JP3818845B2 - 広告割付方法、映像コンテンツ配信システム - Google Patents
広告割付方法、映像コンテンツ配信システム Download PDFInfo
- Publication number
- JP3818845B2 JP3818845B2 JP2000388583A JP2000388583A JP3818845B2 JP 3818845 B2 JP3818845 B2 JP 3818845B2 JP 2000388583 A JP2000388583 A JP 2000388583A JP 2000388583 A JP2000388583 A JP 2000388583A JP 3818845 B2 JP3818845 B2 JP 3818845B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- video
- advertisement
- information
- scene
- content
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、配信する映像コンテンツに広告を割り付ける際の新たな割付方法の提供及び新たな割付方法を採用した映像コンテンツ配信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
インターネット技術の発展に伴い、現在では、プロバイダやASP(Application service Provider)が種々の情報を配信するサービスを提供しているが、配信情報を表示するページの中に広告を割り付ける場合がある。また、近年では、単なる文字や画像による情報以外にスポーツ中継等の映像コンテンツも配信するサービスが提供されてきているが、この映像コンテンツを表示するページにも広告が割り付けられる場合がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来においては、映像コンテンツを表示している間は同じ広告を表示しているか、あるいは映像コンテンツの表示中、割り付ける広告を一定時間毎に切り替えるという割付方法しかなかった。
【0004】
本発明は以上のような問題を解決するためになされたものであり、その目的は、配信する映像コンテンツに対して広告の新たな割付方法及びその割付方法を実施する映像コンテンツ配信システムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
以上のような目的を達成するために、本発明に係る広告割付方法は、映像コンテンツ配信システムが搭載されたサーバコンピュータにより実施され、配信する映像コンテンツに広告を割り付ける広告割付方法において、配信する映像コンテンツを複数の映像シーンに分割する映像分割ステップと、分割された各映像シーンの紹介情報を映像シーン情報データベースから取り出し、広告主となりうるユーザ使用の情報端末装置に表示する映像シーン情報表示ステップと、表示されたものの中から広告主となりうるユーザによって選択された映像シ−ンに割り付けるために前記情報端末装置からアップロードされてきた広告データを受け取り、その広告データと、選択された映像シーンとを対応付けして登録することで当該選択された映像シーンに広告主から提供された広告を割り付ける広告割付ステップとを含み、広告を映像シ−ン毎に割り付けるものである。
【0006】
また、本発明に係る映像コンテンツ配信システムは、映像コンテンツを広告を割り付けてから配信する映像コンテンツ配信システムにおいて、配信する1つの映像コンテンツを複数に分割して形成した各映像シーンに関するシーン紹介情報が登録された映像シーン情報データベースと、映像シーンと各映像シーンに同期させて広告を表示させるための同期情報が格納される映像・広告同期情報データベースと、広告データが登録される広告データベースと、映像シーンに広告主となりうるユーザ使用の情報端末装置からアップロードされてきた広告データを対応付けして管理することで当該選択された映像シーンに広告主から提供された広告を割り付ける広告割付処理手段と、映像コンテンツを配信する際に、前記映像・広告同期情報データベースを参照することによって各映像シーンに対応した広告を付加するコンテンツ配信処理手段とを有し、前記広告割付処理手段は、分割された各映像シーンの紹介情報を前記映像シーン情報データベースから取り出し、広告主となりうるユーザ使用の情報端末装置に選択可能に表示するシーン選択処理部と、表示されたものの中から広告主となりうるユーザによって選択された映像シ−ンに割り付けるために前記情報端末装置からアップロードされてきた広告データを受け取り、前記広告データベースに登録する広告アップロード部と、広告主となりうるユーザにより選択された映像シーンに対応する同期情報を生成し、前記映像・広告同期情報データベースに登録する同期情報生成処理部とを有し、広告を映像シーン毎に切り替えながら映像コンテンツの配信を行うものである。
【0008】
また、広告割付対象とする複数の映像コンテンツのコンテンツ紹介情報が登録された映像情報データベースを有し、前記広告割付処理手段は、コンテンツ紹介情報を前記映像情報データベースから取り出し、前記情報端末装置に選択可能に表示するコンテンツ選択処理部を有し、前記シーン選択処理部は、表示されたものの中から広告主となりうるユーザによって選択された映像を分割して形成された各映像シーンの紹介情報を前記情報端末装置に表示するものである。
【0009】
また、閲覧者による映像コンテンツの選択回数に基づき視聴率情報を生成する視聴率管理手段を有し、前記コンテンツ選択処理部は、視聴率情報をコンテンツ紹介情報に含ませるものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて、本発明の好適な実施の形態について説明する。
【0011】
図1は、本発明に係る映像コンテンツ配信システムの一実施の形態を示したブロック構成図である。図1には、映像コンテンツの配信サービスを提供するASPが有し、本実施の形態における映像コンテンツ配信システムが搭載されたWebサーバ(以下「ASPサーバ」)1と、配信される映像コンテンツの閲覧者が有し、ブラウザ等が搭載された情報端末装置(以下、「閲覧者端末」)2と、映像コンテンツに割り付ける広告を提供する企業(以下「広告主」とも言う)が有し、ブラウザ等が搭載された情報端末装置(以下、「広告主端末」)3とが示されている。ASPサーバ1、閲覧者端末2及び広告主端末3は、インターネット若しくはイントラネットで接続されている。閲覧者端末2と広告主端末3は、従来からある汎用的なパーソナルコンピュータにより実現できる。
【0012】
ASPサーバ1は、利用者登録処理部4、アクセス制御管理部5、広告割付処理部6、課金処理部7、コンテンツ配信処理部8及び視聴率管理部9を有している。各種情報を記憶する手段として利用者情報データベース(DB)10、視聴率情報データベース(DB)11、映像情報データベース(DB)12、映像シーン情報データベース(DB)13、広告データベース(DB)14、映像・広告同期情報データベース(DB)15及び課金情報データベース(DB)16を保持している。
【0013】
