JP3821757B2 - 風車 - Google Patents

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    • Y02E10/70Wind energy
    • Y02E10/74Wind turbines with rotation axis perpendicular to the wind direction

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、風車に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
一般的な風車は、水平方向に延びる回転軸に二乃至六枚の羽根体を放射状に突設したプロペラタイプである。しかし、このプロペラタイプは前記羽根体を風向き方向に合わせなければ良好な回転ができず、風向きの変化に対応しにくいという問題点がある。従って、この問題点を解決するものとして、出願人の先願に係る特開平3−202679号等、回転軸が垂直方向に延びる垂直タイプの風車が提案されている。
【0003】
この垂直タイプの風車は、回転軸を垂直方向に立設し、この回転軸から水平方向に複数の横軸を突設し、この横軸の上下に風受け羽を枢着して羽根体とした構造であり、一の羽根体の風受け羽の正面に風圧が作用した際、該一の羽根体の風受け羽は開いて風圧を受け、該一の羽根体と対向する位置の他の羽根体の風受け羽は裏面に風圧が作用する為、閉じて風圧抵抗を減ずることになる。従って、回転軸は、この羽根体の開き作動と閉じ作動とを繰り返しながら回転していくことになる。尚、風圧によって回転軸が右回転する構成の場合、羽根体は、回転軸の左側に位置した際には開いた状態となり、右側に位置した際には閉じた状態となる。
【0004】
しかしながら、上記垂直タイプの風車が、風が弱い場合、前記一の羽根体の開き作動及び前記他の羽根体の閉じ作動が良好に行われず、結果として羽根体の円滑な回動、即ち、回転軸の円滑な回動は達成されないという欠点がある。
【0005】
本発明は、上記問題点を解決するもので、風受け羽の開閉作動を確実に行って良好な回転を達成する実用性に秀れた風車を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
【0007】
立設状態の回転軸1の側方に対向状態で二本の横軸2・3が設けられ、この二本の横軸2・3には夫々羽根体4・5が設けられ、この羽根体4・5は夫々正面で風圧を受ける風受け羽根4a・4b・5a・5bが上下に設けられ、この風受け羽根4a・4b・5a・5bは、基端部が横軸2・3に夫々枢着されることで開閉擺動するように構成された風車であって、一方の羽根体4における上側に設けられた風受け羽根4aと他方の羽根体5における上側に設けられた風受け羽根5aとは下記1の構造の第一連結体7により連結され、一方の羽根体4における下側に設けられた風受け羽根4bと他方の羽根体5における下側に設けられた風受け羽根5bとは下記2の構造の第二連結体8により連結され、この第一連結体7及び第二連結体8は、一方の羽根体4に設けられた風受け羽根4a・4bが正面向きとなり風を受けて開き作動すると、他方の羽根体5に設けられた風受け羽根5a・5bが背面向きとなり風を受けて閉じ作動するように設けられ、前記第一連結体7と前記第二連結体8は、該第一連結体7の作動と第二連結体8の作動とを連動させるリンク機構9を介して連結され、更に、前記横軸2・3の少なくとも一方には、該横軸2の上側の風受け羽根4aと下側の風受け羽根4bとを連結する屈伸体 21 が設けられ、この屈伸体 21 の屈伸部 22 にはガイド体 23 が設けられ、このガイド体 23 は横軸2から突出する突出ガイド軸 24 に摺動自在に連設され、横軸2の上側若しくは下側のいずれか一方の風受け羽根が擺動した際、屈伸体 21 が前記ガイド軸 24 とガイド体 23 とのガイド作用を受けながら屈伸して他方の風受け羽根の擺動を助力することで前記横軸2・3の上側の風受け羽4a・5aの擺動と前記横軸2・3の下側の風受け羽4b・5bの擺動とを連動させる上下連動機構が設けられていることを特徴とする風車に係るものである。
【0008】
記1
一方の羽根体4における上側に設けられた風受け羽根4aの表面側に一端が設けられ、他端が他方の羽根体5側の横軸3に枢着された連結杆14aと他方の羽根体5における上側に設けられた風受け羽根5aの表面側に一端が設けられ、他端が一方の羽根体4側の横軸2に枢着された連結杆15aとはV字型形状の第一連結体7により連結されている構造。
【0009】
記2
一方の羽根体4における下側に設けられた風受け羽根4bの表面側に一端が設けられ、他端が他方の羽根体5側の横軸3に枢着された連結杆14bと他方の羽根体5における下側に設けられた風受け羽根5bの表面側に一端が設けられ、他端が一方の羽根体4側の横軸2に枢着された連結杆15bとはV字型形状の第二連結体8により連結されている構造。
【0010】
また、請求項1記載の風車において、前記第一連結体7及び前記第二連結体8は、風受け羽根4a・4b・5a・5bが擺動する際、該擺動と共に回動するように構成され、回転軸1には円盤状のギヤ体31が設けられ、第一連結体7及び第二連結体8には該ギヤ体31と噛合するギヤ部32が設けられ、第一連結体7若しくは第二連結体8のいずれか一方が回動した際、ギヤ体31が回動して他方が回動するように構成されていることを特徴とする風車に係るものである。
【0011】
また、請求項1,2いずれか1項に記載の風車において、前記一方の羽根体4の上下に設けられた風受け羽根4a・4bの開き作動は、該風受け羽根4a・4bの開き角αが180°未満となるように構成され、他方の羽根体5の上下に設けられた風受け羽根5a・5bの開き作動は、該風受け羽根5a・5bの開き角αが180°未満となるように構成されていることを特徴する風車に係るものである。
【0012】
また、請求項3記載の風車において、前記リンク機構9は前記回転軸1の近傍に設けられていることを特徴とする風車に係るものである。
【0013】
また、請求項1〜4いずれか1項に記載の風車において、前記第一連結体7若しくは前記第二連結体8には当接部10が設けられ、この当接部10が当接することで一方の羽根体4の上下に設けられた風受け羽根4a・4bの開き角α若しくは他方の羽根体5の上下に設けられた風受け羽根5a・5bの開き角αが制限されるように構成されていることを特徴とする風車に係るものである。
【0014】
【発明の作用及び効果】
一の羽根体4が正面で風を受けて開く際の開く力が他の羽根体5が閉じる際の閉じ力を補助することになり、よって、一の羽根体の作動と他の羽根体との作動が夫々独立している従来例に比し、他の羽根体5の閉じ作動は良好に行われる。
【0015】
上記と同様の意味から、一の羽根体4が閉じる際の閉じ力が他の羽根体5が開く際の開き力を補助し、よって、この他の羽根体5の開き作動も良好に行われる。
【0016】
従って、たとえ風圧が低くても、一の羽根体4及び他の羽根体5の双方の開き作動及び閉じ作動は良好に行われ、該一の羽根体4は的確に風圧を受け、且つ、他の羽根体5に作用する風圧抵抗は減じられ、よって、回転軸1は良好に回動することになる。
【0017】
本発明は上述のように構成したから、羽根体の開閉作動が確実に行われて良好な回転が達成される実用性に秀れた風車となる。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1〜3は本発明の第一実施例を、図4は第二実施例、図5,6は第三実施例を図示したものであり、以下に説明する。
【0019】
第一実施例
回転軸1は垂直方向に立設されている。
【0020】
この回転軸1の左右側部には、水平方向に延びる二本の横軸2・3が対向状態で突設されている。
【0021】
この二本の横軸2・3には夫々羽根体4・5が設けられている。
【0022】
この羽根体4・5は、横軸2・3の上下に夫々枢着される風受け羽根4a・4b・5a・5bによって構成されている。
【0023】
この風受け羽根4a・4b・5a・5bは、基端部が前記横軸2・3に夫々枢着され、先端部が風の抵抗によって接離することで上下の風受け羽根の先端部が離れた場合(羽根体が開き擺動した状態)では風の抵抗を可及的に受け、且つ、該先端部が近接した場合(羽根体が閉じ擺動した状態)では風の抵抗を可及的に受けないように構成されている。
【0024】
一方の羽根体4の上側に設けられた風受け羽根4aと他方の羽根体5の上側に設けられた風受け羽根5aとは第一連結体7により連結されている。また、一方の羽根体4の下側に設けられた風受け羽根4bと他方の羽根体5の下側に設けられた風受け羽根5bとは第二連結体8により連結されている。従って、この第一連結体7による連結及び第二連結体8による連結により、前記一方の羽根体4の上側に設けられた風受け羽根4aの作動(擺動)と前記他方の羽根体5の上側に設けられた風受け羽根5aの作動(擺動)、及び、前記一方の羽根体4の下側に設けられた風受け羽根4bの作動(擺動)と前記他方の羽根体5の下側に設けられた風受け羽根5bの作動(擺動)は夫々連動し、必然的に一方の羽根体4の開き作動と他方の羽根体5の閉じ作動とが連動する。
【0025】
また、この第一連結体7及び第二連結体8は、V字型の形状で、且つ、中央部が前記横軸2・3にして回転軸1の近傍位置に枢着された連結本体12・13と、前記風受け羽根4a・4b・5a・5bの先端部に夫々添設状態で設けられた連結杆14a・14b・15a・15bとが固着された構成のものが採用されている。尚、この連結杆14a・14b・15a・15bは風受け羽根4a・4b・5a・5bの補強桟も兼ねている。
【0026】
この連結本体12・13には当接部10が設けられ、この当接部10が当接することで一方の羽根体4の上下に設けられた風受け羽根4a・4bの開き角α及び他方の羽根体5の上下に設けられた風受け羽根5a・5bの開き角αが制限されるように構成されている。
【0027】
この点、詳述すると、前記風受け羽根4a・4b・5a・5bの擺動によって該連結本体12・13が回動した際、前記連結杆14a・14b・15a・15bの被当接部11に当接する前記当接部10が設けられている。従って、羽根体4の開閉作動により、連結本体12・13の当接部10と連結杆14a・14b・15a・15bの被当接部11とが当接すると該羽根体4・5の上下に設けられた風受け羽根4a・4b・5a・5bの開き角αが制限されることになる。
【0028】
また、この風受け羽根4a・4b・5a・5bの開き角αは、正面から風圧を良好に受けることができ、且つ、背面から風圧を受けた際には該風受け羽根4a・4b・5a・5bが良好に閉じ作動できる角度、即ち、180°未満となるように構成されている。
【0029】
連結杆14a・14b・15a・15bは、風受け羽根4a・4b・5a・5bの先端縁に沿って延設されている。また、この連結杆14a・14b・15a・15bは、一方の横軸2の先端部から他方の横軸3の先端部にまでの長さを有し、約半分が前記風受け羽根4a・4b・5a・5bの先端縁、例えば、一方の羽根体4の上側に設けられた風受け羽根4aの先端縁に付設され、残る半分の先端部が該一方の羽根体4と回転軸1を介して対向している横軸3の先端部に枢着されている。従って、風受け羽根4a・4b・5a・5bが擺動する際、該擺動は、該風受け羽根4a・4b・5a・5bと横軸2・3との枢着部、連結本体12・13と横軸2・3との枢着部、及び、連結杆14a・14b・15a・15bと横軸2・3との枢着部の合計三点を支点に行われることになり、支点が多い分、風受け羽根4a・4b・5a・5bが強固に支持されて撓みにくい等、前記擺動が安定性良く行われることになる。
【0030】
また、第一連結体7と第二連結体8は、該第一連結体7の作動と第二連結体8の作動とを連動するリンク機構9を介して連結されている。従って、前記一方の羽根体4の上下に設けられた風受け羽根4a・4bの開き作動と,他側の横軸3の上下に設けられた風受け羽根5a・5bの閉じ作動とは、前記第一連結体7の連結と第二連結体8の連結による連動、及び、前記リンク機構9による連動の双方によって連動することになる。
【0031】
このリンク機構9について詳述する。
【0032】
対向する二本の横軸2・3の上方にして回転軸1には、該横軸2・3の延設方向と直交する方向に延びる水平体19が設けられている。また、この水平体19は、中央部が前記回転軸1に軸着されており、該軸着部16を支点に傾斜可能に構成されている。
【0033】
この水平体19の両端部には、前記連結本体12・13に向けて垂設されるリンク体17・18が枢着されている。
【0034】
更に、一方のリンク体17の下端部は第一連結体7の連結本体12の端部に枢着され、他方のリンク体18の下端部は第二連結体8の連結本体13の端部に枢着されている。また、この一方のリンク体17の下端部の枢着部と他方のリンク体18の下端部の枢着部は、第一連結体7及び第二連結体8の同じ側(横軸2・3の延設方向と直交する方向の一側)の端部に設定されている。
【0035】
このリンク機構9によれば、第一連結体7によって連結されている一方の羽根体4の上側に設けられた風受け羽根4a及び他方の羽根体5の上側に設けられた風受け羽根5aが擺動すると、該擺動によって一方の連結本体12が横軸2を支点に回動し、この回動が該連結本体12に枢着されている一方のリンク体17に伝達されて該リンク体17が上方若しくは下方へ移動し、このリンク体17の移動が前記水平体19に伝達されて該水平体19が傾斜し、この水平体19の傾斜が他方のリンク体18に伝達されて該リンク体18が上方若しくは下方(一方のリンク体17が上方へ移動した場合には下方)へ移動し、このリンク体18の移動が他方の連結本体13に伝達されて該他方の連結本体13が回動し、この他方の連結本体13の回動により第二連結体8によって連結されている一方の羽根体4の下側に設けられた風受け羽根4b及び他方の羽根体5の下側に設けられた風受け羽根5bの擺動が補助されることになる。即ち、第一連結体7によって連結されている風受け羽根4a・5aと第二連結体8によって連結されている風受け羽根4b・5bとが連動することになる。
【0036】
この対向状態の横軸2・3(羽根体4・5)やリンク機構9等は、上下に複数段、例えば、上下三段に該横軸2・3の突出方向が異なる状態で並設される。また、この場合、横軸の突出方向は均等に異ならしめると良い(例えば、上下三段の場合には60°づつ)。このように構成することにより、風に対し、常に幾つかの横軸に設けられた羽根体の風受け羽根が風圧を良好に受けられる状態(羽根体が開いた状態)となり、回転軸1が良好に回転せしめられることになる。
【0037】
第一実施例は上述のように、各風受け羽根4a・4b・5a・5bが第一連結体7や第二連結体8によって他の風受け羽根4a・4b・5a・5bに連結されているから、各風受け羽根4a・4b・5a・5bの擺動が他の風受け羽根4a・4b・5a・5bの擺動力によって補助され、必然的に羽根体4・5の開閉が良好且つ確実に行われて回転軸1の良好な回転が達成される実用性に秀れた風車となる。
【0038】
また、各風受け羽根4a・4b・5a・5bはリンク機構9によって更に別の他の風受け羽根4a・4b・5a・5bに連結されているから、この連結によっても各風受け羽根4a・4b・5a・5bの擺動が更に別の風受け羽根4a・4b・5a・5bの擺動力によって補助され、必然的に羽根体4・5の開閉がより一層良好且つ確実に行われて回転軸1のより一層良好な回転が達成される実用性に秀れた風車となる。
【0039】
また、各風受け羽根4a・4b・5a・5bを連結して連動せしめる為の第一連結体7や第二連結体8やリンク機構9は回転軸1の近傍に設けられているから、この第一連結体7や第二連結体8やリンク機構9が風受け羽根4a・4b・5a・5bに作用する風圧を阻害したり、該風圧によって回転抵抗を発生したりしにくく、この点においても回転軸1のより一層良好な回転が達成されることになる。
【0040】
また、各風受け羽根4a・4b・5a・5bを連結する為の第一連結体7と第二連結体8に設けられた当接部10と被当接部11によって、羽根体4・5の開き角αを制限するように構成したから、この制限の為のだけの構造は不要となり、それだけ構造の簡略化が達成されることになる。
【0041】
尚、第一実施例は、羽根体4・5の上側に設けられた風受け羽根4a・5a同志、下側に設けられた風受け羽根4b・5b同志を夫々第一連結体7及び第一連結体8によって連結する構成について説明したが、例えば、一方の羽根体4の上側に設けられている風受け羽根4aと他方の羽根体5の下側に設けられている風受け羽根5bとが連結されていても同様である。
【0042】
第二実施例
第二実施例は、第一実施例の構成に加え、羽根体4・5には、横軸2・3の上側の風受け羽根4a・5aの擺動と横軸2・3の下側の風受け羽根4b・5bの擺動とを連動する上下連動機構が夫々設けられているものである。
【0043】
第一実施例の構成だけでは、左右いずれか一方の羽根体の開閉を残る羽根体の開閉によって助力するだけであるが、第二実施例によれば、前記上下連動機構により、羽根体4・5を構成する上側の風受け羽根4a・5a若しくは下側の風受け羽根4b・5bのいずれか一方の風受け羽根の擺動が他方の風受け羽根の擺動を助力することになり、よって、前記羽根体の開閉はより一層良好となる。
【0044】
第二実施例は、上下連動機構として下記の構成のものが採用されている。尚、説明を簡略化する為、一方の横軸2側について説明する。
【0045】
羽根体4には、横軸2の上側の風受け羽根4aと下側の風受け羽根4bとを連結する屈伸体21が設けられている。
【0046】
この屈伸体21は、中央部で屈伸するく字状のものが採用されている。
【0047】
屈伸体21の両端部は上側の風受け羽根4a及び下側の風受け羽根4bに夫々枢着されている。また、この枢着位置は、風受け羽根4a・4bの巾方向中央部付近に設定されている。
【0048】
屈伸体21の屈伸部22にはガイド体23が設けられている。
【0049】
一方、横軸2には該横軸2から直角に突出する突出ガイド軸24が設けられている。
【0050】
この突出ガイド軸24は、上下二枚の風受け羽根4a・4bの中間距離部分に沿って延設されている。
【0051】
前記ガイド体23は、前記突出ガイド軸24に摺動自在に連設されている。従って、屈伸体21の屈伸は、ガイド体23が突出ガイド軸24に沿って摺動する作用に規制される。
【0052】
また、突出ガイド軸24にして前記ガイド体23と前記横軸2との間となる位置にはクッション体、具体的にはコイルバネ25が被嵌されている。
【0053】
この第二実施例によれば、羽根体4が開く際、例えば、上側の風受け羽根4aが上方に擺動しようとすると、屈伸体21が伸長すると共に、ガイド体23は突出ガイド軸24にガイドされて横軸2側へ摺動し、これにより屈伸体21が枢着されている下側の風受け羽根4bの下方への擺動が助力され、よって、上側の風受け羽根4aも下側の風受け羽根4bも良好に開き擺動することになる。
【0054】
更に、ガイド体23の横軸2側への摺動は、前記コイルバネ25のクッション作用によって横軸2に近づくにつれ、減速されることになり、よって、羽根体4が開き切る際の衝撃力は緩和され、故障の発生も防止される。
【0055】
また、羽根体4が閉じる際、上記とは逆の作用が発揮されることにより、上側の風受け羽根4aも下側の風受け羽根4bも良好に閉じ擺動することになる。
【0056】
更に、この閉じ擺動の際、前記コイルバネ25がガイド体23を押動することになり、よって、羽根体4の閉じ作動はスムーズに開始されることになる。
【0057】
このように第二実施例によれば、羽根体4・5の開き作動及び閉じ作動がより一層良好に行われる実用性に秀れた風車となる。
【0058】
更に、左右の羽根体4・5は、第一実施例の構成により、一方の羽根体4の作動が他方の羽根体5の作動を助力するから、一方の羽根体4及び他方の羽根体5のいずれかの風受け羽根が擺動すれば、他の風受け羽根の擺動は助力されることになり、よって、羽根体4・5の開き作動及び閉じ作動は極めてスムーズに行われることになる。
【0059】
また、その余は第一実施例と同様である。
【0060】
第三実施例
第三実施例は、第二実施例と同様に、横軸2・3の上側の風受け羽根4a・5aの擺動と横軸2・3の下側の風受け羽根4b・5bの擺動とを連動する上下連動機構が夫々設けられているものであるが、その構成は第二実施例と異なり、回転軸1には円盤状のギヤ体31が設けられ、第一連結体7及び第二連結体8には該ギヤ体31と噛合するギヤ部32が設けられ、第一連結体7若しくは第二連結体8のいずれか一方の連結体が回動した際、該第一連結体7若しくは該第二連結体8のギヤ部32と噛合しているギヤ体31が回動して他方の連結体が回動するように構成されているものである。
【0061】
また、第一連結体7のギヤ部32と第二連結体8のギヤ部32は、前記ギヤ体31の対向位置に夫々噛合している。
【0062】
この第三実施例によっても、例えば、一方の横軸2の上側の風受け羽根4aが開き擺動する際、この擺動力が第一連結体7に伝達されて該第一連結体7が例えば下方へ回動し、この第一連結体7の下方への回動がギヤ体31に伝達されて該ギヤ体31が回動し、このギヤ体31の回動が第二連結体8に伝達されて該第二連結体8が上方へ回動し、これにより、一方の横軸2の下側の風受け羽根4bの開き擺動が助力され、該風受け羽根4bが良好に開き擺動することになる。
【0063】
また、この第三実施例は、第一連結体7及び第二連結体8の回動を互いに助力する構成でもあるから、いずれかの風受け羽根の擺動が他の風受け羽根の擺動を助力することになり、よって、全ての風受け羽根4a・4b・5a・5bの開き擺動及び閉じ擺動が良好に行われる。
【0064】
また、風圧の作用しにくい回転軸1の近傍に上下連動機構が設けられた構成である為、故障等も発生しにくく、耐久性に秀れることになる。
【0065】
また、その余は第二実施例と同様である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第一実施例の説明斜視図である。
【図2】 第一実施例の説明平面図である。
【図3】 第一実施例の説明側面図である。
【図4】 第二実施例の要部の説明斜視図である。
【図5】 第三実施例の要部の説明側面図である。
【図6】 第三実施例の要部の説明正面図である。
【符号の説明】
1 回転軸
2・3 横軸
4・5 羽根体
4a・4b・5a・5b 風受け羽根
7 第一連結体
8 第二連結体
9 リンク機構
10 当接部
14a・14b・15a・15b 連結杆
21 屈伸体
22 屈伸部
23 ガイド体
24 突出ガイド軸
31 ギヤ体
32 ギヤ部

Claims (5)

  1. 立設状態の回転軸の側方に対向状態で二本の横軸が設けられ、この二本の横軸には夫々羽根体が設けられ、この羽根体は夫々正面で風圧を受ける風受け羽根が上下に設けられ、この風受け羽根は、基端部が横軸に夫々枢着されることで開閉擺動するように構成された風車であって、一方の羽根体における上側に設けられた風受け羽根と他方の羽根体における上側に設けられた風受け羽根とは下記1の構造の第一連結体により連結され、一方の羽根体における下側に設けられた風受け羽根と他方の羽根体における下側に設けられた風受け羽根とは下記2の構造の第二連結体により連結され、この第一連結体及び第二連結体は、一方の羽根体に設けられた風受け羽根が正面向きとなり風を受けて開き作動すると、他方の羽根体に設けられた風受け羽根が背面向きとなり風を受けて閉じ作動するように設けられ、前記第一連結体と前記第二連結体は、該第一連結体の作動と第二連結体の作動とを連動させるリンク機構を介して連結され、更に、前記横軸の少なくとも一方には、該横軸の上側の風受け羽根と下側の風受け羽根とを連結する屈伸体が設けられ、この屈伸体の屈伸部にはガイド体が設けられ、このガイド体は横軸から突出する突出ガイド軸に摺動自在に連設され、横軸の上側若しくは下側のいずれか一方の風受け羽根が擺動した際、屈伸体が前記ガイド軸とガイド体とのガイド作用を受けながら屈伸して他方の風受け羽根の擺動を助力することで前記横軸の上側の風受け羽の擺動と前記横軸の下側の風受け羽の擺動とを連動させる上下連動機構が設けられていることを特徴とする風車。
    記1
    一方の羽根体における上側に設けられた風受け羽根の表面側に一端が設けられ、他端が他方の羽根体側の横軸に枢着された連結杆と他方の羽根体における上側に設けられた風受け羽根の表面側に一端が設けられ、他端が一方の羽根体側の横軸に枢着された連結杆とはV字型形状の第一連結体により連結されている構造。
    記2
    一方の羽根体における下側に設けられた風受け羽根の表面側に一端が設けられ、他端が他方の羽根体側の横軸に枢着された連結杆と他方の羽根体における下側に設けられた風受け羽根の表面側に一端が設けられ、他端が一方の羽根体側の横軸に枢着された連結杆とはV字型形状の第二連結体により連結されている構造。
  2. 請求項1記載の風車において、前記第一連結体及び前記第二連結体は、風受け羽根が擺動する際、該擺動と共に回動するように構成され、回転軸には円盤状のギヤ体が設けられ、第一連結体及び第二連結体には該ギヤ体と噛合するギヤ部が設けられ、第一連結体若しくは第二連結体のいずれか一方が回動した際、ギヤ体が回動して他方が回動するように構成されていることを特徴とする風車。
  3. 請求項1,2いずれか1項に記載の風車において、前記一方の羽根体の上下に設けられた風受け羽根の開き作動は、該風受け羽根の開き角αが180°未満となるように構成され、他方の羽根体の上下に設けられた風受け羽根の開き作動は、該風受け羽根の開き角αが180°未満となるように構成されていることを特徴する風車。
  4. 請求項3記載の風車において、前記リンク機構は前記回転軸の近傍に設けられていることを特徴とする風車。
  5. 請求項1〜4いずれか1項に記載の風車において、前記第一連結体若しくは前記第二連結体には当接部が設けられ、この当接部が当接することで一方の羽根体の上下に設けられた風受け羽根の開き角α若しくは他方の羽根体の上下に設けられた風受け羽根の開き角αが制限されるように構成されていることを特徴とする風車。
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