JP3815974B2 - 工具落下防止用安全紐 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、腰に同時に多くの工具を取付けて作業する場合の作業性を考慮した工具携帯のための安全紐に関し、特に携帯時にこれら工具が脱落するのを未然に防止できるようにした工具落下防止用安全紐に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、代表的な工具携帯用の安全紐としては、図7(a)に示すように、腰ベルト10に取付けられたD字形金具20に係合させることができる身体側係合具61と、工具70の一部に直接あるいは間接に係合させることができる工具側係合具65と、例えばスパイラル状に保形された連結コード63と、連結コード63と身体側係合具61の間を連結する身体側縒り戻し具62と、連結コード63と工具側係合具65の間を結合する工具側縒り戻し具64とから構成されている。これら身体側縒り戻し具62、および工具側縒り戻し具64は、工具70を使用中あるいはその前後に生じた連結コード63の縒りを戻すためのものである。なお、30は、工具70を保持するための革袋であり、71は、工具携帯用の安全紐を係合し易くするために工具70に取付けられている金具である。
【0003】
連結コード63は、多数の細いステンレス線を縒り合わし、十分な柔軟性と必要な引っ張り強度を備えるようにしてワイヤ芯とし、ワイヤ芯の廻りにウレタンゴム等の弾性材を覆って被覆部とすることにより螺旋部分を含む所要の形を保つようにしてある。この連結コード63の端部を、身体側係合具61または工具側係合具65に結合する構造は、図7(b)に示す如く、予めアルミニウム製または真鍮製のカシメ管80を連結コード63の端部に通してから、連結コード63先端を身体側係合具61または工具側係合具65に設けたリング状の縒り戻し部(62、64)に通し折り返して再びカシメ管80に挿入してから、図7(c)に示す如く、当該カシメ管80を圧縮することにより2本の連結コード63を一緒にカシメて結合する。このときカシメ管80はカシメた状態では手の中に握ると痛く、手を傷付ける虞れがあり、カシメ管80の上に安全のため熱収縮チューブ81で覆いを掛けた構成となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながらこのような従来提案の工具携帯用の安全紐では、製造の工程数が多くて、自動化し難く、しかもコストダウンが難しい。また、形状が嵩張り、カシメによる結合強度の管理も難しい。すなわち、カシメによる結合の結果、引っ張り破断強度が得られるものの、従来の構造によればウレタンゴム等の被覆材をカシメ管で圧縮変形させることで、変形抵抗による引っ張り荷重と、ワイヤ芯とウレタンゴムとの摩擦力の合計が引っ張り破断強度となる。ただ、ウレタンゴム等の弾性材と金属製のカシメ管との組み合わせでは、カシメの程度の管理が難しく、そのため安全を考慮して人力では破断できない程度の強度に仕上げるため長いカシメ管を使用している。本来、工具落下防止のためのこの種の安全紐は、命綱とは異なり、丈夫であれば良いというものではなく、工具70が機械に巻き込まれたときや、車両等に引っ張られたとき等には作業者が自力で踏ん張り、安全紐を破断できる程度の結合強さが望ましいのであるが、従来の構造ではそれが難しく、結合強度は約70〜90kg程度になっていた。
【0005】
そこで本発明は叙上のような従来存した諸事情に鑑み創出されたもので、縒り戻し具に連結コードを係合するための止め金具のカシメによる結合強度の管理が容易であり、しかも止め金具の材質の選択による調整が可能となり、また従来の如く連結コードの折り返し工程、2本の連結コードを挿入したカシメ管の圧縮工程、熱収縮チューブの挿入と加熱工程等の各工程が削除できて組み立てが容易でコストダウンとなり、さらに、縒り戻し部位の大きさが従来よりも小さくでき、握り易く、複数本使用しても腰廻りが整理でき、デザイン上もすっきりしたスマートな形状とすることができ、加えて、