JP3821989B2 - 紙幣処理装置 - Google Patents
紙幣処理装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3821989B2 JP3821989B2 JP14019899A JP14019899A JP3821989B2 JP 3821989 B2 JP3821989 B2 JP 3821989B2 JP 14019899 A JP14019899 A JP 14019899A JP 14019899 A JP14019899 A JP 14019899A JP 3821989 B2 JP3821989 B2 JP 3821989B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- banknote
- pair
- bill
- shutter
- stacker
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動販売機、両替機、パチンコ玉貸機、メタル貸機等に使用される紙幣処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に紙幣(クーポン券等を含む)を取り扱う自動販売機等の機器本体内には、投入された紙幣の真偽を判別するとともに、真券と見なされた紙幣のみを積載収容するようにした紙幣処理装置が装着されている。
【0003】
この紙幣処理装置は大別すると、紙幣挿入口から投入された紙幣を装置本体内へ案内する紙幣搬送手段と、搬送された紙幣の真偽を判別する紙幣識別手段と、真券とみなされた投入紙幣を順次平行移動させる紙幣移動手段と、この紙幣移動手段を介し平行移動された紙幣を順次積載収容するスタッカとから構成されている。
【0004】
図13は本願出願人が先に特願平10−141350号で提案した紙幣処理装置1を示す要部破断概念側面図である。
【0005】
この紙幣処理装置1は、矩形状の筐体からなる装置本体2から構成されており、その正面2aの下方には紙幣挿入口3が形成されたフロントマスク4が着脱自在に装着されている。
【0006】
なお、この紙幣挿入口3が形成されたフロントマスク4は図示せぬ自動販売機等の機器の正面を構成する扉に形成されたフロントマスク取付孔からその先端、即ち紙幣挿入口3が外部へ露出するように取り付けられる。
【0007】
一方、このフロントマスク4に形成された紙幣挿入口3の直後には、当該紙幣挿入口3から紙幣が挿入されたか否かを判断する紙幣検出センサー5が配設されており、その紙幣検出センサー5直後のフロントマスク内4と装置本体2内には、紙幣挿入口3に連通し、その後、上方に立ち上がる略L字形状の紙幣搬送路6が形成されている。そして、その紙幣搬送路6の上流側には当該紙幣搬送路6を開閉するシャッター手段7が配設されている。
【0008】
このシャッター手段7は図示せぬモータ及び、このモータのピニオンギャに歯合するラック等のシャッター駆動手段を介し矢印Aのように水平方向へ移動するシャッター7aから構成されている。
【0009】
一方、紙幣挿入口3に連通する前記紙幣搬送路6は、紙幣挿入方向と略平行な水平部6aと、この水平部6aの終端から略垂直上方へ立ち上がる垂直部6bから構成されている。
【0010】
このL字形の紙幣搬送路6には、当該紙幣搬送路6に沿って投入紙幣を上流へ搬送する紙幣搬送手段8が配設されている。
【0011】
この紙幣搬送手段8は紙幣搬送路6の水平部6aおよび垂直部6bに沿って張設された無端の紙幣搬送ベルト9と、この紙幣搬送ベルト9を回転駆動するモータ9´等からなるベルト駆動手段10から構成されている。
【0012】
また、このベルト駆動手段10は紙幣搬送ベルト9を巻回張設するプーリ11、12と、このプーリ11、12の周面に圧接する従動プーリ13、14から構成され、またこの紙幣搬送ベルト9の一部には、その張力を調整するアイドルプーリ15が圧接している。
【0013】
一方、紙幣搬送路6のうち、その上流に位置する垂直部6bには、挿入された紙幣の真偽を判別する磁気センサ及び互いに対向して配置されるホトセンサ等の各種センサーからなる紙幣識別手段16が配設されている。
【0014】
このような紙幣処理装置1によると、紙幣挿入口3内に紙幣を投入すると、フロントマスク4内に配設された紙幣検出センサー5により投入紙幣の有無が検出され、その検出信号に基づき反時計方向へ正転する紙幣搬送手段8の紙幣搬送ベルト9により、投入紙幣は紙幣搬送路6の水平部6aに沿って図面の右方向へ水平搬送される。そして、次に紙幣搬送路6の垂直部6aを通過する際に、そこに配設された紙幣識別手段16により、その投入紙幣の真偽が判定される。
【0015】
そして、この紙幣識別手段16により投入紙幣が偽券と判断されると、紙幣搬送ベルト9が反転(時計方向へ回転)して、当該投入紙幣を紙幣挿入口3から返却する。
【0016】
一方、投入紙幣が紙幣識別手段16により真券と判断された場合は、その検出信号に基づき紙幣搬送ベルト9の正転が持続され、投入紙幣は紙幣搬送路6の垂直部6bに沿って装置本体2内の上方へさらに搬送される。
【0017】
一方、この装置本体2内には、紙幣搬送手段8を介し搬送された紙幣を一時収容し、その後、真券と判断された紙幣をスタッカー20内へ平行移動させる紙幣移動手段21が配設されている。
【0018】
なお、この紙幣移動手段21の詳細構造については、本願出願人が先に提案した特願平5−276592号を参照されたいが、ここではその構造を簡単に説明する。
【0019】
