JP3821040B2 - 半導体装置 - Google Patents

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JP3821040B2
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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体装置に関し、特に、積分回路と積分回路の出力からの信号を一時的に蓄えるサンプルホールド回路を備えた半導体装置に関する。また本発明は、積分回路とサンプルホールド回路をそれぞれ複数備え、サンプルホールド回路からの信号を出力端子に順次出力するマルチプレクサ回路及び出力バッファから構成される回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
抵抗体の抵抗値変化を検出する場合には、一般的に抵抗体に流れる電流を積分する積分回路により抵抗値変化を電圧として検出し、その出力をサンプリングし外部へ出力するが、近年、熱型赤外線センサの1つであるボロメータ型赤外線センサでは、センササイズの縮小によりボロメータの抵抗変化が微弱な変化になってきており、その抵抗変化を検出する回路の低ノイズ化することが要求されている。
【0003】
この要請に応えるために、例えば、文献1("Low Cost 160×128 uncooled infrared sensor array", SPIE Vol.3360, Part of the SPIE Conference on Infrared Readout Electronics IV April 1998)に開示されているように、ボロメータの抵抗変化を検出するために、トランジスタを介しバイアス電圧を供給し、ボロメータに流れる電流変化をOPアンプ(Operational Amplifier;オペアンプ、演算増幅器ともいう)を用いた積分回路で積分することで電圧として検出している。その後、積分回路の出力のサンプルホールドを行なっている。積分動作及びサンプルホールド動作は複数の読み出し回路で同時に動作している。その後、各読み出し回路のサンプルホールド出力を、順次、マルチプレクサすることで外部に出力するようにした構成が提案されている。
【0004】
この文献に開示された手法は、図13に示すように、ボロメータ1301は、PchMOSFET1302のソースにスイッチを介して接続され、PチャネルMOSトランジスタ(「PchMOSFET」という)1302のゲートは、D/A変換器1303の出力端に接続されている。また、熱的に短絡しているボロメータ1305は、NチャネルMOSトランジスタ(「NchMOSFET」という)1304のソースに接続され、NchMOSFET1304のゲートは、D/A(デジタル/アナログ)変換器1306の出力端に接続されている。
【0005】
PchMOSFET1302のドレインとNchMOSFET1304のドレインとが接続され、その接続ノードが積分器1307に接続され、ボロメータ1301の入射赤外線による変位電流が積分コンデンサ1308によって積分電圧に変換される。
【0006】
また、積分回路1312は、積分器1307、積分コンデンサ1308及びリセットスイッチ1309で構成され、積分コンデンサ1308は、リセットスイッチ1309により、定期的にリセットされる。
【0007】
サンプルホールド回路(S/H回路)1310は、積分回路1312の出力電圧をサンプルホールドし、マルチプレクサスイッチ1311により読み出し回路1313の出力が外部へ順次出力される。この文献においては、読み出し回路1313は9回路で構成されている。
【0008】
サンプルホールド回路1310は、図14に示すような回路が一般的に用いられる。図14を参照すると、バッファ1401は、サンプルホールド動作が積分動作に影響を与えないよう入力インピーダンスを大きくする必要があるために設けられている。スイッチ1402、ホールドコンデンサ1403、ソースフォロワ回路1404により、サンプルホールド回路が構成される。回路構成によっては、バッファ1401はソースフォロワ回路に、ソースフォロワ回路1404はオペアンプに各々置き換えられることがある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記文献1に記載された構成においては、並列に同時積分及びサンプルホールドを行ない、マルチプレクサにより、順次出力を行なっていることから、サンプリング時間は、必然的に短くなる。
【0010】
この動作の一例を図15に模式的に示す。なお、図15は、前記文献1に記載された図ではなく、本願発明者側が本明細書用に用意したものである。図15を参照すると、S/H(サンプルホールド)パルスがhighレベル期間、サンプルホールド回路はサンプルモードとなり、積分回路の出力をサンプリングし、S/Hパルスのlowレベル期間、サンプルホールド回路はホールドモードとなる。積分動作はリセット後、積分モードとなる。図15では、積分モードの終端部に近いタイミングで、サンプルホールド回路はサンプルモードとなり、積分回路の出力をサンプリングしており、nチャネル分のサンプルホールド回路の出力がマルチプレクサを介して時分割で出力されている。
【0011】
これにより、積分器の出力電圧をサンプリングする際、セトリング時間を確保するために、積分器の出力を受けるバッファは、数MHz程度の高速性が必要になる。
【0012】
しかしながら、一方では、サンプリングによるホールドコンデンサへの折り返しノイズの影響を低減するために、スイッチのオン抵抗や、ホールドコンデンサの値を大きくして、ノイズ帯域を狭める必要があり、このため、セトリング時間の確保ができなくなる。すなわち、トレードオフの問題がある。
【0013】
この問題は、熱電変換素子の多画素化などにより、読み出し回路数が多くなると、サンプリング時間が短くなるため、一層顕著となる。
【0014】
したがって、本発明が解決しようとする主たる課題は、特に、高速性を必要とせず、低ノイズで、積分及びサンプルホールドを実現する回路を提供することにある。
【0015】
本発明は、抵抗体とそれに流れる電流を積分する積分回路と、積分回路の出力からのアナログ信号を一時的に蓄えるサンプルホールド回路がそれぞれ複数あり、それらのサンプルホールド回路からの信号を出力端子に順次出力するマルチプレクサ回路と出力バッファから構成される半導体装置において、高速性を必要とせず、低ノイズな半導体装置を提供することもその課題の1つとしている。
【0016】
さらに、本発明は、半導体装置の安定動作及びリニアリティを改善する回路構成を提供することもその課題の1つとしている。
【0017】
【課題を解決するための手段】
前記課題の少なくとも1つを解決する本発明は、2つのコンデンサを、積分回路の積分コンデンサと、積分出力をサンプルホールドする回路のホールドコンデンサとに交互に切り替えられるようにしたものである。本発明に係る回路は、信号入力端子に1つの入力端子が接続されるオペアンプの出力端子と前記入力端子との間に、少なくとも2つのコンデンサが配設されており、前記2つのコンデンサの一方のコンデンサが、前記オペアンプの帰還路内に接続されて前記信号入力端子からの入力信号を積分する積分コンデンサとされるとき、他方のコンデンサは、前記オペアンプの帰還路から外され、積分結果を保持するホールドコンデンサとされ、前記他方のコンデンサの端子電圧に従うサンプルホールド出力が取り出され、つぎに前記他方のコンデンサを積分コンデンサとし、前記一方のコンデンサをホールドコンデンサに交互に切り替える手段を備えている。
【0018】
本発明に係る半導体装置は、物理量を抵抗値に変換する少なくとも1個以上の測定抵抗体からなる測定抵抗群と、前記各測定抵抗体に接続され、所望の前記測定抵抗体を導通可能とするスイッチ手段と、前記各測定抵抗群に接続され、前記各測定抵抗群にバイアス電圧を印加するバイアス回路と、前記各測定抵抗群に流れる電流を積分して蓄積する積分回路と、前記積分回路の出力を所定期間保持するサンプルホールド回路と、を有する読み出し回路を備え、前記積分回路の蓄積された電流に基づいて、前記各測定抵抗群の抵抗値の変化を検出して、前記物理量を間接的に測定するようにした半導体装置であって、前記読み出し回路において、前記積分回路は、オペアンプと積分コンデンサを備え、前記積分コンデンサは2個で構成され、予め定められた期間毎に、2個の前記積分コンデンサが、積分用と、サンプルホールド用とに交互に切り替える手段を備えている。本発明に係る半導体装置において、前記積分回路は、前記期間毎に、交互に切り換わる、前記積分コンデンサとは別の積分コンデンサを備えた構成としてもよい。
【0019】
本発明においては、入力信号に追従した信号を出力する第1のフォロワ回路の出力を入力とするオペアンプを備え、前記オペアンプのフィードバックループ内に、第2のフォロワ回路が挿入されている構成としてもよい。
【0020】
本発明に係るサンプルホールド回路においては、ホールドコンデンサとは別に、第2のコンデンサを備え、入力信号と前記ホールドコンデンサとの接続を制御するサンプルホールドスイッチとは別に、第2のスイッチと第3のスイッチを備え、前記第2のコンデンサの一端は、前記サンプルホールドスイッチの一端と前記ホールドコンデンサとの接続ノードに接続され、前記第2のコンデンサの他端は、前記第2のスイッチを介して、前記サンプルホールドスイッチの他端に接続され、さらに、前記第2のコンデンサの他端は、前記第3のスイッチを介してバイアス電圧に接続され、前記第2のスイッチ及び前記第3のスイッチをオン・オフ制御することにより、前記第2のコンデンサを通じて、前記ホールドコンデンサから電荷を流入または流出する構成としてもよい。
【0021】
【発明の実施の形態】
まず、本発明の概要、実施の形態について説明し、ついで具体的な実施例について説明する。本発明に係る半導体装置は、抵抗体とそれに流れる電流を積分する積分回路と、積分回路の出力からのアナログ信号を一時的に蓄えるサンプルホールド回路をそれぞれ複数備え、サンプルホールド回路からの信号を出力端子に順次出力するマルチプレクサ回路及び出力バッファを有する半導体装置におけるサンプルホールド回路の部分に、積分コンデンサとホールドコンデンサを兼用する構成としたことを特徴としている。
【0022】
かかる構成では、積分期間中は、積分器につながっているコンデンサを、ホールド期間中になる時に、サンプルホールド回路側に切り換えて、その電圧を出力する動作を実行する。
【0023】
この動作を行うために、2つのコンデンサ(例えばAとBとする)を形成している。
【0024】
フェーズ1の期間コンデンサAは、積分回路につながって積分動作を行うと共に、コンデンサBはサンプルホールド回路につながっており、前期間の積分結果(フェーズ2)のホールド動作を行っている。
【0025】
フェーズ2では、コンデンサAとBが交替する。従って、積分コンデンサからホールドコンデンサへの信号の受け渡しがなくなり、積分器の出力を受けるバッファの高速性の必要が無くなる、という効果が得られる。
【0026】
本発明の実施の形態に係る積分サンプルホールド回路(例えば図1の131)は、その好ましい一実施の形態において、信号入力端子に反転入力端子が接続されるオペアンプ(例えば図1の116)の反転入力端子と出力端子の間に、少なくとも2つのコンデンサ(キャパシタ)(例えば図1の119、122)が用意されており、ある期間で、2つのコンデンサの一方のコンデンサがオペアンプの帰還路に接続されて積分コンデンサのとき、他方のコンデンサはオペアンプの帰還路から外されて、積分結果を保持するホールドコンデンサとされ、その端子電圧が、サンプルホールド出力として取り出され、つぎの期間では前記他方のコンデンサを積分コンデンサとし、前記一方のコンデンサをホールドコンデンサに、交互に切り替える手段を備え、2つのコンデンサは、積分器の積分コンデンサとサンプルホールド回路のホールドコンデンサに交互に切り替えられる。1つのコンデンサ(例えば図1の119)は、一端が第1のスイッチ(例えば図1の120)を介して前記オペアンプ(116)の出力端子に接続され、他端は第1の切替スイッチ(例え図1の118)を介して前記入力端子と電圧供給端子(例えば図1の124)のいずれかに接続するように切り替えられ、前記他のコンデンサ(例えば図1の122)は、一端が第2のスイッチ(図1の123)を介して前記オペアンプ(116)の出力端子に接続され、他端は第2の切替スイッチ(図1の121)を介して前記入力端子と前記電圧供給端子のいずれかに接続するように切り替えられる。
【0027】
一方のコンデンサ(例えば図1の119)が、オペアンプの帰還路に接続されて積分コンデンサとして機能する場合、一方のコンデンサ(119)の一端に接続される前記第1のスイッチ(120)がオンされ、一方のコンデンサ(119)の他端は第1の切替スイッチ(118)を介して前記入力端子に接続され、他方のコンデンサ(例えば図1の122)は、サンプルホールド用のコンデンサとして機能し、他方のコンデンサ(122)の一端に接続される第2のスイッチ(123)がオフされ、他方のコンデンサ(122)の他端は第2の切替スイッチ(121)を介して電圧供給端子(124)に接続され、他方のコンデンサ(122)の端子電圧がサンプルホールド出力として取り出される。他方のコンデンサ(122)が、積分コンデンサとして機能する場合、他方のコンデンサ(122)の一端に接続される第2のスイッチ(123)がオンされ、他方のコンデンサ(122)の他端は第2の切替スイッチ(121)を介して前記入力端子に接続され、一方のコンデンサ(119)は、サンプルホールド用のコンデンサとして機能し、一方のコンデンサ(119)の一端に接続される第1のスイッチ(120)がオフされ、一方のコンデンサ(119)の他端は第1の切替スイッチ(118)を介して電圧供給端子(124)に接続され、一方コンデンサ(119)の端子電圧がサンプルホールド出力として取り出される。
【0028】
本発明の実施の形態に係る積分サンプルホールド回路において、前記オペアンプ(図1の116)の入力端子と出力端子間にリセット用のスイッチ(例えば図1の125)を備え、リセット用のスイッチがオンされたとき、前記積分用のコンデンサには、前記オペアンプの第2の入力端子に入力される電圧(VCC/2)にリセットされる。
【0029】
本発明の実施の形態に係る積分サンプルホールド回路において、前記オペアンプ(図7の702)の入力端子と出力端子間に積分用のコンデンサ(図7の720)を備えた構成としてもよい。
【0030】
本発明の実施の形態に係る積分サンプルホールド回路において、2つのコンデンサ(119、122)に対応して、前記コンデンサの端子電圧を入力し前記入力信号に追従する信号を出力するフォロワ構成の回路(128、129)を備え、前記2つのコンデンサに対応したフォロワ構成の回路の出力を切り替えて出力する選択回路(130)を備えている。
【0031】
本発明の実施の形態に係る読み出し回路において、抵抗素子(例えば図1の102)にスイッチ(例えば図1の103)を介して接続され、前記抵抗素子にバイアス電圧を印加するバイアス回路(例えば図1の141)と、積分サンプルホールド回路(例えば図1の131)と、を備え、前記バイアス回路は、非反転入力端子がバイアス電圧供給端子に接続される第2のオペアンプ(例えば図1の105)と、前記第2のオペアンプの出力端子にゲートが接続された第1導電型の第1のMOSトランジスタ(図1の104)と、を備え、第1のMOSトランジスタ(104)のソースは、前記第2のオペアンプの反転入力端子に接続されるとともにスイッチ(例えば図1の103)を介して前記抵抗素子(例えば図1の102)の一端に接続され、前記第1のMOSトランジスタのゲートとソース間に接続されたスイッチ(例えば図1の106)、又は、並列に接続されたスイッチ(106)及びコンデンサ(例えば図1の107)と、を備え、前記第1のMOSトランジスタのドレインは、前記オペアンプ(116)の1つの入力端子に接続される。また、電源VCCに一端が接続されたバイアスキャンセル用の抵抗(例えば図1の図1の109)と、前記バイアスキャンセル用の抵抗の他端にスイッチ(例えば図1の110)を介してソースが接続され、第3のオペアンプ(例えば図1の112)の出力端子にゲートが接続された第2導電型の第2のMOSトランジスタ(例えば図1の111)と、を備え、前記第3のオペアンプ(112)の反転入力端子は、第2のMOSトランジスタ(111)のソースに接続され、非反転入力端子は、電圧供給端子(124)に接続され、第2のMOSトランジスタ(111)のソースとゲート間には、スイッチ(113)が接続されて、第2のMOSトランジスタ(111)のドレインは前記第1のMOSトランジスタ(104)のドレインに接続されているバイアスキャンセル回路(142)を備えている。前記第1、第2のMOSトランジスタのドレインの接続点がスイッチ(115)を介して積分サンプルホールド回路(131)の入力端子に接続される。
【0032】
本発明の実施の形態において、前記読み出し回路は、積分サンプルホールド回路の選択回路(図1の130)の出力を入力し前記入力信号に追従する信号を出力するソースフォロワ(バイポーラプロセスの場合、エミッタフォロワ)等のフォロワ構成の回路(132)を1つ又は複数段(図1の132と133)備える。読み出し回路を複数備え、複数の前記読み出し回路の出力はマルチプレクサ(図1の135)を介してバッファ回路(136)に接続され、前記バッファ回路は、帰還路に、フォロワ構成の回路を1つ又は複数段(137、138、139)備えている。
【0033】
本発明の実施の形態においては、前記第1のスイッチ(図8の813)に並列に、第3のスイッチ(図8の814)と第3のコンデンサ(図8の815)との直列回路が接続され、前記第3のスイッチと第3のコンデンサの接続点が第4のスイッチ(図8の816)を介して電圧供給端子(817)に接続されている。また第2のスイッチ(図8の807)と並列に、第5のスイッチ(図8の808)と第4のコンデンサ(図8の809)との直列回路が接続され、第5のスイッチと第4のコンデンサの接続点が第6のスイッチ(図8の810)を介して電圧供給端子(817)に接続される。
【0034】
本発明に係るサンプルホールド回路は、入力信号を入力するバッファ回路(例えば図12の1201)の出力とホールドコンデンサ(図12の1203)との間に挿入されたサンプルホールドスイッチ(図12の1202)と並列に、第2のスイッチ(図12の1204)と第2のコンデンサ(図12の1205)との直列回路が接続され、第2のスイッチと第2のコンデンサとの接続点は、第3のスイッチ(図12の1206)を介して電圧供給端子(1207)に接続されており、ホールドコンデンサの端子電圧を受けるフォロワ回路(図12の1208)を備えている。第2のコンデンサを通じて、ホールドコンデンサから電荷が流入または流出する。
【0035】
【実施例】
本発明の上記および他の目的、特徴および利点を明確にすべく、以下添付した図面を参照しながら、本発明の実施の形態につき詳細に説明する。以下の実施の形態では、熱型赤外線撮像装置を中心に説明するが、本発明は、電流を積分して検出する半導体装置の全てにおいて適用可能である。
【0036】
図1は、本発明の一実施例として、撮像装置の読み出し回路部分の回路構成を示す図である。この撮像装置では、半導体基板上に熱電変換素子102が形成されている。熱電変換素子102は、この例ではダイアフラム上に形成されたボロメータを用いており、入射赤外線に対して感度を持つ。
【0037】
熱電変換素子102は、後述するように、基板上に、1次元ないし2次元に多数形成され、画素スイッチ101及び水平スイッチ103により切り替えて、順次選択されていく。
【0038】
熱電変換素子102には、NchMOSFET104、OPアンプ(Operational amplifier;オペアンプともいう)105、スイッチ106、コンデンサ107から構成されるバイアス回路141を介しバイアス電圧108が印加される。より詳細には、バイアス回路141は、OPアンプ105の出力端子にゲートが接続されたNchMOSFET104と、NchMOSFET104のソースとゲート間に、互いに並列に接続されたコンデンサ107及びスイッチ106を備え、NchMOSFET104のソースは、OPアンプ105の反転入力端子(−)に接続され、OPアンプ105の非反転入力端子(+)には、バイアス電圧端子108が接続されており、NchMOSFET104のソースが、スイッチ103の一端に接続され、スイッチ(「水平スイッチ」という)103の他端は熱電変換素子102に接続されている。
【0039】
OPアンプ105はNchMOSFET104のゲート・ソース間電圧VGS電圧降下の補償を目的に設けられている。
【0040】
また、バイアスキャンセル抵抗109、スイッチ110、PchMOSFET111、OPアンプ112、スイッチ113から構成されるバイアスキャンセル回路142を備え、バイアスキャンセル電圧114により、NchMOSFET104のドレイン電流、即ち熱電変換素子102に流れる電流のオフセット成分の除去を行なう。より詳細には、バイアスキャンセル回路142は、電源VCCとスイッチ110の一端の間に接続されたバイアスキャンセル抵抗109と、スイッチ110の他端にソースが接続され、OPアンプ112の出力端子にゲートが接続されたPchMOSFET111と、を備え、OPアンプ112の反転入力端子(−)は、PchMOSFET111のソースに接続され、非反転入力端子(+)は、電圧端子114に接続され、PchMOSFET111のソースとゲート間には、スイッチ113が接続されて、PchMOSFET111のドレインはNchMOSFET104のドレインに接続されている。OPアンプ112も上記と同様にPchMOSFET111のVGS電圧降下の補償を目的に設けられている。
【0041】
バイアス回路141は、後述するフェーズ切り替え時の水平スイッチ103のオフ期間や、垂直ライン切り替え時の画素スイッチ101のオフ期間、即ち、熱電変換素子102の非選択期間には、バイアス電流が流れない。このため、NchMOSFET104の相互コンダクタンスgmが低下し、OPアンプ105のフィードバックループの抵抗成分が大きくなる影響により、位相の遅れ要素が大きくなるため、OPアンプ105の位相余裕が確保できなくなる。
【0042】
そのため、熱電変換素子102の非選択期間では、OPアンプ105がボルテージフォロワ接続となるように、NchMOSFET104のゲート・ソース間にスイッチ106を挿入し、制御を行なっている。スイッチ106をオンとすることで、OPアンプ105の出力端子は、反転入力端子(−)に接続され、ボルテージフォロワ構成となる。
【0043】
また、バイアスキャンセル回路142も上記と同様に、熱電変換素子102の非選択期間に、OPアンプ112がボルテージフォロワ接続となるように、PchMOSFET111のゲート・ソース間に、スイッチ113を挿入し、制御を行なっている。これは、バイアス回路141が上記制御を行なうと、バイアスキャンセル回路142の電流が余分となることから、スイッチ110も水平スイッチ103と同期してオフするように制御を行なうためである。
【0044】
さらに、熱電変換素子102の非選択期間には、OPアンプ(「積分器」ともいう)116は、リセット動作が行われるが、この非選択期間には、バイアス回路141及びバイアスキャンセル回路142が無効状態になる。このため、リセット動作を確実に行えるように、OPアンプ116と、バイアス回路141及びバイアスキャンセル回路142を切り離すスイッチ115が設けられ、切替制御が行なわれる。スイッチ115は、OPアンプ116のリセット期間中、オフ状態とされる。
【0045】
また、熱電変換素子102がプロセス不良によるオープン(OPEN)などの画素欠陥が存在する場合も同様に、バイアス電流が流れない。このため、NchMOSFET104の相互コンダクタンスgmが低下し、OPアンプ105のフィードバックループの抵抗成分が大きくなる影響で、位相の遅れ要素が大きくなり、OPアンプの位相余裕が確保できなくなる。そのため、NchMOSFET104のゲート・ソース間に、バイパスコンデンサ107を挿入し、位相余裕を確保している。
【0046】
ある一回路が発振を起こした場合、並列積分を行っているため、電源ライン等を通じて他の回路に影響を及ぼす可能性がある。そこで、本実施例のバイアス回路141の構成は、安定動作を補償している。
【0047】
本実施例では、積分コンデンサとホールドコンデンサを兼用する構成をその特徴の1つとしている。具体的には、積分期間中に積分器116につながっているコンデンサを、サンプリングのタイミングで、サンプルホールド回路側に、切り換えてその電圧を出力(ホールド)させる。
【0048】
この動作を行うために、積分/ホールドコンデンサA(119)、積分/ホールドコンデンサB(122)の2つのコンデンサを備えている。
【0049】
また、ソースフォロワ回路も、積分/ホールドコンデンサA(119)、及び積分/ホールドコンデンサB(122)に対応させて、2つのソースフォロワ1A(128)、及びソースフォロワ1B(129)を設けている。
【0050】
スイッチA2(118)、スイッチA1(120)、スイッチB2(121)、スイッチB1(123)、出力選択スイッチ130は、上記動作を制御するためのスイッチである。
【0051】
OPアンプ116の非反転入力端子(+)はVCC/2(電源電圧VCCの1/2)に接続され、反転入力端子(−)はスイッチ115に接続され、OPアンプ116の反転入力端子と出力端子間にはリセット用スイッチ125を備え、一端が、コンデンサ119の一端に接続され、他端が、反転入力端子と電圧VCC/2の端子124とに切替接続される切替スイッチA2(118)と、一端が、コンデンサ122の一端に接続され、他端が、反転入力端子と電圧VCC/2の端子124とに切替接続される切替スイッチB2(121)と、一端が、コンデンサ119の他端に接続され、他端が、OPアンプ116の出力端子に接続され、オン・オフ制御されるスイッチA1(120)と、一端が、コンデンサ122の他端に接続され、他端が、OPアンプ(116)の出力端子に接続され、オン・オフ制御されるスイッチB1(123)とを備え、コンデンサ119とスイッチ120の接続点と、コンデンサ122とスイッチ123の接続点とがそれぞれ、出力OUTA(126)、OUTB(127)として、ソースフォロワ1A(128)と、ソースフォロワ1B(129)とに入力され、ソースフォロワ1A(128)と、ソースフォロワ1B(129)の出力は、切替スイッチ130を介して一方が選択出力される。この回路のタイミング等の詳細は後述の動作説明で行なう。
【0052】
また、積分/ホールドコンデンサA(119)及び積分/ホールドコンデンサB(122)はリセットスイッチ125により、定期的にリセットされる。このリセットレベルは、通常、ダイナミックレンジを最大にするために、電源電圧VCCの1/2が好ましいことから、VCC/2の電圧が、積分器116の非反転入端子(+)に入力されている。
【0053】
また、前記各スイッチは、例えばMOSトランジスタを用いたスイッチ回路、例えばCMOSトランスファゲートなどにより構成される。
【0054】
ソースフォロワ2(132)は、積分サンプルホールド回路131の出力を受け、ソースフォロワ3(133)はマルチプレクサスイッチ135を介し出力バッファ136に接続される。
【0055】
出力バッファ136のフィードバックループ内には、ソースフォロワ1C(137)、ソースフォロワ2C(138)及びソースフォロワ3C(139)が構成されている。これは、ソースフォロワ1A(128)またはソースフォロワ1B(129)、ソースフォロワ2(132)、ソースフォロワ3(133)の3段のソースフォロワ回路による、ゲート・ソース間電圧(VGS)の電圧降下によるリニアリティの動作点依存性を改善する目的で設けられている。
【0056】
このため、ソースフォロワ1C(137)は、ソースフォロワ1A(128)またはソースフォロワ1B(129)のゲート・ソース間電圧(VGS)の電圧降下と同一になるように、ゲート長(L)及びゲート幅(W)が設定されている。同様に、ソースフォロワ2C(138)はソースフォロワ2(132)と、ソースフォロワ3C(139)はソースフォロワ3(133)とVGS電圧降下と同一になるように、ゲート長及びゲート幅が設定されている。
【0057】
本発明の実施例において、ソースフォロワ回路が3段構成、すなわち、
1段目:ソースフォロワ1A(128)又はソースフォロワ1B(129)、
2段目:ソースフォロワ2(132)、
3段目:ソースフォロワ3(133)
とした理由は以下のためである。
【0058】
まず、セトリング時間を短縮するためには、マルチプレクサスイッチ135や配線に存在する大きな寄生容量を充放電できる電流能力の高いソースフォロワが必要となるが、読み出し回路数が多くなるほど、ソースフォロワのバイアス電流を大きくすると、消費電力が莫大となってしまう。
【0059】
そのため、ソースフォロワ2(132)及びソースフォロワ3(133)は、その回路に対応するマルチプレクサ135が選択されるときにのみ、大きな電流を流すように、ゲート電圧のバイアス制御が行われている。但し、バイアス電流を0まで落とす制御を行うとフィードスルーが大きくなる。このため、待機時のバイアス電流として、微小電流(数マイクロA)を流している。
【0060】
ソースフォロワ2(132)は、ソースフォロワ3(133)のゲート電圧の立ち上がり及び立ち下がり時に、ゲート端子に乗るクロックフィードスルーがソースフォロワ1A(128)またはソースフォロワ1B(129)を介してホールドコンデンサまで影響しないようにするバッファの役割と、フィードスルーを速やかに収束させるための役割を持つ。
【0061】
また、ソースフォロワ1A(128)またはソースフォロワ1B(129)は、出力選択スイッチ130とソースフォロワ2(132)の寄生容量を駆動するためとノイズ低減のために、バイアス電流が多く必要とされる。
【0062】
本実施例では、上記と同様に、消費電力の点から、ソースフォロワのバイアス制御を行っている。
【0063】
そのバイアス制御は、当該回路に対応するマルチプレクサスイッチ135の動作時に、通常電流を流すほか、積分/ホールドコンデンサA(119)、積分/ホールドコンデンサB(122)の2つを切り換えるタイミングで、全読み出し回路のソースフォロワ1A(128)またはソースフォロワ1B(129)に、通常電流を流している。
【0064】
これは、積分/ホールドコンデンサA(119)、積分/ホールドコンデンサB(122)を切り換える時に、ホールド電圧のレベル差によっては、大きな振幅が発生する場合があり、マルチプレクサ135の動作に入る前に、その前段のノード電圧を収束させるためである。
【0065】
なお、上記実施例では、各バッファとして、ソースフォロワを用いているが、ソースフォロワの代わりに、OPアンプをボルテージフォロワ接続として用いてもよい。この場合には、OPアンプのドライブ能力が十分にあれば、バッファを複数段設ける必要がない。また、OPアンプのオフセット電圧が小さければ、出力バッファ136のフィードバックループ内に、ボルテージフォロワ接続されたOPアンプ(ソースフォロワの代わり)を設ける必要もない。但し、消費電力を考えると、OPアンプよりも、ソースフォロワを用いるほうが低電力化になる。
【0066】
図2は、図1の読み出し回路と、その周辺を含めた撮像素子全体の回路構成を示す図である。熱電変換素子202は、この例では、基板上に、2次元にマトリクス状に形成され、画素スイッチ201、水平スイッチ204によって切り替えて順次選択されていく。信号線203と走査線211との交差する箇所に画素スイッチ201を備え、画素スイッチ201は、ソースが接地され、ドレインが熱電変換素子202を介して信号線203に接続され、ゲートが、走査線に接続されたNchMOSFETよりなる。信号線203は水平スイッチ204を介して、読み出し回路206に接続されている。読み出し回路206の出力は、マルチプレクサスイッチ207を介して出力バッファ209に接続される。マルチプレクサスイッチ207のオン・オフ制御は、水平シフトレジスタ208によって行われる。
【0067】
各熱電変換素子202の信号を読み出すために、マトリクスの2列毎に読み出し回路206を形成している。垂直シフトレジスタ205は、マトリクスの各行を順次選択し、水平シフトレジスタ208は、マルチプレクサスイッチ207を順次選択していき、各読み出し回路206の出力を出力バッファ209に出力する。
【0068】
以下、本実施例の動作について説明する。まず、積分及びサンプルホールドの動作について説明する。
【0069】
図3は、図1の本発明の一実施例の積分サンプルホールド回路131の構成を詳細に示す図である。図3を参照すると、OPアンプ302(図1の116に対応)の非反転入力端子は端子V1(311)(図1の124に対応)に接続され、反転入力端子は入力端子Iin(301)(図1のスイッチ115の一端に対応)に接続され、OPアンプ302の反転入力端子と出力端子間にはリセット用スイッチRST(303)(図1の125に対応)を備え、一端が、コンデンサ305(図1の119に対応)の一端に接続され、他端が、入力端子301と電圧V1の端子310とに切替接続される切替スイッチ304(図1の118に対応)と、一端が、コンデンサ308(図1の122に対応)の一端に接続され、他端が、入力端子301と電圧V1の端子310とに切替接続される切替スイッチ307(図1の121に対応)と、一端が、コンデンサ305の他端に接続され、他端が、OPアンプ302の出力端子に接続され、オン・オフ制御されるスイッチ306(図1の120に対応)と、一端が、コンデンサ307の他端に接続され、他端が、OPアンプ302の出力端子に接続され、オン・オフ制御されるスイッチ309(図1の123に対応)とを備え、コンデンサ305とスイッチ306の接続点、コンデンサ308とスイッチ309の接続点の出力電圧(OUTA、OUTB)はそれぞれ、ソースフォロワ314、315(図1の129、129に対応)のPchMOSFET314−1、315−1のゲートに接続されている。
【0070】
ソースフォロワ314は、ドレインがグランドGNDに接続され、ゲートに、出力電圧OUTA(312)が入力され、ソースが出力端子AchOUT(316)に接続されソースフォロワトランジスタをなすPchMOSFET314−2と、ドレインがソースフォロワトランジスタのPchMOSFET314−2のソースに接続され、ソースが電源VCCに接続され、ゲートにバイアス電圧BIAS1が供給され電流源トランジスタをなすPchMOSFET314−1を有する。出力電圧OUTB(313)を入力するソースフォロワ315も同様に、PchMOSFET315−2、315−1より構成され、ソースフォロワ315のPchMOSFET315−1のゲートには、ソースフォロワ314と共通に、バイアス電圧BIAS1が供給され、バイアス制御される。
【0071】
図4は、図3に示した積分サンプルホールド回路131の動作タイミングを示す図である。図4には、フェーズ1期間中は、積分/ホールドコンデンサA(305)がサンプルホールドモード、積分/ホールドコンデンサB(308)が積分動作モードになっており、フェーズ2ではこれらのモードが切り替わり、積分/ホールドコンデンサB(308)がサンプルホールドモード、積分/ホールドコンデンサA(305)が積分動作モードとなっている。
【0072】
フェーズ1期間について説明する。まず、各フェーズの最初には、リセットスイッチ303がオンし、積分(Integration)動作モードになるコンデンサをリセットする。
【0073】
スイッチA1(306)はオフ、スイッチA2(304)は電圧V1(310)に接続されており、スイッチB1(309)はオン、スイッチB2(307)は入力端子(301)に接続されている。
【0074】
この例では、積分/ホールドコンデンサB(308)がOPアンプ302の仮想接地(imaginary short)により、OPアンプ302の非反転入力端子(+)311につながる電圧V1(310)にリセットされる(図4のOUTB313の「Reset」参照)。前記したように、リセットレベルは通常、ダイナミックレンジを最大にするために、電源電圧VCCの1/2、即ち、電圧V1(310)=VCC/2となるようになされている。
【0075】
一方、積分/ホールドコンデンサA(305)は、前のフェーズの終端部の積分電圧をホールドした結果を、ソースフォロワ1A(314)及び選択スイッチ318により、積分サンプルホールド回路131の出力端子(S/HOUT)319に出力している。これは、後段のマルチプレクス(図1の135)の動作のためフェーズ1期間中、出力し続ける。
【0076】
ついで、リセットスイッチ303がオフ状態になると、入力端子301の入力電流301を、積分/ホールドコンデンサB(308)により積分する(図4のOUTB313の「Integration」参照)。
【0077】
フェーズ1期間の終端部になると、まず、スイッチB1(309)をオフし、積分/ホールドコンデンサB(308)を、OPアンプ302の出力端子から切り離す。
【0078】
これにより、出力電圧OUTB(313)はハイインピーダンスになるため、コンデンサ308に貯まった電荷の移動はない。即ち、積分電圧をサンプルすることになる(図4のOUTB313の「Sample」参照)。
【0079】
次に、スイッチB2(307)を電圧V1(310)側に切替接続することで、入力端子301と非接続とし、ホールド動作に移る(図4のOUTB313の「Hold」参照)。
【0080】
これは、積分期間中、積分/ホールドコンデンサB(308)は、積分器(OPアンプ)302の仮想接地による電圧V1(310)を基準に積分動作をしているため、スイッチB2(307)により、積分/ホールドコンデンサB(308)を、積分器302から、完全に切り離し、電圧V1(310)に接続することで、積分/ホールドコンデンサB(308)でサンプリングした電圧は、そのままホールドされることになる。
【0081】
上記動作により、積分コンデンサから、ホールドコンデンサへの信号の受け渡しがなくなる。
【0082】
ここで、比較例として、前記した文献1に記載された回路(図13参照)では、積分器の出力電圧をサンプリングする際に、積分器の出力を受けるバッファの数MHz程度の高速性が必要とされていた。
【0083】
これに対して、本発明では、高速のバッファが不要になり、低消費電力化になる効果がある。
【0084】
積分/ホールドコンデンサB(308)による、ホールド動作が開始すると、ソースフォロワ1B(315)及び選択スイッチ318により、このホールド電圧を、積分サンプルホールド回路131の出力端子(S/HOUT)319に出力する。これにより、次のフェーズ2期間で積分動作と、サンプルホールド動作を切り替えることが可能になる。
【0085】
フェーズ2期間になると、スイッチA1(306)はオンし、スイッチA2(304)は入力端子301側に切替接続し、コンデンサA(305)は、入力端子301の電流に接続されるとともに、リセットスイッチ303により、積分/ホールドコンデンサA(305)はリセットされ、積分/ホールドコンデンサA(305)が積分動作モードに移行し、積分/ホールドコンデンサB(308)がサンプルホールドモードになり、動作モードが入れ替わる。
【0086】
図5は、フェーズ2期間中の動作状態を表す回路を示す図である。積分/ホールドコンデンサB(505)がホールドモードであり、この出力電圧OUTB(509)を入力とするソースフォロワ1B(512)により、出力端子BchOUT(513)に出力している。
【0087】
一方、積分/ホールドコンデンサA(504)は入力電流501に従い、積分動作を行なっている。この出力電圧OUTA(508)がソースフォロワ1A(510)を介し、出力端子AchOUT(511)に出力されているが、この後の出力選択スイッチにより、無効状態(Disable)となる。
【0088】
また、本発明の積分及びサンプルホールドの構成及び動作におけるその他の効果について説明する。
【0089】
図6(a)は、図3及び図4において、フェーズ1期間中のスイッチB1(309)がオフとなった時の動作状態(サンプルモード)を表す図であり、図6(b)は、その後、スイッチB2(307)が電圧V1(310)に接続(オフ)した時の動作状態(ホールドモード)を表す図である。
【0090】
図6(a)において、スイッチB1(604a)をオフし、積分/ホールドコンデンサB(605a)を積分器602aの出力から切り離す(サンプリングする)時、積分器602aの折り返しノイズが積分/ホールドコンデンサB(605a)へ入り込む。これはサンプリング定理による。しかし、実際には、図6(a)に示すように、積分器(OPアンプ)602aの反転入力端子(−)には、寄生容量606aがあるため、上記折り返しノイズの影響を低減することができる。
【0091】
ここで、積分/ホールドコンデンサB(605a)の容量値をCint、寄生容量606aの容量値をCpara、積分器602aの出力端子での折り返しノイズ電圧をVnopaとすると、積分/ホールドコンデンサB(605a)の両端に発生する折り返しノイズによるノイズ電圧Vnは、次式(1)で表される。
【0092】
Vn=Vnopa×Cpara/(Cint+Cpara) …(1)
【0093】
ノイズ電圧Vnは、折り返しノイズ電圧が積分コンデンサと寄生容量により分圧される形となり、寄生容量606aを低減することによりノイズ電圧を低減することができる。
【0094】
その後、図6(b)に示すように、積分/ホールドコンデンサB(605b)の一端を電圧V1(608b)に切り替え、積分/ホールドコンデンサB(605b)の両端の電圧(端子間電圧)を、次段のソースフォロワ1B(610b)を介し出力することで、サンプリング時の折り返しノイズが低減される。
【0095】
これに対して、比較例として、図14に示したような一般的なサンプルホールド回路では、上記(1)式のように、ノイズ電圧が分圧されることはなく、バッファ1401の出力の折り返しノイズがホールドコンデンサ1403にそのまま入り込んでしまう、という問題がある。
【0096】
本発明の他の実施例として、その基本的構成は上記の通りであるが、積分及びホールドコンデンサの構成についてさらに工夫している。
【0097】
図7は、本発明の別の実施例の回路構成を示す図である。この実施例は、図1の積分サンプルホールド回路131を改良したものであり、図3の積分S/H回路131を詳細に示した図と対比すると、図7において、積分コンデンサ720が追加されている。
【0098】
本発明の第1の実施例において、各フェーズ毎に積分/ホールドコンデンサA(705)及び積分/ホールドコンデンサB(708)の切り替えを行ない、積分動作もしくはサンプルホールドの動作を行なうため、回路構成上2つのコンデンサが必要とされる。
【0099】
ところで、シリコンICを製作する上でコンデンサ(キャパシタ)を形成することは、トランジスタを形成するのに比べ、面積を必要とする。この実施例は、これを解決するためのものである。
【0100】
まず、電流を積分し電圧へ変換する際の変換ゲインを考える。積分電圧をVint、積分電流をIint、積分時間をtint、積分容量をCintとすると、次式(2)で与えられる。
【0101】
Vint=Iint×tint/Cint …(2)
【0102】
式(2)より、積分電圧Vintは、積分容量Cintに反比例することがわかる。
【0103】
システムの都合上、積分電流Iint及び積分時間tintが何らかの制約を受け変更できない場合、積分器の出力ダイナミックレンジを確保するためには、積分容量をCintを大きくして、積分電圧Vintを飽和しないようにしなければならない。
【0104】
こういった場合、本発明の第1の実施例では、大きなコンデンサを2つ形成する必要があるが、図7に示す実施例のように、積分コンデンサ720を追加することでこの課題を解決している。
【0105】
例えば、積分容量Cintに、20pF必要である場合、積分コンデンサ720の容量値を18pF、積分/ホールドコンデンサA705、及び、積分/ホールドコンデンサB708をそれぞれ2pFとする。
【0106】
積分を行なうフェーズでは、積分コンデンサ720と、積分/ホールドコンデンサA(705)または積分/ホールドコンデンサB(708)が積分器702の入出力間に接続されることになるので、積分容量としての合計20pFとなる。
【0107】
この場合、形成しているコンデンサの総容量値は22pFであり、第1の実施例では、20pFが2つ必要になるため、面積的には約1/2の小面積化が出来る。
【0108】
次に、本発明の第3の実施例について説明する。本発明の実施例の基本的構成は、前記実施例と同様であるが、サンプルホールド時に生じるチャージインジェクションノイズの低減についてさらに工夫している。
【0109】
図8は、本発明の第3の実施例の構成を示す図である。図8を参照すると、この実施例は、図1の積分サンプルホールド(S/H)回路131を改良したものであり、積分サンプルホールド回路131を詳細に示した図3の回路構成と対比すると、スイッチA3(814)、ダミーコンデンサ815、スイッチA4(816)及びスイッチB3(808)、ダミーコンデンサ809、スイッチB4(810)を追加した構成となっている。OPアンプ803の出力端子と、スイッチA1(813)の一端との接続点に一端が接続されたスイッチA3(814)と、スイッチA3(814)の他端と、スイッチA1(813)の他端との間に接続されたダミーコンデンサ815と、スイッチA3(814)の他端と電圧V1(817)との間に接続されたスイッチ816と、OPアンプ803の出力端子と、スイッチB1(807)の一端との接続点に一端が接続されたスイッチB3(808)と、スイッチB3(808)の他端と、スイッチB1(807)の他端との間に接続されたダミーコンデンサ809と、スイッチB3(808)の他端と電圧V1(817)との間に接続されたスイッチ810と、を備えている。
【0110】
サンプルホールド回路では、サンプリングする際のサンプリングスイッチがオフとなる瞬間、そのスイッチのチャネルにある電荷がホールドコンデンサに入り込む(チャージインジェクションノイズ)ため、サンプリングした電圧にオフセットが生じる。本実施例では、この影響を低減する構成としたものである。
【0111】
図9は、図8に示した構成のタイミング動作を説明するためのタイミング図である。また図10は、図9のフェーズ1期間中の積分/ホールドコンデンサB806の動作状態を表す図である。これを用いて説明する。
【0112】
図10(a)は、図8及び図9において、フェーズ1期間中のリセットスイッチ804がオフとなり、入力電流801を積分/ホールドコンデンサB804により積分している動作状態を表している。この時、スイッチB3(808)はONとなっており、ダミーコンデンサ809の両端は短絡状態にある。
【0113】
次に図10(b)は、サンプリングした直後の動作状態、即ちスイッチB1(1003b)及びスイッチB3(1004b)がオフとなった瞬間を表している。スイッチB1(1003b)がオフすることにより、そのチャネルにあった電荷(+ΔQ)が積分/ホールドコンデンサB1001bに入り込む(チャージインジェクション)。
【0114】
ここで、積分/ホールドコンデンサB(1001b)の値をCint、この電荷により生じるオフセット電圧をVoffsetとすると、次式(3)が成り立つ。
【0115】
Voffset=ΔQ/Cint …(3)
【0116】
ここで、図11に、図8に示す積分器803の出力電圧と積分/ホールドコンデンサA812及び積分/ホールドコンデンサB806の電荷変動量(ΔQ)の関係を示す。
【0117】
積分器803の正端子の電圧V1(817)を基準に、出力電圧が大きい場合はプラスの電荷が注入され、出力電圧が小さい場合はマイナスの電荷が注入される。これは、まず上述のように通常、積分器803の非反転入力端子(「正端子」ともいう)の電圧V1はダイナミックレンジを最大にするために、電源電圧VCCの1/2が好ましいことから、VCC/2の電圧に設定されており、また前記各スイッチはCMOSトランスファゲートなどにより構成されている。
【0118】
したがって、電圧V1を基準に、出力電圧が大きい場合には、スイッチのPchMOSが支配的にオンしていたために、プラスの電荷が、また出力電圧が小さい場合はスイッチのNchMOSが支配的にオンしていたため、マイナスの電荷が注入される。
【0119】
また、ダミーコンデンサ1002bはフローティング状態であるため、スイッチB1(1003b)及びスイッチB3(1004b)がオフとなった瞬間によるチャージインジェクションはない。
【0120】
次に図10(c)は、図8及び図9において、スイッチB2(805)を切り替え、積分/ホールドコンデンサB(806)の一端を電圧V1(817)につなぎ変えた動作状態を表している。
【0121】
次に図10(d)は、図8及び図9において、スイッチB4(810)をONし、ダミーコンデンサB(809)の一端を電圧V1(817)につなぎ変えた動作状態を表している。この動作により、図10(b)で発生したチャージインジェクションの影響を低減する。
【0122】
これは、スイッチB4(810)をオンし、ダミーコンデンサB(809)の一端を電圧V1(817)に切り替える前までは、ダミーコンデンサ809の両端には積分器803の出力電圧になっているが、その後、スイッチB4(810)をオンし、ダミーコンデンサB(809)の一端を電圧V1(817)側に切り替えることにより、チャージインジェクションにより流入された電荷を引きぬく(デイスチャージ)。図11は、この様子を示している。図11において、横軸は、積分器803の出力電圧、縦軸は、積分/ホールドコンデンサA(812)と積分/ホールドコンデンサB(806)の電荷移動量ΔQを示している。破線は、ダミーコンデンサA(815)、B(809)を電圧V1に接続することにより、積分/ホールドコンデンサA(812)と積分/ホールドコンデンサB(806)のディスチャージを示している。
【0123】
より具体的に説明する。スイッチB4(810)がオンとなる直前の積分器803の出力電圧をV0、電圧V1(817)の電圧をV1、ダミーコンデンサB(809)の容量値をCdummy、スイッチB4(810)がオンした時に生じるダミーコンデンサB809の電荷変化量をΔQdummyとした時、次式(4)が与えられる。
【0124】
ΔQdummy=Cdummy(V1−V0) …(4)
【0125】
この電荷は積分/ホールドコンデンサB(806)から供給され、電荷供給による、積分/ホールドコンデンサB(806)の端子電圧の変化をVdisとすると、次式(5)で与えられる。
【0126】
Vdis=Cdummy/Cint×(V1−V0) …(5)
【0127】
このVdisが、上式(3)のVoffsetを打ち消す電圧になるように、Cdummyの決定をすれば、チャージインジェクションノイズの低減を行なうことが出来る。
【0128】
例えば、Cint=20pF、V0=7V、V1=5Vとした時に、Voffset=10mVの場合には、Cdummy=0.1pFとなる。
【0129】
また、上記構成及び動作を一般的なサンプルホールド(S/H)回路にも適用できる。図12は、本発明にしたがって、改良したサンプルホールド(S/H)回路の構成を示す図である。
【0130】
図12を参照すると、図14に示した一般的なサンプルホールド回路に、スイッチ1204、ダミーコンデンサ1205、スイッチ1206を追加した構成である。入力信号(積分器の出力)を入力するOPアンプ(インピーダンス変換用のバッファ)1201の出力端子に一端が接続されたサンプルホールドスイッチ1202と、サンプルホールドスイッチ1202の他端に一端が接続され、他端がグランド電位に接続されたホールドコンデンサ1203と、ホールドコンデンサ1203を入力とするソースフォロワ回路1208を備え、さらに、サンプルホールドスイッチ1202とホールドコンデンサ1203の接続点に一端が接続されたコンデンサ1205と、コンデンサ1205の他端と電圧V2(1207)間に接続されたスイッチ1206と、コンデンサ1205の他端と、サンプルホールドスイッチ1202の一端との間に接続されたスイッチ1204を備えている。詳細な動作説明は、図8、図10及び図11を参照してなされた上記説明とほぼ同様であるため、省略する。
【0131】
また、図1を参照して説明した本発明の実施例は、MRAM(Magnetic-RAM:磁気メモリ)や相変化メモリ(OUM:Ovonic Unified Memoryともいう)の読み出し回路などについても適用できる。以下では、MRAMの読み出し回路について説明する。
【0132】
MRAMの読み出し方式に自己リファレンス方式(2回読み出し)と呼ばれる方式がある。この方式は、まず未知データの読み出しを行ない、その情報を保持する。その後、既知データ(例えば”1”)の書き込みを行ない、その情報を読み出し、未知データの読み出し結果と、既知データの読み出し結果とを比較するものである。
【0133】
図16は、本発明の実施例をMRAMの読み出し回路に適用した構成を示す図である。図16を参照すると、MRAMのセルアレイには、TMR(トンネル磁気抵抗)素子1601が2次元に配列されており、ワード線1605及びスイッチ1602とビット線1603及びスイッチ1604により、あるTMR素子1601が選択される。
【0134】
選択されたTMR素子1601には、バイアス電圧1606が印加され、電流が流れる。前述したように、まず未知データの読み出しを行なう場合、例えば積分/ホールドコンデンサA(1609)を選択して積分動作を行ない、読み出しが終わった時点で、スイッチA1(1610)及びスイッチA2(1608)により、積分器1616から切り離して、ホールド動作を行なう。
【0135】
次に、既知データの書き込みを行なった後にその情報を読み出す時に、スイッチB1(1613)及びスイッチB2(1611)により、積分/ホールドコンデンサB(1612)を選択して、積分動作を行ない、ホールドモードになっている積分/ホールドコンデンサA(1609)の電圧と、コンパレータ1622で比較する。
【0136】
本発明の第1の実施例を適用することにより、積分コンデンサからホールドコンデンサへの信号の受け渡しがなくなり、高速のバッファが不要になる。また、サンプリングによる折り返しノイズの低減効果がある。
【0137】
本発明は、上記したMRAMの読み出し回路、あるいは、相変化メモリの読み出し回路以外にも、例えば赤外線センサ、マイクロ波/ミリ波検出器、温度センサ、磁気センサ、圧力センサ、ガスセンサまたはフローセンサ等に適用して好適とされる。
【0138】
上記本発明の実施例において、積分回路のOPアンプ115、302等は、差動入力端子に入力された差動入力電圧を差動増幅する差動対を含む差動入力段と、差動入力段の後段に設けられる高利得増幅段と、位相補償回路を備え、必要に応じて高帯域、低インピーダンスの出力バッファを備えた、NMOSあるいはCMOS等の公知の回路構成が用いられ、OPアンプ(演算増幅器)には、かかる差動構成の差動増幅回路も含まれることは勿論である。
【0139】
なお、本発明は、上記各実施例に限定されるものでなく、特許請求の範囲の各請求項の発明の範囲内において、当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは、勿論である。
【0140】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、積分コンデンサからホールドコンデンサへの信号の受け渡しがなくなり、積分器の出力を受けるバッファの高速性を要さなくする、という効果を奏する。その理由は、本発明においては、2つのコンデンサを、一方が前記積分器の帰還路に接続された積分コンデンサのとき、他方は前記帰還路から外され積分結果を保持するホールドコンデンサとなるように、交互に切替制御する構成としたためである。
【0141】
また、本発明によれば、特に抵抗体とそれに流れる電流を積分する積分回路と、その積分回路の出力からのアナログ信号を一時的に蓄えるサンプルホールド回路がそれぞれ複数あり、それらのサンプルホールド回路からの信号を出力端子に順次出力するマルチプレクサ回路及び出力バッファから構成される半導体装置におけるサンプルホールド回路の部分に、積分コンデンサとホールドコンデンサを兼用する構成とし、積分コンデンサからホールドコンデンサへの信号の受け渡しがなくなり、積分器の出力を受けるバッファの高速性の必要が無くなるという効果を奏する。
【0142】
さらに、本発明によれば、サンプリングによるホールドコンデンサへの折り返しノイズの影響の低減を実現している。
【0143】
本発明の半導体装置は、MRAM、相変化メモリ、赤外線センサ、マイクロ波/ミリ波検出器、温度センサ、磁気センサ、圧力センサ、ガスセンサまたはフローセンサ等にも好適に適用され、積分器の出力を受けるバッファの高速性の必要を無くし、さらに、サンプリングによるホールドコンデンサへの折り返しノイズの影響を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す読み出し回路の構成を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施例を示す撮像素子全体の構成を示す図である。
【図3】図1の積分サンプルホールド回路の回路構成を示す図である。
【図4】図3の動作を示すタイミング図である。
【図5】図3の動作状態を示した回路構成を示す図である。
【図6】図3の動作状態を詳細に示した回路構成を示す図である。
【図7】本発明の第2の実施例を示す読み出し回路の構成を示す図である。
【図8】本発明の第3の実施例を示す読み出し回路の構成を示す図である。
【図9】図8の動作を示すタイミング図である。
【図10】図8の動作状態を示した回路構成を示す図である。
【図11】チャージインジェクションの影響を示す模式図である。
【図12】本発明の第4の実施例を示す読み出し回路の構成を示す図である。
【図13】従来の熱型赤外線撮像装置を示す回路構成を示す図である。
【図14】一般的なサンプルホールド回路を示した回路構成を示す図である。
【図15】熱型赤外線撮像装置の動作を示す模式図である。
【図16】本発明をMRAMの読み出し回路に適用した回路構成を示す図である。
【符号の説明】
101 画素スイッチ
102 熱電変換素子
103 水平スイッチ
104 NchMOSFET
105 OPアンプ
106 スイッチ
107 OPアンプ
108 バイアス電圧
109 バイアスキャンセル抵抗
110 スイッチ
111 PchMOSFET
112 OPアンプ
113 スイッチ
114 バイアスキャンセル電圧
115 スイッチ
116 積分器
117 非反転入力端子
118 スイッチA2
119 積分/ホールドコンデンサA
120 スイッチA1
121 スイッチB2
122 積分/ホールドコンデンサB
123 スイッチB1
124 電圧VCC/2
125 リセットスイッチ
126 出力電圧A
127 出力電圧B
128 ソースフォロワ1A
129 ソースフォロワ1B
130 出力選択スイッチ
131 積分サンプルホールド(S/H)回路
132 ソースフォロワ2
133 ソースフォロワ3
134 読み出し回路
135 マルチプレクサスイッチ
136 出力バッファ
137 ソースフォロワ1C
138 ソースフォロワ2C
139 ソースフォロワ3C
140 出力端子
201 画素スイッチ
202 熱電変換素子
203 信号線
204 水平スイッチ
205 垂直シフトレジスタ
206 読み出し回路
207 マルチプレクサスイッチ
208 水平シフトレジスタ
209 出力バッファ
210 出力端子
211 走査線

Claims (34)

  1. 信号入力端子に反転入力端子が接続される積分器と、
    前記積分器の反転入力端子と出力端子の間に配設される、少なくとも2つのコンデンサと、
    を有し、
    前記2つのコンデンサのうち、一方のコンデンサが、前記積分器の帰還路に接続され前記信号入力端子に入力された信号を積分する積分コンデンサとされ、他方のコンデンサが、前記積分器の帰還路から切り離され積分結果を保持するホールドコンデンサとされる状態と、
    前記一方のコンデンサが、前記積分器の帰還路から切り離され積分結果を保持するホールドコンデンサとされ、前記他方のコンデンサが前記積分器の帰還路に接続され前記信号入力端子に入力された信号を積分する積分コンデンサとされる状態と、を切り替える手段を有する、ことを特徴とする半導体装置。
  2. 前記2つのコンデンサは、その一端が第1のスイッチを介して前記積分器の前記出力端子に接続され、他端が第2のスイッチを介して、前記入力端子と電圧供給端子のいずれかに接続するように切り替えられるように配設され、
    第1の期間では、前記2つのコンデンサのうちの前記一方のコンデンサを、前記第1のスイッチを介して前記積分器に接続するとともに、前記第2のスイッチを介して、前記入力端子に接続させることにより、積分動作を行う積分コンデンサとし、他方のコンデンサを、前記第1のスイッチをオフして前記積分器から切り離すとともに、前記第2のスイッチを介して、他方のコンデンサを前記電圧供給端子に接続させることにより、積分結果を保持するホールドコンデンサとし、
    第2の期間では、前記一方のコンデンサと前記他方のコンデンサとを切り替え、前記一方のコンデンサをサンプルホールドコンデンサとし、前記他方のコンデンサを積分コンデンサと切り替える手段を有する、ことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 物理量を抵抗値に変換する少なくとも1個以上の測定抵抗体からなる測定抵抗群と、
    前記各測定抵抗体に接続され、所望の前記抵抗測定体を導通可能とするスイッチ手段と、
    前記各測定抵抗群に接続され、前記各測定抵抗群にバイアス電圧を印加するバイアス回路と、
    前記各測定抵抗群に流れる電流を積分して蓄積する積分回路と、
    前記積分回路の出力を所定期間保持するサンプルホールド回路と、
    を有する読み出し回路を備え、
    前記積分回路の蓄積された電流に基づいて、前記各測定抵抗群の抵抗値の変化を検出し、前記物理量を間接的に測定するようにした半導体装置であって、
    前記読み出し回路の前記積分回路は、
    信号入力端子に反転入力端子が接続されるオペアンプと、
    前記オペアンプの反転入力端子と出力端子の間に配設される、少なくとも2つのコンデンサと、
    を有し、
    前記2つのコンデンサのうち、一方のコンデンサが、前記オペアンプの帰還路に接続され前記信号入力端子に入力された信号を積分する積分コンデンサとされ、他方のコンデンサが、前記オペアンプの帰還路から切り離され積分結果を保持するホールドコンデンサとされる状態と、
    前記2つのコンデンサのうちの前記一方のコンデンサが、前記オペアンプの帰還路から切り離され積分結果を保持するホールドコンデンサとされ、前記他方のコンデンサが前記オペアンプの帰還路に接続され前記信号入力端子に入力された信号を積分する積分コンデ ンサとされる状態と、を予め定められた期間毎に交互に切り替える手段を有する、ことを特徴とする半導体装置。
  4. 前記積分回路は、前記期間毎に、交互に切替制御される前記2個の積分コンデンサとは別に積分コンデンサをさらに備えている、ことを特徴とする請求項記載の半導体装置。
  5. 前記バイアス回路は、
    非反転入力端子がバイアス電圧供給端子に接続されたオペアンプと、
    ゲートが前記オペアンプの出力端子に接続されたMOSトランジスタと、
    を備え、
    前記MOSトランジスタのソースは、前記オペアンプの反転入力端子に接続されるとともに、前記スイッチ手段を介して、前記測定抵抗体に接続され、
    前記MOSトランジスタのゲートとソース間に挿入されたスイッチを備え、
    前記スイッチを制御することで、前記オペアンプがボルテージフォロワ接続に切り替えられる、ことを特徴とする請求項記載の半導体装置。
  6. 前記バイアス回路が、前記MOSトランジスタのゲートとソース間に接続されたコンデンサを備えている、ことを特徴とする請求項記載の半導体装置。
  7. 入力信号に追従した信号を出力する第1のフォロワ回路の出力を入力とするオペアンプを備え、
    前記オペアンプのフィードバックループ内に、第2のフォロワ回路が挿入されている、バッファ回路を備えたことを特徴とする請求項記載の半導体装置。
  8. 前記第2のフォロワ回路が前記第1のフォロワ回路と同一の特性をもつ、ことを特徴とする請求項記載の半導体装置。
  9. 前記第1のフォロワ回路を縦続形態に複数段備え、
    前記第2のフォロワ回路が、前記第1のフォロワ回路に対応した段数分、前記フィードバックループ内に縦続形態に接続されている、ことを特徴とする請求項記載の半導体装置。
  10. 前記読み出し回路が、その出力段に、入力した信号に追従した信号を出力する少なくとも1つのフォロワ回路を備え、
    前記読み出し回路の出力を入力とするオペアンプを備え、
    前記オペアンプのフィードバックループ内に、少なくとも1つのフォロワ回路が挿入されている、ことを特徴とする請求項記載の半導体装置。
  11. 前記測定抵抗群が、MRAMである、ことを特徴とする請求項2乃至6のいずれか一に記載の半導体装置。
  12. 前記測定抵抗群が、相変化メモリである、ことを特徴とする請求項2乃至6のいずれか一に記載の半導体装置。
  13. 請求項2乃至6のいずれか一に記載の前記半導体装置が、赤外線センサ、マイクロ波/ミリ波検出器、温度センサ、磁気センサ、圧力センサ、ガスセンサ、及び、フローセンサのうちのいずれかである、ことを特徴とする半導体装置。
  14. 反転入力端子をなす1つの入力端子が信号入力端子に接続されるオペアンプと、
    前記オペアンプの出力端子と前記入力端子との間に配設されている、少なくとも2つのコンデンサと、
    前記2つのコンデンサの一方のコンデンサが、前記オペアンプの帰還路内に接続されて前記信号入力端子に入力された信号を積分する積分コンデンサとされるとき、他方のコンデンサは、前記オペアンプの帰還路から外され積分結果を保持するホールドコンデンサとされ、前記他方のコンデンサの端子電圧に従うサンプルホールド出力が取り出され、つぎに、前記他方のコンデンサを積分コンデンサとし、前記一方のコンデンサをホールドコンデンサに切り替える手段と、
    を備え、前記2つのコンデンサは、それぞれ積分用とサンプルホールド用とに交互に切り替えられる、ことを特徴とする積分サンプルホールド回路。
  15. 前記少なくとも2つのコンデンサのうちの1つのコンデンサは、一端が第1のスイッチを介して前記オペアンプの出力端子に接続され、他端は第1の切替スイッチを介して前記入力端子と電圧供給端子のいずれかに接続するように切り替えられ、
    前記他のコンデンサは、一端が第2のスイッチを介して前記オペアンプの出力端子に接続され、他端は第2の切替スイッチを介して前記入力端子と前記電圧供給端子のいずれかに接続するように切り替えられる、ことを特徴とする請求項14記載の積分サンプルホールド回路。
  16. 前記1つのコンデンサが、積分コンデンサとして機能する場合、前記1つのコンデンサの一端に接続される前記第1のスイッチがオンされ、前記1つのコンデンサの他端は前記第1の切替スイッチを介して前記入力端子に接続され、
    前記他のコンデンサは、ホールドコンデンサとして機能し、前記他のコンデンサの一端に接続される前記第2のスイッチがオフされ、前記他のコンデンサの他端は前記第2の切替スイッチを介して前記電圧供給端子に接続され、前記他のコンデンサの端子電圧がサンプルホールド出力として取り出され、
    前記他のコンデンサが、積分コンデンサに切り替えられる場合、前記他のコンデンサの一端に接続される前記第2のスイッチがオンされ、前記他のコンデンサの他端は前記第2の切替スイッチを介して前記入力端子に接続され、前記1つのコンデンサは、ホールドコンデンサに切り替えられ、前記1つのコンデンサの一端に接続される前記第1のスイッチがオフされ、前記1つのコンデンサの他端は前記第1の切替スイッチを介して前記電圧供給端子に接続され、前記1つのコンデンサの端子電圧がサンプルホールド出力として取り出される、ことを特徴とする請求項15記載の積分サンプルホールド回路。
  17. 前記オペアンプの前記入力端子と前記出力端子との間に接続された積分用のコンデンサを備えている、ことを特徴とする請求項14乃至16のいずれか一に記載の積分サンプルホールド回路。
  18. 前記オペアンプの前記入力端子と前記出力端子との間に接続されたリセット用のスイッチを備え、
    前記オペアンプの非反転入力端子には、前記セット用のスイッチがオンされたときに前記積分用のコンデンサをリセットするための定電圧が供給される、ことを特徴とする請求項14乃至17のいずれか一に記載の積分サンプルホールド回路。
  19. 前記2つのコンデンサのそれぞれに対応して、前記コンデンサの端子電圧を入力し前記入力信号に追従する信号を出力するフォロワ回路を備え、
    前記2つのコンデンサに対応したフォロワ回路の出力を切り替えて出力する選択回路を備えている、ことを特徴とする請求項14乃至18のいずれか一に記載の積分サンプルホールド回路。
  20. 前記第1のスイッチに対して並列形態に、第3のスイッチと第3のコンデンサとの直列回路が接続されており、
    前記第3のスイッチと前記第3のコンデンサとの接続点は、第4のスイッチを介して、前記電圧供給端子に接続される、ことを特徴とする請求項15乃至19のいずれか一に記載の積分サンプルホールド回路。
  21. 前記第2のスイッチに対して並列形態に、第5のスイッチと第4のコンデンサとの直列回路が接続されており、
    前記第5のスイッチと前記第4のコンデンサの接続点は、第6のスイッチを介して前記電圧供給端子に接続される、ことを特徴とする請求項15乃至20のいずれか一に記載の積分サンプルホールド回路。
  22. 抵抗素子にスイッチを介して接続され、前記抵抗素子にバイアス電圧を印加するバイアス回路と、
    前記抵抗素子に流れる電流を入力して積分し、積分値をサンプルホールドする回路であって、請求項14乃至21のいずれか一に記載の積分サンプルホールド回路と、
    を備えている、ことを特徴とする読み出し回路。
  23. 抵抗素子にスイッチを介して接続され、前記抵抗素子にバイアス電圧を印加するバイアス回路と、
    前記抵抗素子に流れる電流を入力して積分し積分値をサンプルホールドする回路であって、請求項14乃至21のいずれか一に記載の積分サンプルホールド回路と、
    を備え、
    前記バイアス回路は、非反転入力端子がバイアス電圧供給端子に接続された第2のオペアンプと、
    ゲートが前記第2のオペアンプの出力端子に接続された第1のMOSトランジスタと、
    を備え、
    前記第1のMOSトランジスタのソースは、前記第2のオペアンプの反転入力端子に接続されるとともに、スイッチを介して前記抵抗素子の一端に接続され、
    前記第1のMOSトランジスタのゲートとソース間に接続されたスイッチ、又は、並列に接続されたスイッチ及びコンデンサと、
    を備え、
    前記第1のMOSトランジスタのドレインは、前記積分サンプルホールド回路の信号入力端子に接続される、ことを特徴とする読み出し回路。
  24. 電源に一端が接続されたバイアスキャンセル用の抵抗と、
    前記バイアスキャンセル用の抵抗の他端にスイッチを介してソースが接続され、第3のオペアンプの出力端子にゲートが接続され、前記第1のMOSトランジスタと異なる導電型の第2のMOSトランジスタと、
    を備え、
    前記第3のオペアンプの反転入力端子は、前記第2のMOSトランジスタのソースに接続され、非反転入力端子は、バイアスキャンセル用電圧の供給端子に接続され、前記第2のMOSトランジスタのソースとゲート間には、スイッチが接続されて、前記第2のMOSトランジスタのドレインは前記第1のMOSトランジスタのドレインに接続されているバイアスキャンセル回路を備えている、ことを特徴とする請求項23記載の読み出し回路。
  25. 前記第1のMOSトランジスタのドレインと前記第2のMOSトランジスタのドレインとの接続点ノードが、スイッチを介して、前記積分サンプルホールド回路の信号入力端子に接続される、ことを特徴とする請求項24記載の読み出し回路。
  26. 前記積分サンプルホールド回路の出力を入力し前記入力した信号に追従する信号を出力するフォロワ回路を、1つ又は縦続形態に複数段備えた、ことを特徴とする請求項22記載の読み出し回路。
  27. 請求項22乃至26のいずれか一に記載の前記読み出し回路を複数備え、
    複数の前記読み出し回路の出力は、マルチプレクサスイッチを介して出力バッファ回路に接続される、ことを特徴とする読み出し回路。
  28. 前記出力バッファ回路は、帰還路に、入力した信号に追従する信号を出力するフォロワ回路を1つ又は複数段備えている、ことを特徴とする請求項27記載の読み出し回路。
  29. 前記2つのコンデンサの積分コンデンサとホールドコンデンサの切り替えのタイミング、及び/又は、前記マルチプレクサスイッチのオン時に、前記フォロワ回路に通常電流が供給されるように、前記フォロワ回路がバイアス制御されている、ことを特徴とする請求項27記載の読み出し回路。
  30. 前記フォロワ回路が、入力信号をゲートに入力し、電源にドレインが接続され、出力端子にソースが接続されたソースフォロワ構成のトランジスタと、
    前記ソースフォロワ構成のトランジスタのソースに接続された電流源トランジスタと、を有し、前記電流源トランジスタに供給されるバイアス電圧が制御される、ことを特徴とする請求項29記載の読み出し回路。
  31. 請求項14乃至21のいずれか一に記載の積分サンプルホールド回路を備えている、ことを特徴とする半導体装置。
  32. 請求項22乃至30のいずれか一に記載の読み出し回路を備えたことを特徴とする半導体装置。
  33. MRAM(マグネティックランダムアクセスメモリ)アレイの読み出し回路が、請求項22乃至30のいずれか一に記載の読み出し回路よりなる、ことを特徴とする半導体装置。
  34. 相変化メモリアレイの読み出し回路が、請求項22乃至30のいずれか一に記載の読み出し回路よりなる、ことを特徴とする半導体装置。
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