本実施の形態においては、ASPが提供するサービスを利用するには事前にユーザ登録をしておくようにしているので、利用者登録処理部4は、閲覧者や企業から入力指定されたユーザ登録に必要な情報を受け付けて利用者情報データベース10に登録する。アクセス制御管理部5は、ASPへアクセスする前に入力指定されたユーザIDとパスワードの認証を行う。課金処理部7は、広告の割付け実績に基づき課金情報を生成して、課金情報データベース16に登録すると共に広告主に対して請求書をメール送信する。視聴率管理部9は、閲覧者による映像コンテンツの選択回数に基づき視聴率情報を生成して視聴率情報データベース11を逐次更新する。
【0014】
広告割付処理部6は、配信する映像コンテンツに広告主により指定された広告を割り付けるための手段である。本実施の形態では、映像コンテンツを複数の映像シーンに分割し、各映像シーン毎に広告を割り付けるようにしたことを特徴としているので、広告割付処理部6は、映像シーン毎に割り付ける広告を設定することになる。本実施の形態における広告割付処理部6は、コンテンツ選択処理部17、シーン選択処理部18、広告アップロード部19及び同期情報生成処理部20を有している。コンテンツ選択処理部17は、広告割付対象とする映像コンテンツのコンテンツ紹介情報を表示すると共に当該映像コンテンツの中から広告を割り付ける映像コンテンツを選択させるためのコンテンツ選択画面を広告主へ送信する。シーン選択処理部18は、広告割付対象とされた映像コンテンツを構成する各映像シーンの紹介情報を表示すると共に当該映像シーンの中から1乃至複数の映像シーンを選択させるためのシーン選択画面を広告主へ送信する。広告アップロード部19は、広告を割り付けることになった広告主の広告を広告主端末3からアップロードして広告データベース14に格納する。同期情報生成処理部20は、広告主により選択された映像シーンに対応する同期情報を生成し、映像・広告同期情報データベース15に登録する。
【0015】
コンテンツ配信処理部8は、映像コンテンツを配信する際に、映像・広告同期情報データベース15を参照することによって各映像シーンに対応した広告を付加する。本実施の形態におけるコンテンツ配信処理部8は、映像選択処理部21及び映像・広告同期送信処理部22を有している。映像選択処理部21は、閲覧者端末2に表示させた映像コンテンツの一覧の中から閲覧を希望する映像コンテンツを閲覧者に選択させる。映像・広告同期送信処理部22は、映像シーン毎に割り付ける広告を切り替えながら閲覧者により選択された映像コンテンツを当該閲覧者端末2へ送信する。
【0016】
本実施の形態では、映像情報データベース12と映像シーン情報データベース13とを予め生成しておく必要がある。図2は、本実施の形態における映像情報データベース12に登録される映像情報のデータ構成例を示した図であり、図3は、本実施の形態における映像シーン情報データベース13に登録される映像シーン情報のデータ構成例を示した図である。
【0017】
映像情報は、映像を識別するための映像コンテンツID、映像の内容を紹介するためのコンテンツ紹介情報及び閲覧される映像データで構成される。コンテンツ紹介情報は、広告主において広告を割り付ける映像を選択する際に参照される情報であり、当該映像を表す代表画面(サムネイル)、ジャンル及び当該映像のセールスポイントなどの簡単な紹介説明が含まれている。
【0018】
映像シーンは、映像コンテンツを複数に分割して形成される映像である。映像シーン情報は、分割された個々の映像シーンを識別するための映像シーンID、当該映像シーンを含む映像コンテンツID、映像シーンの並び順を示すシーン連番、シーン紹介情報及び予約情報で構成される。シーン紹介情報は、広告主において広告を割り付ける映像シーンを選択する際に参照される情報であり、当該映像シーンを表す代表画面(サムネイル)、当該映像シーンの映像時間、当該映像シーンのセールスポイントなどの簡単な紹介説明及び広告料が含まれている。広告料は、当該映像シーンの内容(クライマックス、エンディング、登場人物等)や時間長などを参照にしてASP等が設定する。予約情報は、当該映像シーンへの広告の割付状況を管理するための情報であり、予約の有無及び予約されたとき、つまり、広告が既に割り付けされているときには、その予約をした広告主を特定するための広告主IDが含まれている。この予約情報は、予約無しを初期値として生成され、予約された時点で情報が設定される。
【0019】
本実施の形態は、広告を映像シ−ン毎に割り付けることができるようにしたことを特徴としている。そのために、ASPは、映像コンテンツを複数の映像シーンに分割しておく必要がある。例えば、音楽会の映像であれば、楽章毎や撮像しているカメラの切替えタイミング等によって複数の映像シーンに分割する。そして、各映像シーンについて映像シーン情報を生成し、映像シーン情報データベース13に登録する。ASPは、このように生成した映像シーン情報を広告主端末3に表示させて、その中から選択された映像シ−ンに当該広告主の広告を割り付ける。この結果、広告を映像シーン毎に切り替えながら映像コンテンツを配信することができる。
【0020】
次に、本実施の形態のASPが提供するコンテンツ配信サービスの内容について説明する。本実施の形態では、このサービスを利用するにはユーザ登録が必要となるので、この利用者登録処理、そして、ASPにアクセスする際のアクセス制御処理、利用者である企業に対する広告割付処理、利用者である閲覧者に対するコンテンツ配信処理を順に説明する。まず、利用者登録処理について説明する。
【0021】
ASPのサービスを受けたいユーザは、ASPサーバ1に接続してその旨の操作をすると、利用者登録処理部4は、図4に例示したような登録フォーム(個人用)を閲覧者端末2に送信して表示させる。詳細には、登録フォームを表示させるためのHTML(HyperText Markup Language)文書を閲覧者端末2にダウンロードし、閲覧者端末2のブラウザによりHTML文書が解釈され表示されるが、以降の説明では便宜的に「画面を表示する」など省略して記載する。なお、ここでいうユーザには、映像コンテンツを閲覧する一個人のみならず、閲覧及び広告の割付を行う企業も該当する。登録する際に入力する情報には、ユーザID、パスワード、単なる閲覧者(個人)か企業かを識別する登録種別、メールアドレス等が含まれている。また、閲覧者であれば、年齢、性別等の個人情報を、企業であれば、口座情報等を更に入力する。
【0022】
ユーザ登録希望者により上記項目が入力されると、利用者登録処理部4は、入力ミス、重複登録等のチェックをした後、利用者情報データベース10に入力された項目情報を登録する。そして、登録終了確認のメッセージを当該ユーザに対してメール等にて送信する。
【0023】
利用者登録を終了したユーザが表示された所定のユーザ認証画面から登録したユーザID及びパスワードを指定すると、アクセス制御管理部5は、利用者情報データベース10に基づきユーザ認証を行う。認証後、当該ユーザが閲覧者であれば、コンテンツ配信用の画面を閲覧者端末2に表示させ、企業であればサービス選択画面を広告主端末3に表示させ、コンテンツ配信サービス又は広告割付サービスのいずれのサービスを利用するか選択させる。
【0024】
次に、企業が広告割付サービスを選択したときのASPの広告割付処理部6が行う広告割付処理について図5に示したフローチャートを用いて説明する。
【0025】
コンテンツ選択処理部17は、映像情報及び視聴率情報から広告掲載映像選択画面のフォーム(HTML文書)を生成し、広告主端末3へ送信することでその画面を表示させる(ステップ101)。図6に広告掲載映像選択画面の例を示す。
【0026】