図14は上述した紙幣移動手段21の概念平面図で、特に図13のAA方向から見た状態を示している。
【0020】
この紙幣移動手段21は所定の間隔(取り扱う紙幣の幅より若干広い程度の間隔)を設けて配設され、同一位相で互いに反対方向に回転する一対の回転ドラム22、23と、この一対の回転ドラム22、23の中間部に形成された係合凹部22a、23aに係合する一対の係合突起24a、24bを有し、前記回転ドラム22、23が一回転すると、軸25を中心に図面の垂直方向へ向けて所定の回転角度回転するスタッカーシュート24とから構成されている。
【0021】
なお、このスタッカーシュート24を回動自在に支承する軸25の両側方には、前記紙幣搬送手段8(図13)を構成する一対の紙幣搬送ベルト9が巻回する一対のプーリ26が固着されている。またこの軸25のさらに両端部には、前記紙幣搬送手段8を構成する別の一対のプーリ27が固着されている。
【0022】
また、この一対の駆動プーリ27には、それぞれさらに一対の紙幣搬送ベルト28が巻回し、この一対の紙幣搬送ベルト28は前記スタッカーシュート24の先端部に配設された軸29の両端に回動自在に支承された一対のプーリ30にそれぞれ巻回している。従って、紙幣搬送ベルト9により軸25が回動すると、それに連動して紙幣搬送ベルト28も同時に回転駆動されることとなる。
【0023】
このような紙幣移動手段21によると、図14のBB概念断面図で示す図15のように、紙幣搬送手段8を構成する紙幣搬送ベルト9、28が反時計方向へ回転駆動され、投入紙幣31が紙幣搬送路6(図13)を介し矢印C方向へ搬送されると、その投入紙幣31は、紙幣移動手段21の回転ドラム22、23の周面長手方向に沿って形成された一対の紙幣案内スリット22b、23b内に嵌挿し、さらに図16で示すように、投入紙幣31の長手方向全体が回転ドラム22、23に形成された前記一対の紙幣案内スリット22b、23b内に嵌挿し、そこに一時収容される。
【0024】
なお、図15で示すように、上述した一対の紙幣案内スリット22b、23bの始端22b´、23b´の幅は搬送される投入紙幣31の幅方向両端部が容易に紙幣案内スリット22b、23b内へ案内されるよう他の部分よりも幅広に形成されている。
【0025】
なお、図13乃至図16で符号32は一対の回転ドラム22、23間の略中間部に配設された紙幣逆戻り防止レバーである。
【0026】
この紙幣逆戻り防止レバー32は図16で示すように、紙幣移動手段21を介しスタッカー20内に一旦収容された紙幣36の下端36aが回転ドラム22、23の紙幣案内スリット22b、23b側へ逆戻りして、そこを塞ぐことを防止するもので、この紙幣逆戻り防止レバー32は図15で示すように、軸33を中心に所定の回転角度回動自在に支承された略L字形状のレバー34と、このレバー34を常時反時計方向へ付勢するリターンスプリング35とから構成され、図15で示す初期位置では略L字形状のレバー34先端が紙幣案内スリット22b、23bの始端22b´、23b´を塞がない位置に位置決め停止されている。
【0027】
また図15、図16で、符号37はスタッカー20内に収容されている紙幣36を押圧する押え板で、この押え板37はコイルバネ38の付勢力により常時回転ドラム22、23の外周面へ向け付勢されている。
【0028】
また図15、図16で、符号40は一端がスタッカーシュート24の背面に係合し、また他端が装置本体2(図13)内の一部に係合したリターンスプリングで、このリターンスプリング40はスタッカーシュート24を軸25を中心に常時反時計方向へ付勢し、それにより図14で示す一対の係合突起24a、24bを対応する各回転ドラム22、23の各係合凹部22a、23aに圧接係合させている。
【0029】
次に上述した紙幣移動手段21の動作を説明する。
【0030】
図16で示すように、投入紙幣31がその後端31aを含めて一対の回転ドラム22、23の各紙幣案内スリット22b、23b内に収容された後、それを検知する図示せぬ検出手段の検出信号に基づき図示せぬモータ等の駆動手段を介し、一対の回転ドラム22、23が図16で示す初期位置から矢印で示すように同位相で互いに反対方向へ回転を開始すると、回転ドラム22、23の各紙幣案内スリット22b、23b内に嵌挿した投入紙幣31は各紙幣案内スリット22b、23bの回転移動に連動してスタッカー20側へ平行移動する。
【0031】
また回転ドラム22、23が回転すると同時に図14の係合凹部22a、23aも回転するので、スタッカーシュート24もこの係合凹部22a、23aに係合する一対の係合突起24a、24bを介し図17で示すように、軸25を中心に時計方向へ回転し、紙幣案内スリット22b、23b内に収容された投入紙幣31の背面中央部を押圧し、当該投入紙幣31を紙幣案内スリット22b、23b内からスタッカー20側へ平行に押し出して、当該スタッカー20内に収容されている投入紙幣36に重ねて合わせて収容する。
【0032】
その際、すなわちスタッカーシュート24により紙幣案内スリット22b、23b内から投入紙幣31が押し出される際、当該投入紙幣31の下端31aは、一旦、紙幣逆戻り防止レバー32を構成する略L字形状のレバー34先端に当接し、そのレバー34を軸33を中心に時計方向へ回転させつつ通過する。その後、投入紙幣下端31aとの当接が解除されたレバー34はリターンスプリング35の付勢力によりその初期位置(図15)に復帰する。
【0033】
一方、回転ドラム22、23は図17で示すように、投入紙幣31がスタッカー20内に平行移動された後もその回転を維持し、それにより回転ドラム22、23の係合凹部22a、23aとスタッカーシュート24の一対の係合突起24a、24b(図14)との係合が解除されると、当該スタッカーシュート24は図18で示すように、リターンスプリング40の付勢力により軸25を中心に反時計方向へ回転し、その初期位置に復帰する。そしてスタッカーシュート24が図18の初期位置に復帰すると、回転ドラム22、23も、その後回転を停止し、次の投入紙幣を紙幣案内スリット22b、23b内に嵌挿させる待機位置に復帰する。
【0034】
したがって、上述した紙幣処理装置1によると、図18で示すように、紙幣移動手段21により一旦スタッカー20内に収納された投入紙幣31が、何等かの要因で再び紙幣移動手段21側へ戻ろうとすると、その投入紙幣31の下端31aが逆戻り防止レバー32を構成する略L字形状のレバー34に当接してその逆戻りを防止されるので、これにより回転ドラム22、23に形成された紙幣案内スリット22b、23bの始端22b´、23b´が常時解放されることとなる。従って、次の投入紙幣は回転ドラム22、23の紙幣案内スリット22b、23b内に容易に嵌挿し、これにより先に収容した紙幣と次に収容する紙幣との衝突を避けて紙幣詰まりを防ぐことができることとなる。
【0035】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来の紙幣処理装置1のシャッター手段7は、前述したように図示せぬモータの駆動軸に形成されたピニオンをシャッター7aの後端に連設されたラック7bに歯合させ、このピニオンをモータを介して回転駆動させることにより、シャッター7aを矢印Aで示す図面の水平方向へ出没させ、これにより紙幣搬送路6を開閉するようにしている。
【0036】
従って、従来の紙幣処理装置1ではシャッター7aを開閉させる駆動装置として、ピニオンとラックを使用することから、紙幣搬送路6を閉塞すべく図13で示すシャッター7aを図面の右方向へ移動させる場合と、紙幣搬送路6を解放すべくシャッター7aを図面の左側方向へ移動させる場合とでは、ピニオンの回転方向が逆になる構造である。
【0037】
このため、ピニオンを駆動するモータの回転方向も適宜変更しなければならないから、シャッター7aの開閉制御が難しい難点があるばかりでなく、仮にシャッター7aによる紙幣搬送路6の閉塞を検知する図示せぬセンサーが故障した場合は、シャッター7aによる紙幣搬送路6の閉塞を検知することができず、このためピニオンがシャッター閉塞方向への回転を持続し続けることにより、シャッター7aと紙幣搬送路6を構成するシュート等とが当接し、シャッター7aのロックを招来してシャッター手段7そのものに損傷を与える虞がある。
【0038】
この発明は上述した事情に鑑み、シャッターの開閉制御が容易で、しかも安定したシャッターの開閉動作を行うことのできる紙幣処理装置を提供することを目的とする。
【0039】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するため、この発明では、紙幣搬送路を開閉するシャッター手段を具えた紙幣処理装置において、前記シャッター手段を、前記紙幣搬送路へ向けスライド自在に配設されたシャッターと、ウォームギャを駆動軸に固着したモータと、該モータの一方向への回転駆動力を前記シャッターの前記紙幣搬送路へ向けた往復運動に変換するクランク機構であって、該クランク機構は、前記モータのウォームギャの両側方に回動自在に配設され、該ウォームギャに歯合する一対のウォームホイールと、該一対のウォームホイールの各上面に突設されたガイドピンと、前記シャッターの後端に連設され対応する前記ガイドピンが嵌挿するガイド孔が形成されたスライダー片とから構成するようにしている。
【0040】
【発明の実施の形態】
以下、この発明を適用した紙幣処理装置の一実施例を詳述する。
【0041】
図1はこの発明に係わる紙幣処理装置50の要部破断概念側面図で図13と同一部分を同一符号で示す。
【0042】
この紙幣処理装置50は、図13の従来例と比較し、以下に示す4点の構造が大きく相違している。
【0043】
(1)紙幣搬送手段8を介し搬送された紙幣を一時収容し、その後、真券と判断された紙幣をスタッカー20内へ平行移動させる紙幣移動手段21の構造。
【0044】
(2)L字形の紙幣搬送路6に沿って投入紙幣を一対の回転ドラム22、23の各紙幣案内スリット22b、23b内に嵌挿させ、さらに、その投入紙幣を各紙幣案内スリット22b、23bの上流へ搬送する紙幣搬送手段8の構造。
【0045】
(3)前記紙幣移動手段21の主要構成要素である、一対の回転ドラム22、23を駆動する駆動装置の構造。
【0046】
(4)本願発明に係わる紙幣搬送路6を開閉するシャッター手段7の構造。
【0047】
次に上述した従来例と異なる構造部分を上述した項目順に説明する。
【0048】
まず項目(1)で指摘した相違について説明する。
【0049】
図2は図1のDD方向から見た本願発明に係わる紙幣移動手段21の平面図で図14と同一部分を同一符号で示している。
【0050】
この本願発明に係わる紙幣移動手段21も、従来と同様に所定の間隔(取り扱う紙幣の幅よりも若干広い間隔)を設けて配設された一対の回転ドラム22、23と、この一対の回転ドラム22、23の中間部に形成された係合凹部22a、23aに係合する一対の係合突起51a、51bを有し、前記回転ドラム22、23が一回転すると、軸25を中心に図面の垂直方向へ向けて所定の回転角度回転するスタッカーシュート51とから構成されている。
【0051】
なおこのスタッカーシュート51を回動自在に支承する軸25の両側方には、図14の従来例で示すように、一対の紙幣搬送ベルト9が巻回する一対のプーリ26も、また一対の紙幣搬送ベルト28及びこの一対の紙幣搬送ベルト28を巻回する一対のプーリ30も配設されておらず、さらにはこの一対のプーリ30を回動自在に支承する軸29もこのスタッカーシュート51には一切配設されおらず、このスタッカーシュート51そのものは極めて単純な構造となっている。
【0052】
一方、このスタッカーシュート51の下方には、装置本体2の一部に支承された軸52を中心に、前記スタッカーシュート51の動きに連動して図面の垂直方向へ向けて所定の回転角度回動するスタッカーレバー53が配設されている。
【0053】
なお、この実施例ではスタッカーレバー53を回動自在支承する前記軸52の両端に一対のプーリ54が支承され、この各プーリ54に紙幣搬送手段8の主要構成要素である紙幣搬送ベルト9の一端が巻回されている。
【0054】
このスタッカーレバー53と前記スタッカーシュート51とは、図2のEE概念断面図で示す図3のように、スタッカーシュート51の略中間部に支承された軸形状のカム55と、このカム55と対向する位置の前記スタッカーレバー53に形成され、前記カム55を嵌挿するカム溝53aとからなるリンク機構56を介し互いに係合している。
【0055】
なお、このスタッカーレバー53の下端53bは、図2で示すように紙幣逆戻り防止レバー32の先端を越える位置まで延設され、かつ、この紙幣逆戻り防止レバー32と対向する位置には、当該紙幣逆戻り防止レバー32と当接することがないよう切り欠53cが形成されている。
【0056】
なお、図2に示すように、前記スタッカーシュート51の先端側にはゴム等の合成樹脂で形成された比較的摩擦係数の大きい一対のローラー60が軸61を介し回動自在に支承されている。なお、このローラー60の作用については後に詳述する。
【0057】
次に、上述したスタッカーレバー53の作用を説明する。
【0058】
図4は上述したスタッカーレバー53の作用を説明する紙幣移動手段21の概念側面図で、図3と同一部分を同一符号で示すとともに、特にスタッカー20内に、しわが形成された紙幣36が大量に収容され、それによりこの収容紙幣36の幅方向中央部が大きく一対の回転ドラム22、23側に膨れ上がった状態を示している。
【0059】
この図4で示す状態において、投入紙幣31が紙幣搬送手段8の紙幣搬送ベルト9を介してその後端31aを含めて一対の回転ドラム22、23の各紙幣案内スリット22b、23b内に収容されると、それを検知する図示せぬ検出手段の検出信号に基づいて後述するモータ等の駆動手段を介し、一対の回転ドラム22、23が図4で示す初期位置から矢印で示すように同位相で互いに反対方向へ回転を開始する。すると回転ドラム22、23の各紙幣案内スリット22b、23bに嵌挿した投入紙幣31は各紙幣案内スリット22b、23bの回転移動に連動してスタッカー20側へ平行移動する。
【0060】
また一対の回転ドラム22、23が回転すると同時に、この一対の回転ドラム22、23の係合凹部22a、23a(図2)も回転するので、この係合凹部22a、23aに係合する一対の係合突起51a、51b(図2)を介しスタッカーシュート51も図5で示すように、軸25を中心に時計方向へ回転する。
【0061】
このようにスタッカーシュート51が軸25を中心に時計方向へ回転すると、その先端側に配設された一対のローラー60が紙幣案内スリット22b、23b内に収容された投入紙幣31の中央部背面を押圧し、当該投入紙幣31を紙幣案内スリット22b、23b内からスタッカー20側へ平行に押し出す。
【0062】
なお、上述した一対のローラー60は投入紙幣31の中央部背面を押圧する際に、当該紙幣31がその幅方向へ移動することを阻止する。
【0063】
一方、このスタッカーシュート51が軸25を中心に時計方向へ回転すると、当該スタッカーシュート51とスタッカーレバー53とを係合させるカム55及びカム溝53aからなるリンク機構56の作用により、図5で示すように、スタッカーレバー53も軸52を中心に反時計方向へ回転し、挿入紙幣31の下端31aを強く押圧し、当該紙幣31をスタッカー20側へ平行に押し出す。なお、スタッカーレバー53が反時計方向へ回転すると、その先端53bは一対の回転ドラム22、23の外周面を越えた位置にまで至るので、その間に挿入紙幣31の下端31aは紙幣逆戻り防止レバー32を構成する略L字形状のレバー34先端に当接の後、確実に当該略L字形状のレバー34の先端を越えた位置、すなわち一対の回転ドラム22、23の外周面を越えた位置にまで至ることとなる。
【0064】
その後、投入紙幣下端31aとの当接が解除された紙幣逆戻り防止レバー32のレバー34はリターンスプリング35の付勢力によりその初期位置へ迅速に復帰する。
【0065】
一方、回転ドラム22、23が一回転し、図6で示す初期位置に復帰すると、前記スタッカーシュート51もリターンスプリング40の付勢力により軸25を中心に反時計方向へ回転し、その初期位置に復帰する。
【0066】
またこのスタッカーシュート51が図6の初期位置に復帰すると、リンク機構56の作用によりスタッカーレバー53も軸52を中心に時計方向へ回転し、その初期位置に復帰するので、紙幣移動手段21全体が次の投入紙幣を紙幣案内スリット22b、23b内に嵌挿させる待機位置に復帰する。
【0067】
なお、スタッカーレバー53がその初期位置に復帰する際、しわが形成され、その幅方向中央部が膨れた状態の多量の紙幣36及び平行移動された紙幣31はその弾発力によつて、一対の回転ドラム間22、23間に押し戻されるが、これらの紙幣36、31の下端36a、31aは、図5で示すように、反時計方向へ回転したスタッカーレバー53の先端53bにより一旦紙幣逆戻り防止レバー32を構成する略L字形状のレバー34先端を越えた位置に移動されているので、そこから一対の回転ドラム間22、23側へ押し戻されても、図6及び紙幣処理装置1の要部断面図示す図7のように、それら押し戻された紙幣31、36は紙幣逆戻り防止レバー32を構成する略L字形状のレバー34の背面に確実に係合して、その位置に停止することとなり、そこから回転ドラム22、23に形成された紙幣案内スリット22b、23bの始端22b´、23b´側(図6)へ侵入することはない。
【0068】
従って、スタッカー20内に、しわが形成された紙幣36が大量に収容され、それにより収容紙幣の幅方向中央部が膨れた状態であっても、その下端31a、36aは紙幣逆戻り防止レバー32を構成する略L字形状のレバー34により紙幣案内スリット22b、23bの始端22b´、23b´内への移動が確実に阻止されているので、この回転ドラム22、23に形成された紙幣案内スリット22b、23bの始端22b´、23b´は常時解放された状態となり(図6)、このため次の投入紙幣が回転ドラム22、23の紙幣案内スリット22b、23b内へスムーズに嵌挿することができ、この結果、先に収容した紙幣と次に紙幣案内スリット22b、23b内へ収容する紙幣との衝突が避けられて、紙幣詰まりを可及的に防ぐことができることとなる。
【0069】
次に、前記項目(2)で指摘したL字形の紙幣搬送路6に沿って投入紙幣を一対の回転ドラム22、23の各紙幣案内スリット22b、23bを介し、その上流へ搬送する紙幣搬送手段8に関し、従来の紙幣処理装置1と本願実施例の紙幣処理装置50との構造の相違について詳述する。
【0070】
図14に記載した従来例の紙幣搬送手段8は、スタッカーシュート24を回動自在に支承する軸25の両側方に、一対の紙幣搬送ベルト9が巻回する一対のプーリ26、27を固着し、またこの一対のプーリ27には別の一対の紙幣搬送ベルト28を巻回させ、さらにこの一対の紙幣搬送ベルト28の他端をスタッカーシュート24の先端部に配設された軸29の両端に支承された一対のプーリ30に巻回させる構造であり、全体として極めて部品点数多く構造が複雑で、このため製造の際のコストアップ要因となっている。
【0071】
なお、図14で示す従来例のように、スタッカーシュート24を支承する軸25の両側方に一対のプーリ26、27を固着し、この一対のプーリ27に一対の紙幣搬送ベルト28を巻回させる理由は、この一対の紙幣搬送ベルト28により挿入紙幣31を紙幣案内スリット22b、23bの上流へ搬送させるとともに、図17で示すように、軸25を中心にスタッカーシュート24を反時計方向へ回転させる際に、一対の紙幣搬送ベルト28を投入紙幣31の背面に圧接させ、それによりスタッカー20側へ投入紙幣31を平行移動させる際に、その投入紙幣31が幅方向へ移動することを阻止し、これにより投入紙幣31を正確にスタッカー20内に積載収容させるためである。
【0072】
この従来例の紙幣搬送手段8に対し、本願実施例の紙幣処理装置50に適用した紙幣搬送手段8は、図1及び図2で示すように、紙幣搬送ベルトは一対の紙幣搬送ベルト9のみであり、またその一端をスタッカーシュート51先端側の軸52に支承した一対のプーリ54に巻回させるだけであるから、その構造は図14に示す従来例と比較して極めて簡単な構造である。しかもこの図1及び図2で示すプーリ54はスタッカーシュート51先端側に配設されているから、従来例と同様に挿入紙幣31を各紙幣案内スリット22b、23bの上流側へ搬送させることもできる。
【0073】
また本願実施例の紙幣処理装置50では、前述したようにスタッカーシュート51先端側に一対のローラー60を配設し、この一対のローラー60により紙幣案内スリット22b、23b内に収容された投入紙幣31の中央部背面を押圧して当該投入紙幣31が紙幣案内スリット22b、23b内からスタッカー20側へ平行移動する際に当該紙幣31の幅方向への移動を阻止するようにしたから、従来と同様に投入紙幣31を正確にスタッカー20内に積載収容させることができる。また従来例に比較して一層構造が簡単で部品点数の少ない紙幣搬送手段を提供することができるから、本願実施例の紙幣処理装置50では、その製造工程および製造コストが大幅に削減されることとなる。なお、図2に示す本願実施例ではスタッカーシュート51先端側に一対のローラー60を配設したが、このローラ60の数は、一個でも良く、その数に限定されることはない。
【0074】
次に、前記項目(3)に指摘した、紙幣移動手段21の主要構成要素である一対の回転ドラム22、23を駆動する駆動装置の構造に関し、従来の紙幣処理装置1と本願実施例の紙幣処理装置50との相違について詳述する。
【0075】
図1に示すように、この紙幣処理装置50では、紙幣移動手段21の主要構成要素である一対の回転ドラム22、23を回転駆動する駆動装置65が装置本体2の内部上方に配設されている。
【0076】
一方、この紙幣処理装置50では、前述したように紙幣搬送手段8の一対の紙幣搬送ベルト9の搬送力により、投入紙幣31を一対の回転ドラム22、23の周面に形成された各紙幣案内スリット22b、23bに沿ってその上流へ搬送させるようにしているが、特に図2のHH概念拡大断面図で示す図8のように、各紙幣案内スリット22b、23b内に嵌挿した投入紙幣31を、当該各紙幣案内スリット22b、23bに沿ってその上流へ搬送させるためには、この紙幣案内スリット22b、23b内に嵌挿した投入紙幣31の両端31b、31cを当該紙幣案内スリット22b、23bにより一対の紙幣搬送ベルト9側へ押し付け、それにより投入紙幣31と紙幣搬送ベルト9との摩擦力を確保する必要がある。そのためには、紙幣案内スリット22b、23bを図8で示す位置、即ち投入紙幣31の両端31b、31cを一対の紙幣搬送ベルト9側へ押し付ける位置に一対の回転ドラム22、23を位置決め停止させる必要がある。
【0077】
なお、当然ながら従来の紙幣処理装置1においても、図8で示す位置に紙幣案内スリット22b、23bが位置決めされるよう一対の回転ドラム22、23を駆動するモータ等の駆動手段の回転停止位置等を制御している。
【0078】
しかしながら、この一対の回転ドラム22、23を駆動する従来の駆動手段は、モータ及びこのモータの駆動力を一対の回転ドラム22、23に伝達する歯車等の動力伝達手段から構成されているため、この一対の回転ドラム22、23の停止位置は、温度などの環境条件、または機械の負荷のバラツキ等の要因により誤差が生じやすいものとなっている。
【0079】
このため一対の回転ドラム22、23の停止位置に一旦誤差が生じると紙幣31を紙幣搬送ベルト9に押し付ける力が不安定となり、このため投入紙幣31と紙幣搬送ベルト9との摩擦力が低減し紙幣搬送不良等の不具合が発生する虞がある。
【0080】
特に図8において、一対の回転ドラム22、23のうち、一方の回転ドラム22が図8の位置から時計方向へ僅かに回転し、また他方の回転ドラム23が反時計方向へ僅かに回転した場合は、紙幣案内スリット22b、23bによる紙幣31の両端部31b、31cへの押さえが働かず、このため紙幣31が紙幣搬送ベルト9から浮き上がり、紙幣搬送ベルト9による紙幣31への搬送力が著しく低下して、紙幣の搬送ミスを発生させる要因となる。
【0081】
そこで、実施例の紙幣処理装置50では、上述した紙幣の搬送ミスを可及的に低減させるため、一対の回転ドラム22、23を駆動する駆動手段65(図1)にブレーキ手段を介在させ、一旦所定位置に停止した一対の回転ドラム22、23がそれぞれ一方向(紙幣案内スリット22b、23bによる紙幣31の両端部31b、31cへの押さえが働かない方向)へ回転させないようにしている。
【0082】
図9は実施例の紙幣処理装置50に使用される一対の回転ドラム22、23を駆動する駆動手段65の概念拡大平面図である。
【0083】
この駆動手段65はモータ66の駆動軸に固着されたピニオン67の回転を減速して、その駆動力を一対の回転ドラム22、23に伝達する複数の歯車からなる歯車減速装置68から構成されている。
【0084】
この歯車減速装置68のうち、一対の回転ドラム22、23に直結し、当該一対の回転ドラム22、23を直接回転駆動する最終段の各歯車69、70には、モータ66による各歯車69、70の回転駆動が停止した際に、その位置から各回転ドラム22、23が一方向へ回転移動することを阻止するブレーキ手段71がそれぞれ配設されている。
【0085】
このブレーキ手段71は、各最終段の歯車69、70の上面にそれぞれ固着され、当該歯車69、70とともに回転し、その周面に大きな段差72aを有する回転カム72と、この回転カム72の周面に圧接するストッパー爪73aを有するバネ体73とか構成されている。なお、このバネ体73は合成樹脂等で断面略Y字形に一体形成され、その一端73bは装置本体2の一部に形成された突起2cに嵌挿し、他端73bは装置本体2の周面に突設されたピン2cと係合し、そこに位置決め支承されている。
【0086】
このようなブレーキ手段71によると、各歯車69、70の回転駆動が停止した際に、各回転カム72の段差72aと各バネ体73のストッパー爪73aとがそれぞれ係合するので、一対の回転ドラム22、23のうち一方の回転ドラム22は時計方向へ回転することが阻止され、また他方の回転ドラム23は反時計方向へ回転することが阻止されることとなる。
【0087】
このため、図8で示すように、一対の回転ドラム22、23は、その各紙幣案内スリット22b、23b内に嵌挿した投入紙幣31の両端31a、31bを当該紙幣案内スリット22b、23bにより一対の紙幣搬送ベルト9側へ押し付ける位置に確実に停止し、それにより投入紙幣31と紙幣搬送ベルト9との密着を確保して、紙幣搬送ベルト9から摩擦力を得る状態に維持することとなる。
【0088】
従って、挿入紙幣31は紙幣案内スリット22b、23bにより紙幣搬送手段8の一対の紙幣搬送ベルト9に押し付けられ、これにより適度な摩擦力得て紙幣案内スリット22b、23bの上流へ安定して搬送されることとなる。
【0089】
次に、前記項目(4)で指摘した本願発明に係わる紙幣搬送路6を開閉するシャッター手段7の構造を詳述する。
【0090】
本願発明に係わる紙幣処理装置50では、図1の要部破断拡大図で示す図10のように、シャッター手段7を構成するシャッター7aを、その後端に配設されたモータ80と、このモータ80の一方向への回転駆動力をシャッター7aの図面左右方向への往復運動に変換するクランク機構81とにより構成している。
【0091】
このクランク機構81は図10の上面図で示す図11のように、モータ80の駆動軸82先端に固着されたウォームギャ83と、このウォームギャ83の両側方に回動自在に配設され、該ウォームギャ83に歯合する一対のウォームホイール84、85と、この一対のウォームホイール84、85の各上面に突設されたガイドピン84a、85aとから構成されている。
【0092】
またこの各ガイドピン84a、85aはスライダー片86に形成された対応する各ガイド孔86a、86b内に嵌挿している。なお、このスライダー片86は前記シャッター7aの後端に連設されており、また前記ガイド孔86a、86bはスライダー片86の幅方向に沿って互いに対称な位置に形成されている。
【0093】
次に、上述した紙幣処理装置50に適用した本願発明に係わるシャッター手段7の作用を説明する。
【0094】
図10で示すように、モータ80の駆動軸82が一方向へ回転すると、ウォームギャ83を介し、当該ウォームギャ83に歯合する一対のウォームホイール84、85が矢印で示すように互いに逆方向へ回転する。
【0095】
すると、この一対のウォームホイール84、85上面に植設された各ガイドピン84a、85aも一対のウォームホイール84、85の回転に従動して互いに逆方向へ向けて回転し、またこの回転する各ガイドピン84a、85aに係合する各ガイド孔86a、86bにより、スライダー片86を介しシャッター7aは図11の初期位置、即ち紙幣搬送路6の閉塞する図面最右端位置から図12で示す図面最左端位置、即ち紙幣搬送路6の拡開位置を経て再び図11の初期位置へ復帰するという左右往復運動を行う。
【0096】
したがって、上述した紙幣処理装置50に適用したシャッター手段7によると、図11で示すモータ80の駆動軸82を一方向へ回転させると、シャッター7aは所定距離左右方向へ往復運動を行って、紙幣搬送路6の開閉を行うので、従来のごとく紙幣搬送路6を開閉する際に、モータの回転方向を変化させる制御が不要となるので、その紙幣搬送路6の開閉制御が簡単になるばかりでなく、仮にシャッター7aによる紙幣搬送路6の閉塞を検知するセンサーが故障した場合に、モータ80が動き続けてもシャッター7aは単に所定距離左右方向へ往復運動を行うだけであるから、シャッター7aと紙幣搬送路6を構成するシュート等とが当接し、これによりシャッター7aのロックを招来してシャッター手段7そのものを損傷させるという虞を可及的に回避することができることとなる。
【0097】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明に係わる紙幣処理装置では、紙幣搬送路を開閉するシャッター手段をスライド自在なシャッターと、モータの一方向への回転駆動力をシャッターの往復運動に変換するクランク機構とから構成するようにしたから、シャッター開閉の際にモータの回転方向を変換する制御が全く不要で、このため紙幣搬送路の開閉制御が簡単になるばかりでなく、仮にシャッターの開閉を検知するセンサーが故障した場合に、モータが動き続けてもシャッターは単に所定距離左右方向へ往復運動を行うだけであるから、シャッターと紙幣搬送路とが当接し、これによりシャッターがロックしてシャッター手段そのものを損傷させるという虞を可及的に回避させ、これにより安定したシャッターの開閉動作を行って故障の少ない幣処理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明に係わる紙幣処理装置の要部破断概念側面図。
【図2】図2はこの発明に係わる紙幣移動手段の概念正面図。
【図3】図3はこの発明に係わる紙幣移動手段の概念側面図。
【図4】図4はこの発明に係わる紙幣移動手段の作用を示す概念側面図。
【図5】図5はこの発明に係わる紙幣移動手段の作用を示す概念側面図。
【図6】図6はこの発明に係わる紙幣移動手段の作用を示す概念側面図。
【図7】図7はこの発明に係わる紙幣移動手段の作用を示す要部概念断面図。
【図8】図8はこの発明に係わる紙幣処理装置の要部断面図。
【図9】図9はこの発明に係わる紙幣処理装置に適用した回転ドラム駆動用の駆動装置を示す要部破断面図。
【図10】図10はこの発明に係わる紙幣処理装置のシャッター手段を示す図1の要部拡大図。
【図11】図11はこの発明に係わる紙幣処理装置のシャッター手段の概念平面図。
【図12】図12はこの発明に係わる紙幣処理装置のシャッター手段の概念平面図。
【図13】図13は従来の紙幣処理装置の要部破断概念側面図。
【図14】図14は従来の紙幣移動手段を示す概念正面図。
【図15】図15は従来の紙幣移動手段の作用を示す概念側面図。
【図16】図16は従来の紙幣移動手段の作用を示す概念側面図。
【図17】図17は従来の紙幣移動手段の作用を示す概念側面図。
【図18】図18は従来の紙幣移動手段の作用を示す概念側面図。
【符号の説明】
6…紙幣搬送路
7…シャッター手段
7a…シャッター
50…紙幣処理装置
80…モータ
81…クランク機構
82…駆動軸
83…ウォームギャ
84、85…ウォームホイール
84a、85a…ガイドピン
86…スライダー片
86a、86b…ガイド孔
Claims (1)
- 紙幣搬送路を開閉するシャッター手段を具えた紙幣処理装置において、