軸廻り回転が自由でありながらも身体側係合具または工具側係合具と、縒り戻し具との係合強度を強化することで縒り戻し具に対する身体側係合具または工具側係合具の引き抜き力による抜き外れを防止できるものとした工具落下防止用安全紐を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を達成するため、本発明にあっては、工具携行者の着衣類等に係合する身体側係合具1と、工具類の一部に係合する工具側係合具5とを連結コード3により結合して成る工具落下防止用安全紐において、身体側係合具1と連結コード3との間、および工具側係合具5と連結コード3の間にそれぞれ圧入固定式の縒り戻し具(2、4)を備えたものである。
身体側係合具1または工具側係合具5の縒り戻し具連結側には、棒状の突出係合部(13、53)を有し、該突出係合部(13、53)の根元寄りにリング状の凹部(13a,53a)を備えており、該突出係合部(13,53)を縒り戻し具(2,4)の開放口に圧入して身体側係合具1または工具側係合具5を軸廻りに回転自在に係合させるよう前記縒り戻し具(2,4)に係止部材(22,42)を備えた構成とすることができる。
前記係止部材(22,42)は、突出係合部(13,53)の外径より若干小さい内径部を有し、かつ突出係合部(13,53)の圧入の際の押し込み力によって係止部材(22,42)自体を拡開させるよう外径部から内径部にかけてスリット割溝(22a,42a)を有して略Cリング状に形成したものとすることができる。
前記係止部材(22,42)の内径部上縁側には、当該内径部に係合保持されている身体側係合具1または工具側係合具5における突出係合部(13,53)の引き抜き力による係止部材(22,42)自体の拡開を阻止すべく縒り戻し具(2,4)の開放口内周側にて係架保持されたリング状の係止突起(22b,42b)が設けられているものとすることができる。
前記係止部材(22,42)の対称位置には、縒り戻し具(2,4)の外形状に合致すべく一対の補強リブ形状のフランジ部(22c,42c)が延設されているものとすることができる。
前記内径部に通じる係止突起(22b,42b)の内周側には、突出係合部(13,53)のコーナ部分が当接する面取り部分(22d,42d)を設けてあるものとすることができる。
前記縒り戻し具(2,4)は、若干末広がりの略円筒状の筒形部(21、41)が形成されており、筒形部(21、41)大径側には身体側係合具1または工具側係合具5の組付けの際に、前記係止部材(22,42)を縒り戻し具(2,4)自体の周側面側から挿入可能とする側窓(23,43)を備え、筒形部(21、41)小径側には連結コード3を通過させる貫通孔(24、44)を設けてあるものとすることができる。
【0007】
以上のように構成された本発明に係る工具落下防止用安全紐において、身体側係合具1または工具側係合具5の突出係合部(13、53)を縒り戻し具(2、4)の開放口に圧入させることで、一旦は突出係合部(13、53)がCリング構造の係止部材(22、42)の内径部に突き当たって拡径方向に押し広げてから当該内径部をリング状の凹部(13a,53a)に落ち込ませることによって身体側係合具1または工具側係合具5を縒り戻し具(2、4)に対し軸廻りに回転自在に係合させる。
【0008】
係止部材(22,42)の内径部上縁側に設けたリング状の係止突起(22b,42b)は、縒り戻し具(2,4)の開放口内周側にて係架保持され、当該内径部に係合保持されている身体側係合具1または工具側係合具5における突出係合部(13,53)の引き抜き力による係止部材(22,42)自体の拡開を縒り戻し具(2,4)の開放口内周の係合により阻止させる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して本発明の1実施の形態を説明する。本発明の工具落下防止用安全紐は、図1に示すように、作業員の腰ベルト等の身体装具に係合させることができる身体側係合具1と、携行すべき工具の一部に直接あるいは間接に係合させることができる工具側係合具5と、連結コード3と、連結コード3と身体側係合具1の間を連結する身体側縒り戻し具2と、連結コード3と工具側係合具5の間を連結する工具側縒り戻し具4とから成っている。