JP2019103045A - バースト中継システム及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】光ファイバに介挿されるEDFAの過渡応答の抑制を、低コスト、低故障率、低消費電力で実現すること。【解決手段】バースト中継システム30は、OLT11のダミー信号挿入指示部31によるダミー信号挿入指示信号S11に応じて、始点のONU12aに常備された波長可変レーザ32が主信号S12を出射後に、アイドル信号であるダミー信号S13を出射して上り信号の無信号区間に挿入し、EDFA17a,17bでの光増幅時の過渡応答を抑制するようにした。【選択図】図1

Description

本発明は、PON(Passive Optical Network)を活用した光集線ネットワークの伝送距離長延化を行う際の中継方式に必要なバースト光増幅時の過渡応答抑制を行うバースト中継システム及びプログラムに関する。
PONは、光ファイバ網の途中に分岐装置としての光カプラが挿入された1本の光ファイバが、複数の加入者で共有可能な光ネットワークである。ブロードバンドアクセス網としてのメトロネットワークに、PONを適応したバースト中継システムの構成を図20に示す。
図20に示すPONを適応したバースト中継システム(システムともいう)10では、局舎に配置されるOLT(Optical Line Terminal)11と、ユーザ宅に配置されるn台のONU(Optical Network Unit)12a,12b,…,12nとが、物理的に独立した2本の信号伝送路としての上り用光ファイバ13及び下り用光ファイバ14によってリング状に接続されている。更に説明すると、OLT11とONU12a〜12nが、各光ファイバ13,14に介挿された光カプラ15a,15b,…,15n,15m及び光カプラ16a,16b,…,16n,16mを介して構成されている。
通常、1台のOLT11に対してn台のONU12a〜12nが接続され、これらOLT11−ONU12a〜12n間において、TDM又はTDMA(Time Division Multiple Access)を適用して光の領域でデータの多重分離を行いつつデータを伝送する。この伝送により、光ファイバ13,14やOLT11等のリソースを、複数ユーザで共用可能となっている。なお、OLT11は、制御主体となる局舎側の光回線終端装置であり、ONU12a〜12nは、その制御主体に対して客体となるユーザ宅側の光回線終端装置としての加入者装置である。
また、システム10においては、光ファイバ13,14の伝送距離の長延化を低コストに達成するために、各光ファイバ13,14の信号増幅必要個所に、EDFA(Erbium Doped optical Fiber Amplifier)17,18を介挿し、これらのEDFA17,18により光信号であるバースト信号の光増幅を行っている。このEDFA17,18によりバースト信号の光増幅を行うと、図20に示すように、バースト信号Bに過渡応答によって閾値th1を超えるオーバーシュートが生じ、伝送特性が劣化してしまう。
この伝送特性の劣化を改善するために、主信号がEDFAに入力される前に後述のように背景光によるダミー信号(非特許文献1)や、主信号の反転信号によるダミー信号(特許文献1及び非特許文献2)を挿入し、疑似的な連続信号を生成することによって過渡応答が発生しないようにする方式が提案されている。
非特許文献1の背景光(ダミー信号)を挿入する方式を、図21に示すアクセス系のPONシステム20により説明する。
PONシステム20は、複数のONU21a〜21nが、光カプラ22aを介して1本の光ファイバ23でOLT24に接続されている。光カプラ22aとOLT24間の光ファイバ23の途中には、EDFA25と、このEDFA25の出力側の光フィルタ26とが介挿されている。EDFA25の入力側の光ファイバ23には、光カプラ22bを介してレーザ光を出射するレーザ27が接続されている。
各ONU21a〜21nとOLT24とは、1本の光ファイバ23を経由して双方向に信号を送受信するようになっている。即ち、各ONU21a〜21nのB−Tx(バースト送信機)からバースト信号としての主信号を送信し、OLT24のB−Rx(バースト受信機)で受信する。一方、OLT24のTx(送信機)から連続した信号を送信し、各ONU21a〜21nのRx(受信機)で受信する。
更に説明すると、各ONU21a〜21nは、B−Txから所定波長の主信号を送信し、この送信された各主信号が光カプラ22aで合成されてTWDM(Time and Wavelength Division Multiplexing)信号S1として光ファイバ23へ伝送される。レーザ27は、TWDM信号S1のレベルよりも2倍以上高いレベルのレーザ光L1を背景光として出射する。
光カプラ22bは、TWDM信号S1とレーザ光L1を合成し、この合成信号S2を光ファイバ23を経由してEDFA25へ入力する。合成信号S2は、背景光としてのレーザ光L1の上に主信号であるTWDM信号S1が合成されているので、無信号区間が無くなる。このため、EDFA25での光増幅時に過渡応答によるオーバーシュートが生じることが無くなる。
特許文献1及び非特許文献2の反転信号(ダミー信号)を挿入する方式を、図22に示すアクセス系のPONシステム20Aにより説明する。このPONシステム30において、上述したPONシステム20と同一部分には同一符号を付している。
PONシステム30では、EDFA25の入力側の光ファイバ23に接続された光カプラ22bの前段に、遅延用光ファイバ23aを経由して光カプラ22cが接続されている。この光カプラ22cには光モニタ91、反転回路92及び変調器93がこの順で従属接続されている。変調器93は、2つの信号入力端を備えており、一方の入力端に反転回路92の出力端が接続され、他方の入力端にレーザ27の出力端が接続されている。変調器93の出力端は光カプラ22bに接続されている。
各ONU21a〜21nが接続された光カプラ22aからのTWDM信号S1は、光カプラ22cで分岐され、この分岐された一方は遅延用光ファイバ23aへ送信され、他方は光モニタ91でモニタリングされて反転回路92へ入力される。反転回路92は、TWDM信号S1の包括線を検波してこれを反転し、この反転した信号を変調器93に入力する。
変調器93は、その反転した信号でレーザ光L1を変調する。この変調により主信号であるTWDM信号S1が反転した波形の包括線で包括されたレーザ光による反転信号(ダミー信号)S3が光カプラ22bへ出力される。光カプラ22bは、TWDM信号S1と反転信号S3とを合成する。この合成により無信号区間の無い擬似的な連続信号S4がEDFA25へ入力される。このため、EDFA25での光増幅時に過渡応答によるオーバーシュートが生じることが無くなる。
特開2014−155146号公報
深田陽一,他3名,"バースト対応利得クランプ型光ファイバ増幅器による映像信号(SD-SDI/HD-SDI)の伝送距離長延化の検討,社団法人 情報処理学会 研究報告,2007-AVM-59(15) An V. Tran, "EDFA Transient Control Based on Envelope Detection for Optical Burst Switched Networks", IEEE PHOTONICS TECHNOLOGY LETTERS, VOL. 17, NO. 1, JANUARY 2005
しかし、上記非特許文献1の背景光を挿入する方式では、EDFA25の入力側にレーザ27を用いるが、レーザ27は、光アクティブ装置なので故障率が高くなるという問題がある。
