JP3815995B2 - 光送信装置および光波長割り当て方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光送信装置に関し、より特定的には、複数の情報チャネルにおける情報信号を光パケットとして多重伝送し、当該光パケット毎に波長を時間的に切り替えて出力する光送信装置および光波長の割り当て方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図8は、従来の光送信装置を含む従来の光伝送システムの構成を示したブロック図である。この従来の光送信装置は、情報チャネルの情報信号を光パケットとして多重伝送し、波長可変光源に印加する波長制御電流を変化させて、当該光パケット毎に当該波長を時間的に切り替えて出力する。以下、図8を参照しながら、従来の光送信装置を含む光伝送システムについて説明する。
【0003】
図8において、従来の光伝送システムは、光送信装置1000と、光伝送部2000と、波長ルータ2030と、第1ないし第nの受信部2041〜204nとを備える。さらに、光送信装置1000は、メモリ部1010と、データ部1020と、制御部1030と、波長可変光源1040と、光変調部1050とを含む。また、光伝送部2000は、伝送路2010と、光増幅部2020とを含む。
【0004】
まず、光送信装置1000において、メモリ部1010は、波長可変光源1040における波長と波長制御電流との関係を示す波長−電流テーブルを有している。また、データ部1020は、光パケットを用いて伝送しようとする情報信号と、当該情報信号の情報チャネルに対応する光パケットの波長を示す波長情報とを出力する。制御部1030は、メモリ部1010における波長−電流テーブルを参照して、データ部1020から出力された波長情報に対応する波長制御電流を決定し、各光パケットごとに波長可変光源1040へ印加する。波長可変光源1040は、制御部1030から印加される波長制御電流によって決定された波長を有する光を出力する。光変調部1050は、データ部1020から出力された情報信号を用いて、波長可変光源1040から出力された光を変調することにより、光パケットを生成して出力する。
【0005】
次に、光伝送部2000において、伝送路2010は、光変調部1050から出力された光パケットを伝送する。典型的には、伝送路2010は、光ファイバである。また、光増幅部2020は、伝送路2010を介して伝送される光パケットを増幅する。典型的には、光増幅部2020は、エルビウム添加光ファイバ増幅器(EDFA)である。
【0006】
波長ルータ2030は、異なる複数の出力ポートを有しており、伝送路2010を介して伝送されてきた光送信装置1000からの光パケットを、当該波長と一意に対応する出力ポートからそれぞれ分岐出力する。
【0007】
第1ないし第nの受信部2041〜204nは、波長ルータ2030の出力ポートに対応して設けられており、波長ルータ2030から出力された光パケットを電気信号(すなわち、もとの情報信号)に変換する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の光伝送システムにおいて、以下のような3つの問題点がある。まず、第1の問題点について説明する。従来の光送信装置1000における波長可変光源1040は、その特性上、波長に依存して出力パワーにばらつきが生じる。そのため、単位時間(例えば、32個の光パケットを送出する時間)内において、情報チャネルに対応する光パケットの発生頻度(以下、情報チャネル帯域幅と称する)が大きいものに対して、出力パワーが大きい波長を割り当てると、光伝送部2000に入力される光信号の平均パワーが大きくなり、出力パワーが小さい波長を割り当てると、平均パワーは小さくなる。したがって、光伝送部2000に入力される光信号の平均パワーを所定の値に近づけるためには、情報チャネル帯域幅を考慮する必要がある。
【0009】
また、情報チャネル帯域幅の変化量(以下、情報チャネル帯域可変幅と称する)が大きいものに対して、出力パワーが大きい波長を割り当てると、光伝送部2000に入力される光信号の平均パワーが時間的に大きく変動することになる。すなわち、情報チャネル帯域幅が変動すると、単位時間あたりの各光パケットの割合がそれぞれの単位時間毎に変化して、光信号の平均パワーが時間的に変動することになる。したがって、光伝送部2000に入力される光信号の平均パワーが時間的に大きく変動しないようにするためには、情報チャネル帯域可変幅を考慮する必要がある。
【0010】
にもかかわらず、従来の光伝送システムにおいては、情報チャネル帯域幅や情報チャネル帯域可変幅を考慮して光波長を割り当てていないために、システム全体の伝送特性が影響を受けて、安定した伝送特性を得ることができないという問題がある。すなわち、システム設計時において定められた光伝送部2000中の光増幅部2020の利得またはその変動幅が許容される範囲を超えると、システム全体の伝送特性に悪影響が生じ、安定した伝送特性を得ることができないという問題が生じる。
【0011】
次に、第2の問題点について説明する。従来の光送信装置1000の波長可変光源1040において、波長制御電流が大きく変動すると、当該電流値の設定精度が悪くなる。しかし、従来の光伝送システムにおいては、波長制御電流が大きく変動しないように、情報チャネル帯域幅や情報チャネル帯域可変幅を考慮して光波長を割り当てていないために、当該電流値の設定精度が悪くなり、結果的に伝送特性に悪影響が生じるという問題点がある。
【0012】
最後に、第3の問題点について説明する。各情報チャネルのうち、優先度の高い情報チャネルは、確実に情報を伝送することができなければならない。そのためには、当該優先度の高い情報チャネルにおいて、信号対雑音比(S/N)などの受信特性を向上させる必要がある。しかし、従来の光伝送システムにおいては、波長可変光源1040における出力パワーと波長との関係を考慮して光波長を割り当てていないため、優先度の高い情報チャネルにおいて、確実に情報を伝送することが考慮されていないという問題点がある。
【0013】
それ故に、本発明の目的は、安定した良好な伝送特性が得られ、また優先度の高い情報チャネルの情報を確実に伝送させることができる、光送信装置および光波長の割り当て方法を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
第1の発明は、複数の情報チャネルにおける情報信号を光パケットとして多重化し、光伝送系を介して所定の宛先へ伝送するために、当該光パケット毎に対応する波長を設定して出力する光送信装置であって、
情報信号および対応する宛先を示すアドレス情報を出力するデータ部と、
印加される波長制御電流に応じて一意に定まる波長の光を出力する波長可変光源と、
アドレス情報と波長制御電流との対応関係を記憶するメモリ部と、
メモリ部が記憶する対応関係に基づいて、データ部から出力されたアドレス情報から波長制御電流を決定して、波長可変光源へ印加する制御部と、
データ部から出力された情報信号を用いて、波長可変光源から出力された光を変調することにより、光パケットを生成して出力する光変調部とを備え、
メモリ部は、単位時間内における情報チャネルに対応する光パケットの発生頻度である情報チャネル帯域幅が大きい光パケットほど、所定の基準波長により近接する波長が所定の複数の波長から割り当てられるように、当該波長に対して一意に定まる波長制御電流と、各アドレス情報との対応関係を記憶することを特徴とする。