広告掲載映像選択画面には、選択可能な映像毎に、映像情報データベース12から取り出した各映像の代表画面31、ジャンル32、紹介説明33が表示される。また、視聴率情報データベース11から取り出した視聴率情報34が表示される。視聴率情報としては、当該映像のユーザの年代や性別毎の視聴率が示される。広告主となろうとする企業の担当者は、これらの情報を参照して広告を掲載しようとする映像を選択する。選択する際には各映像情報に割り当てられている掲載ボタン35を選択する。
【0027】
コンテンツ選択処理部17は、選択された映像を認識すると(ステップ102)、シーン選択処理部18へ通知する。シーン選択処理部18は、選択された映像を構成する映像シーン情報から広告掲載シーン選択画面のフォーム(HTML文書)を生成し、広告主端末3へ送信することでその画面を表示させる(ステップ103)。図7に広告掲載シーン選択画面の例を示す。
【0028】
広告掲載シーン選択画面には、映像シーン情報データベース13から取り出した選択映像を構成する各映像シーンの代表画面36、シーン映像時間37、紹介説明38、広告料39及び予約状況40が表示される。広告主となろうとする企業の担当者は、これらの情報を参照して広告を掲載しようとする映像シーンを選択する。選択する際には各映像シーン情報の予約状況40の表示欄に割り当てられている1乃至複数の選択ボタン41を選択した後、送信ボタン42を押下する。なお、シーン選択処理部18は、広告主により選択された映像シーンを認識すると(ステップ104)、重複登録等のチェックをした後、図示しない掲載広告指定画面から各映像シーンと共に表示する広告データファイルを入力指定させる。広告アップロード部19は、広告主端末3からアップロードされてきた広告データを受け取って広告データベース14に登録する(ステップ105)。この際、広告データに識別する広告IDを割り当て、更に広告主IDを付加する。
【0029】
同期情報生成処理部20は、映像シーンと割り付けられた広告とを同期して表示させるために同期情報を生成し、映像・広告同期情報データベース15に登録する(ステップ106)。同期させるというのは、映像シーンの切替えタイミングに合わせて広告も切り替えると言うことである。図8は、本実施の形態における映像・広告同期情報データベース15に登録される情報の構成例を示した図である。同期情報には、映像コンテンツIDに対応させて設定される。同期情報には、映像コンテンツに含まれる映像シーンのID、その映像シーンに割り付ける広告を識別する広告ID及びシーン映像時間が含まれている。そして、広告割付完了の確認のメッセージを当該広告主に対してメール等にて送信する(ステップ107)。
【0030】
本実施の形態では、以上のようにして映像コンテンツを構成する映像シーン毎に広告を割り付けることができる。この後、課金処理部7は、以上の広告掲載設定の内容に基づき利用者情報を参照して課金情報を生成し、課金情報データベース16に登録すると共に当該広告主に対して請求書をメール送信する。
【0031】
次に、企業及び閲覧者がコンテンツ配信サービスを選択したときのASPのコンテンツ配信処理部8が行うコンテンツ配信処理について図9に示したフローチャートを用いて説明する。なお、ここでは、閲覧者がコンテンツ配信サービスを利用する場合を例にして説明する。
【0032】
映像選択処理部21は、映像情報から閲覧映像選択画面のフォーム(HTML文書)を生成し、閲覧者端末2へ送信することでその画面を表示させる(ステップ201)。図10に閲覧映像選択画面の例を示す。
【0033】
閲覧映像選択画面には、選択可能な映像毎に、映像情報データベース12から取り出した各映像の代表画面51、ジャンル52、紹介説明53が表示される。なお、視聴率の高い映像コンテンツを閲覧してみたいユーザもいると考えられるので、閲覧映像選択画面にも広告掲載映像選択画面と同様に視聴率情報を表示するようにしてもよい。閲覧者は、閲覧映像選択画面の中から閲覧したい映像に割り当てられている閲覧開始ボタン54を選択する。
【0034】
映像選択処理部21は、選択された映像を認識すると(ステップ202)、映像・広告同期送信処理部22へ通知する。映像・広告同期送信処理部22は、図11に示したような映像閲覧画面のフォームを送信し(ステップ203)、閲覧者端末2に表示させる。そして、更に次のようにして生成する広告付き映像コンテンツを送信し、閲覧者端末2に表示させる(ステップ204)。
【0035】
まず、選択された映像データを映像情報データベース12から取り出す。この映像データが映像閲覧画面の映像表示領域55に表示されるように送信データを生成する。また、この映像データに対応する映像コンテンツIDに基づき映像・広告同期情報データベース15に登録された同期情報を特定し、その同期情報に指定されている広告IDに基づき広告データを広告データベース14から抽出する。このとき、最初に参照される同期情報は、1番目の映像シーンの情報である。この抽出した広告データを映像閲覧画面の広告表示領域56に表示させるように送信データに組み込む。以上のようにして、映像・広告同期送信処理部22は、同期情報に基づき映像と広告とを関連付けて広告付き映像を生成する送信データを生成する。
【0036】
更に、映像・広告同期送信処理部22は、映像コンテンツを開始してからの経過時間を監視しており、当該同期情報に含まれているシーン映像時間が経過した時点で、次の映像シーンの同期情報に指定されている広告IDに基づき該当する広告データを広告データベース14から抽出して、映像閲覧画面の広告表示領域56に表示されるように送信データに組み込む。なお、次に表示する広告データの抽出処理など事前に準備しておける処理は、直前の広告が表示されている間に予め実行しておく。これにより、スムーズな広告切替えが実現できるようにする。このようにして、映像シーン毎に広告を切り替えることができる。
【0037】
本実施の形態によれば、1つの映像コンテンツを複数の映像シ−ンに分割し、映像シーン毎に広告を割り付けることができるようにしたので、1つの映像コンテンツが表示されている間、映像シーンの切替えタイミングに同期させて広告を切り替えることができる。本実施の形態では、シーンの変化に合わせて複数の映像シーンに分割しているので、シーンの変化に同期して広告が切り替わることになる。このため、広告の表示切替えが目障りになりにくい。
【0038】
なお、本発明は、広告を映像シーン毎に切り替えながら映像コンテンツを配信できるようにしたことを特徴としている。これを実現するために、本実施の形態では、図8に示した同期情報を生成する例を示したが、これに限定されるものではない。例えば、映像コンテンツの各映像シーンの間に映像に影響を与えない切替信号などの挿入しておき、この切替え信号が検知されたタイミングで次の広告に切り替えるなど種々の方法が考えられる。このような他の手法を用いる場合も本発明の範囲内である。
【0039】
【発明の効果】
本発明によれば、広告を映像シ−ン毎に割り付けることができるようにしたので、広告を映像シーン毎に切り替えながら映像コンテンツを配信することができる。
【0040】
また、シーン選択処理部を設けることによって広告主に広告を割り付ける映像シーンを選択させることができる。
【0041】
また、コンテンツ選択処理部を設けることによって広告主に広告を割り付ける映像を選択させることができる。
【0042】
また、視聴率情報を生成し、広告主となりうる企業に対して提示できるようにしたので、広告を割り付けるのに適した映像シーンを企業に選択させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る映像コンテンツ配信システムの一実施の形態を示したブロック構成図である。
