JP3820231B2 - スライドドア装置 - Google Patents

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    • E05Y2400/53Wing impact prevention or reduction
    • E05Y2400/532Emergency braking

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  • Power-Operated Mechanisms For Wings (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スライドドア装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、車両に設けられるスライドドア装置には、車両本体とスライドドアとの間に全開ロック装置および全閉ロック装置が設けてあり、スライドドアの全開位置、あるいは全閉位置を維持するように構成してある。従って、例えばスライドドアが全閉位置にあれば、車両本体がスライドドアの開扉方向に向けて低く傾斜した場合であっても、当該スライドドアが不用意に開扉方向に移動することはない。同様に、スライドドアが全開位置であれば、車両本体がスライドドアの閉扉方向に向けて低く傾斜した場合であっても、当該スライドドアが不用意に閉扉方向に移動することはない。
【0003】
また、昨今のスライドドア装置にあっては、いわゆる中間ストッパ機構が設けてある等、使い勝手の向上を図るべく種々の工夫がなされている。中間ストッパ機構とは、例えば、車両本体側に中間ストライカを設ける一方、スライドドア側にポールと称されるストッパ部材を揺動可能に設けて構成されている。ストッパ部材は、窓穴の開度が閾値以下の場合、フック部材が係合することにより、バネの付勢力に抗して縮退位置に保持されており、スライドドアのスライドに何らの支承も与えない。一方、窓穴の開度が閾値を超えると、フック部材による係合状態が解除され、バネの付勢力によってストッパ部材が車両本体側に向けて突出される。この結果、スライドドアを開扉方向にスライドさせた場合には、突出したストッパ部材が中間ストライカに当接し、以降のスライドが阻止されることになる。従って、仮に窓穴から顔や手を出していた場合であっても車両本体との間に挟まれる事態を防止できるようになる(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−173296号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、車両の利用者は、スライドドアを開閉操作する場合、必ずしも全開位置や全閉位置でこれを停止させるとは限らない。特に、ワンボックスタイプのように全長が大きい車両にあっては、スライドドアを全閉位置から全開位置へ移動させるためのスライド量も大きなものとなるため、例えばちょっとした荷物を出し入れする場合等、スライドドアをごく僅かだけスライドさせて停止させる事態(以下、単に半開きと称する)も多々起こり得る。
【0006】
このようにスライドドアが半開きの状態に置かれた場合には、上述した全開ロック装置や全閉ロック装置を備える車両にあっても、これらが機能することはない。従って、スライドドアの開扉方向に沿って車両が傾斜していた場合には、重力の作用によってスライドドアが自走する虞れがある。
【0007】
ここで、スライドドアを閉扉させる場合には、当該スライドドアと車両本体との間の全周に設けられたウエザストリップが十分に大きな緩衝材として機能する。このため、仮にスライドドアが大きな速度をもって全閉位置に至ったとしても、大きな騒音を発することはない。
【0008】
しかしながら、スライドドアを開扉させる場合には、ウエザストリップが緩衝材として機能することはなく、全開ストッパと称される部材が車両本体側の受面に衝突して全開位置に至る。このため、たとえ全開ストッパ部材と車両本体の受面との間にゴム等の緩衝材を設けたとしても、大きな速度を持ったスライドドアが全開位置に達した場合には、大きな騒音を発する事態を抑えきることが困難である。また、上述した特許文献1のように、中間ストッパ機構を設けたものにあっては、ストッパ部材に十分な強度を確保することが困難であり、騒音の発生のみならず、中間ストッパ機構を損傷する虞れさえある。
【0009】