この両身体側縒り戻し具2,4は工具を使用中あるいはその前後に生じた連結コード3の縒りを戻すためのものである。両縒り戻し具(2、4)は、後述するように自体の開放口に身体側係合具1または工具側係合具5を強制的に圧入させることにより、身体側係合具1または工具側係合具5を軸廻りに回転自在に係合させるようワンタッチに装着できる圧入固定式構造となって形成されている。
【0010】
身体側係合具1は、図7に示す腰ベルト10に取付けられたD字形金具20と同等の場所に係合するフック部11とその根元12から突き出た棒状の突出係合部13からなり、突出係合部13の根元には、先端部分より径の小さいリング状の凹部13aが設けられている。なお、11aは、取り付けられたD字形金具20等からフック部11が外れないための留め金具である。
【0011】
工具側係合具5は、本実施の形態では身体側係合具1と全く同じ構造で、ただ身体側係合具1に比べ、フック部51が身体側係合具5のフック部11より使用する工具に応じて一回り小さくしてある。工具側係合具5は、フック部51とその根元52から突き出た棒状の突出係合部53とからなり、突出係合部53の根元には、先端部分より径の小さいリング状の凹部53aが設けられている。なお、51aは、工具類のどこかに一旦引っ掛けたフック部51が外れないための留め金具である。
【0012】
身体側縒り戻し具2および工具側縒り戻し具4は、図1に示すように、例えばポリアセタール樹脂等の合成樹脂製材の射出成形等により、若干末広がりの略円筒状の筒形部21,41となって形成されており、身体側縒り戻し具2は工具側縒り戻し具4よりも身体側係合具1に応じて若干大きくしてある。また、筒形部21,41大径側の左右対称位置には、身体側係合具1または工具側係合具5の組付けの際に、後述する係止部材22,42を縒り戻し具2,4自体の周側面側から挿入可能とする側窓23,43を備え、筒形部21,41小径側には連結コードを通過させる貫通孔24,44を設けてある。さらに、筒形部21,41の貫通孔24,44側寄りの内周面には、後述する止め金具33を係止するためのリング状の段差部25(工具側縒り戻し具4側には図示せず)が設けられている。なお、工具側縒り戻し具4は、本実施の形態では身体側縒り戻し具2と略同じ構造ではあるが、ただ身体側縒り戻し具2側に比べ、工具側係合具5の大きさに応じて一回り小さくしてある。また。身体側縒り戻し具2および工具側縒り戻し具4は、Cリング状のスペーサ部材26,46を介して身体側縒り戻し具2、工具側縒り戻し具4夫々の開放口に圧入されるものとしてある。
【0013】
連結コード3は、多数の細いステンレス線を縒り合わし、十分な柔軟性と必要な引っ張り強度を備えるようにしてワイヤ芯31とし、ワイヤ芯31の廻りにウレタンゴム等の弾性材を覆って被覆部32とすることにより螺旋部分を含む所要の形を保つようにしてある(図4参照)。
【0014】
図2に示すように、身体側縒り戻し具2に挿入される係止部材22は、突出係合部13の外径より若干小さい内径部を有し、かつ突出係合部13の圧入の際の押し込み力によって係止部材22自体を径方向に拡開させるために外径部から内径部にかけて幅狭なスリット割溝22aを有する略Cリング形の板状に形成してある。また、前記係止部材22の内径部上縁側には、当該内径部に係合保持されている身体側係合具1における突出係合部13の引き抜き力による係止部材22自体の拡開を阻止するためのリング状の係止突起22bが設けられており、このリング状の係止突起22bにより縒り戻し具2の開放口内周側を係架保持させた状態としてある。そして、係止部材22の対称位置には、縒り戻し具2の外形状に合致すべく一対の補強リブ形状のフランジ部22cを延設してある。さらに、前記内径部に通じる係止突起22bの内周側には、身体側係合具1の圧入の際に突出係合部13のコーナ部分が当接して係止部材22の内径部にスムーズに嵌入させるためのリング状の面取り部分22dを設けてある。
