JP5053286B2 - 潮汐流エネルギー変換システム - Google Patents

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Description

本発明は、エネルギー変換システム、特に、潮汐エネルギー(tidal energy)を電気エネルギーへ変換するのに適したエネルギー変換システムに関する。
継続維持可能(sustainable)なエネルギーは、世界中でエネルギー産生の不可欠な部分となってきている。しかしながら、それは今のところ、産生されるエネルギーのごく一部を占めるに過ぎないが、増加傾向にある。アイルランドもまた、京都議定書に従い、その再生可能エネルギー(renewable energy)の産生を拡大させようとしており、多くの枠組みが既に実施され、未来に向けて更なる計画が為されている。
我々の惑星に作用する主要な力は、月が及ぼす重力の力、および、より少ない程度で太陽がが及ぼす重力の力であって、とりわけそれらは我々の惑星の海に作用する。この重力の力(gravitational force)は、我々の惑星の回転と共に、何十億ガロンもの水を1日に2度動かし、それは通例、潮汐流(tidal flow)として知られている。何十年もの間、人々は、このエネルギーを利用しており、河口などを横切る潮止堰(tidal barrage)を建造するのに正当な理由となる充分な潮高(tidal head)のある場所で、このエネルギーを利用してきた。潮汐が完全に満ちると堰へのゲートが閉まり、水がタービンを通って流れて電気エネルギーを産生する。しかしながら、このシステムは、産生されるエネルギーが堰を建造する多大なコストを埋め合わせることができる場合にのみ、経済的に実行可能となる。
従って、本発明の目的は、水体(body of water)の潮汐運動から電気エネルギーを生成するためのエネルギー変換システムを提供することであって、海岸および河口の壊れやすい生態系に大きな影響を及ぼさない該システムを提供することである。
本発明の更なる目的は、水体の潮汐運動によって作動するエネルギー変換システムを提供することであって、周囲の土地の冠水をもたらすことも必要とすることもなく、且つ局地的な潮汐の状況を著しく変化させることもない該システムを提供することである。
本発明の一層更なる目的は、水体の潮汐運動から電気エネルギーを生成するためのエネルギー変換システムを提供することであって、大規模な展開が容易にできて、かなりの量の電気エネルギーを産生する該システムを提供することである。
本発明はそのために、水体の潮汐エネルギーを利用するためのエネルギー変換システムを提供し、当該システムは、バリアを有し、該バリアは、水体の少なくとも一部分の下に、かつ、水体の少なくとも一部分を渡って配備可能であり、かつ、当該システムは、前記バリアに連結されたトランスデューサを有し、該トランスデューサは、使用時に、バリアにかかる潮汐の圧力を電気エネルギーへ変換するのを助長するものである。
好ましくは、バリアは、少なくとも一つのセールを有し、該セールは、水体中で潮汐が流れている方向に対して、実質的にそれを横断する方向に移動するように適合している。
好ましくは、バリアが、少なくとも一つの支持体を有し、該支持体には、各セールが固定されており、前記少なくとも一つの支持体は、トランスデューサに連結されている。
好ましくは、各セールが、実質的に剛性を持ったフレームを有する。
好ましくは、各セールの配置構成が、潮汐の流れの方向に関係なく当該システムを機能させ得るように適合可能である。
好ましくは、前記支持体が、上方ケーブルおよび下方ケーブルを有する。
好ましくは、バリアが少なくとも1つのセールアレイを有し、該セールアレイは複数のセールを有し、これら複数のセールは、お互いに、対応して、概して平行に間隔をおいた関係にて、固定されており、該アレイが前記支持体にヒンジ式に取り付けられている。
好ましくは、各セールアレイが、潮汐流の方向に対する望ましいセールの位置合わせをもたらすように適合化されたトリム手段を有する。
好ましくは、トリム手段が、使用時に前記アレイの下流側に位置する翼板を有する。
好ましくは、各アレイが、1つの支持体にまたは各支持体に、ある軸の周りでヒンジ式に取り付けられており、該軸は、使用時に、アレイの圧力の中心と実質的に一致する。
好ましくは、各アレイが、1つの支持体にまたは各支持体に、ある軸の周りでヒンジ式に取り付けられており、該アレイは、該軸の周りで質量バランスがとれている。
好ましくは、上方および下方ケーブルが、それぞれ、閉じたループを有する。
好ましくは、前記バリアの両側にガイド手段を有し、それらガイド手段は、それぞれ、反転する経路を規定し、上方および下方ケーブルが、該経路に沿って動くように制限される。
好ましくは、ガイド手段が、トランスデューサに連結されている。
好ましくは、ガイド手段が、ガイドホイールのアレイを有し、該ガイドホイールの少なくとも一つは、個々の上方または下方ケーブルによって駆動され、前記少なくとも一つのガイドホイールが、トランスデューサに連結されている。
好ましくは、ガイドホイールが、各シャフト上に、間隔をおいた関係にて取り付けられた一対で構成されている。