【0015】
上記のように、第1の発明によれば、情報チャネル帯域幅のより大きい光パケットほど、波長可変光源の基準波長へより近接するように、一意に対応する波長を割り当てる。このことによって、変動を抑圧して、安定した良好な伝送特性を得ることができる。
【0016】
第2の発明は、第1の発明に従属する発明であって、
所定の基準波長は、波長可変光源が出力する光の平均パワー値にほぼ対応する波長であることを特徴とする。
【0017】
上記のように、第2の発明によれば、波長−パワーテーブルのような対応関係をもとに、情報チャネル帯域幅のより大きい光パケットほど、波長可変光源の平均パワー付近に対応する波長へより近接するように、一意に対応する波長を割り当てる。このことによって、光伝送部に入力される光信号の平均パワーの変動をより抑圧することができるので、安定した良好な伝送特性を得ることができる。
【0018】
第3の発明は、第1の発明に従属する発明であって、
所定の基準波長は、波長可変光源に印加される波長制御電流の平均値にほぼ対応する波長であることを特徴とする。
【0019】
上記のように、第3の発明によれば、波長−電流テーブルなどのような対応関係をもとに、情報チャネル帯域幅のより大きい光パケットほど、波長可変光源の波長制御電流の平均値付近に対応する波長へより近接するように、一意に対応する波長を割り当てる。このことによって、波長可変光源に印加される電流値の単位時間内における変動を抑圧することができるので、安定した良好な伝送特性を得ることができる。
【0020】
第4の発明は、複数の情報チャネルにおける情報信号を光パケットとして多重化し、光伝送系を介して所定の宛先へ伝送するために、当該光パケット毎に対応する波長を設定して出力する光送信装置であって、
情報信号および対応する宛先を示すアドレス情報を出力するデータ部と、
印加される波長制御電流に応じて一意に定まる波長の光を出力する波長可変光源と、
アドレス情報と波長制御電流との対応関係を記憶するメモリ部と、
メモリ部が記憶する対応関係に基づいて、データ部から出力されたアドレス情報から波長制御電流を決定して、波長可変光源へ印加する制御部と、
データ部から出力された情報信号を用いて、波長可変光源から出力された光を変調することにより、光パケットを生成して出力する光変調部とを備え、
メモリ部は、単位時間内における情報チャネルに対応する光パケットの発生頻度の変化量である情報チャネル帯域可変幅が大きい光パケットほど、所定の基準波長により近接する波長が所定の複数の波長から割り当てられるように、当該波長に対して一意に定まる波長制御電流と、各アドレス情報との対応関係を記憶することを特徴とする。
【0021】
上記のように、第4の発明によれば、情報チャネル帯域可変幅のより大きい光パケットほど、波長可変光源の基準波長へより近接するように、一意に対応する波長を割り当てる。このことによって、変動を抑圧して、安定した良好な伝送特性を得ることができる。
【0022】
第5の発明は、第4の発明に従属する発明であって、
所定の基準波長は、波長可変光源が出力する光の平均パワー値にほぼ対応する波長であることを特徴とする。
【0023】
上記のように、第5の発明によれば、波長−パワーテーブルのような対応関係をもとに、情報チャネル帯域可変幅のより大きい光パケットほど、波長可変光源の平均パワー付近に対応する波長へより近接するように、一意に対応する波長を割り当てる。このことによって、光伝送部に入力される光信号の平均パワーの変動をより抑圧することができるので、安定した良好な伝送特性を得ることができる。
【0024】
第6の発明は、第4の発明に従属する発明であって、
所定の基準波長は、波長可変光源に印加される波長制御電流の平均値にほぼ対応する波長であることを特徴とする。
【0025】
上記のように、第6の発明によれば、波長−電流テーブルなどのような対応関係をもとに、情報チャネル帯域可変幅のより大きい光パケットほど、波長可変光源の波長制御電流の平均値付近に対応する波長へより近接するように、一意に対応する波長を割り当てる。このことによって、波長可変光源に印加される電流値の単位時間内における変動を抑圧することができるので、安定した良好な伝送特性を得ることができる。
【0026】
第7の発明は、複数の情報チャネルにおける情報信号を優先順位が付された光パケットとして多重化し、光伝送系を介して所定の宛先へ伝送するために、当該光パケット毎に対応する波長を設定して出力する光送信装置であって、
情報信号および対応する宛先を示すアドレス情報を出力するデータ部と、
印加される波長制御電流に応じて一意に定まる波長の光を出力する波長可変光源と、
アドレス情報と波長制御電流との対応関係を記憶するメモリ部と、
メモリ部が記憶する対応関係に基づいて、データ部から出力されたアドレス情報から波長制御電流を決定して、波長可変光源へ印加する制御部と、
データ部から出力された情報信号を用いて、波長可変光源から出力された光を変調することにより、光パケットを生成して出力する光変調部とを備え、
メモリ部は、優先順位が高い光パケットほど、所定の基準波長により近接する波長が所定の複数の波長から割り当てられるように、当該波長に対して一意に定まる波長制御電流と、各アドレス情報との対応関係を記憶することを特徴とする。
【0027】
上記のように、第7の発明によれば、優先順位の高い光パケットほど、所定の基準波長により近接するように、一意に対応する波長を割り当てる。このことによって、優先度の高い情報チャネルにおいて、より確実に情報を伝送することができる。
【0028】
第8の発明は、第7の発明に従属する発明であって、
所定の基準波長は、波長可変光源が出力する光のパワー値が最も大きくなる波長であることを特徴とする。
【0029】
上記のように、第8の発明によれば、波長−パワーテーブルなどのような対抗関係をもとに、優先順位の高い光パケットほど、波長可変光源の光パワーが大きい波長となるように、一意に対応する波長を割り当てる。このことによって、優先度の高い情報チャネルにおいて、信号対雑音比(S/N)などの受信特性を向上させることができるので、より確実に情報を伝送することができる。
【0030】
第9の発明は、第7の発明に従属する発明であって、
所定の基準波長は、波長可変光源が出力する光のパワー値と、光伝送系における損失量とを勘案して、最も良好に宛先へ伝送することができる波長であることを特徴とする。
【0031】
上記のように、第9の発明によれば、波長−パワーテーブルなどのような対応関係をもとに、優先順位の高い光パケットほど、全光系の損失を考慮に入れて、精度良く、信号対雑音比(S/N)などの受信特性を向上させることができるので、より確実に情報を伝送することができる。
【0032】
第10の発明は、第1ないし第9のいずれかの発明に従属する発明であって、光変調部から出力された光パケットの波長および光パワーの一方または双方をモニタして、波長可変光源が出力する光について予め定められる波長からずれを生じていると判断される場合には、当該ずれを補正するように、メモリ部、制御部、波長可変光源、および光変調部のいずれか1つ以上を制御するフィードバック制御部を備える。
【0033】
上記のように、第10の発明によれば、光変調部から出力された光信号の波長とパワーの関係を分岐モニタすることによって、正確であって、かつ、光送信装置の経時変化に対応した光伝送を行うことができる。
【0034】
第11の発明は、複数の情報チャネルにおける情報信号を光パケットとして多重化し、光伝送系を介して所定の宛先へ伝送するために、当該光パケット毎に対応する波長を設定して出力する光送信装置であって、
情報信号および対応する宛先を示すアドレス情報を出力するデータ部と、
印加される波長制御電流に応じて一意に定まる波長を有し、データ部から出力された情報信号を用いて直接変調された光パケットを生成して出力する波長可変光源と、
アドレス情報と波長制御電流との対応関係を記憶するメモリ部と、
メモリ部が記憶する対応関係に基づいて、データ部から出力されたアドレス情報から波長制御電流を決定して、波長可変光源へ印加する制御部とを備え、
メモリ部は、単位時間内における情報チャネルに対応する光パケットの発生頻度である情報チャネル帯域幅が大きい光パケットほど、所定の基準波長により近接する波長が所定の複数の波長から割り当てられるように、当該波長に対して一意に定まる波長制御電流と、各アドレス情報との対応関係を記憶することを特徴とする。
【0035】
第12の発明は、複数の情報チャネルにおける情報信号を光パケットとして多重化し、光伝送系を介して所定の宛先へ伝送するために、当該光パケット毎に対応する波長を設定して出力する光送信装置であって、
情報信号および対応する宛先を示すアドレス情報を出力するデータ部と、
印加される波長制御電流に応じて一意に定まる波長を有し、データ部から出力された情報信号を用いて直接変調された光パケットを生成して出力する波長可変光源と、
アドレス情報と波長制御電流との対応関係を記憶するメモリ部と、
メモリ部が記憶する対応関係に基づいて、データ部から出力されたアドレス情報から波長制御電流を決定して、波長可変光源へ印加する制御部とを備え、
メモリ部は、単位時間内における情報チャネルに対応する光パケットの発生頻度の変化量である情報チャネル帯域可変幅が大きい光パケットほど、所定の基準波長により近接する波長が所定の複数の波長から割り当てられるように、当該波長に対して一意に定まる波長制御電流と、各アドレス情報との対応関係を記憶することを特徴とする。
【0036】
第13の発明は、複数の情報チャネルにおける情報信号を優先順位が付された光パケットとして多重化し、光伝送系を介して所定の宛先へ伝送するために、当該光パケット毎に対応する波長を設定して出力する光送信装置であって、
情報信号および対応する宛先を示すアドレス情報を出力するデータ部と、
印加される波長制御電流に応じて一意に定まる波長を有し、データ部から出力された情報信号を用いて直接変調された光パケットを生成して出力する波長可変光源と、
アドレス情報と波長制御電流との対応関係を記憶するメモリ部と、
メモリ部が記憶する対応関係に基づいて、データ部から出力されたアドレス情報から波長制御電流を決定して、波長可変光源へ印加する制御部とを備え、
メモリ部は、優先順位が高い光パケットほど、所定の基準波長により近接する波長が所定の複数の波長から割り当てられるように、当該波長に対して一意に定まる波長制御電流と、各アドレス情報との対応関係を記憶することを特徴とする。
【0037】
第14の発明は、複数の情報チャネルにおける情報信号を光パケットとして互いに異なる波長となるように多重化し、光伝送系を介して所定の宛先へ伝送する光伝送システムにおいて、当該光パケット毎に対応する波長を一意に割り当てる光波長割り当て方法であって、
単位時間内における情報チャネルに対応する光パケットの発生頻度である情報チャネル帯域幅が最も大きい光パケットに対して、所定の基準波長を割り当てる第1のステップと、
情報チャネル帯域幅が大きい光パケットほど、基準波長により近接する波長を所定の複数の波長から割り当てる第2のステップとを含む。
【0038】
第15の発明は、第14の発明に従属する発明であって、
所定の基準波長は、光伝送システムにおいて用いられる光送信装置が出力する光の平均パワー値にほぼ対応する波長であることを特徴とする。
【0039】
第16の発明は、第14の発明に従属する発明であって、
所定の基準波長は、光伝送システムにおいて用いられる波長可変光源における波長制御電流の平均値にほぼ対応する波長であることを特徴とする。
【0040】
第17の発明は、複数の情報チャネルにおける情報信号を光パケットとして互いに異なる波長となるように多重化し、光伝送系を介して所定の宛先へ伝送する光伝送システムにおいて、当該光パケット毎に対応する波長を一意に割り当てる光波長割り当て方法であって、
単位時間内における情報チャネルに対応する光パケットの発生頻度の変化量である情報チャネル帯域可変幅が最も大きい光パケットに対して、所定の基準波長を割り当てる第1のステップと、
情報チャネル帯域可変幅が大きい光パケットほど、基準波長により近接する波長を所定の複数の波長から割り当てる第2のステップとを含む。
【0041】
第18の発明は、第17の発明に従属する発明であって、
所定の基準波長は、光伝送システムにおいて用いられる光送信装置が出力する光の平均パワー値にほぼ対応する波長であることを特徴とする。
【0042】
第19の発明は、第17の発明に従属する発明であって、
所定の基準波長は、光伝送システムにおいて用いられる波長可変光源における波長制御電流の平均値にほぼ対応する波長であることを特徴とする。
【0043】
第20の発明は、複数の情報チャネルにおける情報信号を優先順位が付された光パケットとして互いに異なる波長となるように多重化し、光伝送系を介して所定の宛先へ伝送する光伝送システムにおいて、当該光パケット毎に対応する波長を一意に割り当てる光波長割り当て方法であって、
優先順位が最も高い光パケットに対して、所定の基準波長を割り当てる第1のステップと、
優先順位が高い光パケットほど、基準波長により近接する波長を所定の複数の波長から割り当てる第2のステップとを含む。
【0044】
第21の発明は、第20の発明に従属する発明であって、
所定の基準波長は、光伝送システムにおいて用いられる光送信装置が出力する光のパワー値が最も大きくなる波長であることを特徴とする。
【0045】
第22の発明は、第20の発明に従属する発明であって、
所定の基準波長は、光伝送システムにおいて用いられる光送信装置が出力する光のパワー値と、光伝送系における損失量とを勘案して、最も良好に宛先へ伝送することができる波長であることを特徴とする。
【0046】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
以下、図面を参照しながら、本発明の第1の実施形態に係る光送信装置の構成および動作について説明する。
【0047】
図1は、本発明の第1の実施形態に係る光送信装置の構成を示すブロック図である。図1において、本実施形態の光送信装置は、第1のメモリ部1011と、データ部1021と、第1の制御部1031と、波長可変光源1040と、光変調部1050とを備えている。ここで、図1の波長可変光源1040および光変調部1050は、図8のそれらと同一の構成であるので、同一の番号を付してその説明を省略する。また、本光送信装置は、図8の光送信装置1000と同様に、光伝送部2000と、波長ルータ2030と、第1ないし第nの受信部2041〜204nとを備える光伝送システムにおいて用いられるものとする。以下、図1を参照して、本光送信装置の動作について説明する。
【0048】
本光送信装置において、データ部1021は、光パケットで伝送すべき情報信号と共に、当該光パケットの送り先(宛先)を示すアドレス情報とを出力する。
【0049】
第1の制御部1031は、第1のメモリ部1011の情報を参照して、データ部1021から入力されたアドレス情報に対応する宛先へ光パケットを送るために、波長可変光源1040に対して所定の波長制御電流を印加する。その詳細な動作については後述する。
【0050】
第1のメモリ部1011は、波長−パワーテーブル、波長−電流テーブル、およびアドレス情報−波長テーブルという3つのテーブルを有している。波長−パワーテーブルは、波長可変光源1040の波長と光出力パワーとの対応関係を示す参照用テーブルである。波長−電流テーブルは、波長可変光源1040の波長と波長制御電流値との対応関係を示す参照用テーブルである。アドレス情報−波長テーブルは、伝送すべき情報の送り先を示すアドレス情報と波長との対応関係を示す参照用テーブルである。
【0051】
次に、これらのテーブルがどのように定められて用いられるかについて説明する。まず、波長−パワーテーブルは、波長可変光源1040に固有な特性に基づいて予め定められる。この波長−パワーテーブルを参照して、波長可変光源1040の光パワーが単位時間内において大きく変動しないように、アドレス情報−波長テーブルが作成される。
【0052】
すなわち、各情報チャネルに対応する光パケットのうち、情報チャネル帯域幅が最も大きいものに対して、波長可変光源1040における予め定めた基準波長が割り当てられる。当該基準波長は限定されないが、典型的には、波長可変光源1040の平均パワー値にほぼ対応する波長であることが好ましい。最もパワー変動が少なくなるからである。さらに、情報チャネル帯域幅が大きいほど、波長可変光源1040の基準波長(例えば、平均パワー値に対応する波長)により近くなるように、対応する波長が一意に割り当てられていく。このような波長割り当て方法に基づいて、アドレス情報と、これに対して一意に割り当てられた波長との対応関係を示すアドレス情報−波長テーブルが作成される。また、波長−電流テーブルは、波長−パワーテーブルと同様に、波長可変光源1040に固有な特性に基づいて予め定められる。
【0053】
そこで、まず、第1の制御部1031は、第1のメモリ部1011におけるアドレス情報−波長テーブルを参照して、データ部1021から入力されたアドレス情報を対応する波長の情報に変換する。次に、第1の制御部1031は、第1のメモリ部1011における波長−電流テーブルを参照して、当該波長の情報を波長制御電流の情報に変換し、当該情報に従って、波長可変光源1040に対して波長制御電流を印加する。
【0054】
波長可変光源1040は、印加された波長制御電流によって波長を決定された光を出力し、光変調部1050は、データ部1021から出力された情報信号を用いて、波長可変光源1040から出力された光を変調することにより、光パケットを生成し、出力する。
【0055】
以上のように、本光送信装置は、波長−パワーテーブルをもとに、情報チャネル帯域幅のより大きい光パケットほど、波長可変光源の基準波長(例えば、平均パワー付近に対応する波長)へより近接するように、一意に対応する波長を割り当てる。このことによって、光伝送部に入力される光信号の平均パワーの変動を抑圧することができるので、安定した良好な伝送特性を得ることができる。
【0056】
なお、本光送信装置においては、光変調部1050においてデータ部1021から出力された情報信号を用いて外部変調しているが、波長可変光源1040において当該情報信号を用いて直接変調してもよい。また、第1のメモリ部1011は、波長割り当てに用いられる波長−パワーテーブルを実際に記憶しておく必要は必ずしもなく、また、アドレス情報−波長テーブルおよび波長−電流テーブルに替えて、アドレス情報と波長制御電流との直接の対応関係を示すアドレス情報−電流テーブルを記憶していてもよい。さらに、これらのテーブルは典型例であって、これらの対応関係を示すことができるものであれば、所定の関数式や条件式など、どのような表現形式が用いられてもよい。
【0057】
また、上述の波長割り当て方法は、データ部1021へ入力される前の情報信号において、対応するアドレス情報に替えて波長情報を割り当てるような光伝送システムにおいても同様に用いることができる。
【0058】
(第2の実施形態)
前述したように、第1の実施形態に係る光送信装置は、情報チャネル帯域幅と波長可変光源の平均パワーとに着目して波長を割り当てる点に特徴を有するが、第2の実施形態に係る光送信装置は、情報チャネル帯域可変幅と波長可変光源の平均パワーとに着目して波長を割り当てる点に特徴を有する。以下、図面を参照しながら、本発明の第2の実施形態に係る光送信装置の構成および動作について説明する。
【0059】
図2は、本発明の第2の実施形態に係る光送信装置の構成を示すブロック図である。図2において、本実施形態の光送信装置は、図1の光送信装置と比較すると、第2のメモリ部1012および第2の制御部1032の動作のみが異なる。したがって、図1と同じ構成部については、同一の番号を付してその説明を省略する。以下、異なる点について説明する。
【0060】
図2において、第2のメモリ部1012は、図1の第1のメモリ部1011と同様に、波長−パワーテーブル、波長−電流テーブル、およびアドレス情報−波長テーブルの3つのテーブルを有している。しかし、アドレス情報−波長テーブルは、波長−パワーテーブルを参照して、波長可変光源1040の光パワーが単位時間内ではなく、単位時間毎の時間間隔において大きく変動しないように作成される。
【0061】
すなわち、各情報チャネルに対応する光パケットのうち、情報チャネル帯域可変幅が最も大きいものに対して、波長可変光源1040における予め定めた基準波長(典型的には、第1の実施形態と同様に、平均パワー値にほぼ対応する波長)が割り当てられる。さらに、情報チャネル帯域可変幅が大きいほど、波長可変光源1040の基準波長(例えば、平均パワー値に対応する波長)により近くなるように、対応する波長が一意に割り当てられていく。このような波長割り当て方法に基づいて、アドレス情報と、これに対して一意に割り当てられた波長との対応関係を示すアドレス情報−波長テーブルが作成される。
【0062】
第2の制御部1032は、このようにして作成されたアドレス情報−波長テーブルおよび波長−電流テーブルを参照して、波長可変光源1040に対してアドレス情報に対応する波長制御電流を印加する。
【0063】
以上のように、本光送信装置は、波長−パワーテーブルをもとに、情報チャネル帯域可変幅のより大きい光パケットほど、波長可変光源の基準波長(例えば、平均パワー付近に対応する波長)へより近接するように、一意に対応する波長を割り当てる。このことによって、光伝送部に入力される光信号の平均パワーの時間的な変動を抑圧することができるので、安定した良好な伝送特性を得ることができる。
【0064】
なお、本光送信装置においては、光変調部1050においてデータ部1021から出力された情報信号を用いて外部変調しているが、波長可変光源1040において当該情報信号を用いて直接変調してもよい。また、第2のメモリ部1012は、図1の第1のメモリ部1011と同様に、波長割り当てに用いられる波長−パワーテーブルを実際に記憶しておく必要は必ずしもなく、また、アドレス情報−波長テーブルおよび波長−電流テーブルに替えて、アドレス情報と波長制御電流との直接の対応関係を示すアドレス情報−電流テーブルを記憶していてもよい。さらに、これらのテーブルは典型例であって、これらの対応関係を示すことができるものであれば、所定の関数式や条件式など、どのような表現形式が用いられてもよい。
【0065】
また、上述の波長割り当て方法は、データ部1021へ入力される前の情報信号において、対応するアドレス情報に替えて波長情報を割り当てるような光伝送システムにおいても同様に用いることができる。
【0066】
(第3の実施形態)
第3の実施形態に係る光送信装置は、情報チャネル帯域幅と波長可変光源の平均波長制御電流値とに着目して波長を割り当てる点に特徴を有する。以下、図面を参照しながら、本発明の第3の実施形態に係る光送信装置の構成および動作について説明する。
【0067】
図3は、本発明の第3の実施形態に係る光送信装置の構成を示すブロック図である。図3において、本実施形態の光送信装置は、図1の光送信装置と比較すると、第3のメモリ部1013および第3の制御部1033の動作のみが異なる。したがって、図1と同じ構成部については、同一の番号を付してその説明を省略する。以下、異なる点について説明する。
【0068】
図3において、第3のメモリ部1013は、図1の第1のメモリ部1011とは異なって、波長−パワーテーブルを有しておらず、波長−電流テーブルおよびアドレス情報−波長テーブルの2つのテーブルのみを有している。さらに、アドレス情報−波長テーブルは、波長−電流テーブルを参照して、波長可変光源1040の波長制御電流が単位時間内において大きく変動しないように作成される。
【0069】
すなわち、各情報チャネルに対応する光パケットのうち、情報チャネル帯域幅が最も大きいものに対して、波長可変光源1040における予め定めた基準波長制御電流値に対応する基準波長が割り当てられる。当該基準波長制御電流値は限定されないが、典型的には、波長可変光源1040における波長制御電流の平均値であることが好ましい。最も波長制御電流の変動が少なくなるからである。さらに、情報チャネル帯域幅が大きいほど、波長可変光源1040の基準波長制御電流値に対応する基準波長(例えば、波長制御電流の平均値に対応する波長)により近くなるように、対応する波長が一意に割り当てられていく。このような波長割り当て方法に基づいて、アドレス情報と、これに対して一意に割り当てられた波長との対応関係を示すアドレス情報−波長テーブルが作成される。
【0070】
第2の制御部1032は、このようにして作成されたアドレス情報−波長テーブルおよび波長−電流テーブルを参照して、波長可変光源1040に対してアドレス情報に対応する波長制御電流を印加する。
【0071】
以上のように、本光送信装置は、波長−電流テーブルをもとに、情報チャネル帯域幅のより大きい光パケットほど、波長可変光源の基準波長制御電流に対応する基準波長(例えば、波長制御電流の平均値付近に対応する波長)へより近接するように、一意に対応する波長を割り当てる。このことによって、波長可変光源に印加される電流値の単位時間内における変動を抑圧することができるので、安定した良好な伝送特性を得ることができる。
【0072】
なお、本光送信装置においては、光変調部1050においてデータ部1021から出力された情報信号を用いて外部変調しているが、波長可変光源1040において当該情報信号を用いて直接変調してもよい。また、第3のメモリ部1013は、波長割り当てに用いられる波長−電流テーブルを実際に記憶せず、アドレス情報−波長テーブルおよび波長−電流テーブルに替えて、アドレス情報と波長制御電流との直接の対応関係を示すアドレス情報−電流テーブルを記憶していてもよい。また、これらのテーブルは典型例であって、これらの対応関係を示すことができるものであれば、所定の関数式や条件式など、どのような表現形式が用いられてもよい。
【0073】
さらに、上述の波長割り当て方法は、データ部1021へ入力される前の情報信号において、対応するアドレス情報に替えて波長情報を割り当てるような光伝送システムにおいても同様に用いることができる。
【0074】
(第4の実施形態)
第4の実施形態に係る光送信装置は、情報チャネル帯域可変幅と波長可変光源の平均波長制御電流値とに着目して波長を割り当てる点に特徴を有する。以下、図面を参照しながら、本発明の第4の実施形態に係る光送信装置の構成および動作について説明する。
【0075】
図4は、本発明の第4の実施形態に係る光送信装置の構成を示すブロック図である。図4において、本実施形態の光送信装置は、図3の光送信装置と比較すると、第4のメモリ部1014および第4の制御部1034の動作のみが異なる。したがって、図3と同じ構成部については、同一の番号を付してその説明を省略する。以下、異なる点について説明する。
【0076】
図4において、第4のメモリ部1014は、図3の第3のメモリ部1013と同様に、波長−電流テーブルおよびアドレス情報−波長テーブルの2つのテーブルのみを有している。しかし、アドレス情報−波長テーブルは、波長可変光源1040の波長制御電流が単位時間内ではなく、単位時間毎の時間間隔において大きく変動しないように作成される。
【0077】
すなわち、各情報チャネルに対応する光パケットのうち、情報チャネル帯域可変幅が最も大きいものに対して、波長可変光源1040の基準波長制御電流値に対応する基準波長(典型的には、波長制御電流の平均値付近に対応する波長)が割り当てられる。さらに、情報チャネル帯域可変幅が大きいほど、波長可変光源1040の基準波長制御電流値に対応する基準波長(例えば、波長制御電流の平均値に対応する波長)により近くなるように、対応する波長が一意に割り当てられていく。このような波長割り当て方法に基づいて、アドレス情報と、これに対して一意に割り当てられた波長との対応関係を示すアドレス情報−波長テーブルが作成される。
【0078】
第2の制御部1032は、このようにして作成されたアドレス情報−波長テーブルおよび波長−電流テーブルを参照して、波長可変光源1040に対してアドレス情報に対応する波長制御電流を印加する。
【0079】
以上のように、本光送信装置は、波長−電流テーブルをもとに、情報チャネル帯域可変幅のより大きい光パケットほど、波長可変光源の基準制御電流値に対応する基準波長(例えば、波長制御電流の平均値付近に対応する波長)へより近接するように、一意に対応する波長を割り当てる。このことによって、波長可変光源に印加される電流値の時間的な変動を抑圧することができるので、安定した良好な伝送特性を得ることができる。
【0080】
なお、本光送信装置においては、光変調部1050においてデータ部1021から出力された情報信号を用いて外部変調しているが、波長可変光源1040において当該情報信号を用いて直接変調してもよい。また、第4のメモリ部1014は、図3の第3のメモリ部1013と同様に、波長割り当てに用いられる波長−電流テーブルを実際に記憶せず、アドレス情報−波長テーブルおよび波長−電流テーブルに替えて、アドレス情報と波長制御電流との直接の対応関係を示すアドレス情報−電流テーブルを記憶していてもよい。また、これらのテーブルは典型例であって、これらの対応関係を示すことができるものであれば、所定の関数式や条件式など、どのような表現形式が用いられてもよい。
【0081】
さらに、上述の波長割り当て方法は、データ部1021へ入力される前の情報信号において、対応するアドレス情報に替えて波長情報を割り当てるような光伝送システムにおいても同様に用いることができる。
【0082】
(第5の実施形態)
第5の実施形態に係る光送信装置は、情報チャネルの優先順位と波長可変光源の平均パワーとに着目して波長を割り当てる点に特徴を有する。以下、図面を参照しながら、本発明の第5の実施形態に係る光送信装置の構成および動作について説明する。
【0083】
図5は、本発明の第5の実施形態に係る光送信装置の構成を示すブロック図である。図5において、本実施形態の光送信装置は、図1の光送信装置と比較すると、第5のメモリ部1015および第5の制御部1035の動作のみが異なる。したがって、図1と同じ構成部については、同一の番号を付してその説明を省略する。以下、異なる点について説明する。
【0084】
図5において、第5のメモリ部1015は、図1の第1のメモリ部1011と同様に、波長−パワーテーブル、波長−電流テーブル、およびアドレス情報−波長テーブルの3つのテーブルを有している。しかし、アドレス情報−波長テーブルは、波長−パワーテーブルを参照して、光パケットの優先順位が高いほど、波長可変光源1040の光パワーが大きくなるように作成される。すなわち、各情報チャネルに対応する光パケットのうち、優先順位が最も高いものに対して、波長可変光源1040の光パワー値が最も大きい波長が割り当てられる。さらに、優先順位が高いほど、波長可変光源1040の光パワー値がより大きい波長になるように、対応する波長が一意に割り当てられていく。このような波長割り当て方法に基づいて、アドレス情報と、これに対して一意に割り当てられた波長との対応関係を示すアドレス情報−波長テーブルが作成される。
【0085】
第5の制御部1035は、このようにして作成されたアドレス情報−波長テーブルおよび波長−電流テーブルを参照して、波長可変光源1040に対してアドレス情報に対応する波長制御電流を印加する。
【0086】
以上のように、本光送信装置は、波長−パワーテーブルをもとに、優先順位の高い光パケットほど、波長可変光源の光パワーが大きい波長となるように、一意に対応する波長を割り当てる。このことによって、優先度の高い情報チャネルにおいて、信号対雑音比(S/N)などの受信特性を向上させることができるので、より確実に情報を伝送することができる。
【0087】
なお、本光送信装置においては、光変調部1050においてデータ部1021から出力された情報信号を用いて外部変調しているが、波長可変光源1040において当該情報信号を用いて直接変調してもよい。また、第5のメモリ部1015は、図1の第1のメモリ部1011と同様に、波長割り当てに用いられる波長−パワーテーブルを実際に記憶しておく必要は必ずしもなく、また、アドレス情報−波長テーブルおよび波長−電流テーブルに替えて、アドレス情報と波長制御電流との直接の対応関係を示すアドレス情報−電流テーブルを記憶していてもよい。さらに、これらのテーブルは典型例であって、これらの対応関係を示すことができるものであれば、所定の関数式や条件式など、どのような表現形式が用いられてもよい。
【0088】
また、上述の波長割り当て方法は、データ部1021へ入力される前の情報信号において、対応するアドレス情報に替えて波長情報を割り当てるような光伝送システムにおいても同様に用いることができる。
【0089】
(第6の実施形態)
第6の実施形態に係る光送信装置は、情報チャネルの優先順位と波長可変光源の平均パワーと全光系の損失とに着目して波長を割り当てる点に特徴を有する。以下、図面を参照しながら、本発明の第6の実施形態に係る光送信装置の構成および動作について説明する。
【0090】
図6は、本発明の第6の実施形態に係る光送信装置を含む光伝送システムの構成を示すブロック図である。図6において、本実施形態の光伝送システムは、図8の光伝送システムと同様に、光伝送部2000と、波長ルータ2030と、第1ないし第nの受信部2041〜204nとを備え、図8の光送信装置1000に替えて、光送信装置1001を備える。また、本実施形態の光送信装置1001は、図5の光送信装置と比較すると、第6のメモリ部1016および第6の制御部1036の動作のみが異なる。したがって、図5および図8と同じ構成部については、同一の番号を付してその説明を省略する。以下、異なる点について説明する。
【0091】
図6において、第6のメモリ部1016は、図5の第5のメモリ部1015とは異なり、波長−パワーテーブル、波長−電流テーブル、およびアドレス情報−波長テーブルに加えて、波長−損失テーブルの4つのテーブルを有している。この波長−損失テーブルとは、光伝送部2000や波長ルータ2030などの光伝送路における損失と波長の対応関係を示す参照用テーブルである。
【0092】
ここで、アドレス情報−波長テーブルは、波長−パワーテーブルおよび波長−損失テーブルを参照して、光パケットの優先順位が高いほど、信号対雑音比(S/N)などの受信特性が良好となるように作成される。ここで、最も受信特性が良好となる波長は、出力光パワーから全光系の損失を差し引いた受信パワーが最大となる波長である。したがって、まず、各情報チャネルに対応する光パケットのうち、優先順位が最も高いものに対して、最も受信特性が良好となる最大の受信パワーに対応する波長が割り当てられる。こうして、上記のテーブルを参照して、優先順位が高いほど、受信特性が良好なより大きい受信パワーの波長となるように、対応する波長が一意に割り当てられていく。このような波長割り当て方法に基づいて、アドレス情報と、これに対して一意に割り当てられた波長との対応関係を示すアドレス情報−波長テーブルが作成される。
【0093】
第6の制御部1036は、このようにして作成されたアドレス情報−波長テーブルおよび波長−電流テーブルを参照して、波長可変光源1040に対してアドレス情報に対応する波長制御電流を印加する。
【0094】
以上のように、本光送信装置は、波長−パワーテーブルをもとに、優先順位の高い光パケットほど、全光系の損失を考慮に入れて、精度良く、信号対雑音比(S/N)などの受信特性を向上させることができるので、より確実に情報を伝送することができる。
【0095】
なお、本光送信装置においては、光変調部1050においてデータ部1021から出力された情報信号を用いて外部変調しているが、波長可変光源1040において当該情報信号を用いて直接変調してもよい。また、第6のメモリ部1016は、波長割り当てに用いられる波長−パワーテーブルおよび波長−損失テーブルを実際に記憶しておく必要は必ずしもなく、また、アドレス情報−波長テーブルおよび波長−電流テーブルに替えて、アドレス情報と波長制御電流との直接の対応関係を示すアドレス情報−電流テーブルを記憶していてもよい。さらに、これらのテーブルは典型例であって、これらの対応関係を示すことができるものであれば、所定の関数式や条件式など、どのような表現形式が用いられてもよい。
【0096】
また、上述の波長割り当て方法は、データ部1021へ入力される前の情報信号において、対応するアドレス情報に替えて波長情報を割り当てるような光伝送システムにおいても同様に用いることができる。
【0097】
(第7の実施形態)
第7の実施形態に係る光送信装置は、出力光パケットを分岐モニタして、フィードバック制御を行う点に特徴を有する。以下、図面を参照しながら、本発明の第7の実施形態に係る光送信装置の構成および動作について説明する。
【0098】
図7は、本発明の第7の実施形態に係る光送信装置の構成を示すブロック図である。図7において、本実施形態の光送信装置は、図1の光送信装置に対して、第1の分岐部1060および第7の制御部1037がさらに備えられている点が異なる。したがって、図1と同じ構成部については、同一の番号を付してその説明を省略する。以下、異なる点について説明する。
【0099】
まず、第1の分岐部1060は、光変調部1050から出力された光パケットをそのまま2分岐して、その一方を図示されない光伝送部2000へ出力し、その他方を第7の制御部1037へ出力する。
【0100】
次に、第7の制御部1037は、第1の分岐部1060が出力した光パケットの波長およびパワーをモニタして、第1のメモリ部1011に記憶されている波長−パワーテーブルと比較参照する。その結果、モニタされた実際の波長が波長−パワーテーブルにおける波長とずれている場合には、当該ずれを補正するように、第1のメモリ部1011に記憶されている波長−電流テーブルを書き換える。例えば、波長制御電流を構成するパラメータの1つ以上を書き換える。
【0101】
このように、本光送信装置は、光変調部から出力された光信号の波長とパワーの関係を分岐モニタすることによって、正確であって、かつ、光送信装置の経時変化に対応した光伝送を行うことができる。
【0102】
なお、本光送信装置においては、光変調部1050においてデータ部1021から出力された情報信号を用いて外部変調しているが、波長可変光源1040において当該情報信号を用いて直接変調してもよい。また、第7の制御部1037は、ずれを補正するために、第1のメモリ部1011に記憶されている波長−電流テーブルを書き換えるように構成したが、ずれを補正することができれば、どの構成部をどのように制御してもよい。例えば、第1の制御部1031に対して、補正値を与えてずれを補正するように制御してもよい。また、波長可変光源1040および光変調部1050の一方または双方における温度などの各種環境条件を制御して、ずれを補正してもよい。さらに、上述のテーブルは典型例であるので、これらの対応関係を示すことができるものであれば、所定の関数式や条件式など、どのような表現形式が用いられてもよい。
【0103】
また、本光送信装置は、第1の実施形態に係る光送信装置を前提にしたが、もちろん他の実施形態に係る光送信装置を前提にした場合であっても、上述したと同様な効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る光送信装置の構成図である。
【図2】本発明の第2の実施形態に係る光送信装置の構成図である。
【図3】本発明の第3の実施形態に係る光送信装置の構成図である。
【図4】本発明の第4の実施形態に係る光送信装置の構成図である。
【図5】本発明の第5の実施形態に係る光送信装置の構成図である。
【図6】本発明の第6の実施形態に係る光送信装置を含む光伝送システムの構成図である。
【図7】本発明の第7の実施形態に係る光送信装置の構成図である。
【図8】従来の光送信装置を含む光伝送システムの構成図である。
【符号の説明】
1001 光送信装置
1011〜1016 第1ないし第6のメモリ部
1021 データ部
1031〜1037 第1ないし第7の制御部
1040 波長可変光源
1050 光変調部
1060 第1の分岐部
2000 光伝送部
2010 伝送路
2020 光増幅部
2030 波長ルータ
2041〜204n 第1ないし第nの受信部
Claims (22)
- 複数の情報チャネルにおける情報信号を光パケットとして多重化し、光伝送系を介して所定の宛先へ伝送するために、当該光パケット毎に対応する波長を設定して出力する光送信装置であって、
前記情報信号および対応する前記宛先を示すアドレス情報を出力するデータ部と、
印加される波長制御電流に応じて一意に定まる波長の光を出力する波長可変光源と、
前記アドレス情報と前記波長制御電流との対応関係を記憶するメモリ部と、
前記メモリ部が記憶する前記対応関係に基づいて、前記データ部から出力された前記アドレス情報から前記波長制御電流を決定して、前記波長可変光源へ印加する制御部と、
前記データ部から出力された前記情報信号を用いて、前記波長可変光源から出力された前記光を変調することにより、前記光パケットを生成して出力する光変調部とを備え、
前記メモリ部は、単位時間内における前記情報チャネルに対応する前記光パケットの発生頻度である情報チャネル帯域幅が大きい光パケットほど、所定の基準波長により近接する波長が所定の複数の波長から割り当てられるように、当該波長に対して一意に定まる前記波長制御電流と、各アドレス情報との対応関係を記憶することを特徴とする、光送信装置。 - 前記所定の基準波長は、前記波長可変光源が出力する前記光の平均パワー値にほぼ対応する波長であることを特徴とする、請求項1に記載の光送信装置。
- 前記所定の基準波長は、前記波長可変光源に印加される前記波長制御電流の平均値にほぼ対応する波長であることを特徴とする、請求項1に記載の光送信装置。
- 複数の情報チャネルにおける情報信号を光パケットとして多重化し、光伝送系を介して所定の宛先へ伝送するために、当該光パケット毎に対応する波長を設定して出力する光送信装置であって、
前記情報信号および対応する前記宛先を示すアドレス情報を出力するデータ部と、
印加される波長制御電流に応じて一意に定まる波長の光を出力する波長可変光源と、
前記アドレス情報と前記波長制御電流との対応関係を記憶するメモリ部と、
前記メモリ部が記憶する前記対応関係に基づいて、前記データ部から出力された前記アドレス情報から前記波長制御電流を決定して、前記波長可変光源へ印加する制御部と、
前記データ部から出力された前記情報信号を用いて、前記波長可変光源から出力された前記光を変調することにより、前記光パケットを生成して出力する光変調部とを備え、
前記メモリ部は、単位時間内における前記情報チャネルに対応する前記光パケットの発生頻度の変化量である情報チャネル帯域可変幅が大きい光パケットほど、所定の基準波長により近接する波長が所定の複数の波長から割り当てられるように、当該波長に対して一意に定まる前記波長制御電流と、各アドレス情報との対応関係を記憶することを特徴とする、光送信装置。 - 前記所定の基準波長は、前記波長可変光源が出力する前記光の平均パワー値にほぼ対応する波長であることを特徴とする、請求項4に記載の光送信装置。
- 前記所定の基準波長は、前記波長可変光源に印加される前記波長制御電流の平均値にほぼ対応する波長であることを特徴とする、請求項4に記載の光送信装置。
- 複数の情報チャネルにおける情報信号を優先順位が付された光パケットとして多重化し、光伝送系を介して所定の宛先へ伝送するために、当該光パケット毎に対応する波長を設定して出力する光送信装置であって、
前記情報信号および対応する前記宛先を示すアドレス情報を出力するデータ部と、
印加される波長制御電流に応じて一意に定まる波長の光を出力する波長可変光源と、
前記アドレス情報と前記波長制御電流との対応関係を記憶するメモリ部と、
前記メモリ部が記憶する前記対応関係に基づいて、前記データ部から出力された前記アドレス情報から前記波長制御電流を決定して、前記波長可変光源へ印加する制御部と、
前記データ部から出力された前記情報信号を用いて、前記波長可変光源から出力された前記光を変調することにより、前記光パケットを生成して出力する光変調部とを備え、
前記メモリ部は、前記優先順位が高い光パケットほど、所定の基準波長により近接する波長が所定の複数の波長から割り当てられるように、当該波長に対して一意に定まる前記波長制御電流と、各アドレス情報との対応関係を記憶することを特徴とする、光送信装置。 - 前記所定の基準波長は、前記波長可変光源が出力する前記光のパワー値が最も大きくなる波長であることを特徴とする、請求項7に記載の光送信装置。
- 前記所定の基準波長は、前記波長可変光源が出力する前記光のパワー値と、前記光伝送系における損失量とを勘案して、最も良好に前記宛先へ伝送することができる波長であることを特徴とする、請求項7に記載の光送信装置。
- 前記光変調部から出力された光パケットの波長および光パワーの一方または双方をモニタして、前記波長可変光源が出力する前記光について予め定められる波長からずれを生じていると判断される場合には、当該ずれを補正するように、前記メモリ部、前記制御部、前記波長可変光源、および前記光変調部のいずれか1つ以上を制御するフィードバック制御部をさらに備える、請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の光送信装置。
- 複数の情報チャネルにおける情報信号を光パケットとして多重化し、光伝送系を介して所定の宛先へ伝送するために、当該光パケット毎に対応する波長を設定して出力する光送信装置であって、
前記情報信号および対応する前記宛先を示すアドレス情報を出力するデータ部と、
印加される波長制御電流に応じて一意に定まる波長を有し、前記データ部から出力された前記情報信号を用いて直接変調された前記光パケットを生成して出力する波長可変光源と、
前記アドレス情報と前記波長制御電流との対応関係を記憶するメモリ部と、
前記メモリ部が記憶する前記対応関係に基づいて、前記データ部から出力された前記アドレス情報から前記波長制御電流を決定して、前記波長可変光源へ印加する制御部とを備え、
前記メモリ部は、単位時間内における前記情報チャネルに対応する前記光パケットの発生頻度である情報チャネル帯域幅が大きい光パケットほど、所定の基準波長により近接する波長が所定の複数の波長から割り当てられるように、当該波長に対して一意に定まる前記波長制御電流と、各アドレス情報との対応関係を記憶することを特徴とする、光送信装置。 - 複数の情報チャネルにおける情報信号を光パケットとして多重化し、光伝送系を介して所定の宛先へ伝送するために、当該光パケット毎に対応する波長を設定して出力する光送信装置であって、
前記情報信号および対応する前記宛先を示すアドレス情報を出力するデータ部と、
印加される波長制御電流に応じて一意に定まる波長を有し、前記データ部から出力された前記情報信号を用いて直接変調された前記光パケットを生成して出力する波長可変光源と、
前記アドレス情報と前記波長制御電流との対応関係を記憶するメモリ部と、
前記メモリ部が記憶する前記対応関係に基づいて、前記データ部から出力された前記アドレス情報から前記波長制御電流を決定して、前記波長可変光源へ印加する制御部とを備え、
前記メモリ部は、単位時間内における前記情報チャネルに対応する前記光パケットの発生頻度の変化量である情報チャネル帯域可変幅が大きい光パケットほど、所定の基準波長により近接する波長が所定の複数の波長から割り当てられるように、当該波長に対して一意に定まる前記波長制御電流と、各アドレス情報との対応関係を記憶することを特徴とする、光送信装置。 - 複数の情報チャネルにおける情報信号を優先順位が付された光パケットとして多重化し、光伝送系を介して所定の宛先へ伝送するために、当該光パケット毎に対応する波長を設定して出力する光送信装置であって、
前記情報信号および対応する前記宛先を示すアドレス情報を出力するデータ部と、
印加される波長制御電流に応じて一意に定まる波長を有し、前記データ部から出力された前記情報信号を用いて直接変調された前記光パケットを生成して出力する波長可変光源と、
前記アドレス情報と前記波長制御電流との対応関係を記憶するメモリ部と、
前記メモリ部が記憶する前記対応関係に基づいて、前記データ部から出力された前記アドレス情報から前記波長制御電流を決定して、前記波長可変光源へ印加する制御部とを備え、
前記メモリ部は、前記優先順位が高い光パケットほど、所定の基準波長により近接する波長が所定の複数の波長から割り当てられるように、当該波長に対して一意に定まる前記波長制御電流と、各アドレス情報との対応関係を記憶することを特徴とする、光送信装置。 - 複数の情報チャネルにおける情報信号を光パケットとして互いに異なる波長となるように多重化し、光伝送系を介して所定の宛先へ伝送する光伝送システムにおいて、当該光パケット毎に対応する波長を一意に割り当てる光波長割り当て方法であって、
単位時間内における前記情報チャネルに対応する前記光パケットの発生頻度である情報チャネル帯域幅が最も大きい光パケットに対して、所定の基準波長を割り当てる第1のステップと、
前記情報チャネル帯域幅が大きい光パケットほど、前記基準波長により近接する波長を所定の複数の波長から割り当てる第2のステップとを含む、光波長割り当て方法。 - 前記所定の基準波長は、前記光伝送システムにおいて用いられる光送信装置が出力する光の平均パワー値にほぼ対応する波長であることを特徴とする、請求項14に記載の光波長割り当て方法。
- 前記所定の基準波長は、前記光伝送システムにおいて用いられる波長可変光源における波長制御電流の平均値にほぼ対応する波長であることを特徴とする、請求項14に記載の光波長割り当て方法。
- 複数の情報チャネルにおける情報信号を光パケットとして互いに異なる波長となるように多重化し、光伝送系を介して所定の宛先へ伝送する光伝送システムにおいて、当該光パケット毎に対応する波長を一意に割り当てる光波長割り当て方法であって、
単位時間内における前記情報チャネルに対応する前記光パケットの発生頻度の変化量である情報チャネル帯域可変幅が最も大きい光パケットに対して、所定の基準波長を割り当てる第1のステップと、
前記情報チャネル帯域可変幅が大きい光パケットほど、前記基準波長により近接する波長を所定の複数の波長から割り当てる第2のステップとを含む、光波長割り当て方法。 - 前記所定の基準波長は、前記光伝送システムにおいて用いられる光送信装置が出力する光の平均パワー値にほぼ対応する波長であることを特徴とする、請求項17に記載の光波長割り当て方法。
- 前記所定の基準波長は、前記光伝送システムにおいて用いられる波長可変光源における波長制御電流の平均値にほぼ対応する波長であることを特徴とする、請求項17に記載の光波長割り当て方法。
- 複数の情報チャネルにおける情報信号を優先順位が付された光パケットとして互いに異なる波長となるように多重化し、光伝送系を介して所定の宛先へ伝送する光伝送システムにおいて、当該光パケット毎に対応する波長を一意に割り当てる光波長割り当て方法であって、
前記優先順位が最も高い光パケットに対して、所定の基準波長を割り当てる第1のステップと、
前記優先順位が高い光パケットほど、前記基準波長により近接する波長を所定の複数の波長から割り当てる第2のステップとを含む、光波長割り当て方法。 - 前記所定の基準波長は、前記光伝送システムにおいて用いられる光送信装置が出力する光のパワー値が最も大きくなる波長であることを特徴とする、請求項20に記載の光波長割り当て方法。
- 前記所定の基準波長は、前記光伝送システムにおいて用いられる光送信装置が出力する光のパワー値と、前記光伝送系における損失量とを勘案して、最も良好に前記宛先へ伝送することができる波長であることを特徴とする、請求項20に記載の光波長割り当て方法。
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