【0015】
図3に示すように、工具側縒り戻し具4に挿入される係止部材42は、身体側縒り戻し具2に挿入される係止部材22と略同じ構造ではあるが、ただ身体側縒り戻し具2側の係止部材22に比べ、工具側係合具5の突出係合部53の大きさに応じて一回り小さくしてある。すなわち、係止部材42は、突出係合部53の外径より若干小さい内径部を有し、かつ突出係合部53の圧入の際の押し込み力によって係止部材42自体を径方向に拡開させるよう外径部から内径部にかけて幅狭なスリット割溝42aを有して略Cリング形の板状に形成してある。また、前記係止部材42の内径部上縁側には、当該内径部に係合保持されている工具側係合具5における突出係合部53の引き抜き力による係止部材42自体の拡開を阻止するためのリング状の係止突起42bが設けられており、このリング状の係止突起42bにより縒り戻し具4の開放口内周側を係架保持させた状態としてある。そして、前記係止部材42の対称位置には、縒り戻し具4の外形状に合致すべく一対の補強リブ形状のフランジ部42cが延設されている。このとき、リング状の係止突起42bから延設したフランジ部42cの根元縁部側には夫々窪み部42eを形成してある。さらに、前記内径部に通じる係止突起42bの内周側には、工具側係合具5の圧入の際に突出係合部53のコーナ部分が当接して係止部材42の内径部にスムーズに嵌入させるためのリング状の面取り部分42dを設けてある。
【0016】
次に以上のように構成された実施の形態についての組み立て手順の1例を説明する。なお、以下に身体側縒り戻し具2に連結コード3と身体側係合具1を結合する場合について説明するが、工具側縒り戻し具4に連結コード3と工具側係合具5を結合する場合においても略同様なのでその説明を省略する。先ず身体側縒り戻し具2に連結コード3を係合するが、図4(a)に示すように、連結コード3の端部の被覆部32を所要の長さだけ除去してワイヤ芯31を露出させておく。そして図4(b)に示すように、連結コード3を端部から、身体側縒り戻し具2の筒形部21の貫通孔24に通し、露出したワイヤ芯31を筒状の止め金具33の中心の孔33aに通す。その後、止め金具33の外部から圧力P1 を加え、止め金具33を連結コード3のワイヤ芯31にカシメて固定する。これで連結コード3を図中の右方向に引っ張っても、図5に示す状態となり、身体側縒り戻し具2の内面の段差部25に規制されて抜けることはない。
【0017】
次に、身体側縒り戻し具2に身体側係合具1を圧入によって結合するが、先ず図5に示すように、身体側縒り戻し具2の筒形部21の側窓23に係止部材22を挿入する。このとき、係止部材22の内径側縁部に形成したリング状の係止突起22bが身体側係合具1を圧入させる筒形部21開放口側に向くようにして挿入する。そして、スペーサ部材26を介して身体側係合具1のリング状の凹部13aを筒形部21の開放口に圧入すれば、一旦は突出係合部13がCリング構造の係止部材22の内径部における面取り部分22dに突き当たって係止部材22自体を拡径方向に押し広げてから当該内径部をリング状の凹部13aに落ち込ませることによって身体側係合具1を身体側縒り戻し具2に対し軸廻りに回転自在に係合させるものとなる。このとき、係止部材22の内径部上縁側に設けたリング状の係止突起22bは、身体側縒り戻し具2の開放口内周側にて係架保持された状態であり、当該内径部に係合保持されている身体側係合具1における突出係合部13の引き抜き力による係止部材22自体の拡開を縒り戻し具2の開放口内周の係合によって阻止させるものとなる。しかも、係止部材22とリング状の凹部13aが軸廻りに回転自由に係合しているので連結コード3に捩れを生じても直ちに縒りを戻す働きをする。
【0018】
以上、身体側縒り戻し具2に連結コード3と身体側係合具1を結合する場合について説明したが、工具側縒り戻し具4に連結コード3と工具側係合具5を結合する場合でも同様の手順で行ない、身体側係合具1、身体側縒り戻し具2、連結コード3、工具側縒り戻し具4、工具側係合具5を、この順序に連結し製品を完成させることができる。