好ましくは、各セールアレイが、個々のトリム手段の方向付けを、第1ポジションと第2ポジションとの間で切り替えるための手段を有する。
用語「バリア(barrier)」は、本明細書で使用する場合、それに作用すべき水の広がりを横切って位置し得るセール(sail)のアレイ(配列体)またはそれに類するものを意味することを意図しており、それを通り過ぎる水の物理的な通過を妨げる障害を意味することは意図していない。
用語「セール(sail)」は、本明細書で使用する場合、水の潮汐流といった流体の流れの中に置かれた場合に、推力(thrust)を生成することが可能なあらゆる表面を意味することを意図している。
用語「ヒンジ式に(hingedly)」は、本明細書で使用する場合、一つのコンポーネントを別のコンポーネントへ取り付けて、二つのコンポーネントがヒンジ動作する、即ち、お互い関連して動くことができるようにする方法を意味することを意図しており、実際のヒンジを有する結合に限定されることは意図していない。
用語「質量バランスがとれている(mass balanced)」は、本明細書で使用する場合、軸の周りにピボット回転可能に取り付けられたコンポーネントまたは装置の重さが、該コンポーネントが軸上でバランスを保つようにして、軸の周りに分布していることを意味することを意図している。
添付の図面を参照しながらこれより本発明を説明する。
これより添付の図面の図1から7を参照して、電気エネルギーへの変換のための潮汐エネルギーの利用において使用されるエネルギー変換システム(10で全体的に表す)の第1の実施態様を説明する。当該システム10は、バリア12を有し、該バリア12は、使用時に水体18を横切ってかつその下に吊り下げられており、示した実施態様においては、水体18は水路(channel)16の内部に位置している。バリア12は、以下に詳細に説明するように、システム10の効果を最大化するために水路16の幅の大部分を横断し得るのが好ましい。バリア12は、図6および7に示すように、両端において、一対のトランスデューサ(transducer、変換器)14に連結されており、該トランスデューサ14は、好ましくは、水路16の両側で陸地を基部(land based)としており、その目的のために特に設けられたハウジング34内にある。当該システム10は、再び以下により詳細に説明するように、協同で働くバリア12とトランスデューサ14とによって、水体18からの潮汐エネルギーを電気エネルギーに変換するよう適合化されている。
上述のように、特に添付の図面の図1および2を参照して、バリア12は、示した実施態様では、それぞれが各サポーティングフレーム22に取り付けられた複数のセール20によって形成され、各セール20は好適な特性を持った材料から形成されている。バリア12、および、結果としてセール20は、冠水しており、通常は塩水中にあり、かつ、使用時にかなりの力を受けるので、該セール20は、必要とされる強度、柔軟性および非汚染性の特性を有する素材から形成されることが好ましい。そのような素材の例としては、アラミド、ポリマー、カーボン繊維、100%ナイロンなどである。バリア12は、上方ケーブル24および下方ケーブル26の形態になっている支持体(support)によって組み立てられており、上方ケーブルおよび下方ケーブルの両者は、好ましくは、スチールブレードまたは任意の他の好適な同等物から形成されている。上方および下方ケーブル24、26は、以下に説明するような種々の追加的な要素と組み合わさって、該バリア12の意図された配置構成および方向付けを維持し、かつ、該バリア12に作用する力の効率的な伝達(以下に記載するように、使用時における、トランスデューサ14への伝達)をもたらす役目を果たす。
バリア12が水路16内に吊り下げられたままでかつ沈まないことを確実にするために、複数のブイ28が上方ケーブル24にその長さに沿って固定される。下方ケーブル26に加えて、バリア12の重量は、該バリア12が実質的に垂直に方向付けられて維持されるのを確実にする。しかしながら、当該システム10の稼動条件に応じて、追加のバラスト(図示せず)が下方ケーブル26、または、バリア12自体に固定されても良い。各ブイ28は、係留綱(tether)30によって上方ケーブル24に留められ、該係留綱30は、示した実施態様では、約10メートルの長さであり、水体18の水面下10メートルの深さにバリア12があるのを可能にする。即ち、これにより、大半のボート(図示せず)がバリア12に干渉することなくそこを通過することができるのが確実になる。このようにして、バリア12は、陸を基部とするトランスデューサ14の各ペアにも固定されているので、該バリア12は、水路16をわたって延び、水体18の潮汐流による作用を受ける。
次に述べるように、図2を参照すると、潮汐が矢印Aの方向に進むにつれ、バリア12の各セール20は、それへの水圧の結果として、力を受けて外側へ前記の方向に膨らみ(bellow)、それぞれのフレーム22がこの膨らんだ方向にセール20を固定する。各フレーム22は、好ましくは、潮汐流の方向の約45°の角度に配置され、この角度は当然、エネルギー変換システム10の稼動条件および要求に応じて様々であってもよい。
従って、各セール20は、ボートのセール(図示せず)のように働き、図2において矢印Bで示されるように、潮汐流の方向に対し横切る(transverse)力を生成することが理解されよう。この力によって、バリア12の全体が、水路16を渡って矢印Bの方向に引っ張られ、その各段階は、図1に示されている。図1aは、潮汐が流れ始めたときのバリア12のポジションを示しており、図1bは、水路16の半分のところまで渡った該バリアを示しており、そして図1cは、水路16の離れた側に到達したバリアを示しており、それはちょうど潮汐が向きを変え始めるときである。水路16をわたるこの移動は、バリア12が移動して離れて行くトランスデューサ14から引き出されている上方ケーブル24および下方ケーブル26の追加の長さによって助長される。バリア12によって生成され矢印Bの方向を向いた力は、以下に説明するように、各トランスデューサ14によって電気エネルギーに変換される。バリア12の反対側では、結果として上方ケーブル24および下方ケーブル26に作られるたるみ(slack)が、バリア12が向かって行く方のトランスデューサ14によって取り上げられ、これについても説明するように、それにより、図2において矢印Aで示している潮汐流の方向を横切る整列からバリア12が流れ出てしまうのが防止される。しかしながら、図3aに示すように、バリア12は、そこに作用する潮汐力の結果としてわずかに湾曲することがある。当然ながら、潮汐流の方向に対して、バリア12が横切る方向付けを維持するために、この湾曲を最小限に維持することが好ましい。
潮汐の流れの方向が反転すると(それはおおよそ6時間毎に起こる)、そのとき各セール20は、力を受けて反対方向へ外側に膨らまされ、それはセール20の柔軟性、およびそれを支持するフレーム22の固定的な性質によって助長される。フレーム22は、潮汐流の方向から約45°の角度であることが好ましいため、各セール20は、潮汐流の方向に関係しない、おおよそ同じ配置構成および方向性を有する。潮汐流が反転すると図1a−cに示す段階は逆転し、バリアは水路16をわたって右から左へと戻って行く。図3bを参照すると、バリア12と、上方および下方ケーブル24、26とは、それらが受ける抵抗力により反対方向にわずかに膨らむ。バリア12の運動のこの反転を助けるために、以下に説明するように、バリア12の両側にあるトランスデューサ14の稼動もまた、反転されなければならない。
水路16をわたるバリア12の各横断の間に、最大の電気生成を達成するために、バリア12は、水路16をわたる可能な最長距離を移動することが好ましい。これは、バリア12を形成するセール20の個数および寸法を変えることにより達成される。明らかに、セール20の個数が多くなるほど、バリア12によって生成される力は大きくなり、従ってより多くの電力が生成される。図4および5に関して、セール20の形状、およびそれゆえ周囲のフレーム22の形状を変化させてシステム10に所望の稼動上の特徴を付与しても良い。明らかに、セール20が大きくなるほど、生成される力は大きくなるが、生成される抵抗力も大きくなり、結果として潮汐流の方向へのバリア12の膨らみ(bellowing)も大きくなる。各セール20は、複数の留め具32によって各フレーム22に解除可能なように固定され、それにより故障したセール20の修理または交換を可能とすることが好ましい。
次に図6および7に移って、バリア12によって生成される力を電力に変換する一つの方法をこれから説明する。上述のように、バリア12の両側で、上方ケーブル24および下方ケーブル26は、それぞれのトランスデューサ14にそれぞれ連結され、それらの構成および作動は同じである。従って、トランスデューサ14の一方の構成および作動を説明すれば十分であり、この場合は、上方ケーブル24が連結されるトランスデューサ14とする。トランスデューサ14の各ペアは、上に説明したように、好適なハウジング34の中に位置している。該トランスデューサ14の主要なコンポーネントは、ドラム36であり、その周りにはある長さの一本の上方ケーブル24が巻かれて固定されている。該ドラム36は、軸38に取り付けられ、その片側はギヤボックス40に連結されている。該ギヤボックス40は、順次に、第二のギヤボックス42に連結され、それがまた順次に発電機44に連結され、発電機44は、直接的に国内電力網(national grid)または好適な蓄電設備(図示せず)に連結されても良い。任意の他の好適な同等物がギヤボックス40および第二のギヤボックス42に取って代わっても良いのと同様に、単一のギヤボックス(図示せず)がギヤボックス40および第二のギヤボックス42に取って代わっても良いことは、当然理解されよう。
このように、バリア12が水路16を行き来し始めるとき、上方ケーブル24(および隣接するトランスデューサ14に連結された下方ケーブル26)は、ハウジング34から引き出され、ドラム36はそのため、その軸38で回転し始める。しかしながら、水路16を行き来するときのバリア12の速さは遅いため、ドラム36の回転は比較的遅く、それが理由でギヤボックス40がそこへ連結される。従って、上方ケーブル24がドラム36から外へ引き出されるにつれてドラム36が回転するとき、ギヤボックス40は、第二のギヤボックス42をより高速度で稼動させ、それが次に発電機44を駆動させて電力を生み出す。
上に説明したように、潮汐流の流れの方向が反転する時に、バリア12の対向側にある一組のトランスデューサ14は電力を生成し始めるが、その一方で、バリア12がそのときそちらへ進んでいる方の一組のトランスデューサ14を利用して上方ケーブル24および下方ケーブル26の両方のたるみを取らなければならない。このたるみ取りを達成するために、各トランスデューサ14は、モーター46(図6および7の右側のトランスデューサ14には示していない)を更に有し、前記モーター46は、示した実施態様では、ドラム36の対向側に取り付けられている。モーター46が使用されてドラム36の回転を反転させ、こうしてケーブル24、26のたるみを巻き上げる。トランスデューサ14および特にドラム36によってかかる高負荷のため、各ドラム36は、好ましくは、フレーム48または好適な同等物によって地面に固定される。ケーブル24、26を各ドラム36へ巻き戻すときにエネルギーが消費されるが、前記エネルギー消費は当該システム10によって生成されるエネルギーよりもずっと少なく、従ってシステム10によって産生される正味のエネルギーは正であることは理解されよう。
また、ケーブル24、26が各トランスデューサ14から送り出されるとき、水路16を行き来する間、バリア12を適切な深さに維持するために、追加のブイ28がケーブル24、26へ自動的に連結される必要があることも理解されよう。これは、任意の従来の方法で行えば良い。
ここで添付の図面の図8〜15を参照すると、エネルギー変換システム(全体的に110で示す)の第2の実施態様が示されており、該システムもまた潮汐エネルギーを電力に変換するよう適合化されている。この第2の実施態様では、同様のコンポーネントは同様の参照番号を与えられており、また特に明記しない限り、同様の機能を果たす。第1の実施態様と同様、システム110は、使用時に水体118を横切っておよびその下にぶら下がったバリア112を有し、ここで水体118は、水路116内または同様の好適な位置に位置する。
図11Aを参照すると、当該システム110は、矢印Aで示された第一の方向に流れる潮汐流と共に示されており、一方、図11Bは、当該システム110を、反対方向に流れる潮汐流と共に示している。バリア112は、閉じたループとしての上方ケーブル124および下方ケーブル126(図11では見られない)と共に形成され、該ループは、該バリア112の両側に端部70を有し、そこで該ケーブル124、126の経路は、以下に詳細に説明するように、実質的に180度反転される。複数のセールアレイ119(図11では示されていない)が上方および下方ケーブル124、126の間に順次それらに沿って取り付けられており、ここで前記セールアレイ119は、以下に詳細に説明するように、電力を生成するために水路をわたってケーブル124、126を移動させるのに適合化されている。当該システム110は、これについても以下に説明するように、潮汐流の方向に関係なく、上方および下方ケーブル124、126が、それらによって規定される閉じた経路を回って一方向にのみ移動するように構成される。
示した実施態様では、各端部70は、好ましくは陸地を基部としている、該端部70は、水体118内に移動されても良いことは理解されるであろう。しかしながら、これはバリア112が機能する長さを短くし、また、システム110の初期配備に大きな困難をもたらす。従って、各端部70は陸地を基部としていることが好ましいが、水路116のそれぞれの側で土手に切れ込んだ、水で満たされた水路中に位置して、水体118と流体的に連通しているのが好ましい。この配置構成は、ひいては、水体118から両側の岸に移り変わるために、上方および下方ケーブル124、126を水体118から引き揚げる必要性を回避する。従って、当該システム110は、各端部70を横断するために、各セールアレイ119、およびそれを支えるケーブル124、126を、水118から持ち上げる労力を消費する必要がない。更に、上方ケーブル124および下方ケーブル126を水中に維持することにより、バリア112の有効重量が低下し、それゆえケーブル124、126の強度をそれに応じて選択して、必要とされるケーブル124、126の強度およびその結果としてその重量を低減することができる。各端部70は、好ましくは、500メートルから1キロメートルの間の直径またはスパンを有するが、これは当然、バリア112が渡って配備される水体118の、特定の要求に適するように変化させてもよい。
特に図8および12を参照すると、バリア112は、少なくとも一つ、好ましくは複数のセールアレイ119(図11には示されていない)を有し、各アレイ119は、複数のセール120を有し、ここでセール120もまた、好ましくは、任意の好適な素材(例えば、アラミド繊維を基にした布帛、ポリマー、カーボン繊維、または、ナイロン)から形成される。より詳細に以下に説明するように、各セール120は、実質的に剛性を有するフレーム122内に固定され、また、アレイ119全体は、上方ケーブル124と下方ケーブル126との間にピボット回転可能に取り付けられる。バリア112は、好ましくは、上方ケーブル124と下方ケーブル126との間でバリア112の全長にわたって順次に配置された多数のセールアレイ119を有する。
複数のセール120(示した実施態様のアレイ119では、全部で5個が備わっているが、より多いまたはより少ない個数であっても良い)は、実質的に剛性を有する横断部材(cross member)60によって、お互いに、関連しかつ実質的に平行に固定される。当然、任意の他の手段を使用して、該セール120を説明したポジションに固定しても良い。横断部材60は、任意の好適な手段(例えば、溶接)によって各フレーム122に固定される。セールアレイ119は、心軸(axle)62を更に有し、該心軸は、上方ケーブル124と下方ケーブル126との間にピボット回転可能に取り付けられ、かつ、それぞれのフレーム122を通って中央のセール120にも堅固(rigidly)に固定される。心軸62は、上方ケーブル124から下方ケーブル126へと連続的に延びているものとして示されているが、セールが妨げられずに両方向に膨れるのを可能にするために、中央セール120の部分で中断される、即ち存在しないのが好ましい。従って、該心軸62は、実際には、2つのスタブ(stub)軸(図示せず)の形態であることが好ましく、一方は、中央フレーム122の最上点と上方ケーブル124との間に固定され、他方は、中央フレーム122の最下点と下方ケーブル126との間に固定される。
図10を参照すると、心軸62が、上方ケーブル124にクランプされた好適なベアリング64によって、上方ケーブル124にヒンジ式に取り付けられているのが見られる。同じ構成が心軸62と下方ケーブル126との間に備えられる。このようにして、セールアレイ119は、心軸62によって規定される軸の周囲で旋回することができ、それにより、図8に矢印Aで示した潮汐流の方向に関して、アタック角度(angle of attack)を変動させ得ることが理解されよう。
各セールアレイ119は、翼板(vane、ベーン)66の形態になっているトリム手段(trimming means、調整手段)を更に有し、これは、上方ケーブル124の下に、および、セール120の実質的に上に位置する。使用時には、該翼板66は、アレイ119の下流側に位置するが、使用時に該翼板66をアレイ119の上流側に位置させることが可能である。該翼板66は、一組のストラット68を介して心軸62に固定される。翼板66は、当然、中央フレーム122または横断部材60に固定しても良い。しかしながら、翼板66が、セール120の間を通る流れではなく、主要な潮汐流によって制御されることを確実にするためには、該翼板66は、セール120の直後に位置しないことが好ましい。図8および12では、最下部のストラット68は、上述したように、中央フレーム122の最上部の下の位置で心軸62に連結されているように示されているが、心軸62は、セール120の領域に存在しないことが好ましい。従って、実際には、最下部のストラット68は、示した位置のわずかに上、特に中央フレーム122の最上点の上の心軸62上に位置する。
特に図9を参照すると、同図は図8に示したアレイ119の略図であって、翼板66が、鉛直平面に、セール120のそれぞれの弦線(chord line)に対して特定の角度で配置され、それら全ては実質的に平行である。以下に詳細に説明する理由から、セールアレイ119が潮汐流に配備される時、自己姿勢調節(self trimming)翼板66が、潮汐流の方向Aと平行であるようそれ自身を整列させる。翼板66は、注意深く設計することによって、セール120に対して角度をなしており、潮汐流と平行に整列した該翼板66によって、セール120が最適なアタック角度で潮汐流の方向Aに対して配置されるようになっている。本発明において、最適なアタック角度は、セール120が矢印Bの方向に最大の力を生成することになる角度である。この方向付けは、各アレイ119の心軸62の周囲での静止質量の釣り合い、および各アレイ119の圧力中心が実質的に心軸62上に位置するよう整列することの両方の結果として可能となる。静止質量の釣り合いとは、アレイ119の軸周囲での釣り合いをもたらすような態様にて、アレイ119の重量が軸62の周囲で分布していることを意味する。即ち、アレイ119の重心は、実質的に軸62上、またはその十分近くにあり、以下に記載する所望の結果をもたらす。
特定のアタック角度(この場合は最適なアタック角度)についての、アレイ119の圧力中心の位置は、各々のセール120のドラフト(draft)または湾曲を変化させることによって操作することができる。即ち、図9に示したように潮汐の影響で張って伸びた時のセール120が、アレイ119全体の圧力中心を心軸62に位置合わせして位置させるエーロフォイル(翼、aerofoil)のプロフィールを持つように設計される。本実施態様では、これは、中央のセール120の圧力中心を心軸62と位置合わせし、かつ、中央のセール120または心軸62の両側に同数のセール120を備えることによって達成されている。
心軸62の周りに静的に質量バランスをとったアレイ119と、心軸62上に位置するアレイ119の圧力の中心とによって、使用時には、比較的小さな力で、心軸62上でアレイ119を回転させることが可能である。即ち、翼板66が潮汐流の方向Aと平行な配列から外れて位置した場合、潮汐流によって翼板66にかかる比較的小さな力が、翼板66が潮汐流の方向Aと平行になるまでアレイ119を回転させる。この方向付けでは、セール120は、潮汐流Aに対して最適なアタック角度にある。上記設計によって、比較的小さな翼板66が、セール120に作用する潮汐流によって生成されるはるかに大きな力にも関わらず、この位置にセール120を維持することが可能である。
図11を参照すると、使用時において、上方および下方ケーブル124、126が潮汐流の方向Aの方向にわずかに湾曲し、アレイ119(図11には示さず)が水路116を横切る時にセール120(図11には示さず)のアタック角度の変化をもたらすことが分かる。しかしながら、自己姿勢調整する翼板66を備えることにより、任意の一つのセールアレイ119の位置に関係なく、各セール120が潮汐流の方向Aに対して最適なアタック角度で配置されるのが確実になる。
図11および12を参照すると、当該システム110はトランスデューサ114を有し、該トランスデューサは、ガイドホイール72のアレイの形態になっているガイド手段を有し、該ガイドホイールは、それぞれのシャフト74上に間隔をおいた関係で取り付けられて、ペアになって配置され、上方および下方ケーブル124、126が、各ガイドホイールによって誘導され、また各ガイドホイールを通過する。バリア112の両側にある端部70が、ガイドホイール72のアレイによって実質的に規定されており、4対のガイドホイール72が、示した態様の各端部70に備えられて、上方および下方ケーブル124、126のための逆進の経路を規定しているのが分かる。
少なくとも一つの、好ましくはそれぞれのシャフト74が、ギヤボックス96を駆動し、該ギヤボックス96は、図示するようなシャフト74へ直接的に連結されていても良いし、されていなくても良い。即ち、各セールアレイ119が水路116をわたって移動させられる時、上方および下方ケーブル124、126は、ガイドホイール72と接触しているため、ガイドホイール72ひいてはシャフト74を動かし、次いでシャフト74がギヤボックス96を動かし、ギヤボックス96からエネルギーを従来の方法で引き出すことができる。ケーブル124、126と各ガイドホイール72との間の滑りを低減または取り除くための措置を取っても良い。例えば、外周の「V溝」を各ガイドホイール72に備えても良く、または、何らかの形態の表面粗化や表面処理をそこに施しても良い。
上述のように、当該システム110は、バリア112が、より具体的には、上方および下方ケーブル124、126が、潮汐流の流れの方向に関わらず、常に一つの方向に移動するように設計される。従って、各セールアレイ119が端部70の一つに達し、その周囲を移動して端部70から出て反対方向に移動する時、セールアレイ119自体が反転した方向性(reverse orientation)となり、姿勢調整する翼板66が、潮汐流の方向に対して、必要に応じてセール120の後を追うのとは対照的に、セール120の先に立つことは理解されよう。しかしながら、姿勢調整する翼板66を備えることは、各セールアレイ119が風向計と同様に働き、即ち水の潮汐流が風向計への風と同じように働いて、セールアレイ119が潮汐流の方向に正確に向くよう心軸62の周囲で徐々に180°回転させることを意味する。この場合もやはり、アレイ119が心軸62の周囲で静的に質量バランスが取れているようにし、かつ、アレイ119の圧力中心を心軸62に合わせることによって、これは可能となる。このようにして、翼板66に作用する比較的遅い潮汐流が、充分に、該翼板66が再び潮汐流の方向に対してセール120の後を追うようになるまで、それぞれのアレイ119を心軸62上で約180°回転させる。
しかしながら、それぞれの端部70を出る時、各アレイ119は、平行線上の即ちバリア112の上流部分のアレイ119とは反対方向に水路116を横切って移動しなければならず、従って、個々の各セール120は、異なる最適のアタック角度を取らなければならない。実際には、バリア112の下流側にあるアレイ119は、バリア112の上流側にあるアレイ119のアタック角度に対して、実質的に鏡像(mirror image)であるアタック角度を有しなければならない。従って、姿勢調整する翼板66は、初期にはセール120の弦線に対して正しくない角度にあり、この角度に維持されれば、セール120が潮汐流の方向に対して非効率的なアタック角度に方向付けられている結果になることが理解されよう。そのため、翼板66は、図13および14にそれぞれ示すように、第1ポジションと第2ポジションとの間で移動可能である。第1ポジションでは、翼板66は、水路116を横切る一方の方向へのアレイ119の移動をもたらすようなポジションとなり、一方、第2ポジションでは、該翼板66は、水路116を横切る反対の方向にアレイ119を移動させる。第1ポジションと第2ポジションとの間のその移動を促進するために、翼板66は、ストラット(struts)68同士の間において、該翼板66の前縁(leading edge)82に隣接したピボット軸80上にピボット回転可能に取り付けられる。
翼板66は、例えばアレイ119が端部70の一方の周りを移動し、心軸62の周囲で180°回転した時に、必要に応じて第1ポジションと第2ポジションとの間で自動的に切り替わり、潮汐流の方向に再び正しく向くことが好ましい。従って、図13から15を参照すると、当該システム110は、各アレイ119と関連して働く切り替え手段を備えており、ここで前記切り替え手段は、セールアレイ119の方向性の反転時に、第1ポジションまたは第2ポジションのいずれかに、該姿勢調整する翼板66を正しく方向付けるように適合化されている。示した実施態様では、該切り替え手段は、翼板66の前縁82から突き出ている弾性的に変形可能なアーム84の形態になっており、かつ、それに対応する支柱(abutment)86の形態になっており、該支柱は、それぞれのセールアレイ119の位置において上方ケーブル124の下面から下向きに伸びており、ここで該支柱86は、心軸62の両側に位置している。切り替え手段は、図13から15以外の図面にはいずれにも示していない。
図13に示すように、アレイ119が、翼板66がセール120を先行するポジションから、該翼板66がセール120の後を追うポジションへと、心軸62上で回転している時、約90°の回転後、該翼板66は、上のケーブル124の直下を通過する。その時、アーム84は、支柱86と接触し、特に、図13に示したように、その湾曲した先端88と接触する。
アレイ119が心軸62上で回転を続ける時、支柱86は最初に、アーム84の進行を止める。これは結果として、翼板66が上方ケーブル124の下を通過する時に、翼板66は、図13に示した第1ポジションから図14に示した第2ポジションへ行くよう力が加えられる。このポジションから、アレイ119が回転を続け、ひいては翼板66が上方ケーブル124の下から離れる時、アーム84の弾性的な性質により、アーム84が十分に変形して、図15に示すように、支柱86の先端88を通り過ぎることが可能になる。これに関して、先端88の湾曲した性質が、該先端88を越えるアーム84の通過を容易にする。いまや第2ポジションに切り替わった翼板66が潮汐流の方向と平行な配列となるまで、アレイ119は、上述したように、図15に示した方向性から回転を続ける。そのようなポジションになった時、セール120は、最適なアタック角度に方向付けられ、矢印Bの方向に最大の力を生成する。従って、使用時に、アレイ119が端部70の一つを越え、反対方向に戻って水路を移動し始める時に、該アレイが自動的に方向付けられ潮汐流に対して最適なアタック角度にあるセール120を与えることが、各アレイ119の翼板66によって確実になる。
更に、潮汐が反転する時、例えば、図11Aと11Bとの間で示したような時、この場合もやはり、各セールアレイ119は、翼板66を備えている結果として、風向計と同様に、潮汐によって心軸62の周囲でゆっくりと180°回転させられる。各アレイ119が180°回転し、近づいて来る潮汐と向き合うとき、翼板66はセール120の後を追い、翼板66は再び正しくない方向性となる。しかしながら、上述したように、アレイ119が心軸62の周囲で回転する間に姿勢調整する翼板66が上方ケーブル124の下を通過する時、切り替え手段84、86が姿勢調整する翼板66の方向性を正す。
当該システム110、特に、セールアレイ119が水面下で用いられるので、切り替え手段84、86は、単純で強靱な機械的構成であることが好ましいが、アーム84および支柱86は、任意の他の機能的な同等物で置き換えることができることは理解されよう。例えば、何らかの形態のリンク構成(図示せず)を心軸62と翼板66との間に備えることができ、ここで前記リンク構成(linkage arrangement)は、心軸62の回転に応じて第1ポジションと第2ポジションとの間で翼板66を移動させるのように適合化されたものである。しかしながら、任意の他の好適な構成を用いても良い。
必要ならば1つより多くの翼板66を備えても良いこと、および、翼板66のポジションを変えて(例えば、翼板66をセール120の下に置くことによって)その性能を最適化し、ここでもやはり、翼板66が、セール120の間を通過する流れではなくて主要な潮汐流によって制御されるのを確実にしても良いことは理解されよう。
各アレイ119が水路116を渡る時の正しい向きに翼板66を維持するために、翼板66が、第1ポジションおよび第2ポジションのそれぞれにある場合に、そのポジションからの移動に対して抵抗を受けることもまた好ましい。この抵抗は、アレイ119が水路116にわたってそのように直線で移動している間、翼板66を適切な位置に保持するのに十分である必要があるが、アレイ119が回転して移動する間にアーム84および支柱86がお互いを過ぎるのを強いられる時には、この抵抗は乗り越えられる。これは、任意の好適な方法(例えばストラット68に備えられたボールデタント(図示せず)の従来の使用)によって達成することができ、対応する陥没(図示せず)が翼板66の上端および下端に形成される。ここでもやはり、任意の他の好適な機能的な同等物を用いても良い。
第2の実施態様のセールアレイ119は、セール20の代わりに、第1の実施態様のバリア12と組み合わせて使用され得ることを理解すべきである。