特許文献1及び非特許文献2の反転信号S3を挿入する方式では、レーザ27に加え、光カプラ22c、光モニタ91、反転回路92、変調器93、遅延用光ファイバ23a等の部品及び装置が必要となる。このため、部品や装置点数が多くなってしまい、コストが高くなり、更に、故障率や消費電力が増加するという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、光ファイバに介挿されるEDFAの過渡応答の抑制を、低コスト、低故障率、低消費電力で実現することができるバースト中継システム及びプログラムを提供することを課題とする。
上記課題を解決するための手段として、請求項1に係る発明は、制御主体となる光回線終端装置としてのOLT(Optical Line Terminal)と、前記制御主体に対して客体となり波長可変レーザを備える光回線終端装置としての複数のONU(Optical Network Unit)とが、光伝送路としての少なくとも2本の独立した光ファイバに光カプラを介して接続され、当該2本の光ファイバの途中に光信号増幅用のEDFA(Erbium Doped optical Fiber Amplifier)が介挿され、この介挿されたEDFAによって、各ONUの波長可変レーザから出射されてOLTへ伝送される上り信号中のバースト信号を光増幅するバースト中継システムであって、前記OLTは、前記ONUから前記OLTへ信号を伝送する上り側の光ファイバにおいて始点となる始点ONUに対して、前記上り信号におけるバースト信号間の無信号区間に、アイドル信号であるダミー信号を挿入する指示を行う指示部を備え、前記始点ONUは、前記指示に応じて、前記波長可変レーザから前記バースト信号を出射後に、当該波長可変レーザから前記無信号区間に挿入されるように前記ダミー信号を出射させることを特徴とするバースト中継システムである。
この構成によれば、OLTの指示部の指示に応じて、始点ONUに備えられた波長可変レーザからアイドル信号であるダミー信号を出射して上り信号の無信号区間に挿入し、EDFAでの光増幅時の過渡応答を抑制するようにした。このため、従来のように、ダミー信号挿入のために光学装置等の複数の装置を備えなくてもよいので、光ファイバに介挿されるEDFAの過渡応答の抑制を、低コスト、低故障率、低消費電力で実現することができる。
請求項2に係る発明は、前記指示部が、前記始点ONUに対して、前記無信号区間に、前記バースト信号と異なる波長又は同波長のアイドル信号であるダミー信号を挿入する指示を行い、前記始点ONUは、その指示に応じて、当該波長可変レーザから前記無信号区間に挿入されるように前記バースト信号と異なる波長又は同波長のダミー信号を出射させることを特徴とする請求項1に記載のバースト中継システムである。
この構成によれば、無信号区間に挿入されるダミー信号を、バースト信号と異なる波長又は同波長にできる。このため、例えば、バースト信号の波長帯域に空きが無い場合は、バースト信号と同波長のダミー信号を挿入できる。この際のダミー信号は、バースト信号と同波長であるがアイドル信号であるため、OLTではバースト信号のみを適正に受信できる。
請求項3に係る発明は、前記上り方向の光ファイバにおいて最後尾となるEDFAの出力側に、信号を透過又は遮断する光スイッチを接続し、前記始点ONUの波長可変レーザにより前記バースト信号と同波長のダミー信号が前記無信号区間に挿入された上り信号が伝送されて来た際に、前記光スイッチは、前記指示部で指示された無信号区間でオフとなって当該上り信号中のダミー信号を遮断することを特徴とする請求項2に記載のバースト中継システムである。
この構成によれば、光スイッチが、指示部で指示された無信号区間でオフとなってダミー信号を遮断するので、OLTでバースト信号のみを適正に受信できる。
請求項4に係る発明は、前記始点ONUの上り送信側に配備されたEDFAが、前記バースト信号の光増幅時にオーバーシュートが生じ、このオーバーシュートのレベルが前記OLTで受信可能なレベルとなるように光増幅を行う設計構成となっている場合に、前記指示部は、前記始点ONUの上り側の後段の第2ONUに対して、前記無信号区間に前記ダミー信号を挿入する指示を行い、前記第2ONUの波長可変レーザは、その指示に応じて、前記無信号区間に挿入されるように当該ダミー信号を出射することを特徴とする請求項2に記載のバースト中継システムである。
この構成によれば、始点ONUの上り送信側のEDFAでは、バースト信号の光増幅時にオーバーシュートが必ず生じるが、このオーバーシュートのレベルがOLTで受信可能なレベルとなるので、OLTでは始点ONUのバースト信号を受信できる。また、始点ONUの後段の第2ONUからのダミー信号が、上り信号の無信号区間に挿入されるので、第2ONUの上り送信側以降のEDFAにはバースト的に信号が入力されることが無くなり、連続信号が入力される。このため、第2ONUの上り送信側以降のEDFAでは、光増幅時に過渡応答によるオーバーシュートが生じることが無くなる。
請求項5に係る発明は、前記始点ONUから上り方向にk段目の第kONUよりも前段に接続されたEDFAが、前記バースト信号の光増幅時にオーバーシュートが生じ、このオーバーシュートのレベルが前記OLTで受信可能な第1閾値よりも低い第2閾値を超えるように光増幅を行う設計構成となっている場合に、前記指示部は、前記第kONUに対して、前記無信号区間に前記ダミー信号を挿入する指示を行い、前記第kONUの波長可変レーザは、その指示に応じて、前記無信号区間に挿入されるように当該ダミー信号を出射することを特徴とする請求項2に記載のバースト中継システムである。
この構成によれば、始点ONUからk段目の第kONUよりも前段に接続された各EDFAでは、バースト信号の光増幅時にオーバーシュートが必ず生じるが、このオーバーシュートのレベルがOLTで受信可能な第1閾値以下で且つ当該第1閾値よりも低い第2閾値を超えるようになっている。このため、OLTでバースト信号を受信できる。また、第kONUからのダミー信号が上り信号のバースト無信号区間に挿入されるので、第kONUの上り送信側のEDFA以降のEDFAではバースト的に信号が入力されることが無くなり、連続信号が入力される。このため、第kEDFA以降のEDFAにおいては、光増幅時に過渡応答によるオーバーシュートが生じることが無くなる。
請求項6に係る発明は、前記EDFAの後段に通過又は遮断用の光フィルタを接続し、この光フィルタで前記ダミー信号を遮断し、この遮断を行った光フィルタの後段に接続されたONUの波長可変レーザから、前記バースト信号を出射後に前記無信号区間に挿入されるようにダミー信号を出射するといった動作を、上り側の光ファイバに介挿された各EDFAの後段の光フィルタ及びONU毎に繰り返すことを特徴とする請求項1に記載のバースト中継システムである。
この構成によれば、全てのEDFAでの光増幅時の過渡応答によるオーバーシュートをより適正に抑制することができる。
請求項7に係る発明は、制御主体となる光回線終端装置としてのOLTと、前記制御主体に対して客体となり波長可変レーザを備える光回線終端装置としての複数のONUとが、光伝送路としての少なくとも2本の独立した光ファイバに光カプラを介して接続され、当該2本の光ファイバの途中に光信号増幅用のEDFAが介挿され、この介挿されたEDFAによって、各ONUの波長可変レーザから出射されてOLTへ伝送される上り信号中のバースト信号を光増幅するバースト中継システムであって、前記EDFAの出力側に接続され、当該EDFAの光増幅時に発生したオーバーシュートのレベルが、前記OLTで受信可能な第1閾値よりも低い第2閾値を超えたことを検出する検出部と、前記ONUに配置され、前記検出部で第2閾値を超えたことが検出された際に、当該検出部の後段に光カプラを介して接続されたONUに対して、前記上り信号におけるバースト信号間の無信号区間に、アイドル信号であるダミー信号を挿入する指示を行う指示部とを備え、前記ONUは、前記指示に応じて、前記ダミー信号が前記無信号区間に挿入されるように前記波長可変レーザから当該ダミー信号を出射させることを特徴とするバースト中継システムである。