【図2】 本実施の形態における映像情報データベースに登録される映像情報のデータ構成例を示した図である。
【図3】 本実施の形態における映像シーン情報データベースに登録される映像シーン情報のデータ構成例を示した図である。
【図4】 本実施の形態において表示される利用者登録画面の例を示した図である。
【図5】 本実施の形態における広告割付処理の流れを示したフローチャートである。
【図6】 本実施の形態において表示される広告掲載映像選択画面の例を示した図である。
【図7】 本実施の形態において表示される広告掲載シーン選択画面の例を示した図である。
【図8】 本実施の形態における映像・広告同期情報データベースに登録される情報の構成例を示した図である。
【図9】 本実施の形態におけるコンテンツ配信処理の流れを示したフローチャートである。
【図10】 本実施の形態において表示される閲覧映像選択画面の例を示した図である。
【図11】 本実施の形態において表示される映像閲覧画面の例を示した図である。
【符号の説明】
1 ASPサーバ、2 閲覧者端末、3 広告主端末、4 利用者登録処理部、5 アクセス制御管理部、6 広告割付処理部、7 課金処理部、8 コンテンツ配信処理部、9 視聴率管理部、10 利用者情報データベース(DB)、11 視聴率情報データベース(DB)、12 映像情報データベース(DB)、13 映像シーン情報データベース(DB)、14 広告データベース(DB)、15 映像・広告同期情報データベース(DB)、16 課金情報データベース(DB)、17 コンテンツ選択処理部、18 シーン選択処理部、19 広告アップロード部、20 同期情報生成処理部、21 映像選択処理部、22映像・広告同期送信処理部、31,36,51 代表画面、32,52 ジャンル、33,38,53 紹介説明、34 視聴率情報、34 掲載ボタン、37 シーン映像時間、39 広告料、40 予約状況、41 選択ボタン、42送信ボタン、54 閲覧開始ボタン、55 映像表示領域、56 広告表示領域。
【発明の属する技術分野】
本発明は、配信する映像コンテンツに広告を割り付ける際の新たな割付方法の提供及び新たな割付方法を採用した映像コンテンツ配信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
インターネット技術の発展に伴い、現在では、プロバイダやASP(Application service Provider)が種々の情報を配信するサービスを提供しているが、配信情報を表示するページの中に広告を割り付ける場合がある。また、近年では、単なる文字や画像による情報以外にスポーツ中継等の映像コンテンツも配信するサービスが提供されてきているが、この映像コンテンツを表示するページにも広告が割り付けられる場合がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来においては、映像コンテンツを表示している間は同じ広告を表示しているか、あるいは映像コンテンツの表示中、割り付ける広告を一定時間毎に切り替えるという割付方法しかなかった。
【0004】
本発明は以上のような問題を解決するためになされたものであり、その目的は、配信する映像コンテンツに対して広告の新たな割付方法及びその割付方法を実施する映像コンテンツ配信システムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
以上のような目的を達成するために、本発明に係る広告割付方法は、映像コンテンツ配信システムが搭載されたサーバコンピュータにより実施され、配信する映像コンテンツに広告を割り付ける広告割付方法において、配信する映像コンテンツを複数の映像シーンに分割する映像分割ステップと、分割された各映像シーンの紹介情報を映像シーン情報データベースから取り出し、広告主となりうるユーザ使用の情報端末装置に表示する映像シーン情報表示ステップと、表示されたものの中から広告主となりうるユーザによって選択された映像シ−ンに割り付けるために前記情報端末装置からアップロードされてきた広告データを受け取り、その広告データと、選択された映像シーンとを対応付けして登録することで当該選択された映像シーンに広告主から提供された広告を割り付ける広告割付ステップとを含み、広告を映像シ−ン毎に割り付けるものである。
【0006】
また、本発明に係る映像コンテンツ配信システムは、映像コンテンツを広告を割り付けてから配信する映像コンテンツ配信システムにおいて、配信する1つの映像コンテンツを複数に分割して形成した各映像シーンに関するシーン紹介情報が登録された映像シーン情報データベースと、映像シーンと各映像シーンに同期させて広告を表示させるための同期情報が格納される映像・広告同期情報データベースと、広告データが登録される広告データベースと、映像シーンに広告主となりうるユーザ使用の情報端末装置からアップロードされてきた広告データを対応付けして管理することで当該選択された映像シーンに広告主から提供された広告を割り付ける広告割付処理手段と、映像コンテンツを配信する際に、前記映像・広告同期情報データベースを参照することによって各映像シーンに対応した広告を付加するコンテンツ配信処理手段とを有し、前記広告割付処理手段は、分割された各映像シーンの紹介情報を前記映像シーン情報データベースから取り出し、広告主となりうるユーザ使用の情報端末装置に選択可能に表示するシーン選択処理部と、表示されたものの中から広告主となりうるユーザによって選択された映像シ−ンに割り付けるために前記情報端末装置からアップロードされてきた広告データを受け取り、前記広告データベースに登録する広告アップロード部と、広告主となりうるユーザにより選択された映像シーンに対応する同期情報を生成し、前記映像・広告同期情報データベースに登録する同期情報生成処理部とを有し、広告を映像シーン毎に切り替えながら映像コンテンツの配信を行うものである。
【0008】
また、広告割付対象とする複数の映像コンテンツのコンテンツ紹介情報が登録された映像情報データベースを有し、前記広告割付処理手段は、コンテンツ紹介情報を前記映像情報データベースから取り出し、前記情報端末装置に選択可能に表示するコンテンツ選択処理部を有し、前記シーン選択処理部は、表示されたものの中から広告主となりうるユーザによって選択された映像を分割して形成された各映像シーンの紹介情報を前記情報端末装置に表示するものである。
【0009】
また、閲覧者による映像コンテンツの選択回数に基づき視聴率情報を生成する視聴率管理手段を有し、前記コンテンツ選択処理部は、視聴率情報をコンテンツ紹介情報に含ませるものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて、本発明の好適な実施の形態について説明する。
【0011】
図1は、本発明に係る映像コンテンツ配信システムの一実施の形態を示したブロック構成図である。図1には、映像コンテンツの配信サービスを提供するASPが有し、本実施の形態における映像コンテンツ配信システムが搭載されたWebサーバ(以下「ASPサーバ」)1と、配信される映像コンテンツの閲覧者が有し、ブラウザ等が搭載された情報端末装置(以下、「閲覧者端末」)2と、映像コンテンツに割り付ける広告を提供する企業(以下「広告主」とも言う)が有し、ブラウザ等が搭載された情報端末装置(以下、「広告主端末」)3とが示されている。ASPサーバ1、閲覧者端末2及び広告主端末3は、インターネット若しくはイントラネットで接続されている。閲覧者端末2と広告主端末3は、従来からある汎用的なパーソナルコンピュータにより実現できる。