【0019】
【発明の効果】
本発明は以上のように構成されているために、縒り戻し具に連結コードを係合するための止め金具のカシメによる結合強度の管理が容易であり、しかも止め金具の材質の選択による調整が可能となり、また従来の如く連結コードの折り返し工程、2本の連結コードを挿入したカシメ管の圧縮工程、熱収縮チューブの挿入と加熱工程等の各工程が削除できて組み立てが容易でコストダウンとなり、さらに、縒り戻し部位の大きさが従来よりも小さくでき、握り易く、複数本使用しても腰廻りが整理でき、デザイン上もすっきりしたスマートな形状とすることができ、加えて、軸廻り回転が自由でありながらも身体側係合具または工具側係合具と、縒り戻し具との係合強度を強化することで縒り戻し具に対する身体側係合具または工具側係合具の引き抜き力による抜き外れを防止することができる。
【0020】
すなわちこれは本発明が、工具携行者の着衣類等に係合する身体側係合具1と、工具類の一部に係合する工具側係合具5とを連結コード3により結合して成る工具落下防止用安全紐において、身体側係合具1と連結コード3との間、および工具側係合具5と連結コード3の間にそれぞれ圧入固定式の縒り戻し具(2、4)を備え、また、身体側係合具1または工具側係合具5の縒り戻し具連結側には、棒状の突出係合部(13、53)を有し、該突出係合部(13、53)の根元寄りにリング状の凹部(13a,53a)を備えており、該突出係合部(13,53)を縒り戻し具(2,4)の開放口に圧入して身体側係合具1または工具側係合具5を軸廻りに回転自在に係合させるよう前記縒り戻し具(2,4)に係止部材(22,42)を備えた構成とし、さらに、前記係止部材(22,42)は、突出係合部(13,53)の外径より若干小さい内径部を有し、かつ突出係合部(13,53)の圧入の際の押し込み力によって係止部材(22,42)自体を拡開させるよう外径部から内径部にかけてスリット割溝(22a,42a)を有して略Cリング状に形成したからである。
【0021】
前記係止部材(22,42)の内径部上縁側には、当該内径部に係合保持されている身体側係合具1または工具側係合具5における突出係合部(13,53)の引き抜き力による係止部材(22,42)自体の拡開を阻止すべく縒り戻し具(2,4)の開放口内周側にて係架保持されたリング状の係止突起(22b,42b)が設けられているので、軸廻り回転が自由でありながらも身体側係合具1または工具側係合具5と、縒り戻し具(2,4)との係合強度を常に維持しておくことができ、身体側係合具1または工具側係合具5を確実かつ強固に保持しておくことができる。すなわち、縒り戻し具(2,4)に対する身体側係合具1または工具側係合具5に対し引き抜き力等の外力が働いても、縒り戻し具(2,4)の開放口内周側にて係止部材(22,42)のリング状の係止突起(22b,42b)が係架保持されているので係止部材(22,42)自体の拡開を阻止することができるからである。
【0022】
前記係止部材(22,42)の対称位置には、縒り戻し具(2,4)の外形状に合致すべく一対の補強リブ形状のフランジ部(22c,42c)が延設されているので、係止部材(22,42)自体の補強度を高めることができるとともに、縒り戻し具(2,4)に対する自体の支持がしっかりしたものとなる。
【0023】
前記内径部に通じる係止突起(22b,42b)の内周側には、突出係合部(13,53)のコーナ部分が当接する面取り部分(22d,42d)を設けてあるので、身体側係合具1または工具側係合具5の突出係合部(13,53)を縒り戻し具(2,4)に圧入する際にこれをスムーズに嵌入させることができる。
【0024】
前記縒り戻し具(2,4)は、若干末広がりの略円筒状の筒形部(21、41)が形成されており、筒形部(21、41)大径側には身体側係合具1または工具側係合具5の組付けの際に、前記係止部材(22,42)を縒り戻し具(2,4)自体の周側面側から挿入可能とする側窓(23,43)を備え、筒形部(21、41)小径側には連結コード3を通過させる貫通孔(24、44)を設けてあるので、組み立てが容易でコストダウンとなり、さらに、縒り戻し部位の大きさが従来よりも小さくでき、握り易く、複数本使用しても腰廻りが整理でき、デザイン上もすっきりしたスマートな形状とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施の形態における一部分解した概略を示す斜視図である。
【図2】身体側係合具における係止部材を示すもので、(a)は平面図、(b)は(a)におけるA−A断面図である。
【図3】工具側係合具における係止部材を示すもので、(a)は平面図、(b)は(a)におけるB−B断面図である。
【図4】各部を組み立てる手順を示すもので、(a)は組み立て直前の断面図、(b)は縒り戻し具と連結コードとを結合した状態を示す断面図である。
【図5】各部を組み立てる手順を示し、身体側係合具の突出係合部とスペーサ部材、および係止部材それぞれを縒り戻し具に挿入する状態の断面図である。
【図6】身体側係合具と縒り戻し具との結合状態を示す断面図である。
【図7】従来例を示すもので、(a)は工具携帯用の安全紐の使用状況例を示す斜視図、(b)はカシメ管に通した連結コード先端を縒り戻し部に通し折り返して再びカシメ管に挿入する状態の斜視図、(c)は折り返された2本の連結コードを一緒にカシメて結合し、カシメ管の上に熱収縮チューブで覆いを掛けた状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 身体側係合具
2,4 縒り戻し具
3 連結コード
5 工具側係合具
11,51 フック部
13,53 突出係合部
13a,53a リング状の凹部
21,41 筒形部
22,42 係止部材
22a,42a スリット割溝
22b,42b 係止突起
22c,42c フランジ部
22d,42d 面取り部分
31 ワイヤ芯
32 被覆部

Claims (5)

  1. 工具携行者の着衣類等に係合する身体側係合具と、工具類の一部に係合する工具側係合具とを連結コードにより結合し
    身体側係合具と連結コードとの間、および工具側係合具と連結コードの間にそれぞれ圧入固定式の縒り戻し具を備える工具落下防止用安全紐であって、
    身体側係合具または工具側係合具の縒り戻し具連結側には、棒状の突出係合部を有し、該突出係合部の根元寄りにリング状の凹部を備えており、該突出係合部を縒り戻し具の開放口に圧入して身体側係合具または工具側係合具を軸廻りに回転自在に係合させるよう前記縒り戻し具に係止部材を備え、
    前記係止部材は、突出係合部の外径より若干小さい内径部を有し、かつ突出係合部の圧入の際の押し込み力によって係止部材自体を拡開させるよう外径部から内径部にかけてスリット割溝を有して略Cリング状に形成され、
    前記縒り戻し具は、若干末広がり略円筒状の筒形部が形成されており、筒形部大径側には身体側係合具または工具側係合具の組付けの際に、前記係止部材を縒り戻し具自体の周側面側から挿入可能とする側窓を備えて構成したことを特徴とする工具落下防止用安全紐。
  2. 前記係止部材の内径部上縁側には、当該内径部に係合保持されている身体側係合具または工具側係合具における突出係合部の引き抜き力による係止部材自体の拡開を阻止すべく縒り戻し具の開放口内周側にて係架保持されたリング状の係止突起が設けられている請求項1記載の工具落下防止用安全紐。
  3. 前記係止部材の対称位置には、縒り戻し具の外形状に合致すべく一対の補強リブ形状のフランジ部が延設されている請求項1記載の工具落下防止用安全紐。
  4. 前記内径部に通じる係止突起の内周側には、突出係合部のコーナ部分が当接する面取り部分を設けてある請求項1記載の工具落下防止用安全紐。
  5. 前記筒形部の小径側には連結コードを通過させる貫通孔を設けてある請求項1記載の工具落下防止用安全紐。
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