この構成によれば、検出部でオーバーシュートのレベルが第2閾値を超えたことが検出された際に、検出部の後段に接続されたONUからのダミー信号が、上り信号のバースト無信号区間に挿入される。このため、そのONUの上り送信側のEDFA以降のEDFAではバースト的に信号が入力されることが無くなり、連続信号が入力される。このため、そのEDFA以降のEDFAにおいては、光増幅時に過渡応答によるオーバーシュートが生じることが無くなる。
請求項8に係る発明は、前記OLTに接続されると共に、通信ネットワークを構成する複数の通信機器を単一のソフトウェアによって纏めて制御するCTL(Control-Plane)は、前記OLTからのパス増設の指示に応じて、前記上り信号が透過される光フィルタを通過する全信号の波長を検知し、この検知した波長の全信号中のバースト信号が全タイムスロットを使用中である否かを検知する波長検知部と、前記波長検知部が前記使用中を検知した際に、前記光フィルタが前記バースト信号と異なる波長のダミー信号を遮断し、この遮断により無信号となった波長を、当該光フィルタよりも後段のONUが新規バースト信号の波長として割り当てる制御を行うパス増設制御部とを備えることを特徴とする請求項1に記載のバースト中継システムである。
この構成によれば、光フィルタを通過する波長のバースト信号で全タイムスロットが使用中である場合に、その光フィルタでバースト信号と異なる波長のダミー信号を遮断する。バースト信号で全タイムスロットが使用中なので、ダミー信号を遮断しても無信号区間が存在することはない。従って、遮断を行った光フィルタの後段のONUから、その遮断した波長で新たにバースト信号を上り送信しても、このバースト信号を光増幅するEDFAにおいて、過渡応答によるオーバーシュートが生じることはない。
請求項9に係る発明は、制御主体となる光回線終端装置としてのOLTと、前記制御主体に対して客体となり波長可変レーザを備える光回線終端装置としての複数のONUとが、光伝送路としての1本の光ファイバに光カプラを介して接続され、当該光ファイバの途中に光信号増幅用のEDFAが介挿され、この介挿されたEDFAによって、各ONUの波長可変レーザから出射されてOLTへ伝送される上り信号中のバースト信号を光増幅するバースト中継システムであって、前記OLTは、予め定められた特定ONUに対して、前記上り信号におけるバースト信号間の無信号区間に、アイドル信号であるダミー信号を挿入する指示を行う指示部を備え、前記特定ONUは、前記指示に応じて、前記波長可変レーザから前記バースト信号を出射後に、当該波長可変レーザから前記無信号区間に挿入されるように前記ダミー信号を出射させることを特徴とするバースト中継システムである。
この構成によれば、特定ONUにより上り信号の無信号区間にダミー信号が挿入されるので、EDFAではバースト的な信号入力が無くなり、連続した信号を光増幅する。このため、光増幅時の過渡応答によるオーバーシュートが生じることが無くなる。
請求項10に係る発明は、前記指示部は、前記指示による前記ダミー信号の挿入指示先のONUをランダムに変更する指示を行うことを特徴とする請求項9に記載のバースト中継システムである。
この構成によれば、ある特定のONUのみに負荷が掛からないようにすることができる。これによってONUの寿命を長くすることができる。
請求項11係る発明は、制御主体となる光回線終端装置としてのOLTと、前記制御主体に対して客体となり波長可変レーザを備える光回線終端装置としての複数のONUとが、光伝送路としての少なくとも2本の独立した光ファイバに光カプラを介して接続され、当該2本の光ファイバの途中に光信号増幅用のEDFAが介挿され、この介挿されたEDFAによって、各ONUの波長可変レーザから出射されてOLTへ伝送される上り信号中のバースト信号を光増幅するバースト中継システムにおける前記OLTとしてのコンピュータを、前記OLTにおいて前記ONUからの上り信号による上りデータ量を検知する手段、前記検知された上りデータ量に基づき、前記ONUからの前記バースト信号の上りデータ割当量を計算する手段、前記計算された上りデータ割当量の区間から無信号区間を求める手段、前記ONUから前記OLTへ信号を伝送する上り側の光ファイバにおいて始点となる始点ONUへ、上り信号の送信タイミング及び送信量と、前記無信号区間へのダミー信号の挿入とを指示する手段として機能させるためのプログラムである。
このプログラムによれば、OLTの指示に応じて、始点ONUが、バースト信号を送信すると共に、アイドル信号であるダミー信号を送信して上り信号の無信号区間に挿入することで、EDFAでの光増幅時の過渡応答を抑制することができる。
本発明によれば、光ファイバに介挿されるEDFAの過渡応答の抑制を、低コスト、低故障率、低消費電力で実現するバースト中継システム及びプログラムを提供することができる。
本発明の第1実施形態に係るバースト中継システムの構成を示すブロック図である。 第1実施形態において、TS(タイムスロット)における波長λ1の主信号と波長λ8のダミー信号を示す図である。 第1実施形態のONU及びOLTの構成を示すブロック図である。 第1実施形態の変形例1において、TSにおける同一波長λ1の主信号及びダミー信号を示す図である。 第1実施形態の変形例2のバースト中継システムの構成を示すブロック図である。 第1実施形態の変形例3のバースト中継システムにおけるEDFAでの特徴となるオーバーシュートレベルを示す図である。 第1実施形態の変形例3において、TSにおける波長λ1の主信号と波長λ8のダミー信号を示す図である。 第1実施形態の変形例4のバースト中継システムにおけるEDFAでの特徴となるオーバーシュートレベルを示す図である。 第1実施形態の変形例5において、TSにおける波長λ1,λ3の主信号と波長λ8のダミー信号を示す図である。 第1実施形態の変形例5において、TSにおける波長λ1の主信号と波長λ8のダミー信号を示す図である。 第1実施形態の変形例5において、TSにおける波長λ1の主信号を示す図である。 第1実施形態の変形例5において、TSにおける波長λ1の主信号と波長λ8のダミー信号を示す図である。 第2実施形態のバースト中継システムの特徴部分の構成を示すブロック図である。 第3実施形態のバースト中継システムの特徴部分の構成を示すブロック図である。 第3実施形態のバースト中継システムの光フィルタを通過する波長λ1〜λ7の主信号と波長λ8のダミー信号を示す図である。 第3実施形態のバースト中継システムの光フィルタで波長λ8のダミー信号を遮断した際に、通過する波長λ1〜λ7の主信号を示す図である。 第4実施形態のパッシブダブルスター型のバースト中継システムの構成を示すブロック図である。 第4実施形態のバースト中継システムにおいて、特定ONUのみに波長λ8のダミー信号を送信させる際の、波長λ1の主信号と波長λ8のダミー信号を示す図である。 第4実施形態の変形例において、ランダムにONUで波長λ8のダミー信号を送信させる際の、波長λ1〜λ7の主信号と波長λ8のダミー信号を示す図である。 従来のバースト中継システムの構成を示すブロック図である。 非特許文献1の背景光を挿入する方式に基づくアクセス系のPONシステムの構成を示す図である。 特許文献1及び非特許文献2の反転信号を挿入する方式に基づくアクセス系のPONシステムの構成を示す図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
<第1実施形態の構成>