【0012】
ASPサーバ1は、利用者登録処理部4、アクセス制御管理部5、広告割付処理部6、課金処理部7、コンテンツ配信処理部8及び視聴率管理部9を有している。各種情報を記憶する手段として利用者情報データベース(DB)10、視聴率情報データベース(DB)11、映像情報データベース(DB)12、映像シーン情報データベース(DB)13、広告データベース(DB)14、映像・広告同期情報データベース(DB)15及び課金情報データベース(DB)16を保持している。
【0013】
本実施の形態においては、ASPが提供するサービスを利用するには事前にユーザ登録をしておくようにしているので、利用者登録処理部4は、閲覧者や企業から入力指定されたユーザ登録に必要な情報を受け付けて利用者情報データベース10に登録する。アクセス制御管理部5は、ASPへアクセスする前に入力指定されたユーザIDとパスワードの認証を行う。課金処理部7は、広告の割付け実績に基づき課金情報を生成して、課金情報データベース16に登録すると共に広告主に対して請求書をメール送信する。視聴率管理部9は、閲覧者による映像コンテンツの選択回数に基づき視聴率情報を生成して視聴率情報データベース11を逐次更新する。
【0014】
広告割付処理部6は、配信する映像コンテンツに広告主により指定された広告を割り付けるための手段である。本実施の形態では、映像コンテンツを複数の映像シーンに分割し、各映像シーン毎に広告を割り付けるようにしたことを特徴としているので、広告割付処理部6は、映像シーン毎に割り付ける広告を設定することになる。本実施の形態における広告割付処理部6は、コンテンツ選択処理部17、シーン選択処理部18、広告アップロード部19及び同期情報生成処理部20を有している。コンテンツ選択処理部17は、広告割付対象とする映像コンテンツのコンテンツ紹介情報を表示すると共に当該映像コンテンツの中から広告を割り付ける映像コンテンツを選択させるためのコンテンツ選択画面を広告主へ送信する。シーン選択処理部18は、広告割付対象とされた映像コンテンツを構成する各映像シーンの紹介情報を表示すると共に当該映像シーンの中から1乃至複数の映像シーンを選択させるためのシーン選択画面を広告主へ送信する。広告アップロード部19は、広告を割り付けることになった広告主の広告を広告主端末3からアップロードして広告データベース14に格納する。同期情報生成処理部20は、広告主により選択された映像シーンに対応する同期情報を生成し、映像・広告同期情報データベース15に登録する。
【0015】
コンテンツ配信処理部8は、映像コンテンツを配信する際に、映像・広告同期情報データベース15を参照することによって各映像シーンに対応した広告を付加する。本実施の形態におけるコンテンツ配信処理部8は、映像選択処理部21及び映像・広告同期送信処理部22を有している。映像選択処理部21は、閲覧者端末2に表示させた映像コンテンツの一覧の中から閲覧を希望する映像コンテンツを閲覧者に選択させる。映像・広告同期送信処理部22は、映像シーン毎に割り付ける広告を切り替えながら閲覧者により選択された映像コンテンツを当該閲覧者端末2へ送信する。
【0016】
本実施の形態では、映像情報データベース12と映像シーン情報データベース13とを予め生成しておく必要がある。図2は、本実施の形態における映像情報データベース12に登録される映像情報のデータ構成例を示した図であり、図3は、本実施の形態における映像シーン情報データベース13に登録される映像シーン情報のデータ構成例を示した図である。
【0017】
映像情報は、映像を識別するための映像コンテンツID、映像の内容を紹介するためのコンテンツ紹介情報及び閲覧される映像データで構成される。コンテンツ紹介情報は、広告主において広告を割り付ける映像を選択する際に参照される情報であり、当該映像を表す代表画面(サムネイル)、ジャンル及び当該映像のセールスポイントなどの簡単な紹介説明が含まれている。
【0018】
映像シーンは、映像コンテンツを複数に分割して形成される映像である。映像シーン情報は、分割された個々の映像シーンを識別するための映像シーンID、当該映像シーンを含む映像コンテンツID、映像シーンの並び順を示すシーン連番、シーン紹介情報及び予約情報で構成される。シーン紹介情報は、広告主において広告を割り付ける映像シーンを選択する際に参照される情報であり、当該映像シーンを表す代表画面(サムネイル)、当該映像シーンの映像時間、当該映像シーンのセールスポイントなどの簡単な紹介説明及び広告料が含まれている。広告料は、当該映像シーンの内容(クライマックス、エンディング、登場人物等)や時間長などを参照にしてASP等が設定する。予約情報は、当該映像シーンへの広告の割付状況を管理するための情報であり、予約の有無及び予約されたとき、つまり、広告が既に割り付けされているときには、その予約をした広告主を特定するための広告主IDが含まれている。この予約情報は、予約無しを初期値として生成され、予約された時点で情報が設定される。
【0019】
本実施の形態は、広告を映像シ−ン毎に割り付けることができるようにしたことを特徴としている。そのために、ASPは、映像コンテンツを複数の映像シーンに分割しておく必要がある。例えば、音楽会の映像であれば、楽章毎や撮像しているカメラの切替えタイミング等によって複数の映像シーンに分割する。そして、各映像シーンについて映像シーン情報を生成し、映像シーン情報データベース13に登録する。ASPは、このように生成した映像シーン情報を広告主端末3に表示させて、その中から選択された映像シ−ンに当該広告主の広告を割り付ける。この結果、広告を映像シーン毎に切り替えながら映像コンテンツを配信することができる。
【0020】
次に、本実施の形態のASPが提供するコンテンツ配信サービスの内容について説明する。本実施の形態では、このサービスを利用するにはユーザ登録が必要となるので、この利用者登録処理、そして、ASPにアクセスする際のアクセス制御処理、利用者である企業に対する広告割付処理、利用者である閲覧者に対するコンテンツ配信処理を順に説明する。まず、利用者登録処理について説明する。
【0021】
ASPのサービスを受けたいユーザは、ASPサーバ1に接続してその旨の操作をすると、利用者登録処理部4は、図4に例示したような登録フォーム(個人用)を閲覧者端末2に送信して表示させる。詳細には、登録フォームを表示させるためのHTML(HyperText Markup Language)文書を閲覧者端末2にダウンロードし、閲覧者端末2のブラウザによりHTML文書が解釈され表示されるが、以降の説明では便宜的に「画面を表示する」など省略して記載する。なお、ここでいうユーザには、映像コンテンツを閲覧する一個人のみならず、閲覧及び広告の割付を行う企業も該当する。登録する際に入力する情報には、ユーザID、パスワード、単なる閲覧者(個人)か企業かを識別する登録種別、メールアドレス等が含まれている。また、閲覧者であれば、年齢、性別等の個人情報を、企業であれば、口座情報等を更に入力する。
【0022】
ユーザ登録希望者により上記項目が入力されると、利用者登録処理部4は、入力ミス、重複登録等のチェックをした後、利用者情報データベース10に入力された項目情報を登録する。そして、登録終了確認のメッセージを当該ユーザに対してメール等にて送信する。
