JP3818937B2 - 摩擦撹拌接合方法及び摩擦撹拌接合継手 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、押し出し成形された形材を互いに突き合わせ、その突き合わせ面を接合する摩擦撹拌接合方法に関するものであり、上記形材の押し出し成形の板厚の製作誤差の大小に関わらず、接合ピンが接合部を貫通してベッド表面を削るなどして金属がベッド表面に焼き付き付くことや、接合ピンの未到達によるKissing Bond(未接合部)の発生を未然に回避できるものである。
【0002】
【従来の技術】
アルミニウム合金製板材を突き合わせて、この突き合わせ面を摩擦撹拌接合する場合、図6に示すように、摩擦撹拌接合工具の接合ピン3の周囲及びその先端近傍が撹拌され、加熱軟化して接合されるのであるが、接合ピン3の長さは接合部の基準板厚を基準にして、板厚変動に関わらず、接合ピンが接合部を突き抜けて、ベッドを削るなどの異常事態を避けるために、その先端が突き合わせ面の下端よりも若干上方に位置する長さに選定されている。この接合ピンの先端と突き合わせ面の下端との間の長さが許容残余厚さ(接合ピンの先端近傍で軟化して接合される厚さ)に等しいときは問題がない。なお、この許容残余厚さは、接合ピンの直径が大きい方が大きく、接合ピンの直径が5mmの場合0.2mm程度である。
【0003】
図6に示す接合方法の場合、図6(b)に示すように、接合ピンの先端と突き合わせ面の下端(接合部の下面)との間の間隔が許容残余厚さよりも小さ過ぎると、接合ピンの先端が接合部から突き抜けてベッド表面を削って金属がベッドに焼き付いて固着するという問題を生じる。因みにいえば、定盤(ベッド)の表面に溝を形成することによってこれらの問題の発生を避ける手法も知られている。反対に、上記間隔が許容残余厚さよりも大き過ぎると、図6(c)のように、突き合わせ面の下端に未接合部(Kissing Bond)を生じることになる。
【0004】
他方、押し出し成形されたアルミニウム合金製板材の端部板厚は、製作誤差のためにその長手方向において板厚がある範囲で変化する。この製作誤差による板厚の変化は、現在の押し出し成形技術においては、基準板厚tの大小にはほぼ無関係であるから、基準板厚tが薄い程、板厚製作誤差の基準板厚に対する割合は増大する。例えば、基準板厚が4mmのものの板厚製作誤差は±0.2〜±0.5mmの程度であり、基準板厚が2mmのものの板厚製作公差も±0.2〜±0.5mm程度である。基準板厚が大きい場合は、この製作誤差が突き合わせ接合の品質に与える影響は小さいが、基準板厚が小さい(例えば基準板厚が2mm)場合は、この製作誤差による板厚変化の割合が大きく、そのため接合品質に与える影響が大きい。
【0005】
上記板材を互いに突き合わせてその突き合わせ面を摩擦撹拌接合するには、接合ピンがワーク(板材)の裏側(接合ピンを挿入する側と反対側)に貫通するなどして接合不良が生じることがないように、また、突き合わせ面の厚さに対して接合ピンが短か過ぎて、Kissing Bondと呼ばれる未接合部を生じることがないようにすることが必要である。このために、基準板厚tの違いに対しては、接合ピンを所定の長さのものに交換して、接合ピンの突っ込み深さ(接合面への接合ピンの挿入深さ)を変えて摩擦撹拌接合し、また、製作誤差による接合端部の板厚変動に対しては、接合端部の板厚を検知し、板厚検知データに基づいて接合ピンの突っ込み深さを自動調整して、上記接合ピンの貫通等による接合不良、また、Kissing Bondの発生による接合不良を回避するようにしている。この接合ピンの突っ込み深さは、高精度に制御されなければならず、板厚が薄いほどこの傾向が強い。したがって、これが摩擦撹拌接合の低コスト化の障害の一つになっている。
【0006】