本発明は、上記実情に鑑みて、スライドドアを半開きの状態で停止させた場合にも確実に騒音の発生を防止することのできるスライドドア装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るスライドドア装置は、車両本体に対してスライド可能に配設したスライドドアと、少なくともスライドドアが開扉方向へスライドした場合にその速度を検出するドア速度検出手段と、ドア速度検出手段の検出結果が予め設定した閾値を超えた場合に前記スライドドアに制動を加える制動手段と、車両本体に対するスライドドアの位置を検出するドア位置検出手段と、スライドドアが全閉位置から予め設定した中途位置までの間にある状態において作動した場合に車両本体およびスライドドアのいずれか一方から他方に向けて突出し、該他方に当接することにより車両本体に対するスライドドアの開扉方向へのスライドを規制するスライド規制手段とを備え、前記制動手段はスライド規制手段が作動した後、スライドドアのスライドが規制される以前に当該スライドドアに制動を加えるものであることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、本発明に係るスライドドア装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0013】
図1(a)〜図1(c)は、本発明の実施の形態であるスライドドア装置を適用した四輪自動車を概念的に示したものである。ここで例示する四輪自動車は、いわゆるワンボックスタイプと称される車両本体1を備え、この車両本体1の側方においてそのほぼ中央となる位置に搭乗者の乗降を許容するための乗降用開口2を有するもので、この乗降用開口2にスライドドア10を備えている。
【0014】
スライドドア10は、車両本体1の上端部との間に設けた上部ガイド手段11、車両本体1の下端部との間に設けた下部ガイド手段12、および車両本体1の中央部との間に設けた中央部ガイド手段13を介して車両本体1の側方にスライド可能に設けたもので、図1(a)に示すように、車両本体1に対して最も前方へスライドさせた場合に乗降用開口2を閉塞する状態(以下、単に全閉位置という)となる一方、図1(c)に示すように、車両本体1に対して最も後方へスライドさせた場合に乗降用開口2を開放する状態(以下、単に全開位置という)となることが可能である。これらのガイド手段は、図2に代表して示す下部ガイド手段12のように、走行ローラ121を備えたサポートフレーム122をスライドドア10に設ける一方、走行ローラ121を案内するためのガイドレール123を車両本体1に設けることによって構成してある。
【0015】
このスライドドア10には、開閉体としてウィンドウガラス20が配設してある。ウィンドウガラス20は、スライドドア10に設けた窓穴14を開閉するためのもので、スライドドア10との間に設けたウィンドウレギュレータ機構15の動作によって窓穴14の開度を調整することが可能である。本実施の形態では、ウィンドウレギュレータ機構15を動作させるためのレギュレータスイッチ(図示せず)を備え、該レギュレータスイッチのUP操作によるウィンドウモータ15aの一方方向への回転によってウィンドウガラス20を閉成移動させる一方、レギュレータスイッチのDOWN操作によるウィンドウモータ15aの他方方向への回転によってウィンドウガラス20を開成移動させるように構成した、いわゆるパワーウィンドウと称されるものを適用している。
【0016】
スライドドア10と車両本体1との間には、自動スライド手段30、全閉保持手段40f,40rおよび全開保持手段50が設けてある。
【0017】
自動スライド手段30は、運転席や助手席等の室内、あるいはドアハンドル16やキーに設けた扉スイッチの操作によってアクチュエータを動作させ、このアクチュエータの動作によってスライドドア10をスライドさせるように構成したものである。より具体的には、アクチュエータたるスライド用モータ31の駆動軸にドラム32を設けるとともに、スライドドア10を前方に繰り出すための閉扉用ワイヤ33およびスライドドア10を後方に繰り出すための開扉用ワイヤ34によってドラム32とサポートフレーム122との間を連係し、スライド用モータ31の正転/逆転を各ワイヤ33,34を通じてサポートフレーム122に伝達することによりスライドドア10を開扉方向、あるいは閉扉方向にスライドさせるように構成してある。
【0018】
全閉保持手段40f,40rは、スライドドア10を全閉位置に維持するためのもので、スライドドア10の前縁部分と車両本体1との間、並びにスライドドア10の後縁部分と車両本体1との間の前後2箇所に設けてある。全開保持手段50は、スライドドア10を全開位置に維持するためのもので、例えば図2に示すように、下部ガイド手段12のサポートフレーム122と車両本体1との間に設けてある。これら全閉保持手段40f,40rおよび全開保持手段50として本実施の形態では、図2に代表して示すように、車両本体1側にストライカ51を設ける一方、スライドドア10側にラッチ52を設け、ストライカ51とラッチ52とを噛み合わせた場合に、車両本体1に対してスライドドア10を所望の位置に維持するように構成したものを適用している。これら全開保持手段50および全閉保持手段40f,40rのストライカ51とラッチ52との噛合状態を解除する場合には、上述した扉スイッチを操作すれば、図示せぬリリースアクチュエータの作動によって実施することが可能である。もちろんスライドドア10の内外に設けたドアハンドル16を操作した場合にも、全開保持手段50および全閉保持手段40f,40rのストライカ51とラッチ52との噛合状態を解除することは可能である。
【0019】
また、上記スライドドア10には、図1および図2に示すように、窓穴開度検出手段60が設けてあるとともに、車両本体1との間にドア検出手段70、スライド規制手段80および制動手段90が設けてある。
【0020】
窓穴開度検出手段60は、ウィンドウガラス20の開閉移動に伴う窓穴14の開度を検出するためのものである。図1に示すように、窓穴開度検出手段60として本実施の形態では、上述したウィンドウモータ15aに設けたロータリエンコーダ(図示せず)からの出力パルスに基づいて当該ウィンドウモータ15aの回転量および回転方向を算出することにより、窓穴14の開度を検出するものを適用している。この窓穴開度検出手段60の検出結果は、後述する開閉制御部100に与えられることになる。
【0021】
ドア検出手段70は、図2に示すように、車両本体1に対するスライドドア10の位置および速度を検出するためのものである。ドア検出手段70として本実施の形態では、上述したスライド用モータ31に設けたロータリエンコーダ(図示せず)からの出力パルスに基づいてスライド用モータ31の回転量および回転方向を算出することにより、車両本体1に対するスライドドア10の位置および速度を検出するものを適用している。このドア検出手段70の検出結果は、後述する開閉制御部100に与えられることになる。
【0022】
スライド規制手段80は、スライドドア10が全開位置に到達する以前に作動した場合に車両本体1に対するスライドドア10の開扉方向へのスライドを規制するためのものである。スライド規制手段80として本実施の形態では、下部ガイド手段12のサポートフレーム122にストッパ部材81を進退可能に設ける一方、車両本体1に当接部82を設けたものを適用している。図2(a)および図2(c)に示すように、このスライド規制手段80は、非作動状態においてストッパ部材81が縮退移動した位置に保持され、スライドドア10のスライドに何等支障を与えることはない。一方、図2(b)に示すように、スライド規制手段80が作動すると、図示せぬアクチュエータによってストッパ部材81が車両本体1に向けて進出移動した状態に保持され、スライドドア10を開扉方向へスライドさせた場合にストッパ部材81が車両本体1の当接部82に当接することになり、スライドドア10の以降のスライドが阻止される。ストッパ部材81と当接部82とが当接する位置は、スライドドア10が全開位置に到達する以前であって、図1(b)に示すように、開口した窓穴14の前方側枠と車両本体1のCピラー3との間に所定の間隙を確保することができるように設定してある(以下、単に中途位置という)。
【0023】
制動手段90は、スライドドア10に対して制動を加えるためのものである。本実施の形態では、電磁クラッチ91を介して自動スライド手段30のドラム32に接続し、電磁クラッチ91が連結状態となった場合にドラム32の回転に負荷を与え、閉扉用ワイヤ33および開扉用ワイヤ34を通じてスライドドア10に制動を加えるものを適用している。
【0024】
図3は、上述した四輪自動車におけるスライドドア装置の開閉制御系を例示したブロック図である。図3に示す開閉制御部100は、窓穴開度検出手段60の検出結果およびドア検出手段70の検出結果に基づいてスライド規制手段80および制動手段90の作動を制御するためのものである。以下、図4に示すフローチャートに従って開閉制御部100の処理内容について説明する。
【0025】
まず、開閉制御部100は、窓穴開度検出手段60の検出結果を常時監視し、窓穴14の開度が予め設定した閾値を超えているか否かを判断している(ステップS100)。判断基準となる閾値としては、できるだけ小さい値であることが好ましく、以降においては150mmに設定してあるものとする。
【0026】