【0023】
利用者登録を終了したユーザが表示された所定のユーザ認証画面から登録したユーザID及びパスワードを指定すると、アクセス制御管理部5は、利用者情報データベース10に基づきユーザ認証を行う。認証後、当該ユーザが閲覧者であれば、コンテンツ配信用の画面を閲覧者端末2に表示させ、企業であればサービス選択画面を広告主端末3に表示させ、コンテンツ配信サービス又は広告割付サービスのいずれのサービスを利用するか選択させる。
【0024】
次に、企業が広告割付サービスを選択したときのASPの広告割付処理部6が行う広告割付処理について図5に示したフローチャートを用いて説明する。
【0025】
コンテンツ選択処理部17は、映像情報及び視聴率情報から広告掲載映像選択画面のフォーム(HTML文書)を生成し、広告主端末3へ送信することでその画面を表示させる(ステップ101)。図6に広告掲載映像選択画面の例を示す。
【0026】
広告掲載映像選択画面には、選択可能な映像毎に、映像情報データベース12から取り出した各映像の代表画面31、ジャンル32、紹介説明33が表示される。また、視聴率情報データベース11から取り出した視聴率情報34が表示される。視聴率情報としては、当該映像のユーザの年代や性別毎の視聴率が示される。広告主となろうとする企業の担当者は、これらの情報を参照して広告を掲載しようとする映像を選択する。選択する際には各映像情報に割り当てられている掲載ボタン35を選択する。
【0027】
コンテンツ選択処理部17は、選択された映像を認識すると(ステップ102)、シーン選択処理部18へ通知する。シーン選択処理部18は、選択された映像を構成する映像シーン情報から広告掲載シーン選択画面のフォーム(HTML文書)を生成し、広告主端末3へ送信することでその画面を表示させる(ステップ103)。図7に広告掲載シーン選択画面の例を示す。
【0028】
広告掲載シーン選択画面には、映像シーン情報データベース13から取り出した選択映像を構成する各映像シーンの代表画面36、シーン映像時間37、紹介説明38、広告料39及び予約状況40が表示される。広告主となろうとする企業の担当者は、これらの情報を参照して広告を掲載しようとする映像シーンを選択する。選択する際には各映像シーン情報の予約状況40の表示欄に割り当てられている1乃至複数の選択ボタン41を選択した後、送信ボタン42を押下する。なお、シーン選択処理部18は、広告主により選択された映像シーンを認識すると(ステップ104)、重複登録等のチェックをした後、図示しない掲載広告指定画面から各映像シーンと共に表示する広告データファイルを入力指定させる。広告アップロード部19は、広告主端末3からアップロードされてきた広告データを受け取って広告データベース14に登録する(ステップ105)。この際、広告データに識別する広告IDを割り当て、更に広告主IDを付加する。
【0029】
同期情報生成処理部20は、映像シーンと割り付けられた広告とを同期して表示させるために同期情報を生成し、映像・広告同期情報データベース15に登録する(ステップ106)。同期させるというのは、映像シーンの切替えタイミングに合わせて広告も切り替えると言うことである。図8は、本実施の形態における映像・広告同期情報データベース15に登録される情報の構成例を示した図である。同期情報には、映像コンテンツIDに対応させて設定される。同期情報には、映像コンテンツに含まれる映像シーンのID、その映像シーンに割り付ける広告を識別する広告ID及びシーン映像時間が含まれている。そして、広告割付完了の確認のメッセージを当該広告主に対してメール等にて送信する(ステップ107)。
【0030】
本実施の形態では、以上のようにして映像コンテンツを構成する映像シーン毎に広告を割り付けることができる。この後、課金処理部7は、以上の広告掲載設定の内容に基づき利用者情報を参照して課金情報を生成し、課金情報データベース16に登録すると共に当該広告主に対して請求書をメール送信する。
【0031】
次に、企業及び閲覧者がコンテンツ配信サービスを選択したときのASPのコンテンツ配信処理部8が行うコンテンツ配信処理について図9に示したフローチャートを用いて説明する。なお、ここでは、閲覧者がコンテンツ配信サービスを利用する場合を例にして説明する。
【0032】
映像選択処理部21は、映像情報から閲覧映像選択画面のフォーム(HTML文書)を生成し、閲覧者端末2へ送信することでその画面を表示させる(ステップ201)。図10に閲覧映像選択画面の例を示す。
【0033】
閲覧映像選択画面には、選択可能な映像毎に、映像情報データベース12から取り出した各映像の代表画面51、ジャンル52、紹介説明53が表示される。なお、視聴率の高い映像コンテンツを閲覧してみたいユーザもいると考えられるので、閲覧映像選択画面にも広告掲載映像選択画面と同様に視聴率情報を表示するようにしてもよい。閲覧者は、閲覧映像選択画面の中から閲覧したい映像に割り当てられている閲覧開始ボタン54を選択する。
【0034】
映像選択処理部21は、選択された映像を認識すると(ステップ202)、映像・広告同期送信処理部22へ通知する。映像・広告同期送信処理部22は、図11に示したような映像閲覧画面のフォームを送信し(ステップ203)、閲覧者端末2に表示させる。そして、更に次のようにして生成する広告付き映像コンテンツを送信し、閲覧者端末2に表示させる(ステップ204)。
【0035】
まず、選択された映像データを映像情報データベース12から取り出す。この映像データが映像閲覧画面の映像表示領域55に表示されるように送信データを生成する。また、この映像データに対応する映像コンテンツIDに基づき映像・広告同期情報データベース15に登録された同期情報を特定し、その同期情報に指定されている広告IDに基づき広告データを広告データベース14から抽出する。このとき、最初に参照される同期情報は、1番目の映像シーンの情報である。この抽出した広告データを映像閲覧画面の広告表示領域56に表示させるように送信データに組み込む。以上のようにして、映像・広告同期送信処理部22は、同期情報に基づき映像と広告とを関連付けて広告付き映像を生成する送信データを生成する。
【0036】
更に、映像・広告同期送信処理部22は、映像コンテンツを開始してからの経過時間を監視しており、当該同期情報に含まれているシーン映像時間が経過した時点で、次の映像シーンの同期情報に指定されている広告IDに基づき該当する広告データを広告データベース14から抽出して、映像閲覧画面の広告表示領域56に表示されるように送信データに組み込む。なお、次に表示する広告データの抽出処理など事前に準備しておける処理は、直前の広告が表示されている間に予め実行しておく。これにより、スムーズな広告切替えが実現できるようにする。このようにして、映像シーン毎に広告を切り替えることができる。
【0037】
本実施の形態によれば、1つの映像コンテンツを複数の映像シ−ンに分割し、映像シーン毎に広告を割り付けることができるようにしたので、1つの映像コンテンツが表示されている間、映像シーンの切替えタイミングに同期させて広告を切り替えることができる。本実施の形態では、シーンの変化に合わせて複数の映像シーンに分割しているので、シーンの変化に同期して広告が切り替わることになる。このため、広告の表示切替えが目障りになりにくい。
【0038】
