JP3816224B2 - Beem測定装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、超高真空中で作製した試料のBEEM(弾道電子放射顕微鏡:Ballistic Electron Emission Microscopy)観察を、試料の作製から真空を破ることなく、超高真空中で実施することを可能にしたBEEM測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
金属−半導体(MS)接合および金属−絶縁体−半導体(MIS)接合は、大規模集積回路(ULSI)の性能に影響する重要な構成要素であるばかりでなく、シリコンカーバイド(SiC)やダイヤモンドなどの新しい半導体材料にとっても重要な研究テーマである。
【0003】
例えば、金属と半導体との接合界面には、電位障壁いわゆるショットキー障壁が生じることが知られている。このショットキー障壁は整流作用を有し、この整流作用を示すMS接合いわゆるショットキー接合は、ショットキーバリヤダイオードなどとして利用されており、半導体素子の基本となるものである。また、絶縁体を介在させた金属と半導体との接合は、いわゆるMIS接合に基く電位障壁高さを有しており、それに基づいてショットキーゲートトランジスタなどの機能素子に適用されている。
【0004】
MS接合やMIS接合においては、まずそれらが有する電位障壁を制御することが素子の設計、作製上重要であるが、障壁の形成機構は統一的な理解がまだなされておらず、現状のMS接合やMIS接合を有する電子素子は、それらの界面の総体的なポテンシャル障壁を利用しているにすぎない。例えば、単に界面のショットキー障壁などを制御するだけでなく、ナノレベルの領域で障壁高さが異なる界面を存在させることができれば、ナノレベルでの半導体素子の微細化、さらには新たな機能素子への応用展開を図ることが可能となることが予想される。
【0005】
しかし、従来のショットキー障壁の測定は、あくまでMS接合やMIS接合の測定接合領域内のショットキー障壁高さが同一であることを前提としており、測定領域内で平均化された情報しか得られていない。これは従来の電気的・光学的な測定手法の空間分解能に制約があるためである。このような従来のショットキー障壁の測定結果では、到底ナノレベルの領域での界面制御などを達成することはできないため、ナノメートルの空間分解能を備えた界面電子物性評価技術の確立が強く望まれている。
【0006】
一方、このような要望に答える技術として、最近、弾道電子放射顕微鏡(Ballistic Electron Emission Microscopy:BEEM)が注目されている。BEEMは走査トンネル顕微鏡(Scanning Tunneling Microscopy:STM)から派生した技術であり、MS接合界面やMIS接合界面のショットキー障壁高さをナノメートルの空間分解能で評価することが可能な技術である。
【0007】
すなわち、図13に示すように、探針(STMチップ)tから金属膜Mの表面にトンネルした電子のうち、一部は金属膜M中で散乱されることなく、エネルギーを保ったまま界面に到達する。この電子を弾道電子(Ballistic Electron)と呼ぶ。弾道電子の一部は、さらに界面の障壁をトンネルして半導体Sに侵入する。この電子による電流は、BEEM電流と呼ばれ(ショットキー電流もしくはコレクター電流とも呼ぶ)、弾道電子のエネルギー、ショットキー障壁高さ、金属膜Mの膜厚、表面のモホロジーなどの関数である。特に、弾道電子が十分に界面に到達する条件では、BEEM電流はショットキー障壁高さ付近から急激に増加する。従って、この立ち上がりを測定することによって、その場所でのショットキー障壁高さを知ることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のBEEMはBEEM電流の測定のみに着目されており、金属膜の成膜段階からの制御などについては考慮されていない。
【0009】
例えば、分子線エピタキシー法(Molecular Beam Epitaxy Method:MBE法)などの超高真空中で成膜する際の基板温度や蒸着速度などを制御することが可能な成膜方法で、清浄な半導体基板上に金属膜などを成膜したとしても、BEEM観察を実施する以前に大気雰囲気などを経ると、酸素、水、有機物などの不純物が吸着する。これら不純物は表面・界面の測定や制御を妨げるため、ナノメートルの領域で界面電子物性を正確に測定、評価することができなくなる。
【0010】
また、BEEM電流を測定するにあたっては、半導体基板および金属膜の双方に電極を取り付ける必要がある。この電極の取り付けも界面電子物性の正確な測定、評価を困難にさせている。
【0011】
上述したように、MS接合やMIS接合のポテンシャル障壁を制御することにより、均一なポテンシャル障壁を有する界面を作製すると共に、ナノレベルの領域でポテンシャル障壁の異なる界面を共存させることができれは、ナノレベルでの半導体素子の微細化、さらにはメゾスコピック素子などの新たな機能素子への応用展開を図ることが可能となることが予想される。このようなナノレベルでの半導体素子の微細化や新たな機能素子を実現する上で、MS接合やMIS接合の界面電子物性をナノメートルの空間分解能で正確にかつ容易に測定、評価することを可能にした技術が強く望まれている。
【0012】
本発明は、このような課題に対処するためになされたもので、BEEM測定用試料の作製からBEEM観察までを一括して制御すると共に、MS接合やMIS接合のBEEM電流をナノメートルの空間分解能で正確にかつ容易に測定、評価することを可能にしたBEEM測定装置を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明のBEEM測定装置は、試料ホルダに保持された半導体基板上に、真空雰囲気下で直接もしくは中間層を介して金属膜を形成するBEEM試料作製手段と、前記金属膜から前記半導体基板に流れるBEEM電流を真空雰囲気下で測定するBEEM手段と、前記試料ホルダに保持された前記金属膜を有する半導体基板を、真空雰囲気下で前記BEEM試料作製手段から前記BEEM手段まで搬送する搬送路と、前記搬送路内において、前記試料ホルダを固定するバネ状部材、前記半導体基板に第1の電極を接触させるバネ弾性を有する第1の電極部材、および前記金属膜にAuまたはPtからなる接触部を有する第2の電極を 5N 以下の圧力で接触させるバネ弾性を有する第2の電極部材とを備えるBEEM用ホルダに、前記金属膜を有する半導体基板を保持する前記試料ホルダを前記バネ状部材で固定すると同時に、前記半導体基板および前記金属膜それぞれにBEEM電流測定用の前記第1および第2の電極を電気的に接続させる手段とを具備し、前記BEEM試料作製手段から前記搬送路を介して前記BEEM手段までが1×10-7Pa以下の真空雰囲気に保たれていることを特徴としている。
【0014】
本発明のBEEM測定装置において、さに前記電極を接続する手段は、前記試料ホルダが前記BEEM用ホルダに固定されるまで、前記第2の電極部材を保持するフックと、前記第2の電極部材を前記フックから解放して、前記金属膜に前記第2の電極を接続させる手段とを具備することを特徴としている。
【0015】
さらに、本発明のBEEM測定装置において、前記BEEM試料作製手段としては例えば分子線エピタキシー法による成膜装置が用いられる。
【0016】
本発明のBEEM測定装置は、真空搬送路を介して接続されたBEEM試料作製手段とBEEM手段とを有し、かつBEEM試料作製手段から搬送路を介してBEEM手段までが 1×10-7Pa以下の真空雰囲気に保たれている。さらに、従来BEEMの正確な測定、評価を困難にさせていた半導体基板および金属膜の双方への電極の取り付けについても、BEEM試料作製手段からBEEM手段への真空搬送経路で実施している。
【0017】
このような本発明のBEEM測定装置によれば、BEEM試料の作製からBEEM観察までを、酸素、水、有機物などの表面・界面の測定や制御を妨げる不純物を吸着させることなく、高真空雰囲気中で実施することができる。従って、ナノメートルの空間分解能でMS接合やMIS接合のBEEM電流、さらには界面電子物性を正確にかつ容易に測定、評価することが可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を実施するための形態について説明する。
【0019】
図1は本発明のBEEM測定装置の一実施形態の要部構造を示す平面図である。同図に示すBEEM測定装置は、超高真空雰囲気とすることが可能な試料搬送路1を具備している。試料搬送路1は、主搬送路1Aと副搬送路1Bとを有している。これら搬送路1A、1Bはそれぞれ真空チャンバを有し、これら真空チャンバ内に試料の搬送機構が配置されている。主搬送路1Aでは例えばラックピニオン機構を有する搬送機構が用いられる。
【0020】
主搬送路1Aの一方の端部側には、ゲートバルブ2を介して、ロードロック室3が設けられている。ロードロック室3は大気開放可能とされており、このロードロック室3から成膜・測定試料としての半導体基板が搬入される。この半導体基板は、後に詳述する試料ホルダに固定された状態で搬入される。
【0021】
主搬送路1Aには、それぞれゲートバルブ4、5を介して、BEEM試料作製手段としての超高真空成膜装置6と、超高真空BEEM(UHV−BEEM)装置7とが接続されている。UHV−BEEM装置7は、具体的には副搬送路1Bを介して主搬送路1Aに接続されており、副搬送路1BとUHV−BEEM装置7との間にゲートバルブ5が介挿されている。搬送路1A、1Bの真空チャンバと超高真空成膜装置6およびUHV−BEEM装置7とは、振動の伝達を遮断するために、ベローズ管で結合されている。
【0022】
これら搬送路1A、1B、超高真空成膜装置6およびUHV−BEEM装置7は、図示を省略したイオンポンプのような真空排気装置を有しており、これらにより 1×10-7Pa以下の真空雰囲気が保たれている。すなわち、ロードロック室3から成膜・測定試料としての半導体基板が搬入され後は、超高真空成膜装置6による金属膜などの成膜からUHV−BEEM装置7でのBEEM観察までの全ての工程(搬送工程を含む)を、 1×10-7Pa以下の超高真空中で実施することが可能とされている。全工程の雰囲気が 1×10-7Paを超えると、雰囲気中からの不純物の吸着によって、正確なBEEM観察が困難となる。具体的な装置全体としての背圧としては、例えば 2×10-8Pa程度に設定される。
【0023】
超高真空成膜装置6としては、例えば超高真空中で成膜する際の基板温度や蒸着速度などの制御性に優れた分子線エピタキシー(MBE)法を適用した成膜装置が用いられる。なお、本発明のBEEM測定装置におけるBEEM試料作製手段は、MBE成膜装置に限られるものではなく、測定・評価試料に応じて種々の成膜装置を適用することが可能である。
【0024】
主搬送路1Aのロードロック室3側に接続されている超高真空成膜装置6には、ロードロック室3から搬入された半導体基板が第1の真空マグネットローダ8によりセットされる。この際、図2に示すように、成膜・測定試料としての半導体基板9は試料ホルダ10に保持された状態で搬送される。
【0025】
図2に示す試料ホルダ10は、Taなどの高融点金属からなるホルダ本体11と、半導体基板9を上下から挟持する例えばアルミナからなる耐熱性絶縁部材12、13と、これら耐熱性絶縁部材12、13を固定するビス14とを有している。半導体基板9は、ホルダ本体11に接合固定された下側の耐熱性絶縁部材12上に載置され、その上に上側の耐熱性絶縁部材13を配置した後に、ビス14を締め付けることによって、ホルダ本体11とは絶縁された状態で試料ホルダ10に保持されている。なお、図中15はチャッキング用の穴である。
【0026】
MBE成膜装置などの超高真空成膜装置6で半導体基板9上に金属膜などを成膜してBEEM測定試料を作製するにあたって、半導体基板9を保持した試料ホルダ10は図3に示すように、MBE用サセプタ16に固定した状態でMBE成膜装置(6)内にセットされる。試料ホルダ10はMBE用サセプタ16に設置された板バネ17により固定されている。
【0027】
なお、MBE用サセプタ16は、図示を省略したが、Taなどの高融点金属からなるマスク材を有しており、このマスク材により半導体基板9の所定の位置に金属膜が成膜されてBEEM測定試料が作製される。図3は半導体基板9の所定の位置に、例えば直径 1.5mm程度の大きさを有する金属膜18が成膜された状態を示している。
【0028】
BEEM測定試料は、上記したように半導体基板9の所定の位置に少なくとも金属膜18を形成したものであり、この場合には金属−半導体(MS)接合を有するBEEM測定試料となる。BEEM測定試料はMS接合を有するものに限らず、金属−絶縁体−半導体(MIS)接合を有するものであってもよい。MIS接合を有するBEEM測定試料は、金属膜18の形成に先立って、半導体基板9上に絶縁膜を中間層として成膜することにより得られる。さらに、中間層は絶縁層に限らず、半導体基板9とは異なる半導体や金属膜18とは異なる金属であってもよい。このような中間層を有するBEEM測定試料は、それぞれの界面に応じた試料として使用される。
【0029】
ここで、金属膜18の材質は特に限定されるものではなく、Au、Ag、Pt、Cu、Alなどの各種の単体金属、あるいは合金などが使用される。また、金属膜18の厚さは20nm以下とすることが好ましい。金属膜18の厚さがあまり厚いと、中間層の存在の有無にかかわらず、金属−半導体の接合界面に弾道電子を注入した際に、半導体基板9に流れるBEEM電流(ショットキー電流/コレクタ電流)が小さくなりすぎ、BEEM電流の測定および制御が困難となる。
【0030】
半導体基板9と金属膜18との界面は、半導体基板9の初期表面を制御すると共に、金属膜18の形成を原子レベルで制御することによって、実質的に均一なポテンシャル障壁を有する界面とすることができる。例えば、単結晶半導体基板9の表面は、注意深く処理することにより、表面準位密度の低減と原子レベルでの表面平坦化が可能である。このような表面を有する半導体基板9上に、例えば超高真空MBE法で金属膜18を形成することによって、実質的に均一なポテンシャル障壁を有する界面が得られる。MS接合界面に中間層を介在させる場合についても同様である。
【0031】
また、中間層の構成材料としては、絶縁体、金属膜18とは異なる金属、または半導体基板9とは異なる半導体を使用することができる。中間層には、絶縁体や異種の金属または半導体からなる第3の物質を積極的に介在させたもの以外に、金属膜18と半導体基板9との反応層などを利用することもできる。このような中間層の厚さは10nm以下とすることが好ましい。
【0032】
中間層は金属−半導体接合界面に部分的に設けてもよい。このような中間層の形状は、半導体基板表面のテラスなどを利用することによって、所望のパターンに応じた形状とすることができる。すなわち、厚さ10nm以下の中間層は、例えば単結晶半導体基板の平坦なテラスを利用することによって、最大径が例えば 1〜 100nm程度の島状体として形成することができる。あるいは、ステップに沿って幅が例えば 1〜 100nm程度の帯状体として形成することができる。特定のテラスのみを覆うように、中間層を形成することも可能である。
【0033】
上述したように、MBE成膜装置などの超高真空成膜装置6で半導体基板9上に金属膜18(中間層を介在させる場合を含む)を形成したBEEM測定試料は、真空雰囲気が維持された主搬送路1Aに引き出された後、主搬送路1AによりUHV−BEEM装置7側に搬送される。BEEM測定試料の取り出しからUHV−BEEM装置7側への搬送は超高真空中で実施される。
【0034】
具体的には、MBE用サセプタ16に固定された状態の試料ホルダ10(BEEM測定試料を含む)は、主搬送路1Aの副搬送路1B側の端部まで真空雰囲気中を搬送される。この主搬送路1Aの副搬送路1B側の端部において、試料ホルダ10は第2の真空マグネットローダ19によりMBE用サセプタ16から引き抜かれる。なお、試料ホルダ10のみを搬送するようにしてもよい。
【0035】
一方、副搬送路1Bでは第3の真空マグネットローダ20によりBEEM用ホルダが供給され、図4に示すように、BEEM用ホルダ21にBEEM測定試料(金属膜(含中間層)18を有する半導体基板9)を保持する試料ホルダ10が固定される。
【0036】
試料ホルダ10は、図4の矢印方向からBEEM用ホルダ21に差し込まれる。試料ホルダ10は、図5に示すように、試料ホルダ10のホルダ本体11を受け台22と板バネなどからなるバネ状部材22との間に差し込むことによつて、BEEM用ホルダ21に固定される。バネ状部材22を利用することにより、試料ホルダ10のBEEM用ホルダ21への脱着が容易になる。
【0037】
上記したBEEM用ホルダ21への試料ホルダ10の固定と同時に、BEEM測定試料の半導体基板9および金属膜18の双方にBEEM電流測定用の電極が電気的に接続される。すなわち、BEEM電流の測定にあたっては、図6に示すように、半導体基板9に電極24を接続(オーミック接続)させると共に、金属膜18に電極24を接続させる必要がある。そして、探針(STMチップ)26から金属膜18にトンネル電流を流すことによって、BEEM電流が測定される。なお、図中27は中間層を示している。
【0038】
この実施形態のBEEM測定装置においては、電極24、25の具体的な接続に図7に示すような機構が用いられている。なお、図7はBEEM用ホルダ21の要部とBEEM測定用試料としての半導体基板9のみを示している。
【0039】
すなわち、半導体基板9側の第1の電極24は、上方に向けてバネ弾性を示す電極部材24aを有しており、試料ホルダ10をBEEM用ホルダ21に差し込むと同時に、半導体基板9に第1の電極24が接続(オーミック接続)される。第1の電極24の半導体基板9との接触部24bは、例えばAuやPtのような表面酸化しづらいと共に軟質な金属により構成されている。このような接触部24bにより、半導体基板9と第1の電極24との良好なオーミック接続が実現される。
【0040】
一方、金属膜18側の第2の電極25は、下方に向けてバネ弾性を示す電極部材25aを有している。ここで、図8に示すように、第2の電極25は試料ホルダ10がBEEM用ホルダ21に固定されるまで、フック28により保持されており、第1の電極24と第2の電極25との間には半導体基板9の挿入空間が形成されている。そして、試料ホルダ10をBEEM用ホルダ21に差し込むと同時に、第2の電極25はフック28から解放され、バネ弾性を有する電極部材25aにより金属膜18に第2の電極25が接続される。
【0041】
また、第2の電極25の金属膜18との接触部25bは、例えばAuやPtのような表面酸化しづらいと共に軟質な金属により構成されていると共に、電極部材25aによる金属膜18に対する接触部25bの接触圧が5N以下に調整されている。このように、第2の電極25の接触部をAuやPtなどで構成することによって、小さい接触圧で良好な電気的な接続を得ることが可能となる。第2の電極25の接触圧が大きいと、例えば厚さが20nm以下というような金属膜18を破壊してしまい、BEEM測定試料として機能しなくなってしう。一方、接触部25bを硬質金属で構成すると、5N以下というような接触圧では良好な電気的な接続を得ることができない。
【0042】
第1の電極24および第2の電極25は、それぞれBEEM用ホルダ21をBEEM装置に固定する翼部材29、30と電気的に接続されており、これら翼部材29、30を介してBEEM装置側の電極と電気的に接続される。
【0043】
上述したように、BEEM測定試料(金属膜(含中間層)18を有する半導体基板9)を保持する試料ホルダ10を、BEEM用ホルダ21に固定すると同時に、半導体基板9および金属膜18の双方にBEEM電流測定用の電極24、25を電気的に接続した後、BEEM用ホルダ21はUHV−BEEM装置7の試料準備室7aを介して、第4の真空マグネットローダ31によりBEEM測定室7bに搬送される。ここで、UHV−BEEM装置7はBEEM観察手段と共にSTM観察手段を有している。
【0044】
BEEM測定室7bにおいて、図6に示したように、探針(STMチップ)26から金属膜18にトンネル電流を流すと、金属膜18の表面に到達した電子のうち、金属膜18内で散乱されることなく界面に到達した電子(弾道電子)の一部が金属−半導体界面の電位障壁、いわゆるショットキー障壁を超えてBEEM電流(ショットキー電流もしくはコレクタ電流)として半導体基板9に流れる。弾道電子が十分に界面に到達する条件では、探針26に印加した電圧に対してショットキー障壁高さ付近からBEEM電流が急激に増加する。このようなBEEM電流の変化(BEEMスペクトル)に基づいて、その場所でのMS接合やMIS接合のショットキー障壁高さを測定、評価する。
【0045】
例えば、MIS接合はそれに基くショットキー障壁高さを有している。このMIS接合に基くショットキー障壁高さが弾道電子のエネルギーより小さい場合にはBEEM電流が流れるが、それより大きい場合には中間層としての絶縁層(I)が弾道電子を散乱することによって、BEEM電流は流れない。一方、MS接合はそれに基くショットキー障壁高さを有している。このMS接合のショットキー障壁高さはMIS接合に比べて十分に小さいため、MIS接合ではトンネルできない弾道電子であっても、ショットキー障壁高さに応じたBEEM電流として半導体基板9に流れる。このようなBEEM電流の測定結果に基づいて、MS接合やMIS接合のショットキー障壁高さをナノメートルの空間分解能で測定、評価することができる。
【0046】
上述した実施形態のBEEM測定装置においては、BEEM試料作製手段としての超高真空成膜装置6とUHV−BEEM装置7とが、高真空雰囲気とすることが可能な試料搬送路1により接続されていると共に、超高真空成膜装置6からUHV−BEEM装置7までが 1×10-7Pa以下の真空雰囲気に保たれている。そして、ロードロック室3から成膜・測定試料としての半導体基板9が搬入された後は、成膜からBEEM測定までの全工程が超高真空雰囲気中で実施される。従って、表面・界面の測定や制御の妨げとなる雰囲気からの酸素、水、有機物などの吸着は大幅に軽減され、これによってMS接合やMIS接合のBEEM電流を正確に測定、評価することが可能となる。
【0047】
また、従来BEEMの正確な測定、評価を困難にさせていた半導体基板9および金属膜18の双方への電極の取り付けについても、高真空雰囲気とすることが可能な試料搬送路1で実施される。従って、電極の接続に伴う工数を削減することができる上に、電極の接続による試料表面や界面の汚染などを有効に防止することが可能となる。これもBEEM電流の測定、評価の正確性の向上に大きく寄与する。
【0048】
このようなBEEM測定装置によれば、各種試料のMS接合やMIS接合のBEEM電流を正確にかつ容易に測定、評価することができ、これに基づいて各界面のショットキー障壁高さ、さらには界面電子物性をナノメートルの空間分解能で正確に測定、評価することが可能となる。また、このような本発明のBEEM測定装置は、MS接合やMIS接合を有する超高集積素子、またショットキー電流やショットキー障壁高さが異なる複数の領域をナノレベルで複合した電子素子、さらには新たな機能素子の開発などに大きく貢献する。
【0049】
次に、上述した実施形態のBEEM測定装置の使用例について述べる。
【0050】
Si(111)-(7×7)基板の表面を (111)面に対して 3°の角度で研磨した。このSi(111) 基板を試料ホルダ10にセットした後、BEEM測定装置にロードロック室3から搬入する。装置全体の背圧は 2×10-8Pa以下とした。
【0051】
BEEM測定装置において、まずMBE成膜装置6でSi(111) 基板の清浄な傾斜面(研磨面)上にはCaF膜が約 1MLに相当する量で成膜され、次いで CaF2 膜が平均として約 1MLに相当する量で成膜される。これらCaF膜およびCaF2 膜の成膜は、Si(111) 基板を約 700℃に加熱して実施した。次に、基板温度を室温まで下げた後、Au膜が約50MLに相当する量で成膜される。
【0052】
成膜が終了したSi(111) 基板は、試料ホルダ10に保持された状態でMBE成膜装置6から主搬送路1Aに引き出され、主搬送路1Aの他方の端部側まで搬送される。ここで、試料ホルダ10がBEEM用ホルダ21に固定されると同時に、Si(111) 基板およびAu膜の双方にBEEM電流測定用の電極が電気的に接続される。
【0053】
BEEM用ホルダ21は、UHV−BEEM装置7の試料準備室7aを介してBEEM測定室7bに搬送され、ここでBEEM観察およびSTM観察が行われる。各層の成膜からSTM、BEEM観察まで、 2×10-8Pa以下の超高真空雰囲気中で実施される。
【0054】
図9および図10は同じ場所のSTM像の模式図(図9)およびBEEM像の模式図(図10)である。図9から表面は40〜60nmの幅を持つテラスと 1.0〜 1.5nmの段差を持つステップからなっていることが分かる。これらステップとテラスからなる表面のモホロジーは、Si(111) 基板の傾斜面に起因するものであり、Au膜を成膜した後も試料表面は基板形状を反映したものとなっている。
【0055】
試料表面を詳しく観察すると、図9に示したテラスT1とテラスT2とでは表面のモホロジーが異なっており、テラスT1はテラスT2に比べて表面の凹凸が小さいことが分かる。また、図10のBEEM像の模式図において、テラスT2は数pAのBEEM電流が検出できる明るい領域に相当し、テラスT1はBEEM電流がほとんど検出できない(あるいは非常に小さい)暗い領域に相当する。
【0056】
図11は、これらテラスT1上およびテラスT2上で得られた代表的なBEEM電流のチップ電圧依存性、すなわちBEEMスペクトルである。図11中SP1はテラスT1上のBEEMスペクトルであり、SP2はテラスT2上のBEEMスペクトルである。
【0057】
SP2ではBEEM電流が0.75eV付近から立上がり、その後チップ電圧に比例して増加している。このことから、テラスT2では電位障壁高さが約0.75eVであることが分かる。これはAu/Si(111) 接合で測定されたショットキー障壁高さと同等の値である。一方、SP1ではBEEM電流が 3.5eV付近から立上がるが、その後飽和している。テラスT1では障壁高さが約 3.5eVと、ショットキー障壁よりはむしろAu/CaF2 /SiというMIS構造に伴う障壁が形成されていることを示唆している。
【0058】
このように、MBEによるCaF膜、CaF2 膜およびAu膜の成膜からSTM観察、BEEM観察までを一括して超高真空雰囲気中で実施することによって、例えば図12に模式的に示すように、約 1MLのCaF膜31および約 2MLのCaF2 膜32が介在されたAu/Si接合、すなわちAu/CaF2 /Si接合を有するテラスT1と、約 1MLのCaF膜31のみが介在されたAu/Si接合を有するテラスT2とが、Si(111) 基板9上に形成されていることが確認された。なお、テラスT1上のみにCaF2 膜が形成されていることは、オージェ電子分光法によるCaとSiの分布からも確認された。
【0059】
ここで、界面がCaFのテラスT2の電位障壁は0.75eVで、Au/Siのショットキー障壁の高さに近い値を持つ。一方、テラスT1では界面に約 1MLの CaFと約 2MLのCaF2 が存在している。この約 2MLのCaF2 はもはや絶縁物としてのバンド構造を持ち、界面に 3.5eVの電位障壁を形成していると考えられる。従って、図12に示したように、弾道電子のエネルギーが 2eVの場合、テラスT2の界面はトンネルできるが、テラスT1の界面はトンネルできない。BEEM像の明暗はこれらに基づくものである。
【0060】
上述したMIS接合を有するテラスT1およびMS接合を有するテラスT2は、例えば40〜60nm程度の幅を有する各テラスに応じて作り分けることができるため、MIS接合を有する素子領域とMS接合を有する素子領域とをナノレベルで制御できることを示唆している。
【0061】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のBEEM測定装置によれば、BEEM測定用試料の作製からBEEM観察までを一括して真空雰囲気中で制御することができ、これによりMS接合やMIS接合のBEEM電流をナノメートルの空間分解能で正確にかつ容易に測定、評価することが可能となる。このような本発明のBEEM測定装置は半導体素子の超微細化、新たな機能素子の開発などに大きく貢献するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態によるBEEM測定装置の要部構造を示す平面図である。
【図2】 図1に示すBEEM測定装置で用いる試料ホルダの一構成例を示す図である。
【図3】 図2に示す試料ホルダをMBE用サセプタに固定した状態を示す平面図である。
【図4】 図1に示すBEEM測定装置で用いるBEEM用ホルダの一構成例および図2に示す試料ホルダをBEEM用ホルダに固定した状態を示す図である。
【図5】 図4に示すBEEM用ホルダで試料ホルダを固定する際の一構成例を示す断面図である。
【図6】 BEEM観察における電極接続状態を説明するための図である。
【図7】 図4に示すBEEM用ホルダでBEEM用試料に電極を接続する際の一構成例を示す断面図である。
【図8】 図6に示す電極接続構造におけるBEEM用試料の挿入状態を示す断面図である。
【図9】 本発明のBEEM測定装置の使用例で作製した試料のSTM像を模式的に示す図である。
【図10】 図9に示すSTM像と同一箇所のBEEM像を模式的に示す図である。
【図11】 本発明のBEEM測定装置の使用例で作製した試料のBEEMスペクトルの測定結果を示す図である。
【図12】 本発明のBEEM測定装置の使用例で作製した試料の構造および弾道電子の状態を模式的に示す図である。
【図13】 BEEMの測定原理を説明するための図である。
【符号の説明】
1……試料搬送路
6……超高真空成膜装置
7……UHV−BEEM装置
9……半導体基板
10……試料ホルダ
18……金属膜
21……BEEM用ホルダ
22……バネ状部材
24……第1の電極
25……第2の電極
28……フック

Claims (5)

  1. 試料ホルダに保持された半導体基板上に、真空雰囲気下で直接もしくは中間層を介して金属膜を形成するBEEM試料作製手段と、
    前記金属膜から前記半導体基板に流れるBEEM電流を真空雰囲気下で測定するBEEM手段と、
    前記試料ホルダに保持された前記金属膜を有する半導体基板を、真空雰囲気下で前記BEEM試料作製手段から前記BEEM手段まで搬送する搬送路と、
    前記搬送路内において、前記試料ホルダを固定するバネ状部材、前記半導体基板に第1の電極を接触させるバネ弾性を有する第1の電極部材、および前記金属膜にAuまたはPtからなる接触部を有する第2の電極を 5N 以下の圧力で接触させるバネ弾性を有する第2の電極部材とを備えるBEEM用ホルダに、前記金属膜を有する半導体基板を保持する前記試料ホルダを前記バネ状部材で固定すると同時に、前記半導体基板および前記金属膜それぞれにBEEM電流測定用の前記第1および第2の電極を電気的に接続させる手段とを具備し、
    前記BEEM試料作製手段から前記搬送路を介して前記BEEM手段までが1×10-7Pa以下の真空雰囲気に保たれていることを特徴とするBEEM測定装置。
  2. 請求項記載のBEEM測定装置において、
    前記電極を接続する手段は、前記試料ホルダが前記BEEM用ホルダに固定されるまで、前記第2の電極部材を保持するフックと、前記第2の電極部材を前記フックから解放して、前記金属膜に前記第2の電極を接続させる手段とを具備することを特徴とするBEEM測定装置。
  3. 請求項1または請求項2記載のBEEM測定装置において、
    前記BEEM試料作製手段は、分子線エピタキシー法による成膜装置を有することを特徴とするBEEM測定装置。
  4. 請求項3記載のBEEM測定装置において、
    前記半導体基板を保持した前記試料ホルダは、分子線エピタキシー用サセプタに固定された状態で前記BEEM試料作製手段に搬送されることを特徴とするBEEM測定装置。
  5. 請求項4記載のBEEM測定装置において、
    前記金属膜を有する半導体基板を保持した前記試料ホルダは、前記分子線エピタキシー用サセプタから引き抜かれた後、前記BEEM用ホルダに差し込まれることを特徴とするBEEM測定装置。
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