図1は、本発明の第1実施形態に係るバースト中継システムの構成を示すブロック図である。但し、図1に示すバースト中継システム30において、図20に示した従来のバースト中継システム10に対応する部分には同一符号を付し、その説明を適宜省略する。
図1に示すバースト中継システム(システムともいう)30の特徴は次の点にある。即ち、OLT11にダミー信号挿入指示部(指示部ともいう)31を備え、指示部31からダミー信号挿入指示信号(指示信号ともいう)S11を、光ファイバ13の上り方向で始点となるONU(始点ONU)12aへ送信する。この始点ONU12aが指示信号S11に応じて、ONU12aのB−Tx(バースト送信機)が一般的に備える波長可変レーザ32から主信号S12とは異なる波長のダミー信号S13を出射し、このダミー信号S13を上り信号におけるバースト無信号区間(後述)に挿入するようにした点にある。なお、バースト無信号区間は、請求項記載の無信号区間を構成する。また、波長可変レーザ32をレーザ32とも称す。
但し、主信号S12は、レーザ32からバースト的に出射されるレーザ光によるバースト信号である。ダミー信号S13は、レーザ光によるデータが何も無いアイドル信号である。バースト無信号区間(無信号区間ともいう)は、レーザ32からバースト的に出射される主信号S12間の無信号部分である。
OLT11の指示部31は、指示信号S11をTx(送信機)を介して始点ONU12aへ送信する。指示信号S11は、始点ONU12aに対して、上り信号の無信号区間に各ONU12a〜12nの主信号S12とは異なる波長のダミー信号S13を挿入する指示を行う信号である。
例えば、指示信号S11は、図2に示すように、TS(タイムスロット)2以降でTS8以内の間の無信号区間に、各ONU12a〜12nの主信号S12とは異なる波長λ8のダミー信号S13を挿入する指示を行う。以降、TS2以降でTS8以内の間は、TS2〜TS8間と表現し、他のTS間も同様に表現する。
また、指示信号S11では、上述したように上り信号にダミー信号S13が挿入後、この挿入を解除する指示を行えるようになっている。この解除指示で始点ONU12aのレーザ32がダミー信号S13の出射を停止する。
始点ONU12aは、Rx(受信機)で受信した指示信号S11に応じてレーザ32からのレーザ光による主信号S12及びダミー信号S13を次のように出射させる。レーザ32は、始点ONU12aに対してOLT11から指示された波長の主信号S12を出射すると共に、指示信号S11で指示された主信号S12とは異なる波長のダミー信号S13を、無信号区間に挿入するように出射する。
このようにレーザ32からダミー信号S13を出射することにより、例えば、図2に示すように、TS2〜TS8間の無信号区間に、各ONU12a〜12nの主信号S12とは異なる波長のダミー信号S13が挿入される。
図1に示すシステム30においては、始点ONU12aが接続された光カプラ15aと、始点から次の上り側のONU12bが接続された光カプラ15bとの間の光ファイバ13に、EDFA17a及び光フィルタ33aがこの順で介挿されている。更に、EDFA17bの上り側に光フィルタ33bが介挿されている。光フィルタ33a,33bは、レーザ32から出射可能な全帯域の波長のレーザ光を全て透過したり、任意の波長のレーザ光を遮断したりできる。
ここで、ONU12a〜12n及びOLT11の詳細な構成について、図3を参照して説明する。
図3に示すように、ONU12a〜12nは、保守部41と、認証部42と、ブリッジ部43と、優先制御部44と、暗号化部45と、PONインタフェース部46と、ダミー信号送信部47と、UNI(User Network Interface)部48とを備えて構成されている。
OLT11は、保守部41と、認証部42と、ブリッジ部43と、暗号化部45と、FBA(Fixed Bandwidth Allocation:固定帯域割当)部51と、無信号区間計算部52と、PONインタフェース部46と、SNI(Application Server Network Interface)部53とを備えて構成されている。
SNI部53は、各種通信サービスを行うためのサービス網63とOLT11とのインタフェース機能を有する。
UNI部48は、ユーザのPC(パーソナルコンピュータ)61を接続するインタフェース機能を有する。なお、PC61の他に、サーバ等の通信処理装置を接続することもできる。
保守部41は、ONU12a〜12n及びOLT11の運用管理及びメンテナンスを実施するために、ONU12a〜12nとOLT11間、並びに監視制御網62との間でOAM(Operations, Administration, and Maintenance)制御フレームの送受信処理を行う。
認証部42は、OLT11とONU12a〜12n間で認証情報の遣り取りを行い、ONU12a〜12nの認証処理を行う。
OLT11のブリッジ部43は、サービス網63と、システム30内のPONとのブリッジ処理を行う。ONU12a〜12nのブリッジ部43は、PONと、PC61等を有するユーザ網とのブリッジ処理を行う。
優先制御部44は、予め指定された優先度に基づいて信号フレームの送出順制御を行う。
暗号化部45は、信号フレームの暗号及び復号処理を行う。
PONインタフェース部46は、PON区間の光信号とONU12a〜12n等の装置内の電気信号を変換する光送受信機能と、シリアル(S)/パラレル(P)変換を行うS/P変換機能と、通信路符号化及び誤り訂正を行うPCS(Physical Coding Sublayer)機能とを有し、更に、MPCP(Multi-Point Control Protocol)制御フレームの送受信処理と論理リンクの状態管理、時刻同期処理を行うPON制御機能とを有する。
ダミー信号送信部47は、レーザ32を含み、前述したようにダミー信号S13を無信号区間に挿入するための送信を行う。なお、ダミー信号送信部47は、図1のB−Txの機能に相当する。
ここで、OLT11においては、破線枠で囲む、FBA部51、無信号区間計算部52及びPONインタフェース部46によって、ダミー信号挿入指示部31を構成している。
その指示部31のPONインタフェース部46が、ONU12a〜12nからの上り信号による上りデータ量を検知する。次に、FBA部51が、その検知された上りデータ量に基づき、ONU12a〜12nからバースト的に送信される上りデータの割当量(固定帯域量)を計算する。次に、無信号区間計算部52が、その計算された上りデータ割当量の区間から無信号区間を求める。そして、指示部31のPONインタフェース部46が、ONU12a〜12n(ここでは始点ONU12a)へ、上り信号の送信時刻(送信タイミング)及び送信量と、無信号区間への主信号S12とは異なる波長のダミー信号S13の挿入とを指示する。
つまり、前述したように、指示部31が、指示信号S11によって、始点ONU12aに対して、上り信号の無信号区間に主信号S12とは異なる波長のダミー信号S13を挿入する指示を行う。
始点ONU12aのダミー信号送信部47は、指示信号S11に応じて、レーザ32により主信号S12とは波長が異なるダミー信号S13を出射して無信号区間に挿入する。
上述したように、上り信号の無信号区間にダミー信号S13が挿入されるので、上り信号において無信号区間が無くなり連続信号としてEDFA17a,17bへ入力される。このため、EDFA17a,17bではバースト的に主信号S12が入力されるといったことが無くなり、連続した信号を光増幅するので、光増幅時の過渡応答によるオーバーシュートが生じなくなる。
また、上り信号のダミー信号S13を含む連続信号がOLT11のB−Rx(バースト受信機)で受信されるが、ダミー信号S13はアイドル信号なので、その連続信号中の主信号S12の受信に影響を及ぼすことは無い。
なお、上り信号に一旦挿入したダミー信号S13は、指示信号S11によるダミー信号S13の解除指示があるまで解除されず挿入状態となる。
<第1実施形態の効果>
以上説明したように、第1実施形態のバースト中継システム30によれば、OLT11の指示部31による指示信号S11に応じて、始点のONU12aに常備された波長可変レーザ32からアイドル信号であるダミー信号S13を出射して上り信号の無信号区間に挿入し、EDFA17a,17bでの光増幅時の過渡応答を抑制するようにした。
このため、従来のように、ダミー信号挿入のために、光学装置等の複数の装置を備えなくてもよいので、光ファイバ13に介挿されるEDFA17a,17bの過渡応答の抑制を、低コスト、低故障率、低消費電力で実現することができる。
<第1実施形態の変形例1>
次に、第1実施形態の変形例1について説明する。この変形例1は、指示部31が、指示信号S11によって、始点ONU12aに対して、上り信号の無信号区間に各ONU12a〜12nの主信号S12と同じ波長のアイドル信号であるダミー信号S13A(図4参照)を挿入する指示を行うようになっている。
例えば、指示信号S11は、図4に示すように、TS2〜TS8間の無信号区間を指示すると共に、この無信号区間に、各ONU12a〜12nの主信号S12と同じ波長λ1のダミー信号S13Aを挿入する指示を行う。この指示によって、図1に示す始点ONU12aは、レーザ32によって、主信号S12と同じ波長λ1のダミー信号S13Aを出射して無信号区間に挿入する。
この挿入された上り信号中のダミー信号S13Aは主信号S12と同波長λ1であるが、アイドル信号なので、OLT11での受信に影響を及ぼすことは無い。
この構成によれば、無信号区間に挿入されるダミー信号S13Aがバースト信号である主信号S12と同波長となっている。このため、例えば、複数の主信号S12の送信時に波長帯域に空きが無い場合は、始点ONU12aから送信される主信号S12と同波長のダミー信号S13Aを挿入できる。
<第1実施形態の変形例2>
図5は、第1実施形態の変形例2のバースト中継システム30Aの構成を示すブロック図である。但し、図5に示すシステム30Aにおいて、図1に示したシステム30に対応する部分には同一符号を付し、その説明を適宜省略する。
図5に示すシステム30Aの特徴は、EDFA17a,17b,17nの出力側に光スイッチ35a,35b,35nを接続し、OLT11のダミー信号挿入指示部31Aからダミー信号挿入指示信号S11Aを、始点ONU12aへ送信する。更に、システム30Aは、その指示信号S11Aを、光ファイバ13の上り方向の最後尾のEDFA17nの出力側に接続された光スイッチ(最後尾光スイッチという)35nへ送信するようにした。また、始点ONU12aが指示信号S11Aに応じて、ONU12aのレーザ32から主信号S12と同波長のアイドル信号であるダミー信号S13A(図4参照)を、無信号区間に挿入されるように出射する。更に、最後尾光スイッチ35nが、指示信号S11Aで指示される無信号区間に挿入されたダミー信号S13Aを遮断するスイッチング動作を行うようにした点にある。
なお、指示信号S11Aは、上り信号の無信号区間を指示すると共に、その無信号区間に主信号S12と同じ波長のダミー信号S13Aを挿入する指示を行う信号となっている。
システム30Aにおいては、EDFA17a〜17nの出力側の光ファイバ13に光スイッチ35a〜35nが介挿され、最後尾光スイッチ35nの近傍の下り用光ファイバ14に光カプラ16pが介挿されている。この光カプラ16pで分岐された指示信号S11Aが最後尾光スイッチ35nに制御信号として入力されるように、光カプラ16pと最後尾光スイッチ35nとが接続されている。なお、システム30Aにおいて、最後尾光スイッチ35n以外の光スイッチ35a,35bは、光フィルタであってもよい。また、最後尾光スイッチ35nの近傍に、ONU12nが接続された光カプラ16n等の予め配備される光カプラがあれば、この光カプラに最後尾光スイッチ35nを接続してもよい。
最後尾光スイッチ35nは、光カプラ16pで分岐された指示信号S11Aによる上り信号の無信号区間の指示に応じて、この無信号区間でオフとなってダミー信号S13を遮断する。
この構成では、最後尾光スイッチ35nが、指示信号S11Aで指示された無信号区間でオフとなってダミー信号S13を遮断するので、OLT11のB−Rxでは主信号S12のみを適正に受信できる。
<第1実施形態の変形例3>
第1実施形態の変形例3のバースト中継システムが、図1に示したシステム30と異なる点は、まず、始点ONU12aの上り送信側の光ファイバ13に配置されたEDFA17aが次のような設計構成となっていることにある。即ち、EDFA17aは、始点ONU12aから送信された主信号S12の光増幅時に、図6に示すようにオーバーシュート判定用の閾値th1を超えるオーバーシュートが必ず生じるが、このオーバーシュートのレベルが、OLT11のB−Rxで受信可能な閾値th2以内となるように設計されている。
更に、OLT11の指示部31は、始点ONU12aの次段のONU12b(第2ONU12bという)に対して、上り信号の無信号区間にダミー信号S13B(図7参照)を挿入する指示を、指示信号(図示はしないが符号S11Bを付す)により行うようになっている。このため、始点ONU12aは、指示信号S11Bを受信してもダミー信号S13を出射しない。
まず、始点ONU12aの上り送信側のEDFA17aが光増幅時において、図6に示すように閾値th1を超え且つ閾値th2以下となるOLT11で受信可能なレベルのオーバーシュートが生じる。次に、第2ONU12bのレーザ32が主信号S12を出射後に、指示信号S11Bに応じて、無信号区間にアイドル信号であるダミー信号S13Bを出射して挿入する。
例えば、図7に示すように、始点ONU12aのレーザ32が、TS1において波長λ1の主信号S12を出射する。その後、第2ONU12bのレーザ32が、TS2において波長λ1の主信号S12を出射後に、TS3〜TS8の無信号区間に波長λ8のアイドル信号であるダミー信号S13Bを出射して挿入する。但し、ダミー信号S13Bは、主信号S12と同波長λ1であってもよい。
このように第2ONU12bからのダミー信号S13Bが上り信号の無信号区間に挿入されるので、第2ONU12bの上り送信側のEDFA17b以降のEDFAではバースト的に主信号S12が入力されることが無くなり、連続信号が入力される。このため、EDFA17b以降のEDFAにおいては、光増幅時に過渡応答によるオーバーシュートが生じることが無くなる。
<第1実施形態の変形例4>
第1実施形態の変形例4のバースト中継システムが、図1に示したシステム30と異なる点は、まず、上り送信側の光ファイバ13において、始点ONU12aからk段目の第kONUの前段(下流側)に接続された第1〜第jEDFA(図示せず)が次のように設計されていることにある。即ち、第1〜第jEDFAは、送信されて来た主信号S12の光増幅時に、図8に示すように、上述した閾値th1と閾値th2との間に予め定められた閾値th1aを超え、且つ閾値th2未満となるレベルのオーバーシュートが必ず生じるような設計構成となっている。なお、閾値th2は請求項記載の第1閾値、閾値th1aは請求項記載の第2閾値を構成する。
閾値th1aは、OLT11のB−Rxで主信号S12が受信可能な閾値th2よりも低く且つ閾値th1よりも高いレベルであり、オーバーシュートが生じても、OLT11でより確実に主信号S12を受信できるレベルとなっている。
更に、OLT11の指示部31は、第kONUに対して、上り信号の無信号区間にダミー信号S13C(図9参照)を挿入する指示を指示信号(図示はしないが符号S11Cを付す)により行うようになっている。
このため、第kONUのレーザ32は、主信号S12を出射後に、指示信号S11Cに応じて、無信号区間にアイドル信号であるダミー信号S13Cを出射して挿入する。例えば、上り方向の始点側から数えて3つの第1〜第3ONUのレーザ32が、図9に示すように、TS1〜TS3において波長λ1の主信号S12を出射し、その後、第4ONUのレーザ32が、TS4,TS5において波長λ3の主信号S12を出射したとする。
第5ONUである第kONUは、TS4,TS5において波長λ3の主信号S12を出射後に、指示信号S11Cに応じて、TS6〜TS8の無信号区間に波長λ8のアイドル信号であるダミー信号S13Cを出射して挿入する。なお、そのダミー信号S13Cは、主信号S12と同じ波長λ1であってもよい。
このように第kONUからのダミー信号S13Cが上り信号の無信号区間に挿入されるので、第kONUの上り送信側のEDFA以降のEDFAではバースト的に主信号S12が入力されることが無くなり、連続信号が入力される。このため、第kEDFA以降のEDFAにおいては、光増幅時に過渡応答によるオーバーシュートが生じることが無くなる。
<第1実施形態の変形例5>
第1実施形態の変形例5のバースト中継システムが、図1に示したシステム30と異なる点は、まず、上り用光ファイバ13の各EDFA17a,17bの後段(上流側)に接続された各々の光フィルタ33a,33bがダミー信号S13を遮断する。次に、その遮断を行った光フィルタ33a,33bの後段に光カプラ15b,15c(図示せず)を介して接続されたONU12b,12c(図示せず)が、指示信号S11に応じて無信号区間にダミー信号S13を挿入し直すようにしたことにある。
例えば、図1に示す始点ONU12aのレーザ32から、図10に示すTS1の波長λ1の主信号S12と、TS2〜TS8間の無信号区間に挿入される波長λ8のダミー信号S13とが送信されたとする。これら主信号S12及びダミー信号S13が、EDFA17aで増幅されたのち光フィルタ33aに入力されると、図11に示すように光フィルタ33aで波長λ8のダミー信号S13のみが遮断される。
その後、第2ONU12bは、図12に示すようにレーザ32でTS2,TS3に挿入される主信号S12を出射後、OLT11の指示部31からの指示信号S11に応じて、TS4〜TS8間の無信号区間に挿入されるように波長λ8のダミー信号S13を出射する。以降、このように光フィルタでダミー信号S13を削除し、この削除を行った光フィルタの後段のONUからダミー信号S13を再挿入する動作が繰り返される。
このように上り信号に挿入されたダミー信号S13を削除し、再挿入する動作を、全てのEDFA17a,17bの出力側の光フィルタ33a,33b及びONU12b〜12nで行うことにより、各EDFA17a,17bでの光増幅時の過渡応答によるオーバーシュートを完全に抑制することができる。
<第2実施形態>
図13は、第2実施形態のバースト中継システム30Bの特徴部分の構成を示すブロック図である。但し、第2実施形態のシステム30Bは、第1実施形態のシステム30(図1)に基づく構成となっている。図13には第2実施形態のシステム30Bの特徴部分の構成を示した。
システム30Bの特徴は、EDFA17jの出力側にオーバーシュートレベル検出部(検出部ともいう)65を接続し、検出部65の後段(上流側)に光カプラ15kを介して接続されたONU12kに、検出部65からの後述の閾値超過情報D1が入力されるダミー信号挿入指示部(指示部ともいう)66を備えた点にある。このためOLT11には指示部31(図1)は備えない構成となっている。
図13では、j段目のEDFA17jの出力側に接続された検出部65と、k段目のONU12kに備えられた指示部66とを代表して示したが、検出部65は、上り用光ファイバ13に介挿された全てのEDFAの出力側に接続され、指示部66は、全てのONU内に備えられている。なお、指示部66は、ONU12kの外部に備えられていてもよい。
検出部65は、EDFA17jで発生したオーバーシュートのレベルが上述した閾値th1a(図8参照)を超えた際に、閾値超過情報D1を指示部66へ出力する。
ONU12kの指示部66は、閾値超過情報D1が入力された際に、レーザ32に対して、上り信号の無信号区間にダミー信号S13C(図9参照)を出射して挿入する指示を行う。
この指示に応じて、ONU12kのレーザ32は、主信号S12を出射後に、無信号区間にダミー信号S13Cを出射して挿入する。例えば、図9に示したように、ONU12kのレーザ32が、TS4,TS5において波長λ3の主信号S12を出射し、TS6〜TS8の無信号区間に波長λ8のアイドル信号であるダミー信号S13Cを出射して挿入する。このダミー信号S13Cは、主信号S12と同じ波長λ1であってもよい。
このように、検出部65でオーバーシュートのレベルが閾値th1aを超えたことが検出された際に、検出部65の後段に光カプラ15kを介して接続されたONU12kからのダミー信号S13Cが出力されて、上り信号の無信号区間に挿入されるようにした。これによって、ONU12kの上り送信側のEDFA17k以降のEDFAではバースト的に主信号S12が入力されることが無くなり、連続信号が入力される。このため、EDFA17k以降のEDFAにおいては、光増幅時に過渡応答によるオーバーシュートが生じることが無くなる。
この他、検出部65は、EDFA17jで発生したオーバーシュートのレベルが上述した閾値th1(図6参照)を超え、閾値th2未満の場合に、閾値超過情報D1を指示部66へ出力するようにしてもよい。
<第3実施形態>
図14は、第3実施形態のバースト中継システム30Cの特徴部分の構成を示すブロック図である。但し、第3実施形態のシステム30Cは、第1実施形態のシステム30(図1)に基づく構成となっている。図14には第3実施形態のシステム30Cの特徴部分の構成を示した。
システム30Cの特徴は、後述するSDN(Software-Defined Networking)等のCTL(Control-Plane)71の制御によって、光フィルタ33jで所定波長(例えば波長λ8)のダミー信号S13を遮断し、この遮断したダミー信号S13の波長λ8を、ONU12kが新たな主信号S12の波長として使用するパス増設を可能とした点にある。但し、光フィルタ33jで所定波長λ8のダミー信号S13を遮断する動作は、光フィルタ33jにおいて通過帯域が変更されることにより実行される。この通過帯域の変更制御は、CTL71の後述するパス増設制御部71bによって行われる。
図14に示すONU12kは、ダミー信号S13を遮断した光フィルタ33jの後段に光カプラ15kを介して接続されている。また、CTL71は、光フィルタ33j及びONU12kに光ファイバ等の制御線で接続されると共に、周知の通りOLT11に接続されている。
但し、図14では、j段目のEDFA17jの出力側に接続された光フィルタ33jと、光フィルタ33jの後段に光カプラ15kを介して接続されたONU12kとが、CTL71に接続された様態を代表して示したが、他の光フィルタ及びONUも、同様にCTL71に接続されている。
SDNは、システム30C等の通信ネットワークを構成する通信機器を単一のソフトウェアによって纏めて制御し、通信機器の構成等を柔軟に変更する技術である。このSDNに、ネットワークの制御を担うCTL71が配備されている。このCTL71は、SDNにおいて中央で各通信機器を制御するものである。CTL71は、OLT11との間で通信に係る情報を送受信し、波長検知部71a及びパス増設制御部71bを備えている。
波長検知部71aは、OLT11からの主信号S12及びダミー信号S13の使用波長情報D2に応じて、上り用光ファイバ13に伝送される上り信号内の全ての主信号S12及びダミー信号S13の各波長を検知している。例えば、波長検知部71aが、図15に示すように、全ての主信号S12の波長λ1〜λ7を検知している。また、波長検知部71aは、その検知した波長λ1〜λ7の主信号S12で全TS1〜TS8が使用中である否かを検知する。
パス増設制御部71bは、任意に指定された特定のONU12kに対して主信号S12を使用可能とするパス増設依頼が通知された場合、次のようにパス増設制御を行う。ここで、波長検知部71aが、特定のONU12kの前段に接続された光フィルタ33jを通過する波長λ1〜λ7の主信号S12によって、全TS1〜TS8が使用中であることを検知しているとする。
パス増設制御部71bは、波長検知部71aで検知されている上記全TS1〜TS8の使用中を検出すると、光フィルタ33jを、例えば図15に示すように、主信号S12以外の波長λ8のダミー信号S13を遮断するように制御する。この制御により光フィルタ33jが波長λ8のダミー信号S13を遮断するので、光フィルタ33jの出力側では、図16に示すように、波長λ8が空き状態となる。
次に、パス増設制御部71bは、その遮断制御後の波長λ8を、特定のONU12kが新たな主信号S12の波長として使用可能に制御する。この制御によってONU12kのレーザ32から波長λ8の主信号S12が上り送信される。
このようにパス増設制御を行えば、光フィルタ33jを通過する波長λ1〜λ7の主信号S12が全TS1〜TS8を使用中である場合に、光フィルタ33jで主信号S12と異なる波長λ8のダミー信号S13を遮断する。TS1〜TS8は、波長λ1〜λ7の主信号S12で全て使用中なので、ダミー信号S13を遮断しても無信号区間が存在することはない。従って、遮断を行った光フィルタ33jの後段のONU12kから、その遮断した波長λ8で新たに主信号S12を上り送信しても、この主信号S12を光増幅するEDFA17kにおいて、過渡応答によるオーバーシュートが生じることはない。
<第4実施形態>
図17は、第4実施形態のパッシブダブルスター型のバースト中継システム80の構成を示すブロック図である。但し、第4実施形態のシステム80において、図1に示した第1実施形態の構成要素と同一部分には同一符号を付し、その説明を適宜省略する。
図17に示すパッシブダブルスター型のシステム80は、複数のONU12a〜12nが光カプラ15を介し、EDFA17及び光フィルタ33が介挿された1本の光ファイバ81によりOLT11に接続されている。各ONU12a〜12nとOLT11とは、1本の光ファイバ80を介して双方向に光通信が行えるようになっている。各ONU12a〜12nからOLT11へ向かう側を上り通信側とし、この逆を下り通信側とする。
OLT11は、ダミー信号挿入指示部82を備える。この指示部82は、予め指定される特定のONU(例えばONU12k)のみにダミー信号S13k(図18参照)を送信させる指示を、ダミー信号挿入指示信号S82の送信により実行する。
指示信号S82は、光ファイバ81を下り方向へ伝送されて各ONU12a〜12nで受信されるが、特定のONU12kのみがその指示に従うようになっている。また、指示信号S82は、ONU12kに対して、上り信号の無信号区間に各ONU12a〜12nの主信号S12とは異なる波長のダミー信号S13kを挿入する指示を行う信号である。例えば、指示信号S82は、図18に示すように、TS1とTS3間と、TS5とTS8間との無信号区間に、各ONU12a〜12nの主信号S12とは異なる波長λ8のダミー信号S13kを挿入する指示を行う。
図17に示すONU12kは、Rxで指示信号S82を受信し、その指示に従うことにより、レーザ32が、TS4に挿入される波長λ1の主信号S12kを出射すると共に、指示信号S82で指示された波長λ8のダミー信号S13kを、TS1とTS3間と、TS5とTS8間との無信号区間に挿入されるように出射する。
これによって、上り信号の無信号区間にダミー信号S13kが挿入されるので、上り信号において無信号区間が無くなり、連続信号としてEDFA17へ入力される。このため、EDFA17では連続した信号を光増幅するので、光増幅時の過渡応答によるオーバーシュートが生じることが無くなる。
<第4実施形態の変形例>
次に、第4実施形態の変形例について説明する。この変形例は、図17に示したOLT11の指示部82が、指示信号S82によって、ダミー信号S13を送信するONU12a〜12nをランダムに変更するようになっている。
つまり、指示部82は、ダミー信号S13を送信するONU12a〜12nをランダムに変更し、この変更したONUにダミー信号S13を送信するように指示信号S82で指示する。例えば、指示部82は、図19に示すように、ONU12kに対してTS1〜TS3の無信号区間において波長λ8でダミー信号S13kを挿入するように指示する。この後、ONU12nに対してTS5〜TS8の無信号区間において波長λ8でダミー信号S13nを挿入するように指示する。
このようにランダムにONU12a〜12nを指定してダミー信号S13の挿入指示を行った場合、特定のONUのみに負荷が掛からないようにすることができ、これによってONUの寿命を長くすることができる。
図3に示したOLT11の破線枠で囲む、FBA部51、無信号区間計算部52及びPONインタフェース部46によるダミー信号挿入指示部31に基づき、本実施形態のコンピュータで実行されるプログラムについて説明する。コンピュータは、上記のOLT11である。
このプログラムは、上記コンピュータを、OLT11においてONU12a〜12nからの上り信号による上りデータ量を検知する手段、検知された上りデータ量に基づき、ONU12a〜12nからのバースト信号S13の上りデータ割当量を計算する手段、計算された上りデータ割当量の区間から無信号区間を求める手段、ONU12a〜12nからOLT11へ信号を伝送する上り側の光ファイバにおいて始点となる始点ONU12aへ、上り信号の送信タイミング及び送信量と、上記無信号区間へのダミー信号の挿入とを指示する手段として機能させる。
このプログラムによれば、OLTの指示に応じて、始点のONUが、バースト信号を送信すると共に、アイドル信号であるダミー信号を送信して上り信号の無信号区間に挿入することで、EDFAでの光増幅時の過渡応答を抑制することができる。
その他、具体的な構成について、本発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
11 OLT
12a,12b,…,12n ONU
13,14 光ファイバ
15a〜15m,15k,16a〜16m,16p 光カプラ
17a,17b,17n EDFA
30,30A,30B,30C,80 バースト中継システム
31,31A,66,82 ダミー信号挿入指示部
32 波長可変レーザ
33,33j 光フィルタ
35a,35b,35n 光スイッチ
65 オーバーシュートレベル検出部
71 CTL
71a 波長検知部
71b パス増設制御部
S11,S11A,S82 ダミー信号挿入指示信号
S12 主信号
S13,S13A,S13C ダミー信号(バースト信号)

Claims (11)

  1. 制御主体となる光回線終端装置としてのOLT(Optical Line Terminal)と、前記制御主体に対して客体となり波長可変レーザを備える光回線終端装置としての複数のONU(Optical Network Unit)とが、光伝送路としての少なくとも2本の独立した光ファイバに光カプラを介して接続され、当該2本の光ファイバの途中に光信号増幅用のEDFA(Erbium Doped optical Fiber Amplifier)が介挿され、この介挿されたEDFAによって、各ONUの波長可変レーザから出射されてOLTへ伝送される上り信号中のバースト信号を光増幅するバースト中継システムであって、
    前記OLTは、前記ONUから前記OLTへ信号を伝送する上り側の光ファイバにおいて始点となる始点ONUに対して、前記上り信号におけるバースト信号間の無信号区間に、アイドル信号であるダミー信号を挿入する指示を行う指示部を備え、
    前記始点ONUは、前記指示に応じて、前記波長可変レーザから前記バースト信号を出射後に、当該波長可変レーザから前記無信号区間に挿入されるように前記ダミー信号を出射させる
    ことを特徴とするバースト中継システム。
  2. 前記指示部は、前記始点ONUに対して、前記無信号区間に、前記バースト信号と異なる波長又は同波長のアイドル信号であるダミー信号を挿入する指示を行い、
    前記始点ONUは、その指示に応じて、当該波長可変レーザから前記無信号区間に挿入されるように前記バースト信号と異なる波長又は同波長のダミー信号を出射させる
    ことを特徴とする請求項1に記載のバースト中継システム。
  3. 前記上り方向の光ファイバにおいて最後尾となるEDFAの出力側に、信号を透過又は遮断する光スイッチを接続し、
    前記始点ONUの波長可変レーザにより前記バースト信号と同波長のダミー信号が前記無信号区間に挿入された上り信号が伝送されて来た際に、前記光スイッチは、前記指示部で指示された無信号区間でオフとなって当該上り信号中のダミー信号を遮断する
    ことを特徴とする請求項2に記載のバースト中継システム。
  4. 前記始点ONUの上り送信側に配備されたEDFAが、前記バースト信号の光増幅時にオーバーシュートが生じ、このオーバーシュートのレベルが前記OLTで受信可能なレベルとなるように光増幅を行う設計構成となっている場合に、
    前記指示部は、前記始点ONUの上り側の後段の第2ONUに対して、前記無信号区間に前記ダミー信号を挿入する指示を行い、
    前記第2ONUの波長可変レーザは、その指示に応じて、前記無信号区間に挿入されるように当該ダミー信号を出射する
    ことを特徴とする請求項2に記載のバースト中継システム。
  5. 前記始点ONUから上り方向にk段目の第kONUよりも前段に接続されたEDFAが、前記バースト信号の光増幅時にオーバーシュートが生じ、このオーバーシュートのレベルが前記OLTで受信可能な第1閾値よりも低い第2閾値を超えるように光増幅を行う設計構成となっている場合に、
    前記指示部は、前記第kONUに対して、前記無信号区間に前記ダミー信号を挿入する指示を行い、
    前記第kONUの波長可変レーザは、その指示に応じて、前記無信号区間に挿入されるように当該ダミー信号を出射する
    ことを特徴とする請求項2に記載のバースト中継システム。
  6. 前記EDFAの後段に通過又は遮断用の光フィルタを接続し、この光フィルタで前記ダミー信号を遮断し、この遮断を行った光フィルタの後段に接続されたONUの波長可変レーザから、前記バースト信号を出射後に前記無信号区間に挿入されるようにダミー信号を出射するといった動作を、上り側の光ファイバに介挿された各EDFAの後段の光フィルタ及びONU毎に繰り返す
    ことを特徴とする請求項1に記載のバースト中継システム。
  7. 制御主体となる光回線終端装置としてのOLTと、前記制御主体に対して客体となり波長可変レーザを備える光回線終端装置としての複数のONUとが、光伝送路としての少なくとも2本の独立した光ファイバに光カプラを介して接続され、当該2本の光ファイバの途中に光信号増幅用のEDFAが介挿され、この介挿されたEDFAによって、各ONUの波長可変レーザから出射されてOLTへ伝送される上り信号中のバースト信号を光増幅するバースト中継システムであって、
    前記EDFAの出力側に接続され、当該EDFAの光増幅時に発生したオーバーシュートのレベルが、前記OLTで受信可能な第1閾値よりも低い第2閾値を超えたことを検出する検出部と、
    前記ONUに配置され、前記検出部で第2閾値を超えたことが検出された際に、当該検出部の後段に光カプラを介して接続されたONUに対して、前記上り信号におけるバースト信号間の無信号区間に、アイドル信号であるダミー信号を挿入する指示を行う指示部と
    を備え、
    前記ONUは、前記指示に応じて、前記ダミー信号が前記無信号区間に挿入されるように前記波長可変レーザから当該ダミー信号を出射させる
    ことを特徴とするバースト中継システム。
  8. 前記OLTに接続されると共に、通信ネットワークを構成する複数の通信機器を単一のソフトウェアによって纏めて制御するCTL(Control-Plane)は、
    前記OLTからのパス増設の指示に応じて、前記上り信号が透過される光フィルタを通過する全信号の波長を検知し、この検知した波長の全信号中のバースト信号が全タイムスロットを使用中である否かを検知する波長検知部と、
    前記波長検知部が前記使用中を検知した際に、前記光フィルタが前記バースト信号と異なる波長のダミー信号を遮断し、この遮断により無信号となった波長を、当該光フィルタよりも後段のONUが新規バースト信号の波長として割り当てる制御を行うパス増設制御部と
    を備えることを特徴とする請求項1に記載のバースト中継システム。
  9. 制御主体となる光回線終端装置としてのOLTと、前記制御主体に対して客体となり波長可変レーザを備える光回線終端装置としての複数のONUとが、光伝送路としての1本の光ファイバに光カプラを介して接続され、当該光ファイバの途中に光信号増幅用のEDFAが介挿され、この介挿されたEDFAによって、各ONUの波長可変レーザから出射されてOLTへ伝送される上り信号中のバースト信号を光増幅するバースト中継システムであって、
    前記OLTは、
    予め定められた特定ONUに対して、前記上り信号におけるバースト信号間の無信号区間に、アイドル信号であるダミー信号を挿入する指示を行う指示部を備え、
    前記特定ONUは、前記指示に応じて、前記波長可変レーザから前記バースト信号を出射後に、当該波長可変レーザから前記無信号区間に挿入されるように前記ダミー信号を出射させる
    ことを特徴とするバースト中継システム。
  10. 前記指示部は、前記指示による前記ダミー信号の挿入指示先のONUをランダムに変更する指示を行う
    ことを特徴とする請求項9に記載のバースト中継システム。
  11. 制御主体となる光回線終端装置としてのOLTと、前記制御主体に対して客体となり波長可変レーザを備える光回線終端装置としての複数のONUとが、光伝送路としての少なくとも2本の独立した光ファイバに光カプラを介して接続され、当該2本の光ファイバの途中に光信号増幅用のEDFAが介挿され、この介挿されたEDFAによって、各ONUの波長可変レーザから出射されてOLTへ伝送される上り信号中のバースト信号を光増幅するバースト中継システムにおける前記OLTとしてのコンピュータを、
    前記OLTにおいて前記ONUからの上り信号による上りデータ量を検知する手段、
    前記検知された上りデータ量に基づき、前記ONUからの前記バースト信号の上りデータ割当量を計算する手段、
    前記計算された上りデータ割当量の区間から無信号区間を求める手段、
    前記ONUから前記OLTへ信号を伝送する上り側の光ファイバにおいて始点となる始点ONUへ、上り信号の送信タイミング及び送信量と、前記無信号区間へのダミー信号の挿入とを指示する手段
    として機能させるためのプログラム。
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