また、例えば、図5に示すような突き合わせ構造にして、その突き合わせ面を摩擦撹拌接合するものが特開平11−285863号公報に記載されている。このものは、接合する中空形材の両板端部を厚肉部にし、リブが形成されている側の一方の中空形材のリブの上方部に横方向の突出片を設け、突き合わせ端部を断面L形状にし、上記突出片の上面に他方の中空形材の板端部(厚肉部)を重ねて両板端部を突き合わせ、その突き合わせ面に接合ピンを突っ込んで摩擦撹拌接合するものである。この摩擦撹拌接合方法は、摩擦撹拌接合工具の大径部(回転円筒体に相当するもの)の下端面を厚肉部内に若干くい込ませ、上記大径部の下端面から突出している小径部(接合ピン)の先端位置を上記突出片に至らせるか、またはその近傍に至らせるように挿入して、突き合わせ面の全面を接合するようにしている。
【0007】
ところが、このように小径部(接合ピン)の先端を、突き合わせ端部の上記突出片に至らせる場合、中空形材の板厚の製作公差(製作誤差)が±0.2〜±0.5mm程度あるので、例えば公差が±0.5で誤差+0.5mmの厚さのところでは、接合ピンの下端面(先端面)が突き合わせ面の下端(突出片の上面)から0.5mm分だけ上方にずれた位置になり、接合ピンの先端からの許容残余厚さ(接合ピン先端から先方にさらに軟化されて接合される厚さ)が0.2mmあるとしても、0.3mmの未接合部分が生じ、その部分が継ぎ手部の疲労強度を低下させる原因になる。
この従来技術では、上記の問題を解消するために、板厚の変化を検出し、レーザ光線で接合ピンの突っ込み深さを測定し、板厚変化に対して接合ピンの突っ込み深さを自動調整しながら摩擦撹拌接合している。
【0008】
他方、摩擦撹拌接合工具の接合ピンの押し込み力とその接合ピンの突っ込み深さの関係はほぼ一定であり、押し込み力を一定にすることで、接合ピンの突っ込み深さを一定に保持できることが実験的に確認されており、この押し込み力を一定に制御して摩擦撹拌接合する方法は、接合ピンの突っ込み深さを極めて簡単に制御できるので、その接合コスト、接合能率の面において優れている。
しかし、この接合方法では、接合部の板厚の製作誤差の変動に対する突っ込み深さの追従制御ができず、したがって、接合ピンの貫通などによる接合不良、Kissing Bondによる接合不良の発生を回避することができない。このため、この摩擦撹拌接合における上記接合不良を防止できる接合方法の工夫が求められる。
【0009】
【解決しようとする課題】
この発明は、押し出し形材の板厚の製作誤差による板厚変化に関わらず、接合ピンの先端が形材を貫通して接合ピンの先端でベッド表面を削るなどのために金属がベッドに焼き付くことがなく、また、接合ピン先端の未到達による未接合部が生じないように、その摩擦撹拌接合方法、そのための形材突き合わせ構造を工夫することをその課題とするものである。
【0010】
【課題を解決するために講じた手段】
上記課題を解決するために講じた手段は、押し出し形材の板端部を互いに突き合わせ、当該突き合わせ面を接合する摩擦撹拌接合方法を前提として、
次の(イ)、(ロ)、(ハ)によって構成されるものである。
(イ) 板端部を互いに突き合わせる一方の押し出し形材の板端部は、当該板端部の垂直端面と平板部の平面によって断面L形状に形成されており、当該板端部は板端部の基準板厚tに上記平板部の板厚t 1 を加えた厚さを有しており、
(ロ) 他方の押し出し形材の板端部は板端部の基準板厚tを有しており、当該板端部を上記一方の押し出し形材の断面L形状の平板部に重ねて、その先端面を上記断面L形状の垂直端面に突き合わせたとき、両板端部の上面を面一にするとともに、両押し出し形材の下面を面一にし、
(ハ) 上記押し出し形材の板端部の板厚が最大になる板厚公差を+b、板厚が最小になる板厚公差を−b、許容残余厚さをcとするとき、上記平板部の板厚t 1 をb+b+cより大きくして、長さt+bの接合ピンを備えた摩擦撹拌接合工具で上記突き合わせ面を摩擦撹拌接合すること。
【0011】
【作用】
一方の押し出し形材の板端部を断面L形状にし、他方の押し出し形材の板端部を厚肉にして、当該他方の押し出し形材の板端部を上記一方の押し出し形材の断面L形状の平板部に重ねて、その先端面を上記断面L形状の垂直端面に突き合わせたとき、両板端部の上面を面一にするとともに、両押し出し形材の下面を面一にし、上記他方の押し出し形材(以下、「形材」という)の厚肉部の最大公差時の厚さ(t+b)と等しい長さの接合ピンを備えた摩擦撹拌接合工具で上記突き合せ面を摩擦撹拌接合するから、形材の板端部の板厚が最大のときでも、接合ピンの先端が接合面の下端に到達しており、したがって、接合ピン先端の未到達によってKissing Bond部を生じることはない。
【0012】
他方、上記形材の板端部の板厚が最小(t−b)のとき、接合ピンの先端が接合面の下端から、上記一方の形材の上記断面L形状の平板部に食い込むが、この平板部の厚さを、接合ピンの突っ込み深さが一定でもその先端近傍の軟化範囲が当該平板部の下面に達しない程度に設定することによって、接合ピンの先端が上記平板部を貫通してベッド表面を削るなどによって金属がベッド表面に焼き付くことはなく、したがって、これらの現象による接合不良を生じることはない。
【0013】
それゆえ、製作誤差による突き合わせ端部の板厚の変動に関わらず、接合ピンの接合部への突っ込み深さをほぼ一定に制御しながら、上記板厚の変化に因る接合不良を生じることなしに、能率的に摩擦撹拌接合を行うことができる。
なお、摩擦撹拌接合工具の円筒体(図6における円筒体12)の下面で板材の接合部上面を削り、この削り代d(図6参照)分だけ接合ピンの下端が下がるが、この削り代がほぼ一定に制御される場合(摩擦撹拌接合工具に対する押し付け力を一定に制御することによって、削り代をほぼ一定にすることができる)は、上記の接合ピンの長さの設定を上記削り代を考慮して、それに応じて修正すればよい。
【0014】
また、上記接合ピンの長さに製作誤差があるのは当然であるから、この製作誤差乃至はこれ相当分の接合ピンの長さの違いは、押し出し形材の板端部の最大公差時の厚さと接合ピンの長さが「等しい」範囲内である。
また、基準板厚tに対する公差が±aから±b(a<b)のとき、最大公差時の厚さ(t+b)と等しい長さの接合ピンを用いて、公差±aのもの(板厚t±a)を接合するときは、接合ピンの長さは最大板厚(t+a)よりも大きいので、Kissing Bondを生じることはない。また、このときの接合ピンの接合基準面(図4(b)の符号13)からの突出長さは、板厚が(t−a)のとき最大の(b+a)になるが、この突出長さ(b+a)は、基準板厚tに対する誤差が±bの場合における最大突出長さ(b+b)よりも小さいので、上記平板部の板厚t 1 が、同公差が±bの場合と同様であるとすれば、上記許容残余厚さcより薄くなるという問題を生じることはない。
【0015】
さらに、接合ピンの長さが板端部の最大公差時の厚さよりも長ければ、Kissing Bondを生じることはないが、この場合は、その接合ピンが上記の最大公差時の厚さよりも長い分だけ、上記基準接合面からの突出長さが上記の場合に比して長くなる。しかし、この場合でも上記許容残余厚さが確保されるように上記平板部の板厚を選択すれば特に問題はない。したがって、接合ピンの長さを板端部の最大公差時の厚さよりも長くすることもできる。
【0016】
なお、上記平板部にも製作公差があり、この範囲で製造誤差がある。そして上記説明における平板部の板厚は、上記許容残余厚さを確保するために必要な板厚であるから、製造誤差による最小板厚を意味する。
【0017】
【実施態様1】
実施態様1は、上記解決手段による摩擦撹拌接合方法について、摩擦撹拌接合工具に対する押し付け力を一定に保持することである。
【作用】
アルミニウム合金製押し出し成形板材を摩擦撹拌接合するとき、摩擦撹拌接合工具の押し付け力と接合ピンの接合部への突っ込み深さとは一定の関係にあり、摩擦撹拌接合工具の押し付け力を一定にすることによって接合ピンの接合部への突っ込み深さは一定に保持されることが確認されている。そして、摩擦撹拌接合工具に対する押し付け力は極めて簡単な制御によって一定に保持される。
したがって、上記解決手段による摩擦撹拌接合を簡単な制御によって、能率的に行うことができる。
【0018】
【実施態様2】
実施態様2は、上記実施態様1における、摩擦撹拌接合工具を一定の押し付け力で押さえる手段が空気圧シリンダーであることである。