窓穴開度検出手段60によって検出した窓穴14の開度が150mm以下である場合、開閉制御部100は、スライド規制手段80を非作動状態に保持する(ステップS101)。スライド規制手段80が非作動状態にある場合には、上述したようにストッパ部材81が縮退移動した位置に保持されるため、スライドドア10を如何なる位置にスライドさせてもストッパ部材81と当接部82とが相互に当接することはない。従って、図2(a)に示すように、スライドドア10が全閉位置にあった場合にも、扉スイッチを操作するなどして全閉保持手段40f,40rのストライカ51とラッチ52との噛合状態を解除させれば、何等の支障もなく当該スライドドア10を全開位置までスライドさせることができる。この結果、図2(c)に示すように、車両本体1の乗降用開口2が大きく開成されることになり、搭乗者の乗降や荷物の出し入れを容易に行うことが可能になる。
【0027】
この間、上記開閉制御部100は、ドア検出手段70を通じてスライドドア10の位置を監視し(ステップS102)、スライドドア10が全開位置に達するまでの間、ドア検出手段70を通じて検出されるスライドドア10の速度が所定の閾値を超えているか否かを検出する(ステップS103)。
【0028】
スライドドア10の速度が閾値以下である場合には、後述する処理を行うことなく手順をステップS102にリターンさせる。これに対してスライドドア10の速度が閾値を超えている場合には、当該スライドドア10の速度が閾値以下となるまで制動手段90を作動させる処理を行う(ステップS104)。従って、例えばスライドドア10の開扉方向に向けて低く車両が傾斜した状況下で半開きの状態に置かれた場合であっても、スライドドア10が大きな速度をもって自走し、そのまま全開位置に達する虞れがなく、大きな騒音が発生することもない。
【0029】
なお、ステップS102においてスライドドア10が全開位置に達したことを検出した場合には、今回の処理を終了する。
【0030】
一方、ステップS100において窓穴14の開度が150mmを超えていた場合、上記開閉制御部100は、スライド規制手段80を作動状態に切り替える(ステップS105)。スライド規制手段80が作動状態となった場合には、上述したようにストッパ部材81が車両本体1に向けて進出移動した状態に保持されるため、スライドドア10を開扉方向へスライドさせた場合にストッパ部材81が車両本体1の当接部82に当接することになり、図2(b)に示すように、開口した窓穴14の前方側枠と車両本体1のCピラー3との間に所定の間隙を確保した中途位置でスライドドア10のスライドが阻止される。この結果、窓穴14の開口領域を通過する異物が存在していたとしても、当該異物が車両本体1との間に挟み込まれる事態を防止することが可能になる。
【0031】
この間、上記開閉制御部100は、ドア検出手段70を通じてスライドドア10の位置を監視し(ステップS106)、スライドドア10が中途位置に達するまでの間、ドア検出手段70を通じて検出されるスライドドア10の速度が所定の閾値を超えているか否かを検出する(ステップS107)。
【0032】
スライドドア10の速度が閾値以下である場合には、後述する処理を行うことなく手順をステップS106にリターンさせる。これに対してスライドドア10の速度が閾値を超えている場合には、当該スライドドア10の速度が閾値以下となるまで制動手段90を作動させる処理を行う(ステップS108)。従って、例えばスライドドア10の開扉方向に向けて低く車両が傾斜した状況下で半開きの状態に置かれた場合であっても、スライドドア10が大きな速度をもって自走し、そのまま中途位置に達する虞れがなく、大きな騒音が発生したり、スライド規制手段80が損傷することもない。
【0033】
なお、ステップS106においてスライドドア10が中途位置に達したことを検出した場合、つまりスライド規制手段80によってスライドドア10が中途位置で停止したことを検出した場合には、今回の処理を終了する。
【0034】
以下、開閉制御部100は、上述した処理を繰り返し実行し、窓穴14の開度が予め設定した閾値を超えている場合にスライド規制手段80を作動させてスライドドア10の開扉方向へのスライドを規制するようになる。従って、仮に窓穴14から顔や手を出していた場合であっても車両本体1との間に挟まれる事態を防止でき、その使い勝手を向上させることができる。しかも、スライドドア10が大きな速度をもって自走した場合には、制動手段90がこれを減じるように作動するため、スライドドア10を半開きの状態で停止させた場合にも騒音が発生する事態やスライド規制手段80が損傷する事態を確実に防止することが可能となる。
【0035】
なお、上述した実施の形態では、ワンボックスタイプと称される車両本体1の側方においてそのほぼ中央となる位置に設けた乗降用開口2を開閉するためのスライドドア装置を例示しているが、側面である必要はなく、またその他のタイプの車両本体に設けた開口を開閉するものにももちろん適用することが可能である。また、開閉体として、レギュレータスイッチの操作によるウィンドウモータ15aの回転によって開閉動作するウィンドウガラス20を例示しているが、必ずしもガラス体である必要はなく、モータによって動作するものである必要もない。要はスライドドア10の窓穴14を開閉するものであればその他のものであってもよく、その開閉動作方向も上下に限らない。さらに、窓穴開度検出手段60およびドア検出手段70として、いずれもロータリエンコーダ(図示せず)からの出力パルスに基づいてそれぞれを検出するものを適用しているが、これら検出手段の検出原理や具体的な構成は必ずしも実施の形態のものに限らない。
【0036】
また、上述した実施の形態では、スライド規制手段80を備えたスライドドア装置を例示しているが、必ずしもスライド規制手段80を備えている必要はない。なお、スライド規制手段80を備えたスライドドア装置においてこれを作動させる場合の閾値として実施の形態では150mmとしているが、必ずしも150mmである必要はなく、任意の値でよい。例えばこの閾値を0mmに設定すれば、異物の挟み込みをより確実に防止することができるようになる。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るスライドドア装置によれば、スライドドアのスライド速度が予め設定した閾値を超えた場合に制動手段を作動してこれを減じるようにしているため、スライドドアを半開きの状態で停止させた場合にも騒音が発生する事態を確実に防止することが可能となる。
【0038】
また、本発明に係るスライドドア装置によれば、スライド規制手段が作動した後、スライドドアのスライドが規制される以前に制動を加えるようにしているため、スライドドアを半開きの状態で停止させた場合にもスライド規制手段において騒音が発生する事態やスライド規制手段が損傷する事態を確実に防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態であるスライドドア装置を適用した四輪自動車を概念的に示したもので、(a)はスライドドアの全閉状態を示す側面図、(b)はスライド規制手段が作動した状態を示す側面図、(c)はスライドドアの全開状態を示す側面図である。
【図2】図1に示した四輪自動車の要部を示すもので、(a)はスライドドアを僅かに開成させた状態を示す平面図、(b)はスライド規制手段が作動した状態を示す平面図、(c)はスライドドアの全開状態を示す平面図である。
【図3】図1に示した四輪自動車におけるスライドドア装置の開閉制御系を示すブロック図である。
【図4】図3に示した開閉制御部の処理内容を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 車両本体
2 乗降用開口
3 Cピラー
10 スライドドア
11 上部ガイド手段
12 下部ガイド手段
13 中央部ガイド手段
14 窓穴
15 ウィンドウレギュレータ機構
15a ウィンドウモータ
16 ドアハンドル
20 ウィンドウガラス
30 自動スライド手段
31 スライド用モータ
32 ドラム
33 閉扉用ワイヤ
34 開扉用ワイヤ
40f,40r 全閉保持手段
50 全開保持手段
51 ストライカ
52 ラッチ
60 窓穴開度検出手段
70 ドア検出手段
80 スライド規制手段
81 ストッパ部材
82 当接部
90 制動手段
91 電磁クラッチ
100 開閉制御部
121 走行ローラ
122 サポートフレーム
123 ガイドレール

Claims (1)

  1. 車両本体に対してスライド可能に配設したスライドドアと、
    少なくともスライドドアが開扉方向へスライドした場合にその速度を検出するドア速度検出手段と、
    ドア速度検出手段の検出結果が予め設定した閾値を超えた場合に前記スライドドアに制動を加える制動手段と
    車両本体に対するスライドドアの位置を検出するドア位置検出手段と、
    スライドドアが全閉位置から予め設定した中途位置までの間にある状態において作動した場合に車両本体およびスライドドアのいずれか一方から他方に向けて突出し、該他方に当接することにより車両本体に対するスライドドアの開扉方向へのスライドを規制するスライド規制手段と
    を備え、前記制動手段はスライド規制手段が作動した後、スライドドアのスライドが規制される以前に当該スライドドアに制動を加えるものであることを特徴とするスライドドア装置。
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