信号φRSTが入力される。さらに、MOSトランジスタT1のゲートにはトランジスタT1のオン、オフ操作のための信号φSが、MOSトランジスタT6のゲートにはトランジスタT6のオン、オフ操作のための信号φVが入力される。
【0060】
このように構成された画素において、MOSトランジスタT6及び出力信号線6を介して、−端に直流電圧VPSが印加された定電流電源7(図2の定電流電源71〜7mに相当する)が、MOSトランジスタT5のソースに接続される。
【0061】
従って、MOSトランジスタT6がオンのとき、MOSトランジスタT5はソースフオロワのMOSトランジスタとして動作し、定電流電源7によって増幅された電圧信号を出力信号線6に出力する。
【0062】
このようにソースフオロワ回路を構成することにより、信号を大きく出力する増幅回路が構成される。従って、この増幅回路により十分大きく増幅された信号が得られるため、後続の信号処理回路(図示せず)での処理が容易になる。また、増幅回路の負荷抵抗部分を構成する定電流電源71〜7mを画素内に設けずに、列(カラム)方向に配置された複数の画素が接続される出力信号線61〜6m毎に設けることにより、負荷抵抗又は定電流電源の数を低減でき、半導体チップ上で増幅回路が占める面積を少なくできる。
【0063】
次に、先ず、以上説明した撮像装置による通常の撮像動作及び各画素の感度バラツキ検出動作について説明し、そのあと動体存在の検出動作について説明する。
【0064】
対数変換用MOSトランジスタT2のソースに供給する信号φVPSは通常撮像状態を得るときには2値の電圧信号とする。すなわち、映像信号及び感度バラツキによるノイズ信号のそれぞれを読み出すときにはトランジスタT2をサブスレッショルド領域で動作させるための電圧をロー(Low)とし、トランジスタT2をリセットするときには、該電圧よりも高くトランジスタT2にローの信号φVPSを与えた時よりも大きい電流が流れ得るようにするハイ(Hi)の電圧を採用する。
【0065】
しかし、動体の存在検出のための動体抽出撮像状態を得るときには、トランジスタT2をリセットするとき、前記ハイ電圧に代えて、ここではロー電圧とハイ電圧との丁度中間の電圧を採用する。
【0066】
キャパシタCに与える参照電圧φVDについては、通常撮像状態、動体抽出撮像状態のいずれにおいても3値の電圧信号を採用する。すなわち、キヤパシタCを積分動作させる際の電圧値を最も高いVhとし、映像信号読み出し時の電圧値をVhよりも低いVmとし、ノイズ信号読み出し時の電圧値をVmよりもさらに低いVlとする。
【0067】
以下の説明において、画素等に与える電圧信号等は電圧制御部10が電圧レギュレータRgを介して行う。
(1−1)通常撮像状態での撮像動作
先ず、電圧制御部10に設けられたスイッチSWを通常撮像状態側に設定する。
(1−1−1)映像信号出力
以下の説明において、MOSトランジスタT1をオン、オフする信号φSは撮像動作の間、常にロー(Low)であり、トランジスタT1はオン状態である。また、キャパシタリセット用トランジスタT4へ与える信号φRSTをハイ(Hi)としてトランジスタT4をオフとする。そしてMOSトランジスタT2がサブスレッシヨルド領域で動作するように、トランジスタT2のソースに与える信号φVPSをローとするとともにキャパシタCに与える信号φVDの電圧値をVhとしてキャパシタCによる積分動作を可能とする。
【0068】
このような状態においてフォトダイオードPDに被撮像領域からの光が入射されると、光電流が発生し、トランジスタT2のサブスレッショルド特性により、トランジスタT2、T3のゲートに光電流を、入射光量に対して自然対数的に変化するように変換した値に相当する電圧が発生する。
【0069】
この入射光量に対して自然対数的に変化する電圧に基づき、トランジスタT3で電流増幅されたドレイン電流がキヤパシタCから流れて、キヤパシタCが放電する。よって、MOSトランジスタT5のゲート電圧が、入射光量の積分値の自然対数値に比例した電圧となる。そして、キヤパシタCが積分動作を行うことで得られる映像信号を読み出すために、信号φVDの電圧値をVmとするとともに、MOSトランジスタT6にローのパルス信号φVを与える。これによりMOSトランジスタT5のゲート電圧に応じたソース電流がMOSトランジスタT6を介して出力信号線6へ流れる。
【0070】
このとき、トランジスタT5がソースフオロワ型のMOSトランジスタとして動作するため、出力信号線6には映像信号が電圧信号としてあらわれる。その後、信号φVをハイにしてトランジスタT6をオフするとともに、信号φVDの電圧値をVhとする。このようにトランジスタT5、T6を介して出力される映像信号は、トランジスタT5のゲート電圧に比例した値となり、そのためフォトダイオードPDへの入射光量の積分値の自然対数値に比例した信号となる。
(1−1−2)感度バラツキ検出(ノイズ信号出力)
図4に示すように、電圧値Vmのパルス信号φVDとローのパルス信号φVが与えられて映像信号が出力されると、信号φVDをVhとした後、信号φSをハイにしてトランジスタT1をオフにしてリセット動作を開始させる。このとき、トランジスタT2のソース側より正の電荷が流れ込み、トランジスタT2のゲート及びドレイン、そしてトランジスタT3のゲートに蓄積された負の電荷が再結合され、ある程度まで、トランジスタT2のゲート及びドレインのポテンシャルが上がる。
【0071】
しかし、トランジスタT2のゲート及びドレインのポテンシャルがある値まで上がると、そのリセット速度が遅くなる。特に、明るい被撮像領域が急に暗くなった場合にこの傾向が顕著となる。よって、次に、トランジスタT2のソースに与える信号φVPSをハイにする。このように、トランジスタT2のソース電圧を高くすることで、トランジスタT2のソース側から流入する正の電荷の量が増加し、トランジスタT2のゲート及びドレイン、そしてトランジスタT3のゲートに蓄積された負の電荷が速やかに再結合される。このとき、信号φRSTをローとしてトランジスタT4をオンにして、キヤパシタCとトランジスタT5のゲートとの接続ノードの電圧を初期化する。
【0072】
そして、信号φVPSをハイにすることで、トランジスタT2のゲート及びドレインのポテンシャルがさらに高くなると、トランジスタT2のソースに与える信号φVPSをローにして、トランジスタT2のポテンシャル状態をもとの状態に戻す。このように、トランジスタT2のポテンシャルの状態がもとの状態にリセットされると、信号φRSTをハイにして、トランジスタT4をオフにする。
【0073】
すると、キヤパシタCが積分動作を行って、キヤパシタCとトランジスタT5のゲートとの接続ノードの電圧が、リセットされたトランジスタT2のゲート電圧に応じたものとなる。そこで、パルス信号φVをトランジスタT6のゲートに与えてトランジスタT6をオンにするとともに信号φVDの電圧値をVlにする。これにより、トランジスタT2、T3の特性のバラツキに起因する各画素の感度のバラツキを表す出力電流が出力信号線6に流れる。
【0074】
このとき、トランジスタT5がソースフオロワ型のMOSトランジスタとして動作するため、出力信号線6にはノイズ信号が電圧信号としてあらわれる。その後、再び、パルス信号φRSTをトランジスタT4に与えて、キヤパシタCとトランジスタT5のゲートとの接続ノードの電圧をリセットした後、信号φSをローにしてトランジスタT1を導通させて撮像動作が行える状態にする。
【0075】
以上の説明においては、光電変換により得られた電気信号を積分するためにキャパシタCに与える電圧φVDをVh、Vm、Vlの3値としたが、該電気信号積分のためにキャパシタCに与える電圧φVDは一定であっても構わない。しかし、前記のような3値を採用することで、ノイズが除去された映像信号におけるオフセットを低くすることができ、それにより、撮像装置の後段に接続される出力バッファやAD変換器等の動作範囲を有効に利用することができる。なお、映像信号読み出し時にキヤパシタCに与える信号φVDの電圧値を積分時に与える電圧値より高くするようにしても構わない。
【0076】
また、以上説明した撮像装置では、PチヤンネルのMOSトランジスタを用いて各画素を構成したが、画素をNチヤンネルのMOSトランジスタを用いて構成しても構わない。このとき、各素子の極性が逆になる。固体撮像装置に設けられる定電流電源71〜7mについても、図2と逆の極性となる。このようなこと以外は既に説明した撮像装置と実質上同様である。
(1−2)動体抽出撮像状態での撮像動作
電圧制御部10に設けられたスイッチSWを動体抽出撮像状態側に設定する。
【0077】
映像信号出力のための動作は前記通常撮像状態の場合と同様である。しかし、ノイズ信号出力動作において、MOSトランジスタT2のリセット処理において採用する信号φVPSとして、前記通常撮像状態の場合におけるノイズ信号出力の場合のハイの信号φVPSに代えて、図5に示すように、ハイとローの丁度中間の電圧信号、換言すればハイ信号とロー信号の差の絶対値の2分の1の大きさとなる電圧信号が採用される。これにより動体抽出を行える。それ以外は通常撮像状態におけるノイズ出力処理と同様である。なお、通常撮像状態の場合におけるノイズ信号出力の場合のロー信号φVPSに代えてハイとローの丁度中間の電圧信号を採用するようにしてもよい。