なお、本発明は、広告を映像シーン毎に切り替えながら映像コンテンツを配信できるようにしたことを特徴としている。これを実現するために、本実施の形態では、図8に示した同期情報を生成する例を示したが、これに限定されるものではない。例えば、映像コンテンツの各映像シーンの間に映像に影響を与えない切替信号などの挿入しておき、この切替え信号が検知されたタイミングで次の広告に切り替えるなど種々の方法が考えられる。このような他の手法を用いる場合も本発明の範囲内である。
【0039】
【発明の効果】
本発明によれば、広告を映像シ−ン毎に割り付けることができるようにしたので、広告を映像シーン毎に切り替えながら映像コンテンツを配信することができる。
【0040】
また、シーン選択処理部を設けることによって広告主に広告を割り付ける映像シーンを選択させることができる。
【0041】
また、コンテンツ選択処理部を設けることによって広告主に広告を割り付ける映像を選択させることができる。
【0042】
また、視聴率情報を生成し、広告主となりうる企業に対して提示できるようにしたので、広告を割り付けるのに適した映像シーンを企業に選択させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る映像コンテンツ配信システムの一実施の形態を示したブロック構成図である。
【図2】 本実施の形態における映像情報データベースに登録される映像情報のデータ構成例を示した図である。
【図3】 本実施の形態における映像シーン情報データベースに登録される映像シーン情報のデータ構成例を示した図である。
【図4】 本実施の形態において表示される利用者登録画面の例を示した図である。
【図5】 本実施の形態における広告割付処理の流れを示したフローチャートである。
【図6】 本実施の形態において表示される広告掲載映像選択画面の例を示した図である。
【図7】 本実施の形態において表示される広告掲載シーン選択画面の例を示した図である。
【図8】 本実施の形態における映像・広告同期情報データベースに登録される情報の構成例を示した図である。
【図9】 本実施の形態におけるコンテンツ配信処理の流れを示したフローチャートである。
【図10】 本実施の形態において表示される閲覧映像選択画面の例を示した図である。
【図11】 本実施の形態において表示される映像閲覧画面の例を示した図である。
【符号の説明】
1 ASPサーバ、2 閲覧者端末、3 広告主端末、4 利用者登録処理部、5 アクセス制御管理部、6 広告割付処理部、7 課金処理部、8 コンテンツ配信処理部、9 視聴率管理部、10 利用者情報データベース(DB)、11 視聴率情報データベース(DB)、12 映像情報データベース(DB)、13 映像シーン情報データベース(DB)、14 広告データベース(DB)、15 映像・広告同期情報データベース(DB)、16 課金情報データベース(DB)、17 コンテンツ選択処理部、18 シーン選択処理部、19 広告アップロード部、20 同期情報生成処理部、21 映像選択処理部、22映像・広告同期送信処理部、31,36,51 代表画面、32,52 ジャンル、33,38,53 紹介説明、34 視聴率情報、34 掲載ボタン、37 シーン映像時間、39 広告料、40 予約状況、41 選択ボタン、42送信ボタン、54 閲覧開始ボタン、55 映像表示領域、56 広告表示領域。
Claims (4)
- 映像コンテンツ配信システムが搭載されたサーバコンピュータにより実施され、配信する映像コンテンツに広告を割り付ける広告割付方法において、
配信する映像コンテンツを複数の映像シーンに分割する映像分割ステップと、
分割された各映像シーンの紹介情報を映像シーン情報データベースから取り出し、広告主となりうるユーザ使用の情報端末装置に表示する映像シーン情報表示ステップと、
表示されたものの中から広告主となりうるユーザによって選択された映像シ−ンに割り付けるために前記情報端末装置からアップロードされてきた広告データを受け取り、その広告データと、選択された映像シーンとを対応付けして登録することで当該選択された映像シーンに広告主から提供された広告を割り付ける広告割付ステップと、
を含み、広告を映像シ−ン毎に割り付けることを特徴とする広告割付方法。 - 映像コンテンツを広告を割り付けてから配信する映像コンテンツ配信システムにおいて、
配信する1つの映像コンテンツを複数に分割して形成した各映像シーンに関するシーン紹介情報が登録された映像シーン情報データベースと、
映像シーンと各映像シーンに同期させて広告を表示させるための同期情報が格納される映像・広告同期情報データベースと、
広告データが登録される広告データベースと、
映像シーンに広告主となりうるユーザ使用の情報端末装置からアップロードされてきた広告データを対応付けして管理することで当該選択された映像シーンに広告主から提供された広告を割り付ける広告割付処理手段と、
映像コンテンツを配信する際に、前記映像・広告同期情報データベースを参照することによって各映像シーンに対応した広告を付加するコンテンツ配信処理手段と、
を有し、
前記広告割付処理手段は、
分割された各映像シーンの紹介情報を前記映像シーン情報データベースから取り出し、広告主となりうるユーザ使用の情報端末装置に選択可能に表示するシーン選択処理部と、
表示されたものの中から広告主となりうるユーザによって選択された映像シ−ンに割り付けるために前記情報端末装置からアップロードされてきた広告データを受け取り、前記広告データベースに登録する広告アップロード部と、
広告主となりうるユーザにより選択された映像シーンに対応する同期情報を生成し、前記映像・広告同期情報データベースに登録する同期情報生成処理部と、
を有し、広告を映像シーン毎に切り替えながら映像コンテンツの配信を行うことを特徴とする映像コンテンツ配信システム。 - 広告割付対象とする複数の映像コンテンツのコンテンツ紹介情報が登録された映像情報データベースを有し、
前記広告割付処理手段は、コンテンツ紹介情報を前記映像情報データベースから取り出し、前記情報端末装置に選択可能に表示するコンテンツ選択処理部を有し、
前記シーン選択処理部は、表示されたものの中から広告主となりうるユーザによって選択された映像を分割して形成された各映像シーンの紹介情報を前記情報端末装置に表示することを特徴とする請求項2記載の映像コンテンツ配信システム。 - 閲覧者による映像コンテンツの選択回数に基づき視聴率情報を生成する視聴率管理手段を有し、
前記コンテンツ選択処理部は、視聴率情報をコンテンツ紹介情報に含ませることを特徴とする請求項3記載の映像コンテンツ配信システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000388583A JP3818845B2 (ja) | 2000-12-21 | 2000-12-21 | 広告割付方法、映像コンテンツ配信システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000388583A JP3818845B2 (ja) | 2000-12-21 | 2000-12-21 | 広告割付方法、映像コンテンツ配信システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002191037A JP2002191037A (ja) | 2002-07-05 |
JP3818845B2 true JP3818845B2 (ja) | 2006-09-06 |
Family
ID=18855291
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000388583A Expired - Fee Related JP3818845B2 (ja) | 2000-12-21 | 2000-12-21 | 広告割付方法、映像コンテンツ配信システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3818845B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7432955B2 (ja) | 2019-12-02 | 2024-02-19 | 株式会社コナミデジタルエンタテインメント | サーバシステム、プログラム及び広告管理サーバの制御方法 |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8020084B2 (en) * | 2005-07-01 | 2011-09-13 | Microsoft Corporation | Synchronization aspects of interactive multimedia presentation management |
WO2008013387A1 (en) * | 2006-07-24 | 2008-01-31 | Hanaromedia Co., Ltd. | System and method for providing advertisement with continuous display of grouped multiple independent contents |
KR100779661B1 (ko) | 2007-03-27 | 2007-11-26 | 주식회사 문화방송 | 컨텐츠를 이용한 광고 시스템 및 그 방법 |
JP5181714B2 (ja) * | 2008-02-18 | 2013-04-10 | 株式会社寺岡精工 | 情報配信システム |
JP5269727B2 (ja) * | 2009-09-04 | 2013-08-21 | ヤフー株式会社 | コンテンツ挿入管理装置、方法及びプログラム |
CN105578222B (zh) * | 2016-02-01 | 2019-04-12 | 百度在线网络技术(北京)有限公司 | 一种信息推送方法和装置 |
WO2020118542A1 (zh) * | 2018-12-12 | 2020-06-18 | 深圳柔宇电子技术有限公司 | 一种服饰、系统及应用于服饰的移动广告播放方法 |
-
2000
- 2000-12-21 JP JP2000388583A patent/JP3818845B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7432955B2 (ja) | 2019-12-02 | 2024-02-19 | 株式会社コナミデジタルエンタテインメント | サーバシステム、プログラム及び広告管理サーバの制御方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2002191037A (ja) | 2002-07-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7895078B2 (en) | User-driven data network communication system and method | |
US10547907B2 (en) | Personal casting system | |
US20150326948A1 (en) | Audio/video advertising network | |
US20100138292A1 (en) | Method for providing and searching information keyword and information contents related to contents and system thereof | |
JP2019022072A (ja) | コンテンツ配信装置およびコンテンツ配信システム | |
JP2006277764A (ja) | 広告を挿入するためインターネットブラウザを使用する広告方法およびシステム | |
EP2018063A2 (en) | Information providing system, information receiving apparatus, information providing apparatus, information providing method and program | |
JP2002245056A (ja) | 注文型マルチメディアコンテンツ提供サービスシステム及び方法 | |
CN1987920A (zh) | 广告投放方法及其实现方法 | |
JP3818845B2 (ja) | 広告割付方法、映像コンテンツ配信システム | |
JP4338510B2 (ja) | 映像コンテンツ配信装置及びそのシステム | |
JP2002259433A (ja) | コンテンツストリーム配信プログラム、方法、装置及び記録媒体 | |
JP4219568B2 (ja) | デジタルコンテンツのオンライン取引支援システム、方法、コンピュータプログラム、記録媒体 | |
JP6206773B2 (ja) | 番組連動広告システム及び番組連動広告サーバ | |
JP2002230392A (ja) | 広告自動組込システム | |
JP4266929B2 (ja) | コンテンツ情報処理システム、方法 | |
JP2001325520A (ja) | 広告配信システムと広告配信サーバと広告主装置 | |
JP2004021326A (ja) | 自動情報配信システム、方法、サーバ及びプログラム、並びに表示端末及び操作端末 | |
KR100413244B1 (ko) | 사용자 맞춤형 동영상 기반 인트로 광고 시스템 및 방법 | |
JP2003085439A (ja) | 広告情報流通システム | |
JP2018050271A (ja) | コンテンツ配信システム、コンテンツ配信方法およびコンテンツ再生装置 | |
JP2002189653A (ja) | ホームページへのアクセス装置及びアクセス方法、読み取り装置、記号体を掲載した媒体並びにチャネルコードを利用したインターネット広告機能を有するurl中継システム | |
JP2004064343A (ja) | Tv番組録画配信システム、tv番組録画配信方法、およびそのプログラム | |
JP2003316689A (ja) | 広告装置及び広告方法 | |
JP2007233865A (ja) | 広告提供システム、広告表示装置、情報提供装置、広告提供方法およびプログラム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060328 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060515 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060613 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060613 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |