JP3820257B2 - 収集タンク及び表土収集装置及び表土収集方法 - Google Patents

収集タンク及び表土収集装置及び表土収集方法 Download PDF

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Description

本発明は、法面や斜面等を緑化する際に使用する埋土種子を含んだ表土を収集するための装置と、該装置を使用した表土の収集方法に関するものである。
山岳の噴火によって裸地となった斜面をはじめとする法面の緑化に際しては、従来、外来種を含んだ土壌を斜面に散布するなどの方法がとられていた。しかし外来種による生態系の破壊や移入種による遺伝子撹乱などの環境問題への危惧から、近時では現地周辺の埋土種子を含んだ表土に肥料等の植生基盤材を混入するなどして裸地法面へ客土する方法が採用されている。埋土種子は、通常山野の表層数cm〜十数cmの間に混入されており、かかる埋土種子を含んだ表土の収集方法は、例えばバックホウ等の重機を利用して表層を掘削しておこなわれていた。しかし、バックホウでは表層を深く掘削し過ぎてしまうといった問題や、重機の走行による林床破壊や重機の侵入に障害となる立ち木の伐採などの環境面の問題があった。そこで、かかる表土の収集装置に関しては従来様々な技術が開示されている。
特許文献1,2では、収集現地の表層の落葉を含んだ層を解し、解された落葉と落下種子とを植生材料としてバキューム吸引してタンクに収集する方法が開示されている。詳しくは、バキューム吸引手段に接続される落葉吸引用のパイプ製把持の先端に下端を開口したエアケースを備え、該エアケース内にて高圧エアーを吹きつけながら表層落葉を数cmにわたって解すとともに、吸引方向にも高圧エアーを吹き付けて吸引効率を高めている。
上記する方法によれば、軽量のバキューム装置によって落葉や落葉を含む表層土や落下種子を容易に収集することができる。
特許文献3では、埋土種子を含む表土を吸引する吸引装置の排出口に、表土収集時に人力にて持ち上げ可能な袋体を備えた表土収集装置が開示されている。詳しくは、吸引装置としてジェット気流を導入して負圧域を形成し、該負圧域に吸引された表土を表土収集袋体に吐出するイジェクタ装置と、この吸引装置の吸い込み口に接続された可撓性吸引ホースと、イジェクタ装置の排出口に接続された表土収集袋体などから構成された装置である。
上記する装置は排出口の近傍にある表土収集袋体に表土を吸い込むため、長距離に及ぶ搬送ホースを使用する必要はなく、したがって表土搬送時のホースの閉塞といった問題は生じ得ない。また、イジェクタ装置を備えた吸引装置を使用することで、吸引装置の小型化を図ることができ、作業性の向上につながる。
特許文献4では、表土ほぐし手段を備えた吸引ノズルからなる表土収集装置が開示されている。ここで、表土ほぐし手段としては、吸引ノズルの周囲に噴射ノズルを配設してエアー噴射可能とした構成や、吸引ノズルの周囲に噴射ノズルを配設してジェット水を噴射可能とした構成、吸引ノズルの周囲に粉砕刃を配設した構成などが開示されている。
上記する表土収集装置によれば、吸引ノズルの周囲で表土をほぐしながら吸引することが可能となり、また吸引ノズルはホースを介して吸引機に接続されているため、かかる吸引ノズルを手に持って移動するだけで容易に表土の収集が可能となる。
特開2001−231353号公報 特開2000−270674号公報 特開2003−143938号公報 特開2001−348877号公報
前記した従来の表土収集装置及び表土の収集方法にあっては、次のような問題点がある。
すなわち、特許文献1又は2に開示の表土収集方法によれば、軽量のバキューム装置によって表土や落下種子を容易に収集可能である。また、特許文献3に開示の表土収集装置によれば、装置の排出口の近傍にある表土収集袋体に表土を吸い込む構成であるため、表土搬送時のホースの閉塞といった問題はなく、作業効率のよい表土の収集を実現できる。また、特許文献4に開示の表土収集装置によれば、吸引ノズルの周囲で表土をほぐしながら吸引することが可能となるため、吸引ノズルを手に持って移動するだけで容易に表土の収集ができる。しかし、上記する表土収集装置や表土収集方法では、収集された表土のボリュームを精度良く量ることができず、また比較的大容量の表土を搬出可能に収集することができない。すなわち、多数の小袋に表土を収集してトラックに運搬する必要が生じるため、作業が煩雑となり、袋体の搬出までを含めたトータルの作業時間が非常に長くなるといった問題が生じ得る。また、収集した表土のボリュームが不明確であるため、搬送先にてあらためて表土のボリュームを計測した後に別途袋体に詰め替えてから客土現場に搬送されることとなり、表土の収集から客土現場への搬送までに時間と労力がかかるといった問題がある。
上記のような問題を解決するために、本発明の表土収集装置は、中空のタンクと、前記タンクの天井に刻設した吸引孔及び減圧孔と、前記タンクの側面に、前記タンク内部の収集物の容量を視認可能に設けたゲージ窓と、前記タンクの側面に、前記タンク内へエアーを吐出可能に設けたバルブと、前記タンク内部の天井から軸回りに回転可能に吊持した鉛直棒体の先端に備えた拡散羽と、からなることを特徴とする収集タンクを、その構成要素とした表土収集装置である。ここで、前記タンクは下端を開放して構成され、前記タンクの下方から袋体を被せて前記吸引孔を介して収集物を該タンク内に収集可能とし、該タンクを持ち上げることによって前記袋体に収集物を収容可能としたことを特徴とした収集タンクとすることもできる。さらに、前記タンクの天井から軸回りに回転可能に吊持した水平方向に伸びた水平棒体と、前記水平棒体の側面に備えた回転羽と、からなり、前記回転羽は前記減圧孔の直下に配され、前記拡散羽は前記吸引孔の直下に配され、前記水平棒体に取り付けられて鉛直面内で回転可能な鉛直歯車と、前記鉛直棒体に取り付けられて水平面内で回転可能な水平歯車とを連動回転可能に構成してなることを特徴とする収集タンクとすることもできる。
本発明の表土収集装置は、前記収集タンクと、前記吸引孔に連通させた吸引ホースと、前記吸引ホースの先端に備えた吸引装置と、前記減圧孔に連通させた減圧ホースと、前記減圧ホースに連通させたバキューム装置と、からなることを特徴とする表土収集装置である。
収集タンク内をバキューム装置で減圧することによって吸引ホースから表土を該収集タンク内に吸引可能とする。ここで、減圧時に収集タンク内には減圧孔に向かう空気の流れが生じ、減圧孔直下の回転羽はかかる気流を受けて水平棒体を回転させ、鉛直歯車から水平歯車へと動力が伝達されて鉛直棒体が回転し、吸引孔直下の拡散羽も同時に回転する。収集タンク内を減圧することによって吸引孔からは表土が吸引されるが、タンク内に入ってきた表土は回転している拡散羽によってタンク内に拡散されて下方へ落下堆積していく。すなわち、上記する回転羽や歯車機構は、風力を有効に活用して収集表土をタンク内に均等に堆積させるために設ける装置である。仮に、かかる装置を備えていない場合には、吸引孔から吸引落下してきた表土は、その表土固有の安息角(内部摩擦角)をもって山型に堆積していくため、タンク内に収集された表土の正確なボリュームを計測することができない。
さらに、上記する装置によっても吸引孔直下にはほかに比べて吸引してきた表土が溜まり易くなる。このように吸引孔直下に溜まった表土を拡散させる目的で、タンクの側面にはタンク内へエアーを吸引可能なバルブを設けておく。タンク内は減圧状態にあるため、バルブを開放することによってタンクの内部へ空気が吸引される。ここで、バルブと連結したエアーの吐出管をタンク側面においてその吐出口の角度を調整可能に備えた構成とするのがよい。表土が溜まっている箇所に吐出管の突出口を向けた状態でバルブを開放することによって、溜まっている表土にバルブから吸引したエアーを吹きかけて拡散させることができる。
上記するように、タンク内に収集堆積された表土の天井をほぼ平坦に保つことによって、タンク内に収集された表土のボリュームを正確に量ることができる。
また、表土採取装置を構成する前記吸引装置は、筒状の本体と、その先端の吸引口の面積を調整可能な調整バルブを備え、空気圧縮機に連通したエジェクタを備えて構成することもできる。例えば、吸引口の前面に上下にスライド可能なプレートを取り付けておき、吸引延長が長くなって吸引力が低下してきた際にはプレートを下ろして吸引口面積を小さくして、吸引力を高めることができる。さらに、吸引力をより高める手段として、筒体の側面又はプレートから外部へ突設させたエジェクタとコンプレッサなどの空気圧縮機を連通させ、圧縮空気を筒体内の吸引方向へ提供することもできる。
また、本発明の表土収集方法は、上記する表土収集装置を使用した表土収集方法であって、表土を解し、前記収集タンク内を減圧して前記吸引口から表土を吸引し、一定量の表土収集の後に前記収集タンクを吊り上げてその下方から被せた前記袋体に表土を収容し、表土を収容した前記袋体を搬出してなることを特徴とする表土収集方法である。
タンク内への表土の収集過程においては、上記する表土の天端を平坦にさせながら表土収集をおこなう。一定量の表土の収集を確認したら、収集タンクをユニック車などで吊り上げることで、該収集タンクの開放された下端から、予め被せておいた袋体内に計測済みの表土が収容されることとなる。表土が収容された袋体はユニック車などで吊りながらトラックに積み込み、搬出される。
かかる方法によれば、1m程度の比較的大容量の表土を正確にボリューム計測しながら収集し、一気に袋体に収容して搬出できるため、表土の収集から客土現場への搬送までの所要時間を格段に短縮することができる。
本発明の収集タンク及び表土採取装置及び表土収集方法は、上記した課題を解決するための手段により、次のような効果を得ることができる。すなわち、比較的大容量の表土を、そのボリュームを正確に量りながら収集でき、また収集した大容量の表土を一気にトラックに積み込んで搬出することができる。したがって、表土の収集から客土現場への搬送までを勘案した場合に、従来に比べて格段に効率的な表土の収集を実現することができる。
以下、本発明を図面を参照した実施の形態により詳細に説明する。図1は、本発明による表土収集装置の一形態を斜視図として示している。図2は、表土収集装置を構成する収集タンクを斜視図として示しており、図3は、その内部を斜視図として示しながら表土の拡散態様も合わせて示している。図4は、収集タンクの側面に備えたバルブを拡大して側面図として示しており、図5は、表土収集装置を構成する吸引装置を斜視図として示している。
以下、収集タンク2内に収集する収集物として、埋土種子を含んだ山野の表土Hを対象として説明する。
<1>表土収集装置の構成
本発明の表土収集装置1は、表土Hを収集する収集タンク2と、収集タンク2の天井に刻設した吸引孔22に連通させた吸引ホース71、該吸引ホース71の先端に備えた吸引装置5と、収集タンク2の天井に刻設した減圧孔23に連通させた減圧ホース72、該減圧ホース72に連通させたバキューム装置61や、該バキューム装置61からホース74を介して連通させた冷却水タンク63、冷却装置64、発電機65などから構成される(図1参照)。
収集タンク2は例えばユニック8などにて吊持させておき、表土Hが一定量に達した際に収集タンク2を吊り上げ可能にしておく。また、バキューム装置61や冷却タンク63、冷却装置64などはトラックに搭載しておくのがよい。表土Hの収集時には、作業員が吸引装置5を手に持って表土Hの吸引をおこなう。
収集タンク2はその下端が開放されて形成されており、所定量収容可能な袋体4(例えば1〜1.2m程度のフレコンパックなど)を収集タンク2の下方から被せておき、地面上に載置した鋼製プレート91上にウレタンシート92などを敷設した上にかかる収集タンク2を載置する。なお、収集タンク2の天井には吊りフック200が突設されており、ユニック8などで吊り上げ可能に吊持しておく。
バキューム装置61を作動させると、収集タンク2内は減圧される。かかる減圧作用によって吸引装置5の吸引力を励起できる。なお、後述するように、吸引装置5の吸引力を補助するために空気圧縮機62から圧縮空気を吸引方向に提供する構成とすることもできる。吸引ホース71の延長は適宜選定できるが、その延長が長くなるにしたがって吸引装置5の吸引力が低下してくるため、バキューム装置61による減圧作用に加えて上記圧縮空気の付加が効果的である。
収集タンク2の側面には内部を視認可能で収集ボリュームを計量できるゲージ窓24が備えられており、所望量の表土Hが収集できた時点で、バキューム装置61及び空気圧縮機62の作動を停止させる。なお、吸引孔22から収集タンク2内部へ表土Hが収集される際、通常は表土Hがその土質固有の安息角をもって吸引孔22直下に山型に堆積される。かかる場合には収集タンク2内部に収集した表土Hの正確なボリュームを計量できないため、その天端を平坦にする必要がある。そこで、本発明の収集タンク2は後述するように収集タンク2の天井内側であって、吸引孔22直下に回転可能な拡散羽32を備えた構成とする。吸引孔22から表土Hが吸引されてきた際に、その直下に拡散羽32が回転していることによって表土Hは吸引孔22直下にのみ堆積することなく収集タンク2内に拡散されて堆積していく。
また、上記拡散羽32に加えて、吸引孔22直下に山型に堆積した表土Hを吹き飛ばして収集された表土Hの天端をより平坦にする手段として、該収集タンク2の側面にエアー吐出可能なバルブ25を設けておく。かかるバルブ25を開放することによって、減圧状態の収集タンク2内部には外部からエアーが吸引されるため、かかるエアーの吐出方向を山型に堆積した表土Hに向けてエアーを吐出させることにより、表土Hを吹き飛ばしてその天端を平坦にすることができる。
上記のように収集タンク2内に収集された表土Hをその天端を平坦にさせながら、ゲージ窓24を介して所望の収集ボリュームになったことを確認した時点で、バキューム装置61、空気圧縮機62の作動を停止させる。その後、ユニック8にて収集タンク2を吊り上げていくと、その下方から被せておいた袋体4内に表土Hが収容されながら、収集タンク2は袋体4から外されて地上に載置された状態となる。袋体4の開放端を閉塞させ、例えばユニック8などで吊りながらトラックへ積載することで、一定量の表土Hが搬送可能となる。複数の表土収集装置1を使用することで、作業速度をさらに早めることが出来る。
<2>収集タンク
収集タンク2は、中空のタンク21と、該タンク21の天井に刻設した吸引孔22及び減圧孔23と、タンク21の側面にその内部に収集した表土Hの容量を視認可能に設けたゲージ窓24と、タンク21の側面にその内部へエアーを吐出可能に設けたバルブ25とから構成される(図2参照)。また、その天井には、照明用の明り窓28や減圧停止後に内部の気圧を常圧に戻すためのエアー開放バルブ29、吊りフック200などを備えておく。吸引孔22、減圧孔23には、予め屈曲部を備えた鋼管26,27を嵌装固着しておき、鋼管26,27の端部開口に夫々吸引ホース71や減圧ホース72を取り付けるのがよい。かかる鋼管26,27の他端(収集タンク2内部側)は、収集タンク2の天井内側から内部へ突設配置される(図3参照)。なお、ゲージ窓24は開閉可能に構成しておくのがよい。
収集タンク2の天井内側には、天井からその軸回りに回転可能な鉛直棒体31を吊持させ、その先端には下方へ向かって開拡した拡散羽32を取り付けておく。拡散羽32は、図3に示す実施例のように、鉛直棒体31から斜め下方へ放射状に伸びた複数の棒部材に鉛直棒体31の近傍から徐々に大径となるリング棒を取り付けて構成することもできるし、図示しないが、鉛直棒体31から斜め下方へ放射状に複数の羽状部材を突設させてもよい。鉛直棒体31は、吸引孔22(又は吸引孔22から突設した鋼管26)の近傍に回転可能に天井から吊持配置され、拡散羽32が吸引孔22(又は吸引孔22から突設した鋼管26)直下で回転するように構成する。鋼管26から吸引されてきた表土Hを効果的に拡散させるためである。
一方、収集タンク2の天井には、別途、軸回りに回転可能に水平棒体34を吊持させ、水平部材34の途中にはその軸方向に垂直面内に放射状に複数の回転羽35を突設させておく。なお、かかる回転羽35は天井から収集タンク2内部へ突設した鋼管27の内部に設けておく。すなわち、水平部材34は鋼管27の側面に刻設された孔を貫通した状態で天井から吊持されている。減圧時に空気はかかる鋼管27内に向かって流れてくるが、この気流を回転羽35で受けて水平棒体34を回転可能とするためである。
鉛直棒体31には水平面内で回転可能な水平歯車33を歯車の中央に刻設した孔に該棒体を嵌装した状態で取り付けておき、水平棒体34には鉛直面内で回転可能な鉛直歯車36を上記と同様、歯車の中央に刻設した孔に該棒体を嵌装した状態で取り付けておく。さらに、水平歯車33と鉛直歯車36が連動して回転するように両歯車を噛み合い可能に配置しておく。
なお、収集タンク2内部へ突設した鋼管27の端部開口の下方には、減圧時に収集タンク2内部に収集された表土Hが減圧ホース72へ吸収されないように吸い込み防止部材210を取り付けておくのがよい。
上記する構成とすることにより、以下の作用を形成することができる。
収集タンク2内部を減圧させることによって、吸引装置5からの表土Hの吸引が開始される。かかる減圧作用により、収集タンク2内部には鋼管27へ向かう気流が発生し、かかる気流によって回転羽35を介して水平棒体34が回転する。水平棒体34の回転により、歯車機構を介して鉛直棒体31が回転し、かかる鉛直棒体31の回転によって拡散羽32も同時に回転する。鋼管26から収集タンク2内部へ吸引されてきた表土Hは、鋼管26下方で回転している拡散羽32によって収集タンク2内へ均等に拡散され落下堆積していく。かかる作用により、バキューム装置61を作動させるのみで、収集タンク2内に表土Hの収集ボリュームを正確に計量しながら表土Hを収集することができる。すなわち、鋼管26の直下に表土Hがその安息角をもって山型に堆積することなく、ほぼ平坦に堆積させることができる。
また、タンク21の側面にはタンク21内へエアーを吐出可能にするバルブ25を設けておく。ここで、バルブ25は吸引管25aと吐出管25bを蝶番結合させた結合部に設けておくことができ、吐出管25bは可撓性の外套25cで包囲させた状態で、該外套25cをタンク21の側面に刻設した取り付け孔に取り付けておく(図4参照)。外套25cの可撓性から吐出角度を任意に調整することができる。外套25cは、例えばゴム製材料にて製作できる。
収集タンク2内は減圧状態にあるため、バルブ25を開放することによって収集タンク2の内部へ空気が吸引されることとなる。上記するように拡散羽32によって表土Hを拡散させながら堆積させても、鋼管26(吸引孔22)直下には表土Hが溜まり易い。したがって、表土Hが溜まっている箇所に吐出管25bの突出口を向けた状態でバルブ25を開放することにより、溜まっている表土Hにエアーを吹きかけて拡散させることができる。
<3>吸引装置
吸引装置5は、両端を開放した筒体51と、その一端である吸引口51aの前面には吸引口面積を調整可能な調整プレート52、その他端は吸引ホース71に連通させて構成される(図5参照)。調整プレート52には、その前方にエジェクタ53を突設させておき、該エジェクタ53は空気圧縮機62に連通させておく。筒体51の側面には把手55を備えておく。また、吸引時に根や枝、礫などの雑物が混入して筒体51内部が詰まった場合に、外部からエアーを吸い込んで吸引力を低下させて(又は、外部からエアーを吸い込みながら吸引を停止させて)、混入雑物を除去可能なバルブ54を筒体51の側面に備えておくのがよい。
調整プレート52を上下に昇降させることで吸引口51aの開口面積を調整できるため、例えば吸引ホース71の延長が伸びて吸引力が低下した際には吸引口面積を小さくして吸引力を高めることにより対応できる。さらに、空気供給ホース73を介して空気圧縮機62に連通したエジェクタ53より圧縮空気を吸引方向へ提供することによって吸引力をより高めることができる。
以下、本発明の表土収集方法について説明する。
まず、レーキや耕運機などで山野の表土Hを解す。この際、礫や潅木類など、吸引時の障害物を除去する必要がある。
表土Hを解した後、バキューム装置61を作動させ、作業員は手に持った吸引装置5から表土Hの吸引をはじめる。
表土Hの吸引中は、作業員が収集タンク2内の表土H収集状況をゲージ窓24を通して確認し、必要の場合にはバルブ25を開いて収集された表土Hの天端を平坦にする。
所望の表土Hの収集が終了したら、バキューム装置61の作動を停止し、収集タンク2をユニック8などで吊り上げ、収集タンク2の下方から被せておいた袋体4に表土Hを収容させる。この時点で、計量済みの表土Hが搬送可能な状態となっている。
比較的大容量の袋体4をユニック8などでトラックに積載する。
上記作業を繰り返した後に複数の袋体4の搬出をおこなう。
本発明による表土採取装置の一形態を示した斜視図。 本発明の表土採取装置を構成する収集タンクを示した斜視図。 収集タンクの内部を説明した斜視図を、表土の拡散態様とともに示した図。 収集タンクの側面に備えたバルブを拡大した側面図。 本発明の表土採取装置を構成する吸引装置を示した斜視図。
符号の説明
1・・・・表土収集装置
2・・・・収集タンク
21・・・タンク
22・・・吸引孔
23・・・減圧孔
24・・・ゲージ窓
25・・・バルブ
31・・・鉛直棒体
32・・・拡散羽
33・・・水平歯車
34・・・水平棒体
35・・・回転羽
36・・・鉛直歯車
4・・・・袋体
5・・・・吸引装置
52・・・調整プレート
53・・・エジェクタ
61・・・バキューム装置
62・・・空気圧縮機
71・・・吸引ホース
72・・・減圧ホース
H・・・・表土

Claims (7)

  1. 中空のタンクと、
    前記タンクの天井に刻設した吸引孔及び減圧孔と、
    前記タンクの側面に、前記タンク内部の収集物の容量を視認可能に設けたゲージ窓と、
    前記タンクの側面に、前記タンク内へエアーを吐出可能に設けたバルブと、
    前記タンク内部の天井から軸回りに回転可能に吊持した鉛直棒体の先端に備えた拡散羽と、
    前記タンクの天井から軸回りに回転可能に吊持した水平方向に伸びた水平棒体と、
    前記水平棒体の側面に備えた回転羽と、からなり、
    前記回転羽は前記減圧孔の直下に配され、
    前記拡散羽は前記吸引孔の直下に配され、
    前記水平棒体に取り付けられて鉛直面内で回転可能な鉛直歯車と、前記鉛直棒体に取り付けられて水平面内で回転可能な水平歯車とを連動回転可能に構成してなることを特徴とする、
    収集タンク。
  2. 中空のタンクと、
    前記タンクの天井に刻設した吸引孔及び減圧孔と、
    前記タンクの側面に、前記タンク内部の収集物の容量を視認可能に設けたゲージ窓と、
    前記タンクの側面に、前記タンク内へエアーを吐出可能に設けたバルブと、
    前記タンク内部の天井から軸回りに回転可能に吊持した鉛直棒体の先端に拡散羽を備え、
    前記タンクは下端を開放して構成され、
    前記タンクの下方から袋体を被せて前記吸引孔を介して収集物を該タンク内に収集可能とし、該タンクを持ち上げることによって前記袋体に収集物を収容可能としたことを特徴とする、
    収集タンク。
  3. 前記タンクの天井から軸回りに回転可能に吊持した水平方向に伸びた水平棒体と、
    前記水平棒体の側面に備えた回転羽と、からなり、
    前記回転羽は前記減圧孔の直下に配され、
    前記拡散羽は前記吸引孔の直下に配され、
    前記水平棒体に取り付けられて鉛直面内で回転可能な鉛直歯車と、前記鉛直棒体に取り付けられて水平面内で回転可能な水平歯車とを連動回転可能に構成してなることを特徴とする、
    請求項に記載の収集タンク。
  4. 中空のタンクと、前記タンクの天井に刻設した吸引孔及び減圧孔と、前記タンクの側面に、前記タンク内部の収集物の容量を視認可能に設けたゲージ窓と、前記タンクの側面に、前記タンク内へエアーを吐出可能に設けたバルブと、前記タンク内部の天井から軸回りに回転可能に吊持した鉛直棒体の先端に備えた拡散羽とからなることを特徴とする収集タンクと、
    前記吸引孔に連通させた吸引ホースと、
    前記吸引ホースの先端に備えた吸引装置と、
    前記減圧孔に連通させた減圧ホースと、
    前記減圧ホースに連通させたバキューム装置と、からなることを特徴とする、
    表土収集装置。
  5. 請求項1乃至3のいずれかに記載の収集タンクと、
    前記吸引孔に連通させた吸引ホースと、
    前記吸引ホースの先端に備えた吸引装置と、
    前記減圧孔に連通させた減圧ホースと、
    前記減圧ホースに連通させたバキューム装置と、からなることを特徴とする、
    表土収集装置。
  6. 前記吸引装置は、その先端の吸引口面積を調整可能な調整プレートを備え、空気圧縮機に連通したエジェクタを備えてなることを特徴とする、
    請求項4又は請求項5に記載の表土収集装置。
  7. 請求項4乃至請求項6のいずれかに記載の表土収集装置を使用した表土収集方法であって、
    表土を解し、
    前記収集タンク内を減圧して前記吸引口から表土を吸引し、
    一定量の表土収集の後に前記収集タンクを吊り上げてその下方から被せた前記袋体に表土を収容し、
    表土を収容した前記袋体を搬出してなることを特徴とする、
    表土収集方法。
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