前記シャッター手段は、前記紙幣搬送路へ向けスライド自在に配設されたシャッターと、ウォームギャを駆動軸に固着したモータと、該モータの一方向への回転駆動力を前記シャッターの前記紙幣搬送路へ向けた往復運動に変換するクランク機構であって、該クランク機構は、前記モータのウォームギャの両側方に回動自在に配設され、該ウォームギャに歯合する一対のウォームホイールと、該一対のウォームホイールの各上面に突設されたガイドピンと、前記シャッターの後端に連設され対応する前記ガイドピンが嵌挿するガイド孔が形成されたスライダー片とからなることを特徴とする紙幣処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14019899A JP3821989B2 (ja) | 1999-05-20 | 1999-05-20 | 紙幣処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14019899A JP3821989B2 (ja) | 1999-05-20 | 1999-05-20 | 紙幣処理装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28451798A Division JP3779076B2 (ja) | 1998-10-06 | 1998-10-06 | 紙幣処理装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000113278A JP2000113278A (ja) | 2000-04-21 |
JP3821989B2 true JP3821989B2 (ja) | 2006-09-13 |
Family
ID=15263205
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14019899A Expired - Fee Related JP3821989B2 (ja) | 1999-05-20 | 1999-05-20 | 紙幣処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3821989B2 (ja) |
-
1999
- 1999-05-20 JP JP14019899A patent/JP3821989B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000113278A (ja) | 2000-04-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3779076B2 (ja) | 紙幣処理装置 | |
US8245830B2 (en) | Paper currency handling device | |
JP2006350835A (ja) | 紙幣処理装置 | |
JP4582787B2 (ja) | 紙幣処理装置 | |
JP2009137659A (ja) | 紙葉類処理装置 | |
JP3821989B2 (ja) | 紙幣処理装置 | |
JPH07306969A (ja) | 取引口のシャッタ装置 | |
JP5196518B2 (ja) | 紙幣処理装置 | |
JP2010118066A (ja) | 紙幣処理装置 | |
JP3779077B2 (ja) | 紙幣処理装置 | |
CA2399474C (en) | Bank-note processing device | |
JP2000113277A (ja) | 紙幣処理装置 | |
JP2011048428A (ja) | 紙幣識別装置 | |
JP2587519B2 (ja) | 紙幣出金機のリジェクト機構 | |
JP5078065B2 (ja) | 媒体処理装置 | |
AU754239B2 (en) | Bank-note processing device | |
JP5078066B2 (ja) | 紙幣処理装置 | |
KR200399932Y1 (ko) | 지폐식별장치 | |
JP2009199563A (ja) | 紙葉類鑑別装置及び紙葉類鑑別法 | |
JP4095633B2 (ja) | 紙幣処理装置 | |
JP2009042958A (ja) | 紙葉類識別機の紙葉類引き抜き防止機構 | |
JPS6327245Y2 (ja) | ||
JP2010067282A (ja) | 紙幣処理装置 | |
JP2009237793A (ja) | 紙幣処理装置、及び紙幣取扱装置 | |
JP2019067124A (ja) | 紙幣収容装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060126 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060131 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060314 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060606 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060621 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090630 Year of fee payment: 3 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100630 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110630 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110630 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120630 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130630 Year of fee payment: 7 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |