JP3821887B2 - バキュームリリーフ弁 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、原子力工業や、化学工業、食品工業など、各種産業分野において使用されるタンクなどに付設するバキュームリリーフ弁に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、図14に示す純水タンクBには、タンク本体11内に貯溜する液体の一例である純水Wと大気が接触して純水W中の溶存酸素量が増える(又は純水Wの純度が低下する)のを防止するため、純水Wと大気を隔離するダイヤフラムゴム膜12が配設されている。
また、このダイヤフラムゴム膜12を、変動する純水Wの水位(又は液位という)に追従させるため、このダイヤフラムゴム膜12内には、重錘リング13が配設されていると共に、ダイヤフラムゴム膜12の下には、重錘リング13の重量と平衡する浮力を有するリング状の浮きフープ14が配設されている(図15参照)。
また、タンク本体11の底部には、このタンク本体11内の純水Wを側マンホール60から完全にブロー(又は排液、排水という)したとき、ダイヤフラムゴム膜12がタンク本体11と固着したり破損したりするのを防止するため、上部にグレーチングを有するダイヤフラム受台15が配設されている。
なお、ダイヤフラムゴム膜12がダイヤフラム受台15の上方の所定距離まで近接したときを最低水位又は水位0%という(図15参照)。
更に、タンク本体11内の純水Wを最低水位以下まで側マンホール60から排出する場合、タンク本体11とダイヤフラムゴム膜12で形成される空間Sが減圧されて、ダイヤフラムゴム膜12が下方に引き込まれ(図18参照)、この結果、ダイヤフラムゴム膜12やダイヤフラム受台15が破損するのを防止するため、タンク本体11の周壁にはバキュームリリーフ弁Cが取付けられている。
【0003】
ここで、図15及び図16を参照して、従来のバキュームリリーフ弁Cの基本構成について説明すると、このバキュームリリーフ弁Cは、上部に通気口16aを備え、下部に液体出入口16bを備えるハウジング16内に、液体出入口16bから流入する純水Wの水位の上昇によって、通気口16aの下部に設けられたリング状のシートパッキン17のリップ部17aと当接して弁シールをするオーステナイト系ステンレス鋼(JIS規格SUS304:以下、単にSUS304という)製の球体からなるフロート18を備えている。
また、図15〜図17を参照して、従来のバキュームリリーフ弁Cの具体的構成について説明すると、上述したハウジング16は、タンク本体11の下部周壁に取付けられた短管19に元弁20を介して接続されたエルボー管16cと、このエルボー管16cの上端に接続された外側ケース16dとから構成されている。
そして、エルボー管16cの上端内部には、フロート18を支持する4つの支脚からなる弁座16eが設けられていると共に、このエルボー管16cの上端内部には、純水Wの水位の変動によるフロート18の上、下動をガイドする4本のフロートガイド16fが立設されている。
また、外側ケース16dの上部中央には、通気口16aが形成されていると共に、この通気口16aを介してハウジング16内に塵や埃が入るのを防止するため、外側ケース16dの上部には、通気口16aを覆って四角い金属製のネット16gが配設され、更に、このネット16gの上方に笠16hが配設されている。
また、外側ケース16dの通気口16aには、図16に示すように、パッキンホルダー16iが螺着されていると共に、このパッキンホルダー16iにシートパッキン17が嵌着されている。なお、このシートパッキン17は、ショア硬度70のエチレンプロピレンゴム(以下、EPDM70という)からなり、図16及び図17に示すように、フランジ部17bの一端部からリップ部17aを延設してなるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来のバキュームリリーフ弁Cでは、未だ、以下の解決すべき課題を有していた。
即ち、シートパッキン17の材質にEPDM70が使用されると共に、フロート18の材質にSUS304が使用されているため、これらEPDM70とSUS304の馴染みが良く、シートパッキン17とフロート18の固着現象が発生するという問題があった。
このため、タンク本体11内の純水Wを最低水位以下まで側マンホール60から排出する場合、タンク本体11とダイヤフラムゴム膜12で形成される空間Sが減圧されて、ダイヤフラムゴム膜12が下方に引き込まれてしまい(図18参照)、この結果、ダイヤフラムゴム膜12やダイヤフラム受台15が破損するという危険性があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、シートパッキンとフロートの固着現象の発生を防止して、良好な作動性能を得ることができると共に、たとえ、最低水位以下まで液体を排出する場合でも、ダイヤフラムゴム膜やダイヤフラム受台等が破損するのを防止して、高い信頼性を得ることができるバキュームリリーフ弁を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的に沿う請求項1記載のバキュームリリーフ弁は、上部に通気口を備え、下部に液体出入口を備えるハウジング内に、前記液体出入口から流入する液体の液位の上昇によって、前記通気口の下部に設けられたリング状のシートパッキンのリップ部と当接して弁シールをするフロートを備えたバキュームリリーフ弁において、
前記フロートは表面にフッ素樹脂をコーティングした球体からなり、前記シートパッキンはゴム材からなり、
前記フッ素樹脂は、厚み80〜120μmのPFAであって、
前記ゴム材は、ショア硬度60〜80のNBR又はEPDMであることを特徴とする。
【0006】
ここで、上述した「PFA」、「NBR」、及び「EPDM」とは、それぞれ、「テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体」、「アクリロニトリルブタジエンゴム」、「エチレンプロピレンゴム」をいう。
また、フロートはその材質等にも依るが、中空状又は中実状のものを使用することができる。また、フロートの材質として具体的には、ステンレス鋼等の金属製、セラミックス製、合成樹脂製のもの等を使用することができる。
また、フロートの表面にコーティングするフッ素樹脂の厚さは、80〜120μm、好ましくは90〜110μmとする
これは、フッ素樹脂の厚さが90μm未満になると、フッ素樹脂の厚さが薄過ぎて簡単に剥離し、フロートとシートパッキンの固着現象を防止できなくなる傾向が現れ、特に80μm未満になるとその傾向が著しくなるからである。
また、逆に、フッ素樹脂の厚さが110μmをえると、フッ素樹脂の厚さが厚過ぎて塊状に剥離してしまい、前記と同様、フロートとシートパッキンの固着現象を防止できなくなる傾向が現れ、特に120μmをえるとその傾向が著しくなるからである。
また、シートパッキンの材質であるゴム材の硬さはショア硬度60〜80とする
これは、ゴム材の種類にも依るが、ゴム材の硬さがショア硬度60未満になると、シートパッキンが柔らか過ぎて、フロートとシートパッキンの固着現象を防止できなくなる傾向が現れるからである。
また、逆に、ゴム材の硬さがショア硬度80をえると、シートパッキンが硬過ぎて、例えば、シートパッキンに圧縮成形時の加工誤差等が生じていたとき、フロートとシートパッキンの間にできる隙間をそれ自体の変形に依って消失することができなくなって、弁シールの際、水漏れ等が発生する傾向が現れ、特にショア硬度90をえるとその傾向が著しくなるからである。
【0007】
【発明の実施の形態】
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。なお、従来例と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略するものとする。
図1に示すように、本発明の一実施の形態に係るバキュームリリーフ弁Aが、従来例のバキュームリリーフ弁Cと異なる点は、表面にフッ素樹脂の一例であるPFAをコーティングした中空状の金属製(SUS304)の球体からなるフロート25を用いた点と、ゴム材の一例であるNBR70製のシートパッキン26を用いた点である。
以上のように本実施の形態に係るバキュームリリーフ弁Aによれば、シートパッキン26の材質としてNBR70を使用し、フロート25として中空状のSUS304製球体の表面にPFAをコーティングしたものを使用することにより、シートパッキン26とフロート25の間の固着現象を防止することができ、この結果、バキュームリリーフ弁Aの作動性能を向上することができると共に、たとえ、純水タンクBのタンク本体11内の最低水位以下まで純水Wをブロー(又は排液、排水という)する場合でもダイヤフラムゴム膜12やダイヤフラム受台15等が破損するのを防止して、高い信頼性を得ることができる。
【0008】
【実施例】
次に、本実施の形態に係るバキュームリリーフ弁A(図1参照)の確認試験を行った結果について説明する。なお、本確認試験では、バキュームリリーフ弁Aの基本的な構造を変えずに、シートパッキンの材質や形状とフロートの材質の異なる組合せを種々変更して(表1参照)後述する各種試験を行うものとする。
【0009】
【表1】
Figure 0003821887
【0010】
なお、表1中、「EPDM70」とはショア硬度70のEPDM(但し、リップ幅12mm:主要寸法は図2(a)参照)、「EPDM90」とはショア硬度90のEPDM(但し、リップ幅12mm:主要寸法は図2(a)参照)、「NBR70」とはショア硬度70のNBR(但し、リップ幅12mm:主要寸法は図2(a)参照)である。
また、表1中、「EPDM70(リップ幅変更)」とは、EPDM70製のシートパッキンであってリップ部を削ってリップ幅を7mmに変更したもの(主要寸法は図2(b)参照)、「EPDM70(Oリングタイプ)」とは、EPDM70製のシートパッキンであってOリング状としたもの(主要寸法は図2(c)参照)である。
更に、「EPDM70+エムラロン345(30μm)」とは、EPDM70製のシートパッキンであって内面に四弗化エチレン樹脂を含有するエマルジョン塗料と硬化剤とからなる乾燥皮膜潤滑塗料(日本アチソン(株)社製:商品名エムラロン345)を30μmコーティングしたものである。
また、「SUS304」とは外径155mm(厚さ約1mm)の中空状のSUS304製の球体からなるフロートであり、「SUS304+PFA(100μm)」とは、前述したSUS304製のフロートの表面全面にテトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体を100μmコーティングしたものである。
【0011】
まず、シール性確認試験を行った結果について説明する。
〈シール性確認試験〉
本試験は、表1に示すフロートとシートパッキンの各種組合せについて、図3に示す実機モデル41を用いて、表2に示す条件下でのシール性の確認をする目的で行ったものである。
なお、本試験では、フロートの上部に空気が残存する場合(図4(a)参照)としない場合(図4(b)参照)、更に、水位0%のとき(水圧300mmAq)とタンク本体11内に純水Wを満水したとき(水圧9920mmAq)について検討するものとする。以下詳細に説明する。
【0012】
【表2】
Figure 0003821887
【0013】
まず、図3に示す実機モデル41、及び表1に示すフロートとシートパッキンを準備する。なお、実機モデル41の主要寸法は、図4(a)、(b)に示す通りである。また、フロートの作動状態及び水位の確認をするため、弁本体36及び水位計30は透明アクリル製とし、その他の部材は所定圧力に耐える材質とする。
なお、図3及び図4中、32、33、34は接続弁、35は圧力計、37は空気抜き弁、38は下部弁体、39は排水弁、40は注入弁、42は通気口、43はフロートガイド、44は液体出入口である。
次に、実機モデル41にシートパッキンとフロートを所定の組合せでセットし、注入弁40より水道水を注入する。この際、接続弁32、33、34は開放しておき、空気抜き弁37及び排水弁39は閉止しておくものとする。そして、フロートがシートパッキンにあたるまで水道水を注入する。
ここで、フロートの上部に空気を残存させる場合(図4(a)参照)は、そのまま水位を上昇させ、水位計30の水圧が300mmAqとなる位置で10分間保持する。この保持期間中に目視でシール状態を確認すると共に、シール部に指先で石鹸水を付け、この石鹸水の状況を目視で確認する。
また、フロートを水没させた状態で試験する場合(図4(b)参照)は、上述したシール状態を確認した後、弁本体36の上部にある空気抜き弁37を利用して、フロート上部に残存する空気を除去する。その後、フロート上部に空気を残存させた場合と同じ手順で試験を行う。
そして、更に水位を上昇させ、9920mmAqの圧力で試験を行うが、装置の都合で前記圧力を測定できる水位計を準備できない場合は、接続弁32を閉止し、注入弁40側より図示しない水圧ポンプにて昇圧し、1kgf/cm2 の圧力にてシール状態の確認を行うものとする。
そして、所定の圧力が得られたら、注入弁40を閉止し、この状態で10分間保持し、この保持期間中にシール状態の確認を行う。この際、漏れの無い場合を合格とする。その結果を表3に示す。
【0014】
【表3】
Figure 0003821887
【0015】
表3から明らかなように、試験No9、10の場合(シートパッキンに「EPDM70(Oリングタイプ)」を用いた場合)、フロートとの馴染みが悪く、シール部より水が漏れることが確認された。
また、試験No11、12の場合(シートパッキンに「EPDM70+エムラロン345(30μm)」を用いた場合)、シール性は一応確認できるものの、コーティング材であるエムラロン345が剥離し易く、耐久性に欠けることが確認された。
なお、その他のシートパッキンに関しては、フロートが「SUS304」であっても「SUS304+PFA(100μm)」であっても、良好なシール性が得られることが確認された。
【0016】
次に、離脱性確認試験を行った結果について説明する。
〈離脱性確認試験〉
本試験は、本試験に先立ち行われたシール性確認試験にて合格したフロートとシートパッキンの組合せ(表1参照)について、図3に示す実機モデル41を用いて、表4に示す条件下で、1週間放置した後、フロートを作動したときの作動状況及び水位データを確認し、その中で良好なデータが得られた2種類及びオリジナルの組合せ(表1参照)について、3ヶ月放置した後のフロートの作動状況及び水位データを確認する目的で行ったものである。以下詳細に説明する。
【0017】
【表4】
Figure 0003821887
【0018】
まず、上述したシール性確認試験と同様、実機モデル41(図3参照)にシートパッキンとフロートを所定の組合せでセットし、注入弁40(図3参照)より水道水を注入し、フロートがシートパッキンにあたるまで水道水を注入する。
そして、フロート上部に空気を残存させる場合は、そのまま水位を上昇させ、1kgf/cm2 の圧力で1週間放置する。一方、フロート上部に空気を残存させない(即ち、フロートを水没した状態)で試験する場合は、前記と同様、空気抜き弁37(図3参照)を利用してフロート上部に残存する空気を除去する。
そして、試験期間を終えたものについて、順次離脱試験を行う。この際、まず、水位計30の圧力が保持されていることを圧力計35(図3参照)で確認した後、水位計30のほぼ上端まで水を注入する。そして、接続弁32、33を徐々に開放し、水位計30内の水圧と弁本体36内の水圧が均衡して、水位計30内の水の水面が静まるまで待ち、その後、排水弁39を徐々に開放する。
この際、水位計30内の水の水位の降下速度は10〜15mm/分(純水タンクの排水時の水位降下速度と同等の速度)とする。そして、水位の下降に伴い、フロートが離脱した時の水位を水位計30で離脱時水頭圧として読むと共に、シートパッキンのリップ部センター位置(図5参照)との差を記録する。
そして、水位が充分に下がっても、フロートがシートパッキンに固着して離れない場合は、フロートに少しずつデジタルフォースゲージ(シンポ工業(株)社製:商品名DIGITAL FORCE GAUGE Model FGC−50)で荷重を負荷し、最終的に離脱した時の負荷重量を離脱時荷重として測定する。
なお、このデジタルフォースゲージの先端には、円板状でフロート球の当接面にフロートの曲率とほぼ同一の曲率面を有するテフロン製のアタッチメント(図6参照)を設け、このデジタルフォースゲージにより加えられる荷重が一点に集中しないように配慮するものとする。その結果を表5〜表7に示す。
【0019】
【表5】
Figure 0003821887
【0020】
【表6】
Figure 0003821887
【0021】
【表7】
Figure 0003821887
【0022】
なお、リップ部センター位置とは、図2(a)、(b)に示すようなシートパッキンの場合、リップ部の高さ方向中央の位置をいい、また、図2(c)に示すようなシートパッキンの場合、リップ部の最下端の位置をいうものである。
また、上記の離脱時水頭圧や離脱時荷重の測定値と共に、フロートの質量や浮力等を考慮して算出した離脱荷重を表5〜表6に示した。この離脱荷重は離脱の時点においてフロートに働いている力で、鉛直方向上向きを負(−)、下向きを正(+)とし(表7参照)フロートの質量を考慮し、以下に示す算出方法により求めたものである。
すなわち、水位計30内の水の水位が降下中(即ち、減圧中)にフロートが脱落した場合については、その水位計30の水位の読みから下記(1)式により算出した。
P=W×10-3+ΔP×S×ρ×10-4−F ・・・・・・・(1)
但し、前記(1)式中、Pは離脱荷重(kgf)、Wはフロートの重さ(gf)、ΔPは水頭差(mmAq)、Sはシートパッキンのリップ部センター位置でのシートパッキンの穴の面積(cm2 )、ρは水の密度(gf/cm3 )、Fはフロートが水から受ける浮力(kgf)である。
なお、水頭差ΔPとは、弁本体36内と水位計30との水頭差である。但し、弁本体36内の水位がリップ部センター位置より上にある場合は、リップ部センター位置と水位計30の水位との水頭差とする。また、浮力Fは下記(2)式により算出した。
F=(77.5×X2 −1/3×X3 )×ρ×10-6 ・・・・・(2)
但し、前記(2)式中、Xは弁本体36内の純水Wの水位とフロートの最下位との距離である(図7参照)。
また、減圧により離脱しない場合、弁本体36内の水を抜き、フロート上面よりデジタルフォースゲージにて垂直荷重を加えた時の離脱荷重は下記(3)式により算出した。
P=W×10-3+D ・・・・・・・・・・・・・・・(3)
但し、前記(3)式中、Pは離脱荷重(kgf)、Wはフロートの重さ(gf)、Dはデジタルフォースゲージの読み値(kgf)である。
【0023】
表5から明らかなように、1週間の試験期間では、シートパッキンとフロートの組合せのうち、試験No2、5、6、8の4つの組合せのときには良好な離脱性を示すことが確認された。
また、表6から明らかなように、3ヶ月間の試験期間では、1週間試験で良好な試験No6、8と、オリジナル(試験No1)の計3組について実施した結果、シートパッキンとフロートの組合せが、オリジナルを除く試験No6、8の場合には良好な離脱性を示すことが確認された。
この結果、以下の傾向が認められる。
▲1▼シートパッキンの材質の固着し易さ(離脱性の悪さ)の傾向
EPDM90 > EPDM70 > NBR70
▲2▼フロート材の固着し易さの傾向
SUS304 > SUS304+PFA(100μm)
▲3▼シートパッキンの形状の影響は少ない。
従って、シートパッキンとフロートの組合せは、シートパッキンの材質を「NBR70」とし、フロートの材質を「SUS304+PFA(100μm)」とするのが良いと考えられる。
【0024】
次に、固着力確認試験を行った結果について説明する。
〈固着力確認試験〉
本試験は、表1に示すフロート及びシートパッキンの各種組合せについて、図8に示す板状試験片であるフロート相当材45、板状試験片であるシートパッキン相当材46を用いて、表8に示す条件下で固着現象再現実験を行い、各組合せでの引張固着強度、及びその経時的変化を確認する目的で行ったものである。以下詳細に説明する。
【0025】
【表8】
Figure 0003821887
【0026】
なお、バキュームリリーフ弁Aを適用する純水タンクBの最高使用温度が65℃であるため、試験温度を65℃とした(表8参照)。
まず、準備した板状試験片45、46を脱脂した後、自然乾燥させる。なお、この試験の際、フロート相当材45及びシートパッキン相当材46の重なり部分の面積が2cm2 になるようにフロート相当材45に予めケガキ針等で罫書いておくものとする。
そして、図8(a)、(b)に示すように、フロート相当材45及びシートパッキン相当材46を重ねた後、図9(a)、(b)に示すように、重ね合わせたフロート相当材45及びシートパッキン相当材46を4組(同一試験期間条件で、異なる組合せ同士)をそれぞれ長方形台48のセットピン47のほぼセンターになるようにおく。
そして、フロート相当材45及びシートパッキン相当材46上に長方形台49を各1個ずつ載せた後、この状態で図示しない恒温槽内にセットし、所定の時間保持する。なお、板状試験片45、46を恒温槽内に入れるのは試験環境条件下に保つためである。
なお、荷重負荷装置50の長方形台48と板状試験片45、46との固着、及び長方形台49と板状試験片45、46との固着を防止するため、長方形台48上、及びこの長方形台48上に載置した板状試験片45、46上にはテフロン製シート(厚さ2mm)51を置くものとする。
そして、所定時間が経過した板状試験片45、46を荷重負荷装置50から取り出し、12時間室温(20℃)で放置する。
そして、固着した板状試験片45、46の両端をそれぞれ図示しないオートグラフインストロン引張試験機(島津製作所社製:商品名AUTOGRAPH AG500A)のチャックに固定し、20℃、10〜15mm/分の引張速度で引っ張る。
この際、固着部分にできるだけ、応力がかからないように注意深く行うものとする。その結果を表9に示す。
【0027】
【表9】
Figure 0003821887
【0028】
なお、この試験で測定された固着強度は剪断固着強度(FS)である。そこで、引張固着強度(FT)と剪断固着強度(FS)には、下記(7)式の関係があることから、(7)式を用いて引張固着強度(FT)を求めるものとする。
FT=k(FS)2 ・・・・・・・・・・・・・・・・・(7)
但し、k=1.02(日本ゴム協会誌第60巻第3号(1987)「報文 固着の測定方法について」より引用)である。
【0029】
表9から明らかなように、固着現象が発生したシートパッキンとフロートの組合せは、オリジナルの組合せを含む試験No1、3、11、12の4通りの場合であることが確認された。
中でも試験No11の場合に最も高い引張固着強度を示した。また、他のシートパッキンとフロートの組合せに関しては、固着現象は認められなかった。
また、試験No12の組合せを除く全ての試料について、試験期間が長くなると、引張固着強度は低下することなく、同等若しくはそれ以上に増加する傾向が認められた。
従って、フロートの材質のPFAテフロンコーティングは、耐固着性に関して有効であると考えられる。
また、フロートとして用いるゴムの硬度を高くすると、金属表面に対するゴム分子鎖の吸着を抑制するので、引張固着強度は低くなると考えられる。
【0030】
最後に、溶出イオン測定試験を行った結果について説明する。
〈溶出イオン測定試験〉
本試験は、表1に示すフロート及びシートパッキンの組合せで純水中に浸漬した時、フロート及びシートパッキンより溶出すると考えられる各種溶出イオンを定量的に検出する目的で行ったものである。なお、溶出イオンは、純水の温度及び浸漬時間に依存すると考えられる。そこで、表10に示す試験条件のもとで行うものとする。以下詳細に説明する。
【0031】
【表10】
Figure 0003821887
【0032】
まず、図10(a)、(b)に示す寸法・形状(フロートの表面積の1/10相当)の板状試験片からなるフロート相当材52(図10中、53はPFAコーティングである)、及び、図11に示すシートパッキンを10分割したうちの1つであるシートパッキン分割材54を準備する。
そして、表1に示した組合せについて、図12に示すように、それぞれ広口試薬瓶55に入れ、更に純水5リットルを加え栓をする。また、比較例としてフロート相当材52及びシートパッキン分割材54を入れずに広口試薬瓶55に純水を入れて栓をしたものも準備した(試験No13)。次に、この広口試薬瓶55を65℃の恒温槽56に浸漬し、所定の試験期間保持する。
次に、試験期間終了後、広口試薬瓶55からメスピペットを用いて試験液を規定量採取する。そして、表11に示すフロート相当材52及びシートパッキン分割材54より溶出する可能性のあるイオンを、JIS K 0101「工業用水試験方法」に従って測定するものとする。
また、5ヶ月の試験期間後に採取した試験液については、亜硝酸イオン(NO2 - )、硝酸イオン(NO3 - )及びフッ素イオン(F- )に関して、測定精度を上げるために、イオンクロマトグラフ法により、イオンクロマトグラフ装置(ダイオネクス社製:商品名EX−300)を用いて、検出限界0.05ppmまで測定するものとする。
【0033】
【表11】
Figure 0003821887
【0034】
試験期間24時間における各種イオンの測定結果を表12、試験期間5ヶ月間における各種イオンの測定結果を表13に示す。
【0035】
【表12】
Figure 0003821887
【0036】
【表13】
Figure 0003821887
【0037】
表12、表13から明らかなように、TOC(有機体炭素)の溶出量は、試験No1の場合に最も高い値を示すことが確認された。
また、O−N(有機体窒素)の溶出量は、広口試薬瓶55に純水を入れて栓をした試験No13を除き、試験No4の場合に最も低い値を示すことが確認された。
更に、塩化物イオン(Cl- )の溶出量は、24時間試験では試験No1の場合に最も高い値を示し、広口試薬瓶55に純水を入れて栓をした試験No13と共に、試験No2、6の時、最も低い値を示すことが確認された。また、5ヶ月試験では、いずれも検出限界以下であることが確認された。
また、溶存酸素は、脱気水を使用していないため、高い値を示したが、5ヶ月試験後には約2mg/リットル増加することが確認された。
更に、5ヶ月試験では、TOC(有機体炭素)、O−N(有機体窒素)、及び溶存酸素の合計値を比較すると試験No6の場合に最も低く、良好な結果を示すことが確認された。
また、フッ化物イオンは、5ヶ月試験で、試験No1の場合にのみ検出された。これは、離型剤が原因と考えられる。
更に、その他の溶出イオンは、測定試験に供した全ての試料に関していずれも検出限界未満であり、検出されなかった。
【0038】
以上各種試験の結果から、フロートとシートパッキンの固着現象が明らかになり、総合的に判断すると、シートパッキンとフロートの組合せは試験No6〔「NBR70」、「SUS304+PFA(100μm)」〕の組合せが最も優れていると考えられる。
従って、シートパッキンの材質としてNBR70を選択し、フロートの材質としてSUS304の表面にPFAテフロンコーティングを実施することにより、シートパッキンとフロートとの間に固着のないバキュームリリーフ弁を実現でき、この結果、バキュームリリーフ弁の作動性能を向上することができると共に、信頼性を向上することができる。
【0039】
以上、本発明の一実施の形態を説明したが、本発明は何ら上記の実施の形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない条件の変更などは全て本発明の適用範囲である。例えば、ハウジングの外側ケースとして透明アクリル製のものを使用してもよい。
また、図13に示すように、本実施の形態に係るバキュームリリーフ弁Aを好適に用いる純水タンクBにおいて、このバキュームリリーフ弁Aと元弁20との間に短管57を設けると共に、この短管57に連通するドレン弁58を設け、更に、このドレン弁58に透明ホース59を接続してタンク本体11内の純水の水量を確認するようにしてもよい。
【0040】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、請求項記載のバキュームリリーフ弁においては、上部に通気口を備え、下部に液体出入口を備えるハウジング内に、液体出入口から流入する液体の液位の上昇によって、通気口の下部に設けられたリング状のシートパッキンのリップ部と当接して弁シールをするフロートを備えたバキュームリリーフ弁において、フロートは表面にフッ素樹脂をコーティングした球体からなり、シートパッキンはゴム材からなる。
従って、シートパッキンとフロートの固着現象を防止することができ、この結果、最低水位以下まで純水を排出する場合でもダイヤフラムゴム膜やダイヤフラム受台等が破損するのを防止することができる信頼性の高いバキュームリリーフ弁を提供することができる。
【0041】
またフッ素樹脂としてPFAを用いるので、更に確実にシートパッキンとフロートの固着現象を防止することができ、この結果、最低水位以下まで純水を排出する場合でもダイヤフラムゴム膜やダイヤフラム受台等が破損するのを確実に防止することができる。
更にゴム材としてNBRを用いるので、更に確実にシートパッキンとフロートの固着現象を防止することができ、この結果、最低水位以下まで純水を排出する場合でもダイヤフラムゴム膜やダイヤフラム受台等が破損するのを確実に防止することができる。
そしてゴム材のショア硬度が60〜80であるので、更に確実にシートパッキンとフロートの固着現象を防止することができ、この結果、最低水位以下まで純水を排出する場合でもダイヤフラムゴム膜やダイヤフラム受台等が破損するのを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るバキュームリリーフ弁及びそれを好適に用いることができる純水タンクの説明図である。
【図2】(a)〜(c)はそれぞれバキュームリリーフ弁の確認試験に用いるシートパッキンの拡大側面図である。
【図3】バキュームリリーフ弁のシール性確認試験及び離脱確認試験に用いる実機モデルの説明図である。
【図4】(a)、(b)はそれぞれバキュームリリーフ弁のシール性確認試験及び離脱確認試験に用いる実機モデルの要部拡大説明図である。
【図5】バキュームリリーフ弁の要部拡大説明図である。
【図6】バキュームリリーフ弁の離脱確認試験に用いるデジタルフォースゲージのアタッチメントの説明図である。
【図7】バキュームリリーフ弁の要部拡大説明図である。
【図8】バキュームリリーフ弁の固着力確認試験に用いる板状試験片の説明図である。
【図9】バキュームリリーフ弁の固着力確認試験の説明図である。
【図10】バキュームリリーフ弁の溶出イオン測定試験に用いるフロート相当材の説明図である。
【図11】バキュームリリーフ弁の溶出イオン測定試験に用いるシートパッキン分割材の説明図である。
【図12】バキュームリリーフ弁の溶出イオン測定試験の説明図である。
【図13】バキュームリリーフ弁を好適に用いることができる純水タンクの変形例の説明図である。
【図14】純水タンクの説明図である。
【図15】従来のバキュームリリーフ弁及びそれを適用した純水タンクの説明図である。
【図16】従来のバキュームリリーフ弁の要部拡大説明図である。
【図17】(a)シートパッキンの拡大側面図である。
(b)シートパッキンの拡大平面図である。
【図18】純水タンクの不具合発生状況を示す説明図である。
【符号の説明】
A バキュームリリーフ弁 B 純水タンク
C バキュームリリーフ弁 S 空間
W 純水 11 タンク本体
12 ダイヤフラムゴム膜 13 重錘リング
14 浮きフープ 15 ダイヤフラム受台
16 ハウジング 16a 通気口
16b 液体出入口 16c エルボー管
16d 外側ケース 16e 弁座
16f フロートガイド 16g ネット
16h 笠 16i パッキンホルダー
17 シートパッキン 17a リップ部
17b フランジ部 18 フロート
19 短管 20 元弁
25 フロート 26 シートパッキン
30 水位計 32 接続弁
33 接続弁 34 接続弁
35 圧力計 36 弁本体
37 空気抜き弁 38 下部弁体
39 排水弁 40 注入弁
41 実機モデル 42 通気口
43 フロートガイド 44 液体出入口
45 フロート相当材 46 シートパッキン相当材
47 セットピン 48 長方形台
49 長方形台 50 荷重負荷装置
51 テフロン製シート 52 フロート相当材
53 PFAコーティング 54 シートパッキン分割材
55 広口試薬瓶 56 恒温槽
57 短管 58 ドレン弁
59 透明ホース 60 側マンホール

Claims (1)

  1. 上部に通気口を備え、下部に液体出入口を備えるハウジング内に、前記液体出入口から流入する液体の液位の上昇によって、前記通気口の下部に設けられたリング状のシートパッキンのリップ部と当接して弁シールをするフロートを備えたバキュームリリーフ弁において、
    前記フロートは表面にフッ素樹脂をコーティングした球体からなり、前記シートパッキンはゴム材からなり、
    前記フッ素樹脂は、厚み80〜120μmのPFAであって、
    前記ゴム材は、ショア硬度60〜80のNBR又はEPDMであることを特徴とするバキュームリリーフ弁。
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