JP3817706B2 - 水琴壷 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は瓶の底に溜った水面に、水滴を適宜時間的間隔で落下させ、落下音が反響して微妙な音を発生させる水琴壷に関する。
【0002】
【従来技術】
日本庭園において露地の手水鉢や蹲の側に瓶を伏せて土中に埋め、瓶の底にあけた小さな穴からしただり落ちる水滴が、底に溜った水の面に当たって琴の音に似た音を発生する水琴窟が作られている。
しかし、従来の水琴窟は素焼の瓶を土中に埋めているために、発生する音が小さく、極めて閑静な場所であることを要し、且つ瓶の底の水深は一定でなければならないのであるが、排水によって地下水の上昇する場所では設置不能である。その反面、排水が地下に浸透し易いと底に水面が形成出来ず、従って水滴による反響音が生じない。更に、一旦設置出来てもゴミ、土砂の流入という問題が避けられず、ゴミ、土砂が流入した場合は掘り出して復元するか、或いは放棄するかと言うことになり、水琴窟の設置は極めて制限される。
【0003】
上記水琴窟の難点を解消するために、何処にでも設置出来る構造として、水琴窟の代わりに壷の形状をした水琴壷があり、これを地上に置くことに依って水琴窟と同様の効果をもたせたものがある。例えば、実開昭61−27196号公報には壷本体の上部を蓋部にて閉塞せしめると共に該蓋部の上部に水受部を形成せしめ、蓋部には内部の注水される貯水の水面に対向して水滴の落下孔と音出口を貫設形成せしめたことを特徴とする響音を発する壷体について記載されている。しかし、この壷体は壷本体と蓋部とからなり、蓋部に水受部を形成し、この水受部より壷本体の水面に対向して水滴の落下孔と音出口を貫設形成せしめているため、製造が容易でなく、また、水受部が露出しているためゴミの混入は避けられない等の問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者はこれらの欠点を解決するために、何処にでも設置出来る構造とし、且つ、音量及び音質の向上された水琴壷を得るために種々検討した結果、本発明を完成したもので、本発明は、従来のものに比して良好な音質及び大きな音量を有し、造園構成要素として貢献できる水琴壷を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ほぼ中央部に口部を有する本体瓶と、該本体瓶の口部に水滴用貯水瓶を載置し、該水滴用貯水瓶の口部を蓋体で塞いだ水琴壷であって、前記本体瓶の底部に立ち上り排水栓、若しくは側壁に排水口を設け、前記水滴用貯水瓶の底部に水滴落下用の穴を設けると共に該穴の外周に沿って立ち上った管を設け、該管の中間部壁面に穴を穿設し、該穴とミニコック、フロート付き水滴取入口とを柔軟性チューブを連結し、該水滴取入口より水滴を形成するのに要する水量を取り入れ、前記管に水滴の形成と水滴音送出との機能を併せもたせ、且つ、前記水滴用貯水瓶の壁部に透孔を穿設して水滴音放出口としたことを特徴とする水琴壷である。
【0006】
即ち、本発明は、本体瓶の底部に立ち上り排水栓若しくは側壁に排水口を設けてあるため本体壷の底部には常に一定の水深の水が存在し、また、水滴は水滴落下用の穴の外周の管(音響送出管)を伝って落下するため常に変わらぬ音質が得られ、発生した音は音響送出管により、又音響送出管も二次的に音響効果を高め、貯水瓶上部の空間と蓋の空洞も互いに干渉し合って三次的に音響の向上に一層の効果を上げることができる。
【0007】
【発明の実施の態様】
本発明にかかる水琴壷の材質としては特に限定されるものではない。例えば、ドラム罐を利用しても、プラスチック成形でも、それぞれそれなりに面白い効果が得られるが、主眼とする日本庭園に溶け込む形状、味わいは陶磁製のものが優れている。そして、従来の水琴窟は瓶が低温焼成の素焼であることが多く、本発明かかる水琴壷も素焼で構成しても良いが、高温本焼成し、釉薬を施すか、或いは焼締めにすることによって堅牢となり、音量と音質の向上を図ることが出来た。従って、高温焼成した陶磁器で構成することが好ましい。
本発明にかかる水琴壷の大きさについても特に限定はされるものではないが、この水琴壷は庭園に風雅さと高い精神性を付加するものであるため、その大きさについては、或る程度の存在感が必要であるから、全高900mmから1,800mm程度のものが好ましく、本体瓶の大きさとしては500mm〜1,000mm程度である。
【0008】
次に本発明の水琴壷を図面をもって具体的に説明する。図1は本発明にかかる水琴壷の正面図であって本体瓶1、水滴用貯水瓶2及び蓋体3によって構成されている。本体瓶1は、底部に立ち上がり排水栓4、若しくは側壁に排水口5が設けられており、常に排水栓4もしくは排水口5の位置まで一定の水深を保つようにする。そして、底部には玉砂利もしくはビ−玉10を敷いていることが好ましく玉砂利、若しくはビー玉10を投入、若しくは取り出すことに依って最適の水深に調整することが出来る。そして、本体瓶の水面に水滴が当って水音を発するので、本体瓶は水滴音一次発生装置と言うことが出来る。
水滴用貯水瓶2は本体瓶1の口部に載置してあり、水滴用貯水瓶2は水滴形成に必要な水を貯めるための瓶である。その底部の中央に大きく立ち上がった管(音響送出管)6を突設し、該管(音響送出管)6は水滴形成機能と共に水滴が落下して本体瓶の水面に当って生じた音を送出する音響送出機能を併せ持っている。そして、管(音響送出管)6の中間部壁面にビニ−ル又はエスロンのような柔軟耐久性のあるチュ−ブにミニコックを付けこれをフロ−トで水面に浮く構造にした水滴取入口7を設け、これによって水滴形成に要する水の流れる量を調節する。この水滴の流れる速度は医療時に適用される点滴の速度か、それを若干上廻る速度が好ましい。水滴取入口から流下した水滴は音響送出管6の下部の曲面を伝って、その下に続く本体瓶の天井面状の部分に付着し最大限に生長した処で落下する。即ち表面張力を重力が上廻った時に落下して水滴音を作るのである。このように水滴の調節は水琴壷にして初めて可能になるのである。
水滴用貯水瓶2の上部は蓋体3をもって閉鎖する。水滴用貯水瓶2の上部空間と、その蓋3の空洞は音響送出管6を通過して来た水適音が互いに干渉し合って三次的に共鳴音となって、水滴用貯水瓶2の側壁に設けた水滴音放出口から最終的に水滴音となって外部に放出される。
【0009】
次に本発明の水琴壷の作用及び使用方法について説明する。
先ず、本体瓶1の立ち上がり排水栓4、若しくは側壁排水口5から外部に排水が始めるまで上から水を注ぐ、その結果、水深がそこで一定する。次に水滴用貯水瓶2の音響送出管6の最上部の穴若しくは水滴放出口から水が溢れ出る処まで水をいっぱいに張る。然る後、水滴取入口コック7を操作して好みの水滴落下速度に調節する。調節された水は音響送出管6の下部を流下してその下部の曲面を伝って天井面状の部分で最大限に生長した処で水滴となって落下する。蓋3は最初から被せておけばよい。
【0010】
従来の水琴窟にあっては地下水位が上がれば排水不能となり、又、雨水などが流入した場合にも水琴窟の機能は停止することになるが、本発明の水琴壷は本体瓶の底部に一定の水深を保つための排水栓もしくは側壁排水口が設けてあるので本発明の水琴壷においてはこのようなことは起きない。
また、水琴窟は大雨が降ってゴミ、土砂などが流入した場合、何分にも水滴流入口が瓶の底に開けた小さな穴であるから、ゴミ、土砂の排出はまず困難であるが、本発明の水琴壷は地上に置いてあるだけであるから、横に倒すだけで極めて容易に内部を清掃することが出来るのである。又水琴窟は底に溜った水の深さを調整することは困難であるが、地上に置いただけの水琴壷は確実に一定の水位が保たれる。
【0011】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明の水琴壷は日本庭園、茶庭としての露地、坪庭などに適し、ビルの中の小庭園、料亭、日本料理店などの中庭、露地など、静かで落ち着ける場所の演出に多大の効果がある。造園技法上、庭園の構成要素となり得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の全体縦断面である。
【符号の説明】
1 水滴音一次発生装置(本体瓶) 2 水滴用貯水瓶
3 蓋体 4 排水栓 5 排水口 6 管(音響送出管)
7 水滴取入口コック 8 水滴音放出口 9 水滴形成部
10 玉砂利又はビー玉

Claims (2)

  1. ほぼ中央部に口部を有する本体瓶と、該本体瓶の口部に水滴用貯水瓶を載置し、該水滴用貯水瓶の口部を蓋体で塞いだ水琴壷であって、前記本体瓶の底部に立ち上り排水栓、若しくは側壁に排水口を設け、前記水滴用貯水瓶の底部に水滴落下用の穴を設けると共に該穴の外周に沿って立ち上った管を設け、該管の中間部壁面に穴を穿設し、該穴とミニコック、フロート付き水滴取入口とを柔軟性チューブを連結し、該水滴取入口より水滴を形成するのに要する水量を取り入れ、前記管に水滴の形成と水滴音送出との機能を併せもたせ、且つ、前記水滴用貯水瓶の壁部に透孔を穿設して水滴音放出口としたことを特徴とする水琴壷。
  2. 陶器又は磁器により構成されている請求項1記載の水琴壷。
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