JP3820116B2 - レーザポインタの方向制御方法およびその装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、作業の遂行に習熟している熟練者の居る指令センタと作業に関して無知もしくは不慣れな非熟練者の居る遠隔作業地との間において、熟練者が非熟練者に対し、作業指示を与え、作業遂行を支援する遠隔作業支援システムのためのレーザポインタの方向制御方法およびその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、熟練者の居る指令センタと非熟練者の居る遠隔作業地との間で、熟練者が非熟練者に対し、作業の指示を行う際、円滑なコミュニケーションを実現するために、遠隔作業支援コミュニケーション装置(特開2000−125024号公報、特開2001−45451号公報)が提案されている。
【0003】
遠隔作業地に於いて非熟練者が行う作業を、指令センタに於ける熟練者が支援することを遠隔作業支援と呼ぶこととする。
【0004】
前記遠隔作業支援コミュニケーション装置を用いた従来の遠隔作業支援の一例を図7を用いて説明する。
【0005】
遠隔作業支援コミュニケーション装置に関して遠隔作業地側は、指令センタからの遠隔操作により上下左右に回転可能なカメラとレーザポインタを搭載したコミュニケーション端末、非熟練者が熟練者と話をするためのスピーカとマイク、コミュニケーション端末とスピーカとマイクとが接続されるサーバ制御器、サーバ制御器と公衆通信網を結ぶネットワークインタフェイスから構成される。
【0006】
遠隔作業支援コミュニケーション装置に関して指令センタ側は、熟練者が非熟練者と話をするためのマイクとスピーカ、遠隔作業地の映像を写すためのモニタ、コミュニケーション端末の遠隔操作を行うための操作装置、モニタと操作装置とスピーカとマイクとが接続されるクライアント制御器、クライアント制御器と公衆通信網を結ぶネットワークインタフェイスから構成される。
【0007】
前記構成によれば、熟練者は操作装置を用いることにより、遠隔作業地にあるコミュニケーション端末に搭載されたカメラとレーザポインタの向きを、それぞれ独立かつ自在に遠隔操作することができる。
【0008】
熟練者は、前記カメラにより、遠隔作業地にある作業対象や非熟練者等の状況を把握しながら、レーサポインタを用いて非熟練者に操作させたいスイッチを指し示すことにより、「このスイッチを……」というように、「この」や「あの」といった代名詞を用いることにより、口頭で非常に簡便な表現で、非熟練者に対し指示を行うことができる。非熟練者も、「ここですね。」といった、「ここ」や「そこ」という代名詞を用いた簡略な返答で済み、熟練者、非熟練者間の作業の円滑なやりとりが可能であった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記遠隔作業支援コミュニケーション装置には次のような問題点があった。
【0010】
(i)指令センタの熟練者は、コミュニケーション端末に搭載されたカメラから取り込まれ、クライアント制御器で受信される映像を見ながら、操作装置を用いてコミュニケーション端末に搭載されるレーザポインタを遠隔操作することにより、遠隔作業地の非熟練者に対し作業指示を行うが、ネットワークを介することにより、コミュニケーション端末を遠隔操作するために送信される制御信号と、指令センタで受信される遠隔地の映像信号との間には時間的なずれが生じる。ネットワークの伝送速度が遅くなれば遅くなるほど、前記受信映像の時間遅れが大きくなる。
【0011】
(ii)また、ネットワークの伝送速度が遅くなれば遅くなるほど、指令センタで単位時間当たりに受信できる遠隔作業地の映像の枚数が減少する。
【0012】
(iii)前記時間遅れと受信映像の枚数の減少が原因で、コミュニケーション端末の遠隔操作の操作性、特にレーザポインタによる作業指示に関する操作性が悪くなる。
【0013】
そこで、本発明の解決すべき主要な目的は、指令センタから遠隔作業地への円滑な作業指示を実現するために、作業指示を行う場所へレーザポインタを迅速に位置決めする機能を有するレーザポインタ方向制御方法およびその装置を提供せんとするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
前記課題は、本発明が次に列挙する新規な特徴的構成方法および手段を採用することにより解決される。
【0015】
本発明方法の特徴は、指令センタに設置されたクライアント装置から作業地に設置されたサーバ装置へ指令を送り、該指令に従い、サーバ装置を構成するコミュニケーション端末に搭載されたレーザポインタの方向を制御する方法であって、前記コミュニケーション端末に搭載されたカメラによって撮影され、クライアント装置の表示部に表示された作業地の映像上でレーザポインタが照射する指示目標位置を設定するレーザポインタの方向制御方法において、クライアント装置が、前記指示目標位置をサーバ装置へ送信する過程と、サーバ装置が、前記指示目標位置を受信する過程と、サーバ装置が、前記カメラによって撮影された映像からレーザポインタの照射点を発見・追跡し、画像平面上または映像上の照射点の座標値を、照射点の現在値として抽出する過程と、サーバ装置が、前記指示目標位置と前記レーザポインタの照射点の現在値との差を求める過程と、サーバ装置が、前記差が零に収束するように前記レーザポインタを動作させる各サーボモータへの指令値を、前記カメラの自動焦点機構より得られる距離情報と、前記カメラのズーム機構より得られる焦点距離と、前記カメラ及び前記レーザポインタを動作させる各サーボモータの角度とから算出し、レーザポインタの方向を制御する過程とを有するレーザポインタの方向制御方法にある。
【0019】
本発明装置の特徴は、指令センタに設置されたクライアント装置から作業地に設置されたサーバ装置へ指令を送り、該指令に従い、サーバ装置を構成するコミュニケーション端末に搭載されたレーザポインタの方向を制御する装置であって、前記コミュニケーション端末に搭載されたカメラによって撮影され、クライアント装置の表示部に表示された作業地の映像上でレーザポインタが照射する指示目標位置を設定する手段を備えたレーザポインタの方向制御装置において、前記指示目標位置をクライアント装置からサーバ装置へ送信する手段と、前記カメラによって撮影された映像からレーザポインタの照射点を発見・追跡し、画像平面上または映像上の照射点の座標値を、照射点の現在値として抽出する手段と、前記指示目標位置と前記レーザポインタの照射点の現在値との差を求める手段と、前記差が零に収束するように前記レーザポインタを動作させる各サーボモータへの指令値を、前記カメラの自動焦点機構より得られる距離情報と、前記カメラのズーム機構より得られる焦点距離と、前記カメラと前記レーザポインタを動作させる各サーボモータの角度とから算出し、レーザポインタの方向を制御する手段とを備えたレーザポインタの方向制御装置にある。
【0023】
本発明に係るレーザポインタ方向制御方法およびレーザポインタ方向制御装置を用いることにより、遠隔作業支援コミュニケーション装置を用いて、指令センタの熟練者が遠隔作業地の非熟練者に対して作業指示を行う際、熟練者が遠隔作業地の映像上で作業指示位置を教示するだけで、コミュニケーション端末に搭載されているレーザポインタの照射点を自動的に前記作業指示位置へ位置決めすることが可能となる。
【0024】
従って、円滑な遠隔作業指示を行う際に障害となる映像信号やコミュニケーション端末の制御信号の送受信時に発生する時間的なずれ、時間的な遅れ、受信映像枚数の減少等の影響を受けること無く、円滑な遠隔作業指示が可能となる。
【0025】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図面を用いて説明する。なお、説明において、同一構成要素には同一符号を用い、重複する説明は省略する。
【0026】
まず、本発明に係る遠隔作業支援コミュニケーション装置を図2、図3を用いて説明する。
【0027】
図2は、本発明の実施の形態に係るコミュニケーション端末1、レーザポインタ発見追跡画像処理器4、レーザポインタ方向制御器5、指示目標位置設定装置6を遠隔作業支援コミュニケーション装置にて用いるための実施の形態を説明するための図である。
【0028】
図2において、10はクライアント装置、11はサーバ装置を表し、クライアント装置10とサーバ装置11は前記公衆通信網で結ばれている。
【0029】
クライアント装置10は、クライアント制御器10a、マイク10b、スピーカ10c、モニタ10d、ネットワークインタフェイス10e、カメラ10f、操作装置10g、指示目標位置設定装置6から構成される。
【0030】
サーバ装置11は、コミュニケーション端末1、レーザポインタ発見追跡画像処理器4、レーザポインタ方向制御器5、サーバ制御器11a、マイク11b、スピーカ11c、モニタ11d、ネットワークインタフェイス11eから構成される。
【0031】
図3は、遠隔作業支援コミュニケーション装置において、コミュニケーション端末1を説明するための図である。
【0032】
図3の左図はコミュニケーション端末1の正面図、右図はコミュニケーション端末1の側面図を示している。
【0033】
コミュニケーション端末1は、カメラ部2、レーザポインタ部3、カメラ部2とレーザポインタ部3を結合するための中継部8、コミュニケーション端末1をある場所に固定するための取付台9から構成される。
【0034】
カメラ部2は、カメラ2a、カメラ2aを支えるための回転台2f、上下用サーボモータ2b、左右用サーボモータ2cから構成される。レーザポインタ部3は、レーザポインタ3a、レーザポインタ3aを支えるための回転台3d、上下用サーボモータ3b、左右用サーボモータ3cから構成される。取付台9は中継部8に2点で取り付けられ、ネジ等を用いることにより取付台9の回転、固定を容易に行うことができる。
【0035】
指令センタに設置されたクライアント装置10と遠隔作業地に設置されたサーバ装置11は、ネットワークインタフェイス10e,11eを用いることにより、公衆通信網を介してネットワーク接続される。
【0036】
熟練者は、操作装置10gを用いてコミュニケーション端末1に搭載されたカメラ2aとレーザポインタ3aを遠隔操作することにより、カメラ2aを通しモニタ10d上で遠隔作業地の映像を見つつ、マイク10bとスピーカ10cとで非熟練者と会話を行い、レーザポインタ3aで非熟練者に対し作業指示を行う。また、非熟練者も、マイク11bとスピーカ11cとで熟練者と会話を行うことができる。
【0037】
クライアント制御器10aとサーバ制御器11aは、クライアント装置10とサーバ装置11との間でやりとりされる音声、映像、操作装置10gからの指令値、レーザポインタ指示目標位置設定装置6で設定されたレーザポインタの指示目標位置を通信パケットに変換し、送受信を行う。
【0038】
熟練者が作業指示をするために、レーザポインタ指示目標位置設定装置6を用いて、レーザポインタ3aのビームを照射する目標位置を設定すると、指示目標位置がクライアント制御器10a、サーバ制御器11aを経て、レーザポインタ方向制御器5に入力され、レーザポインタの照射点を目標位置へ位置決めするためのコミュニケーション端末に搭載のレーザポインタを動作させる上下用サーボモータ3bと左右用サーボモータ3cへの指令値が算出される。
【0039】
次に、本発明に係るレーザポインタ方向制御方法およびその装置の実施の形態を図1、図4、図5を用いて説明する。
【0040】
図1は、本発明に係るコミュニケーション端末1、レーザポインタ発見追跡画像処理器4、レーザポインタ方向制御器5を説明するための図である。
【0041】
コミュニケーション端末1は、カメラ部2とレーザポインタ部3から構成される。
【0042】
カメラ部2は、カメラ2a、カメラ2aを上下方向に回転させるための上下用サーボモータ2b、カメラ2aを左右方向に回転させるための左右用サーボモータ2c、カメラ2aに搭載されたズーム機構2d、カメラ2aに搭載された自動焦点機構2eから構成される。
【0043】
レーザポインタ部3は、レーザポインタ3a、レーザポインタ3aを上下方向に回転させるための上下用サーボモータ3b、レーザポインタ3aを左右方向に回転させるための左右用サーボモータ3cから構成される。
【0044】
また、レーザポインタ発見追跡画像処理器4は、前記カメラ部2で撮像された映像から、前記レーザポインタ部3の照射点を発見・追跡し、画像平面上または映像上の照射点の座標値を、照射点の現在値として抽出する。
【0045】
レーザポインタ方向制御器5は、指令センタで熟練者により設定された指示目標位置とレーザポインタ発見追跡画像処理器4により抽出されたレーザポインタ照射点の現在値との差を求め、該差と、前記カメラ部2の自動焦点機構2eより得られる距離情報と、前記カメラ部2のズーム機構2dより得られる焦点距離と、前記カメラ部2及び前記レーザポインタ部3を動作させる各サーボモータの角度とから、前記レーザポインタ部3の方向を制御し、レーザポインタ部3の照射点を前記指示目標位置へ位置決めするための、レーザポインタ用の前記上下用サーボモータ及び左右用サーボモータへの指令値を算出する。
【0046】
コミュニケーション端末1に搭載されているカメラ部2とレーザポインタ部3は、それぞれ独立に水平垂直に回転可能である。図5は、図3に示すコミュニケーション端末の幾何学モデルを一般的に表したものである。大きく分けて、カメラを上下左右に回転させるカメラ部2、レーザポインタを上下左右に回転させるレーザポインタ部3、カメラ部2とレーザポインタ部3を結合するための中継部8の3つの部分から構成される。
【0047】
中継部8の任意に定めた場所に固定した基準座標系をΣbとする。カメラの水平回転部の座標系をΣch、垂直回転部の座標系をΣcv、カメラの焦点位置を原点とするカメラ座標系をΣcとする。また、レーザポインタ部3に関しても同様に、レーザポインタの水平回転部の座標系をΣlh、垂直回転部の座標系をΣlv、レーザポインタの光源を原点とするレーザポインタ座標系をΣlとする。但し、レーザポインタの光軸は、Σlのy軸と一致するものとする。
【0048】
カメラ部について、Σbに対してΣchはy軸周りに回転可能でその角度をθc、Σchに対してΣcvはx軸周りに回転可能でその角度をψcとする。レーザポインタ部も同様に、Σbに対してΣlhはy軸周りに回転可能でその角度をθl、Σlhに対してΣlvはx軸周りに回転可能でその角度をψlとする。
【0049】
図4にカメラ座標系Σc、レーザポインタ座標系Σl、レーザポインタの照射点(目標点pdと現在点pf)とそれらの画像平面への投影点PdとPfの関係を示す。但し、pd及びpfの左上添字は、それぞれΣc又はΣlに関するものを意味する。
【0050】
ここでは、画像平面上の特徴点PdとPfの差が、零に収束するようにレーザポインタを動作させる各サーボモータへの指令値を算出するレーザポインタ方向制御器の設計を行う。但し、レーザポインタ方向制御器が動作している間は、カメラはコミュニケーション端末の本体に対して固定されているものとする。
【0051】
画像平面上に投影されるレーザポインタ照射点は、レーザポインタ発見追跡画像処理器により抽出され、画像平面上の座標値として出力される。照射点抽出のための画像処理は、パターンマッチング等を利用することにより実現することができる。
【0052】
Pf=(XY)Tとcpf=(xyz)Tの関係は、
【0053】
【数1】
【0054】
と表される。ここで、fはカメラの焦点距離である。但し、正確なzの算出は困難なので、カメラの自動焦点機能により得られる照射対象までの距離dzで代用することとする。ここで、フィードハック制御中はカメラを固定しているので、dz=constである。
【0055】
次に、Σcにおける照射点cpfと、Σbにおける照射点bpfの関係は、
【0056】
【数2】
【0057】
と表される。フィードバック制御中はカメラが固定されていることから、式(2)を時間微分すると、
【0058】
【数3】
【0059】
が得られる。また、Σbにおける照射点bpfと、Σlhにおける照射点lhpfの関係は、式(4)で表され、図5に示す各座標系の関係から、次のように変形することができる。
【0060】
【数4】
【0061】
ここで、lpfを実際に計測するのは困難なので、カメラの自動焦点機能により得られる照射対象までの距離dzを近似値として使用し、
【0062】
【数5】
【0063】
と仮定する。更にコミュニケーション端末の幾何学モデルから、フィードバック制御中は、bplh、lhplv、lvpl、lvRlのパラメータは、いずれも定数である。従って、式(7)の時間微分は、次に示すように変形することができる。
【0064】
【数6】
【0065】
ここで、
【0066】
【数7】
【0067】
とおくと、式(10)は、
【0068】
【数8】
【0069】
と表される。式(3)(14)から、カメラ座標系Σcにおけるレーザポインタ照射点の微小変位
【0070】
【数9】
【0071】
と、レーザポインタを水平/垂直方向に微小変位
【0072】
【数10】
【0073】
の関係は、
【0074】
【数11】
【0075】
と表すことができる。但し、M∈R3X2である。
【0076】
よって、式(1)(16)より次式が得られる。
【0077】
【数12】
【0078】
行列JのサイズはR2X2である。ここで、レーザポインタ方向制御の入力uを、
【0079】
【数13】
【0080】
と選ぶことにより、
【0081】
【数14】
【0082】
となり、照射点が目標点Pdに収束することが分かる。但し、λは正の定数である。
【0083】
実際の作業では、フィードバック制御開始時のPfの初期値Pf0は、CCDカメラの視野の中に存在する必要がある。これについては、特開2001−45451号公報で提案されたレーザポインタ点灯時に画像平面中央付近にレーザポインタ照射点が現れる制御手法等を利用することにより、実現可能である。
【0084】
以上に示されたレーザポインタ方向制御器を用いて、実際にレーザポインタ照射位置を指示目標位置へ位置決めする実験の結果を図6に示す。図は画像平面上のレーザポインタ照射位置の軌跡を表している。照射位置が初期位置Pf0から、指示目標位置Pdへ収束し、本発明に係るレーザポインタ方向制御器がうまく機能していることが分かる。
【0085】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係るレーザポインタ方向制御方法およびレーザポインタ方向制御装置によれば、指令センタに居る熟練者が、遠隔作業地の映像上で作業指示位置を教示するだけで、コミュニケーション端末に搭載されているレーザポインタの照射点を自動的に前記作業指示位置へ位置決めすることが可能となり、円滑な遠隔作業指示を行う際に障害となる映像信号やコミュニケーション端末の制御信号の送受信時に発生する時間的なずれ、時間的な遅れ、受信映像枚数の減少等の影響を受けること無く、円滑な遠隔作業指示およびコミュニケーションが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例に係るコミュニケーション端末、レーザポインタ方向制御器を説明するための図
【図2】本発明の実施の形態の一例に係る遠隔作業支援コミュニケーション装置を説明するための図
【図3】本発明の実施の形態の一例に係るコミュニケーション端末を説明するための図
【図4】本発明の実施の形態の一例に係る視覚フィードバックによるレーザポインタ方向制御を説明するための図
【図5】本発明の実施の形態の一例に係るコミュニケーション端末の幾何学モデルを説明するための図
【図6】本発明の実施の形態の一例に係るレーザポインタ方向制御手法に基づく実験結果を示す図
【図7】従来の遠隔作業支援コミュニケーション装置の一例を示す図
【符号の説明】
1:コミュニケーション端末、2:カメラ部、2a:カメラ、2b:上下用サーボモータ、2c:左右用サーボモータ、2d:ズーム機構、2e:自動焦点機構、3:レーザポインタ部、3a:レーザポインタ、3b:上下用サーボモータ、3c:左右用サーボモータ、4:レーザポインタ発見追跡画像処理器、5:レーザポインタ方向制御器、6:指示目標位置設定装置、8:中継部、9:取付台、10:クライアント装置、10a:クライアント制御器、10b:マイク、10c:スピーカ、10d:モニタ、10e:ネットワークインタフェイス、10f:カメラ、10g:操作装置、11:サーバ装置、11a:サーバ制御器、11b:マイク、11c:スピーカ、11d:モニタ、11e:ネットワークインタフェイス。
Claims (2)
- 指令センタに設置されたクライアント装置から作業地に設置されたサーバ装置へ指令を送り、該指令に従い、サーバ装置を構成するコミュニケーション端末に搭載されたレーザポインタの方向を制御する方法であって、
前記コミュニケーション端末に搭載されたカメラによって撮影され、クライアント装置の表示部に表示された作業地の映像上でレーザポインタが照射する指示目標位置を設定するレーザポインタの方向制御方法において、
クライアント装置が、前記指示目標位置をサーバ装置へ送信する過程と、
サーバ装置が、前記指示目標位置を受信する過程と、
サーバ装置が、前記カメラによって撮影された映像からレーザポインタの照射点を発見・追跡し、画像平面上または映像上の照射点の座標値を、照射点の現在値として抽出する過程と、
サーバ装置が、前記指示目標位置と前記レーザポインタの照射点の現在値との差を求める過程と、
サーバ装置が、前記差が零に収束するように前記レーザポインタを動作させる各サーボモータへの指令値を、前記カメラの自動焦点機構より得られる距離情報と、前記カメラのズーム機構より得られる焦点距離と、前記カメラ及び前記レーザポインタを動作させる各サーボモータの角度とから算出し、レーザポインタの方向を制御する過程とを有する
ことを特徴とするレーザポインタの方向制御方法。 - 指令センタに設置されたクライアント装置から作業地に設置されたサーバ装置へ指令を送り、該指令に従い、サーバ装置を構成するコミュニケーション端末に搭載されたレーザポインタの方向を制御する装置であって、
前記コミュニケーション端末に搭載されたカメラによって撮影され、クライアント装置の表示部に表示された作業地の映像上でレーザポインタが照射する指示目標位置を設定する手段を備えたレーザポインタの方向制御装置において、
前記指示目標位置をクライアント装置からサーバ装置へ送信する手段と、
前記カメラによって撮影された映像からレーザポインタの照射点を発見・追跡し、画像平面上または映像上の照射点の座標値を、照射点の現在値として抽出する手段と、
前記指示目標位置と前記レーザポインタの照射点の現在値との差を求める手段と、
前記差が零に収束するように前記レーザポインタを動作させる各サーボモータへの指令値を、前記カメラの自動焦点機構より得られる距離情報と、前記カメラのズーム機構より得られる焦点距離と、前記カメラと前記レーザポインタを動作させる各サーボモータの角度とから算出し、レーザポインタの方向を制御する手段とを備えた
ことを特徴とするレーザポインタの方向制御装置。
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