【作用】
空気圧を調整することによって押し付け力を正確に制御できるので、摩擦撹拌接合工具を一定の押し付け力で押さえる手段を簡便に構成することができる。
【0019】
【実施態様3】
実施態様3は、上記実施態様1における、摩擦撹拌接合工具を一定の押し付け力で押さえる手段が電動サーボモータであることである。
【0020】
【実施態様4】
実施態様4は、実施態様2又は実施態様3における押し付け力をロードセルで検出し、この検出データをフィードバックして、上記押し付け力が一定になるように押さえる手段を制御することである。
【0021】
【実施態様5】
実施態様5は、上記解決手段の摩擦撹拌接合方法において、アルミニウム合金製押し出し成形板材上面と摩擦撹拌接合工具の駆動装置との間の距離を距離センサで測定し、当該測定データにより、摩擦撹拌接合工具の上下方向位置が上記距離の変化に追従して変化するように、上記駆動装置の上下方向位置を調整することである。
【0022】
【作用】
ベッドの表面は微小にうねっている。そして、ワーク(板材)は接合部をベッド上面に押し付けられるので、その上面高さがベッド表面の上記うねりの影響を受けて変化する。
予めベッドのうねりを計測しておき、当該計測データと、成形板材上面と摩擦撹拌接合工具の駆動装置との間の距離データとに基づいて、上記駆動装置の上下方向位置を調整することによって、上記ベッドのうねりによるワーク上面高さの変化分が補償されるから、接合ピンの接合部への挿入深さを、摩擦撹拌接合工具に対する押し付け力に比例させて一定に制御することができる。
また、ワーク(板材)の厚さが変化すると、その分だけ距離センサーによる計測値が変化する。この計測値に基づいて、上記駆動装置の上下方向位置を調整することによって、駆動装置の高さ位置が微小に調整される。これにより、ワーク板厚の変化に応じて摩擦撹拌接合工具の上下位置が調整される。
【0023】
【実施態様6】
実施態様6は、実施態様5における距離センサが光学的距離センサであることである。
【0024】
【作用】
接合部表面の異物や微小な凹凸の影響を排除して、正確に上記距離を測定することができる。
【0025】
【実施態様7】
実施態様7は、実施態様5における距離センサがポテンシオメータを用いた距離測定器等による接触式距離測定器であることである。
【0026】
【実施態様8】
実施態様8は、解決手段の摩擦撹拌接合方法による接合継手構造について、上記一方の押し出し形材の断面L形状の平板部の板厚を、上記押し出し形材の板端部の板厚の公差の最大値と最小値に許容残余厚さを加えた値よりも大きくしたことである。
【0027】
【作用】
板端部の基準板厚をt、板厚公差(誤差)を+α、−β、許容残余厚さをγとするとき、上記一方の形材の断面L形状部の平板部の板厚t1は、α+β+γより大きい。
そして、板厚が最小の場合、接合ピンの先端は、突き合わせ面の下端(上記平板部の上面)からα+βだけ下方の位置にあり、この分だけ上記平板部に食い込んでいるが、それでも、上記平板部の余厚が許容残余厚さγより大きいから、接合ピンでベッド表面が削られるなどによって金属がベッドに焼き付くなどの問題はない。
なお、摩擦撹拌接合工具の円筒体の下面による接合部上面の削り代(図6参照)があって、それを所定の値に見込める場合は、一方の形材の断面L形状の板端部の平板部の板厚を上記削り代を考慮して、これに応じて上記平板部の所要板厚を選定すればよい。すなわち、上記削り代をδとする場合は、上記平板部の板厚をα+β+γ+δより大きくすればよい。ここで、上記板厚公差+α、−β、許容残余厚さγ、及び削り代δは、それぞれ上記解決手段の作用の説明における板端部の基準板厚tに対する公差±b、許容残余厚さc、及び削り代dに対応している。
上記削り代δを上記平板部の板厚で補償する代わりに、接合ピンの長さを削り代δだけ短くして、接合ピンの長さで補償することもできる。この場合の接合ピンの長さは、板厚最大誤差時の厚さに相当する長さよりもδだけ短くなる。そして、この場合の継ぎ手部と接合ピンの位置関係は図8のようになり、また、接合ピンの長さε、接合ピンの先端の接合基準面(図4(b)の符号13参照)からの突出位置h、上記平板部の必要板厚t1などの関係は次の表のとおりになる。
【0028】
【実施の形態】
次にこの発明の実施形態について図1〜図4を参照して説明する。
図1に示すように、この実施形態は、厚さ2mm、長さ20mのアルミニウム合金製の押し出し形材1を互いに突き合わせ、その接合部2を摩擦撹拌接合するものである。そして、その接合は直径5mmの接合ピン3の回転速度1750rpm、接合速度600mm/minで行う。
ただし、この例では摩擦撹拌接合工具を0.4tの力で下方に押し付け、この押し付け力を一定に制御して、これにより接合ピンの突っ込み深さを一定にしている。因みに、この場合の接合部上面の削り代δ(図8図参照)は、ほぼ0.2mmで一定である。
ところで、このアルミニウム合金のそれぞれの押し出し形材1の板材4,4aは、板厚の製作公差(誤差)が±0.2〜±0.5mm(この範囲で実際の公差が指定される)であるので、この例では公差(誤差)±0.5mmとしている。そして、接合部2の突き合わせ面の下端に対する接合ピン3の先端位置が、この±0.5の誤差範囲での板厚の違いに伴って変化する。
【0029】
この例の突き合わせ構造は、図3に示すように、一方の押し出し形材(板材)4aの板端部6を断面L形状にし、他方の押し出し形材(板材)4の板端部5は、図2に示すように、上方に屈曲した肉厚の平板であり、両形材の板端部を互いに突き合わせたときに、両板材4,4aの下面11,10が互いに面一になり、また、突き合わせた板端部5,6の上面が面一になっている。
そして、この板材4aの板端部6は、上方に盛り上がった厚肉部であり、この厚肉部の幅方向前方(図3における左方)略半分が、垂直端面8を有する肉厚部と平面9を有する平板部9aとによるL形状部7になっている。因みに、上記平板部9aの板厚は1.5mm、長さh2は3mmであり、上記垂直端面8の高さh1は3mmである。
そして、両形材の板端部の突き合わせ接合部2は、上記L形状部7の平板部9aの平面9に板材4の板端部5を重ねてその端面を上記L形状部7の垂直端面8に突き合わせることによって構成される。
【0030】
次に、上記接合部2を摩擦撹拌接合する方法について図4を参照して説明する。
接合工具の接合ピン3の直径は5mmであり、その長さは、板材4の板端部の基準板厚3mm(上記垂直端面8の高さh1と同じ)を基準として、板厚の最大公差0.5を加えた3.5mmである。そして、接合ピン3の先端の許容残余厚さ(図6参照)は、約0.2mmである。
図4に示すように、接合部の板厚が基準板厚3mmであるとき、接合ピン3の先端は板材4の板端部5の下面から0.5mm下がった位置にある。この場合、接合ピン3の先端と板材4aの板端部6の平板部9aの下面との間には1mmの余裕がある。
これに対して、接合部の板厚が最大公差+0.5のとき、接合ピン3の先端は、最大誤差0.5mm分だけ、基準板厚3mmの場合に比して上方にあって、板材4の板端部5の下面と同じ位置にある。したがって、突き合わせ面にKissing Bond(未接合部)を生じることはない。
【0031】
また、接合部の板厚が最小公差−0.5のとき、接合ピン3の先端は最小公差(−0.5mm)分だけ、基準板厚3mmの場合よりも下方にあって、板材4の板端部5の下面(平板部9aの上面)から1.0mm下がった位置にある。この場合でも、接合ピン3の先端と平板部9aの下面との間には0.5mmの余裕があり、許容残余厚さは0.2mmであるから、接合ピン3の先端近傍の軟化部が平板部9aの下面に達することはない。
【0032】
接合端部板厚の製作誤差(公差)が±0.3の場合、その接合ピン(長さ3.3mm)の先端は、公差が±0.5の場合に比して、平板部9aの上面(図4(b)における接合基準面13参照)に近い位置にあることになるが、それだけプラス公差が小さいのであるから、Kissing Bondを生じることはないので問題はない。
また、製作誤差(公差)が±0.3の板の接合に、上記最大公差±0.5mm対応の長さの(長さ3.5mm)接合ピンを用いると、板厚最小のところでのピン先端の平板部9aの上面からの突出長さは0.8mmであって、板厚公差が±0.5の場合にして0.2mmだけ当該突出長さは短い。したがって、その先端の平板部9aの下面との間の間隔は、板厚公差が±0.5の場合に比して一層余裕があることになり、問題はない。
【0033】
なお、形材4,4aの板端部5,6の板厚は、基準板厚3mmを中心にしてその製作公差の範囲内において変化し、その変化は板端部5、板端部6でまちまちであり、このことに因って板端部5と板端部6との間において部分的な板厚差を生じる。このため板端部5、板端部6の突き合わせ面に若干の段差を生じ、この段差の大きさが接合線の長手方向に沿って変化する。この段差の大きさの如何によって、接合ピンの先端の位置が若干変動する。しかし、上記例では、最大公差+0.5mmの場合の接合ピンの先端が、接合面の下端(板材4の板端部5の下面)と同じ位置にあり、Kissing Bondを回避するのに、許容残余厚さ0.2mmの余裕があるから、この接合ピンの先端の位置が若干変動することを考慮しても、Kissing Bondが生じることはない。また、最小公差−0.5mmの場合の接合ピンの先端と、平板部9aの下面との間には0.5mmの余裕があり、許容残余厚さ0.2mmを差し引いても0.3mmの余裕があるので、接合ピンの先端位置が上記のように若干変動することを考慮しても、接合ピン3の先端近傍の軟化部が平板部9aの下面に達することはなく、まして接合ピンが平板部9aの下面の下方に達することはない。
【0034】
以上のとおりであるから、形材の製作誤差による接合部の板厚の変動にかかわらず、突き合わせ面にKissing Bond部(未接合部)が生じることはなく、また、接合ピンによってベッド表面が削られるなどによって金属がベッドに焼き付くことはない。したがって、極めて高品質で、表面精度の高い摩擦撹拌接合がなされる。
なお、以上の説明における上記の平板部9aの板厚は、説明を単純にするために製作誤差を考慮しないで基準板厚としたが、実際には平板部9aの板厚にも同様の製作誤差があるので、平板部9aの実際の基準板厚はその製作誤差の最小分だけ厚いことになる。
また、上記実施例の説明においては、摩擦撹拌接合工具の円筒体下面による削り代を考慮していないが、この例でも実際に約0.2mmの削り代があるので、これを考慮した接合ピンの長さとする場合、接合ピンの長さは3.3mmとなり、当該接合ピンの先端は上記説明における位置よりも0.2だけ上方位置になる。
【0035】
次いで、図7を参照して、摩擦撹拌接合工具の上下位置の調整、及び摩擦撹拌接合工具に対する押し付け力の制御等について簡単に説明する。
摩擦撹拌接合装置の枠体110に駆動装置100が上下動自在に支持されており、この駆動装置100の駆動モータMによって駆動されるチャック101に摩擦撹拌接合工具102を着脱自在に取り付けてある。
昇降駆動装置111によって枠体110が昇降されて、駆動装置100が空気圧シリンダー105等とともに昇降される。この空気圧シリンダー105は、基本的には駆動装置100を押し下げて摩擦撹拌工具102を所定の力Fで押し付ける手段であり、調圧弁等によってその押し付け力が調整される。この押し付け力は、摩擦撹拌接合される板材の材質、接合部の厚さ、接合ピンの太さなどの接合条件(操作盤(図7(b))で入力される接合条件)によって、所要の深さだけ接合部に接合ピンを押し込むのに適切な強さに自動的に設定される。また、この空気圧シリンダー105と駆動装置100との間に押し付け力(圧縮負荷)Fを検出するロードセル106を介在させている。
また、駆動装置100の側面に光学距離センサ120が設けられていて、この距離センサ120とワーク(板材)表面などの光反射面との間の距離Lを正確に検出するようにしている。
【0036】
操作盤から入力された基礎データに基づいて昇降装置111が作動して、枠体110を下降させて、駆動装置100を所定位置まで下降させ、そして、空気圧シリンダー105への供給空気圧が所定圧に制御されて、所定力Fで駆動装置100が下方に押し付けられる。
ロードセル106の検出値をCPUにフィードバックして、調圧弁107を制御するなどして、空気圧シリンダによる押し付け力Fを一定に制御する。
ワーク(板材)の厚さが変化すると、その分だけ光学距離センサー120による上記距離Lの計測値が変化する(ベッドの表面は水平と仮定)。この光学距離センサー120の計測値が上記昇降装置111の制御手段112に伝送されて、上記距離Lの変化に応答して、駆動装置100の高さ位置が微小に調整される。したがって、ワーク板厚の変化に応答して摩擦撹拌接合工具102の上下位置が調整される。ただし、摩擦撹拌接合工具102に対する空気圧シリンダー105による押し付け力は一定に制御されるから、接合ピン103の接合部への挿入深さ(突っ込み深さ)は一定に保持される。
【0037】
駆動装置100を下方に押し付ける手段(図7における空気圧シリンダー105がこれに当たる)を電動サーボモータによる手段に変える場合は、上記の例と同様に、押し付け力Fをロードセルで検出して、その検出値をフィードバックして、サーボモータによる押し付け力を一定に制御すればよい。また、サーボ電流を検出してこれをフィードバックして、サーボモータによる押し付け力を一定に制御することもできる。
【0038】
上記の距離Lの測定手段として、接触式距離センサ(例えば、ポテンシオメータによるものなど)を用いることもできる。この場合は、ワークの上面に接触子を当接させ、これでワークの上面をなぞらせ、この接触子の上下方向変移量に基づいて上記距離の変化量を検出する。接触式距離センサを用いる場合は、レーザー光線による光学的な距離センサに比して、その機器が簡便で、廉価であることが利点である。
【0039】
【発明の効果】
形材(押し出し形材)の板厚の製作公差が±0.2〜±0.5mmであることから、これらの板厚誤差がある板材を互いに突き合わせて、その突き合わせ面を摩擦撹拌接合するためのその突き合わせ構造を、一方の形材の板端部を断面L形状にし、他方の形材の板端部を上記の断面L形状部の平板部に重ね、その先端面をL型断面の垂直端面に突き合わせた突き合わせ構造にして、その突き合わせ面を、板厚の最大値に等しい長さの接合ピンを使って摩擦撹拌接合するようにしたので、誤差最大の板厚部分においても、突き合わせ面にKissing Bond部(未接合部)が生じることを確実に回避することができ、また、接合ピンの先端近傍の軟化範囲が上記平板部の下面に達することがないように上記断面L形状部の平板部の厚さを選定することで、板厚最小の部分において上記平板部の下面に軟化した金属が流出することを確実に回避することができる。
【0040】
他方、摩擦撹拌接合工具に対する押し下げ力を一定に制御することで、接合ピンの突っ込み深さを一定にすることができるので、摩擦撹拌接合工具に対する押し付け力を一定にして制御するという単純な制御法による摩擦撹拌接合に本発明を適用することにより、製作誤差による板厚の変化に関わらず、安定的に高品質の摩擦撹拌接合を行うことができる。
それゆえ、アルミニウム合金製形材の摩擦撹拌接合による突き合わせ接合を、能率的に、低コストで行うことができる。
【0041】
また、この発明による摩擦撹拌接合継ぎ手を、この発明の摩擦撹拌接合方法によって接合することにより、接合部裏面(板材の表面)が接合ピンや接合ピンの撹拌による軟化金属で損傷を受けることは全くないから、接合された板材の表面は、表面仕上げなどの格別の加工を施すことなしに、そのままの状態で使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】は押し出し形材相互を突き合わせて、その突き合わせ面を摩擦撹拌接合している、一般的な状態を模式的に示す側断面図である。
【図2】(a)(b)は,この発明による摩擦撹拌接合の突き合わせ部の正面図である。
【図3】はこの発明による摩擦撹拌接合の突き合わせ構造を構成する一方の形材の断面L形状の板端部の一例を示す正面図である。
【図4】(a)は、この発明による摩擦撹拌接合方法を示す正面図であり、(b)は(a)の一部拡大図である。
【図5】は押し出し形材を互いに突き合わせてその突き合わせ面を摩擦撹拌接合する従来例の正面図である。
【図6】(a)は、一般的な摩擦撹拌接合における板厚と接合ピンの長さ等との関係を示す正面図であり、(b)は軟化した金属材料がベッドに焼き付く場合の接合状態を模式的に示す正面図であり、(c)はKissing Bond部(未接合部)が生じる場合の接合状態を模式的に示す正面図である。
【図7】(a)は、摩擦撹拌接合装置の要部の概略を示す模式図であり、(b)は摩擦撹拌接合工具の押し付け力制御システムのブロック図である。
【図8】は、接合ピンの長さ選定に削り代を考慮する場合の接合ピンと接合部との位置関係を模式的に示す断面図である。
【符号の説明】
1:押し出し形材
2:接合部
3:接合ピン
4,4a:板材
5:板端部
6:板端部(厚肉部)
7:L形状部
8:垂直端面
9:平面
9a:平板部
10,11:板材下面
12:円筒体
13:接合基準線
100:駆動装置
105:空気圧シリンダー
106:ロードセル
110:枠体
111:昇降装置
Claims (12)
- 押し出し形材の板端部を互いに突き合わせ、当該突き合わせ面を接合する摩擦撹拌接合方法において、
板端部を互いに突き合わせる一方の押し出し形材の板端部は、当該板端部の垂直端面と平板部の平面によって断面L形状に形成されており、当該板端部は板端部の基準板厚tに上記平板部の板厚t 1 を加えた厚さを有しており、
他方の押し出し形材の板端部は板端部の基準板厚tを有しており、当該板端部を上記一方の押し出し形材の断面L形状の平板部に重ねて、その先端面を上記断面L形状の垂直端面に突き合わせたとき、両板端部の上面を面一にするとともに、両押し出し形材の下面を面一にし、
上記押し出し形材の板端部の板厚が最大になる板厚公差を+b、板厚が最小になる板厚公差を−b、許容残余厚さをcとするとき、上記平板部の板厚t 1 をb+b+cより大きくして、長さt+bの接合ピンを備えた摩擦撹拌接合工具で上記突き合わせ面を摩擦撹拌接合することを特徴とする摩擦撹拌接合方法。 - 上記接合ピンの長さをt+bより長くすると共に、当該接合ピンを長くした寸法だけ上記平板部の板厚t 1 を厚くしたことを特徴とする請求項1の摩擦撹拌接合方法。
- 上記押し出し形材の板端部の接合部上面の削り代をdとするとき、上記接合ピンの長さがt+b−dであることを特徴とする請求項1の摩擦撹拌接合方法。
- 摩擦撹拌接合工具に対する押し付け力を一定に保持する請求項1〜請求項3のいずれかの摩擦撹拌接合方法。
- 摩擦撹拌接合工具を一定の押し付け力で押さえる手段が空気圧シリンダーである請求項4の摩擦撹拌接合方法。
- 摩擦撹拌接合工具を一定の押し付け力で押さえる手段が電動サーボモータである請求項4の摩擦撹拌接合方法。
- 摩擦撹拌接合工具に対する押し付け力をロードセルで検出し、この検出データをフィードバックして、上記押し付け力が一定になるように上記押さえる手段を制御する請求項5又は請求項6の摩擦撹拌接合方法。
- アルミニウム合金製押し出し成形板材上面と摩擦撹拌接合工具の駆動装置との間の距離を距離センサで測定し、当該測定データにより、摩擦撹拌接合工具の上下方向位置が上記距離の変化に追従して変化するように、上記駆動装置の上下方向位置を調整するようにした請求項1〜請求項3のいずれかの摩擦撹拌接合方法。
- 上記距離センサが光学的距離センサである請求項8の摩擦撹拌接合方法。
- 上記距離センサがポテンシオメータを用いた距離測定器等の接触方式距離測定器である請求項8の摩擦撹拌接合方法。
- 上記一方の押し出し形材の断面L形状の平板部の板厚が、上記押し出し形材の板端部の板厚の公差の最大値と最小値に許容残余厚さを加えた値よりも大きい、請求項1〜請求項3のいずれかの摩擦撹拌接合方法で接合した摩擦撹拌接合継手。
- 請求項1〜請求項3のいずれかの摩擦撹拌接合方法によって接合され、上記形材の上記下面が製品表面であるアルミニウム合金製板材。
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