図1a−cは、様々な作動の段階にある本発明のエネルギー変換システムの第1の実施態様の概略的な側面図を示している。 図2は、図1に示したシステムの、バリアを形成する部分の概略的な平面図を示している。 図3aは、図1および2のエネルギー変換システムの概略的な平面図を示しており、ここでは、潮汐流は第1の方向に作用している。 図3bは、図3aのエネルギー変換システムの概略的な平面図を示しており、ここでは、潮汐流は第2の方向に作用しており、第1の方向とは反対である。 図4は、図2のバリアの一部を形成するセールの概略的な正面図を示している。 図5は、代替的なセールの概略的な正面図を示しており、これは図2のバリアの部分を形成し得るものである。 図6は、本発明の第1の実施態様のエネルギー変換システムの部分を形成する一対のトランスデューサの概略的な平面図を示している。 図7は、図6のトランスデューサの概略的な正面図を示している。 図8は、本発明のエネルギー変換システムの第2の実施態様の部分を形成するバリアの斜視図を示している。 図9は、図8に示したバリアの概略的な平面図を示している。 図10は、図8および9に示したバリアの部分を形成するベアリングアセンブリを示している。 図11Aおよび図11Bは、本発明のエネルギー変換システムの第2の実施態様の概略的な平面図を示している。 図12は、図8のバリアの片側の一部分の斜視図を示しており、これは、エネルギー変換システムの第2の実施態様の部分を形成するガイド手段およびトランスデューサを示している。 図13は、図8のバリアの部分を形成するトリム手段を示しており、該手段は第1ポジションにある。 図14は、図13のトリム手段を示しており、該手段は第2ポジションへとちょうど移動したところである。 図15は、図14のトリム手段を示しており、前記手段は同様に第2ポジションにあるが、図14の位置からわずかに進んでいる。

Claims (14)

  1. 水体の潮汐エネルギーを利用するためのエネルギー変換システムであって、
    当該システムは、バリアを有し、該バリアは、水体の少なくとも一部分の下に、かつ、水体の少なくとも一部分を渡って配備可能であり、かつ、
    当該システムは、前記バリアに連結されたトランスデューサを有し、該トランスデューサは、使用時に、バリアにかかる潮汐の圧力を電気エネルギーへ変換するのを助長するものであり、
    該バリア少なくとも1つのセールアレイを有し、該セールアレイは複数のセールを有し、これら複数のセールは、お互いに、対応して、概して平行に間隔をおいた関係にて、固定されており、該セールアレイ支持体にヒンジ式に取り付けられており
    前記セールアレイは、潮汐流の方向に対する望ましいセールの位置合わせをもたらすように適合化されたトリム手段を有し、該トリム手段は、使用時に前記セールアレイの下流側に位置する翼板を有するものである、
    前記エネルギー変換システム。
  2. 上記の少なくとも一つのセールアレイが、水体中で潮汐が流れている方向に対して、実質的にそれを横断する方向に移動するように適合している、請求項1記載のエネルギー変換システム。
  3. 上記の少なくとも一つのセールアレイが取り付けられた上記の少なくとも一つの支持体、トランスデューサに連結されている、請求項2記載のエネルギー変換システム。
  4. 各セールが、実質的に剛性を持ったフレームを有する、請求項3記載のエネルギー変換システム。
  5. 各セールの配置構成が、潮汐の流れの方向に関係なく当該システムを機能させ得るように適合可能である、請求項3または4記載のエネルギー変換システム。
  6. 記支持体が、上方ケーブルおよび下方ケーブルを有する、請求項4または5記載のエネルギー変換システム。
  7. 上記セールアレイが、上記支持体に、ある軸の周りでヒンジ式に取り付けられており、該軸は、使用時に、該セールアレイの圧力の中心と実質的に一致する、請求項1〜6のいずれか1項に記載のエネルギー変換システム。
  8. 上記セールアレイが、上記支持体に、ある軸の周りでヒンジ式に取り付けられており、該セールアレイは、該軸の周りで質量バランスがとれている、請求項1〜7のいずれか1項に記載のエネルギー変換システム。
  9. 上方および下方ケーブルが、それぞれ、閉じたループを有する、請求項6記載のエネルギー変換システム。
  10. 記バリアの両側にガイド手段を有し、それらガイド手段は、それぞれ、反転する経路を規定し、上方および下方ケーブルが、該経路に沿って動くように制限される、請求項記載のエネルギー変換システム。
  11. ガイド手段が、トランスデューサに連結されている、請求項10記載のエネルギー変換システム。
  12. ガイド手段が、ガイドホイールのアレイを有し、該ガイドホイールの少なくとも一つは、個々の上方または下方ケーブルによって駆動され、前記少なくとも一つのガイドホイールが、トランスデューサに連結されている、請求項10または11に記載のエネルギー変換システム。
  13. ガイドホイールが、各シャフト上に、間隔をおいた関係にて取り付けられた一対で構成されている、請求項12記載のエネルギー変換システム。
  14. 上記セールアレイが、個々のトリム手段の方向付けを、第1ポジションと第2ポジションとの間で切り替えるための手段を有する、請求項1〜13のいずれか1項に記載のエネルギー変換システム。
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