JP3821661B2 - 太陽電池モジュール及びその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、透光性樹脂により太陽電池セルが封止された太陽電池セルユニットを備えた太陽電池モジュールおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
太陽光発電は、クリーンエネルギーとして環境に配慮した点が注目され、一般家庭用として、多くの太陽光発電システムが製造販売されている。現在、太陽光発電システムに使用されている太陽電池モジュールの多くは、スーパーストレートタイプ、サブストレートタイプ、または樹脂ポッティングタイプと呼ばれる構造を採用している。
【0003】
図8は、従来の太陽電池モジュールの一例を、製造工程において各構成要素を分解して示す概略斜視図である。図8に示す太陽電池モジュールは、太陽光の受光面側に、太陽光を透過する長方形状で所定の厚みの強化ガラス1を有し、この強化ガラス1の下方に透明充填樹脂フィルム2を介して太陽電池セルユニット24が積層されている。太陽電池セルユニット24は、マトリクス状に配列された複数の太陽電池セル3が、インターコネクター4によって相互に接続されて構成されている。太陽電池セルユニット24には、透明充填樹脂フィルム2を介して耐候性フィルム5が積層されている。
【0004】
太陽電池モジュールを製造する場合には、まず、強化ガラス1と耐候性フィルム5との間に一対の透明充填樹脂フィルム2にて挟まれた太陽電池セルユニット24をセットした状態でラミネーターおよびオーブンによって加熱する。これにより、耐候性フィルム5および複数の太陽電池セル3が透明充填樹脂フィルム2を構成する透明充填樹脂によって、強化ガラス1の裏面に貼り付けられて、板状のラミネート構造体が形成される。板状のラミネート構造体は、アルミニウム、強化プラスチック、木材等で構成された外枠6の内側面に形成された凹部6aに、耐候性フィルム5および強化ガラス1の側縁部が挿入されて取り付けられる。これにより、太陽電池モジュールとされる。
【0005】
図9(a)〜(d)は、それぞれ太陽電池セルユニット24を構成する太陽電池セル3とインターコネクターとの接続方法の各工程を示している。
【0006】
まず、図9(a)および(b)に示すように、銅線に半田をコートした一対のインターコネクター4の各端部を太陽電池セル3の受光面の電極にそれぞれ相互に平行な状態で半田付する。
【0007】
次に、図9(c)および(d)に示すように、インターコネクター4が受光面に半田付けされた各太陽電池セル3をそれぞれ裏返して直線状に配置し、各太陽電池セル3より延出している各インターコネクター4の端部を隣接する太陽電池セル3の裏面電極にそれぞれ半田付けする。これにより、複数の太陽電池セル3が直列に接続されたストリングスが形成される。そして、形成された複数の太陽電池セル3のストリングスを平行に並べて、各太陽電池セル3が直列に接続されるように、各ストリングスにおける所定の太陽電池セル3同士を、一対のインターコネクター4によって、それぞれ接続する。これにより、マトリクス状に配置された複数の太陽電池セル3が直列に接続された太陽電池セルユニット24が得られる。
【0008】
図10は、従来のスーパーストレートタイプ太陽電池モジュールの平面図、図11は、図10のA−A’線における断面図である。
【0009】
この太陽電池モジュールは、長方形状の耐候性フィルム5(図11参照)上に、インターコネクター4によって直列接続された複数の太陽電池セル3がマトリクス状に配列され、マトリクス状に配列された太陽電池セル3の受光面上には、長方形状の太陽光を透過する強化ガラス1(図11参照)が設けられており、これらの耐候性フィルム5および強化ガラス1の側縁部が、アルミニウムによって構成された長方形の外枠6の内側面に形成された凹部6a(図11参照)に、挿入されて取り付けられている。
【0010】
図11に示すように、アルミニウムによって中空の直方体状である外枠6の上部には、凹部6aが形成されており、この凹部6aには、太陽電池セルユニット24を挟む強化ガラス1および耐候性フィルム5の側縁部が挿入されて、接着剤22によって固定されている。太陽電池セルユニット24は、透明充填樹脂2aによって、耐候性フィルム5および強化ガラス1の間に固定されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
このような太陽電池モジュールでは、太陽電池セルユニット24が、複数の太陽電池セル3をインターコネクター4によってそれぞれ接続して構成されており、しかも、太陽電池セル3の受光面における電極側の接続と、太陽電池セル3の裏面における電極側の接続を別工程にて行う必要があるために、製造工程における工数が多くなって、コストアップとなるおそれがある。しかも、製造工程において、太陽電池セル3を裏返す等の作業が必要であるため、太陽電池セル3の割れが発生するおそれがあり、それにより歩留まりが低下するおそれもある。
【0012】
本発明は、このような課題を解決するものであり、その目的は、太陽電池セルの配線方法を簡略化し、製造工程における太陽電池セルの割れを防止することにより歩留まり向上および工数削減を図り、低価格の太陽電池モジュールおよびその製造方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の太陽電池モジュールは、相互に電気的に接続された複数の太陽電池セルがマトリクス状に配置されて透光性樹脂製のシートを有する一体化シートによって一体化された太陽電池セルユニットを有しており、該透光性樹脂製のシートは、各太陽電池セルの受光面電極と裏面電極とにそれぞれに接続するようにパターン化された第1および第2の配線パターンと、隣接する太陽電池セルの一方の太陽電池セルに接続された第1の配線パターンを、他方の太陽電池セルに接続された第2の配線パターンに接続するように、第1および第2の配線パターンとは異なるパターンの第3の配線パターンとを有していることを特徴とする。
【0014】
前記第1〜第3の配線パターンがそれぞれ異方性導電材料によって形成されている。
【0015】
前記第1〜第3の配線パターンがそれぞれ導電性接着剤によって形成されている。
【0016】
前記第1〜第3の配線パターンがそれぞれ半田コートされた導線によって形成されている。
【0017】
前記一体化シートの透光性樹脂が熱硬化性樹脂である。
【0018】
前記一体化シートの透光性樹脂が紫外線硬化性樹脂である。
【0019】
前記太陽電池セルユニットは、直線状に配置された太陽電池セルを、それぞれ一体化した3枚以上の一体化シートが設けられている。
【0020】
前記一体化シートの透光性樹脂製のシート表面が凹凸状態に加工されている。
【0021】
前記透光性樹脂製シートの表面は、高さの異なる凹凸状態の領域を有する。
【0022】
本発明の太陽電池モジュールの製造方法は、複数の太陽電池セルの受光面電極と裏面電極とにそれぞれに接続するようにパターン化された第1および第2配線パターンと、隣接する太陽電池セルの一方の太陽電池セルに接続された第1の配線パターンを、他方の太陽電池セルに接続された第2の配線パターンに接続するように、第1および第2の配線パターンとは異なるパターンとされた第3の配線パターンとが透光性樹脂製のシートに設けられた一体化シートを準備する工程と、該一体化シート上に複数の太陽電池セルを配置して、各太陽電池セルの受光面電極と裏面電極とを、該一体化シート上の第1および第2の配線パターンに、それぞれ接続して各太陽電池セル同士を電気的に接続する工程と、該一体化シートおよび各太陽電池セルを一体化する工程と、を包含することを特徴とする。
【0023】
前記太陽電池セルの受光面電極および裏面電極と、前記一体化シート上の第1および第2の配線パターンとの接続が熱圧着によって行われる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。
【0025】
図1は、本発明の実施形態である太陽電池モジュールを製造工程における構成要素に分解して示す斜視図、図2は、本発明の実施形態である太陽電池モジュールの平面図である。
【0026】
図1に示す本発明の太陽電池モジュールは、太陽光の受光面側に、太陽光を透過する長方形状で所定の厚みの強化ガラス1を有し、この強化ガラス1の下方に、透光性樹脂シート7上に導電性材料によって形成された配線パターン8が設けられた一体化シート9によって多数の太陽電池セルが一体化された太陽電池セルユニット20が積層されている。太陽電池セルユニット20は、マトリクス状に配列された複数の太陽電池セル3が、透光性樹脂シート7上に設けられた配線パターン8によって相互に直列に接続されている。太陽電池セルユニット20の下方には、耐候性フィルム5が積層されている。
【0027】
このような本発明の太陽電池モジュールは、強化ガラス1と耐候性フィルム5との間に、太陽電池セルユニット20をセットした状態でラミネーターおよびオーブンによって、加熱する。これにより、耐候性フィルム5および複数の太陽電池セル3が透光性樹脂シート7によって、強化ガラス1の裏面に貼り付けられて、板状のラミネート構造体とされる。板状のラミネート構造体は、アルミニウム、強化プラスチック、木材等で構成された外枠6の内側面に形成された凹部6aに、耐候性フィルム5および強化ガラス1の側縁部が挿入されて取り付けられることにより、本発明の太陽電池モジュールとされる。
【0028】
図2に示す本発明の太陽電池モジュールは、長方形状の耐候性フィルム5上に、一体化シート9にて相互に直列接続された複数の太陽電池セル3がマトリクス状に配列され、マトリクス状に配列された太陽電池セル3の受光面上には、長方形状の太陽光を透過する強化ガラス1が設けられており、これらの耐候性フィルム5および強化ガラス1の側縁部が、アルミニウムによって構成された外枠6の内側面に形成されている凹部6aに、挿入されて取り付けられている。
【0029】
図3(a)および(b)は、それぞれ透光性樹脂シート7に導電性材料によってパターン電極8aおよび8bが形成された一体化シート9の展開図、図4(a)および(b)は、それぞれ一体化シート9に太陽電池セル3を搭載した状態の平面図である。
【0030】
太陽電池セルユニット20は、図3(a)および(b)にそれぞれ示す各一体化シート9によって、直線状に配置された複数の太陽電池セル3が、それぞれ直列接続された状態で一体化される。一体化シート9は、所定形状にパターニングされたシート状の透光性樹脂シート7を有している。透光性樹脂シート7は、略正方形の平板状をした太陽電池セル3が相互に密着した状態で一直線に並んで載置されるように所定の大きさの帯状の太陽電池セル搭載領域7aを有している。太陽電池セル搭載領域7aは、一方の端部に1つの太陽電池セル3が搭載されない領域7bが設けられており、その太陽電池セル3が搭載されない領域7bを除く太陽電池セル搭載領域7aに導電性材料によって構成された裏面電極用パターン8bがそれぞれ設けられている。裏面電極用パターン8bは、相互に平行する一対の直線パターンによって形成されている。尚、図3(a)および(b)に示す各一体化シート9は、太陽電池セル3が搭載されない領域7bが設けられる位置が異なっていること以外は、同様の構成になっている。
【0031】
太陽電池セル搭載領域7aにおける太陽電池セル3が搭載される各領域には、搭載された各太陽電池セル3を覆うように折り曲げられるカバー領域7cがそれぞれ一方の側方に突出するように設けられている。各カバー領域7cは、太陽電池セル3がそれぞれ搭載される相互に隣接する各領域において、左右反対方向に突出するように設けられている。
【0032】
各カバー領域7cには、太陽電池セル搭載領域7aに搭載された各太陽電池セル3を覆うように折り曲げられた際に、覆われた各太陽電池セル3の受光面電極に接続される受光面電極用パターン8aが、導電性材料によって形成されている。受光面電極用パターン8aは、相互に平行する一対の直線パターンによって形成されており、そして、各受光面電極用パターン8aは、受光面電極用パターン8aが接続された太陽電池セル3に対して、それぞれ同方向に隣接した太陽電池セル3に接続される裏面電極用パターン8bと、直列接続用パターン8cとによってそれぞれ接続されている。直列接続用パターン8cは相互に平行する一対の直線パターンによって形成されており、受光面電極用パターン8aおよび裏面電極用パターン8bとは直交状態となっている。
【0033】
導電性材料によって形成された受光面電極用パターン8a、裏面電極用パターン8b、直列接続用パターン8cは、透光性樹脂シート7の表面および裏面にそれぞれ突出している。受光面電極用パターン8aおよび裏面電極用パターン8bは、太陽電池セル3を挟んで相互に対向するように、裏面電極用パターン8bの側方に位置する受光面電極用パターン8aの直線パターンは、裏面電極用パターン8bの直線パターンに対してそれぞれ一直線になっている。
【0034】
一体化シート9として使用される透光性樹脂シート7には、熱硬化性樹脂(EVA樹脂等)または紫外線硬化樹脂等が用いられ、各受光面電極用パターン8a、裏面電極用パターン8b、直列接続用パターン8cをそれぞれ形成する導電性材料には、異方性導電材料、導電性接着剤、半田コートされた導線等が用いられる。
【0035】
図3(a)および(b)に示す各一体化シート9に太陽電池セル3を搭載した状態を図4(a)および(b)にそれぞれ示す。図4(a)および(b)では、透光性樹脂シート7の太陽電池セル搭載領域7aには、それぞれの端部の太陽電池セル3が搭載されない領域7bを除いて、複数の太陽電池セル3が相互に密着した状態で搭載されている。各太陽電池セル3は、それぞれの裏面電極が太陽電池セル搭載領域7aに設けられた裏面電極用パターン8bにそれぞれ接続されるように太陽電池セル搭載領域7a上に搭載される。
【0036】
図4(a)および(b)に示すように一体化シート9に各太陽電池セル3が搭載されると、太陽電池セル3が搭載されない領域7bの側方に設けられたカバー領域7cを除いて、受光面電極用パターン8aが形成されたカバー領域7cは、太陽電池セル3の受光面側をそれぞれ覆うように、矢印▲1▼の方向に折り返えされる。その後、太陽電池セル3が搭載されない領域7bおよびその側方のカバー領域7cが一体となって矢印▲2▼の方向に折り返えされる。これにより、それぞれ図5(a)および(b)に示すように、太陽電池セル搭載領域7aの一方の端部にカバー領域7cが側方に突出するとともに、他方の端部において、太陽電池セル3の表面が露出した状態で複数の太陽電池セル3が一体化シート9によって一体化される。
【0037】
図5(a)および(b)にそれぞれ示すように、一体化シート9に複数の太陽電池セル3がそれぞれ一体化されると、図5(a)および(b)にそれぞれ示す状態の各一体化シート9を、図6に示すように、相互に隣接するように配置して、矢印▲3▼で示すように、一方の一体化シート9の端部に、露出した太陽電池セル3の表面に他方の一体化シート9の端部のカバー領域7cを重ねる。これにより、マトリクス状に配置された多数の太陽電池セル3が直列接続された太陽電池セルユニット20が得られる。尚、太陽電池セルユニット20における各側縁部に配置される一体化シート9におけるカバー領域7cの受光面電極用パターン8aによって接続されない太陽電池セル3の受光面電極には、コネクタ端子23がそれぞれ接続される。
【0038】
次に、本発明の実施形態である太陽電池モジュールの製造方法について説明する。
【0039】
例えば、透光性樹脂シート7として熱硬化性樹脂であるEVA樹脂を用い、導電性材料としてに異方性導電材料を用いて、一体化シート9を形成し、前述したようにして、太陽電池セルユニット20を形成する。形成された太陽電池セルユニット20を、図1に示す強化ガラス1と耐候性フィルム5との間にセッティングしラミネートにて仮接着を行う。
【0040】
次に、異方性導電材料による受光面電極用パターン8aおよび裏面電極用パターン8bと、太陽電池セル3の受光面電極および裏面電極とをそれぞれ接続するために、熱圧着機によって熱圧着を行う。この場合、太陽電池セル3を挟んで配置された受光面電極用パターン8aと裏面電極用パターン8bとは、相互に対向した状態になっているために、太陽電池セル3の受光面電極の接続部分の加圧と裏面電極の接続部分の加圧とが一致しており、太陽電池セル3にせん断力が作用するおそれがなく太陽電池セル3の割れが防止される。
【0041】
次に、硬化炉によりEVA樹脂によって構成された透光性樹脂シート7を硬化させることにより、耐候性フィルム5および複数の太陽電池セル3がEVA樹脂を介して強化ガラス1の裏面に貼り付ける。これにより、板状のラミネート構造体が得られる。そして、板状のラミネート構造体の耐候性フィルム5および強化ガラス1の側縁部がアルミニウム枠である外枠6の内側面に形成された凹部6aに、挿入されて取り付けられることにより、太陽電池モジュールが形成される。
【0042】
尚、太陽電池モジュールとしては、このような製造方法に限らず、例えば、太陽電池セルユニット20における透光性樹脂シート7として紫外線硬化性樹脂を用いるとともに、導電性材料として異方性導電材料を用いてもよい。この場合には、太陽電池セルユニット20が形成された後に、この太陽電池セルユニット20を図1に示す強化ガラス1と耐候性フィルム5との間にセッティングし、加圧および脱気しながら紫外線照射を行い仮接着が行われる。そして、熱圧着によって、受光面電極用パターン8aおよび裏面電極用パターン8bと、太陽電池セル3の受光面電極および裏面電極とをそれぞれ接続した後に、紫外線を照射することにより、透光性樹脂シート7である紫外線硬化性樹脂を完全に硬化させることができる。
【0043】
また、図7に示すように、一体化シート9の透光性樹脂シート7の表面7dにエンボス加工を施して、その表面7dを凹凸状にするようにしても良い。このように、透光性樹脂シート7の表面7dを凹凸状に形成することにより、その表面7dに太陽電池セル3を搭載して圧着する際に、太陽電池セル3の割れをさらに確実に防止することができる。この場合、図7に示すように、透光性樹脂シート7のの表面7dの凸部の高さを太陽電池セル3のセット位置ではh2とし、太陽電池セル3が圧着される位置以外では、凸部の高さh1を、h2よりも高くする(h1>h2)ことによって、太陽電池セル3の位置決めの作業性が容易になるとともに、太陽電池セル3の位置ずれの防止も可能となる。
【0044】
【発明の効果】
本発明の太陽電池モジュールは、相互に電気的に接続された複数の太陽電池セルがマトリクス状に配置されて透光性樹脂製のシートを有する一体化シートによって一体化された太陽電池セルユニットを有しており、透光性樹脂製のシートは、各太陽電池セルの受光面電極と裏面電極とにそれぞれに接続するようにパターン化された第1および第2の配線パターンと、隣接する太陽電池セルの一方の太陽電池セルと他方の太陽電池セルとを接続するための第1および第2の配線パターンとは異なるパターンである第3の配線パターンとを有していることによって、製造工程における太陽電池セルの割れを防止することにより歩留まり向上が図れる。
【0045】
また、本発明の太陽電池モジュールの製造方法は、複数の太陽電池セルの受光面電極と裏面電極とにそれぞれに接続するようにパターン化された第1および第2配線パターンと、隣接する太陽電池セルの一方の太陽電池セルと他方の太陽電池セルとを接続するための第1および第2の配線パターンとは異なるパターンである第3の配線パターンとが透光性樹脂製のシートに設けられた一体化シートを準備する工程と、一体化シート上に複数の太陽電池セルを配置して、各太陽電池セルの受光面電極と裏面電極とを、一体化シート上の第1および第2の配線パターンに、それぞれ接続して各太陽電池セル同士を電気的に接続する工程と、一体化シートおよび各太陽電池セルを一体化する工程と、を包含することによって、太陽電池セルの配線法が簡略化でき、製造工程における工数削減を図るとともに、低価格化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態である太陽電池モジュールの構成を分解して示す斜視図である。
【図2】本発明の実施形態である太陽電池モジュールの平面図である。
【図3】(a)および(b)は、本発明の太陽電池モジュールに使用する一体化シートの構成図である。
【図4】(a)および(b)は、図3の一体化シートに太陽電池セルを搭載した図である。
【図5】(a)および(b)は、図3の一体化シートに太陽電池セルが搭載され、組み立てられた太陽電池モジュールの模式図である。
【図6】本発明の太陽電池モジュールの構成図である。
【図7】本発明の太陽電池モジュールに使用する一体化シートにエンボス加工が施された状態を示す一体化シートの断面図である。
【図8】従来の太陽電池モジュールの一例を分解して示す概略斜視図である。
【図9】(a)〜(c)は、それぞれ従来の太陽電池モジュールにおける太陽電池セルユニットを構成する太陽電池セルとインターコネクターとの接続方法の各工程を示す工程図である。
【図10】従来の太陽電池モジュールの平面図である。
【図11】図10のA−A’線における断面図である。
【符号の説明】
1 強化ガラス
2 透明充填樹脂フィルム
2a 透明充填樹脂
3 太陽電池セル
4 インターコネクター
5 耐候性フィルム
6 外枠
6a 凹部
7 透光性プラスチック樹脂
7a 太陽電池セル搭載領域
7b 太陽電池セルが搭載されない領域
7c カバー領域
7d 透光性プラスチック樹脂の表面
8 配線パターン
8a 受光面電極用パターン
8b 裏面電極用パターン
8c 直列接続用パターン
9 一体化シート(透光性プラスチック樹脂+導電性材料)
20 太陽電池セルユニット
23 コネクタ端子
24 太陽電池セルユニット

Claims (12)

  1. 相互に電気的に接続された複数の太陽電池セルがマトリクス状に配置されて透光性樹脂製シート、該透光性樹脂製シートに設けられた複数の配線パターンとを有する一体化シートによって一体化された太陽電池セルユニットを有する太陽電池モジュールであって
    前記透光性樹脂製シートは、
    前記各太陽電池セルがそれぞれ搭載される複数の搭載部が設けられた搭載領域と、
    前記搭載領域の一方の端部に位置する前記搭載部を除いて、前記各搭載部の側方にそれぞれ設けられて、前記各搭載部上に搭載された前記各太陽電池セル上にそれぞれ折り返されたカバー領域と、
    を備え、
    前記各配線パターンは、
    前記搭載領域の前記各搭載部にそれぞれ設けられて、前記各搭載部上に搭載された前記各太陽電池セルの受光面電極にそれぞれ接続された第1の配線パターンと、
    前記各カバー領域にそれぞれ設けられて、該カバー領域が前記各太陽電池セル上に折り返されることによって該太陽電池セルの裏面電極にそれぞれ接続された第2の配線パターンと、
    前記第2の配線パターンと、該第2の配線パターンが接続された前記太陽電池セルに隣接する太陽電池セルに接続された前記第1の配線パターンとを接続する第3の配線パターンと、
    を有することを特徴とする太陽電池モジュール。
  2. 前記第1〜第3の配線パターンがそれぞれ異方性導電材料によって形成されている請求項1に記載の太陽電池モジュール。
  3. 前記第1〜第3の配線パターンがそれぞれ導電性接着剤によって形成されている請求項1に記載の太陽電池モジュール。
  4. 前記第1〜第3の配線パターンがそれぞれ半田コートされた導線によって形成されている請求項1に記載の太陽電池モジュール。
  5. 前記一体化シートの透光性樹脂が熱硬化性樹脂である請求項1に記載の太陽電池モジュール。
  6. 前記一体化シートの透光性樹脂が紫外線硬化性樹脂である請求項1に記載の太陽電池モジュール。
  7. 前記透光性樹脂製シートは、
    前記搭載領域における一方の端部に位置する前記搭載部に隣接して設けられて該搭載部上に折り返された非搭載領域と、
    前記非搭載領域の側方に設けられた第2カバー領域とを備え、
    前記第2カバー領域に、前記非搭載領域に隣接する前記搭載部の前記第1の配線パターンに第3の配線パターンを介して接続された第2の配線パターンが設けられている請求項1に記載の太陽電池モジュール。
  8. 前記太陽電池セルユニットは、相互に隣接する一対の前記一体化シートを備え、前記一体化シートの一方における前記透光性樹脂製シートの前記第2カバー領域が、前記一体化シートの他方における前記透光性樹脂製シートの前記搭載領域の前記一方の端部に位置する前記搭載部に搭載された前記太陽電池セルに重ねられて、該第2カバー領域の前記第2配線パターンが、該太陽電池セルの裏面電極に接続されている、請求項7に記載の太陽電池モジュール。
  9. 前記一体化シートの前記透光性樹脂製のシート表面が凹凸状態に加工されている請求項1に記載の太陽電池モジュール。
  10. 前記透光性樹脂製シートの表面は、高さの異なる凹凸状態の領域を有する請求項9に記載の太陽電池モジュール。
  11. 請求項1に記載の太陽電池モジュールの製造方法であって、
    前記一体化シートを準備する工程と、
    該一体化シートにおける前記第1の配線パターンが設けられた前記各搭載部に、前記太陽電池セルをそれぞれ配置して、前記各太陽電池セルの受光面電極と前記各第1の配線パターンとをそれぞれ接続する工程と、
    次いで、前記一体化シートにおける前記各カバー領域を折り返して、前記各第2の配線パターンと前記各太陽電池セルの裏面電極とをそれぞれ接続する工程と、
    次いで、前記一体化シートと前記各太陽電池セルを一体化する工程と、
    を包含することを特徴とする太陽電池モジュールの製造方法。
  12. 前記太陽電池セルの受光面電極と前記第1の配線パターンとの接続、および、前記各太陽電池セルの裏面電極と前記第2の配線パターンとの接続が、それぞれ、熱圧着によって行われる請求項11に記載の太陽電池モジュールの製造方法。
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