【0078】
この動体抽出撮像状態においても、通常撮像状態の場合と同様に、φVPSをローにして撮像を行ったときに各画素から出力される映像信号と、φVPSをハイの2分の1にしてMOSトランジスタT2をリセットしたとき各画素から出力される雑音信号(ノイズ信号)との差分が、補正回路9による差分処理により該映像信号から差し引かれて出力される。
【0079】
しかし、MOSトランジスタT2のリセット処理において採用する信号φVPSとして、通常撮像状態の場合におけるノイズ信号出力の場合のハイの信号φVPSに代えて、ハイとローの丁度中間の電圧信号が採用される結果、MOSトランジスタT2にリセット残しが生じる。しかも、該リセット残しはMOSトランジスタT2の特性により入射光量の多かった画素ほど多く、入射光量の少なかった画素ほど小さくなる。従って、前記差分処理後の映像信号は、輝度が変化しない被撮像領域部分を撮像した各画素については同様の値となる。かくして被撮像領域における静止背景部については略一様にグレー表示する信号が出力される。これを用いて図示省略の画像表示装置に静止背景部については略一様にグレーで表示させることができる。
【0080】
一方、動体については、輝度が「暗」→「明」、「暗」→「明」→「暗」、「明」→「暗」、「明」→「暗」→「明」などと映像信号の積分期間中に変化する。
【0081】
輝度が「暗」→「明」に変化し、リセット期間の開始まで「明」状態のままであった場合、映像信号は、積分期間中常時「明」状態であったときと比較して高くなる。雑音信号はリセット開始時の積分回路入力部の電圧にのみ依存した値となるため、リセット開始時は「明」状態であるので、雑音信号は常時「明」状態のときと同じである。すると、差分処理後の映像信号出力は減少し、得られる画像は入射光が「暗」→「明」に変化した部分が暗くなったものとなる。また、常時「暗」状態であったときと比較すると、映像信号は低く、雑音信号も低くなるが、雑音信号が低くなる量より映像信号が低くなる量の方が少なく、差分処理後の映像信号出力は減少する。
【0082】
輝度が「暗」→「明」→「暗」に変化し、リセット期間の開始まで「暗」状態のままであった場合、映像信号は、積分期間中常時「暗」状態であったときと比較して低くなる。雑音信号はリセット開始時の積分回路入力部の電圧にのみ依存した値となるため、リセット開始時は「暗」状態であるので、雑音信号は常時「暗」状態のときと同じである。すると、差分処理後の映像信号出力は増加し、得られる画像は入射光が「暗」→「明」→「暗」に変化した部分が明るくなったものとなる。
【0083】
輝度が「明」→「暗」に変化する場合は、同様の理由で、差分処理後の映像信号出力は増加し、得られる画像は輝度変化部分が明るくなる。
【0084】
輝度が「明」→「暗」→「明」に変化する場合は、差分処理後の映像信号出力は減少し、得られる画像は輝度変化部分が暗くなる。
【0085】
このような現象により入射光が変化した部分を抽出でき、これにより動体の存在を検出できる。
【0086】
また、撮像装置から出力される1フレームの撮像データには、被撮像領域に動体が存在する場合、その動体の存在を示すデータが含まれる。該動体存在を示すデータは動体の移動軌跡を示すデータを含んでいる。すなわち、暗く又は明るく表示される部分の幅の大きさ(換言すれば動体の動く速さ)と幅の向き(換言すれば動体の移動方向)で構成される移動軌跡である。従って、該移動軌跡を示すデータから逆に動体移動の速さ及び(又は)方向を知ることも可能である。この速さ及び(又は)方向の判定は、既述のとおり、移動軌跡を示すデータに基づいて図示省略の演算器を用いて、自動的に行うことも容易であるし、予めその幅と速さ等の対応表を作成しておけば、目視にて人間が判断することも容易である。
【0087】
以上説明したタイプの撮像装置を用いて通常撮像状態で動体を含む被撮像領域を撮像する例を図6(A)に示し、動体抽出撮像状態にて動体を含む被撮像領域を撮像する例を図6(B)に示す。動体は黒いボールであり、白い壁の前に置いたテーブルの上を図中右から左へ転動している。例えばボールの左右のエッジ部分に着目すると、ボールの左側のエッジ部分の左方への移動により撮像装置から見ると輝度が「明」から「暗」に変化する被撮像領域部分が幅と向きを持った明るい部分Pとして表示され、ボールの右側のエッジ部分の左方への移動により撮像装置から見ると輝度が「暗」から「明」に変化する被撮像領域部分が幅と向きを持った暗い部分Qとして表示される。
【0088】
以上、通常撮像、動体抽出撮像のいずれでも行える撮像装置の例について説明したが、電圧制御部10を動体抽出撮像専用のものとすれば、撮像装置を動体存在検出専用の撮像装置とすることができる。その場合には、前記の切換えスイッチSWは不要である。
【0089】
次に、図7及び図8を参照して固体撮像装置の他の例について説明する。図7は固体撮像装置の他の例の全体構成を示すブロック図である。図8は図7に示す装置の動作を示すフローチャートである。
【0090】
図7に示す固体撮像装置は、図1に示す撮像装置において、電圧制御部10を電圧制御部10’に置き換え、出力アンプAmからの出力をコンパレータCpへも導き、該コンパレータを一方で電圧制御部10’に接続するとともに他方でタイマTmを介して電圧制御部10’へ接続したものである。それ以外は図1に示す装置と同様の構成である。図1の装置と実質上同じ部分については同じ参照符号を付してある。
【0091】
この撮像装置は、先ず動体の有無を検出し、動体存在が認められれば該動体が何であるかをより確かに視認可能ならしめる装置である。
【0092】
電圧制御部10’は、図8に示すように、当初、撮像装置を動体抽出撮像状態に設定し、その状態で撮像させ、その結果動体の存在が検出されると、内部の切換え回路により撮像装置を通常撮像状態に切り換えて通常の撮像を行わせ、これにより動体のより確かな視認を可能ならしめ、所定時間ののち再び装置を動体抽出撮像状態に戻す。
【0093】
さらに説明すると、コンパレータCpは動体抽出撮像状態における撮像データに動体が含まれているか否かを検知する動体ディテクタの1例である。コンパレータCpは、出力アンプAmから出力される撮像データと予め準備された、動体が存在するか否かを判断するための参照データとを比較し、比較結果を電圧制御部10’へ入力する一方、タイマーTmをスタートさせる。
【0094】
タイマーTmは、通常撮像状態を動体抽出撮像状態に戻すための切換え信号を電圧制御部10’に内蔵された切換え回路ヘ送る信号発生器の1例であり、タイマスタートから所定時間をカウントしたとき該切換え信号を送出する。その後は初期状態に復帰する。
【0095】
電圧制御部10’はコンパレータCpからの比較結果が動体の存在を示しているときは、内部の切換え回路により動体抽出撮像状態を通常撮像状態に切り換え、コンパレータCpからの比較結果が動体の存在を示していないときは、該切換えは行わない。電圧制御部10’は動体抽出撮像状態を通常撮像状態に切り換えたときは、切り換えから所定時間のカウントによりタイマTmから入力されてくる切換え信号に基づいて通常撮像状態を動体抽出撮像状態に戻す。
【0096】
前記コンパレータで用いる参照データについてさらに説明すると、動体抽出撮像状態での出力アンプAmからの出力信号は、動体が無い場合は一定中間調(ここではグレー)表示を行うための一定の値になり、動体がある場合はそのエッジ部が高い、若しくは、低い出力信号となる。従って、例えば動体抽出撮像状態での撮像画像データに含まれる各画像の出力値が予め設定された上下の閥値を超えた場合に、動体が検知されたと認識できる。従って出力アンプAmから並列に出力されてくる信号をコンパレータにも並列に入力し、上下に設定した閾値との比較を順次行うことにより、動体の有無が判定される。
【0097】
なお、通常撮像状態から動体抽出撮像状態へ戻すにあたっては、前記のタイマー等を採用せず、動体を目視、確認したあと手動で該切り換えを行えるスイッチ装置を設けてもよい。
【0098】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によると、複雑な信号処理を要することなく、簡単に動体の存在を検出できる動体抽出型の撮像装置を提供することができる。
【0099】
また本発明によると、動体存在の検出を行う状態、通常の撮像を行う状態のいずれにでも設定可能の撮像装置を提供することができる。
【0100】
また本発明によると、動体の存在を検出し、その動体が何であるかをより確かに視認可能ならしめる撮像装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】固体撮像装置の1例の全体構成を示すブロック図である。
【図2】画素の配列された画素部等の構成を示す図である。
【図3】一つの画素の構成を示す図である。
【図4】通常撮像状態を実現する様子を示すタイミングチャートである。
【図5】動体抽出撮像状態を実現する様子を示すタイミングチャートである。
【図6】図6(A)は通常撮像状態による、動体(ボール)を含む被撮像領域の撮像例を示し、図6(B)は動体抽出撮像状態による、動体を含む被撮像領域の撮像例を示している。
【図7】固体撮像装置の他の例の全体構成を示すブロック図である。
【図8】図7に示す装置の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
G 画素部
1 垂直走査回路
2 水平走査回路
3、31〜3n 行ライン
4、 41〜4n ライン
5 電源ライン
6、61〜6m 出力信号線
71〜7m 定電流電源
8 出力回路
81〜8m 選択回路
9 補正回路
10、10’ 電圧制御部
Am 出力アンプ
Rg 電圧レギュレータ
TG タイミングジェネレータ
SW 撮像状態切換えスイッチ
G11〜Gmn 画素
PD フォトダイオード
T1 スイッチング用MOSトランジスタ
T2 対数変換用MOSトランジスタ
T3 MOSトランジスタ
T4 キャパシタリセット用MOSトランジスタ
T5 ソースフォロワ増幅用MOSトランジスタ
T6 信号読み出し用MOSトランジスタ
C キャパシタ(積分用コンデンサ)
Cp コンパレータ
Tm タイマ

Claims (5)

  1. それぞれが、光電変換素子、該光電変換素子の出力を該素子への入射光量の対数値に比例する電気信号に変換するための対数変換用トランジスタを含む対数変換部及び該対数変換部からの出力を蓄積するための積分回路を備える複数の画素と、前記対数変換用トランジスタに与える電圧を制御するための電圧制御部と、前記各画素からの信号を受け取って出力するための出力回路とを備えており、
    前記電圧制御部は、
    撮像時に前記対数変換用トランジスタに撮像のための第1電圧を印加した状態で、前記光電変換素子から対数変換部を介して出力される第1信号を前記積分回路に蓄積させ、該対数変換用トランジスタのリセット時に該対数変換用トランジスタに第2電圧を印加して該トランジスタをリセットし、該リセットにより得られる第2信号を前記積分回路に蓄積させ、該第2電圧を前記第1電圧との差の絶対値が通常撮像状態が得られる場合の値より小さくなるように設定することで、被撮像領域に含まれる動体の少なくとも一部を、該被撮像領域に含まれる静止背景部とは異なる濃度で表示する撮像信号を生成する動体抽出撮像状態を実現し、前記出力回路は前記第1信号と前記第2信号との差分に相当する信号を出力する、
    ことを特徴とする固体撮像装置。
  2. 前記電圧制御部は、前記動体抽出撮像状態において、前記静止背景部の全体を均一な中間的濃度で表示する撮像信号を生成するように前記第1電圧及び第2電圧を設定する請求項1記載の固体撮像装置。
  3. それぞれが、光電変換素子、該光電変換素子の出力を該素子への入射光量の対数値に比例する電気信号に変換するための対数変換用トランジスタを含む対数変換部及び該対数変換部からの出力を蓄積するための積分回路を備える複数の画素と、前記対数変換用トランジスタに与える電圧を制御するための電圧制御部と、前記各画素からの信号を受け取って出力するための出力回路とを備えており、
    前記電圧制御部は、
    撮像時に前記対数変換用トランジスタに撮像のための第1電圧を印加した状態で、前記光電変換素子から対数変換部を介して出力される第1信号を前記積分回路に蓄積させ、該対数変換用トランジスタのリセット時に該対数変換用トランジスタに第2電圧を印加して該トランジスタをリセットし、該リセットにより得られる第2信号を前記積分回路に蓄積させ、
    該第2電圧を制御することで、通常撮像状態と、被撮像領域に含まれる動体の少なくとも一部を、該被撮像領域に含まれる静止背景部とは異なる濃度で表示する撮像信号を生成する動体抽出撮像状態との切り換えを行い、
    前記出力回路は前記第1信号と前記第2信号との差分に相当する信号を出力する、
    ことを特徴とする固体撮像装置。
  4. 前記電圧制御部は、前記第1電圧と前記第2電圧との差の絶対値が、通常撮像状態を実現する場合の値より小さくなるように該第2電圧を制御することで動体抽出撮像状態への切り換えを行う請求項3記載の固体撮像装置。
  5. 前記動体抽出撮像状態における撮像データに動体が含まれているか否かを検知するための動体ディテクタをさらに含んでおり、前記電圧制御部は、該動体ディテクタが該動体抽出撮像状態における撮像データに動体が含まれていることを検知したとき該動体抽出撮像状態を通常撮像状態に切り換える請求項1、2、3又は4記載の固体撮像装置。
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